JP5893595B2 - スケジュール支援システム - Google Patents
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Description
しかしながら、このような方法では、テストスケジュールの作成に多くの時間を要する。また、システムを熟知していないと、全てのパターンを組み込んだスケジュールを組み立てることができない。さらに、作業者の勘違い等によりスケジュールに抜けが発生することがある。そして、テストを実施しない状態で本番に臨み、障害が発生した場合には、その復旧に長時間を要し、被害が甚大化する可能性が高い。
特許文献1に開示された発明である「プログラム検査スケジュール作成処理方法」は、アプリケーションプログラムなどのプログラム開発中にプロジェクト管理のために取得された情報から、単体プログラムごとのテスト実行に関する情報を抽出し、テスト完了までの平均ラン回数を単体プログラムごとに求めた後、この単体プログラムを平均ラン回数の多い順に受け入れるとともにソーティングして受入検査スケジュールを作成することを特徴とする。
このような方法によれば、単体プログラムのバグを早期に発見できるため、受入期間が短縮化される。また、受入検査の経験の有無にかかわらず、均質な受入検査の実施が可能となる。
特許文献2に開示された発明は、表示手段上で指定手段により指定された工事対象に対応する画像をサーバから読み出して表示手段に表示するとともに、指定された複数の工事項目について平行して作業することが可能か否かを判断して表示手段に表示するように構成されたことを特徴としている。
このように構成されたシステムによれば、工事計画担当者の技能・知識レベルによる影響を受けることなく、また、工事対象が遠隔地にある場合であっても円滑な作業を可能にする工事計画を作成することができる。
特許文献3に開示された発明である「機器点検支援システム」は、通信ネットワークを介してサーバと複数の情報端末が相互通信可能に接続され、予め定めたキーを入力することでサーバが自動的に作業内容を収集して情報端末に内容を通知する構成となっている。
このような構成のシステムによれば、保守・点検に際して利用可能であり、かつ、不具合事例についての検索を統一された検索方法に基づいて容易に行うことができる。
このような構成のスケジュール支援システムにおいては、請求項1記載の発明の作用に加えて、処理が必要なジョブの見落としや、更新すべき情報が特定のジョブに対して反映されないなどの不具合の発生が阻止されるという作用を有する。
このような構成のスケジュール支援システムにおいては、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、各ジョブについて、処理に必要な期間が考慮された適切な予定日が設定されるという作用を有する。
図1に示すように、本発明のスケジュール支援システムは、テストケースデータベース1a、検証項目データベース1b、帳票情報データベース1c、修正リソースデータベース1d、ジョブ情報データベース1e、営業作業日程データベース1fが内部に構築された記憶装置1と、記憶装置1からデータを読み出したり、記憶装置1にデータを書き込んだりしながら各種の処理を行う処理装置2と、キーボードやマウスあるいはスキャナー等からなり、処理装置2に対して指示や情報を与える入力装置3と、入力装置3から入力された情報や処理装置2で処理された内容の画面上への表示若しくは紙等への印刷を行う出力装置4を備えている。
また、処理装置2は、入力装置3から入力された指示に基づいて関連する情報を記憶装置1から抽出する検索手段2aと、記憶装置1から抽出された情報に基づいてテストスケジュールを生成するスケジュール生成手段2bと、記憶装置1、検索手段2a、スケジュール生成手段2b、入力装置3及び出力装置4の動作を制御する制御手段2cと、からなる。
一般に、電力量計の検針は、基本的には対応する日が土日等である場合を除き、毎月同じ日(平日)に行われる。そして、検針をするための情報を作成する処理や料金計算の処理を行う対象は、通常、「日程」という単位でひとくくりにして表わされることが多い。例えば、毎月1日及び2日に検針をする場合、それに付随する処理等は、それぞれ「01日程」及び「02日程」に対するものとして扱われる。
例えば、「01日程」では、原則として、毎月1日が検針日となり、1日が土日等にあたる月については、次の最初の平日が検針日となる。
なお、本実施例では、検針情報の作成とダウンロードを基本的には検針日の2日前に行い、検針結果に基づく料金計算を検針日中に行うように予め設定されている(図4(f)参照)。すなわち、以下の説明において、「処理日」とは、検針に伴って発生するジョブに対して、必要な日数を考慮した上で設定された期限日を表している。
図2は本発明のスケジュール支援システムの動作手順を示したフローチャートであり、図3は処理装置2の機能を説明するためのブロック図である。また、図4(a)〜図4(f)はそれぞれ記憶装置内に構築されたテストケースデータベース1a、検証項目データベース1b、帳票情報データベース1c、修正リソースデータベース1d、ジョブ情報データベース1e及び営業作業日程データベース1fに格納される情報について説明するための図である。さらに、図5〜図7はテストスケジュールの一例を示した図である。
なお、図1に示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
具体的には、図3において、本システムの利用者が入力装置3を用いて処理装置2に対し、「料金改定」に関する語句を検索用キーワードとして入力すると(矢印A)、制御手段2cは、この検索用キーワードとともに検索開始の指令を検索手段2aに送る(矢印B)。この指令を受け取った検索手段2aは、記憶装置1を検索し、テストケースデータベース1aから「過去に作成された類似のテストスケジュールに含まれる一連のジョブ群」に関連する情報(図4(a)参照)を抽出し(矢印C)、制御手段2cへ送る(矢印D)。
制御手段2cは、この情報を、スケジュール作成開始の指令とともにスケジュール生成手段2bに送り(矢印E)、この指令を受け取ったスケジュール生成手段2bはベースとなるテストスケジュールを作成する(図5(a)参照)。
