JP5881917B1 - 内視鏡リプロセッサ - Google Patents

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Abstract

本発明の内視鏡リプロセッサは、所定の容積を有し最下層に配置された第1槽、及び前記第1槽に連通している第2槽からなり、内視鏡を配置する処理槽と、前記第1槽に配置された排液口と、前記内視鏡が前記第1槽に入ることを規制する規制部と、前記第1槽と前記第2槽との境と同じ水位以下に設定された第1水位が浸水しているか否かを検知する第1水位検知部と、を含む。

Description

本発明は、液体を用いた処理を内視鏡に施す内視鏡リプロセッサに関する。
医療分野において使用される内視鏡は、使用後に洗浄処理及び消毒処理が施される。内視鏡の洗浄処理及び消毒処理を自動的に行う内視鏡洗浄消毒装置は、例えば日本国特開2008−142420号公報に開示されている。
内視鏡洗浄消毒装置は、内部に内視鏡を配置する処理槽を有し、処理槽内において、水、洗浄液又は消毒液の液体を貯留し、これらの液体中に内視鏡を浸漬させて、すすぎ処理、洗浄処理又は消毒処理を実施する。
処理槽内に貯留されている液体は、使用後に、処理槽の底面部に設けられた排液口及び排液口に接続された排出管路を経由して、内視鏡洗浄消毒装置の外に排出される。排出管路には、装置外に配置されたホースが接続される。従来の内視鏡洗浄消毒装置における、処理槽内の液体を排出する排液工程では、排出を予め定められた時間行うことで、処理槽内の液体が全て排出されたものとみなすタイマー制御が行われている。タイマー制御では、排液工程において処理槽内の液体が排出されるまで待機する時間を、実際に排出に要する時間の最大値よりも長く設定する必要があり、無駄な待ち時間が発生する。
そこで、例えば日本国特開平4−38925号公報に開示の食器洗い器では、食器に洗浄処理を実施する処理槽内の所定の高さの位置に水位センサを設け、排液工程時に、処理槽内の液面が排液の開始から水位センサの位置に下がるまでの時間を測定し、この時間から、残りの液体の排出に必要な時間を決定することにより、無駄な待ち時間を削減している。
内視鏡洗浄消毒装置の処理槽内に配置される内視鏡は、機種や用途の違いによって体積が異なる。このため、内視鏡洗浄消毒装置の処理槽内に存在する液体の水位の高さが同一であっても、内視鏡の体積の違いによって処理槽内の液体の体積が異なる。このため、内視鏡洗浄消毒装置に、日本国特開平4−38925号公報に開示の技術のように水位計を設けたとしても、排液工程では前記の液体の体積のばらつきを考慮して待ち時間を長めにしなければならない。
本発明は、上述した点を解決するためのものであって、内視鏡リプロセッサにおいて、処理槽内に存在する液体を排出する排液工程にかかる時間を短縮することを目的とする。
本発明の一態様による内視鏡リプロセッサは、所定の容積を有し最下層に配置された第1槽、及び前記第1槽に連通している第2槽からなり、内視鏡を配置する処理槽と、前記第1槽に配置された排液口と、前記内視鏡が前記第1槽に入ることを規制する規制部と、前記第1槽と前記第2槽との境と同じ水位以下に設定された第1水位が浸水しているか否かを検知する第1水位検知部と、前記処理槽において、前記第1水位よりも下であってかつ前記第1槽の底面から上方に所定の距離離れた高さに開口する循環口と、一端が前記循環口に接続され、他端が前記処理槽内の前記第1水位よりも高い位置において開口する循環管路と、前記循環管路内の流体を、前記一端から他端に向かって移送する循環ポンプと、を含む。
第1の実施形態の内視鏡リプロセッサの処理槽を上方から見た図である。 第1の実施形態の内視鏡リプロセッサの処理槽内に内視鏡を配置した状態を示す図である。 第1の実施形態の内視鏡リプロセッサの構成を示す図である。 第1の実施形態の内視鏡リプロセッサの処理槽と水位センサの構成を示す図である。 第1の実施形態の内視鏡リプロセッサの排液工程のフローチャートである。 第1の実施形態の内視鏡リプロセッサの排液処理を開始する時点の状態を示す図である。 第1の実施形態の内視鏡リプロセッサの洗浄液投入工程のフローチャートである。 第1の実施形態の内視鏡リプロセッサのアルコール乾燥工程のフローチャートである。 第2の実施形態の内視鏡リプロセッサの構成を示す図である。
以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の実施形態の一例としての第1の実施形態を説明する。内視鏡リプロセッサ1は、内視鏡100または内視鏡付属品に対して、再生処理を行う装置である。ここでいう再生処理とは特に限定されるものではなく、水によるすすぎ、有機物等の汚れを落とす洗浄、所定の微生物を無効化する消毒、全ての微生物を排除もしくは死滅させる滅菌、またはこれらの組み合わせのいずれであってもよい。
なお、以下の説明において、下とは重力の方向であり、上とは重力の方向とは反対の方向のことを指す。図1は、内視鏡リプロセッサ1の処理槽10を上方から見下ろした図である。図2は、処理槽10内に内視鏡100を配置した状態を示す図である。図3は、内視鏡リプロセッサ1の概略的な構成を示す図である。
