JP5885551B2 - 海水淡水化装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、海水を淡水化する海水淡水化装置に関する。
逆浸透膜を用いた海水淡水化装置が知られている。この海水淡水化装置は、海水を海水ポンプにて搬送し、前処理膜に流入させる。前処理膜は例えば中空糸膜であり、海水は濾過により固体物が取り除かれた前処理後海水になる。前処理後海水は、例えば6MPa超の浸透圧ポンプにより昇圧され高圧海水になり、逆浸透膜に流入する。逆浸透膜により高圧海水は、膜を通過する淡水と通過しない濃縮海水に分離される。このように飲料水に利用するための淡水を得ている。
前処理膜に詰りが生じた場合、濾過の方向とは逆の方向から洗浄水を流して前処理膜に捕集された固体物を除去(以下、「逆洗」という)している。このような逆洗浄では、洗浄水を温水とした方が、堆積した固体物を効率よく前処理膜から除去できることが知られている。又、更に前処理膜の詰まりが増大したら、薬品を用いた洗浄も実施されるが、前処理膜を温水で逆洗浄すると、薬品を用いた洗浄を実施する時間間隔を長くできるという事象が知られている。
特開昭52−27067号公報 特許第4475925号公報
現在、温水程度の排熱は多量に存在するが、それらは特に使途がなく大気等に捨てられているのが現状である。例えば、分散電源として使用されている発電機付きガスエンジンや発電機付きガスタービンや燃料電池は、冷却が必要であるため温水を多量に発生させている。しかし、冷却塔で大気に放熱させて循環させたり、温水になった工業用水や水道水を排水したりしている。
海水淡水化装置では、これらを有効に利用する使途があると考えられる。海水淡水化装置において、自然エネルギや排熱を海水淡水化に利用することができれば、海水淡水化装置の消費エネルギを低減させたり、薬品注入量を低減させることができると考えられる。
本発明が解決しようとする課題は、自然エネルギや排熱を利用することが可能で、エネルギ消費量を低減させたり、薬品注入量を低減させることができる海水淡水化装置を提供する。
課題を解決するため、一実施形態の海水淡水化装置は、次のように構成されている。海水淡水化装置は、海水を淡水化させる海水淡水化装置であって、分散電源、ガスエンジン、ガスタービン、燃料電池、計算機、冷凍機、又は冷房空調機のいずれかからの排熱により熱媒体を加熱する熱交換器と、淡水化させる前記海水から固体物を取り除く前処理膜と、前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記前処理膜の逆洗に使用する洗浄水を加熱する洗浄水加熱器に流入することなく前記熱交換器に戻る第1の循環流路と、前記第1の循環流路に設けられた、前記熱媒体を収容するタンクと、前記前処理膜の逆洗に使用する洗浄水を加熱する洗浄水加熱器と、前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器と前記熱媒体を収容するタンクとに並列に流入し、前記熱交換器に戻る第2の循環流路であって、前記熱媒体を収容するタンクの上流側に設けられる開閉弁を備える第2の循環流路と、前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入し、前記熱交換器に戻る第3の循環流路と、前記熱媒体を収容するタンクに貯蔵した前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入し、前記熱媒体のタンクに戻る第4の循環流路と、を備え、流路切替えにより、前記第1,2,3,4の循環流路のいずれかに切り替えることができ、前記第4の循環流路に切替えることにより、前記タンクに貯蔵した前記熱媒体を前記洗浄水加熱器に流入させることができ、前記洗浄水の全部、又は一部を、前記熱交換器で加熱された前記熱媒体で加熱できる。
第1実施形態にかかる海水淡水化装置の全体を示す構成図。 第2実施形態にかかる海水淡水化装置の全体を示す構成図。 第3実施形態にかかる海水淡水化装置の全体を示す構成図。 第4実施形態にかかる海水淡水化装置の全体を示す構成図。 第5実施形態にかかる海水淡水化装置の全体を示す構成図。 第6実施形態にかかる海水淡水化装置の全体を示す構成図。 第7実施形態にかかる海水淡水化装置の全体を示す構成図。 第8実施形態にかかる海水淡水化装置の全体を示す構成図。 第9実施形態にかかる海水淡水化装置の全体を示す構成図。 第10実施形態にかかる海水淡水化装置の全体を示す構成図。 第11実施形態にかかる海水淡水化装置の全体を示す構成図。 第1の技術にかかる海水淡水化装置の全体を示す構成図。 第2の技術にかかる海水淡水化装置の全体を示す構成図。
<第1の技術>
実施形態の海水淡水化装置を説明するに先立ち、各実施形態の前提となる第1の技術、及び第2の技術を、図12、図13を用いて説明する。第1の技術にかかる海水淡水化装置は、まず、海水1を海水ポンプ2にて搬送し、前処理膜3に流入させる。前処理膜3は、例えば中空糸膜であり、海水1は濾過により固体物が取り除かれた前処理後海水4になる。前処理後海水4は、例えば6MPa超の浸透圧ポンプ5により昇圧され高圧海水6になり、逆浸透膜7に流入する。逆浸透膜7により高圧海水6は、膜を通過する淡水8と通過しない濃縮海水9に分離される。このように飲料水に利用するための淡水8を得る。
第1の技術にかかる海水淡水化装置は、通常運転では、開閉弁10、11を開き、開閉弁17、18、19を閉じる。逆洗ポンプ15は停止し、他のポンプは全て運転する。前処理後海水4は前処理後海水槽62に一旦入り、そこから浸透圧ポンプ5で昇圧されながら搬送される。
前処理膜3には取り除いた固体物が堆積するため、膜が詰まっていき海水1が流れにくくなっていく。そこで膜差圧がある程度大きくなるか、ある程度時間経過したら、逆洗運転を以下のように実施する。
海水ポンプ2を停止し、開閉弁10、11を閉止する。そして開閉弁17、18、19を開き、逆洗ポンプ15を運転し、前処理後海水槽62からの洗浄水16を前処理膜3に流す。洗浄水16は海水1と逆方向に流れるため、膜に堆積した固体物は洗浄水16に乗って、図示していない洗浄排水槽に排出される。このように前処理膜3を水流によって逆洗することができる。
なお、逆洗を繰り返しても前処理膜3の差圧はある程度の割合で上昇していくので、充分に差圧が上昇したら、薬品を用いた洗浄も実施する。浸透圧ポンプ5は、逆洗運転中も運転し、前処理後海水槽62に貯蔵されている前処理後海水4を昇圧しながら搬送し、淡水化処理を継続する。
<第2の技術>
第2の技術である海水淡水化装置を、図13を用いて説明する。第1の技術と異なる部分のみ説明する。通常運転では、開閉弁10、11を開き、開閉弁17、18、19、64、65を閉じる。逆洗ポンプ15、第2の逆洗ポンプ67は停止し他のポンプは全て運転する。ヒータ66は、例えば電気ヒータであり、通常は作動させない。
前処理後海水4は、前処理後海水槽62に一旦入り、そこから浸透圧ポンプ5で昇圧されながら搬送される。淡水8は淡水水槽12に流入し、そこから淡水ポンプ13により第2の淡水14として適当量が取り出される。前処理膜3には取り除いた固体物が堆積するため、膜が詰まっていき海水1が流れにくくなっていく。そこで膜差圧がある程度大きくなるかある程度時間経過したら、逆洗運転を以下のように実施する。
海水ポンプ2を停止し、開閉弁10、11を閉止する。そして開閉弁17、18、19を開き、逆洗ポンプ15を運転し、前処理後海水槽62からの洗浄水16を前処理膜3に流す。洗浄水16は海水1と逆方向に流れるため、膜に堆積した固体物は洗浄水16に乗って、図示していない洗浄排水槽に排出される。さて、逆洗運転の実施の内、幾つか例えば数回に1回においては、以下のように実施する。
