JP5879185B2 - 取り付け体および非空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、使用に際し内部に加圧空気の充填が不要な非空気入りタイヤ用の取り付け体、および非空気入りタイヤに関するものである。
内部に加圧空気が充填されて用いられる従来の空気入りタイヤでは、パンクの発生は構造上不可避的な問題となっている。
このような問題を解決するために近年では、例えば下記特許文献1に示されるような、車軸に取り付けられる取り付け体と、該取り付け体をタイヤ径方向の外側から囲繞するリング状体と、これらの取り付け体とリング状体との間にタイヤ周方向に沿って複数配設された連結部材と、を備える非空気入りタイヤが提案されている。
特開2011−156905号公報
しかしながら、前記従来の非空気入りタイヤには、軽量化に改善の余地があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、軽量化を図ることができる取り付け体および非空気入りタイヤを提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る取り付け体は、車軸が装着される装着筒部と、該装着筒部をタイヤ径方向の外側から囲繞する外リング部と、前記装着筒部と前記外リング部とを連結する複数のリブと、を備え、連結部材を介して相対的に弾性変位自在に連結される外筒体に、タイヤ径方向の外側から囲繞される非空気入りタイヤ用の取り付け体であって、前記外リング部において、タイヤ周方向に隣り合う前記リブ同士の間に位置するリブ間部分には、タイヤ径方向に向けて開口する肉抜き孔が形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る非空気入りタイヤは、車軸に取り付けられる取り付け体と、該取り付け体をタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体と、前記取り付け体と前記外筒体とを相対的に弾性変位自在に連結する連結部材と、を備え、前記取り付け体は、前記本発明に係る取り付け体であることを特徴とする。
これらの発明によれば、外リング部のリブ間部分に、肉抜き孔が形成されているので、軽量化を図ることができる。
また外筒体が、取り付け体をタイヤ径方向の外側から囲繞するので、肉抜き孔を外筒体により覆い隠すことが可能になり、当該非空気入りタイヤの外観を変化させることなく軽量化を図ることができる。
また、本発明に係る取り付け体では、前記肉抜き孔は、タイヤ周方向に延在していてもよい。
この場合、肉抜き孔が、タイヤ周方向に延在しているので、例えば当該非空気入りタイヤがタイヤ周方向に回転するときに、外リング部のリブ間部分に作用するタイヤ周方向の力を、リブ間部分のうち、肉抜き孔をタイヤ幅方向に挟む両部分に効果的に受け止めさせることが可能になり、取り付け体の強度を確保することができる。
また、本発明に係る取り付け体では、前記肉抜き孔は、タイヤ幅方向に間隔をあけて複数配置されていてもよい。
この場合、肉抜き孔が、タイヤ周方向に延在し、かつ肉抜き孔が、タイヤ幅方向に間隔をあけて複数配置されているので、軽量化を効果的に図りつつ、外リング部のリブ間部分に作用するタイヤ周方向の力を、リブ間部分のうち、肉抜き孔をタイヤ幅方向に挟む各部分に効果的に受け止めさせることが可能になり、例えばこれらの全ての肉抜き孔による軽量化の効果と同等の効果を1つの肉抜き孔により奏功させる場合に比べて、取り付け体の強度を確保することができる。
また、本発明に係る取り付け体では、前記肉抜き孔の内周面のうち、タイヤ周方向の両端に位置する各部分は、当該非空気入りタイヤをタイヤ径方向から見た平面視において、タイヤ周方向の外側に向けて凸となる曲線状をなしていてもよい。
この場合、肉抜き孔の内周面のうち、タイヤ周方向の両端に位置する各部分が、前記平面視において、タイヤ周方向の外側に向けて凸となる曲線状をなしているので、外リング部における肉抜き孔の開口周縁部のうち、タイヤ周方向の両端に位置する各部分に応力集中箇所が形成されるのを抑えることが可能になり、取り付け体の強度を一層確保することができる。
また、本発明に係る取り付け体では、前記肉抜き孔は、前記外リング部をタイヤ径方向に貫通していてもよい。
この場合、肉抜き孔が、外リング部をタイヤ径方向に貫通しているので、更なる軽量化を図ることができる。
また、当該取り付け体が非空気入りタイヤに適用されるので、肉抜き孔が、外リング部をタイヤ径方向に貫通していても、タイヤの性能に影響が生じることが抑えられる。これに対し、例えば空気入りタイヤが装着されるリムに、タイヤ径方向の貫通孔が形成されている場合には、空気入りタイヤ内の空気が貫通孔を通して外部に流出することから、タイヤの性能に影響が生じるおそれがある。
また、本発明に係る非空気入りタイヤでは、前記取り付け体には、前記外筒体に前記連結部材を介して連結された内筒体が外装され、該内筒体は、タイヤ幅方向の分割隙間をあけた状態でタイヤ幅方向に分割され、前記肉抜き孔のうちの少なくとも一部は、前記分割隙間とタイヤ幅方向の位置が重なっていてもよい。
また、本発明に係る非空気入りタイヤでは、前記取り付け体には、前記外筒体に前記連結部材を介して連結された内筒体が外装され、前記肉抜き孔のうちの少なくとも一部は、前記内筒体とタイヤ幅方向の位置が重なっていてもよい。前記内筒体は、タイヤ幅方向の分割隙間をあけた状態でタイヤ幅方向に分割され、前記肉抜き孔の一部は、前記内筒体とタイヤ幅方向の位置が重なっていて、前記肉抜き孔の残りは、前記分割隙間とタイヤ幅方向の位置が重なっていてもよい。
