JP5891538B1 - 粉塵制御機能付電動切断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンクリートや石材の加工時に発生する粉塵を、カバー外部への漏えいや内部への滞留をさせること無く、確実に収集可能な集塵機能付電動切断機を提供する。【解決手段】 内蔵したモーターで回転刃2を駆動させる電動切断機3と、回転刃2の一部を覆うカバー4と、カバー4内部から外部に通じる粉塵排出ダクト63と、を有する粉塵制御機能付電動切断機において、回転刃2の切断方向前方を覆うカバー内部前方壁18に、カバー4下端開口部から一部が延出する板状弾性体20を着設し、且つ板状弾性体20をカバー内部前方壁18との間に挟持するように、カバー4内壁に、突起部(段付ボルト9、円盤型ナット14)を設置した構造とする。【選択図】図1

Description

本発明は、主に回転刃を用いてコンクリートや石材等の切断を行なった際に発生する粉塵を回収するためのカバーを備えた、粉塵制御機能付電動切断機に関するものである。
一般にコンクリートや石材等を切断する際には、専用の回転刃を装着した電動切断機で作業を行なうことが多いが、切断時には大量の粉塵が飛散し、作業現場の視界を悪くするだけではなく、作業者の健康を害する可能性があった。
上記状況を改善するため、例えば特許文献1では、電動切断機に装着された回転刃の一部をカバーで覆い、カバー内部から外部へ通じる粉塵排出ダクトに集塵機を接続し、集塵機の吸引力で切断時に発生する粉塵を収集する方式が提案されている。
しかし本方式では、電動切断機の最先端部を被削材表面に当接し、当接線を回動支軸として、回転刃を上方から下降させて切断を行う方法(プランジカットと呼ばれる)を行なった場合、回転刃が被削材表面と接触を開始してから、カバー下端面が被削材表面に完全に密接するまでの間は、回転刃前方に隙間が生じるため、前方に噴出する粉塵は、カバー内部にほとんど収集されず、隙間から漏えいしてしまう欠点があった。
そこで特許文献2で提案された方式では、上述した構造に加え、プランジカット時でも粉塵が漏えいしない様、回転刃前方に、被削材表面に常時当接する、可動式の粉塵案内板が設けられている。
本方式であれば、回転刃が被削材表面に接触した瞬間の、ほぼ水平方向に飛散する粉塵も、案内板の作用で、カバー内部に誘導することが、理論上は可能である。
特開2008−307643号 公報 特許第5093464号 公報
しかし上述の特許文献2で提案された方式では、案内板が軸を用いた枢動方式のため、案内板の傾斜面と、カバー内部前方壁との間には必ず隙間或いは段差が生じる。そのため実際の切断作業においては、案内板の作用によりカバー内部に取り込んだ粉塵の一部が、この隙間や段差の中に入りこんで外部に漏えいしたり、集塵機に吸引されずにカバー内に蓄積したりする可能性が高く、この点において本方式は完全なものではない。
本発明の目的は、上述の従来方式が有していた問題を解決しようとするものであり、通常切断時においても、プランジカット時においても、確実に粉塵を収集可能な、粉塵制御機能付電動切断機を実現することを目的とする。
そして本発明は、上記目的を達成するために、内蔵したモーターで回転刃2を駆動させる電動切断機3と、回転刃2の一部を覆うカバー4と、カバー4内部から外部に通じる粉塵排出ダクト63と、を有する粉塵制御機能付電動切断機において、回転刃2の切断方向前方を覆うカバー内部前方壁18に、カバー4下端開口部から一部が延出する板状弾性体20を着設し、且つ板状弾性体20をカバー内部前方壁18との間に挟持するように、カバー4内壁に、突起部(段付ボルト9、円盤型ナット14)を設置したことを特徴とする。
また本発明は、上記板状弾性体20の両側端部に、カバー4内部に向けて、扇形に延出するフェンス76を設けたことを特徴とする。
また本発明は、上記フェンス76を透明素材で構成したことを特徴とする。
また本発明は、上記カバー4内壁に、フェンスの外周部79を抱持するフック80を設けたことを特徴とする。
また本発明は、上記フェンス76の上端部に、フック80と掛止するアーム84を設けたことを特徴とする。
また本発明は、上記板状弾性体20の、回転刃2側の両側端部に、弾性体から成るパッキン87を着設したことを特徴とする。
