JP5878879B2 - 遊星歯車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊星歯車装置に関する。
特許文献1に、産業用のロボットの手首を駆動するための遊星歯車装置が開示されている。
この遊星歯車装置は、外歯歯車(遊星歯車)と、該外歯歯車よりも僅かに歯数の多い内歯歯車とを備え、外歯歯車を揺動させながら内歯歯車に内接噛合させることにより、該外歯歯車の自転成分を出力として取り出している。
この遊星歯車装置は、外歯歯車の軸方向両側に出力部材であるフランジ部材を備えている。フランジ部材には、複数のピン部材が連結されている(特許文献1においては、一体的に突出形成されている)。ピン部材は、外歯歯車に設けられた貫通孔を貫通しており、該外歯歯車(の貫通孔の内周面)と接触・摺動しながら前記外歯歯車の自転成分をフランジ部材側に取り出している。
特開2006−263878号公報(図1、図2)
このようにフランジ部材にピン部材が連結される構成の遊星歯車装置にあっては、ピン部材の根元部分(フランジ部材からピン部材が突出している部分)に応力が集中し、該根元部分の耐久性が低下し易い、という問題があった。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであって、遊星歯車装置のフランジ部材と連結されているピン部材の根元の応力集中をより緩和することをその課題としている。
本発明は、遊星歯車と、該遊星歯車の軸方向側部に配置されたフランジ部材と、前記フランジ部材に連結され前記遊星歯車に設けられた貫通孔を貫通するピン部材と、を備えた遊星歯車装置であって、前記遊星歯車の貫通孔の周辺に座繰り部を備え、前記フランジ部材は、前記ピン部材の根元の最小径部に隣接して設けられ外径が増大する第1の部分と、該第1の部分に隣接して設けられ、軸方向距離に対する外径の増大割合が前記第1の部分よりも小さい第2の部分と、を有し、前記第1の部分の最外径が前記座繰り部の最外接円径よりも小さく、前記第1の部分の最内径が前記座繰り部の最内接円径よりも大きく、前記第1の部分は、前記ピン部材の根元の最小径部よりも前記フランジ部材側に設けられ、前記第2の部分は、前記第1の部分よりも前記フランジ部材側に設けられる構成とすることにより、上記課題を解決したものである。
本発明においては、遊星歯車が、該遊星歯車の貫通孔の周辺に座繰り部を有している。一方、フランジ部材は、ピン部材の根元の最小径部に隣接して設けられ外径が増大する第1の部分を有し、第1の部分の最外径は座繰り部の最外接円径よりも小さく、第1の部分の最内径は座繰り部の最内接円径よりも大きい。
これにより、フランジ部材の第1の部分を、遊星歯車と干渉を生じることなく遊星歯車により接近させることが可能となり、ピン部材の根元の最小径部から該ピン部材が荷重を受けるポイント(荷重点)までの距離をより短縮する設計が可能となり、ピン部材の根元に係る応力集中をより緩和できる。
本発明によれば、遊星歯車装置のフランジ部材と連結されているピン部材の根元の応力集中をより緩和することができる。
本発明の実施形態の一例に係る遊星歯車装置の要部断面図 図1の遊星歯車装置の全体断面図 図1の外歯歯車を負荷側から見た正面図 図1の外歯歯車の斜視図 本発明の他の実施形態の一例に係る遊星歯車装置の全体断面図 図5の要部拡大断面図 図5の外歯歯車を負荷側から見た正面図 図5の主に反負荷側キャリヤ側の構成を示した部分断面図
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例に係る遊星歯車装置の要部断面図、図2は、図1の遊星歯車装置の全体断面図である。
先ず、遊星歯車装置G1の全体概略構成から説明する。この遊星歯車装置G1は、偏心揺動型と称される遊星歯車装置である。
遊星歯車装置G1の入力軸12は、中空部12Aを有するホローシャフトで構成されている。入力軸12は、キー12Bを介してモータ13のモータ軸13Aと連結されている。入力軸12には、偏心体14、16が一体的に形成されている。
