JP5875117B2 - 搬送用無給油コンベヤチェーン - Google Patents
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Description
このような従来の搬送用コンベヤチェーンとして、例えば、図5に示すような搬送用コンベヤチェーン500がある。
ここで、図5は、従来の第1の態様の搬送用コンベヤチェーン500の要部拡大一部断面平面図である。
このうち、一対の外リンクプレート520は、一対の内リンクプレート510の両外側に配設されていた。
また、ブシュ530のブシュ端部531は、内リンクプレート510のブシュ孔511に圧入されていた。
さらに、連結ピン540は、ブシュ530に回動自在に挿通され、連結ピン540のピン端部541は、外リンクプレート520のピン孔521に圧入されていた。
また、ローラ550は、ブシュ530の外周に回動自在に配設されていた。
このうち、一対の内リンクプレート、一対の外リンクプレート、ブシュおよび連結ピンの構成は上述した従来の第1の態様の搬送用コンベヤチェーンと同様である。
また、グラファイトシートで形成された摺動部材は、ブシュと連結ピンとの間に配設されていた。
このうち、一対の内リンクプレート、一対の外リンクプレート、ブシュおよび連結ピンの構成は上述した従来の第1の態様の搬送用コンベヤチェーンと同様である。
そして、Oリングおよびシールプレートは、ブシュの内周面より外周側、かつ、外リンクプレートの内側面と内リンクプレートの外側面との間に配設され、ブシュと連結ピンとの間に充填したグリースをシールしていた。
さらに、潤滑剤が搬送物に混入した場合であっても潤滑剤と搬送物との成分が同じとなるため、搬送物への異物混入を防止できる。
また、内リンクプレートと外リンクプレートとの相対的な揺動に伴って潤滑剤が連結ピンの外周面とブシュの内周面との間で多少なりとも転がってボールベアリング構造となると考えられるため、グリースやオイルを使用せずに搬送用無給油コンベヤチェーンの動きをスムーズにしてブシュと連結ピンとの間の摩耗による金属の摩耗粉の発生を抑制できる。
さらに、万が一Oリングが脱落した場合であっても金属特性を有する樹脂またはゴム製のOリングは金属探知機で探知されるため、脱落したOリングを搬送物中から除去できる。
さらに、グラニュー糖以外の小麦粉などの食品原料の粉粒体である他の成分の潤滑剤と比べて潤滑効果が高いため、特に搬送物がグラニュー糖をはじめとする砂糖である場合にグリースやオイルを使用せずに搬送用無給油コンベヤチェーンの動きをスムーズにできる。
また、グラニュー糖は砂糖の種類の中でショ糖純度の高いものであるため、潤滑剤としてのグラニュー糖が搬送物の砂糖に混入した場合であっても搬送物の純度が下がることを防止できる。
また、搬送用無給油コンベヤチェーンは、ブシュの外周にローラを有するものでよく、有さないものでもよい。
搬送用無給油コンベヤチェーンの材質は、ステンレスなどの金属でもよいし、強化プラスチックなどの樹脂でもよい。
ここで、図1は、本発明の実施例である搬送用無給油コンベヤチェーン100を用いたコンベヤCの全体概略図であり、図2(A)は、本発明の実施例である搬送用無給油コンベヤチェーン100の一部断面平面図であり、図2(B)は、図2(A)の符号2Bから視た側面図であり、図3は、図2(A)の符号3で示す箇所の要部拡大一部断面平面図であり、図4は、図3の符号4−4で視た側断面図である。
具体的に、コンベヤCは、コンベヤケースC1と、搬送用無給油コンベヤチェーン100と、バケットBと、排出口側スプロケットS1と、投入口側スプロケットS2とを備えている。
また、コンベヤ送り方向Yに対して左右一対の搬送用無給油コンベヤチェーン100が設けられている。
