JP5875526B2 - 電動鉛筆削り機 - Google Patents

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Description

本発明は、電動鉛筆削り機に関し、特に、所定の芯先太さに削ることができ、省エネルギー効果を有する電動鉛筆削り機に関する。
電動鉛筆削り機は、鉛筆挿入口を有する筺体内に、鉛筆を削るための切削部と、この切削部を駆動させるための駆動部と、切削屑を受けるための屑収容部と、を設けて構成される。
切削部は、鉛筆挿入口を中心として自身が回転するシリンダ内に、鉛筆を挿入保持する筒状部材と、鉛筆を削るための螺旋構造の切削刃を取り付けて構成される。
切削刃は、鉛筆の先を尖らせて削ることができるように、筒状部材に対して傾斜状に配設される。切削刃の基部には遊星歯車が設けられており、シリンダの内周に設けられた内歯車と噛合うことで、シリンダの回転に伴い、シリンダとは逆方向に自身が回転しながら、鉛筆の回りを移動するようになっている。
筒状部材の内周は、鉛筆の尖り具合に合わせて先端に向かうにつれて縮径しており、その縮径部にスリットが設けられる。
筒状部材に鉛筆を挿入して縮径部に当接させた際に、スリットを介して露呈された部位が、刃先に当接するように、切削刃が取り付けられており、シリンダの回転に伴って鉛筆の回りを切削刃が回転する際に、遊星歯車によって切削刃自身も回転ながら、筒状部材の回りを移動し、スリットから露呈される鉛筆部位を切削する。
シリンダを回転させて切削部を駆動させるための電源は、鉛筆を挿入することでONとなり、抜き出すことでOFとなるように設計されているが、このような電動鉛筆削り機において、屑収容箱が取り外された際に、自動的に電源が切られるようにする技術が提案されている(特許文献1を参照)。
また、芯先の太さを調節する機能を設ける技術も提案されている(特許文献2を参照)。
特開2000−255195号公報 特開平6−210995号公報
上記のような電動鉛筆削り機では、鉛筆を筒状部材に挿入した後、挿入時間や切削音などを手がかりに鉛筆が削り終わったことを認識して、鉛筆を抜き出すのであるが、抜き出すタイミングが分からず、削り終わっていないうちに鉛筆を抜き出してしまったり、既に削り終わっているにも関わらず抜き出さず、モータが駆動し続けていることがあった。
このため、所望の芯先太さに削ることができなかったり、電力消費量が増加することがあった。
そこで、本発明は、所定の芯先太さに削ることができ、省エネルギー効果を有する電動鉛筆削り機の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る電動鉛筆削り機は、筒状部材に挿入された鉛筆を切削刃によって削る電動鉛筆削り機であって、前記筒状部材に挿入された鉛筆の芯先が所定の位置に達したことを検出する検出部を、前記筒状部材に挿入された鉛筆の芯先が当接される接点部材と、傾斜面を備えて鉛筆挿入方向とは直交する方向に移動する移動部材と、該移動部材に向けて付勢されて前記傾斜面に当接された状態で、前記切削刃を駆動させるための駆動部に接続されるスイッチ部材と、からなる芯先調節機構と、を含んで構成し、前記接点部材が押圧されることで、前記切削刃の動作を停止させるように構成したことを特徴とするものである。
また、本発明に係る電気鉛筆削り機は、鉛筆挿入口を中心として自身が回転するシリンダに、鉛筆を挿入保持する筒状部材と、鉛筆の回りを移動して該鉛筆を削る切削刃と、を取り付けて切削部を構成し、前記筒状部材の先端に設けられた縮径部に鉛筆を押し付けることで、該縮径部に設けられたスリットを介して露呈された部位を、前記切削刃によって削る電動鉛筆削り機であって、前記筒状部材に挿入された鉛筆の芯先が所定の位置に達したことを検出する検出部を、前記筒状部材に挿入された鉛筆の芯先が当接される接点部材と、傾斜面を備えて鉛筆挿入方向とは直交する方向に移動する移動部材と、該移動部材に向けて付勢されて前記傾斜面に当接された状態で、前記シリンダの回転を停止させるための閉スイッチに接続されるスイッチ部材と、からなる芯先調節機構を含んで構成し、前記移動部材の移動によって、前記閉スイッチとの接続を維持した状態で、前記接点部材を鉛筆挿入方向に移動させ、芯先が当接される部位を変位させるように構成したことを特徴とするものである。
