JP5877458B1 - 風洞回転羽根 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な発電量が得られる風洞回転羽根を提供する。【解決手段】ブレードが回転し、根元側の小孔1に対し、風が垂直方向から吹いてきた時に、高い圧力の風が小孔1に吹き込むことになり、小孔1の背面では、吹き込む風により風速の速い風となって、背面に吹き出し、この時、ベルヌーイの定理から、受風面背面は、その風速分が増す分、圧力が低くなる。受風面14の小孔1を吹き抜けようとする風の圧力が高ければ高いほど、その背面は圧力が低くなり、ブレードを押す力が強くなる。又ブレードが少し傾き、風圧閉じ込め片2によって、それまで吹き込んできた風の「だま」ができると、該「だま」から小孔背面に吹き抜けようとする風が残り、小孔1の背面では、風速の速い風となって背面に吹き出すので、同定理から受風面背面はその分、圧力が低くなる。「だま」の部分に閉じ込められる風の圧力が高ければ高いほど、ブレードを押す力が強くなる。【選択図】図2

Description

本発明は、風洞に設置されて、発電に使用される風洞回転羽根に関する。
現在本発明者並びに本件特許出願人によって取得された下記特許文献1の風洞回転羽根の構成は、図12〜図17に示すように、風洞20に設置された時に、該風洞20に1乃至複数枚突き出るブレード12によって、上記風洞20を吹き抜ける風を受けて回転する回転羽根10であり、該ブレード12はその回転羽根10の回転軸から外側に軸寄り部分16が延出され、さらにその軸寄り部分16延出方向に風を受け止め易い形状に成形された受風面14が備えられていて、上記風洞20を吹き抜ける風を上記ブレード12の受風面14に受けてその力によって回わる回転羽根の回転力を用いて発電器に発電させる風洞回転羽根10であって、上記回転羽根10は、該受風面14より軸寄り部分16が、風洞20を吹き抜ける風に対して直交する位置に回転移動して来た時に、その軸寄り部分16から風が吹き抜け、吹き抜けたその風が、上記風洞20より風下側にある別のブレード12の受風面14に受けられる位置に来るように、手前のブレード12の軸寄り部分16の位置にのみ、通風孔(乃至通風スリット)18が穿設されているというものである。
このような構成によって、風洞20内で風を受けて回転している回転羽根10の、あるブレード12の受風面14より軸寄り部分(根元側)16が、風洞20を吹き抜ける風に対して直交する位置に回転移動して来た時に、図16に示すように、風洞20内を吹き抜ける風が、上記通風孔(乃至通風スリット)18を通って、その風洞20のより風下側にある別のブレード12の受風面14に突き当たることになる。この別のブレード12の受風面14は、一番強い風を受けてから、次第に弱まって来たまさにその時に、新たに、通風孔(乃至通風スリット)18を通って来た風を受けて、さらに強い回転力が与えられるため、その位置に置いても、より回転力が強まることになる。この際、そのような風の吹き抜けをさせた通風孔(乃至通風スリット)18を有するブレード12の受風面14は、間もなく直接風洞20内を吹き抜ける風を受けることになるので、少なくとも2つのブレード受風面14で、この風洞回転羽根10は、風洞20を吹き抜ける風を受けることになり、それによって、より強い回転力が得られるようになる。その一瞬の後、そこから上記の別のブレード12がわずかに回転した位置で、図17に示すように、下方に抜けていた風は、方向を変えて、風洞20の風下側に吹き抜けていき、風洞20内をそのまま吹き抜けていく風と合流することになる。従って、オーバーフローは、発生しない。
特許第5240883号
このように、オーバーフローは発生させずに、強い回転力が得られる構成ではあるが、その回転羽根の回転軸を発電器につなげると、一定程度の回転数までには達するが、実際には、その回転数(回転速度)以上には達せられず、結局思うような発電量が得られていないことが分かった。
本発明は、斯かる実情に鑑み創案されたものであって、上記構成を有する風洞回転羽根を元に、新しい構成を提供することで、これまで以上の回転数が得られ、十分な発電量が得られる風洞回転羽根を提供せんとするものである。
何回ものトライアンドエラーの結果、上記状況は、図18に示すように、風下側のブレード12の受風面14側に受けた風が、その受風面14内を抜けられず、その回転の抵抗になっているのではないかと仮説が立てられた。
