JP5879587B1 - パソコンを交通量調査支援装置として機能させるためのコンピュータプログラム - Google Patents

パソコンを交通量調査支援装置として機能させるためのコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】この種の調査員方式の交通量調査において、読み取り作業員の人数を低減可能とし、読み取り作業員が危険に晒される虞をなくし、読み取り操作を比較的に容易とし、しかも読み取り結果の検証も可能とすること。【解決手段】テンキー及び方向キーを少なくとも含む入力操作部と、表示画面を有する画像表示部とを有するパソコンを、交通量調査支援装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記交通量調査支援装置は、動画再生手段と、撮影時刻生成手段と、対応関係登録手段と、共通流出枝路登録手段と、調査用生データ生成手段と、データ集計手段と、調査結果出力手段とを含んで構成される。【選択図】図5

Description

この発明は、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と称する)を交通量調査支援のための専用機として機能させるためのコンピュータプログラムに関する。
交差点を調査対象とする交通量調査は、例えば、信号機運用の妥当性、路幅や車線幅の妥当性を検証する目的等々のために、広く行われている。一般に、この種の交通量調査においては、例えば2本の道路が交差する4枝交差点の場合、流入枝路と流出枝路とで定義される12本の通過経路(「通過方向」とも称される)のそれぞれに関して、各車両(又は車種)をその通過時刻と共に時系列的に記録してなる交通量調査用生データが生成される。この交通量調査用生データに対して、調査目的に応じた各種の分類や集計処理を適宜に施すことにより、各通過経路毎に、時間帯別および/または車種別の交通量データを生成することができる。
この種の交通量調査の代表的な手法としては、調査対象となる交差点に据え付けられたビデオカメラの映像に対してコンピュータによる画像処理技術(例えば、背景差分等)を適用することにより、車両の位置、その種別、速度、走行経路等々の情報を自動的に取得する機械方式のもの(例えば、特許文献1参照)と、調査対象となる交差点に配置された調査員の肉眼観察と数取り器の操作を通じて、各通過経路毎の車種別通過台数を直接に読み取る調査員方式のものとが知られている。
機械方式の交通量調査の場合には、ひとたびシステムの設置が完了してしまえば、リアルタイムで交通量調査データが得られ、また調査員も不要で維持管理費も比較的に低廉であることから、コンピュータを利用した大規模なシステムが大手電機メーカ等から多数提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、いずれのシステムにあっても、実際の交差点映像に適用した場合には、画像処理による通過車両認識にやや難があり、特に、混雑時の交差点等のように、車両が密に連接した状態では、個々の車両を分離して認識することが難しく、結果、広く普及するには至っていない。
これに対して、調査員方式の交通量調査の場合には、肉眼による車両認識をベースとするものであるから、個々の車両に関する認識精度にはさほど問題がなく、このため、現状において広く普及しているものの、1)例えば4枝交差点に含まれる12本の通過経路の車両台数を同時に観察するためには、通常、数人の調査員が必要で、その分だけ人件費が嵩むこと、2)調査員を最適監視点に配置しようとすると、現場によっては、物理的スペースとの関係で調査員の安全確保が困難となる場合があること、3)複数の通過経路の車両を同時に一人で観察しながら適切に数取り器を操作して正確な読み取りを行うにはかなりの熟練を要すること、4)現場でリアルタイムにデータを収集するものであるから、調査員の操作ミス、故意の怠惰、その他の理由で、調査結果に特異な傾向が現れたとしても、遡って、その原因を検証する術がないこと、等々の問題点がある。
なお、上述の数取り器の操作並びに数取り器で読み取られたデータのコンピュータ入力の容易化を目的として、行方向が「車種」列方向が「方向」に、それぞれに割り当てられるように操作キーを縦横に配列してなる交通量調査専用の携帯型キー入力装置も提案されている(特許文献2参照)。
特開2012−84024 特開2010−128872
この発明は、上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、この種の調査員方式の交通量調査において、読み取り作業員の人数を低減可能とし、読み取り作業員が危険に晒される虞をなくし、読み取り操作を比較的に容易とし、しかも読み取り結果の検証も可能とすることにある。
この発明のさらに他の目的並びに作用効果については、明細書の以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
[本発明の構成について]
上述した本発明の技術的課題は、以下の構成を有するコンピュータプログラム、交通量調査支援装置、交通量調査用機器システム、交通量調査方法のそれぞれにより解決することができる。
すなわち、本発明に係るコンピュータプログラムは、テンキー及び方向キーを少なくとも含む入力操作部と、表示画面を有する画像表示部とを有するパソコンを、交通量調査支援装置として機能させるためのコンピュータプログラムである。
そして、前記交通量調査支援装置は、動画再生手段と、撮影時刻生成手段と、対応関係登録手段と、共通流出枝路登録手段と、調査用生データ生成手段と、データ集計手段と、調査結果出力手段とを含んでいる。
前記動画再生手段は、調査対象となる交差点の全景が視野に収まるような撮影アングルにて、ビデオカメラにて撮影することにより得られた動画ファイルを、方向が相反する一対の前記方向キーの操作に対応して、所定のスキップコマ数にて、前記画像表示部の表示画面上に、スキップ前進再生及びスキップ後進再生して表示させる。
撮影時刻生成手段は、既知の撮影開始時刻と、スキップ前進コマ数とスキップ後進コマ数との差に1コマ当たりの所要時間を乗じて得られた経過時間とを加算することにより、前記動画を構成する各静止画の撮影時刻を生成する。
対応関係登録手段は、前記表示画面上に表示される交差点映像に含まれる、各流入流出枝路の組み合わせと交差点内に存在する各通過経路との対応関係を登録する。
共通流出枝路登録手段は、調査対象となる交差点を構成する1の枝路を、その他の1又は2以上の枝路から流入した車両の当該交差点からの共通流出枝路として登録する。
調査用生データ生成手段は、1の枝路が前記共通流出枝路として登録されている状態において、前記キーボード上のテンキーを構成する各キーの操作に応答して入力されるキーコードを、前記テンキー上のキー配列における行又は列の一方が車種、他方が方向とする符号化規則にしたがって車種と前記共通流出枝路から見た各流入枝路の方向を示す流入枝路方向とに復号化し、さらに前記共通流出枝路と前記流入枝路方向との関係を前記流入流出枝路と通過経路との対応関係に照らすことにより、各流入枝路方向に対応する通過経路を求め、こうして求められた車種と通過経路とを、前記撮影時刻生成手段により生成される撮影時刻と関連付けて時系列的に記憶させることにより、前記登録された注目流出枝路毎の調査用生データを生成する。
データ集計手段は、前記登録された共通流出枝路毎の調査用生データに含まれる車種を所定の集計規則にしたがって各通過経路別に集計することにより、通過経路別交通量調査データを生成する。
調査結果出力手段は、前記通過経路別交通量調査データをデータ出力、表示出力、及び/又は、プリント出力させる。
[本発明の作用1について]
このような構成によれば、前記動画再生手段の機能により、前記パソコンの表示画面上に調査対象となる交差点全景を表示させた状態にて、前記対応関係登録手段の機能により、前記表示画面上に表示される交差点映像に含まれる、各流入流出枝路の組み合わせと交差点内に存在する各通過経路との対応関係を登録し、さらに、前記共通流出枝路登録手段の機能により、調査対象となる交差点を構成する1の枝路を、その他の1又は2以上の枝路から流入した車両の当該交差点からの共通流出枝路として登録したのち、入力操作部に含まれる一対の方向キーのうちで、スキップ前進用の方向キーを繰り返し連打すれば、その都度、所定のスキップコマ数にて動画のスキップ前進再生が行われて、調査対象交差点における車両の走行移動を映像を介して観察することができるから、その間に、前記共通流出枝路以外のいずれかの枝路から当該交差点に流入した車両が、前記共通流出枝路から交差点外へと流出することが目視確認されるたびに、テンキー上に配列された操作キーのうちで、その車両の属する車種と交差点への流入枝路方向とで行列指定される操作キーを押圧操作することで、調査用生データ生成手段の機能により、車種と通過経路とを、前記撮影時刻生成手段により生成される撮影時刻と関連付けて時系列的に記憶させることにより、前記登録された共通流出枝路毎の調査用生データが生成され、さらに、データ集計手段及び調査結果出力手段の各機能により、前記登録された共通流出枝路毎の調査用生データに含まれる車種を所定の集計規則にしたがって各通過経路別に集計することにより生成された通過経路別交通量調査データをデータ出力、表示出力、及び/又は、プリント出力させることができる。
そのため、上述の本発明によれば、調査対象となる交差点の全景が視野に収まるような撮影アングルにて、録画機能付きビデオカメラにて撮影することにより得られた動画ファイルを取得するためには、ビデオカメラの据え付け、撮影、ビデオカメラの回収と言った一連の作業のために人手は必要とされるものの、ひとたび、動画ファイルを取得したのちにあっては、各流入流出枝路の組み合わせと交差点内に存在する各通過経路との対応関係を登録しさえすれば、その後は、共通流出枝路を順次に登録変更しては、動画を一巡再生しながら、共通流出枝路からの車両流出を読み取ると言った作業の繰り返しとなるため、例えば、4枝交差点であっても、調査用生データの生成に必要な読み取り作業を一人で行うことも可能となり、読み取り作業員の必要人数を低減して、人件費の節減により調査費用の低減を図ることができる。