そして、左右一対の搬送用無給油コンベヤチェーン100の間で多数のバケットBがコンベヤ送り方向Yに配列され、多数のバケットBの両端が左右一対の搬送用無給油コンベヤチェーン100に支持されている。
さらに、搬送用無給油コンベヤチェーン100は、駆動源となる排出口側スプロケットS1および従動回転する投入口側スプロケットS2に掛け回されている。
この際、排出口側スプロケットS1が搬送用無給油コンベヤチェーン100を図中左側の上方移動域から右側の下方移動域へ折り返しながら周回させ、バケットBの上下姿勢が反転することにより、バケットB内の搬送物Mが先行するバケットBの外側面を伝って排出口C3を介してコンベヤケースC1外に落下排出される。
本発明の実施例である搬送用無給油コンベヤチェーン100は、図2乃至図4に示すように、搬送方向Y1に対して左右一対に配設した内リンクプレート110と、この内リンクプレート110のブシュ孔111にブシュ端部131側を圧入するブシュ130と、左右一対の内リンクプレート110の両外側にそれぞれ配設する左右一対の外リンクプレート120と、ブシュ130に回転自在に挿通して外リンクプレート120のピン孔121にピン端部141側を圧入する連結ピン140と、この連結ピン140とブシュ130との間に介在する潤滑剤M1とを備えている。
具体的に、潤滑剤M1の粒径L1は、連結ピン140とブシュ130との間に配設できる大きさであればよく、連結ピン140とブシュ130との間の隙間L2aおよび同隙間L2bの和より小さければよい。
また、潤滑剤M1が搬送物Mに混入した場合であっても潤滑剤M1と搬送物Mとの成分が同じとあるので、そもそも、異物混入の問題が生じない。
さらに、搬送用無給油コンベヤチェーン100の内リンクプレート110と外リンクプレート120との相対的な揺動に伴って潤滑剤M1が連結ピン140の外周面142とブシュ130の内周面132との間で多少なりとも転がってボールベアリング構造となると考えられる。
また、外リンクプレート120は、搬送方向Y1で所定間隔にバケットBが取り付けられるバケット取り付け穴122を有している。
本実施例では、内リンクプレート110、外リンクプレート120、ブシュ130、連結ピン140およびローラ150が、一例として金属のステンレスで形成されている。
また、潤滑剤M1は、搬送用無給油コンベヤチェーン100がコンベヤCに使用される前段階で連結ピン140とブシュ130との間に配設されている。
これにより、連結ピン140の外周面142とブシュ130の内周面132との間の粉粒状の潤滑剤M1がブシュ端部131側から出てきた場合であってもOリング160が潤滑剤M1をOリング内側でとどめる。
さらに、万が一Oリング160が脱落した場合であっても金属特性を有する樹脂またはゴム製のOリング160はコンベヤ内またはコンベヤ外に配設した図示しない金属探知機で探知される。
ここで、「金属特性を有する樹脂またはゴム製のOリング」とは、金属成分を含む樹脂またはゴムで成形されたOリングをいう。
つまり、一部の成分として金属成分を含み、樹脂またはゴムを主成分としたものである。
これにより、ブシュ端部(131)が内リンクプレート(110)の外側面(112)から突出しない構成と比べて、ブシュ端部131と外リンクプレート120の内側面との間の間隔が狭くなって、連結ピン140の外周面142とブシュ130の内周面132との間の潤滑剤M1がブシュ端部131側から流出しにくくなる。
これにより、連結ピン140およびブシュ130が潤滑剤M1よりも摩耗しにくくなる。
また、本実施例では、搬送物Mが、グラニュー糖であり、潤滑剤M1が、搬送物Mと同じ成分のグラニュー糖で設けられている。
これにより、グラニュー糖の融点が摂氏約180度でチェーン駆動時ではグラニュー糖は粒状を維持して潤滑剤M1として優れた効果を発揮する。