その結果、上記構成を有する風洞回転羽根に対し、風下側のブレード受風面側に受けた風が、その受風面内を抜けられないために、その回転の抵抗となっていた現象を解消できる新しい構成について、多くの試験が繰り返された。その多くの試みによって、本発明の構成は創案されたものである。
即ち、本発明の風洞回転羽根の構成は、
風洞に設置された時に、該風洞に1乃至複数枚突き出るブレードによって、上記風洞を吹き抜ける風を受けて回転する共に、上記風洞を吹き抜ける風を上記ブレードに受けてその力によって回わる回転羽根の回転力を用いて発電器に発電させる風洞回転羽根であって、上記回転羽根は、その軸より離れた位置で、上記風を受けるブレード部分が、風に対して凹となる断面R状に形成された受風面として形成されており、該受風面より軸寄り部分が、風洞を吹き抜ける風に対して直交する位置に回転移動して来た時に、その軸寄り部分から風が吹き抜け、吹き抜けたその風が、上記風洞の、より風下側にある別のブレードの受風面に受けられる位置に来るように、手前のブレードの軸寄り部分の位置に、通風孔乃至通風スリットが穿設された風洞回転羽根において、
上記ブレード受風面上の幅方向に、1乃至複数列にわたって、小孔が穿設され、さらに、該受風面形状に対して逆反り状に断面形状が形成された風圧閉じ込め片が、受風面幅方向にわたって、1乃至複数枚設けられたことを基本的な特徴としている。
以上の構成の原理を図1及び図2を使用して説明する。図1(a)は、受風面14に対して小孔1が設けられて、そこへ風が垂直方向から吹いてきた場合の説明図である。この場合、かなり高い圧力の風が小孔1に吹き込むことになるので、小孔1の背面では、吹き込む風より風速の速い風となって、背面に吹き出す。この時、ベルヌーイの定理から、受風面14背面は、その風速分が増す分、圧力が低くなる。そのため、受風面14に対して小孔1が穿設されると、該小孔1を吹き抜けようとする風の圧力が高ければ高いほど、その背面は圧力が低くなり、ブレード12を押す力が強くなる。
ところが、風の押す力によって少しでもそのブレード12が傾いた状態では、図1(b)に示すように、その小孔1を吹き抜けようとする風の量が少なくなって、受風面14背面には、上記のような受風面14背面の圧力低下が期待できなくなり、その分ブレード12を押す力が弱まる。
次に図2を使用して、本発明の原理を説明する。同図(a)に示されるように、小孔1の周辺(図面では断面で示される小孔1の上段と下段)に、受風面形状に対して逆反り状に断面形状が形成された(図1及び図2では説明の便宜上後述する実施例構成の場合とは異なり、受風面形状が平面で説明されているが、受風面14は後述するように風に対して凹となる断面R状に形成されている)風圧閉じ込め片2が、設けられている。そして、図2(a)の場合の状態は、上記図1(a)の場合と同じである。
次にブレード12の風の押す力によって少しでも傾いた状態では、図2(b)に示すように、ほんの一瞬ではあるが、風圧閉じ込め片2によって、それまで吹き込んできた風の「だま」(風のたまり場;風圧が閉じ込められた状態)ができ、従って、その「だま」から小孔1背面に吹き抜けようとする風が残ることになり、小孔1の背面では、上記と同様に、吹き込む風より風速の速い風となって、背面に吹き出す。そのため、ベルヌーイの定理から、受風面14背面は、その風速が高くなる状態が温存されることになり、その分、圧力が低くなる。そのため、受風面14に対して小孔1が穿設され、さらに上記のような風圧閉じ込め片2が設けられていると、「だま」によってそこに閉じ込められる風の圧力が高ければ高いほど、その背面は圧力が低くなり、ブレード12を押す力が温存されることになる。
図3〜図6は、上記原理の説明を、実際の風に対して凹となる断面R状に形成されたブレード12の曲面(受風面14)に複数の小孔1と、その小孔1の周辺に(図面上では受風面曲面に亘って小孔1が複数設けられているためブレード先端側を除き小孔1の周辺上下段に)、風圧閉じ込め片2が設けられているものに基づいて示している。尚、このブレード12は断面状態で示されているため、小孔1もブレード幅方向に亘って並んで複数穿設されると共に、夫々複数設けられ、さらに、風圧閉じ込め片2も、同様に、ブレード12幅方向に亘って夫々複数設けられている。