図3に示すように、内視鏡リプロセッサ1は、制御部2、電源装置5、内視鏡100を配置する処理槽10、規制部7及び水位センサ6を備える。
制御部2は、内視鏡リプロセッサ1の後述する各構成要素の動作を、所定のプログラムに基づいて制御する装置であり、例えば演算装置、記憶装置、補助記憶装置及び入出力装置等を具備して構成されるコンピュータにより構成される。また、制御部2は、時間の経過を計る計時部を備えていてもよい。
電源装置5は、制御部2やその他の内視鏡リプロセッサ1の構成要素に電力を供給する。電源装置5は、商用電源から電力を得て各構成要素に電力を供給する構成であってもよいし、一次電池、二次電池又は発電装置を備えてなり、各構成要素に電力を供給する構成であってもよい。
処理槽10は、上方に向かって開口する開口部を有する凹形状であり、内部に内視鏡100を配置可能である。処理槽10は、内部に液体を貯留可能であり、内部に存在する液体を後述する排液口20から外部に排出することができる。
なお、図1では省略しているが、図3に示すように、処理槽10には、開口部を開閉する蓋4が設けられている。処理槽10内において内視鏡100に対する処理を実施する場合には、処理槽10の開口部は蓋4によって閉じられる。
処理槽10は、最下層に配置された第1槽11と、第1槽に連通している第2槽12とからなる。第1槽11は、第2槽12の最も低い箇所よりも下方に配設され、所定の第1容積を有する。第1槽の容積は、第2槽12の容積よりも小さい。
第1槽11と第2槽12とは、内部の空間が連通していればよい。例えば、第1槽11と第2槽12との間は、管路状の部材等によって接続されており、接続部において開口断面積が絞られた形態であってもよいであってもよい。また例えば、第1槽11と第2槽12との間には、網状の部材等が配設されていてもよい。
本実施形態では一例として、第1槽11は、第2槽12の底面の最も低い箇所において、下方に向かって凹設された凹部である。したがって、図1に示すように処理槽10を上方から見た場合には、第2槽12の底面に開口する第1槽11を見ることができる。より具体的には、第1槽11は、第2槽12の底面の外縁部近傍において開口している。
また図示する本実施形態では一例として、第2槽12は、底面の一部が上方に盛り上がった段差部を有している。第2槽12の底面のうち、低い部分を下段部12a、下段部よりも上方に盛り上がった部分を上段部12bと称する。
なお、第2槽12の段差部は、第2槽12の内部に内視鏡100を収めるために、内視鏡100の外形に合わせて形成されているものである。したがって、第2槽12は、段差部を有していない形状であってもよい。
処理槽10には、規制部7、水位センサ6、排液口20、循環口30、吐出部36、水投入口58、洗浄液投入口53及び消毒液投入口25が配設されている。
規制部7は、処理槽10の第2槽12内に配置された内視鏡100が、第1槽11に入ることを規制する。規制部7の構成は、内視鏡100が第1槽11内に入り込むことを規制する構成であれば特に限定されるものではない。
例えば、規制部7は、第1槽11と第2槽12との境界近傍に設けられ、内視鏡100が透過しない大きさの網目を有する網状の部材であってもよい。また例えば、規制部7は、第2槽12内において、内視鏡100を所定の姿勢で保持する枠状又はかご状の部材であってもよい。
本実施形態では一例として、規制部7は、第1槽11と第2槽12との境界の近傍において第2槽12の底面よりも上方に突出して設けられた柱状の外形を有する部材である。より具体的には、規制部7は、第1槽11の開口の外縁部であって、第1槽11の開口の中央部よりも第2槽12内に配置された内視鏡100に近接する箇所に配設されている。すなわち規制部7は、第2槽12内に配置された内視鏡100と第1槽11の開口との間に位置することにより、内視鏡100が第1槽11の内部、及び第1槽11の開口の上方に進出することを阻止する。
したがって本実施形態では、図2に示すように、処理槽10内に内視鏡100を配置した場合においても、処理槽10を上方から見た場合に、第1槽11が内視鏡100によって覆われることがない。
また、本実施形態の規制部7は、一例として、後述する水位センサ6を備える。言い換えれば、本実施形態の規制部7は、水位センサ6の外装部材を兼ねるのであり、規制部7と水位センサ6とは一体化している。なお、規制部7と水位センサ6とは、異なる箇所に設けられた異なる部材であってもよい。
水位センサ6は、処理槽10内に存在する液体の液面の高さを検知する部位である。以下では、処理槽10内の液面の高さのことを水位と称するが、「水位」を生じさせる液体は、水のみに限られるものではなく、洗浄液または消毒液等の他の液体も含まれる。
具体的には、水位センサ6は、処理槽10内に予め定められた3つの高さである、第1水位L1、第2水位L2及び第3水位L3のそれぞれについて、浸水しているか否かを検知する。水位センサ6は、制御部2と電気的に接続されている。
