JP5878109B2 - 涙道用挿入具 - Google Patents

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本発明は、涙道内に挿入される涙道用挿入具に関するものである。
涙道閉塞症の治療を行う場合などには、例えばシリコンにより形成されたチューブが涙道内に挿入される(例えば、下記特許文献1参照)。涙道内に挿入されたチューブは、一定期間だけ涙道内に留置され、その後に涙道内から取り出される。これにより、涙道の閉塞部位が拡張され、涙道閉塞症の症状を緩和又は完治することができる。
肉眼では見えない涙道内にチューブを挿入する作業は、術者の技術に依存するところが大きく、作業に不慣れな術者にとっては容易でない。そのため、不慣れな術者が作業を行った場合には、チューブが涙道以外の部位に進入し、誤挿入の問題が生じるおそれがある。そこで、特許文献1に開示された構成では、チューブに消息子が取り付けられ、当該消息子を涙道内に押し込むことにより、涙道内にチューブを挿入することができるようになっている。
特開平6−142129号公報
涙道内に挿入される従来のチューブは、上記特許文献1にも例示されている通り、表面が滑らかに形成されている。このようなチューブは、涙道内に一旦留置されると、その後はほとんど移動することがない。そのため、このようなチューブを涙道内に一定期間留置した場合には、涙道内を涙液が通過しにくくなり、チューブの表面にバイオフィルムなどの異物が溜まる場合がある。
また、上記特許文献1に開示された構成では、チューブに取り付けられた消息子を涙道内に押し込むことにより、涙道内にチューブを挿入することができるが、より簡単な構成で誤挿入を防止することができるような構成が望まれている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、涙道内に異物が溜まるのを防止することができる涙道用挿入具を提供することを目的とする。また、本発明は、簡単な構成で誤挿入を防止することができる涙道用挿入具を提供することを目的とする。
本発明に係る涙道用挿入具は、涙道内に挿入される涙道用挿入具であって、可撓性を有する長尺部材からなり、その一端が上涙点に挿入されて鼻涙管の下端から鼻腔に到達するとともに、他端が下涙点に挿入されて鼻涙管の下端から鼻腔に到達するように、U字状に湾曲されて涙道内に挿入された状態で留置される本体部を備え、前記本体部の外周面には、当該本体部の軸線に直交する方向に対して傾斜する方向に延びる溝が、当該本体部の一端から他端までの少なくとも一部に形成されることにより、涙道の壁面の微小な動きに伴い、前記溝に沿って生じる力により前記本体部が移動することを特徴とする。
このような構成によれば、本体部の外周面に形成された溝の作用により、患者が瞬きする際などに、涙道内に留置された本体部を軸線方向に沿って頻繁に移動させることができる。すなわち、本体部の軸線に直交する方向に対して傾斜する方向に延びるように溝が形成されているため、患者が瞬きする際などに生じる涙道の壁面の微小な動きに伴い、溝に沿って本体部を移動させる力が生じる。これにより、本体部を軸線方向に沿って頻繁に移動させることができるため、涙道内に異物が溜まるのを防止することができる。
また、涙道内に本体部が留置された状態では、本体部に形成されている溝と涙道の壁面との間に空間が形成される。これにより、当該空間を介して涙道内の異物を排出されやすくすることができるため、涙道内に異物が溜まるのをより効果的に防止することができる。
前記涙道用挿入具は、可撓性を有する長尺部材からなり、少なくとも前記本体部の一端から他端まで延びるように前記本体部と一体的に構成されたガイド部をさらに備えていてもよい。この場合、前記ガイド部を涙道内に挿入することにより、当該ガイド部と一体的に構成された前記本体部を涙道内に挿入することができるとともに、その後に前記ガイド部を引き抜くことにより、前記本体部を涙道内に留置させることができるようになっていてもよい。
このような構成によれば、可撓性を有するガイド部が本体部と一体的に構成されているため、当該ガイド部を涙道内に挿入することにより、本体部を涙道内に確実に挿入することができる。したがって、本体部とガイド部とを一体的に構成するといった簡単な構成で誤挿入を防止することができる。
また、ガイド部と一体的に構成された本体部を涙道内に挿入した後、ガイド部を引き抜くだけで、本体部を涙道内に留置させることができる。したがって、本体部を涙道内に留置させるための作業が簡単であり、不慣れな術者であっても円滑に作業を行うことができる。
前記ガイド部の端部は、湾曲形状に形成されていてもよい。
