JP5889451B1 - 防水カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】カバー内部からの水抜き機能、及びカバー内部への浸水防止機能を担保しつつ、カバー下部材の挿入を容易に出来るため、防水カバーの製造コストをさらに抑えることを可能とする技術を提供する。【解決手段】本発明による防水カバーは、カバー上部材又はカバー本体部と、カバー下部材と、を有する。ここで、防水カバーの下部材は例えば平板で構成される。また、カバー下部材には、カバー内部に水飛沫が浸入するのを防止するための水飛沫浸入防止部材が取り付けられる。この水飛沫浸入防止部材は、カバー下部材の底面から所定角度で立ち上がる側面部と、当該側面部から連続する外縁部と、を有する。そして、外縁部の端部は、カバー本体部の内側面と密着している。【選択図】図1

Description

本発明は、防水カバーに関し、例えば、内部に防水性を要する設備を収容するためのカバーに関するものである。
防水性を要する設備を屋外や屋内プール等、水がかかる可能性がある場所へ設置する際には、カバー内に収納されて設置されることが多い。特に、携帯電話機の基地局アンテナなどの電気設備は、カバー内に収納され、内部への浸水を防止するようにしている。ところが、カバーに収納したとしても凍結や結露などによりカバー内部に水分がたまってしまうことがある。このたまってしまった水分により、内部に収納された電気設備が故障してしまうことがある。このため、たまった水分はカバーから抜く必要がある。
例えば、特許文献1には、カバーの底蓋に水抜き穴を設けるとともに、水飛沫の逆流を防止するための防水シートを底蓋に取り付けたアンテナカバーが開示されている。特許文献1のアンテナカバーによれば、カバー内部で発生した水分を抜くことができると共に、防水シートによりカバー内部への水(雨水等)の浸入を防ぐことができるようになる。
特開2008−211324号公報
本発明は、カバー内部からの水抜き機能、及びカバー内部への浸水防止機能を担保しつつ、防水カバーの製造コストをさらに抑えることを可能とする技術を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、防水性を要する設備を収納するための防水カバーに関し、カバー上部材又はカバー本体部と、カバー下部材と、を有する。カバー下部材には、カバー内部に水飛沫が浸入するのを防止するための水飛沫浸入防止部材が取り付けられている。この水飛沫浸入防止部材は、カバー下部材の底面から所定角度で立ち上がる側面部と、当該側面部から連続する外縁部と、を有している。
さらなる本発明の特徴は、以下本発明を実施するための形態および添付図面によって明らかになるものである。
本発明によれば、カバー内部からの水抜き機能、及びカバー内部への浸水防止機能を担保しつつ、屋外設備用カバーの製造コストをさらに抑えることができるようになる。
本発明の実施形態によるアンテナカバーの外観例を示す図である。 本発明の実施形態によるアンテナカバーの下部材(下蓋)の構成例を示す図である。 アンテナカバーの下方向からの水分の浸入をブロックする水飛沫浸入防止部材の構成例を示す図である。 水飛沫浸入防止部材の構成部材の詳細を示す図である。 水飛沫浸入防止部材が取り付けられたカバー下部材(下蓋)の様子を示す図である。 水飛沫浸入防止部材が取り付けられたカバー下部材(下蓋)をカバー本体部に挿入したときの様子を上から見た図である。 図6における直線X2‐X2での断面を示す図である。 変形例による四角柱形状をしたアンテナカバーの例を示す図である。 変形例による水飛沫浸入防止部材の構成部材の詳細を示す図である。 一変形例によるドーム形状をした防水カバーの例を示す図である。 別の変形例による防水カバーの外観構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本発明の原理に則った具体的な実施形態と実装例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。
本実施形態では、当業者が本発明を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本発明の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
