JP5873359B2 - 刈払機のコード繰り出し機構 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動軸を介して回転駆動される刈払機用のロータリーカッターに係るもので、より詳しくは草等を切断するコードが摩耗した時に、新しいコードを容易に交換できる刈払機のコード繰り出し機構に関するものである。
従来、草等を切断するコードの長さが使用により短くなった場合に、コードをリールから繰り出し長さを調整して使用に供する場合に、外装ケースを分解してリールを外部に取出すことなく行える装置が提案されている。例えば、外装ケースの下方にスプリングにより付勢し突出される押圧部と中仕切部を介して2層のコード捲回部に区分されるリール部材とを一体に形成し、外装ケースの回転を伝達または解除する係合機構と、押圧部の上昇時にリール部材をコードの緩み方向に回転させる歩進機構とを備え、外装ケースの外周にコード挿通孔を対向して設け、中仕切部にコード挿通孔に近接し振分案内手段を有するコード案内孔を押圧部の直径方向に略一直線に設けた刈払機のコード繰り出し装置が開示されている(特許文献1参照。)。
特開2005−124501号公報
特許文献1の刈払機のコード繰り出し装置は、外装ケースは立壁部を外周に有する扁平な略皿状のケース本体と、該ケース本体に着脱可能に被冠して取付けられ、立壁部を有する扁平な略椀状のケース蓋とにより形成されて平面直径方向に小さなコード挿通孔が設けられているだけで周囲が閉塞されていても、外装ケースを分解してリール部材を外部に取出すことなく、コード挿通孔とコード案内孔を一致させ、その後にコード挿通孔とコード案内孔内にコードを挿通して、押圧部を摘んでリール部材を反時計方向に外装ケースの外部から回動操作することによりコードを刈払機のリール部材に捲回して取り付けるようにしている。
しかしながら、新しいコードの先端に巻き癖が付いて湾曲していると、押圧部を回転させてコード挿通孔とコード案内孔を一致させる方法では、外装ケースの外部から内部のコード案内孔を目視できないため、前記コード挿通孔を通過したコードの先端がコード案内孔に挿入し難いという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するために成されたものであり、新しいコードを容易に交換できる刈払機のコード繰り出し機構を提供することを目的としている。
本発明の請求項1に係る刈払機のコード繰り出し機構は、駆動軸に取り付けられ、外周縁にコード挿通孔が対向して設けられた立壁部を有する略扁平な皿状の上蓋と、該上蓋に着脱可能に嵌合して取り付けられ、外周に立壁部を有する略扁平な皿状の下蓋と、前記上蓋と下蓋に囲まれた空間にスプリングにより付勢して内装され、前記下蓋の下方に突出される押圧部が一体的に形成され、前記駆動軸に対して回転自在かつ軸方向に上下動可能に設けられ、コードが中仕切部を介して2層に捲回可能な上下のコード捲回部に区分されるコード巻きボビンと、該下蓋及び前記コード巻きボビンを貫通する断面多角形の連結軸を有する底蓋より構成されている。
前記上蓋と前記コード巻きボビンとの対向面には、両者間の回転を伝達または解除する係合機構を有し、前記底蓋に荷重が加えられて前記押圧部が前記上蓋側へ移動時に、前記コード巻きボビンをコードの緩み方向に回転させる歩進機構が、前記コード巻きボビンと前記下蓋との対向面に備えられており、前記コード巻きボビンの中仕切部には駆動軸線に対して交叉する方向に、上下にコードを振り分ける振分案内手段を有するコード案内孔が、前記押圧部の直径方向にわたり対向して設けられている。
これによれば、前記コード挿通孔以外は、前記上蓋と底蓋により覆われているため、刈払機のコード繰り出し機構の外部から内部に、刈取られた草片や塵埃などの侵入を防止することができるので、使用時においてコードの繰出操作や収納操作を円滑に行なうことができる。