また本発明は、上記突起部の根本部(段付ボルトの頭部台座85、円筒型突起13)を、突起部外径(段付ボルトの頭部径16、円盤型ナットの外径17)よりも細径で形成し、パッキン87が、根本部とカバー内部前方壁18の間に出来る空間を通過していることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、通常切断時においても、プランジカット時においても、カバー内部前方壁18から下方に延出した板状弾性体の外部延出部67が、被削材66と接触することにより、板状弾性体20が、カバー4内壁に設けられた突起部(段付ボルト9、円盤型ナット14)に巻き付くように湾曲し、被削材66表面からカバー4内部に至る、途切れのない滑らかな通路を形成するため、回転刃2の前方から噴出する粉塵を、効率よくカバー4内部に誘導し、粉塵排出ダクト63・ホースコネクタ64を経て、ホース65に継合された集塵機の内部に吸引することが可能である。
請求項2記載の発明によれば、板状弾性体の外部延出部67の両側端部に設けられ、カバー4内部まで扇形に延出したフェンス76が、回転刃2の前方側面を覆うため、回転刃2の前方から側面方向に拡散する粉塵も、カバー4内部に誘導することが可能である。
請求項3記載の発明によれば、フェンス76を透明素材で構成することにより、フェンス76を通して、回転刃2の位置を目視で確認できるため、より正確な切断を行なうことが可能である。
請求項4記載の発明によれば、カバー4内壁に設けられたフック80が、フェンスの外周部79を抱持するため、フェンス76はカバー4内壁から大きく離脱することなく、上下方向に、円滑に摺動することが可能である。
請求項5記載の発明によれば、フェンス76の上端部に設けられたアーム84が、フック80と掛止するため、フェンス76がカバー4内部から抜脱するのを防止することが可能である。
請求項6記載の発明によれば、パッキン87が、フェンス76上に生じる隙間(切欠部86)を塞ぐため、隙間からの粉塵漏えいを防止することが可能である。
請求項7記載の発明によれば、段付ボルトの頭部台座85および円筒型突起13と、カバー内部前方壁18との間に確保される空間にパッキン87を通しているため、パッキン87の位置を安定させると同時に、パッキン87の過剰な圧縮を緩和し、長期間使用時の劣化を抑えることが可能である。
本発明による粉塵制御機能付電動切断機の正面図 本発明による粉塵制御機能付電動切断機の背面方向斜視図 本発明による粉塵制御機能付電動切断機の底面方向一部断面図 本発明による粉塵制御機能付電動切断機の一部展開図 本発明による粉塵制御機能付電動切断機の底面方向斜視図 本発明による粉塵制御機能付電動切断機の通常切断時状況を示すイメージ図 本発明による粉塵制御機能付電動切断機の定規併用切断時状況を示すイメージ図 本発明による粉塵制御機能付電動切断機のプランジカット時状況を示すイメージ図 本発明による粉塵制御機能付電動切断機のプランジカット時状況を示すイメージ図 本発明による粉塵制御機能付電動切断機の一操作状況を示すイメージ図 本発明による粉塵制御機能付電動切断機の一操作状況を示すイメージ図 図6のA−A線断面図
以下、本発明の実施形態の基本的な構造を説明する。
本発明による粉塵制御機能付電動切断機は、図1〜3に示す様に、駆動軸1に回転刃2が装着された電動切断機3に対し、回転刃2の概ね上半分を覆うカバー4が装着されている。
カバー4は鉄板で成型された背面カバー5、および樹脂で成型された正面カバー6から成り、電動切断機3とはアダプタ7を介して背面カバー5側で連結されている。
なお電動切断機3とアダプタ7との連結方法については、既に様々な技術が公開されているため、ここでは詳細な構造説明を省略する。
背面カバー5の前方(回転刃2の切断方向)には前方軸穴8が穿設されており、前方軸穴8を通して、段付ボルト9を前方シャフト10内部の前方第一ネジ穴11に締結することにより、前方シャフト10が背面カバー5に緊結されている。
一方、正面カバー6の内壁には、段付ボルト9と同一軸上で、貫通軸穴12を有する円筒型突起13が設けられており、円盤型ナット14が前方第一ネジ15で、円筒型突起13の端面に締結固定されている。
