JP5891985B2 - 光センサの調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、受光素子、及び、受光素子に入射する光の入射角度を規定する規定部を有するセンサ部と、受光素子に蓄電された電荷をリセットするためのリセット信号を生成するリセット部と、受光素子の出力電圧を検出する検出部と、を有する光センサの調整方法に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、日射光を選択的に透過させる遮光手段と、光検出部と、遮光手段により選択された日射光が透過するように、光検出部と遮光手段との間に介在された介在部材と、を有する日射センサが提案されている。
特開平7−43145号公報
特許文献1に示される日射センサでは、遮光手段を介した日射光が、光検出部に入射する構成となっている。この場合、遮光手段と光検出部との相対的な位置がずれていると、遮光手段にて選択的に透過された日射光が、期待通りに、光検出部に入射されず、光の検出精度が低下する虞がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、光の検出精度の低下が抑制された光センサの調整方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、少なくとも1つの受光素子(13a)を有する受光素子群(11)、及び、該受光素子群を構成する受光素子に入射する光の入射角度を規定する規定部(14)を有するセンサ部(10)と、受光素子に蓄電された電荷をリセットするためのリセット信号を生成するリセット部(30)と、リセット信号が受光素子に入力されてから所定時間後に受光素子から出力される出力電圧を検出する検出部(40)と、を有し、規定部は、受光素子が形成された基板(15)上に配置された遮光膜(17)、及び、該遮光膜に形成された開口部(18a)を有する光センサ(100)の調整方法であって、光センサに光を照射することで、開口部を介して受光素子に光を入射させる照射工程と、該照射工程にて、リセット信号が受光素子に入力されてから、固定値である第1所定時間(t3)後に受光素子から出力される第1出力電圧(V1)、及び、リセット信号が受光素子に入力されてから、可変値である第2所定時間(t4)後に受光素子から出力される第2出力電圧(V2)を検出する検出工程と、該検出工程にて検出された第1出力電圧と第2出力電圧を差分した差分値(V2−V1)と、第2所定時間の重み付けに関する変数(A)を乗算した値が、照射工程にて照射される光の照射角度の場合に検出されることが期待される、受光素子群の受光素子から出力される第1出力電圧と第2出力電圧を差分した差分値(α)に等しいという方程式を立て、当該方程式を解くことで変数を求めて、求めた変数を第2所定時間に乗算することで新たな第2所定時間(t4×A)を算出する算出工程と、該算出工程にて算出された新たな第2所定時間に、検出部の第2所定時間を設定する設定工程と、を有することを特徴とする。
受光素子(13a)の出力電圧は、開口部(18a)を介して受光素子(13a)に入射する光の入射角度と、受光素子(13a)に電荷が蓄電されている時間と、に依存する。これに対して、本発明では、検出された第1出力電圧(V1)と第2出力電圧(V2)を差分した差分値(V2−V1)と変数(A)とを乗算した値が、検出されることが期待される第1出力電圧(V1)と第2出力電圧(V2)を差分した差分値(α)に等しいという方程式を立て、それを解くことで、新たな第2所定時間(t4×A)を求める。そして、第2所定時間を設定し直す。これによれば、受光素子(13a)と規定部(14)との配置がずれて、期待通りの出力電圧を得ることができなかった場合においても、その出力電圧を、照射工程にて照射される光の照射角度の場合に検出されることが期待される出力電圧(以下、期待値と示す)に調整することができる。これにより、光の検出精度の低下が抑制される。したがって、受光素子(13a)から出力される出力電圧に基づいて、光の入射角度を求める際に、その光の入射角度の検出精度の低下が抑制される。
