JP5886151B2 - 車速検出装置及び車速検出方法 - Google Patents
車速検出装置及び車速検出方法 Download PDFInfo
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Description
本発明の車速検出装置は、 測位衛星からの衛星信号を受信し且つ作業装置を備えた車体に取り付けられる受信部と、前記受信部が受信した衛星信号に基づいて前記車体の車速を検出する車速検出部と、前記車速検出部で検出された車速を時系列に蓄積する車速蓄積部と、前記受信部が前記衛星信号を正常に受信した場合には、前記車速検出部で検出された車速を前記作業装置に出力する車速とし、且つ、前記受信部が前記衛星信号を正常に受信できない場合には、前記衛星信号が正常に受信できなくなる前に前記車速蓄積部に蓄積された車速を、前記作業装置に出力する車速とする車速出力決定部と、前記車速出力決定部で決定された車速を前記作業装置に出力する車速出力部と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明の車速検出装置は、前記受信部が前記衛星信号を正常に受信できなくなったときに前記車速蓄積部にすでに蓄積されていた車速を消去したことを示す第1識別子と、前記車速蓄積部に蓄積した前記車速を消去後であって前記受信部が前記衛星信号を正常に受信できているときに前記所定時間分の車速を前記車速蓄積部に再び蓄積したことを示す第2識別子と示す前記測位判定部を備えており、前記平均車速算出部は、前記測位判定部が前記第2識別子を示しているとき、前記車速蓄積部に時系列に蓄積された車速のうち、少なくとも最初に蓄積された車速を除いた車速平均を前記不能時車速として算出するものであることを特徴とする。
また、本発明の車速検出装置は、前記作業装置又は前記車体の作動状態を判定する作動判定部を備え、前記車速蓄積部は、前記作動判定部によって前記作業装置が作業していると判断されたときには、前記車速検出部で検出された車速を蓄積することを特徴とする。
請求項1及び請求項8に係る発明によれば、測位衛星からの衛星信号を受信できている状況下では安定的に作業装置に車速を作業装置に出力することができ、測位衛星からの衛星信号を受信できなくなった場合でも、衛星信号が受信できなくなる前に予め速蓄積部に蓄積していた車速を作業装置に出力することができるため、作業装置は、車速を用いて常に安定して作業を行うことができる。
請求項3及び請求項10に係る発明によれば、衛星信号を正常に受信できなくなった後、衛星信号が再び正常に受信可能となったときでも、受信できなくなる事態に備えて安定した車速を車速蓄積部に蓄積することができると共に、衛星信号の受信がしばらく不安定な場合でも安定した車速平均を作業装置に出力することができる。
請求項5に係る発明によれば、衛星信号を正常に受信できなくなった後、衛星信号を再び正常に受信可能となったときに使用する車速平均に、受信復帰時の不安定となっている可能性のある車速を除くことができ、より良い車速平均を作業装置に出力することができる。
請求項7に係る発明によれば、前記作業装置又は前記車体が作業を行っていないときの車速を、使用する車速から除くことができ、より適正な車速を作業装置に出力することができる。
[第1実施形態]
本発明の車速検出装置は、衛星測位システム(Global Positioning System,Galileo、GLONASSなど)を用いて作業装置を備えた車体の車速等を検出し、検出した車速を作業装置へ出力するものである。車速検出装置は、施肥装置や薬剤散布装置などの作業装置、又は該作業装置を牽引する車体(例えば、トラクタ)などに取り付けられるもので、移動する車体の速度(車速)を算出することができる。なお、以下に説明する各実施形態及び図面において、同一の構成部材及び処理ステップには、同一の符号及び同一の名称を付すこととする。従って、同一の符号及び同一の名称が付された構成部材及び処理ステップについては、同じ説明を繰り返さない。
図1は、車速検出装置を車体の一例であるトラクタ1に装着した場合の制御ブロックを示す図である。図12は施肥装置(作業装置)が取り付けられたトラクタ1の全体図を示したものである。
次に、施肥装置(作業装置)9について説明する。トラクタ1の後部に設けられた3点リンク機構7には、圃場へ肥料を散布(施肥)する施肥装置9が装着されている。施肥装置9は、3点リンク機構7に懸架されるが、車輪を備えてトラクタ1の牽引によって走行するものもある。本実施形態による施肥装置9は、圃場への単位面積当たりの施肥量を均一化するために、後述する車速検出装置13で検出したトラクタ1の車速などと連動して、肥料の散布量を変化させつつ施肥を実施するものである。