第1水位L1は、処理槽10中において、第2槽12の底面の最も低い箇所と同一の高さ、又は底面の最も低い箇所よりも下方となる高さである。本実施形態では一例として、第1水位L1は、第2槽12の底面の最も低い箇所と同一の高さであり、第1槽11と第2槽12との境となる位置である。すなわち、処理槽10内の水位が第1水位と同じ高さにあるとき、第1槽11は液体で満たされており、第2槽12内には液体が存在しない状態である。処理槽10の第1水位L1までの容積を、第1容積V1とする。本実施形態では、第1槽の容積は、第1容積V1と一致する。
第2水位L2は、第2槽12の底面の最も低い箇所よりも上方であり、本実施形態では、第2槽12の上段部12bの底面よりも上方となる高さである。図4に示すように、第2水位L2は、処理槽10内に配置された内視鏡100の最も高い部位よりも上となる。すなわち、処理槽10内に、第2水位L2まで液体を貯留すれば、内視鏡100の全体が液体中に没する。処理槽10の第2水位L2までの容積を、第2容積V2とする。また、第3水位L3は、第2水位L2よりも上方となる高さである。
水位センサ6の構成は特に限定されるものではなく、例えば水位センサ6は、処理槽10の最低水位から最高水位までの全域において水位の変化を連続的に測定可能な形態であってもよいし、また例えば第1水位L1、第2水位L2及び第3水位L3の3箇所のみにおいて、現在の水位がこれらよりも上か下かを判定する形態であってもよい。
本実施形態では一例として、図4に示すように、水位センサ6は、第1水位検知部6a、第2水位検知部6b及び第3水位検知部6cを具備する。第1水位検知部6a、第2水位検知部6b及び第3水位検知部6cは、それぞれ、第1水位L1、第2水位L2及び第3水位L3が、処理槽10内に存在する液体中に没しているか否かを検知する。
第1水位検知部6a、第2水位検知部6b及び第3水位検知部6cは、例えば、液体に浮くフロートの上下動に応じて開閉するスイッチを具備する、いわゆるフロート式水位計と称される構成を有する。
なお、第1水位検知部6a、第2水位検知部6b及び第3水位検知部6cは、第1水位L1、第2水位L2及び第3水位L3に配置された電極と、処理槽10内の第1水位L1よりも下方に配置された電極との間の電気的な導通の有無に基づいて、電極が液体中に没しているか否かを検知する、いわゆる電極式水位計と称される構成等であってもよい。
排液口20は、処理槽10内の最も低い箇所に設けられた開口部である。すなわち、排液口20は、第1槽11の底面に設けられている。排液口20は、排出管路21の一端に接続されている。
排出管路21には、バルブ24及び排出ポンプ22が設けられている。バルブ24は、制御部2からの指示に応じて排出管路21を開閉する。排出ポンプ22は、制御部2からの指示に応じて運転し、運転によって排出管路21内の流体を排液口20から他端21bに向かって移送する。
すなわち、バルブ24を開状態として、排出ポンプ22の運転を開始することによって、処理槽10内に存在する液体は、排液口20及び排出管路21を経由して、排出管路21の他端21bから排出される。なお、排出管路21の他端21bは、排液を受け入れるための排液設備と、ホース等によって接続される。排液設備は、内視鏡リプロセッサ1が配置される施設等に備えられている。
また、バルブ24には、回収管路29が接続されている。バルブ24は、排出管路21を開放した状態及び閉塞した状態の他に、排出管路21の排液口20に接続されている側と、回収管路29とを連通した状態に切り替わることができる。回収管路29は、バルブ24と消毒液を貯留する消毒液タンク28とを連通している。バルブ24が、排出管路21の排液口20に接続されている側と、回収管路29とを連通した状態である場合には、処理槽10内に存在する液体は、消毒液タンク28内に導入される。
循環口30は、第1槽11内において、第1水位L1よりも下であって、第1槽11の底面から上方に所定距離離れた高さに設けられた開口部である。より具体的には、処理槽10内に第1水位L1まで液体が貯留されている状態では、循環口30は全体が液面下に没する高さに設けられている。循環口30には、循環管路31の一端が接続されている。
吐出部36は、循環管路31の他端が接続されており、循環管路31を介して循環口30と連通している。吐出部36は、第1水位L1よりも上方に配設されている。図2に示すように、吐出部36には、接続チューブ110が接続可能である。接続チューブ110は、内視鏡100に設けられた管路の口金部101と接続可能である。接続チューブ110を吐出部36及び口金部101に接続することによって、循環管路31と内視鏡100の管路とが連通する。
本実施形態では一例として、吐出部36は複数設けられており、複数の吐出部36は個別にチャンネルバルブ34によって開閉される。チャンネルバルブ34は、制御部2からの指示に基づいて動作する。
循環管路31には、循環ポンプ32が配設されている。循環ポンプ32は、制御部2からの指示に応じて運転し、運転によって循環管路31内の流体を循環口30から吐出部36に向かって移送する。