また、本実施形態は、内部にアンテナを収納するアンテナカバーとして説明されるが、本発明の特徴はアンテナカバーにのみ適用可能なものではなく、屋内外に設置される設備一般に適用可能であることに留意すべきである。
<アンテナカバー外観>
図1は、本発明の実施形態によるアンテナカバー1の外観を示す図である。図1に示されるように、アンテナカバー1は、カップ状の上蓋10と、筒状(円柱形状)のカバー本体部20と、水飛沫浸入防止部材40を平板に取り付けることにより構成される下蓋30と、を有している。
図1に示されるように、上蓋10をカバー本体部20に嵌めた後(しまりばめ)、上蓋10及びカバー本体部20の側面に設けられたねじ孔に挿入されるねじ(図示せず)により、上蓋10はカバー本体部20に固定される。なお、カバー本体部20の内部には、携帯電話機などの基地局アンテナやフィルタ、増幅器などの電気装置などが収納される。
同様に、下蓋30をカバー本体部20の内部に挿入した後(すきまばめ)、カバー本体部20及び下蓋30の側面に設けられたねじ孔に挿入されるねじにより(図2参照)、下蓋30は、カバー本体部20に固定される。下蓋30の直径(外径)をカバー本体部20の内径よりもほんの少しだけ小さくし、下蓋30をカバー本体部20にしっかりと固定されるようにしても良いが、下蓋30の直径をカバー本体部20の内径よりもさらに小さく構成するようにしても良い。これにより、ねじ留めしたときでも、下蓋30とカバー本体部20の内側面との間に隙間を形成することができる。この隙間は、アンテナカバー1の内部に発生したり、浸入したりする水分を抜く機能を有することになる。例えば、カバー本体部20の円筒内側の直径を203mmとすると、下蓋30の直径を202.5mmにすると良い。
ここで、上蓋10は、強化プラスチックやアルミなどの金属材料で構成され、カバー本体部20は、強化プラスチックで構成され、下蓋30はアルミなどの金属材料で構成される。
<下蓋の構成>
図2は、本発明の実施形態によるアンテナカバー1の下蓋30の構成を示す図である。図2Aは、下蓋30をほぼ真上から見た図である。図2Bは、下蓋30を斜め上から見た図である。
下蓋30は、円盤状の平板31で構成され、平板31に形成され、平板31をカバー本体部20にねじ留めするための複数の平板固定部32と、水飛沫浸入防止部材40を平板31にねじで取り付けるための、複数のねじ孔33と、図示しないコネクタを取り付けるための、複数のコネクタ取り付け部34と、平板固定部32の立ち上げを容易にし、水抜き孔としても機能する、複数の切欠き35と、を有している。
図2では、水飛沫浸入防止部材40を平板31に取り付けるためのねじ孔33は4つ設けられているが、4つに限定されるものではなく、4つより多くても良い。水飛沫浸入防止部材40を平板31に取り付けたときに、水飛沫浸入防止部材40と平板31とがなるべく隙間なく密着するようになっている。なお、平板31の中心から水飛沫浸入防止部材40を取り付けるためのねじ孔33までの長さ(複数のねじ孔33を繋げて構成される円の半径r2)は、平板31の半径r1(101.25mm)よりも小さく、例えば、86.5mmと設定することができる。
また、平板固定部32は、平板31と一体として成形され、成形後に折り曲げられ、平板31にほぼ垂直に立ち上げられることにより形成される。折り曲げて平板31にほぼ垂直に立ち上げることを容易にするために、それぞれの平板固定部32の両脇には切欠き35が形成されている。この切欠き35は、アンテナカバー1の内部に発生、或いは浸入した水分を抜くための水抜き孔としても機能するものである。後述のように、水飛沫浸入防止部材40には水抜き孔を設けているので、切欠き35と水飛沫浸入防止部材40の水抜き孔の作用により、より確実にアンテナカバー1の内部に発生、或いは浸入した水分を外部に排出することが可能となる。
<水飛沫浸入防止部材の構成>
図3及び4は、アンテナカバー1の下方向からの水分の浸入をブロックする水飛沫浸入防止部材40を示す図である。図3は、水飛沫浸入防止部材40の外観を示す図である。
(i)図3に示されるように、構成部材401及び402は同一形状をなしている。各構成部材は、平板31と密着する底面部4011と、底面部4011に所定の間隔で設けられる複数のねじ孔部(部材固定部)40110と、底面部4011から所定の角度で立ち上がる側面部4012と、側面部4012の端部から外側に折れ曲がる外縁部(水の返し)4013と、外縁部4013に設けられた複数の切り込み部4014と、側面部4012に設けられた水抜き孔4015と、を有している。