段付ボルトの頭部径16と、円盤型ナットの外径17寸法は等しく設定されており、両者とカバー内部前方壁18との間には、一定の隙間19が確保されている。
カバー内部前方壁18には、板状弾性体20が、隙間19を通過させた状態で着設されている。なお隙間19の寸法は、板状弾性体20がかろうじて通過出来る程度に設定されている。
板状弾性体20の一部(板状弾性体の外部延出部67)は、カバー4の下端開口部から、斜め後方に延出している。また図4に示すように、板状弾性体20の側端には爪22が複数個所設けられており、各々が正面カバー6上に設けられた位置固定用穴23と掛合している。
正面カバー6の前方外壁には、円筒型突起13と同一軸上に、段付軸24が形成されており、根本側軸25に対し、鉄板で成型されたベース26が、前方の回動用軸穴27を通して軸支されている。根本側軸25の上端面にはワッシャ28および前方カラー29が、各々段付軸24の先端側軸30に挿通されており、更に前方カラー29の外周部には、前方第一車輪31が挿通されている。
なお上述した前方第一ネジ15は、段付軸24側から、貫通軸穴12を通して、反対側の円筒型突起13上に設置された円盤型ナット14と締結されている。
前方カラー29の端面は、先端側軸30の端面よりも僅かに出張るように設定されているため、前方第一ネジ15は、前方カラー29の端面に当接する構成となっている。
また前方カラー29の高さ寸法は、前方第一車輪31の高さ寸法よりも僅かに大きく設定されているため、前方第一車輪31は、ワッシャ28と前方第一ネジ15の底面との間で、前方カラー29を支軸として回転自在である。
同時に、根本側軸25の高さ寸法は、ベース26を成型する鉄板厚よりも僅かに大きく設定されており、ベース26は根本側軸25を支軸として回動自在な状態であるが、ワッシャ28が前方カラー29により根本側軸25の上端に押圧固定されているため、ベース26が上方に抜脱して、前方第一車輪31の回転運動を妨げることはない。
ベース26は、カバー4の正面から背面の一部に至る範囲を覆うように成型されており、図5に示すように、下端の一部に設けられた折り返し部32が、正面カバー4下端の一部に当接するように構成されている。
ベース26正面の後方上端部には、クラッチ33が、クラッチ軸34を介して、ベース26の一部から成型されたクラッチ台座部35に軸着されている。
正面カバー6には、ベース26が根本側軸25を支軸として回動した際に連動するクラッチ33の動線上に、一定間隔でスロット36が複数個所穿設されている。
クラッチ33のレバー部37裏側に設けられた保持用突起部38にはスプリング39が持設されており、クラッチ33がスロット36に掛合する方向へ、レバー部37を常時押圧している。
ベース26の後方下端部には、背面側穴40および正面側穴41が同軸上で穿設されており、背面側穴40からは、後方シャフト42が挿通されている。後方シャフト42は、ベース26正面の裏側に当接した状態で、正面側穴41から、後方カラー43および後方カラー43の外周部に挿通された後方第一車輪44を通し、後方第一ネジ45を、後方シャフト42内部の後方第一ネジ穴46に締結することにより、ベース26に緊結されている。
このとき後方カラー43の高さ寸法は、後方第一車輪44の高さ寸法よりも僅かに大きく設定されているため、後方第一ネジ45は後方カラー43の端面に当接する構成となっている。従い、後方第一車輪44は、ベース26と後方第一ネジ45の底面との間で、後方カラー43を支軸として回転自在である。
前方シャフト10には、前方第一段差部47、前方第二段差部48、前方第三段差部49が設けられており、前方第一段差部47および前方第二段差部48には、各々前方第二車輪50および前方第三車輪51が挿通されている。
前方第一段差部47の高さ寸法は、前方第二車輪50の高さ寸法よりも僅かに大きく設定されているため、前方第二車輪50は、背面カバー5と前方第一段差部47との間で回転自在である。
後方シャフト42には、後方第一段差部52、後方第二段差部53が設けられており、各々に対し、後方第二車輪54および後方第三車輪55が挿通されている。
後方第一段差部52の高さ寸法は、後方第二車輪54の高さ寸法よりも僅かに大きく設定されているため、後方第二車輪54は、ベース26と後方第一段差部52との間で回転自在である。