更に、本発明は、受光素子群は、複数の受光素子(13a〜13c)を有しており、照射工程において、受光素子群が有する受光素子と同数、若しくは、それ以上の回数、光センサに照射する光の照射方向を変更して、光センサに光を照射し、検出工程において、各照射方向にて、各受光素子から出力される第1出力電圧と第2出力電圧を検出し、算出工程において、各照射方向に対応する方程式を、受光素子群が有する受光素子と同数立て、これら複数の方程式を解くことで、各受光素子に対応する変数(A〜C)を求めて、求めた変数を第2所定時間に乗算することで各受光素子に対応する新たな第2所定時間(t4×A〜t4×C)を算出し、設定工程において、算出工程にて算出された、各受光素子に対応する新たな第2所定時間に、検出部の第2所定時間を設定する構成が好適である。
これによれば、受光素子群(11)を構成する複数の受光素子(13a〜13c)それぞれの出力電圧を、期待値に調整することができる。したがって、受光素子群が1つの受光素子から成る構成と比べて、受光素子群(11)を構成する受光素子(13a〜13c)から出力される出力電圧に基づいて、光の入射角度を求める際に、その光の入射角度の検出精度の低下がより効果的に抑制される。
なお、この調整方法の場合における方程式は、受光素子群(11)を構成する各受光素子(13a〜13c)によって検出された差分値それぞれに、各受光素子に対応する変数(A〜C)を乗算した値の和が、各受光素子によって検出されることが期待される差分値(α〜γ)の和に等しいという関係を満たす。これを各照射方向に対して立て、これら連立方程式を解くことで、各受光素子(13a〜13c)に対する変数(A〜C)を求める。
また、本発明では、光センサが、センサ部を搭載するホルダ(60)を有する構成に好適である。この構成の場合、センサ部のホルダ(60)への搭載位置がずれて、期待通りの出力電圧を得ることができなくなることが懸念される。しかしながら、上記した方程式を立て、それを解くことで、出力電圧を期待値に調整することができる。これにより、光の検出精度の低下が抑制される。
更に、光センサは、受光素子が受光する光を透過する性質を有する保護ゲル(70)を有し、該保護ゲルによって、ホルダに搭載されたセンサ部が被覆保護された構成にも好適である。この構成の場合、保護ゲル(70)の膜厚が不定となり、受光素子(13a)へ入射する光の入射角度や光量が変動し、期待通りの出力電圧を得ることができなくなることが懸念される。しかしながら、上記した方程式を立て、それを解くことで、出力電圧を期待値に調整することができる。これにより、光の検出精度の低下が抑制される。
更に言えば、光センサは、受光素子が受光する光を透過する性質を有するフィルタ(80)を有し、該フィルタがホルダに取り付けることで、フィルタとホルダとによって、センサ部を収納する収納空間が構成された構成にも好適である。この構成の場合、フィルタ(80)のホルダ(60)への取り付け位置がずれ、期待通りの出力電圧を得ることができなくなることが懸念される。しかしながら、上記した方程式を立て、それを解くことで、出力電圧を期待値に調整することができる。これにより、光の検出精度の低下が抑制される。
第1実施形態に係る光センサの概略構成を示す断面図である。 図1に示す光センサの上面図である。 ICチップの概略構成を示す上面図である。 図3に示すIV−IV線に沿う断面図である。 図3に示すV−V線に沿う断面図である。 ICチップの概略構成を示すブロック図である。 出力電圧、リセット信号、及び、制御信号を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図7に基づいて、本実施形態に係る光センサの調整方法を説明する。図2では、後述する保護ゲル70とフィルタ80を除いて図示し、図3では、センサ部10だけを図示し、受光素子13a〜13fを破線で示している。なお、本実施形態に係る光センサ100は、車両に搭載されものであり、以下においては、車両の進行方向を前方向、その逆を後方向、車両から左に向かう方向を左方向、車両から右に向かう方向を右方向と示す。また、車両から天に向かう方向を上方向、その逆を下方向と示す。
