JP5876875B2 - 腸溶性硬質カプセルの製造方法 - Google Patents

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Description

本出願は、ここにその開示内容の全体を参考文献として合体させる、韓国特許庁への2010年6月11日出願の韓国特許出願第10-2010-0055470号の利益を請求するものである。
本発明は、腸溶性硬質カプセルの製造方法及び腸溶性硬質カプセルに関する。より詳細には、腸溶性基剤、カプセル成形補助剤、及び中和剤を含む腸溶性硬質カプセル用水性組成物を使用する腸溶性硬質カプセルの製造方法、及びその方法によって製造された腸溶性硬質カプセルに関する。
医薬及び健康機能食品等に使用されるカプセルは、通常、ゼラチン及びヒドロキシプロピルメチルセルロース(hydroxypropyl methyl cellulose;HPMC)を基剤として製造される。
ゼラチンカプセルの長所は、高い産業生産性及び価格競争力を有するということである。しかし、含有水分が10重量%以下である場合には、可塑性を失い、耐衝撃性が著しく弱化するという短所も有している。また、最近、ゼラチンの使用が、狂牛病等の問題によって制限を受けている。このため、ゼラチンを使用しない植物性素材であるHPMCカプセルが脚光を浴びている。
一般的に、硬質カプセルの製造方法は、ゲル特性によって、冷却ゲル化法及び熱ゲル化法の2つの方法に大別される。
まず、冷却ゲル化法は、常温でゲルになるゼラチンで製造された溶液や、またはカラギーナン、寒天、アルギン酸ナトリウム、ゲランガム、ペクチン等、常温でゲルになる物質を含むHPMC溶液を加熱する段階と、加熱した溶液を高温に維持して熟成させる段階と、熟成した溶液に、冷やしたモールドピン(mold pin)を浸漬させて、モールドピンに一定量の溶液を塗布する段階と、モールドピンを溶液から取り出し、直ちに約20℃の冷風をモールドピン上の溶液に吹き付けてゲルを形成する段階と、そのゲルを乾燥させる段階とを含む。カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、ゲランガム、ペクチン等のゲル化剤は、カリウム、カルシウム、ナトリウム等の金属イオンと結合してゲル形成能が増大するため、冷却ゲル化法によるカプセル製造時に広く使用されている。しかし、カラギーナンのような異物が添加されたカプセルを経口投与する場合には、前記異物が胃液内や腸液内に存在する金属塩類と再反応し、カプセル構成成分間の結着力が強化され、崩解(disintegration)がなされないという問題がある。
次に、熱ゲル化法は、HPMC溶液を高温に加熱する場合、HPMCがゲル化される特性を利用するものである。常温以上の温度を維持するHPMC溶液に、高温のモールドピンを浸漬し、その熱によって、当該モールドピンに塗布された溶液中のHPMCを熱ゲル化させて硬質カプセルを製造する方法である。
しかし、これらのカプセルは、経口投与される製剤として、胃液内で崩解して体内に吸収されるから、そのようなカプセルに充填される医薬や健康機能食品の主原料及び賦形剤等が酸に不安定であったり、胃に刺激を与えたり、またはそれらから発生した臭い等が逆流する場合には使用しにくく、この場合には通常、カプセル充填後にその表面に腸溶性基剤をコーティングし、腸溶性機能を付与している。
しかし、カプセルに腸溶性基剤をコーティングする場合には、追加工程が必要となり、生産コストが高くなる。さらには、コーティング液中の有機溶媒等が、コーティング後にカプセル表面に残留する可能性が高く、場合によっては、コーティングによって、カプセルの識別コードが見えなくなったり、コーティングの前と比較して、外見上カプセルの質が低下したように見えたりする。
このため、多くのカプセル研究者らは、様々な腸溶性硬質カプセルの開発を試み、腸溶性機能を有する様々なカプセルを開発してきた。しかし、高い品質と、高い産業生産性とを兼ね備えた腸溶性硬質カプセルは、未だ商業化されていない。
本発明は、腸溶性基剤、カプセル成形補助剤、及び中和剤を含む水性組成物を使用する、腸溶性硬質カプセルの製造方法を提供する。
また、本発明は、その腸溶性硬質カプセルの製造方法によって製造された腸溶性硬質カプセルを提供する。
