JP5876772B2 - 遊技機用の部品収容具 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技機の構成部品を収容する部品収容具に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、パチンコ球(遊技球)が流下可能な遊技領域が設けられると共に、遊技領域にはパチンコ球が入賞可能な入賞口が設けられており、遊技領域に導かれたパチンコ球が流下する過程において入賞口に入賞した場合に所定の特典や演出が付与されるよう構成されている。このパチンコ機には、図柄を変動表示する図柄表示装置や、入賞口を有する入賞装置のほか、発光により装飾する発光装飾装置や、入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として制御処理を行う制御装置、前記遊技領域へのパチンコ球の発射を操作するための操作ハンドルユニットなど、多種多様な構成部品が組み付けられている(例えば特許文献1参照)。工場の製造ラインでは、これらの構成部品がそれぞれ収容箱などに収容された状態で用意され、複数の作業ステーションを経て順次組み付けられていくことで、パチンコ機が製造される。
特開2011−19625号公報
パチンコ機を製造する際には、取付け間違いが生じないよう構成部品を種類毎に収容した収容箱を製造ラインの各作業ステーションに配置して、各作業ステーションを持ち場とする各作業者が、手元の収容箱から構成部品を順次取出せるようになっている。ここで、パチンコ機は、複数種類の外見の類似した構成部品が取付けられたり、スペックや機種等に応じた固有の構成部品が取付けられることから、パチンコ機の製造時には、構成部品の種類毎に予め収容箱に仕分けして、異なる種類の構成部品が混在しないようにすることが一般的に行われている。これにより、例えば各機種で共通のケースの中にパチンコ機の種類に応じた基板を収容した基板ケースのように、構成部品の外観から取付けられるパチンコ機を容易に判断し得ないものも、収容箱に仕分けすることで取り違えることなく正確に組み付けられる。なお、このように収容箱を用いた準備は、同じ種類のパチンコ機を多数生産する場合だけでなく、少数生産する場合にも同様に行なわれるため、収容可能な数よりも格段に少ない数の構成部品を収容した収容箱が作業ステーションに配備されることもある。例えば、近年では、使用済みのパチンコ機から取出した構成部品を再利用してパチンコ機を生産するケースもあり、この場合に用意される再利用部品は必然的に少数となることが想定される。
ところで、構成部品を仕分けするためには、製造するパチンコ機に必要な構成部品と同じ数の収容箱を少なくとも用意する必要があり、複数種類のパチンコ機を少数ずつ製造するような場合には、全体としての製造台数が同じであったとしても同じパチンコ機だけ製造する場合と較べて用意する収容箱の数もそれだけ多くなる。すなわち、組み付ける構成部品の数が少数であるにもかかわらず、作業ステーションに複数個の収容箱を配備する領域を確保しなければならず、スペース効率が低下する。また、収容箱内に少数の構成部品を収容した場合には、収容箱内に無駄な空きスペースが生じることで運搬時等に箱内で構成部品が不規則に移動し、衝撃による構成部品の傷付きや動作不良といった不具合を招く要因にもなる。これに対し、構成部品の収容数に合わせてサイズの異なる収容箱を用意することが考えられるが、収容箱の汎用性が低下するばかりでなく、使用しないサイズの収容箱を保管するスペースが必要となる。更に、収容箱に収容した構成部品を取付ける場合には、部品収容数の多寡に拘らず、収容箱の手前側から構成部品が順次取出されるため、作業が進むにつれて残りの構成部品が収容箱内の作業者から遠い側に偏在してしまい、収容箱から構成部品を取出し難くなる。
すなわち本発明は、前述した課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、遊技機における構成部品の組み付け作業を迅速かつ的確に行うことができる部品収容具を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
出し入れ口(21a,22a,23a)を介して収容部(21,22,23)の収容空間(S1,S2,S3)に遊技機の構成部品(E)を取出し可能に収容する部品収容具であって、
対向する複数の第1対向壁部(12,13,16,18)と、該第1対向壁部(12,13,16,18)の対向方向との交差方向で対向する複数の第2対向壁部(14a〜14c,15a〜15c)とから前記収容部(21,22,23)が複数形成され、
前記第1対向壁部(12,13,16,18)および前記第2対向壁部(14a〜14c,15a〜15c)が接続する角部に、当該角部の全長に亘って延在する線状に第1変形部(31)が形成されて、当該第1変形部(31)において第2対向壁部(14a〜14c,15a〜15c)が前記収容空間(S1,S2,S3)の内側へ屈曲変形するのを許容するよう構成され、
前記第1対向壁部(12,13,16,18)の対向方向における前記第2対向壁部(14a〜14c,15a〜15c)の中間位置に、前記出し入れ口(21a,22a,23a)に対する前記収容部(21,22,23)の奥行き方向の全長に亘って延在する線状に第2変形部(32)が形成されて、当該第2変形部(32)において第2対向壁部(14a〜14c,15a〜15c)が前記収容空間(S1,S2,S3)の内側へ谷折り状に屈曲変形するのを許容するよう構成され、