処理槽10内の第1水位L1まで液体が貯留されている状態において、循環ポンプ32の運転を開始することによって、処理槽10内に存在する液体は、循環口30及び循環管路31を経由して吐出部36から吐出される。吐出部36が、内視鏡100の管路と接続されている場合には、吐出部36から吐出された液体は、内視鏡100の管路を経由して処理槽10内に戻る。すなわち、循環ポンプ32の運転によって、処理槽10内の液体を循環させることができる。
循環管路31の循環ポンプ32とチャンネルバルブ34との間の区間には、送気管路37及びアルコール管路41が接続されている。
送気管路37には、送気ポンプ38が配設されている。送気ポンプ38は、制御部2からの指示に応じて運転し、運転によって循環管路31内に空気を送り込む。すなわち、送気ポンプ38の運転を開始することによって、空気が吐出部36から吐出される。送気管路37の、循環管路31との接続部と送気ポンプ38との間の区間には、逆止弁39が設けられている。逆止弁39によって、循環管路31内の流体が送気管路37に流れ込むことが防止される。
アルコール管路41は、循環管路31とアルコールを貯留するアルコールタンク40とを連通している。アルコール管路41には、アルコールポンプ42が配設されている。アルコールポンプ42は、制御部2からの指示に応じて運転し、運転によってアルコールタンク40内のアルコールを循環管路31内に送り込む。すなわち、アルコールポンプ42の運転によって、アルコールが吐出部36から吐出される。アルコール管路41の、循環管路31との接続部とアルコールポンプ42との間の区間には、逆止弁43が設けられている。逆止弁43によって、循環管路31内の流体がアルコール管路41に流れ込むことが防止される。
水投入口58は、処理槽10の上方に配設されたノズルである。水投入口58は、水管路56を介して水道接続部55に接続されている。水管路56には、給水バルブ57が配設されている。給水バルブ57は、制御部2からの指示に応じて水管路56を開閉する。水道接続部55には、例えば水道栓等の、内視鏡リプロセッサ1の外部に設けられた、水を吐出する水供給部60が接続される。給水バルブ57を開状態とすることにより、水供給部60から吐出された水が、水管路56及び水投入口58を経由して、処理槽10内に導入される。
洗浄液投入口53は、処理槽10の上方に配設されたノズルである。洗浄液投入口53は、洗浄液管路51を介して、洗浄液を貯留する洗浄液タンク50と接続されている。洗浄液管路51には、洗浄液ポンプ52が配設されている。洗浄液ポンプ52は、制御部2からの指示に応じて運転し、運転によって洗浄液タンク50内の洗浄液を洗浄液投入口53へ送り込む。すなわち、洗浄液ポンプ52の運転によって、洗浄液が洗浄液投入口53から吐出され、処理槽10内に導入される。
本実施形態では一例として、図2に示すように、洗浄液投入口53は、第1槽11の開口の上方に配設されており、洗浄液投入口53から吐出された洗浄液は第1槽11の開口内に落下する。前述のように、規制部7によって、第1槽11の開口の上方には内視鏡100が位置しないようになっている。したがって、洗浄液投入口53は、洗浄液投入口53から吐出された洗浄液が、処理槽10内に配置された内視鏡100の上に落下しない位置に配設されている、と言い換えることができる。
消毒液投入口25は、処理槽10の上方に配設されたノズルである。消毒液投入口25は、消毒液管路26を介して、消毒液を貯留する消毒液タンク28と接続されている。消毒液管路26には、消毒液ポンプ27が配設されている。消毒液ポンプ27は、制御部2からの指示に応じて運転し、運転によって消毒液タンク28内の消毒液を消毒液投入口25へ送り込む。すなわち、消毒液ポンプ27の運転によって、消毒液が消毒液投入口25から吐出され、処理槽10内に導入される。また、前述のように、処理槽10内に消毒液が存在している状態において、バルブ24を、排液口20と回収管路29とを連通した状態に切り替えれば、処理槽10内に存在している消毒液は消毒液タンク28内に戻る。
次に、内視鏡リプロセッサ1の動作を説明する。以下の動作は、制御部2によって、所定のプログラムに基づいて実行される。
まず、内視鏡リプロセッサ1における、処理槽10内に存在する液体を排出する排液工程について説明する。図5は、内視鏡リプロセッサ1の排液工程のフローチャートである。
排液工程は、例えば、処理槽10内に内視鏡100を配置し当該内視鏡100を液体である水又は洗浄液に浸漬させる、すすぎ処理又は洗浄処理の中で行われる。
排液工程の開始時においては、図6に示すように、処理槽10内に内視鏡100が配置されている。内視鏡100の口金部101は、接続チューブ110を介して、吐出部36に接続されている。
また、排液工程の開始時においては、処理槽10内に、水又は洗浄液である液体120が貯留されている。すなわち、バルブ24は閉状態であり、排出ポンプ22及び循環ポンプ32は停止している。排液工程の開始時における液体120の液面は、第2水位L2よりも上方である。
排液工程では、まず、ステップS11において、バルブ24を開状態とし、排出ポンプ22の運転を開始する。ステップS11の実行により、処理槽10内の液体120は、排液口20及び排出管路21を経由して、内視鏡リプロセッサ1の外に排出され始める。したがって、ステップS11の実行により、処理槽10内の水位が低下し始める。
