JP5880022B2 - 伝送システム、送信装置、受信装置、送信プログラム及び受信プログラム - Google Patents

伝送システム、送信装置、受信装置、送信プログラム及び受信プログラム Download PDF

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Description

本発明は、伝送システム、送信装置、受信装置、送信プログラム及び受信プログラムに関し、例えば、時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)信号を伝送する伝送システム、送信装置及び受信装置に適用し得るものである。
例えば、ネットワークを通じて音声や画像等の信号を伝送する際に、パケット遅延やパケットロス等が生じたりすると、音声や画像等の品質が低下してしまう。
従来、例えばRFC5086には、パケット網においてTDM信号を伝送する際に、TDM信号を含むパケットフォーマットが標準化されている。しかし、冗長データを付加して伝送する方法についてRFC5086には規定されていない。また、従来、RFC5086の標準化技術を使用して冗長データを付加したパケットを送受信する技術はない。
特許文献1には、入力データとそれに冗長となるデータを付加して、元データ(入力データ)と冗長データを含むパケットを生成・送信する。そして、パケットロスが発生した場合に、受信装置が受信できなかった元データを、冗長データにより補完する方法及び装置に関する技術が記載されている。
特許文献1の記載技術は、音声や映像等の入力データを所定のフレーム長に分割し、各フレームを符号化し、符号化したデータ(元データ)に対して冗長データを生成し、パケット内に少なくとも1つの元データと1つの冗長データを含んだパケットにより通信を行うこととしている。
さらに、特許文献1の記載技術は、受信装置が受信パケットを保管し、パケットロス発生を検出した場合に受信できなかったデータ(元データ)を、保管した受信パケットの冗長データを使用することにより補完する。
特許文献2には、TDM回線エミュレーションを行うパケット網において、送信装置及び受信装置間のパケット網の経路を2回線設定し、送信装置はTDMデータとシーケンス番号をカプセル化したパケットを両方の経路に送信し、受信装置は受信したパケットから抽出したTDMデータを、TDMデータと共に送られるシーケンス番号を参照して算出される書き込みアドレスでメモリに格納する技術が記載されている。
国際公開WO2008/072469 特開2008−227890号公報
しかしながら、上述した従来技術によれば、次のような課題が生じ得る。
特許文献1の記載技術は、音声信号や映像信号等のように、符号化したデータを元データとし、この元データに対して冗長データを生成するものである。つまり、符号化データの冗長データを生成する。従って、データ通信のように符号化しないトランスペアレント通信には、特許文献1の記載技術を適用することができないという問題が生じ得る。
また、特許文献1の記載技術は、パケットロスを検出する機能が必要となる。そのため、パケットロス検出機能がなければ、データを補完することができないという問題がある。
さらに、特許文献1の記載技術は、ネットワークを通じて、受信装置に到着したパケットの順番が入れ替った場合、受信装置がパケットの順序を訂正することができないという問題も生じ得る。
特許文献2の記載技術は、受信装置におけるパケットの到着順序の入れ替りがあった場合に、受信装置はパケットの順序を訂正することができるが、受信装置がパケットを全部受信した後に順序の訂正が完了するものである。
また、特許文献2の記載技術は、メモリのデータ幅がブロックTDM信号のデータ量より小さい場合、書き込みアドレスの生成が複雑になるという問題があった。
そのため、時分割多重信号の回線エミュレーションの標準化技術に対応でき、パケットロスしたデータを補完することができ、かつ、パケット到着順序の入れ替りを訂正することができる伝送システム、送信装置、受信装置、送信プログラム及び受信プログラムが求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明は、送信装置と受信装置との間で、時分割多重信号を含むパケットを1つのネットワークを介して伝送する伝送システムにおいて、(A)送信装置は、(A−1)送信メモリ手段と、(A−2)入力された時分割多重信号から1又は複数のデータを抽出し、抽出したデータを元データとし、各元データの時系列で後続する1又は複数のデータを冗長データとして、データ量がパケット周期分となるように、各元データ及び各元データに対応する各冗長データを送信メモリ手段に書き込む送信データ書込手段と、(A−3)各元データと、各元データに対応する各冗長データとを送信メモリ手段から読み出す送信データ読出手段と、(A−4)送信データ読出手段により読み出された各元データ及び各元データに対する各冗長データを含むパケットを生成するパケット生成手段とを備え、(B)受信装置は、(B−1)受信メモリ手段と、(B−2)受信されたパケットのシーケンス番号に関連付けたアドレスをメモリ書込みアドレスとし、当該メモリ書込みアドレスから連続するアドレスのメモリエリアに、当該受信パケットに含まれる各元データ及び各元データに対応する各冗長データを書き込む際に、各元データを所定のメモリ書込みアドレスに書き込み、次のアドレスに各冗長データを書き込む受信データ書込手段と、(B−3)所定周期で連続したアドレスのメモリエリアから順番にデータを読み出す受信データ読出手段とを備えることを特徴とする伝送システムである。
第2の本発明は、(1)送信メモリ手段と、(2)入力された時分割多重信号から1又は複数のデータを抽出し、抽出したデータを元データとし、各元データの時系列で後続する1又は複数のデータを冗長データとして、データ量がパケット周期分となるように、各元データ及び各元データに対応する各冗長データを送信メモリ手段に書き込む送信データ書込手段と、(3)各元データと、各元データに対応する各冗長データとを送信メモリ手段から読み出す送信データ読出手段と、(4)送信データ読出手段により読み出された各元データ及び各元データに対応する各冗長データを含むパケットを生成するパケット生成手段とを備えることを特徴とする送信装置である。