通常風に対して凹となる断面R状に形成された受風面14を有するブレード12は、風洞20を吹き抜ける風によって、該受風面14に風を受けて回転し始め、まず図3(a)まで回転した時点で、ブレード根元側にある小孔1に対し、図2(a)と同様に、風が垂直方向から吹いてきた場合、かなり高い圧力の風が小孔1に吹き込むことになるので、小孔1の背面では、吹き込む風より風速の速い風となって、背面に吹き出す。この時、ベルヌーイの定理から、受風面14背面は、その風速分が増す分、圧力が低くなる。そのため、受風面14に対して小孔1が穿設されていると、該小孔1を吹き抜けようとする風の圧力が高ければ高いほど、その背面は圧力が低くなり、ブレードを押す力が強くなる。
次に風の押す力によってそのブレード12が少しでも傾いた状態では、図3(b)に示すように、ほんの一瞬ではあるが、風圧閉じ込め片2によって、それまで吹き込んできた風の「だま」(風のたまり場)ができ、従って、その「だま」から小孔1背面に吹き抜けようとする風が残ることになり、小孔1の背面では、上記と同様に、吹き込む風より風速の速い風となって、背面に吹き出す。そのため、上記と同様に、ベルヌーイの定理から、受風面14背面は、その風速が高くなる状態が温存されることになり、その分、圧力が低くなる。そのため、受風面14に対して小孔1が穿設され、さらに上記のような風圧閉じ込め片2が設けられていることによって、「だま」の部分に閉じ込められる風の圧力が高ければ高いほど、その背面は圧力が低くなり、ブレード12を押す力が温存されることになる。以下、同様な説明は、図4〜図6まで続くことになる。
従って本発明の構成によれば、後述する実施例3の実験にも示されるように、受風面14に何も孔の開いてないブレード12の場合は、受けた風に対して、ブレード受風面側に受けた風が、その受風面内を抜けられず、その回転の抵抗になっているのに対し、本発明構成によれば、受風面14に小孔1が設けられているにも関わらず、受けた風に対して回転の抵抗にならないばかりか、さらに、回転力を増し、該ブレード構成を有する回転羽根10の回転軸に発電器につなげると、発電器によって一定の発電ができるまでの回転数まで達することができるようになった。
また、ブレード12の受風面14に対して小孔1を設けており、受風面14で受ける風は、その小孔1から吹き抜けるため、該吹き抜けにより、本構成では、一切オーバーフローを生じさせない。
さらに、特願2014−61576号(現状特許査定まで出されておりただ今特許権の設定登録料を収めている段階である)の構成で示される抵抗軽減片と上記風圧閉じ込め片2が同じ役割を果たし、本発明構成でも上記出願と同じ効果が得られる。すなわち、先行して既に特許となった構成では、風下側のブレード受風面側に受けた風が、その受風面内を抜けられず、その回転の抵抗になっていたのに対し、本発明構成によれば、風下側のブレード受風面側に風を受けた時に、後述する図9に示すように、抵抗軽減片と同じ形をした風圧閉じ込め片2の逆反り面に当たり、その逆反り面部分を撫でるようにして吹き抜け、その際、受風面内で回転の抵抗とならずに、その逆反り面のトップ部分を押し下げることになり、さらにブレード12をその回転方向により強く回転せしめることが可能となる。このように、本発明で採用された風圧閉じ込め片2の構成の別の特徴は、抵抗軽減片と同じ風圧閉じ込め片2が受風面内に設けられることで、その逆反り面で受風面内に回転の抵抗を作らず、逆にブレード12の回転方向により強く回転せしめる力に変えることにもある。
もちろん受風面14は、その風受け面が広くなれば、上記風圧閉じ込め片2を設けたところ以外に、受風面内での上記抵抗が生ずることになるはずであるが、その部分には小孔1が既に穿設されているため、抵抗は生ぜず、その効果はより高まることになる。
従って、最初は軸寄り部分に近い側の風圧閉じ込め片2の逆反り面を、吹き抜けたその風が、撫でるようにしてその逆反り面のトップ部分を押し下げ、さらに、その後方にある風圧閉じ込め片2の逆反り面についても、吹き抜けたその風が、同様に作用する。
さらに、後述する図10に示すように、上記小孔1の脇であって、風圧閉じ込め片2と一緒に該小孔1を囲うように、且つ該小孔1に向けて斜向する斜向片3が設けられるようにすると良い。
これは、図2(b)に示すように、それまで吹き込んできた風の「だま」が風圧閉じ込め片2によりでき、その「だま」から小孔1背面に吹き抜けようとする風が残ることになった状態の時に、さらにその周りを上記斜向片3によって囲われていると、「だま」中の圧力がより高まり、小孔1の背面で、上記と同様に、吹き込む風と比べより一層風速の速い風となって、背面に吹き出すようにできるからである。
