JP5875426B2 - センサ信号処理装置、および車載型電子制御装置 - Google Patents

センサ信号処理装置、および車載型電子制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、センサの出力に基づく信号を処理する装置、および車載センサの出力に基づいて車載機構の制御を行なう車載型電子制御装置に関する。
車載センサの一例として、エンジンのノッキングを検出するノックセンサが知られている。車載型電子制御装置としてのECUは、ノックセンサからの出力に基づく信号を処理し、ノッキングを解消するための制御を行なうように構成されている。
ノックセンサからの出力に基づく信号を処理する回路には、入力信号のインピーダンス変換を行なうためのバッファアンプが設けられている。バッファアンプは所定範囲外の電位を有する信号が入力されると動作が不安定になるため、入力信号の電位を所定範囲内に制限するための電圧制限回路(クランプ回路)がバッファアンプの前段に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
電圧制限回路を含むECUは、車載バッテリ(第1電源)に接続されている。一方ノックセンサからの信号が入力される端子は、ノックセンサを駆動する電源(第2電源)にも接続されている。電圧制限回路は第1電源を用いて、入力信号の最低電位が例えば1.5Vとなるように電圧制限を行なう。
特開2000−9530号公報
エンジンのイグニッションスイッチがオフされると、ECUにおいてはノックセンサからの出力に基づく制御を行なう必要はなくなる。しかしながらECU自体は当該状況においても車載バッテリを電源に動作する構成であるため、ノックセンサが接続された端子からサージが入力される場合に備えて電圧制限回路を動作させておく必要がある。特に負電圧のサージが入力された場合に、寄生素子等の影響によりECUに誤動作を生ずるおそれがあるためである。
すなわち電圧制限回路は第1電源により動作を継続する一方、イグニッションスイッチのオフに伴って第2電源からの電力供給は絶たれる。この結果、最低入力電位が0Vよりも高くなるように電位が高められている電圧制限回路よりも、センサ信号の入力端子から第2電源に至る経路の電位が低くなり、入力端子から第2電源の側へ暗電流が流れ出してしまう。この現象は、近年厳しさを増す省電力化の要求や規制に鑑みて無視できないものとなっている。
よって本発明は、センサへの電力供給が絶たれている状況においても、信号入力端子から入力される負電圧サージから信号処理装置を保護するとともに、電力消費を抑制可能な技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第1の態様は、第1電源に接続されるセンサ信号処理装置であって、
第2電源に接続された信号線に接続されるとともに、前記第2電源がオン状態であるときに前記信号線を通じて入力されるセンサ出力に対応する信号を処理する信号処理回路と、
前記信号線に接続され、前記第1電源を用いて前記信号線における前記信号の電位を所定の電位以上に制限する電圧制限回路と、
前記第2電源がオン状態のときに前記所定の電位を第1の所定値に設定するとともに、前記第2電源がオフ状態のときに前記所定の電位を、0V以上で前記第1の所定値よりも低い第2の所定値に設定する切替回路とを備える。
このような構成によれば、電圧制限回路は、第2電源のオンオフ状態に拘らず信号線における入力信号の電位を0V以上に制限することができる。したがって第2電源がオフ状態のときにセンサ信号処理装置を動作させる必要がある場合において、誤動作や故障の原因となる負電圧のサージが信号線を通じて入力されることを確実に防止しうる。
また信号線の電位と、オフ状態の第2電源の電位差をできる限り小さくすることができる。したがってサージ入力に備えて電圧制限回路の動作を継続しつつも、信号線から第2電源の側へ流出する暗電流の量を抑制できる。
前記切替回路は、一端が前記信号線と電気的に接続された経路を備え、前記経路は並列接続された抵抗および少なくとも1つの動作電圧を有する素子を含み、前記切替回路は、前記経路を流れる電流を増加させることにより、前記所定の電位を前記第1の所定値に設定する構成とすることができる。