これらの発明において、内筒体が、タイヤ幅方向の分割隙間をあけた状態でタイヤ幅方向に分割されている場合、当該非空気入りタイヤの外筒体にタイヤ径方向の内側に向けて入力があったときに、取り付け体の外リング部のうち、内筒体とタイヤ幅方向の位置が重なる各部分が、内筒体をタイヤ径方向の内側から支持し、外筒体に入力された力を連結部材および内筒体を介して受け止める一方、外リング部のうち、前記分割隙間とタイヤ幅方向の位置が重なる部分は、内筒体をタイヤ径方向の内側から支持しないこととなる。
そして、肉抜き孔のうちの少なくとも一部のタイヤ幅方向の位置が、前記分割隙間のタイヤ幅方向の位置と重なっている場合、肉抜き孔のうちの少なくとも一部が、外リング部のうち、当該非空気入りタイヤにタイヤ径方向の内側に向けて入力があったときに、内筒体をタイヤ径方向の内側から支持しない部分に配置されているので、取り付け体の強度を確保しつつ、軽量化を効果的に図ることができる。
本発明によれば、軽量化を図ることができる。
本発明に係る一実施形態において、非空気入りタイヤの一部を分解した概略斜視図である。 図1に示す非空気入りタイヤをタイヤ幅方向の一方側から見たタイヤ側面図である。 図1に示す非空気入りタイヤの取り付け体をタイヤ幅方向の一方側から見た側面図である。 図1に示す非空気入りタイヤの取り付け体をタイヤ幅方向の他方側から見た側面図である。 図3に示すA−A断面矢視図である。 図1に示す非空気入りタイヤのうち、一方側分割リング部材と第1弾性連結板とが一体に形成された第1分割ケース体をタイヤ幅方向の一方側から見た側面図、または他方側分割リング部材と第2弾性連結板とが一体に形成された第2分割ケース体をタイヤ幅方向の他方側から見た側面図である。 図2の要部を示す拡大図である。 図8に示すB−B断面矢視図である。
以下、本発明に係る非空気入りタイヤの一実施形態を図1から図8を参照しながら説明する。
この非空気入りタイヤ1は、図示されない車軸に取り付けられる取り付け体11と、取り付け体11に外装される内筒体12、および内筒体12をタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体13を備えるリング部材14と、内筒体12と外筒体13との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、これらの両筒体12、13同士を相対的に弾性変位自在に連結する連結部材15と、外筒体13の外周面側にその全周にわたって配設されたトレッド部材16と、を備えている。
ここで、取り付け体11、内筒体12、外筒体13、およびトレッド部材16はそれぞれ、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を軸線Oといい、この軸線Oに沿う方向をタイヤ幅方向Hといい、該軸線Oに直交する方向をタイヤ径方向といい、該軸線O回りに周回する方向をタイヤ周方向という。なお、取り付け体11、内筒体12、外筒体13、およびトレッド部材16は、タイヤ幅方向Hの中央部が互いに一致させられて配設されている。
リング部材14のうち、外筒体13は内筒体12よりもタイヤ幅方向Hの大きさ、つまり幅が大きくなっている。また、内筒体12の内周面には、タイヤ径方向の内側に向けて突出するとともにタイヤ幅方向Hの全長にわたって延びる突条部(突出部)12aが、タイヤ周方向に間隔をあけて複数配設されている。
取り付け体11は、図1および図2に示されるように、前記車軸の先端部が装着される装着筒部17と、装着筒部17をタイヤ径方向の外側から囲繞する外リング部18と、装着筒部17と外リング部18とを連結する複数のリブ19と、を備えている。
装着筒部17、外リング部18、およびリブ19は例えばアルミニウム合金等の金属材料で一体に形成されている。装着筒部17および外リング部18はそれぞれ、円筒状に形成され前記軸線Oと同軸に配設されている。複数のリブ19は、前記軸線Oを基準とする点対称に配置されている。
図3および図4に示されるように、外リング部18は、厚肉部分(溝形成部分)20aと薄肉部分(リブ間部分)20bとがタイヤ周方向に交互に連設されてなる。厚肉部分20aは、タイヤ径方向の内側に向けて張り出すことで厚肉にされており、この厚肉部分20aに前記リブ19が連結され、タイヤ周方向に隣り合うリブ19同士の間に前記薄肉部分20bが位置している。
リブ19は、タイヤ径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、タイヤ周方向に沿った大きさが大きくなっている。リブ19における外リング部18との連結部分は、外リング部18の厚肉部分20aにおける張り出し部20cとタイヤ周方向の大きさが同等となっており、リブ19においてタイヤ周方向を向く面は、張り出し部20cにおいてタイヤ周方向を向く面と段差無く滑らかに連なっている。装着筒部17と外リング部18との間のうち、タイヤ周方向に隣り合うリブ19同士の間に位置するリブ間空間20dは、当該非空気入りタイヤ1をタイヤ幅方向Hから見たタイヤ側面視において、角部が円弧状に面取りされた三角形状をなしている。
図5に示されるように、リブ19のタイヤ幅方向Hの大きさは、当該リブ19のタイヤ径方向の全長にわたって同等となっており、外リング部18のタイヤ幅方向Hに沿った大きさよりも小さく、かつリブ19のタイヤ周方向に沿った大きさよりも小さくなっている。リブ19は、外リング部18の厚肉部分20aにおけるタイヤ幅方向Hの中央部に連結されている。なお図示の例では、厚肉部分20aにおける張り出し部20cの張り出し量は、タイヤ幅方向Hの位置により異なっている。張り出し部20cにおけるタイヤ幅方向Hの中央部、および張り出し部20cにおいて前記中央部にタイヤ幅方向Hの一方側から連なる一方側部分は、張り出し量が同等となっている。張り出し部20cにおいて前記中央部にタイヤ幅方向Hの他方側から連なる他方側部分は、前記中央部および前記一方側部分よりも張り出し量が小さくなっている。
