JP5878259B1 - フランジバック調整機構 - Google Patents

フランジバック調整機構 Download PDF

Info

Publication number
JP5878259B1
JP5878259B1 JP2015118113A JP2015118113A JP5878259B1 JP 5878259 B1 JP5878259 B1 JP 5878259B1 JP 2015118113 A JP2015118113 A JP 2015118113A JP 2015118113 A JP2015118113 A JP 2015118113A JP 5878259 B1 JP5878259 B1 JP 5878259B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating member
rotating
image sensor
rotation center
holding member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015118113A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017003802A (ja
Inventor
和雄 吉川
和雄 吉川
茂弘 金山
茂弘 金山
栄一 加辺
栄一 加辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Musashi Optical System Co Ltd
Original Assignee
Musashi Optical System Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Musashi Optical System Co Ltd filed Critical Musashi Optical System Co Ltd
Priority to JP2015118113A priority Critical patent/JP5878259B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5878259B1 publication Critical patent/JP5878259B1/ja
Publication of JP2017003802A publication Critical patent/JP2017003802A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】撮像素子の受光面を撮像レンズマウントのフランジ面に対して、平行性を保持したまま撮像レンズの光軸に沿って移動させることが可能なフランジバック調整機構を提供する。【解決手段】フロントパネル10、撮像素子保持部材12、回転部材14、回転軸維持具16、回転軸維持具固定部材18を順に配列し、組み立てるフランジバック調整機構である。フランジバック調整は、回転部材14の回転に連動させて、撮像素子20−1が装着された撮像素子保持部材12を回転部材14の回転中心軸に沿って移動させることによって、撮像素子20−1の受光面20−1Sを撮像レンズの光軸に対して垂直に保ったまま、フロントパネル10と撮像素子保持部材12との間隔を調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像レンズを取り付けるレンズマウントのフランジ面から撮像素子の受光面までの間隔を調整するフランジバック調整機構に関する。
テレビカメラ等のカメラ筐体に、単焦点レンズやズームレンズ、広角レンズ、望遠レンズ、マクロレンズ等の撮像レンズ(以下単に「撮像レンズ」と称することもある)を交換可能に取り付けるため、カメラ筐体はレンズマウントが装着されたフロントパネルを有する。
レンズマウントは、カメラ筐体に撮像レンズを装着した際に撮像レンズの焦点位置にCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子の受光面が来るように設計されている。ここで、撮像レンズがレンズ筐体に装着された時、レンズマウントのマウント面(フランジ面)から撮像素子の受光面までの距離をフランジバック(Flange back)という。
しかしながら、撮像レンズには、実際には、部品の加工精度、レンズの加工精度、組立による精度などから、設定されたフランジバックに、個々にバラつきが生じてしまう。撮像レンズを交換する場合、撮像レンズの焦点位置に撮像素子の受光面を正確に位置させるために、撮像レンズごとにフランジバックを調整する必要がある。