また、本発明の請求項に係る刈払機のコード繰り出し機構は、前記コード巻きボビンの押圧部が、該押圧部の下端面に円周上に対向して設けられた挿入孔と、該挿入孔間を結ぶ溝が前記下端面の円周上に設けられ、その中間部にコード係止部が設けられている。前記振分案内手段は、コードの略中央部を前記係止部に係止して、そのコードの両端を、係止部を挟む両側の溝を介して夫々の挿入孔に挿通し、前記コード案内孔に引き出されるように構成されている。これによれば、前記挿入孔の入口とコード案内孔の出口は連続した筒穴で繋がっているので、新しいコードを確実かつ簡単に挿入することができる。
本発明の請求項に係る刈払機のコード繰り出し機構は、前記コード巻きボビンの振分案内手段が、コード巻きボビンの上下フランジの略中間に該フランジと略同径であるか僅かに小径で径方向に形成される前記中仕切部と、該中仕切部の幅方向の略全域にわたりコードの捲付方向に向けて上方または下方の前記コード捲回部の何れか一方に連設され、前記押圧部の下端面に円周上に対向して設けられた何れか一方の挿入孔に接続して形成されている。これによれば、コードをコード巻きボビンの上下に振り分けて確実に捲回操作することができる。
本発明の請求項に係る刈払機のコード繰り出し機構は、前記挿入孔の入口は、前記コード巻きボビンの押圧部駆動軸の軸心側から円周方向に向けて溝状に形成されており、前記溝の深さが軸心側から円周方向に漸次深く形成されている。これにより、コードを前記挿入孔に容易に挿入することができる。
本発明の請求項に係る刈払機のコード繰り出し機構は、前記下蓋は、前記上蓋の立壁部に嵌合される立壁部を外周に有し、前記上蓋に着脱可能に被冠して取り付けられる略扁平な皿状に形成されており、下蓋の円周縁部には、上蓋からの着脱を容易とするための段差が設けられている。これにより、下蓋と上蓋は確実に嵌合されると共に、下蓋の円周縁部を手指で把持し、上蓋から離れる方向に引っ張ると容易に分離することができる。
本発明のコード繰り出し機構によれば、コード挿通孔以外は上蓋と底蓋により覆われているため、刈払機のコード繰り出し機構の外部から内部に、刈取られた草片や塵埃などの侵入を防止することができるので、使用時においてコードの繰り出し操作や収納操作を円滑に行なうことができる。また、下蓋の円周縁部を手指で把持し、上蓋から離れる方向に引っ張ると容易に分離することができる。さらに、コードをコード巻きボビンの上下に確実に振り分けて捲回操作することができ、前記挿入孔の入口とコード案内孔の出口は連続した筒穴で繋がっているので、新しいコードを確実、簡単および容易に挿入することができる。
本発明の実施形態の一例を示した正面断面図である。 図1を90°方向変換した側面断面図である。 本発明の上蓋を示したもので、(a)は正面断面図、(b)は底面図である。 本発明の下蓋を示したもので、(a)は平面図、(b)は正面断面図である。 本発明のコード巻きボビンを示したもので、(a)は正面断面図、(b)は底面図である。 本発明の底蓋を示したもので、(a)は正面断面図、(b)は正面図である。 本発明のコード巻きボビンの振り分け案内手段を示したもので、(a)は下段振分側正面図、(b)は上段振分側正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。図1及び図2において、刈払機のコード繰り出し機構1は駆動軸Sの先端部にナットNにより、回転可能に取り付けられており、上蓋2、下蓋3、コード巻きボビン4、スプリング6、底蓋5及びコード挿通孔ガイド7から構成されている。
図3において、上蓋2は合成樹脂製であり、ナットNにより駆動軸Sに取り付けられ、該駆動軸Sとともに回転する。前記上蓋2には、中心に駆動軸挿入孔21が形成されており、外周縁にはコード挿通孔22を有するコード挿通孔ガイド7が対向して設けられた2層の立壁部23,23を有する略扁平な皿状に形成されている。前記駆動軸挿入孔21が設けられた部分は、強度保持のため金属又は非鉄金属製のフランジ形インサート24を配置して一体成型されている。なお、フフランジ形インサート24を用いずに合成樹脂のみで一体成型することも可能である。