あるいは、前記切替回路は、第1の電位差を生ずる第1経路と、前記第1の電位差よりも小さな第2の電位差を生ずる第2経路とを備え、前記第2電源がオン状態のときに電流が前記第1経路を流れ、前記第2電源がオフ状態のときに電流が前記第2経路を流れる構成とすることができる。この場合、電流を増加させる回路が不要となるため、構成を簡略化できるとともに、省電力動作を実現しうる。
前記第1経路と前記第2経路の一端が、それぞれ前記端子と電気的に接続されている構成としてもよい。あるいは前記第2経路が、前記第1経路の一部を迂回することにより形成されている構成としてもよい。後者の場合、経路ごとに電位差を発生させる素子を設ける必要がないため、素子の数を最小限として部品コストの抑制が可能となる。
前記第1の所定値が前記信号処理回路の動作保証電圧である場合、信号処理回路の動作を確実なものとすることができる。
上記目的を達成するために、本発明がとりうる第2の態様は、第1電源に接続される車載型の電子制御装置であって、
第2電源に接続されるとともに車載センサ出力が入力される信号線と、
前記信号線に接続されるとともに、前記第2電源がオン状態であるときに前記車載センサ出力に対応する信号を処理する信号処理回路と、
前記信号線に接続され、前記第1電源を用いて前記信号線における前記信号の電位を所定の電位以上に制限する電圧制限回路と、
前記第2電源がオン状態のときに前記所定の電位を第1の所定値に設定するとともに、前記第2電源がオフ状態のときに前記所定の電位を、0V以上で前記第1の所定値よりも低い第2の所定値に設定する切替回路とを備える。
このような構成によれば、電圧制限回路は、第2電源のオンオフ状態に拘らず信号線における入力信号の電位を0V以上に制限することができる。したがって第2電源がオフ状態のときにセンサ信号処理装置を動作させる必要がある場合において、誤動作や故障の原因となる負電圧のサージが信号線を通じて入力されることを確実に防止しうる。
また信号線の電位と、オフ状態の第2電源の電位差をできる限り小さくすることができる。したがってサージ入力に備えて電圧制限回路の動作を継続しつつも、信号線から第2電源の側へ流出する暗電流の量を抑制できる。
例えば、前記第2電源のオンオフ状態は、エンジンのイグニッションスイッチのオンオフ状態に対応し、前記信号は、エンジンのノッキングを検出するセンサの出力に対応する信号である構成とすることができる。
本発明の一実施形態に係るセンサ信号処理装置が車載型電子制御装置に実装された状態を示す回路図である。 図1のセンサ信号処理装置における電圧制限部を構成する回路の第1の例を示す回路図である。 図1のセンサ信号処理装置における電圧制限部を構成する回路の第2の例を示す回路図である。 図1のセンサ信号処理装置における電圧制限部を構成する回路の第3の例を示す回路図である。
添付の図面を参照しつつ本発明について以下詳細に説明する。なお以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明の一実施形態に係るセンサ信号処理装置が車載型電子制御装置に実装された状態を示す回路図である。なお回路図を用いて行なう以降の説明における「接続」という用語は、特に断りのない限り電気的に接続されていることを意味し、物理的接続に関して直接間接を問わない。
エンジンの制御等を行なう車載型電子制御装置としてのECU100は、第1センサ接続端子101、および第2センサ接続端子102を備えている。本発明におけるセンサとしてのノックセンサ300は、正極側が第1センサ接続端子101に、負極側が第2センサ接続端子102に接続される。ノックセンサ300は、エンジンにおけるノッキングの発生を検出する周知の構成を備えるものである。
ECU100には、信号入力回路110、およびセンサ信号処理装置200が実装されている。センサ信号処理装置200は、本発明の第1電源としてのバッテリ電源BATに接続されている。バッテリ電源BATは、イグニッションスイッチやアクセサリ電源スイッチを介することなく、車載バッテリから直接接続される電源である。
