JP5881173B2 - 配線基板の製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体集積回路素子等の半導体素子を搭載するために用いられる配線基板の製造方法に関するものである。
半導体集積回路素子等の半導体素子を搭載するための配線基板の製造方法として、配線導体の形成に転写方法を用いたものがある。
このような配線基板の製造方法における従来の例を図7〜図10を基に説明する。先ず、図7(a)に示すように、絶縁シート11aと、樹脂フィルム12a・12bとを準備する。絶縁シート11aは、厚みが30〜200μm程度、幅および長さがそれぞれ20〜60cm程度の長方形であり、耐熱繊維の束を縦横に織ってシート状にした耐熱繊維基材に未硬化の熱硬化性樹脂組成物を含浸させた後、乾燥あるいは半硬化状態としたものである。また、樹脂フィルム12a・12bは、厚みが10〜30μm程度であり、例えばポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂から成るフィルムが用いられる。
次に、図7(b)に示すように、絶縁シート11aの上下両主面に樹脂フィルム12a・12bを、図示しない粘着層を介して剥離可能に貼着する。次に、図7(c)に示すように、上下面に樹脂フィルム12a・12bが貼着された絶縁シート11aに複数の貫通孔13aを形成する。貫通孔13aの形成は、上下に樹脂フィルム12a・12bが貼着された絶縁シート11aを図示しない平坦な吸着テーブル上に載置するとともに、その上面側からレーザ光を照射することにより行われる。このとき上面側の樹脂フィルム12b上には、貫通孔13aの開口部に樹脂フィルム12bの一部が溶けてできたリング状の突起14が形成される。
次に、図8(a)に示すように、樹脂フィルム12a・12bおよび絶縁シート11aを連通する貫通孔13a内に導体ペースト15aを充填する。貫通孔13a内に導体ペースト15aを充填するには、上面側の樹脂フィルム12b上に導体ペースト15aを供給するとともに、その上を硬質ゴム製のスキージを導体ペースト15aを掻きながら摺動させることにより充填する方法が採用される。このとき、貫通孔13a内に充填された導体ペースト15aは、突起14の高さまで充填される。
次に、図8(b)に示すように、絶縁シート11aの両主面から樹脂フィルム12a・12bを剥離して除去する。このとき、貫通孔13aに充填された導体ペースト15aは、樹脂フィルム12a・12bの厚みに応じた高さだけ絶縁シート11aの上下面から突出した状態となる。なお、絶縁シート11aの上面側に突出する導体ペースト15aは、突起14の高さ分がさらに高くなる。
次に、図9(a)に示すように、別途、ポリエチレンナフタレート等の樹脂フィルムから成る支持フィルム17a・17bの一方の主面上に銅箔等の金属箔から成る配線導体16a・16bが剥離可能に貼着された転写シート18a・18bを準備する。この転写シート18a・18bの配線導体16a・16bは、支持フィルム17a・17bの一方の主面に銅箔等の金属箔を間に図示しない粘着材を介して貼着した後、その金属箔をフォトリソグラフィー技術により所定のパターンにエッチングすることにより形成される。配線導体16a・16bの厚みは5〜30μm程度である。
次に、図9(b)に示すように、配線導体16a・16bが導体ペースト15aの端部を覆うようにして転写シート18a・18bを絶縁シート11aの上下面に重ねて上下からプレスすることにより配線導体16a・16bを絶縁シート11aに埋入した後、図9(c)に示すように、支持フィルム17a・17bを除去することにより、配線導体16a・16bを両面に転写する。
さらに、図10(a)に示すように、貫通孔13b内に導体ペースト15bが充填されている絶縁シート11bと、支持フィルム17cの一方の主面上に銅箔等の金属箔から成る配線導体16cが剥離可能に貼着された転写シート18cとを別途準備し、配線導体16a・16bが転写された絶縁シート11a上に配置する。なお、絶縁シート11bおよび導体ペースト15bは、絶縁シート11aおよび導体ペースト15aと同様の材料および同様の方法により形成されている。また、転写シート17cは、転写シート17a・17bと同様の材料および同様の方法により形成されている。
