JP5881217B2 - ゴミ噛み解除機構を有する減圧弁 - Google Patents

ゴミ噛み解除機構を有する減圧弁 Download PDF

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Description

本発明は、弁体と弁座間での鉄粉、砂、スケール等の異物(以下、ゴミとも称する。)の噛み込みを防止する様にしたゴミ噛み解除機構を有する減圧弁に関する。
特許文献1には、弁箱側部に開設した入口と出口の夫々に連通する一次側流路と二次側流路とを隔壁にて弁箱内部で区画形成すると共に、一次側流路と二次側流路とを隔壁に開設した弁口を介して連通し、該弁口を挿通する弁棒の一端に弁口の二次側開口部端面に突設した弁座に着離自在なジスク弁(以下、単に弁体と称する。)を連結し、弁棒の他端に二次側流路の圧力変動を感知して変位するダイヤフラムを連結すると共に、該ダイヤフラムを弁体の開弁方向へ調節ばねにて付勢し、入口側に設けたストレーナのメッシュを0.4mmとすると共に、弁棒と弁口との隙間を0.5mm以下とした減圧弁が開示されている。
上記減圧弁では、弁棒と弁口との間の隙間を0.5mmと狭小間隔として給水圧(一次側圧力)を減圧し、ダイヤフラムを閉弁方向へ押圧する圧力を軽減することにより、2次側を通水した安定状態においては、弁体の開度(弁体と弁座間の距離)を弁棒と弁口との隙間(0.5mm)より大きくし、ストレーナ及び前記隙間を通過したゴミが弁体と弁座間に噛み込まれるのを防止する様にしている。
特開2002−132351号公報(図1、2)
しかしながら、一次側圧力が高い場合などに弁体の開度が0.2mm程度の極めて狭小間隔で通水が安定することがあり、この様な場合には、弁棒と弁口の隙間よりも弁体の開度がより狭いため、弁棒と弁口の隙間を通過した微細な異物が弁体と弁座との間に噛み込まれるといった課題を有していた。
そこで、本発明では、微細な異物が弁体と弁座間に噛み込まれたとしても、かかる状態を簡単に解除して平常状態に復帰させる様にしたゴミ噛み解除機構を有する減圧弁を提供することを目的としている。
上記課題に鑑み、本発明のゴミ噛み解除機構を有する減圧弁は、一次側流路と二次側流路を弁口を介して連通する様に設けた弁箱に、弁口の二次側開口部端面に設けた弁座に着離自在な弁体と、二次側流路の圧力変動に応じて弁体の開度を制御する様に弁体に連繋した駆動部とを備えた減圧弁において、前記一次側流路中に一次側から二次側への流量を絞ることができる絞り弁を設けたことを特徴とする。
具体的な一例として、絞り弁は一次側流路中に設けたシートリングに着離自在なプラグと、該プラグの閉弁で一次側流路を水密状に区画した一次側と二次側に連通する様にプラグを固定したスピンドルに穿孔したオリフィスとから成ることを特徴としている。
又、弁体は、弁座に向かうに従い徐々に縮径して成るテーパー状に形成され、そのテーパーの中途位置に閉弁時に弁座に密着可能な触突部を有することを特徴とするもの、弁座との対向面を平坦に形成すると共に、該対向面上には閉弁時に弁座に密着可能な円環突起状の触突部を形成したもの、弁座との対向面を閉弁時に弁座に密着可能な触突部を有する平坦状に形成すると共に、該触突部の中心には弁口内壁を摺接可能な円柱状の摺動部を設けて成り、該摺動部は、その円周方向にわたって軸線に平行な凹凸条を周設し、弁体の全開時以外では凸条が弁口内壁を摺接し、弁体の全開時には弁口より凹凸条が抜脱して凹条の間隔よりも凹凸条の先端部と弁座との間隔が大きくなる様に設定したもの、又は弁座と成した弁口内壁に水密状に摺接可能なピストン状に形成されると共に、弁口の軸線方向長さより短く、弁口に挿脱可能に設けて成り、開弁時には弁口から弁体が離脱する様に設定したものであっても良い。