第3の本発明は、(1)受信メモリ手段と、(2)受信された、時分割多重信号から抽出された1又は複数のデータを元データとし、上記各元データの時系列で後続する1又は複数のデータを冗長データとして、上記各元データ及び上記各元データに対応する上記各冗長データを含むパケットのシーケンス番号に関連付けたアドレスをメモリ書込みアドレスとし、当該メモリ書込みアドレスから連続するアドレスのメモリエリアに、当該受信パケットに含まれる各元データ及び各元データに対応する各冗長データを書き込む際に、各元データを所定のメモリ書込みアドレスに書き込み、次のアドレスに各冗長データを書き込む受信データ書込手段と、(3)所定周期で連続したアドレスのメモリエリアから順番にデータを読み出す受信データ読出手段とを備えることを特徴とする受信装置である。
第4の本発明は、コンピュータを、(1)入力された時分割多重信号から1又は複数のデータを抽出し、抽出したデータを元データとし、各元データの時系列で後続する1又は複数のデータを冗長データとして、データ量がパケット周期分となるように、各元データ及び各元データに対応する各冗長データを送信メモリ手段に書き込む送信データ書込手段、(2)各元データと、各元データに対応する各冗長データとを送信メモリ手段から読み出す送信データ読出手段、(3)送信データ読出手段により読み出された各元データ及び各元データに対応する各冗長データを含むパケットを生成するパケット生成手段として機能させることを特徴とする送信プログラムである。
第5の本発明は、コンピュータを、(1)受信された、時分割多重信号から抽出された1又は複数のデータを元データとし、上記各元データの時系列で後続する1又は複数のデータを冗長データとして、上記各元データ及び上記各元データに対応する上記各冗長データを含むパケットのシーケンス番号に関連付けたアドレスをメモリ書込みアドレスとし、当該メモリ書込みアドレスから連続するアドレスのメモリエリアに、当該受信パケットに含まれる各元データ及び各元データに対応する各冗長データを書き込む際に、各元データを所定のメモリ書込みアドレスに書き込み、次のアドレスに各冗長データを書き込む受信データ書込手段、(2)所定周期で連続したアドレスのメモリエリアから順番にデータを読み出す受信データ読出手段として機能させることを特徴とする受信プログラムである。
本発明によれば、時分割多重信号の回線エキュレーションの標準化技術に対応でき、パケットロスしたデータを補完することができ、かつ、パケット到着順序の入れ替りを訂正することができる。
実施形態の送信装置の内部構成を示す内部構成図である。 実施形態の受信装置の内部構成を示す内部構成図である。 実施形態のTDM信号の構成を説明する説明図である。 実施形態の送信メモリへの書き込みを説明する説明図である。 実施形態のCESパケットのフォーマット構成と、TDM信号のタイムスロット番号の関係を説明する説明図である。 従来のCESパケットのペイロード構成を説明する説明図である。 実施形態のCESパケットのペイロード構成を説明する説明図である。 実施形態の送信信号のパケット構成を示す構成図である。 実施形態の受信メモリへのデータ書き込み及び読み取りの手順を説明するタイミングチャートである。 実施形態のパケットロスが発生した場合の動作を説明する説明図である。 実施形態のパケット到着順の訂正処理の手順を説明する説明図である。
(A)実施形態
以下では、本発明の伝送システム、送信装置、受信装置、送信プログラム及び受信プログラムの実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施形態は、例えば、UDP/IPを採用してTDM信号を伝送する伝送システムに本発明を適用する場合を例示する。
また、以下の実施形態では、送信装置と受信装置との間で授受するパケットのフォーマットは、RFC5086に規定されている標準化技術を採用する場合を例示する。そこで、説明便宜上、RFC5086の標準化技術をCES標準、RFC5086に規定されたフォーマットのパケットを、CESパケット等を示して説明する。
(A−1)実施形態の構成
図1は、この実施形態の送信装置の内部構成を示す内部構成図である。図2は、この実施形態の受信装置の内部構成を示す内部構成図である。
図1の送信装置100は、TDM信号をCES標準のフォーマットに従ったパケットに変換し、元データと冗長データとをパケットに付加して送信するものである。
図2の受信装置200は、送信装置100が送信したCESパケットを受信し、受信したCESパケットに含まれているTDM信号を受信するものである。また、パケットロスが発生した場合、受信装置200は、CESパケットに含まれている冗長データに基づいて、受信できなかったデータを補完するものである。
図1において、送信装置100は、TDM受信部11、冗長データ生成部12、送信メモリ13、CESパケット生成部14、ネットワーク送信部15、制御部16を少なくとも有して構成される。
制御部16は、送信装置100の機能を制御するものである。制御部16は、データを補完させるための元データに冗長データを付加したパケットを生成するためのパラメータ設定信号113を入力し、TS(タイムスロット)選択信号102をTDM受信部11に出力し、又、TS選択信号102、冗長データ数選択信号109、パケット周期選択信号110、CESパケットバイト位置信号111を冗長データ生成部12に出力するものである。
ここで、パラメータ設定信号113は、装置の動作を決める設定項目に関する情報である。例えば、パラメータ設定信号113は、予め設定されていてもよいし、又管理者等に設定されたものであってもよい。なお、後述するように、送信装置100及び受信装置200には、同じ条件のパラメータ設定信号が入力される。
TS選択信号102は、送信装置100に入力されたTDM信号101から抽出するタイムスロット番号である。
ここで、図3は、TDM信号101の構成を説明する説明図である。図3において、1フレームのTDM信号101は、所定のフレーム周期(例えば、125μsec)からなるものであり、タイムスロット番号及びシグナリング信号からなるものである。