そこで、フランジバックの調整を可能とするフランジバック調整機構として、例えば、レンズマウントが装着されたフロントパネルと撮像素子が装着された撮像素子保持部材と、手動操作可能な回転部材とを備えたフランジバック調整機構が開示されている(特許文献1参照)。このフランジバック調整機構では、調整リング部材(回転部材)が時計方向又は反時計方向に回転すると、回転部材の回転運動が直線運動に変換され、撮像素子ホルダ部材(撮像素子保持部材)は回転部材の回転に従動して回転することなく、撮像レンズの光軸に平行な方向に前方又は後方に移動して、フランジバックが調整される。
また、他のフランジバック調整機構として、レンズマウントと、レンズマウントが装着されたシャーシ(フロントパネル)と、操作カムと、撮像素子支持体(撮像素子保持部材)と、板状ばね部材とがフロントパネルを介して互いに連結されて構成されたフランジバック調整機構が開示されている(特許文献2参照)。このフランジバック調整機構では、操作カムの回転量に応じて撮像素子支持体(撮像素子保持部材)が光軸方向に移動することによって、フランジバックが調整される。
特開2011−107491号公報 特開2004−151251号公報
しかしながら、特許文献1及び2に開示されたフランジバック調整機構においては、撮像素子が装着された撮像素子保持部材が、回転部材(特許文献1の調整リング部材、特許文献2の操作カムに対応する)の回転によって回転部材の回転中心軸の方向に平行に移動する際、部品同士の摩擦力等によって、回転部材の回転中心軸と撮像レンズの光軸との平行性が維持されない場合がある。回転部材の回転動作に伴って、回転部材の回転中心軸と撮像レンズの光軸との平行性が崩れると、撮像レンズの光軸が通る撮像面の中心位置にずれが生じ、画像の品質が劣化し、あるいは、フランジバックの調整中に画像に揺れが現れるという不具合が生じる。
撮像面の画素密度が小さく、撮像中の画像をモニターするモニター画面が小さい撮像素子を備えたカメラでは、上述の不具合は顕在化しないが、画素密度を大きくして高精細画像が得られ、しかもモニター画面が大きい撮像素子を備えたカメラほど上述の不具合は無視できないものとなる。
本願の発明者は、回転部材が回転中であってもその回転中心軸を維持する機構を組み込めば、上述の課題が解決することに思い至った。
以上の状況に鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、回転部材の回転中心軸と撮像レンズの光軸との平行性が維持された状態で回転部材を回転させ、この回転に連動させて、撮像素子の受光面と撮像レンズのフランジ面との平行性を保ちながら、撮像レンズの光軸に沿って移動させることが可能であるフランジバック調整機構を提供することにある。
本発明のフランジバック調整機構は、レンズマウントが装着されたフロントパネルと、撮像素子が装着された撮像素子保持部材と、回転部材と、この回転部材の回転中心軸を維持する回転軸維持具と、この回転軸維持具を固定する回転軸維持具固定部材とを備え、フロントパネル、撮像素子保持部材、回転部材、回転軸維持具固定部材の順に配置されている。
回転部材は、この回転部材の回転中心軸が撮像レンズの光軸と略一致するように配置され、回転軸維持具は、回転部材の回転中心に設けられた貫通穴を貫通して回転軸維持具固定部材に固定されている。その結果、回転部材は、回転軸維持具を介して回転軸維持具固定部材と連結される。
また、回転部材は、回転軸維持具が維持する回転中心軸を中心として回転し、回転部材の回転運動に連動して、撮像素子保持部材がフロントパネルに対して回転部材の回転中心軸に沿って移動し、レンズマウントのフランジ面から撮像素子の受光面までの間隔を調整する。
回転部材の回転に連動させて、撮像素子保持部材を回転部材の回転中心軸に沿って移動させるために、回転部材から撮像素子保持部材に対して力を加える機構として、カム機構あるいはネジ機構を利用する機構が適用できる。
本発明のフランジバック調整機構は、回転部材の回転中心軸が撮像レンズの光軸と略一致するように配置されており、回転軸維持具が、回転部材の回転中心に設けられた貫通穴を貫通して回転軸維持具固定部材に固定された構成となっている。そのため、回転部材はこの回転軸維持具によって回転自由度以外の運動の自由度が束縛され、回転部材の回転中心軸は変動することがなく、回転部材の回転中心軸と撮像レンズの光軸との平行性が維持される。
このように、本発明のフランジバック調整機構によれば、回転部材の回転中心軸と撮像レンズの光軸との平行性が維持されるため、回転部材の回転中心軸と撮像レンズの光軸との平行性が維持された状態で、この回転に連動させて撮像素子の受光面をレンズマウントのフランジ面に対して撮像レンズの光軸沿って移動させることが可能となる。