信号入力回路110は、抵抗111、コンデンサ112、抵抗113、および抵抗114を備えている。第1センサ接続端子101は、直列接続された抵抗111とコンデンサ112を介してセンサ信号処理装置200が備える信号入力端子201に接続されている。抵抗113は、本発明の第2電源としての素子駆動電源VCに抵抗111の上流側を接続している。抵抗114は、コンデンサ112の下流側を素子駆動電源VCに接続している。第2センサ入力端子102は接地電位に固定されている。
なお素子駆動電源VCは、車両のイグニッションスイッチがオンされることによりオン状態となり、イグニッションスイッチがオフされることによりオフ状態となる電源である。
ノックセンサ300はエンジンのシリンダブロックに取り付けられている。車両のイグニッションスイッチがオンされることにより、素子駆動電源VCもオン状態となり、信号入力回路110を介してノックセンサ300に電力が供給される。またセンサ信号処理装置200の入力端子201も信号入力回路110を介して素子駆動電源VCに接続されているため、センサ信号処理装置200にも駆動電力が供給される。
ノックセンサ300は、ノッキングの発生に伴うシリンダブロックの振動に応じた信号を出力する。当該出力は、本発明の信号線の一部を構成する第1センサ接続端子101と第2センサ接続端子102に入力される。そして信号入力回路110を経由したセンサ出力に対応する信号が、本発明の信号線の一部を構成する入力端子201に入力される。
センサ信号処理装置200は、信号処理部202、バッファアンプ203、および電圧制限部210を備えている。
信号処理部202は、本発明の信号処理回路の一部として機能し、入力端子201より入力されたノックセンサ300の出力に対応する信号に対して周知の処理を行なう。すなわち信号処理部202は、素子駆動電源VCがオン状態であるときに信号処理を行なうものである。信号処理部202からの出力は、ECU100が備える不図示のマイクロコンピュータに送信され、発生したノッキングを抑制するための周知の制御(点火タイミングの調整等)に利用される。
バッファアンプ203は、周知のボルテージフォロア回路を構成するオペアンプであり、入力信号のインピーダンス変換を行なうために入力端子201と信号処理部202の間に介挿されている。バッファアンプ203は、本発明の信号処理回路の一部として機能する。
電圧制限部210は、入力端子201とバッファアンプ203の入力側との間に介挿されている。電圧制限部210は、本発明の電圧制限回路として機能する、いわゆるクランプ回路である。バッファアンプ203は所定範囲外の電位を有する信号が入力されると動作が不安定になるため、電圧制限部210はバッテリ電源BATからの電力供給を受けて、入力信号の電位が所定の電位以上となるように制限している。
また電圧制限部210は、本発明の切替回路としても機能し、素子駆動電源VCがオン状態のときに上記所定の電位を第1の所定値としての約1.5Vに設定するとともに、素子駆動電源VCがオフ状態のときに上記所定の電位を第2の所定値としての0Vに設定するように構成されている。第1の所定値である1.5Vという値は、信号処理部202の動作保証電圧として定められている。
図2の回路図を参照し、電圧制限部210の上記電圧制限回路および切替回路としての動作について説明する。
本実施形態の電圧制限部210は、第1定電流源211、第2定電流源212、トランジスタ213、スイッチ214、抵抗215、およびダイオードD1〜D5を備えている。
第1定電流源211は、トランジスタ213を動作させうる程度の電流I1を供給するものであり、一端がバッテリ電源BATに、他端がトランジスタ213のベース端子に接続されている。トランジスタ213のコレクタ端子はバッテリ電源BATに、エミッタ端子は、ダイオードD5のアノード端子に接続されている。ダイオードD5のカソード端子は、入力端子201に接続されている。
第2定電流源212は、電流I1よりも大きな電流I2を供給するものであり、一端がバッテリ電源BATに、他端がスイッチ214の第1端子214aに接続されている。スイッチ214の第2端子214bには、素子駆動電源VCのオンオフ状態を示す信号が入力されるように構成されている。スイッチ214は、第2端子214bに素子駆動電源VCのオン状態を示す信号が入力されるとオンされる(第1端子214aと第3端子214cが導通する)ように構成されている。