TS選択信号102は、図3に例示するTDM信号101のうち、冗長化するデータを抽出するために、抽出データのタイムスロット番号を指定するものである。また、TS選択信号102は、1つのタイムスロット番号だけでなく、複数のタイムスロット番号を指定することができる。
冗長データ数選択信号109は、CESパケットに入れるタイムスロット別の冗長データ数である。例えば、冗長データ数選択信号109が「2」の場合、あるデータに対して2つの冗長データを生成して、2つの冗長データをCESパケットに入れることを意味する。
パケット周期選択信号110は、生成したCESパケットを送信する周期である。
CESパケットバイト位置信号111は、CESパケット内において、TDM信号101から抽出したデータ(タイムスロット番号のデータ)とその冗長データを配置させるデータ位置を示すものである。
TDM受信部11は、制御部16からTS選択信号102を受けている。そして、TDM受信部11は、入力されたTDM信号101のうち、TS選択信号102により指定されたタイムスロット番号のデータ(以下、TS信号)を抽出し、抽出したTS信号103を冗長データ生成部12に与えるものである。
また、TDM受信部11は、入力されたTDM信号101にシグナリング信号がある場合には、シグナリング信号114も冗長データ生成部12に与えるものである。
冗長データ生成部12は、制御部16からTS選択信号102、冗長データ数選択信号109、パケット周期選択信号110、CESパケットバイト位置信号111を受けている。
また、冗長データ生成部12は、TDM受信部11からTS信号103及びシグナリング信号114を受け取り、入力されたTS信号103に対する冗長データを、冗長データ数選択信号109で指定された数だけ生成するものである。
なお、冗長データの生成方法は、本発明では特に限定されるものではなく、種々の方法を広く適用することができる。この実施形態では、元データとするTS信号103に後続するTS信号を冗長データとする場合を例示する。例えば、「冗長データ数選択信号:2」の場合には、元データとするTS信号に後続する2つのTS信号を、それぞれ「冗長データ1」、「冗長データ2」とする。
冗長データ生成部12は、制御部16からの各種信号に基づいて、入力されたTS信号103を送信メモリ13に書き込み、次に冗長データを送信メモリ13に書き込む。更に、冗長データ生成部12は、送信メモリ13に書き込んだデータを読み出し、この読み出したデータをペイロードデータ106とし、ペイロードデータ106及びシグナリング信号115をCESパケット生成部14に与えるものである。なお、送信メモリ13への書き込み及び読み出し方法については、動作の項で詳細に説明する。
送信メモリ13は、冗長データ生成部12によるTS信号と、その冗長データとを記憶するものである。
CESパケット生成部14は、冗長データ生成部12からペイロードデータ106及びシグナリング信号115を受け取り、ペイロードデータ106及びシグナリング信号115を含むCESパケットを生成するものである。また、CESパケット生成部14は、生成したCESパケットをネットワーク送信部15に与えるものである。
ネットワーク送信部15は、CESパケット生成部14からCESパケットを受け取り、CESパケットを含む送信パケットを通信網に送信するものである。送信されたパケットは、図2に示す受信装置200に向けて送信される。
次に、受信装置200の内部構成を説明する。図2において、実施形態の受信装置200は、ネットワーク受信部25、CESパケット終端部24、データ補完部22、受信メモリ23、TDM送信部21、制御部26を少なくとも有して構成される。
制御部26は、受信装置200の機能を制御するものである。制御部26は、データ補完に係るパラメータ設定信号213を入力し、パケット周期選択信号210をTDM送信部21に出力し、又、TS選択信号202、冗長データ数選択信号209、パケット周期選択信号210、CESパケットバイト位置信号211をデータ補完部22に出力するものである。
ネットワーク受信部25は、ネットワークを介して、送信装置100が送信したパケット208を受信し、受信したパケット208に含まれるCESパケット207を抽出し、CESパケット207をCESパケット終端部24に与えるものである。
CESパケット終端部24は、ネットワーク受信部25からCESパケット207を受け取り、CESパケット207に含まれるペイロードデータ206、シグナリング信号215、及び、シーケンス番号212を出力するものである。
データ補完部22は、制御部26からTS選択信号202、冗長データ数選択信号209、パケット周期選択信号210、CESパケットバイト位置信号211を受けている。
また、データ補完部22は、CESパケット終端部24からペイロードデータ206、シグナリング信号215及びシーケンス番号212を受け取り、パケットロスが発生した場合にはデータを補って、タイムスロット番号順の連続するTS信号を補完するものである。
データ補完部22は、制御部26からの各種信号に基づいて、入力されたペイロードデータ(TS信号及び冗長データ)を受信メモリ23に書き込み、更に、受信メモリ23に書き込まれたデータを読み出してTS信号を補完する。なお、受信メモリ23への書き込み及び読み出しの方法については、動作の項で詳細に説明する。
受信メモリ23は、ペイロードデータを記憶するものである。
TDM送信部21は、データ補完部22からタイムスロット番号順の連続するTS信号203と、シグナリング信号214とを受け取り、制御部26からパケット周期選択信号210に基づいて、TDM信号を出力するものである。
(A−2)実施形態の動作
次に、実施形態の送信装置100と受信装置200との間で、TDM信号及び冗長データを付加したCESパケットを伝送してデータ補完を行う処理の動作について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(A−2−1)送信装置100における処理
まず、パラメータ設定信号113が制御部16に入力されると、TS選択信号113がTDM受信部11に与えられる。また、TS選択信号113、冗長データ数選択信号109、パケット周期選択信号110及びCESパケットバイト位置信号111が、冗長データ生成部12に与えられる。
