JP5878189B2 - 液密スライドファスナー - Google Patents

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この発明は、液密スライドファスナーに関する。
従来の液密スライドファスナーとしては、一対のテープ部材の対向するテープ側縁部に膨大状の芯部を形成し、そのテープ部材の全体を合成樹脂製の液密層で被覆し、水が浸透しないようにしたファスナーテープと、一対のテープ部材のテープ側縁部に射出成形される樹脂製のファスナーエレメントと、を備え、ファスナーエレメントを互いに噛み合わせてファスナーを閉じた際に、ファスナーエレメントの先端が対向するファスナーテープの液密層と接触することで止水性が発揮されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
日本国実公昭63−13687号公報
ここで、テープ部材の全体を液密層で被覆する場合、ファスナーエレメントが液密層上に形成されることとなり、ファスナーエレメントと液密層との固着強度が十分でないと、ファスナーエレメントがファスナーテープから脱落してしまう可能性がある。このため、上記特許文献1に記載の液密スライドファスナーでは、ファスナーテープの縁部に貫通穴を設け、その貫通穴を通してファスナーエレメントを形成することにより、ファスナーエレメントをファスナーテープに強固に取り付けている。
しかしながら、上記特許文献1に記載の液密スライドファスナーでは、ファスナーテープに貫通穴を設けるため、ファスナーエレメントが貫通穴からずれた位置に形成されてしまうと、止水性が発揮されなくなってしまうので、ファスナーエレメントの形成位置に高い精度が要求される。また、膨大状の芯部に液密層を形成することは難しく、液密層を形成する際に芯部が変形してしまうと、ファスナーエレメントの取り付け強度が低下する可能性があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液密層を備えるファスナーテープに対するファスナーエレメントの取り付け強度を十分に確保することができ、且つ長期の使用に耐えることができる液密スライドファスナーを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)一対のテープ部材と、一対のテープ部材の対向するテープ側縁部にそれぞれ設けられるテープ部材よりも膨大状の芯部と、一対のテープ部材の一方面にそれぞれ形成される液密層と、を有する一対のファスナーテープと、一対のファスナーテープにそれぞれ設けられ、複数のファスナーエレメントから構成される一対のファスナーエレメント列と、一対のファスナーエレメント列を噛合・分離させるスライダーと、を備える液密スライドファスナーであって、液密層は、芯部とファスナーテープの幅方向に間隔を存して形成され、液密層の芯部側の縁部は、スライダーのフランジの外端部よりも芯部側に形成され、ファスナーエレメントは、芯部に取り付けられることを特徴とする液密スライドファスナー。
(2)ファスナーエレメントは、芯部及びテープ部材に取り付けられる基部を有し、液密層は、ファスナーエレメントの基部と接触していることを特徴とする(1)に記載の液密スライドファスナー。
(3)ファスナーエレメントは、ファスナーテープの表側に配置される表面部と、ファスナーテープの裏側に配置される裏面部と、を一体に備え、基部は、表面部の第1基部と、裏面部の第2基部と、からなり、表面部は、第1基部から相手側のファスナーテープに向けて延設される第1頭部を備え、裏面部は、第2基部から相手側のファスナーテープに向けて延設され、相手側のファスナーテープに取り付けられた隣り合うファスナーエレメントの裏面部と噛合する第2頭部と、第2基部と第2頭部との間に形成され、第2頭部よりもファスナーテープの長手方向において幅狭な首部と、を備えていることを特徴とする(2)に記載の液密スライドファスナー。
(4)ファスナーエレメントは、基部から相手側のファスナーテープに向けて延設され、相手側のファスナーテープに取り付けられた隣り合うファスナーエレメントとで噛合する頭部と、基部と頭部との間に形成され、頭部よりもファスナーテープの長手方向において幅狭な首部と、基部と首部との間において形成される肩部と、頭部の先端部にファスナーテープの長手方向に沿って形成され、相手側のファスナーエレメントの肩部を収納する肩部収納溝と、を備えることを特徴とする(2)に記載の液密スライドファスナー。
(5)ファスナーエレメントは、噛合時に相手側のファスナーテープの芯部と接触してなることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1つに記載の液密スライドファスナー。