光センサ100は、要部として、センサ部10と、リセット部30と、検出部40と、を有する。センサ部10は、少なくとも1つの受光素子13を有する受光素子群11,12、及び、受光素子13に入射する光の入射角度を規定する規定部14を有する。リセット部30は、受光素子13に蓄電された電荷をリセットするためのリセット信号を生成し、検出部40は、リセット信号が受光素子13に入力されてから所定時間後に受光素子から出力される出力電圧を検出する機能を果たす。本実施形態では、これら光センサ100の主要部10〜40が、一つのICチップ50に形成されている。
本実施形態に係る光センサ100は、上記したICチップ50の他に、ホルダ60と、保護ゲル70と、フィルタ80と、を有する。以下、先ず、光センサ100の全体の構成を示した後、ICチップ50について説明する。
図1及び図2に示すように、ホルダ60は、ICチップ50を搭載する上面61a、及び、フィルタ80を取り付けるための第1鉤部61bを有する平板部61と、平板部61の下面に連結されたソケット部62と、を有する。ICチップ50は、接着剤64を介して、平板部61の上面61aに接着固定されており、ホルダ60には、ターミナル63が一体的に設けられている。ターミナル63における、平板部61側の端部(図示略)は上面61a上にてICチップ50と電気的に接続されており、ターミナル63のソケット部62側の端部は、ソケット部62を車両に形成された搭載孔に挿入することで、車両と電気的に接続される。
保護ゲル70は、受光素子13が受光する光を透過する性質を有するものであり、ICチップ50を覆うように、平板部61の上面61aに設けられている。保護ゲル70は、一定の膜厚を有する。
フィルタ80は、受光素子13が受光する光を透過する性質を有するものであり、ドーム形状の覆い部81と、該覆い部81の端部に形成された、ホルダ60に固定するための第2鉤部82と、を有する。鉤部82が鉤部61bに噛み合うことで、フィルタ80がホルダ60に固定され、フィルタ80とホルダ60とによって密閉空間が構成される。この密閉空間内に、ICチップ50と保護ゲル70とが配置される。覆い部81の中央の内側は、球形に湾曲しており、その中央から入射した光が、保護ゲル70を介してICチップ50に入射される。
次に、ICチップ50について、図3〜図7に基づいて説明する。上記したように、センサ部10は、受光素子群11,12と、規定部14と、を有する。受光素子群11,12は、同数の受光素子を有し、規定部14によって規定される光の入射角度は、受光素子群11,12それぞれで異なっている。第1受光素子群11は、車両の左前側(進行方向左側)から入射する光を検出するものであり、受光素子13a〜13cを有する。第2受光素子群12は、車両の右前側(進行方向右側)から入射する光を検出するものであり、受光素子13d〜13fを有する。
受光素子13a〜13fは、PN接合を有するフォトダイオードであり、半導体基板15の一面側に形成されている。図3に示すように、受光素子13a〜13c、及び、受光素子13d〜13fそれぞれは、互いを結ぶ線が直角三角形をなす様に配置されており、受光素子13a〜13c、及び、受光素子13d〜13fは、互いの間(受光素子群11,12の間)の中心を前後方向に貫く中心線を介して、線対称の関係となっている。
規定部14は、半導体基板15の一面上に順次積層された透光膜16と遮光膜17、及び、遮光膜17に形成された開口部18a〜18fを有する。図3〜図5に示すように、6つの受光素子13a〜13fそれぞれに対応する開口部18a〜18fが遮光膜17に形成され、この開口部18a〜18fによって、受光素子13a〜13fそれぞれに入射する光の入射角度が規定されている。開口部18a,18dによって受光素子13a,13dそれぞれに入射する光の入射角度は、上から下に向かう方向に沿う光に規定され、開口部18b,18eによって受光素子13b,13eそれぞれに入射する光の入射角度は、前から後に向かう方向に沿う光に規定されている。また、開口部18cによって受光素子13cに入射する光の入射角度は、左から右に向かう方向に沿う光に規定され、開口部18fによって受光素子13fに入射する光の入射角度は、右から左に向かう方向に沿う光に規定されている。したがって、第1受光素子群11を構成する受光素子13a〜13cは、開口部18a〜18cによって、車両の左前側(進行方向左側)から入射する光を検出する構成となり、第2受光素子群12を構成する受光素子13d〜13fは、開口部18d〜18fによって、車両の右前側(進行方向右側)から入射する光を検出する構成となっている。