海水ポンプ2を停止し、開閉弁10、11、18、19を閉止する。そして開閉弁17、64、65を開き、第2の逆洗ポンプ67を運転し、ヒータ66を作動させ第2の洗浄水63を加熱する。前処理後海水槽62からの洗浄水16を加熱せず、淡水水槽12からの第2の洗浄水63を加熱するのは、海水成分によるヒータ66の腐食を防止するためであり、ヒータ66を開閉弁18と開閉弁19の間に配置し、洗浄水16を加熱してもよい。
淡水水槽12からの第2の洗浄水63を前処理膜3に流すが、前処理膜3に流入する時点では温水である。第2の洗浄水63は海水1と逆方向に流れるため、膜に堆積した固体物は第2の洗浄水63に乗って、図示していない洗浄排水槽に排出される。
このように前処理膜3を水流によって逆洗する事ができる。逆洗を繰り返しても前処理膜3の差圧はある程度の割合で上昇していくので、充分に差圧が上昇したら、薬品を用いた洗浄も実施する。前処理膜3は温水で逆洗すると洗浄効果が大きいため、加熱された第2の洗浄水63を用いる事で、薬品を用いた洗浄が必要になる値まで膜差圧が上昇する時間が延びる。
よって、薬品を用いた洗浄を実施する時間間隔は第1の技術よりも長くなり、1日当たりの薬品注入量が低減される。なお、温水によるか否かに関わらず逆洗運転中も浸透圧ポンプ5は運転し、前処理後海水槽62に貯蔵されている前処理後海水4を昇圧しながら搬送し、淡水化処理を継続する。このように、第2の技術では、前処理膜3を温水で逆洗するため、1日当たりの薬品注入量が低減される。
<第1実施形態>
第1実施形態にかかる海水淡水化装置を、図1を用いて説明する。第1実施形態は、請求項1に対応する。第1実施形態にかかる海水淡水化装置について、第1、2の技術と異なる部分のみ説明し、同一の部分は説明を省略する。
第1実施形態にかかる海水淡水化装置では、太陽光線21が充分に存在し太陽熱が充分に得られ、かつ前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施する時、以下のように運転する。開閉弁10、11、18、19を閉じ、開閉弁17、64、65を開き、海水ポンプ2、逆洗ポンプ15を停止し、水ポンプ24、第2の逆洗ポンプ67を運転し、ヒータ66を作動させない。集熱器26にて、太陽光線21の輻射熱により水25は加熱された後、洗浄水加熱器40に流入する。第2の洗浄水63は水25にて加熱される。水25は洗浄水加熱器40にて温度低下した後、循環する。
前処理膜3は温水で逆洗すると、洗浄効果が大きいため、加熱された第2の洗浄水63を用いる事で、薬品を用いた洗浄が必要になる値まで膜差圧が上昇する時間が延びる。海水淡水化装置は第2の技術と比較し、薬品を用いた洗浄の時間間隔が延び、太陽熱が充分に得られる時の薬品注入量の総量が減る。
第2の技術と比較するならば、ヒータ66の消費エネルギ、例えば電気ヒータの消費電力がなくなる。前処理後海水槽62からの洗浄水16を加熱せず、淡水水槽12からの第2の洗浄水63を加熱するのは、海水成分による洗浄水加熱器40の腐食を防止するためであり、洗浄水加熱器40を開閉弁18と開閉弁19の間に配置し、洗浄水16を加熱してもよい。
前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施するが、太陽熱が充分には、あるいは全く得られない時は、太陽光線21が充分に存在し太陽熱が充分に得られ、かつ前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施する状態から、水ポンプ24を停止し、ヒータ66を作動させる。第2の洗浄水63は洗浄水加熱器40を通過するだけで問題は生じない。
前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施しない時は、逆洗運転として温水洗浄を実施するが太陽熱が充分には、あるいは全く得られない状態から、開閉弁64、65を閉じ、開閉弁18、19を開き、第2の逆洗ポンプ67を停止し、逆洗ポンプ15を運転し、ヒータ66を作動させない。太陽熱を利用している観点では、全ての逆洗運転を温水洗浄にしてもよいが、第2の淡水14の総量の淡水8の総量からの低減量を小さくするために、一部の逆洗運転のみとする。
海水淡水化装置は、通常の逆洗運転を実施し問題は生じない。なお、温水によるか否かや、太陽熱の状況に関わらず、逆洗運転中も浸透圧ポンプ5は運転し、前処理後海水槽62に貯蔵されている前処理後海水4を昇圧しながら搬送し、淡水化処理を継続する。
前処理膜3の逆洗運転を実施しない時は、以下のように運転する。開閉弁10、11を開き、開閉弁17、18、19、64、65を閉じ、水ポンプ24、逆洗ポンプ15、第2の逆洗ポンプ67を停止し、海水ポンプ2を運転し、ヒータ66を作動させない。海水淡水化装置は、通常の運転を実施し問題は生じない。
第1実施形態では、太陽熱が充分には、あるいは全く得られない時に温水を用いた逆洗運転が可能な構成としているが、ヒータ66を設置しないで温水を用いた逆洗運転ができない構成にしてもよい。また、海水淡水化の方法は逆浸透膜を用いる方法である必要はない。自然エネルギを利用する事で、薬品を用いた洗浄の時間間隔が延び、薬品注入量の総量が低減したり、消費エネルギが低減する。
<第2実施形態>
第2実施形態に掛かる海水淡水化装置を、図2を用いて説明する。第2実施形態にかかる海水淡水化装置は、請求項1、4に対応する。第2実施形態については、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
太陽光線21が充分に存在し太陽熱が充分に得られ、かつ前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施しない時、以下のように運転する。開閉弁10、11、18、19を閉じ、開閉弁17、64、65を開き、海水ポンプ2、逆洗ポンプ15を停止し、水ポンプ24、第2の逆洗ポンプ67を運転し、ヒータ66を作動させない。集熱器26にて、太陽光線21の輻射熱により水25は加熱された後、温水タンク式洗浄水加熱器41を通過する。保温されている温水タンク式洗浄水加熱器41の内部温度が充分に上昇したら、水ポンプ24を停止する。
太陽熱が充分に得られる時で、かつ前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施する時は、水ポンプ24を運転し、そのまま温水洗浄による逆洗運転を実施する。太陽熱が充分には、あるいは全く得られない時で、かつ逆洗運転として温水洗浄を実施する場合は、水ポンプ24を停止し、ヒータ66を作動させず、他は同じとする。
第2の洗浄水63は、温水タンク式洗浄水加熱器41を通過する際、加熱され、温水タンク式洗浄水加熱器41内部の温度は低下する。第2の洗浄水63の温度が充分でない場合は、ヒータ66を作動させて加熱する。
通常運転時、あるいは温水洗浄でない逆洗運転を実施する時は、得られる太陽熱の状況に限らず、水ポンプ24を停止し、それぞれ海水淡水化装置を通常運転させるか温水洗浄でない逆洗運転を実施する。太陽熱を利用している観点では、全ての逆洗運転を温水洗浄にしてもよいが、第2の淡水14の総量の淡水8の総量からの低減量を小さくするために、一部の逆洗運転のみとする。