本発明の液密スライドファスナーによれば、芯部を変形させることなくテープ部材に液密層を形成することができるので、液密層を備えるファスナーテープに対するファスナーエレメントの取り付け強度を十分に確保することができ、また、液密層の芯部側の縁部は、スライダーのフランジの外端部よりも芯部側に形成されるため、スライダーの移動時に、フランジの裏側方向には液密層の縁部が位置し、このため、スライダーの摺動時に、液密層の縁部がフランジの外端部と引っ掛かり難くすることができ、長期の使用に耐えることができる。
本発明に係る液密スライドファスナーの第1実施形態を説明する表面図である。 図1に示す液密スライドファスナーの裏面図である。 図1に示すファスナーエレメントの周辺の拡大表面図である。 図3のA−A線矢視断面図である。 噛合していない状態のファスナーエレメントの周辺の拡大斜視図である。 噛合していない状態のファスナーエレメントの周辺の拡大表面図である。 噛合していない状態のファスナーエレメントの周辺の拡大裏面図である。 図6のB−B線矢視断面図である。 第1実施形態の液密スライドファスナーの変形例を説明する拡大表面図である。 本発明に係る液密スライドファスナーの第2実施形態を説明するファスナーエレメントの周辺の拡大表面図である。 図10のC−C線矢視断面図である。 噛合していない状態のファスナーエレメントの周辺の拡大表面図である。 本発明に係る液密スライドファスナーの製造方法を説明するフローチャートである。 ファスナーエレメントを射出成形する前のファスナーテープを説明する拡大断面図である。 金型内に配置された状態のファスナーテープを説明する拡大断面図である。
以下、本発明に係る液密スライドファスナーの各実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以後の説明において、ファスナーテープに関しては、表側とは図1の紙面に対して手前側(後述するスライダー40の引手46を備える側)、裏側とは図1の紙面に対して奥側(後述するスライダー40の裏側で図1の引手46を備えない側)、前側とは図1の紙面に対して上側(後述するスライドファスナー10のファスナーエレメント列30を噛合させるようにスライダー40を摺動する方向側)、後側とは図1の紙面に対して下側(後述するファスナーエレメント列30を分離させるようにスライダー40を摺動する方向側)、左側とは図1の紙面に対して左側、右側とは図1の紙面に対して右側とし、(左右方向はファスナーテープ20の幅方向、上下方向はファスナーテープ20の長手方向とも言える)図面に表側をHs、裏側をBs、前側をFr、後側をRr、左側をL,右側をRとして示す。また、スライダーに関しては、ファスナーテープの表側を上側、ファスナーテープの裏側を下側とする。
(第1実施形態)
まず、図1〜図9を参照して、本発明に係る液密スライドファスナーの第1実施形態について説明する。
本実施形態の液密スライドファスナー10は、図1及び図2に示すように、左右一対のファスナーテープ20と、左右一対のファスナーテープ20にそれぞれ設けられる左右一対のファスナーエレメント列30と、左右のファスナーエレメント列30を噛合・分離させるスライダー40と、を備える。そして、スライダー40を前後方向に移動させることにより、左右のファスナーエレメント列30が噛合・分離される。なお、図1中の符号11は上止具、符号12は蝶棒12a、箱棒12b、及び箱体12cからなる開離嵌挿具である。また、開離嵌挿具12の代わりに下止具を取り付けてもよい。また、図2中の符号13は補強フィルムである。
左右一対のファスナーテープ20は、図1〜図4に示すように、長手方向に連続し、幅方向に平行に配置される左右一対のテープ部材21と、それぞれのテープ部材21の対向するテープ側縁部に設けられ、テープ部材21の表裏方向に厚い膨大状の芯部22と、左右一対のテープ部材21の表面にそれぞれ形成される液密層23と、を備える。
そして、本実施形態では、図5〜図8に示すように、液密層23は、芯部22とファスナーテープ20の幅方向に間隔を存して形成されている。これにより、芯部22と液密層23との間の範囲にテープ部材21が表側に露出するテープ露出部24が形成される。また、液密層23は、フィルム状のものをテープ部材21に貼り付けたり、溶融した樹脂をテープ部材21に薄く塗布してコーティングしたりすることにより形成される。なお、液密層23が形成されるテープ部材21は、例えば、織製され、織組織は、平坦なことが見映え上良いので、1−1の平織や、2−2の平織や、斜文織など、同一の組織がほぼテープ幅全体に亘って織製されるものが好ましい。もちろん、テープ部材21が編製であってもよい。上記芯部22は、テープ部材21よりも厚い芯材を、テープ部材21の織製(編製)と同時に織込み(編込み)されて設けられる。上記液密層23は、エラストマー性を有する熱可塑性合成樹脂(熱可塑性エラストマー)からなるフィルム状のものに、接着剤を塗布してテープ部材21に貼り付けられる。
左右一対のファスナーエレメント列30の各々は、複数のファスナーエレメント31から構成されており、このファスナーエレメント31は、例えば、ポリアミド、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートなどの合成樹脂を用いて、ファスナーテープ20の芯部22及びテープ部材21に射出成形されている。