請求項1に係る電動鉛筆削り機は、切削部を動作させるための駆動部に、挿入された鉛筆の芯先が所定の位置に達したことを検出するための検出部を設けたので、鉛筆を筒状部材先端の縮径部に押し付けながら削ることで、縮径部の先端から現れた芯先が所定の位置まで達したことを検出部が検出し、切削部の動作を停止させることができる。これによって、必要最小限の電力で、鉛筆を所定の芯先太さに削ることが可能となる。
請求項2に係る電気鉛筆削り機は、鉛筆挿入口を中心として自身が回転するシリンダに、鉛筆を挿入保持する筒状部材と、鉛筆の回りを移動して該鉛筆を削る切削刃と、を取り付けて切削部を構成し、前記筒状部材の先端に設けられた縮径部に鉛筆を押し付けることで、該縮径部に設けられたスリットを介して露呈された部位を、前記切削刃によって削る電動鉛筆削り機において、鉛筆の芯先が当接される接点部材と、傾斜面を備えた移動部材と、その移動部材に向けて付勢されて傾斜面に当接された状態で、シリンダの回転を停止させるための閉スイッチに接続されるスイッチ部材(60)と、からなる芯先調節機構を含んで構成したので、筒状部材に挿入された鉛筆の芯先が所定の位置に達したことを容易に検出することができる。そして、移動部材の移動によって、閉スイッチとの接続を維持した状態で接点部材を鉛筆挿入方向に移動させるように構成したので、芯先が当接される部位を容易に変位させることができる。これによって、芯先太さの調節が可能な電気鉛筆削りを簡単な構成で実現することが可能となる。
本発明の実施形態に係る電動鉛筆削り機の正面図である。 上記電動鉛筆削り機の側面図である。 上記電動鉛筆削り機を上面から見た図である。 上記電動鉛筆削り機のA−A線矢視断面図である。 上記電動鉛筆削り機のB−B線矢印要部断面図である。 上記電動鉛筆削り機の切削部と芯先当接部材を示す斜視図である。 上記電動鉛筆削り機の芯先調節機構を示す説明図であり、(a)は芯先を最も細くする場合、(b)は芯先太さを切り換えている状態、(c)は芯先を最も太くする場合を示す。 上記電動鉛筆削り機の移動部材を示す斜視図であり、(a)は切削部の側から見た状態を示し、(b)はスイッチ部材の側から見た状態を示す。
本発明の好適な実施形態について、添付図面に基づいて説明する。なお、実施形態は以下の形態に限定されるものではなく、本発明の課題を解決しうるものであれば他の態様も実施可能である。
図1、図2、図3は、本発明の実施形態に係る電動鉛筆削り機1を示す正面図、側面図及び平面図である。
この電動鉛筆削り機1は、鉛筆の削り具合を調節することができるものであり、図4及び図5に示すように、鉛筆挿入口2を有する筺体3内に、鉛筆を削るための切削部4と、この切削部4を駆動させるための駆動部5と、切削屑を受けるための屑収容部6と、を設けて構成される。筺体3の上面には、芯先太さを切り換えるための切換操作部7が設けられている。
切削部4は、図6に示すように、シリンダ10内に、鉛筆を挿入保持する筒状部材20と、鉛筆を削るための螺旋構造の切削刃30と、を取り付けて構成されたものである。
シリンダ10は、駆動部5に設けられたモータによって、鉛筆挿入口2を中心として自身が回転する。シリンダ10の内周面には、切削刃30に設けられた遊星歯車31と噛合うことで、自身の回転に伴って切削刃30を回転させるための内歯車11が設けられている(図4を参照)。
シリンダ10の軸線方向中心部には、筒状部材20が配設される。
筒状部材20は、先端に向かうにつれて縮径しており、その縮径部21にはスリット22が設けられている(図6を参照)。縮径部21の内周は、鉛筆の尖り具合に合わせた傾斜状態となっており、鉛筆を縮径部21に当接させた際には、スリット22を介して露呈された鉛筆部位が削られる。そして、削られた芯先が、先端の開口部23から現れる。
切削刃30は、円柱部材の周側面に複数条の螺旋刃を設けて構成されたもので、一端部は、筒状部材20の外周に設けられたフランジ部に固定され、縮径部21の縮径状態に合わせて傾斜状に配設される。
切削刃30の他端部は、基部に設けられた遊星歯車31を介して、シリンダ10に組みつけられており、シリンダ10の回転によって、自身が回転しながら、筒状部材20の回転に従って、鉛筆の回りを移動するように構成されている。