このような構成によれば、ガイド部の端部が湾曲形状に形成されているため、ガイド部を涙道内に挿入しすぎた場合でも、ガイド部の端部が患者の喉に入ってしまうなどの弊害を防止することができる。また、ガイド部の端部が湾曲形状に形成されているため、涙道内に挿入されたガイド部を引き抜く際に、ガイド部の端部を術者が確認しやすく、かつ、当該端部を器具で摘まんで引き抜きやすい。
特に、涙道内に外套を挿入した上で、当該外套内にガイド部を挿入するような場合には、外套の端部から飛び出した湾曲形状のガイド部の端部を術者が確認しやすい。このように、ガイド部の端部を湾曲形状に形成することにより、本体部を涙道内に留置させるための作業をより簡単に行うことができる。
前記溝は、前記本体部の軸線に対して螺旋状に延びていてもよい。
このような構成によれば、本体部の軸線に対して螺旋状に延びる溝の作用により、患者が瞬きする際などに、涙道内に留置された本体部を軸線方向に沿って移動しやすくすることができるため、涙道内に異物が溜まるのを効果的に防止することができる。また、本体部の軸線に対して螺旋状に延びる溝に沿って、涙道内の異物をより排出されやすくすることができるため、涙道内に異物が溜まるのをさらに効果的に防止することができる。
前記本体部は、複数本の糸状部材を編むことにより形成されていてもよい。この場合、前記溝は、各糸状部材間の境界に沿って螺旋状に延びていてもよい。
このような構成によれば、複数本の糸状部材を編むという簡単な構成で、本体部の軸線に対して螺旋状に延びる溝を良好に形成することができる。また、本体部を複数本の糸状部材で構成することにより、本体部に対して可撓性を良好に付与することができる。したがって、より簡単な構成で誤挿入を防止することができる。
前記溝は、前記本体部の軸線に対して平行に延びていてもよい。
このような構成によれば、本体部の軸線に対して平行に延びる溝の作用により、患者が瞬きする際などに、涙道内に留置された本体部を軸線方向に沿って移動しやすくすることができるため、涙道内に異物が溜まるのを効果的に防止することができる。また、本体部の軸線に対して平行に延びる溝に沿って、涙道内の異物をより排出されやすくすることができるため、涙道内に異物が溜まるのをさらに効果的に防止することができる。
前記本体部は、可塑剤を含まない材料により形成されていてもよい。
このような構成によれば、本体部が可塑剤を含まない材料により形成されることで、可塑剤に対するアレルギー反応が患者に生じるのを防止することができる。本体部は、その外周面に溝が形成された構成であるため、可塑剤を含まない材料で形成された場合であっても、可撓性を十分に付与することができる。したがって、アレルギー反応が患者に生じるのを防止し、本体部を長期間にわたって涙道内に留置しておくことが可能になる。
本発明によれば、本体部の外周面に形成された溝の作用により、涙道内に留置された本体部を軸線方向に沿って頻繁に移動させることができるため、涙道内に異物が溜まるのを防止することができる。また、可撓性を有するガイド部を本体部と一体的に構成した場合には、本体部を涙道内に確実に挿入することができるため、簡単な構成で誤挿入を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る涙道用挿入具が涙道内に挿入された状態について説明するための概略図である。 涙道用挿入具を涙道内に挿入する前の作業について説明するための概略図である。 涙道用挿入具の構成例について説明するための概略図である。 涙道用挿入具の具体的構成を示す部分斜視図である。 本体部の変形例について説明するための概略図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る涙道用挿入具1が涙道2内に挿入された状態について説明するための概略図である。涙道2は、上涙点21、下涙点22、上涙小管23、下涙小管24、総涙小管25、涙嚢26、鼻涙管27などが連通することにより構成されている。
上涙小管23は、上涙点21から総涙小管25まで延びており、下涙小管24は、下涙点22から総涙小管25まで延びている。すなわち、上涙小管23及び下涙小管24は、総涙小管25において合流しており、涙嚢26を介して鼻涙管27へと連通している。涙点(上涙点21又は下涙点22)から鼻涙管27の下端まで延びる涙道2の長さは、一般的には40mm程度であり、鼻涙管27の下端は鼻腔3に連通している。
涙道用挿入具1は、その一端が上涙点21に挿入されて鼻涙管27の下端から鼻腔3に到達するとともに、他端が下涙点22に挿入されて鼻涙管27の下端から鼻腔3に到達するように、U字状に湾曲された状態で涙道2内に挿入される。そのため、涙道用挿入具1の長さは、涙道2の2倍の長さよりも長く設定されている。