各構成部材401及び402は、例えば樹脂(例えば、PETが用いられるが、これに限らず、ある程度の柔軟性・可撓性を有する樹脂であればよい)を成形型に当て、型に設けられた真空孔から型と樹脂との間の空気を真空吸引し、大気圧で樹脂と型に密着させることにより成形される(真空成形)。部材固定部40110を真空成形で作製するのは困難である場合には、底面部4011の幅を大きめに取り、真空成形後に底面部4011をカットして部材固定部40110を作製するようにしても良い。また、外縁部4013は、真空成形時にはある程度大きめに形成され、その後適切な幅(外縁幅)にカットするようにしても良い。その際、複数の切り込み部4014を形成するようにしても良い。
水抜き孔4015は、下蓋30に所定量以上の水が溜まった場合に排水できるようにするものである。水抜き孔4015は側面部4012に設けられており、各構成部材401及び402にそれぞれ少なくとも1つずつ設けることが好ましい。
なお、当該実施形態では、2つの構成部材401及び402を1組として、1つのアンテナカバー1で用いられる水飛沫浸入防止部材40が構成されるようにしている。ただし、水飛沫浸入防止部材40は、2つの構成部材でなく1つの構成部材として成形しても良いし、3つ以上の部材で構成されるようにしても良い。
(ii)図4は、水飛沫浸入防止部材40の詳細構成を示す図である。図4Aは、構成部材401の上面図と、構成部材401をV1方向から見た様子を示す図と、構成部材401をV2方向から見た様子を示す図である。図4Bは、構成部材401の直線X1−X1における断面図である。
図4Aに示されるように、各構成部材401及び402を上から見ると、O点を中心としたほぼ半円形状で構成される。実際には半円よりも少し大きい扇形をなしているが、これは2つの部材を重ね合わせて平板31上に固定することにより、1つの水飛沫浸入防止部材40を形成しているからである。構成部材401において、中心Oと2つの部材固定部40110とは角度θ1をなし、中心Oを通る水平直線Lと中心Oと部材固定部40110を結んだ直線とは角度θ2をなしている。例えば、角度θ1は60度、角度θ2は30度とすることができる。このような角度にすることにより、2つの構成部材401及び402で水飛沫浸入防止部材40を構成した場合に等間隔に部材固定部40110を配置することが可能となる。等間隔に部材固定部40110を配置すると、水飛沫浸入防止部材40に掛かる力を均等にすることができるというメリットがある。ただし、この角度に限定されるものではなく、また、必ずしも部材固定部40110が均等に配置される必要ないことは言うまでもない。
構成部材401の形状(上から見たときの形状)を半円よりもどの程度大きくするかは、水飛沫浸入防止部材40において部材の重なり部分をどの程度取るかによって決まるものである。水飛沫浸入防止部材40の底面部4011は部材固定部40110で締結されているので隙間が形成される可能性は少ないが、重なり部分が少なすぎると、外縁部4013の重なり部分に隙間が形成される可能性がある。このため、各構成部材401及び402の大きさは、隙間が形成されないように重なる程度の大きさとすることが好ましい。
また、構成部材401をV1及びV2方向から見ると、図4Aに示されるように、外縁部4013が側面部4012から外側に延設されていることが分かる。また、この外縁部4013は、下方向に折り曲げやすく構成されている。ただし、外縁部4013は、下方向への力に対しては反発力を生じさせる。従って、水飛沫浸入防止部材40を装着した下蓋30をカバー本体部20に挿入する際に、外縁部4013の先端部分は、後述のように、カバー本体部20の内側面に密着しながらカバー本体部20の内部を移動(摺動)することになる。これらの密着作用により、外縁部4013とカバー本体部20の内側壁の間に隙間を形成することがないようにすることができる。また、水飛沫浸入防止部材40には切り込み部4014が設けられているため、水飛沫浸入防止部材40を装着した下蓋30をよりスムーズにカバー本体部20に挿入することができるようになる。