本発明の一側面によれば、常温で、腸溶性基剤、カプセル成形補助剤、及び中和剤を水に溶解させて水性組成物を製造する段階と、前記水性組成物を、前記水性組成物のゲル化開始温度より高い第1温度まで加熱する段階と、前記加熱された水性組成物を、前記ゲル化開始温度より低い第2温度まで冷却する段階と、前記ゲル化開始温度より高い第3温度に加熱したモールドピンを、前記水性組成物内に浸漬させる段階と、前記モールドピンを前記水性組成物から取り出し、前記モールドピン上に形成された膜を得る段階と、前記膜を、前記ゲル化開始以上の第4温度で第1時間の間維持し、前記モールドピン上に固着させる段階と、前記固着された膜を第5温度で第2時間の間乾燥させてカプセルシェル(capsule shell)を得る段階と、を含む腸溶性硬質カプセルの製造方法が提供される。
前記第1温度は、前記ゲル化開始温度より1〜20℃高くても良い。
前記第2温度は、前記ゲル化開始温度より15〜40℃低くても良い。
前記第3温度は、前記ゲル化開始温度より10〜40℃高くても良い。
前記第4温度は60〜80℃であり、前記第1時間は1〜15分であっても良い。
前記第5温度は20〜40℃であり、前記第2時間は30〜60分であっても良い。
前記腸溶性基剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(hydroxypropyl methyl cellulose phthalate;HPMCP)及びヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(hydroxypropyl methyl cellulose acetate succinate;HPMCAS)からなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含んでも良い。
前記カプセル成形補助剤は、セルロースエーテルを含んでも良い。
前記セルロースエーテルは、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(hydroxypropyl methyl cellulose;HPMC)及びメチルセルロース(methyl cellulose;MC)からなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含んでも良い。
前記中和剤は、塩基性物質であっても良い。
前記腸溶性基剤の含量は、前記水性組成物の全重量を基準として、8〜25%であっても良い。
前記カプセル成形補助剤の含量は、前記水性組成物の総重量を基準として、1〜12%であっても良い。
前記中和剤の含量は、前記水性組成物の総重量を基準として、0.5〜5%であっても良い。
前記水性組成物の製造時、前記水性組成物の総重量を基準として、0.01〜1.0%の乳化剤をさらに水に添加しても良い。
前記水性組成物の製造時、前記水性組成物の総重量を基準として、0.1〜4.0%の可塑剤をさらに水に添加しても良い。
本発明の他の側面によれば、上述した各製造方法によって製造された腸溶性硬質カプセルが提供される。
本発明の一実施形態によれば、腸溶性基剤、カプセル成形補助剤、及び中和剤を含む水性組成物を使用する腸溶性硬質カプセルの製造方法及びその製造方法によって製造された高品質の腸溶性硬質カプセルが提供される。得られる腸溶性カプセルは、従来の硬質カプセルと類似の規格及び機能を有し、胃液条件(pH1.2近辺)では、2〜4時間の間、崩解及び溶出せず、小腸液条件(pH6.8近辺)では、10分以内の短時間で崩解及び溶出する腸溶性機能を有する。また、この腸溶性カプセルは、従来の装備をそのまま使用して製造することができる。水性組成物は、生産に即座に適用可能な物理学的特性及び工程条件を有することによって、商業的量産が可能である。
本発明の一実施形態による腸溶性硬質カプセルの製造方法によって腸溶性硬質カプセルを製造する際の、各段階での水性組成物の温度と粘度との関係を示したグラフ 実施例1の製造方法によって腸溶性硬質カプセルを製造する際の、各段階での水性組成物の温度と粘度との関係を示したグラフ 実施例2の製造方法によって腸溶性硬質カプセルを製造する際の、各段階での水性組成物の温度と粘度との関係を示したグラフ 比較例1の製造方法によって腸溶性硬質カプセルを製造する際の、各段階での水性組成物の温度と粘度との関係を示したグラフ
図1を参照しつつ、本発明の一実施形態による腸溶性硬質カプセルの製造方法について詳細に説明する。