ファスナーエレメント31は、図5〜図8に示すように、ファスナーテープ20の表側に配置される表面部32Aと、ファスナーテープ20の裏側に配置される裏面部32Bと、を一体に備える。
表面部32Aは、芯部22、テープ露出部24、及び液密層23に亘って取り付けられる第1基部33と、第1基部33から相手側のファスナーテープ20に向けて延設され、相手側のファスナーテープ20の芯部22の縁部と接触する第1頭部34と、を備える。
裏面部32Bは、芯部22及びテープ部材21の裏面に亘って取り付けられる第2基部35と、第2基部35から相手側のファスナーテープ20に向けて延設され、隣り合うファスナーエレメント31の裏面部32Bと噛合する第2頭部36と、第2基部35と第2頭部36との間に形成され、第2頭部36よりも前後方向において幅狭な首部37と、を備える。
また、本実施形態では、図6に示すように、表面部32Aの第1基部33の内、テープ露出部24上に形成される部分の面積A1が、液密層23上に形成される部分の面積A2より大きくなるように設定されている。
スライダー40は、図1、図2及び図4に示すように、上下方向に離間して平行配置される上翼板41及び下翼板42と、上翼板41及び下翼板42の左右両側縁に沿って互いに近接する方向に突出して設けられる左右一対のフランジ43と、上翼板41及び下翼板42を前端部において連結する案内柱44と、上翼板41の上面に設けられる引手取付部45と、引手取付部45に回動自在に取り付けられる引手46と、を備える。フランジ43は、ファスナーエレメント31の基部33,35の幅方向外側(頭部34,36と反対側)の端部と摺接する。これにより、スライダー40の前部には案内柱44により分離された左右の肩口47が形成され、スライダー40の後部には後口48が形成される。そして、上翼板41と下翼板42との間には、左右の肩口47と後口48とを連通する略Y字状のエレメント案内路49が設けられており、このエレメント案内路49は、左右一対のファスナーエレメント列30を挿通させる通路を構成する。これにより、左右の肩口47からエレメント案内路49に入ったファスナーエレメント31は、スライダー40の摺動により後口48方向に移動され、対向するファスナーエレメント列30と噛合し、分離するときは、この逆の動きをすることで行う。
また、本実施形態では、図4及び図8に示すように、液密層23の芯部22側の縁部23aは、スライダー40の左右一対のフランジ43の幅方向外端部よりも芯部22側まで形成されている。
また、本実施形態では、ファスナーテープ20及びファスナーエレメント列30に撥水剤又は撥油剤が付着されている。また、撥水剤又は撥油剤を付着させるには、ファスナーテープ20及びファスナーエレメント列30が複数連なった連続状のファスナーチェーンを撥水剤又は撥油剤等を満たした容器内に浸漬し、その後撥水剤又は撥油剤等を乾燥させ、ファスナーチェーンを加熱して撥水剤又は撥油剤を付着させる。そして、撥水剤を付着させることにより、液密層23の形成していない部分への水の吸収や浸透が起こらず、止水性が十分に確保される。
以上説明したように、本実施形態の液密スライドファスナー10によれば、液密層23が芯部22と幅方向に間隔を存して形成され、ファスナーエレメント31が芯部22及びテープ部材21に取り付けられるため、従来のようにファスナーテープに形成される貫通穴を通してファスナーエレメントを形成する必要がない。これにより、ファスナーエレメント31の形成位置に左右されることなく液密スライドファスナー10の止水性を十分に確保することができる。
また、本実施形態の液密スライドファスナー10によれば、液密層23が芯部22と幅方向に間隔を存して形成されるため、芯部22を変形させることなくテープ部材21に液密層23を形成することができる。これにより、液密層23を備えるファスナーテープ20に対するファスナーエレメント31の取り付け強度を十分に確保することができる。
また、本実施形態の液密スライドファスナー10によれば、ファスナーエレメント31の第1基部33の内、芯部22と液密層23との間の範囲のテープ露出部24上に形成される部分の面積A1が、液密層23上に形成される部分の面積A2より大きいため、液密層23と比較して合成樹脂が取り付き易いテープ部材21上に、ファスナーエレメント31の第1基部33の多くが形成される。これにより、ファスナーテープ20に対するファスナーエレメント31の取り付け強度を向上することができる。
また、本実施形態の液密スライドファスナー10によれば、液密層23の芯部22側の縁部23aは、スライダー40の左右一対のフランジ43の幅方向外端部よりも芯部22側まで形成されるため、スライダー40の移動時に、フランジ43の裏側方向には液密層23の縁部23aが位置し、このため、スライダー40の摺動時に、液密層23の縁部23aがフランジ43と引っ掛かり難くすることができ、長期の使用に耐えることができる。
