JP2007003340A - 移動体計測装置及び移動体の計測方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 移動体を撮影した画像を再生しながら、移動体指定部13により計測すべき移動体の位置を順次指定すると、各計測位置における画像のフレーム番号と移動体の位置データが計測情報記憶部15に順に登録される。そして、計測途中では、計測済みの計測位置と、各計測位置を結ぶ線が表示されるので次に計測すべき移動体がどれかを画面上で簡単に判別できる。
【選択図】図1
Description
ところで、道路を走行する車両をビデオカメラで撮影し、撮影した画像から車両の車種、速度を計測する計測装置が知られている。この計測装置は、撮影した画像をビデオデッキ等で再生しながら車種の判別、車両の速度の計算を計測者が行う必要がある。そのため1台の車両の計測が完了したなら、ビデオテープを計測開始地点まで巻き戻して別の車両について同じ計測作業を行う必要があり、計測作業に非常に時間がかかるという問題点があった。
このように構成することで、次に計測すべき移動体を表示形態から判別できるので計測作業の効率を高め、計測時間を短縮できる。
この移動体計測装置10は、例えば、道路を走行する車両等の移動体を撮影した画像を再生し、計測者がその画像から計測対象の車両の位置を指定して車両の速度、通過時間等を計測すると共に、その車両の車種、走行車線に関するデータを収集するための装置である。
計測情報記憶部14は、移動体指定部13により指定された移動体を識別する移動体識別情報と対応づけて、何回目の計測であるかを示す計測回数情報と、移動体の計測位置が指定されたときの表示画像のフレームを特定するフレーム情報と、移動体の計測位置を示す位置情報とを記憶する。計測情報記憶部14は、例えば、ハードディスクにより構成される。
一例としては、指定済みの複数の計測位置とそれらの計測位置を結ぶ線を表示させて計測済みの移動体と未計測の移動体を区別できるように表示する。
撮影画像を表示させた状態で、計測者が移動体の種類(大型、小型等の車種)を判定して、種類指定部の種類に対応するキーを操作することで移動体の種類を指定することができる。また、基準地点設定部により予め速度計測の基準地点を複数設定すると、画面上に設定した基準地点を通る水平な基準線が表示される。
次に、図2は、実施の形態の車両計測装置20のブロック図である。この車両計測装置20は、道路を走行する車両を撮影したデジタル画像をハードディスク等の記憶装置に格納し、その画像を再生しながら車両の速度、車種、走行車線等の情報を収集するための装置である。
データテーブル1は、計測者により指定された移動体の計測データを記憶するテーブルである。図3(A)に示すように、データテーブル1は、移動体を特定する通番(移動体識別情報)を記憶する領域31と、通番と対応づけて何回目の計測かを示すクリックカウント数(計測回数情報)が予め設定されている領域32と、計測時の画像の再生位置を示す画像番号(フレーム番号)を記憶する領域33と、指定された移動体の画像上のX座標を記憶する領域34と、Y座標を記憶する領域35とが設けられている。
最初に、ハードディスク21に記憶されている画像の1フレーム目を表示させ、通番を記憶するレジスタとマウスのクリック数をカウントするレジスタの値を初期値の「1」にリセットする(図4,S11)。その後、イベントの発生を待つニュートラルの状態を保つ(S12)。
上記のステップS18の処理により、例えば、通番が「1」、クリックカウント数が「1」のときには、図3(A)のデータテーブル1の1行、1列目の画像番号を記憶する領域33に現在表示している画像のフレーム番号が登録される。
ステップS16において、クリックカウント数が「1」でないと判定された場合には(S16,NO)、ステップS18に進み、クリックカウント数で指定されるデータテーブルの列に計測データを登録する。
操作されたキーのキーコードとデータ登録用キーテーブル3に登録されているキーコードを比較して、キーコードに対応するデータ名(車種または車線)と値(大型、小型など)を取得し、取得したデータをデータテーブル2のそのときの通番で指定される行の車種を記憶する領域42及び車線を記憶する領域43に登録する。そして、データテーブル2に登録した車種と車線データを画面に表示する。
エンターキーの操作を検出したときには、1つの移動体に対する計測が終了したものと判断し、画面上に表示されている内容をすべてクリアする(S32)。そして、保存フレーム番号を記憶しているレジスタのフレーム番号で指定される画像を読み出して表示する(S33)。
データテーブル1がクリックされた場合には、クリックされたデータテーブル1の行の通番を現在の通番を記憶するレジスタにセットする。データテーブル1の特定の列がクリックされたときには、クリックされた列の値(カウント数)を現在のクリックカウント数として設定する(S37)。
図6及び図7において、左端の枠はイベント発生前の画面を示し、2列目の枠はそのときの画像のフレーム番号を示し、3列目の枠はマウスのクリック、ファンクションキーの操作等のイベントの内容を示し、4列目の枠は通番とクリックカウント数を示し、5列目の枠はデータテーブル1とデータテーブル2の内容を示し、6列目の枠はイベント発生後の表示画面を示し、7列目の枠はイベント発生後の画像のフレーム番号を示している。