センサ部10は、上記した受光素子群11,12と規定部14の他に、受光素子13a〜13fに対応するスイッチ部19a〜19fを有する。スイッチ部19a〜19fは、リセット信号に含まれるパルスの入力によってON状態となるMOSFETである。図6に示すように、第1スイッチ部19aと第1受光素子13aとは、第1受光素子13aが逆接続される態様で、電源からグランドに向かって順次直列接続されている。そして、第1スイッチ部19aの制御電極に、リセット部30の出力端子が接続され、第1スイッチ部19aと第1受光素子13aとの間の中点が、検出部40に接続されている。なお、要素13b〜13f,19b〜19fは、上記した要素13a,19aと同様の構成となっている。そのため、その説明を省略する。
リセット部30は、リセット信号を生成し、該リセット信号に含まれるパルスをスイッチ部19a〜19fに入力し、スイッチ部19a〜19fを非駆動状態から駆動状態にすることで、受光素子13a〜13fに蓄積された電荷をリセット(放電)するものである。リセット信号に含まれるパルスが第1スイッチ部19a〜19fに入力され始めてから、入力が終わるまで(図7に示す時間t1から時間t2の間、すなわち、パルス幅τ1の間)、受光素子13a〜13fへの電荷の蓄積は行われず、出力電圧は一定となる。このリセット信号のパルス周期τ1は一定であり、各受光素子13a〜13fそれぞれに、同一のタイミングで入力される。
上記したように、リセット信号に含まれるパルスが第1スイッチ部19a〜19fに入力されていると、受光素子13a〜13fに電荷は蓄積されないが、パルスの入力が終了すると、受光素子13a〜13fへの電荷の蓄積が開始される。図7に示すように、時間t2から、受光素子13a〜13fへの電荷の蓄積が始まり、出力電圧が下がり始める。そして、第1受光素子13aに蓄積される電荷が飽和状態になると、出力電圧が一定値(図7に示す二点差線)になる。しかしながら、リセット信号に含まれるパルスが第1スイッチ部19a〜19fに入力されると、受光素子13a〜13fに蓄積された電荷がリセット(放電)され、出力電圧が一気に跳ね上がり、一定値となる。
検出部40は、リセット信号が受光素子13a〜13fに入力されてから所定時間後に、受光素子13a〜13fから出力される出力電圧を検出するものである。検出部40は、受光素子13a〜13fに対応するスイッチ部41a〜41fと、スイッチ部41a〜41fを開閉制御するための制御部42と、を有する。図6に示すように、受光素子13a〜13fは、対応するスイッチ部41a〜41fを介して制御部42に接続されており、スイッチ部41a〜41fを閉状態にするタイミングを制御することで、制御部42に入力される各受光素子13a〜13fの出力電圧が決定される構成となっている。本実施形態に係る制御部42は、受光素子13a〜13fの出力信号に基づいて、光センサ100に照射される光の入射角度を演算する機能も果たす。すなわち、制御部42は、第1受光素子群11を構成する受光素子13a〜13cの出力信号に基づいて、車両の左前側(進行方向左側)から入射する光の入射角度と照度とを演算し、第2受光素子群12を構成する受光素子13d〜13fの出力信号に基づいて、車両の右前側(進行方向右側)から入射する光の入射角度と照度とを演算する機能を果たす。
図7に示すように、制御信号はパルス信号であり、このパルス信号に含まれるパルスがスイッチ部19a〜19fに入力されることで、スイッチ部19a〜19fが閉状態となる。この制御信号に含まれるパルスのパルス幅τ2が、スイッチ部19a〜19fが閉状態となり、受光素子13a〜13fが制御部42と電気的に接続される時間に相当する。
図7に示すように、リセット信号が入力されてから第1所定時間t3後に、一度、パルスを入力することで電圧V1を検出し、第2所定時間t4後に、再度、パルスを入力することで電圧V2を検出する。この2つの電圧の差分値V2−V1に、パルス幅τ2が乗算された値(以下、検出信号と示す)が、制御部42にて検出される。