前記第1および第2変形部(31,32)において前記収容部(21,22,23)が変形することで、当該収容部(21,22,23)の収容空間(S1,S2,S3)に前記構成部品(E)を収容可能な拡張状態と、当該構成部品(E)を収容不能な縮小状態とに変形させ得るように構成され
前記第1対向壁部(13,16,18)に前記収容空間(S1,S2,S3)および前記出し入れ口(21a,22a,23a)に開口する凹部(25,26,27)が形成されると共に、前記第1対向壁部(13,16,18)の対向方向で隣接する前記収容部(21,22,23)において、前記第2対向壁部(14a〜14c,15a〜15c)の対向方向に偏倚して前記凹部(25,26,27)が位置するよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、各収容部に複数種類の構成部品を分別して収容したり、同一種類の構成部品を整理して収容したりすることができる。また、構成部品が取出されて空になった収容空間を縮小するよう収容部を変形させることで、構成部品が収容されている他の収容部を引き寄せて構成部品を取出し易い位置に移動させることができるため、作業効率が高い。
また、第2対向壁部が屈曲して折り畳まれるように変形することで各収容部の収容空間を拡大縮小し得る。すなわち、部品収容具を使用する際には複数の収容部を形成できる一方、使用しない際には部品収容具をコンパクトに収納することができる。
更に、凹部を形成することで、収容部を構成部品の外形に合わせた形状に形成しても、構成部品を容易に取り出せる。また、収容空間を構成部品に比べて無駄に大きくする必要がないから、収容部に収容された構成部品の安定性を高められる。また、第1対向壁部において凹部が形成された薄肉部分が第2対向壁部の対向方向の所定箇所に集中するのを防止して、剛性が極端に低下するのを防止し得る。
本願には次の様な技術的思想が含まれている。
(A) 請求項1記載の構成を含む遊技機用の部品収容具に関して、
前記複数の収容部(21,22,23)および変形部(31,32)が形成された区画部材(11)と、区画部材(11)を収容する収容箱(40)とを備え、
前記収容箱(40)の内側で前記区画部材(11)が変形し得るよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、収容部を変形可能な区画部材を収容箱に収容することで、部品収容具の使用態様を種々に変更して、好適な態様で使用し得る。
本願には次の様な技術的思想が含まれている。
(B) 前記(A)記載の構成を含む遊技機用の部品収容具に関して、
前記収容箱(40)に区画部材(11)を収容した状態で、前記遊技機の構成部品(E)を出し入れ可能に収容する第2の収容空間(S0)が、当該区画部材(11)に形成された前記収容部(21,22,23)の隣接方向に並ぶよう区画部材(11)と収容箱(40)との間に画成されると共に、
前記区画部材(11)は、前記第2の収容空間(S0)から構成部品(E)が取出された状態で、前記第2の収容空間(S0)に移動させ得るよう前記収容箱(40)に収容されたことを要旨とする。
これによれば、区画部材と収容箱との間に画成される第2の収容空間を構成部品の収容スペースとして利用し得る。また、第2の収容空間は、区画部材が有する複数の収容部の隣接方向に並ぶように画成されるため、第2の収容空間から全ての構成部品が取出された際に、区画部材を収容箱内の第2の収容空間側へ移動させることができる。すなわち、収容箱と区画部材との大きさの違いによって生じるスペースを、構成部品を収容するための第2の収容空間として利用でき、かつ、第2の収容空間からすべての構成部品を取出した状態では、作業者が構成部品を取出し易い位置に区画部材を配置することができる。
本発明に係る遊技機用の部品収容具によれば、遊技機における構成部品の組み付け作業を迅速かつ的確に行うことができる。
本発明の実施例に係る部品収容具を示す分解斜視図である。 (a)は実施例に係る区画部材の平面図であり、(b)は区画部材の右側面図である。 実施例に係る区画部材を縮小状態に変形した状態を示す平面図である。 実施例に係る区画部材を示す分解斜視図である。 実施例に係る部品収容具の状態変化を示す説明図であって、(a)は収容箱と区画部材との間に箱内収容空間が画成された状態を示し、(b)は区画部材を収容箱内の手前側に移動した状態を示す。 実施例に係る部品収容具の状態変化を示す説明図であって、(a)は区画部材の第1収容部を縮小状態に変形させた状態を示し、(b)は区画部材の第1収容部および第2収容部を縮小状態に変形させた状態を示す。 実施例に係る部品収容具の状態変化を示す説明図であって、区画部材の第1〜第3収容部を縮小状態に変形させた状態を示す。
次に、本発明に係る遊技機用の部品収容具につき、好適な例を挙げて添付図面を参照して以下に説明する。実施例では、パチンコ球を遊技媒体として用いて遊技を行うパチンコ機(遊技機)に取り付けられる制御装置を収容する部品収容具を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、遊技盤へ制御装置を取り付ける際に、部品収容具10を作業者側から見た状態で指称する(図1参照)。