偏心体14、16の軸心O2、O3は、入力軸12の軸心O1に対して、偏心量Δe1分だけそれぞれ偏心している。この例では、偏心体14、16の偏心位相差は、180度である。
偏心体14、16の外周にはころ軸受18、20が配置されている。ころ軸受18、20の外周には外歯歯車(遊星歯車)22、24が揺動可能に組み込まれている。外歯歯車22、24は、それぞれ内歯歯車26に内接噛合している。
内歯歯車26は、ケーシング31と一体化された内歯歯車本体26A、該内歯歯車本体26Aに支持された円柱状の外ピン26B、および該外ピン26Bに回転自在に外嵌され、内歯歯車26の「内歯」を構成するローラ26Cとで主に構成されている。内歯歯車26の内歯の数(ローラ26Cの数)は、外歯歯車22、24の外歯の数よりも僅かだけ(この例では1だけ)多い。
外歯歯車22、24には、その軸心(O2、O3に同じ)からオフセットされた位置に複数(この例では10個)の貫通孔22A、24Aが円周方向に36度の間隔で設けられている。また、外歯歯車22、24の軸方向両側部には、一対のキャリヤ(フランジ部材)32、34が配置されている。キャリヤ32、34は、アンギュラ玉軸受40、42を介してケーシング31に支持されている。アンギュラ玉軸受40、42は、専用の内輪を有しておらず、キャリヤ32、34の外周部が該アンギュラ玉軸受40、42の内輪を兼用している。なお、キャリヤ32、34は、軸受35、37を介して前記入力軸12を支持している。
負荷側のキャリヤ34からは内ピン(ピン部材)28が一体的に突出形成されることによって連結されている。なお、内ピン28は、キャリヤ34と別体で形成され、例えば圧入等によってキャリヤ34と連結される構成であってもよい。
この実施形態では、内ピン28は、外歯歯車22、24の貫通孔22A、24Aに対応して、10本突出して形成されており、それぞれが外歯歯車22、24の貫通孔22A、24Aを貫通している。キャリヤ34は、出力軸48と一体化されている。
なお、反負荷側のキャリヤ32には、該キャリヤ32の外歯歯車22、24側の側面に凹部32Dが形成されている。内ピン28は、その先端28Tがこの凹部32Dに嵌入された状態で、ボルト45によってキャリヤ32とキャリヤ34とを連結している。
内ピン28と外歯歯車22、24(の貫通孔22A、24Aの内周面)との間には、摺動促進部材たる滑りローラ44が配置されている。滑りローラ44は、常時外歯歯車22、24の貫通孔22A、24Aの内周面の一部と当接しており、当接していない側には、該貫通孔22A、24Aとの間に偏心体14、16の偏心量Δe1の2倍に相当する大きさ(2・Δe1)の隙間がそれぞれ確保されている。
ここで、内ピン28の根元近傍の各部材の構成について詳細に説明する。
本実施形態では、外歯歯車22、24の、(内ピン28が貫通している)貫通孔22A、24Aの周辺(具体的には1個1個の貫通孔22A、24Aの周囲)に、軸方向長さT1の座繰り部22F、22G、24F、24Gが備えられている。なお、このうち本実施形態に係る座繰り部は、反負荷側の外歯歯車22の反負荷側の座繰り部22Fと、負荷側の外歯歯車24の負荷側の座繰り部24Fであり、他の座繰り部22G、24Gは、外歯歯車22、24の同一性、あるいは対称性を考慮して形成されたものである。以下、外歯歯車24の負荷側の座繰り部24Fの構成に着目して説明する。
本実施形態を含め、本発明において、「座繰り部」とは、「遊星歯車の軸方向側面の各貫通孔の周辺において、該貫通孔の少なくとも一部と連続して形成された凹部空間」を指す。ただし、該定義における「凹部空間」の概念には、段部の概念は含まない。すなわち、例えば、遊星歯車の歯部の軸方向寸法のみが大きく形成されている場合の当該歯部より凹んでいる空間、あるいは、遊星歯車の径方向中央部(内側部)の軸方向寸法のみが大きく形成されている場合の当該中央部より凹んでいる空間は、本発明の「座繰り部」の概念に含まれない。また、上記定義における「遊星歯車の軸方向側面」は、摺動促進部材を含んだ概念として捉えられる。例えば、ピン部材と遊星歯車との間に摺動促進部材が配置されていない場合は、遊星歯車自体の軸方向側面の形状が径方向で変化する概念として捉えられる。本実施形態のように、内ピン28と外歯歯車24との間に摺動促進部材として滑りローラ44等が配置される場合には、該摺動促進部材を含めて捉えた遊星歯車の軸方向側面が、上記定義を満足していればよい。