第1定電流源211から供給される電流I1が流れる経路と、スイッチ214がオン状態のときに電流I2が流れる経路は、接続点216において合流する。抵抗215の一端と、ダイオードD4のアノード端子は、接続点216と並列接続されている。
ダイオードD4のカソード端子は、ダイオードD3のアノード端子に直列接続されている。抵抗215の他端とダイオードD3のカソード端子は、ダイオードD2のアノード端子に並列接続されている。
ダイオードD2のカソード端子は、ダイオードD1のアノード端子に直列接続されている。ダイオードD1のカソード端子は接地電位に固定されている。
素子駆動電源VCがオン状態のとき、スイッチ214がオン状態となり、抵抗215には電流(I1+I2)が流れる。I2および抵抗215の値は、抵抗215を流れる電流によりダイオードD3、D4の順方向バイアスを確保できるように定められる。このときトランジスタ213のベース端子の電位はダイオードD1〜D4の動作電圧の総和(4VF)に概ね等しくなる。
一方、電流I1によりトランジスタ213がオン状態となり、ダイオードD5にも電流が流れるため、入力端子201の電位は、トランジスタ213のベース端子電位からトランジスタ213の動作電圧およびダイオードD5の動作電圧を差し引いた値(4VF−2VF=約1.5V)に概ね等しくなる。
これにより電圧制限部210は、素子駆動電源VCがオン状態のときに入力端子201における入力信号の電位を約1.5V以上に制限することができる。したがってバッファアンプ203に入力される信号の電位が所定範囲内に制限され、後段の信号処理回路211による処理動作を正常に行なうことができる。
一方、エンジンのイグニッションスイッチがオフされると、スイッチ214がオフ状態となる。このとき抵抗215を流れる電流は微弱なI1のみであるため、抵抗215の両端に生ずる電位差が実質的にゼロとなり、ダイオードD3、D4の順方向バイアス電圧を確保することができなくなる。したがってトランジスタ213のベース端子電位は、ダイオードD1、D2の動作電圧の総和(2VF)に概ね等しくなる。
一方、電流I1によりトランジスタ213がオン状態となり、ダイオードD5にも電流が流れるため、入力端子201の電位は、トランジスタ213のベース端子電位からトランジスタ213の動作電圧およびダイオードD5の動作電圧を差し引いた値(2VF−2VF=0V)に概ね等しくなる。
これにより電圧制限部210は、素子駆動電源VCがオフ状態のときに入力端子201における入力信号の電位を0V以上に制限することができる。したがって素子駆動電源VCがオフ状態のときにECU100を動作させる必要がある場合において、誤動作の原因となる負電圧のサージが入力端子201を通じて入力されることを確実に防止しうる。
また入力端子201の電位が0Vとなるため、オフ状態の素子駆動電源VCとの電位差が実質的になくなる。よって入力端子201から信号入力回路110を介して素子駆動電源VCの側へ暗電流が流出することを防止できる。したがってサージ入力に備えて電圧制限部210の動作を継続しつつも、消費電力をできる限り抑制することができる。
本実施形態の電圧制限部210は、一端が入力端子201と電気的に接続された経路を備え、当該経路は並列接続された抵抗215とダイオードD3、D4を含み、スイッチ214の動作によって当該経路を流れる電流を増加させることにより、制限電位を約1.5Vに設定するように構成されている。この切替回路としての動作は、以下に説明する回路構成によっても実現することができる。
第2の例として、電圧制限部220を構成する回路を図3に示す。図2の電圧制限部210を構成する回路と同一または同等の機能を有する構成要素については同一の参照番号を付与し、繰り返しとなる説明は割愛する。
電圧制限部220は、第1定電流源211のみを備えており、電流I1が流れる経路が分岐点225において第1経路221と第2経路222に分岐している点が電圧制限部210と異なる。
