JP5883688B2 - 設置状態検出システム、設置状態検出装置、及び設置状態検出方法 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る設置状態検出システム1の構成を示す概略図である。
図1の左右方向は前後方向を表し、図1の上下方向は上下方向を表す。
設置状態検出システム1は、カメラ(撮影部)11、設置状態検出装置12、第1目標画像表示部21、及び第2目標画像表示部22を含んで構成される。
ここで、第1目標画像表示部21、第2目標画像表示部22及び車両3は、水平面に平行な基準面4上に置かれる。
設置状態検出装置12は、カメラ11の設置状態をカメラ11から入力された画像信号に基づいて検出する。カメラ11の設置状態とは、例えばカメラ11が設置されている高さh、俯角θである。高さhは、基準面4からカメラ11が備える光学系の撮像面に位置する焦点(視点)までの上下方向(垂直方向)の距離である。俯角θは、水平面を基準としたカメラ11の光学系の光軸の方向である。
なお、第1目標画像表示部21、第2目標画像表示部22、第1目標画像、及び第2の目標画像が配置される位置関係を説明する際の水平方向とは、水平面、例えば基準面4に平行する方向を意味し、撮影された画像上の水平方向を意味するものではない。
図2は、本実施形態に係る第1目標画像表示部21の一例を表す概略図である。
図2における左右方向は、水平面に平行であって、図1の左右方向に垂直な方向である。
第1目標画像表示部21は、2個の第1目標画像211L、211Rを表示する表示面212と支持部213を含んで構成される。
表示面212は、上下方向の長さよりも左右方向の長さのほうが長い四角形の平板で構成される。2個の第1目標画像211L、211Rの中心の高さは、それぞれ目標画像設置高Htである。第1目標画像211Lの中心と211Rの中心は、左右水平に距離Ltで離間している。距離Ltは、例えば、3mである。距離Ltを、目標画像(ターゲット)間距離と呼ぶことがある。
支持部213は、表示面212を支持する支持部材である。
図3は、本実施形態に係る第2目標画像表示部22の一例を表す概略図である。
図3における左右方向は、水平面に平行であって、図1の左右方向に垂直な方向である。
第2目標画像表示部22は、1個の第2目標画像221を表示する表示面222と支持部223を含んで構成される。表示面222は、上下方向の長さと左右方向の長さがほぼ等しい四角形の平板で構成される。第2目標画像221の中心の高さは、目標画像設置高Htである。
なお、表示面212、222において目標画像が表示されていない部分、支持部213、223は、目標画像とは異なる色彩及び輝度であって単色であってもよい。
また、それぞれ既知である、目標画像設置高Ht、表示部間距離Dt、目標画像間距離Ltを維持するために、第1目標画像表示部21と第2目標画像表示部22は、一体化された剛体から構成されていてもよい。
図4は、本実施形態に係る設置状態検出装置12の構成を表す概略図である。
設置状態検出装置12は、目標画像検出部121、距離算出部122、設置状態算出部123、設置状態記憶部124、及び情報出力部125を含んで構成される。
目標画像位置検出部121は、検出した画素の座標を表す目標画像座標情報を距離算出部122及び設置状態算出部123に出力する。
図5の右方向が、X方向(水平方向)、図5の下方向が、Y方向(垂直方向)を表す。
図5において、画像51の中心52の下方に第2目標画像221が表されている。図5において、第2目標画像221の下方に、左から右へ順に第1目標画像211L、211Rが表されている。目標画像検出部121は、画像51を表す画像信号に基づいて第1目標画像211L、211R、第2目標画像221の中心の画素の座標を表す目標画像座標情報を生成する。中心52を基準とした第1目標画像211Lの中心のY方向における座標値と、211Rの中心のY方向における座標値の平均値をy1と表す。第1目標画像211Lの中心と、211Rの中心との間のX座標間の距離をw(単位は、画素数)と表される。中心52を基準とした第2目標画像221の中心のY方向の座標値をy2と表す。
なお、第1目標画像211L、211Rが画像に表示される位置を説明する際の水平方向とは、上述のX方向を意味し、水平面、例えば基準面4に平行な方向を意味するものではない。