一方、上記小孔1の径が、吹き抜ける風の速さに応じて変化せしめられ、その速さが速くなるほど小孔1の径が大きくなるように制御されるようにすると良い。これは、吹き抜ける風の速さが低い時には、小孔1を吹き抜ける前の受風面14で圧力が高まらず、そのため小孔1の径を小さくしておいた方が、そこを吹き抜けた風が小孔1の後方でその速度が速くなり、上記ベルヌーイの定理から、速くなった分、その周りの圧力が低まるからである。逆に、吹き抜ける風の速さが速い時には、小孔1を吹き抜ける前の受風面14で圧力が高くなるため、小孔1の径を大きくしておいて、そこを吹き抜けた風が小孔1の後方でその速度がより速くなり、上記ベルヌーイの定理から、速くなった分、その周りの圧力が低まるからである。またその方が風圧が高まった場合も、オーバーフローを生じさせることがなくなる。
本発明の上記構成によれば、風が垂直方向から吹いてきた場合、かなり高い圧力の風が小孔に吹き込むことになり、小孔の背面では、吹き込む風より風速の速い風となって、背面に吹き出すので、ベルヌーイの定理から、受風面背面は、その風速分が増す分、圧力が低くなり、そのため、受風面に対して小孔が穿設されていると、該小孔を吹き抜けようとする風の圧力が高ければ高いほど、その背面は圧力が低くなり、ブレードを押す力が強くなると共に、そのブレードが風の押す力によって少しでも傾いた状態では、ほんの一瞬ではあるが、風圧閉じ込め片によって、それまで吹き込んできた風の「だま」(風のたまり場)ができ、従って、その「だま」から小孔背面に吹き抜けようとする風が残ることになって、小孔の背面では、上記と同様に、吹き込む風より風速の速い風となり、背面に吹き出すため、上記と同様に、ベルヌーイの定理から、受風面背面は、その風速が高くなる状態が温存されることになり、その分、圧力が低くなるので、受風面に対して小孔が穿設され、さらに上記のような風圧閉じ込め片が設けられている本発明の構成では、「だま」の部分に閉じ込められる風の圧力が高ければ高いほど、その背面は圧力が低くなり、ブレードを押す力が温存されることになるという優れた効果を奏し得ることになる。
また、現在特許査定を得ている特願2014−61576号の構成で示される抵抗軽減片と上記風圧閉じ込め片が同じ役割を果たしており、そのため、本構成によれば、風下側のブレード受風面側に風を受けた時に、抵抗軽減片と同じ形をした風圧閉じ込め片の逆反り面に当たり、その逆反り面部分を撫でるようにして吹き抜け、その際、受風面内で回転の抵抗とならずに、その逆反り面のトップ部分を押し下げることになり、さらにブレードをその回転方向により強く回転せしめることが可能となる。このように、本発明で採用された風圧閉じ込め片の構成の別の特徴は、抵抗軽減片と同じ風圧閉じ込め片が受風面内に設けられることで、その逆反り面で受風面内に回転の抵抗を作らず、逆にブレードの回転方向により強く回転せしめる力に変えることにもある。
上記小孔の構成によって、オーバーフローの発生は全くないこともその特徴の一つである。
さらに、上記小孔の脇であって、風圧閉じ込め片と一緒に該小孔を囲うように、且つ該小孔に向けて斜向する斜向片が設けられる構成が付加されていると、それまで吹き込んできた風の「だま」が風圧閉じ込め片によりでき、その「だま」から小孔背面に吹き抜けようとする風が残ることになった状態の時に、さらにその周りを上記斜向片によって囲われていることで、「だま」中の圧力がより高まり、小孔の背面で、上記と同様に、吹き込む風と比べより一層風速の速い風となって、背面に吹き出すようにできると言う優れた効果を奏することになる。
加えて、上記小孔の径が、吹き抜ける風の速さに応じて変化せしめられ、その速さが速くなるほど小孔の径が大きくなるように制御されるようにした場合、吹き抜ける風の速さが低い時には、小孔を吹き抜ける前の受風面で圧力が高まらず、そのため小孔の径を小さくしておいた方が、そこを吹き抜けた風が小孔の後方でその速度が速くなり、上記ベルヌーイの定理から、速くなった分、その周りの圧力が低まることになると共に、逆に、吹き抜ける風の速さが速い時には、小孔を吹き抜ける前の受風面で圧力が高くなるため、小孔の径を大きくしておいて、そこを吹き抜けた風が小孔の後方でその速度がより速くなり、上記ベルヌーイの定理から、速くなった分、その周りの圧力が低まるので、そのような制御がなされることで、回転羽根の回転軸に繋げられた発電機の発電効率は、非常に高まることになる。またその方が風圧が高まった場合も、オーバーフローを生じさせることがない。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図7、図8は、本発明の一実施例を示す説明図である。