側面部4012の立ち上がり角度をθ3、外縁部4013と側面部4012とがなす角度をθ4とすると、図4Bの例に示されるように、共に90度よりも小さい角度とすることができる。ただし、θ3に関しては、90度未満である必要はなく、0度<θ3<180度の範囲であれば水飛沫浸入防止部材40の防水機能を実現することができる。よって、カバー本体部20内に収容される物(例えば、アンテナの反射板)の位置に応じて、θ3の値を調整すれば良い。一方、θ4に関しては、0度<θ4<90度を満たすことが好ましい。
<水飛沫浸入防止部材を平板に取り付けた状態>
図5は、水飛沫浸入防止部材40を平板31に取り付けた状態を示す図である。これは、カバー本体部20に下蓋30(平板31+水飛沫浸入防止部材40)を取り付ける前の状態に相当する。
図5に示されるように、水飛沫浸入防止部材40の構成部材401及び402は平板31にねじ留めされる。つまり、各構成部材401及び402の部材固定部40110を平板31のねじ孔33に位置合わせし、各構成部材401及び402を平板31上に固定することになる。
2つの構成部材401及び402を平板31に固定すると、2つの部材の重なり部分50が生じるようになっている。このように2つの構成部材401及び402で水飛沫浸入防止部材40を構成し(2つの部材に分割して構成する)、重なり部分50を設けて平板31に固定する。これにより、下蓋30をカバー本体部20に挿入する際に水飛沫浸入防止部材40が変形したとしても、当該重なり部分50で変形を吸収することができるので、水飛沫浸入防止部材40とカバー本体部20の側壁との間に隙間が形成されないようにすることができる。また、水飛沫浸入防止部材40を複数の構成部材に分割することにより、平板31への取り付けが容易となるという効果もある。
平板31に取り付けられた水飛沫浸入防止部材40の外縁部4013における径は、平板31の径、及びカバー本体部20の内径よりも大きくなっている。つまり、外縁部4013は、平板31端から少しはみ出した状態となっている。
また、水飛沫浸入防止部材40が平板31に取り付けられると、水飛沫浸入防止部材40に形成された複数の切り込み部4014は、平板31の平板固定部32の上に配置されるようになっている。このようにすることにより、水飛沫が切り込み部4014からアンテナカバー1内部に浸入しにくくすることが可能となる。
また、アンテナカバー1の内部(平板31と水飛沫浸入防止部材40によって囲まれた部分)に所定量の水が溜まってしまった場合には、水抜き孔4015を経由して溜まった水を切欠き35からアンテナカバー1の外部に排出することができる。
<下蓋をカバー本体部に挿入した状態>
図6は、水飛沫浸入防止部材40を取り付けた平板31(下蓋30)をカバー本体部20に挿入した状態を真上から見た図である。
水飛沫浸入防止部材40を取り付けた平板31(下蓋30)をカバー本体部20に挿入する場合、上述のように水飛沫浸入防止部材40の外縁部4013における径が平板31の径及びカバー本体部20の内径よりも多少大きくなっているため、水飛沫浸入防止部材40の外縁部4013がカバー本体部20の内側面に密着して変形しながら、下蓋30はカバー本体部20に挿入されることになる(変形しながら摺動する)。
図6に示されるように、水飛沫浸入防止部材40は、変形しながらカバー本体部20の内側面(内側の壁)に密着している。水飛沫浸入防止部材40は部材固定部40110で平板31に固定されているため、掛かる力が逃げにくくなっており(切り込み部4014が互いに重なり合う程度にしか力を逃がすことができない)、その部分周辺の領域61における水飛沫浸入防止部材40の変形が大きくなっている。一方、部材固定部40110間の領域62では、水飛沫浸入防止部材40の変形は比較的少ない。そして、領域62から領域61に向かってなだらかに傾斜している。つまり、領域61が山で領域62が谷となっている。このようにすると、外縁部4013とカバー本体部20の内側面との間に浸入する水を領域62に一定量集めた後、切り込み部4014からこの浸入する水を下に抜くことができる。そして、切り込み部4014から抜けた水を平板31に設けられた切欠き35からアンテナカバー1の外部に排出することができる。また、重なり部分50においても、水飛沫浸入防止部材40とカバー本体部20との密着による力を逃がすことができる。ただし、重なり部分50に力が掛かることによって隙間が形成されると防水効果が減少してしまう。そこで、上述のように、重なり部分50の領域は隙間が形成されないような大きさにする必要がある。