ステップS12では、液面が第2水位L2よりも下に低下するまで待機する。ステップS12の判定は、水位センサ6の第2水位検知部6bの出力信号に基づいて行われる。そして、液面が第2水位L2よりも下に低下したことを検知した後に、ステップS13に移行する。
ステップS13では、制御部2が備える計時部による計時を開始する。本実施形態では一例として、ステップS13を実行した時点をゼロ秒として、タイマーtの計時を開始する。すなわち、タイマーtの値は、液面が第2水位L2よりも下に低下したことを検知した時点からの経過時間を示す。
次に、ステップS14において、循環ポンプ32の運転を開始する。循環ポンプ32の運転を開始することによって、処理槽10内の液体120は、循環口30、循環管路31、接続チューブ110及び内視鏡100の管路を通って処理槽10に戻るように循環して流れる。
ステップS15では、液面が第1水位L1よりも下に低下するまで待機する。ステップS15の判定は、水位センサ6の第1水位検知部6aの出力信号に基づいて行われる。そして、液面が第1水位L1よりも下に低下したことを検知した後に、ステップS16に移行して循環ポンプ32を停止する。
すなわち、ステップS14からステップS16では、処理槽10内から液体120を排出している途中であっても、液面が第1水位L1と第2水位L2との間にある期間において、内視鏡100の管路内に液体120を流し込む。
なお、液面が第1水位L1以上であれば、循環口30は液面下に没しており、循環管路31内に空気が流入しないため、循環ポンプ32の寿命を縮める原因となる空運転は発生しない。
このように本実施形態では、水位が第1水位L1に対して上にあるか下にあるかを検知する水位センサ6を具備することによって、液体120が処理槽10内から排出されるのを待つ期間中においても、液体120を内視鏡100の管路内に流すことができる。このため、内視鏡100の管路内を液体120が流れる時間をより長くすることができる。内視鏡100の管路内は、汚れの付着しやすい部分であるため、洗浄処理やすすぎ処理において、管路内に洗浄液や水が流れる時間を長くすることは好ましい。
次に、ステップS17において、排出停止時間T2を算出する。排出停止時間T2は、バルブ24を閉状態とし、排出ポンプ22を停止する目標時間である。
ステップS17では、まずステップS17を実行した時点のタイマーtの値を時間T1として記憶する。時間T1は、液面が第2水位L2を下回った時点から、液面が第1水位L1を下回った時点まで、にかかった時間である。すなわち、時間T1は、処理槽10から、体積V3の液体120を排出するのに必要とした時間である。体積V3は、第2容積V2と第1容積V1との差よりも、処理槽10内に配置されている内視鏡100等の体積の分だけ小さい。
そしてステップS17では、この液面が第2水位L2から第1水位L1に低下するのにかかった時間T1の値に基づいて、排出停止時間T2を算出する。本実施形態では一例として、排出停止時間T2は、以下の式によって算出される。
T2=T1・(1+V1/V2)+α
ここで、前述のように、V1は処理槽10の第1水位L1までの容積であり、V2は処理槽10の第2水位L2までの容積である。また、αは、所定の定数であり、体積V3のばらつきの影響を吸収するために設けられた余裕時間である。
次に、ステップS18において、送気ポンプ38の運転を開始する。ステップS18の実行時点において、液面は第1水位L1を下回り第1槽11内であるため、第2槽12に配置されている内視鏡100は液面よりも上に位置している。したがって、送気ポンプ38の運転を開始して内視鏡100の管路内に空気を送り込み、管路内の液体120を除去する工程を、液体120が処理槽10内から排出されるのを待つ期間中において開始することができる。すなわち本実施形態では、液体120を処理槽10から排出する排液工程を実行する期間と、内視鏡100の管路内の液体120を吹き飛ばす除水工程を実行する期間とを重ねることができ、内視鏡100に対する液体120を用いた処理にかかる時間を短縮することができる。
そして、ステップS19では、タイマーtの値が排出停止時間T2に達するまで待機する。タイマーtの値が排出停止時間T2に達したら、ステップS20に移行し、バルブ24を閉状態とし、排出ポンプ22を停止する。
次に、ステップS21では、タイマーtの値が、排出停止時間T2に所定の時間βを加えた値に達するまで待機する。すなわち、ステップS21では、バルブ24を閉状態とし、排出ポンプ22を停止した後に、時間βが経過するまで待機する。タイマーtの値が、排出停止時間T2に所定の時間βを加えた値に達したら、ステップS22に移行する。ステップS22では、送気ポンプ38を停止する。
以上に説明したように、本実施形態では、排液工程において処理槽10内の液面が、第1水位L1を下回った時点で、バルブ24を閉状態とし排出ポンプ22を停止するタイミングである排出停止時間T2を定める。