前方シャフト10の前方第三段差部49および後方シャフト42の端面は、同一面上に位置するように構成されており、前方シャフト10と後方シャフト42の軸間距離と等しい間隔に装着用穴が設けられたサイドバー56が、両者に跨るように橋架されている。
前方シャフト10側では、サイドバー56の前方装着穴57が前方第三段差部49に挿通された状態で、前方第二ネジ58が前方第二ネジ穴59に締結されている。
このとき前方第三段差部49の高さ寸法は、サイドバー56の厚さ寸法よりも僅かに大きく設定されているため、サイドバー56は前方シャフト10の軸に対し回動可能な状態である。
一方、後方シャフト42側では、後方第二ネジ60が、サイドバー56の後方装着穴61を貫通して、後方第二ネジ穴62に締結されているため、サイドバー56は、後方シャフト42に対しては緊結された状態である。
カバー内部前方壁18の上方には、外部へと通じる粉塵排出ダクト63が形成されており、粉塵排出ダクト63の先端部には、ホースコネクタ64が継合されている。
ホースコネクタ64には、集塵機(不図示)のホース65が接続されており、ホースコネクタ64を回転させることにより、ホース65を任意の方向に向けることができる。
本発明による集塵機能付電動切断機を用いて通常切断を行う場合、まず電動切断機3の電源を入れ、回転刃2を駆動させた後、図6に示すように、カバー4前方に設けられた前方第一車輪31・前方第二車輪50・前方第三車輪51を被削材66の端部表面に当接させる。
板状弾性体の外部延出部67が被削材66と接触することにより、板状弾性体20が、段付ボルト9の頭部および円盤型ナット14に巻き付くように湾曲し、被削材66表面からカバー4内部に至る、途切れの無い、滑らかな通路を形成する。
このとき板状弾性体の外部延出部67は、カバー4内部に収納された状態となるが、外部延出部先端68は回転刃2と接触しない様に構成されている。
回転刃2は、基本的には前方第一車輪31・前方第二車輪50の2か所が当接することにより、被削材66表面に対し垂直に保たれるが、更に電動切断機3側に距離を置いて並設された前方第三車輪51が被削材66表面に当接することにより、電動切断機3側に重心が偏った場合にも、回転刃2が傾きにくい構造となっている。
上記した状態で、電動切断機3を水平に押し進めていくと、やがて回転刃2が被削材66の端部に接触する。回転刃2は下方から上方に向かって回転駆動されているため、粉塵69は被削材66表面から、回転刃の外周円70の接線方向に噴出する。
噴出された粉塵69は、回転刃2より生じる回転風の作用も受け、板状弾性体20およびカバー内部前方壁18に沿って、上方の粉塵排出ダクト63に流れ、集塵機(不図示)の吸引力により、ホースコネクタ64、およびホース65を経て、集塵機の内部へと収集される。
その後更に電動切断機3を押し進めていくと、やがてベース26後方に並設された、後方第一車輪44・後方第二車輪54・後方第三車輪55が被削材66の表面に乗り、前方と合わせ合計6か所の車輪が、切断に追従して被削材66表面上で回転することになり、カバー4底面と被削材66表面との間に発生する摩擦抵抗を軽減する。
また前方シャフト10と後方シャフト42に橋架されたサイドバー56は、全体の剛性を向上させる梁としての役割に加え、図7に示すように定規71を使用して真っ直ぐに切断を行う際の、当接基準面として使用することもできる。
一方、本発明による集塵機能付電動切断機を用いて、プランジカットを行う場合、電動切断機3の電源を入れ、回転刃2を駆動させた後は、図8に示すように、回転刃2が被削材66に接触しないように、電動切断機3を上方に傾けた状態で、被削材66表面に、前方第一車輪31・前方第二車輪50・前方第三車輪51を当接し、これらの回転軸となる前方シャフト10を支軸として、徐々に電動切断機3を下方に回動移動する。
このとき板状弾性体の外部延出部67は、回転刃2より先に被削材66と接触を開始するよう構成されており、接触後は通常切断時同様、板状弾性体20が、段付ボルト9の頭部および円盤型ナット14に巻き付くように湾曲して、被削材66表面からカバー4内部に至る、途切れの無い、滑らかな通路を形成する。