この実施形態では、外歯歯車24の軸方向側面の各貫通孔24Aの周辺において、該貫通孔24Aの全周と連続して個々に形成された凹部空間が、座繰り部24Fを構成している。
より具体的には、この実施形態では、図3、図4に示されるように、座繰り部24Fを構成するために、外歯歯車24の貫通孔24Aの外周において、直線的に、斜めに、かつ内ピン28の軸線に対して対称に外歯歯車24を座繰っている。なお、外歯歯車24自体の座繰りの軸方向長さはL2であるが、本実施形態では、滑りローラ44のキャリヤ側端部44Eが、該座繰りの軸方向長さL2内にL3だけ入り込んでいるため、本実施形態の本発明に係る「滑りローラ44を含めて捉えた座繰り部24F」の軸方向長さ(T)は、L2−L3=T1ということになる。本実施形態の座繰り部24Fの軸方向長さT1は、この意味で、可能性として、キャリヤ(フランジ部材)34の一部(後述する内ピンベース部34Pの一部)が、当該座繰り部24Fに入り込むことによって、最も応力が集中し易い内ピン28の根元28Bの最小径部(内ピンベース部34Pのアール部50の最小径部:外径d5)50Sから該内ピン28が外歯歯車24から動力伝達の荷重を受けるポイント(荷重点P1)までの距離L1を、遊星歯車と干渉を生じることなく、従来より短縮する設計を可能とし得る長さ、と捉えることもできる。
本実施形態では、キャリヤ(フランジ部材)34は、内ピン28の根元28Bの最小径部50Sから軸方向長さT1以下の範囲(図1において括弧書きで表示した範囲)に、内ピン28の根元の最小径部50S(外径d5)に隣接して設けられ外径が増大する内ピンベース部(第1の部分)34Pを有している。本実施形態では、内ピンベース部34Pは、軸と平行の断面において形成半径がr1のアール部50と、該アール部50(の終端50E)と隣接する垂直部53とで構成されている。アール部50での軸方向距離に対する外径の増大割合は、r1であり、垂直部53での軸方向距離に対する外径の増大割合は、無限大である。本実施形態では、ここまでが「内ピン28の根元28Bの最小径部50Sに隣接して設けられ外径が増大する内ピンベース部(第1の部分)34P」を構成している。
内ピンベース部34Pには、さらに隣接して軸方向距離に対する外径の増大割合が該内ピンベース部34Pよりも小さい外周部(第2の部分)34Qが連続して形成されている。この実施形態では、具体的には外周部34Qは、内ピン28の軸心O5と平行であり、軸方向距離に対する増大割合は「零」となっている。
要するならば、この実施形態では、内ピン28の根元28Bの最小径部50S(外径d5)に隣接して設けられ外径が増大する内ピンベース部(第1の部分)34Pと、該内ピンベース部34Pに隣接して設けられ軸方向距離に対する外径の増大割合が内ピンベース部34Pよりも小さい外周部(第2の部分)34Qとが、変曲点(第1の部分の最外径部に相当)34Hを介して連続的に形成されていることになる。
内ピンベース部34Pの(入力軸12の軸心O1からの)最外径d6は、座繰り部24Fの最外接円径D6よりも小さく、かつ該内ピンベース部34Pの(入力軸12の軸心O1からの)最内径d7は、座繰り部24Fの最内接円径D7よりも大きい。そして、内ピンベース部34Pの最外径部34Hおよび最小径部50Sは、共に、座繰り部24Fの径方向内側に位置している。すなわち、変曲点34Hおよび最小径部50Sは、径方向から見て外歯歯車24と重なっている。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、最外径部34Hは座繰り部24Fの径方向内側に収まっていなくてもよい。