ここで、第1水位L1は、下方に配設された第1槽11と上方に配設された第2槽12との境の高さであるから、処理槽10内の液面が第1水位L1であるとき、液体120は第1槽11内のみに存在する。そして、本実施形態では、規制部7が設けられていることにより、第1槽11内には、内視鏡100の一部が存在しない。したがって、排液工程において処理槽10内の液面が第1水位L1に低下した時点において、処理槽10内に存在する液体120の体積は、処理槽10の第1水位L1までの容積である第1容積V1と一致するのであり、内視鏡100の体積の変化にかかわらず一定である。
このため、本実施形態では、処理槽10から全ての液体120が排出されるまでの時間を、内視鏡100の体積の違いに影響されることなく正確に算出することができ、従来必要とされていた待ち時間を短縮して排液工程にかかる時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、液面が第2水位L2から第1水位L1にまで低下するのに要した時間T1から、排出停止時間T2を算出する。そして、時間T1が短いほど、液面が第1水位L1を下回った時点から、バルブ24を閉状態とし排出ポンプ22を停止するまでの時間が短くなる。
内視鏡リプロセッサ1では、例えば排出管路21の他端21bに接続されるホースの形状や取り回し方の違いによって、排液工程における排出管路21から排出される液体120の流量が変化する。排出管路21から排出される液体120の流量の変化は、時間T1の長短として現れる。例えば、排出管路21から排出される液体120の流量が大きいほど、時間T1は短くなる。
本実施形態では、時間T1が短いほど、排出停止時間T2を短く設定するため、排液工程にかかる時間を短縮することができる。言い換えれば、本実施形態では、排出管路21から排出される液体120の流量の変化を考慮して排出停止時間T2を算出するため、流量の変化を考慮しない場合に必要となる待ち時間を削減することができる。
次に、内視鏡リプロセッサ1における、処理槽10内に洗浄液を投入する洗浄液投入工程について説明する。図7は、内視鏡リプロセッサ1の洗浄液投入工程のフローチャートである。
洗浄液投入工程は、処理槽10内に配置された内視鏡100に対して液体である洗浄液を用いた洗浄処理を実施する際に行われる。本実施形態における洗浄処理は、洗浄液タンク50に貯留されている洗浄液を水によって所定の比率で希釈した希釈洗浄液を用いる。
洗浄液投入工程の開始時においては、処理槽10内に内視鏡100が配置されており、バルブ24は閉状態であり、洗浄液ポンプ52及び循環ポンプ32等のポンプは停止している。また、洗浄液投入工程の開始時においては、処理槽10内の液体は全て排出された状態である。
洗浄液投入工程では、まず、ステップS31において、給水バルブ57を開状態とする。給水バルブ57を開状態とすることにより、水投入口58から処理槽10内への水の導入が開始される。
ステップS32では、液面が第1水位L1に上昇するまで待機する。ステップS32の判定は、水位センサ6の第1水位検知部6aの出力信号に基づいて行われる。そして、液面が第1水位L1まで上昇したしたことを検知した後に、ステップS33に移行する。
ステップS33では、給水バルブ57を閉状態とする。ステップS33の実行時点で、処理槽10内には、所定の体積V1の水が貯留されている。また、このとき、水は第1槽11内に貯留されている。
次に、ステップS34において、洗浄液ポンプ52の運転を開始する。洗浄液ポンプ52の運転を開始することによって、洗浄液タンク50内に貯留されている洗浄液が、洗浄液投入口53から処理槽10内に導入され始める。
ここで、洗浄液投入口53は、第1槽11の開口の上方に位置しており、洗浄液投入口53から吐出された洗浄液は、第1槽11の開口内に直接落下し、第1槽11内に貯留されている水と混合される。すなわち、本実施形態では、水によって希釈される前の高濃度の洗浄液が、処理槽10内に配置されている内視鏡100に触れることがない。このため、樹脂等への攻撃性の高い高濃度の洗浄液が内視鏡100に触れることを防止できる。
次に、ステップS35において、洗浄液ポンプ52の運転時間が所定の時間T4に到達するまで待機する。洗浄液ポンプ52の運転時間が所定の時間T4に到達したら、ステップS36に移行して洗浄液ポンプ52を停止する。
洗浄液ポンプ52を所定の時間T4だけ運転することによって、洗浄液タンク50内から所定の体積の洗浄液が処理槽10の第1槽11内に導入される。ここで、ステップS34からステップS36において、処理槽10の第1槽11内に導入される洗浄液の体積は、所定の体積V1の水との混合比が、内視鏡100に洗浄処理を施すのに適した値となるように定められている。すなわち、ステップS36の実行後には、処理槽10内に、液面が第1水位L1よりも上に位置する体積であって、水によって所定の比率で希釈された希釈洗浄液が貯留された状態となる。また、ステップS36の実行後において、循環口30は液面下に没している。