第1の実施形態のフランジバック調整機構の概略的構造を示す分解斜視図である。 回転部材、回転軸維持具、及び回転軸維持具固定部材の概略的構造を示す分解斜視図である。 撮像素子と、センサ基板装置プレートと、レンズマウントが装着されたフロントパネルとの接続関係の説明に供する図である。 フロントパネルと、回転部材と、回転軸維持具固定部材の配置関係の説明に供する図である。 撮像素子保持部材と、回転部材と、一体化フレームとが組み合わされた形態の説明に供する図である。 第2の実施形態のフランジバック調整機構の概略的構造を示す分解斜視図である。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態につき説明する。なお、各図は、本発明が理解できる程度に各構成部分を概略的に示してあるに過ぎず、本発明を図示例に限定するものではない。また、各図において同じ構成要素については同一の番号を付して示し、これらの機能等に関して、その重複する説明を省略することもある。
<第1の実施形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態のフランジバック調整機構の概略的構造を説明するために構成部品を配列順に分解して示した分解斜視図である。第1の実施形態のフランジバック調整機構は、フロントパネル10、撮像素子保持部材12、回転部材14、回転軸維持具固定部材18を備え、この順に配列されて組み立てられる。回転軸維持具16は、回転部材14の回転中心に設けられた貫通穴14-3を貫通して回転軸維持具固定部材18に固定され、回転部材14は、回転軸維持具16を介して回転軸維持具固定部材18と連結されている。
フロントパネル10は、カメラ筐体(図示を省略してある)の前面に配置される部品である。フロントパネル10には、撮像レンズを着脱可能とするためのレンズマウント10-3が装着されている。撮像レンズの実像を電気信号に変換する撮像素子20-1は、電子回路基板20-2に装着され、この電子回路基板20-2が撮像素子保持部材12に装着される。以後、撮像素子20-1が装着された電子回路基板20-2をセンサ基板20と記載する。センサ基板20は、撮像素子保持部材12に固定される。すなわち、撮像素子20-1は撮像素子保持部材12に一体化されて固定されていることになる。
回転軸維持具固定部材18には、回転軸維持具16の先端を固定するための固定穴18-1が加工されている。また、回転軸維持具固定部材18は、一体化フレーム22に固定されている。一体化フレーム22は、撮像素子保持部材12及び回転部材14を可動可能な状態でフロントパネル10との間に挟んでフランジバック調整機構として一体化する。なお、回転軸維持具固定部材18と一体化フレーム22とは、別々の部品として形成して一体化する代わりに、初めから1枚のパネルを用いて一体化フレーム22に回転軸維持具固定部材18の構成部分を作り込んでもよい。
回転部材14は、この回転部材14の回転中心軸14-Aが撮像レンズの光軸IL-Aと略一致するように配置される。回転軸維持具16は、回転部材14の回転中心に設けられた貫通穴14-3を貫通して回転軸維持具固定部材18に固定されている。回転中心軸14-Aと撮像レンズの光軸IL-Aとは一致していることが望ましいが、両者の平行性が確保されていれば、両者が厳密に一致している必要はない。
回転部材14は、回転軸維持具16が維持する回転中心軸14-A(回転軸維持具16の回転対称軸)を中心として回転させることができ、回転部材14の回転に連動して、撮像素子保持部材12がフロントパネル10に向かう方向あるいは離れる方向に移動する。回転部材14を手動で回転させることを考慮して、回転部材14の外周を形成する曲面を適度な摩擦面とするために細かな凹凸を形成しておくのが好適である。
回転軸維持具固定部材18は一体化フレーム22に強固に固定され、回転部材14の回転軸維持具固定部材18に対向する平面と、回転軸維持具固定部材18の回転部材14に対向する平面とは滑らかに摺動するように接触させてある。このため、回転部材14を回転させても一体化フレーム22と回転部材14との間隔は一定に保たれる。
従って、撮像素子保持部材12と回転部材14とをカム機構あるいはネジ機構を介して連動可能な構成としておけば、回転部材14の回転に連動して、フロントパネル10と撮像素子保持部材12との間隔を変更することができる。すなわち、フロントパネル10と撮像素子保持部材12との間隔を変更すれば、レンズマウント10-3のマウント面(フランジ面10-3S)から撮像素子20-1の受光面20-1Sまでの距離(フランジバックL)が変更されることになる。
図1に示すフランジバック調整機構では、撮像素子保持部材12と回転部材14とをカム機構を介して連結する構成とされている。このため、撮像素子保持部材12には、カム機構を構成するスロープ面12-3Sが形成されたカム部品12-3が取り付けられており、スロープ面12-3Sと接する突起部14-1が回転部材14に形成されている。すなわち、突起部14-1とスロープ面12-3Sとの組み合わせによってカム機構が形成される。したがって、回転部材14の回転に伴って突起部14-1が回転部材14の回転中心軸14-Aを中心とする円周上を移動し、スロープ面12-3Sを押すことによって、撮像素子保持部材12が回転部材14の回転中心軸に沿って移動する。
