JP5876725B2 - 車両における溶接ねじ部品の付設箇所のシール構造およびシール方法 - Google Patents
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Description
前記した隙間を無くすための手段としては、溶接前において、溶接対象面にシーラ材を厚く塗布することが考えられるが、このような手段を採用したのでは、ウェルドナットについての適正な溶接強度が得られなくなる。また、溶接後において溶接対象面とウェルドナットとの境界部の周囲に、シーリング材を塗布することも考えられるが、この手段では、前記境界部の周囲の全周を塞ぐようにシーリング材を丁寧に塗布する必要がある。したがって、その作業は面倒であって、作業コストが高価となる。とくに、車両の組み立てが進行し、ウェルドナットが外部から見えないような位置に存在する場合には、シーリング材の塗布作業を行なうことは実質的に困難である。
第1に、溶接ねじ部品の座面と車両構成部材の溶接対象面との境界部は、その全周がシール用シートによって覆われて密閉された状態となる。したがって、優れたシール性能が得られ、シール用シートの周辺部分から前記の境界部に水が進入することは適切に防止される。
第2に、溶接ねじ部品として、環状のシール用突起が座面に設けられていた特殊な溶接ねじ部品を用いる必要はない。したがって、溶接ねじ部品の溶接強度を高くし、高強度が要求される箇所にも適切に対応することができる。また、溶接用治具も小型の汎用のものを用いることができる。
第3に、本発明のシール構造は、リング状のシール用シートを溶接ねじ部品に外嵌した後に、このシール用シートを加熱することにより得ることができる。これら一連の作業は、容易であり、作業コストを廉価にすることができる。本発明によれば、たとえば溶接ねじ部品と溶接対象面との境界部の全周にわたってシーリング材を塗布する手段と比較すると、その作業は格段に容易であり、作業コストも大幅に低減することが可能である。シール用シートの加熱は、後述するように、電着塗装の乾燥作業を利用して行なうことが可能であるため、作業コストをより低減することが可能である。
すなわち、シール用シートの下面は油面粘着性を有しているが、金属製の車両構成部材は、多くの場合、防錆油がその表面に塗布されている。したがって、このような車両構成部材を対象とする場合において、シール用シートを溶接ねじ部品に外嵌させた際には、このシール用シートを車両構成部材の溶接対象面に確実に接着(仮接着)させることができる。これは、シール用シートが溶接対象面から剥離するといったことを防止するのに役立ち、その後の加熱時においてシール用シートを溶接対象面に適切に溶着させる上でも好ましい。また、前記構成によれば、シール用シートの加熱手段として、電着塗装後の塗装乾燥処理工程を利用しているために、シール用シートを溶接ねじ部品などに溶着させるための専用の加熱工程は不要であり、合理的である。さらに、シール用シートを所定箇所にセットする作業は、電着塗装前であればいずれの時期であってもよく、作業融通性にも優れる。
態の説明から、より明らかになるであろう。
している。シール用シート3の外周縁寄り領域30bは、フランジ部12の周囲にはみ出しており、車両構成部材2の上面20上に位置している。このことにより、ウェルドナット1と車両構成部材2との境界部4の周囲は、シール用シート3によって覆われている。さらに、シール用シート3は、後述の加熱処理が施されており、メルト層31が一旦溶融してから硬化している結果、内周縁寄り領域30aの全周は、フランジ部12の上面に溶着し、かつ外周縁寄り領域30bの全周は、車両構成部材2の上面20に溶着している。メルト層31については、加熱溶融時において流動させて、図1(b)の部分拡大図に示すように、メルト層31の一部を基材フィルム32の外方および内方にはみ出させることが可能である。このことにより、シール用シート3の外周縁および内周縁の溶着に利用される樹脂の量を多くし、溶着部の強度やシール性をより高めることが可能である。油面接着層33については、前記した加熱処理によって熱硬化し、フランジ部12の上面や車両構成部材2の上面20への接着がより強固なものとなる。
2 車両構成部材
3,3A シール用シート
4 境界部
20 上面(溶接対象面)
30a 内周縁寄り領域(シール用シートの)
30b 外周縁寄り領域(シール用シートの)
31 メルト層(シール用シートの)
33 油面接着層(シール用シートの)
Claims (2)
- 車両構成部材に溶接された溶接ねじ部品に、少なくとも一部が熱溶融可能とされたリング状のシール用シートが外嵌され、かつこのシール用シートによって、前記溶接ねじ部品の座面と前記車両構成部材の溶接対象面との境界部の周囲が覆われており、
前記シール用シートの外周縁寄り領域の全周は、前記溶接対象面のうち、前記溶接ねじ部品の外周囲に溶着されており、
前記シール用シートの前記溶着の領域よりも内周縁寄り領域は、前記溶接ねじ部品の外面に沿うように前記溶接対象面から立ち上がった状態とされ、前記内周縁寄り領域の全周は、前記溶接ねじ部品の外面に溶着されていることを特徴とする、車両における溶接ねじ部品の付設箇所のシール構造。 - 溶接ねじ部品が溶接された車両構成部材に電着塗装を施す前の段階において、熱溶融可能なメルト層を有し、かつ下面が油面粘着性をもつリング状のシール用シートを、前記溶接ねじ部品に外嵌し、前記シール用シートの外周縁寄り領域の全周を、前記溶接対象面のうち、前記溶接ねじ部品の外周囲に接触させるとともに、前記シール用シートの前記接触の領域よりも内周縁寄り領域については、前記溶接ねじ部品の外面に沿うように前記溶接対象面から立ち上がった状態として、前記シール用シートによって、前記溶接ねじ部品の座面と前記車両構成部材の溶接対象面との境界部の周囲を覆う工程を有しており、
この工程の後に電着塗装を施してから塗装乾燥処理を行なう際には、前記シール用シートのメルト層を加熱溶融させて、前記シール用シートの内周縁寄り領域の全周および外周縁寄り領域の全周を、前記溶接ねじ部品の外面および前記溶接対象面にそれぞれ溶着させることを特徴とする、車両における溶接ねじ部品の付設箇所のシール方法。
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