本発明の一実施形態による腸溶性硬質カプセルの製造方法は、下記の段階を含む。
第一の段階は、常温(例えば、20〜30℃)で、腸溶性基剤、カプセル成形補助剤、及び中和剤等を水に添加し、水性組成物を製造する段階である。本明細書において、「水性組成物」とは、腸溶性基剤、カプセル成形補助剤、及び中和剤のうち少なくとも1つが、水に少なくとも部分的に溶解され、及び/又は、少なくとも部分的にゲル化された状態で存在する組成物を意味する。
腸溶性基剤は、胃液のpH条件(pH1.2近辺)では、2〜4時間以上溶解せず、小腸液のpH条件(pH6.8近辺)では、10分以内の短時間以内に溶解する特性を有する。腸溶性基剤は、HPMCP及びHPMCASからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含んでも良い。HPMCPの例としては、三星精密化学株式会社のHPMCP HP−55(メトキシ基含量:18〜22重量%、ヒドロキシプロポキシ基含量:5〜9重量%、フタリル基含量:27〜35重量%、200731 Type、粘度範囲:32〜48cSt(センチストークス))、HPMCP HP−55S(メトキシ基含量:18〜22重量%、ヒドロキシプロポキシ基含量:5〜9重量%、フタリル基含量:27〜35重量%、200731 Type、粘度範囲:136〜204cSt)、及びHPMCP HP−50(メトキシ基含量:20〜24重量%、ヒドロキシプロポキシ基含量:6〜10重量%、フタリル基含量:21〜27重量%、220824 Type、粘度範囲:44〜66cSt)がある。本明細書において、「粘度」とは、;Anton Paar社製Anton−Paar MCR 301(加熱速度:2℃/分、スピンドルNo.;CP 27 8009、RPM(せん断速度):1/秒)を使用して測定された粘度を意味する。また、特に「HPMCPの粘度」とは、上記のようにして測定されたHPMCの20重量%水溶液の粘度を意味する。ここで、「メトキシ基の含量」、「ヒドロキシプロポキシ基の含量」及び「フタリル基の含量」とは、それぞれHPMCPまたはHPMCASにおいて、各置換体が占める重量比を意味する。腸溶性基剤の含量は、水性組成物の総重量を基準として、8〜25%、例えば、12〜21%であっても良い。このとき、水性組成物の粘度は、常温で、1,000〜3,000cps(センチポアズ)であっても良い。腸溶性基剤の含量が上記の範囲内であれば、水性組成物の粘度が適切であり、この組成物で製造されたカプセルの被膜が適当な厚みを有し、カプセルは優れた腸溶性機能を有する。
カプセル成形補助剤は、壊れやすい腸溶性カプセル被膜の弾性及びカプセルの成形性を向上させ、水性組成物のゲル化開始温度を、商業的生産に適用可能な温度範囲(例えば、20〜70℃)に調節するためのものである。カプセル成形補助剤は、セルロースエーテルを含んでも良い。本明細書において、「ゲル化開始温度」とは、水性組成物を加熱しつつ、その粘度を測定するとき、温度が上昇することにより、下降していた粘度が上昇し始める時点の温度を意味する。セルロースエーテルは、HPMC及びMCからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含んでも良い。HPMCは、ヒドロキシプロポキシ基の含量が4〜12重量%、例えば、4〜7.5重量%であり、メトキシ基の含量が19〜30重量%、例えば、27〜30重量%であっても良い。ここで、「ヒドロキシプロポキシ基の含量」及び「メトキシ基の含量」とは、それぞれHPMCにおいて、各置換体が占める重量比を意味する。また、HPMCの2重量%水溶液の粘度は、3〜50cps、例えば、3〜15cpsであっても良い。また、カプセル成形補助剤の含量は、水性組成物の総重量を基準として、1〜12%、例えば、3〜10%であっても良い。カプセル成形補助剤の含量が上記の範囲内であれば、カプセルの成形性は良好であり、製造されたカプセルの弾性及び腸溶性機能も良好である。
中和剤は、腸溶性基剤を可溶化させるためのものであり、例えば水酸化ナトリウム、アンモニア水、水酸化カリウム、及び水酸化カルシウムのような塩基性物質であっても良い。中和剤は、ゲル化開始温度に影響を与え得る。また、中和剤の含量は、水性組成物の総重量を基準として、0.5〜5%、例えば、1〜2.5%であっても良い。中和剤の含量が上記の範囲内であれば、腸溶性基剤が容易に可溶化されるだけではなく、これを含む水性組成物は適当なpHを有し、製造されたカプセルの腸溶性機能も良好である。