実施例に係る部品収容具10は、図1に示すように、パチンコ機の構成部品の1つである制御装置Eを出し入れ可能に収容する区画部材11と、上方へ開口するよう形成されて区画部材11を収容可能な収容箱40とから構成されている。前記収容箱40の前後幅は、前記区画部材11の前後幅よりも大きく形成されており、前記収容空間40aに収容した区画部材11を前後方向へ移動させ得るよう構成されている。ここで、実施例の部品収容具10は、前記収容箱40内の後方位置に区画部材11を後述する拡張状態で収容した状態で、該区画部材11の前側に箱内収容空間(第2の収容空間)S0が画成されるよう構成されて、該箱内収容空間S0に制御装置Eを収容し得ると共に、該箱内収容空間S0から制御装置Eを取り出した状態で、当該箱内収容空間S0側に区画部材11を移動させ得るよう構成されている。また、前記箱内収容空間S0の前後寸法は、前記制御装置Eの前後寸法より僅かに大きな寸法となるよう設定されており、作業者の手指を差し込んで収容された制御装置Eを取り出し得るようになっている。
また、前記区画部材11は、図1〜図3に示すように、該区画部材11の前面をなす前側外壁部12と、区画部材11の後面をなす後側外壁部13と、区画部材11の左側面をなす左側外壁部14a〜14cと、区画部材11の右側面をなす右側外壁部15a〜15cとから上下に開口する矩形枠状に形成されている。また、前記区画部材11は、前記左右の外壁部14a〜14c,15a〜15cに連設した複数の区画壁部16,18を備えており、外壁部12,13,14a〜14c,15a〜15cにより画成された収容空間S1〜S3を区画壁部16,18で複数に区画するよう構成されている。ここで、実施例の区画部材11は、前後方向に等間隔で離間する2箇所に前記区画壁部16,18が設けられており、前記外壁部12,13,14a〜14c,15a〜15cで囲まれた内側に、区画壁部16,18で仕切られた前記制御装置Eを取出し可能に収容する3つの収容空間S1〜S3が画成されている。なお、実施例の区画部材11は、左右幅よりも前後幅が長く設定されると共に、各外壁部12,13,14a〜14c,15a〜15cおよび区画壁部16,18の夫々が同じ高さとなるよう設定されている。また、以下の説明では、前記前側外壁部12に近接する区画壁部を第1区画壁部16と指称し、後側外壁部13に近接する区画壁部を第2区画壁部18と指称する場合がある。
すなわち、前記区画部材11には、前記各外壁部12,13,14a〜14c,15a〜15cおよび区画壁部16,18により前記収容空間S1〜S3を画成する複数(実施例では3つ)の収容部21〜23が形成されており、出し入れ口21a,22a,23aとなる各収容部21〜23の上方開口を介して制御装置Eを収容空間S1〜S3に出し入れし得るよう構成されている。具体的に、実施例の区画部材11には、出し入れ口21a,22a,23aの開口方向(すなわち上下方向)に交差する方向(前後方向)に、3つの収容部21〜23が隣接して並ぶよう備えている。以下の説明において、前側外壁部12、左右の外壁部14a〜14c,15a〜15cおよび第1区画壁部16により形成される収容部を第1収容部21と指称し、左右の外壁部14a〜14c,15a〜15c、第1区画壁部16および第2区画壁部18により形成される収容部を第2収容部22と指称し、後側外壁部13、左右の外壁部14,15および第1区画壁部16により形成される収容部を第1収容部21と指称する場合がある。すなわち、前記各収容部21〜23は、該複数の収容部21〜23が隣接する前後方向に対向する第1対向壁部としての前後の外壁部12,13および各区画壁部16,18と、該複数の収容部21〜23の隣接方向に交差する左右方向に対向する第2対向壁部としての前記左右の外壁部14a〜14c,15a〜15cとから形成されている。また、以下の説明では、第1収容部21を形成する左右の外壁部を、第1左側外壁部14aおよび第1右側外壁部15aと指称し、第2収容部22を形成する左右の外壁部を、第2左側外壁部14bおよび第2右側外壁部15bと指称し、第3収容部23を形成する左右の外壁部を、第3左側外壁部14cおよび第3右側外壁部15cと指称して区別する場合がある。
ここで、実施例に係るパチンコ機用の制御装置Eは、CPU等の各種電子部品を実装した基板を略矩形箱状の基板ケースに収容して構成されており、前記区画部材11の第1〜第3収容部21〜23は、各収容空間S1〜S3を画成した壁部の内側輪郭形状が基板の実装面を上側に向けた制御装置Eの外周形状に略整合するよう構成されている(図2(a)参照)。また、前記区画部材11は、各収容部21〜23(収容空間S1〜S3)の深さ寸法と前後の奥行き寸法とが概ね一致するよう収容部21〜23が形成されており、基板の実装面を上側に向けた姿勢の制御装置Eを積み重ねた状態や、基板の実装面を前後に向けた姿勢の制御装置Eを前後方向に並べた状態で、一定数(例えば4個)の制御装置Eを各収容部21〜23に収容し得るよう構成されている。すなわち、実施例の区画部材11では、制御装置Eの収容姿勢に拘らず各収容部21〜23の収容空間S1,S2,S3に一定数の制御装置Eを収容し得るよう構成されており、作業性等を考慮して制御装置Eの収容姿勢を適宜に選択し得るようになっている。なお、第1収容部21の収容空間S1に制御装置Eを上下方向に積み重ねて収容した状態を図2(b)に示す。
(凹部について)
また、図1〜図3に示すように、前記第1〜第3収容部21〜23には、対応の収容空間S1〜S3を画成する壁部13,16,18に、該収容空間S1〜S3および出し入れ口21a,22a,23aに開口する凹部25〜27が夫々形成されている。実施例では、前記第1〜第3収容部21〜23において、収容空間S1〜S3の後面を画成する壁部13,16,18に作業者の手指を差し込み可能な凹部25〜27が形成されている。すなわち、凹部25〜27を形成することで、各収容空間S1〜S3に収容されている制御装置Eとの間に隙間を確保し、制御装置Eの容易な取り出しが容易になる。具体的に、第1収容部21には、第1区画壁部16に前方および上下に開口するよう第1凹部25が形成され、第2収容部22には、第2区画壁部18に前方および上下に開口するよう第2凹部26が形成され、第3収容部23には、後側外壁部13に前方および上下に開口するよう第3凹部27が形成されている。