図1および図2に示されるように、外リング部18の外周面には、タイヤ径方向の内側に向けて窪み、かつタイヤ幅方向Hに延びるキー溝部18aがタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。キー溝部18aは、外リング部18の厚肉部分20aに形成され、厚肉部分20aにおけるタイヤ周方向の中央部に配置されている。キー溝部18aは、外リング部18の外周面において、タイヤ幅方向Hの両端のうちの一方側にのみ開口し他方側は閉じている。これらのキー溝部18aに、リング部材14における内筒体12の突条部12aが各別に嵌合している。
なお、キー溝部18aを画成する壁面のうち、タイヤ周方向で互いに対向する一対の側壁面と底壁面とは直角をなしている。また、突条部12aの外表面のうち、内筒体12の内周面から立ち上がる一対の側壁面と、タイヤ径方向の内側を向く頂壁面と、は直角をなしている。突条部12aおよびキー溝部18aのタイヤ周方向の大きさは互いに同等になっている。
ここで、外リング部18におけるタイヤ幅方向Hの一方側の端縁において、キー溝部18aと対応する位置に、タイヤ幅方向Hの他方側に向けて窪み、かつ板材28が嵌め込まれる凹部18bが形成されている。板材28には貫通孔が形成されていて、凹部18bを画成する壁面のうち、タイヤ幅方向Hの一方側を向く壁面に、該凹部18bに嵌め込まれた板材28の貫通孔に連通する雌ねじ部が形成されている。なお、これらの雌ねじ部および貫通孔はタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。
そして、リング部材14は、内筒体12が取り付け体11に外嵌され、かつ突条部12aがキー溝部18aに嵌合された状態で、凹部18bに嵌め込んだ板材28の貫通孔を通してボルトを雌ねじ部にねじ込むことにより、取り付け体11に固定されている。この状態において、突条部12aは、板材28と、凹部18bを画成する壁面のうち、タイヤ幅方向Hの他端に位置して一方側を向く他端壁面と、によりタイヤ幅方向Hに挟み込まれている。
トレッド部材16は円筒状に形成され、リング部材14の外筒体13の外周面側を全域にわたって一体に覆っている。トレッド部材16は、例えば、天然ゴムまたは/およびゴム組成物が加硫された加硫ゴム、あるいは熱可塑性材料等で形成されている。熱可塑性材料として、例えば熱可塑性エラストマー若しくは熱可塑性樹脂等が挙げられる。熱可塑性エラストマーとしては、例えばJIS K6418に規定されるアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、エステル系熱可塑性エラストマー(TPC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、熱可塑性ゴム架橋体(TPV)、若しくはその他の熱可塑性エラストマー(TPZ)等が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えばウレタン樹脂、オレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、若しくはポリアミド樹脂等が挙げられる。なお、耐摩耗性の観点ではトレッド部材16を加硫ゴムで形成するのが好ましい。
連結部材15は、リング部材14における内筒体12と外筒体13とを互いに連結する第1弾性連結板21および第2弾性連結板22を備えている。
連結部材15は、第1弾性連結板21が一のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置され、かつ第2弾性連結板22が前記一のタイヤ幅方向Hの位置とは異なる他のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるように、タイヤ周方向に沿って複数(図示の例では60個)設けられている。
すなわち、複数の第1弾性連結板21は、タイヤ幅方向Hにおける同一の位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるとともに、複数の第2弾性連結板22は、第1弾性連結板21からタイヤ幅方向Hに離れた同一のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されている。
なお、複数の連結部材15は、リング部材14における内筒体12と外筒体13との間において、前記軸線Oを基準に互いに点対称となる位置に各別に配置されている。また、全ての連結部材15は互いに同形同大となっている。さらに、連結部材15の幅は外筒体13の幅より小さくなっている。
そして、タイヤ周方向で隣り合う第1弾性連結板21同士は互いに非接触とされ、タイヤ周方向で隣り合う第2弾性連結板22同士も互いに非接触となっている。さらに、タイヤ幅方向Hで隣り合う第1弾性連結板21および第2弾性連結板22同士も互いに非接触となっている。
なお、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれの幅は互いに同等になっている。また、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれの厚さも互いに同等になっている。
ここで、第1弾性連結板21のうち、外筒体13に連結された一端部21aは、内筒体12に連結された他端部21bよりもタイヤ周方向の一方側に位置し、第2弾性連結板22のうち、外筒体13に連結された一端部22aは、内筒体12に連結された他端部22bよりもタイヤ周方向の他方側に位置している。
また、1つの連結部材15における第1弾性連結板21および第2弾性連結板22の各一端部21a、22aは、外筒体13の内周面において、タイヤ幅方向Hの位置を互いに異ならせて、タイヤ周方向における同一の位置に連結されている。