尚、前処理後海水槽62からの洗浄水16を加熱せず、淡水水槽12からの第2の洗浄水63を加熱するのは、海水成分による温水タンク式洗浄水加熱器41の腐食を防止するためであり、温水タンク式洗浄水加熱器41を開閉弁18と開閉弁19の間に配置し、洗浄水16を加熱してもよい。第2実施形態に掛かる海水淡水化装置では、ヒータ66により加熱された温水を用いた逆洗運転が可能な構成としているが、ヒータ66を設置しない構成にしてもよい。また、海水淡水化の方法は、逆浸透膜を用いる方法である必要はない。第1実施形態と比較し、温水タンク式洗浄水加熱器41の存在により、太陽熱が充分には、あるいは全く得られない時でも、効果が発生する時がある。
<第3実施形態>
第3実施形態にかかる海水淡水化装置を、図3を用いて説明する。第3実施形態にかかる海水淡水化装置は、請求項1、4に対応する。第3実施形態について、第2実施形態と異なる部分のみ説明する。
太陽熱が充分に得られる時、水25は蓄熱槽式洗浄水加熱器42を流通し、第2の蓄熱材43を加熱する。第2の蓄熱材43は、液体と固体の相変化を利用する物質を用いるのがよい。第2の蓄熱材43が充分に温度上昇したら、水ポンプ24を停止する。
太陽熱が充分には、あるいは全く得られない時は、水ポンプ24を停止し、そのまま逆洗運転を実施する。太陽熱が充分には、あるいは全く得られない時で、かつ逆洗運転として温水洗浄を実施する場合は、水ポンプ24を停止しヒータ66を作動させず、他は同じとする。第2の洗浄水63は蓄熱槽式洗浄水加熱器42を通過する際、加熱される。第2の洗浄水63の温度が充分でない場合は、ヒータ66を作動させて加熱する。
通常運転時、あるいは温水洗浄でない逆洗運転を実施する時は、得られる太陽熱の状況に限らず、水ポンプ24を停止し、それぞれ海水淡水化装置を通常運転させるか温水洗浄でない逆洗運転を実施する。太陽熱を利用している観点では全ての逆洗運転を温水洗浄にしてもよいが、第2の淡水14の総量の淡水8の総量からの低減量を小さくするために、一部の逆洗運転のみとする。
尚、前処理後海水槽62からの洗浄水16を加熱せず、淡水水槽12からの第2の洗浄水63を加熱するのは、海水成分による蓄熱槽式洗浄水加熱器42の腐食を防止するためである。蓄熱槽式洗浄水加熱器42を、開閉弁18と開閉弁19の間に配置し、洗浄水16を加熱してもよい。
第3実施形態では、ヒータ66により加熱された温水を用いた逆洗運転が可能な構成としているが、ヒータ66を設置しない構成にしてもよい。また、海水淡水化の方法は、逆浸透膜を用いる方法である必要はない。第2実施形態の効果に加えて、第2実施形態と比較し蓄熱槽式洗浄水加熱器42の存在により、太陽熱が充分には、あるいは全く得られない時に、より長時間、第2の洗浄水63が充分な温度に保たれる効果がある。
<第4実施形態>
第4実施形態にかかる海水淡水化装置を、図4を用いて説明する。第4実施形態にかかる海水淡水化装置は、請求項1、5に対応する。第4実施形態について、第2実施形態と異なる部分のみ説明する。
太陽熱が充分に得られる時、かつ前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施しない時、開閉弁44、27、29、45を開き、開閉弁22、23を閉じ、水ポンプ24を運転し、第2の水ポンプ32を停止する。この時、第3の水31は流れない。
集熱器26により加熱された水25は第2の水30となり、温水タンク28を流通する。保温されている温水タンク28の内部温度が充分に上昇したら、開閉弁44、27、29、45を閉じる。
太陽熱の状況に関わらず、前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施する時は、開閉弁27、29、22、23を開き、第2の水ポンプ32を運転する。温水タンク28から充分な温度である第2の水30が取り出され、第3の水31として洗浄水加熱器40に流入し、第2の洗浄水63を加熱し循環する。第2の洗浄水63は蓄熱槽式洗浄水加熱器42を通過する際、加熱される。
第2の洗浄水63の温度が充分でない場合は、ヒータ66を作動させて加熱する。尚、太陽熱が充分に得られる時で、かつ前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施する時は、開閉弁44、45、22、23を開き、開閉弁27、29を閉じるか、中間開度にし、水ポンプ24を運転する事で、水25の全量、あるいは一部を第3の水31として洗浄水加熱器40に流通させる事で、洗浄水16を加熱してもよい。
この時、第2の水ポンプ32は運転してもしなくてもよい。通常運転時あるいは温水洗浄でない逆洗運転を実施する時は、得られる太陽熱の状況に限らず、水ポンプ24を停止し、それぞれ海水淡水化装置を通常運転させるか、温水洗浄でない逆洗運転を実施する。
太陽熱を利用している観点では、全ての逆洗運転を温水洗浄にしてもよいが、第2の淡水14の総量の淡水8の総量からの低減量を小さくするために、一部の逆洗運転のみとする。
前処理後海水槽62からの洗浄水16を加熱せず、淡水水槽12からの第2の洗浄水63を加熱するのは、海水成分による洗浄水加熱器40の腐食を防止するためであり、洗浄水加熱器40を開閉弁18と開閉弁19の間に配置し、洗浄水16を加熱してもよい。
第4実施形態では、ヒータ66により加熱された温水を用いた逆洗運転が可能な構成としているが、ヒータ66を設置しない構成にしてもよい。また、海水淡水化の方法は逆浸透膜を用いる方法である必要はない。第4実施形態にかかる海水淡水化装置は、第2、3実施形態と同様の効果がある。
<第5実施形態>
第5実施形態にかかる海水淡水化装置を、図5を用いて説明する。第5実施形態にかかる海水淡水化装置は、請求項1、6に対応する。第5実施形態について、第3、4実施形態と異なる部分のみ説明する。
太陽熱が充分に得られ、かつ前処理膜3の逆洗運転を実施しない時、開閉弁44、27、29、45を開き、開閉弁22、23を閉じ、水ポンプ24を運転し、第2の水ポンプ32を停止する。この時、第3の水31は流れない。
集熱器26により加熱された水25は、第2の水30となり、第2の蓄熱タンク52を流通し、蓄熱材50を加熱する。蓄熱材50は、液体と固体の相変化を利用する物質を用いるのがよい。蓄熱材50が充分に温度上昇したら、開閉弁44、27、29、45を閉じる。
太陽熱の状況に関わらず、前処理膜3の逆洗運転を実施する時は、開閉弁27、29、22、23を開き、第2の水ポンプ32を運転する。第2の水30は、第2の蓄熱タンク52を流通しながら取り出されるので充分な温度であり、第3の水31として洗浄水加熱器40に流入し、第2の洗浄水63を加熱し循環する。第2の洗浄水63の温度が充分でない場合は、ヒータ66を作動させて加熱する。
尚、太陽熱が充分に得られる時でかつ前処理膜3の逆洗運転を実施する時は、開閉弁44、45、22、23を開き、開閉弁27、29を閉じるか、中間開度にし、水ポンプ24を運転する事で、水25の全量、あるいは一部を第3の水31として洗浄水加熱器40に流通させる事で、洗浄水16を加熱してもよい。この時、第2の水ポンプ32は運転してもしなくてもよい。
通常運転時、あるいは温水洗浄でない逆洗運転を実施する時は、得られる太陽熱の状況に限らず、水ポンプ24を停止し、それぞれ海水淡水化装置を通常運転させるか温水洗浄でない逆洗運転を実施する。
太陽熱を利用している観点では全ての逆洗運転を温水洗浄にしてもよいが、第2の淡水14の総量の淡水8の総量からの低減量を小さくするために、一部の逆洗運転のみとする。前処理後海水槽62からの洗浄水16を加熱せず、淡水水槽12からの第2の洗浄水63を加熱するのは、海水成分による洗浄水加熱器40の腐食を防止するためであり、洗浄水加熱器40を、開閉弁18と開閉弁19の間に配置し、洗浄水16を加熱してもよい。
第5実施形態では、ヒータ66により加熱された温水を用いた逆洗運転が可能な構成としているが、ヒータ66を設置しない構成にしてもよい。また、海水淡水化の方法は逆浸透膜を用いる方法である必要はない。
