JP5892797B2 - 送受信システム及び送受信方法、受信装置及び受信方法 - Google Patents

送受信システム及び送受信方法、受信装置及び受信方法 Download PDF

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本発明は、データの送受信を行う送受信システム及び送受信方法、データの受信を行う受信装置及び受信方法に関する。
近年、放送において、複数の角度から撮影された映像を放送し、受信者側で好みのアングルの映像を楽しむマルチアングル視聴によるサービスが提供されている。
さらに、特許文献1によれば、連続的に各アングルの映像を撮影し、撮影した映像を並べて表示することにより、パノラマ視聴を提供する技術が提案されている。
特開平11−261884号公報
ところで、特許文献1の技術では、視聴者側のディスプレイは、いわゆる据え置き型が想定されており、コントローラを利用して表示されている映像を左右に動かすことによりパノラマ視聴を行うものである。
本発明は、視聴する位置を自在に移動することができる可搬性のあるディスプレイを用いて、まるで撮影場所に立って周囲を眺めているような感覚を与えることができる送受信システム及び送受信方法、受信装置及び受信方法を提供することを一つの目的とする。
本発明に係る送受信システムは、送信装置と受信装置を備える送受信システムにおいて、前記送信装置は、所定の範囲の映像を撮影する第1の撮影部と、前記第1の撮影部で撮影した映像を所定の規格に準拠した映像データに変換する変換部と、前記変換部により変換した映像データを送信する送信部を備え、前記受信装置は、前記送信部から送信されてきた前記映像データを受信する受信部と、前記受信部で受信した前記映像データを記憶する記憶部と、映像を表示する表示部と、前記表示部の表示面に対向する方向を算出する算出部と、前記算出部で算出した前記表示部の表示面に対向する方向に一致する方向の映像が前記表示部の中心に表示されるように前記記憶部に記憶されている前記映像データを読み出す映像読出部と、前記映像読出部で読み出した映像データを映像に変換して前記表示部に表示する表示制御部とを備える構成である。
かかる構成によれば、本発明に係る送受信システムは、送信装置により、所定の範囲の映像を撮影し、撮影した映像データを受信装置に送信し、受信装置により、表示部の表示面に対向する方向を算出し、算出した表示部の表示面に対向する方向に一致する方向の映像が表示部の中心に表示されるように記憶部に記憶されている映像データを読み出すので、まるで撮影場所に立って周囲を眺めているような感覚を視聴者に与えることができる。
また、送受信システムでは、前記第1の撮影部は、前記所定の範囲として、配置されている場所を中心に、水平方向全体及び垂直方向全体の映像を撮影する構成でも良い。
かかる構成によれば、本発明に係る送受信システムは、送信装置により、所定の範囲として、第1の撮影部が配置されている場所における水平方向全体及び垂直方向全体の映像を撮影するので、受信装置の表示部をどの方向にかざしても、かざした方向に対応する映像を表示することができ、まるで撮影場所に立って周囲を眺めているような感覚を視聴者に与えることができる。
また、送受信システムでは、前記送信装置は、前記第1の撮影部により映像を撮影している場所において、複数の方向から到来する音声を取得する音声取得部と、前記音声取得部により取得した音声を取得方向ごとに所定の規格に準拠した音声データに変換する音声データ変換部を備え、前記送信部は、前記変換部により変換した映像データとともに、前記音声データ変換部により変換された取得方向ごとの音声データを送信し、前記受信装置は、音声出力部と、前記受信部で受信した前記音声データを取得方向ごとに記憶する音声データ記憶部と、前記算出部で算出した前記表示部の表示面に対向する方向に一致する方向の音声データを前記音声データ記憶部の中から読み出す音声読出部を備え、前記音声出力部は、前記音声読出部により読み出した音声データを音声に変換して出力する構成でも良い。
かかる構成によれば、本発明に係る送受信システムは、送信装置により、所定の範囲の映像を撮影し、かつ、映像を撮影する場所において、複数の方向から到来する音声を取得し、映像データとともに、取得方向ごとの音声データを受信装置に送信し、受信装置により、表示部の表示面に対向する方向に一致する方向の音声データを音声データ記憶部の中から読み出すので、受信装置の表示部をかざした方向に対応する映像を表示部に表示し、かつ受信装置の表示部をかざした方向に対応する音声を音声出力部から出力することができ、まるで撮影場所に立って周囲を眺めているような感覚を視聴者に与えることができる。
また、送受信システムでは、前記受信装置は、加速度を検出する加速度検出部と、角速度を検出する角速度検出部と、前記表示部の表示面に対向している被写体を撮影する第2の撮影部と、前記第2の撮影部で撮影した被写体を認識する認識部とを備え、前記表示制御部は、前記加速度検出部及び前記角速度検出部により検出した結果に基づいて、前記認識部により認識した被写体に前記表示部の表示面が近づいていると判断した場合には、前記表示部に表示されている映像の中心位置を基準にして縮小処理を行い、前記認識部により認識した被写体から前記表示部の表示面が遠ざかっていると判断した場合には、前記表示部に表示されている映像の中心位置を基準にして拡大処理を行う構成でも良い。
かかる構成によれば、本発明に係る送受信システムは、例えば、受信装置を手に持って、被写体(例えば、視聴者自身の顔)に近づけるような操作が行われると、表示部に表示されている映像を縮小、すなわち表示範囲を広くし、被写体から遠ざかるような操作が行われると、表示部に表示されている映像を拡大、すなわち表示範囲を狭くするので、直感的な操作によって、表示されている映像を縮小又は拡大することができ、まるで、窓に近づいたり遠ざかったりして窓の外の風景を眺めているような感覚を視聴者に与えることができる。
また、送受信システムでは、前記表示制御部は、前記加速度検出部及び前記角速度検出部により検出した結果に基づいて、回転を検出した場合、その回転方向と回転角度から前記表示部の傾きを算出し、当該算出した傾きに応じて、前記表示部に表示されている映像の加工処理を行う構成でも良い。
例えば、加工処理とは、映像の一部を切り出して、切り出した部分を表示部全体に引き伸ばす処理をいう。
かかる構成によれば、本発明に係る送受信システムは、例えば、受信装置を手前に傾けたり、右方向に旋回させたりすると、表示部に表示されている映像を加工処理するので、傾いた表示部を通して、まるで窓の隙間から向こう側(受信装置で撮影した映像)を覗き見ているような感覚を視聴者に与えることができる。
また、送受信システムでは、前記表示制御部は、前記加速度検出部及び前記角速度検出部により検出した結果に基づいて、回転を検出した場合、その回転方向と回転角度から前記表示部の傾きを算出し、算出した傾きに基づいて水平面からの傾斜を示す映像と、前記第2の撮影部により撮影した映像を前記表示部に表示する構成でも良い。
かかる構成によれば、本発明に係る送受信システムは、水平面からの傾斜を示す映像(例えば、水平器を模したCG画面)と、視聴者自身の映像を表示部に表示するので、受信装置の初期位置を簡易に設定することが可能となる。
また、送受信システムでは、前記受信装置は、加速度を検出する加速度検出部と、角速度を検出する角速度検出部と、前記表示部の表示面に対向している被写体を撮影する第2の撮影部と、前記第2の撮影部で撮影した被写体を認識する認識部と、前記加速度検出部及び前記角速度検出部により検出した結果に基づいて、前記認識部により認識した被写体に前記表示部の表示面が近づいていると判断した場合には、前記音声出力部から出力されている音声の音量を下げ、前記認識部により認識した被写体から前記表示部の表示面が遠ざかっていると判断した場合には、前記音声出力部から出力されている音声の音量を上げる音量制御部を備える構成でも良い。
かかる構成によれば、本発明に係る送受信システムは、例えば、受信装置を手に持って、被写体(例えば、視聴者自身の顔)に近づけるような操作が行われると、表示部に表示されている映像を縮小しつつ、音声の音量を小さくし、また、被写体から遠ざかるような操作が行われると、表示部に表示されている映像を拡大しつつ、音声の音量を大きくするので、直感的な操作によって、表示されている映像の大きさに同期して音声の音量を上げたり下げたりするので、まるで撮影場所に立って周囲を眺めているような感覚を視聴者に与えることができる。