更に、弁体は自己潤滑性ゴムで形成されたもの、或いは弁座と弁体の一方又は両方にフッ素樹脂コーティングを施しても良い。
要するに本発明は、一次側流路と二次側流路を弁口を介して連通する様に設けた弁箱に、弁口の二次側開口部端面に設けた弁座に着離自在な弁体と、二次側流路の圧力変動に応じて弁体の開度を制御する様に弁体に連繋した駆動部とを備えた減圧弁において、前記一次側流路中に一次側から二次側への流量を絞ることができる絞り弁を設けたので、絞り弁を機能させると、二次側への流量が減少するため、二次側圧力が低下し、弁体を全開させることができる。
これにより、ストレーナを通過して弁体及び弁座まわりに滞留している微細な異物をその下流側へ一気に流下させられ、弁体と弁座間との間に異物が噛み込まれることを防止できる。
絞り弁は一次側流路中に設けたシートリングに着離自在なプラグと、該プラグの閉弁で一次側流路を水密状に区画した一次側と二次側に連通する様にプラグを固定したスピンドルに穿孔したオリフィスとから成るので、プラグをシートリングから離脱させた平常状態では、一次側流路は通常の連通状態にあるため、減圧弁はその本来の機能を果たし、必要に応じてスピンドルにてプラグをシートリングに着座させて閉弁することにより、一次側流路を一次側と二次側に水密状に区画すると、スピンドルに設けたオリフィスによって、一次側から二次側への流量を絞ることができ、これにより上記と同様に、弁体を全開させられ、ストレーナを通過して弁体及び弁座まわりに滞留している微細な異物をその下流側へ一気に流下させられ、弁体と弁座間との間に異物が噛み込まれることを防止できる。
よって、本発明によれば、スピンドルを進退させるだけの簡単な操作で一次側流路の流量を調整することにより、上記の異物の噛み込みを防止できる。
しかも、上記の様に構造が簡単で部品点数の少ない絞り弁を減圧弁に組み込むことができるので、減圧弁自体を大型化する必要もなく、所要コストを抑えることができる。
弁体は、弁座に向かうに従い徐々に縮径して成るテーパー状に形成され、そのテーパーの中途位置に閉弁時に弁座に密着可能な触突部を有するので、弁体の開度が0.2mm程度の極めて狭小間隔で通水が安定した場合であっても、弁体が傾斜して弁座との触突部より下流側が従前のジスク弁に比し空間が広がっているため、ストレーナを通過して弁体及び弁座へ近づく微細な異物は、抵抗なく流れていき易く、弁体と弁座間で噛み込む頻度を従前のジスク弁に比し激減させられ、上記の様に絞り弁を機能させて弁体を全開させた時にも難なく異物を弁体の下流側へと一掃し、弁体と弁座間の異物の噛み込みを防止できる。
弁体は、弁座との対向面を平坦に形成すると共に、該対向面上には閉弁時に弁座に密着可能な円環突起状の触突部を形成したので、弁体の開度が0.2mm程度の極めて狭小間隔で通水が安定した場合であっても、弁座に着座する触突部が弁座との平坦な対向面より突出し、触突部より下流側が従前のジスク弁に比し空間が広がっているため、ストレーナを通過して弁体及び弁座へ近づく微細な異物は、抵抗なく流れていき易く、弁体と弁座間で噛み込む頻度を従前のジスク弁に比し激減させられ、上記の様に絞り弁を機能させて弁体を全開させた時にも難なく異物を弁体の下流側へと一掃し、弁体と弁座間の異物の噛み込みを防止できる。
弁体は、弁座との対向面を閉弁時に弁座に密着可能な触突部を有する平坦状に形成すると共に、該触突部の中心には弁口内壁を摺接可能な円柱状の摺動部を設けて成り、該摺動部は、その円周方向にわたって軸線に平行な凹凸条を周設し、弁体の全開時以外では凸条が弁口内壁を摺接する様に設定したので、通常の開弁では、弁体の弁口内に有する摺動部の凹条を通じて通水させ、凹条の断面積よりも大きな異物を二次側へ流下させず、弁体と弁座間で噛み込む頻度を激減させ、上記の様に絞り弁を機能させて弁体を全開させた時に弁口より凹凸条が抜脱して凹条の間隔よりも凹凸条の先端部と弁座との間隔が大きくなる様に設定することにより、弁体の上流で滞留していた異物を弁体の下流側へと一掃し、弁体と弁座間の異物の噛み込みを防止できる。