図1に示すように、車速検出装置13は、GPS衛星15から送信されたGPS信号を受信する受信部20と、受信部20が受信したGPS信号に基づいてトラクタ1の車速を算出し検出する車速検出部21と、車速検出部21で検出した車速を蓄積する車速蓄積部22とを備えている。
受信部20は、GPS衛星15からのGPS信号を受信するアンテナ、及びアンテナで受信したGPS信号を取得する信号受信手段を有するものである。
車速蓄積部22は、受信部20がGPS信号を正常に受信したときに、車速検出部21が検出した車速を蓄積するものである。車速蓄積部22は、例えば、バッファメモリのようなもので構成され、車速検出部21が検出した車速を、予め定められた所定時間分(例
えば、2秒間分)だけ、取得した時間順(時系列)に蓄積する。
蓄積判定部23は、車速蓄積部22が所定時間分である2秒間分の車速を蓄積しているか否かを、例えば、受信部20のエポック判定に合わせて判定(以下、蓄積判定という)し、その判定結果を出力する。
平均車速算出部24は、例えば、車速蓄積部22が2秒間分の車速を蓄積しているときに、2秒間のうち前半(つまり、古い方)の1秒間分の平均車速を、不能時車速(第1不能時車速ともいう)として算出する。車速蓄積部22に蓄積された2秒間のうち、前半の1秒間分の車速を平均した第1不能時車速は、例えば、受信部20がGPS信号を受信できず車速検出部21がGPS測位車速を検出できないときに、施肥装置9等に対してGPS測位車速の代わりに出力される車速として用いられる。
車速出力部26は、車速を出力する出力端子及び電子部品等から構成されており、例えば、ハーネスによって車速出力部26の出力端子が施肥装置の車速入力部に接続されることによって、施肥装置に車速が出力される。
まず、トラクタ1の車速が0km/hから変動した(トラクタ1が動き出した)ことでトラクタ1の車速センサから車速信号が出力され、車速検出装置13は、出力された車速信号を受信する(ステップS100:受信ステップ)。
車速検出部21は、受信部20から取得したGPS信号を検証して、GPS測位が正常に行われたか否かを判定する(ステップS102)。例えば、受信部20が車速を算出するために必要な基数のGPS信号(例えば、4基以上のGPS衛星からの信号)を受信していれば、GPS測位が正常に行われたと判断する。或いは、車速検出部21で求めた車速が通常想定される適正な値(現実的な値)であれば、GPS測位が正常に行われたと判断する。
ステップS103に続いて、蓄積判定部23は、所定時間分(ここでは、2秒間分とする)の車速が車速蓄積部22に蓄積されているか否かを判定する(ステップS104:蓄積判定ステップ)。
ステップS105に続いて、平均車速算出部24は、車速蓄積部22が蓄積する2秒間分の車速のうち、前半の1秒分の車速の平均を不能時車速(第1不能時車速)として算出する(ステップS106:平均車速算出ステップ)。
ステップS100〜S107の一連の動作フロー(ループ)を上述のとおり一巡した後の次のループについて説明する。
ステップS100〜S101は、上述のステップと同様であり、ステップS101で、車速検出部21によって、トラクタのGPS測位車速が検出される。
車速蓄積部22の車速が消去された後に、蓄積判定部23は、前回のループのステップS106で不能時車速が既に計算されているか否かを判定する(ステップS109)。
不能時車速が計算されていないと判定されれば、車速出力決定部25は、停止状態車速を、車速出力部26が出力する車速として決定する(ステップS111:車速決定ステッ
プ)。
上述のとおりステップS100〜S102、ステップS108〜S111、及びステップS107のループを一巡した後のさらに次のループについて説明する。
ステップS103の後、ステップS104で、蓄積判定部23によって、2秒間分の車速が車速蓄積部22に蓄積されていないと判定されば、処理のステップはステップS109に移行する。その後の処理は、既に述べた通りの動作によって行われる。