水性組成物は、カプセル成形性を向上させるための乳化剤をさらに含むことができる。乳化剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム(sodium lauryl sulfate;SLS)、ショ糖脂肪酸エステル(sugar ester;SE)、及びこれらの混合物を使用することができる。特に、SLSは、カプセル成形能を大きく向上させることができる。乳化剤の含量は、水性組成物の総重量を基準として、0.01〜1.0%、例えば、0.05〜0.5%であっても良い。乳化剤の含量が上記の範囲内であれば、モールドピンに塗布された際の水性組成物のロール性が低下して成形性に優れる。また、製造されたカプセルは品質が良好であり、服用時の胃腸障害の発生が抑制される等、安全性にも優れる。
水性組成物は、カプセルの被膜強度を向上させるための可塑剤をさらに含むことができる。可塑剤としては、グリセリン、還元水飴(hydrogenated corn syrup)、クエン酸トリエチル(triethylcitrate;TEC)、トリアセチン(triacetin;TA)、ポリエチレングリコール(polyethylene glycol;PEG)及びプロピレングリコール(propylene glycol;PG)からなる群から選択された少なくとも1種の化合物を使用することができる。また、可塑剤の含量は、水性組成物の総重量を基準として、0.1〜4.0%、例えば、0.2〜2.0%であっても良い。可塑剤の含量が上記の範囲内であれば、被膜に適当な可塑性を付与することができ、透明度及び強度に優れたカプセルを得ることができる。
このように製造された水性組成物のpHは4.5〜6.5であり、粘度は、常温で、1,000〜3,000cps、例えば、1,500〜2,500cpsであっても良い。水性組成物のゲル化開始温度は、腸溶性基剤、カプセル成形補助剤、及び中和剤の混合の比率に応じて変化する。水性組成物のゲル化開始温度は、例えば、40〜60℃の範囲に調節され得る。水性組成物は、二酸化チタン、及び、例えば鉱物性色素、天然色素、タール色素等の色素のうちの少なくとも1つを、さらに含むことができる。
第二の段階は、水性組成物を、そのゲル化開始温度より高い第1温度(すなわち、ゲル化温度)まで加熱する段階である。
第三の段階は、加熱された水性組成物を、ゲル化開始温度より低い第2温度(すなわち、浸漬可能温度)まで冷却する段階である。
第四の段階は、ゲル化開始温度より高い第3温度に加熱したモールドピンを、水性組成物内に浸漬させる段階である。
第五の段階は、モールドピンを水性組成物から取り出し、モールドピン上に形成された膜を得る段階である。
第六の段階は、得られた膜を、ゲル化開始温度以上の第4温度で第1時間の間維持し、モールドピン上に固着させる段階である。
第七の段階は、固着された膜を第5温度で第2時間の間乾燥させ、カプセルシェルを得る段階である。
具体的には、上述した腸溶性硬質カプセルの製造方法は、下記の4種の主要な要素によって特徴付けられる。
第一の要素は、ゲル化温度(すなわち、第1温度)である。本発明の水性組成物のゲル化温度は、そのゲル化開始温度より高い。すなわち、常温で製造された水性組成物は、ゲル化温度まで加熱されることにより、少なくとも部分的にゲル化される。水性組成物のゲル化は、モールドピン上に形成された水性組成物のフロー性に大きな影響を与え、また、被膜形成を安定化させる。水性組成物のゲル化温度は、そのゲル化開始温度より約1〜20℃、例えば、約5〜10℃高くても良い。水性組成物のゲル化温度(第1温度)が上記の範囲内であれば、熱エネルギーを過度に消費することなく、比較的短時間で適正厚の被膜を得ることができる。