電圧V1を検出する第1所定時間t3は、受光素子13a〜13fそれぞれにおいて同一であり、固定値であるが、電圧V2を検出する第2所定時間t4は、受光素子13a〜13fそれぞれにおいて同一、若しくは、異なっており、可変値である。したがって、上記した検出信号は、光の入射角度や強度が一定であるならば、電圧V2、すなわち、第2所定時間t4に依存し、第2所定時間t4を調整することで、調整される構成となっている。
ちなみに、上記した第1所定時間t3とは、一度目のパルスの入力開始時間と入力終了時間との間の時間であり、第2所定時間t4とは、二度目のパルスの入力開始時間と入力終了時間との間の時間である。より詳しく言えば、第1所定時間t3は、一度目のパルスの入力開始時間からパルス幅τ2の半分だけ時間経過した後の時間であり、第2所定時間t4は、二度目のパルスの入力開始時間からパルス幅τ2の半分だけ時間経過した後の時間である。
次に、本実施形態に係る光センサ100の調整方法を説明する。先ず、受光素子群11,12それぞれが有する受光素子と同数(3回)だけ、光センサ100に照射する光の照射方向を変更して、光センサ100に光を照射する。こうすることで、開口部18a〜18fを介して、異なる3つの照射角度の光を、受光素子13a〜13fそれぞれに入射させる。本実施形態では、車両の上下周りの角度を仰角、車両の左右周りの角度を方位角とすると、仰角40°且つ方位角0°の第1照射角度、仰角40°且つ方位角40°の第2照射角度、及び、仰角40°且つ方位角−40°の第3照射角度それぞれに沿う光を、光センサ100に照射する。以上が、照射工程である。ちなみに、仰角は、前方向から後方向に向かう方向を正の値、方位角は、受光素子群11,12の間の中心を前後方向に貫く中心線から、右回りの方向を正の値、左周りの方向を負の値としている。
上記した照射工程において、第1〜第3照射方向それぞれに沿う光が入射された際における、各受光素子13a〜13fの第1出力電圧V1と第2出力電圧V2を検出する。すなわち、第1照射方向に沿う光が照射された際に各受光素子13a〜13fから出力される第1出力電圧V11a,V11b,V11c,V11d,V11e,V11fと、第2出力電圧V21a,V21b,V21c,V21d,V21e,V21fと、を検出する。また、第2照射方向に沿う光が照射された際に各受光素子13a〜13fから出力される第1出力電圧V12a,V12b,V12c,V12d,V12e,V12fと、第2出力電圧V22a,V22b,V22c,V22d,V22e,V22fと、を検出する。更に、第3照射方向に沿う光が照射された際に各受光素子13a〜13fから出力される第1出力電圧V13a,V13b,V13c,V13d,V13e,V13fと、第2出力電圧V23a,V23b,V23c,V23d,V23e,V23fと、を検出する。以上が、検出工程である。
検出工程後、検出工程にて検出された第1出力電圧V1と第2出力電圧V2の差分であるV2−V1にパルス幅τ2を乗算した検出信号に、第2所定時間t4の重み付けに関する変数を乗算した値が、上記した第1〜第3照射角度の場合に検出されることが期待される第1出力電圧と第2出力電圧の差分である差分値にパルス幅τ2を乗算した値(以下、期待値と示す)に等しいという方程式を立て、当該方程式を解くことで変数を求め、新たな第2所定時間を算出する。すなわち、受光素子13a〜13cに対応する3つの方程式を立て、受光素子13d〜13fに対応する3つの方程式を立てる。具体的に言えば、y=1,2,3、z=a〜fとして、(V1yz−V2yz)τ2を検出信号Sxyと表記し、上記した変数をA〜Fとし、第1〜第3照射角度の場合に第1受光素子群11から得られることが期待される検出信号の期待値をα、β、γとし、第1〜第3照射角度の場合に第2受光素子群12から得られることが期待される検出信号の期待値をδ、ε、ζとすると、下記に示す6つの方程式を立てる。
S1a×A+S1b×B+S1c×C=α
S2a×A+S2b×B+S2c×C=β
S3a×A+S3b×B+S3c×C=γ
S1d×D+S1e×E+S1f×F=δ
S2d×D+S2e×E+S2f×F=ε
S3d×D+S3e×E+S3f×F=ζ