第5実施形態では、第2、3、4実施形態と同様の効果がある。また、第4実施形態と比較し、第2の蓄熱タンク52の存在により、太陽熱が充分には、あるいは全く得られない時に、より長時間、第2の洗浄水63が充分な温度に保たれる効果がある。
<第6実施形態>
第6実施形態にかかる海水淡水化装置を、図6を用いて説明する。第6実施形態にかかる海水淡水化装置は、請求項2に対応する。第6実施形態について、第1の技術や第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
分散電源36は例えば発電機付きガスエンジン、発電機付きガスタービン、燃料電池、等であり、排熱は充分に大きく、排熱熱交換器35から水25に放熱される。第6実施形態にて排熱を海水淡水化に利用する時は、海水淡水化装置は、前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施し、利用しない時は海水淡水化装置は通常運転、あるいは温水によらない逆洗運転を実施する。
排熱を海水淡水化に利用しない時は、開閉弁27、29を開き、開閉弁22、23を閉じ、第3の水31は流さず、水ポンプ24を運転する。第2の水30は冷却塔33に流入し、大気34により冷却され、循環する。大気34は、強制送風してもしなくてもよい。
排熱を海水淡水化に利用する時は、開閉弁27、29を閉じ、第2の水30は流さず、開閉弁22、23を開く。第3の水31は洗浄水加熱器40に流入し、第2の洗浄水63を加熱する。第2の洗浄水63の温度が充分でない場合は、ヒータ66を作動させて加熱する。前処理膜3は温水で逆洗すると、洗浄効果が大きいため、加熱された第2の洗浄水63を用いる事で、薬品を用いた洗浄が必要になる値まで膜差圧が上昇する時間が延びる。
第6実施形態にかかる海水淡水化装置は、第1の技術と比較し、薬品を用いた洗浄の時間間隔が延び、排熱が得られる時の薬品注入量の総量が減る。第2の技術と比較するならば、ヒータ66の消費エネルギ、例えば電気ヒータの消費電力がなくなる。ただし、水温上昇により膜阻止率が低下し処理水質が悪化することもあるので、水温上昇は大きいほど良いという事ではなく、水温上昇を適当量とする。
よって、洗浄水加熱器40による第3の水31の温度低下が充分でない場合は、開閉弁27、29を全開あるいは中間開度にし、第2の水30を冷却塔33に流通させ、排熱熱交換器35に戻る水25を充分に温度低下させる。
通常運転時、あるいは温水洗浄でない逆洗運転を実施する時は、水ポンプ24を停止し、それぞれ海水淡水化装置を通常運転させるか、温水洗浄でない逆洗運転を実施する。排熱を利用している観点では全ての逆洗運転を温水洗浄にしてもよいが、第2の淡水14の総量の淡水8の総量からの低減量を小さくするために、一部の逆洗運転のみとする。
尚、前処理後海水槽62からの洗浄水16を加熱せず、淡水水槽12からの第2の洗浄水63を加熱するのは、海水成分による洗浄水加熱器40の腐食を防止するためであり、洗浄水加熱器40を開閉弁18と開閉弁19の間に配置し、洗浄水16を加熱してもよい。
第6実施形態では、ヒータ66により加熱された温水を用いた逆洗運転が可能な構成としているが、ヒータ66を設置しない構成にしてもよい。また、海水淡水化の方法は逆浸透膜を用いる方法である必要はない。
第6実施形態にかかる海水淡水化装置では、分散電源36の排熱を利用する事で、薬品を用いた洗浄の時間間隔が延び、薬品注入量の総量が低減したり、消費エネルギが低減する。なお、分散電源36が大気に排出する燃焼排ガスは冷却後でも、前処理後海水4を25℃まで加熱するほどの温度である場合があり、この場合は当該燃焼排ガスから熱回収し、水25を加熱してもよい。
ガスエンジン、ガスタービンは発電機を接続して分散電源36として使用される事が多いが、軸動力を取出すが発電は実施しない形態もあり、この場合でもガスエンジン、ガスタービンの排熱は充分に大きく、同様の構成を施す事により効果がある。
<第7実施形態>
第7実施形態にかかる海水淡水化装置を、図7を用いて説明する。第7実施形態にかかる海水淡水化装置は、請求項2、4に対応する。第7実施形態について、第6実施形態と異なる部分のみ説明する。
分散電源36の排熱は、排熱熱交換器35から水25に放熱される。第7実施形態にて排熱を海水淡水化に利用する時は、海水淡水化装置は前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施し、利用しない時は海水淡水化装置は、通常運転あるいは温水によらない逆洗運転を実施する。
排熱を海水淡水化に利用しない時は、開閉弁27、29、22、23を開き、水ポンプ24を運転し、第2の水30と第3の水31を流す。第2の水30は冷却塔33に流入し、大気34により冷却され、循環する。大気34は強制送風してもしなくてもよい。
排熱熱交換器35に流入する水25の温度低下が充分でない場合は、開閉弁22、23を全閉、あるいは中間開度にし、第2の水30を冷却塔33に流通させる流量割合を増やし、充分に温度低下させる。保温されている温水タンク式洗浄水加熱器41の内部温度が第3の水31により充分に上昇したら、開閉弁22、23を閉じる。
分散電源36が稼動しておらず、かつ排熱を海水淡水化に利用する時は、開閉弁22、23を閉じたままで、海水淡水化装置は逆洗運転を実施する。温水タンク式洗浄水加熱器41の内部に保温しながら保管されている第3の水31により、第2の洗浄水63は加熱される。第2の洗浄水63の温度が充分でない場合は、ヒータ66を作動させて加熱する。温水タンク式洗浄水加熱器41の内部温度は低下する。
前処理膜3は、温水で逆洗すると洗浄効果が大きいため、加熱された第2の洗浄水63を用いる事で、薬品を用いた洗浄が必要になる値まで膜差圧が上昇する時間が延びる。海水淡水化装置は、第1の技術と比較し、薬品を用いた洗浄の時間間隔が延び、排熱が得られる時の薬品注入量の総量が減る。第2の技術と比較するならば、ヒータ66の消費エネルギ、例えば電気ヒータの消費電力がなくなる。ただし、水温上昇により膜阻止率が低下し処理水質が悪化することもあるので、水温上昇は大きいほど良いという事ではなく、水温上昇は適当量とする。
分散電源36が稼動していて、かつ排熱を海水淡水化に利用する時は、開閉弁22、23を全開にし、水ポンプ24を運転し、海水淡水化装置は温水による逆洗運転を実施する。排熱熱交換器35に流入する水25の温度低下が充分でない場合は、開閉弁27、29を全開、あるいは中間開度にし、第2の水30を冷却塔33に流通させて充分に温度低下させる。
排熱を利用している観点では全ての逆洗運転を温水洗浄にしてもよいが、第2の淡水14の総量の淡水8の総量からの低減量を小さくするために、一部の逆洗運転のみとする。前処理後海水槽62からの洗浄水16を加熱せず、淡水水槽12からの第2の洗浄水63を加熱するのは、海水成分による温水タンク式洗浄水加熱器41の腐食を防止するためであり、温水タンク式洗浄水加熱器41を開閉弁18と開閉弁19の間に配置し、洗浄水16を加熱してもよい。
第7実施形態では、ヒータ66により加熱された温水を用いた逆洗運転が可能な構成としているが、ヒータ66を設置しない構成にしてもよい。また、海水淡水化の方法は逆浸透膜を用いる方法である必要はない。
第7実施形態にかかる海水淡水化装置は、第6実施形態の効果があり、さらに第6実施形態と比較し、排熱が充分には、あるいは全く得られない時でも効果が発生する時がある。ガスエンジン、ガスタービンは、発電機を接続して分散電源36として使用される事が多いが、軸動力を取出すが発電は実施しない形態もあり、この場合でもガスエンジン、ガスタービンの排熱は充分に大きく、同様の構成を施す事により効果がある。