また、図2(a)に示すように、前記第1〜第3凹部25〜27は、各壁部13,16,18において左右に偏倚した位置に形成されている。具体的に、前後に隣接する第1〜第3収容部21〜23において左右に交互に偏倚して位置するよう第1〜第3凹部25〜27が夫々形成されている。実施例では、第1区画壁部16および後側外壁部13に形成された第1凹部25および第3凹部27が左側に偏って形成されると共に、第2区画壁部18に形成された第2凹部26が右側に偏って形成されており、第1〜第3凹部25〜27が前後方向に一列に並ばないよう構成されている。すなわち、各壁部13,16,18において第1〜第3凹部25〜27が形成された薄肉部分が左右方向の所定箇所に集中するのを防止して、区画部材11の剛性が極端に低下するのを防止している。なお、実施例では、第1収容部21の第1凹部25と第3収容部23の第3凹部27とが前後に整列する位置に形成してあるが、全ての第1〜第3凹部25〜27が前後に整列しない位置に形成するようにしてもよい。
(変形部について)
また、図1〜図3に示すように、前記区画部材11には、前後に対向する各壁部12,13,16,18が近接するよう前記第1〜第3収容部21〜23が変形するのを許容する変形部31,32が設けられている。すなわち、実施例の区画部材11は、前記変形部31,32において前記第1〜第3収容部21〜23が変形することで、前記収容部21〜23の収容空間S1〜S3に制御装置Eを収容可能な拡張状態と、該制御装置Eを収容不能な縮小状態とに変形し得るよう構成されている。また、前記変形部31,32は、各第1〜第3収容部21〜23毎に設けられており、対応した変形部31,32が変形することで各収容部21〜23を拡張状態および縮小状態に個別に変形させ得るようになっている。
ここで、実施例の区画部材11には、図2に示すように、前記第1〜第3収容部21〜23において、前後方向に対向する前後の外壁部12,13および各区画壁部16,18に対して、左右方向に対向する第1〜第3左側外壁部14a〜14cおよび第1〜第3右側外壁部15a〜15cが交差する角部に、該左右の外壁部14a〜14c,15a〜15cが対応する収容空間S1〜S3の内側へ屈曲変形するのを許容する第1変形部31が夫々形成されている。具体的には、前記第1収容部21では、前側外壁部12および第1区画壁部16に対して第1左側外壁部14aおよび第1右側外壁15aが交差する4箇所の角部に第1変形部31が形成され、前記第2収容部22では、第1区画壁部16および第2区画壁部18に対して第2左側外壁部14bおよび第2右側外壁15bが交差する4箇所の角部に第1変形部31が形成され、前記第3収容部23では、後側外壁部13および第2区画壁部18に対して第3左側外壁部14cおよび第3右側外壁15cが交差する4箇所の角部に第1変形部31が形成されている。なお、前記第1変形部31の夫々は、対応する角部の上下全長に亘って延在する線状に形成されている。
また、図1〜図3に示すように、前記区画部材11には、前記第1〜第3収容部21〜23において、左右方向に対向する第1〜第3左側外壁部14a〜14cおよび第1〜第3右側外壁部15a〜15cに、収容空間S1〜S3の内側へ谷折り状に屈曲変形するのを許容する第2変形部32が夫々形成されている。具体的には、前記第1収容部21では、第1左側外壁部14aおよび第1右側外壁15aにおける前後方向の中間位置に第2変形部32が形成され、前記第2収容部22では、第2左側外壁部14bおよび第2右側外壁15bにおける前後方向の中間位置に第2変形部32が形成され、前記第3収容部23では、第3左側外壁部14cおよび第3右側外壁15cにおける前後方向の中間位置に第2変形部32が形成されている。また、前記第2変形部32の夫々は、各第1〜第3左側外壁部14a〜14cおよび第1〜第3右側外壁部15a〜15cの上下全長に亘って延在する線状に形成されている。このように、実施例に係る区画部材11の各収容部21〜23は、第1変形部31および第2変形部32を形成することで、前後方向に対向する前後の外壁部12,13および各区画壁部16,18を近接させた際に、各変形部31,32を折れ線として第1〜第3左側外壁部14a〜14cおよび第1〜第3右側外壁部15a〜15cが対応の収容空間S1〜S3内に折り畳まれるよう変形して拡張状態(図2(a)参照)から縮小状態(図3参照)に変化すると共に、前後方向に対向する前後の外壁部12,13および各区画壁部16,18を離間させた際に、第1〜第3左側外壁部14a〜14cおよび第1〜第3右側外壁部15a〜15cが伸張するよう変形して縮小状態から拡張状態に変化する。
また、前記区画部材11は、左右方向に対向する第1〜第3左側外壁部14a〜14cおよび第1〜第3右側外壁部15a〜15cに較べて、前後方向に対向する前後の外壁部12,13および各区画壁部16,18の厚み寸法が大きくなるよう設定されている。このように、前後方向に対向する前後の外壁部12,13および各区画壁部16,18の厚み寸法を大きく設定することで、前後方向に対向する前後の外壁部12,13および各区画壁部16,18を近接させた際に、該前後の外壁部12,13や各区画壁部16,18が座屈するのを防止して、各変形部31,32で屈曲変形させ得るよう構成されている。なお、実施例では、前後方向に対向する前後の外壁部12,13および各区画壁部16,18の