図7は、図6における直線X2−X2での断面を示す図である。水飛沫浸入防止部材40を取り付けた平板31(下蓋30)をカバー本体部20に挿入する際には、外縁部4013はカバー本体部20の内側面に接触しているため、外縁部4013は挿入方向とは逆方向に引っ張られる(張力が作用する)。この張力によって、外縁部4013は指示部71を支点として挿入とは逆方向に角度θ5で垂れ下がる。この角度θ5は、張力で引っ張られる分、θ4(図4B参照)よりも小さくなるが、0度より大きく、90度よりも小さければ良い(0度<θ5<θ4<90度)。なお、外縁部4013の端部がカバー本体部20の内側面に適切に密着(隙間なく接触)するには、支持部71が下方向(挿入方向とは逆方向)の力に対して反発力(ばね力)を有する必要がある。
また、下蓋30のカバー本体部20への挿入時には、側面部4012と平板31がなす角度θ6は、挿入前の角度θ3よりも多少小さくなっている。ただし、部材固定部40110における側面部4012と平板31がなす角度θ6は角度θ3よりも多少大きくなっている。これは、下蓋30をカバー本体部20に挿入した場合には、水飛沫浸入防止部材40が変形するためである。なお、当該θ6は、0度より大きく180度より小さいという条件(0<θ6<θ3<180度)を満足すれば良い。θ6が0度に近いほど外縁部4013の面積が小さく、180度に近いほど外縁部4013の面積が大きくなる。外縁部4013の長さが長いほど(面積が大きいほど)、汎用性が増すとともに、下蓋30に対するカバー本体部(筒状やドーム状の本体部を含む)20の径を大きくすることが可能となる。
<変形例>
(1)本発明の実施形態では、水飛沫浸入防止部材40(構成部材401及び402)を平板31にねじ止めにより固定しているが、例えば金属製やプラスチック製のリベット等でかしめて止めるようにしても良いし、圧着や接着しても良く、平板31と水飛沫浸入防止部材40が確実に接合されていれば良い。
また、水飛沫浸入防止部材40の部材固定部40110を平板31の部材取り付け孔(部材固定用のねじ孔33に代替するもの)に嵌め込むことによりしっかりと固定できるような構造を採るようにしても良い。
(2)本発明の実施形態では、アンテナカバー1の形状として円筒形を例に説明したが、アンテナカバー1の形状は円筒形以外の多角柱形状であっても良い。
図8は、変形例による四角柱形状をしたアンテナカバー1’の例を示す図である。図8Aは、カバー本体部(レドーム)20’と下蓋30’の外観を示す図である。図8Bは、カバー本体部20’に挿入された下蓋30’(水飛沫浸入防止部材40’)を真上から見た図である。図8Cは、図8Bの直線X3−X3における断面から水飛沫浸入防止部材40’を見た図である。
カバー本体部20’が四角柱形状をなしているため、下蓋30’の平板31’はカバー本体部20’の断面形状と同様に四角形形状をなしている。また、水飛沫浸入防止部材40’は、四角柱形状のカバー本体部20’の内側面に密着する必要があるため、平板31’には四角錐台形状となるように装着される(図8A参照)。この場合も、アンテナカバーが円筒形をなす場合と同様に、水飛沫浸入防止部材40’における外縁部4013’の端部間の長さは、カバー本体部20’の内側面横方向の長さよりも多少大きくなるように構成されている。
水飛沫浸入防止部材40’は、1つの部材として構成しても良いし、2つ以上の構成部材で構成しても良い。なお、図8及び9には、4つの構成部材で構成した場合の例が示されている。4つの構成部材を用いた場合、水飛沫浸入防止部材40’には4箇所の重なり部分50’が生じることになる。
図9は、水飛沫浸入防止部材40’を構成する1つの構成部材401’の詳細を示す図である。図9Aは、構成部材401’の外観を示す図(立体図)である。図9Bは、構成部材401’を真上から見た様子、切り込み部4014’の詳細、及び直線X4−X4における断面を示す図である。構成部材401’は、上述の構成部材401と同様、平板31’と密着する底面部4011’と、底面部4011’に所定の間隔で設けられる複数のねじ孔部(図示せず)と、底面部4011’から所定の角度で立ち上がる側面部4012’と、側面部4012’の端部から外側に折れ曲がる外縁部4013’と、外縁部4013’に設けられた複数の切り込み部4014’と、側面部4012’に設けられた水抜き孔(図示せず)と、を有している。