<第8実施形態>
第8実施形態にかかる海水淡水化装置を、図8を用いて説明する。第8実施形態にかかる海水淡水化装置は、第7実施形態と同様、請求項2、4に対応する。第8実施形態について、第7実施形態と異なる部分のみ説明する。
分散電源36の排熱は、排熱熱交換器35から水25に放熱される。第8実施形態にて排熱を海水淡水化に利用する時は、海水淡水化装置は前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施し、利用しない時は海水淡水化装置は、通常運転あるいは温水によらない逆洗運転を実施する。排熱を海水淡水化に利用しない時は、開閉弁27、29、22、23を開き水ポンプ24を運転し、第2の水30と第3の水31を流す。
第2の水30は冷却塔33に流入し、大気34により冷却され、循環する。大気34は強制送風してもしなくてもよい。排熱熱交換器35に流入する水25の温度低下が充分でない場合は、開閉弁22、23を全閉、あるいは中間開度にし、第2の水30を冷却塔33に流通させる流量割合を増やし充分に温度低下させる。
第3の水31は、蓄熱槽式洗浄水加熱器42を流通し、第2の蓄熱材43を加熱する。第2の蓄熱材43は液体と固体の相変化を利用する物質を用いるのがよい。第2の蓄熱材43が充分に温度上昇したら、開閉弁22、23を閉じる。
分散電源36が稼動しておらず、かつ排熱を海水淡水化に利用する時は、開閉弁22、23を閉じたままで、海水淡水化装置は、逆洗運転を実施する。第2の洗浄水63は蓄熱槽式洗浄水加熱器42を通過する際、加熱される。第2の洗浄水63の温度が充分でない場合は、ヒータ66を作動させて加熱する。温水タンク式洗浄水加熱器41内部温度は低下する。
前処理膜3は、温水で逆洗すると洗浄効果が大きいため、加熱された第2の洗浄水63を用いる事で、薬品を用いた洗浄が必要になる値まで膜差圧が上昇する時間が延びる。海水淡水化装置は、第1の技術と比較し、薬品を用いた洗浄の時間間隔が延び、排熱が得られる時の薬品注入量の総量が減る。第2の技術と比較するならば、ヒータ66の消費エネルギ、例えば電気ヒータの消費電力がなくなる。ただし、水温上昇により膜阻止率が低下し処理水質が悪化することもあるので、水温上昇は大きいほど良いという事ではなく、水温上昇は適当量とする。
分散電源36が稼動していて、かつ排熱を海水淡水化に利用する時は、開閉弁22、23を全開し水ポンプ24を運転し、海水淡水化装置は温水を用いた逆洗運転を実施する。排熱熱交換器35に流入する水25の温度低下が充分でない場合は、開閉弁27、29を全開、あるいは中間開度にし、第2の水30を冷却塔33に流通させて充分に温度低下させる。
排熱を利用している観点では全ての逆洗運転を温水洗浄にしてもよいが、第2の淡水14の総量の淡水8の総量からの低減量を小さくするために、一部の逆洗運転のみとする。前処理後海水槽62からの洗浄水16を加熱せず、淡水水槽12からの第2の洗浄水63を加熱するのは、海水成分による蓄熱槽式洗浄水加熱器42の腐食を防止するためであり、蓄熱槽式洗浄水加熱器42を、開閉弁18と開閉弁19の間に配置し、洗浄水16を加熱してもよい。第8実施形態では、ヒータ66により加熱された温水を用いた逆洗運転が可能な構成としているが、ヒータ66を設置しない構成にしてもよい。また、海水淡水化の方法は逆浸透膜を用いる方法である必要はない。
第8実施形態にかかる海水淡水化装置は、排熱が充分には、あるいは全く得られない時に、第7実施形態と比較し、より長時間、第2の洗浄水63が充分な温度に保たれる効果がある。ガスエンジン、ガスタービンは、発電機を接続して分散電源36として使用される事が多いが、軸動力を取出すが発電は実施しない形態もあり、この場合でもガスエンジン、ガスタービンの排熱は充分に大きく、同様の構成を施す事により効果がある。
<第9実施形態>
第9実施形態にかかる海水淡水化装置を、図9を用いて説明する。第9実施形態にかかる海水淡水化装置は、請求項2、7に対応する。第9実施形態について、第8実施形態 と異なる部分のみ説明する。
分散電源36の排熱は、排熱熱交換器35から水25に放熱される。第9実施形態にて排熱を海水淡水化に利用する時は、海水淡水化装置は前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施し、利用しない時は、海水淡水化装置は通常運転、あるいは温水によらない逆洗運転を実施する。
排熱を海水淡水化に利用しない時は、開閉弁27、29、46、47、60、61を開き、開閉弁22、23を閉じ、水ポンプ24を運転し第2の水ポンプ32は停止し、第2の水30と第3の水31を流す。第2の水30は冷却塔33に流入し、大気34により冷却され、循環する。大気34は強制送風してもしなくてもよい。
排熱熱交換器35に流入する水25の温度低下が充分でない場合は、開閉弁46、47を全閉、あるいは中間開度にし、第2の水30を冷却塔33に流通させる流量割合を増やし充分に温度低下させる。第3の水31は、温水タンク28を流通する。保温されている温水タンク28の内部温度が充分に上昇したら、開閉弁22、23を閉じる。
分散電源36が稼動しておらず、かつ排熱を海水淡水化に利用する時は、開閉弁60、61を閉じ、開閉弁22、23、46、47を開き、第2の水ポンプ32を運転し、海水淡水化装置は温水を用いた逆洗運転を実施する。温水タンク28から充分な温度である第2の水30が取り出され、第4の水48となる。第4の水48は洗浄水加熱器40にて第2の洗浄水63を加熱する。第2の洗浄水63の温度が充分でない場合は、ヒータ66を作動させて加熱する。温水タンク式洗浄水加熱器41の内部温度は低下する。
前処理膜3は、温水で逆洗すると洗浄効果が大きいため、加熱された第2の洗浄水63を用いる事で、薬品を用いた洗浄が必要になる値まで膜差圧が上昇する時間が延びる。第9実施形態にかかる海水淡水化装置は、第1の技術と比較し、薬品を用いた洗浄の時間間隔が延び、排熱が得られる時の薬品注入量の総量が減る。第2の技術と比較するならば、ヒータ66の消費エネルギ、例えば電気ヒータの消費電力がなくなる。ただし、水温上昇により膜阻止率が低下し、処理水質が悪化することもあるので、水温上昇は大きいほど良いという事ではなく、開閉弁23の開度を調節する等して適当量、水温を上昇させる。
分散電源36が稼動していて、かつ排熱を海水淡水化に利用する時は、開閉弁22、23を全開し、水ポンプ24を運転し、海水淡水化装置は温水を用いた逆洗運転を実施する。第2の水ポンプ32は、運転してもしなくてもよい。ただし、第2の水ポンプ32が、第2の水ポンプ32を停止させた状態で、第2の水ポンプ32の上流から下流へ流体が通過できる構造でなければ、第2の水ポンプ32は運転を行わせることとする。排熱熱交換器35に流入する水25の温度低下が充分でない場合は、開閉弁46、47を全開、あるいは中間開度にし、第2の水30を冷却塔33に流通させる流量割合を増やし充分に温度低下させる。
排熱を利用している観点では全ての逆洗運転を温水洗浄にしてもよいが、第2の淡水14の総量の淡水8の総量からの低減量を小さくするために、一部の逆洗運転のみとする。前処理後海水槽62からの洗浄水16を加熱せず、淡水水槽12からの第2の洗浄水63を加熱するのは、海水成分による洗浄水加熱器40の腐食を防止するためである。洗浄水加熱器40を、開閉弁18と開閉弁19の間に配置し、洗浄水16を加熱してもよい。
第9実施形態では、ヒータ66により加熱された温水を用いた逆洗運転が可能な構成としているが、ヒータ66を設置しない構成にしてもよい。また、海水淡水化の方法は逆浸透膜を用いる方法である必要はない。