本実施例の構成を説明する前に、本発明の開発の元となった、本発明者の創案にかかる元発明の構成を、図11〜図16を使用して説明する。
これらの図に示されるように、特許第5240883号の、風洞回転羽根の構成は、風洞20に設置された時に、該風洞20に複数枚突き出るブレード12によって、上記風洞20を吹き抜ける風を受けて回転する回転羽根10であり、該ブレード12はその回転羽根10の回転軸から外側に軸寄り部分16が延出され、さらにその軸寄り部分16延出方向に風を受け止め易い形状に成形された受風面14が備えられていて、図13〜図16に示されるように、上記風洞20を吹き抜ける風を上記ブレード12の受風面14に受けてその力によって回わる回転羽根の回転力を用いて発電器に発電させる風洞回転羽根10である。
そして、図15に示すように、上記回転羽根10は、該受風面14より軸寄り部分16が、風洞20を吹き抜ける風に対して直交する位置に回転移動して来た時に、その軸寄り部分16から風が吹き抜け、吹き抜けたその風が、上記風洞20より風下側にある別のブレード12の受風面14に受けられる位置に来るように、手前のブレード12の軸寄り部分16の位置にのみ、通風孔(乃至通風スリット)18が穿設されている。
このような構成によって、風洞20内で風を受けて回転している回転羽根10の、あるブレード12の受風面14より軸寄り部分(根元側)16が、風洞20を吹き抜ける風に対して直交する位置に回転移動して来た時に、図15に示すように、風洞20内を吹き抜ける風が、上記通風孔(乃至通風スリット)18を通って、その風洞20のより風下側にある別のブレード12の受風面14に突き当たることになる。この別のブレード12の受風面14は、一番強い風を受けてから、次第に弱まって来たまさにその時に、新たに、通風孔(乃至通風スリット)18を通って来た風を受けて、さらに強い回転力が与えられるため、その位置に置いても、より回転力が強まることになる。
この際、そのような風の吹き抜けをさせた通風孔(乃至通風スリット)18を有するブレード12の受風面14は、間もなく直接風洞20内を吹き抜ける風を受けることになるので、少なくとも2つのブレード受風面14で、この風洞回転羽根10は、風洞20を吹き抜ける風を受けることになり、それによって、より強い回転力が得られるようになる。
その一瞬の後、図16に示すように、そこから上記の別のブレード12がわずかに回転した位置で、下方に抜けていた風は、方向を変えて、風洞20の風下側に吹き抜けていき、風洞20内をそのまま吹き抜けていく風と合流することになる。従って、オーバーフローは、発生しない。
以上のような、特許第5240883号の構成と同等な構成を有していると共に、本発明の実施例構成では、図3〜図6に示すように、ブレード受風面14上の幅方向に、複数列(図上4列)にわたって、小孔1が穿設され、さらに、該受風面形状に対して逆反り状に断面形状が形成された風圧閉じ込め片2が、受風面14幅方向にわたって、複数枚(図上4枚)設けられている構成を有している。
本発明の小孔1が穿設される理由は、図2(a)に示すように、小孔1へ風が垂直方向から吹いてきた場合、かなり高い圧力の風が小孔1に吹き込むことになるので、小孔1の背面では、吹き込む風より風速の速い風となって、背面に吹き出す。この時、ベルヌーイの定理から、受風面背面は、その風速分が増す分、圧力が低くなる。そのため、受風面14に対して小孔1が穿設されていると、該小孔1を吹き抜けようとする風の圧力が高ければ高いほど、その背面は圧力が低くなり、ブレード12を押す力が強くなる。尚、図2では説明の便宜上受風面形状が平面で説明されているが、実際には図3〜図6に示すように受風面14は風に対して凹となる断面R状に形成されている。
そして、風の押す力によってそのブレードが少しでも傾いた状態では、図2(b)に示すように、ほんの一瞬ではあるが、風圧閉じ込め片2によって、それまで吹き込んできた風の「だま」(風のたまり場;風圧が閉じ込められてた状態)ができ、従って、その「だま」から小孔1背面に吹き抜けようとする風が残ることになり、小孔1の背面では、上記と同様に、吹き込む風より風速の速い風となって、背面に吹き出すことになる。