予め設定した基準線n,mが画面に表示された状態で、最初の計測を行う場合について説明する。基準線nを移動体Aが通過するタイミングで移動体Aがクリックされると、移動体Aに対して通番「1」が割り当てられ、データテーブル1の通番が「1」の行のクリックカウンタ数が「1」の列に、画像番号としてそのとき表示されている画像のフレーム番号の「10」が登録される。さらに、座標データとして移動体Aがクリックされた位置の座標データが登録される。図6(a)のデータテーブル1の座標データを示す記号*は、座標データが登録されている状態であることを示している。
移動体Aの計測が完了してエンターキーが操作されると、クリックカウント数が初期値の「1」にリセットされ、レジスタに保存されている保存フレーム番号(この場合、フレーム番号10)が読み出され、次に表示する画像のフレーム番号として設定される。これにより、エンターキーが操作されたときには、計測を開始したときの画像が表示される。また、エンターキーが操作された後の表示画面は、各計測位置とそれぞれの計測位置を結ぶ線の表示が消え、2個の移動体A、Bのみが表示される。
移動体Bの計測が完了してエンターキーが操作されると、クリックカウント数が初期値の「1」にリセットされ、レジスタに保存されている保存フレーム番号(1回目の計測時の画像のフレーム番号)が読み出され、そのフレーム番号が次に表示する画像のフレーム番号として設定される。エンターキーが操作されたときのイベント発生後の表示画面は、各測定位置とそれらを結ぶ線の表示が消え、2個の移動体A、Bのみが表示される。この場合、エンターキーが操作された後の画像のフレーム番号は、移動体Bの最初の計測時の画像のフレーム番号である「25」となる。
計測データを検証したい場合には、データテーブル1,2を表示させ検証した移動体の通番を指定する。
(1)本発明は、道路を走行する車両の速度を計測する場合に限らず、車両以外の移動体の移動軌跡等を計測する場合にも適用できる。また、移動体は車両等の物体に限らず、画像から読み取れる事象でも良く、画像から読み取れる事象の発生時刻や発生箇所を計測する場合にも本発明を適用できる。
(2)計測データを記憶するデータテーブルの構成は、実施の形態に示したような構成に限らない。
(3)計測済みの移動体の位置の表示は、計測位置を結ぶ線で表示する表示方法に限らず、点線、点滅表示などどのような表示形態でも良い。
11 画像記憶部
12 画像再生部
13 種類指定部
14 計測位置指定部
15 表示制御部
16 計測情報記憶部
20 車両計測装置
Claims (7)
- 複数の移動体の移動状態を撮影した画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶されている画像を再生する画像再生手段と、
計測対象の移動体の計測位置を指定する移動体指定手段と、
前記移動体指定手段により計測位置が指定された移動体を識別する移動体識別情報と対応づけて、前記移動体が指定されたときの画像のフレーム情報と、前記移動体の計測位置を示す位置情報を記憶する計測情報記憶手段と、
前記移動体指定手段により計測位置が指定済みの移動体の計測位置を、他の位置と異なる表示形態で表示させる表示制御手段とを備える移動体計測装置。 - 複数の移動体の移動状態を撮影した画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶されている画像を再生する画像再生手段と、
計測の基準となる複数の基準地点を画面上で指定する基準地点指定手段と、
前記基準地点指定手段により指定された基準地点を通る基準線を通過する測定対象の移動体の計測位置を指定する移動体指定手段と、
前記移動体指定手段により計測位置が指定された移動体を識別する移動体識別情報と対応づけて、前記移動体が指定されたときの画像のフレーム情報と、前記移動体の計測位置を示す位置情報を記憶する計測情報記憶手段と、
画面上に前記基準線を表示させると共に、前記移動体指定手段により計測位置が指定済みの移動体の計測位置を、他の位置と異なる表示形態で表示させる表示制御手段とを備える移動体計測装置。 - 前記表示制御手段は、計測済みの位置または区間を、同じ移動体の未計測の位置または区間と異なる表示形態で表示する請求項1または2記載の移動体計測装置。
- 前記計測情報記憶手段に記憶されている任意の移動体識別情報が指定されると、前記表示制御手段は、前記移動体識別情報により指定される移動体を含む画像と、前記移動体識別情報と対応づけて記憶されている各計測位置と各計測位置を結ぶ線を画面上に表示させる請求項1または2記載の移動体計測装置。
- 複数の移動体の移動状態を撮影した画像を画像記憶手段に記憶し、
前記画像記憶手段に記憶されている画像を画像再生手段により再生し、
計測対象の移動体の計測位置を指定し、
計測位置が指定された移動体を識別する移動体識別情報と対応づけて、前記移動体が指定されたときの画像のフレーム情報と、前記移動体の計測位置を示す位置情報を計測情報記憶手段に記憶し、
計測位置が指定済みの移動体の計測位置を他の位置と異なる表示形態で表示させる移動体の計測方法。 - 計測済みの位置または区間を、同じ移動体の未計測の位置または区間と異なる表示形態で表示する請求項5記載の移動体の計測方法。
- 前記計測情報記憶手段に記憶されている任意の移動体識別情報が指定されると、前記移動体識別情報で指定される移動体を含む画像と、前記移動体識別情報と対応づけて記憶されている各計測位置と各計測位置を結ぶ線を画面上に表示させる請求項5記載の移動体の計測方法。
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