TDM受信部11において、TDM信号101が入力されると、TDM受信部11はTS選択信号113で指定されているタイムスロット番号のデータをTDM信号101から抽出して、抽出したTS信号103を冗長データ生成部12に与える。
また、TDM信号101にシグナリング信号がある場合は、TDM受信部11は、タイムスロット毎にシグナリング信号を抽出し、シグナリング信号114として出力する。
ここで、シグナリング信号は、TDM信号の各タイムスロットに対応するシグナリングあるいはその他の用途に使用する付加情報である。以下では、必要に応じてシグナリング信号をSn(nは対応するTDM信号のタイムスロット番号)と記す。
TS信号103が冗長データ生成部12に入力されると、冗長データ生成部12により、TS信号103は順次送信メモリ13に書き込まれる。
図4は、送信メモリ13への書き込みを説明する説明図である。
図4(A)〜図4(C)において、送信メモリ13に書き込まれたデータのうち、TDM信号から抽出したタイムスロット番号順に見て、最も古いデータを「元データ」と呼ぶ。
図4(A)は、「TS選択信号:1」、「冗長データ数選択信号:2」、「パケット周期選択信号:125μsec」の場合の送信メモリ内のデータ構成である。図4(A)において、元データ(TS1)は、送信メモリ13の先頭位置に書き込まれ、元データ(TS1)に対する2つの冗長データ「TS1冗長データ1」、「TS1冗長データ2」が順に書き込まれる。
図4(B)は、「TS選択信号:1、2、3」、「冗長データ数選択信号:2」、「パケット周期選択信号:125μsec」の場合の送信メモリ内のデータ構成である。図4(B)では、「TS選択信号:1、2、3」であるから、TDM信号103から抽出されたタイムスロット番号1、2、3のTS信号「TS1」、「TS2」、「TS3」が古い順に、元データとして送信メモリ13に書き込まれる。
このとき、「冗長データ数選択信号:2」であるからそれぞれ2つの冗長データが生成される。「TS1」、「TS2」、「TS3」に対する冗長データ「TS1冗長データ1」、「TS2冗長データ1」、「TS3冗長データ1」が送信メモリ13に書き込まれ、その次に、「TS1」、「TS2」、「TS3」に対する冗長データ「TS1冗長データ2」、「TS2冗長データ2」、「TS3冗長データ2」が送信メモリに書き込まれる。
ここで、送信メモリ13におけるタイムスロット別の元データ及び冗長データのデータ量は、パケット周期選択信号110で示される時間分のデータ量となる。
すなわち、TDM信号103のフレーム周期が125μsecである場合、図4(A)及び図4(B)のように、「パケット周期選択信号:125μsec」であれば、1フレーム分のため1バイトとなり、図4(C)のように、
「パケット周期選択信号:250μsec」であれば、2フレーム分のため2バイトである。
ここで、1つのCESパケットに入れるタイムスロットのデータ量は、TS選択信号102、冗長データ数選択信号109及びパケット周期選択信号110を用いて、式(1)により決定される。
Figure 0005880022
冗長データ生成部12は、1パケット分以上のデータを送信メモリ13に書き込んだ後、1パケット分のデータを送信メモリ13から読み出す。そして、冗長データ生成部12は、読み出したデータをペイロードデータとして出力する。
ここで、送信メモリ13からのデータ読み出し順序は、CESパケットのペイロード内におけるデータの並び順となるようにする。この実施形態では、送信装置100と受信装置200との間で予め決められた、CESパケットバイト位置信号111に基づいて、冗長データ生成部12がデータを読み出す。
図5は、CESパケットのフォーマット構成と、TDM信号のタイムスロット番号の関係を説明する説明図である。
図5(A)は、CESパケットフォーマットを説明する説明図であり、CESパケットは、ヘッダ(CESヘッダ)とペイロードとからなる。
図5(A)において、CESヘッダは、4バイトのControl Wordであり、シーケンス番号やその他の情報が付与される。ペイロードは、フレーム#1〜フレーム#mと、Nibble1〜Nと、Padとからなる。各フレームのTS1〜Nは、TDM信号のタイムスロット番号に対応するデータである。フレーム#1〜フレーム#mは、TS1〜Nを単位とするフレーム番号である。Nibble1〜Nは、TS1〜Nに対応した各TSのシグナリング信号である。なお、シグナリング信号を使用しない装置やシステムでは、Nibble1〜N及びPadはない。
図5(B)〜図5(D)は、図4(A)〜図4(C)で例示した条件に対応するものである。
図5(B)では、「CESパケット位置信号:TS1、TS2、TS3」であるから、冗長データ生成部12は、CESパケットのフレーム#1のTS1に「TS1元データ」、TS2に「TS1冗長データ1」、TS3に「TS1冗長データ2」の順となるように送信メモリ13から読み出し、図5(B)に示すように配置させる。
なお、図5(B)において、S1、S2、S3は、各TSのシグナリング信号である。S1は「TS1元データ」、S2は「TS1冗長データ1」、S3は「TS1冗長データ2」のシグナリング信号である。
図5(C)では、「CESパケット位置信号:TS1〜TS9」であるから、CESパケットのフレーム#1のTS1〜TS3に「TS1元データ」〜「TS3元データ」、TS4〜TS6にTS1〜TS3の「冗長データ1」、TS7〜TS9にTS1〜TS3の「冗長データ2」を配置させる。
図5(D)では、「パケット周期選択信号:250μsec」である2フレーム分である。
また、「CESパケット位置信号:TS1〜TS6」であるから、CESパケットのフレーム#1のTS1〜TS2に「TS1元データ」〜「TS2元データ」の最初の1バイト、TS3〜TS4にTS1〜TS2の「冗長データ1」の最初の1バイト、TS5〜TS6にTS1〜TS2の「冗長データ2」の最初の1バイトを配置させる。
さらに、CESパケットのフレーム#2のTS1〜TS2に「TS1元データ」〜「TS2元データ」の2番目の1バイト、TS3〜TS4にTS1〜TS2の「冗長データ1」の2番目の1バイト、TS5〜TS6にTS1〜TS2の「冗長データ2」の2番目の1バイトを配置させる。
上記のようにして、冗長データ生成部12は送信メモリ13から読み出す。これ以降の送信メモリ13からの読み出しは、パケット周期毎に行う。
