JP5885707B2 - 経路決定装置およびそれを備える自律移動体システム - Google Patents

経路決定装置およびそれを備える自律移動体システム Download PDF

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Description

本発明は、移動体が移動すべき経路を決定する経路決定装置およびそれを備える自律移動体システムに関する。
海底、川底または湖底等の形状観測および水中の遺失物探索等を行うために無人観測船が用いられる。無人観測船によれば、有人観測船では進入できないような領域(浅瀬または狭い水路等)の観測が可能であり、悪天候下での観測も安全に実施することができる。このような無人観測船のシステムとして、特許文献1には、使用者が観測航路を設定可能な無人ボート自動観測システムが記載されている。
特許第4404943号公報
特許文献1に記載された無人ボート自動観測システムは、無人ボートおよび無線コントローラシステムを備える。無人ボートおよび無線コントローラシステムは相互に通信可能に構成される。無人ボートは、無線コントローラシステムからの観測指示に基づいて、自動的に生成された観測航路をトレースするように航行し、水中および水底の様子を観測する。
無線コントローラシステムは、ディスプレイおよび操作スイッチを含む。操作スイッチにより基準観測線が入力されると、入力された基準観測線から複数の観測航路が自動的に生成される。ディスプレイには、基準観測線および複数の観測航路が観測場所の地形図とともに表示される。
上記の複数の観測航路は、入力された基準観測線を一定の距離隔てて複数回平行移動させることにより生成される。そのため、使用者は、基準観測線の入力時に複数の観測航路がどのような領域に生成されるのかを直感的に認識することが難しい。
また、特許文献1に記載された他の例では、入力された基準観測線に対して垂直な方向に延びる複数の直線を、基準観測線が延びる方向に一定の間隔で並べることにより複数の観測航路が生成される。しかしながら、この場合にも、使用者は、基準観測線の入力時に複数の観測航路がどのような領域に生成されるのかを直感的に認識することが難しい。そのため、基準観測線の設定に熟練を要する。
また、特許文献1に記載されたさらに他の例では、予め無人ボートをループ状に航行させるとともに、無人ボートのGPS(Global Positioning System)から送信される位置データに基づいてその航路を記憶する。記憶されたループ状の航路内に観測航路が自動的に生成される。しかしながら、この場合、無人ボートを事前に航行させる必要があるため、観測航路の設定に必要な時間が長くなる。
本発明の目的は、移動体の移動経路を容易かつ短時間で設定可能な経路決定装置およびそれを備える自律移動体システムを提供することである。
(1)第1の発明に係る経路決定装置は、所定の観測機能を有する移動体の移動すべき経路を決定する経路決定装置であって、移動体による観測領域を設定するための観測領域設定画像を表示する表示部と、表示部に表示される観測領域設定画像上に点および直線を描画するために使用者により操作される操作部と、観測領域設定画像上に描画された点および直線の両端部を通る線を表す関数に基づいて観測領域を設定する観測領域設定部と、観測領域設定部により設定された観測領域内で移動体が移動すべき経路を決定する経路決定部を備えるものである。
その経路決定装置においては、観測領域設定画面が表示部に表示される。使用者が操作部を操作することにより観測領域設定画面上に点および直線が描画されると、描画された点および直線の両端部を通る線を表す関数に基づいて観測領域が設定される。設定された観測領域内で移動体が移動すべき経路が決定される。
この場合、使用者は、観測領域設定画面上に点および直線を描画する際に、点および直線の両端部を通る線で取り囲まれる領域を容易に認識することができる。したがって、移動体の移動経路を容易かつ短時間で設定することが可能になる。
(2)第2の発明に係る経路決定装置は、所定の観測機能を有する移動体の移動すべき経路を決定する経路決定装置であって、移動体による観測領域を設定するための観測領域設定画像を表示する表示部と、表示部に表示される観測領域設定画像上に少なくとも第1および第2の直線を描画するために使用者により操作される操作部と、観測領域設定画像上に描画された第1の直線の両端部および第2の直線の両端部を通る線を表す関数に基づいて観測領域を設定する観測領域設定部と、観測領域設定部により設定された観測領域内で移動体が移動すべき経路を決定する経路決定部とを備えるものである。
その経路決定装置においては、観測領域設定画面が表示部に表示される。使用者が操作部を操作することにより観測領域設定画面上に第1の直線および第2の直線が描画されると、描画された第1の直線の両端部および第2の直線の両端部を通る線を表す関数に基づいて観測領域が設定される。設定された観測領域内で移動体が移動すべき経路が決定される。
この場合、使用者は、観測領域設定画面上に第1の直線および第2の直線を描画する際に、第1の直線の両端部および第2の直線の両端部を通る線で取り囲まれる領域を容易に認識することができる。したがって、移動体の移動経路を容易かつ短時間で設定することが可能になる。
(3)第3の発明に係る経路決定装置は、所定の観測機能を有する移動体の移動すべき経路を決定する経路決定装置であって、移動体による観測領域を設定するための観測領域設定画像を表示する表示部と、表示部に表示される観測領域設定画像上に少なくとも第1、第2および第3の点を描画するために使用者により操作される操作部と、観測領域設定画像上に描画された第1、第2および第3の点を結ぶ線を表す関数に基づいて観測領域を設定する観測領域設定部と、観測領域設定部により設定された観測領域内で移動体が移動すべき経路を決定する経路決定部とを備えるものである。
その経路決定装置においては、観測領域設定画面が表示部に表示される。使用者が操作部を操作することにより観測領域設定画面上に第1、第2および第3の点が描画されると、描画された第1、第2および第3の点を通る線を表す関数に基づいて観測領域が設定される。設定された観測領域内で移動体が移動すべき経路が決定される。
この場合、使用者は、観測領域設定画面上に第1、第2および第3の点を描画する際に、第1、第2および第3の点を通る線で取り囲まれる領域を容易に認識することができる。したがって、移動体の移動経路を容易かつ短時間で設定することが可能になる。
(4)表示部は、観測領域設定部により設定された観測領域を観測領域設定画像上に表示してもよい。
この場合、観測領域設定部により設定された観測領域が観測領域設定画像上に表示される。それにより、使用者は、設定された観測領域を正確に認識することができる。
(5)操作部は、第1の方向を指定可能に構成され、経路決定部は、観測領域内で移動体が第1の方向に往復移動しつつ第1の方向に交差する第2の方向に一定変位量ずつ移動する経路を移動すべき経路として決定してもよい。
この場合、使用者は、観測時に移動体が往復移動する方向を所望の方向に容易に指定することができる。
(6)操作部は、一定変位量を指定可能に構成されてもよい。
この場合、使用者は、第2の方向における一定変位量を所望の値に容易に指定することができる。
(7)観測機能は、観測可能な範囲を有し、経路決定部は、一定変位量を観測領域内で観測機能により観測可能な範囲以下に設定してもよい。