そのため、ベルヌーイの定理から、受風面背面は、その風速が高くなる状態が温存されることになり、その分、圧力が低くなる。そのため、受風面14に対して小孔1が穿設され、さらに上記のような風圧閉じ込め片2が設けられていると、「だま」によってそこに閉じ込められる風の圧力が高ければ高いほど、その背面は圧力が低くなり、ブレード12を押す力が温存されることになる。
図3〜図6は、上記原理の説明を、本実施例の構成に即して、風に対して凹となる断面R状に構成されたブレードの曲面(受風面12)に複数の小孔1と、その小孔1の周辺に(図面上では受風面曲面に亘って小孔1が複数設けられているためブレード先端側を除き小孔1の周辺上下段に)、風圧閉じ込め片2が設けられている状態が示されており、これらの図面により、上記原理に基づく動きが連続して行われている状態が示されている。
尚、このブレード12は断面状態で示されているため、小孔1もブレード幅方向に亘って並んで複数穿設されると共に、夫々複数段設けられ、さらに、風圧閉じ込め片2も、同様に、ブレード幅方向に亘って夫々複数段設けられている。
通常風に対して凹となる断面R状に形成された受風面14を有するブレード12は、風洞20を吹き抜ける風によって、該受風面14に風を受けて回転し始め、まず図3(a)まで回転した時点で、ブレード根元側の小孔1に対し、図2(a)と同様に、風が垂直方向から吹いてきた場合、かなり高い圧力の風が小孔1に吹き込むことになるので、小孔1の背面では、吹き込む風より風速の速い風となって、背面に吹き出す。この時、ベルヌーイの定理から、受風面背面は、その風速分が増す分、圧力が低くなる。そのため、受風面14に対して小孔1が穿設されていると、該小孔1を吹き抜けようとする風の圧力が高ければ高いほど、その背面は圧力が低くなり、ブレード12を押す力が強くなる。
次にそのブレード12が風の押す力によって少しでも傾いた状態では、図3(b)に示すように、ほんの一瞬ではあるが、風圧閉じ込め片2によって、それまで吹き込んできた風の「だま」(風のたまり場)ができ、従って、その「だま」から小孔背面に吹き抜けようとする風が残ることになり、小孔1の背面では、上記と同様に、吹き込む風より風速の速い風となって、背面に吹き出す。そのため、上記と同様に、ベルヌーイの定理から、受風面背面は、その風速が高くなる状態が温存されることになり、その分、圧力が低くなる。そのため、受風面14に対して小孔1が穿設され、さらに上記のような風圧閉じ込め片2が設けられていることによって、「だま」の部分に閉じ込められる風の圧力が高ければ高いほど、その背面は圧力が低くなり、ブレード12を押す力が温存されることになる。以下、同様な説明は、図4〜図6まで続くことになる。
従って本発明の実施例構成によれば、受風面14に何も孔の開いてないブレードの場合は、受けた風に対して、ブレード受風面側に受けた風が、その受風面内を抜けられず、その回転の抵抗になっているのに対し、本発明の実施例構成によれば、受風面14に小孔1が設けられているにも関わらず、受けた風に対して回転の抵抗にならないばかりか、さらに、回転力を増し、該ブレード構成を有する回転羽根10の回転軸に発電器(図示無し)につなげると、発電器によって一定の発電ができるまでの回転数まで達することができるようになった。
また、ブレードの受風面14に対して小孔1が設けられており、受風面14で受ける風は、その小孔1から吹き抜けるため、該吹き抜けにより、本構成では、一切オーバーフローを生じさせない。
さらに、特願2014−61576号(現状特許査定まで出されておりただ今特許権の設定登録料を収めている段階である)の構成で示される抵抗軽減片と上記風圧閉じ込め片2が同じ役割を果たし、本発明の実施例構成でも上記出願と同じ効果が得られる。すなわち、先行して既に特許となった構成では、風下側のブレード受風面側に受けた風が、その受風面内を抜けられず、図18に示すように、その回転の抵抗になっていたのに対し、本発明の実施例構成によれば、風下側のブレード受風面側に風を受けた時に、図9に示すように、抵抗軽減片と同じ形をした風圧閉じ込め片2の逆反り面に当たり、その逆反り面部分を撫でるようにして吹き抜け、その際、受風面内で回転の抵抗とならずに、その逆反り面のトップ部分を押し下げることになり、さらにブレード12をその回転方向により強く回転せしめることが可能となる。このように、本発明の実施例構成で採用された風圧閉じ込め片2の構成の別の特徴は、抵抗軽減片と同じ風圧閉じ込め片2が受風面内に設けられることで、その逆反り面で受風面内に回転の抵抗を作らず、逆にブレードの回転方向により強く回転せしめる力に変えることにもある。