図示の例では、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれにおいて、一端部21a、22aと他端部21b、22bとの間に位置する中間部分21c、22cに、タイヤ周方向に湾曲する湾曲部21d〜21f、22d〜22fが、このタイヤ1をタイヤ幅方向Hから見たタイヤ側面視で、当該連結板21、22が延びる方向に沿って複数形成されている。両連結板21、22それぞれにおいて、複数の湾曲部21d〜21f、22d〜22fのうち、前述の延びる方向で互いに隣り合う各湾曲部21d〜21f、22d〜22fの湾曲方向は、互いに逆向きになっている。
第1弾性連結板21に形成された複数の湾曲部21d〜21fは、タイヤ周方向の他方側に向けて突となるように湾曲した第1湾曲部21dと、第1湾曲部21dと一端部21aとの間に位置しかつタイヤ周方向の一方側に向けて突となるように湾曲した第2湾曲部21eと、第1湾曲部21dと他端部21bとの間に位置しかつタイヤ周方向の一方側に向けて突となるように湾曲した第3湾曲部21fと、を有している。
第2弾性連結板22に形成された複数の湾曲部22d〜22fは、タイヤ周方向の一方側に向けて突となるように湾曲した第1湾曲部22dと、第1湾曲部22dと一端部22aとの間に位置しかつタイヤ周方向の他方側に向けて突となるように湾曲した第2湾曲部22eと、第1湾曲部22dと他端部22bとの間に位置しかつタイヤ周方向の他方側に向けて突となるように湾曲した第3湾曲部22fと、を有している。
図示の例では、第1湾曲部21d、22dは、第2湾曲部21e、22eおよび第3湾曲部21f、22fよりも、前記タイヤ側面視の曲率半径が大きくなっている。なお、第1湾曲部21d、22dは、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22の前記延びる方向における中央部に配置されている。
さらに、両弾性連結板21、22の各長さは互いに同等とされるとともに、両弾性連結板21、22の各他端部21b、22bは、図7に示されるように、前記タイヤ側面視で、内筒体12の外周面において前記各一端部21a、22aとタイヤ径方向で対向する位置から前記軸線Oを中心にタイヤ周方向における一方側および他方側にそれぞれ同じ角度(例えば20°以上135°以下)ずつ離れた各位置に各別に連結されている。また、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれの第1湾曲部21d、22d同士、第2湾曲部21e、22e同士、並びに第3湾曲部21f、22f同士は互いに、タイヤ周方向に突となる向きが逆で、かつ大きさが同等になっている。
これにより、各連結部材15の前記タイヤ側面視の形状は、図7に示されるように、タイヤ径方向に沿って延在し、かつ両連結板21、22の各一端部21a、22aを通る仮想線Lに対して線対称となっている。
また、両弾性連結板21、22それぞれにおいて、前述した延びる方向の中央部から前記一端部21a、22aにわたる一端側部分は、該中央部から前記他端部21b、22bにわたる他端側部分よりも厚さが大きくなっている。これにより、連結部材15の重量の増大を抑えたり、連結部材15の柔軟性を確保したりしながら、第1、第2弾性連結板21、22において大きな負荷がかかり易い一端側部分の強度を高めることができる。なお、これらの一端側部分と他端側部分とは段差なく滑らかに連なっている。
そして本実施形態では、リング部材14および複数の連結部材15は、一体に形成されている。
さらに本実施形態では、リング部材14は、図1に示されるように、タイヤ幅方向Hの一方側に位置する一方側分割リング部材23と、タイヤ幅方向Hの他方側に位置する他方側分割リング部材24と、に分割されている。なお図示の例では、リング部材14はタイヤ幅方向Hの中央部で分割されている。
そして、一方側分割リング部材23は、第1弾性連結板21と一体に形成され、他方側分割リング部材24は、第2弾性連結板22と一体に形成されている。
さらに本実施形態では、一方側分割リング部材23および第1弾性連結板21、並びに他方側分割リング部材24および第2弾性連結板22はそれぞれ、鋳造若しくは射出成形により一体に形成されている。
以下、一方側分割リング部材23および第1弾性連結板21が一体に形成されたものを第1分割ケース体31といい、他方側分割リング部材24および第2弾性連結板22が一体に形成されたものを第2分割ケース体32という。
ここで、射出成形としては、第1、第2分割ケース体31、32それぞれの全体を各別に同時に成形する一般的な方法であってもよいし、第1、第2分割ケース体31、32それぞれにおいて、一方側、他方側分割リング部材23、24、並びに第1、第2弾性連結板21、22のうちの一方をインサート品として他方を射出成形するインサート成形でもよいし、あるいはいわゆる二色成形等であってもよい。
また、第1、第2分割ケース体31、32それぞれにおいて、一方側、他方側分割リング部材23、24と、第1、第2弾性連結板21、22と、は、互いに異なる材質で形成してもよいし、同一の材質で形成してもよい。なお、この材質としては、金属材料や樹脂材料等が挙げられるが、軽量化の観点から樹脂材料、特に熱可塑性樹脂が好ましい。
なお、第1、第2分割ケース体31、32それぞれの全体を各別に同時に射出成形する場合には、内筒体12に形成された複数の突条部12aをゲート部分としてもよい。
第1、第2分割ケース体31、32それぞれにおいて、第1、第2弾性連結板21、22のタイヤ幅方向Hの中央部と、外筒体13のタイヤ幅方向Hの中央部と、内筒体12のタイヤ幅方向Hの中央部と、は互いに一致し、内筒体12は、外筒体13よりも幅が小さく、かつ第1弾性連結板21および第2弾性連結板22の各幅と同等になっている。