上蓋2の皿状面の外周縁には、後述する下蓋3に設けられた係合片33を着脱自在に挿入するために、直径方向に対向して2個の円弧状の貫通穴25が設けられている。また、前記上蓋2の外周縁には2層の立壁部23,23が垂下され、該立壁部23,23の円周上には直径方向に対向してコード挿通孔ガイド7を把持する2個の切欠部26が設けられている。さらに、該切欠部26に対して90°回転した位置には、後述する下蓋3に設けられた2個の係合片33,33を挿入する2個の切欠部27,27が設けられている。前記上蓋2の皿状面の内側面には、軸心に対して円周上に、複数個(本実施形態では8個)の凸壁28が放射状に設けられている。
前記コード挿通孔ガイド7は、アルミ合金等を用いてダイカスト成型されており、その中心部に形成されたコード挿入孔22からコードCが引き出されて刈払機が使用され、前記引き出されたコードCが損耗した時には、新たにコードCが繰り出される。
図4において、下蓋3は、外周縁に立設された立壁部31を有する略扁平な皿状に形成されている。そして、前記上蓋2に設けられた2層の立壁部23,23の隙間に、前記下蓋3の外周縁に立設された立壁部31を着脱可能に嵌合して取り付けられている。前記下蓋3の皿状面の中心には、後述するコード巻きボビン4の押圧部41を挿入する挿入穴32が設けられており、外周縁には前記立壁部31の外側に前記上蓋2に設けられた円弧状の貫通穴25と対抗する位置に、先端部が釣針の返し形状に形成された2個の係合片33が立設されて、前記貫通穴25に着脱自在に挿入される。この係合片33は可撓性を有しており、その外周面を押圧するように手指で狭持して、前記上蓋2から引き離すことにより容易に分離することができる。
また、前記係合片33に対して90°回転した位置には、コード挿通孔ガイド7を露出させるための切欠部34が設けられている。下蓋3の皿状面の内側面には、軸心に対する円周上に、垂直面と傾斜面を有する複数個(本実施形態では8個)の鋸歯状の押爪35が放射状に設けられている。なお、前記下蓋3の円周縁部には、上蓋2からの着脱時に手指による挟持を容易とするための段差を設けてもよい。
図5において、コード巻きボビン4は前記下蓋3の下方に突出される押圧部41が一体的に形成されている。コード巻きボビン4には、多角形(本実施形態では六角形)の中心軸穴411が形成され、この中心軸穴411の上部に当接して円筒穴412が形成されており、コード巻きボビン4の貫通穴を形成している。スプリング(コイルスプリング)6は、前記円筒穴412内部に前記上蓋2を付勢して内装されている。これにより、コード巻きボビン4は、図1、図2の矢印に示すように、駆動軸Sに対して回転自在かつ軸方向に上下動可能となっている。
コード巻きボビン4は、上下のフランジ421、422の中間に該フランジ421、422と略同径又は僅かに小径である中仕切部423を径方向に形成することにより、この中仕切部423を介して1本のコードCが2層に捲回可能な上下のコード捲回部42に区分されている。
押圧部41の下面は、円周上の直径方向に対向して2個のコード挿入穴43が設けられており、該コード挿入穴43に対して90°回転した位置に直径方向に対向して2個の係止部44が設けられている。また、前記コード挿入穴43と係止部44は円弧状の溝で接続されている。前記挿入穴43の入口部は、前記押圧部41の軸心側から円周方向に向けて溝状に形成されており、前記溝の深さが軸心側から円周方向に漸次深く形成されているので、コードの挿入が容易となっている。
コード案内孔45は前記中仕切部423にコード巻きボビン4の回転軸線に対して交叉方向に対向して設けられており、図7に示すように、コードCを上下に振分ける。前記コード案内孔45は前記コード挿通穴43とは筒穴で接続されている。
