JP5880392B2 - 自動車のバックドア - Google Patents
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Description
しかも、第1凸形状部が延びる方向と第2凸形状部が延びる方向とが交差するので、第1凸形状部と第2凸形状部とは相互の接続部分において剛性が高まり合う(剛性向上に関して相乗効果が生じる)。
これらより、本発明によると、ヒンジ取付部周辺が従来よりも変形しにくい構造のバックドアを提供することができる。
図1〜3を参照しつつ本発明の第1実施形態に係る自動車のバックドア100を説明する。なお、図1においては、バックドア100の内部構造が把握しやすいようにアウタパネル2の図示を省略している。図2は、図1のA部の拡大図であり、図3(a)、図3(b)、および図3(c)は、それぞれ、図2のB−B断面図、C−C断面図、およびD−D断面図である。図3においては、アウタパネル2を図示している。
また、バックドア100において、2つのヒンジ6の取付部の構造はいずれも同じである。
インナパネル1は、車体の内側に配置されるパネルである。本実施形態では、インナパネル1のうちの略中央部分付近から上枠1b部分へかけて開口Sが設けられている。この開口Sに対向するアウタパネル2側には窓ガラス(不図示)が取り付けられる。なお、開口Sの形状・大きさ(インナパネル1全体に対する割合)などは、本実施形態のものに限られるものではない。
アウタパネル2は、インナパネル1の外側に配置されるパネルであり、車体の外表面を形成するパネルである。アウタパネル2の端部は折り返されている(図3(b)・(c)参照)。この折り返された部分にインナパネル1の端部が挿入されて圧着される。
インナパネル1とアウタパネル2との間には第1補強板3が配置される。この第1補強板3は、インナパネル1(インナパネル1の内面)に固定されている。第1補強板3は、バックドア100の上部コーナー部(上部角部)とヒンジ6が取り付けられるインナパネル部分を補強するためのものである。
第1補強板3とアウタパネル2との間には第2補強板4が配置される。この第2補強板4は、第1補強板3に当接される。第2補強板4は、第1補強板3と同様に、ヒンジ6が取り付けられるインナパネル部分を補強するためのものである。
本発明の一実施形態であるバックドア100では、インナパネル1の上枠1bに沿って延ばされた第1凸形状部9の側部から第1補強板取付孔3aの間部分に向けて第2凸形状部10が延ばされていることで、バックドア100の開閉によりヒンジ6取付部周辺にかかる力は、当該取付孔3aの間に形成された第2凸形状部10に作用するだけでなく、インナパネル1の上枠1bに沿って延ばされた第1凸形状部9にも伝達される(分散する)。
しかも、第1凸形状部9が延びる方向と、上枠1b部分における第2凸形状部10が延びる方向とが交差するので、第1凸形状部9と第2凸形状部10とは相互の接続部分において剛性が高まり合う(剛性向上に関して相乗効果が生じる)。これらより、バックドア100は、ヒンジ6取付部周辺が従来よりも変形しにくい構造となっている。
図4(a)は、本発明の第2実施形態を説明するための図である。なお、第1実施形態のバックドア100を構成する部品と同じ部品については同一の符号を付している(後述する他の実施形態についても同様)。
本実施形態のバックドア102は、第1実施形態のバックドア100よりも部品数が少ないため、当該バックドア102の構造によるとコスト低減効果が得られる。
図4(b)は、本発明の第3実施形態を説明するための図である。本実施形態のバックドア103は、第1実施形態のバックドア100において、第1補強板3の第2凸形状部10の頂部と、第2補強板4の第2補強板凸形状部11の頂部とをスポット溶接により溶接接合したものである。スポット溶接の箇所を符号Pを付して図4(b)に示している。
第2凸形状部10と第2補強板凸形状部11とが重ねられるだけでなく、さらに溶接接合されることで、ヒンジ6取付部周辺の剛性はより高まる。
図4(c)は、本発明の第4実施形態を説明するための図である。本実施形態のバックドア104では、インナパネル1のうちの2つのパネル取付孔1aの間部分にも、第1補強板3に設けられた第2凸形状部10に対応するパネル凸形状部12が設けられている。図4(c)に示したように、パネル凸形状部12と第2凸形状部10とは重ねられる。このパネル凸形状部12は、アウタパネル2側に凸な形状であって、山形形状部13の側部(側面)から2つのパネル取付孔1aの間部分へ延ばされている。なお、第2凸形状部10の頂部とパネル凸形状部12の頂部とは、図4(c)に示されているように、当接している必要は必ずしもない。両者の間に隙間があってもよい。
インナパネル1にも、その取付孔の間部分に凸形状部(パネル凸形状部12)を設け、この凸形状部を第1補強板3の第2凸形状部10に重ねることで、ヒンジ6取付部周辺の剛性はより高まる。
1a:パネル取付孔
2:アウタパネル
3:第1補強板(補強板)
3a:第1補強板取付孔(補強板取付孔)
4:第2補強板
4a:第2補強板取付孔
5:窓ガラス
6:ヒンジ
7:ボルト
8:ナット
9:第1凸形状部
10:第2凸形状部
11:第2補強板凸形状部
100:バックドア
Claims (4)
- インナパネルと、
アウタパネルと、
前記インナパネルの内面に固定されて、前記インナパネルと前記アウタパネルとの間に配置される補強板と、
を備える自動車のバックドアにおいて、
前記インナパネルには、車体の後端部に固定されるヒンジに当該バックドアを取り付けるための少なくとも2つのパネル取付孔が設けられており、
前記補強板には、前記パネル取付孔に重ね合わせられる少なくとも2つの補強板取付孔が設けられており、
前記補強板は、
前記補強板取付孔に沿って延ばされた第1凸形状部と、
前記第1凸形状部から前記補強板取付孔の間部分へ延ばされた第2凸形状部と、
を有する、バックドア。 - 請求項1に記載のバックドアにおいて、
前記補強板に当接させて、前記補強板と前記アウタパネルとの間に配置される第2補強板をさらに備え、
前記第2補強板には、前記補強板取付孔に重ね合わせられる少なくとも2つの第2補強板取付孔が設けられているとともに、当該第2補強板取付孔の間部分に前記第2凸形状部に対応する第2補強板凸形状部が設けられており、
前記第2凸形状部と前記第2補強板凸形状部とが重ねられている、バックドア。 - 請求項2に記載のバックドアにおいて、
前記第2凸形状部と前記第2補強板凸形状部とが溶接箇所で接合された状態にある、バックドア。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のバックドアにおいて、
前記インナパネルには、前記パネル取付孔の間部分に前記第2凸形状部に対応するパネル凸形状部が設けられており、
前記パネル凸形状部と前記第2凸形状部とが重ねられている、バックドア。
Priority Applications (1)
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JP2012234803A JP5880392B2 (ja) | 2012-10-24 | 2012-10-24 | 自動車のバックドア |
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