そして、一方側分割リング部材23の外筒体13、および他方側分割リング部材24の外筒体13それぞれのタイヤ幅方向Hの端縁同士が、例えば溶着、融着若しくは接着等により連結されている。なおこれらのうち、溶着の場合には例えば熱板溶着等を採用してもよい。
また、一方側分割リング部材23の内筒体12、および他方側分割リング部材24の内筒体12それぞれのタイヤ幅方向Hの端縁同士は、タイヤ幅方向Hに離れており、一方側分割リング部材23の内筒体12と、他方側分割リング部材24の内筒体12と、の間には、タイヤ幅方向Hの分割隙間12bが設けられている。これにより、取り付け体11に外嵌される内筒体12の内周面にバリが生ずることが防止されている。
また、第1分割ケース体31および第2分割ケース体32は、これら31、32を前述のように連結する前の状態では、図6に示されるように互いに同形同大となっている。
そして、前述のように連結するに際し、各連結部材15が前記タイヤ側面視で前述のように線対称となるように、第1分割ケース体31および第2分割ケース体32それぞれのタイヤ周方向の位置を合わせつつ、これらの両分割ケース体31、32のタイヤ幅方向Hの向きを互いに逆向きにした状態で、第1分割ケース体31および第2分割ケース体32の各外筒体13のタイヤ幅方向Hの端縁同士を突き合わせて連結することにより、非空気入りタイヤ1が得られる。
そして本実施形態では、取り付け体11の前記外リング部18における薄肉部分20bには、図1に示されるように、タイヤ径方向に向けて開口する肉抜き孔18cが形成されている。肉抜き孔18cは、外リング部18をタイヤ径方向に貫通している。肉抜き孔18cはタイヤ周方向に延在し、長穴状に形成されている。肉抜き孔18cのタイヤ周方向に沿った大きさである長さは、肉抜き孔18cのタイヤ幅方向Hに沿った大きさである幅よりも大きくなっている。肉抜き孔18cの内周面は、その全周にわたって段差無く滑らかに連なっている。肉抜き孔18cの内周面のうち、タイヤ周方向の両端に位置する各部分は、当該非空気入りタイヤ1をタイヤ径方向から見た平面視において、タイヤ周方向の外側に向けて凸となる曲線状をなしている。
また肉抜き孔18cは、タイヤ幅方向Hに間隔をあけて複数配置されている。これらの肉抜き孔18cは互いに同形同大とされ、タイヤ周方向の位置が同等とされている。外リング部18の薄肉部分20bのうち、肉抜き孔18cをタイヤ幅方向Hに挟む各部分は、タイヤ周方向に延在しており、これらの各部分のタイヤ幅方向Hに沿った大きさである幅は、互いに同等となっている。肉抜き孔18cがタイヤ幅方向Hに間隔をあけて複数配置されてなる孔列は、外リング部18の全ての薄肉部分20bに各別に形成されている。
ここで図8に示されるように、肉抜き孔18cのうちの少なくとも一部は、リング部材14の前記分割隙間12bとタイヤ幅方向Hの位置が重なっており、分割隙間12bに開口している。本実施形態では、それぞれの前記孔列における複数の肉抜き孔18cのうちの1つが、取り付け体11の前記外リング部18におけるタイヤ幅方向Hの中央部に配置されており、この中央部に配置された肉抜き孔18cのタイヤ幅方向Hの位置が、分割隙間12bのタイヤ幅方向Hに位置と重なっている。
さらに本実施形態では、図3に示されるように、リブ19には肉抜き穴部19aが形成されている。肉抜き穴部19aは、リブ19を貫通している。肉抜き穴部19aは、タイヤ幅方向Hに向けて開口するとともにタイヤ径方向に延在し、タイヤ径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、タイヤ周方向に沿った大きさが大きくなっている。肉抜き穴部19aは、リブ19のタイヤ周方向における中央部に配置されるとともに、前記タイヤ側面視において、肉抜き穴部19aの外周縁は、リブ19の外周縁に沿って延在し、肉抜き穴部19aは、角部が円弧状に面取りされた三角形状をなしている。肉抜き穴部19aのタイヤ周方向に沿った大きさは、前記リブ間空間20dのタイヤ周方向に沿った大きさよりも小さく、肉抜き穴部19aのタイヤ幅方向Hに向けた開口面積は、リブ間空間20dのタイヤ幅方向Hに向けた開口面積よりも小さくなっている。
また図3および図5に示されるように、肉抜き穴部19aにおけるタイヤ径方向の外側の端部は、リブ19における外リング部18との連結部分に配置されており、肉抜き穴部19aの内周面のうち、タイヤ径方向の外側に位置しタイヤ径方向の内側を向く部分は、外リング部18の厚肉部分20aにおける前記一方側部分の表面に段差無く滑らかに連なっている。
以上説明したように、本実施形態による非空気入りタイヤ1および取り付け体11によれば、外リング部18の薄肉部分20bに、肉抜き孔18cが形成されているので、軽量化を図ることができる。
またリング部材14の内筒体12が、取り付け体11に外装されているので、肉抜き孔18cをリング部材14により覆い隠すことが可能になり、当該非空気入りタイヤ1の外観を変化させることなく軽量化を図ることができる。
また肉抜き孔18cが、タイヤ周方向に延在しているので、例えば当該非空気入りタイヤ1がタイヤ周方向に回転するときに、外リング部18の薄肉部分20bに作用するタイヤ周方向の力を、薄肉部分20bのうち、肉抜き孔18cをタイヤ幅方向Hに挟む両部分に効果的に受け止めさせることが可能になり、取り付け体11の強度を確保することができる。
また肉抜き孔18cが、タイヤ周方向に延在し、かつ肉抜き孔18cが、タイヤ幅方向Hに間隔をあけて複数配置されているので、軽量化を効果的に図りつつ、外リング部18の薄肉部分20bに作用するタイヤ周方向の力を、薄肉部分20bのうち、肉抜き孔18cをタイヤ幅方向Hに挟む各部分に効果的に受け止めさせることが可能になり、例えばこれらの全ての肉抜き孔18cによる軽量化の効果と同等の効果を1つの肉抜き孔により奏功させる場合に比べて、取り付け体11の強度を確保することができる。