厚みを、左右方向に対向する第1〜第3左側外壁部14a〜14cおよび第1〜第3右側外壁部15a〜15cの厚みの略2倍程度となるよう設定してある。
(区画部材の具体的構成について)
次に、前記区画部材11を構成する各部材の詳細についてする。前記区画部材11は、図4に示すように、所定厚の板状部材を上下に開口する矩形枠状となるよう折曲げて形成された複数(実施例では3つ)の枠状体35と、該区画部材11の前面および後面を形成する一対の平板37とを備えており、接着剤等によって複数の枠状体35を前後の関係で接合すると共に、当該複数の枠状体35を挟んで位置するよう一対の平板37を接合して形成されている。すなわち、前記枠状体35が前記収容部21〜23を形成している。なお、前記枠状体35および平板37の夫々は、無架橋発泡ポリプロピレンを主な原料として発泡成形した基材により形成されて、各部材35,37が極めて軽量に形成されるだけでなく、優れたクッション性を備え、収容した制御装置Eを衝撃から保護し得るようになっている。
前記枠状体35は、図4に示すように、1枚の板状部材における長手方向に離間する4箇所で折曲げると共に、屈曲した両端部を所定間隔離間させて5つの板部35a〜35eを備えた横長矩形枠状に形成されており、各枠状体35における両端部間の隙間Dを後方へ向けた姿勢で3つの枠状体35が接合されるようになっている。なお、枠状体35において、屈曲させた一方の端部側の板部から順に第1板部35a〜第5板部35eと称して説明する場合がある。すなわち、第1板部35aと、第5板部35eとの間に隙間Dが形成されるよう構成され、前側に位置する枠状体35の第1板部35aおよび第5板部35eが、後側に隣接配置された枠状体35の第3板部35cに対して接合されるようになっている。そして、3つの枠状体35を接合した状態で、最も前側に位置する枠状体35における第3板部35cの前面に前記平板37が接合されると共に、最も後側に位置する枠状体35の第1板部35aおよび第5板部35eの後面に前記平板37が接合されるようになっている。
すなわち、前記区画部材11の前側外壁部12は、最も前側に位置する枠状体35の第3板部35cと平板37とから形成され、該区画部材11の後側外壁部13は、最も後側に位置する枠状体35の第1板部35aおよび第5板部35eと平板37とから形成されている。そして、前記区画部材11の第1区画壁部16は、最も前側に位置する枠状体35の第1板部35aおよび第5板部35eと、中間に位置する枠状体35の第3板部35cとから形成され、該区画部材11の第2区画壁部18は、中間に位置する枠状体35の第1板部35aおよび第5板部35eと、最も後側に位置する枠状体35の第3板部35cとから形成されている。すなわち、前記各枠状体35における第1板部35aおよび第5板部35eの間に隙間Dを形成した状態で、第3板部35cまたは平板37が接合されることで、前記第1〜第3凹部25〜27が形成される。ここで、前記各枠状体35は、前記第1板部35aと第5板部35eとの左右幅寸法が異なるよう形成されて、各枠状体35における左右幅の中央よりも一方(区画部材11を形成した状態で左側)に前記隙間D(凹部25〜27)が偏って位置するよう構成されている。このように、実施例の区画部材11は、各枠状体35と平板37とを接合することで、前記第1〜第3凹部25〜27を容易に形成することができる。
また、前記区画部材11を構成する3つの枠状体35は、全て同じ形態となるよう形成されて、前後の枠状体35を同じ姿勢とすると共に中間の枠状体35を左右反転した姿勢で組み付けられている。すなわち、前記区画部材11の左側外壁部14a〜14cは、前後の枠状体35における第2板部35b,35bと、中間の枠状体35における第4板部35dとから形成され、該区画部材11の右側外壁部15a〜15cは、前後の枠状体35における第4板部35d,35dと、中間の枠状体35における第2板部35bとから形成されるようになっている。そして、前記中間の枠状体35を左右反転した姿勢で組み付けることで、前記第1〜第3凹部25〜27が前後方向に一列に並ばない位置関係で形成することができる。
(実施例の作用)
次に、実施例に係る部品収容具10の作用につき説明する。なお、以下の説明では、部品収容具10に収容された構成部品としての制御装置Eを、パチンコ機に配設されてパチンコ球が流下する遊技領域が画成された遊技盤Pに取り付ける場合を例にして説明する。
図5(a)に示すように、遊技盤Pが搬送される搬送ラインMLの所定位置に設けられた作業ステーションWSに前記部品収容具10が配置されて、搬送ラインMLで搬送される遊技盤Pの所定位置に、該部品収容具10から取り出した制御装置Eを取り付けるよう構成される。このとき、前記部品収容具10は、前記区画部材11における収容部21〜23が隣接する隣接方向の前方側に、前記作業ステーションWSにおいて作業者が作業を行う作業領域WAが位置する収容箱40の収容空間40a内に収容される。そして、前記部品収容具10の区画部材11は、前記収容箱40における収容空間40a内の後方位置に拡張状態で収容配置されており、該区画部材11の手前側に画成された収容箱40の箱内収容空間S0と、該区画部材11の各収容部S1〜S3で画成された収容空間S1〜S3の夫々に、所定数の制御装置Eが積み重ねた状態で収容されている。