第9実施形態にかかる海水淡水化装置は、第7実施形態と同様の効果がある。ガスエンジン、ガスタービンは発電機を接続して分散電源36として使用される事が多いが、軸動力を取出すが発電は実施しない形態もあり、この場合でもガスエンジン、ガスタービンの排熱は充分に大きく、同様の構成を施す事により効果がある。
<第10実施形態>
第10実施形態にかかる海水淡水化装置を、図10を用いて説明する。第10実施形態にかかる海水淡水化装置は、請求項2、8に対応する。第10実施形態について、第8、9実施形態と異なる部分のみ説明する。
分散電源36の排熱は、排熱熱交換器35から水25に放熱される。第10実施形態にて排熱を海水淡水化に利用する時は、海水淡水化装置は前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施し、利用しない時は海水淡水化装置は、通常運転、あるいは温水によらない逆洗運転を実施する。
排熱を海水淡水化に利用しない時は、開閉弁27、29、46、47、60、61を開き、開閉弁22、23を閉じ、水ポンプ24を運転し、第2の水ポンプ32は停止し、第2の水30と第3の水31を流す。第2の水30は冷却塔33に流入し、大気34により冷却され、循環する。大気34は強制送風してもしなくてもよい。排熱熱交換器35に流入する水25の温度低下が充分でない場合は、開閉弁46、47を全閉、あるいは中間開度にし、第2の水30を冷却塔33に流通させる流量割合を増やし充分に温度低下させる。
第3の水31は蓄熱槽式洗浄水加熱器42を流通し、第2の蓄熱材43を加熱する。第2の蓄熱材43は、液体と固体の相変化を利用する物質を用いるのがよい。第2の蓄熱材43が充分に温度上昇したら、開閉弁22、23を閉じる。
分散電源36が稼動しておらず、かつ排熱を海水淡水化に利用する時は、開閉弁60、61を閉じ、開閉弁22、23、46、47を開き、第2の水ポンプ32を運転し、海水淡水化装置は、温水を用いた逆洗運転を実施する。第3の水31は、第2の蓄熱タンク52を通過する際、蓄熱材50により加熱され、第4の水48となる。第4の水48は洗浄水加熱器40にて第2の洗浄水63を加熱する。第2の洗浄水63の温度が充分でない場合は、ヒータ66を作動させて加熱する。温水タンク式洗浄水加熱器41内部温度は低下する。
前処理膜3は温水で逆洗すると洗浄効果が大きいため、加熱された第2の洗浄水63を用いる事で、薬品を用いた洗浄が必要になる値まで膜差圧が上昇する時間が延びる。第10実施形態にかかる海水淡水化装置は、第1の技術と比較し、薬品を用いた洗浄の時間間隔が延び、排熱が得られる時の薬品注入量の総量が減る。第2の技術と比較するならば、ヒータ66の消費エネルギ、例えば電気ヒータの消費電力がなくなる。ただし、水温上昇により膜阻止率が低下し、処理水質が悪化することもあるので、水温上昇は大きいほど良いという事ではなく、開閉弁23の開度を調節する等して適当量、水温を上昇させる。
分散電源36が稼動していて、かつ排熱を海水淡水化に利用する時は、開閉弁22、23を全開し、水ポンプ24を運転し、海水淡水化装置は温水を用いた逆洗運転を実施する。第2の水ポンプ32は、運転してもしなくてもよい。ただし、第2の水ポンプ32が、第2の水ポンプ32を停止させた状態で、第2の水ポンプ32の上流から下流へ流体が通過できる構造でなければ、第2の水ポンプ32は運転を行わせることとする。排熱熱交換器35に流入する水25の温度低下が充分でない場合は、開閉弁46、47を全開、あるいは中間開度にし、第2の水30を冷却塔33に流通させる流量割合を増やし充分に温度低下させる。
排熱を利用している観点では、全ての逆洗運転を温水洗浄にしてもよいが、第2の淡水14の総量の淡水8の総量からの低減量を小さくするために、一部の逆洗運転のみとする。前処理後海水槽62からの洗浄水16を加熱せず、淡水水槽12からの第2の洗浄水63を加熱するのは、海水成分による洗浄水加熱器40の腐食を防止するためであり、洗浄水加熱器40を、開閉弁18と開閉弁19の間に配置し、洗浄水16を加熱してもよい。
第10実施形態では、ヒータ66により加熱された温水を用いた逆洗運転が可能な構成としているが、ヒータ66を設置しない構成にしてもよい。また、海水淡水化の方法は逆浸透膜を用いる方法である必要はない。
第10実施形態にかかる海水淡水化装置は、第9実施形態と同様の効果がある上、排熱が充分には、あるいは全く得られない時に、第9実施形態と比較し、より長時間、第2の洗浄水63が充分な温度に保たれる効果がある。ガスエンジン、ガスタービンは発電機を接続して分散電源36として使用される事が多いが、軸動力を取出すが発電は実施しない形態もあり、この場合でもガスエンジン、ガスタービンの排熱は充分に大きく、同様の構成を施す事により効果がある。
<第11実施形態>
第11実施形態にかかる海水淡水化装置について説明する。第11実施形態にかかる海水淡水化装置は、第6〜10実施形態と同様、請求項2に対応する。第6〜10実施形態では分散電源36の排熱を排熱熱交換器35から回収していたが、これに対して、第11実施形態にかかる海水淡水化装置は、ビル等の空調機54(図6〜10参照)が冷房運転する際、室外機に相当する凝縮器55から、直接、あるいは水を介して最終的には大気に捨てている排熱を回収する。
海水淡水化装置の管理のために人間や機械のために冷房が必要な建物が存在するので、空調機54が海水淡水化装置の近くに設置される事がある。第11実施形態にかかる海水淡水化装置では、第6〜10実施形態における分散電源36、排熱熱交換器35がそれぞれ空調機54、凝縮器55に置き換えられる。
空調機54の排熱を利用する事で、消費電力を低減できる。ビル等の空調機54の冷房運転と同様に、冷水チラーやコールドチェーンといった冷凍機の凝縮器も、排熱を直接、あるいは水を介して最終的には大気に捨てており、これを回収して利用するように同様の構成を施すと同様の効果がある。
<第12実施形態>
第12実施形態にかかる海水淡水化装置を、説明する。第12実施形態にかかる海水淡水化装置は、第6〜11実施形態と同様、請求項2に対応する。第6〜10実施形態では、分散電源36の排熱を排熱熱交換器35から回収していたが、これに対して、水冷計算機57(図6〜10参照)からの排熱を回収する。海水淡水化装置の監視制御のために大規模な計算機が使用されるので、水冷計算機57が海水淡水化装置の近くに設置される事があり、その排熱を直接、あるいは水を介して最終的には大気に捨てている。第12実施形態にかかる海水淡水化装置では、第6〜10実施形態における分散電源36が、水冷計算機57に置き換えられる。水冷計算機57の排熱を利用する事で、消費電力を低減できることがある。
<第13実施形態>
第13実施形態にかかる海水淡水化装置を、図11を用いて説明する。第13実施形態にかかる海水淡水化装置は、請求項3に対応する。第13実施形態について、第2の技術と異なる部分のみ説明する。蒸気タービンプラントは、復水器に海水を使用する事が多く、海水淡水化装置と同様に海近くに設置される事が多い。蒸気タービンプラントにてボイラ排ガスから二酸化炭素を分離回収するシステムがあるが、そのプロセスにて必要な加熱源として蒸気タービンからの抽気蒸気が使われることがある。
その抽気蒸気による加熱後、抽気蒸気は温度低下し、復水器に廃棄される。この時、抽気蒸気は、一部、あるいは全部が凝縮している場合もある。この温度低下後の抽気蒸気の熱により、水25を加熱する。更に、温度低下した抽気蒸気は復水器に廃棄する。図11では、二酸化炭素分離回収システム39にて熱回収し終わった熱媒体37が流出し、熱回収器38に流入する。熱媒体37は、抽気蒸気、またはそれにより加熱された液体である。