また、肉抜き孔18cの内周面のうち、タイヤ周方向の両端に位置する各部分が、前記平面視において、タイヤ周方向の外側に向けて凸となる曲線状をなしているので、外リング部18における肉抜き孔18cの開口周縁部のうち、タイヤ周方向の両端に位置する各部分に応力集中箇所が形成されるのを抑えることが可能になり、取り付け体11の強度を一層確保することができる。
また肉抜き孔18cが、外リング部18をタイヤ径方向に貫通しているので、更なる軽量化を図ることができる。
また、当該タイヤ1が非空気入りタイヤなので、肉抜き孔18cが、外リング部18をタイヤ径方向に貫通していても、タイヤ1の性能に影響が生じることが抑えられる。これに対し、例えば空気入りタイヤが装着されるリムに、タイヤ径方向の貫通孔が形成されている場合には、空気入りタイヤ内の空気が貫通孔を通して外部に流出することから、タイヤの性能に影響が生じるおそれがある。
またリング部材14が、一方側分割リング部材23と他方側分割リング部材24とに分割されているので、当該非空気入りタイヤ1にタイヤ径方向の内側に向けて入力があったときに、取り付け体11の外リング部18のうち、一方側分割リング部材23の内筒体12または他方側分割リング部材24の内筒体12とタイヤ幅方向Hの位置が重なる各部分が、内筒体12をタイヤ径方向の内側から支持して力を受け止める。
また、一方側分割リング部材23の内筒体12と他方側分割リング部材24の内筒体12との間に、前記分割隙間12bが設けられているので、当該非空気入りタイヤ1にタイヤ径方向の内側に向けて入力があったときに、取り付け体11の外リング部18のうち、前記分割隙間12bとタイヤ幅方向Hの位置が重なる部分は、リング部材14の内筒体12をタイヤ径方向の内側から支持しないこととなる。
そして、肉抜き孔18cのうちの少なくとも一部のタイヤ幅方向Hの位置が、前記分割隙間12bのタイヤ幅方向Hの位置と重なっており、肉抜き孔18cのうちの少なくとも一部が、外リング部18のうち、当該非空気入りタイヤ1にタイヤ径方向の内側に向けて入力があったときに、リング部材14の内筒体12をタイヤ径方向の内側から支持しない部分に配置されているので、取り付け体11の強度を確保しつつ、軽量化を効果的に図ることができる。
また、リブ19に肉抜き穴部19aが形成されているので、軽量化を図ることができる。
なお本実施形態のように、肉抜き穴部19aが、タイヤ幅方向Hの外側に向けて開口している場合には、肉抜き穴部19aの形状を異ならせることで、前記タイヤ側面視において視認される取り付け体11のデザインを異ならせることが可能になり、非空気入りタイヤ1のデザインのバリエーションを増やすことができる。
また肉抜き穴部19aが、タイヤ幅方向Hに向けて開口するとともにタイヤ径方向に延在し、タイヤ径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、タイヤ周方向に沿った大きさが大きくなっているので、例えば、前記車軸から取り付け体11の装着筒部17に作用する荷重を、リブ19において肉抜き穴部19aをタイヤ周方向に挟む両部分を通して外リング部18に伝達することが可能になり、取り付け体11の強度を確保しつつ軽量化を図ることができる。
また、肉抜き穴部19aにおけるタイヤ径方向の外側の端部が、リブ19における外リング部18との連結部分に配置されているので、肉抜き穴部19aを大きく確保することが可能になり、効果的に軽量化を図ることができる。
またキー溝部18aが、タイヤ径方向の内側に向けて張り出すことで厚肉にされた厚肉部分20aに形成されているので、外リング部18のうち、キー溝部18aが形成された部分の強度が局所的に低下するのを抑えることが可能になり、取り付け体11の強度を確保することができる。
またリブ19が、外リング部18のうちの厚肉部分20aに連結されているので、例えば、リブ19が薄肉部分20bに連結されている場合に比べて、リブ19のタイヤ径方向に沿った大きさを、厚肉部分20aがタイヤ径方向の内側に向けて張り出している分だけ短くすることが可能になり、重量の増大を抑えることができる。
また、一方側分割リング部材23および第1弾性連結板21が一体に形成された第1分割ケース体31と、他方側分割リング部材24および第2弾性連結板22が一体に形成された第2分割ケース体32と、を備えているので、当該非空気入りタイヤ1の組み立てに際し、複数の連結部材15それぞれの両端部21a、22a、21b、22bを、内筒体12および外筒体13に各別に連結しなくても、第1、第2分割ケース体31、32を取り付け体11に装着すれば足りるため、製造時間を短縮することができる。
また、第1、第2分割ケース体31、32を備えていることから、例えば、連結部材15の両端部21a、22a、21b、22bと内筒体12および外筒体13とを、締結部材等を用いて連結する場合と比べて重量を抑えることができる。
さらに、第1弾性連結板21が、一のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるとともに、第2弾性連結板22が、他のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されているので、タイヤ周方向で隣り合う連結部材15同士が干渉し合うのを抑えることが可能になり、その配設個数に制限が生ずるのを抑制することができる。
また、第1弾性連結板21のうち、外筒体13に連結された一端部21aが、内筒体12に連結された他端部21bよりもタイヤ周方向の一方側に位置し、第2弾性連結板22のうち、外筒体13に連結された一端部22aが、内筒体12に連結された他端部22bよりもタイヤ周方向の他方側に位置しているので、この非空気入りタイヤ1に外力が作用したときに、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22を弾性変形させ易くすることが可能になり、この非空気入りタイヤ1に柔軟性を具備させて良好な乗り心地性を確保することができる。