距離算出部122は、距離wに基づいて算出又は読み出した第1目標距離dを表す第1目標距離情報を生成し、生成した第1目標距離情報を設置状態算出部123に出力する。
図6は、距離wと第1目標距離dの対応関係の一例を示す表である。
左段が距離w、右段が第1目標距離dを表す。図6においては距離wが460画素から489画素まで1画素間隔で、各距離wに対応する第1目標距離dを表す。図6に示す対応関係は、焦点距離f=788画素、目標画像間距離Lt=3mのもとで与えられる。
設置状態算出部123は、算出又は選択した高さh及び仰角θを表す設置状態情報を生成し、生成した設置状態情報を情報出力部125に出力する。
図7は、座標値y1並びに座標値y2と高さh並びに仰角θとの対応関係の一例を示す表である。図7が表す対応関係は、第1目標距離d=5m、目標画像設置高Ht=1m、焦点距離f=788画素のもとで与えられる。図7は、高さ3.00mから2.60mまで0.02m毎に降順に、仰角3.0°、3.2°、3.4°、3.6°、3.8°、4.0°各々について座標値y1及びy2を対応付けて表す。
ここで、設置状態算出部123は、例えば、座標値y1=262に対応する高さh、仰角θの第1の組として(2.96、3.0)、(2.98、3.2)、(3.0、3.4)を設置状態記憶部124から読み出す。次に、設置状態算出部123は、例えば、座標値y2=112に対応する高さh、仰角θの第2の組として(2.96、3.0)、(3.00、3.2)を設置状態記憶部124から読み出す。設置状態算出部123は、第1の組に含まれる高さhと仰角θのうち第2の組に含まれる高さhと仰角θにそれぞれ合致する高さh=2.96mと仰角θ=3.0°を解として選択する。
図8は、本実施形態に係る設置状態検出処理を表すフローチャートである。
(ステップS101)目標画像検出部121には、カメラ11が撮影した画像を表す画像信号がカメラ11から入力される。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)目標画像検出部121は、入力された画像信号に基づいて特徴量を算出し、算出した特徴量に基づいて第1目標画像211L、211Rの中心及び第2目標画像221の中心を検出する。目標画像検出部121が、目標画像211L、211R、221の中心の検出に成功した場合には(ステップS102 Y)、検出した目標画像の中心座標を表す目標画像座標情報を距離算出部122及び設置状態算出部123に出力する。その後、ステップS103に進む。目標画像検出部121が、目標画像211L、211R、221の中心の検出に失敗した場合には(ステップS102 N)、エラー信号を生成し、生成したエラー信号を情報出力部125に出力する。その後、ステップS105に進む。
設置状態算出部123は、算出又は選択した高さh及び仰角θを表す設置状態情報を生成し、生成した設置状態情報を情報出力部125に出力する。その後、ステップS105に進む。
上述では、第1目標画像表示部21に表示される第1目標画像の数が2個である場合を例にとって説明したが、本実施形態ではこれには限られない。本実施形態では、第1目標画像の数が2個よりも多い数、例えば3個であってもよい。
設置状態検出装置12は、カメラ11により撮影された画像に第1目標画像211L、211Rが表示された座標に基づいてカメラ11から第1目標画像211L、211Rまでの水平方向の第1目標距離dを算出する。設置状態検出装置12は、第1目標距離d、第1目標画像211L、211Rが撮影された画像に表示された座標、及び第2目標画像221が撮影された画像に表示された座標に基づいてカメラ11が設置されている高さh及び俯角θを算出する。
また、上述した実施形態における設置状態検出装置12の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。設置状態検出装置12の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
121…目標画像検出部、122…距離検出部、123…設置状態算出部、
124…設置状態記憶部、125…情報出力部
21…第1目標画像表示部、211L、211R…第1目標画像、212…表示面、