図2は、涙道用挿入具1を涙道2内に挿入する前の作業について説明するための概略図である。例えば、涙道閉塞症の治療を行う場合などには、涙道用挿入具1を涙道2内に挿入する前に、涙道2の閉塞部位20を開放するための作業が行われる。
この例では、管状の外套4内に内視鏡5を挿入した状態で、外套4及び内視鏡5を涙点(上涙点21又は下涙点22)から涙道2内に挿入し、内視鏡5により閉塞部位20を確認した場合には、当該閉塞部位20に孔を開ける。その後、内視鏡5を外套4から引き抜くことにより、涙道2内に外套4を留置し、当該外套4内に涙点(上涙点21又は下涙点22)から涙道用挿入具1が挿入される。
外套4内に挿入された涙道用挿入具1は、外套4とともに涙道2内を前進させられ、これらが鼻涙管27の下端から鼻腔3側に突出するまで涙道2内に挿入される。この状態で外套4を引き抜くことにより、涙道2内に涙道用挿入具1を留置させることができる。このとき、外套4は、鼻腔3側から引き抜かれてもよいし、涙点側(上涙点21側又は下涙点22側)から引き抜かれてもよい。
図3は、涙道用挿入具1の構成例について説明するための概略図である。図4は、涙道用挿入具1の具体的構成を示す部分斜視図である。本実施形態に係る涙道用挿入具1は、本体部11とガイド部12とを備えている。
この例では、本体部11は、3本の糸状部材111を三つ編み状に編むことにより形成されている。これにより、本体部11は、可撓性を有する長尺部材として構成されている。各糸状部材111は、例えば直径が0.1mm程度であり、ナイロンなどのポリマーにより形成される。ただし、各糸状部材111の直径及び材料は、これらに限定されるものではない。また、本体部11を構成する糸状部材111は、3本に限らず、2本であってもよいし、4本以上であってもよい。
ガイド部12は、ワイヤー状の長尺部材からなり、本体部11を構成する糸状部材111よりは撓みにくいが、ある程度の可撓性を有している。ガイド部12の直径は、例えば0.5mm程度であり、糸状部材111よりも大径となっている。ただし、ガイド部12の直径は、これに限定されるものではない。このようなガイド部12を中心にして、複数本の糸状部材111を編んで本体部11を形成することにより、本体部11とガイド部12が一体的に構成された涙道用挿入具1が得られる。
本体部11の長さは、涙道2の2倍の長さよりも若干長く設定されており、例えば90mm程度である。一方。ガイド部12の長さは、本体部11の長さの2倍程度に設定されており、例えば180mm程度である。ガイド部12は、少なくとも本体部11の一端から他端まで延びており、この例では、図3に示すように、本体部11の両端部からそれぞれガイド部12の端部が突出した構成となっている。ただし、本体部11及びガイド部12の長さは、これらに限定されるものではない。
本実施形態では、涙道2内に留置された外套4内に、ガイド部12を端部から挿入することにより、当該ガイド部12と一体的に構成された本体部11を涙道2内(外套4内)に挿入することができる。このような挿入作業は、涙道用挿入具1の両端部に対して行われ、挿入後に外套4が引き抜かれる。これにより、図1に示すように、涙道用挿入具1がU字状に湾曲された状態で涙道2内に留置されることとなる。
その後、ガイド部12を引き抜くことにより、本体部11のみを涙道2内に留置させることができる。このとき、ガイド部12は、鼻腔3側から引き抜かれてもよいし、涙点側(上涙点21側又は下涙点22側)から引き抜かれてもよい。ただし、涙道2内に外套4を留置させた状態で、外套4内に涙道用挿入具1を挿入するような構成に限らず、涙道用挿入具1を涙道2内に直接挿入するような構成であってもよい。
このように、本実施形態では、可撓性を有するガイド部12が本体部11と一体的に構成されているため、当該ガイド部12を涙道2内に挿入することにより、本体部11を涙道2内に確実に挿入することができる。したがって、本体部11とガイド部12とを一体的に構成するといった簡単な構成で誤挿入を防止することができる。
また、ガイド部12と一体的に構成された本体部11を涙道2内に挿入した後、ガイド部12を引き抜くだけで、本体部11を涙道2内に留置させることができる。したがって、本体部11を涙道2内に留置させるための作業が簡単であり、不慣れな術者であっても円滑に作業を行うことができる。