なお、本実施形態の変形例として、図9に示すように、テープ部材21の芯部22と液密層23との間の範囲であるテープ露出部24の部分を、経糸のない緯糸のみの組織である経糸排除領域としてもよい。この場合、ファスナーエレメント31の合成樹脂が経糸排除領域を通過して、第1基部33と第2基部35が表裏方向に結合されるので、ファスナーテープ20に対するファスナーエレメント31の取り付け強度を更に向上することができる。なお、経糸排除領域は、テープ部材21の織製時に水溶性の経糸を織り込み、その後、その水溶性の経糸が、例えば、染色の工程で溶けることにより形成される。
液密層23とは、水や油などの液体を通すことを防止できる層状をなす部分である。また、止水性は、人口降雨装置を用いた雨試験により、噛合状態にある液密スライドファスナー10にシャワーで水を当て、液密スライドファスナー10を通過した水と、液密スライドファスナー10に含まれる水の量(重さ)の両方を、基準値と比較して判断する。ただし、要望される液密スライドファスナー10の止水性は、その液密スライドファスナー10の利用分野や顧客要望により異なることがあるため、本発明での止水性は、通常のスライドファスナーとの比較で、水の通過及びスライドファスナーに含まれる水の量が少ないものを止水性があるものとする。
(第2実施形態)
次に、図10〜図12を参照して、本発明に係る液密スライドファスナーの第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態の液密スライドファスナー10では、図10〜図12に示すように、ファスナーテープ20に、ファスナーエレメント列30の代わりに、ファスナーエレメント列50が射出成形されている。
ファスナーエレメント列50の各々は、複数のファスナーエレメント51から構成されており、このファスナーエレメント51は、芯部22に取り付けられる基部52と、基部52から相手側のファスナーテープ20に向けて延設され、隣り合うファスナーエレメント51とで噛合する頭部53と、基部52と頭部53との間に形成され、頭部53よりも前後方向において幅狭な首部54と、基部52と首部54との間において前後方向両側にそれぞれ形成される一対の板状の肩部55と、頭部53の先端部に前後方向に沿って形成され、相手側のファスナーエレメント51,51の肩部55,55を収納する肩部収納溝56と、を備える。なお、本実施形態では、頭部53と相手側のファスナーテープ20の芯部22の縁部とは接触しないが、付着される撥水剤により水をはじき、撥水剤を付着していないものに比べて止水性があるものとできる。
また、本実施形態では、図10〜図12に示すように、ファスナーエレメント51の基部52と液密層23との間に、テープ露出部24が表側に露出する隙間S1が形成されている。
その他の構成については、上記第1実施形態と同様である。
また、第1実施形態のファスナーテープ20を上記第2実施形態のようにしてもよい。なお、第2実施形態において、ファスナーエレメント51の基部52と液密層23とを接触するようにしてもよい。これにより、液密層23の範囲を広くすることができます。また、このスライドファスナーにおいて、芯部22の厚さ(表裏方向の寸法)に対し、テープ部材21の厚さは半分ほどであり、液密層23の厚さはテープ部材21の厚さに対して1/6ほどである。具体的には、芯部22の厚さは1.3mmほど、テープ部材21の厚さは0.65mm、液密層23の厚さは0.1mmである。第1実施形態においては、上金型61及び下金型62により、潰されることになるため、液密層23のある部分の厚さはテープ部材21とほぼ同じとなる。
次に、図13を参照して、本発明に係る液密スライドファスナーの製造方法について説明する。
本実施形態の製造方法では、まず、図13のステップS1に示すように、テープ部材21の表面に液密層23を形成する。次いで、ステップS2に示すように、前工程の液密層23を有するファスナーテープ20の縁部にファスナーエレメント31(51)を射出成形することにより、連続状のファスナーチェーンを作成する。次いで、ステップS3に示すように、ファスナーチェーンに撥水剤又は撥油剤を付着させる。また、撥水剤又は撥油剤は、ファスナーテープ20のテープ部材21、芯部22、液密層23、及びファスナーエレメント31(51)の全てに付着するので、より撥水・撥油効果が得られる。次いで、ステップS4に示すように、ファスナーチェーンに上止具11、開離嵌挿具12、及びスライダー40を取り付ける。そして、ステップS5に示すように、ファスナーチェーンを所定の位置で裁断することにより、本実施形態の液密スライドファスナー10が得られる。なお、ステップS1とステップS2の工程は逆であってもよい。即ち、ファスナーテープ20にファスナーエレメント31(51)を成形した後に、テープ部材21に液密層23を形成してもよい。