なお、本実施形態では、前述したように、外歯歯車24の反キャリヤ34側の面にも座繰り部24Gが設けられ、外歯歯車24の軸方向中心C24と貫通孔24Aの軸方向中心C24aが一致するように構成している。また、外歯歯車22、24の同一性を考慮して、外歯歯車22についても外歯歯車24も全く同様の形状としている。ただし、本実施形態では、キャリヤ32の側については、内ピン28は、該キャリヤ32と一体化されているわけではないため(別部材である内ピン28とキャリヤ32とを連結した構成であるため)、内ピン28の根元28Bの最小径部50Sを座繰り部22Fの内側に入り込ませる構成は特に採用していない。ただし、図2から明らかなように、キャリヤ32の側についても、内ピンベース部32Pは、より外歯歯車22側に接近させ得る構成となっており、実際にそのこうに構成してもよい。
キャリヤ34側の説明に戻って、本実施形態においては、内ピン28の根元28Bの内ピンベース部34Pのアール部50を、従来より大きく設定している。この構成は、公知ではないため、ここで簡単に説明しておく。
従来、内ピン28の根元28Bのいわゆるアール部(50)は、基本的には、内ピン28の外周の仕上げ加工時の仕上げ代(削り代)を確保すると共に、工具の逃げ代を確保するために形成されるものではあるが、本実施形態では、形成半径r1を維持したまま延在され、アール部50のキャリヤ34側の終端50Eにおける径(図1のように一部がカットされて符号50Fで途切れている場合はカット部分を補った50E、50Gの径:(内ピン28の軸心O5からの距離の2倍))がd3とされている。この終端50Eの径d3は、滑りローラ44のキャリヤ34側端部44Eの最内径D3よりも大きい。
したがって、この設定(d3>D3)のままでは、滑りローラ44がアール部50の終端50E側に移動してくると、該滑りローラ44がアール部50に乗り上げてしまうため、この実施形態では、フランジ部材34と摺動促進材44との間に、該滑りローラ44の、内ピン28の軸方向におけるアール部50の終端50E側への移動を規制する移動規制部材56を設けることで、この乗り上げを回避している。これにより、アール部50の形成半径r1を大きくしつつ、該滑りローラ44がアール部50の終端50Eの近傍と衝突するのを防止できる。
なお、滑りローラ44の内ピン28の軸方向キャリヤ32側への移動は、該キャリヤ32の軸方向側面32Aによって規制されている。
次に、この偏心揺動型の遊星歯車装置G1の作用を説明する。
入力軸12が回転すると、該入力軸12と一体化されている偏心体14、16が偏心回転し、該偏心体14、16の外周にころ軸受18、20を介して組み込まれている外歯歯車22、24が180度の位相差で揺動される。外歯歯車22、24は、内歯歯車26に内接噛合しており、かつ、この実施形態では内歯歯車本体26Aがケーシング31と一体化されている。そのため、外歯歯車22、24は、入力軸12が1回回転する毎に、内歯歯車26(ケーシング31)に対して歯数差分(この例では1歯分)だけ相対回転する(自転する)。
外歯歯車22、24の自転成分は、該外歯歯車22、24の貫通孔22A、24Aを貫通している滑りローラ44および内ピン28を介してキャリヤ32、34に伝達され、該キャリヤ32、34がケーシング31に対して外歯歯車22、24の自転成分と同一の速度で相対的に回転する。この結果、キャリヤ34と一体化されている出力軸48から減速出力を取り出すことができる。
ここで、座繰り部24Fの近傍の作用を詳細に説明する。
この実施形態では、外歯歯車24が、該外歯歯車24の貫通孔24Aの周辺(周囲)に軸方向長さT1の座繰り部24Fを有している。一方、キャリヤ32は、軸方向長さT1以下の範囲に、内ピン28の根元28Bの最小径部50Sに隣接して設けられ外径が増大する内ピンベース部(第1の部分)34Pを有している。また、内ピンベース部34Pには、さらに隣接して軸方向距離に対する外径の増大割合が該内ピンベース部34Pよりも小さい外周部(第2の部分)34Qが連続して形成されている。そして、内ピンベース部34Pの最外径d6は、座繰り部24Fの最外接円径D6よりも小さく、かつ該内ピンベース部34Pの最内径d7は、座繰り部24Fの最内接円径D7よりも大きい。この結果、キャリヤ32の、一番応力が集中する内ピン28の根元28Bの最小径部(アール部50の最小径部)50Sを当該座繰り部24Fの内側に(ほぼT1だけ)入り込ませるような設計ができるようになる。これにより、内ピン28の根元28Bの最小径部50Sから内ピン28が外歯歯車24から動力伝達の荷重を受けるポイント(荷重点P1)までの距離L1を短縮する設計が可能となり、内ピン28の根元28Bに掛かる応力集中をより緩和できる。