この状態で更に電動切断機3を下方に回動移動すると、図9に示すように、やがて回転刃2が被削材66に接触し、粉塵69は回転刃の外周円接線方向に沿ってほぼ前方に噴出するが、上述の板状弾性体20が形成する通路の作用で、粉塵69は途中で迷走することなく、大部分がカバー4内部へと誘導され、その後は通常切断時同様、集塵機内部へと収集される。
いずれの切断方法においても、カバー4を被削材66から離すと、板状弾性体20は自らの弾性力で元の位置に復帰する。
また本発明による集塵機能付電動切断機では、図10に示すように、クラッチ33のレバー部37を押し、クラッチ33とスロット36との掛合を解除して、ベース26を、段付軸24を支軸として回動させることにより、回転刃2の切込深さ寸法72(6か所の車輪の接地面からの、回転刃2の出張量)を調整することが可能である。
スロット36は、切込深さ寸法72が、20mm、15mmなどの区切りになる位置でクラッチ33と掛合するように配設されており、スロット36の傍には各々の位置に対応する切込深さ寸法72を示す目盛73が表示されているため、切込深さ寸法72を容易に調整することが可能となっている。
本実施例では、目盛73を複数個所設けることにより、径の異なる回転刃を使用する場合でも、各々の径に対応した切込深さ寸法を表示することが可能となっている。
なお切込深さ寸法72がどの値に設定されていても、切断時には、板状弾性体20が、被削材66表面からカバー4内部に至る通路を常時形成するため、粉塵69は、通常切断・プランジカットいずれの場合においても、前述同様、確実にカバー4内部へと誘導される。
また、クラッチ33が最下方のスロットを通過してから更にベース26を継続回動させれば、最終的には図11に示すように、ベース26をカバー4から大きく離脱させることが出来る。この状態で電動切断機3の駆動軸1に装着されたロックナット74を専用のレンチ75で外せば、回転刃2の交換が可能である。
次に、本発明の実施形態のその他の構造を説明する。
図8に示すように、板状弾性体の外部延出部67の両側端には、扇形のフェンス76が設けられている。
板状弾性体20に外力が加わらない状態において、フェンス76の上端線部は、カバー4内部の下端付近に位置しており、フェンスの下端部77は、外部延出部先端68から、外部延出部の延長線78と回転刃の外周円70との間の領域へ延びている。
フェンスの下端部77は、前述のプランジカットを行った際に、外部延出部先端68と同時に、被削材66の表面に接触するように構成されている。
一方、フェンスの外周部79は、回転刃の外周円70の内側の領域を通るように構成されている。
上記に示す構成の集塵機能付電動切断機では、通常切断時・プランジカット時のいずれの場合においても、フェンス76が板状弾性体20に対し追従移動するため、回転刃2は、板状弾性体の外部延出部67およびフェンス76により、進行方向前方部に加え、両側面の一部も常時覆われる構造となり、回転刃2の前方に噴出する粉塵はもちろん、僅かに両側面方向に拡散する粉塵も、カバー4の内部へと誘導することが可能になる。
いずれの切断方法においても、カバー4を被削材66から離すと、板状弾性体20が自らの弾性力で元の位置に復帰し、フェンス76も連動して元の位置に復帰する。
また、フェンス76を透明素材で構成すれば、フェンス76を通して、回転刃2の位置を目視で確認できるため、より正確な切断を行なうことが可能である。
また、図3に示すように、背面カバー5・正面カバー6、双方の内壁面の一部には、フェンスの外周部79を抱持するフック80が設けられている。
図12に示すように、フックの内部高さ寸法81は、フェンス76の厚さよりも僅かに大きく設定されており、フック土台の内側壁82と、フェンスの外周部79との間には、常時クリアランス83が確保されるように構成されているため、フェンス76はカバー4の内壁から大きく離脱することなく、板状弾性体20の湾曲に伴い、上下方向に、円滑に摺動することが可能である。
また、図8に示すように、フェンス76の上端部には、アーム84が設けられている。
アーム84は、フェンス76が最下方に位置した際に、フック80の上端部と係合するため、フェンス76に意図せず外力が加わった場合にも、フェンス76がカバー4の内部から抜脱するのを防止することが可能である。