図3に示すように、ガイド部12の端部は、湾曲形状に形成されている。そのため、ガイド部12を涙道2内に挿入しすぎた場合でも、ガイド部12の端部が患者の喉に入ってしまうなどの弊害を防止することができる。また、ガイド部12の端部が湾曲形状に形成されているため、涙道2内に挿入されたガイド部12を引き抜く際に、ガイド部12の端部を術者が確認しやすく、かつ、当該端部を器具で摘まんで引き抜きやすい。特に、涙道2内に外套4を挿入した上で、当該外套4内にガイド部12を挿入するような場合には、外套4の端部から飛び出した湾曲形状のガイド部12の端部を術者が確認しやすい。
このように、ガイド部12の端部を湾曲形状に形成することにより、本体部11を涙道2内に留置させるための作業をより簡単に行うことができる。なお、ガイド部12は可撓性を有しているため、その端部を湾曲形状に形成した場合であっても、当該端部が挿入時に外套4の内面(又は涙道2の壁面)に当たって挿入しにくくなるのを防止することができ、円滑に作業を行うことができる。ただし、ガイド部12の端部は湾曲形状に形成された構成に限られるものではない。
本実施形態では、本体部11が複数本の糸状部材111を編むことにより形成されているため、各糸状部材111間の境界に沿って延びる溝112が本体部11の外周面に形成されている。このような溝112は、図4に示すように、本体部11の軸線Lに直交する方向(径方向)に対して傾斜する方向に延びている。より具体的には、本体部11の軸線Lに対して螺旋状に延びるように溝112が形成されている。
そのため、本体部11の外周面に形成された溝112の作用により、患者が瞬きする際などに、涙道2内に留置された本体部11を軸線L方向に沿って頻繁に移動させることができる。すなわち、本体部11の軸線Lに直交する方向に対して傾斜する方向に延びるように溝112が形成されているため、患者が瞬きする際などに生じる涙道2の壁面の微小な動きに伴い、溝112に沿って本体部11を移動させる力が生じる。これにより、本体部11を軸線L方向に沿って頻繁に移動させることができるため、涙道2内に異物が溜まるのを防止することができる。
また、涙道2内に本体部11が留置された状態では、本体部11に形成されている溝112と涙道2の壁面との間に空間が形成される。これにより、当該空間を介して涙道2内の異物を排出されやすくすることができるため、涙道2内に異物が溜まるのをより効果的に防止することができる。
特に、本実施形態では、本体部11の軸線Lに対して螺旋状に延びる溝112の作用により、患者が瞬きする際などに、涙道2内に留置された本体部11を軸線L方向に沿って移動しやすくすることができる。より具体的には、本体部11が軸線Lを中心に回転しながら、軸線L方向に沿って移動することとなる。そのため、涙道2内に異物が溜まるのを効果的に防止することができる。また、本体部11の軸線Lに対して螺旋状に延びる溝112に沿って、涙道2内の異物をより排出されやすくすることができるため、涙道2内に異物が溜まるのをさらに効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、複数本の糸状部材111を編むという簡単な構成で、本体部11の軸線Lに対して螺旋状に延びる溝112を良好に形成することができる。また、本体部11を複数本の糸状部材111で構成することにより、本体部11に対して可撓性を良好に付与することができる。したがって、より簡単な構成で誤挿入を防止することができる。
図5は、本体部11の変形例について説明するための概略図である。上記実施形態では、複数本の糸状部材111を編むことにより本体部11が形成されているような構成について説明したが、これに限定されるものではなく、本体部11の形状として他の各種形状を採用することができる。
図5(a)の例では、可撓性を有する長尺部材からなる1本の本体部11の外周面に、軸線Lに対して螺旋状に延びる溝112が形成されている。本体部11は、例えば管状の部材からなり、その内部にガイド部12を挿入することにより、本体部11とガイド部12とを一体的に構成することができる。このような構成であっても、本体部11の軸線Lに直交する方向(径方向D)に対して傾斜する方向に溝112が延びているため、涙道2内に異物が溜まるのを良好に防止することができる。
図5(b)の例では、可撓性を有する長尺部材からなる1本の本体部11の外周面に、軸線Lに対して平行に延びる溝112が形成されている。本体部11は、例えば管状の部材からなり、その内部にガイド部12を挿入することにより、本体部11とガイド部12とを一体的に構成することができる。このような構成であっても、本体部11の軸線Lに直交する方向(径方向D)に対して傾斜する方向に溝112が延びているため、涙道2内に異物が溜まるのを良好に防止することができる。