この場合、一定変位量が観測機能により観測可能な範囲以下に設定される。それにより、観測領域において移動体が一往復移動する場合に、隣り合う往路と復路との間で観測機能により観測されない範囲が発生することが防止される。したがって、信頼性の高い観測結果を得ることができる。
(8)移動体は、水上を移動可能に構成されるとともに観測機能として水中の状態を観測する観測機能を有し、経路決定部は、観測領域内の水深に基づいて観測可能な範囲を算出してもよい。
この場合、水深に基づいて観測機能により観測可能な範囲が算出される。それにより、観測領域内の全範囲において水中の状態が観測可能となる。
(9)移動すべき経路の少なくとも一部は、移動体が第1の方向に平行な一の往路の終端部から旋回して第1の方向に平行な一の復路の始端部に移動することにより第2の方向に移動するように決定され、経路決定部は、観測領域内で観測機能により観測可能な範囲が移動体の最小旋回半径の2倍の値よりも小さい場合に、移動体が一の往路の始端部から一の復路の終端部まで移動する間に観測機能により観測されない範囲が観測されるように、一の往路と一の復路との間を通る経路を移動すべき経路に含めてもよい。
この場合、移動体は移動すべき経路の少なくとも一部で一の往路の終端部から旋回して第1の方向に平行な一の復路の始端部に移動することにより第2の方向に移動する。
観測機能により観測可能な範囲が移動体の最小旋回半径の2倍の値よりも小さい場合に、一の往路と一の復路との間を通る経路を移動すべき経路に含められる。移動体が一の往路と一の復路との間を通る経路を移動することにより、移動体が一の往路の始端部から一の復路の終端部まで移動する間に観測されない範囲が観測される。したがって、観測領域内で観測可能な範囲が大きくなる。それにより、信頼性の高い観測結果を得ることができる。
(10)移動体は、当該移動体を移動させるためのエネルギーを蓄えるエネルギー源を有し、経路決定部は、移動体が発進位置から観測領域内の移動すべき経路を通って発進位置に戻るまでの経路の長さがエネルギー源に残存するエネルギーにより移動体が移動可能な距離に相当する長さ以下になるように、移動すべき経路を決定してもよい。
この場合、移動体が発進位置から発進して発進位置に戻るまでの間にエネルギー不足により移動体が停止することが防止される。
(11)第4の発明に係る自律移動体システムは、移動体と、上記の経路決定装置とを備え、移動体は、所定の観測機能を有する本体部と、本体部を移動させる移動機構と、本体部の現在位置を取得する現在位置取得部と、現在位置取得部により取得される現在位置に基づいて、経路決定部により決定された経路に沿って本体部が移動するように移動機構を制御する制御部とを含むものである。
その自律移動体システムにおいては、上記の経路決定装置により、移動体による観測領域が設定され、設定された観測領域内で移動体が移動すべき経路が決定される。移動体においては、現在位置取得部により取得される現在位置に基づいて、移動機構が制御され、本体部が経路決定部により決定された経路に沿って移動する。それにより、観測領域の観測が行われる。
この場合、移動体の移動経路が上記の経路決定装置により決定されるので、移動体の移動経路を容易かつ短時間で設定可能な自律移動体システムが実現される。
本発明によれば、移動体が移動すべき経路が容易かつ短時間で設定可能となる。
第1の実施の形態に係る自律移動体システムの全体構成を示す図である。 船舶の側面図である。 船舶の平面図である。 自律移動体システムの制御系を示すブロック図である。 第1の実施の形態における観測領域設定時に表示部に表示される画像の一例を示す図である。 船舶が移動すべき経路の第1の決定方法を説明するための図である。 船舶が移動すべき経路の第2の決定方法を説明するための図である。 船舶が移動すべき経路の第3の決定方法を説明するための図である。 船舶が移動すべき経路の第4の決定方法を説明するための図である。 第1の実施の形態における船舶の経路決定時の一連の処理を示すフローチャートである。 経路決定部による経路決定処理の詳細を示すフローチャートである。 経路決定部による経路決定処理の詳細を示すフローチャートである。 第1の実施の形態における他の領域設定例を示す図である。 第2の実施の形態における観測領域設定時に表示部に表示される画像の一例を示す図である。 第2の実施の形態における船舶の経路決定時の一連の処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における他の領域設定例を示す図である。 第3の実施の形態における観測領域設定時に表示部に表示される画像の一例を示す図である。 第3の実施の形態における船舶の経路決定時の一連の処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における他の領域設定例を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る経路決定装置およびそれを備える自律移動体システムについて説明する。経路決定装置は、移動体が移動すべき経路を決定する。以下では、移動体の一例として、水上を移動可能でかつ所定の観測機能を有する船舶を説明する。
[1]第1の実施の形態
(1)自律移動体システムの概略構成
図1は、第1の実施の形態に係る自律移動体システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、自律移動体システム1は、船舶100および経路決定装置500を含む。後述するように、船舶100と経路決定装置500との間では、無線通信により種々の情報の送受信が行われる。船舶100は、例えば経路決定装置500から移動すべき経路を受信し、受信された移動すべき経路に沿って水上を移動する。
(2)船舶の構成
図2は船舶100の側面図であり、図3は船舶100の平面図である。図2に示すように、船舶100は、船体101およびカバー部材102を含む。船体101は、凹型の断面形状を有し、上方に向かって開口する。カバー部材102は、船体101の開口部を上方から覆うように船体101に取り付けられる。カバー部材102には、通信アンテナ150およびGPS(全地球測位システム:Global Positioning System)350が取り付けられている。船体101の内部には仕切り板103a,103bが設けられる。仕切り板103a,103bは、船体101内の空間を船首部101a、中央部101bおよび船尾部101cに区画する。
中央部101bに収容室104が形成されている。収容室104は、船体101の底を上方に凹ませることにより形成されている。保持機構210は、観測装置200を収容室104の内部と船体101の下方の位置との間で昇降可能に保持する。本実施の形態では、観測装置200としてソナー(sound navigation ranging)が用いられる。観測装置200が船体101の下方に位置する状態で、水中の状態を観測することができる。
図3では、カバー部材102が取り外された状態が示される。図3に示すように、船舶100において、中央部101bから船首に向かう方向を前方と呼び、中央部101bから船尾に向かう方向を後方と呼ぶ。
中央部101bにおける収容室104の後方の位置に2つのモータ110a,110bが設けられる。モータ110a,110bの回転軸に、棒状部材111a,111bの一端がそれぞれ取り付けられる。この状態で、棒状部材111a,111bは船体101内の中央部101bから船体101の底を突き抜けて水中に突出するように保持される。棒状部材111a,111bの他端には、スクリュー112a,112bがそれぞれ取り付けられる。モータ110a,110bが作動することによりスクリュー112a,112bが回転し、船舶100が水上で前進または後退する。