次に、ステップS37において、循環ポンプ32の運転を開始する。循環ポンプ32の運転を開始することによって、処理槽10内の希釈混合液は、循環口30、循環管路31、接続チューブ110及び内視鏡100の管路を通って処理槽10に戻るように循環して流れる。ここで、循環口30は液面下に没しており、循環管路31内に空気が流入しないため、循環ポンプ32の寿命を縮める原因となる空運転は発生しない。
そして、ステップS38において、循環ポンプ32の運転時間が所定の時間T5に到達するまで待機する。循環ポンプ32の運転時間が所定の時間T5に到達したら、ステップS39において給水バルブ57を開状態とし、ステップS40において洗浄液ポンプ52の運転を開始する。
そして、ステップS41及びステップS42に示すように、洗浄液ポンプ52を所定の時間T6だけ運転した後に停止する。なお、所定の時間T6は、水投入口から処理槽10内に導入される水が第2水位L2に到達するのに必要とする時間より短い。
ステップS41及びステップS42の実行によって、洗浄液タンク50から所定の体積の洗浄液が処理槽10内に移送される。ここで、ステップS41及びステップS42の実行によって処理槽10内に導入される洗浄液の体積は、所定の比率の希釈洗浄液によって第1水位L1から第2水位L2までを満たすのに必要な値となるように定められている。
次にステップS43において、液面が第2水位L2に上昇するまで待機する。ステップS43の判定は、水位センサ6の第2水位検知部6bの出力信号に基づいて行われる。そして、液面が第2水位L2まで上昇したしたことを検知した後に、ステップS44に移行する。
ステップS44では、給水バルブ57を閉状態とする。ステップS44の実行時点で、処理槽10内には、内視鏡100全体を浸漬できる体積の希釈洗浄液が貯留された状態となる。すなわち、ステップS44の実行時点で、内視鏡100の全体が、所定の比率で希釈された希釈洗浄液中に没する。
以上に説明したように、本実施形態の洗浄液投入工程では、ステップS31からステップS36に示すように、まず第1槽11内において、液面が循環口30よりも上になる所定の体積の希釈洗浄液を生成し、ステップS37及びステップS38に示すように希釈洗浄液の内視鏡100の管路内への導入を開始する。そしてその後に、ステップS39からステップS44に示すように、液面下に内視鏡100が没する体積の希釈洗浄液の生成を行う。
このように、本実施形態の洗浄液投入工程では、内視鏡100全体を浸漬できる体積の希釈洗浄液が生成されるのを待つ期間中において、内視鏡100の管路内に、所定の比率で希釈された希釈洗浄液の導入を開始することができ、管路内の洗浄時間を長くすることができる。内視鏡100の管路内は、外装部材等よりも汚れが付着しやすく、洗浄処理を施す時間を長くしたい箇所である。本実施形態では、待機時間中に管路内の洗浄を開始することができるため、内視鏡100に対する洗浄処理に必要な時間を長くすることなく、管路内の洗浄時間を延長することができるため好ましい。
次に、内視鏡リプロセッサ1における、内視鏡100の管路内にアルコールを導入して管路内の乾燥を促進するアルコール乾燥工程について説明する。図8は、内視鏡リプロセッサ1のアルコール乾燥工程のフローチャートである。
アルコール乾燥工程の開始時においては、処理槽10内に内視鏡100が配置されており、バルブ24は閉状態であり、洗浄液ポンプ52及び循環ポンプ32等のポンプは停止している。また、アルコール乾燥工程の開始時においては、処理槽10内の液体は全て排出された状態である。
アルコール乾燥工程では、まずステップS51において、給水バルブ57を開状態とする。給水バルブ57を開状態とすることにより、水投入口58から処理槽10内への水の導入が開始される。
ステップS52では、液面が第1水位L1に上昇するまで待機する。ステップS52の判定は、水位センサ6の第1水位検知部6aの出力信号に基づいて行われる。そして、液面が第1水位L1まで上昇したしたことを検知した後に、ステップS53に移行する。
ステップS53では、給水バルブ57を閉状態とする。ステップS53の実行時点で、処理槽10内には、所定の体積V1の水が貯留されている。
次に、ステップS54において、アルコールポンプ42の運転を開始する。アルコールポンプ42の運転を開始することによって、アルコール管路41及び循環管路31内にアルコールが導入され始める。
次に、ステップS55において、アルコールポンプ42の運転時間が所定の時間T7に到達するまで待機する。アルコールポンプ42の運転時間が所定の時間T7に到達したら、ステップS56に移行してアルコールポンプ42を停止する。
次に、ステップS57において、送気ポンプ38の運転を開始する。送気ポンプ38の運転を開始することにより、接続チューブ110を経由して、循環管路31内のアルコールが、空気とともに内視鏡100の管路内に導入される。アルコールは、内視鏡100の管路を経由して処理槽10内に導入され、処理槽10内に予め貯留されている水と混合され希釈される。処理槽10内においてアルコールを水で希釈することによって、処理槽10内の気中のアルコール濃度の上昇が防止される。