図3において、測位不能として示した位置は、図2のフローチャートのステップS102において、GPS測位が正常に行われなかったと判定された時点である。この測位不能となる時点まではGPS測位が正常に行われ、車速出力部26からは、GPS測位車速(2km/h)が出力されている。さらに、測位不能となる時点において、不能時車速が、平均値(A)として既に計算されている。不能時車速は、車速蓄積部22に蓄積された2秒間分の車速のうち、前半の1秒間分の車速の平均を不能時車速(第1不能時車速)として算出している。このように前半の1秒間分の車速を用いれば、GPS測位が正常に行われなくなった瞬間及び直前の不安定で不正確となっている可能性のある車速を含まない平均車速(第1不能時車速)を得ることができる。
また、本実施形態による平均車速算出部24は、車速蓄積部22に蓄積された2秒間分の車速のうち前半(古い方)の1秒間分の車速を用いて不能時車速を算出する。これによって、GPS測位が正常に行われなくなった瞬間及び直前の不安定又は不正確となっている可能性のある車速を含まない平均車速を得ている。
図4〜図6を参照しながら、本発明の第2実施形態による車速検出装置について説明する。
図4に示すように、本実施形態による車速検出装置は、第1実施形態による車速検出装置とほぼ同様の構成を有している。しかし、本実施形態による車速検出装置13は、測位判定部30を有している点で第1実施形態による車速検出装置13とは異なるので、以下に、測位判定部30について説明する。
まず、ステップS101でGPS測位車速を検出してからステップS103でGPS測位車速を車速蓄積部22へ蓄積するまでの動作は、図2のフローチャートと同様である。
ステップ200で測位復帰フラグがONを示していると判定されれば、車速出力決定部25は、GPS測位車速を車体の車速として決定する(ステップS202)。
平均車速算出部24は、ステップS200で測位復帰フラグがONを示していると判断されたことを受けて、車速蓄積部22に蓄積された2秒間分の車速の前半の1秒間分の平均車速、つまり少なくとも最後に蓄積された車速を除いた車速の平均である不能時車速(第1不能時車速)を算出する(ステップS203)。
上述のフローを一巡した後の次のループについて説明する。
ステップS101は、上述の動作と同様であり、ステップS101で、車速検出部21によってトラクタのGPS測位車速が検出される。
車速蓄積部22の車速が消去された後に、測位判定部30は、測位復帰フラグをOFFに切り換える(ステップS204)。
その後、車速出力決定部25は、第1実施形態で説明したステップS110又はS111を経て出力する車速を決定し、車速出力部26は、ステップS107にて決定された車速を出力する。
ステップS101でGPS測位車速が検出され、ステップS102でGPS測位が正常であると判定されると、ステップS103で、GPS測位車速が車速蓄積部22に蓄積される。
その後、ステップS200で復帰フラグがOFFであるか否かが判定されると、測位復帰フラグはOFFを示しているので、処理はステップS104に遷移する。
を蓄積していないときは、処理はステップS205に遷移するので、ステップS205以降の動作は上述したとおりとなる。
ステップS104で、蓄積判定部23によって、車速蓄積部22が2秒間分の車速を蓄積していると判定されると、測位判定部30は、測位復帰フラグをOFFからONに切り換えることで、車速蓄積部22が2秒間分の車速を蓄積していることを示すと共に、GPS測位車速が正常に検出されていることを示す(ステップS201)。
平均車速算出部24は、ステップ201で測位復帰フラグがOFFからONに切り換えられたことを受けて、車速蓄積部22に蓄積された2秒間分の車速の前半の1秒間分の平均車速、つまり少なくとも最初に蓄積された車速を除いた車速の平均である不能時車速(第2不能時車速)を算出する(ステップS203)。
本実施形態においても、一旦車速出力決定部25によって不能時車速が決定されると、ステップS102においてGPS測位が正常に行われなかったと判定され続ける限り、ステップS108において車速蓄積部22は消去され続けて、ステップS110にて不能時車速が決定され続ける。この後、ステップS102においてGPS測位が正常に行われた(測位復帰)と判定されても、車速蓄積部22が2秒間分の車速を蓄積するまでは、処理がステップS104からステップS205へ移行するので、ステップS110にて不能時車速が決定され続ける。