もちろん受風面14は、その風受け面が広くなれば、上記風圧閉じ込め片2を設けたところ以外に、受風面内での上記抵抗が生ずることになるはずであるが、その部分には小孔1が既に穿設されているため、抵抗は生ぜず、その効果はより高まることになる。
従って、最初は軸寄り部分16に近い側の風圧閉じ込め片2の逆反り面を、吹き抜けたその風が、撫でるようにしてその逆反り面のトップ部分を押し下げ、さらに、その後方にある風圧閉じ込め片2の逆反り面についても、吹き抜けたその風が、同様に作用する。
本発明の2つ目の実施例構成では、図10に示すように、上記小孔1の脇であって、風圧閉じ込め片2と一緒に該小孔1を囲うように、且つ該小孔1に向けて斜向する斜向片3が設けられている。即ち、夫々の小孔1の脇に本実施例では「へ」の字状に形成された斜向片3が、その頂上の線を、各風圧閉じ込め片2の設けられる方向と直交する方向に向け、夫々設けられている。
これは、図2(b)に示すように、それまで吹き込んできた風の「だま」が風圧閉じ込め片2によりでき、その「だま」から小孔背面に吹き抜けようとする風が残ることになった状態の時に、さらにその周りを上記斜向片3によって囲われていると、「だま」中の圧力がより高まり、小孔1の背面で、上記と同様に、吹き込む風と比べより一層風速の速い風となって、背面に吹き出すことを可能にする構成である。本実施例構成では、風圧閉じ込め片2と斜向片3を小孔1周りいっぱいいっぱいに近接して設けて(小孔1周りが風圧閉じ込め片2と斜向片3の端になるように該小孔1周りを取り囲んでいる)、受風面で受けた風が略全て上記小孔1に入るようにしている。
本発明の3つ目の実施例構成では、図11に示すように、風洞20に吹き込む風の風速をモニタリングする風速モニタ4を該風洞20内に設けると共に、メカニカルシャッタと同様な構成により上記小孔1の径が絞られたり開口したりする開閉機構部5と、上記風速モニタ4からの信号を受け取り、上記開閉機構部5に指令を出力し、吹き抜ける風の速さに応じて上記小孔1の径を制御する制御部6とを、実施例1乃至実施例2と同様な構成に付加している。
そのような構成を有しており、上位小孔1の径が、吹き抜ける風の速さに応じて変化せしめられる構成となっている。
上記構成では、小孔1を吹き抜ける風の速さが上記風速モニタ4で、速くなる傾向にあると判断されれば、制御部6によって、開閉機構部5に制御指令を出し、該小孔1の径を大きくなるように制御する。
逆に風洞20内を吹き抜ける風の速さが、上記風速モニタ4で、低くなる傾向にあると判断されれば、制御部6によって、開閉機構部5に制御指令が出力され、該小孔1の径が小さくなるように制御される。
これは、風洞20内を吹き抜ける風の速さが低くなれば、その風が小孔1を吹き抜ける前の受風面14で圧力が高まらず、そのため小孔1の径を小さくしておいた方が、そこを吹き抜けた風が小孔1の後方でその速度が速くなり、上記ベルヌーイの定理から、速くなった分、その周りの圧力が低まるからであり、逆に、吹き抜ける風の速さが速い時には、小孔1を吹き抜ける前の受風面14で圧力が高くなるため、小孔1の径を大きくしておいて、そこを吹き抜けた風が小孔1の後方でその速度がより速くなり、上記ベルヌーイの定理から、速くなった分、その周りの圧力が低まるからである。またその方が風圧が高まった場合も、その分小孔1の径を大きくするので、オーバーフローを生じさせることがなくなる。
以上の実施例1及び実施例2の構成につき、小孔1及び風圧閉じ込め片2が無い特許第5240883号の構成(比較例)との、発電器に連結される回転軸の回転数比較実験を行った。その結果を下記表1に示す。尚、これらは、全て同じ風洞を使用し、同じ実験条件の下に行った。
Figure 0005877458
同表では、比較例構成で得た回転数を1とした場合の、実施例1及び実施例2がその何倍になるかを数値により表している。同表から明らかなように、実施例1の場合に、比較例の2倍になっており、実際でもその回転軸に連結された発電器により発電される電力は、例えば自動車等に本実施例構成が搭載された場合に、バッテリを充電するのに十分な状態になっている。さらに、実施例2の場合に、比較例の6倍に達しており、実施例1と同様なことが言える。