次に、図10(b)に示すように、配線導体16bが導体ペースト15bの端部を覆うようにして絶縁シート11bを絶縁シート11a上に重ねるとともに、配線導体16cが導体ペースト15bの端部を覆うようにして転写シート18cを絶縁シート11b上に重ねて上下からプレスすることにより導体ペースト15bと配線導体16bとの間、絶縁シート11bと絶縁シート11aおよび配線導体16aとの間を密着させるとともに配線導体16cを絶縁シート11bに埋入する。
最後に、図10(c)に示すように、支持フィルム17cを除去することにより積層体を形成した後、この積層体を上下から加圧しながら加熱して絶縁シート11a・11bおよび導体ペースト15a・15bを熱硬化させることにより配線基板20が完成する。
しかしながら、上述した方法によると、絶縁シート11bでは、その片面のみに配線導体16cが埋入されるものの、絶縁シート11aにおいては、その両面に配線導体16a・16bが埋入される。つまり、絶縁シート11bの導体ペースト15bは絶縁シート11bの上下面から突出した高さに加えて配線導体16cの1層分だけ圧縮されることになり、他方、絶縁シート11aの導体ペースト15aは絶縁シート11aの上下面から突出した高さに加えて配線導体16aおよび16bの2層分だけ圧縮されることになる。したがって、絶縁シート11aの導体ペースト15aの方が絶縁シート11bの導体ペースト15bより大きく圧縮されてしまい、貫通孔13a内に収容しきれない分の導体ペースト15aが絶縁シート11aの表面と配線導体16bとの間に押し広げられて配線導体16bの外側に食み出してしまいやすくなる。このような食み出しは、配線導体16b同士の間の電気的な絶縁信頼性を低下させてしまう。
特開2010−109198号公報 特開2009−260263号公報
本発明は、絶縁シートに埋入された配線導体から導体ペーストが食み出すことを有効に防止して配線導体間の絶縁信頼性が高い配線基板を提供することを課題とする。
本発明の配線基板の製造方法は、未硬化の熱硬化性樹脂を含有する第1および第2の絶縁シートを準備する工程と、前記第1および第2の絶縁シートに複数の貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔内に導体ペーストを前記第1および第2の絶縁シートの両面から突出するように充填する工程と、前記第1の絶縁シートの両面に前記導体ペーストを覆うようにして金属箔から成る配線導体を転写埋入する工程と、前記第2の絶縁シートの一方の面に前記導体ペーストを覆うようにして金属箔から成る配線導体を転写埋入するとともに該第2の絶縁シートの他方の面を前記第1の絶縁シートの一方の面に積層する工程と、前記第1および第2の絶縁シートならびに前記導体ペーストを硬化させる工程とを行なう配線基板の製造方法において、前記第1の絶縁シートの両面から突出する前記導体ペーストの両方の高さの和を、前記第2の絶縁シートの両面から突出する前記導体ペーストの両方の高さの和よりも小さいものとしておくことを特徴とするものである。
本発明の配線基板によれば、両面に配線導体が転写埋入される第1の絶縁シートの両面から突出する導体ペーストの両方の高さの和を、片面に配線導体が転写埋入される第2の絶縁シートの両面から突出する導体ペーストの両方の高さの和よりも低いものとしておくことから、第1の絶縁シートの両面に導体ペーストを覆うようにして配線導体を転写埋入させた際に、第1の絶縁シートの導体ペーストが大きく圧縮されることを低減することができる。その結果、絶縁シートに埋入された配線導体から導体ペーストが食み出すことを有効に防止して配線導体間の絶縁信頼性が高い配線基板を提供することができる。