図1に示すフランジバック調整機構において、撮像素子保持部材12は、センサ基板20を装着し、上述のカム機構の構成要素であるスロープ面12-3Sを作り付けるために、保持基板12-1、センサ基板装置プレート12-2、カム部品12-3を3層構造に積層させて固定されている。
回転部材14に形成する突起部14-1と突起部14-1が接するスロープ面12-3Sとの組み合わせを、回転部材14の回転中心軸の円周に沿って3組形成するのが好ましい。このように、突起部14-1とスロープ面12-3Sとが接触する組み合わせを3箇所に設ければ、この3箇所の各接触点の全てを含む平面はただ1面だけに確定される。この平面が撮像レンズの光軸と垂直になるように、回転部材14に設ける3つの突起部14-1と、カム部品12-3に設ける3つのスロープ面12-3S(図1では1つだけが示されており他の2つは隠れている)とを配置すれば、回転部材14の回転に伴って、撮像素子20-1の受光面20-1Sが撮像レンズの光軸IL-Aと垂直を維持しつつ平行移動させることが保障される。突起部14-1とスロープ面12-3Sとの組み合わせを4組以上形成してもよいが、受光面20-1Sの平行移動を保障するためには、3組形成すれば十分である。
また、撮像素子保持部材12は、何らかのガイド機構を設けておかなければ、回転部材14の回転に伴って、回転することを防止できない。そのため、図1に示すフランジバック調整機構においては、このガイド機構は以下のように形成されている。保持基板12-1の上下には貫通穴12-1-Hが形成されており、フロントパネル10にこの貫通穴12-1-Hを貫通する貫通棒(図3を参照して後述する)が設けられている。この貫通棒と貫通穴12-1-Hとによって、回転部材14の回転に伴って撮像素子保持部材12が回転するのを防止するとともに、撮像素子保持部材12が撮像レンズの光軸IL-Aに沿って移動するようにガイドされる
図1に示すフランジバック調整機構においては、突起部14-1とスロープ面12-3Sとの組み合わせを3組備えているので、撮像素子20-1が移動する際、撮像レンズの光軸IL-Aとの垂直性が保持される。これに対して一般に、突起部14-1とスロープ面12-3Sとの組み合わせを1組あるいは2組設けただけでは、撮像素子20-1の平行移動において、受光面20-1Sの撮像レンズの光軸IL-Aとの垂直性の保持を完全には保障できない。この場合は垂直性を保障するための平行ガイド機構を、上述の貫通穴12-1-Hと貫通棒を組み合わせたガイド機構とは別に、撮像素子保持部材12に新たに形成することが考えられる。なお、平行ガイド機構については任意好適な従来公知の構成にすることができるので、ここでは説明を省略する。
また、図1では、カム機構の一例を示しているにすぎず、カム機構としては図1に示した以外の変形例も考えられる。例えば、図示は省略するが、回転部材14の側にスロープ面12-3Sに相当する構造を作り、撮像素子保持部材12の側に突起部14-1に相当する構造を作ることが考えられる。回転部材14の側に形成するスロープ面12-3Sに相当する構造としては、例えば、回転部材14の外周を形成する曲面にスリット状の切れ込み(カム溝)を作り、この切れ込みの切断面の一部をスロープ面に加工することで実現される。また、撮像素子保持部材12の側に形成する突起部14-1に相当する構造としては、カム部品12-3に替えて円筒状の部品を用い、この円筒の側面に、上述の回転部材14の外周に形成されたカム溝に挿入できる突起物を形成することで実現される。
すなわち、回転部材14の回転に伴って回転部材14の外周に形成されたカム溝のスロープ面が回転部材14の回転中心軸14-Aを中心とする円周上を移動し、カム部品12-3に替えて用いられる円筒状部品の側面に形成された突起物がスロープ面から受ける反作用によって、撮像素子保持部材12が回転部材14の回転中心軸に平行に移動する構成とすることもできる。
いずれにしても、回転部材14の回転に伴って、撮像素子保持部材12に装着されている撮像素子20-1の受光面20-1Sが撮像レンズの光軸IL-Aと垂直を保ちつつ平行移動させることが可能であるという機能が果たされるならば、如何なる構成のカム機構を採用してもよい。
フロントパネル10と撮像素子保持部材12の間は、圧縮コイルバネ24が挿入されており、圧縮コイルバネ24によって、フロントパネル10と撮像素子保持部材12の間隔が常に離れる方向に撮像素子保持部材12に圧力が加わる状況にしている。また、上述のカム機構によって、撮像素子保持部材12はフロントパネル10に向かう方向に圧力が加えられている。したがって、圧縮コイルバネ24が伸び縮みすることによって、撮像素子保持部材12はフロントパネル10に近づく方向にも遠ざかる方向にも移動することが可能となる。図1では、圧縮コイルバネ24を撮像レンズの光軸IL-Aの周りに複数配置する構成としてあるが、1個の大きめの圧縮コイルバネを利用して、この圧縮コイルバネの中心が撮像レンズの光軸とほぼ一致する位置に配置する構成としてもよい。