この実験の際に、確認的に、上記通風孔18だけを塞いでみる実験も行った。やはり、ここを塞ぐと、全くと言って良いほど、回転せず、風洞20内に吹き込む風はそのほとんどがオーバーフローとなってしまった。従って、本発明の構成も、特許第5240883号の構成が前提であることが分かる。
また、発電器側のプーリと本実施例の羽根側のプーリの比を、当初1:3として行っていたが、パワーとトルクがあるので、これを1:2の比に替えてもむしろ発電器の方が良く回わり、さらに、その比を1:1にしてみたが、羽根側の回転数が上昇するにつれ、発電器側も良く回り、これ以上あげると、発電器側のコイルを焼き切ってしまいそうであったので、途中で実験を中断した。
尚、本発明の実施例に係る風洞回転羽根は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の風洞回転羽根は、発電用設備など、たとえば、電気自動車やプラグインハイブリッド車、その他自動車以外の電車や船舶などにも、風を利用して発電できるものであれば、他への利用も可能であることは言うまでもない。
本発明構成の原理を説明する原理説明図である。 同じく本発明構成の原理を説明する原理説明図である。 実際のブレードに上記本発明の原理を適用した場合の説明図である。 同じく実際のブレードに上記本発明の原理を適用した場合の説明図である。 同じく実際のブレードに上記本発明の原理を適用した場合の説明図である。 同じく実際のブレードに上記本発明の原理を適用した場合の説明図である。 本発明の一実施例において元になった発明構成を示す説明図である。 同じく本発明の一実施例において元になった発明構成を示す説明図である。 本実施例構成で、風洞20内を吹き抜ける風が、通風孔18を通過して受風面14にある風圧閉じ込め片2に当たる状態を示す説明図である。 実施例2の構成を示す説明図である。 実施例3の構成を示す説明図である。 元になった特許発明の回転羽根10に設けられる1枚のブレード12を示す斜視図である。 上記ブレード12の正面図(b)と側面図(a)である。 上記構成の風洞回転羽根10を風洞20内に設置した状態を示す断面斜視図である。 上記構成の場合のブレード12の受風面14が風洞20内の風を最も受けた状態の時の側面図である。 上記構成により通風孔1から、別のブレード12の受風面12が風洞20内の風を最も受けた状態の時の側面図である。 上記構成により通風孔1から、別のブレード12の受風面12が風洞20内の風を最も受けた状態の時よりさらに回転した時の側面図である。 風下側のブレード受風面側に受けた風が、その受風面内を抜けられず、その回転の抵抗になっている状態を示す側面図である。
1 小孔
2 風圧閉じ込め片
3 斜向片
4 風速モニタ
5 開閉機構部
6 制御部
10 風洞回転羽根
12 ブレード
14 受風面
16 軸寄り部分
18 通風孔
20 風洞

Claims (3)

  1. 風洞に設置された時に、該風洞に1乃至複数枚突き出るブレードによって、上記風洞を吹き抜ける風を受けて回転する共に、上記風洞を吹き抜ける風を上記ブレードに受けてその力によって回わる回転羽根の回転力を用いて発電器に発電させる風洞回転羽根であって、上記回転羽根は、その軸より離れた位置で、上記風を受けるブレード部分が、風に対して凹となる断面R状に形成された受風面として形成されており、該受風面より軸寄り部分が、風洞を吹き抜ける風に対して直交する位置に回転移動して来た時に、その軸寄り部分から風が吹き抜け、吹き抜けたその風が、上記風洞の、より風下側にある別のブレードの受風面に受けられる位置に来るように、手前のブレードの軸寄り部分の位置に、通風孔乃至通風スリットが穿設された風洞回転羽根において、
    上記ブレード受風面上の幅方向に、1乃至複数列にわたって、小孔が穿設され、さらに、該受風面形状に対して逆反り状に断面形状が形成された風圧閉じ込め片が、受風面幅方向にわたって、1乃至複数枚設けられたことを特徴とする風洞回転羽根。
  2. 上記小孔の脇であって、風圧閉じ込め片と一緒に該小孔を囲うように、且つ該小孔に向けて斜向する斜向片が設けられたことを特徴とする請求項1記載の風洞回転羽根。
  3. 上記小孔の径が、吹き抜ける風の速さに応じて変化せしめられ、その速さが速くなるほど小孔の径が大きくなるように制御されることを特徴とする請求項1乃至2記載の風洞回転羽根。
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