そして、遊技盤Pの製造工程において、前記搬送ラインMLにより遊技盤Pが作業ステーションWSまで搬送されると、前記部品収容具10の手前側に画成された収容箱40の箱内収容空間S0に収容された制御装置Eを1つ取出して遊技盤Pに取り付けられる。このとき、前記箱内収容空間S0は、前記制御装置Eの前後寸法よりも僅かに大きく形成されているから、該箱内収容空間S0から制御装置Eを上から順に1個ずつ容易に取出すことができる。そして、制御装置Eが取り付けられた遊技盤Pは、搬送ラインMLにより次工程(別部品の組み付け肯定や検査工程等)へ搬送される。
そして、前記搬送ラインMLにより作業ステーションWSに順次搬送される遊技盤Pに対して、前記箱内収容空間S0に収容した制御装置Eが全て取り付けられると、該箱内収容空間S0が空の状態となる。ここで、前記区画部材11は、前記収容箱40の収容空間40a内に前後に移動可能に収容されているから、該区画部材11を箱内収容空間S0側(すなわち作業者側)へ引き寄せることができる。すなわち、前記箱内収容空間S0に収容された制御装置Eが全て取り付けられた時点で、収容箱40の収容空間40a内で前記区画部材11(前側外壁部12)を手前側に引き寄せることで(図5(b)参照)、区画部材11の第1〜第3収容空間S1,S2,S3に収容されている制御装置Eを一度に作業者側へ移動させることができ、作業性を向上することができる。
次いで、前記搬送ラインMLにより遊技盤Pが作業ステーションWSまで搬送されると、前記収容箱40の手前側に移動した前記区画部材11の第1収容部21に画成された収容空間S1に収容された制御装置Eを1つ取出して遊技盤Pに取り付けられる。このとき、前記第1収容部21には、該第1収容部21の出し入れ口21aに開口する第1凹部25が形成されているから、該第1凹部25に作業者の手指を差し込んで第1収容部21(収容空間S1)から制御装置Eを容易に取出すことができる。そして、前記搬送ラインMLにより作業ステーションWSに順次搬送される遊技盤Pに対して、前記区画部材11の第1収容部21に画成された収容空間S1に収容した制御装置Eが全て取り付けられると、該収容空間S1が空の状態となる。ここで、前記第1収容部21には、前後に対向する各壁部12,16が近接するよう該第1収容部21が変形するのを許容する変形部31,32が形成されている。すなわち、前記第1収容部21を形成する奥側の壁(第1区画壁部16)を手前側に引き寄せることで、該第1収容部21の第1左側外壁部14aおよび第1右側外壁15aが対応の収容空間S1内に折り畳まれるよう第1変形部31および第2変形部3で変形して(図6(a)参照)、第1収容部21が拡張状態から縮小状態に変化し、前記区画部材11の第2収容部22および第3収容部23の収容空間S2,S3に収容されている制御装置Eを一度に作業者側へ移動させることができ、作業性を向上することができる。
更に、前記搬送ラインMLにより遊技盤Pが作業ステーションWSまで搬送されると、前記収容箱40の手前側に移動した前記区画部材11の第2収容部22に画成された収容空間S2に収容された制御装置Eを1つ取出して遊技盤Pに取り付けられる。このとき、前記第2収容部22には、該第2収容部22の出し入れ口22aに開口する第2凹部26が形成されているから、該第2凹部26に作業者の手指を差し込んで第2収容部22(収容空間S2)から制御装置Eを容易に取出すことができる。そして、前記搬送ラインMLにより作業ステーションWSに順次搬送される遊技盤Pに対して、前記区画部材11の第2収容部22に画成された収容空間S2に収容した制御装置Eが全て取り付けられると、該収容空間S2が空の状態となる。ここで、前記第2収容部22には、前後に対向する各壁部16,18が近接するよう該第2収容部22が変形するのを許容する変形部31,32が形成されている。すなわち、前記第2収容部22を形成する奥側の壁(第2区画壁部18)を手前側に引き寄せることで、該第2収容部22の第2左側外壁部14bおよび第2右側外壁15bが対応の収容空間S2内に折り畳まれるよう第1変形部31および第2変形部3で変形して(図6(b)参照)、第2収容部22が拡張状態から縮小状態に変化し、前記区画部材11の第3収容部23の収容空間S2,S3に収容されている制御装置Eを一度に作業者側へ移動させることができ、作業性を向上することができる。
同様に、前記搬送ラインMLにより遊技盤Pが作業ステーションWSまで搬送されると、前記収容箱40の手前側に移動した前記区画部材11の第3収容部23に画成された収容空間S3に収容された制御装置Eを1つ取出して遊技盤Pに取り付けられる。このとき、前記第3収容部23には、該第3収容部23の出し入れ口22aに開口する第3凹部27が形成されているから、該第3凹部27に作業者の手指を差し込んで第3収容部23(収容空間S3)から制御装置Eを容易に取出すことができる。そして、前記搬送ラインMLにより作業ステーションWSに順次搬送される遊技盤Pに対して、前記区画部材11の第3収容部23に画成された収容空間S3に収容した制御装置Eが全て取り付けることで、部品収容具10に収容された各制御装置Eの遊技盤Pへの取付作業が終了する。
このように、実施例の部品収容具10では、前記区画部材11の各収容部21〜23の夫々に変形部31,32を形成して、制御装置Eが取出されて空になった収容空間S1〜S3を縮小するよう収容部21〜23を変形し得るよう構成したことで、各収容部21〜23に収容されている制御装置Eの取付作業が終了した際に、制御装置Eが収容されている別の収容部22,23を引き寄せて取出し易い位置に移動させることができるため、作業効率が格段に高まる。また、実施例の部品収容具10では、区画部材11の各収容部21〜23に制御装置Eを整然と収容することができるから、収容箱40内で制御装置Eが散乱することはなく、制御装置Eの取出しを容易に行ない得るだけでなく、制御装置Eの傷付きを防止し得る。