弁体は、弁座と成した弁口内壁に水密状に摺接可能なピストン状に形成されると共に、弁口の軸線方向長さより短く、弁口に挿脱可能に設けて成り、開弁時には弁口から弁体が離脱する様に設定したので、弁体の開度が0.2mm程度の極めて狭小間隔で通水が安定した場合であっても、弁口より狭小間隔を以て離間している弁体より下流側が従前のジスク弁に比し空間が広がっているため、ストレーナを通過して弁体及び弁座へ近づく微細な異物は、抵抗なく流れていき易く、弁体と弁座間で噛み込む頻度を従前のジスク弁に比し激減させられ、上記の様に絞り弁を機能させて弁体を全開させた時にも弁体の上流で滞留している異物をも弁体の下流側へと一掃し、弁体と弁座間の異物の噛み込みを防止できる。
弁体は自己潤滑性ゴムで形成されているので、ストレーナを通過して弁体へ流下する微細な異物は弁体表面を滑り、弁体と弁座間に留まることはなく、開弁中に二次側流路へと流下することになるため、弁体と弁座との間に異物が噛み込まれることはない。
弁座と弁体の一方又は両方にフッ素樹脂コーティングを施したので、ストレーナを通過して弁座及び弁体へ流下する微細な異物は弁座及び弁体表面を滑り、弁体と弁座間に留まることはなく、開弁中に二次側流路へと流下することになるため、弁体と弁座との間に異物が噛み込まれることはない等その実用的効果甚だ大である。
本発明に係るゴミ噛み解除機構を有する減圧弁の閉弁状態を示す中央縦断面図である。 同上開弁状態を示す中央縦断面図である。 同上絞り弁を機能させた弁体の全開状態を示す中央縦断面図である。 弁体の第一変形例であって閉弁状態を示す要部拡大断面図である。 同上開弁状態を示す要部拡大断面図である。 同上絞り弁を機能させた弁体の全開状態を示す要部拡大断面図である。 弁体の第二変形例であって閉弁状態を示す要部拡大断面図である。 同上開弁状態を示す要部拡大断面図である。 同上絞り弁を機能させた弁体の全開状態を示す要部拡大断面図である。 弁体の第三変形例であって閉弁状態を示す要部拡大断面図である。 同上開弁状態を示す要部拡大断面図である。 同上絞り弁を機能させた弁体の全開状態を示す要部拡大断面図である。 図12のA−A断面図である。 弁体の第四変形例であって閉弁状態を示す要部拡大断面図である。 同上開弁状態を示す要部拡大断面図である。 同上絞り弁を機能させた弁体の全開状態を示す要部拡大断面図である。
以下本発明の実施の一形態例を図面に基づいて説明する。
本発明に係るゴミ噛み解除機構を有する減圧弁は、一次側流路1と二次側流路2を弁口3を介して連通する様に設けた弁箱4に、弁口3を開閉するために該弁口3の二次側開口部端面3aに設けた弁座5に着離自在な弁体6と、二次側流路2の圧力変動に応じて弁体6の開度を制御する様に弁体6に連繋した駆動部7とを備え、二次側流路2の圧力を検出すべく二次側流路2に連通して設けた駆動部7の圧力検出室8を設けた直動式減圧弁であって、その弁箱4外部からの手動操作にて一次側流路1中に一次側から二次側への流量を絞ることができる絞り弁9を設けている。
弁箱4は、その左右側方に入口10及び出口11の夫々を開設すると共に、内部に入口10及び出口11の夫々に通ずる一次側流路1及び二次側流路2を設けている。
尚、一次側流路1は弁箱4右側に二次側流路2と同軸の直線流路1aと、該直線流路1aより上方へ鉤状に屈曲した直角流路1bとから構成されている。
弁箱4内の中央には、一次側流路1と二次側流路2を上下に区画した隔壁12を設け、該隔壁12に弁口3を開設して両流路1、2を連通して成り、入口10と出口11の流路1、2をS字形と成している。