[本発明の作用2について]
また、上述の本発明によれば、ひとたび、動画ファイルを取得したのちにあっては、各流入流出枝路の組み合わせと交差点内に存在する各通過経路との対応関係を登録しさえすれば、その後は、共通流出枝路を順次に登録変更しては、パソコンの方向キーを操作して動画を一巡再生しながら、パソコンの表示画面の映像を観察し、共通流出枝路からの車両流出を読み取ると言ったオフィス内のデスクワークとすることもできるため、従前の現場における読み取り方式とは異なり、読み取り作業員が交通事故等の危険に晒される虞をなくすことができる。
[本発明の作用3について]
また、上述の本発明によれば、調査用生データ生成のために行われる、パソコンの表示画面の映像を観察しながらの読み取り作業は、1の枝路を共通流出枝路として登録しておいて、その共通流出枝路に至る車両が単にいずれの方向から到来するかを判別してテンキー上の方向に割り当てられたキーを操作するだけであって、具体的に、どの枝路から流入したかを判別して、例えば、その枝路の識別子に相当するキーを操作するものではないから、各枝路とその識別子との関係を予め記憶しておく必要がない分だけ、読み取り作業が容易となる。
[本発明の作用4について]
また、1の枝路を共通流出枝路として登録しておいて、その共通流出枝路に至る車両がいずれの方向から到来するかを判別する方式によると、逆に、1の枝路を共通流入枝路として登録しておいて、その共通流出枝路から流入した車両がいずれの方向へ向かうかを判別する方式に比べて、常時監視すべき流入枝路方向の数が少なくて済み、交差点が混雑していたり、高速車両が多い場合にあっても、余裕を持って方向判別を行うことができ、その分だけ読み取り作業が容易となる。なぜなら、1の枝路を共通流入枝路として登録しておいて、その共通流入枝路から流入した車両がいずれの方向へ向かうかを判別する方式によれば、直進方向の信号が青のとき、共通流入枝路から流入した車両は、左折、右折、直進の3方向へと向かう可能性があるため、それらの判断のためには、作業者は同時に最大3方向を注視せねばならず、交差点が混雑していたり、高速車両が多い場合にあっては判断ミスも起こりやすく、作業者における疲労の蓄積も大きいのに対して、1の枝路を共通流出枝路として登録しておいて、その共通流出枝路に至る車両がいずれの方向から到来するかを判別する本発明方式によると、共通流出路から見て正面の信号が青のときには、前方から到来する車両(直進車)以外は存在し得ないし、正面の信号が赤のときには、右方から到来する車両(左折車)と左方から到来する車両(右折車)以外は存在し得ないから、結局、作業者は同時に最大2方向を注視すればよく、しかもその最大時の2方向は全く正反対であるから判別も容易であり、そのため、交差点が混雑していたり、高速車両が多い場合にあっても、判断ミスが起こりにくく、作業者における疲労の蓄積も軽減されるのである。
[本発明の作用5について]
また、上述の本発明によれば、動画ファイルを、方向が相反する一対の前記方向キーの操作に対応して、所定のスキップコマ数にて、前記画像表示部の表示画面上に、スキップ前進再生及びスキップ後進再生して表示するものであって、スキップ前進再生のみならず、スキップ後進再生をも可能であることから、共通流出枝路に短時間に集中的に車両が到来して、いずれかの車両の到来方向を見逃したような場合には、逆方向の方向キーを操作してスキップ後進再生に切り替えることで、当該車両の到来方向をしっかりと確認したのち、再びスキップ前進再生に戻して読み取り操作を行うことで、読み取り作業を容易とすることができる。
[本発明の作用6について]
また、1の枝路を共通流出枝路として登録しておいて、その共通流出枝路に至る車両がいずれの方向から到来するかを判別する方式によると、逆に、1の枝路を共通流入枝路として登録しておいて、その共通流出枝路から流入した車両がいずれの方向へ向かうかを判別する方式に比べて、読み取りのタイミングを共通流出枝路への到達タイミングにすることで、読み取りタイミングを統一することができ、調査用生データの信頼性を向上させることができる。
[本発明の作用7について]
また、上述の本発明によれば、撮影時刻生成手段は、既知の撮影開始時刻と、スキップ前進コマ数とスキップ後進コマ数との差に1コマ当たりの所要時間を乗じて得られた経過時間とを加算することにより、前記動画を構成する各静止画の撮影時刻を生成するものであるから、調査用生データに含まれる時刻の精度を1コマ単位で正確に管理することができ、後日、時刻データに基づいて正確な映像を再生することで、検証作業に役立てることが可能となる。なお、本発明者等の検証によれば、市販の動画再生ソフト(例えば、Media Player(登録商標))に含まれる時刻データは、映画や単なる風景等を想定して大凡の場面を再生可能とする目的であるから、1コマ単位の精度は確保されておらず、しかもその時刻生成原理から、早送りや早戻し操作を行うと大幅な誤差を生じてしまい、この種の交通量調査に供することは到底不可能である。
[本発明の作用8について]
また、上述の本発明によれば、調査用生データ生成手段により生成される調査用生データは、調査対象となる交差点の全景が視野に収まるような撮影アングルにて、録画機能付きビデオカメラにて撮影することにより得られた動画ファイルを再生することで、パソコンの表示画面に表示される交差点全景の映像を見ながら、調査員(例えば、アルバイト作業員)が方向キー並びにテンキーを操作することで生成されたものであるから、もしも、そのようにして得られた調査用生データに特異な傾向が見られるような場合には、直ちに、管理者の側で、当該動画ファイルを再生し直して、読み取り作業をやり直すことにより、その原因が、調査員の操作ミスや怠惰にあるのか、あるいは実際の交通態様によるのかを容易に検証することができ、これにより調査用生データの信頼性を確実に担保することができる。
[第1実施態様について]
本発明の好ましい実施の態様においては、前記交通量調査支援装置は、調査対象となる交差点を構成する枝路数を入力するための手段と、前記入力される枝路数を有し、かつ各枝路のそれぞれにはその識別表示が付された標準交差点図形を所定の基準姿勢にて交差点映像と並べて表示するための手段と、前記標準交差点図形の基準姿勢を所定操作で回転させて、交差点映像の姿勢と整合させるための手段とを具備するものであってもよい。

このような構成によれば、登録されるべき流入流出枝路と通過経路との対応関係の基礎をなす各枝路の識別表示と実際の映像上の交差点における各枝路との物理的関係を、操作者をして、視覚的かつ容易に理解させることができる。
[第2実施態様について]
本発明の好ましい実施の態様においては、前記標準交差点図形の各枝路の交差点近傍に描かれ、かつ通過する車両の読み取り基準位置の枝路断面を示す読み取り線表示の1つを選択する手段と、前記選択された読み取り線表示に関して、読み取り線の線幅、及び/又は、線色を設定するための手段と、前記描かれた読み取り線の1つが選択された状態において、前記交差点映像上の該当する枝路断面相当位置に枝路を横断する描線操作を行うことで、前記設定された線幅及び/又は線色を有する読み取り線を交差点映像上の該当する枝路断面位置に描線する手段とを具備するものであってもよい。
このような構成によれば、標準交差点図形上の読み取り線表示を頼りとして、交差点映像上の該当する枝路断面相当位置に、通過する車両の読み取り基準位置の枝路断面を示す読み取り線を、所望の線幅および/又は線色にて描線し、以後、この読み取り線の通過タイミングで読み取り操作を行うことで、読み取りタイミングのバラツキをなくして、調査用生データの信頼性を一層向上させることができる。
[第3実施態様について]
本発明の好ましい実施の態様においては、1の枝路が前記共通流出枝路として登録されている状態において、前記キーボード上のテンキーを構成するいずれかのキーが操作されると、当該キーの操作で読み取られた流入枝路方向に対応する枝路の近傍位置に、その枝路が流入枝路として読み取られたことを知らせるための確認表示を行うための手段をさらに具備するものであってもよい。
このような構成によれば、共通流出枝路へ到来する車両の方向を勘違いしたり、あるいは、車両の方向は正確に認識していたものの、キー操作を誤ったことなどにより、意識した枝路方向と実際に読み取られた枝路方向とが異なるような場合には、確認表示を介してそのことを操作者に知らせ、その都度に、読み取り操作のやり直しを促すことができる。
[第3実施態様の変形例について]
このとき、前記確認表示がされるべき交差点映像上の枝路近傍位置は、前記標準交差点図形の基準姿勢における各枝路近傍位置と、標準交差点図形を交差点映像と整合させるたに行った回転量とから決定されるものであってもよい。
このような構成によれば、確認表示が行われるべき交差点映像上の枝路近傍位置を、その都度、何らかの操作で別途指定せずとも、前記キーボード上のテンキーを構成するいずれかのキーが操作されると、当該キーの操作で読み取られた流入枝路方向に対応する枝路の近傍位置に、その枝路が流入枝路として取られたことを知らせるための確認表示が行われることとなる。
[第4実施態様について]
本発明の好ましい実施の態様においては、通過経路別交通量調査データの出力形式には、各通過経路別かつ予め指定された時間帯別の車種別交通量を表形式又は交差点図形式で出力する形式が含まれていてもよい。
このような構成によれば、調査対象とされた交差点における交通の流れを時間帯別や車種別と言った様々な観点から的確に把握させることが可能となる。
[第5実施態様について]
本発明の好ましい実施の態様においては、前記一対の方向キーは、高速スキップ前進又は高速スキップ後進用の第1の一対の方向キーと低速スキップ前進又は低速スキップ後進用の第2の一対の方向キーとを含むものであってもよい。