また、本実施形態では、アール部50のキャリヤ(フランジ部材)34側の終端50Eの径d3を滑りローラ44のキャリヤ34側端部44Eの最内径D3よりも積極的に大きく形成し(d3>D3)、その上で、移動規制部材56を配置することにより滑りローラ44が当該アール部50に乗り上げるという作用が生じないようにしている。これにより、該滑りローラ44がアール部50の終端50Eの近傍と衝突するのを回避しつつ、アール部50の形成半径r1を十分に大きく取ることができ、一層応力集中を緩和できる。
また、本実施形態では、外歯歯車24の反キャリヤ34側の面にも座繰り部24Gが設けられ、外歯歯車24の軸方向中心C24と貫通孔24Aの軸方向中心C24aが一致しているため、外歯歯車24が傾いたりするのが極力防止され、該外歯歯車24を安定した状態で回転させることができる。また、本実施形態では、これに加え、外歯歯車22についても、同様に軸方向両側に座繰り部22F、22Gを形成するようにしているため、外歯歯車22、24の回転特性を一致させることができ、内ピン28に回転特性上のアンバランスが発生するのか抑制されている。
また、本実施形態では、複数ある内ピン28の各内ピン28の周囲を個々に座繰るようにしているため、外歯歯車22、24の貫通孔22A、24Aの周りのみを座繰ればよいため、外歯歯車22、24の座繰り加工も容易である。
図5に本発明の他の実施形態の一例に係る遊星歯車装置G2の全体断面を示す。図6は、図5の要部をさらに拡大して示した要部拡大断面図、図7は、図5の外歯歯車124を負荷側から見た正面図、図8は、図5の主に反負荷側キャリヤ132側の構成を示した部分断面図である。なお、先の実施形態と同一、または機能的に同一の部材については、図中で先の実施形態と下2桁が同一の符号を付すに止め、重複説明は適宜省略する。
先の実施形態と大きく異なるのは、先の実施形態では個々の貫通孔24Aの周辺(周囲)に座繰り部24Fを個々に形成するようにしていたが、この実施形態では、各貫通孔124Aの外接円の周辺と内接円の周辺との間に、各貫通孔124Aの一部とそれぞれ連続する軸方向長さT2の大きな単一の帯状の座繰り部124Fが形成されていることである。なお、座繰り部124Fの軸方向長さT2には、座繰り部の定義より、外歯歯車124と一体の移動規制部材156、摺動促進材たる滑りローラ144の部分の軸方向長さの分が含まれている。
キャリヤ134は、内ピン128の根元128Bの最小径部150Sから軸方向長さT2以下の範囲(図6において括弧書きで表示した範囲)に、内ピン128の根元128Bの最小径部150Sに隣接して設けられ外径が増大する内ピンベース部(第1の部分)134Pを有している。また、内ピンベース部134Pには、さらに隣接して軸方向距離に対する外径の増大割合が「零」で、該内ピンベース部134Pよりも小さい外周部(第2の部分)134Qが連続して形成されている。そして、内ピンベース部34Pの最外径d106は、座繰り部124Fの最外接円径D106よりも小さく、かつ該内ピンベース部134Pの最内径d107は、座繰り部124Fの最内接円径D107よりも大きい。
したがって、この実施形態においても、内ピン128の根元128Bの最小径部150Sから内ピン128が外歯歯車124から動力伝達の荷重を受けるポイント(荷重点)P2までの距離L2を短縮する設定が可能となり、内ピン128の根元128Bに掛かる応力集中をより緩和できる。