弁箱4上部は、フランジ13aを周設して成る円形皿状の凹部13と、下部開口端にフランジ14aを周設して成るハット型のボンネット14とをダイヤフラム15を介して接合して夫々のフランジ13a、14aを図示しないボルトとナットにて締結し、ダイヤフラム15で区画した上方空間(ボンネット14内部)に調節ばね16を配設し、又下方(凹部13内部)空間を圧力検出室8と成して駆動部7を構成している。
調節ばね16は、圧縮コイルばねから成り、ダイヤフラム15上面に接合したダイヤフラム押さえと兼用のばね受け17と、ボンネット14の上端開口部より螺挿した調節ねじ18との間に圧縮介装されている。
そして、調節ねじ18を上下に移動して調節ばね16の弾性力を調整し、その下部のダイヤフラム15の変位を調整している。
尚、ボンネット14の上端にはキャップ19を被冠している。
圧力検出室8(凹部13)は、その下部中央(弁箱4上部の弁口3との対応部位に相当)に円形状の開口部を設けて一次側流路1に連通し、該開口部に下方連続して所定長さの筒状部20を設けている。
筒状部20の下方周壁は、一次側流路1と二次側流路2との隔壁12に連続する様に垂下されると共に、その下方周壁において一次側流路1に面する部位の一部は一次側流路1に連通する様に開設されており、圧力検出室8下部と隔壁12において二次側流路2に対応する筒状部20との隣接部位を開設して二次側流路2と圧力検出室8とを連通している。
又、ダイヤフラム15の中心には、筒状部20及び弁口3を挿通した弁棒21を垂下形成し、該弁棒21の下端には、弁口3を開閉する円板状の弁体6を設け、該弁体3と駆動部7とを連繋している。
弁体6は一次側圧力を開弁方向に受ける様に、弁口3の二次側開口部端面3aに円環状に突設した弁座5に着離自在に設けて成り、ダイヤフラム15の変位により開度が制御される様に成している。
又、弁体6は、円板状に形成された合成ゴム製の弁部6aを、これの弁座5との対向面(図において上面)のみを残して上方のみが開口された円板状の弁体カバー6b内に装填され、弁部6aの形状が保持される。
尚、弁体6の弁部6aは、フッ素ゴム(FKM)等の自己潤滑性ゴムにて形成されたもの、又は表面にフッ素樹脂コーティングを施して弁座5との対向面の摩擦抵抗を低減している。尚、弁座5の表面にもフッ素樹脂コーティングを施しても良い。
この様に、弁体6及び弁座5の表面を滑り易くすることで、微細な異物は、常に弁体6と弁座5間に留まることはなく、開弁中に二次側流路5へと流下させられる。
そして、弁棒21の中途部位には、筒状部20の内壁を摺動するピストン22を外方突設し、該ピストン22にはOリング23を周設し、一次側流路1と圧力検出室8とを水密状に区画している。
尚、ピストン22の有効受圧面積は、弁体6の一次側の有効受圧面積より若干大きく設定している。
ダイヤフラム15の下面に接合したナットから成るダイヤフラム受け24は、筒状部20より大径に形成し、ダイヤフラム15が最下限に変位した状態で、このダイヤフラム受け24が筒状部20の上方開口端に着座し、かかる状態での弁体6のリフトを規制している。
この様に配管された減圧弁は、二次側流路2に連通する圧力検出室8の二次側圧力によるダイヤフラム15への上向き(閉弁方向)の力と、調節ばね16による下向き(開弁方向)の力がバランスすることにより、弁体3の開度が制御され、図2に示す様に、二次側圧力を一次側圧力より低いある一定の圧力に保持する。
絞り弁9は、一次側流路1中に設けた後述のシートリング25aに着離自在なプラグ9aと、該プラグ9aの閉弁で一次側流路1を水密状に区画した一次側と二次側に連通する様にプラグ9aを固定したスピンドル9bに穿孔したオリフィス9cとから主に構成されている。
以下、絞り弁9について詳述する。
直線流路1aにおいて出口11に隔壁12を介して対向する閉塞端部には直線流路1aと同軸のねじ穴26が開設されている。