構成部材401’は、例えば樹脂(例えば、PETが用いられるが、これに限らず、ある程度の柔軟性・可撓性を有する樹脂であればよい)を成形型に当て、型に設けられた真空孔から型と樹脂との間の空気を真空吸引し、大気圧で樹脂と型に密着させることにより成形される(真空成形)。
切り込み部4014’は、構成部材401’の角(水飛沫浸入防止部材40’の四隅)に、カバー本体部(レドーム)20’の内側面に合わせて外縁部4013’の一部を切り欠くことにより形成される。このような切り込み部4014’を設けることにより、外縁部4013’をカバー本体部20’の内側面に密着させ、水飛沫浸入防止部材40’とカバー本体部20’との間に隙間が形成されることを防止することが可能となる。切り込み部4014’を設けないと、水飛沫浸入防止部材40’の形状が崩れ隙間ができてしまう。
側面部4012’の立ち上がり角度θ3、及び外縁部4013’の垂れ下がり角度θ4については上述した通りである。
なお、本発明は、アンテナカバー以外にも、屋外に設置される設備(例えば、照明、固定カメラ、通信機器、警報装置等)を保護するためのカバー一般に適用可能であるとともに、屋内プールや地下等、屋内であっても内部に収容される物に対して防水性を施して保護するためのカバーにも適用可能である。
また、本実施形態ではカバー本体部(レドーム)の断面形状が円の場合と、四角形を例に説明したが、この断面の形状は上記形状に限る必要は無く、三角形や五角形などの多角形でも良く、円弧と平面を組合せた様な、いわゆる蒲鉾状の形状であっても良い。さらに、図10に示されるように、円盤状の下蓋にドーム状のカバー本体部100を組み合わせても良い。
(3)上述の実施形態では、下部材が平板形状の下蓋で構成されている防水カバーについて説明しているが、下蓋ではない、例えば柱状部品等、蓋(平板)とは言えない所定の厚さ或いは高さを有する部材を採用しても良い。図11は、このような一変形例による防水カバーの外観構成を示す図である。
図11に示されるように、当該変形例による防水カバー110は、上部材111と、下部材112と、を有している。上部材111は、図1に示される実施形態によるアンテナカバー(防水カバー)1の上蓋10とカバー本体部20とが1つの部材として形成されたものであり、上部材111の内部の空間に防水性を要する(水分から保護すべき)対象物が収容される。また、上部材111は、円形ドーム形状以外の形状、四角ドームや柱形状をなしても良く、さらに、アンテナカバー(防水カバー)1(図1や図8)のように、上蓋と本体部とを別構成にしても良い。下部材112には、水飛沫浸入防止部材40が取り付けられている。水飛沫浸入防止部材40は、上述の実施形態と同様、例えば真空成形された少なくとも1つの構成部材(上述の実施形態では2つの構成部材401及び402)で構成されている(図3及び図4参照)。また、水飛沫浸入防止部材40と上部材111及び下部材112との関係は、図5乃至図7に示した通りであるので、詳細な説明は省略する。
<まとめ>
本発明の実施形態によれば、携帯電話用の基地局アンテナ等の屋外設備を収納するカバーが、筒状(円筒形状や多角柱形状)のカバー本体部(カバー上部材)と、カバー本体部(レドーム)に取り付けられる下蓋(カバー下部材)と、を有する。下蓋の形状は、カバー本体部の断面形状に整合するものとなっている。下蓋には、カバー内部に水飛沫が浸入するのを防止するための水飛沫浸入防止部材が取り付けられている。そして、水飛沫浸入防止部材は、下蓋の底面から所定角度で立ち上がる側面部と、当該側面部から連続する外縁部と、を有する。この外縁部の端部は、カバー本体部の内側面と密着している。このようにすることにより、屋外設備を水分から保護するための屋外設備用カバーの製造コストを低減することが可能となる。しかも、カバー下側からの水飛沫の浸入を防止する機能は従来のカバーに比べても劣ることはない。
また、水飛沫浸入防止部材は、下蓋の底面(平板)と密着する底面部と、当該底面部から立ち上がる側面部を有する。さらに、側面部には、水抜き孔が設けられている。これにより、水飛沫がカバー(防水カバー)内部に浸入することを防止することができるとともに、仮に内部に水分があったとしても水抜き孔から当該水分を排出することができる。