さらに、第1分割ケース体31および第2分割ケース体32それぞれにおいて、外筒体13と内筒体12との間には、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22のうち、前記タイヤ側面視で、一定の方向に延びるいずれか一方だけが複数配設されていて、他の方向に延びる他方が配設されていないので、リング部材14および連結部材15を形成するに際し、まず、構造が簡素で容易に形成することができる第1、第2分割ケース体31、32を各別に形成することによって、リング部材14および連結部材15の全体が一体に形成されて構造が複雑なケース体を形成する場合と比べて、この非空気入りタイヤ1を容易かつ確実に形成することができる。
また、第1、第2分割ケース体31、32がそれぞれ、鋳造若しくは射出成形により一体に形成されているので、この非空気入りタイヤ1をより一層容易に形成することができる。
しかも、前述のように、各分割ケース体31、32において、外筒体13と内筒体12との間には、両弾性連結板21、22のうちの一方だけが配設されていることから、各分割ケース体31、32を鋳造若しくは射出成形により一体に形成するに際し、溶湯や溶融樹脂を、型の内部の隅々にまで確実に到達させ易くすることが可能になるとともに、型の構造が複雑になるのを抑えることも可能になり、この非空気入りタイヤ1をより一層容易かつ確実に形成することができる。
また、連結部材15が、前記タイヤ側面視で前記仮想線Lに対して線対称に形成されているので、この非空気入りタイヤ1におけるタイヤ周方向の一方側に沿うばね定数と他方側に沿うばね定数とで差が生ずるのを抑えることが可能になり、良好な操縦性を具備させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、第1弾性連結板21における湾曲部21d〜21fの湾曲方向、および第2弾性連結板22における湾曲部22d〜22fの湾曲方向は、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、連結部材15として第1弾性連結板21および第2弾性連結板22をそれぞれ1つずつ備えた構成を示したが、これに代えて、1つの連結部材15に第1弾性連結板21および第2弾性連結板22がそれぞれ複数ずつ、互いのタイヤ幅方向Hの位置を異ならせて備えられた構成を採用してもよい。
また、連結部材15を、内筒体12と外筒体13との間にタイヤ幅方向Hに沿って複数設けてもよい。
また、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれの他端部21b、22bは、前記実施形態に代えて例えば、内筒体12の外周面において前記軸線Oをタイヤ径方向で挟んで互いに反対となる各位置に各別に連結してもよいし、あるいは、内筒体12の外周面において、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22の各一端部21a、22aにタイヤ径方向で対向する位置等に連結してもよい。
また、前記実施形態に代えて、両連結板21、22の各一端部21a、22aを、外筒体13の内周面にタイヤ周方向位置を互いに異ならせて連結してもよい。
また前記実施形態では、リブ19は、外リング部18のうちの厚肉部分20aに連結されているものとしたが、これに限られるものではなく、例えば薄肉部分20bに連結されていてもよい。また外リング部18は、厚肉部分20aおよび薄肉部分20bが交互に連設されるものでなくてもよく、肉厚が一定とされたリング状に形成されていてもよい。
さらに前記実施形態では、リング部材14は、内筒体12が取り付け体11に外嵌され、かつ突条部12aがキー溝部18aに嵌合された状態で、凹部18bに嵌め込んだ板材28の貫通孔を通してボルトを雌ねじ部にねじ込むことにより、取り付け体11に固定されているものとしたが、これに限られず、他の構成によりリング部材を取り付け体に固定してもよい。
また前記実施形態では、肉抜き穴部19aは、リブ19を貫通しているものとしたが、非貫通であってもよい。
さらに前記実施形態では、肉抜き穴部19aにおけるタイヤ径方向の外側の端部は、リブ19における外リング部18との連結部分に配置されているものとしたが、これに限られず、前記連結部分よりもタイヤ径方向の内側に位置していてもよい。
また前記実施形態では、肉抜き穴部19aは、タイヤ径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、タイヤ周方向に沿った大きさが大きくなっているものとしたが、これに限られない。
さらに前記実施形態では、肉抜き穴部19aは、タイヤ幅方向Hに向けて開口するものとしたが、これに限られず、タイヤ周方向に向けて開口していてもよい。
さらにまた、前記実施形態では、リブ19は、タイヤ径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、タイヤ周方向に沿った大きさが大きくなっているものとしたが、これに限られない。
また肉抜き穴部19aはなくてもよい。
また前記実施形態では、肉抜き孔18cの内周面のうち、タイヤ周方向の両端に位置する各部分は、前記平面視において、タイヤ周方向の外側に向けて凸となる曲線状をなしているものとしたが、これに限られず、曲線状をなさず屈曲部分を有していてもよい。
さらに前記実施形態では、肉抜き孔18cは、タイヤ幅方向Hに間隔をあけて複数配置されているものとしたが、タイヤ幅方向Hに1つのみ配置されていてもよい。