なお、この実施形態においては、軸方向両側に設けられたいずれのキャリヤ132、134も、内ピンベース部132P、134Pが設けられている。すなわち、キャリヤ132側についても、内ピン128の根元128Cの最小径部(ピン部材が一体でなくアール部の最小径部が存在しないときは、キャリヤとの付け根部分)151Sに隣接して設けられ外径が増大する内ピンベース部132P(図8の例では軸と直角なので増大割合は無限大:第1の部分)が形成されている。内ピンベース部132Pには、さらに隣接して軸方向距離に対する外径の増大割合が該内ピンベース部132Pよりも小さい外周部132Q(軸と平行なので増大割合は零:第2の部分)が連続して形成されている。そして、内ピンベース部132Pの最外径d109は、座繰り部122Fの最外接円径D109よりも小さく、かつ該内ピンベース部132Pの最内径d111は、座繰り部124Fの最内接円径D111よりも大きい。この構成により、内ピン128の根元128Cの最小径部151Sから荷重点P3までの距離L3を短縮している。
また、この実施形態では、キャリヤ134側の座繰り部124Fの一部(移動規制部材156を構成している部分のキャリヤ134側の面124F1)に、キャリヤ134を当接させる構成としている。このため、キャリヤ134の側面134Fに、外歯歯車124の軸方向の位置規制を行う機能を持たせることもできている。
なお、(外歯歯車124と一体の)移動規制部材156は、滑りローラ144の、内ピン128の軸方向におけるアール部150の終端150E側への移動を規制するために設けられたものである。この移動規制部材156は、先の実施形態のように、各内ピン128の滑りローラ144に対して個々に設けられているのではなく、座繰り部124Fの形成に対応して、各滑りローラ144の外接円の直径(外歯歯車124の軸心O103からの距離)D110よりも僅かに小さな内径(外歯歯車124の軸心O103からの距離)D112を有する単一のリング形状に突出形成されたものである。各滑りローラ144は、この移動規制部材156の段差面156Aによってアール部150の終端150E側への移動が規制されている。この構成は、部品点数が少なく、組み付け工数もより削減できるというメリットがある。なお、この移動規制部材156は、(外歯歯車124と一体化せずに)独立した単一の大きなリング状の移動規制部材(156)を配置する構成としてもよい。尤も、本発明では、大きなアール部を形成した上で移動規制部材を設ける構成は、必ずしも必須ではない。
なお、上記実施形態においては、いずれも、第1の部分と第2の部分は、その境界が、軸と垂直の部分と軸と平行な部分との境界とされていたが、本発明に係る第1の部分と第2の部分は、その境界が必ずしもこのような直角に曲がるような境界とされている必要はない。すなわち、よりなだらかな曲線で連続しているような構成であってもよい。要するに、ピン部材の根元の最小径部に隣接して設けられ外径が増大している部分を第1の部分としたときに、該第1の部分に隣接して設けられ、軸方向距離に対する外径の増大割合が第1の部分よりも小さい部分があれば、それが第2の部分に相当する。この場合、第1の部分の始点は、ピン部材の根元の最小径部で、当該最小径部の径が、第1の部分の最内接円径を構成する。また、第1の部分の終点は、当該増大割合が転じる変曲点であり、該変曲点での径が、第1の部分の最外接円径を構成することになる。
このような構成であっても、遊星歯車の座繰り部の存在と相まって、フランジ部材の第1の部分を、遊星歯車と干渉を生じることなく遊星歯車により接近させることが可能となり、その結果、ピン部材の根元の最小径部から該ピン部材が荷重を受けるポイント(荷重点)までの距離をより短縮する設計が可能となり、ピン部材の根元に係る応力集中をより緩和できる。
また、図示はしないが、この種の遊星歯車装置にあっては、例えば、キャリヤ(フランジ部材)が外歯歯車(遊星歯車)の軸方向片側のみに配置され、内ピン(ピン部材)が片持ち状態で一体的にキャリヤから突出されている構成が公知であり、本発明は、このような偏心揺動型の遊星歯車装置にも適用可能である。