第二の要素は、浸漬可能温度(すなわち、第2温度)である。ここで、「浸漬可能温度」とは、浸漬されたモールドピンを、適当な厚み(例えば、約0.1〜0.15mm)を有する均一な被膜のカプセルを得ることができる水性組成物の温度を意味する。水性組成物の浸漬可能温度は、そのゲル化開始温度より約15〜40℃、例えば、約20〜35℃低くても良い。浸漬可能温度(第2温度)が上記の範囲内であれば、適正厚の均一な被膜のカプセルを得ることができる。すなわち、浸漬可能温度の水性組成物内にモールドピンを浸漬する場合、適当な厚み及び均一な被膜のカプセルを得ることができる。これは、水性組成物が、浸漬可能温度で適当な粘度を有するからである。また、水を添加することで、水性組成物の温度は浸漬可能温度に維持され、また、水性組成物の粘度は適切に調節される。これにより、製造されるカプセルの被膜厚を適切に調節することができる。一方、第1温度から第2温度まで冷却する過程中の水性組成物の粘度は、ゲル化温度付近で最大値を示し、その後、第2温度に近接するにしたがって急激に低下する。図1において、水性組成物の最大粘度及びそのときの水性組成物の温度をグラフ上に表示した点を「最高点」と称する。また、図1で、最高点に達した水性組成物を冷却するとき、水性組成物の粘度が最小になる瞬間での水性組成物の粘度及びそのときの水性組成物の温度をグラフ上に表示した点を「最低点」と称する。本明細書において、浸漬可能温度は、「水性組成物の粘度が、約3,000mpa・s以下から最低点での粘度までの区間に対応する水性組成物の温度」と定義される。
第三の要素は、モールドピンの温度である。水性組成物への浸漬前に予め加熱されるモールドピンの温度は、カプセルの被膜厚を決定するための重要な要素である。カプセルの被膜厚は、モールドピンの温度を変更することによって調整することができる。すなわち、モールドピンの温度を下げることによって、被膜厚を薄くすることができ、これとは逆に、モールドピンの温度を上げることによって、被膜厚を厚くすることができる。モールドピンの温度は、カプセルの大きさに依存する。しかしながら、モールドピンの温度は、水性組成物のゲル化開始温度より、約10〜40℃高い温度(第3温度)に維持され得る。第3温度が上記の範囲内であれば、適当な被膜厚を有するカプセルを得ることができる。
第四の要素は、乾燥温度である。乾燥温度は、モールドピンに塗布された水性組成物のフロー性を制御する役割を担う。一般的には、モールドピンに塗布された水性組成物は、浸漬後に乾燥器に移送され、乾燥過程を経る。乾燥過程の初期には、乾燥温度を、ゲル化開始温度以上の温度(第4温度)、すなわちゲル化開始温度に等しいかそれよりも高い温度で、所定時間(第1時間)の間維持させ、モールドピン上の水性組成物が流れ落ちないように完全に固着させる。第4温度は、約60〜80℃である。第1時間は、約1〜15分、例えば約8分である。第4温度及び第1時間がそれぞれ上記の範囲内であれば、亀裂のないカプセルを得ることができる。その後、水性組成物が固着されたモールドピンを、乾燥器内において、第5温度で第2時間の間放置し、カプセル(すなわち、固着された水性組成物)を完全に乾燥させる。第5温度は、約20〜40℃であり、第2時間は、約30〜60分である。第5温度及び第2時間がそれぞれ上記の範囲内であれば、変形及び亀裂がなく、強度に優れたカプセルを得ることができる。
上述した4種の要素を適切に調節することにより、商用化されている他のカプセル剤に類似した品質を有する腸溶性硬質カプセルを製造することができる。上述した製造方法によって製造された腸溶性硬質カプセルは、医薬品及び健康機能食品等、多様な用途に使用することができる。
以下、実施例を挙げて、本発明についてさらに詳細に説明する。しかし、これらの実施例は単なる説明のためのものであり、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるわけではない。
[実施例1〜2及び比較例1]
(水性組成物の製造&水性組成物の温度と粘度との関係)
HPMCP(三星精密化学株式会社、HPMCP HP−55)13.77重量%、HPMC 2906(三星精密化学株式会社、AnyCoat−C BN4)5.7重量%、NaOH 1.17重量%、及び水79.36重量%を混合して水性組成物を製造した。この水性組成物の温度を20℃に維持した。その後、水性組成物を常温(下記の表1に示されるそれぞれの熟成温度)で12時間熟成させ、そのゲル化開始温度(49℃)より高いか、または低い温度(実施例1,2,比較例1毎に異なる、ゲル化温度またはゲル化開始前温度;表1を参照)まで加熱した。その後、少なくとも部分的にゲル化され、またはゲル化されていない水性組成物を、20℃まで冷却した。各段階毎に水性組成物の粘度を測定し、実施例1,2及び比較例1の、水性組成物の温度と粘度との関係を図2〜図4にそれぞれ示した。また、図2〜図4における、最低点及び最高点での水性組成物の温度及び粘度を抜粋して表1に示した。図2〜図4において、矢印は、水性組成物の熱処理の進行方向を示している。このとき、粘度測定は、Anton paar社製MCR 301(加熱速度:2℃/分、スピンドル No.:CP 27 8009、RPM(せん断速度):1/秒)を使用して行った。