図1は、本発明の配線基板の製造方法の実施形態の一例を説明するための概略断面図である。 図2は、本発明の配線基板の製造方法の実施形態の一例を説明するための概略断面図である。 図3は、本発明の配線基板の製造方法の実施形態の一例を説明するための概略断面図である。 図4本発明の配線基板の製造方法の実施形態の一例を説明するための概略断面図である。 図5は、本発明の配線基板の製造方法の実施形態の一例を説明するための概略断面図である。 図6は、本発明の配線基板の製造方法の実施形態の一例を説明するための概略断面図である。 図7は、従来の配線基板の製造方法を説明するための概略断面図である。 図8は、従来の配線基板の製造方法を説明するための概略断面図である。 図9は、従来の配線基板の製造方法を説明するための概略断面図である。 図10は、従来の配線基板の製造方法を説明するための概略断面図である。
次に、本発明の配線基板の製造方法における実施形態の一例を添付の図1〜図6を基にして説明する。先ず、図1(a)に示すように、絶縁シート1aと樹脂フィルム2aおよび2bとを準備する。
絶縁シート1aは、耐熱繊維の束を縦横に織ってシート状にした耐熱繊維基材に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸させた後、乾燥あるいは半硬化状態としたものであり、厚みが30〜200μm程度、幅および長さがそれぞれ20〜60cm程度の長方形である。耐熱繊維としては、例えばガラス繊維やアラミド繊維・全芳香族エステル繊維等が用いられる。また熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂、アリル変性ポリフェニレンエーテル樹脂等が用いられる。
樹脂フィルム2aは、例えばポリエチレンテレフタレート等の耐熱性を有する熱可塑性樹脂から成り、厚みが5〜15μm程度である。また、樹脂フィルム2bは、2枚の樹脂樹脂フィルム2baと樹脂フィルム2bbとが剥離可能に積層された積層フィルムであり、樹脂フィルム2baの厚みが樹脂フィルム2aと同じ5〜15μm程度、樹脂フィルム2bbの厚みがそれよりも厚い20〜100μm程度である。樹脂フィルム2ba・2bbは、共にポリエチレンテレフタレート等の耐熱性を有する熱可塑性樹脂から成る。なお、樹脂フィルム2a・2bの絶縁シート1a側の表面には図示しない粘着層が被着されている。
次に、図1(b)に示すように、絶縁シート1aの下面に粘着層を介して樹脂フィルム2aを貼着するとともに絶縁シート1aの上面に粘着層を介して樹脂フィルム2bを貼着する。なお、この場合、樹脂フィルム2baと樹脂フィルム2bbとの間の密着力を、樹脂フィルム2baと絶縁シート1aとの間の密着力よりも弱いものとしておく。
次に、図1(c)に示すように、樹脂フィルム2a・2bが貼着された絶縁シート1aに樹脂フィルム2bの側から複数の貫通孔3aを形成する。貫通孔3aの形成は、樹脂フィルム2a・2bが貼着された絶縁シート1aを図示しない平坦な吸着テーブル上に樹脂フィルム2aを下にして載置するとともに、その上面側からレーザ光を照射することにより行われる。このとき上面側の樹脂フィルム2bにおいては、貫通孔3aの開口部に上面側の樹脂フィルム2bbの一部が溶けてできたリング状の突起4aが形成される。
次に、図2(a)に示すように、樹脂フィルム2bにおける下面側の樹脂フィルム2ba上から上面側の樹脂フィルム2bbを剥離して除去する。これにより絶縁シート1aの上面にはリング状の突起4aのない樹脂フィルム2baが残ることとなる。このとき、樹脂フィルム2baと樹脂フィルム2bbとの間の密着力が樹脂フィルム2baと絶縁シート1aとの間の密着力よりも弱いので、樹脂フィルム2ba上から樹脂フィルム2bbを剥離しても樹脂フィルム2baと絶縁シート1aとの間に剥離が起こることはなく、極めて容易かつ良好に樹脂フィルム2ba上から樹脂フィルム2bbを剥離することができる。
次に、図2(b)に示すように、絶縁シート1および樹脂フィルム2a・2baを連通する貫通孔3a内に導体ペースト5aを充填する。貫通孔3a内に導体ペースト5aを充填するには、上面側の樹脂フィルム2ba上に導体ペースト5aを供給するとともに、その上を硬質ゴム製のスキージを導体ペースト5aを掻きながら摺動させることにより充填する方法が採用される。このとき、上面側の樹脂フィルム2ba上には突起4aが残っていないので、樹脂フィルム2baの貫通孔3a内には樹脂フィルム2baの厚みに応じた分だけの導体ペースト5aが充填されることになる。