第1経路221はスイッチ214の第1端子214aに接続されている。スイッチ214の第3端子214cは、ダイオードD7のアノード端子に接続されている。ダイオードD7のカソード端子はダイオードD6のアノード端子に直列接続され、ダイオードD6のカソード端子はダイオードD4のアノード端子に直列接続され、ダイオードD4のカソード端子はダイオードD3のアノード端子に直列接続されている。ダイオードD3のカソード端子は接地電位に固定されている。
第2経路222はスイッチ223の第1端子223aに接続されている。スイッチ223の第2端子223bには、素子駆動電源VCのオンオフ状態を示す信号がNOTゲート224により論理反転されて入力されるように構成されている。すなわちスイッチ214がオン状態のときスイッチ223はオフ状態となり、スイッチ214がオフ状態のときスイッチ223はオン状態となる(第1端子223aと第3端子223cが導通する)。
スイッチ223の第3端子223cは、ダイオードD2のアノード端子に接続されている。ダイオードD2のカソード端子はダイオードD1のアノード端子に直列接続され、ダイオードD1のカソード端子は接地電位に固定されている。
素子駆動電源VCがオン状態のとき、スイッチ214がオン状態になるとともにスイッチ223がオフ状態となり、第1経路221に電流I1が流れる。このときトランジスタ213のベース端子の電位はダイオードD3、D4、D6、D7の動作電圧の総和(4VF)に概ね等しくなる。
一方、電流I1によりトランジスタ213がオン状態となり、ダイオードD5にも電流が流れるため、入力端子201の電位は、トランジスタ213のベース端子電位からトランジスタ213の動作電圧およびダイオードD5の動作電圧を差し引いた値(4VF−2VF=約1.5V)に概ね等しくなる。これにより電圧制限部220は、素子駆動電源VCがオン状態のときに入力端子201における入力信号の電位を約1.5V以上に制限することができる。
一方、エンジンのイグニッションスイッチがオフされると、スイッチ214がオフ状態になるとともにスイッチ223がオン状態となり、経路222に電流I1が流れる。このときトランジスタ213のベース端子の電位はダイオードD1、D2の動作電圧の総和(2VF)に概ね等しくなる。
一方、電流I1によりトランジスタ213がオン状態となり、ダイオードD5にも電流が流れるため、入力端子201の電位は、トランジスタ213のベース端子電位からトランジスタ213の動作電圧およびダイオードD5の動作電圧を差し引いた値(2VF−2VF=0V)に概ね等しくなる。これにより電圧制限部220は、素子駆動電源VCがオフ状態のときに入力端子201における入力信号の電位を0V以上に制限することができる。
すなわち電圧制限部220は、第1の電位差(4VF)を生ずる第1経路221と、当該第1の電位差よりも小さな第2の電位差(2VF)を生ずる第2経路222とを備え、素子駆動電源VCがオン状態のときに電流が第1経路221を流れ、素子駆動電源VCがオフ状態のときに電流が第2経路222を流れるように構成されている。第1経路221と第2経路222の一端は、それぞれ入力端子201と電気的に接続されている。
本例の回路構成によれば、定電流源の数を1つとすることができるため、センサ信号処理回路200のさらなる省電力化が可能となる。
次に第3の例として、電圧制限部230を構成する回路を図4に示す。図2の電圧制限部210を構成する回路と同一または同等の機能を有する構成要素については同一の参照番号を付与し、繰り返しとなる説明は割愛する。
電圧制限部230は、第1定電流源211のみを備えており、直列接続されたダイオードD1〜D4の一部を迂回して電流が流れる経路233が形成されている点が電圧制限部210と異なる。
電圧制限部230は、トランジスタ231を備えている。トランジスタ231のエミッタ端子は、ダイオードD3のカソード端子とダイオードD2のアノード端子の間に接続されている。トランジスタ231のエミッタ端子は接地電位に固定されている。すなわちトランジスタ231を含んでダイオードD1、D2を迂回する経路233が形成されている。