Figure 0005876875
図2〜図4を参照すれば、実施例1,2では、水性組成物の温度と粘度との座標点を連結した線が閉曲線を形成することが分かる。これに対して、比較例1では、水性組成物の温度と粘度との座標点を連結した線はほぼ一直線状になることが分かる。
また、表1を参照すれば、実施例1,2では、浸漬可能温度がある一定の温度幅を有しているのに対して、比較例1では、浸漬可能温度が1点だけで存在することが分かる。また、実施例1,2では、ゲル化温度が高くなるにしたがって浸漬可能温度が低くなることが分かる。このことは、ゲル化温度を調節することにより、浸漬可能温度を調節することができるということを示している。
実施例1,2のように、水性組成物をそのゲル化開始温度より高い温度に加熱し、少なくとも部分的にゲル化させた後、少なくとも部分的にゲル化された水性組成物をさらに浸漬可能温度に冷却して液化させ、液化されて少なくとも部分的にゲル化された水性組成物にモールドピンを浸漬してカプセルを成形する場合には、適当な厚み及び均一な被膜を有するカプセルを得ることができる。これは、後述する実施例3〜15で確認された。一方、比較例1のように、水性組成物を、そのゲル化開始温度より低い温度に加熱した後、浸漬可能温度に冷却してカプセルを成形する場合には、被膜は不均一であり、また、非常に薄くてカプセル成形が困難である。これは、後述する比較例2で確認された。
[実施例3〜15及び比較例2]
下記の表2に列挙された水性組成物を以下の方法によって製造し、下記の表3に列挙された条件で腸溶性カプセルを製造した。その後、製造されたそれぞれのカプセルを胃液のpHと同程度のpH1.2の試験液に最長2時間まで浸漬し、崩解するか否かを観察した。また、小腸液のpHと同程度のpH6.8の試験液に浸漬して崩解時間を測定した。その試験結果を表3に示した。
(水性組成物の製造)
水に、中和剤、乳化剤、可塑剤、及び任意に色素を投入し、腸溶性基剤及びカプセル成形補助剤をさらに添加して溶解させた後、常温(熟成温度)で12時間熟成させ、表2に列挙された水性組成物を製造した。
(腸溶性カプセルの製造)
水性組成物を、ゲル化温度(実施例3〜15)またはゲル化開始前温度(比較例2)まで加熱した。その後、水性組成物を、そのゲル化開始温度より低い温度(熟成温度)に冷却した。その後、水性組成物のゲル化開始温度より高い温度(モールドピンの温度)まで予め加熱されたモールドピン(TECHNOPHAR社製造、pin #0)を水性組成物に浸漬し、モールドピンに水性組成物を塗布(被覆)した。この工程中、モールドピンに塗布された水性組成物は、少なくとも部分的にゲル化していた。次に、モールドピンを、水性組成物から取り出した。続いて、水性組成物が塗布されたモールドピンを、70℃の温度に5分間維持させ、30℃で45分間乾燥させた。
Figure 0005876875
Figure 0005876875
なお、カプセルの性状は、以下に示すような基準で評価した。また、崩解試験は、大韓薬典第9改正(Korean Pharmacopoeia 9th ed)に規定される崩解試験法に依拠して行った。
<カプセルの透明性>
乾燥が完了したカプセルを蛍光灯に映して見たときの濁度を肉眼観察し、下記のように3等級で評価した。
◎:澄んで見えた
○:若干濁って見えた(カプセル面がわずかに粗く見え、または、未溶解の不純物が見られた)
△:濁って見えた
<成形時のゲル化力>
ピンを溶液から取り出して常温に置いたとき(t=0)からの、塗布された溶液が流れ始めた時間(t=t)を測定し、下記のように3等級で評価した。
◎:60秒以上流れなかった
○:30〜60秒の間に流れ始めた
△:30秒以内に流れ始めた
<弾性>
乾燥が完了したカプセル10個を手で強く5回押し付けたときに割れたカプセルの数を数え、下記のように3等級で評価した(25℃、60%RH)。
◎:0〜2個
○:3〜5個
△:5個を超える