また、図4に示すように、フェンス76には、フェンス76が完全にカバー4の内部に収納された際に、段付ボルトの頭部台座85および円筒型突起13との干渉を避けるための切欠部86が設けられているが、板状弾性体20の両側端部に、弾性体から成るパッキン87を着設することにより、フェンス76が最下方に位置して、切欠部86の一部がカバー4から露出している場合でも、パッキン87の作用で、粉塵の漏えいを防止することが可能である。
また、図3に示すように、段付ボルトの頭部台座85および円筒型突起13と、カバー内部前方壁18との間に確保される空間にパッキン87を通すことで、パッキン87の位置を安定させると同時に、パッキン87の過剰な圧縮を緩和し、長期間使用時の劣化を抑えることが可能である。
1 駆動軸
2 回転刃
3 電動切断機
4 カバー
5 背面カバー
6 正面カバー
7 アダプタ
8 前方軸穴
9 段付ボルト
10 前方シャフト
11 前方第一ネジ穴
12 貫通軸穴
13 円筒型突起
14 円盤型ナット
15 前方第一ネジ
16 段付ボルトの頭部径
17 円盤型ナットの外径
18 カバー内部前方壁
19 隙間
20 板状弾性体
21 カバー下端開口部
22 爪
23 位置固定用穴
24 段付軸
25 根本側軸
26 ベース
27 回動用軸穴
28 ワッシャ
29 前方カラー
30 先端側軸
31 前方第一車輪
32 折り返し部
33 クラッチ
34 クラッチ軸
35 クラッチ台座部
36 スロット
37 レバー部
38 保持用突起部
39 スプリング
40 背面側穴
41 正面側穴
42 後方シャフト
43 後方カラー
44 後方第一車輪
45 後方第一ネジ
46 後方第一ネジ穴
47 前方第一段差部
48 前方第二段差部
49 前方第三段差部
50 前方第二車輪
51 前方第三車輪
52 後方第一段差部
53 後方第二段差部
54 後方第二車輪
55 後方第三車輪
56 サイドバー
57 前方装着穴
58 前方第二ネジ
59 前方第二ネジ穴
60 後方第二ネジ
61 後方装着穴
62 後方第二ネジ穴
63 粉塵排出ダクト
64 ホースコネクタ
65 ホース
66 被削材
67 板状弾性体の外部延出部
68 外部延出部先端
69 粉塵
70 回転刃の外周円
71 定規
72 切込深さ寸法
73 目盛
74 ロックナット
75 レンチ
76 フェンス
77 フェンスの下端部
78 外部延出部の延長線
79 フェンスの外周部
80 フック
81 フックの内部高さ寸法
82 フック土台の内側壁
83 クリアランス
84 アーム
85 段付ボルトの頭部台座
86 切欠部
87 パッキン

Claims (7)

  1. 内蔵したモーターで回転刃を駆動させる電動切断機と、回転刃の一部を覆うカバーと、カバー内部から外部に通じる粉塵排出ダクトと、を有する粉塵制御機能付電動切断機において、回転刃の切断方向前方を覆うカバー内部前方壁に、カバー下端開口部から一部が延出する板状弾性体を着設し、且つ板状弾性体をカバー内部前方壁との間に挟持するように、カバー内壁に突起部を設置したことを特徴とする、粉塵制御機能付電動切断機。
  2. 上記板状弾性体の両側端部に、上記カバー内部に向けて、扇形に延出するフェンスを設けたことを特徴とする、請求項に記載の粉塵制御機能付電動切断機。
  3. 上記フェンスを透明素材で構成したことを特徴とする、請求項に記載の粉塵制御機能付電動切断機。
  4. 上記カバー内壁に、上記フェンスの外周部を抱持するフックを設けたことを特徴とする、請求項2又は3に記載の粉塵制御機能付電動切断機。
  5. 上記フェンスの上端部に、上記フックと掛止するアームを設けたことを特徴とする、請求項に記載の粉塵制御機能付電動切断機。
  6. 上記板状弾性体の、上記回転刃側の両側端部に、弾性体から成るパッキンを着設したことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の粉塵制御機能付電動切断機。
  7. 上記突起部の根本部を、上記突起部外径よりも細径で形成し、上記パッキンが、上記根本部と上記カバー内部前方壁の間に出来る空間を通過していることを特徴とする、請求項に記載の粉塵制御機能付電動切断機。
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