JP5875117B2 - 搬送用無給油コンベヤチェーン - Google Patents

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Description

本発明は、非金属の粉粒状の搬送物を搬送方向へ搬送するコンベヤの搬送用無給油コンベヤチェーンに関する。
従来、搬送用コンベヤチェーンや無給油チェーンが知られている(例えば、特許文献1乃至特許文献3)。
このような従来の搬送用コンベヤチェーンとして、例えば、図5に示すような搬送用コンベヤチェーン500がある。
ここで、図5は、従来の第1の態様の搬送用コンベヤチェーン500の要部拡大一部断面平面図である。
従来の第1の態様の搬送用コンベヤチェーン500は、図5に示すように、それぞれ金属で形成された一対の内リンクプレート510と、一対の外リンクプレート520と、ブシュ530と、連結ピン540と、ローラ550とを備えていた。
このうち、一対の外リンクプレート520は、一対の内リンクプレート510の両外側に配設されていた。
また、ブシュ530のブシュ端部531は、内リンクプレート510のブシュ孔511に圧入されていた。
さらに、連結ピン540は、ブシュ530に回動自在に挿通され、連結ピン540のピン端部541は、外リンクプレート520のピン孔521に圧入されていた。
また、ローラ550は、ブシュ530の外周に回動自在に配設されていた。
従来の第2の態様の無給油チェーンは、一対の内リンクプレートと、一対の外リンクプレートと、ブシュと、連結ピンと、グラファイトシートで形成された摺動部材とを備えていた。
このうち、一対の内リンクプレート、一対の外リンクプレート、ブシュおよび連結ピンの構成は上述した従来の第1の態様の搬送用コンベヤチェーンと同様である。
また、グラファイトシートで形成された摺動部材は、ブシュと連結ピンとの間に配設されていた。
また、従来の第3の態様の無給油チェーンは、一対の内リンクプレートと、一対の外リンクプレートと、ブシュと、連結ピンと、Oリングと、シールプレートとを備えていた。
このうち、一対の内リンクプレート、一対の外リンクプレート、ブシュおよび連結ピンの構成は上述した従来の第1の態様の搬送用コンベヤチェーンと同様である。
そして、Oリングおよびシールプレートは、ブシュの内周面より外周側、かつ、外リンクプレートの内側面と内リンクプレートの外側面との間に配設され、ブシュと連結ピンとの間に充填したグリースをシールしていた。
特開2005−138980号公報 特開2007−170493号公報 特開2003−314628号公報
しかしながら、上述した従来の第1の態様の搬送用コンベヤチェーン500は、非金属の粉粒状の搬送物を搬送するために潤滑油を使用できない環境下で使用されるものであり、ブシュ530の内周面532と連結ピン540の外周面542とが直接的に接触する構造であったため、ブシュ530と連結ピン540との間の摩耗により金属の摩耗粉が発生して搬送物に異物として混入する問題があった。
また、上述した従来の第2の態様の無給油チェーンは、ブシュの内周面と連結ピンの外周面との間に配設したグラファイトシートの摺動部材がブシュおよび連結ピンの少なくとも一方に対して摺動する構造であったため、非金属の粉粒状の搬送物を搬送するコンベヤに使用した場合、グラファイトシートで形成された摺動部材の摩耗によりグラファイトの摩耗粉が発生して搬送物に異物として混入する虞があった。
さらに、上述した従来の第3の態様の無給油チェーンは、Oリングおよびシールプレートでブシュと連結ピンとの間に充填したグリースをシールした構造であったため、非金属の粉粒状の搬送物を搬送するコンベヤに使用した場合、Oリングなどの劣化や脱落によりグリースが流出して搬送物に異物として混入する虞があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、連結ピンとブシュとの間に介在する潤滑剤としてグリースやオイルを使用せずに搬送物と同じ成分を有する粉粒体を使用してブシュと連結ピンとの間の摩耗による金属の摩耗粉の発生を抑制するとともに搬送物への異物混入を防止する搬送用無給油コンベヤチェーンを提供することである。