また前記実施形態では、肉抜き孔18cは、タイヤ周方向に延在しているものとしたが、これに限られず、例えばタイヤ幅方向Hに延在する長穴であってもよい。
さらに前記実施形態では、肉抜き孔18cは、外リング部18をタイヤ径方向に貫通するものとしたが、非貫通であってもよい。
また、前記実施形態では、複数の肉抜き孔18cのうちの1つの肉抜き孔18cのタイヤ幅方向Hの位置が、分割隙間12bのタイヤ幅方向Hに位置と重なっているものとしたが、肉抜き孔18cのうちの少なくとも一部が、分割隙間12bとタイヤ幅方向Hの位置が重なっている他の構成に適宜変更してもよい。例えば、肉抜き孔がタイヤ幅方向に1つのみ配置されている場合、この肉抜き孔の一部が、分割隙間とタイヤ幅方向の位置が重なっていてもよい。さらに例えば、肉抜き孔の全体が、分割隙間とタイヤ幅方向の位置が重なっていてもよい。
さらに、一方側分割リング部材23の内筒体12と、他方側分割リング部材24の内筒体12と、の間にタイヤ幅方向Hの分割隙間を設けなくてもよい。
また、リング部材14をタイヤ幅方向Hに3個以上分割してもよいし、分割しなくてもよい。
さらに、第1、第2分割ケース体31、32は、前記実施形態に限らず例えば、切削加工等で形成してもよい。
さらにまた、リング部材14および複数の連結部材15が、一体に形成されていなくてもよい。
また、内筒体12がタイヤ幅方向Hの前記分割隙間12bをあけて分割されている一方、外筒体13が分割されていない構成を採用してもよい。
またリング部材14および連結部材15は、前記実施形態に示したものに限られない。例えば内筒体が備えられておらず、外筒体と外リング部とが連結部材を介して相対的に弾性変位自在に直結されていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
次に、以上説明した作用効果についての検証試験を実施した。
実施例として、図1から図8で示した非空気入りタイヤ1を採用し、また比較例として、前述の先行技術文献に記載された非空気入りタイヤを採用した。なお、両タイヤのサイズは同じものとした。
そして、両タイヤそれぞれについて、組み立てに要した時間、および重量を測定した。
その結果、組み立てに要した時間が、実施例では比較例と比べて100分の1となり、重量が、実施例では比較例と比べて25%軽減できたことが確認された。
1 非空気入りタイヤ
11 取り付け体
12 内筒体
12b 分割隙間
13 外筒体
14 リング部材
15 連結部材
17 装着筒部
18 外リング部
18c 肉抜き孔
19 リブ
20b 薄肉部分(リブ間部分)
23 一方側分割リング部材
24 他方側分割リング部材
H タイヤ幅方向

Claims (9)

  1. 車軸が装着される装着筒部と、
    該装着筒部をタイヤ径方向の外側から囲繞する外リング部と、
    前記装着筒部と前記外リング部とを連結する複数のリブと、を備え、
    連結部材を介して相対的に弾性変位自在に連結される外筒体に、タイヤ径方向の外側から囲繞される非空気入りタイヤ用の取り付け体であって、
    前記外リング部において、タイヤ周方向に隣り合う前記リブ同士の間に位置するリブ間部分には、タイヤ径方向に向けて開口する肉抜き孔が形成されていることを特徴とする取り付け体。
  2. 請求項1記載の取り付け体であって、
    前記肉抜き孔は、タイヤ周方向に延在していることを特徴とする取り付け体。
  3. 請求項2記載の取り付け体であって、
    前記肉抜き孔は、タイヤ幅方向に間隔をあけて複数配置されていることを特徴とする取り付け体。
  4. 請求項2または3に記載の取り付け体であって、
    前記肉抜き孔の内周面のうち、タイヤ周方向の両端に位置する各部分は、当該取り付け体をタイヤ径方向から見た平面視において、タイヤ周方向の外側に向けて凸となる曲線状をなしていることを特徴とする取り付け体。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の取り付け体であって、
    前記肉抜き孔は、前記外リング部をタイヤ径方向に貫通していることを特徴とする取り付け体。
  6. 車軸に取り付けられる取り付け体と、
    該取り付け体をタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体と、
    前記取り付け体と前記外筒体とを相対的に弾性変位自在に連結する連結部材と、を備え、
    前記取り付け体は、請求項1から5のいずれか1項に記載の取り付け体であることを特徴とする非空気入りタイヤ。
  7. 請求項6記載の非空気入りタイヤであって、
    前記取り付け体には、前記外筒体に前記連結部材を介して連結された内筒体が外装され、
    該内筒体は、タイヤ幅方向の分割隙間をあけた状態でタイヤ幅方向に分割され、
    前記肉抜き孔のうちの少なくとも一部は、前記分割隙間とタイヤ幅方向の位置が重なっていることを特徴とする非空気入りタイヤ。
  8. 請求項6記載の非空気入りタイヤであって、
    前記取り付け体には、前記外筒体に前記連結部材を介して連結された内筒体が外装され、
    前記肉抜き孔のうちの少なくとも一部は、前記内筒体とタイヤ幅方向の位置が重なっていることを特徴とする非空気入りタイヤ。
  9. 請求項8記載の非空気入りタイヤであって、
    前記内筒体は、タイヤ幅方向の分割隙間をあけた状態でタイヤ幅方向に分割され、
    前記肉抜き孔の一部は、前記内筒体とタイヤ幅方向の位置が重なっていて、前記肉抜き孔の残りは、前記分割隙間とタイヤ幅方向の位置が重なっていることを特徴とする非空気入りタイヤ。
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