2つのスクリュー112a,112bの後方の位置で、船体101の底から下方に延びるように2つの舵部材121a,121bが設けられる。船尾部101cには、舵部材121a,121bを駆動する2つのモータ120a,120bが設けられる。モータ120a,120bが作動することにより舵部材121a,121bが図示しない回転軸を中心として揺動する。それにより、船舶100が水上で右方向または左方向に旋回する。
図2に示すように、船体101の下部で仕切り板103aの近傍の位置にバウスラスタ131が設けられている。中央部101bの前端部近傍には、バウスラスタ131を駆動するモータ130が設けられる。モータ130が作動することにより、船首に右方向または左方向に向かう推進力が発生する。
また、図3に示すように、中央部101bには、収容室104の前方に制御ボックス140が設けられ、収容室104の側方に複数(本例では4つ)のバッテリ107が設けられる。制御ボックス140には、制御部300、記憶部301、方位センサ302および姿勢センサ303が内蔵される。制御ボックス140に内蔵される各構成要素の詳細は後述する。バッテリ107は、船舶100の各構成要素に供給すべきエネルギーを蓄える。
(3)自律移動体システムの制御系
図4は、自律移動体システム1の制御系を示すブロック図である。まず、経路決定装置500について説明する。図4に示すように、経路決定装置500は、CPU(中央演算処理装置)501、ROM(リードオンリメモリ)502、RAM(ランダムアクセスメモリ)503、記憶部504、表示部505、操作部506および通信アンテナ550を含む。
通信アンテナ550は、図示しない通信装置を介して経路決定装置500のCPU501に接続される。本例では、通信装置として無線ルータが用いられる。後述するように、船舶100も通信アンテナ150および無線ルータを含む。それにより、船舶100と経路決定装置500とが、通信アンテナ150,550を介して無線LAN(ローカルエリアネットワーク)で接続される。
記憶部504は、例えばハードディスクまたは不揮発性メモリ等の記録媒体を含み、船舶100が移動すべき経路および観測装置200による観測結果を記憶する。さらに、記憶部504は、観測装置200の観測性能、船舶100の移動性能および地図情報等の種々の情報を記憶可能に構成される。本実施の形態においては、観測装置200の観測性能は、ソナーから発信される超音波の広がり角を含む。また、船舶100の移動性能は、船舶100の最小旋回半径を含む。さらに、地図情報は池、沼、湖および海等の水深を含む。
表示部505は、例えば液晶ディスプレイパネルまたは有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルにより構成され、後述の観測領域設定画像を表示する。操作部506は、例えばキーボードおよびポインティングデバイスを含む。ポインティングデバイスとしては、マウスまたはジョイスティック等が用いられる。表示部505および操作部506はタッチパネルにより一体的に構成されてもよい。この場合、操作部506はさらにタッチペンを含むことが好ましい。本実施の形態では、表示部505に表示される後述の観測領域設定画像上に操作部506により点および直線を描画することが可能である。
ROM502は、CPU501の制御プログラム等を記憶する。RAM503は、種々のデータを記憶するとともにCPU501の作業領域として機能する。CPU501がROM502に記憶された制御プログラムを実行することにより、観測領域設定部511、経路決定部512、表示制御部513およびエネルギー残量取得部514の機能が実現される。
表示制御部513は、船舶100による観測領域を設定するための観測領域設定画像を表示部505に表示させる。本実施の形態においては、観測領域設定部511は、操作部506により観測領域設定画像上に点および直線が描画された場合に、描画された点および描画された直線の両端部を通る線を表す1または複数の関数を導出する。また、観測領域設定部511は、導出された1または複数の関数により表される1または複数の線で取り囲まれる領域を観測領域として設定する。
経路決定部512は、観測領域設定部511により設定された観測領域内で船舶100が移動すべき経路を決定する。経路の決定方法については後述する。経路決定部512により経路が決定されると、表示制御部513は、決定された経路を表示部505に表示させる。
エネルギー残量取得部514は、無線通信により船舶100から図3のバッテリ107に残存するエネルギー(本例では電気量)の残量を取得する。経路決定部512は、エネルギー残量取得部514により取得されるエネルギー残量に基づいて船舶100が移動すべき経路を決定することが可能である。
船舶100は、モータ110a,110b,120a,120b,130、通信アンテナ150、観測装置200、保持機構210、制御部300、記憶部301、方位センサ302、姿勢センサ303、GPS350および電源装置400を含む。通信アンテナ150は、図示しない通信装置を介して船舶100の各構成要素に電気的に接続される。本例では、図示しない通信装置として無線ルータが用いられる。
GPS350は、GPSアンテナ351および現在位置算出部352を含む。GPSアンテナ351は、GPS衛星からの信号を受信する。現在位置算出部352は、GPSアンテナ351により受信された信号に基づいて、船舶100の現在位置を算出する。
電源装置400は、図3のバッテリ107および図示しない電源回路を含み、バッテリ107のエネルギーを船舶100の各構成要素に供給する。
記憶部301は、例えばハードディスクまたは不揮発性メモリ等の記録媒体を含み、船舶100が移動すべき経路および観測装置200による観測結果を記憶する。方位センサ302は、例えば磁気センサを含み、船舶100の移動方向を検出する。姿勢センサ303は、例えばジャイロスコープを含み、船舶100の姿勢を検出する。
制御部300は、CPU(中央演算処理装置)およびメモリ、またはマイクロコンピュータからなり、船舶100の各構成要素の動作を制御する。例えば、制御部300は、方位センサ302、姿勢センサ303およびGPS350からの出力に基づいて、船舶100が移動すべき経路に沿って移動するように各モータ110a,110b,120a,120b,130を制御する。また、制御部300は、観測が行われるように、観測装置200および保持機構210を制御する。
図4の例では、経路決定装置500における観測領域設定部511、経路決定部512、表示制御部513およびエネルギー残量取得部514の各々が、ハードウェアとソフトウェアとにより実現される。これに限らず、観測領域設定部511、経路決定部512、表示制御部513およびエネルギー残量取得部514は、電子回路等のハードウェアで実現されてもよく、これらの構成要素の一部がCPUおよびメモリ等のハードウェアとコンピュータプログラム等のソフトウェアとにより実現されてもよい。
(4)船舶が移動すべき経路の決定手順
(4−1)観測領域の設定
最初に、使用者が図4の操作部506を操作することにより、表示部505の画面上で観測装置200による観測領域が設定される。図5は、第1の実施の形態における観測領域設定時に表示部505に表示される画像の一例を示す図である。