前回の読み出し時の元データは以降使用せず、前回の読み出し時の「冗長データ1」を今回の読み出し時の最も古いデータ(つまり元データ)として扱い、そこから1パケット分のデータを読み出す。なお、図5には図示しないが、シグナリング信号がある場合には、TDM信号から抽出したタイムスロットのデータ(TS信号103)と同様に送信メモリ13ヘの書き込み、読み出しを行い、シグナリング信号115として出力する。
CESパケット生成部14は、冗長データ生成部12からのペイロードデータ106を含むCESパケットを生成する。
このとき、CESパケット生成部14は、図5(A)に示すフォーマットのCESパケットを生成する。すなわち、CESパケット生成部14は、CESパケットのヘッダ部(CESヘッダ)の処理機能を有し、シーケンス番号やその他の情報により構成されたCESヘッダを生成して、入力されたペイロードデータ106をCESヘッダの後に付加して、CESパケット107を生成し出力する。また、CESパケット生成部14は、シグナリング信号115の入力がある場合、タイムスロット別に1パケット分のシグナリング信号を4ビットに変換し(間引きやその逆の手段)ペイロードに入れる。
1パケット分のシグナリング信号Snは、パケット周期によりビット数が異なるため4ビットにするための変換を行うが、間引きやその逆の手段などのシグナリング信号Snの変換方法は本発明では特に限定されるものでなく、種々の方法を適用できる。
ここで、CESパケット生成部14が生成するCESパケットのペイロード構成について、従来のCESパケットのペイロード構成と比較して説明する。
図6は、従来のCESパケットのペイロード構成を説明する説明図であり、図7は、実施形態のCESパケットのペイロード構成を説明する説明図である。
従来のCESパケット内のペイロードの構成は、1回線分のデータ(TS1挿入時:64kbit/sec、TS1〜3挿入時:192kbit/sec、その他)で構成する場合や、複数回線のデータで構成する場合などがある。
図6(A)は、従来のCESパケットのペイロード構成である。ここでは、図6(B)に示すように、送信装置5が複数回線で端末3−1〜3−3と接続し、受信装置6が複数回線で端末4−1〜4−3と接続する構成であり、送信装置5が端末3−1〜3−3からのTDM信号A〜Cを多重して送信する場合である。この場合、例えば、図6(A)に示すように、TDM信号A〜BのTS1を含むペイロードを形成する。
これに対して、この実施形態は、図7(A)に示すように、送信装置100は、端末3−1からのTDM信号AのTS1と、TDM信号AのTS1冗長データ1及びTS1冗長データ2とを含むペイロードとする。
すなわち、図6(A)の従来のTDM信号B及びTDM信号Cの位置に、図7(A)のTDM信号AのTS1冗長データ1及びTS1冗長データ2が配置される。
次に、CESパケット生成部14からのCESパケットは、ネットワーク送信部15に与えられ、ネットワーク送信部15により送信パケットが形成され、送信パケットがネットワークに送信される。
ここで、ネットワーク送信部15は、ネットワークに応じたプロトコルや物理的な機能を有する。例えば、この実施形態では、Ethernet(登録商標)におけるIP/UDPプロトコルを適用するものとする。
図8は、送信信号のパケット構成を示す構成図である。図8に示すように、ネットワーク送信部15は、CESパケットに、Ethernet(登録商標)ヘッダ、IPヘッダ、UDPヘッダを付与し、さらにFECを付与して、送信パケットを形成する。なお、プロトコルは限定されない。
以上のようにして、送信装置100は、入力されたTDM信号101から伝送するタイムスロットのデータ及びシグナリング信号を抽出し、冗長データを生成し、予め決められたCESパケット107内の所定の位置に元データと冗長データを配置し、冗長データを含んだCESパケット107をネットワークに送信する。
(A−2−2)受信装置200における処理
まず、パラメータ設定信号213が制御部26に入力されると、パケット周期選択信号210がTDM送信部21に与えられる。また、TS選択信号202、冗長データ数選択信号209、パケット周期選択信号210及びCESパケットバイト位置信号211が、データ補完部22に与えられる。
ネットワーク受信部25は、ネットワークに応じたプロトコルや物理的な機能を有するものである。パケット208がネットワーク受信部25に受信されると、受信パケット208からCESパケット207が分離され、CESパケット207がCESパケット終端部24に与えられる。
なお、CESパケット208の構成例は図5(A)に例示し、またパケット209は、実施形態ではEthernet/IP/UDPプロトコルを採用し、パケット209の構成例は図8に例示する。
CESパケット終端部24は、CESヘッダ処理機能を有し、CESヘッダ内情報を処理し、ヘッダとペイロードとを分離し、ペイロードデータ206及びシグナリング信号215をデータ補完部22に出力する。また、CESパケット終端部24は、CESヘッダに含まれるシーケンス番号212をデータ補完部22に出力する。
データ補完部22は、入力されたペイロードデータ206を受信メモリ23に書き込む。また、データ補完部22は、受信メモリ23からデータを読み出し、データ補完をして、TS信号203をTDM送信部21に与える。
ここで、以下では、受信メモリ23のデータ書き込み及び読み出しの手順を、図面を参照しながら説明する。
受信メモリ23のデータ書き込み及び読み出しは、CESパケットのペイロードの構成によるため、データ補完部22は、制御部26からの、TS選択信号202、冗長データ数選択信号209、パケット周期選択信号210及びCESパケットバイト位置信号211に基づいて判断する。
図9は、受信メモリ23へのデータ書き込み及び読み取りの手順を説明するタイミングチャートである。なお、ここでは、「TS選択信号:1」、「冗長データ数選択信号:2」、「パケット周期選択信号:125μsec」とする。
データ補完部22は、シーケンス番号212が示すアドレスに関連付けて変換したアドレスを書き込み開始アドレスとして、元データ及び冗長データを順番に受信メモリ23に書き込みする。すなわち、データ補完部22は、書き込み開始アドレスのメモリエリアに元データを書き込み、次のアドレスのメモリエリアに冗長データを書き込んでいく。