本請求項1に係る発明は、非金属の粉粒状の搬送物を搬送方向へ搬送するコンベヤの搬送用無給油コンベヤチェーンにおいて、前記搬送方向に対して左右一対に配設した内リンクプレートと、該内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部側を圧入するブシュと、前記左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配設する左右一対の外リンクプレートと、前記ブシュに回転自在に挿通して外リンクプレートのピン孔にピン端部側を圧入する連結ピンと、該連結ピンとブシュとの間に介在する潤滑剤とを備え、前記連結ピンとブシュとの間に介在する潤滑剤が、前記搬送物と同じ成分を有する粉粒体であって前記連結ピンとブシュとの間の隙間より小さい粒径で設けられ、前記内リンクプレートと外リンクプレートとの間に配置された金属特性を有する樹脂またはゴム製のOリングが、前記連結ピンに挿通されて前記ブシュの内周面よりブシュ外周側で内リンクプレートおよび外リンクプレートに接触して設けられ、前記ブシュ端部が、前記内リンクプレートの外側面から外リンクプレート側に突出して設けられていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項に係る発明は、請求項1に記載された搬送用無給油コンベヤチェーンの構成に加えて、前記潤滑剤の硬度が、前記連結ピンの硬度およびブシュの硬度より低く設けられていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された搬送用無給油コンベヤチェーンの構成に加えて、前記搬送物が、砂糖であり、前記潤滑剤が、前記砂糖の種類の中のグラニュー糖であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本発明の搬送用無給油コンベヤチェーンは、非金属の粉粒状の搬送物を搬送方向へ搬送するコンベヤに用いられることにより、搬送物に動力を伝達して搬送物を搬送方向へ搬送することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項1に係る発明の搬送用無給油コンベヤチェーンによれば、非金属の粉粒状の搬送物を搬送方向へ搬送するコンベヤの搬送用無給油コンベヤチェーンにおいて、搬送方向に対して左右一対に配設した内リンクプレートと、この内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部側を圧入するブシュと、左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配設する左右一対の外リンクプレートと、ブシュに回転自在に挿通して外リンクプレートのピン孔にピン端部側を圧入する連結ピンと、この連結ピンとブシュとの間に介在する潤滑剤とを備え、連結ピンとブシュとの間に介在する潤滑剤が、搬送物と同じ成分を有する粉粒体であって連結ピンとブシュとの間の隙間より小さい粒径で設けられ、内リンクプレートと外リンクプレートとの間に配置された金属特性を有する樹脂またはゴム製のOリングが、連結ピンに挿通されてブシュの内周面よりブシュ外周側で内リンクプレートおよび外リンクプレートに接触して設けられ、ブシュ端部が、内リンクプレートの外側面から外リンクプレート側に突出して設けられていることにより、連結ピンの外周面とブシュの内周面とが直接的に接触せずに搬送物と同じ成分を有する粉粒状の潤滑剤を介して間接的に接触するとともに直接的な接触と比べて接触面積が小さくなって摩擦抵抗が小さくなるため、グリースやオイルを使用せずに搬送用無給油コンベヤチェーンの動きをスムーズにしてブシュと連結ピンとの間の摩耗による金属の摩耗粉の発生を抑制できる。
さらに、潤滑剤が搬送物に混入した場合であっても潤滑剤と搬送物との成分が同じとなるため、搬送物への異物混入を防止できる。
また、内リンクプレートと外リンクプレートとの相対的な揺動に伴って潤滑剤が連結ピンの外周面とブシュの内周面との間で多少なりとも転がってボールベアリング構造となると考えられるため、グリースやオイルを使用せずに搬送用無給油コンベヤチェーンの動きをスムーズにしてブシュと連結ピンとの間の摩耗による金属の摩耗粉の発生を抑制できる。
また、内リンクプレートと外リンクプレートとの間に配設された金属特性を有する樹脂またはゴム製のOリングが、連結ピンに挿通されてブシュの内周面よりブシュ外周側で内リンクプレートおよび外リンクプレートと接触して設けられていることにより、連結ピンの外周面とブシュの内周面との間の粉粒状の潤滑剤がブシュ端部側から出てきた場合であってもOリングが潤滑剤をOリング内側でとどめるため、Oリング外側への潤滑剤の流出を防止できる。