シリンダ10の中心に位置する筒状部材20に、鉛筆を挿入して縮径部21に当接させた際、スリット22を介して露呈された部位が、切削刃30の刃先に当接するように、切削刃30が配置される(図5を参照)。このように構成することで、鉛筆挿入口2を中心にシリンダ10が回転することで、シリンダ10と共に筒状部材20も鉛筆挿入口2を中心として回転し、筒状部材20の回転に伴い、その回りを切削刃30が自転しながら移動し、筒状部材20に差し込まれた鉛筆を削ることが可能となる。
シリンダ10を回転させて、切削部4を駆動させるための駆動部5の構成を、次に説明する。
シリンダ10を回転させるためのモータは、2つの検出部によって制御される。
第1の検出部は、鉛筆が筒状部材20に挿入されるのを検出するためのもので、鉛筆挿入口2の近傍に設けられたセンサS1である(図4を参照)。
このセンサS1は、鉛筆が差し込まれたことを検出して駆動回路の電源をONにし、シリンダ10を回転させるためのモータを動作させるように構成されている。そして、鉛筆を抜き出すことで電源をOFにする。
第2の検出部は、筒状部材20に挿入された鉛筆が、所定の芯先太さにまで削られたことを検出するためのもので、鉛筆の芯先が当接される接点部材40と、その接点部材40に対する鉛筆の押圧力によってモータの動作を停止させるための第2センサS2と、によって構成される。
接点部材40は、筒状部材20の縮径部21先端の開口部23から所定距離だけ離れた位置に配置され、先端の芯先当接部41が、鉛筆の芯先で押されることで、鉛筆の軸線方向に沿って水平方向に移動し、第2センサS2の接点を押圧する。これによって、モータの駆動回路が開放され、シリンダ10の回転が停止する。
このような接点部材40には、芯先調節機構が設けられている。
この芯先調節機構は、図7に示すように、先端に芯先当接部41を有する芯先当接部材42と、鉛筆挿入方向に直交する方向に移動する移動部材50と、この移動部材50とセンサS2との間に設けられたスイッチ部材60とによって構成される。
芯先当接部材42は、先端部を鉛筆の芯先で押されることで軸線方向に移動し、後端部において移動部材50を押圧する。
移動部材50は、図8に示すように、自身の移動方向(即ち、鉛筆挿入方向と直交する方向)に延びる表面51の裏側を、なだらかな傾斜面52としている。表面51には、芯先当接部材42が当接され、裏側の傾斜面52には、スイッチ部材60が当接される。
傾斜面52は、芯先を細く設定した際にスイッチ部材60が当接される部位(移動部材50の厚み幅が小さい幅狭部S)と、芯先を太く設定した際に当接される部位(移動部材50の厚み幅が大きい幅広部F)との間に傾斜部53を設けた構成である(図7(c)を参照)。
スイッチ部材60は、仕切壁3aとの間に配設されたバネ61によって、移動部材50に向けて付勢されており、移動部材50の傾斜面52に当接された状態でスイッチ部材60と接触している。このように、芯先当接部材42と、移動部材50と、スイッチ部材60とを、接続状態で軸線上に配置すると共に、この移動部材50を、筺体上面の切換操作部7を介して軸線方向と直交する方向に移動可能としたことで、モータの駆動回路を開放させてシリンダ10の回転を停止させるための機構を、簡単な構成で実現することができる。
上記構成の電動鉛筆削り機1の使用状態を説明する。
図7(a)に示す初期状態(即ち、最も細い芯先に設定された状態)において、鉛筆挿入口2に鉛筆を差し込むと、第1センサS1によってシリンダ10を回転させるための駆動モータが作動する。シリンダ10の回転に伴って、筒状部材20が鉛筆を中心軸として回転し、その回転に伴うスリット22の移動位置において露呈された鉛筆の部位を、切断刃30が削り取る。
鉛筆に手圧を加えて差し込み続けることで、筒状部材20の先端の開口部23から削られた芯先が現れ、接点部材40の芯先当接部41に当接する。その押圧力を受けて、第2のセンサS2が、モータの駆動回路を開放させ、モータの回転を停止させる。
このように、筒状部材20に挿入された鉛筆の芯先が所定の位置に達したことを、接点部材40によって検出させ、その検出部からの電気信号によって、モータの動作が停止されるようにしたので、芯先の削り過ぎを防止できると共に、電力の無駄遣いを防止することができる。
芯先の削り具合を、細い方から太い方へと切り換える場合は、電動鉛筆削り機1の上面に設けられた切換操作部7を、幅広部Fの方向に操作することで、移動部材50を軸線とは直交する方向Xに移動させる。