ここで、アドレスに関連付けて変換したアドレスとは、オフセット(固定値であり、例えばこの用途に使用するメモリエリアの先頭アドレスを示すベースアドレス値など)にシーケンス番号212を加算、減算、乗算、除算するなどの、予め決めた計算式や方法に代入して得られたアドレスを示す。
なお、アドレスの変換方法は、本発明で特に限定されるものではなく、種々の方法を適用することができる。ここでは、説明便宜のため、データ補完部22は、シーケンス番号を変換せず、シーケンス番号を書き込みアドレスとする場合を例示する。
例えば、図9において、最初のペイロードについて、「シーケンス番号」が「0」であるから、データ補完部22は、「シーケンス番号:0」の「アドレス0」のメモリエリアに「TS1元データ」を書き込む。
次に、データ補完部22は、次のアドレス(例えばシーケンス番号+1のアドレス)である「アドレス1」のメモリエリアに「TS1冗長データ1」を書き込む。さらに次のアドレス(例えばシーケンス番号+2のアドレス)である「アドレス2」のメモリエリアに「TS1冗長データ2」を書き込む。
また、第2番目のペイロードについて、「シーケンス番号」が「1」であるから、データ補完部22は、「シーケンス番号:1」の「アドレス1」のメモリエリアに「TS1元データ」を書き込む。
ここで、「アドレス1」のメモリエリアには、最初のペイロードの「TS1冗長データ1」が書き込まれているが、第2番目のペイロードの「TS1元データ」を、「アドレス1」のメモリエリアに上書きする。
同様に、第2番目のペイロードの「TS1冗長データ1」を「アドレス2」に上書きする。また、「TS1冗長データ2」は、次のアドレスである「アドレス3」に書き込まれる。
第3番目のペイロードについても、上記と同様にして、「シーケンス番号」が「2」であるから、データ補完部22は、「シーケンス番号:2」の「アドレス2」のメモリエリアから、「TS1元データ」、「TS1冗長データ1」及び「TS1冗長データ2」を順番に書き込む。
ここで、上記では、シーケンス番号+1、シーケンス番号+2という表現をしたが、これは1アドレス当たりメモリエリアのデータサイズが、元データや冗長データのデータ量と一致する構成をとったメモリの場合の例である。例えば、冗長データが1バイトであり、1アドレス当たりのメモリエリアのデータサイズが1バイトのメモリを使用した場合の例である。
受信メモリ23の1アドレスのメモリエリアのデータサイズと、元データ等のデータサイズとが異なる場合は、受信メモリ23の1アドレスのデータサイズに応じて、元データ等の書き込みを行うようにしてもよい。例えば、元データ等が2バイトであり、1アドレス当たりのメモリエリアのデータサイズが1バイトの構成のメモリの場合、データ補完部22は、「シーケンス番号+2」のアドレスに「冗長データ1」を書き込むようにしてもよい。上記のように、アドレスとデータサイズの関係はハードウェアに依存するため、本発明ではこれを一意に指定しない。
受信メモリ23からの読み出しは、1パケット分以上が受信メモリ23に書き込まれた後、データ補完部22が、一定周期毎(送信装置100のTDM受信部11と同じ条件であり、例えば125μ秒毎)に、1パケット分の元データ(つまりTS選択信号で指定したTSデータ分)を読み出し、TS信号203として出力する。
ここで、読み出し方法は、読み出し開始アドレスから元データのサイズ分の読み出しを行う。
次回の読出し開始アドレスは前回のアドレスに元データのサイズ分を加算したアドレスである。書き込みと同様に、アドレスとデータサイズの関係はハードウェアに依存するため、本発明ではこれを一意に指定しない。
例えば、図9において、読み出し開始アドレスを「0」、元データのサイズを「1」とした場合の例である。データ補完部22は、読み出し開始アドレスである「アドレス0」のメモリエリアからデータ「1(TS1元データ)」を読み出す。
なお、図9には図示しないが、シグナリング信号Snがある場合、同様な方法及び手順で受信メモリ23への書き込み、読み出しを行い、読み出したシグナリング信号Snはシグナリング信号214として出力される。
次に、パケットロスが発生した場合の動作について図面を参照しながら説明する。図10は、パケットロスが発生した場合の動作を説明する説明図である。
図10における受信メモリ23への書き込み及び読み出し手順は、図9を用いて説明した手順と同じである。また、ここでは、「TS選択信号:1」、「冗長データ数選択信号:2」、「パケット周期選択信号:125μsec」とする。
図10では、最初ペイロードが正常に入力し、第2番目及び第3番目のペイロードがパケットロスのため入力されず、第4番目のペイロードが正常に入力された状況を示す。
入力されなかった第2番目及び第3番目のペイロードの元データは、図10の「2」及び「3」である。「2」は第1番目のペイロードの「冗長データ1」、「3」は第1番目のペイロードの「冗長データ2」に含まれているから、受信メモリ23から読み出すタイミング以前に既に受信メモリ23に書き込まれている。そのため、パケットロスした2個のパケットの元データ2及び元データ2は、それより前のペイロード、つまり第1番目のペイロードの冗長データにより補完されたこととなる。
この例では、「冗長データ数選択信号:2」であり、冗長パケット数が「2」であるため、最大2個のパケットロスが連続発生してもデータは補完される。なお、冗長データ数選択信号により示される数は、連続パケットロスを補完する数に応じて設定することができ、特に限定されるものではない。
次に、パケット到着順の訂正について説明する。図11は、パケット到着順の訂正処理の手順を説明する説明図である。
図11における受信メモリ23への書き込み及び読み出し手順は、図9を用いて説明した手順と同じである。また、ここでは、「TS選択信号:1」、「冗長データ数選択信号:2」、「パケット周期選択信号:125μsec」とする。
図11のパケット到着順は、「シーケンス番号=0」→「シーケンス番号=3」→「シーケンス番号=1」→「シーケンス番号=2」→…の場合とする。