図2を参照して、回転部材14が、回転軸維持具16によって回転軸維持具固定部材18に取り付けられる形態について説明する。回転軸維持具固定部材18は一体化フレーム22に固定されている。回転軸維持具16はその先端が回転軸維持具固定部材18の固定穴18-1にはめ込まれて固定されている。このため、回転部材14は、回転軸維持具16によって、回転自由度以外の運動の自由度が束縛され、回転部材14の回転中心軸を変動せずに回転することが可能である。また、上述したように、回転部材14の回転軸維持具固定部材18に対向する平面と、回転軸維持具固定部材18の回転部材14に対向する平面とは滑らかに摺動するように接触している。この回転軸維持具固定部材18の回転部材14に対向する平面が常に隙間なく接触した状態を保たれるのは、上述した、圧縮コイルバネ24によって、撮像素子保持部材12から一体化フレーム22の方向に向けた圧力が加わり続けることによる。すなわち、撮像素子保持部材12が圧縮コイルバネ24によって受ける圧力が、撮像素子保持部材12のスロープ面12-3Sと回転部材14の突起部14-1(図1を参照)とで構成されるカム機構を介して、回転部材14に伝わり、回転部材14が回転軸維持具固定部材18に常に押し付けられた状態となっている。
次に、回転部材14が、回転軸維持具16によって回転軸維持具固定部材18に装着される形態を説明する。回転軸維持具16は、図2に示すように、本体部16-1、中間部16-2、先端部16-3から構成されている。また、先端部16-3は、回転軸維持具固定部材18の固定穴18-1にはめ込まれて固定されている。回転部材14の中心に設けられた貫通穴14-3は、回転軸維持具16の中間部16-2が貫通する部分14-3aと本体部16-1を収納する部分14-3bとが穴の口径を違えて形成されている。
中間部16-2と貫通穴14-3の内壁14-Hとは隙間なく接触し、かつ滑らかに摺動するように加工してある。本体部16-1は、回転軸維持具16の鍔に相当する部分であり、この鍔の回転部材14に面する側の面16-Cは、回転部材14の面の一部14-Cと滑らかに摺動するように平面同士が接触している。鍔の回転部材14に面する側の面16-Cと回転部材14の面の一部14-Cとの接触面積が広いほど、回転部材14の回転時の回転自由度以外の運動の自由度の拘束の度合いを大きくでき、回転部材14の回転中心軸の変動が小さくなる。
図3を参照して、撮像素子20-1が装着されたセンサ基板20と、センサ基板装置プレート12-2と、レンズマウントが装着されたフロントパネル10との接続関係について説明する。図3では、フロントパネル10と、センサ基板装置プレート12-2と、撮像素子が装着されたセンサ基板20を示し、保持基板12-1とカム部品12-3は省略してある。センサ基板20は、センサ基板装置プレート12-2に装着される。また、図3では、圧縮コイルバネ24が2箇所に配置されている形態を示してある。
センサ基板20はセンサ基板装置プレート12-2に装着されて、このセンサ基板装置プレート12-2が保持基板12-1(図3では図示を省略してある)に固定されることによって、結果的に撮像素子保持部材12に装着される。また、センサ基板装置プレート12-2とフロントパネル10との間隔は可変である。センサ基板装置プレート12-2とフロントパネル10との間隔を可変にするため、センサ基板装置プレート12-2の上下2箇所に貫通穴12-2-Hが形成されている。フロントパネル10には、貫通穴12-2-Hを貫通して、センサ基板装置プレート12-2を、回転部材14の回転と共に回転することを防ぎ、回転部材14の回転中心軸14-Aに沿って移動させるためのガイド棒10-2が上下2箇所に形成されている。
図4を参照して、フロントパネル10と、回転部材14と、回転軸維持具固定部材18の配置関係について説明する。図4では、フロントパネル10と回転部材14を含めて一まとめにした一群と、回転軸維持具固定部材18が一体化フレーム22に装着された状態を示している。フロントパネル10と一体化フレーム22とは両者の間隔が変動しないように、フロントパネル10の四隅に設けられた4本の貫通棒10-1をスペーサーとして挟んで、強固に固定されている。
フロントパネル10と一体化フレーム22とが固定された状態で、回転部材14は、回転部材14の外周を形成する曲面に回転方向の力を加えることによって回転させることができる。回転部材14の回転に伴って、フロントパネル10と回転部材14との間に配置されている撮像素子保持部材12(図4では図示を省略してある。)がフロントパネル10と回転部材14との間を移動する。