本発明に係る送受信方法は、送信装置の第1の撮影部により所定の範囲の映像を撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップで撮影した映像を所定の規格に準拠した映像データに変換する変換ステップと、前記変換ステップにより変換した映像データを受信装置に送信する送信ステップと、前記受信装置の受信部により、前記送信ステップから送信されてきた前記映像データを受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信した前記映像データを記憶部に記憶する記憶ステップと、映像を表示する表示部の表示面に対向する方向を算出する算出ステップと、前記算出ステップで算出した前記表示部の表示面に対向する方向に一致する方向の映像が前記表示部の中心に表示されるように前記記憶部に記憶されている前記映像データを読み出す映像読出ステップと、前記映像読出ステップで読み出した映像データを映像に変換して前記表示部に表示する表示ステップとを備える構成である。
かかる構成によれば、本発明に係る送受信方法は、送信装置により、所定の範囲の映像を撮影し、撮影した映像データを受信装置に送信し、受信装置により、表示部の表示面に対向する方向を算出し、算出した表示部の表示面に対向する方向に一致する方向の映像が表示部の中心に表示されるように記憶部に記憶されている映像データを読み出すので、まるで撮影場所に立って周囲を眺めているような感覚を視聴者に与えることができる。
本発明に係る受信装置は、送信装置から送信されてきた映像データを受信する受信部と、前記受信部で受信した前記映像データを記憶する記憶部と、映像を表示する表示部と、前記表示部の表示面に対向する方向を算出する算出部と、前記算出部で算出した前記表示部の表示面に対向する方向に一致する方向の映像が前記表示部の中心に表示されるように前記記憶部に記憶されている前記映像データを読み出す映像読出部と、前記映像読出部で読み出した映像データを映像に変換して前記表示部に表示する表示制御部とを備える構成である。
かかる構成によれば、本発明に係る受信装置は、所定の範囲を撮影した映像データを受信し、受信装置の表示部をかざした方向に対応する映像を表示部に表示するので、まるで撮影場所に立って周囲を眺めているような感覚を視聴者に与えることができる。
本発明に係る受信方法は、送信されてきた映像データを受信装置の受信部により受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信した前記映像データを記憶部に記憶する記憶ステップと、映像を表示する表示部の表示面に対向する方向を算出する算出ステップと、記算出ステップで算出した前記表示部の表示面に対向する方向に一致する方向の映像が前記表示部の中心に表示されるように前記記憶部に記憶されている前記映像データを読み出す映像読出ステップと、前記映像読出ステップで読み出した映像データを映像に変換して前記表示部に表示する表示ステップとを備える構成である。
かかる構成によれば、本発明に係る受信方法は、所定の範囲を撮影した映像データを受信し、受信装置の表示部をかざした方向に対応する映像を表示部に表示するので、まるで撮影場所に立って周囲を眺めているような感覚を視聴者に与えることができる。
本発明によれば、まるで撮影場所に立って周囲を眺めているような感覚を与えることができる。
送受信システムの構成を示す図である。 第1の撮影部により撮影した映像を合成する方法についての説明に供する図である。 受信装置の外観(表面)の構成を示す図である。 受信装置の初期位置を設定する方法についての説明に供する図である。 受信装置の移動方向についての説明に供する図である。 受信装置の移動方向についての説明に供する図である。 受信装置をα方向に移動したときの様子を模式的に示す図である。 受信装置がα方向に移動したときに表示部に表示される映像の遷移についての説明に供する図である。 受信装置をβ方向に移動したときの様子を模式的に示す図である。 受信装置がβ方向に移動したときに表示部に表示される映像の遷移についての説明に供する図である。 受信装置をγ方向に移動したときの様子を模式的に示す図である。 受信装置をγ方向に移動したときの様子を模式的に示す図である。 受信装置がγ方向に移動したときに表示部に表示される映像の遷移についての説明に供する図である。 受信装置をRoll方向に移動したときの様子を模式的に示す図である。 受信装置がRoll方向に移動したときに表示部に表示される映像の遷移についての説明に供する図である。 受信装置をPitch方向に移動したときの様子を模式的に示す図である。 受信装置がPitch方向に移動したときに表示部に表示される映像の遷移についての説明に供する図である。 受信装置をYaw方向に移動したときの様子を模式的に示す図である。 受信装置がYaw方向に移動したときに表示部に表示される映像の遷移についての説明に供する図である。 受信装置がγ方向に移動したときに表示部に表示される映像の遷移と、音声出力部から出力される音声の変化についての説明に供する図である。 受信装置がγ方向に移動したときに表示部に表示される映像の遷移と、音声出力部から出力される音声の変化についての説明に供する図である。 送受信システムの構成を模式的に示す図である。 アクティブ・テレビジョン表示装置の構成を示す図である。 表示パネルの動きと、音声スピーカ部から出力する音声の関係についての説明に供する図である。 アクティブ・テレビジョン表示装置の初期位置を設定する方法についての説明に供する図である。
以下、本発明の実施形態の一例について図1を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係る送受信システム1は、図1に示すように、送信装置10と受信装置20を備える。また、本実施形態では、送信装置10は、放送サービスを提供する放送局側の装置を想定し、受信装置20は、送信装置10から送信された放送信号を受信する視聴者側の装置を想定する。よって、送受信システム1は、以下では、説明の便宜上、送信装置10と受信装置20が一対でデータを送受信する例を示すが、実際には、一般的な放送システムのように、複数の受信装置20が送信装置10から放送されたコンテンツを受信するように構成されている。
送信装置10は、図1に示すように、第1の撮影部11と、変換部12と、送信部13を備える。
第1の撮影部11は、所定の範囲の映像を撮影する。所定の範囲とは、例えば、水平方向に120度、180度、又は360度等の範囲である。また、第1の撮影部11は、所定の範囲として、配置されている場所を中心に、全方位(水平方向全体及び垂直方向全体)の映像を撮影する構成でも良い。
第1の撮影部11は、全方位(水平方向360度、垂直方向360度)の映像を撮影することができ、例えば、図2に示すように、天空方向を中心とした映像と地表方向を中心とした映像を撮影し、両映像を合成することにより、全方位の映像を生成する。また、天空方向の映像と地表方向の映像は、それぞれオーバーラップする部分がある。よって、第1の撮影部11は、両映像の相関する部分を重ねるようにして、両映像をシームレスに合成する。なお、第1の撮影部11は、全方位の映像を撮影できる構成であれば良く、上述に限られない。
変換部12は、第1の撮影部11で撮影した映像を所定の規格に準拠した映像データに変換する。ここで、所定の規格は、mpeg等である。また、本実施例では、動画像を対象にしているが、これに限られず静止画像であっても良い。
送信部13は、有線又は無線により、変換部12により変換した映像データを送信する。
受信装置20は、図1に示すように、受信部21と、記憶部22と、表示部23と、算出部24と、映像読出部25と、表示制御部26とを備える。なお、本実施例では、受信装置20は、視聴者が手に持って自在に移動が可能なタブレット型の装置(例えば、モバイルテレビ、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話機等)を想定している。
受信部21は、送信部13から送信されてきた映像データを受信する。