213…支持部、
22…第2目標画像表示部、221…第2目標画像、222…表示面、223…指示部
Claims (6)
- 画像を撮影する撮影部と、第1目標画像を表示する第1目標画像表示部と、前記第1目標画像と同一の高さである目標画像設置高に第2目標画像を表示する第2目標画像表示部と、設置状態検出装置とを備え、前記第1目標画像から予め定めた距離である表示部間距離に前記第2目標画像が表示されている設置状態検出システムであって、
前記設置状態検出装置は、
前記撮影部により撮影された画像に前記第1目標画像が表示された座標に基づいて前記撮影部から前記第1目標画像までの水平方向の距離である第1目標距離を算出する距離算出部と、
前記距離算出部が算出した第1目標距離、前記第1目標画像が前記撮影された画像に表示された座標、及び前記第2目標画像が前記撮影された画像に表示された座標に基づいて前記撮影部が設置されている高さ及び俯角を算出する設置状態算出部と、
を備えることを特徴とする設置状態検出システム。 - 前記第1目標画像表示部は、
前記第1目標画像として複数の第1目標画像を、各第1目標画像間の中心点から前記撮影部への方向と垂直な方向に、予め定めた目標画像間距離で離間して表示し、
前記距離算出部は、
前記目標画像間距離及び前記複数の第1目標画像の各々が表示された座標間の距離に基づいて、前記第1目標距離を算出することを特徴とする請求項1に記載の設置状態検出システム。 - 前記第2目標画像表示部は、
前記撮影部からの水平方向の距離が前記第1目標距離よりも予め定めた表示部間距離だけ大きい第2目標距離に前記第2目標画像を表示し、
前記設置状態算出部は、
前記撮影された画像に表示された座標のうち、前記第1目標画像及び前記第2目標画像の垂直方向座標、に基づいて前記高さ及び俯角を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の設置状態検出システム。 - 前記設置状態検出装置は、
第1目標距離毎に、第1目標画像の垂直方向の座標並びに第2目標画像の垂直方向の座標と、高さ並びに俯角とを対応付けて記憶する記憶部を備え、
前記設置状態算出部は、前記第1目標距離及び前記撮影された画像に表示された第1目標画像の垂直方向の座標に対応する高さ並びに俯角の第1の組と、前記第1目標距離及び前記撮影された画像に表示された第2目標画像の垂直方向の座標に対応する高さ並びに俯角の第2の組とを前記記憶部から読み出し、前記第1の組に含まれる高さ及び俯角と、前記第2の組に含まれる高さ及び俯角が一致する高さ及び俯角の組を定めることを特徴とする請求項3に記載の設置状態検出システム。 - 撮影部により撮影された画像に第1目標画像が表示された座標に基づいて前記撮影部から前記第1目標画像までの水平方向の距離である第1目標距離を算出する距離算出部と、
前記距離算出部が算出した第1目標距離、前記第1目標画像が前記撮影された画像に表示された座標、及び前記第1目標画像と同一の高さである目標画像設置高であって前記第1目標画像から予め定めた表示部間距離に表示された第2目標画像が前記撮影された画像に表示された座標、に基づいて前記撮影部が設置されている高さ及び俯角を算出する設置状態算出部と、
を備えることを特徴とする設置状態検出装置。 - 画像を撮影する撮影部と、第1目標画像を表示する第1目標画像表示部と、前記第1目標画像と同一の高さである目標画像設置高に第2目標画像を表示する第2目標画像表示部と、設置状態検出装置とを備え、前記第1目標画像から予め定めた距離である表示部間距離に前記第2目標画像が表示されている設置状態検出システムにおける設置状態検出方法であって、
前記設置状態検出装置は、前記撮影された画像に前記第1目標画像が表示された座標に基づいて前記撮影部から前記第1目標画像までの水平方向の距離である第1目標距離を算出する第1の過程と、
前記設置状態検出装置は、前記算出した第1目標距離、前記第1目標画像が前記撮影された画像に表示された座標、及び前記第2目標画像が前記撮影された画像に表示された座標に基づいて前記撮影部が設置されている高さ及び俯角を算出する第2の過程と、
を有することを特徴とする設置状態検出方法。
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