ただし、1本の本体部11の外周面に複数本の溝112が平行に形成された構成に限らず、例えば複数本の糸状部材を束ねることにより本体部11を構成することも可能である。この場合、各糸状部材間の境界に沿って軸線L方向に延びる溝112が形成されることとなる。
図5(a)及び(b)の例では、本体部11の一端から他端までの全長にわたって溝112を形成することができるが、このような構成に限らず、本体部11の一端から他端までの少なくとも一部に溝112が形成された構成であればよい。
そのような構成の一例として、図5(c)では、可撓性を有する長尺部材からなる1本の本体部11の外周面に、軸線Lに対して螺旋状に延びる溝112が部分的に形成された構成を示している。本体部11は、例えば管状の部材からなり、その内部にガイド部12を挿入することにより、本体部11とガイド部12とを一体的に構成することができる。このような構成であっても、本体部11の軸線Lに直交する方向(径方向D)に対して傾斜する方向に溝112が延びているため、涙道2内に異物が溜まるのを良好に防止することができる。
上記実施形態及び変形例では、本体部11の外周面に溝112が形成された構成であるため、本体部11の可撓性が比較的高い。このような本体部11は、可塑剤を含まない材料で形成された場合であっても、可撓性を十分に付与することができる。
そこで、上記実施形態及び変形例では、本体部11が可塑剤を含まない材料により形成された構成となっている。本体部11が可塑剤を含まない材料により形成されることで、可塑剤に対するアレルギー反応が患者に生じるのを防止することができるため、本体部11を長期間にわたって涙道2内に留置しておくことが可能になる。上記可塑剤には、例えばDEHP(フタル酸ビス2エチルヘキシル)などのように、フタル酸エステル(フタレート)6物質(DEHP、DBP、BBP、DINP、DIDP、DNOP)のいずれかの可塑剤の他、あらゆる可塑剤が含まれる。
以上の実施形態及び変形例では、本体部11とガイド部12とが一体的に構成されている場合について説明した。しかし、このような構成に限らず、例えば涙道用挿入具1がガイド部12を備えていないような構成とすることも可能である。
1 涙道用挿入具
2 涙道
3 鼻腔
4 外套
5 内視鏡
11 本体部
12 ガイド部
20 閉塞部位
21 上涙点
22 下涙点
23 上涙小管
24 下涙小管
25 総涙小管
26 涙嚢
27 鼻涙管
111 糸状部材
112 溝

Claims (7)

  1. 涙道内に挿入される涙道用挿入具であって、
    可撓性を有する長尺部材からなり、その一端が上涙点に挿入されて鼻涙管の下端から鼻腔に到達するとともに、他端が下涙点に挿入されて鼻涙管の下端から鼻腔に到達するように、U字状に湾曲されて涙道内に挿入された状態で留置される本体部を備え、
    前記本体部の外周面には、当該本体部の軸線に直交する方向に対して傾斜する方向に延びる溝が、当該本体部の一端から他端までの少なくとも一部に形成されることにより、涙道の壁面の微小な動きに伴い、前記溝に沿って生じる力により前記本体部が移動することを特徴とする涙道用挿入具。
  2. 可撓性を有する長尺部材からなり、少なくとも前記本体部の一端から他端まで延びるように前記本体部と一体的に構成されたガイド部をさらに備え、
    前記ガイド部を涙道内に挿入することにより、当該ガイド部と一体的に構成された前記本体部を涙道内に挿入することができるとともに、その後に前記ガイド部を引き抜くことにより、前記本体部を涙道内に留置させることができることを特徴とする請求項1に記載の涙道用挿入具。
  3. 前記ガイド部の端部は、湾曲形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の涙道用挿入具。
  4. 前記溝は、前記本体部の軸線に対して螺旋状に延びていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の涙道用挿入具。
  5. 前記本体部は、複数本の糸状部材を編むことにより形成されており、
    前記溝は、各糸状部材間の境界に沿って螺旋状に延びていることを特徴とする請求項4に記載の涙道用挿入具。
  6. 前記溝は、前記本体部の軸線に対して平行に延びていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の涙道用挿入具。
  7. 前記本体部は、可塑剤を含まない材料により形成されていることを特徴とする請求項1〜6にいずれかに記載の涙道用挿入具。
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