このねじ穴26には、直線流路1aと同軸で横臥した円筒状のストレーナ25の基端開口部を閉塞固定すると共に、該ストレーナ25の軸心上を進退自在に貫通するスピンドル9bの基端側を水密状に螺挿したストレーナキャップ27を水密状に螺着し、該ストレーナキャップ27を弁箱4に対し着脱自在と成している。
又、ストレーナ25の先端開口部25aは、直線流路1aの下流に設けたストレーナ25の受入れ口28に水密状に挿嵌され、プラグ9aが着離自在なシートリング25aと成しており、該シートリング25aからプラグ9aを離脱させた平常状態では、一次側流路1は通常の連通状態にあるため、流水は入口10から直角流路1bを経て直線流路1a内のストレーナ25を通過してその下流へ流動する。
スピンドル9bにおいて、ストレーナ25の先端開口部(シートリング)25aより外方(下流)へ突出した先端方には、シートリング25aに向かうに従い徐々に縮径して成る円錐台状のプラグ9aが固定され、ストレーナキャップ27より外方突出する基端は、ストレーナキャップ27に設けたスピンドル螺挿穴より大径に形成してスピンドル9bを回転させながら進退操作する摘まみ9dと成している。
そして、ストレーナキャップ27より摘まみ9dのみが突出した図1、2の通常状態では、スピンドル9bが弁箱4内に押し込まれ、プラグ9aがシートリング25aより離脱して一次側流路1(直線流路1a)は連通状態にあり、減圧弁は、上記の様に二次側圧力を一次側圧力より低いある一定の圧力に保持するといった本来の機能を果たす。
又、上記通常状態の摘まみ9dを手動にて回転させながら、スピンドル9bをストレーナキャップ27(弁箱4)より引出すと、プラグ9aがシートリング25aに着座することにより閉弁し、直線流路1aを一次側と二次側に水密状に区画する。
これにより、スピンドル9bの軸心の先端から基端側へ所定長さ穿設された細長穴と該細長穴に直交してストレーナ25内に連通する直径穴とから成るオリフィス9cのみによって直線流路1aは連通し、一次側から二次側への流量を絞ることができる。
尚、スピンドル9a適所には、プラグ9aによる先端開口部25aの閉塞時に、ストレーナ25の基端開口部を閉塞固定したストレーナキャップ27の内側端面に当接する止め輪29を設けている。
上記の様に、絞り弁9を機能させて一次側から二次側への流量を絞ると、二次側への流量が減少するため、二次側圧力が低下し、弁体6を全開させることができる。
これにより、ストレーナ25を通過して弁体6及び弁座5まわりに滞留している微細な異物を二次側へ一気に流下させられ、弁体6と弁座5間との間に異物が噛み込まれることを防止する。
このとき、弁体6の弁部6aは、自己潤滑性ゴムで形成されたもの、又は表面にフッ素樹脂コーティングを施したり、弁座5表面にフッ素樹脂コーティングを施すことにより、弁体6及び弁座5の表面の摩擦抵抗が低減され、ストレーナ25を通過して弁体6及び弁座5へ流下する微細な異物は、その表面を滑り、弁体6及び弁座5間に留まることはなく、開弁中に二次側流路2へと流下することになるため、弁体6と弁座5との間に異物が噛み込まれることはない。
次に弁体6の4つの変形例について図面に基づいて説明する。
以下で説明する各弁体6は、上記減圧弁に組み込まれるもので、その他の構成については、上記と同一のため、上記と同一又は相当部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
先ず、図4〜6に示す第一変形例の弁体6は、その弁部6aが弁座5に向かうに従い徐々に縮径して成るテーパー状に形成され、かかるテーパーの中途位置に図4に示す閉弁時に弁座5に密着可能な触突部30を有している。
尚、弁部6aは上記と同様に自己潤滑性ゴムで形成されたもの、又は表面にフッ素樹脂コーティングが施されている。