本実施形態による平均車速算出部24は、GPS測位の復帰前は、車速蓄積部22が蓄積する2秒間分の車速のうち前半の1秒間分の平均によって不能時車速(第1不能時車速)を算出していたが、測位復帰フラグがOFFからONに切り換えられたことを受けて、蓄積された2秒間分の車速のうち後半の1秒間分の平均によって不能時車速(第2不能時車速)を算出する。このように、車速検出装置13にGPS測位の復帰を示すフラグを備えることで、平均車速算出部24による不能時車速の算出において、車速蓄積部22が蓄積する2秒間分の車速のうち前半の車速を用いて不能時車速(第1不能時車速)を算出するか、又は、後半の車速を用いて不能時車速(第2不能時車速)を算出するかを切り換えることができるようになり、GPS測位の復帰直後の不安定となっている可能性のあるGPS測位に基づく車速を排除することができる。
図6を参照して、さらに説明を補足する。図6は、GPS測位不能となってからGPS測位正常となり、測位復帰判定後までのタイムチャートを示す図である。
て、GPS測位が正常に行われたと判定された時点である。この時点で測位復帰フラグはOFFを示しており、車速蓄積部22は車速検出部21で検出した車速の蓄積を始めている。この間、GPS測位不能の時点から出力されている不能時車速(第1不能時車速)が出力され続けている。この不能時車速(第1不能時車速)は、GPS測位不能の直前に算出されていた平均車速(A)である。
図7〜図9を参照しながら、本発明の第3実施形態による車速検出装置13について説明する。
図7に示すように、本実施形態による車速検出装置13は、第2実施形態による車速検出装置13とほぼ同様の構成を有している。しかし、本実施形態による車速検出装置13は、復帰車速判定部31を有している点で第2実施形態による車速検出装置13とは異なるので、以下に、復帰車速判定部31について説明する。
図8を参照しながら、本実施形態による車速検出装置13の動作を説明する。図8は、車速検出装置13の動作を、車速検出から車速出力までの各ステップによって示すフローチャートである。図8のフローチャートは、第2実施形態説明した図5のフローチャートにステップS300,S301が加えられている。以下、図8を参照しながら、ステップS300,S301の動作について説明する。なお、第2実施形態で説明した図5のフローチャートと同様の動作を実施するステップには、同じ符号を付して重複する説明を省略する。
ステップS300において、復帰車速判定部31は、車速出力部26から出力されている不能時車速と復帰確認車速との差が閾値以内であるか否かを判定する(ステップS301)。
しかし、ステップS301で、復帰車速判定部31によって、不能時車速と復帰確認車速との差が閾値以内ではないと判定されると、蓄積判定部23は、前回のループのステップS106で不能時車速が既に計算されているか否かを判定する(ステップS205)。
ステップS301において、復帰車速判定部31が、車速出力部26から出力されている第1不能時車速と第2不能時車速との差が閾値以内であるか否かを判定し、復帰車速判定部31によって不能時車速と復帰確認車速との差が閾値以内であると判定されると、ステップS201において、測位判定部30が測位復帰フラグをOFFからONに切り換えるようにすることもできる。
図10及び図11を参照しながら、本発明の第4実施形態による車速検出装置13について説明する。
図10に示すように、本実施形態による車速検出装置13は、第1実施形態による車速検出装置13とほぼ同様の構成を有している。しかし、本実施形態による車速検出装置13は、作動判定部32を有している点で第1実施形態による車速検出装置13とは異なるので、以下に、作動判定部32について説明する。
2のフローチャートと同様の動作を実施するステップには、同じ符号を付して重複する説明を省略する。
作動判定部32は、例えば、トラクタ1の作業を示す作動状態信号を受信しているとき、作業装置が作業中であると判定する(ステップS401)。
ステップS400において、作動判定部32によって作業装置が作業中であると判定されれば、車速蓄積部22は、ステップS101で検出された車速を、車速蓄積部22に蓄積する(ステップS103)。
本実施形態による車速検出装置13によれば、作業装置による作業中の車速のみを車速蓄積部22に蓄積することができ、車速蓄積部22に蓄積された作業中だけの車速を用いて不能時車速(第1不能時車速及び第2不能時車速)を算出することができる。
上述した各実施形態では、トラクタに連結した施肥装置に車速を出力する例について説明したが、コンバイン、移植機、薬剤散布装置等の作業機に車速検出装置13を取り付けることにより、これら作業機の作業装置に車速を出力するものであってもよい。特に、トラクタ、コンバイン、移植機等の作業機に車速を出力する場合、車速出力部26は、作業機の車両用通信ネットワーク(Controller Area Networkなど)に車速を出力する構成とすることが好ましい。このように、車両用通信ネットワークに車速を出力することによって、作業機に搭載した各種機器に車速を入力することができる。各種機器を車速と連動して作動させることができる。