また、この実施形態では、受信パケットのシーケンス番号をメモリ書き込みアドレスとして書き込みを行うため、パケット到着順の訂正は、抜かされたパケット(到着が遅れたパケット)を受信メモリ23に書き込んだ時点とする。例えば、図11の例の場合、「シーケンス番号=3」のパケットに抜かされた「シーケンス番号=1」のパケットのペイロードを受信メモリ23に書き込んだ時点で、パケットの到着順序を訂正する。
ただし、各パケットは冗長データを含んでいるため、実質的にパケットの入替えの訂正はシーケンス番号=3を受信メモリ23に書き込んだ時点で完了する。
図11において、「シーケンス番号=3」のペイロードが到着すると、「シーケンス番号=3」であるから、データ補完部22は、「アドレス3」のメモリのメモリエリアから順に「4:TS1元データ」、「5:TS1冗長データ1」、「6:TS1冗長データ2」を受信メモリ23に書き込む。
これにより、図11に示すように、受信メモリ23の「アドレス0」〜「アドレス5」にはデータ「1」〜「6」が書き込まれる。
その後、「シーケンス番号=1」のペイロードが到着すると、「シーケンス番号=1」であるから、データ補完部22は、「アドレス1」のメモリエリアから順に、「シーケンス番号=1」のペイロードのデータを上書きする。
このように、1つのペイロードに元データと冗長データとを付与し、更にシーケンス番号が示す値に関連付けて変換したアドレスから順にデータを書き込むようにしているので、シーケンス番号が入れ替っても、シーケンス番号に基づいてデータを上書きすることで、正しい順序にすることができる。
TDM送信部21は、入力されたTS信号203を、TDM信号210として出力する。
TS信号203が図3に示すTDM信号1フレーム分のタイムスロットを含まない場合、つまりTS選択信号が示すタイムスロット番号の数が1フレーム分未満の場合は、TS信号203に含まれないタイムスロットに予め決めた値(例えば、全て0など)を挿入して、1フレーム分のTDM信号201を生成して出力する。
また、シグナリング信号(Sn)がある場合は各タイムスロットのSnを変換し(間引きやその逆の手段)シグナリング信号をTDM信号201に含み出力する。入力される各タイムスロット別のSnは4ビットであるが、1パケット周期分のシグナリング信号のビット数はパケット周期により異なるため変換(間引きやその逆)を行う。ただし、間引きやその逆の手段などのSnの変換方法は、本発明では規定しない。
以上の各部の動作により、冗長データが含まれたCESパケットを受信し、TDM信号を出力することが可能であり、又、パケットロスが発生した場合でもすでに入力されたパケットの冗長データにより、受信できなかったデータを補完し、送信装置のTDM信号入力と同じTDM信号を出力することが可能である。
更に、パケットロスの発生を検出しないでデータの補完が可能であり、且つ、メモリヘの書込みがパケットに含まれるシーケンス番号に従うため、受信パケットの順番が入れ替わった場合でも、入れ替わらなかった場合でも、書込むデータとアドレスの関係は同じであり、データを連続したアドレスから読み出すことにより、受信パケットの順番の入れ替り時に、正しい順列でTS信号を読み出し、送信装置100のTDM信号入力と同じTDM信号を出力することが可能である。
(A−3)実施形態の効果
以上のように、この実施形態によれば、送信装置においては、TDM信号入力からパケット化するTS信号及びシグナリング信号を抽出し、それらを複数フレーム分保存することにより、送信する元データと、送信する元データの冗長データを同じパケットに入れて送信することが可能であり、CESパケットバイト位置信号によりCESパケット中の任意のデータ位置に元データと冗長データを入れる指示が可能であり、以上により、CES標準に従ったフォーマットのパケットに冗長データを配置できるという効果が得られる。
また、この実施形態によれば、複数のTDM信号から抽出したデータを方路多重したCESパケットから、自装置用のデータを受信する従来の受信装置に対し、CESパケット中の他装置用のデータ位置に冗長データを配置したパケットを送信する事により、従来のCES受信装置(方路多重に対応した)でも本発明の送信装置が送信した冗長データを含むパケットから、元データのみを受信してTDM信号を出力可能となる効果が得られる。
さらに、実施形態によれば、受信装置においては、本発明提案の送信装置が送信したパケットを受信し、受信メモリに元データと冗長データを保存する事により、パケットロスが発生した場合でも、パケットロスが発生する前に受信したパケットの冗長データにより、受信できなかったデータを補完できるため、CES標準に従ったフォーマットのパケットで、パケットロス時のデータ補完ができるという効果が得られる。
また、実施形態によれば、受信装置によるデータ補完の動作において、パケットのシーケンス番号に関連付けたメモリアドレスに元データと冗長データを書込み、読出しは一定周期で連続したメモリアドレスから読出しを行う事により、パケットロスが発生した事を検知せずにデータ補完が可能であり、パケットロスの検出機能がなくてもデータ補完が可能となる効果が得られる。
更に、実施形態によれば、ネットワークにて受信パケット順の入れ替えが発生した場合でも、前述のシーケンス番号に関連付けたメモリ書き込みアドレスを簡易に生成する事が可能となり、そのアドレスヘ書き込みを行う事により、パケット到着順の入替わりを検知せずに、冗長データ数分のパケット入替わりを、訂正する効果が得られる。
(B)他の実施形態
(B−1)上述した実施形態では、Ethernet/IP/UDP/CESのプロトコルによる通信を例に説明したが、プロトコルはこれらに限るものではなく、無線通信などパケットロスが発生しやすいネットワーク用のプロトコルにも適用可能である。
(B−2)上述した実施形態では、入出力インタフェースとして図3を例にして実施例を説明したが、インタフェースはこれに限るものではなく、SDHなど一般的に使用されるTDMインタフェースや、リアルタイムの映像、音声データ転送にも適用可能である。
100…送信装置
11…TDM受信部、12…冗長データ生成部、13…送信メモリ、14…CESパケット生成部、15…ネットワーク送信部、16…制御部、
200…受信装置、
21…TDM送信部、22…データ補完部、23…受信メモリ、24…CESパケット終端部、25…ネットワーク受信部、26…制御部。

Claims (8)