導体ペースト5aは、例えば錫と銀とビスマスと銅との合金から成る金属粉末とトリアリルシアヌレートやトリアリルイソシアヌレート、トリスエポキシプロピルイソシアヌレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート等のトリアジン系熱硬化性樹脂とを含有している。そして、金属粉末同士の接触により導電性を呈する。なお、金属粉末の含有量は、導体ペースト5aの総量に対して、80〜95重量%が好ましい。金属粉末の含有量が80重量%より少ないと、トリアジン系熱硬化性樹脂により金属粉末同士の接続が妨げられ、導通抵抗が上昇してしまう傾向があり、95重量%を超えると、金属粉末およびトリアジン系熱硬化性樹脂を含有した導体ペーストの粘度が上がり過ぎて良好に充填ができない傾向にある。したがって、金属粉末の含有量は80〜95重量%が好ましい。
次に、図2(c)に示すように、絶縁シート1aの両主面から樹脂フィルム2a・2baを剥離して除去する。このとき、樹脂フィルム2baの貫通孔3a内には、上述したように樹脂フィルム2baの厚みに応じた分だけの導体ペースト5aが充填されているので、導体ペースト5aは樹脂フィルム2a・2baの厚みに応じた分だけ絶縁シート1aの上下面から突出した状態となる。なおこのとき、樹脂フィルム2a・2baの厚みが5μm未満であると、絶縁シート1aの主面から突出する導体ペースト5aの高さが低いものとなって、後述するように、絶縁シート1aの両面に導体ペースト5aの端部を覆うように配線導体6a・6bを積層する際に、導体ペースト5aと配線導体6a・6bとの密着が弱いものとなる危険性が高くなり、逆に15μmを超えると、絶縁シート1aの主面から突出する導体ペースト5aの高さが高いものとなって、絶縁シート1aの表面に導体ペースト5aの端部を覆うように配線導体6a・6bを積層する際に、導体ペースト5aの突出部が横に大きく潰れて配線導体6a・6bからはみ出してしまう危険性が高くなる。したがって、樹脂フィルム2a・2baの厚みは5〜15μmの範囲が好ましい。
次に、図3(a)に示すように、別途、ポリエチレンナフタレート等の樹脂フィルムから成る支持フィルム7a・7bの一方の主面上に銅箔等の金属箔から成る配線導体6a・6bが剥離可能に貼着された転写シート8a・8bを準備する。この転写シート8a・8bの配線導体6a・6bは、支持フィルム7a・7bの一方の主面に銅箔等の金属箔を間に図示しない粘着材を介して貼着した後、その金属箔をフォトリソグラフィー技術により所定のパターンにエッチングすることにより形成される。配線導体6a・6bの厚みは5〜30μm程度である。
次に、図3(b)に示すように、絶縁シート1aの上に転写シート8a・8bの配線導体6a・6bを導体ペースト5aの端部を覆うように重ねてプレスすることにより積層した後、図3(c)に示すように、支持フィルム7a・7bを除去することにより、配線導体6a・6bを転写する。このとき、導体ペースト5aは絶縁シート1の表面から樹脂フィルム2a・2baの厚みに応じた適正な高さだけ突出した状態となっていたので、導体ペースト5aが配線導体6a・6bからはみ出すことが有効に防止される。
さらに、図4(a)に示すように、絶縁シート1bと樹脂フィルム2c・2dとを別途準備する。絶縁シート1bは、上述した絶縁シート1aと同様の材料および大きさである。また、樹脂フィルム2c・2dは、上述した樹脂フィルム2aと同様の材料であり、厚みが10〜30μm程度でる。
次に、図4(b)に示すように、絶縁シート1bの上下両主面に樹脂フィルム2b・2cを、図示しない粘着層を介して剥離可能に貼着する。次に、図4(c)に示すように、上下面に樹脂フィルム2c・2dが貼着された絶縁シート1bに複数の貫通孔3bを形成する。貫通孔3bの形成は、上下に樹脂フィルム2c・2dが貼着された絶縁シート1bを図示しない平坦な吸着テーブル上に載置するとともに、その上面側からレーザ光を照射することにより行われる。このとき上面側の樹脂フィルム2d上には、貫通孔3bの開口部に樹脂フィルム2dの一部が溶けてできたリング状の突起4bが形成される。