さらに、万が一Oリングが脱落した場合であっても金属特性を有する樹脂またはゴム製のOリングは金属探知機で探知されるため、脱落したOリングを搬送物中から除去できる。
また、ブシュ端部が、内リンクプレートの外側面から外リンクプレート側に突出して設けられていることにより、ブシュ端部が内リンクプレートから突出しない場合と比べ、ブシュ端部と外リンクプレートの内側面との間の間隔が狭くなって連結ピンの外周面とブシュの内周面との間の潤滑剤がブシュ端部側から流出しにくくなるため、連結ピンの外周面とブシュの内周面との間の潤滑剤の量を減りにくくできる。
本請求項に係る発明の搬送用無給油コンベヤチェーンによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、潤滑剤の硬度が、連結ピンの硬度およびブシュの硬度より低く設けられていることにより、連結ピンおよびブシュが潤滑剤よりも摩耗しにくくなるため、搬送用無給油コンベヤチェーンの寿命を延ばすことができる。
本請求項に係る発明の搬送用無給油コンベヤチェーンによれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、搬送物が、砂糖であり、潤滑剤が、砂糖の種類の中のグラニュー糖であることにより、グラニュー糖の融点が摂氏約180度でチェーン駆動時ではグラニュー糖は粒状を維持するため、グリースやオイルを使用せずに搬送用無給油コンベヤチェーンの動きをスムーズにできるとともに搬送物への異物混入を防止できる。
さらに、グラニュー糖以外の小麦粉などの食品原料の粉粒体である他の成分の潤滑剤と比べて潤滑効果が高いため、特に搬送物がグラニュー糖をはじめとする砂糖である場合にグリースやオイルを使用せずに搬送用無給油コンベヤチェーンの動きをスムーズにできる。
また、グラニュー糖は砂糖の種類の中でショ糖純度の高いものであるため、潤滑剤としてのグラニュー糖が搬送物の砂糖に混入した場合であっても搬送物の純度が下がることを防止できる。
本発明の実施例である搬送用無給油コンベヤチェーンを用いたコンベヤの全体概略図。 本発明の実施例である搬送用無給油コンベヤチェーンの平面図および側面図。 本発明の実施例である搬送用無給油コンベヤチェーンの要部拡大一部断面平面図。 図3の符号4−4で視た側断面図。 従来の第1の態様のコンベヤチェーンの要部拡大一部断面平面図。
本発明は、非金属の粉粒状の搬送物を搬送方向へ搬送するコンベヤの搬送用無給油コンベヤチェーンにおいて、搬送方向に対して左右一対に配設した内リンクプレートと、この内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部側を圧入するブシュと、左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配設する左右一対の外リンクプレートと、ブシュに回転自在に挿通して外リンクプレートのピン孔にピン端部側を圧入する連結ピンと、この連結ピンとブシュとの間に介在する潤滑剤とを備え、連結ピンとブシュとの間に介在する潤滑剤が、搬送物と同じ成分を有する粉粒体であって連結ピンとブシュとの間の隙間より小さい粒径で設けられ、内リンクプレートと外リンクプレートとの間に配置された金属特性を有する樹脂またはゴム製のOリングが、連結ピンに挿通されてブシュの内周面よりブシュ外周側で内リンクプレートおよび外リンクプレートに接触して設けられ、ブシュ端部が、内リンクプレートの外側面から外リンクプレート側に突出して設けられていることにより、連結ピンとブシュとの間に介在する潤滑剤としてグリースやオイルを使用せずに搬送物と同じ成分を有する粉粒体を使用してブシュと連結ピンとの間の摩耗による金属の摩耗粉の発生を抑制するとともに搬送物への異物混入を防止するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、コンベヤは、粉粒状の搬送物をバケットに入れて搬送するバケット式でもよいし、フライト板で粉粒状の搬送物を押して搬送するフライト式でもよいし、アタッチメントで搬送物を流体搬送するレドラー式でもよい。
また、搬送用無給油コンベヤチェーンは、ブシュの外周にローラを有するものでよく、有さないものでもよい。
