JP5877136B2 - パーキングブレーキ機構および電動パーキングブレーキ - Google Patents
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Description
この時、第1ブレーキシューおよび第2ブレーキシューは、アンカ部と反対側(一般にアジャスタの側)には拡開機能がないため、ブレーキドラムの内周面に対する密着性が不足する場合がある。
その結果、パーキング制動力発生までに、第2ブレーキシューの出口側がアンカ部に当接する方向に、第1ブレーキシューおよび第2ブレーキシューが微小変位し、パーキング制動力が生じるときにブレーキトルクが低下して所謂緩み現象が発生する場合があった。
しかしながら、上述した拡開ロック505は、リーディングトレーリング式ドラムブレーキのホイールシリンダに類似するボディハウジングであるハウジング510とピストンである第1加圧部材509および第2加圧部材511を備える必要があり、リンクもしくはストラットによりシュー拡開を行う構造への転用が困難であると共に構造が複雑となってコストアップを招く。
(1) ブレーキドラムの内周面に沿って配置され、一端側がシュー拡開機構からの入力側とされる第1ブレーキシューと、前記第1ブレーキシューと対向して前記ブレーキドラムの内周面に沿って配置され、他端側が前記第1ブレーキシューの他端側にアジャスタを介して連結される第2ブレーキシューと、バッキングプレートに装備され、前記第1ブレーキシューの一端側及び前記第2ブレーキシューの一端側に当接されるアンカ部と、前記第1ブレーキシューの第1ウエブ上に回転自在に支持され、レバー回転側一端部が前記シュー拡開機構に当接する蓄勢レバーと、前記蓄勢レバーのレバー回転側他端部と前記第1ブレーキシューとの間に配設され、前記蓄勢レバーのレバー回転側他端部を回転方向に弾性付勢して前記第1ブレーキシューに設けられた固定部に当接させる弾性部材と、を備え、前記第1ブレーキシューの一端側と前記シュー拡開機構との間に所定の間隙が設けられることを特徴とするパーキングブレーキ機構。
そこで、パーキングブレーキの操作終了時、デュオサーボ式ドラムブレーキの自己倍力効果によってパーキング制動力発生までに第1ブレーキシューの一端側と第2ブレーキシューの一端側との距離が拡張しても、蓄勢レバーは弾性部材の残留拡開力により必要なブレーキトルクを発生させることができる。
従って、上記パーキングブレーキ機構は、簡単な構造の蓄勢レバー及び弾性部材によって、リンクもしくはストラットによりシュー拡開を行うシュー拡開機構に対しても、弾性部材の残留拡開力により必要なブレーキトルクを発生させることができる。
図1〜図5に示すように、本発明の第1実施形態に係るパーキングブレーキ機構を構成するドラムブレーキ11は、所謂デュオサーボ式ドラムブレーキと呼ばれるものであり、ディスクブレーキの内部にパーキングブレーキとして組み込まれる。ドラムブレーキ11は、バッキングプレート13が車輪の回転軸心に対して略垂直となる姿勢で車体に一体的に固設される。バッキングプレート13の周囲には、ディスクブレーキ用バックプレート90が設けられている。バッキングプレート13には、それぞれ略円弧形状を成している一対のブレーキシューである第1ブレーキシュー15および第2ブレーキシュー17が左右の外周縁に略沿って配設される。
第1ブレーキシュー15および第2ブレーキシュー17は、それぞれが第1リム19、第1ウエブ21、第2リム23、第2ウエブ25からなる断面T形部材で形成される。第1リム19及び第2リム23の外側には、第1ライニング27及び第2ライニング29が固定される。
レバー部材37は金属板にて構成されており、第2ブレーキシュー17と係合させられる係合部41(凹部)が設けられている。また、レバー部材37の他端部にはケーブル掛止部38が設けられ、パーキングケーブル40の先端に固設された掛止部材が掛止される。
ケーシング39は、2枚の金属板を略U字形状に曲げ加工したもので、その内側にレバー部材37が配設されているとともに、連結ピン35と反対の他端部は互いに密着するように内側へ曲げられて一体的に重ね合わされ、第1ブレーキシュー15と係合させられる係合部41(凹部)が設けられている。また、このケーシング39には、所定形状に曲げ形成された板バネ43が装着される。
これら蓄勢レバー67、第1ピン65、弾性部材73、第2ピン79および間隙81は、本第1実施形態に係るトルク低下抑制機構83を構成している。
本第1実施形態に係るパーキングブレーキ機構を構成するドラムブレーキ11では、取り付け状態において、第1ブレーキシュー15に回転可能に設けられた蓄勢レバー67と第1ブレーキシュー15との間に配設した弾性部材73により、蓄勢レバー67はレバー回転側他端部71が弾性付勢されて第1ブレーキシュー15の第1リム19に押しつけられ、レバー回転側一端部69がシュー拡開機構31のケーシング39と当接している。この状態で、第1ブレーキシュー15の一端側とシュー拡開機構31のケーシング39との間には所定の間隙81が設けられる。
ケーシング39は、この移動によって蓄勢レバー67を図6の右方へ押圧する。ケーシング39に押圧された蓄勢レバー67は、第1ピン65及び弾性部材73を介して第1ブレーキシュー15の一端側を拡開する。
従って、本第1実施形態に係るパーキングブレーキ機構を構成するドラムブレーキ11は、簡単な構造の蓄勢レバー67及び弾性部材73によって、ケーシング39によりシュー拡開を行うシュー拡開機構31に対しても、弾性部材73の残留拡開力により必要なブレーキトルクを発生させることができる。