トランジスタ231のベース端子には、素子駆動電源VCのオンオフ状態を示す信号がNOTゲート232により論理反転されて入力されるように構成されている。よって素子駆動電源VCがオン状態のとき、NOTゲート232によりトランジスタ231はオフ状態とされる。
このとき迂回経路233に電流は流れずに、ダイオードD1、D2が直列接続された経路を電流I1が流れる。したがってトランジスタ213のベース端子の電位はダイオードD1〜D4の動作電圧の総和(4VF)に概ね等しくなる。
一方、電流I1によりトランジスタ213がオン状態となり、ダイオードD5にも電流が流れるため、入力端子201の電位は、トランジスタ213のベース端子電位からトランジスタ213の動作電圧およびダイオードD5の動作電圧を差し引いた値(4VF−2VF=約1.5V)に概ね等しくなる。これにより電圧制限部230は、素子駆動電源VCがオン状態のときに入力端子201における入力信号の電位を約1.5V以上に制限することができる。
一方、エンジンのイグニッションスイッチがオフされると、NOTゲート232によりトランジスタ231がオン状態となり、迂回経路233を電流が流れるようになる。したがってトランジスタ213のベース端子の電位はダイオードD1、D2の動作電圧の総和(2VF)に概ね等しくなる。
一方、電流I1によりトランジスタ213がオン状態となり、ダイオードD5にも電流が流れるため、入力端子201の電位は、トランジスタ213のベース端子電位からトランジスタ213の動作電圧およびダイオードD5の動作電圧を差し引いた値(2VF−2VF=0V)に概ね等しくなる。これにより電圧制限部230は、素子駆動電源VCがオフ状態のときに入力端子201における入力信号の電位を0V以上に制限することができる。
すなわち電圧制限部230は、第1の電位差(4VF)を生ずる第1経路と、当該第1の電位差よりも小さな第2の電位差(2VF)を生ずる第2経路とを備え、素子駆動電源VCがオン状態のときに電流が第1経路を流れ、素子駆動電源VCがオフ状態のときに電流が第2経路を流れるように構成されている。第2経路は、第1経路の一部を迂回する経路233として形成されている。
本例の回路構成によれば、定電流源を1つとできることに加え、使用するダイオードの数を最小限とすることができる。したがって装置の小型化や部品コストの抑制が可能となる。
上記の実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは明らかである。
切替回路としての電圧制限部210(220、230)が設定する第1の所定値、すなわち素子駆動電源VCがオン状態である場合の端子201における入力信号の制限電位は、信号処理部202の動作保証電圧としての1.5Vに限られるものではない。センサ信号処理装置200またはECU100の要請に応じて適宜の値に設定することができる。
設定される第1の所定値に応じて、電圧制限部210において抵抗215と並列接続されるダイオードの数が1つ以上の適宜の数に定められる。ダイオードの数をn個とした場合、第1の所定値は概ねnVFに等しくなる。
同様にして、電圧制限部220において第1経路221に含まれるダイオードの数も、設定される第1の所定値に応じて3つ以上の適宜の値に定められる。ダイオードの数をn個とした場合、第1の所定値は概ね(n−2)VFに等しくなる。
同様にして、電圧制限部230において経路233に迂回されることのないダイオードの数も、設定される第1の所定値に応じて1つ以上の適宜の数に定められる。ダイオードの数をn個とした場合、第1の所定値は概ねnVFに等しくなる。
また切替回路としての機能を実現する電位差を発生させるために、動作電圧を有する素子であれば、ダイオードに代えてトランジスタ等を用いる構成としてもよい。
切替回路としての電圧制限部210(220、230)が設定する第2の所定値、すなわち素子駆動電源VCがオフ状態である場合の端子201における入力信号の制限電位は、必ずしも0Vとすることを要しない。サージ入力対策と許容しうる流出暗電流の値に鑑みて、0Vより大きく第1の所定値よりも小さい値を適宜設定することができる。
電圧制限部210(220、230)は、素子駆動電源VCに接続された信号線としての端子201に接続されている限りにおいて、センサ信号処理装置200の外側に設けられる構成としてもよい。