搬送用無給油コンベヤチェーンの材質は、ステンレスなどの金属でもよいし、強化プラスチックなどの樹脂でもよい。
以下に、本発明の実施例である搬送用無給油コンベヤチェーン100について、図1乃至図4に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の実施例である搬送用無給油コンベヤチェーン100を用いたコンベヤCの全体概略図であり、図2(A)は、本発明の実施例である搬送用無給油コンベヤチェーン100の一部断面平面図であり、図2(B)は、図2(A)の符号2Bから視た側面図であり、図3は、図2(A)の符号3で示す箇所の要部拡大一部断面平面図であり、図4は、図3の符号4−4で視た側断面図である。
本発明の実施例である搬送用無給油コンベヤチェーン100を用いたコンベヤCは、図1に示すように、非金属の粉粒状の搬送物Mを、周回するコンベヤ送り方向Yのうちの片側での方向である搬送方向Y1へ搬送するように構成されている。
具体的に、コンベヤCは、コンベヤケースC1と、搬送用無給油コンベヤチェーン100と、バケットBと、排出口側スプロケットS1と、投入口側スプロケットS2とを備えている。
このうち、コンベヤケースC1の一端側には、投入口C2が配設されており、コンベヤケースC1の他端側には、排出口C3が配設されている。
また、コンベヤ送り方向Yに対して左右一対の搬送用無給油コンベヤチェーン100が設けられている。
そして、左右一対の搬送用無給油コンベヤチェーン100の間で多数のバケットBがコンベヤ送り方向Yに配列され、多数のバケットBの両端が左右一対の搬送用無給油コンベヤチェーン100に支持されている。
さらに、搬送用無給油コンベヤチェーン100は、駆動源となる排出口側スプロケットS1および従動回転する投入口側スプロケットS2に掛け回されている。
そして、投入口C2からコンベヤケースC1内に投入された粉粒状の搬送物Mは、多数のバケットBに順次収容されて、排出口C3へ向けて垂直方向に搬送され、排出口C3から排出される。
この際、排出口側スプロケットS1が搬送用無給油コンベヤチェーン100を図中左側の上方移動域から右側の下方移動域へ折り返しながら周回させ、バケットBの上下姿勢が反転することにより、バケットB内の搬送物Mが先行するバケットBの外側面を伝って排出口C3を介してコンベヤケースC1外に落下排出される。
続いて、搬送用無給油コンベヤチェーン100について詳しく説明する。
本発明の実施例である搬送用無給油コンベヤチェーン100は、図2乃至図4に示すように、搬送方向Y1に対して左右一対に配設した内リンクプレート110と、この内リンクプレート110のブシュ孔111にブシュ端部131側を圧入するブシュ130と、左右一対の内リンクプレート110の両外側にそれぞれ配設する左右一対の外リンクプレート120と、ブシュ130に回転自在に挿通して外リンクプレート120のピン孔121にピン端部141側を圧入する連結ピン140と、この連結ピン140とブシュ130との間に介在する潤滑剤M1とを備えている。
さらに、この連結ピンとブシュとの間に介在する潤滑剤M1が、搬送物Mと同じ成分の粉粒体であって連結ピン140とブシュ130との間の隙間L2a、L2bより小さい粒径L1で設けられている。
具体的に、潤滑剤M1の粒径L1は、連結ピン140とブシュ130との間に配設できる大きさであればよく、連結ピン140とブシュ130との間の隙間L2aおよび同隙間L2bの和より小さければよい。
これにより、連結ピン140の外周面142とブシュ130の内周面132とが直接的に接触せずに粉粒状の潤滑剤M1を介して間接的に接触するとともに直接的な接触と比べて接触面積が小さくなって摩擦抵抗が小さくなる。
また、潤滑剤M1が搬送物Mに混入した場合であっても潤滑剤M1と搬送物Mとの成分が同じとあるので、そもそも、異物混入の問題が生じない。
さらに、搬送用無給油コンベヤチェーン100の内リンクプレート110と外リンクプレート120との相対的な揺動に伴って潤滑剤M1が連結ピン140の外周面142とブシュ130の内周面132との間で多少なりとも転がってボールベアリング構造となると考えられる。
なお、本実施例では、ローラ150がブシュ130の外周に回動自在に配設されている。
また、外リンクプレート120は、搬送方向Y1で所定間隔にバケットBが取り付けられるバケット取り付け穴122を有している。
本実施例では、内リンクプレート110、外リンクプレート120、ブシュ130、連結ピン140およびローラ150が、一例として金属のステンレスで形成されている。