  1. 送信装置と受信装置との間で、時分割多重信号を含むパケットを1つのネットワークを介して伝送する伝送システムにおいて、
    上記送信装置は、
    送信メモリ手段と、
    入力された時分割多重信号から1又は複数のデータを抽出し、抽出したデータを元データとし、上記各元データの時系列で後続する1又は複数のデータを冗長データとして、データ量がパケット周期分となるように、上記各元データ及び上記各元データに対応する上記各冗長データを上記送信メモリ手段に書き込む送信データ書込手段と、
    上記各元データと、上記各元データに対応する上記各冗長データとを上記送信メモリ手段から読み出す送信データ読出手段と、
    上記送信データ読出手段により読み出された上記各元データ及び上記各元データに対する上記各冗長データを含む上記パケットを生成するパケット生成手段と
    を備え、
    上記受信装置は、
    受信メモリ手段と、
    受信されたパケットのシーケンス番号に関連付けたアドレスをメモリ書込みアドレスとし、当該メモリ書込みアドレスから連続するアドレスのメモリエリアに、当該受信パケットに含まれる上記各元データ及び上記各元データに対応する上記各冗長データを書き込む際に、上記各元データを所定のメモリ書込みアドレスに書き込み、次のアドレスに上記各冗長データを書き込む受信データ書込手段と、
    所定周期で連続したアドレスのメモリエリアから順番にデータを読み出す受信データ読出手段と
    を備える
    ことを特徴とする伝送システム。
  2. 上記送信装置の上記送信データ読出手段が、上記パケットのペイロードにおけるデータ配置に従って、上記送信メモリ手段からデータを読み出すものであることを特徴とする請求項1に記載の伝送システム。
  3. 上記受信装置の上記受信データ書込手段が、受信パケット毎に、上記メモリ書込みアドレスから連続するアドレスのメモリエリアに、上記各元データ及び上記各冗長データを書き込む際に、上記各元データを所定のメモリ書込みアドレスに書き込み、次のアドレスに上記各冗長データを書き込むものであり、
    上記受信装置の上記受信データ読出手段は、所定周期毎の連続する読出しアドレスのメモリエリアに書き込まれている上記冗長データに基づいて、パケットロス発生時に受信できなかったデータを補完するものである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の伝送システム。
  4. 上記受信装置の上記受信データ書込手段が、受信パケットの到着順序の入れ替りがある場合に、上記メモリ書込みアドレスから連続するアドレスのメモリエリアに、上記各元データ及び上記各冗長データを書き込む際に、上記各元データを所定のメモリ書込みアドレスに書き込み、次のアドレスに上記各冗長データを上書きすることにより、上記到着順序を訂正するものである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の伝送システム。
  5. 送信メモリ手段と、
    入力された時分割多重信号から1又は複数のデータを抽出し、抽出したデータを元データとし、上記各元データの時系列で後続する1又は複数のデータを冗長データとして、データ量がパケット周期分となるように、上記各元データ及び上記各元データに対応する上記各冗長データを上記送信メモリ手段に書き込む送信データ書込手段と、
    上記各元データと、上記各元データに対応する上記各冗長データとを上記送信メモリ手段から読み出す送信データ読出手段と、
    上記送信データ読出手段により読み出された上記各元データ及び上記各元データに対応する上記各冗長データを含むパケットを生成するパケット生成手段と
    を備えることを特徴とする送信装置。
  6. 受信メモリ手段と、
    受信された、時分割多重信号から抽出された1又は複数のデータを元データとし、上記各元データの時系列で後続する1又は複数のデータを冗長データとして、上記各元データ及び上記各元データに対応する上記各冗長データを含むパケットのシーケンス番号に関連付けたアドレスをメモリ書込みアドレスとし、当該メモリ書込みアドレスから連続するアドレスのメモリエリアに、当該受信パケットに含まれる上記各元データ及び上記各元データに対応する上記各冗長データを書き込む際に、上記各元データを所定のメモリ書込みアドレスに書き込み、次のアドレスに上記各冗長データを書き込む受信データ書込手段と、
    所定周期で連続したアドレスのメモリエリアから順番にデータを読み出す受信データ読出手段と
    を備えることを特徴とする受信装置。
  7. コンピュータを、
    入力された時分割多重信号から1又は複数のデータを抽出し、抽出したデータを元データとし、上記各元データの時系列で後続する1又は複数のデータを冗長データとして、データ量がパケット周期分となるように、上記各元データ及び上記各元データに対応する上記各冗長データを送信メモリ手段に書き込む送信データ書込手段、
    上記各元データと、上記各元データに対応する上記各冗長データとを上記送信メモリ手段から読み出す送信データ読出手段、
    上記送信データ読出手段により読み出された上記各元データ及び上記各元データに対応する上記各冗長データを含むパケットを生成するパケット生成手段
    として機能させることを特徴とする送信プログラム。
  8. コンピュータを、
    受信された、時分割多重信号から抽出された1又は複数のデータを元データとし、上記各元データの時系列で後続する1又は複数のデータを冗長データとして、上記各元データ及び上記各元データに対応する上記各冗長データを含むパケットのシーケンス番号に関連付けたアドレスをメモリ書込みアドレスとし、当該メモリ書込みアドレスから連続するアドレスのメモリエリアに、当該受信パケットに含まれる上記各元データ及び上記各元データに対応する上記各冗長データを書き込む際に、上記各元データを所定のメモリ書込みアドレスに書き込み、次のアドレスに上記各冗長データを書き込む受信データ書込手段、
    所定周期で連続したアドレスのメモリエリアから順番にデータを読み出す受信データ読出手段
    として機能させることを特徴とする受信プログラム。
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