センサ信号処理装置200に入力される信号を出力センサは、必ずしもノッキングセンサであることを要しない。素子駆動電源VCがオフ状態のときもバッテリ電源BATを用いて入力信号の電圧制限を行なう必要のある、適宜の車載センサに対して本発明を適用可能である。
センサ信号処理装置200は、必ずしも車載型電子制御装置としてのECU100に実装されることを要しない。センサを駆動する電源がオフ状態のときも別電源を用いて入力信号の電圧制限を行なう必要のある、適宜のセンサ信号処理装置に対して本発明を適用可能である。
100:ECU、101:第1センサ接続端子、102:第2センサ接続端子、200:センサ信号処理装置、201:入力端子、202:信号処理回路、210:電圧制限部、211:第1定電流源、212:第2定電流源、215:抵抗、221:第1経路、222:第2経路、233:迂回経路、300:ノックセンサ、BAT:バッテリ電源、D1〜D7:ダイオード、VC:素子駆動電源

Claims (8)

  1. 第1電源に接続されるセンサ信号処理装置であって、
    第2電源に接続された信号線に接続されるとともに、前記第2電源がオン状態であるときに前記信号線を通じて入力されるセンサ出力に対応する信号を処理する信号処理回路と、
    前記信号線に接続され、前記第1電源を用いて前記信号線における前記信号の電位を所定の電位以上に制限する電圧制限回路と、
    前記第2電源がオン状態のときに前記所定の電位を第1の所定値に設定するとともに、前記第2電源がオフ状態のときに前記所定の電位を、0V以上で前記第1の所定値よりも低い第2の所定値に設定する切替回路とを備える、センサ信号処理装置。
  2. 前記切替回路は、
    第1の電流を供給する第1定電流源と、
    前記第1の電流よりも大きな第2の電流を供給する第2定電流源と、
    前記第1定電流源と電気的に接続された経路を備えており
    前記経路は並列接続された抵抗および少なくとも1つのダイオードまたはトランジスタを含み、
    前記切替回路は、前記第2電源がオン状態のときに前記第2定電流源を前記経路と電気的に接続することにより、前記ダイオードまたはトランジスタが動作する電位差を発生させる構成とされている、請求項1に記載のセンサ信号処理装置。
  3. 前記切替回路は、第1の電位差を生ずる第1経路と、前記第1の電位差よりも小さな第2の電位差を生ずる第2経路とを備え、
    前記第2電源がオン状態のときに電流が前記第1経路を流れ、前記第2電源がオフ状態のときに電流が前記第2経路を流れる構成とされている、請求項1に記載のセンサ信号処理装置。
  4. 前記第1経路と前記第2経路は共通の定電流源と電気的に接続されている、請求項3に記載のセンサ信号処理装置。
  5. 前記第2経路は、前記第1経路の一部を迂回することにより形成されている、請求項3に記載のセンサ信号処理装置。
  6. 前記第1の所定値は、前記信号処理回路の動作保証電圧である、請求項1から5のいずれか一項に記載のセンサ信号処理装置。
  7. 第1電源に接続される車載型の電子制御装置であって、
    第2電源に接続されるとともに車載センサ出力が入力される信号線と、
    前記信号線に接続されるとともに、前記第2電源がオン状態であるときに前記車載センサ出力に対応する信号を処理する信号処理回路と、
    前記信号線に接続され、前記第1電源を用いて前記信号線における前記信号の電位を所定の電位以上に制限する電圧制限回路と、
    前記第2電源がオン状態のときに前記所定の電位を第1の所定値に設定するとともに、前記第2電源がオフ状態のときに前記所定の電位を、0V以上で前記第1の所定値よりも低い第2の所定値に設定する切替回路とを備える、電子制御装置。
  8. 前記第2電源のオンオフ状態は、エンジンのイグニッションスイッチのオンオフ状態に対応し、前記信号は、エンジンのノッキングを検出するセンサの出力に対応する信号である、請求項7に記載の電子制御装置。
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