上記の様に弁体6を形成することにより、弁体6の開度が図5に示す様に極めて狭小間隔で通水が安定した場合であっても、弁体6が傾斜して弁座5との触突部30より下流側が従前のジスク弁に比し空間Xが広がっているため、ストレーナ25を通過して弁体6及び弁座5へ近づく微細な異物は、抵抗なく流れていき易く、弁体6と弁座5間で噛み込む頻度を従前のジスク弁に比し激減させられる。
又、上記の様に絞り弁9を機能させて弁体6を図6に示す様に全開させた時にも難なく異物を弁体6の下流側へと一掃し、弁体6と弁座5間の異物の噛み込みを防止する。
図7〜9に示す第二変形例の弁体6にあっては、その弁部6aを弁座5との対向面が平坦な円板状に形成されると共に、その対向面上には図7に示す閉弁時に弁座5に密着可能な円環突起状の触突部30を形成している。
尚、弁部6aは上記と同様に自己潤滑性ゴムで形成されたもの、又は表面にフッ素樹脂コーティングが施されている。
上記の様に弁体6を形成することにより、弁体6の開度が図8に示す様に極めて狭小間隔で通水が安定した場合であっても、弁座5に着座する触突部が弁座5との平坦な対向面より突出し、触突部30より下流側が従前のジスク弁に比し空間Xが広がっているため、ストレーナを通過して弁体6及び弁座5へ近づく微細な異物は、抵抗なく流れていき易く、弁体6と弁座5間で噛み込む頻度を従前のジスク弁に比し激減させられる。
又、上記の様に絞り弁9を機能させて弁体6を図9に示す様に全開させた時にも難なく異物を弁体6の下流側へと一掃し、弁体6と弁座5間の異物の噛み込みを防止する。
図10〜13に示す第三変形例の弁体6にあっては、その弁部6aは弁座5との対向面が図10に示す閉弁時に弁座5に密着可能な触突部30を有する平坦な円板状に形成されると共に、該触突部30の中心には弁口3内壁を摺接可能な円柱状の摺動部31を設けている。
摺動部31は、弁口3の軸線方向長さより短く、その円周方向にわたって軸線に平行な断面三角形状の凹凸条31a、31bを周設している(図13参照)。
尚、弁部6aは上記と同様に自己潤滑性ゴムで形成されたもの、又は表面にフッ素樹脂コーティングが施されている。
そして、弁体6の全開時以外では凸条31bが弁口3内壁を摺接する様に設定することにより、図11に示す通常の開弁状態では、弁体6の弁口3内に有する摺動部31の凹条31aを通じて通水させ、凹条31aの断面積よりも大きな異物を二次側へ流下させず、弁体6と弁座5間で噛み込む頻度を激減させられる。
又、上記の様に絞り弁9を機能させて弁体6を図12に示す様に全開させた時に弁口3より凹凸条31a、31bが抜脱して凹条31a(凸条31b先端間)の間隔dよりも凹凸条31a、31bの先端部と弁座5との間隔Sが大きくなる様に設定することにより、弁体6の上流で滞留していた異物を弁体6の下流側へと一掃し、弁体6と弁座5間の異物の噛み込みを防止する。
図14〜16に示す第四変形例の弁体6にあっては、その弁部6aは、弁座5と成した弁口3内壁に水密状に摺接可能なピストン(円柱)状に形成されると共に、弁口3の軸線方向長さより短く、弁口3に挿脱可能に設けている。
尚、弁部6aは上記と同様に自己潤滑性ゴムで形成されたもの、又は表面にフッ素樹脂コーティングが施されている。
又、弁口3の二次側開口部端面3aは平坦な円環状に形成され、該二次側開口部端面3aには図14に示す閉弁時に円板状に形成された弁体カバー6bが当接する様に成している。
そして、開弁時には弁口3から弁体6が離脱する様に設定することにより、弁体6の開度が図15に示す様に極めて狭小間隔で通水が安定した場合であっても、弁口3より狭小間隔を以て離間している弁体6より下流側が従前のジスク弁に比し空間Xが広がっているため、ストレーナ25を通過して弁体6及び弁座5へ近づく微細な異物は、抵抗なく流れていき易く、弁体6と弁座5間で噛み込む頻度を従前のジスク弁に比し激減させられる。