記憶部22は、受信部21で受信した映像データを記憶する。
表示部23は、映像を表示する。
算出部24は、表示部23の表示面に対向する方向、すなわち、視聴者により表示部23がかざされている方向を算出する。
映像読出部25は、算出部24で算出した表示部23の表示面に対向する方向に一致する方向の映像が表示部23の中心に表示されるように記憶部22に記憶されている映像データを読み出す。
表示制御部26は、映像読出部25で読み出した映像データを映像に変換して表示部23に表示する。
このようにして、送受信システム1は、送信装置10により、所定の範囲の映像を撮影し、撮影した映像データを受信装置20に送信し、受信装置20により、表示部23の表示面に対向する方向を算出し、算出した表示部23の表示面に対向する方向に一致する方向の映像が表示部23の中心に表示されるように記憶部22に記憶されている映像データを読み出すので、まるで撮影場所に立って周囲を眺めているような感覚を視聴者に与えることができる。
また、送信装置10は、図1に示すように、音声取得部14と、音声データ変換部15を備える構成でも良い。
音声取得部14は、第1の撮影部11により映像を撮影している場所において、複数の方向から到来する音声を取得する。また、音声取得部14は、第1の撮影部11が全方位(水平方向360度、垂直方向360度)の映像を撮影する構成の場合には、全方向から到来する音声を取得する。
音声データ変換部15は、音声取得部14により取得した音声を取得方向ごとに所定の規格(mp3等)に準拠した音声データに変換する。
送信部13は、変換部12により変換した映像データとともに、音声データ変換部15により変換された取得方向ごとの音声データを送信する。
また、受信装置20は、図1に示すように、音声出力部27と、音声データ記憶部28と、音声読出部29を備える構成でも良い。
音声データ記憶部28は、受信部21で受信した音声データを取得方向ごとに記憶する。
音声読出部29は、記憶部22に記憶されている撮影方向の中から、算出部24で算出した表示部23の表示面に対向する方向に一致する撮影方向を選択し、当該選択された撮影方向に対応する音声データの取得方向を特定し、特定した取得方向の音声データを音声データ記憶部28の中から読み出す。
音声出力部27は、音声読出部29により読み出した音声データを音声に変換して出力する。
ここで、視聴者が受信装置20を正面方向(例えば、仰俯角が±0度(水平)、方位角が0度(北))にかざした場合を例にして、以下に説明する。
算出部24は、表示部23の表示面に対向する方向として、仰俯角が±0度(水平)、方位角が0度(北)を算出する。
音声読出部29は、算出部24で算出した表示部23の表示面に対向する方向(仰俯角が±0度、方位角が0度)に対応する撮影方向を選択し、当該撮影方向に対応する音声データの取得方向を特定(本実施例の場合には、仰俯角が±0度、方位角が0度)し、特定した取得方向の音声データを音声データ記憶部28の中から読み出す。
したがって、音声出力部27からは、送信装置10の音声取得部14により取得した、仰俯角が±0度、方位角が0度の方向から到来してきた音声が出力される。
なお、表示部23には、送信装置10の第1の撮影部11で撮影した、仰俯角が±0度、方位角が0度の映像が表示される。
このようにして、送受信システム1は、送信装置10により、所定の範囲の映像を撮影し、かつ、映像を撮影する場所において、複数の方向から到来する音声を取得し、映像データとともに、取得方向ごとの音声データを受信装置20に送信し、受信装置20により、表示部23の表示面に対向する方向に一致する方向の音声データを音声データ記憶部28の中から読み出すので、受信装置20の表示部23をかざした方向に対応する映像を表示部23に表示し、かつ受信装置20の表示部23をかざした方向に対応する音声を音声出力部27から出力することができ、まるで撮影場所に立って周囲を眺めているような感覚を視聴者に与えることができる。
また、受信装置20は、図1に示すように、加速度検出部30と、角速度検出部31と、第2の撮影部32と、認識部33とを備える。
加速度検出部30は、受信装置20に加えられた加速度を検出する。
角速度検出部31は、受信装置20に加えられた角速度を検出する。
第2の撮影部32は、表示部23の表示面に対向している被写体を撮影する。具体的には、第2の撮影部32は、図3に示すように、表示部23が配置されている面と同一の面に配置されている。
認識部33は、第2の撮影部32で撮影した被写体を認識する。例えば、認識部33は、第2の撮影部32によって撮像された映像に対して、特徴抽出を行い、視聴者の顔を認識する。
表示制御部26は、加速度検出部30及び角速度検出部31により検出した結果に基づいて、認識部33により認識した被写体に表示部23の表示面が近づいていると判断した場合には、表示部23に表示されている映像の中心位置を基準にして縮小処理を行う。よって、表示部23には、広い範囲の映像が表示されることになる。
また、表示制御部26は、認識部33により認識した被写体から表示部23の表示面が遠ざかっていると判断した場合には、表示部23に表示されている映像の中心位置を基準にして拡大処理を行う。よって、表示部23には、狭い範囲の映像が表示されることになる。
このようにして、送受信システム1は、例えば、受信装置20を手に持って、被写体(例えば、視聴者自身の顔)に近づけるような操作が行われると、表示部23に表示されている映像を縮小し、被写体から遠ざかるような操作が行われると、表示部23に表示されている映像を拡大するので、直感的な操作によって、表示されている映像を縮小又は拡大することができ、まるで、窓に近づいたり遠ざかったりして窓の外の風景を眺めているような感覚を与えることができる。なお、本実施例では、表示制御部26により映像の拡大及び縮小の処理を行うものとして説明したが、これに限られず、専用の処理部により処理を行っても良い。
また、表示制御部26は、被写体と表示面の間の距離の変化に基づいて、映像の縮小率及び拡大率を徐々に変化させる構成でも良い。すなわち、表示制御部26は、表示部23が視聴者に近づいた分だけ映像を縮小し、また、表示部23が視聴者から遠ざかった分だけ映像を拡大する。
このような構成によれば、受信装置20は、表示部23の表示面が視聴者に近づいていることを検出した場合には、表示部23に表示されている映像を近づいた分だけ縮小するので、視聴者に対して、表示部23の中心位置に映っている被写体の大きさに変化を感じさせずに、視野角が広がっている印象を与えることができる。
また、受信装置20は、表示部23の表示面が視聴者から遠ざかっていることを検出した場合には、表示部23に表示されている映像を遠ざかった分だけ拡大するので、視聴者に対して、表示部23の中心位置に映っている被写体の大きさに変化を感じさせずに、注目したい被写体のみをクローズアップしているような印象を与えることができる。
また、本実施例では、受信装置20と被写体との間の相対的な距離が変わったことに応じて、映像の拡大及び縮小の処理を行うものとして説明したが、これに限られない。例えば、送受信システム1は、表示部23の表示面側への移動を検出した場合に、映像の中心位置を基準にして縮小処理を行い、表示部23の表示面に対向する方向への移動を検出した場合に、映像の中心位置を基準にして拡大処理を行う構成でも良い。
また、表示制御部26は、加速度検出部30及び角速度検出部31により検出した結果に基づいて、回転を検出した場合、その回転方向と回転角度から表示部23の傾きを算出し、当該算出した傾きに応じて、表示部23に表示されている映像の加工処理を行う構成でも良い。
例えば、加工処理とは、映像の一部を切り出して、切り出した部分を表示部23全体に引き伸ばす処理をいう。
よって、送受信システム1は、例えば、受信装置20を手前に傾けたり、右方向に旋回させたりすると、表示部23に表示されている映像を加工処理するので、傾いた表示部23を通して、まるで、斜め方向から窓に近づいたり遠ざかったりして窓の外の風景を眺めているような感覚を与えることができる。
なお、本実施例では、表示制御部26により映像の加工処理を行うものとして説明したが、これに限られず、専用の処理部により処理を行っても良い。