第13実施形態にて排熱を海水淡水化に利用する時は、海水淡水化装置は前処理膜3の逆洗運転として温水洗浄を実施し、利用しない時は海水淡水化装置は通常運転あるいは温水によらない逆洗運転を実施する。排熱を海水淡水化に利用する時は、開閉弁22、23、59を開き、開閉弁58を閉じ、水ポンプ24を運転し、海水淡水化装置は温水を用いた逆洗運転を実施する。
熱媒体37は、熱回収器38を流通し、水25を加熱する。熱媒体37は、熱回収器38にて温度低下した後、二酸化炭素分離回収システム39に戻る。水25は、洗浄水加熱器40にて第2の洗浄水63を加熱する。第2の洗浄水63の温度が充分でない場合は、ヒータ66を作動させて加熱する。
前処理膜3は、温水で逆洗すると洗浄効果が大きいため、加熱された第2の洗浄水63を用いる事で、薬品を用いた洗浄が必要になる値まで膜差圧が上昇する時間が延びる。第13実施形態にかかる海水淡水化装置は、第1の技術と比較し、薬品を用いた洗浄の時間間隔が延び、排熱が得られる時の薬品注入量の総量が減る。第2の技術と比較するならば、ヒータ66の消費エネルギ、例えば電気ヒータの消費電力がなくなる。ただし、水温上昇により膜阻止率が低下し、処理水質が悪化することもあるので、水温上昇は大きいほど良いという事ではなく、開閉弁22の開度を調節する等して適当量、水温を上昇させる。
第13実施形態にかかる海水淡水化装置では、二酸化炭素分離回収システム39の排熱を利用する事で、薬品を用いた洗浄の時間間隔が延び、夜間の薬品注入量の総量が減る。排熱を海水淡水化に利用しない時は、開閉弁58を開き、開閉弁22、23、59を閉じ、水ポンプ24を停止する。熱媒体37は、熱回収器38を流通しないで二酸化炭素分離回収システム39に戻り、問題はない。
排熱を利用している観点では、全ての逆洗運転を温水洗浄にしてもよいが、第2の淡水14の総量の淡水8の総量からの低減量を小さくするために、一部の逆洗運転のみとする。前処理後海水槽62からの洗浄水16を加熱せず、淡水水槽12からの第2の洗浄水63を加熱するのは、海水成分による洗浄水加熱器40の腐食を防止するためであり、洗浄水加熱器40を、開閉弁18と開閉弁19の間に配置し、洗浄水16を加熱してもよい。
第13実施形態では、ヒータ66により加熱された温水を用いた逆洗運転が可能な構成としているが、ヒータ66を設置しない構成にしてもよい。また、海水淡水化の方法は逆浸透膜を用いる方法である必要はない。
尚、開閉弁58、59や熱媒体37が熱回収器38をバイパスする配管はなくてもよい。バイパス配管のない構成の場合は、排熱を海水淡水化装置に利用しない時も、熱媒体37は熱回収器38を流通するが、水25による温度低下のないまま二酸化炭素分離回収システム39に戻るので、バイパス配管がある場合と同様となり、問題はない。
以上説明したように、本実施形態によれば、自然エネルギや排熱を利用することが可能で、これによりエネルギ消費を低減させたり、薬品注入量を低減させることができる海水淡水化装置を提供できる。尚、実施形態では、前処理膜3、逆浸透膜7としたが、これらは、内部に前処理膜、あるいは逆浸透膜を備え、これらで内部を区画し、これら膜による濾過性能や浸透圧の作用を利用した機器を指している。又、本実施形態は制御装置を備え、制御装置からの指示で作動するものとしてもよい。
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…海水、2…海水ポンプ、3…前処理膜、4…前処理後海水、5…浸透圧ポンプ、6…高圧海水、7…逆浸透膜、8…淡水、9…濃縮海水、10、11…開閉弁、12…淡水水槽、13…淡水ポンプ、14…第2の淡水、15…逆洗ポンプ、16…洗浄水、17、18、19…開閉弁、21…太陽光線、22、23…開閉弁、24…水ポンプ、25…水、26…集熱器、27、29…開閉弁、28…温水タンク、30…第2の水、31…第3の水、32…第2の水ポンプ、33…冷却塔、34…大気、35…排熱熱交換器、36…分散電源、37…熱媒体、38…熱回収器、39…二酸化炭素分離回収システム、40…洗浄水加熱器、41…温水タンク式洗浄水加熱器、42…蓄熱槽式洗浄水加熱器、43…第2の蓄熱材、44、45、46、47…開閉弁、48…第4の水、50…蓄熱材、52…第2の蓄熱タンク、54…空調機、55…凝縮器、57…水冷計算機、58、60、61…開閉弁、62…前処理後海水槽、63…第2の洗浄水、64、65…開閉弁、66…ヒータ、67…第2の逆洗ポンプ。

Claims (6)

  1. 海水を淡水化させる海水淡水化装置であって、
    分散電源、ガスエンジン、ガスタービン、燃料電池、計算機、冷凍機、又は冷房空調機のいずれかからの排熱により熱媒体を加熱する熱交換器と、
    淡水化させる前記海水から固体物を取り除く前処理膜と、
    前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記前処理膜の逆洗に使用する洗浄水を加熱する洗浄水加熱器に流入することなく前記熱交換器に戻る第1の循環流路と、
    前記第1の循環流路に設けられた、前記熱媒体を収容するタンクと、
    前記洗浄水を加熱する洗浄水加熱器と、
    前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器と前記熱媒体を収容するタンクとに並列に流入し、前記熱交換器に戻る第2の循環流路であって、前記熱媒体を収容するタンクの上流側に設けられる開閉弁を備える第2の循環流路と、
    前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入し、前記熱交換器に戻る第3の循環流路と、
    前記熱媒体を収容するタンクに貯蔵した前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入し、前記熱媒体のタンクに戻る第4の循環流路と、
    を具備し、
    流路切替えにより、前記第1,2,3,4の循環流路のいずれかに切り替えることができ、
    前記第4の循環流路に切替えることにより、前記タンクに貯蔵した前記熱媒体を前記洗浄水加熱器に流入させることができ、
    前記洗浄水の全部、又は一部を、前記熱交換器で加熱された前記熱媒体で加熱できることを特徴とした海水淡水化装置。
  2. 海水を淡水化させる海水淡水化装置であって、
    分散電源、ガスエンジン、ガスタービン、燃料電池、計算機、冷凍機、又は冷房空調機のいずれかからの排熱により熱媒体を加熱する熱交換器と、
    淡水化させる前記海水から固体物を取り除く前処理膜と、
    前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記前処理膜の逆洗に使用する洗浄水を加熱する洗浄水加熱器に流入することなく前記熱交換器に戻る第1の循環流路と、
    前記第1の循環流路に設けられた、蓄熱材を収容するタンクと、
    前記洗浄水を加熱する洗浄水加熱器と、
    前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器と前記蓄熱材を収容するタンクとに並列に流入し、前記熱交換器に戻る第2の循環流路であって、前記蓄熱材を収容するタンクの上流側に設けられる開閉弁を備える第2の循環流路と、
    前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入し、前記熱交換器に戻る第3の循環流路と、