次に、ステップS58において、送気ポンプ38の運転時間が所定の時間T8に到達するまで待機する。送気ポンプ38の運転時間が所定の時間T8に到達したら、ステップS59に移行して送気ポンプ38を停止する。ステップS58までを実行することにより、内視鏡100の管路内にアルコール及び空気が送り込まれ、管路内の水分の除去が完了する。
次に、ステップS59において、バルブ24を開状態とし、排出ポンプ22の運転を開始する。ステップS59の実行により、処理槽10内の水及びアルコールは、排液口20及び排出管路21を経由して、内視鏡リプロセッサ1の外に排出され始める。そして、ステップS61において、排出ポンプ22の運転時間が所定の時間T9に到達するまで待機する。排出ポンプ22の運転時間が所定の時間T9に到達したら、ステップS62に移行して、バルブ24を閉状態とし、排出ポンプ22を停止する。
以上に説明したように、本実施形態では、アルコール乾燥工程の実施時において、アルコールの希釈を行うための水の計量を、水位センサ6の第1水位検知部6aを用いて行うため、アルコールを正確な比率で希釈することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。以下では第1の実施形態との相違点のみを説明するものとし、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略するものとする。図9に示すように、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、ヒータ61及び撹拌装置62を備える点が、第1の実施形態と異なる。
ヒータ61は、処理槽10内に貯留されている例えば消毒液等の液体を所定の温度まで加温する装置である。撹拌装置62は、処理槽10内の液体を撹拌する装置である。撹拌装置62の運転によって液体を撹拌しながら、ヒータ61により加温することにより、処理槽10内の液体全体を偏りなく所定の温度にまで加温することができる。
撹拌装置62は、第1槽11内に配設されている。撹拌装置62の形態は、処理槽10内に貯留されている液体に流れを生じさせる構成であれば特に限定されるものではない。本実施形態では一例として、処理槽10内に配置された撹拌子を、磁力を用いて処理槽10の外部に配置された駆動装置によって回転させる、いわゆるマグネチックスターラと称される形態を有する。
本実施形態では、処理槽10に規制部7が配設されていることにより、内視鏡100が第1槽11内に入り込むことがない。したがって、可動部を有する撹拌装置62を第1槽11内に配設することによって、撹拌装置62と内視鏡100との接触を防止できる。
本実施形態の内視鏡リプロセッサ1のその他の構成及び動作は、第1の実施形態と同様である。したがって、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う内視鏡リプロセッサもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本出願は、2014年8月21日に日本国に出願された特願2014−168621号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものとする。

Claims (4)

  1. 所定の容積を有し最下層に配置された第1槽、及び前記第1槽に連通している第2槽からなり、内視鏡を配置する処理槽と、
    前記第1槽に配置された排液口と、
    前記内視鏡が前記第1槽に入ることを規制する規制部と、
    前記第1槽と前記第2槽との境と同じ水位以下に設定された第1水位が浸水しているか否かを検知する第1水位検知部と、
    前記処理槽において、前記第1水位よりも下であってかつ前記第1槽の底面から上方に所定の距離離れた高さに開口する循環口と、
    一端が前記循環口に接続され、他端が前記処理槽内の前記第1水位よりも高い位置において開口する循環管路と、
    前記循環管路内の流体を、前記一端から他端に向かって移送する循環ポンプと、
    を含むことを特徴とする内視鏡リプロセッサ。
  2. 前記第1槽は、前記第2槽の底面において開口しており、
    前記第1水位検知部は、前記規制部と一体化している
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡リプロセッサ。
  3. 前記処理槽内の液体を前記排液口から排出する排液工程において、前記第1水位検知部によって前記液体の液面が前記第1水位よりも上であることを検知している期間中は前記循環ポンプを運転する制御部を含むことを特徴とする請求項に記載の内視鏡リプロセッサ。
  4. 前記内視鏡が有する管路内に空気を送り込む送気ポンプを含み、
    前記制御部は、前記排液工程において、前記第1水位検知部によって前記液体の液面が前記第1水位よりも下に下降したことを検知した後に、前記送気ポンプの運転を開始して前記管路内への空気の送り込みを開始することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡リプロセッサ。
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