このような構成によれば、例えば、高速スキップコマ数については、想定される最高速度(例えば、時速100Km)の車両が交差点に到来したとしても、交差点全景を含むいずれかの静止画には、その車両が必ず含まれる、換言すればその車両を見逃さない程度のコマ数(例えば、60コマ)とする一方、低速スキップコマ数については、共通流出枝路への車両進入タイミングを正確に捉え得る程度のコマ数(例えば、5コマ)とすることで(30コマ/秒で撮影の場合)、夜間などの車両通過台数の少ないことが予想される時間帯については、第1の一対の方向キーを使用して映像を大きなコマ数単位でスキップ前進させつつ、能率良く読み取り作業を進める一方、車両が映像の視野内に多数存在する通勤や退勤時間帯については、映像をコマ数単位でスキップ前進させつつ、高精度な読み取り作業をす進めることができる。
[第6実施態様について]
本発明の好ましい実施の態様においては、前記一対の方向キーに対応するスキップ前進コマ数又はスキップ後進コマ数は、所定の操作により、変更可能とされていてもよい。
このような構成によれば、調査対象となる交差点の実際の交通の流れに応じて、前記一対の方向キーに対応するスキップ前進コマ数又はスキップ後進コマ数の値を適宜にチューニングすることにより、読み取り作業を最適スキップコマ数をもって実行させることができる。
[装置発明について]
別の一面から見た本発明は、上述した一連の特徴を含むコンピュータプログラムをパソコンにインストールしてなる交通量調査支援装置として捉えることもできる。
そして、このような交通量調査支援装置によれば、調査対象となる交差点の全景が視野に収まるような撮影アングルにて、ビデオカメラにて撮影することにより得られた動画ファイルを予め読み込んで(或いは共通のサーバから読み込み可能として)おきさえすれば、以後、調査用生データ生成に必要な読み取り作業を一人の作業員(例えば、アルバイト作業員)でも、成し遂げうることは勿論のこと、同様なパソコンを複数台用意して、複数人の作業員により同時並行的に読み取り作業を進めれば、この種の交通量調査の効率を飛躍的に向上させることもできる。
[システム発明について]
別の一面から見た本発明は、ビデオカメラと、前記ビデオカメラを、調査対象となる交差点の全景が視野に収まるような撮影アングルにて、前記交差点近傍の高所に着脱自在に取り付けるための高所取付具と、上述の交通量調査支援装置とを具備する、交通量調査用機器システムとして把握することもできる。
このような交通量調査用機器システムによれば、任意の調査対象交差点について、交通量調査を迅速かつ低コストに実現することが可能となる。なお、このとき、高所取付具として、本発明者等が先に特許第4008021号公報として提案したカメラ等の高所取付具を利用すれば、ビデオカメラの着脱作業を容易に行うことにより、この種の交通量調査をより一層迅速かつ低コストに実現することができる。
すなわち、同公報に示されれているように、このカメラ等の高所取付具は、複数本の単位ロッドを振り出し竿構造により多段に収容し、個々の単位ロッドを任意の引き出し状態で固定可能とされた伸縮ロッドと、伸縮ロッドを構成する複数本の単位ロッドのうちで最初に引き出されるべき第1段目の単位ロッドの先端部に設けられた雲台と、第1段目の単位ロッドの先端部に設けられ、かつ当該単位ロッドの軸方向と直交する方向へと向けられたパッド面を有するロッド支持部材と、第1段目の単位ロッドの先端部に設けられ、かつロープ通し孔を有する先端部ロープガイドと、伸縮ロッドの最大伸張時の長さに対応可能な長さを有すると共に、先端部ガイドリングのロープ通し孔に挿通され、かつその先端部には第1段目の単位ロッドの先端部適所に対して着脱可能な係止具が取り付けられた操作ロープと、を備え、操作ロープの先端部を対象となる照明柱等の支柱の周囲に少なくとも一巻きしたのち、ロープ先端部の係止具を第1段目の単位ロッドの先端部適所に係止させることで、支柱及び当該伸縮ロッドを緩く取り巻くループ部分を形成した状態において、伸縮ロッドを適宜な長さに伸張固定して支柱に沿わせて立て掛け、しかるのち、操作ロープの垂れ下げ部分を強く引っ張って、支柱を取り巻くループ部分を締め付け、その状態にて操作ロープの垂れ下げ部分を適宜に固定することにより、支柱外表面とロッド支持部材のパッド面との当接を介して雲台と支柱とを位置決めしつつ、伸縮ロッドを支柱に添設し得るように構成した、ことを特徴とするものである。
[方法発明について]
別の一面から見た本発明は、ビデオカメラを、調査対象となる交差点の全景が視野に収まるような撮影アングルにて、前記交差点近傍の高所に取り付けるステップと、前記ビデオカメラを作動させて、前記調査対象となる交差点の全景を撮影して、交差点映像に相当する動画ファイルを作成するステップと、前記作成された動画ファイルを上述の交通流量調査支援装置に読み込ませ、かつ前記共通流出枝路を設定したのち、前記方向キーを操作して所望のスキップ前進又はスキップ後進させながら前記動画ファイルを再生して前記表示画面に交差点映像を表示させ、前記共通流出枝路の読取基準位置を車両が通過するたびに、前記テンキーを操作して該当する車種並びに方向を読み取るステップとを具備する、交通量調査方法として捉えることもできる。

このような交通量調査方法によれば、任意の調査対象交差点について、交通量調査を迅速かつ低コストに実現することが可能となる。なお、このとき、高所取付具として、本発明者等が先に特許第4008021号公報として提案したカメラ等の高所取付具を利用すれば、ビデオカメラの着脱作業を容易に行うことにより、この種の交通量調査をより一層迅速かつ低コストに実現することができる。
以上で明らかなように、本発明によれば、この種の調査員方式の交通量調査において、読み取り作業員の人数を低減可能とし、読み取り作業員が危険に晒される虞をなくし、読み取り操作を比較的に容易とし、しかも読み取り結果の検証も可能とすることができる。
図1は、本発明プログラムがインストールされるパソコンの一例を示す外観斜視図である。 図2は、キーボード上のテンキー及び方向キーの機能割り付けを示す説明図である。 図3は、本発明プログラムの全体構成を概略的に示すフローチャートである。 図4は、動画再生及び時刻生成処理の詳細フローチャートである。 図5は、テンキー操作による調査用生データ生成処理の詳細フローチャートである。 図6は、流入流出枝路と通過経路との対応関係設定処理の説明図である。 図7は、テンキー操作と1次登録データとの関係を示す説明図である。 図8は、1次登録データから調査用生データへの変換処理の説明図である。 図9は、調査計画立案作業を説明するための画面説明図である。 図10は、交差点映像上の各枝路導入部に、読み取り位置の枝路断面を示す読み取り線を描く準備作業を説明するための画面説明図である。 図11は、動画ファイル読み込み操作方法のいくつかの例を示す説明図である。 図12は、動画ファイルの読み込みが完了した状態における動画ファイル表示欄の画面説明図である。 図13は、標準交差点図形を左回り(反時計回り)に45度回転させた状態の画面説明図である。 図14は、読み取り位置の枝路断面を示す読み取り線の線色指定作業を説明する画面説明図である。 図15は、交差点映像上において、各枝路導入部に読み取り位置の枝路断面を示す読み取り線を指定の線色及び線幅で描線するための操作を説明する画面説明図である。 図16は、交差点映像上の4つの枝路導入部に読み取り位置の枝路断面を示す読み取り線を異なる線色にて描線した状態の画面説明図である。 図17は、調査立案完了状態の画面表示を示す画面説明図である。 図18は、調査計画保存作業を説明するための画面説明図である。 図19は、交通量調査開始のための準備作業を説明する画面説明図である。 図20は、交通量調査のための準備作業を説明する画面説明図である。 図21は、交通量調査開始時の画面表示状態を示す画面説明図である。 図22は、交通量調査の途中で、コマ送り態様を変更するための作業を説明する画面説明図である。 図23は、進み(又は戻し)コマ数変更操作を説明する画面説明図である。 図24は、交通量調査中の読み取り操作を説明する画面説明図である。 図25は、読み取り作業中の確認表示の態様を示す画面説明図である。 図26は、読み取り作業完了後における出力形式選択操作を説明する画面説明図である。 図27は、交通量調査用生データの一例を図表化して示す説明図である。 図28は、調査結果出力形式の一例を示す説明図(その1)である。 図29は、調査結果出力形式の一例を示す説明図(その2)である。 図30は、調査結果出力方式の一例を示す説明図(その3)である。
以下に、本発明に係るコンピュータプログラムの構成を、それがインストールされたパソコンの表示画面説明図、当該プログラムの全体を概略的に示すフローチャート、及び必要な場合には、当該プログラムの要部の構成を示すフローチャートを参照しながら説明する。
<パソコンについて>
本発明プログラムがインストールされるパソコンの一例を示す外観斜視図が、図1に示されている。同図に示されるように、このパソコン1は、パソコン本体11と、表示装置12と、キーボード13と、マウス14とを備えた、いわゆるデスクトップ型パソコンとして構成され、出力装置としては、プリンタも備えている。なお、図示例のパソコンは、あくまでも、その一例であって、その他、ノート型パソコンやタブレット型パソコンでも良いことは勿論である。パソコン1の電気的なハードウェア構成については、当業者に周知であるから、図示はしないが、マイクロプロセッサや各種ASIC等を含んで構成されるCPUと、メモリ(ROM,RAM,FROM,等々)、ハードディスクドライブ(HDD)、DVDドライブ、SDカードリーダ等々を含んでいる。マンマシンインタフェース(MMI)としては、表示画面12aに描かれた様々なグラフィックとキーボード13やマウス14の操作とを関連して行うグラフィックユーザインタフェース(GUI)が採用されている。外部とのインタフェースとしては、各種の無線通信回路(Wi−Fi)やUSBコネクタ等が備えられている。そして、周知のように、公知のオペレーティングシステム(OS)上において、様々なアプリケーションプログラムを実行可能とされ、本発明に係る交通量調査支援用のコンピュータプログラムもそのようなアプリケーションプログラムの1つとして位置づけられている。