すなわち、図5(a)に示したテストケジュールは、電気料金を改定した場合に、最低限、実施すべきジョブの内容が記載されたものであり、検針情報や検針日等のパラメータを変更して行う様々なサブシステムの検証に関するテストスケジュールの最小単位となるものである。
また、電気料金は電気の使用者や使用量が同じでも、検針を行う時期により異なる。そこで、電気料金に係るシステムを検証する場合、その信頼性を高めるため、複数の検針日を想定したテストスケジュールを作成することが望ましい。その点、本発明のスケジュール支援システムでは、以下に説明するように、ベースとなるテストスケジュールに含まれる一連のジョブ群が、その検針日の回数分だけ繰り返し複写される構成となっているため、当該検証に用いるテストスケジュールを正確に効率良く作成することが可能である。
具体的には、図3において、本システムの利用者が入力装置3を用いて、「最初の処理を行う予定日」として「2月1日」を入力し、「検証月」として「4月〜6月」を入力し、「検証日程」として「01日程」及び「26日程」を入力すると(矢印A)、制御手段2cは、これらの情報とステップS1で抽出された前述の情報をスケジュール作成開始の指令とともにスケジュール生成手段2bに送る(矢印E)。
この指令を受け取ったスケジュール生成手段2bは、「4月の01日程」、「4月の26日程」、「5月の01日程」、「5月の26日程」、「6月の01日程」、「6月の26日程」に対応するように、ベースとなるテストスケジュール(図5(a)参照)を5回分複写するとともに、所定のジョブに対する「必要期間」(図4(a)参照)を考慮して、「4月の01日程」における各ジョブについて予定日を設定し、テストスケジュールを作成する(図5(b)参照)。
具体的には、検証項目データベース1bから読み出した情報(図4(b)参照)により、本テストスケジュールの検証項目は、帳票_A及び帳票_Bであり、それらの処理にそれぞれ2日を要することがわかり、帳票情報データベース1cから読み出した情報(図4(c)参照)により、帳票_A及び帳票_Bを作成するジョブがそれぞれJOB_F及びJOB_Eであることがわかる。
なお、帳票_Aには、顧客(電気使用者)の連絡先や契約内容に関する情報が記載されており、帳票Bには、料金の予定額と検針後に実際に請求する額を比較した結果に関する情報が記載されている。
そして、営業作業日程データベース1fから読み出した情報(図4(f)参照)により、所定のジョブに対応する「日程」ごとの「処理日」がわかる。
具体的には、まず、図5(b)に示したテストスケジュールに対し、スケジュール生成手段2bは、各検証月の各日程ごとに、「料金計算」の後に「実績抽出」、「帳票_A作成」、「帳票_B作成」、「帳票_A検証」及び「帳票_B検証」の行を加え、「作業項目」を「ジョブ名」とともに追記するとともに、それぞれ「予定日」を設定する。なお、「帳票_A検証」及び「帳票_B検証」については「必要期間」を2日とし、他は1日とする(図6参照)。
さらに、スケジュール生成手段2bは、各検証月の各日程ごとに、対応する「処理日」を追記する。
このようにして、スケジュール生成手段2bは、図7に示すような「テストスケジュール」を生成する。なお、入力装置3を用いて、「4月01日程」の各ジョブを実際に行った日を「実施日」の欄に入力すると、「帳票_B検証」の「実施日」の翌日が「4月26日程」の「検針情報作成」の「予定日」に設定される。以下、同様にして、各検証月の日程に対応する「実施日」を入力することにより、それ以降の日程の「予定日」が設定される。
また、制御手段2cは、本システムの利用者から入力装置3を介して出力要求を受け付けると(矢印A)、出力装置4に指令を送り(矢印G)、この「テストスケジュール」を印刷させる。
また、本発明のスケジュール支援システムにおいては、各ジョブについて、処理に必要な期間が考慮された適切な予定日が設定されるため、無駄の無いテストスケジュールを作成することができる。
Claims (3)
- 電気料金に係るシステムの改良や変更を行った場合にサブシステムを検証するためのテストスケジュールを自動的に生成する支援スケジュールシステムであって、
テストケースデータベースが内部に構築された記憶装置と、
この記憶装置から読み出した情報に基づいて処理を行う処理装置と、
この処理装置に対する指示や情報を入力する入力装置と、
この入力装置から入力された情報や前記処理装置で処理された内容を画面上に表示する出力装置と、を備え、
前記テストケースデータベースには、
過去に実施された前記サブシステムの検証に必要なジョブに関する情報が格納され、
前記処理装置は、
前記記憶装置と前記入力装置と前記出力装置の動作を制御する制御手段と、
この制御手段からの指令に基づいて前記記憶装置から所定の情報を抽出する検索手段と、
前記検索手段によって抽出された情報に基づいて前記テストスケジュールを生成するスケジュール生成手段と、からなり、
前記記憶装置の内部に営業作業日程データベースが構築され、
この営業作業日程データベースには、検針を行う日程に関連して予め設定された前記ジョブの処理日に関する情報が格納され、
前記スケジュール生成手段は、この処理日に関する情報に基づいて前記ジョブの処理を行う予定日を設定するとともに、前記日程に対応する一連のジョブ群を繰り返し複写するようにして前記テストスケジュールを生成することを特徴とするスケジュール支援システム。 - 前記記憶装置の内部にジョブ情報データベースが構築され、
このジョブ情報データベースには、前記ジョブの前に処理すべき先行ジョブに関する情報が格納され、
前記スケジュール生成手段は、前記先行ジョブの処理順序を考慮しつつ前記テストスケジュールを生成することを特徴とする請求項1記載のスケジュール支援システム。 - 前記テストケースデータベースには、前記ジョブの処理に必要な期間に関する情報が格納され、
前記スケジュール生成手段は、この処理に必要な期間に関する情報に基づいて前記ジョブの処理を行う予定日を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスケジュール支援システム。
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