表示制御部26は、加速度検出部30及び角速度検出部31により検出した結果に基づいて、回転を検出した場合、その回転方向と回転角度から表示部23の傾きを算出し、算出した傾きに基づいて水平面からの傾斜を示す映像と、第2の撮影部32により撮影した映像を表示部23に表示する構成でも良い。
ここで、受信装置20の初期位置を設定する一方法について、図4を参照しながら説明する。
受信装置20は、第2の撮影部32で撮影した映像(図4中のA)を表示部23に表示する。また、受信装置20は、加速度センサ212から検出される水平器(水準器)を模したCG画面(図4中のB)を表示部23に表示する。
視聴者は、第2の撮影部32で撮影した映像を眺めながら、手をいっぱいに伸ばして、目の位置が正面になるように動かして調整し、かつ、水平器を模したCG画面を眺めながら、表示部23の表面が直角に正面になるように調整する。
このようにして、送受信システム1は、水平面からの傾斜を示す映像(例えば、水平器を模したCG画面)と、視聴者自身の映像を表示部23に表示することによって、視聴者に受信装置20の初期位置を簡易に設定させることが可能となる。
受信装置20は、さらに、図1に示すように、音量制御部34を備える構成でも良い。
このような構成の場合には、音量制御部34は、加速度検出部30及び角速度検出部31により検出した結果に基づいて、認識部33により認識した被写体に表示部23の表示面が近づいていると判断した場合には、音声出力部27から出力されている音声の音量を下げる処理を行う。また、音量制御部34は、認識部33により認識した被写体から表示部23の表示面が遠ざかっていると判断した場合には、音声出力部27から出力されている音声の音量を上げる処理を行う。
このようにして、送受信システム1は、例えば、受信装置20を手に持って、被写体(例えば、視聴者自身の顔)に近づけるような操作が行われると、表示部23に表示されている映像を縮小しつつ、音声の音量を小さくし、被写体から遠ざかるような操作が行われると、表示部23に表示されている映像を拡大しつつ、音声の音量を大きくするので、直感的な操作によって、表示されている映像の大きさに同期して音声の音量を上げたり下げたりするので、まるで撮影場所に立って周囲を眺めているような感覚を与えることができる。
また、音量制御部34は、被写体と表示面の間の距離の変化に基づいて、音声の音量を徐々に変化させる構成でも良い。すなわち、音量制御部34は、表示部23が視聴者に近づいた分だけ音量を小さくし、また、表示部23が視聴者から遠ざかった分だけ音量を大きくする。
このような構成によれば、受信装置20は、表示部23の表示面が視聴者に近づいていることを検出した場合には、表示部23に表示されている映像を近づいた分だけ縮小しつつ、音量を小さくするので、視聴者に対して、音声出力部27から出力されている音の変化と、表示部23の中心位置に映っている被写体の大きさに変化を感じさせずに、視野角が広がっている印象を与えることができる。
また、受信装置20は、表示部23の表示面が視聴者から遠ざかっていることを検出した場合には、表示部23に表示されている映像を遠ざかった分だけ拡大しつつ、音量を大きくするので、視聴者に対して、音声出力部27から出力されている音の変化と、表示部23の中心位置に映っている被写体の大きさに変化を感じさせずに、注目したい被写体のみをクローズアップしているような印象を与えることができる。
また、本実施例では、受信装置20と被写体との間の相対的な距離が変わったことに応じて、音声の音量を上げたり下げたりするものとして説明したが、これに限られない。例えば、送受信システム1は、表示部23の表示面側への移動を検出した場合に、音声の音量を小さくし、表示部23の表示面に対向する方向への移動を検出した場合に、音声の音量を大きくする構成でも良い。
つぎに、受信装置20を移動させたときの表示部23の表示態様について説明する。なお、以下では、図5に示すように、水平方向をα方向といい、垂直方向をβ方向といい、前後方向をγ方向という。また、図6に示すように、γ方向を中心軸にして回転する方向をRoll方向といい、α方向を中心軸にして回転する方向をPitch方向といい、β方向を中心軸にして回転する方向をYaw方向という。また、受信装置20は、送信装置10から送信(放送)されている映像データと取得方向ごとの音声データを受信し、表示部23の表示面に対向する方向の映像を表示部23に表示し、かつ、表示部23の表示面に対向する方向の音声を音声出力部27から出力しているものとする。
(α方向への移動)
受信装置20は、図7に示すように、Aの位置(現在位置)からα方向に移動し、Bの位置で静止した場合、算出部24によりBの位置における表示部23の表示面に対向する方向を算出し、当該方向に一致する撮影方向の映像を表示部23に表示する。なお、図7は、真上から見たときの受信装置20の移動の様子を示す図である。
ここで、α方向に移動したときに表示部23に表示される映像の遷移について、従来の受信装置と本実施例に係る受信装置20を対比して説明する。
従来の受信装置では、図8(a)、(b)に示すように、Aの位置からα方向に移動し、Bの位置で静止した場合でも、表示部23には同じ映像を表示する。
一方、受信装置20は、図8(c)、(d)に示すように、Aの位置からα方向に移動し、Bの位置で静止した場合には、移動した方向に応じた映像を表示部23に表示する。
また、受信装置20は、Aの位置からBの位置まで移動している間も、各方向における映像を途切れることなく表示部23に表示する。
よって、視聴者は、表示部23に表示される映像を眺めながら、受信装置20を移動し、所望する場所を見つけることができる。
(β方向への移動)
受信装置20は、図9に示すように、Aの位置(現在位置)からβ方向に移動し、Bの位置で静止した場合、算出部24によりBの位置における表示部23の表示面に対向する方向を算出し、当該方向に一致する撮影方向の映像を表示部23に表示する。なお、図9は、真横から見たときの受信装置20の移動の様子を示す図である。
ここで、β方向に移動したときに表示部23に表示される映像の遷移について、従来の受信装置と本実施例に係る受信装置20を対比して説明する。
従来の受信装置では、図10(a)、(b)に示すように、Aの位置からβ方向に移動し、Bの位置で静止した場合でも、表示部23には同じ映像を表示する。
一方、受信装置20は、図10(c)、(d)に示すように、Aの位置からβ方向に移動し、Bの位置で静止した場合には、移動した方向に応じた映像を表示部23に表示する。
また、受信装置20は、Aの位置からBの位置まで移動している間も、各方向における映像を途切れることなく表示部23に表示する。
よって、視聴者は、表示部23に表示される映像を眺めながら、受信装置20を移動し、所望する場所を見つけることができる。
(γ方向への移動)
受信装置20は、図11に示すように、Aの位置(現在位置)からγ方向(例えば、後方向)に移動して、Bの位置で静止することにより、表示部23の表示面が遠ざかっていると判断した場合には、表示部23に表示されている映像の中心位置を基準にして拡大処理を行う。なお、図11は、真横から見たときの受信装置20の移動の様子を示す図である。
また、受信装置20は、表示部23の表示面が近づいていると判断した場合には、表示部23に表示されている映像の中心位置を基準にして縮小処理を行う。
つまり、受信装置20は、図12に示すように、視聴者に近づいた場合(図中a1)には、表示部23の表示面に対向する方向と同一方向の映像を広範囲(例えば、図中a2に示す範囲)に表示し、また、視聴者から遠ざかった場合(図中b1)には、表示部23の表示面に対向する方向と同一方向の映像を一定の範囲(例えば、図中b2に示す範囲)だけ表示する。
ここで、γ方向に移動したときに表示部23に表示される映像の遷移について、従来の受信装置と本実施例に係る受信装置20を対比して説明する。
従来の受信装置では、図13(a)、(b)に示すように、a1の位置からγ方向に移動し、b1の位置で静止した場合でも、表示部23には同じ大きさの映像を表示するので、受信装置が遠ざかる分だけ視聴者からは小さく見える。
一方、受信装置20は、a1の位置にある場合には、図13(c)に示すように、広範囲の映像を表示部23に表示し、b1の位置にある場合には、図13(d)に示すように、一定の範囲の映像を表示部23に表示する。
また、受信装置20は、a1の位置からb1の位置(又は、b1の位置からa1の位置)まで移動している間も、映像を途切れることなく表示部23に表示する。
よって、視聴者は、表示部23に表示される映像を眺めながら、受信装置20を移動し、表示部23に表示される映像を所望の範囲に調整することができる。
(Roll方向への移動)
受信装置20は、図14に示すように、Aの位置(現在位置)からRoll方向に回転し、Bの位置で静止した場合、加速度検出部30及び角速度検出部31により検出した結果に基づいて、表示制御部26により表示部23の傾きを算出し、当該算出した傾きに応じて、表示部23に表示されている映像の加工処理を行う。
ここで、Roll方向に移動したときに表示部23に表示される映像の遷移について、従来の受信装置と本実施例に係る受信装置20を対比して説明する。
従来の受信装置では、図15(a)、(b)に示すように、Aの位置にあってもBの位置にあっても、表示部23の表示面に対向する方向に一致する方向の映像を表示する。したがって、視聴者は、表示部23とともに映像も傾いて見える。
一方、受信装置20は、Aの位置にある場合には、図15(c)に示すように、表示部23の表示面に対向する方向に一致する方向の映像を表示し、Bの位置にある場合には、図15(d)に示すように、Roll方向の傾き(Roll角)に基づいて、映像をRoll方向とは反対の方向にRoll角分回転させて表示する。したがって、視聴者は、表示部23だけが傾いて、映像は回転していないように見える。
また、受信装置20は、Aの位置からBの位置(又は、Bの位置からAの位置)まで回転している間も、映像を途切れることなく表示部23に表示する。
よって、視聴者は、表示部23に表示される映像を眺めながら、受信装置20を回転させ、表示部23に表示される映像を所望の角度に調整することができる。
(Pitch方向への移動)
受信装置20は、図16に示すように、Aの位置(現在位置)からPitch方向に回転し、Bの位置で静止した場合、加速度検出部30及び角速度検出部31により検出した結果に基づいて、表示制御部26により表示部23の傾きを算出し、当該算出した傾きに応じて、表示部23に表示されている映像の加工処理を行う。なお、図16(a)は、斜め上後方から見たときの受信装置20の移動の様子を示す図であり、図16(b)は、真横から見たときの受信装置20の移動の様子を示す図であり、図16(c)は、受信装置20がPitch方向に回転している様子を模式的に示す図である。
ここで、Pitch方向に移動したときに表示部23に表示される映像の遷移について、従来の受信装置と本実施例に係る受信装置20を対比して説明する。
従来の受信装置では、図17(a)、(c)に示すように、Aの位置にあってもBの位置にあっても、表示部23の表示面に対向する方向に一致する方向の映像を表示する。したがって、視聴者は、図17(b)に示すように、表示部23に表示されている映像の上下がつぶれたように見えてしまう。
一方、受信装置20は、Aの位置にある場合には、図17(d)に示すように、表示部23の表示面に対向する方向に一致する方向の映像を表示し、Bの位置にある場合には、図17(f)に示すように、Pitch方向の傾き(Pitch角(θ))に基づいて、映像を垂直方向に1/cosθ倍に引き伸ばして表示する。したがって、視聴者は、図17(e)に示すように、映像の上下を切り取ったように見える。
また、受信装置20は、Aの位置からBの位置(又は、Bの位置からAの位置)まで回転している間も、映像を途切れることなく表示部23に表示する。
よって、視聴者は、表示部23に表示される映像を眺めながら、受信装置20を回転させ、表示部23に表示される映像を所望の角度に調整することができる。
(Yaw方向への移動)
受信装置20は、図18に示すように、Aの位置(現在位置)からYaw方向に回転し、Bの位置で静止した場合、加速度検出部30及び角速度検出部31により検出した結果に基づいて、表示制御部26により表示部23の傾きを算出し、当該算出した傾きに応じて、表示部23に表示されている映像の加工処理を行う。なお、図18(a)は、斜め上後方から見たときの受信装置20の移動の様子を示す図であり、図18(b)は、真横から見たときの受信装置20の移動の様子を示す図であり、図18(c)は、受信装置20がYaw方向に回転している様子を模式的に示す図である。
ここで、Yaw方向に移動したときに表示部23に表示される映像の遷移について、従来の受信装置と本実施例に係る受信装置20を対比して説明する。
従来の受信装置では、図19(a)、(c)に示すように、Aの位置にあってもBの位置にあっても、表示部23の表示面に対向する方向に一致する方向の映像を表示する。したがって、視聴者は、図19(b)に示すように、表示部23に表示されている映像の左右がつぶれたように見えてしまう。
一方、受信装置20は、Aの位置にある場合には、図19(d)に示すように、表示部23の表示面に対向する方向に一致する方向の映像を表示し、Bの位置にある場合には、図19(f)に示すように、Yaw方向の傾き(Yaw角(θ))に基づいて、映像を水平方向に1/cosθ倍に引き伸ばして表示する。したがって、視聴者は、図19(e)に示すように、映像の左右を切り取ったように見える。
また、受信装置20は、Aの位置からBの位置(又は、Bの位置からAの位置)まで回転している間も、映像を途切れることなく表示部23に表示する。
よって、視聴者は、表示部23に表示される映像を眺めながら、受信装置20を回転させ、表示部23に表示される映像を所望の角度に調整することができる。
つぎに、γ方向に移動したときに表示部23に表示される映像の遷移と、音声出力部27から出力される音声の変化について、従来の受信装置と本実施例に係る受信装置20を対比して説明する。なお、以下では、図20に示すように、受信装置20を視聴者に近い位置(γ方向において、手を近づけた位置)をγとし、受信装置20を視聴者から遠い位置(γ方向において、手をいっぱいに伸ばした位置)をγ0とする。
従来の受信装置では、図21(a)、(b)に示すように、γでもγ0でも映像の多いさや音量を変更しない。よって、視聴者は、受信装置がγの位置にある場合には、映像が大きく見え、音量が大きく聞こえ、また、受信装置がγ0の位置にある場合には、映像が小さく見え、音量が小さく聞こえる。
一方、受信装置20は、γの場合には、図21(c)に示すように、映像を縮小し、かつ音量を小さくし、また、γ0の場合には、図21(d)に示すように、映像を拡大し、かつ音量を大きくする。よって、視聴者は、受信装置20がγの位置にある場合とγ0の位置にある場合とで、音量の大きさと映像の大きさに変化を感じず、視野角のみが変化しているように感じるので、まるで、窓に近づいたり遠ざかったりして窓の外の風景を眺めているような感覚を得ることになる。
つぎに、送受信システム1の具体的な構成について図22を用いて説明する。
テレビカメラ部100(送信装置10に相当する)は、全方位の映像・音声の撮影・集音する装置であり、全方位を撮影するカメラ101(第1の撮影部11に相当する)と、カメラ101の周囲を集音するマイクロホン102(音声取得部14に相当する)を備える。
全方位を撮影するカメラ101は、双曲面ミラーと1台のビデオカメラからなる装置(以下、第1の装置という。)(例えば、情報処理学会研究報告 CVIM,[コンピュータビジョンとイメージメディア] 2008(36),247−262,2008−05−01「全方位映像のマルチキャストによる実時間ネットワークテレプレゼンスに関する研究(D論セッション2)」)や、360度を撮影するビデオカメラ(以下、第2の装置という。)(例えば、「http://www.immersivemedia.com/img/page105/IM_TechSpecDodeca_120808.pdf」に示されている装置)や、これらに相当する装置により構成される。
カメラ101の周囲を集音するマイクロホン102は、複数のマイクロホンから構成されており、XYZの三次元方向の原点(0,0,0)として、6軸方向(r,0,0)、(−r,0,0)、(0,r,0)、(0,−r,0)、(0,0,r)、(0,0,−r)から到来する音を集音するようにそれぞれが配置されている。
また、撮影した映像・音声の伝送部300は、送信装置10で撮影、集音した映像・音声信号を圧縮して視聴者が手に持つアクティブ・テレビジョン表示装置200(受信装置20に相当する)までケーブル等の有線又は無線で伝送する装置である。
例えば、伝送部300は、第1の装置を利用する場合には、全方位を一度に撮影した円形の画像(ハイビジョン映像)をMPEG等の圧縮方式によって圧縮して伝送する。また、伝送部300は、第2の装置を利用する場合には、多視点のカメラで撮影した映像データを合成した360度の全方位の映像データをMPEG等の圧縮方式によって圧縮して伝送する。
伝送部300は、6個のマイクロホン102により集音した6チャンネル音声を圧縮して伝送する。
撮影した映像・音声の記録・再生装置400は、テレビカメラ部100で撮影、集音した映像・音声を記録し、視聴者が見たい時刻に映像・音声を再生し、伝送部300を介してアクティブ・テレビジョン表示装置200に伝送する装置である。
例えば、記録・再生装置400は、映像が第1の装置を利用して伝送されてきた場合には、円形の画像をハイビジョン映像として記録し再生する。また、記録・再生装置400は、映像が第2の装置を利用して伝送されてきた場合には、多視点のカメラで撮影した映像を合成した360度の全方位の映像データを記録し再生する。
また、記録・再生装置400は、6個のマイクロホン102により集音した音声を6チャンネル音声で記録し再生する。
アクティブ・テレビジョン表示装置200(受信装置20に相当する)は、視聴者が手に持って視聴するための映像表示及び音声出力装置であって、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、赤外線距離センサ等を搭載している。
アクティブ・テレビジョン表示装置200は、伝送部300から伝送されてきた映像のデータを、視聴者を中心として形成される仮想映像スクリーンScにマッチングさせる。アクティブ・テレビジョン表示装置200は、搭載されている加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、赤外線距離センサ等から計算した表示パネル(表示部23に相当する)の6軸における位置と、視聴者の視点位置と、仮想映像スクリーンScとの位置から、表示パネルに投影する映像を切り出して表示する。
また、アクティブ・テレビジョン表示装置200は、伝送部300から伝送された音声のデータを、三次元方向の原点(0,0,0)からrだけ離れた6方向(r,0,0)、(−r,0,0)、(0,r,0)、(0,−r,0)、(0,0,r)、(0,0,−r)に仮想的に設置する仮想スピーカSpから出力される音声にマッチングさせる。アクティブ・テレビジョン表示装置200は、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、赤外線距離センサ等から計算した表示パネルの6軸の位置と、視聴者の視点位置と、仮想スピーカSpとの位置から、表示パネルの方向と位置から聞こえるはずの音声を計算して表示パネルのスピーカ(音声出力部27に相当する)から音声を出力する。
つぎに、アクティブ・テレビジョン表示装置200の構成概要について図23を用いて説明する。アクティブ・テレビジョン表示装置200は、図23(a)に示すように、視聴者が手に持って視聴することができる大きさである。
アクティブ・テレビジョン表示装置200の前面は、図23(b)に示すように、前面には映像を表示する液晶パネル等の映像表示部201(表示部23に相当する)、音声を出力する音声スピーカ部202(音声出力部27に相当する)、視聴者と映像表示部201との初期位置を調整するために使う前面カメラ部203(第2の撮影部32に相当する)、視聴者と映像表示部201間の距離を測定するための赤外線距離センサ204で構成されている。
アクティブ・テレビジョン表示装置200の裏面には、図23(c)に示すように、裏面カメラ部205を配置する。これは実際に視聴者の目の前にある映像と、伝送される映像を合成した映像を楽しんだり、ジャイロセンサだけでは位置の計算誤差が大きい場合に、実際に目の前の映像を撮影した映像から映像表示部201の計算位置を補正するためのものである。
また、アクティブ・テレビジョン表示装置200は、図23(d)に示すように、映像表示部201と、音声スピーカ部202と、前面カメラ部203と、赤外線距離センサ204と、裏面カメラ部205と、電波受信部206と、有線入力部207と、受信信号/映像変換部208と、映像メモリ部209と、受信信号/音声変換部210と、音声メモリ部211と、加速度センサ212と、ジャイロセンサ213と、地磁気センサ214と、6軸位置計算部215と、映像計算部216と、音声・音量計算部217と、タイミング再生部218と、映像表示変換部219と、音声変換部220とを備える。
なお、電波受信部206及び有線入力部207は、受信部21に相当する。映像メモリ部209は、記憶部22に相当する。音声メモリ部211は、音声データ記憶部28に相当する。加速度センサ212は、加速度検出部30に相当する。ジャイロセンサ213は、角速度検出部31に相当する。映像計算部216は、映像読出部25に相当する。音声・音量計算部217は、音声読出部29に相当する。
電波受信部206は、撮影した映像・音声の伝送部300から電波で伝送される映像・音声を受信する。
有線入力部207は、撮影した映像・音声の伝送部300からケーブル等の有線で伝送される映像・音声を受信する。
受信信号/映像変換部208は、電波又は有線で受信した全方位又はその一部の圧縮伝送された映像を復号して仮想映像スクリーンScにマッチングさせて映像メモリ部209に書き込む。
受信信号/音声変換部210は、電波又は有線で受信した6チャンネルの圧縮伝送された音声を復号して、6方向に仮想的に設置する仮想スピーカSpから出力される音声にマッチングさせて音声メモリ部211へ書き込む。
加速度センサ212は、重力や映像表示部201の動き等の加速度を検出する装置であり、検出されたデータからアクティブ・テレビジョン表示装置200の傾き速度、位置を計算する。
ジャイロセンサ213は、映像表示部201の角速度を検出する装置で、検出されたデータからアクティブ・テレビジョン表示装置200の動作方向や位置を計算する。
前面カメラ部203は、アクティブ・テレビジョン表示装置200から視聴者の顔を撮影することができ、検出された映像データから視聴者と映像表示部201との初期位置を調整するために、視聴者の顔や目の位置を検出する。
裏面カメラ部205は、実際に視聴者の目の前にある映像と、伝送される映像を合成した映像を楽しんだり、加速度センサ212とジャイロセンサ213だけでは位置の計算誤差が大きい場合に、実際に目の前の映像を撮影した映像から映像表示部201の計算位置の誤差を補正するときに利用される。
地磁気センサ214は、アクティブ・テレビジョン表示装置200の地軸とのズレから東西南北の方位を検出する装置で、加速度センサ212とジャイロセンサ213だけでは位置の計算誤差が大きい場合に、映像表示部201の計算位置を補正するときに利用される。また、地磁気センサ214は、伝送された映像と実際の方位をマッチングさせた映像を楽しむような番組を楽しむ場合に用いられる。
赤外線距離センサ204は、アクティブ・テレビジョン表示装置200の前面から視聴者までの距離を測定する赤外線センサであり、加速度センサ212とジャイロセンサ213だけでは位置の計算誤差が大きい場合に、赤外線距離センサ204検出されたγ方向の距離データにより映像表示部201のγ方向の計算位置の誤差を補正するときに利用される。
6軸位置計算部215では、加速度センサ212、ジャイロセンサ213、前面カメラ部203、裏面カメラ部205、地磁気センサ214、赤外線距離センサ204のデータから視聴者の目を中心としたアクティブ・テレビジョン表示装置200の6方向における位置を計算する。
映像計算部216は、6軸位置計算部215により計算された視聴者を中心としたアクティブ・テレビジョン表示装置200の6方向における位置により、仮想映像スクリーンScから映像表示部201に投影される映像を計算し、表示する部分の映像を映像メモリ部209から取り出す。
音声・音量計算部217は、6軸位置計算部215により計算された視聴者を中心としたアクティブ・テレビジョン表示装置200の6方向における位置と、仮想スピーカSpとの位置から、映像表示部201の位置から聞こえるはずの音声を計算し、出力する音声部分を音声メモリ部211から読み出す。
タイミング再生部218は、受信した映像・音声データから再生クロックを再生し、受信信号/映像変換部208に変換するタイミングを通知し、音声メモリ部211に音声データを読み出すタイミングを通知し、映像メモリ部209に映像データを読み出すタイミングを通知し、映像表示変換部219に変換するタイミングを通知し、映像表示部201に映像を表示するタイミングを通知する。
映像表示変換部219では、映像メモリ部209から読み出した映像データを平面の映像表示部201に表示する。
音声変換部220では、音声メモリ部211から読み出した音声と仮想スピーカSpとの位置から、映像表示部201の位置・方向から聞こえるはずの音声を計算して音声スピーカ部202へ出力する。
このようにして、送受信システム1は、テレビカメラ部100から送信される映像データを受信したアクティブ・テレビジョン表示装置200を手に持って動かすと、その動きに連動して、アクティブ・テレビジョン表示装置200が向けられている方向から取得された映像を映像表示部201に表示することができる。
また、送受信システム1は、テレビカメラ部100から送信される音声データを受信したアクティブ・テレビジョン表示装置200手に持って動かすと、その動きに連動して、アクティブ・テレビジョン表示装置200が向いている方向から取得した音声を音声スピーカ部202から出力することができる。
ここで、アクティブ・テレビジョン表示装置200をγ方向に移動させた場合に、当該γ方向から取得した音声を音声スピーカ部202から出力する原理について、図20、21を参照しながら説明する。
視聴者を中心として、アクティブ・テレビジョン表示装置200をγ方向に動かした場合、その視聴者からアクティブ・テレビジョン表示装置200の間の距離に応じて(1)式で示す音量Lで出力する。
L=L0+20log10(γ/γ0)〔dB〕・・・(1)
ここで、L0は、γ0の位置で表示パネルから出力する音量である。
つまり、アクティブ・テレビジョン表示装置200は、視聴者からアクティブ・テレビジョン表示装置200が遠ざけられると、それに連動して表示するアクティブ・テレビジョン表示装置200の音声スピーカ部202から出力する音量を上げる。
また、アクティブ・テレビジョン表示装置200は、視聴者からアクティブ・テレビジョン表示装置200が近づけられると、それに連動して表示するアクティブ・テレビジョン表示装置200の音声スピーカ部202から出力する音量を下げる。
よって、視聴者は、アクティブ・テレビジョン表示装置200を前後に動かしても仮想的にアクティブ・テレビジョン表示装置200の向こう側から一定の音量で音声が到来するように聞こえることになる。
つぎに、表示パネルの動きと、音声スピーカ部202から出力する音声の関係を、図24を参照しながら説明する。
上述したように、カメラ101の周囲を集音するマイクロホン102は、複数のマイクロホンから構成されており、XYZの三次元方向の原点(0,0,0)として、6軸方向(r,0,0)、(−r,0,0)、(0,r,0)、(0,−r,0)、(0,0,r)、(0,0,−r)から到来する音を集音するようにそれぞれが配置されている。
また、テレビカメラ部100側において集音された6軸方向の音をアクティブ・テレビジョン表示装置200側で再現するために、この6軸方向に対応するように、三次元方向の原点(0,0,0)からrだけ離れた6方向(r,0,0)、(−r,0,0)、(0,r,0)、(0,−r,0)、(0,0,r)、(0,0,−r)に仮想的に仮想スピーカSpを配置する。
ここで、加速度センサ212、ジャイロセンサ213及び地磁気センサ214からアクティブ・テレビジョン表示装置200のYaw(=α)方向、及びPitch(=β)方向を計算し、表示パネルを、原点(0,0,0)を中心とした法線ベクトル(cosαcosβ,sinαcosβ,sinβ)を持つ平面(Xcosαcosβ+Ysinαcosβ+Zsinβ=0)であると仮定する。
まず、マイクロホン102により集音したカメラ101周りの音声を、仮想スピーカSpから出力されるものと想定し、6か所の仮想スピーカSp(X,Y,X)=(r,0,0),(−r,0,0),(0,r,0),(0,−r,0),(0,0,r),(0,0,−r)を(2)式に代入し、0を超える仮想スピーカSpの音声を採用する。
Xcosαcosβ+Ysinαcosβ+Zsinβ>0・・・(2)
そして、採用された仮想スピーカSpの音声(X0,Y0,Z0)をアクティブ・テレビジョン表示装置200の音声スピーカ部202から出力(L)する際には、(3)式を利用する。
L0=m×(X0cosαcosβ+Y0sinαcosβ+Z0sinβ)・・・(3)
なお、X0は、X軸方向で採用された仮想スピーカSpの音声を示し、Y0は、Y軸方向で採用された仮想スピーカSpの音声を示し、Z0は、Z軸方向で採用された仮想スピーカSpの音声を示し、mは、係数であり、表示パネルがγ0の位置で視聴者が聞きやすい好みの音量になるように調整した値を示している。
γ0の位置で表示パネルから出力する基準音量をMとすると、アクティブ・テレビジョン表示装置200の音声スピーカ部202から出力する音量L〔dB〕は、(4)式となる。
L=20log10(L0/M)+20log10(γ/γ0) 〔dB〕・・・(4)
なお、γ0は、γ方向において、手をいっぱいに伸ばした場合のアクティブ・テレビジョン表示装置200と視聴者の間の距離を示している。また、γは、γ方向において、手を近づけた場合のアクティブ・テレビジョン表示装置200と視聴者の間の距離を示している。
つぎに、アクティブ・テレビジョン表示装置200の初期位置を設定する一方法について、図25を参照しながら説明する。
アクティブ・テレビジョン表示装置200は、前面カメラ部203で撮影した映像(図25(a)中のA)を表示パネルの映像表示部201に表示する。また、アクティブ・テレビジョン表示装置200は、加速度センサ212から検出される水平器(水準器)を模したCG画面(図25(a)中のB)を表示パネルの映像表示部201に表示する。
視聴者は、前面カメラ部203で撮影した映像(図25(c)中のA)を眺めながら、手をいっぱいに伸ばして、目の位置が正面になるように動かして調整し、かつ、水平器の映像を眺めながら、表示パネルの表面が直角に正面になるように調整する(図25(b)、(c)を参照)。
アクティブ・テレビジョン表示装置200は、視聴者によって調整された位置において検出した各種センサのデータを、初期位置のデータとして6軸位置計算部215の内部メモリ等に記憶する。アクティブ・テレビジョン表示装置200は、このようにして初期位置を設定する。
このような構成によれば、アクティブ・テレビジョン表示装置200は、表示パネルが動かされた場合に、加速度センサ212、ジャイロセンサ213、地磁気センサ214、赤外線距離センサ204等により検出されるデータと、記憶されている初期位置のデータとの差分を算出することにより、視聴者を中心とした表示パネルの6軸位置を計算し、仮想映像スクリーンScや仮想スピーカSpとの位置を計算することができる。
1 送受信システム
10 送信装置
11 第1の撮影部
12 変換部
13 送信部
14 音声取得部
15 音声データ変換部
20 受信装置
21 受信部
22 記憶部
23 表示部
24 算出部
25 映像読出部
26 表示制御部
200 アクティブ・テレビジョン表示装置
201 映像表示部
202 音声スピーカ部
203 前面カメラ部
204 赤外線距離センサ
205 裏面カメラ部
206 電波受信部
207 有線入力部
208 受信信号/映像変換部
209 映像メモリ部
210 受信信号/音声変換部
211 音声メモリ部
212 加速度センサ
213 ジャイロセンサ
214 地磁気センサ
215 6軸位置計算部
216 映像計算部
217 音声・音量計算部
218 タイミング再生部
219 映像表示変換部
220 音声変換部

Claims (10)

  1. 送信装置と受信装置を備える送受信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    所定の範囲の映像を撮影する第1の撮影部と、
    前記第1の撮影部で撮影した映像を所定の規格に準拠した映像データに変換する変換部と、
    前記変換部により変換した映像データを送信する送信部を備え、
    前記受信装置は、
    前記送信部から送信されてきた前記映像データを受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記映像データを記憶する記憶部と、
    映像を表示する表示部と、
    映像データを映像に変換して前記表示部に表示する表示制御部と、
    加速度を検出する加速度検出部と、
    角速度を検出する角速度検出部と、
    前記表示部の表示面に対向している被写体を撮影する第2の撮影部と、
    前記第2の撮影部で撮影した被写体を認識する認識部と、を備え、
    前記表示制御部は、さらに
    前記加速度検出部及び前記角速度検出部により検出した結果に基づいて、前記認識部により認識した被写体に前記表示部の表示面が近づいていると判断した場合には、前記表示部に表示されている映像の中心位置を基準にして縮小処理を行い、前記認識部により認識した被写体から前記表示部の表示面が遠ざかっていると判断した場合には、前記表示部に表示されている映像の中心位置を基準にして拡大処理を行う送受信システム。
  2. 前記表示制御部は、前記加速度検出部及び前記角速度検出部により検出した結果に基づいて、回転を検出した場合、その回転方向と回転角度から前記表示部の傾きを算出し、当該算出した傾きに応じて、前記表示部に表示されている映像の加工処理を行う請求項1に記載の送受信システム。
  3. 前記表示制御部は、前記加速度検出部及び前記角速度検出部により検出した結果に基づいて、回転を検出した場合、その回転方向と回転角度から前記表示部の傾きを算出し、算出した傾きに基づいて水平面からの傾斜を示す映像と、前記第2の撮影部により撮影した映像を前記表示部に表示する請求項1記載の送受信システム。
  4. 前記受信装置は、さらに、
    前記表示部の表示面に対向する方向を算出する算出部と、
    前記算出部で算出した前記表示部の表示面に対向する方向に一致する方向の映像が前記表示部の中心に表示されるように前記記憶部に記憶されている前記映像データを読み出す映像読出部と、を備え、
    前記表示制御部は、さらに
    前記映像読出部で読み出した映像データを映像に変換して前記表示部に表示する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の送受信システム。
  5. 前記第1の撮影部は、前記所定の範囲として、配置されている場所を中心に、水平方向全体及び垂直方向全体の映像を撮影する請求項4に記載の送受信システム。
  6. 前記送信装置は、さらに、
    前記第1の撮影部により映像を撮影している場所において、複数の方向から到来する音声を取得する音声取得部と、
    前記音声取得部により取得した音声を取得方向ごとに所定の規格に準拠した音声データに変換する音声データ変換部を備え、
    前記送信部は、前記変換部により変換した映像データとともに、前記音声データ変換部により変換された取得方向ごとの音声データを送信し、
    前記受信装置は、さらに、
    音声出力部と、
    前記受信部で受信した前記音声データを取得方向ごとに記憶する音声データ記憶部と、
    前記算出部で算出した前記表示部の表示面に対向する方向に一致する方向の音声データを前記音声データ記憶部の中から読み出す音声読出部を備え、
    前記音声出力部は、前記音声読出部により読み出した音声データを音声に変換して出力する請求項4又は請求項5に記載の送受信システム。
  7. 前記受信装置は、さらに、
    前記加速度検出部及び前記角速度検出部により検出した結果に基づいて、前記認識部により認識した被写体に前記表示部の表示面が近づいていると判断した場合には、前記音声出力部から出力されている音声の音量を下げ、前記認識部により認識した被写体から前記表示部の表示面が遠ざかっていると判断した場合には、前記音声出力部から出力されている音声の音量を上げる音量制御部を備える請求項6に記載の送受信システム。
  8. 送信装置が、
    前記送信装置の第1の撮影部により所定の範囲の映像を撮影する撮影ステップと、
    前記撮影ステップで撮影した映像を所定の規格に準拠した映像データに変換する変換ステップと、
    前記変換ステップにより変換した映像データを受信装置に送信する送信ステップと、
    を実行し、
    前記受信装置が、
    前記受信装置の受信部により、前記送信ステップから送信されてきた前記映像データを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで受信した前記映像データを受信装置の記憶部に記憶する記憶ステップと、
    映像データを映像に変換して前記受信装置の表示部に表示する表示制御ステップと、
    前記受信装置の加速度を検出する加速度検出ステップと、
    前記受信装置の角速度を検出する角速度検出ステップと、
    前記受信装置の表示部の表示面に対向している被写体を撮影する第2の撮影ステップと、
    前記第2の撮影ステップで撮影した被写体を認識する認識ステップと、を実行し、
    前記表示制御ステップは、さらに
    前記加速度検出ステップ及び前記角速度検出ステップにより検出した結果に基づいて、前記認識ステップにより認識した被写体に前記受信装置の表示部の表示面が近づいていると判断した場合には、前記受信装置の表示部に表示されている映像の中心位置を基準にして縮小処理を行い、前記認識ステップにより認識した被写体から前記受信装置の表示部の表示面が遠ざかっていると判断した場合には、前記受信装置の表示部に表示されている映像の中心位置を基準にして拡大処理を行う送受信方法。
  9. 送信装置から送信されてきた映像データを受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記映像データを記憶する記憶部と、
    映像を表示する表示部と、
    前記映像データを映像に変換して前記表示部に表示する表示制御部と、
    加速度を検出する加速度検出部と、
    角速度を検出する角速度検出部と、
    前記表示部の表示面に対向している被写体を撮影する第2の撮影部と、
    前記第2の撮影部で撮影した被写体を認識する認識部と、を備え、
    前記表示制御部は、さらに
    前記加速度検出部及び前記角速度検出部により検出した結果に基づいて、前記認識部により認識した被写体に前記表示部の表示面が近づいていると判断した場合には、前記表示部に表示されている映像の中心位置を基準にして縮小処理を行い、前記認識部により認識した被写体から前記表示部の表示面が遠ざかっていると判断した場合には、前記表示部に表示されている映像の中心位置を基準にして拡大処理を行う受信装置。
  10. 受信装置が、
    送信装置から送信されてきた映像データを前記受信装置の受信部により受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで受信した前記映像データを前記受信装置の記憶部に記憶する記憶ステップと、
    前記映像データを映像に変換して前記受信装置の表示部に表示する表示制御ステップと、
    前記受信装置の加速度を検出する加速度検出ステップと、
    前記受信装置の角速度を検出する角速度検出ステップと、
    前記受信装置の表示部の表示面に対向している被写体を撮影する第2の撮影ステップと、
    前記第2の撮影ステップで撮影した被写体を認識する認識ステップと、を備え、
    前記表示制御ステップは、さらに
    前記加速度検出ステップ及び前記角速度検出ステップにより検出した結果に基づいて、前記認識ステップにより認識した被写体に前記受信装置の表示部の表示面が近づいていると判断した場合には、前記受信装置の表示部に表示されている映像の中心位置を基準にして縮小処理を行い、前記認識ステップにより認識した被写体から前記受信装置の表示部の表示面が遠ざかっていると判断した場合には、前記受信装置の表示部に表示されている映像の中心位置を基準にして拡大処理を行う受信方法。
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