<キーボードのキー割付について>
キーボード上のテンキー及び方向キーの機能割付けを示す説明図が、図2に示されている。同図に示されるように、本発明プログラムをパソコン1にインストールしてなる交通量調査支援装置にあっては、キーボード13に含まれるテンキー13a及び方向キー13b(同図(a)参照)の割付け(意味付け)は、交通量調査における読み取り操作に便利なように変更される。
すなわち、同図(b)に示されるように、テンキー13aを構成する9個の数値キー(「1」〜「9」)のそれぞれは、その属する行が方向を、その属する列が車種を意味するようにシステム側で割り付けられる。より具体的には、第1行に属する3個の数値キー(「7」、「8」、「9」)は方向1(例えば、左方向)に、第2行に属する3個の数値キー(「4」、「5」、「6」)は方向2(例えば、前方向に)に、第3行に属する3個の数値キー(「1」、「2」、「3」)は方向3(例えば、右方向)に、それぞれ割付けられるように、符号化規則が設定される。同時に、第1列に属する3個の数値キー(「7」、「4」、「1」)は車種1(例えば、小型車)に、第2列に属する3個の数値キー(「8」、「5」、「2」)は車種2(例えば、大型車)に、第3列に属する3個のキー(「9」、「6」、「3」)は車種3(例えば、二輪車)に、それぞれ割り付けられるように、符号化規則が設定される。したがって、後述するように、読み取り作業員は、それら9個の数値キーのいずれか1つを選択して押圧操作することにより、その数値キーが属する行と列とを介して、方向と車種とを同時に入力することができる。なお、行と列との関係は、行が車種かつ列が方向にそれぞれ割り付けられるように、符号化規則が設定されてもよい。
また、同図(c)に示されるように、方向キー13bを構成する4個のキーのそれぞれは、表示画面12aに表示される交差点映像の動画を、所定の高速又は低速にて、スキップ前進又はスキップ後進させるように割り付けられる。より具体的には、互いに反対方向の矢印が付された一対の方向キー(「↓」キーと「↑」キー)のうちで、「↓」キーについては交差点映像を高速スキップ前進させるように、「↑」キーについては高速スキップ後進させるように、割り付けられる。さらに、互いに反対方向の矢印が付された一対の方向キー(「→」キーと「←」キー)のうちで、「→」キーについては交差点映像を低速スキップ前進させるように、「←」キーについては低速スキップ後進させるように、割り付けられる。なお、ここで、「スキップ前進」又は「スキップ後進」とは、途中のコマを飛ばして(スキップして)、所定コマ数だけ先へ進めて又は戻して再生することを意味するもので、この明細書では、「コマ送り」又は「コマ戻し」と言う語も使用されている。以下の例にあっては、撮影された動画のコマ数は30コマ/秒とされており、一例として、スキップコマ数は、高速の場合には60コマ、低速の場合には5コマとされている。したがって、後述するように、読み取り作業員は、それら4個の方向キーのいずれか1つを選択して押圧操作(単打操作又は連打操作)することにより、パソコン1の表示画面12aに表示される交差点映像を、適当な速度で進めたり戻したり止めたりしながら、交差点における車両の動きを子細に観察することができる。
<動画ファイルの取得について>
本発明プログラムをパソコンにインストールしてなる交通量調査支援装置を使用して、任意の交差点における交通量調査を行うためには、先ず、調査対象となる交差点の全景が視野に収まるような撮影アングルにて、ビデオカメラにて撮影することにより、当該交差点の映像を収録した動画ファイルを取得しなければならない。
このとき、ビデオカメラの据え付けのためには、本出願人が先に開発して特許(特許第4008021号)を取得した「カメラ等の高所取付具」を使用することにより、迅速かつ低コストに、撮影作業を実行することができる。
すなわち、この高所取付具は、同特許公報に記載のように、複数本の単位ロッドを振り出し竿構造により多段に収容し、個々の単位ロッドを任意の引き出し状態で固定可能とされた伸縮ロッドと、伸縮ロッドを構成する複数本の単位ロッドのうちで最初に引き出されるべき第1段目の単位ロッドの先端部に設けられた雲台と、第1段目の単位ロッドの先端部に設けられ、かつ当該単位ロッドの軸方向と直交する方向へと向けられたパッド面を有するロッド支持部材と、第1段目の単位ロッドの先端部に設けられ、かつロープ通し孔を有する先端部ロープガイドと、伸縮ロッドの最大伸張時の長さに対応可能な長さを有すると共に、先端部ガイドリングのロープ通し孔に挿通され、かつその先端部には第1段目の単位ロッドの先端部適所に対して着脱可能な係止具が取り付けられた操作ロープと、を備え、操作ロープの先端部を対象となる照明柱等の支柱の周囲に少なくとも一巻きしたのち、ロープ先端部の係止具を第1段目の単位ロッドの先端部適所に係止させることで、支柱及び当該伸縮ロッドを緩く取り巻くループ部分を形成した状態において、伸縮ロッドを適宜な長さに伸張固定して支柱に沿わせて立て掛け、しかるのち、操作ロープの垂れ下げ部分を強く引っ張って、支柱を取り巻くループ部分を締め付け、その状態にて操作ロープの垂れ下げ部分を適宜に固定することにより、支柱外表面とロッド支持部材のパッド面との当接を介して雲台と支柱とを位置決めしつつ、伸縮ロッドを支柱に添設し得るように構成した、ことを特徴とするものである。
<パソコンへの動画ファイル取り込みについて>
ビデオカメラを介して取得された動画ファイルをパソコンへ取り込むについては、公知の様々な手法を採用することができる。具体的には、動画ファイルの記録媒体がDVDやSDカード等の可搬型記録媒体の場合には、それらの記録媒体をパソコン側の再生装置(DVDドライバ、SDカードリーダ)にかけることにより、パソコンへの動画ファイル取り込みを実現することができる。一方、記録媒体が、ハードディスク等の固定内蔵型の記録媒体の場合には、カメラ側の記録装置とパソコンとの間をUSBケーブルで接続したり、あるいは、Wi−Fiを介することにより、通信を介して、記録装置からパソコンへと動画ファイルを取り込ませることができる。
<本発明プログラム全体の概略構成について>
本発明プログラムの全体構成を概略的に示すフローチャートが、図3に示されている。同図に示されるように、このプログラムは、「設定モード」と「運用モード」とからなる二つのモードで動作するように構成されている。
適当なインストール支援ツール(ウィザード)にしたがって、本発明プログラムをパソコン1にインストールしたのち、その実行が開始されると、所定の初期化処理(当該プログラムの実行に必要な各種のフラグやレジスタ類の初期設定等々)を経たのち(ステップ101)、所定のモードフラグの状態がチェックされ(ステップ 102)、続いて、動作モードが「設定」モードか「運用」モードかが判定される(ステップ103)。
ここで、動作モードが「設定」モードと判定されれば(ステップ103「設定」)、調査計画立案に必要な各種データの設定処理(ステップ104)が実行される。この各種設定処理(ステップ104)では、表示画面12aに各種の文章や図形を表示する一方、キーボード13の操作やマウス14の操作を介して、ユーザの意志を確認しつつ、いわゆるGUI機能を通じて、様々なデータの設定が行われる。この設定処理の詳細については、のちに、主として、図9〜図20の画面説明図を参照しながら説明する。
他方、動作モードが「運用」モードと判定されれば(ステップ103「運用」)、実際に交通量調査を行なって調査報告書等を作成するための一連の処理、すなわち動画再生及び時刻生成処理(ステップ105)、テンキー操作に応じた調査用生データ生成処理(ステップ106)、データ集計処理(ステップ107)、及び調査結果報告処理(ステップ108)が実行される。それらの処理(ステップ105〜108)の詳細については、のちに、図4〜図8のフローチャートや説明図、さらには、図21〜図30の画面説明図等々を参照しながら説明する。
なお、図3のフローチャートでは、説明の便宜上、「設定」モードと「運用」モードとの間における相互移行は、1個の条件分岐(ステップ103)にて行っているが、その他、プログラムの途中にさらに他の条件分岐を設けることで、両モード間の移行を必要に応じて任意に行いうることは勿論である。
<「設定」モードにおける各種設定処理の詳細について>
調査計画立案作業を説明するための画面説明図が、図9に示されている。この画面は、どの交差点を、いつ、だれが交通量調査したかを設定するためのものであり、併せて、その交差点の道路構造並びに車種1、車種2、車種3の内容を設定するためのものである。それらのデータの設定は、キーボード13及びマウス14を操作することにより、地点名入力欄201、調査期間入力欄202、担当者入力欄203のそれぞれに、該当する内容を記述又は選択すると共に、車種1候補表示欄、車種2候補表示欄、及び車種3候補表示欄から該当する車種名を選択し、さらに、道路構造を示す単路部ラジオボタン207、三枝路交差点ラジオボタン208、四枝路交差点ラジオボタン209の1つを指定してクリック操作することで行うことができる。なお、単路部は、二枝路交差点と解することができる。
こうして設定されるデータのうちで、地点名データ、調査期間データ、担当者名データ、及び車種1〜3データは、調査結果の報告に反映され、また道路構造データについては、後述する標準交差点図形の選択や流入流出枝路と通過経路との対応関係構築のために利用される。