即ち、この蓄勢レバー67の回転領域では、パーキング制動力が弾性部材73の残留拡開力によって補償され、ドラムブレーキ11のパーキング制動力が確実に保持される。そこで、本第1実施形態のドラムブレーキ11は、パーキング制動力が生じる時に緩みによる制動力の低下が緩和され、パーキング時の停止性能が向上する。
電動パーキングブレーキによれば、バッキングプレート13の裏側面89に配設したモータギアユニット100によってパーキングケーブル40が引っ張られることによって、電動によりシュー拡開機構31が作動可能となる。
図8〜図13に示すように、本第2実施形態に係るパーキングブレーキ機構を構成するドラムブレーキ111は、上記第1実施形態に係るドラムブレーキ11と同様に、所謂デュオサーボ式ドラムブレーキと呼ばれるものであり、ディスクブレーキの内部にパーキングブレーキとして組み込まれる。なお、上記第1実施形態に示したドラムブレーキ11の構成部材と同等の構成部材には、同一の符号を付し重複する説明は省略する。
図8及び図13に示すように、シュー拡開機構119は、パーキングブレーキレバー101が一方向へ回動させられることにより、第1ブレーキシュー15と第2ブレーキシュー17との一方の隣接端間に跨がって配設されたストラット110を介して機械的に一対の第1ブレーキシュー15および第2ブレーキシュー17を離間させる。アンカ部45に支持された第1ブレーキシュー15および第2ブレーキシュー17の一端側の間には、それぞれ引張コイルスプリング151が配設されている。
本第2実施形態に係るドラムブレーキ111では、取り付け状態において、第1ブレーキシュー15に回転可能に設けられた蓄勢レバー67と第1ブレーキシュー15との間に配設した弾性部材73により、蓄勢レバー67はレバー回転側他端部71が弾性付勢されて第1ブレーキシュー15の第1リム19に押しつけられ、レバー回転側一端部69がシュー拡開機構119のストラット110の第1シュー係合部113と当接している。この状態で、第1ブレーキシュー15の一端側とシュー拡開機構119のストラット110の第1シュー係合部113との間には所定の間隙81が設けられる。
すると、パーキングブレーキレバー101がピン107の図13中左まわりに回動させられることにより第2ブレーキシュー17が外側(図13の左方向)へ押し出され、図示しないブレーキドラムの内周面に押圧される。このブレーキドラムからの反力でストラット110が図13の右方向へ移動させられる。
ストラット110は、この移動によって蓄勢レバー67を図13の右方へ押圧する。ストラット110に押圧された蓄勢レバー67は、第1ピン65及び弾性部材73を介して第1ブレーキシュー15の一端側を拡開する。
従って、本第2実施形態に係るパーキングブレーキ機構を構成するドラムブレーキ111は、簡単な構造の蓄勢レバー67及び弾性部材73によって、パーキングブレーキレバー101及びストラット110によりシュー拡開を行うシュー拡開機構119に対しても、弾性部材73の残留拡開力により必要なブレーキトルクを発生させることができる。
即ち、この蓄勢レバー67の回転領域では、パーキング制動力が弾性部材73の残留拡開力によって補償され、ドラムブレーキ111のパーキング制動力が確実に保持される。そこで、本第2実施形態のドラムブレーキ111は、パーキング制動力が生じる時に緩みによる制動力の低下が緩和され、パーキング時の停止性能が向上する。
電動パーキングブレーキによれば、バッキングプレート13の裏側面89に配設したモータギアユニット100によってパーキングケーブル40が引っ張られることによって、電動によりシュー拡開機構119が作動可能となる。従って、ドラムブレーキ111を容易に電動化できる。
13…バッキングプレート
15…第1ブレーキシュー
17…第2ブレーキシュー
19…第1リム(固定部)
21…第1ウエブ
23…第2リム
25…第2ウエブ
31…シュー拡開機構
65…第1ピン
67…蓄勢レバー
69…レバー回転側一端部
71…レバー回転側他端部
72…係合突起
73…弾性部材
79…第2ピン
81…間隙
Claims (3)
- ブレーキドラムの内周面に沿って配置され、一端側がシュー拡開機構からの入力側とされる第1ブレーキシューと、前記第1ブレーキシューと対向して前記ブレーキドラムの内周面に沿って配置され、他端側が前記第1ブレーキシューの他端側にアジャスタを介して連結される第2ブレーキシューと、バッキングプレートに装備され、前記第1ブレーキシューの一端側及び前記第2ブレーキシューの一端側に当接されるアンカ部と、前記第1ブレーキシューの第1ウエブ上に回転自在に支持され、レバー回転側一端部が前記シュー拡開機構に当接する蓄勢レバーと、
前記蓄勢レバーのレバー回転側他端部と前記第1ブレーキシューとの間に配設され、前記蓄勢レバーのレバー回転側他端部を回転方向に弾性付勢して前記第1ブレーキシューに設けられた固定部に当接させる弾性部材と、を備え、
前記第1ブレーキシューの一端側と前記シュー拡開機構との間に所定の間隙が設けられることを特徴とするパーキングブレーキ機構。 - 請求項1に記載のパーキングブレーキ機構であって、
前記蓄勢レバーが、前記第1ウエブに立設された第1ピンを中心に回転自在に支持され、
前記弾性部材が、前記蓄勢レバーのレバー回転側他端部に突設された係合突起と前記第1ウエブに立設された第2ピンとにそれぞれ両端部を係止させるU字状の板ばねにより形成することを特徴とするパーキングブレーキ機構。 - 請求項1又は2に記載のパーキングブレーキ機構を備える電動パーキングブレーキであって、前記バッキングプレートの裏側面には、前記シュー拡開機構に接続されたパーキングケーブルを引っ張り駆動する駆動機構が配設されていることを特徴とする電動パーキングブレーキ。
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