さらに、グラニュー糖以外の小麦粉などの食品原料の粉粒体である他の成分の潤滑剤と比べて、原子等が空間的に規則正しく配列した結晶であり扁平した形状になりにくいことに加えて摩擦係数が小さくなって高い潤滑効果を発揮するので、搬送物Mがグラニュー糖である場合に特に有効である。
つまり、本実施例では、従来の図5に示す連結ピン540の外周面542とブシュ530の内周面532との摩擦係数、即ち、ステンレスとステンレスとの間の摩擦係数と比べて、連結ピン140の外周面142と潤滑剤M1との摩擦係数、即ち、ステンレスとグラニュー糖との間の摩擦係数、および、潤滑剤M1とブシュ130の内周面132との摩擦係数、即ち、グラニュー糖とステンレスとの間の摩擦係数が著しく小さくなって高い潤滑効果を発揮する。
さらに、グラニュー糖とステンレスとの間の摩擦係数が、グラニュー糖以外の小麦粉などの食品原料の粉粒体とステンレスとの間の摩擦係数と比べて、著しく小さくなって高い潤滑効果を発揮する。
さらに、潤滑剤M1の硬度H1が、連結ピン140の硬度H2およびブシュ130の硬度H3より低く設けられていることにより、搬送用無給油コンベヤチェーン100の寿命を延ばすことができる。
500 ・・・ (従来技術の)コンベヤチェーン
110、510 ・・・ 内リンクプレート
111、511 ・・・ ブシュ孔
112 ・・・ (幅方向)外側面
120、520 ・・・ 外リンクプレート
121、521 ・・・ ピン孔
122 ・・・ バケット取り付け穴
130、530 ・・・ ブシュ
131、531 ・・・ ブシュ端部
132、532 ・・・ 内周面
140、540 ・・・ 連結ピン
141、541 ・・・ ピン端部
142、542 ・・・ 外周面
150、550 ・・・ ローラ
160 ・・・ Oリング
B ・・・ バケット
C ・・・ コンベヤ
C1 ・・・ コンベヤケース
C2 ・・・ 投入口
C3 ・・・ 排出口
H1 ・・・ 潤滑剤の硬度
H2 ・・・ 連結ピンの硬度
H3 ・・・ ブシュの硬度
L1 ・・・ 潤滑剤の粒径
L2a、L2b ・・・ 連結ピン外周面とブシュ内周面との間の隙間
M ・・・ 搬送物
M1 ・・・ 潤滑剤(粉粒体)
S1 ・・・ 排出口側スプロケット
S2 ・・・ 投入口側スプロケット
Y ・・・ コンベヤ送り方向
Y1 ・・・ 搬送方向
Claims (3)
- 非金属の粉粒状の搬送物を搬送方向へ搬送するコンベヤの搬送用無給油コンベヤチェーンにおいて、
前記搬送方向に対して左右一対に配設した内リンクプレートと、該内リンクプレートのブシュ孔にブシュ端部側を圧入するブシュと、前記左右一対の内リンクプレートの両外側にそれぞれ配設する左右一対の外リンクプレートと、前記ブシュに回転自在に挿通して外リンクプレートのピン孔にピン端部側を圧入する連結ピンと、該連結ピンとブシュとの間に介在する潤滑剤とを備え、
前記連結ピンとブシュとの間に介在する潤滑剤が、前記搬送物と同じ成分を有する粉粒体であって前記連結ピンとブシュとの間の隙間より小さい粒径で設けられ、
前記内リンクプレートと外リンクプレートとの間に配置された金属特性を有する樹脂またはゴム製のOリングが、前記連結ピンに挿通されて前記ブシュの内周面よりブシュ外周側で内リンクプレートおよび外リンクプレートに接触して設けられ、
前記ブシュ端部が、前記内リンクプレートの外側面から外リンクプレート側に突出して設けられていることを特徴とする搬送用無給油コンベヤチェーン。 - 前記潤滑剤の硬度が、前記連結ピンの硬度およびブシュの硬度より低く設けられていることを特徴とする請求項1に記載の搬送用無給油コンベヤチェーン。
- 前記搬送物が、砂糖であり、前記潤滑剤が、前記砂糖の種類の中のグラニュー糖であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送用無給油コンベヤチェーン。
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