2 走行車両
3 エンジン
4 変速装置
5 制御装置
6 運転席
7 3点リンク機構
9 施肥装置(作業装置)
10 制御装置
11 車速入力部
12 施肥量算出部
13 車速検出装置
15 GPS衛星
20 受信部
21 車速検出部
22 車速蓄積部
23 蓄積判定部
24 平均車速算出部
25 車速出力決定部
26 車速出力部
30 測位判定部
31 復帰車速判定部
32 作動判定部
Claims (11)
- 測位衛星からの衛星信号を受信し且つ作業装置を備えた車体に取り付けられる受信部と、
前記受信部が受信した衛星信号に基づいて前記車体の車速を検出する車速検出部と、
前記車速検出部で検出された車速を時系列に蓄積する車速蓄積部と、
前記受信部が前記衛星信号を正常に受信した場合には、前記車速検出部で検出された車速を前記作業装置に出力する車速とし、且つ、前記受信部が前記衛星信号を正常に受信できない場合には、前記衛星信号が正常に受信できなくなる前に前記車速蓄積部に蓄積された車速を、前記作業装置に出力する車速とする車速出力決定部と、
前記車速出力決定部で決定された車速を前記作業装置に出力する車速出力部と、
を備えていることを特徴とする車速検出装置。 - 測位衛星からの衛星信号を受信し且つ作業装置を備えた車体に取り付けられる受信部と、
前記受信部が受信した衛星信号に基づいて前記車体の車速を検出する車速検出部と、
前記車速検出部で検出された車速を時系列に蓄積する車速蓄積部と、
前記受信部が前記衛星信号を正常に受信しているか否かに基づいて、前記車速検出部で検出された車速を前記作業装置に出力する車速とするか、又は前記車速蓄積部に蓄積された車速を前記作業装置に出力する車速とするかを決定する車速出力決定部と、
前記車速出力決定部で決定された車速を前記作業装置に出力する車速出力部と、
前記車速蓄積部で所定時間分の車速を蓄積しているか否かを判定する蓄積判定部と、
前記蓄積判定部が前記車速蓄積部に所定時間分の車速が蓄積されていると判定したときに、前記車速蓄積部に蓄積された車速を用いて平均車速を算出する平均車速算出部と、
を備え、
前記車速出力決定部は、前記受信部が前記衛星信号を正常に受信できないときに、前記平均車速算出部で求められた平均車速を前記作業装置に出力する不能時車速として決定することを特徴とする車速検出装置。 - 測位衛星からの衛星信号を受信し且つ作業装置を備えた車体に取り付けられる受信部と、
前記受信部が受信した衛星信号に基づいて前記車体の車速を検出する車速検出部と、
前記車速検出部で検出された車速を時系列に蓄積する車速蓄積部と、
前記受信部が前記衛星信号を正常に受信しているか否かに基づいて、前記車速検出部で検出された車速を前記作業装置に出力する車速とするか、又は前記車速蓄積部に蓄積された車速を前記作業装置に出力する車速とするかを決定する車速出力決定部と、
前記車速出力決定部で決定された車速を前記作業装置に出力する車速出力部と、
前記車速蓄積部で所定時間分の車速を蓄積しているか否かを判定する蓄積判定部と、
前記蓄積判定部が前記車速蓄積部に所定時間分の車速が蓄積されていると判定したときに、前記車速蓄積部に蓄積された車速を用いて平均車速を算出する平均車速算出部と、
を備え、
前記車速出力決定部は、前記受信部が前記衛星信号を正常に受信できなくなった後、前記衛星信号を再び正常に受信可能となったときであって、前記車速蓄積部で前記所定時間分の車速を蓄積していないときは、前記平均車速算出部で算出した平均車速を前記作業装置に出力する不能時車速として決定することを特徴とする車速検出装置。 - 前記平均車速算出部は、前記蓄積判定部によって前記所定時間分の車速が前記車速蓄積部に蓄積されていると判定されたときに、前記車速蓄積部に時系列に蓄積された車速のうち、少なくとも最後に蓄積された車速を除いた車速平均を前記不能時車速として算出することを特徴とする請求項2又は3に記載の車速検出装置。
- 前記受信部が前記衛星信号を正常に受信できなくなったときに前記車速蓄積部にすでに蓄積されていた車速を消去したことを示す第1識別子と、前記車速蓄積部に蓄積した前記車速を消去後であって前記受信部が前記衛星信号を正常に受信できているときに前記所定時間分の車速を前記車速蓄積部に再び蓄積したことを示す第2識別子と示す測位判定部を備えており