交差点映像上の各枝路導入部に、読み取り位置の枝路断面を示す読み取り線を描く準備作業を説明するための画面説明図が、図10に示されている。この画面は、(1)パソコン1に取り込まれた様々な動画ファイルのうちで、どの動画ファイルを調査対象交差点に関する動画ファイル候補として所定のファイル格納領域に読み込むか、(2)後述する標準交差点図形と実際の交差点映像との物理的位置(方位)関係をどのように定義するか、及び(3)交差点映像上の各枝路の読み取り位置に、その断面に相当する読み取り線(詳細は後述)をどのような線色、線幅にて描画するかを決定するためのものである。
同図に示されるように、この画面の上部には読み込まれた動画ファイルの表示欄210が、また下部の左側には四枝交差点に対応する標準交差点図形211が、下部の中央には読み取り線の線色及び線幅を設定するための線色指定部214、線幅指定部215、及び線色線設定部216を備えた読み取り線設定部が、さらにその右側の空白には、交差点映像が表示される交差点映像表示領域が設けられている。
動画ファイル読み込み操作方法のいくつかの例を示す説明図が、図11に示されている。同図に示されるように、この例にあっては、パソコン1へ取り込まれた動画ファイルは所定のフォルダ(動画フォルダ)に格納されており、この動画フォルダから調査対象交差点候補としての記憶領域への各動画ファイルの読み込みは、ファイルを指定しての読み込み操作、或いは、ファイル又はフォルダを直接にドラッグ&ドロップする操作にて、行うことができる。
動画ファイルの読み込みが完了した状態における動画ファイル表示欄210の画面説明図が、図12に示されている。同図に示されるように、動画ファイル表示欄210の上縁部には、属性項目として、「映像時間」、「開示時刻」、「終了時刻」、「補正時間」、「補正フラグ」、「手動補正時刻」が表示されており、これらの属性項目の内容を適宜に参照することで、各動画ファイルの内容を確認することができる。
次に、標準交差点図形211について説明する。本発明プログラムがインストールされた状態では、単路部交差点、三枝交差点、四枝交差点にそれぞれ対応する3個の標準交差点図形が表示対象図形として用意されており、それらの交差点図形のうち、ラジオボタン207〜209の操作で指定された標準交差点図形211が読み出されて、図10に示されるように、交差点映像と並ぶようにして、表示画面12a上に表示される。この標準交差点図形211は、当初基準姿勢(例えば、枝路Aが上向きの姿勢)にて表示されるが、左回転ボタン212又は右回転ボタン213の押圧操作のたびに、角度45度単位で、左回転方向(反時計回り方向)又は右回転方向(時計回り方向)へと回転するように構成されている。このとき、基準姿勢に対してどれだけ回転させたかを示す情報は、別途保存されて、後述する読み取り枝路の確認動作に利用される。
標準交差点図形を左回り(反時計回り)に45度回転させた状態の画面説明図が、図13に示されている。同図に示されるように、四枝交差点の場合、4つの枝路のそれぞれをA、B、C、Dと定義したとき、車両が流入する枝路と車両が流出する枝路(以下、「流入流出枝路」と言う)と交差点を通過する際の経路(以下、「通過経路」と言う)との対応関係は、下記の通り、予め定義されている(図6参照)。

流入流出枝路 通過経路
A→D 1
A→C 2
A→B 3
B→A 4
B→D 5
B→C 6
C→B 7
C→A 8
C→D 9
D→C 10
D→D 11
D→A 12
もっとも、上記の「流入流出枝路」と「通過経路」との対応関係と実際の交差点映像との物理的位置(方位)関係は、なんら紐付けられていないから、それだけでは、交通量調査における読み取り作業において、いずれかの枝路を別の枝路と取り違えることにより読み取り誤りを生ずる虞が考えられる。
そこで、本発明にあっては、例えば図14に示されるように、実際の交差点映像の枝路方位が真北を向いていないような場合、換言すれば、右回り又は左回りに真北よりも傾いているような場合には、図13に示されるように、標準交差点図形211についても、右回転ボタン212又は左回転ボタン213のいずれかを操作することで、基準姿勢を回転させて実際の交差点映像とほぼ整合させることにより、標準交差点図形の姿勢と実際の交差点映像とを照らし合わせることで、いつでも容易に両者の関係を目視確認可能としているのである。
次に、各枝路の読み取り基準位置の枝路断面を示す読み取り線を実際の交差点映像上に描線する作業について説明する。後述するように、本発明プログラムをインストールしてなる交通量調査支援装置における交通量読み取り作業の基本は、例えば四枝交差点の場合、4つの枝路のいずれか(例えば、枝路A)を当該交差点から流出する共通流出枝路と定義する一方、その他の枝路(例えば、枝路B、C、D)から当該交差点に流入したのち、前記共通流出枝路(A)から流出する車両が存在するとき、その車両の流入枝路方向(枝路Aから見て、どの方向から到来したか)と車種とで定義される数値キーを操作すると言ったものである。
ところで、上述の読み取り車両を間違いなく実行するためには、高速又は低速の方向キーを操作して映像を高速又は低速で進めたり止めたり戻したりしながら、共通流出枝路Aに流れ込む車両がどの方向から到来したかを観察すると言う根気のいる作業を長時間継続せねばならない。
そこで、本発明者等は、このような作業を間違いなく実行させるために、特別な工夫を試みている。この工夫は、各枝路A、B、C、Dの導入部近傍に、読み取り基準位置の枝路断面を示す読み取り線を、それぞれ、所望の線色及び線幅をもって、簡単な操作で描線可能とするものである。
すなわち、図10及び図13に示されるように、標準交差点図形211を構成する4本の枝路A、B、C、Dの各導入部には、そこを通過する車両の読み取り基準位置の枝路断面を示す読み取り線見本217a、217b、217c、217dがそれぞれ表示されると共に、各読み取り線見本の一端部には、それがいずれの枝路に関する読み取り線見本であるかを示す枝路表示(「A」、「B」、「C」、「D」)が付されている。一方、先に説明したように、標準交差点図形211の右脇には、図10に示されるように、線色指定部214、線幅指定部215、及び線色線幅設定部206を含む読み取り線設定部が設けられている。
読み取り位置の枝路断面を示す読み取り線の線色線幅設定作業を説明する画面説明図が、図14に示されている。同図に示されるように、いずれかの枝路(例えば、枝路A)について、交差点映像上において読み取り線を描画しようとする場合、先ず、その枝路Aに関する線色指定部214を押圧操作して、色設定ウィンドウ220を開き、該当する色見本を選択してOKボタンを押圧操作し、続いて、線幅指定部215において所望の数値を選んで、最後に、線色線幅設定部216を押圧操作する。これにより、枝路Aに関する読み取り線の線色線幅設定が完了する。他の枝路(B、C、D)について、読み取り線の線色線幅を設定する場合の操作も同様である。
交差点映像上において、各枝路導入部に読み取り位置の枝路断面を示す読み取り線を指定の線色及び線幅で描線するための操作を説明する画面説明図が、図15に示されている。同図に示されるように、交差点映像222上において、例えば、枝路Aの導入部に、読み取り基準位置の枝路断面を示す読み取り線221aを、指定の線色及び線幅にて描線しようとする場合、交差点映像222上の描線予定位置において、図中波線矢印で示すように、枝路断面を横切るようにして、マウス14を使用してドラッグ&ドロップ操作を行う。すると、描線予定位置には、指定された線色及び線幅を有する読み取り線221aが描線されることとなる。
交差点映像上の4つの枝路導入部に読み取り位置の枝路断面を示す読み取り線を異なる線色にて描線した状態の画面説明図が、図16に示されている。同図に示されるように、以上の操作を繰り返すことにより、交差点映像222上の枝路Aの導入部には例えば黄色の読み取り線221aが、枝路Bの導入部には例えば水色の読み取り線221bが、枝路Cの導入部には例えば緑色の読み取り線221cが、さらに、枝路Dの導入部には例えば緑色の読み取り線221dがそれぞれ所定の線幅で描線される。
調査立案完了状態の画面表示を示す画面説明図が、図17に示されている。同図に示されるように、調査立案が完了した状態においては、地点名、調査期間、担当者、車種1、車種2、車種3が、それぞれ該当する入力領域に表示され、さらに、アングルの異なる2つの動画ファイル表示欄210−1、210−2には、調査対象交差点候補として読み込まれた動画ファイルが複数表示される。加えて、画面の右側部分には、標準交差点図形211と実際の交差点映像222とが上下に並べて表示され、特に、標準交差点図形211の姿勢(方位)は、実際の交差点映像の姿勢(方位)に整合するように回転されて表示される。
調査計画保存作業を説明するための画面説明図が、図18に示されている。同図に示されるように、このようにして作成された調査計画に関する各種のデータは、保存・終了ボタン223eの押圧操作により保存することができ、また計測(アングル1)ボタン223b、計測(アングル2)ボタン223cの押圧操作により、いつでも読み出して、交通量調査に供することができる。
交通量調査開始のための準備作業を説明する画面説明図(その1)が図19に、同画面説明図(その2)が図20に示されている。交通量調査の開始にあたっては、先ず、すでに読み込まれて表示欄210−1、210−2に表示されている2つの動画ファイル群のうちで、交通量調査に供する動画ファイル群を、計測(アングル1)ボタン223b又は計測(アングル2)ボタン223cの押圧操作により選択する。しかるのち、画面右上に設けられた計測対象設定部224において、図20に示されるようにして、実際に交通量調査に供する1の動画ファイルを選択し(図20(a)参照)、さらに、共通流出枝路となるべき枝路断面を選択することで(図20(b)参照)、全ての設定作業が完了して(図20(c)参照)、交通量調査開始のための準備作業が完了する。
<「運用」モードにおける一連の処理の詳細について>