図5(a)に示すように、観測領域の設定が開始されると、表示部505の画面505s上に観測領域設定画像10が表示される。観測領域設定画像10は、地図情報に基づいて生成される地図である。本例では、観測領域設定画像10の中央部に湖20を表す画像がドットパターンで示される。
本実施の形態においては、使用者は、操作部506を操作することにより、観測領域設定画像10上に1つの点31および1本の直線32を描画する。この場合、描画された点31および直線32の両端部を通る線を表す1または複数の関数が図4の観測領域設定部511により導出される。本例では、関数は楕円を表す。使用者による点31および直線32の描画中には、観測領域設定画像10上に導出された関数により表される線が点線で表示される。
使用者が点31および直線32の描画を行う際には、画面505s上に観測領域設定画像10とともに描画終了ボタンRBが表示される。使用者により点31および直線32が描画された後、描画終了ボタンRBが操作される。それにより、図5(b)に太い実線で示すように、画面505sに線33が強調表示される。本例では、導出された関数により表される楕円で取り囲まれる領域が観測領域34として設定される。
観測領域設定部511は、点31および直線32の両端部を通る円を表す関数を導出してもよい。この場合、導出された関数により表される円で取り囲まれる領域が観測領域34として設定される。
また、観測領域設定部511は、点31および直線32の両端部を頂点とする三角形を表す関数を導出してもよい。具体的には、観測領域設定部511は、点31と直線32の一端部とを通る直線を表す関数を導出し、点31と直線32の他端部とを通る直線を表す関数を導出し、直線32を表す関数を導出してもよい。この場合、導出された3つの関数により表される3本の直線で取り囲まれる領域が観測領域34として設定される。このように、観測領域34が、複数の関数により設定されてもよい。
(4−2)第1の経路決定方法
観測領域34が設定された後、設定された観測領域34内で船舶100が移動すべき経路が決定される。図6は、船舶100が移動すべき経路の第1の決定方法を説明するための図である。
経路の決定前には、予め観測条件が指定される。図6(a)に観測条件の指定時に表示部505に表示される画像の一例が示される。本実施の形態では、観測条件は、観測開始点41および船舶100が観測時に往復移動すべき方向を含む。以下、船舶100が観測時に往復移動すべき方向を第1の方向と呼ぶ。この場合、使用者は、操作部506を操作することにより、観測条件として、観測開始点および第1の方向を指定する。
ここで、使用者は、船舶100が第1の方向に往復移動しつつ第1の方向に交差する第2の方向に移動すべき一定の距離を指定することができる。以下、船舶100が往復移動しつつ第2の方向に移動すべき距離を観測ピッチと呼ぶ。本例では、第1の方向と第2の方向とは直交する。
第1の経路決定方法では、観測条件として使用者により観測開始点41、第1の方向および観測ピッチが指定されることにより、それらの条件に基づいて船舶100が移動すべき経路が決定される。
図6(a)の観測領域設定画像10においては、観測開始点41が線33の一部に重なるように指定される。また、白抜きの矢印48で示されるように、第1の方向が観測領域設定画像10上の縦方向(地図上の南北方向)に指定される。さらに、入力枠49に示されるように、観測ピッチが3mに指定される。なお、観測ピッチが指定されない場合、後述する第2の経路決定方法において観測ピッチは自動で設定される。
図6(a)の観測条件が指定されることにより船舶100が移動すべき経路が決定されると、図6(b)に示すように、決定された経路43が観測開始点41および観測終了点42とともに画面505s上に表示される。このように、第1の経路決定方法によれば、使用者は、第1の方向を所望の方向に容易に設定することができ、かつ観測ピッチを所望の値に容易に設定することができる。
(4−3)第2の経路決定方法
図7は、船舶100が移動すべき経路の第2の決定方法を説明するための図である。上記のように、観測条件の設定時に観測ピッチが指定されない場合、第2の経路決定方法により観測ピッチが設定される。本例では、湖20の水深が地図情報として予め図4の記憶部504に記憶されているものとする。
図7(a)に水上に浮かぶ船舶100を前方から見た正面図が示される。図7(a)に示すように、観測装置200としてソナーが用いられる場合には、観測装置200から船舶100の下方に向かって所定の広がり角θで超音波が発信される。したがって、観測装置200により水底の形状を観測する場合には、深さに応じて観測可能範囲が変化する。
例えば、水底B2が水底B1よりも深い位置にある場合、船舶100の左右方向において観測装置200により観測可能な水底B2の幅W2は、観測装置200により観測可能な水底B1の幅W1に比べて大きくなる。
そこで、第2の経路決定方法では、観測領域34における水深および観測装置200から発信される超音波の広がり角θに基づいて船舶100の左右方向における観測可能範囲(本例では、水底の幅)が算出される。また、観測可能範囲以下となるように観測ピッチが設定され、船舶100が移動すべき経路が決定される。それにより、観測領域34内で観測されない範囲が発生することが防止される。したがって、信頼性の高い観測結果を得ることができる。
図7(b)に、第2の経路決定方法により決定された移動すべき経路43の表示例が示される。図7(b)に示される湖20においては、ドットパターンで示される部分の水深が小さく(1mよりも大きく5m以下)、ハッチングで示される部分の水深が大きい(5mよりも大きく10m以下)ものとする。この場合、水深の小さい領域で設定される観測ピッチpt1が、水深の大きい領域で設定される観測ピッチpt2に比べて小さくなる。
(4−4)第3の経路決定方法
図8は、船舶100が移動すべき経路の第3の決定方法を説明するための図である。例えば、図8(a)に示すように、船舶100が南北方向に往復移動しつつ西から東に移動するように移動すべき経路43が決定された場合を想定する。本例では、湖20の水深は一定であるものとする。
観測ピッチptが最小旋回半径の2倍の値よりも小さいと、船舶100は一の往路51の終端部51bから次の復路52の始端部52aに移動することができない。そのため、観測ピッチptは観測装置200の観測可能範囲によらず最小旋回半径の2倍以上の値に設定する必要がある。この場合、観測可能範囲が船舶100の最小旋回半径の2倍の値よりも小さいと、図8(a)にハッチングで示すように、船舶100が一の往路51の始端部51aから次の復路52の終端部52bに移動するまでの間に観測装置200により観測されない範囲59が発生する。
そこで、第3の経路決定方法では、船舶100が一の往路51の終端部51bから次の復路52の始端部52aに移動することができるようにかつ一の往路51と次の復路52との間で観測されない範囲59が発生しないように、以下の方法で経路が決定される。
まず、観測可能範囲が船舶100の最小旋回半径の2倍の値よりも小さい場合に、観測ピッチptが最小旋回半径の2倍以上の大きさとなるように設定される。それにより、図8(b)に示すように、図8(a)の経路43と同じ経路44が移動すべき経路として決定される。
続いて、船舶100が経路44を移動する間に観測装置200により観測されない範囲が観測されるように、経路44において隣り合う往路と復路との間を通る経路45が、さらに移動すべき経路として決定される。この場合、船舶100が経路44を移動する間に観測されない範囲が、船舶100が経路45を移動する間に観測される。