    前記蓄熱材を収容するタンクに貯蔵した前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入し、前記蓄熱材を収容するタンクに戻る第4の循環流路と、
    を具備し、
    流路切替えにより、前記熱媒体が流れる循環流路を、前記第1,2,3,4の循環流路のいずれかに切り替えることができ、
    前記第4の循環流路に切り替えることによって、前記熱媒体を前記蓄熱材に蓄熱した熱により加熱して、前記熱媒体を前記洗浄水加熱器に流入することができ、
    前記洗浄水の全部、又は一部を、前記熱交換器で加熱された前記熱媒体で加熱できることを特徴とした海水淡水化装置。
  3. 海水を淡水化させる海水淡水化装置であって、
    二酸化炭素分離回収システムにて加熱源として使用された蒸気タービンからの抽気蒸気により熱媒体を加熱する熱交換器と、
    淡水化させる前記海水から固体物を取り除く前処理膜と、
    前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記前処理膜の逆洗に使用する洗浄水を加熱する洗浄水加熱器に流入することなく前記熱交換器に戻る第1の循環流路と、
    前記第1の循環流路に設けられた、前記熱媒体を収容するタンクと、
    前記洗浄水を加熱する洗浄水加熱器と、
    前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器と前記熱媒体を収容するタンクとに並列に流入し、前記熱交換器に戻る第2の循環流路であって、前記熱媒体を収容するタンクの上流側に設けられる開閉弁を備える第2の循環流路と、
    前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入し、前記熱交換器に戻る第3の循環流路と、
    前記熱媒体を収容するタンクに貯蔵した前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入し、前記熱媒体のタンクに戻る第4の循環流路と、
    を具備し、
    流路切替えにより、前記第1,2,3,4の循環流路のいずれかに切り替えることができ、
    前記第4の循環流路に切替えることにより、前記タンクに貯蔵した前記熱媒体を前記洗浄水加熱器に流入させることができ、
    前記洗浄水の全部、又は一部を、前記熱交換器で加熱された前記熱媒体で加熱できることを特徴とした海水淡水化装置。
  4. 海水を淡水化させる海水淡水化装置であって、
    二酸化炭素分離回収システムにて加熱源として使用された蒸気タービンからの抽気蒸気により熱媒体を加熱する熱交換器と、
    淡水化させる前記海水から固体物を取り除く前処理膜と、
    前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記前処理膜の逆洗に使用する洗浄水を加熱する洗浄水加熱器に流入することなく前記熱交換器に戻る第1の循環流路と、
    前記第1の循環流路に設けられた、蓄熱材を収容するタンクと、
    前記洗浄水を加熱する洗浄水加熱器と、
    前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器と前記蓄熱材を収容するタンクとに並列に流入し、前記熱交換器に戻る第2の循環流路であって、前記蓄熱材を収容するタンクの上流側に設けられる開閉弁を備える第2の循環流路と、
    前記熱交換器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入し、前記熱交換器に戻る第3の循環流路と、
    前記蓄熱材を収容するタンクに貯蔵した前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入し、前記蓄熱材を収容するタンクに戻る第4の循環流路と、
    を具備し、
    流路切替えにより、前記熱媒体が流れる循環流路を、前記第1,2,3,4の循環流路のいずれかに切り替えることができ、
    前記第4の循環流路に切り替えることによって、前記熱媒体を前記蓄熱材に蓄熱した熱により加熱して、前記熱媒体を前記洗浄水加熱器に流入することができ、
    前記洗浄水の全部、又は一部を、前記熱交換器で加熱された前記熱媒体で加熱できることを特徴とした海水淡水化装置。
  5. 海水を淡水化させる海水淡水化装置であって、
    太陽熱により熱媒体を加熱する集熱器と、
    淡水化させる前記海水から固体物を取り除く前処理膜と、
    前記前処理膜の逆洗に使用する洗浄水を加熱する洗浄水加熱器と、
    前記集熱器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入することなく前記集熱器に戻る第1の循環流路と、
    前記第1の循環流路に設けられた、前記熱媒体を収容するタンクと、
    前記集熱器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器と前記熱媒体を収容するタンクとに並列に流入し、前記集熱器に戻る第2の循環流路であって、前記熱媒体を収容するタンクの上流側に設けられる開閉弁を備える第2の循環流路と、
    前記集熱器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入し、前記集熱器に戻る第3の循環流路と、
    前記熱媒体を収容するタンクに貯蔵した前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入し、前記熱媒体のタンクに戻る第4の循環流路と、
    を具備し
    流路切替えにより、前記第1,2,3,4の循環流路のいずれかに切り替えることができ、
    前記洗浄水の全部、又は一部を、前記集熱器で加熱された前記熱媒体で前記洗浄水加熱器にて加熱できることを特徴とした海水淡水化装置。
  6. 海水を淡水化させる海水淡水化装置であって、
    太陽熱により熱媒体を加熱する集熱器と、
    淡水化させる前記海水から固体物を取り除く前処理膜と、
    前記前処理膜の逆洗に使用する洗浄水を加熱する洗浄水加熱器と、
    前記集熱器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入することなく前記集熱器に戻る第1の循環流路と、
    前記第1の循環流路に設けられた、蓄熱材を収容するタンクと、
    前記集熱器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器と前記蓄熱材を収容するタンクとに並列に流入し、前記集熱器に戻る第2の循環流路であって、前記蓄熱材を収容するタンクの上流側に設けられる開閉弁を備える第2の循環流路と、
    前記集熱器にて加熱された前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入し、前記集熱器に戻る第3の循環流路と、
    前記蓄熱材を収容するタンクに貯蔵した前記熱媒体が、前記洗浄水加熱器に流入し、前記蓄熱材を収容するタンクに戻る第4の循環流路と、
    を具備し
    流路切替えにより、前記熱媒体が流れる循環流路を、前記第1,2,3,4の循環流路のいずれかに切り替えることができ、
    前記洗浄水の全部、又は一部を、前記集熱器で加熱された前記熱媒体で前記洗浄水加熱器にて加熱できることを特徴とした海水淡水化装置。
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