又、上記の様に絞り弁9を機能させて弁体6を図16に示す様に全開させた時にも弁体6の上流で滞留している異物をも異物を弁体6の下流側へと一掃し、弁体6と弁座5間の異物の噛み込みを防止する。
1 一次側流路
2 二次側流路
3 弁口
3a 二次側開口部端面
4 弁箱
5 弁座
6 弁体
7 駆動部
9 絞り弁
9a プラグ
9b スピンドル
9c オリフィス
25a シートリング
30 触突部
31 摺動部
31a 凹条
31b 凸条

Claims (8)

  1. 一次側流路と二次側流路を弁口を介して連通する様に設けた弁箱に、弁口の二次側開口部端面に設けた弁座に着離自在な弁体と、二次側流路の圧力変動に応じて弁体の開度を制御する様に弁体に連繋した駆動部とを備えた減圧弁において、前記一次側流路中に一次側から二次側への流量を絞ることができる絞り弁を設け、該絞り弁は一次側流路中に設けたシートリングに着離自在なプラグと、該プラグの閉弁で一次側流路を水密状に区画した一次側と二次側に連通する様にプラグを固定したスピンドルに穿孔したオリフィスとから成ることを特徴とするゴミ噛み解除機構を有する減圧弁。
  2. 一次側流路と二次側流路を弁口を介して連通する様に設けた弁箱に、弁口の二次側開口部端面に設けた弁座に着離自在な弁体と、二次側流路の圧力変動に応じて弁体の開度を制御する様に弁体に連繋した駆動部とを備えた減圧弁において、前記一次側流路中に一次側から二次側への流量を絞ることができる絞り弁を設け、弁体は、弁座との対向面を閉弁時に弁座に密着可能な触突部を有する平坦状に形成すると共に、該触突部の中心には弁口内壁を摺接可能な円柱状の摺動部を設けて成り、該摺動部は、その円周方向にわたって軸線に平行な凹凸条を周設し、弁体の全開時以外では凸条が弁口内壁を摺接し、弁体の全開時には弁口より凹凸条が抜脱して凹条の間隔よりも凹凸条の先端部と弁座との間隔が大きくなる様に設定したことを特徴とするゴミ噛み解除機構を有する減圧弁。
  3. 弁体は、弁座に向かうに従い徐々に縮径して成るテーパー状に形成され、そのテーパーの中途位置に閉弁時に弁座に密着可能な触突部を有することを特徴とする請求項1記載のゴミ噛み解除機構を有する減圧弁。
  4. 弁体は、弁座との対向面を平坦に形成すると共に、該対向面上には閉弁時に弁座に密着可能な円環突起状の触突部を形成したことを特徴とする請求項1記載のゴミ噛み解除機構を有する減圧弁。
  5. 弁体は、弁座との対向面を閉弁時に弁座に密着可能な触突部を有する平坦状に形成すると共に、該触突部の中心には弁口内壁を摺接可能な円柱状の摺動部を設けて成り、該摺動部は、その円周方向にわたって軸線に平行な凹凸条を周設し、弁体の全開時以外では凸条が弁口内壁を摺接し、弁体の全開時には弁口より凹凸条が抜脱して凹条の間隔よりも凹凸条の先端部と弁座との間隔が大きくなる様に設定したことを特徴とする請求項1記載のゴミ噛み解除機構を有する減圧弁。
  6. 弁体は、弁座と成した弁口内壁に水密状に摺接可能なピストン状に形成されると共に、弁口の軸線方向長さより短く、弁口に挿脱可能に設けて成り、開弁時には弁口から弁体が離脱する様に設定したことを特徴とする請求項1記載のゴミ噛み解除機構を有する減圧弁。
  7. 弁体は自己潤滑性ゴムで形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のゴミ噛み解除機構を有する減圧弁。
  8. 弁座と弁体の一方又は両方にフッ素樹脂コーティングを施したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のゴミ噛み解除機構を有する減圧弁。
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