次に、図5(a)に示すように、樹脂フィルム2c・2dおよび絶縁シート11bを連通する貫通孔3b内に導体ペースト5bを充填する。貫通孔3b内に導体ペースト5bを充填するには、上述した導体ペースト5aと同様の方法が用いられる。このとき、貫通孔3b内に充填された導体ペースト5bは、突起4bの高さまで充填される。
次に、図5(b)に示すように、絶縁シート1bの両主面から樹脂フィルム2c・2dを剥離して除去する。このとき、貫通孔3bに充填された導体ペースト5bは、樹脂フィルム2c・2dの厚みに応じた高さだけ絶縁シート1bの上下面から突出した状態となる。なお、絶縁シート1bの上面側に突出する導体ペースト5bは、突起4bの高さ分がさらに高くなる。したがって、絶縁シート1bの上下面から突出する導体ペースト5bの両方の高さの和は、絶縁シート1aの上下面から突出する導体ペースト5aの両方の高さの和よりも大きいものとなる。
さらに、図6(a)に示すように、支持フィルム7cの一方の主面上に銅箔等の金属箔から成る配線導体6cが剥離可能に貼着された転写シート8cを別途準備し、配線導体6a・6bが転写された絶縁シート1上に、導体ペースト5bが充填された絶縁シート1bを挟んで配置する。なお、転写シート8cは、転写シート8a・8bと同様の材料および同様の方法により形成されている。また、絶縁シート1bは、導体ペースト5bの突出高さが高い方を絶縁シート1a側に向ける。
次に、図6(b)に示すように、配線導体6bが導体ペースト5bの端部を覆うようにして絶縁シート1bを絶縁シート1a上に重ねるとともに配線導体6cが導体ペースト5bの端部を覆うようにして転写シート8cを絶縁シート1b上に重ねて上下からプレスすることにより導体ペースト5bと配線導体6bとの間、絶縁シート1bと絶縁シート1aおよび配線導体6aとの間を密着させるとともに配線導体6cを絶縁シート1bに埋入する。このとき、導体ペースト5bは、絶縁シート1bの一方の面から突出する高さが突起4bの高さ分高くなっていることから、配線導体6cの埋入により十分に圧縮されて配線導体6b・6cと電気的に良好に接続される。また、導体ペースト5bは絶縁シート1bの上下面から突出した高さに加えて配線導体6cの1層分だけ圧縮されることから、導体ペースト5aの場合と比較してその圧縮量が大きくなることはない。したがって、導体ペースト5bが配線導体6b・6cから食み出すことはない。
最後に、図6(c)に示すように、支持フィルム7cを除去することにより積層体を形成した後、この積層体を上下から加圧しながら加熱して絶縁シート1a・1bおよび導体ペースト5a・5bを熱硬化させることにより配線基板10が完成する。かくして本発明の配線基板の製造方法によれば、絶縁シート1a・1bに埋入された配線導体6a・6b・6cから導体ペースト5a・5bが食み出すことを有効に防止して配線導体6a・6b・6c間の絶縁信頼性が高い配線基板10を提供することができる。
1a・1b 絶縁層
3a・3b 貫通孔
5a・5b 導体ペースト
6a・6b・6c 配線導体

Claims (1)

  1. 未硬化の熱硬化性樹脂を含有する第1および第2の絶縁シートを準備する工程と、前記第1および第2の絶縁シートに複数の貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔内に導体ペーストを前記第1および第2の絶縁シートの両面から突出するように充填する工程と、前記第1の絶縁シートの両面に前記導体ペーストを覆うようにして金属箔から成る配線導体を転写埋入する工程と、前記第2の絶縁シートの一方の面に前記導体ペーストを覆うようにして金属箔から成る配線導体を転写埋入するとともに該第2の絶縁シートの他方の面を前記第1の絶縁シートの一方の面に積層する工程と、前記第1および第2の絶縁シートならびに前記導体ペーストを硬化させる工程とを行なう配線基板の製造方法において、前記第1の絶縁シートの両面から突出する前記導体ペーストの両方の高さの和を、前記第2の絶縁シートの両面から突出する前記導体ペーストの両方の高さの和よりも小さいものとしておくことを特徴とする配線基板の製造方法。
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