また前記第3収容部23には、前後に対向する各壁部13,18が近接するよう該第3収容部23が変形するのを許容する変形部31,32が形成されている。すなわち、前記第3収容部23を形成する奥側の壁(後側外壁部13)を手前側に引き寄せることで、該第3収容部23の第3左側外壁部14cおよび第3右側外壁15cが対応の収容空間S3内に折り畳まれるよう第1変形部31および第2変形部3で変形して(図7参照)、第3収容部23が拡張状態から縮小状態に変化することができる。このように、第1〜第3収容部21〜23の全てに変形部31,32を形成して、各収容部21〜23を縮小状態に変形させ得るよう構成することで、区画部材11(部品収容具10)を使用する際には複数の収容部21〜23を利用して多くの制御装置Eを収容し得る一方、使用しない際には区画部材11(部品収容具10)をコンパクトに折り畳んで収納することができるから、区画部材11(部品収容具10)の保管スペースが嵩張ることなく省スペース化を図り得る。
また、各収容部21〜23は、左右方向に対向する第1〜第3左側外壁部14a〜14cおよび第1〜第3右側外壁部15a〜15cが対応する収容空間S1〜S3内側に屈曲して折り畳まれるように変形するから、折り畳まれた区画部材11の外形を最小限の大きさにすることができる。更に、前記区画部材11は、前記第1〜第3収容部21,22,23において前後方向に対向する前後の外壁部12,13および各区画壁部16,18を離間させることで、第1〜第3左側外壁部14a〜14cおよび第1〜第3右側外壁部15a〜15cが伸張するよう変形し、各収容部21〜23を縮小状態から拡張状態に変化することができ、区画部材11を容易に繰り返し利用することができる。
また、前記第1〜第3収容部21〜23には、前述したように、各対応の収容空間S1〜S3および出し入れ口21a〜23aに開口する第1〜第3凹部25〜27を形成してあるから、各収容部21〜23を制御装置Eの外形に合わせた形状に形成しても、制御装置Eを容易に取り出すことができる。また、第1〜第3収容部21〜23(収容空間S1〜S3)を収容する制御装置Eに比べて無駄に大きくする必要がないから、前記区画部材11のコンパクトに形成することができる。更に、各収各容部21〜23(収容空間S1〜S3)に収容された制御装置Eが拘束され安定性が向上するから、該制御装置Eの傷付きを効果的に抑制することができと共に、接触等の衝撃に伴う不具合から制御装置Eを保護することができる。
更に、前記収容箱40に区画部材11を収容した状態で、該区画部材11に形成された各収容部21〜23の隣接方向に並ぶように、当該区画部材11と収容箱40との間に箱内収容空間S0が画成されることで、該箱内収容空間S0を制御装置Eの収容スペースとして利用でき、部品収容具10の使用態様を種々に変更して、好適な態様で使用し得る。これにより、区画部材11をコンパクトに形成しつつ、より多くの制御装置Eを収容することができる。更に、前記収容箱40内で区画部材11が前後移動し得るよう収容することで、前記箱内収容空間S0から制御装置Eを全て取り出した際に、作業者が制御装置Eを取出し易い位置に区画部材11を移動することができ、作業性の向上を高め得る。
また、実施例の部品収容具10は、区画部材11に複数の収容部21〜23(収容空間S1〜S3)を形成し、更に収容箱40と区画部材11との間に箱内収容空間S0が形成されるようにしたことで、複数種類の制御装置Eを分別して収容することができる。すなわち、実施例の部品収容具10には、最大で4種類の制御装置Eを分別して収容し得るから、種類が異なる少数の遊技盤Pを製造する場合に用意する部品収容具10の数を減らすことができ、作業ステーションWSのスペース効率が低下するのを防止し得る。また、収容箱40を区画部材11で複数に区画することで、箱内に無駄なスペースが生ずるのを防止でき、運搬時等に箱内で制御装置Eが不規則に移動するのを効果的防ぐことができる。また、実施例の部品収容具10では、複数の箱内収容空間S0〜S4の全てまたは複数に同じ制御装置Eを収容することもできるから、同じ種類の遊技盤Pを多数製造する場合でも利用することができる。
また、実施例の区画部材11では、各収容部21〜23において前後方向に対向する前後の外壁部12,13および各区画壁部16,18を、左右方向に対向する第1〜第3左側外壁部14a〜14cおよび第1〜第3右側外壁部15a〜15cの夫々と較べてく形成するようにしたことで、収容部21〜23を拡張状態から縮小状態に容易に変形し得る一方で、外部からの衝撃に対して制御装置Eを保護する機能を確保できる。また、各収容部21〜23を拡張状態から縮小状態に変形する際に手前側に引き寄せられる壁部(各区画壁部16,18および後側外壁部13)の剛性を高めることで、該壁部12,13,16,18の座屈変形を効果的に防止することができる。更に、実施例の区画部材11には、前記収容部21〜23に形成される凹部25〜27の夫々を前後に直線的に整列しない位置に形成したことで、前後方向に対向する前後の外壁部12,13および各区画壁部16,18の脆弱部分が1箇所に集中するのを防止することができ、区画部材11の耐久性向上を図り得る。
(変更例)
なお、遊技機用の部品収容具の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず種々の変更が可能であり、以下にその一例を示す。