これら6つの方程式の未知数は、A〜Fの6つであるので、これら6つの方程式に基づいて、変数A〜Fを求めることができる。この変数A〜Fを求めた後、変数A〜Fを各受光素子13a〜13fの第2所定時間t4に乗算することで、新たな第2所定時間を算出する。すなわち、受光素子13a〜13fに対応する当初の第2所定時間をt4a〜t4fとすると、t4a×A,t4b×B,t4c×C,t4d×D,t4e×E,t4f×Fを算出する。以上が、算出工程である。
算出工程後、算出工程にて算出された新たな第2所定時間t4a×A〜t4f×Fに、検出部40の第2所定時間を設定する。以上の工程を経ることで、第2所定時間が調整され、検出信号が、期待値に近づくように設定される。
次に、本実施形態に係る光センサ100の調整方法の作用効果を説明する。上記したように、検出信号に変数を乗算した値が、期待値に等しいという方程式を立て、それを解くことで、新たな第2所定時間を求め、第2所定時間を設定し直す。これによれば、受光素子群11,12の受光素子13a〜13fと規定部14の開口部18a〜18fとの配置がずれて、期待通りの検出信号を得ることができなかった場合においても、期待値に調整することができる。これにより、光の検出精度の低下が抑制される。したがって、受光素子13a〜13fの出力電圧に基づいて、光の入射角度を求める際に、その光の入射角度の検出精度の低下が抑制される。
受光素子群11,12は、複数の受光素子13a〜13fを有する。これによれば、受光素子群が1つの受光素子から成る構成と比べて、受光素子群を構成する受光素子から出力される出力電圧に基づいて、光の入射角度を求める際に、その光の入射角度の検出精度の低下がより効果的に抑制される。
センサ部10を有するICチップ50が、接着剤64を介して、ホルダ60に接着固定されている。この構成の場合、ICチップ50のホルダ60への搭載位置がずれて、期待通りの検出信号を得ることができなくなることが懸念される。しかしながら、上記した方程式を立て、それを解くことで、検出信号を期待値に調整することができる。これにより、光の検出精度の低下が抑制される。
保護ゲル70によって、ホルダ60に搭載されたICチップ50の上面が被覆保護されている。この構成の場合、保護ゲル70の膜厚が不定となり、受光素子13a〜13fへ入射する光の入射角度や光量が変動し、期待通りの検出信号を得ることができなくなることが懸念される。しかしながら、上記した方程式を立て、それを解くことで、検出信号を期待値に調整することができる。これにより、光の検出精度の低下が抑制される。
フィルタ80がホルダ60に取り付けられることで、フィルタ80とホルダ60とによって、ICチップ50を収納する収納空間が構成され、フィルタ80と保護ゲル70を介した光がICチップ50に入射する構成となっている。この構成の場合、フィルタ80のホルダ60への取り付け位置がずれ、期待通りの検出信号を得ることができなくなることが懸念される。しかしながら、上記した方程式を立て、それを解くことで、検出信号を期待値に調整することができる。これにより、光の検出精度の低下が抑制される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では、センサ部10は2つの受光素子群11,12を有する例を示した。しかしながら、センサ部10が有する受光素子群の数としては、上記例に限定されず、幾つでも良い。
本実施形態では、各受光素子群11,12が3つの受光素子を有する例を示した。しかしながら、受光素子の数としては、上記例に限定されず、幾つでも良い。
本実施形態では、照射工程において、受光素子群11,12それぞれが有する受光素子と同数だけ、光センサ100に照射する光の照射方向を変更する例を示した。しかしながら、照射方向の変更回数としては、上記例に限定されず、受光素子群11,12それぞれが有する受光素子の数以上であれば何回でも良い。
11・・・受光素子群
13a・・・受光素子
14・・・規定部
15・・・半導体基板
17・・・遮光膜
18a・・・開口部
30・・・リセット部
40・・・検出部
100・・・光センサ

Claims (7)

  1. 少なくとも1つの受光素子(13a)を有する受光素子群(11)、及び、該受光素子群を構成する受光素子に入射する光の入射角度を規定する規定部(14)を有するセンサ部(10)と、
    前記受光素子に蓄電された電荷をリセットするためのリセット信号を生成するリセット部(30)と、