図5は、撮像素子保持部材12と、回転部材14と、回転軸維持具固定部材18が装着された一体化フレーム22とが組み合わされた形態を、一体化フレーム22の背面側(撮像素子保持部材12が配置された側とは反対の側)から見た概略的斜視図である。図4では、撮像素子保持部材12がフロントパネル10と回転部材14の間に隠れて見えない状態であったが、一体化フレーム22の背面側からの斜視図によれば、撮像素子保持部材12の配置された状態が明確に示される。
撮像素子保持部材12は、回転部材14の回転に伴って、フロントパネル10(図5では図示を省略してある)の配置された側に近づくように、あるいは遠ざかるように回転部材14の回転中心軸に沿って移動する。
<第2の実施形態>
図6を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。図6は、第2の実施形態のフランジバック調整機構の概略的構造を説明するために構成部品を配列順に分解して示した分解斜視図である。
第1の実施形態のフランジバック調整機構では、撮像素子保持部材12と回転部材14とをカム機構を介して連結する構成とされていたのに対して、第2の実施形態のフランジバック調整機構では、撮像素子保持部材12と回転部材14の、一方に雄ネジ部を形成し、他方に雌ネジ部を形成して、雄ネジと雌ネジとが螺合するように構成されている点が相違する。上述の撮像素子保持部材12と回転部材14との連結形態以外の構成部分は、第1の実施形態のフランジバック調整機構と同様であるので、この相違点以外については重複する説明を省略する。
図6に示すように、撮像素子保持部材12は、保持基板12-1、センサ基板装置プレート12-2、雄ネジ部12-4を3層構造に積層させて固定されている。すなわち、カム部品12-3に替えて雄ネジ部12-4が使われている。一方、回転部材14には突起部14-1に替えて雌ネジ部14-2が形成されている。すなわち、第2の実施形態では、撮像素子保持部材12の備える雄ネジ部12-4に、回転部材14に形成された雌ネジ部14-2を螺合させてネジ機構を構成し、回転部材14の回転に伴ってこの雄ネジ部12-4を雌ネジ部14-2に対して移動させる。すなわち、回転部材14の回転に伴って、雄ネジ部12-4が装着された撮像素子保持部材12が回転部材14の回転中心軸に沿って移動する。
第2の実施形態のフランジバック調整機構では、ネジ機構を利用しており、雄ネジ部12-4に雌ネジ部14-2を螺合させた状態で雌ネジ部14-2を回転させても、雄ネジ部12-4の回転中心軸と雌ネジ部14-2の回転中心軸とは一致した状態を保つとともに撮像レンズの光軸との垂直性を保持して、雌ネジ部14-2に対して雄ネジ部12-4が移動する。したがって、受光面20-1Sの平行移動における撮像レンズの光軸との垂直性を保障する平行ガイド機構を必要としない。
なお、図6に示す第2の実施形態のフランジバック調整機構では、雄ネジ部を撮像素子保持部材12に装着し、雌ネジ部を回転部材14に形成する形態としたが、これとは逆に、雄ネジ部を回転部材14に装着し、雌ネジ部を撮像素子保持部材12に形成する形態としてもよい。
10:フロントパネル
10-1:貫通棒
10-2:ガイド棒
10-3:レンズマウント
10-3S:フランジ面
12:撮像素子保持部材
12-1:保持基板
12-1-H:保持基板に設けられた貫通穴
12-2:センサ基板装置プレート
12-2-H:センサ基板装置プレートに設けられた貫通穴
12-3:カム部品
12-3S:スロープ面
12-4:雄ネジ部
14:回転部材
14-1:突起部
14-2:雌ネジ部
14-3:回転部材の回転中心に設けられた貫通穴
14-A:回転中心軸
14-C: 回転部材の面の一部
14-H: 回転部材の回転中心に設けられた貫通穴の内壁
16:回転軸維持具
16-1:回転軸維持具の本体部
16-2:回転軸維持具の中間部
16-3:回転軸維持具の先端部
18:回転軸維持具固定部材
18-1:回転軸維持具固定部材の固定穴
20:センサ基板
20-1:撮像素子
20-1S:撮像素子の受光面
20-2:電子回路基板
22:一体化フレーム
24:圧縮コイルバネ
IL-A:撮像レンズの光軸

Claims (5)

  1. 撮像レンズを取り付けるレンズマウントのフランジ面から撮像素子の受光面までの間隔を調整する機構であって、
    前記レンズマウントが装着されたフロントパネルと、前記撮像素子が装着された撮像素子保持部材と、回転部材と、当該回転部材の回転中心軸を維持する回転軸維持具と、当該回転軸維持具を固定する回転軸維持具固定部材とを備え、
    前記フロントパネル、前記撮像素子保持部材、前記回転部材、前記回転軸維持具固定部材の順に配置され、
    前記回転部材は、当該回転部材の回転中心軸が前記撮像レンズの光軸と略一致するように配置され、前記回転軸維持具は、前記回転部材の回転中心に設けられた貫通穴を貫通して前記回転軸維持具固定部材に固定され、前記回転部材は、前記回転軸維持具を介して前記回転軸維持具固定部材と連結されており、
    前記回転部材は、前記回転軸維持具が維持する回転中心軸を中心として回転し、