このように、本例では、船舶100が観測ピッチptで往復移動する経路44が移動すべき経路の一部として決定された後、観測ピッチptの距離で隣り合う往路と復路との間を通る経路45が移動すべき経路に含められる。それにより、観測領域34内で観測されない範囲59が発生することが防止される。したがって、信頼性の高い観測結果を得ることができる。
(4−5)第4の経路決定方法
以下の説明では、観測開始前に船舶100が湖上に浮かべられるとともに観測開始後に船舶100が湖上から回収される位置を、発進位置と呼ぶ。本例では、発進位置が、観測開始点41、第1の方向および観測ピッチとともに予め観測条件として指定されるものとする。
図9は、船舶100が移動すべき経路の第4の決定方法を説明するための図である。本例では、予め指定された観測開始点41、第1の方向、観測ピッチおよび発進位置と図4のエネルギー残量取得部514により取得されるエネルギー残量とに基づいて船舶100が移動すべき経路43が決定される。以下、エネルギー残量取得部514により取得されるエネルギー残量により船舶100が移動可能な距離に相当する長さを移動可能長さと呼ぶ。
具体的には、第4の経路決定方法では、船舶100が発進位置から観測領域34に移動して観測装置200による観測後に発進位置に戻るまでの船舶100の経路の長さが移動可能長さ以下となるように観測領域34内の移動すべき経路43が決定される。
図9の例では、観測領域設定画像10上に、観測領域34内の移動すべき経路が太い実線で示される。また、発進位置46と観測開始点41とを結ぶ経路47aおよび発進位置46と観測終了点42とを結ぶ経路47bが一点鎖線で示される。この場合、経路43,47a,47bの合計長さが移動可能長さ以下となるように経路43が決定される。それにより、船舶100が発進位置46から観測領域34に移動して発進位置46に戻るまでの経路において、エネルギー不足により船舶100が停止することが防止される。
(5)処理フロー
図10は、第1の実施の形態における船舶100の経路決定時の一連の処理を示すフローチャートである。図10に示すように、初めに、CPU501の表示制御部513は、表示部505の画面505s上に観測領域設定画像10を表示する(ステップS11)。この状態で、CPU501の観測領域設定部511は、使用者による操作部506の操作により、点および直線が描画されたか否かを判定する(ステップS12)。
点および直線が描画された場合、観測領域設定部511は、描画された点および描画された直線の両端部を通る線を表す関数を導出する(ステップS13)。続いて、観測領域設定部511は、図5(a)の描画終了ボタンRBが操作されることにより、導出された関数により表される線33で取り囲まれる領域を観測領域34として設定する(ステップS14)。その後、表示制御部513は、設定された観測領域34を画面505s上に表示する(ステップS15)。
次に、CPU501の経路決定部512は、使用者が操作部506を操作することにより、観測条件が指定されたか否かを判定する(ステップS16)。観測条件が指定されると、経路決定部512は、観測領域34内で船舶100が移動すべき経路を決定するための経路決定処理を行う(ステップS17)。経路決定処理の詳細なフローについては後述する。
その後、表示制御部513は、設定された観測領域34を画面505s上に表示する(ステップS18)。また、経路決定部512は、決定された船舶100が移動すべき経路を船舶100へ送信する(ステップS19)。それにより、船舶100においては、受信された船舶100が移動すべき経路が記憶部301(図4)に記憶される。
図11および図12は、経路決定部512によるステップS17の経路決定処理の詳細を示すフローチャートである。本例では、使用者は、操作部506を操作することにより、観測条件としてエネルギー残量を考慮すべきか否かを指定することができるものとする。
経路決定処理が開始されると、CPU501の経路決定部512は、観測条件として観測ピッチが指定されているか否かを判定する(ステップS21)。観測ピッチが指定されている場合、経路決定部512は、観測条件としてエネルギー残量を考慮すべき旨の指定がされているか否かを判定する(ステップS22)。エネルギー残量を考慮すべき旨の指定がされていない場合、経路決定部512は、指定された観測開始点、第1の方向および観測ピッチに基づいて船舶100が移動すべき経路を決定する(ステップS23)。ステップS23の処理は第1の経路決定方法による経路の決定処理に相当する。
一方、エネルギー残量を考慮すべき旨の指定がされている場合、経路決定部512は、エネルギー残量取得部514により取得されるエネルギー残量に基づいて移動可能長さを算出する(ステップS24)。また、経路決定部512は、発進位置から観測領域34に移動して発進位置に戻るまでの船舶100の経路の長さが移動可能長さ以下となるように、観測開始点、第1の方向、観測ピッチ、発進位置および移動可能長さに基づいて観測領域34内で船舶100が移動すべき経路を決定する(ステップS25)。ステップS24,25の処理は第4の経路決定方法による経路の決定処理に相当する。
上記のステップS21において、観測ピッチが指定されていない場合、経路決定部512は、観測領域34の水深が図4の記憶部504に記憶されているか否かを判定する(ステップS26)。観測領域34の水深が記憶部504に記憶されている場合、経路決定部512は、観測装置200の観測可能範囲を算出する(ステップS27)。
続いて、経路決定部512は、算出された観測可能範囲が船舶100の最小旋回半径の2倍の値以上であるか否かを判定する(ステップS28)。
観測可能範囲が船舶100の最小旋回半径の2倍の値以上である場合、経路決定部512は、隣り合う往路と復路との間で観測不可能な範囲が生じないようにかつ船舶100が一の往路の終端部から次の復路の始端部に旋回可能となるように、観測ピッチを観測可能範囲以下かつ最小旋回半径の2倍以上に設定する(ステップS29)。
その後、経路決定部512は、観測開始点、第1の方向および設定された観測ピッチとに基づいて船舶100が移動すべき経路を決定する(ステップS30)。ステップS29,S30の処理は第2の経路決定方法による経路の決定処理に相当する。
一方、上記のステップS28において、観測可能範囲が船舶100の最小旋回半径の2倍の値よりも小さい場合、経路決定部512は、隣り合う往路と復路との間で船舶100が旋回可能となるように観測ピッチを最小旋回半径の2倍以上の値に設定する(ステップS31)。
その後、経路決定部512は、指定された観測開始点および第1の方向と、設定された観測ピッチとに基づいて船舶100が移動すべき経路の一部を決定するとともに、観測領域34の全範囲が観測されるように観測ピッチで隣り合う往路と復路との間を通る経路を移動すべき経路に含める(ステップS32)。ステップS31,S32の処理は第3の経路決定方法による経路の決定処理に相当する。
図4の記憶部504には、観測領域34の水深が不明である場合に設定されるべき予め定められた観測ピッチが記憶されている。この観測ピッチは、例えば最小旋回半径の2倍の値に設定される。上記のステップS26において、観測領域34の水深が記憶部504に記憶されていない場合、経路決定部512は、観測開始点、第1の方向および予め記憶された観測ピッチとに基づいて船舶100が移動すべき経路を決定する(ステップS33)。
経路決定部512による上記のステップS23,S25,S30,S32,S33のいずれかの処理が行われることにより、経路決定処理が終了する。
(6)他の領域設定例
上記の例では、観測領域設定画像10上に1つの点31および1本の直線32が描画されることにより、観測領域34が設定される。これに限らず、観測領域設定画像10上に1つの点31および複数の直線32が描画されてもよい。この場合、1つの点31および全ての直線32の両端部を通る線を表す1または複数の関数が導出され、導出された1または複数の関数により表される1または複数の線で取り囲まれる観測領域が設定される。
また、観測領域設定画像10上に複数の点31および1本の直線32が描画されてもよい。この場合、全ての点31および1本の直線32の両端部を通る線を表す1または複数の関数が導出され、導出された1または複数の関数により表される1または複数の線で取り囲まれる観測領域が設定される。
さらに、観測領域設定画像10上に複数の点31および複数の直線32が描画されてもよい。この場合、全ての点31および全ての直線32の両端部を通る線を表す1または複数の関数が導出され、導出された1または複数の関数により表される1または複数の線で取り囲まれる観測領域が設定される。
図13は、第1の実施の形態における他の領域設定例を示す図である。図13(a)に示すように、本例では観測領域設定画像10上に2つの点31および2本の直線32が描画される。この場合、観測領域設定部511は、2つの点31および2本の直線32のそれぞれの両端部を通る線を表す1または複数の関数を導出する。本例では、関数はスプライン曲線を表す。使用者により点31および直線32が描画された後、描画終了ボタンRBが操作される。それにより、図13(b)に太い実線で示すように、画面505sに線33が強調表示される。本例では、導出された関数により表されるスプライン曲線で取り囲まれる領域が観測領域34として設定される。
(7)効果
本実施の形態においては、船舶100による観測領域34の設定時に、表示部505に観測領域設定画像10が表示される。使用者は、操作部506を操作することにより、観測領域設定画像10上に点31および直線32を描画することができる。描画された点31および直線32の両端部を通る線33を表す関数に基づいて観測領域34が設定される。設定された観測領域34内で船舶100が移動すべき経路が決定される。
この場合、使用者は、観測領域設定画像10上に点31および直線32を描画する際に、点31および直線32の両端部を通る線で取り囲まれる領域を比較的容易に認識することができる。したがって、船舶100が移動すべき経路を容易かつ短時間で設定することが可能になる。
[2]第2の実施の形態
第2の実施の形態に係る経路決定装置は、図4の観測領域設定部511による観測領域34の設定方法が異なる点を除いて、第1の実施の形態に係る経路決定装置500と同じ構成および動作を有する。
本実施の形態においては、操作部506により観測領域設定画像10上に少なくとも2本の直線が描画された場合に、描画された全ての直線の両端部を通る線を表す1または複数の関数が導出される。導出された1または複数の関数により表される1または複数の線で取り囲まれる領域が観測領域として設定される。
使用者による観測領域34の設定例を説明する。図14は、第2の実施の形態における観測領域設定時に表示部505に表示される画像の一例を示す図である。
図14(a)に示すように、観測領域の設定が開始されると、表示部505の画面505s上に観測領域設定画像10が表示される。使用者は、操作部506を操作することにより、観測領域設定画像10上に2本の直線32を描画する。この場合、描画された一方の直線32の両端部および他方の直線32の両端部を通る線を表す1または複数の関数が観測領域設定部511により導出される。本例では、一方の直線32の一端部と他方の直線32の一端部とを通る直線を表す関数および一方の直線32の一端部と他方の直線32の他端部とを通る直線を表す関数が観測領域設定部511により導出される。また、一方の直線32の他端部と他方の直線32の一端部とを通る直線を表す関数および一方の直線32の他端部と他方の直線32の他端部とを通る直線を表す関数が観測領域設定部511により導出される。このように、本例では、4つの関数が導出される。
使用者による直線32の描画中には、観測領域設定画像10上に導出された関数により表される線が点線で表示される。使用者により2本の直線32が描画された後、描画終了ボタンRBが操作される。それにより、図14(b)に太い実線で示すように、画面505sに線33が強調表示される。本例では、導出された4つの関数により表される4本の直線で取り囲まれる四角形の領域が観測領域34として設定される。
上記の例に限らず、観測領域設定部511は、2本の直線32の両端部を通る円または楕円を表す関数を導出してもよい。この場合、導出された関数により表される円または楕円で取り囲まれる領域が観測領域34として設定される。
図15は、第2の実施の形態における船舶100の経路決定時の一連の処理を示すフローチャートである。図15に示すように、初めに、CPU501の表示制御部513は、表示部505の画面505s上に観測領域設定画像10を表示する(ステップS51)。この状態で、CPU501の観測領域設定部511は、使用者による操作部506の操作により、少なくとも2本の直線が描画されたか否かを判定する(ステップS52)。
少なくとも2本の直線が描画された場合、観測領域設定部511は、描画された全ての直線の両端部を通る線を表す関数を導出する(ステップS53)。続いて、観測領域設定部511は、図14(a)の描画終了ボタンRBが操作されることにより、導出された関数により表される線33で取り囲まれる領域を観測領域34として設定する(ステップS54)。その後、図4のCPU501においては、図10のステップS15,S16,S17,S18,S19の処理にそれぞれ相当するステップS55,S56,S57,S58,S59の処理が実行される。
図14(a),(b)の例では、観測領域設定画像10上に2本の直線32が描画されることにより、観測領域34が設定される。これに限らず、観測領域設定画像10上に3本以上の直線32が描画されてもよい。この場合、全ての直線32の両端部を通る線を表す1または複数の関数が導出され、導出された1または複数の関数により表される1または複数の線で取り囲まれる領域が観測領域として設定される。
図16は、第2の実施の形態における他の領域設定例を示す図である。図16(a)に示すように、本例では観測領域設定画像10上に4本の直線32が描画される。この場合、観測領域設定部511は、4本の直線32の両端部を通る線33を表す1または複数の関数を導出する。本例では、4本の直線32の隣り合う端部を通る8本の直線を表す8つの関数が導出される。
使用者により4本の直線32が描画された後、描画終了ボタンRBが操作される。それにより、図16(b)に太い実線で示すように、画面505sに線33が強調表示される。本例では、導出された8つの関数により表される8本の直線で取り囲まれる八角形の領域が観測領域34として設定される。
上記の例に限らず、観測領域設定部511は、4本の直線32の両端部を通るスプライン曲線を表す関数を導出してもよい。この場合、導出された関数により表されるスプライン曲線で取り囲まれる領域が観測領域34として設定される。
本実施の形態においては、使用者は、観測領域設定画像10上に少なくとも2本以上の直線32を描画する際に、描画された全ての直線32の両端部を通る線で取り囲まれる領域を容易に認識することができる。したがって、船舶100が移動すべき経路を容易かつ短時間で設定することが可能になる。
[3]第3の実施の形態
第3の実施の形態に係る経路決定装置は、図4の観測領域設定部511による観測領域34の設定方法が異なる点を除いて、第1の実施の形態に係る経路決定装置500と同じ構成および動作を有する。
本実施の形態においては、操作部506により観測領域設定画像10上に少なくとも3つの点が描画された場合に、描画された全ての点を通る線を表す1または複数の関数が導出される。導出された1または複数の関数により表される1または複数の線で取り囲まれる領域が観測領域として設定される。
使用者による観測領域34の設定例を説明する。図17は、第3の実施の形態における観測領域設定時に表示部505に表示される画像の一例を示す図である。
図17(a)に示すように、観測領域の設定が開始されると、表示部505の画面505s上に観測領域設定画像10が表示される。使用者は、操作部506を操作することにより、観測領域設定画像10上に3つの点31を描画する。この場合、描画された3つの点31を通る線を表す1または複数の関数が観測領域設定部511により導出される。本例では、関数は楕円を表す。
使用者による点31の描画中には、観測領域設定画像10上に導出された関数により表される線が点線で表示される。使用者により3つの点31が描画された後、描画終了ボタンRBが操作される。それにより、図17(b)に太い実線で示すように、画面505sに線33が強調表示される。本例では、導出された関数により表される楕円で取り囲まれる領域が観測領域34として設定される。
上記の例に限らず、観測領域設定部511は、3つの点31を通る円を表す関数を導出してもよい。この場合、導出された関数により表される円で取り囲まれる領域が観測領域34として設定される。
また、観測領域設定部511は、各2つの点31を通る3本の線を表す3つの関数を導出してもよい。この場合、導出された3つの関数により表される3本の直線で取り囲まれる三角形の領域が観測領域34として設定される。
図18は、第3の実施の形態における船舶100の経路決定時の一連の処理を示すフローチャートである。図18に示すように、初めに、CPU501の表示制御部513は、表示部505の画面505s上に観測領域設定画像10を表示する(ステップS61)。この状態で、CPU501の観測領域設定部511は、使用者による操作部506の操作により、少なくとも3つの点が描画されたか否かを判定する(ステップS62)。
少なくとも3つの点が描画された場合、観測領域設定部511は、描画された全ての点を通る線を表す関数を導出する(ステップS63)。続いて、観測領域設定部511は、図17(a)の描画終了ボタンRBが操作されることにより、導出された関数により表される線33で取り囲まれる領域を観測領域34として設定する(ステップS64)。その後、図4のCPU501においては、図10のステップS15,S16,S17,S18,S19の処理にそれぞれ相当するステップS65,S66,S67,S68,S69の処理が実行される。
図17(a),(b)の例では、観測領域設定画像10上に3つの点31が描画されることにより、観測領域34が設定される。これに限らず、観測領域設定画像10上に4つ以上の点31が描画されてもよい。この場合、全ての点31を通る線を表す1または複数の関数が導出され、導出された1または複数の関数により表される1または複数の線で取り囲まれる領域が観測領域として設定される。
図19は、第3の実施の形態における他の領域設定例を示す図である。図19(a)に示すように、本例では観測領域設定画像10上に8つの点31が描画される。この場合、観測領域設定部511は、8つの点31を通る線を表す1または複数の関数を導出する。本例では、関数はスプライン曲線を表す。
使用者により8つの点31が描画された後、描画終了ボタンRBが操作される。それにより、図19(b)に太い実線で示すように、画面505sに線33が強調表示される。本例では、導出された関数により表されるスプライン曲線で取り囲まれる領域が観測領域34として設定される。
本実施の形態においては、使用者は、観測領域設定画像10上に少なくとも3つ以上の点31を描画する際に、描画された全ての点31を通る線で取り囲まれる領域を容易に認識することができる。したがって、船舶100が移動すべき経路を容易かつ短時間で設定することが可能になる。
[4]他の実施の形態
(1)上記実施の形態においては、船舶100を移動させるためのエネルギー源として電力を蓄えるバッテリ107が用いられる。これに限らず、船舶100を移動させるためのエネルギー源として、バッテリ107に代えてまたはバッテリ107に加えて、ガソリン等の燃料を貯留する燃料タンクが用いられてもよい。この場合、例えば船舶100を前進または後退させるスクリュー112a,112bが、モータ110a,110bに代えてエンジンで駆動される。
(2)上記実施の形態においては、船舶100と経路決定装置500とがそれぞれ別体で設けられる。また、船舶100と経路決定装置500との間で無線通信が行われる。これに限らず、経路決定装置500は、船舶100の船体101内に設けられてもよい。この場合、船舶100の各構成要素と経路決定装置500とが有線で接続され、有線通信が行われてもよい。
(3)上記実施の形態においては、船舶100に設けられる観測装置200としてソナーが用いられる。これに限らず、観測装置200は、ソナーに代えてまたはソナーに加えてレーダまたはカメラ等の他の観測機器を有してもよい。
(4)上記実施の形態においては、記憶部504に地図情報が記憶される。記憶された地図情報に基づいて観測領域設定画像10が生成される。これに限らず、地図情報は、予め記憶部504に記憶される代わりに、インターネットを経由して所定のサーバからダウンロードすることにより取得されてもよい。
(5)上記実施の形態に係る自律移動体システム1は、観測機能を有する移動体として船舶100を備える。これに限らず、自律移動体システム1は、船舶100に代えて、観測機能を有しかつ予め定められた経路を自律制御により移動可能な車両、ヘリコプタ、飛行機または歩行ロボット等を移動体として備えてもよい。
[5]請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、船舶100が移動体の例であり、経路43,44,45が船舶100の移動すべき経路の例であり、経路決定装置500が経路決定装置の例であり、観測領域34が観測領域の例であり、観測領域設定画像10が観測領域設定画像の例であり、表示部505が表示部の例である。
また、図5および図13におけるいずれか1つの点31が点の例であり、図5および図13におけるいずれか1本の直線32が直線の例であり、操作部506が操作部の例であり、観測領域設定部511が観測領域設定部の例であり、経路決定部512が経路決定部の例である。
また、図14および図16におけるいずれか2本の直線32がそれぞれ第1および第2の直線の例であり、図17および図19におけるいずれか3つの点31がそれぞれ第1、第2および第3の点の例であり、第1の方向が第1の方向の例であり、第2の方向が第2の方向の例であり、観測ピッチpt,pt1,pt2の大きさが一定変位量の例であり、観測可能範囲が観測可能な範囲の例であり、ソナーによる観測機能が水中の状態を観測する観測機能の例である。
また、経路44が移動すべき経路の少なくとも一部の例であり、一の往路51の終端部51bが一の往路の終端部の例であり、次の復路52の始端部52aが一の復路の始端部の例であり、観測装置200により観測されない範囲59が観測機能により観測されない範囲の例であり、経路45が一の往路と一の復路との間を通る経路の例であり、バッテリ107がエネルギー源の例であり、発進位置46が発進位置の例である。
また、観測装置200およびそれを保持する船体101が本体部の例であり、モータ110a,110b,120a,120b,130、スクリュー112a,112b、舵部材121a,121bおよびバウスラスタ131が移動機構の例であり、GPS350が現在位置取得部の例であり、制御部300が制御部の例であり、自律移動体システム1が自律移動体システムの例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、自律移動体に有効に利用することができる。
1 自律移動体システム
10 観測領域設定画像
20 湖
31 点
32 直線
33 線
34 観測領域
41 観測開始点
42 観測終了点
43,44,45,47a,47b 経路
46 発進位置
48 矢印
49 入力枠
51 往路
51a,52a 始端部
51b,52b 終端部
52 復路
59 観測されない範囲
100 船舶
101 船体
101a 船首部
101b 中央部
101c 船尾部
102 カバー部材
103a,103b 仕切り板
104 収容室
107 バッテリ
110a,110b,120a,120b,130 モータ
111a,111b 棒状部材
112a,112b スクリュー
121a,121b 舵部材
131 バウスラスタ
140 制御ボックス
150,550 通信アンテナ
200 観測装置
210 保持機構
300 制御部
301,504 記憶部
302 方位センサ
303 姿勢センサ
350 GPS
351 GPSアンテナ
352 現在位置算出部
400 電源装置
500 経路決定装置
501 CPU
502 ROM
503 RAM
505 表示部
505s 画面
506 操作部
511 観測領域設定部
512 経路決定部
513 表示制御部
514 エネルギー残量取得部
B1,B2 水底
pt,pt1,pt2 観測ピッチ
RB 描画終了ボタン
W1,W2 幅

Claims (11)

  1. 所定の観測機能を有する移動体の移動すべき経路を決定する経路決定装置であって、
    前記移動体による観測領域を設定するための観測領域設定画像を表示する表示部と、
    前記表示部に表示される観測領域設定画像上に点および直線を描画するために使用者により操作される操作部と、
    前記観測領域設定画像上に描画された前記点および前記直線の両端部を通る線を表す関数に基づいて前記観測領域を設定する観測領域設定部と、
    前記観測領域設定部により設定された観測領域内で前記移動体が移動すべき経路を決定する経路決定部を備える、経路決定装置。
  2. 所定の観測機能を有する移動体の移動すべき経路を決定する経路決定装置であって、
    前記移動体による観測領域を設定するための観測領域設定画像を表示する表示部と、
    前記表示部に表示される観測領域設定画像上に少なくとも第1および第2の直線を描画するために使用者により操作される操作部と、
    前記観測領域設定画像上に描画された前記第1の直線の両端部および前記第2の直線の両端部を通る線を表す関数に基づいて前記観測領域を設定する観測領域設定部と、
    前記観測領域設定部により設定された観測領域内で前記移動体が移動すべき経路を決定する経路決定部とを備える、経路決定装置。
  3. 所定の観測機能を有する移動体の移動すべき経路を決定する経路決定装置であって、
    前記移動体による観測領域を設定するための観測領域設定画像を表示する表示部と、
    前記表示部に表示される観測領域設定画像上に少なくとも第1、第2および第3の点を描画するために使用者により操作される操作部と、
    前記観測領域設定画像上に描画された前記第1、第2および第3の点を結ぶ線を表す関数に基づいて前記観測領域を設定する観測領域設定部と、
    前記観測領域設定部により設定された観測領域内で前記移動体が移動すべき経路を決定する経路決定部とを備える、経路決定装置。
  4. 前記表示部は、前記観測領域設定部により設定された前記観測領域を前記観測領域設定画像上に表示する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の経路決定装置。
  5. 前記操作部は、第1の方向を指定可能に構成され、
    前記経路決定部は、前記観測領域内で前記移動体が前記第1の方向に往復移動しつつ前記第1の方向に交差する第2の方向に一定変位量ずつ移動する経路を前記移動すべき経路として決定する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の経路決定装置。
  6. 前記操作部は、前記一定変位量を指定可能に構成された、請求項5記載の経路決定装置。
  7. 前記観測機能は、観測可能な範囲を有し、
    前記経路決定部は、前記一定変位量を前記観測領域内で前記観測機能により観測可能な範囲以下に設定する、請求項5記載の経路決定装置。
  8. 前記移動体は、水上を移動可能に構成されるとともに前記観測機能として水中の状態を観測する観測機能を有し、
    前記経路決定部は、前記観測領域内の水深に基づいて前記観測可能な範囲を算出する、請求項7記載の経路決定装置。
  9. 前記移動すべき経路の少なくとも一部は、前記移動体が前記第1の方向に平行な一の往路の終端部から旋回して前記第1の方向に平行な一の復路の始端部に移動することにより前記第2の方向に移動するように決定され、
    前記経路決定部は、前記観測領域内で前記観測機能により観測可能な範囲が前記移動体の最小旋回半径の2倍の値よりも小さい場合に、前記移動体が前記一の往路の始端部から前記一の復路の終端部まで移動する間に前記観測機能により観測されない範囲が観測されるように、前記一の往路と前記一の復路との間を通る経路を前記移動すべき経路に含める、請求項7記載の移動体の経路決定装置。
  10. 前記移動体は、当該移動体を移動させるためのエネルギーを蓄えるエネルギー源を有し、
    前記経路決定部は、前記移動体が発進位置から前記観測領域内の移動すべき経路を通って前記発進位置に戻るまでの経路の長さが前記エネルギー源に残存するエネルギーにより前記移動体が移動可能な距離に相当する長さ以下になるように、前記移動すべき経路を決定する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の経路決定装置。
  11. 移動体と、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の経路決定装置とを備え、
    前記移動体は、
    前記所定の観測機能を有する本体部と、
    前記本体部を移動させる移動機構と、
    前記本体部の現在位置を取得する現在位置取得部と、
    前記現在位置取得部により取得される現在位置に基づいて、前記経路決定部により決定された経路に沿って前記本体部が移動するように前記移動機構を制御する制御部とを含む、自律移動体システム。
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