表3を参照すれば、実施例3〜15で製造されたカプセルは、いずれも胃液条件では少なくとも2時間は崩解しないが、小腸液条件では5分以内に崩解することが分かる。このことは、実施例3〜15のカプセルが腸溶性機能を有することを示している。また、実施例3〜15のカプセルは、その透明性、成形時のゲル化力、及びフィルム弾性のいずれの点でも良好な性状(特性)を有していることが分かる。これに対して、比較例2のカプセルは、透明性には優れるが、成形時のゲル化力及びフィルム弾性の点では劣っていることが分かる。
以上、図面及び実施例を参照しつつ、本発明による好ましい実施例について説明した。しかし、これらは例示的なものに過ぎず、当業者であれば、今後多様な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解できるであろう。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲に基づいて画定される。

Claims (12)

  1. 常温で、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)及びヒドロキ
    シプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(HPMCAS)からなる群から選
    択された少なくとも1種の化合物を含む腸溶性基剤、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
    ス(HPMC)及びメチルセルロース(MC)からなる群から選択された少なくとも1種
    の化合物を含むカプセル成形補助剤、並びに中和剤を水に溶解させて水性組成物を製造す
    る段階と、
    前記水性組成物を、前記水性組成物のゲル化開始温度より高い第1温度まで加熱する段
    階と、
    前記加熱された水性組成物を、前記ゲル化開始温度より低い第2温度まで冷却する段階
    と、
    前記ゲル化開始温度より高い第3温度に加熱したモールドピンを、前記水性組成物内に
    浸漬させる段階と、
    前記モールドピンを前記水性組成物から取り出し、前記モールドピン上に形成された膜
    を得る段階と、
    前記膜を、前記ゲル化開始温度以上の第4温度で第1時間の間維持し、前記モールドピ
    ン上に固着させる段階と、
    前記固着された膜を第5温度で第2時間の間乾燥させてカプセルシェルを得る段階と、
    を含む腸溶性硬質カプセルの製造方法。
  2. 前記第1温度は、前記ゲル化開始温度より1〜20℃高い請求項1に記載の腸溶性硬質
    カプセルの製造方法。
  3. 前記第2温度は、前記ゲル化開始温度より15〜40℃低い請求項1又は2に記載の腸
    溶性硬質カプセルの製造方法。
  4. 前記第3温度は、前記ゲル化開始温度より10〜40℃高い請求項1から3のいずれか
    一項に記載の腸溶性硬質カプセルの製造方法。
  5. 前記第4温度は60〜80℃であり、前記第1時間は1〜15分である請求項1から4
    のいずれか一項に記載の腸溶性硬質カプセルの製造方法。
  6. 前記第5温度は20〜40℃であり、前記第2時間は30〜60分である請求項1から
    5のいずれか一項に記載の腸溶性硬質カプセルの製造方法。
  7. 前記中和剤は、塩基性物質である請求項1から6のいずれか一項に記載の腸溶性硬質カ
    プセルの製造方法。
  8. 前記腸溶性基剤の含量は、前記水性組成物の総重量を基準として、8〜25%である請
    求項1から7のいずれか一項に記載の腸溶性硬質カプセルの製造方法。
  9. 前記カプセル成形補助剤の含量は、前記水性組成物の総重量を基準として、1〜12%
    である請求項1から8のいずれか一項に記載の腸溶性硬質カプセルの製造方法。
  10. 前記中和剤の含量は、前記水性組成物の総重量を基準として、0.5〜5%である請求
    項1から9のいずれか一項に記載の腸溶性硬質カプセルの製造方法。
  11. 前記水性組成物の製造時、前記水性組成物の総重量を基準として、0.01〜1.0%
    の乳化剤をさらに水に添加する請求項1から10のいずれか一項に記載の腸溶性硬質カプ
    セルの製造方法。
  12. 前記水性組成物の製造時、前記水性組成物の総重量を基準として、0.1〜4.0%の
    可塑剤をさらに水に添加する請求項1から11のいずれか一項に記載の腸溶性硬質カプセ
    ルの製造方法。
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