    当該回転部材の回転運動に連動して、前記撮像素子保持部材が前記フロントパネルに対して前記回転部材の回転中心軸に平行に移動し、前記フランジ面から前記撮像素子の受光面までの間隔を調整し、
    前記回転軸維持具は、本体部、中間部、先端部から構成され、前記先端部は、前記回転軸維持具固定部材の固定穴にはめ込まれて固定され、
    前記回転部材の中心に設けられた貫通穴は、前記回転軸維持具の前記中間部が貫通する部分と前記本体部を収納する部分とが穴の口径を違えて形成されており、
    前記中間部と前記貫通穴の内壁とは隙間なく接触し、かつ滑らかに摺動するように加工してあり、
    前記回転軸維持具の前記本体部は、当該回転軸維持具の鍔に相当する部分であり、当該鍔の前記回転部材に面する側の面は、当該回転部材の面の一部と滑らかに摺動するように平面同士が接触している
    ことを特徴とするフランジバック調整機構。
  2. 前記撮像素子保持部材には、カム機構を構成するスロープ面が形成されており、当該スロープ面と接する突起部が前記回転部材に形成されており、
    前記回転部材の回転に伴って前記突起部が当該回転部材の回転中心軸を中心とする円周上を移動し、前記スロープ面を押すことによって、前記撮像素子保持部材が前記回転部材の回転中心軸に平行に移動する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフランジバック調整機構。
  3. 前記回転部材には、カム機構を構成するスロープ面が形成されており、当該スロープ面と接する突起物が前記撮像素子保持部材に形成されており、
    前記回転部材の回転に伴って前記スロープ面が当該回転部材の回転中心軸を中心とする円周上を移動し、前記突起物が当該スロープ面から受ける反作用によって、前記撮像素子保持部材が前記回転部材の回転中心軸に平行に移動する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフランジバック調整機構。
  4. 前記回転部材に形成された突起部と当該突起部が接する前記スロープ面との組み合わせが複数形成されている
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のフランジバック調整機構。
  5. 前記撮像素子保持部材と前記回転部材とは、一方に雄ネジが形成され、他方に雌ネジが形成されており、当該雄ネジと当該雌ネジとが螺合するようにされ、
    前記回転部材の回転に連動して、前記撮像素子保持部材が前記回転部材の回転中心軸に平行に移動する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフランジバック調整機構。
JP2015118113A 2015-06-11 2015-06-11 フランジバック調整機構 Expired - Fee Related JP5878259B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015118113A JP5878259B1 (ja) 2015-06-11 2015-06-11 フランジバック調整機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015118113A JP5878259B1 (ja) 2015-06-11 2015-06-11 フランジバック調整機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5878259B1 true JP5878259B1 (ja) 2016-03-08
JP2017003802A JP2017003802A (ja) 2017-01-05

Family

ID=55440593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015118113A Expired - Fee Related JP5878259B1 (ja) 2015-06-11 2015-06-11 フランジバック調整機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5878259B1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004343615A (ja) * 2003-05-19 2004-12-02 Elmo Co Ltd 撮像カメラのバックフォーカス調整機構
JP2007006159A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像素子駆動装置およびそれを用いた撮影装置
JP2009246631A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Sharp Corp ドアスコープ用カメラ