交通量調査開始時における表示状態を示す画面説明図が、図21に示されている。同図に示されるように、画面のほぼ中央には交差点の全景を含む交差点映像が、その左脇には一連の操作ボタン(「登録」、「計測(アングル1)」、「計測(アングル2)」、「出力」、「保存・終了」、「設定」)が、またその右脇には計測対象表示(動画、枝路断面)、モード切替え表示(計測モードボタン、編集モードボタン)、及びカウンター(読み取り用)のテンキー表示が設けられる。
テンキー表示を構成する縦横配置された9個の数値キーのうち、各行の左脇には上から順に「方向12」、「方向8」、「方向4」の文字が付されており、同様に、各列の上部には左から順に「小型車」、「大型車」の文字が付されている。一方、交差点映像が映し出される横長長方形状の映像表示枠の周囲三カ所には、経路番号表示231としての数値(「4」、「8」、「12」)が付されている。より具体的は、映像表示枠の上辺右寄りの位置(交差点映像の枝路Bの位置に相当)には数値「4」(B→A=通過経路4)が、映像表示枠の右辺下寄りの位置(交差点映像の枝路Cの位置に相当)には数値「8」(C→A=通過経路8)が、映像表示枠の下辺左寄りの位置(交差点映像の枝路Dの位置に相当)には数値「12」(D→A=通過経路12)がそれぞれ付されている。
なお、それら数値の付される位置については、先に、図13を参照して説明した標準交差点図形の回転量を基準として算出される。すなわち、もしも、標準交差点図形の回転量が角度0度であったとすれば、数値「4」は映像表示枠の右辺中央位置に、数値「8」は映像表示枠の下辺中央位置に、数値「12」は映像表示枠の左辺中央位置にそれぞれ表示されるのであるが、図13の例では、標準交差点図形は左回り(反時計回り)に角度45度回転されたため、その回転量(角度45度)に合わせて、数値「4」は映像表示枠の右辺中央位置から上辺右寄り位置に、数値「8」は映像表示枠の下辺中央位置から上辺下寄り位置に、数値「12」は映像表示枠の左辺中央位置から右辺下寄り位置にそれぞれ回転シフトされたのである。
以上のテンキー左脇の表示(「方向12」、「方向8」、「方向4」)と映像表示枠周囲の経路番号表示(「4」、「8」、「12」)とを照らし合わせることにより、読み取り作業員は、読み取り線221aが付された枝路(枝路A)を共通流出枝路とするとき、右上の枝路(枝路B)から到来する車両は下段の行に属する数値キー(「1」、「2」)に相当し、右下の枝路(枝路C)から到来する車両は中段の行に属する数値キー(「4」、「5」)に相当し、左下の枝路(枝路D)から到来する車両は上段の行に属する数値キー(「7」、「8」)に相当するものと大凡理解することができるから、そのような理解に基づいて、車両の到来方向を簡単かつ確実に読み取り可能となるのである。
次に、映像のスキップ前後進動作について説明する。先に図2を参照して説明したように、この発明においては、上向き矢印キー(↑)を高速スキップ前進、下向き矢印キー(↓)キーを高速スキップ後進、右向き矢印キー(→)を低速スキップ前進、左向き矢印キー(←)を低速スキップ後進に割り付けることにより、それらの方向キーを適宜に選択して単打又は連打することにより、交差点映像を高速又は低速でスキップ前進又は後進させることを可能としている。
ここで、スキップ前後進にあたってのスキップコマ数については、デフォルトにおいては、高速スキップコマ数が60コマ、低速スキップコマ数が5コマとされている。高速スキップコマ数を60コマとしたのは、交差点の全景が視野に収まるりようにビデオカメラで撮影すると、一般的に、100m程度の範囲の映像が視野に収まることを前提とすると、例えば、ビデオカメラの撮影速度が30コマ/秒であると、60コマは2秒間に相当するところ、仮に速度40km/時で走行する車両の場合には、その2秒間に22m(=11m/秒×2秒)程度しか進まないから、通常速度の車両であれば仮に高速スキップ前進させても十分な余裕をもって捉えることができるし、仮に、最大想定速度(例えば、100Km/時)の車両にあっても、2秒間の走行長は精々55m程度であるから、いずれかの映像コマには写り込むと考えられるからである。特に、この高速スキップ前進については、車両走行台数が疎らな夜間における交通量調査において、車両を見逃さない程度のスキップコマ数で映像を高速で進めることで、調査時間の短縮(作業能率向上)を図るのに好適である。
交通量調査の途中で、コマ送り態様を変更するための作業を説明する画面説明図が、図22に示されている。上述のデフォルトスキップコマ数(高速=60コマ、低速=5コマ)は、モード切替部225において計測モードから編集モードに切り替えることにより、実際の交差点規模や車両走行速度に応じて、任意に変更することができる。進み(又は戻し)コマ数変更操作を説明する画面説明図が、図23に示されている。同図に示されるように、スキップコマ数の変更は、コマ送り量調整部226において、低速キー及び高速キー別に、数値変更操作を行うことで簡単に実行することができる。
交通量調査中の読み取り操作を説明する画面説明図が、図24に示されている。交通量調査のための読み取り操作の一例を挙げるとすると、高速スキップ前進キーを単打又は連打しつつ、交差点映像を高速で進ませながら、いずれかの枝路(B、C、又はD)から車両が交差点に進入し、それが枝路Aの導入部に設けられた読み取り線221aを横切って交差点から流出することが予想されたならば、高速スキップ前進キーから低速スキップ前進キーへと切り替えて、当該キーを連打して、当該車両がさらに少しずつ進んで、読み取り線221aを横切るのを確認し(図中、円で囲まれた部分参照)、そのタイミングで、当該車両の到来した方向(画面右上、画面右下、画面左下)に応じた行(この例では、中段の行)に属し、かつその車両の種別(小型車、大型車)に応じた列(この例では、最も左の列)に属する数値キー(この例では、数値キー「4」)を押圧操作すると言った作業を繰り返す。
このとき、交差点が混雑していたり、読み取り対象となる車両が高速であると言った理由で、当該読み取り対象車両の到来方向を見逃したり、到来方向が不明確であるような場合には、高速スキップ後進キー又は低速スキップ後進キーに切り替えて映像を適宜な速度で戻すことにより、当該車両の到来方向を容易に確認することができ、その後、再び、高速スキップ前進キー又は低速スキップ前進キーに切り替えることにより、読み取り線221aの通過を確認して、対応する数値キーを操作すればよい。
このように、1の枝路(A)を共通流出枝路として登録しておいて、その共通流出枝路に至る車両がいずれの方向から到来するかを判別する方式によると、逆に、1の枝路を共通流入枝路として登録しておいて、その共通流出枝路から流入した車両がいずれの方向へ向かうかを判別する方式に比べて、常時監視すべき 流入枝路方向の数が少なくて済み、交差点が混雑していたり、高速車両が多い場合にあっても、余裕を持って方向判別を行うことができ、その分だけ読み取り作業が容易となる。
なぜなら、1の枝路を共通流入枝路として登録しておいて、その共通流入枝路から流入した車両がいずれの方向へ向かうかを判別する方式によれば、直進方向の信号が青のとき、共通流入枝路から流入した車両は、左折、右折、直進の3方向へと向かう可能性があるため、それらの判断のためには、作業者は同時に最大3方向を注視せねばならず、交差点が混雑していたり、高速車両が多い場合にあっては判断ミスも起こりやすく、作業者における疲労の蓄積も大きいのに対して、1の枝路を共通流出枝路として登録しておいて、その共通流出枝路に至る車両がいずれの方向から到来するかを判別する本発明方式によると、共通流出路から見て正面の信号が青のときには、前方から到来する車両(直進車)以外は存在し得ないし、正面の信号が赤のときには、右方から到来する車両(左折車)と左方から到来する車両(右折車)以外は存在し得ないから、結局、作業者は同時に最大2方向を注視すればよく、しかもその最大時の2方向は全く正反対であるから判別も容易であり、そのため、交差点が混雑していたり、高速車両が多い場合にあっても、判断ミスが起こりにくく、作業者における疲労の蓄積も軽減されるのである。
加えて、この例にあっては、1の枝路(この例では、枝路A)が記共通流出枝路として登録されている状態において、キーボード上のテンキーを構成するいずれかの数値キーが操作されると、当該キーの操作で読み取られた流入枝路方向に対応する枝路(この例では、枝路C)の近傍位置に、その枝路が流入枝路として読み取られたことを知らせるための確認表示を行うようにしている。
読み取り作業中の確認表示の態様を示す画面説明図が、図25に示されている。同図に示されるように、映像表示枠の四辺縁部は、それぞれ3つの領域に分割されている。具体的には、上辺縁部は3つの領域227a,227b,227cに、左辺縁部は3つ領域228a,228b,228cに、下辺縁部は3つの領域229z,229b,229cに、右辺縁部は3つの領域230a,230b,230cにそれぞれ分割されている。そして、それらの3つの領域の1つが確認表示予定領域として定義される。具体的には、上辺縁部の場合には、最も右側に位置する分割領域227c(枝路B相当位置)が、下辺縁部の場合には、最も左側に位置する分割領域228c(枝路D相当位置)が、右辺縁部の場合には、最も下側に位置する分割領域230c(枝路C相当位置)が、それぞれ、確認表示予定領域として定義され、当該領域において所定の表示態様(例えば、特定色の着色表示、特定輝度の点滅表示、等々)により、対応する枝路が流入枝路として読み取られた旨の確認表示が行われる。
図25は、読み取り線221aが付された枝路Aから見て正面の枝路Cを流入枝路として読み取ったときの例であって、この場合には、枝路Cの近傍に位置する右辺の領域230cにおいて、図中ハッチングで示される領域が、所定の表示態様(例えば、黄色の着色、所定輝度の点滅等々)により、確認表示が行われる。この確認表示は、読み取りのための数値キー操作が行われたのち、次の数値キー操作が行われるまで継続したり、あるいは、予め決められた時間継続するようにしてもよい。
このような確認表示によれば、読み取り作業員は、いずれかの数値キーの操作で読み取ったつもりの方向に位置する枝路近傍の位置に確認表示がなされることにより、正しい読み取りが行われたことを逐次確認できる一方、読み取ったつもりの方向とは異なる方向に位置する枝路近傍の位置に確認表示がなされることにより、読み取り方向を勘違いしたり、あるいは数値キー操作を誤ったことを知って、直ちに、読み取り操作をし直す等の対応をとることができる。
なお、上辺縁部、左辺縁部、下辺縁部、右辺縁部のそれぞれにおいて、いずれの分割領域を確認表示予定領域とするかについては、先に、図13を参照しながら説明した標準交差点図形の回転データに基づいて算出される。すなわち、もしも、標準交差点図形の回転量が角度0度であったとすれば、確認表示予定領域は各辺の中央に位置する分割領域227a,229a,230aのいずれかとなるのに対して、図13の例では、標準交差点図形は左回り(反時計回り)に角度45度回転されたため、その回転量(角度45度)に合わせて、確認表示予定領域は各辺の右寄り領域227c,229c,230cのいずれかとなるのである。
読み取り作業完了後における出力形式選択操作を説明する画面説明図が、図26に示されている。同図に示されるように、読み取り操作が完了したならば、出力1(単純リスト)、出力2(方向別交通量調査票(1時間単位))、出力3(方向別交通量調査票(10分単位))、及び出力4(方向別交通量調査票(1日単位))の中から1又は2以上の出力物を選択したのち、実行ボタンを押圧操作することで、交通量調査用生データが生成され(図27参照)、さらに、これを分類・集計処理することで、指定された出力形式により調査結果が出力される(図28〜図30参照)。
交通量調査用生データの一例を示す説明図が、図27に示されている。同図に示されるように、調査用生データの機構構成は、「通過経路」、「車種」、「日付及び時刻」を時系列的に一連に記憶してなるもであり、この調査用生データを、通過経路、車種、時間帯別に適宜に分類・集計することで、様々な出力形式の調査結果データを生成して、画面表示及び/又はプリントアウト出力することができる。
調査結果出力形式の一例を示す説明図(その1)が、図28に示されている。同図に示されるように、この調査結果出力票にあっては、特定の枝路断面を通過する交通量を時間帯別に一連に棒グラフで表すことにより構成されている。この調査結果出力票によれば、特定の交差点の特定年月日における特定の枝路断面(標準交差点図形上に表示された断面A,B,C,Dのいずれかで特定)における交通量の時間的な推移を一目瞭然に把握させることができる。
調査結果出力形式の一例を示す説明図(その2)が、図29に示されている。同図に示されるように、この調査結果出力票にあっては、標準交差点図形上の各枝路に、交差点へ流入する車両用の三分岐矢印図形、交差点から流出する車両用に単方向矢印図形を描くと共に、それぞれの矢印図形における矢の先端に、通過車両台数を表す数値を付すことにより構成されている。この調査結果出力票によれば、当該交差点上における全ての枝路乃至経路の通行量を一目瞭然に把握させることができる。
調査果出力形式の一例を示す説明図(その3)が、図30に示されている。同図に示されるように、この調査結果出力票にあっては、特定の枝路から交差点に流入したのち3方向へと分岐する経路のそれぞれにおける交通量を、時間帯別及び車種別に集計して数値データのままで表すものである。この調査結果出力票によれば、特定の1の枝路から交差点に流入したのち、左折、直進、右折した交通量を車種別に分類して時間帯別に一目瞭然に把握させることができる。
最後に、上述の調査用生データの生成画面並びに出力票生成画面の背後で動作している動画再生及び時刻生成処理、調査用生データ生成処理の詳細について、図3〜図8を参照しながら説明する。
動画再生及び時刻生成処理(図3のステップ105)の詳細フローチャートが、図4に示されている。同図において、処理が開始されると、先ず、方向キーの状態をチェックし(ステップ051)、続いて、方向キーの操作有無を判定する(ステップ1052)。ここで、方向キーのいずれかが操作有りと判定されると(ステップ1052YES)、操作された方向キーの種別に応じて、該当するスキップ再生処理及び時刻更新処理が実行される。
すなわち、操作された方向キーが、下向き矢印キーであると判定されると(ステップ1053YES)、途中を飛ばしてN1コマ(デフォルトではN1=60)進めて、該当する静止画コマの再生が行われ(ステップ1054)、続いて、進んだコマ数N1に1コマ当たりの撮影時間Δtを乗ずることで、経過時間N1×Δtを求め、これを元の時刻tに加算することで、時刻tを更新する処理(ステップ1055)が実行される。
操作された方向キーが、上向き矢印キーであると判定されると(ステップ1053NO、ステップ1056YES)、途中飛ばしてN1コマ(デフォルトではN1=60)戻して、該当する静止画コマの再生が行われ(ステップ1057)、続いて、戻したコマ数N1に1コマ当たりの撮影時間Δtを乗ずることで算出される経過時刻N1×Δtを元の時刻tから減算することで、時刻tを更新する処理(ステップ1058)が実行される。
操作された方向キーが、右向き矢印キーであると判定されると(ステップ1053NO、ステップ1056NO、ステップ1059YES)、途中を飛ばしてN2コマ(デフォルトではN2=5)進めて、該当する静止画コマの再生が行われ(ステップ1060)、続いて、進んだコマ数N2に1コマ当たりの撮影時間Δtを乗ずることで、経過時間N2×Δtを求め、これを元の時刻tに加算することで、時刻tを更新する処理(ステップ1061)が実行される。
操作された方向キーが、左向き矢印キーであると判定されると(ステップ1053NO、ステップ1056NO、ステップ1059NO、1062YES)、途中飛ばしてN2コマ(デフォルトではN2=5)戻して、該当する静止画コマの再生が行われ(ステップ1063)、続いて、戻したコマ数N2に1コマ当たりの撮影時間Δtを乗ずることで算出される経過時刻N2×Δtを元の時刻tから減算することで、時刻tを更新する処理(ステップ1064)が実行される。
なお、図示しないが、ここで時刻tは予め撮影開始時刻により初期設定されているため、この時刻更新処理(ステップ1055、ステップ1058、ステップ1061、ステップ1064)により、時々刻々と移り変わる正確な撮影時刻を1コマ単位で正確に生成することができる。
このように、動画再生及び時刻生成処理(ステップ105)が実行されることにより、動画の高速スキップ前後進(ステップ1054、1057)、動画の低速スキップ前後進(ステップ1060、1063)、及び1コマ単位での時刻再生(ステップ1055、1058、1061、1064)が行われることとなる。
テンキー操作による調査用生データ生成処理の詳細フローチャートが、図5に示されている。同図において、処理が開始されると、先ず、テンキーの状態チェックをしたのち(ステップ1061)、テンキーの操作有無の判断(ステップ1062)及び操作されたテンキーが有効キーであるかの判断(ステップ1063)が行われる。ここで、テンキーの操作が有り(ステップ1062YES)、かつそれが有効キー(数値キーの「1」〜「9」の1つ)と判定されると(ステップ1063YES)、入力された数値キーに対応するキーコードをテンキーのキー割り付け規則に基づいて復号化する処理(ステップ1064)が実行される。この復号化処理(ステップ1064)により、数値キーのキーコードは、該当する車種コードと方向コードとに変換される。なお、テンキーのキー割付規則については、先に、図2を参照して詳細に説明した通りである。
続いて、時刻データの読み取り処理(ステップ1065)が行われる。この時刻読み取り処理(ステップ1065)においては、先に、図4を参照して説明した、動画再生及び時刻生成処理にて生成された時刻tが読み込まれる。
続いて、一次登録処理(ステップ1066)が行われる。テンキー操作と一次登録データとの関係を示す説明図が、図7に示されている。同図(a)に示されるように、この一次登録処理(ステップ1066)では、共通流出枝路(X)毎に、時刻と方向と車種とを時系列的に記憶させることにより、一次登録データが生成される。ここで、方向とは、同図(b)に示されるように、共通流出枝路(X=A)に対する流入枝路(B,C,又はD)の方向のことである。なお、図において、括弧書きにて示された算用数字(12),(8),(4)は、通過経路コードである。
続いて、流入枝路探索処理(ステップ1067)が実行される。一次登録データから調査用生データへの変換処理の説明図が、図8に示されている。同図に示されるように、流入枝路探索処理(ステップ1067)においては、同図(a)に示される一次登録データにおける共通流出枝路(X)と方向(方向1、方向2、方向3)との関係から、流入枝路を特定することにより、同図(b)に示されるように、変換途中データを生成する。ここでの変換規則は、同図(a)に示されるように、共通出力枝路(X)から見て方向1から車両が到来する場合、その車両の流入枝路は枝路D、同様に、方向2から車両が到来する場合、その車両の流入枝路は枝路Cとすると言った規則である。
続いて、通過経路変換処理(ステップ1068)が実行される。この通過経路変換処理(ステップ1068)では、変換途中データ(図8(b)参照)における流入枝路と流出枝路との組み合わせを、システム側に予め設定されている流入流出枝路と通過経路との対応関係(図6(a)参照)に照らすことにより、通過経路コード(1〜12)に変換することにより、図8(c)に示されるように、時刻と通過経路と車種とを対にして時系列的に記憶してなる調査用生データを生成する。
このように本発明にあっては、調査対象交差点を構成する枝路の1つを共通流出枝路(X)として登録した状態において、その共通流出枝路へ到来する車両の方向(方向1、方向2、方向3)並びに車種を読み取るだけで、時刻と通過経路と車種とを時系列的に記憶してなる調査用生データを生成取得し、その調査用生データを適宜に分類集計することで、所望の調査結果データを生成出力することができるのである。