(1) 実施例では、3つの収容部を区画部材に備える構成としたが、2つまたは4つ以上の収容部を備えるように区画部材を構成してもよい。
(2) 実施例では、複数の収容部の全てに変形部を備えるように構成したが、少なくとも何れか1つの収容部に変形部を備えるように構成してもよい。この場合にも、変形部を備える収容部が変形して収容空間を縮小させることで、変形部を備えない収容部を作業者側へ引き寄せることができる。
(3) 実施例では、複数の収容部が前後方向に隣接するように構成したが、収容部の隣接方向は例えば左右方向や上下方向等のように前後以外の方向に隣接するよう設けてもよい。
(4) 実施例では、複数の収容部を隣接方向(前後方向)に直線的に並ぶよう設けたが、各収容部が隣接方向に対して交差する方向(例えば実施例では左右方向)に偏倚するよう構成することもできる。
(5) 実施例では、各収容部における一対の第1対向壁部が対向方向へ近接するように構成したが、一対の第1対向壁部が近接するよう変形部で変形すればよく、必ずしも一対の第1対向壁部が対向方向へ移動する必要はない。
(6) 実施例では、複数の収容部(収容空間)を同じ大きさに形成したが、必ずしも同じ大きさとする必要はなく、任意の大きさに形成することができる。
(7) 実施例では、複数の収容部を上下に開口するよう形成したが、必ずしも上下に開口する必要はなく、何れか一方に開口して出し入れ口を形成する形態であればよい。また、各収容部の出し入れ口に、開閉可能な蓋部材を設けるようにしてもよい。なお、蓋部材は、各収容部に個別に備える形態でもよく、また複数の収容部で共通した蓋部材を備えるようにしてもよい。
(8) 実施例では、各収容部に凹部を設けるようにしたが、これに限られるものではなく、複数の収容部の何れかに凹部を形成するようにしてもよく、凹部を備えない構成とすることもできる。また、実施例では、各収容部の上下の全長に亘って凹部が延在するよう形成したが、少なくとも対応の収容空間と出し入れ口とに開口するよう形成すればよい。
(9) 実施例では、第1〜第3収容部の変形部が第1〜第3収容空間の内側と外側とに各収容部を夫々変形させ得る構成としたが、第1〜第3収容空間の内側または外側のうち一方へのみ各収容部を変形させ得る構成であってもよい。
(10) 実施例では、各収容部の角部と左右方向に対向する壁部(第2対向壁部)の中間位置に溝状の変形部を形成したが、これに限られるものではなく、複数の収容部の隣接方向に対向する壁部が近接する変形を許容する形態であれば任意の構成を採用しうる。例えば、収容部の左右方向に対向する壁部(第2対向壁部)に、山折りと谷折りとの繰り返した伸縮可能な蛇腹構造を設けるようにしてもよく、また屈曲可能なヒンジ具を設けるようにしてもよい。また、複数の収容部の隣接方向に対向する壁部の全体または一部を織布や不織布等の柔軟な素材で形成することもできる。
(11) 実施例では、部品収容具に制御装置を収容する構成を示したが、これに限られるものではなく、遊技機としてのパチンコ機に組み付けられる構成部品を収容する部品収容具として用いることができる。なお、構成部品として、例えば各種入賞装置やスピーカ、ハンドルユニット等が挙げられるが、特にこれらに限られるのではない。また、遊技機としてはパチンコ機に限られるものではないことは当然であり、例えば遊技媒体としてメダルを用いるスロットマシン機であってもよく、その他アレンジボール機やピンボール機等の各種遊技機の構成を収容する部品収容具として用いることが可能である。
10 部品収容具
12 前側壁部(第1対向壁部)
13 後側壁部(第1対向壁部)
16 第1区画壁部(第1対向壁部)
18 第2区画壁部(第1対向壁部)
14a〜14c 第1〜第3左側壁部(第2対向壁部)
15a〜15c 第1〜第3右側壁部(第2対向壁部)
21 第1収容部(収容部)
21a 出し入れ口
22 第2収容部(収容部)
22a 出し入れ口
23 第3収容部(収容部)
23a 出し入れ口
25 第1凹部(凹部)
26 第2凹部(凹部)
27 第3凹部(凹部)
31 第1変形
32 第2変形
S1 収容空間
S2 収容空間
S3 収容空間

Claims (1)

  1. 出し入れ口を介して収容部の収容空間に遊技機の構成部品を取出し可能に収容する部品収容具であって、
    対向する複数の第1対向壁部と、該第1対向壁部の対向方向との交差方向で対向する複数の第2対向壁部とから前記収容部が複数形成され、
    前記第1対向壁部および前記第2対向壁部が接続する角部に、当該角部の全長に亘って延在する線状に第1変形部が形成されて、当該第1変形部において第2対向壁部が前記収容空間の内側へ屈曲変形するのを許容するよう構成され、
    前記第1対向壁部の対向方向における前記第2対向壁部の中間位置に、前記出し入れ口に対する前記収容部の奥行き方向の全長に亘って延在する線状に第2変形部が形成されて、当該第2変形部において第2対向壁部が前記収容空間の内側へ谷折り状に屈曲変形するのを許容するよう構成され、
    前記第1および第2変形部において前記収容部が変形することで、当該収容部の収容空間に前記構成部品を収容可能な拡張状態と、当該構成部品を収容不能な縮小状態とに変形させ得るように構成され
    前記第1対向壁部に前記収容空間および前記出し入れ口に開口する凹部が形成されると共に、前記第1対向壁部の対向方向で隣接する前記収容部において、前記第2対向壁部の対向方向に偏倚して前記凹部が位置するよう構成された
    ことを特徴とする遊技機用の部品収容具。
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