また、潤滑剤M1は、搬送用無給油コンベヤチェーン100がコンベヤCに使用される前段階で連結ピン140とブシュ130との間に配設されている。
さらに、内リンクプレート110と外リンクプレート120との間に配設された金属特性を有する樹脂またはゴム製のOリング160が、連結ピン140に挿通されてブシュ130の内周面132よりブシュ外周側で内リンクプレート110および外リンクプレート120と接触して設けられている。
これにより、連結ピン140の外周面142とブシュ130の内周面132との間の粉粒状の潤滑剤M1がブシュ端部131側から出てきた場合であってもOリング160が潤滑剤M1をOリング内側でとどめる。
さらに、万が一Oリング160が脱落した場合であっても金属特性を有する樹脂またはゴム製のOリング160はコンベヤ内またはコンベヤ外に配設した図示しない金属探知機で探知される。
ここで、「金属特性を有する樹脂またはゴム製のOリング」とは、金属成分を含む樹脂またはゴムで成形されたOリングをいう。
つまり、一部の成分として金属成分を含み、樹脂またはゴムを主成分としたものである。
また、ブシュ端部131が、内リンクプレート110の外側面112から外リンクプレート120側に突出して設けられている。
これにより、ブシュ端部(131)が内リンクプレート(110)の外側面(112)から突出しない構成と比べて、ブシュ端部131と外リンクプレート120の内側面との間の間隔が狭くなって、連結ピン140の外周面142とブシュ130の内周面132との間の潤滑剤M1がブシュ端部131側から流出しにくくなる。
さらに、潤滑剤M1の硬度H1が、連結ピン140の硬度H2およびブシュ130の硬度H3より低く設けられている。
これにより、連結ピン140およびブシュ130が潤滑剤M1よりも摩耗しにくくなる。
また、本実施例では、搬送物Mが、グラニュー糖であり、潤滑剤M1が、搬送物Mと同じ成分のグラニュー糖で設けられている。
これにより、グラニュー糖の融点が摂氏約180度でチェーン駆動時ではグラニュー糖は粒状を維持して潤滑剤M1として優れた効果を発揮する。
さらに、グラニュー糖以外の小麦粉などの食品原料の粉粒体である他の成分の潤滑剤と比べて、原子等が空間的に規則正しく配列した結晶であり扁平した形状になりにくいことに加えて摩擦係数が小さくなって高い潤滑効果を発揮するので、搬送物Mがグラニュー糖である場合に特に有効である。
つまり、本実施例では、従来の図5に示す連結ピン540の外周面542とブシュ530の内周面532との摩擦係数、即ち、ステンレスとステンレスとの間の摩擦係数と比べて、連結ピン140の外周面142と潤滑剤M1との摩擦係数、即ち、ステンレスとグラニュー糖との間の摩擦係数、および、潤滑剤M1とブシュ130の内周面132との摩擦係数、即ち、グラニュー糖とステンレスとの間の摩擦係数が著しく小さくなって高い潤滑効果を発揮する。
さらに、グラニュー糖とステンレスとの間の摩擦係数が、グラニュー糖以外の小麦粉などの食品原料の粉粒体とステンレスとの間の摩擦係数と比べて、著しく小さくなって高い潤滑効果を発揮する。
このようにして得られた本発明の実施例である搬送用無給油コンベヤチェーン100は、搬送方向Y1に対して左右一対に配設した内リンクプレート110と、この内リンクプレート110のブシュ孔111にブシュ端部131側を圧入するブシュ130と、左右一対の内リンクプレート110の両外側にそれぞれ配設する左右一対の外リンクプレート120と、ブシュ130に回転自在に挿通して外リンクプレート120のピン孔121にピン端部141側を圧入する連結ピン140と、この連結ピン140とブシュ130との間に介在する潤滑剤M1とを備え、この連結ピン140とブシュ130との間に介在する潤滑剤M1が、搬送物Mと同じ成分を有する粉粒体であって連結ピン140とブシュ130との間の隙間(L2aおよびL2bの和)より小さい粒径L1で設けられていることにより、連結ピン140とブシュ130との間に介在する潤滑剤M1としてグリースやオイルを使用せずに搬送物Mと同じ成分を有する粉粒体を使用してブシュ130と連結ピン140との間の摩耗による金属の摩耗粉の発生を抑制するとともに搬送物Mへの異物混入を防止できる。