さらに、水飛沫浸入防止部材の外縁部には、複数の切り込みが形成されている。この切り込みを設けることにより、水飛沫浸入防止部材とカバー本体部(カバー上部材)の内側面(内壁)との間に隙間を形成させることなく、水飛沫浸入防止部材を取り付けた下蓋(カバー下部材)をカバー本体部(カバー上部材)に挿入することができるようになる。また、外縁部に溜まった(付着した)水分を当該切り込みから排出することができるようになる。また、下蓋(平板)には切欠きが形成されているので、外縁部から排出された水分は当該切欠きからカバー外部に排出することが可能となる。なお、好ましくは、下蓋がカバー本体部に挿入されたとき、水飛沫浸入防止部材が外縁部に山部と谷部が構成されるように弾性変形し、かつ切り込みが当該谷部に配置されるようにすると良い。
下蓋の中心から外縁部の端部までの距離は、下蓋の中心から下蓋の端部までの距離、及びカバー本体部の中心からカバー本体部の内側端部までの距離よりも大きく構成されている。そして、外縁部は、側面部との境界部を支点として、下蓋がカバー本体部に挿入される方向とは逆方向に弾性変形している。このようにすることにより、水飛沫浸入防止部材の外縁部とカバー本体部の内側面を確実に密着することができるようになる。
水飛沫浸入防止部材は1つの部材として構成しても良いが、複数の分割部材で構成してもよい。この場合、当該複数の分割部材が隣接する他の分割部材と重なりながら下蓋に取り付けられる。水飛沫浸入防止部材を複数の部材に分割して構成することにより、カバー内部に収容される物の配置を考慮することができるので、水飛沫浸入防止部材をより容易に取り付けられるようになる。
1 アンテナカバー(防水カバー)
10 カバー上部材(上蓋)
20,20’ カバー本体部
30,30’ カバー下部材(下蓋)
31,31’ 平板
32 平板固定部
33 ねじ孔
35 切欠き
40,40’ 水飛沫浸入防止部材
401,402 構成部材
4011 底面部
40110 ねじ孔部(部材固定部)
4012 側面部
4013 外縁部(水の返し)
4014 切り込み部
4015 水抜き孔
110 防水カバー
111 上部材
112 下部材

Claims (9)

  1. 防水性を要する設備を収納するための防水カバーであって、
    カバー上部材又はカバー本体部と、
    カバー下部材と、を有し、
    前記カバー下部材には、カバー内部に水飛沫が浸入するのを防止するための水飛沫浸入防止部材が取り付けられており、
    前記水飛沫浸入防止部材は、前記カバー下部材の底面から所定角度で立ち上がる側面部と、当該側面部から連続する外縁部と、を有する防水カバー。
  2. 請求項1において、
    前記カバー下部材は平板で構成された前記カバー上部材又はカバー本体部の下蓋であり、
    前記水飛沫浸入防止部材は、前記平板と密着する底面部を有する防水カバー。
  3. 請求項1又は2において、
    前記外縁部には、複数の切り込みが形成されている防水カバー。
  4. 請求項3において、
    前記カバー下部材には切欠きが形成されている防水カバー。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項において、
    前記カバー下部材の中心から前記外縁部の端部までの距離は、前記カバー下部材の中心から前記カバー下部材の端部までの距離、及び前記カバー本体部の中心から前記カバー本体部の内側端部までの距離よりも大きく、
    前記外縁部は、前記側面部との境界部を支点として、前記カバー下部材が前記カバー本体部に挿入される方向とは逆方向に弾性変形している防水カバー。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項において、
    前記水飛沫浸入防止部材は複数の分割部材で構成され、当該複数の分割部材が隣接する他の分割部材と重なりながら前記カバー下部材に取り付けられている防水カバー。
  7. 請求項3又は4において、
    前記水飛沫浸入防止部材は、前記外縁部に山部と谷部が構成されるように弾性変形し、かつ前記切り込みが前記谷部に配置されるように、前記カバー下部材に取り付けられている防水カバー。
  8. 請求項1において、
    前記カバー上部材は、ドーム形状をなしている防水カバー。
  9. 請求項1又は8において、
    前記カバー下部材は、柱上部品で構成される防水カバー。

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