また、図13のステップS2におけるファスナーエレメント31(51)の射出成形方法としては、図14及び図15に示すように、金型60の上金型61及び下金型62間にファスナーテープ20を挟み込んで配置した後、上金型61及び下金型62間に形成される成形空間63に溶融樹脂を射出することにより、ファスナーテープ20にファスナーエレメント31(51)が成形される。なお、液密層23は、上金型61及び下金型62間に挟み込まれ、潰されることによって、図8に示すように、テープ部材21と略面一になる。
上記の液密スライドファスナー10は、登山用の衣服や、スキーウェアや、コートなどの防寒具や、カバンなどに使用される。この液密スライドファスナー10は、衣服やカバンなどの生地に液密層23が表面となるように取り付けられている。このため、生地の裏側に位置する部分は、液密層23を形成しないようにすることもできる。
10 液密スライドファスナー
20 ファスナーテープ
21 テープ部材
22 芯部
23 液密層
23a 縁部
24 テープ露出部
30,50 ファスナーエレメント列
31,51 ファスナーエレメント
32A 表面部
32B 裏面部
33 第1基部
34 第1頭部
40 スライダー
43 フランジ
A1 面積
A2 面積

Claims (5)

  1. 一対のテープ部材(21)と、前記一対のテープ部材の対向するテープ側縁部にそれぞれ設けられる前記テープ部材(21)よりも膨大状の芯部(22)と、前記一対のテープ部材の一方面にそれぞれ形成される液密層(23)と、を有する一対のファスナーテープ(20)と、
    前記一対のファスナーテープにそれぞれ設けられ、複数のファスナーエレメント(31,51)から構成される一対のファスナーエレメント列(30,50)と、
    前記一対のファスナーエレメント列を噛合・分離させるスライダー(40)と、を備える液密スライドファスナーであって、
    前記液密層(23)は、前記芯部(22)と前記ファスナーテープ(20)の幅方向に間隔を存して形成され、
    前記液密層(23)の前記芯部(22)側の縁部(23a)は、前記スライダー(40)のフランジ(43)の外端部よりも前記芯部(22)側に形成され、
    前記ファスナーエレメント(31,51)は、前記芯部(22)に取り付けられることを特徴とする液密スライドファスナー。
  2. 前記ファスナーエレメント(31,51)は、前記芯部(22)及び前記テープ部材(21)に取り付けられる基部(33)を有し、
    前記液密層(23)は、前記ファスナーエレメント(31,51)の前記基部(33)と接触していることを特徴とする請求項1に記載の液密スライドファスナー。
  3. 前記ファスナーエレメント(31)は、前記ファスナーテープ(20)の表側に配置される表面部(32A)と、前記ファスナーテープ(20)の裏側に配置される裏面部(32B)と、を一体に備え、
    前記基部(33)は、前記表面部(32A)の第1基部(33)と、前記裏面部(32B)の第2基部(35)と、からなり、
    前記表面部(32A)は、前記第1基部(33)から相手側の前記ファスナーテープ(20)に向けて延設される第1頭部(34)を備え、
    前記裏面部(32B)は、前記第2基部(35)から相手側の前記ファスナーテープ(20)に向けて延設され、相手側の前記ファスナーテープ(20)に取り付けられた隣り合う前記ファスナーエレメント(31)の前記裏面部(32B)と噛合する第2頭部(36)と、前記第2基部(35)と前記第2頭部(36)との間に形成され、前記第2頭部(36)よりも前記ファスナーテープ(20)の長手方向において幅狭な首部(37)と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の液密スライドファスナー。
  4. 前記ファスナーエレメント(51)は、前記基部(52)から相手側の前記ファスナーテープ(20)に向けて延設され、相手側のファスナーテープ(20)に取り付けられた隣り合う前記ファスナーエレメント(51)とで噛合する頭部(53)と、前記基部(52)と前記頭部(53)との間に形成され、前記頭部(53)よりも前記ファスナーテープ(20)の長手方向において幅狭な首部(54)と、前記基部(52)と前記首部(54)との間において形成される肩部(55)と、前記頭部(53)の先端部に前記ファスナーテープ(20)の長手方向に沿って形成され、相手側の前記ファスナーエレメント(51)の前記肩部(55)を収納する肩部収納溝(56)と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の液密スライドファスナー。
  5. 前記ファスナーエレメント(31,51)は、噛合時に相手側の前記ファスナーテープ(20)の前記芯部(22)と接触してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液密スライドファスナー。
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