    前記リセット信号が前記受光素子に入力されてから所定時間後に前記受光素子から出力される出力電圧を検出する検出部(40)と、を有し、
    前記規定部は、前記受光素子が形成された基板(15)上に配置された遮光膜(17)、及び、該遮光膜に形成された開口部(18a)を有する光センサ(100)の調整方法であって、
    前記光センサに光を照射することで、前記開口部を介して前記受光素子に光を入射させる照射工程と、
    該照射工程にて、前記リセット信号が前記受光素子に入力されてから、固定値である第1所定時間(t3)後に前記受光素子から出力される第1出力電圧(V1)、及び、前記リセット信号が前記受光素子に入力されてから、可変値である第2所定時間(t4)後に前記受光素子から出力される第2出力電圧(V2)を検出する検出工程と、
    該検出工程にて検出された前記第1出力電圧と前記第2出力電圧を差分した差分値(V2−V1)と、前記第2所定時間の重み付けに関する変数(A)を乗算した値が、前記照射工程にて照射される光の照射角度の場合に検出されることが期待される、前記受光素子群の受光素子から出力される前記第1出力電圧と前記第2出力電圧を差分した差分値(α)に等しいという方程式を立て、当該方程式を解くことで前記変数を求めて、求めた前記変数を前記第2所定時間に乗算することで新たな第2所定時間(t4×A)を算出する算出工程と、
    該算出工程にて算出された新たな第2所定時間に、前記検出部の第2所定時間を設定する設定工程と、を有することを特徴とする光センサの調整方法。
  2. 前記受光素子群は、複数の前記受光素子(13a〜13c)を有しており、
    前記照射工程において、前記受光素子群が有する受光素子と同数、若しくは、それ以上の回数、前記光センサに照射する光の照射方向を変更して、前記光センサに光を照射し、
    前記検出工程において、各照射方向にて、各受光素子から出力される第1出力電圧と第2出力電圧を検出し、
    前記算出工程において、各照射方向に対応する前記方程式を、前記受光素子群が有する受光素子と同数立て、これら複数の方程式を解くことで、各受光素子に対応する変数(A〜C)を求めて、求めた前記変数を前記第2所定時間に乗算することで各受光素子に対応する新たな第2所定時間(t4×A〜t4×C)を算出し、
    前記設定工程において、前記算出工程にて算出された、各受光素子に対応する新たな第2所定時間に、前記検出部の第2所定時間を設定することを特徴とする請求項1に記載の光センサの調整方法。
  3. 前記光センサは、前記センサ部を搭載するホルダ(60)を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の調整方法。
  4. 前記光センサは、前記受光素子が受光する光を透過する性質を有する保護ゲル(70)を有し、
    該保護ゲルによって、前記ホルダに搭載されたセンサ部が被覆保護されていることを特徴とする請求項3に記載の調整方法。
  5. 前記光センサは、前記受光素子が受光する光を透過する性質を有するフィルタ(80)を有し、
    該フィルタが前記ホルダに取り付けることで、前記フィルタと前記ホルダとによって、前記センサ部を収納する収納空間が構成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の調整方法。
  6. 前記光センサは、前記受光素子群(11,12)を複数有し、
    複数の前記受光素子群は、それぞれ同数の前記受光素子を有し、
    前記規定部によって規定される光の入射角度は、複数の前記受光素子群それぞれで異なっていることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の光センサの調整方法。
  7. 前記光センサは、車両に搭載されるものであり、
    複数の前記受光素子群として、前記車両の進行方向左側から入射する光を検出する第1受光素子群(11)と、前記車両の進行方向右側から入射する光を検出する第2受光素子群(12)と、を有することを特徴とする請求項6に記載の光センサの調整方法。
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