JP5891665B2 - 送液ポンプ、液体循環装置、及び医療機器 - Google Patents
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Description
本適用例によれば、送液ポンプは小型でありながら高い送液能力(冷却能力)を有しているので、冷媒液などの液体を循環させることによって冷却する流体循環装置に適用することができる。そして、本発明の送液ポンプを液体循環装置として搭載すれば、小型で、光量の大きなプロジェクターを構成することが可能となる。
本適用例によれば、送液ポンプは小型でありながら高い送液能力を有しているので、本発明の送液ポンプを搭載すれば、小型で噴射能力の高い医療機器を構成することが可能となる。
ここで、Rは上述した円管流路の任意の2点間の流路抵抗値である。流路中の液体の流れが定常で層流(ハーゲン・ポアズイユ流れ)となるような場合は、2点間の長さがLで半径rの円管流路に絶対粘性μの液体が流れるとき、流路抵抗Rは、以下の(2)式で表すことができる。
ただし、図9(B)に示すような従来の送液ポンプのように、出口流路116と液体流路122との間に出口側バッファー室118がない場合は、ポンプ室102の容積の増減が伴う。このため、出口流路116と液体流路122とを流れる液体は非定常な流れとなり、出口流路116や液体流路122の流路抵抗値は(2)式で表される流路抵抗値より4倍程度に高くなる。
となる。また、液体の圧縮による体積の変化量ΔV2は、
となる。よって、圧力Pに対する見かけ上の流体室の容積の変化量ΔVは、
となり、このV×(1/K+κF)がコンプライアンスと呼ばれる値である。ここで、流体室が同じ弾性率を持つ部材で、液体が同じ圧縮率を持つ流体であるとき、(5)式は、同じ圧力Pが加わるのであれば、見かけ上の流体室の容積の変化量ΔVは流体室の容積Vに比例することを表している。
が得られる。更に、流路を流れる体積流量をQ、流路を流れる流体の流速をvとすると、
dQ/dt=a×S ・・・(7)
が成り立つ。(7)式を(6)式に代入すると、
となる。この式は、流路内の流体についての運動方程式を、流路の一端に加わる圧力P(正確には両端での圧力差)と、dQ/dtとを用いて表した式である。(8)式は、同じ圧力Pが加わるのであれば、(ρ×L/S)が小さくなるほど、dQ/dtが大きくなる(すなわち、流速が大きく変化する)ことを表している。この(ρ×L/S)が、イナータンスと呼ばれる値である。
ここで、Mは出口流路116のイナータンス、Cはポンプ室102及び出口側バッファー室118の合成コンプライアンスである。また、ポンプ室102のコンプライアンスをC1、出口側バッファー室118のコンプライアンスをC2とすると、合成コンプライアンスCは、以下の(10)式によって与えられる。
(9)式に示される固有振動を用いれば、図2に示す振動を再現することが可能となるし、出口側バッファー室118の容積が大きいほど(出口側バッファー室のコンプライアンスが大きくなるので)固有振動周期Tが長くなる現象も説明することができる。また、(9)式及び(10)式から、ポンプ室102の容積によっても固有振動周期Tが変化することが分かる。
図6は、本実施例の送液ポンプ100を用いて循環流路を構成した場合を例示した説明図である。
Claims (7)
- 容積が変更可能なポンプ室と、
前記ポンプ室から液体流路に向けて液体が流出する出口流路と、
前記出口流路と前記液体流路との間に設けられて、前記ポンプ室のコンプライアンスよりも大きなコンプライアンスを有する出口側バッファー室と、
前記ポンプ室に前記液体を供給する入口流路と、を備え、
前記出口流路の流路抵抗が、前記液体流路の流路抵抗よりも低く、
前記ポンプ室の容積を増減させる1サイクルあたりの時間が、前記ポンプ室のコンプライアンスと前記出口流路の入口から前記液体流路の出口までの流路抵抗との積で定められる時定数よりも短いことを特徴とする送液ポンプ。 - 請求項1に記載の送液ポンプにおいて、
前記入口流路と前記ポンプ室との間に設けられた逆止弁を備える、送液ポンプ。 - 請求項1又は請求項2に記載の送液ポンプにおいて、
前記出口側バッファー室のコンプライアンスは、前記ポンプ室のコンプライアンスに対して10倍以上であることを特徴とする送液ポンプ。 - 容積が変更可能なポンプ室と、
前記ポンプ室から液体流路に向けて液体が流出する出口流路と、
前記出口流路と前記液体流路との間に設けられて、前記ポンプ室のコンプライアンスよりも大きなコンプライアンスを有する出口側バッファー室と、
前記ポンプ室に前記液体を供給する入口流路と、
前記入口流路と前記ポンプ室との間に設けられた逆止弁と、
前記入口流路と前記逆止弁との間に設けられた入口側バッファー室と、を備え、
前記ポンプ室の容積を増減させる1サイクルあたりの時間が、前記ポンプ室のコンプライアンスと前記出口流路の入口から前記液体流路の出口までの流路抵抗との積で定められる時定数よりも短いことを特徴とする送液ポンプ。 - 請求項4に記載の送液ポンプにおいて、
前記入口側バッファー室のコンプライアンスが、前記出口側バッファー室のコンプライアンスに対して5倍以上であることを特徴とする送液ポンプ。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の送液ポンプを有する液体循環装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の送液ポンプを有する医療機器。
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