すると、移動部材50は、傾斜面52にスイッチ部材60を当接させながら、筒状部材20に近接する方向Yへと、自身を移動させる。
この移動部材50の移動に伴って、芯先当接部材42も筒状部材20に近接する方向Zへと移動し、先端の芯先当接部41が、太芯用に設定された所定の芯先位置に設定される。
本実施形態においては、第2の検出部を、傾斜面52を備えた移動部材50と、その移動部材50に向けて付勢されて傾斜面52に当接された状態で駆動回路を開放させるための閉スイッチと接続されるスイッチ部材60とによって構成したので、移動部材50を、鉛筆挿入方向に対して直交する方向に移動させる操作によって、接点部材40を鉛筆挿入方向へと移動させることが可能となり、所定の芯先太さに削られた際に切削部4の動作を停止させるための機構を、簡単な構成で実現することが可能となる。
なお、本実施形態において第2の検出部は、筒状部材20に挿入された鉛筆の芯先が、所定の位置に達したことを検出するように設計されておればよく、検出方法としては、機械的方法のみならず、電気的方法、光学的方法等の周知の方法を利用できる。この場合、受光素子を有する光センサなど、様々な種類のセンサを利用することができる。
本実施形態では、芯先調節機能を有する電動鉛筆削り機としたが、本発明における電動鉛筆削り機は、芯先調節機能を有しないものであってもよい。この場合、筒状部材20の開口部23から露出された芯先が、第2センサS2を直接押圧するように構成することができる。
本発明は、鉛筆状の化粧品など、鉛筆形状のあらゆる部材を切削するための電動鉛筆削り機として、あらゆる産業分野において適用することができる。
1・・・電動鉛筆削り機
2・・・鉛筆挿入口
3・・・筺体
4・・・切削部
5・・・駆動部
6・・・屑収容部
7・・・切換操作部
10・・・シリンダ
11・・・内歯車
20・・・筒状部材
21・・・縮径部
22・・・スリット
23・・・開口部
30・・・切削刃
31・・・遊星歯車
40・・・接点部材
41・・・芯先当接部
42・・・芯先当接部材
50・・・移動部材
51・・・表面
52・・・傾斜面
53・・・傾斜部
60・・・スイッチ部材
61・・・バネ

Claims (2)

  1. 筒状部材(20)に挿入された鉛筆を切削刃(30)によって削る電動鉛筆削り機(1)であって、
    前記筒状部材(20)に挿入された鉛筆の芯先が所定の位置に達したことを検出する検出部を、前記筒状部材(20)に挿入された鉛筆の芯先が当接される接点部材(40)と、傾斜面(52)を備えて鉛筆挿入方向とは直交する方向に移動する移動部材(50)と、該移動部材(50)に向けて付勢されて前記傾斜面(52)に当接された状態で、前記切削刃(30)を駆動させるための駆動部に接続されるスイッチ部材(60)と、からなる芯先調節機構と、を含んで構成し、
    前記接点部材(40)が押圧されることで、前記切削刃(30)の動作を停止させるように構成したことを特徴とする電動鉛筆削り機。
  2. 鉛筆挿入口(2)を中心として自身が回転するシリンダ(10)に、鉛筆を挿入保持する筒状部材(20)と、鉛筆の回りを移動して該鉛筆を削る切削刃(30)と、を取り付けて切削部(4)を構成し、前記筒状部材(20)の先端に設けられた縮径部(21)に鉛筆を押し付けることで、該縮径部(21)に設けられたスリット(22)を介して露呈された部位を、前記切削刃(30)によって削る電動鉛筆削り機(1)であって、
    前記筒状部材(20)に挿入された鉛筆の芯先が所定の位置に達したことを検出する検出部を、前記筒状部材(20)に挿入された鉛筆の芯先が当接される接点部材(40)と、傾斜面(52)を備えて鉛筆挿入方向とは直交する方向に移動する移動部材(50)と、該移動部材(50)に向けて付勢されて前記傾斜面(52)に当接された状態で、前記シリンダ(10)の回転を停止させるための閉スイッチに接続されるスイッチ部材(60)と、からなる芯先調節機構を含んで構成し、
    前記移動部材(50)の移動によって、前記閉スイッチとの接続を維持した状態で、前記接点部材(40)を鉛筆挿入方向に移動させ、芯先が当接される部位(41)を変位させるように構成したことを特徴とする電動鉛筆削り機。
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