前記平均車速算出部は、前記測位判定部が前記第2識別子を示しているとき、前記車速蓄積部に時系列に蓄積された車速のうち、少なくとも最初に蓄積された車速を除いた車速平均を前記不能時車速として算出するものであることを特徴とする請求項3又は4に記載の車速検出装置。 - 前記受信部が前記衛星信号を正常に受信できなくなったときに車速として出力される前記不能時車速と、前記受信部が前記衛星信号を正常に受信できているときに再び前記車速蓄積部に蓄積されている車速の平均との差に基づいて復帰を判定する復帰車速判定部を備えていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の車速検出装置。
- 前記作業装置又は前記車体の作動状態を判定する作動判定部を備え、
前記車速蓄積部は、前記作動判定部によって前記作業装置が作業していると判断されたときには、前記車速検出部で検出された車速を蓄積することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の車速検出装置。 - 作業装置を搭載した車体の車速を検出する車速検出方法であって、
測位衛星からの衛星信号を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信した衛星信号に基づいて前記車体の車速を検出する車速検出ステップと、
前記車速検出ステップで検出された車速を時系列に蓄積する車速蓄積ステップと、
前記受信ステップにおいて前記衛星信号を正常に受信した場合には、前記車速検出ステップで検出された車速を前記作業装置に出力する車速とし、且つ、前記受信ステップにおいて前記衛星信号を正常に受信できない場合には、前記衛星信号が正常に受信できなくなる前に前記車速蓄積ステップで蓄積された車速を、前記作業装置に出力する車速とする車速決定ステップと、
前記車速決定ステップで決定された車速を前記作業装置に出力する車速出力ステップと、
を備えていることを特徴とする車速検出方法。 - 作業装置を搭載した車体の車速を検出する車速検出方法であって、
測位衛星からの衛星信号を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信した衛星信号に基づいて前記車体の車速を検出する車速検出ステップと、
前記車速検出ステップで検出された車速を時系列に蓄積する車速蓄積ステップと、
前記受信ステップにおいて前記衛星信号を正常に受信しているか否かに基づいて、前記車速検出ステップで検出された車速を前記作業装置に出力する車速とするか、又は前記車速蓄積ステップで蓄積された車速を前記作業装置に出力する車速とするかを決定する車速決定ステップと、
前記車速決定ステップで決定された車速を前記作業装置に出力する車速出力ステップと、
前記車速蓄積ステップで所定時間分の車速を蓄積しているか否かを判定する蓄積判定ステップと、
前記蓄積判定ステップが前記車速蓄積ステップによって所定時間分の車速が蓄積されていると判定したときに、前記車速蓄積ステップにおいて蓄積された車速を用いて平均車速を算出する平均車速算出ステップと、を備え、
前記車速決定ステップは、前記受信ステップで前記衛星信号を正常に受信できないときに、前記平均車速算出ステップで求められた平均車速を前記作業装置に出力する不能時車速として決定することを特徴とする車速検出方法。 - 前記車速蓄積ステップで所定時間分の車速を蓄積しているか否かを判定する蓄積判定ステップと、
前記蓄積判定ステップが前記車速蓄積ステップによって所定時間分の車速が蓄積されていると判定したときに、前記車速蓄積ステップにおいて蓄積された車速を用いて平均車速を算出する平均車速算出ステップと、を備え、
前記車速決定ステップは、前記受信ステップで前記衛星信号を正常に受信できなくなった後、前記衛星信号を再び正常に受信可能となったときであって、前記車速蓄積ステップで前記所定時間分の車速を蓄積していないときは、前記平均車速算出ステップで算出した平均車速を前記作業装置に出力する不能時車速として決定することを特徴とする請求項9に記載の車速検出方法。 - 前記平均車速算出ステップは、前記蓄積判定ステップにおいて前記所定時間分の車速が前記車速蓄積ステップによって蓄積されていると判定されたときに、前記車速蓄積ステップによって時系列に蓄積された車速のうち、少なくとも最後に蓄積された車速を除いた車速平均を前記不能時車速として算出することを特徴とする請求項9又は10に記載の車速検出方法。
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