JP2011061371A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Sanyo Electric Co Ltd アオリ調整機構を具えた撮像装置
JP2012095031A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Hitachi Kokusai Electric Inc 撮像装置のフランジバック調整機構
JP2012230206A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Nikon Corp カメラボディ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004343615A (ja) * 2003-05-19 2004-12-02 Elmo Co Ltd 撮像カメラのバックフォーカス調整機構
JP2007006159A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像素子駆動装置およびそれを用いた撮影装置
JP2009246631A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Sharp Corp ドアスコープ用カメラ
JP2011061371A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Sanyo Electric Co Ltd アオリ調整機構を具えた撮像装置
JP2012095031A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Hitachi Kokusai Electric Inc 撮像装置のフランジバック調整機構
JP2012230206A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Nikon Corp カメラボディ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017003802A (ja) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4493046B2 (ja) レンズ鏡筒及びそのレンズ鏡筒を備えた撮像装置
CN102540385A (zh) 调芯机构、镜头筒及光学设备
JP2007096830A (ja) 撮像素子のあおり調整装置およびそれを用いた撮影装置
US8368807B2 (en) Imaging device
JP2008051957A (ja) 撮像光学系の光軸調整方法、及びレンズ装置
KR20150129513A (ko) 카메라 모듈
JP2006047986A (ja) 光学装置
JP2011221506A (ja) 撮像装置
US8218250B2 (en) Lens barrel and optical apparatus
JP2007052060A (ja) 立体カメラ用レンズシステム及び立体カメラ
JP2009294267A (ja) レンズ装置及び画像投射装置
JP5878259B1 (ja) フランジバック調整機構
JP6159565B2 (ja) バックフォーカス調整機構
KR20100115866A (ko) 렌즈의 광축의 위치를 조절할 수 있는 렌즈 홀더 및 위치 조절 나사 세트
US20130021684A1 (en) Lens unit
US8665359B2 (en) Image pickup apparatus in which image pickup element is movable in optical axis direction
JP2007148020A (ja) 撮像素子の位置調整装置及びカメラ
KR20130097429A (ko) 광학 기기의 초점 조절 장치
JP6146960B2 (ja) レンズ鏡筒、それを用いた光学機器
JP5585199B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP6140982B2 (ja) レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器
TWI459068B (zh) 變焦及對焦機構
US8830605B2 (en) Lens unit
JP6049294B2 (ja) レンズ鏡筒
US10025059B2 (en) Optical apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5878259

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees