JP5877138B2 - ガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の燃料供給方法 - Google Patents

ガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の燃料供給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5877138B2
JP5877138B2 JP2012173573A JP2012173573A JP5877138B2 JP 5877138 B2 JP5877138 B2 JP 5877138B2 JP 2012173573 A JP2012173573 A JP 2012173573A JP 2012173573 A JP2012173573 A JP 2012173573A JP 5877138 B2 JP5877138 B2 JP 5877138B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
flow rate
gas turbine
water
water injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012173573A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014031777A (ja
Inventor
達也 関口
達也 関口
吉田 正平
正平 吉田
平田 義隆
義隆 平田
高橋 宏和
宏和 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority to JP2012173573A priority Critical patent/JP5877138B2/ja
Publication of JP2014031777A publication Critical patent/JP2014031777A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5877138B2 publication Critical patent/JP5877138B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明はガスタービン燃焼器に関する。
近年、ガスタービン燃焼器においては天然ガスや軽油などの化石燃料に加えて、多様な燃料を使用するニーズが増えている。特に地球温暖化抑制、二酸化炭素排出量低減の観点から、植物から精製されたバイオエタノールをガスタービンの燃料として利用する動きが活発化している。バイオエタノールは灯油や軽油のような液体化石燃料に比べて高価であり、また燃料の安定調達に課題がある。このため、バイオエタノールと液体化石燃料のいずれにも対応したガスタービン燃焼器の需要が増加している。
ガスタービンの効率向上、コスト低減のため、液体燃料用の燃料ノズルとして、圧力噴霧式の燃料ノズルが広く用いられている。圧力噴霧式の燃料ノズルは燃料の微粒化に噴霧空気などの媒体を必要としないため、噴霧空気圧縮機などの付帯設備が不要となり初期コストやランニングコストを低減できるメリットがある。
バイオエタノールは液体化石燃料と比べて単位体積あたりの発熱量が低いため、同じ出力を得るには液体化石燃料に比べ多量のバイオエタノールをガスタービンに供給する必要がある。バイオエタノールと軽油のような発熱量が異なる燃料を同一燃料ノズルで噴霧する場合、燃料の最大流量と最小流量の比が大きくなる。バイオエタノールの最大流量に合わせて圧力噴霧式の燃料ノズルを設計すると、軽油の最小流量条件で、燃料供給圧力と燃焼器内圧との差圧が低くなる。このため、微粒化特性が低下しスモークや煤塵の排出量が増大し、燃焼が不安定となる可能性がある。これに対し、軽油焚きの最大流量に合わせて燃料ノズルを設計すると、バイオエタノールの最大流量を供給するために必要な差圧が増大する。このため、燃料ポンプや燃料配管などの燃料供給系統の仕様が高圧に対応しなければならず燃料系統のコストが増加する可能性がある。
ガスタービン燃焼器に発熱量の異なる2種類の燃料を使用する際に、燃焼不安定や燃料系統のコスト増加を抑制するための燃料供給構造が特許文献1に公開されている。
特開平7−224688号公報
特許文献1には、燃料供給系統を複数とし、燃料流量が少ない時には1系統から、燃料流量が増加した時には前記系統とともに他の系統から燃料を供給することで、燃料供給系統の最大流量と最小流量の比を小さくし、燃焼を安定化する方法が開示されている。本方法を用いる場合、燃料系統を1系統から複数系統に切り替える際に、燃料ノズルの噴孔面積が増加して燃料ノズルにおける差圧が一時的に低下する。このため、微粒化特性が劣化し、スモークや煤塵の排出量が増大する可能性があった。また、燃料系統を複数設置するため、コストが増加する課題があった。
本発明の目的は、発熱量の低い親水性の燃料と発熱量の高い燃料とを燃料とするガスタービン燃焼器において、いずれの燃料を用いる場合においても、スモークや煤塵の排出量を抑制して安定燃焼できるガスタービン燃焼器を提供することにある。
本発明のガスタービン燃焼器は、発熱量の異なる複数の燃料を燃焼可能なガスタービン燃焼器において、燃料と空気を燃焼させる燃焼室と、前記燃焼室に液体燃料を噴射する液体燃料ノズルと、前記液体燃料ノズルに第一の液体燃料と前記第一の燃料よりも単位体積あたりの発熱量の低い親水性の第二の液体燃料とを供給可能な液体燃料系統と、前記燃焼室に水を噴射する第一の水噴射ノズルと、前記第一の水噴射ノズルに水を供給する第一の水噴射系統と、前記液体燃料系統を流下する液体燃料の流量が、前記第一の液体燃料の定格負荷条件における燃料流量よりも大きな範囲で定められた既定量以上の条件において、前記液体燃料系統を流下する液体燃料の一部を前記第一の水噴射系統に分岐させる第一の分岐配管とを備えたことを特徴とする。
発熱量の低い親水性の燃料と発熱量の高い燃料とを燃料とするガスタービン燃焼器において、いずれの燃料を用いる場合においても、スモークや煤塵の排出量を抑制して安定燃焼できるガスタービン燃焼器を提供できる。
本発明の第1実施例におけるガスタービンの構造を示す構成図。 本発明の第1実施例における液体燃料圧力と液体燃料流量の関係を示す図。 燃料系統1系統における従来構造の液体燃料圧力と液体燃料流量の関係を示す図。 燃料系統2系統における従来構造の液体燃料圧力と液体燃料流量の関係を示す図。 本発明の第2実施例におけるガスタービン負荷と水噴射系統を流れる水およびバイオエタノールの流量の関係の一例を示す図。 エタノールの水混合比率と拡散燃焼した時の燃焼温度の関係を示す図。 本発明の第2実施例におけるガスタービン負荷と水噴射系統を流れる水およびバイオエタノールの流量の関係を示す図。 本発明の第3実施例におけるガスタービンの系統を示す構成図。 本発明の第3実施例における液体化石燃料の燃料圧力と燃料流量の関係を示す図。 本発明の第3実施例におけるガスタービン負荷と水噴射系統を流れる水および液体化石燃料の流量の関係の一例を示す図。 本発明の第3実施例におけるバイオエタノールの燃料圧力と燃料流量の関係を示す図。 本発明の第3実施例におけるガスタービン負荷と水噴射系統を流れる水およびバイオエタノールの流量の関係の一例を示す図。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
本発明の第1実施例のガスタービン燃焼器について図1および図2を用いて説明する。
図1に本発明にかかるガスタービンの全体図を示す。発電用ガスタービンは圧縮機1、燃焼器2、タービン3を備え、タービン3により発電機4を駆動し電力を得る。圧縮機1で圧縮された圧縮空気200の流路となるディフューザー5の下流に燃焼器2を配置している。燃焼器2は、主要構成部品を格納する外筒6と、燃料を燃焼させて燃焼ガス204を生成する内筒7と、外筒6の上流側の一端を密閉するように燃焼器上流側端部に設置されたエンドカバー8と、内筒7の下流側に接続され燃焼ガスをタービンに導くトランジションピース9を備える。内筒7の内部には燃料と空気を燃焼させる燃焼室300が存在する。内筒7の上流側にはスワラ10を配置し、その軸中心部には燃焼室に液体燃料を噴射する液体燃料ノズル11を設けている。スワラ10の上流側には気体燃料ノズル12、エンドカバー8には水噴射ノズル13をそれぞれ設けている。
本実施例において、液体燃料ノズル11は圧力噴霧式の燃料ノズルを使用している。圧力噴霧式の燃料ノズルは液体燃料圧力と燃焼器2内圧との圧力差により液膜状に液体燃料を噴射して微粒化する方式である。圧力噴霧式の燃料ノズルは微粒化に噴霧空気などの媒体を必要としないため、噴霧空気圧縮機などの付帯設備が不要となり初期コストとランニングコストを低減できるメリットがある。
液体燃料ノズル11には液体燃料系統101が、気体燃料ノズル12には気体燃料系統102が、水噴射ノズル13には水噴射系統103がそれぞれ接続されている。液体燃料系統101はバイオエタノールを貯蔵するための燃料タンク14、灯油や軽油などの液体化石燃料を貯蔵するための燃料タンク15、燃料ポンプ17、流量調節弁18a、遮断弁19aを備える。気体燃料系統102は気体燃料タンク16、気化器20、流量調節弁18b、遮断弁19b備える。水噴射系統103は燃焼室300に噴射する水を貯蔵するための水タンク21、水ポンプ22、流量調節弁18c、遮断弁19c、チェック弁23bを備える。本実施例の特徴は液体燃料系統101を遮断弁19aの下流側において分岐し、一端は液体燃料ノズル11に接続し、残りは分岐配管としてチェック弁23aを介して水噴射系統103に接続したことである。
本実施例において、圧縮機1で圧縮された圧縮空気200は、ディフューザー5を通って燃焼室300に流入し、外筒6と内筒7の間を通過する。圧縮空気200の一部は内筒7の冷却空気201として燃焼室300に流入する。冷却空気201以外の圧縮空気200はスワラ10を通過して旋回流となり内筒7内部に流入する。スワラ10を通過した圧縮空気200は、液体燃料ノズル11から噴射された液体燃料または気体燃料ノズル12から供給された気体燃料と混合し、燃焼室300に拡散火炎203を形成する。
拡散火炎203により発生した燃焼ガス204は燃焼器2の下流に設置されたトランジションピース9を通過してタービン3に流入する。燃焼ガス204はタービン3および発電機4を駆動した後、排気ダクトを通じて排出される。本発明のように拡散燃焼する場合、ガスタービンの負荷が高い条件では燃焼ガス204が高温になり、温度の上昇にともない指数関数的に窒素酸化物の排出量が増加する。そこで、高負荷条件では水噴射ノズル13から内筒7に向かって水を噴射し、拡散火炎203の局所的な高温領域を低減することで、窒素酸化物の排出量を低減する。
チェック弁23aは弁内部の流路をばねによる弾性力で閉止しており、液体燃料系統101の燃料供給圧力と燃焼室300の圧力との差が設定値以下においては流路が閉止され、設定値よりも高くなると流路が開き燃料がチェック弁23aを流れ始める構造となっている。以下、このチェック弁23aの設定値をクラック圧と称する。
次に、上記構成のガスタービンにおいて、液体燃料を用いた場合の液体燃料系統101、水噴射系統103、チェック弁23aの動作について図1とともに図2を用いて説明する。図2の横軸は液体燃料の圧力を、縦軸は液体燃料流量を示す。また、図2中の一点鎖線は液体化石燃料およびバイオエタノールの定格負荷条件での燃料流量と、液体化石燃料燃焼時の最小燃料流量を示す。バイオエタノールは灯油や軽油などの液体化石燃料と比べて発熱量が低く、同じガスタービン負荷を得るには燃料流量が液体化石燃料に比べ多量となる。
液体化石燃料の場合は、定格燃料流量における液体燃料圧力がチェック弁23aのクラック圧未満となる。これに対し、バイオエタノールの場合は液体化石燃料よりも流量が増加するため、定格燃料流量における液体燃料圧力がチェック弁23aのクラック圧以上となる。液体燃料圧力がチェック弁23aのクラック圧以上となると液体燃料の一部が分岐配管を介して水噴射系統103に分岐し、水噴射系統103を通じて水噴射ノズル13から燃焼室300に供給される。このため、液体燃料圧力に対する燃料流量が急激に増加する。
図3に従来の燃料系統1系統の場合の燃料圧力と燃料流量の関係の一例を示す。図3に示すようにバイオエタノールと液体化石燃料を燃料系統1系統で噴霧する場合、最大流量はバイオエタノール焚きの定格負荷時になり、最小流量は液体化石燃料焚きの起動時となる。このようなガスタービンでは、バイオエタノール専焼や液体化石燃料専焼のガスタービンと比べて燃料の最大流量と最小流量の比が大きくなる。このため、バイオエタノール焚きの最大流量に合わせて燃料ノズルや系統を設計すると、液体化石燃料焚きの最小流量において燃料供給圧力と燃焼室300の圧力との差圧が小さくなる。
圧力噴霧式の燃料ノズルでは差圧が低い場合、微粒化特性が低下し煤塵の排出量が増大する可能性がある。また、液体化石燃料焚きの最大流量に合わせて燃料ノズルや系統を設計すると、バイオエタノール焚きの定格負荷条件において燃料を供給するために必要な燃料の差圧が極めて大きく、高圧のポンプが必要となる。また、燃料ポンプや燃料配管を高圧仕様に変更すると、燃料系統のコストが増加するという課題がある。さらに、定格負荷条件における燃料の差圧が大きくなりすぎると、燃料の噴霧特性が変化し、燃焼器2を構成する部品に燃料噴霧が衝突して当該部品のメタル温度が上昇するなど、燃焼特性が変化する可能性がある。
本実施例では、図2示したようにチェック弁23aのクラック圧における燃料流量を液体化石燃料の定格負荷条件における燃料流量よりも大きな範囲で定められる規定量以上とし、クラック圧以上となる燃料流量を水噴射系統に供給することを特徴とする。このように構成することで、液体化石燃料焚き時においてはガスタービンの起動から定格負荷条件までを液体燃料ノズル11のみで燃料を噴射する。
このとき、液体燃料ノズル11の仕様は液体化石燃料に合わせて設計でき、液体化石燃料の起動時など燃料流量が少なく差圧が小さい条件においても液体化石燃料を十分に微粒化でき、スモークや煤塵の発生を抑制できる。さらに、定格負荷条件においても液体化石燃料の供給圧力を所望の圧力にできるため、液体化石燃料の微粒化特性を良好な状態に保つことができ、スモークや煤塵の排出量を抑制できる。
また、バイオエタノール焚き時においては、ガスタービンの部分負荷条件以上において燃料供給圧力がチェック弁23aのクラック圧以上となる。このため、バイオエタノールの一部を水噴射系統103を通じて燃焼室300に供給でき、バイオエタノールのように発熱量が低く定格負荷条件の燃料流量が多い燃料でも、燃料の差圧の過上昇を防止できる。このように、液体化石燃料焚き時における微粒化特性を良好な状態に保ちながら、バイオエタノール焚き時の燃料供給圧力の過上昇を抑制できる。このため、バイオエタノール焚き時の定格負荷条件においても噴霧特性が大きく変化せず、燃焼器2を構成する部品に燃料噴霧が衝突しないため、当該部品のメタル温度が上昇しない。
また、水噴射系統103から噴霧水を供給する場合、バイオエタノールと混合して噴射する。この場合、バイオエタノールは親水性の燃料であり、水噴射系統103に供給しても容易に水と混合する。このため、水噴射ノズル13から燃料と水が分離することなく燃焼室300に供給され、燃焼不安定などは発生しない。
本実施例においては、バイオエタノールの燃料供給圧力がチェック弁23aのクラック圧以上になるとバイオエタノールの一部を水噴射系統103を通じて燃焼室300に供給する。このため、液体燃料ノズル11から拡散火炎203に供給する燃料流量が低減する。バイオエタノールを液体燃料ノズル11と水噴射ノズル13に分散して供給することで、液体燃料ノズル11近傍に形成される拡散火炎203の局所的な火炎温度が低下し、窒素酸化物の排出量が低減する。
また、水噴射ノズル13から供給するバイオエタノールは水と混合した状態で噴射され、内筒7において噴霧水とともに蒸発し、燃焼する。噴霧水が蒸発する時の気化熱により拡散火炎203の火炎温度が低減するため、窒素酸化物の排出量がさらに低減する。噴霧水が蒸発することで火炎温度が低下することに加えて、発生した蒸気により局所的な酸素濃度が低下し、燃焼反応が緩慢となる。このため、拡散火炎203が長炎化し、周囲への熱損失が増大して拡散火炎203の火炎温度がさらに低下する。これにより、窒素酸化物の排出量をさらに低減でき、また燃焼器2を構成する部品のメタル温度を低減することができる。
上述のように、バイオエタノールを水噴射系統に供給する系統と、その系統にクラック圧を液体化石燃料の定格負荷流量条件の圧力以上に設定したチェック弁を備えた燃焼器では、バイオエタノールを分散して供給すること、噴霧水により燃焼反応が緩慢となることで、従来の実施例と比較して窒素酸化物の排出量を低減できる。このため、窒素酸化物の排出量を環境規制値以下とするために必要な水噴射流量が低減するため、ガスタービンの効率を向上できる。また、液体化石燃料を供給する場合でも、微粒化特性を損なうことがないため、煤塵の排出量が増大することを抑制できる。
本発明の第2実施例のガスタービン燃焼器および水噴射制御方法を図4から図7を用いて説明する。
図4に本発明の第2実施例のガスタービンの全体図を示す。本実施例では第1実施例の構成に加え、燃料系統101から水噴射系統103に分岐する燃料配管に燃料流量計24を、水噴射系統103に水流量計25を設置し、液体燃料流量計24および水流量計25の指示値から水流量の設定値を演算し水噴射系統103を流れる水の流量を制御する制御装置26を設けたことを特徴とする。
拡散燃焼方式のガスタービン燃焼器において、NOx低減のために燃焼器に水を噴射する場合、水の流量は燃料流量に対して一定の割合となるように制御する方法がある。図5に第2の実施例において、水の流量をガスタービン負荷に対して一定の割合となるように制御した時の、燃料系統101および水噴射系統103を流れるバイオエタノールおよび水の流量を示す。図5の横軸はガスタービン負荷、縦軸はバイオエタノールおよび水の流量である。
水はガスタービンの低負荷条件から供給を開始し、負荷の上昇に伴って徐々に流量が増加する。負荷が上昇してバイオエタノールの燃料供給圧力がチェック弁23aのクラック圧以上となると、バイオエタノールが水噴射系統103に流れ始める。高負荷条件においては水噴射系統103を流れるバイオエタノールの流量が増加するため、水の流量設定値が少ないと水噴射系統103を流れるバイオエタノールの比率が高くなる。この場合、水噴射ノズル13の下流に拡散火炎205を形成する可能性がある。
図6にエタノールと水の混合比率とその混合燃料が拡散燃焼した時の燃焼温度の関係の一例を示す。図6の横軸は混合燃料中のエタノール混合比率、縦軸は燃焼温度を示す。エタノール混合比率の上昇に伴い燃焼温度が上昇し、エタノール混合比率35%以上で燃焼温度が1800K以上となることがわかる。燃焼温度が1800K以上においては、空気中の窒素と酸素が反応して生成する窒素酸化物、いわゆるサーマルNOxの増加が顕著となる。水噴射ノズル13から供給する混合流体におけるバイオエタノール混合比率が増加すると、拡散火炎205の燃焼温度が1800K以上となりサーマルNOxの排出量が増大する可能性がある。
そこで、本実施例においては、液体燃料流量計24および水流量計25の指示値から水噴射系統103を流れるバイオエタノールの比率が
(数1)
/(m+m)*100≦35*α ・・・(式1)
:バイオエタノール流量
:水流量
α:係数
となるように水の流量を制御する制御装置26を設けた。ここで、係数αは1より小さい正の値であり、エタノールとバイオエタノールの発熱量の違いや環境規制値を考慮して適切に設定することが望ましい。
図7に本実施例におけるガスタービン負荷と水噴射系統を流れるバイオエタノールおよび水流量の関係を示す。低負荷条件では、水流量は負荷の上昇にともなって徐々に増加する。負荷が上昇してバイオエタノールの燃料供給圧力がチェック弁23aのクラック圧以上となると、バイオエタノールが水噴射系統103に流れ始める。さらに負荷が上昇し、水噴射系統103を流れるバイオエタノールの流量割合が増加した場合、制御装置26で水流量を制御し、水噴射系統103を流れる水の流量を増加する。このように水噴射系統103を流れるバイオエタノールの流量に比例するように水噴射系統103を流れる水の流量を調節することにより、水噴射系統103を流れるバイオエタノールの混合比率を設定値以下に保持する。
本実施例のように水流量を制御することで、水噴射ノズル13の下流に形成される拡散火炎205の燃焼温度を1800K未満に抑え、サーマルNOxを低減できる。また、本実施例においては、高負荷条件において水噴射系統103のバイオエタノール混合比率を設定値以下に保持するため、実施例1よりも水流量が増加する場合がある。水流量の増加により燃焼ガス204の流量が増加するため、ガスタービンの出力が増大する効果が得られる。
一方、従来の実施例では、水噴射ノズル13から噴射する水流量が増大すると、拡散火炎203の温度が低下して燃焼反応が緩慢となり、燃焼効率が低下してガスタービンの効率が低下する可能性があった。これに対し本実施例では、水噴射ノズル13から水とともにバイオエタノールを噴射して燃焼させるため、水流量が増加しても拡散火炎203の温度が大幅に低下することがなく、燃焼効率の低下を防止できる。
このように、本実施例においては、水噴射系統を流れるバイオエタノールの流量に合わせて水流量を制御することでサーマルNOxを低減できる。また、従来の実施例と比較して水流量が増加するため、ガスタービンの出力を増大できる。さらに、水噴射量が増加した場合においても燃焼効率の低下を防止できる。
なお、本実施例は、水噴射系統103に設置した水流量計25の指示値を用いて制御を行う構成であるが、流量調節弁18cの弁開度から算出した水流量を指示値として用いてもよい。
本発明の第3実施例のガスタービン燃焼器について図8から図12を用いて説明する。本実施形態の基本構成は第1実施例と同様である。本実施例により液体化石燃料およびバイオエタノール焚きの着火特性を向上することができる。
図8に本実施例におけるガスタービン燃焼器の系統図を示す。本実施例の燃料ノズル11は、先端が二重管状になっており、中央部に設けたパイロット燃料噴孔27とその外周に設けたメイン燃料噴孔28の2系統から液体燃料を噴射する。液体燃料系統101はバイオエタノールを貯蔵するための燃料タンク14、灯油や軽油などの液体化石燃料を貯蔵するための燃料タンク15、燃料ポンプ17、流量調節弁18a、遮断弁19aを備える。液体燃料系統101は遮断弁19aの下流でパイロット燃料系統104aおよびメイン燃料系統105aに分岐する。パイロット燃料系統104aは下流側でさらにパイロット燃料系統104b、104cに分岐する。
パイロット燃料系統104bは燃料ノズル11のパイロット燃料噴孔27に接続している。また、パイロット燃料系統104cはチェック弁37a、電磁弁33を介して水噴射系統106に接続している。メイン燃料系統105aにはチェック弁37bが配置され、チェック弁37bの下流でメイン燃料系統105b、105cに分岐する。メイン燃料系統105bは燃料ノズル11のメイン燃料噴孔28に接続している。また、メイン燃料系統105cはチェック弁37cを介して水噴射系統107に接続している。本実施例の燃料系統にはチェック弁37a、37b、37cの3種類のチェック弁を配置している。この3種類のチェック弁のクラック圧は37a<37b<37cの順に高く設定している。
次に、このように構成した燃料系統における燃料の流れについて説明する。燃料流量が少なく燃料供給圧力がチェック弁37aのクラック圧未満の条件では、燃料はパイロット燃料系統104aから104bを流れ、パイロット燃料噴孔27から燃焼室300に供給される。燃料供給圧力がチェック弁37aのクラック圧以上チェック弁37bのクラック圧未満の条件では、燃料はパイロット燃料系統104aから104b、104cを流れる。パイロット燃料系統104bに流れた燃料は、パイロット燃料噴孔27から燃焼室300に供給される。パイロット燃料系統104cに流れた燃料は、電磁弁33が開いている時に水噴射系統106を流れ水噴射ノズル13aから燃焼器2に供給される。
燃料供給圧力がチェック弁37bのクラック圧以上チェック弁37cのクラック圧未満の条件では、燃料はパイロット燃料系統104a、104b、104cおよびメイン燃料系統105a、105bに供給される。メイン燃料系統105bに流れた燃料はメイン燃料噴孔28から燃焼室300に供給される。燃料供給圧力がチェック弁37cのクラック圧以上の条件では、燃料はパイロット燃料系統104a、104b、104cおよびメイン燃料系統105a、105b、105cに供給される。メイン燃料系統105cに流れた燃料は水噴射系統107を流れ、水噴射ノズル13bから燃焼室300に供給される。
本実施例では燃料の微粒化やパージに使用する圧縮空気を供給するため、噴霧空気圧縮機30を設けている。噴霧空気圧縮機30で圧縮された空気は、噴霧空気系統108a、108b、108cに供給される。噴霧空気系統108aは、遮断弁31aを介して液体燃料系統101の遮断弁19a下流に接続している。噴霧空気系統108bは、遮断弁31bを介してメイン燃料系統105aのチェック弁37b下流に接続している。噴霧空気系統108cは電磁弁33に接続し、計装空気として使用する。ここで、電磁弁33は噴霧空気系統108cから圧縮空気が供給されている場合に開となり、供給されていない場合に閉となるように構成している。
水噴射系統103は燃焼器に噴射する水を貯蔵するための水タンク21、水ポンプ22、流量調節弁18c、遮断弁19cを備えており、遮断弁19c下流において水噴射系統106、107に分岐している。水噴射系統106はチェック弁37dを介して水噴射ノズル13aに接続し、水噴射系統107はチェック弁37eを介して水噴射ノズル13bに接続している。水噴射ノズル13aは、図9A−A矢視図に示すように火炎伝播管40と同じ周方向位置に配置している。
まず本実施例において液体化石燃料を燃料とした場合の燃料供給方法について図8、9を用いて説明する。図9に液体化石燃料を燃料としたガスタービンの着火、昇速時の燃料供給圧力と燃料流量の関係を示す。液体化石燃料の着火時には燃料流量が少なく燃料供給圧力が低い。このため、燃料供給圧力はチェック弁37aのクラック圧以下となり、燃料はパイロット燃料噴孔27から燃焼室300に供給される。着火時は燃料供給圧力が低く、差圧が十分に取れないため燃料が微粒化しにくい。そこで噴霧空気圧縮機30を起動し遮断弁31bを開とする。圧縮空気はメイン燃料系統105bを通じ、メイン燃料噴孔28から燃焼室300に供給される。
パイロット燃料噴孔27から供給される液体化石燃料は、メイン燃料噴孔28から供給される圧縮空気との速度差により生じるせん断力によって微粒化される。パイロット燃料噴孔27から噴射された液体燃料は点火栓のスパークなどで強制的に着火させる。複数の燃焼器2を備えたガスタービンでは、燃焼室300を火炎伝播管40で接続している。点火栓で強制的に着火して火炎を形成した燃焼室300から、火炎伝播管40を通じて隣接する燃焼室300に高温の燃焼ガスを流通させて全ての燃焼室300に火炎を形成する。燃料を圧縮空気で微粒化することで燃料と空気の混合が促進され、良好な着火、火炎伝播特性を得ることができる。
昇速時においては、着火時よりも燃料流量が増加するため、燃料供給圧力がチェック弁37aのクラック圧を上回る。昇速時においても噴霧空気圧縮機30は起動しており、圧縮空気により燃料を微粒化している。このため、燃料系統108cに圧縮空気が供給されており、電磁弁33は開となっている。このため、燃料の一部はパイロット燃料系統104c、電磁弁33、水噴射系統106を通じて、水噴射ノズル13aから燃焼室300に供給される。
昇速時においてガスタービンの回転数がさらに上昇すると、燃料流量が増加し燃料供給圧力が高くなりチェック弁37bのクラック圧を上回る。この時に合わせて、噴霧空気圧縮機30を停止する。これにより、電磁弁33が閉止し水噴射系統106への燃料供給が停止し、燃料はパイロット燃料系統104bおよびメイン燃料系統105bを通じて燃焼室300に供給される。
図10に、第3の実施例において、水の流量をガスタービン負荷に対して一定の割合となるように制御した時の、液体化石燃料および水の流量を示す。図10の横軸はガスタービン負荷、縦軸は液体化石燃料および水の流量である。水はガスタービンの低負荷条件から供給を開始し、負荷の上昇に伴って徐々に流量が増加する。液体化石燃料はバイオエタノールよりも定格負荷における燃料流量が少ないため、燃料供給圧力はチェック弁37cのクラック圧以下となる。このため、液体化石燃料はパイロット燃料系統104bおよびメイン燃料系統105bから、水は水噴射系統106および107から供給される。
次に、バイオエタノールを燃料とした場合について、図8、11を用いて説明する。図11にバイオエタノールを燃料としたガスタービンの着火、昇速時の燃料供給圧力と燃料流量の関係を示す。バイオエタノールの着火時は液体化石燃料よりも燃料流量が多く、燃料供給圧力がチェック弁37aのクラック圧以上となる。着火時には噴霧空気圧縮機30は起動しており、電磁弁33は開となっているため、燃料はパイロット燃料系統104bおよび水噴射系統106を通じて燃焼室300に供給される。この時、水噴射系統106は火炎伝播管40と同じ周方向位置に配置していた水噴射ノズル13aに接続している。このため、着火時において水噴射ノズル13aから供給したバイオエタノールにより火炎伝播管40近傍の火炎温度が上昇し、隣接する燃焼器に流通する燃焼ガスの温度が高くなり、火炎伝播特性が向上する。
バイオエタノールを燃料とした場合の昇速時において、着火時よりも燃料流量が増加して燃料供給圧力が高くなり、チェック弁37bのクラック圧を上回る。この時に合わせて、噴霧空気圧縮機30を停止し、電磁弁33が閉止することで水噴射系統106への燃料供給が停止する。これにより、バイオエタノールはパイロット燃料系統104bおよびメイン燃料系統105bを通じて燃焼室300に供給される。電磁弁33を閉止しない場合、負荷運転時に水噴射ノズル13aから燃焼室300に供給される燃料流量が増大し、燃焼器2を構成する部品のメタル温度が上昇する可能性がある。本実施例のように燃料系統を制御すると、昇速過程以降で水噴射系統106への燃料供給が停止し燃焼器2を構成する部品のメタル温度上昇を抑制できる。
図12に、第3の実施例において、水の流量をガスタービン負荷に対して一定の割合となるように制御した時の、バイオエタノールおよび水の流量を示す。図12の横軸はガスタービン負荷、縦軸はバイオエタノールおよび水の流量である。水はガスタービンの低負荷条件から供給を開始し、水噴射系統106および107から燃焼器2に供給される。ガスタービンの負荷が上昇し、バイオエタノールの燃料供給圧力がチェック弁37cのクラック圧以上となると、バイオエタノールが水噴射系統107に供給される。このため、高負荷条件においては、水噴射系統107では水およびバイオエタノールの混合燃料が、水噴射系統106では水のみが供給される。
以上で説明した本実施例に係るガスタービン燃焼器の各条件における運転内容をまとめた表を以下に示す。
本実施例の特徴は、パイロット燃料流路104aから分岐した分岐配管を、チェック弁37a、電磁弁33を介して水噴射系統106に接続したことがある。また、電磁弁33は噴霧空気を計装空気として使用し、遮断弁31aが開いてメイン燃料流路105に噴霧空気が供給されている時に開となり、噴霧空気が供給されていない時に閉となるように構成し、チェック弁37aのクラック圧をバイオエタノールを用いた着火時における燃料流量条件において開となるように構成したことがある。従来のガスタービン燃焼器においては、チェック弁37bのクラック圧を発熱量が高く燃料流量の少ない液体化石燃料に合わせて設定すると、バイオエタノールの着火時において燃料供給圧力がチェック弁37bのクラック圧以上になる可能性があった。
この場合、バイオエタノールがパイロット燃料系統104bおよびメイン燃料系統105bに流入し、パイロット燃料噴孔27およびメイン燃料噴孔28から燃焼室300に供給される。着火時にメイン燃料噴孔28からバイオエタノールが供給されると、燃料の微粒化のためにメイン燃料噴孔28から供給する圧縮空気の流量が低下する。これにより、バイオエタノールの微粒化が損なわれ、着火特性が低下する可能性があった。
これに対し本実施例の構成におけるバイオエタノールの着火時は、燃料を液体燃料系統を流下する燃料の一部を分岐系統に分岐して、パイロット燃料噴孔27のみならず水噴射ノズル13aから供給することができる。このため、着火時におけるメイン系統へのバイオエタノールの流入を防止でき、メイン燃料噴孔28から供給する圧縮空気の流量が低下せず、良好な着火特性を得ることができる。また、火炎伝播管40と同じ周方向位置に配置していた水噴射ノズル13aにバイオエタノールを供給するため、火炎伝播管40近傍の火炎温度が上昇し、火炎伝播特性を向上できる。
以上の構成とすることで、燃焼器の着火特性および火炎伝播特性を向上できる。また、燃焼器構成部品のメタル温度上昇を抑制でき、信頼性の高い燃焼器を提供できる。
1 圧縮機
2 燃焼器
3 タービン
4 発電機
5 ディフューザー
6 外筒
7 内筒
8 エンドカバー
9 トランジションピース
10 スワラ
11 液体燃料ノズル
12 気体燃料ノズル
13 水噴射ノズル
14 バイオエタノール燃料タンク
15 液体化石燃料タンク
16 気体燃料タンク
17 液体燃料ポンプ
18 流量調節弁
19 遮断弁
20 気化器
21 水タンク
22 水ポンプ
23a チェック弁(液体燃料系統)
23b チェック弁(水噴射系統)
23c チェック弁(パイロット燃料系統)
23d チェック弁(水噴射系統、実施例3)
24 液体燃料流量計
25 水流量計
26 制御装置
27 パイロット燃料噴孔
28 メイン燃料噴孔
30 噴霧空気圧縮機
31 遮断弁
33 電磁弁
37 チェック弁
40 火炎伝播管
101 液体燃料系統
102 気体燃料系統
103 水噴射系統
104 パイロット燃料系統
105 メイン燃料系統
106 水噴射系統1(実施例3)
107 水噴射系統2(実施例3)
108 噴霧空気系統
200 圧縮空気
201 冷却空気
202 燃焼空気
203,205 拡散火炎
204 燃焼ガス
300 燃焼室

Claims (6)

  1. 発熱量の異なる複数の燃料を燃焼可能なガスタービン燃焼器において、
    燃料と空気を燃焼させる燃焼室と、
    前記燃焼室に液体燃料を噴射する液体燃料ノズルと、
    前記液体燃料ノズルに第一の液体燃料と前記第一の燃料よりも単位体積あたりの発熱量の低い親水性の第二の液体燃料とを供給可能な液体燃料系統と、
    前記燃焼室に水を噴射する第一の水噴射ノズルと、
    前記第一の水噴射ノズルに水を供給する第一の水噴射系統と、
    前記液体燃料系統を流下する液体燃料の流量が、前記第一の液体燃料の定格負荷条件における燃料流量よりも大きな範囲で定められた既定量以上の条件において、前記液体燃料系統を流下する液体燃料の一部を前記第一の水噴射系統に分岐させる第一の分岐配管とを備えたことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  2. 請求項1に記載のガスタービン燃焼器において、
    前記第一の分岐配管を流下する液体燃料の流量を測定する燃料流量測定手段と、
    前記第一の水噴射系統を流下する水の流量を測定する水流量測定手段と、
    前記燃料流量測定手段の指示値と前記水流量測定手段の指示値に基づいて前記第一の水噴射系統を流下する水の流量を制御する制御装置とを備えたことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  3. 請求項1又は2に記載のガスタービン燃焼器において、
    前記液体燃料系統が、パイロット燃料系統と、所定の燃料流量以上の条件において燃料が流下するメイン燃料系統とを有し、
    前記メイン燃料系統に噴霧空気を供給するための噴霧空気系統と、
    前記燃焼室に水を噴射する第二の水噴射ノズルと、
    前記第二の水噴射ノズルに水を供給する第二の水噴射系統と、
    前記第二の液体燃料の着火時における燃料流量条件において、前記液体燃料系統を流下する燃料の一部を前記第二の水噴射系統に分岐する第二の分岐配管と、
    前記第二の分岐配管に設けられた、前記液体燃料ノズルに噴霧空気が供給されているときに開となる電磁弁とを備えたことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  4. 請求項3に記載のガスタービン燃焼器において、
    前記燃焼室と、隣接する他の燃焼器の燃焼室とを接続する火炎伝播管を備え、
    前記第二の水噴射ノズルと前記火炎伝播管とが、当該ガスタービン燃焼器の周方向について同位相に設けられていることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  5. 請求項2に記載のガスタービン燃焼器の燃料供給方法において、
    前記第一の分岐配管を流下する液体燃料の流量に比例するように前記水噴射系統を流下する水の流量を調節することを特徴とするガスタービン燃焼器の燃料供給方法。
  6. 請求項1から3の何れか一項に記載のガスタービン燃焼器の燃料供給方法において、
    前記第二の液体燃料として、バイオエタノールを供給することを特徴とするガスタービン燃焼器の燃料供給方法。
JP2012173573A 2012-08-06 2012-08-06 ガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の燃料供給方法 Active JP5877138B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012173573A JP5877138B2 (ja) 2012-08-06 2012-08-06 ガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の燃料供給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012173573A JP5877138B2 (ja) 2012-08-06 2012-08-06 ガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の燃料供給方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014031777A JP2014031777A (ja) 2014-02-20
JP5877138B2 true JP5877138B2 (ja) 2016-03-02

Family

ID=50281789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012173573A Active JP5877138B2 (ja) 2012-08-06 2012-08-06 ガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の燃料供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5877138B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07224688A (ja) * 1994-02-09 1995-08-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービンの燃料供給方法
JPH0921328A (ja) * 1995-07-07 1997-01-21 Senshin Zairyo Riyou Gas Jienereeta Kenkyusho:Kk ガスタービン出力増大方法及びその装置
JP2007033025A (ja) * 2002-08-22 2007-02-08 Hitachi Ltd ガスタービン燃焼器及びガスタービン燃焼器の燃焼方法並びにガスタービン燃焼器の改造方法
JP2008031847A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Hitachi Ltd ガスタービン燃焼器とその運転方法、及びガスタービン燃焼器の改造方法
JP4963406B2 (ja) * 2006-11-16 2012-06-27 一般財団法人電力中央研究所 ガスタービン燃焼器並びにその運転方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014031777A (ja) 2014-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4765646B2 (ja) ガスタービンの制御方法
US6715295B2 (en) Gas turbine pilot burner water injection and method of operation
US9523311B2 (en) Method of operating a gas turbine, and gas turbine with water injection
EP2959128B1 (en) Gas turbine with fuel composition control
JP4659543B2 (ja) ガスタービン燃焼器、その燃料のカーボン化防止方法及びパージ方法
US9739488B2 (en) Gas turbine combustor with two kinds of gas fuel supply systems
JP5618337B2 (ja) ガスタービン燃焼器
JP2015072114A (ja) 連続燃焼装置を備えたガスタービン
JP2008031847A (ja) ガスタービン燃焼器とその運転方法、及びガスタービン燃焼器の改造方法
JP5325819B2 (ja) 液体燃料焚きガスタービン
JP2015087075A (ja) 燃焼装置を備えた機器設備の排ガス再循環燃焼制御方法
EP2580448A2 (en) Gas turbine and method for operating said gas turbine
JP2010054087A (ja) ガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の運転方法
JP5877138B2 (ja) ガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の燃料供給方法
JP2007154701A (ja) ガスタービン燃焼器,ガスタービン燃焼器の改造方法及びその燃料供給方法
KR20200142077A (ko) 가스 터빈의 연소 안정성 개선 시스템 및 방법
JP5877119B2 (ja) ガスタービン燃焼器およびガスタービンの運転方法
JP4386195B2 (ja) 二流体サイクル用低NOx燃焼器とその運転方法
JP5507504B2 (ja) ガスタービン燃焼器
JP2014145322A (ja) ガスタービン燃焼器
US20200018232A1 (en) Independently controlled three stage water injection in a diffusion burner
JP5464376B2 (ja) 燃焼器、ガスタービン及び燃焼器の燃料制御方法
JP5480792B2 (ja) ガスタービンシステム及びガスタービンの加湿制御方法
RU2818739C2 (ru) Сопло с низкими выбросами, камера сгорания для двухкомпонентного горючего с низкими выбросами и газотурбогенераторный агрегат
WO2024043268A1 (ja) ガスタービン及びガスタービン設備

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140123

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140224

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140225

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140227

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20140827

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5877138

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250