本発明によれば、この種の調査員方式の交通量調査において、読み取り作業員の人数を低減可能とし、読み取り作業員が危険に晒される虞をなくし、読み取り操作を比較的に容易とし、しかも読み取り結果の検証も可能とすることができる。
1 パソコン
2 プリンタ
11 パソコン本体
12 表示装置
12a 表示画面
13 キーボード
13a テンキー
13b 方向キー
14 マウス
201 地点名入力欄
202 調査期間入力欄
203 担当者氏名入力欄
204 車種1候補表示欄
205 車種2候補表示欄
206 車種3候補表示欄
207 単路部指定用のラジオボタン
208 三枝交差点指定用のラジオボタン
209 四枝交差点指定用のラジオボタン
210,210−1,210−2 読み込まれた動画ファイルの表示欄
211 標準交差点図形
212 左回転ボタン
213 右回転ボタン
214 線色指定部
215 線幅指定部
216 線色線幅設定部
217a 枝路Aの読み取り位置の枝路断面を示す読み取り線
217b 枝路Bの読み取り位置の枝路断面を示す読み取り線
217c 枝路Cの読み取り位置の枝路断面を示す読み取り線
217d 枝路Dの読み取り位置の枝路断面を示す読み取り線
218a 枝路Aの読み取り位置断面であることを示す符号
218b 枝路Bの読み取り位置断面であることを示す符号
218c 枝路Cの読み取り位置断面であることを示す符号
218d 枝路Dの読み取り位置断面であることを示す符号
219a 枝路Aを流入枝路とする車両の通過経路を示す三方分岐矢印
219b 枝路Bを流入枝路とする車両の通過経路を示す三方分岐矢印
219c 枝路Cを流入枝路とする車両の通過経路を示す三方分岐矢印
219d 枝路Dを流入枝路とする車両の通過経路を示す三方向分岐矢印
220 色設定ウィンドウ
221a 交差点映像上の枝路断面Aに描線された読み取り線
221b 交差点映像上の枝路断面Bに描線された読み取り線
221c 交差点映像上の枝路断面Cに描線された読み取り線
221d 交差点映像上の枝路断面Dに描線された読み取り線
222 交差点映像
223a 登録情報ボタン
223b 計測(アングル1)ボタン
223c 計測(アングル2)ボタン
223d 出力ボタン
223e 保存・終了ボタン
223f 設定ボタン
224 計測対象設定部
225 モード切替部
226 コマ送り量調整部
227a,227b,227c 画面上縁部を三分割してなる各分割領域
228a,228b,228c 画面左縁部を三分割してなる各分割領域
229a,229b,229c 画面下縁部を三分割してなる各分割領域
230a,230b,230c 画面右縁部を三分割してなる各分割領域
231 通過経路の番号表示
A 4枝交差点を構成する1つの枝路
B 4枝交差点を構成する1つの枝路
C 4枝交差点を構成する1つの枝路
D 4枝交差点を構成する1つの枝路

Claims (10)

  1. テンキー及び方向キーを少なくとも含む入力操作部と、表示画面を有する画像表示部とを有するパソコンを、交通量調査支援装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記交通量調査支援装置が、
    調査対象となる交差点の全景が視野に収まるような撮影アングルにて、ビデオカメラにて撮影することにより得られた動画ファイルを、方向が相反する一対の前記方向キーの操作に対応して、所定のスキップコマ数にて、前記画像表示部の表示画面上に、スキップ前進再生及びスキップ後進再生して表示させる動画再生手段と、
    既知の撮影開始時刻と、スキップ前進コマ数とスキップ後進コマ数との差に1コマ当たりの所要時間を乗じて得られた経過時間とを加算することにより、前記動画を構成する各静止画の撮影時刻を生成する撮影時刻生成手段と、
    前記表示画面上に表示される交差点映像に含まれる、各流入流出枝路の組み合わせと交差点内に存在する各通過経路との対応関係を登録する対応関係登録手段と、
    調査対象となる交差点を構成する1の枝路を、その他の1又は2以上の枝路から流入した車両の当該交差点からの共通流出枝路として登録する共通流出枝路登録手段と、
    1の枝路が前記共通流出枝路として登録されている状態において、前記入力操作部に含まれるテンキーを構成する各キーの操作に応答して入力されるキーコードを、前記テンキー上のキー配列における行又は列の一方が車種、他方が方向とする符号化規則にしたがって車種と前記共通流出枝路から見た各流入枝路の方向を示す流入枝路方向とに復号化し、さらに前記共通流出枝路と前記流入枝路方向との関係を前記流入流出枝路と通過経路との対応関係に照らすことにより、各流入枝路方向に対応する通過経路を求め、こうして求められた車種と通過経路とを、前記撮影時刻生成手段により生成される撮影時刻と関連付けて時系列的に記憶させることにより、前記登録された共通流出枝路毎の調査用生データを生成する調査用生データ生成手段と、
    前記登録された共通流出枝路毎の調査用生データに含まれる車種を所定の集計規則にしたがって各通過経路別に集計することにより、通過経路別交通量調査データを生成するデータ集計手段と、
    前記通過経路別交通量調査データをデータ出力、表示出力、及び/又は、プリント出力させる調査結果出力手段とを含み、さらに
    調査対象となる交差点を構成する枝路数を入力するための手段(207,208,209)と、
    前記入力される枝路数を有し、かつ各枝路のそれぞれにはその識別表示(218a,218b,218c,218d)が付された標準交差点図形(211)を所定の基準姿勢にて交差点映像(222)と並べて表示するための手段と、
    前記標準交差点図形の基準姿勢を所定操作で回転させて、交差点映像の姿勢と整合させるための手段(212,213)とを具備する、パソコンを交通量調査支援装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
  2. 前記標準交差点図形の各枝路の交差点近傍に描かれ、かつ通過する車両の読み取り基準位置の枝路断面を示す読み取り線表示の1つを選択する手段と、
    前記選択された読み取り線表示に関して、読み取り線の線幅、及び/又は、線色を設定するための手段と、
    前記描かれた読み取り線の1つが選択された状態において、前記交差点映像上の該当する枝路断面相当位置に枝路を横断する描線操作を行うことで、前記設定された線幅及び/又は線色を有する読み取り線を交差点映像上の該当する枝路断面位置に描線する手段とを具備する、請求項1に記載のパソコンを交通量調査支援装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
  3. 1の枝路が前記共通流出枝路として登録されている状態において、前記入力操作部に含まれるテンキーを構成するいずれかのキーが操作されると、当該キーの操作で読み取られた流入枝路方向に対応する枝路の近傍位置に、その枝路が流入枝路として読み取られたことを知らせるための確認表示を行うための手段をさらに具備する、請求項1又は2に記載のパソコンを交通量調査支援装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
  4. 前記確認表示がされるべき交差点映像上の枝路近傍位置は、前記標準交差点図形の基準姿勢における各枝路近傍位置と、標準交差点図形を交差点映像と整合させるたに行った回転量とから決定される、請求項3に記載のパソコンを交通量調査支援装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
  5. 通過経路別交通量調査データの出力形式には、各通過経路別かつ予め指定された時間帯別の車種別交通量を表形式又は交差点図形式で出力する形式が含まれている、請求項1〜4のいずれかに記載のパソコンを交通量調査支援装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
  6. 前記一対の方向キーは、高速スキップ前進又は高速スキップ後進用の第1の一対の方向キーと低速スキップ前進又は低速スキップ後進用の第2の一対の方向キーとを含む、請求項1に記載のパソコンを交通量調査支援装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
  7. 前記一対の方向キーに対応するスキップ前進コマ数又はスキップ後進コマ数は、所定の操作により、変更可能とされている、請求項1に記載のパソコンを交通量調査支援装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のコンピュータプログラムをパソコンにインストールしてなる交通量調査支援装置。
  9. ビデオカメラと、
    前記ビデオカメラを、調査対象となる交差点の全景が視野に収まるような撮影アングルにて、前記交差点近傍の高所に着脱自在に取り付けるための高所取付具と、
    請求項8に記載の交通量調査支援装置とを具備する、交通量調査用機器システム。
  10. ビデオカメラを、調査対象となる交差点の全景が視野に収まるような撮影アングルにて、前記交差点近傍の高所に取り付けるステップと、
    前記ビデオカメラを作動させて、前記調査対象となる交差点の全景を撮影して、交差点映像に相当する動画ファイルを作成するステップと、
    前記作成された動画ファイルを請求項8に記載の交通流量調査支援装置に読み込ませ、かつ前記共通流出枝路を設定したのち、前記方向キーを操作して所望のスキップ前進又はスキップ後進させながら前記動画ファイルを再生して前記表示画面に交差点映像を表示させ、前記共通流出枝路の読取基準位置を車両が通過するたびに、前記テンキーを操作して該当する車種並びに方向を読み取るステップとを具備する、交通量調査方法。
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