さらに、内リンクプレート110と外リンクプレート120との間に配設された金属特性を有する樹脂またはゴム製のOリング160が、連結ピン140に挿通されてブシュ130の内周面132よりブシュ外周側で内リンクプレート110および外リンクプレート120に接触して設けられていることにより、Oリング外側への潤滑剤M1の流出を防止できるとともに、万が一Oリング160が脱落した場合であっても脱落したOリング160を搬送物M中から除去できる。
また、ブシュ端部131が、内リンクプレート110の外側面112から外リンクプレート120側に突出して設けられていることにより、ブシュ端部(131)が内リンクプレート(110)の外側面(112)から突出しない構成と比べて、連結ピン140の外周面142とブシュ130の内周面132との間の潤滑剤M1の量を減りにくくできる。
さらに、潤滑剤M1の硬度H1が、連結ピン140の硬度H2およびブシュ130の硬度H3より低く設けられていることにより、搬送用無給油コンベヤチェーン100の寿命を延ばすことができる。
また、搬送物Mが、グラニュー糖であり、潤滑剤M1が、搬送物Mと同じ成分のグラニュー糖で設けられていることにより、グラニュー糖以外の小麦粉などの食品原料の粉粒体である他の成分の潤滑剤と比べて高い潤滑効果でオイルを使用せずに搬送用無給油コンベヤチェーン100の動きをスムーズにしてブシュ130と連結ピン140との間の摩耗による金属の摩耗粉の発生を抑制できるなど、その効果は甚大である。
100 ・・・ 搬送用無給油コンベヤチェーン
500 ・・・ (従来技術の)コンベヤチェーン
110、510 ・・・ 内リンクプレート
111、511 ・・・ ブシュ孔
112 ・・・ (幅方向)外側面
120、520 ・・・ 外リンクプレート
121、521 ・・・ ピン孔
122 ・・・ バケット取り付け穴
130、530 ・・・ ブシュ
131、531 ・・・ ブシュ端部
132、532 ・・・ 内周面
140、540 ・・・ 連結ピン
141、541 ・・・ ピン端部
142、542 ・・・ 外周面
150、550 ・・・ ローラ
160 ・・・ Oリング
B ・・・ バケット
C ・・・ コンベヤ
C1 ・・・ コンベヤケース
C2 ・・・ 投入口
C3 ・・・ 排出口
H1 ・・・ 潤滑剤の硬度
H2 ・・・ 連結ピンの硬度
H3 ・・・ ブシュの硬度
L1 ・・・ 潤滑剤の粒径
L2a、L2b ・・・ 連結ピン外周面とブシュ内周面との間の隙間
M ・・・ 搬送物
M1 ・・・ 潤滑剤(粉粒体)
S1 ・・・ 排出口側スプロケット
S2 ・・・ 投入口側スプロケット
Y ・・・ コンベヤ送り方向
Y1 ・・・ 搬送方向

Claims (3)

  1. 非金属の粉粒状の搬送物を搬送方向へ搬送するコンベヤの搬送用無給油コンベヤチェーンにおいて、
    前記搬送方向に対して左右一対に配設した内リンクプレートと、該内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部側を圧入するブシュと、前記左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配設する左右一対の外リンクプレートと、前記ブシュに回転自在に挿通して外リンクプレートのピン孔にピン端部側を圧入する連結ピンと、該連結ピンとブシュとの間に介在する潤滑剤とを備え、
    前記連結ピンとブシュとの間に介在する潤滑剤が、前記搬送物と同じ成分を有する粉粒体であって前記連結ピンとブシュとの間の隙間より小さい粒径で設けられ
    前記内リンクプレートと外リンクプレートとの間に配置された金属特性を有する樹脂またはゴム製のOリングが、前記連結ピンに挿通されて前記ブシュの内周面よりブシュ外周側で内リンクプレートおよび外リンクプレートに接触して設けられ、
    前記ブシュ端部が、前記内リンクプレートの外側面から外リンクプレート側に突出して設けられていることを特徴とする搬送用無給油コンベヤチェーン。
  2. 前記潤滑剤の硬度が、前記連結ピンの硬度およびブシュの硬度より低く設けられていることを特徴とする請求項1に記載の搬送用無給油コンベヤチェーン。
  3. 前記搬送物が、砂糖であり、前記潤滑剤が、前記砂糖の種類の中のグラニュー糖であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送用無給油コンベヤチェーン。
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