また、上記実施形態においては、摺動促進部材として、円筒状の滑りローラが採用されていたが、本発明に係る摺動促進部材は、これに限定されるものではなく、例えばニードルやころのような転動体で構成されるものであってもよい。ニードルやころのような転動体で摺動促進部材を構成する場合、比較的径方向の大きさが大きいことを活用して、例えば、遊星歯車自体の貫通孔は単一内径の貫通孔とされたままであっても、当該ニードルまたはローラの軸方向長さを遊星歯車の貫通孔の軸方向長さよりも短く設定することにより、前述した定義を満足させ得る「座繰り部」を構成できる。
また、上記実施形態においては、いずれも、本発明を偏心揺動型の遊星歯車装置に適用していたが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。例えば、単純遊星歯車装置が、遊星歯車と、該遊星歯車の軸方向側部に配置されたキャリヤ(フランジ部材)と、該キャリヤに連結され遊星歯車に設けられた貫通孔を貫通する遊星ピン(ピン部材)と、を有するような構成とされていた場合には、上記実施形態と同様の構成で本発明を単純遊星歯車装置にも適用することができる。
G1…遊星歯車装置
12…入力軸
14、16…偏心体
22、24…外歯歯車(遊星歯車)
22A、24A…貫通孔
22F、24F…座繰り部
26…内歯歯車
28…内ピン(ピン部材)
28B…根元
32、34…キャリヤ
34P…内ピンベース部(第1の部分)
34Q…外周部(第2の部分)
44…滑りローラ(摺動促進部材)
44E…キャリヤ側端部(フランジ部材側端部)
50…アール部
50E…アール部の終端
56…移動規制部材
T1…座繰り部の軸方向長さ

Claims (5)

  1. 遊星歯車と、該遊星歯車の軸方向側部に配置されたフランジ部材と、前記フランジ部材に連結され前記遊星歯車に設けられた貫通孔を貫通するピン部材と、を備えた遊星歯車装置であって、
    前記遊星歯車の貫通孔の周辺に座繰り部を備え、
    前記フランジ部材は、前記ピン部材の根元の最小径部に隣接して設けられ外径が増大する第1の部分と、該第1の部分に隣接して設けられ、軸方向距離に対する外径の増大割合が前記第1の部分よりも小さい第2の部分と、を有し、前記第1の部分の最外径が前記座繰り部の最外接円径よりも小さく、前記第1の部分の最内径が前記座繰り部の最内接円径よりも大きく、
    前記第1の部分は、前記ピン部材の根元の最小径部よりも前記フランジ部材側に設けられ、前記第2の部分は、前記第1の部分よりも前記フランジ部材側に設けられる
    ことを特徴とする遊星歯車装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1の部分の最外径部および最内径部が、前記座繰り部の内側にある
    ことを特徴とする遊星歯車装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記遊星歯車の反フランジ部材側の面にも座繰り部が設けられ、前記遊星歯車の軸方向中心と、前記貫通孔の軸方向中心が一致している
    ことを特徴とする遊星歯車装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記フランジ部材が前記遊星歯車の軸方向両側に設けられ、
    前記ピン部材は、前記軸方向両側に設けられたフランジ部材に支持され、
    該軸方向両側に設けられたいずれのフランジ部材も、第1の部分および第2の部分を有し、前記第1の部分の最外径が前記座繰り部の最外接円径よりも小さく、前記第1の部分の最内径が前記座繰り部の最内接円径よりも大きい
    ことを特徴とする遊星歯車装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記座繰り部の一部に前記フランジ部材が当接している
    ことを特徴とする遊星歯車装置。
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