前記振分案内手段46は、コード捲回部42、コード挿入穴43、係止部44、コード案内孔45より構成されている。コード巻きボビン4の上下フランジ421,422の略中間に、該フランジ421,422と略同径であるか、僅かに小径に形成される前記中仕切部423と、該中仕切部423の幅方向の略全域にわたりコードCの捲付方向に向けて上方または下方の前記コード捲回部42の何れか一方に連設され、開放されたスリット状部を介して設けられた前記コード案内孔45と、該スリット状部とは反対側の他方を該コード案内孔45を閉鎖するように湾曲した閉鎖壁面により形成されている。
47は前記上蓋2とコード巻きボビン4との間に形成される係合機構であり、この係合機構47はコード巻きボビン4の中央穴縁の円周上に複数個(本実施形態では8個)設けた凸壁471であり、前記上蓋2の皿面の内面下部に複数個(本実施形態では8個)設けられた凸壁28と組合せて係合機構47が構成され、前記上蓋2の回転をコード巻きボビン4に伝達または解除する。
歩進機構48はコード巻きボビン4の下面の円周上に形成される垂直面と傾斜面を有する歩進爪481と、下蓋3の内面上部に形成される垂直面と傾斜面を有する複数個(本実施形態では8個)の押爪35とにより構成され、歩進爪481と押爪35とは刈払機の使用に際し、斜面の先端がオーバーラップすることにより、前記押圧部41の上昇時に前記コード巻きボビン4をコードCの緩み方向に1ステップ毎に回転させてコードCを所望長さ自動的に繰り出すことができる。
図6において、底蓋5は、略扁平な皿状の中心部に、前記下蓋3及びコード巻きボビン4を貫通する上部が開口された断面多角形(本実施形態では六角形)の連結軸51が設けられている。底蓋5の外周縁には、前記コード巻きボビン4からの着脱を容易とするために、複数個(本実施形態では8個)の手掛部52が設けられている。また、前記連結軸51の上部円周部には、前記コード巻きボビン4の押圧部41の貫通穴411に着脱自在に係止するための、釣針の返し形状に形成された3個の係合片53が形成されている。
以下、前記刈払機のコード繰り出し機構の使用方法を説明する。合成樹脂よりなるコードCを取り付けるには、動力源が停止したことを確認後に底蓋5を取り外す。次に、押圧部41に設けられたコード挿入穴43と上蓋2に設けられたコード挿通孔22とを一直線上に一致させる。コードCの全長の略中央部をコード巻きボビン4の押圧部41に形成された係止部44に係止し、コードCの一端を一方のコード挿入穴43に挿入していくと、コードCの先端は前記一方のコード挿入穴43と筒穴で接続されたコード案内孔45を介してコード挿入孔22から導出されるので、コード先端を手等で摘んで引き出す。また、係止部44からコード挿入穴43間のコードCは、円弧状の溝に埋設する。引き続き、他方のコードCの一端を他方のコード挿入穴43に挿入していくと、コードCの先端は前記他方のコード挿入穴43と筒穴で接続された他方のコード案内孔45を介して他方のコード挿入孔22から導出されるので、コード先端を手等で摘んで引き出す。また、係止部44から他方のコード挿入穴43間のコードは、円弧状の溝に埋設する。
その後、下蓋3の外周部を摘んで時計の針と逆方向に回転すると、スプリング6の付勢により、コード巻きボビン4の上面に所望個数設けた係合機構47の凸壁471が、上蓋2の内面下部に所望個数設けた係合機構の凸壁28から係合が解除されており、上蓋2に対してコード巻きボビン4の回転が許容されるため、図7に示すように、コード巻きボビン4のコード捲回部42の何れか一方に開放されたスリット状部を介して対称的に連設されたコード案内孔45の振分案内手段46としてのスリット状部によりコード巻きボビン4が回転するのに伴ってコードCは等量づつが案内され、振り分けられ、上下2層のコード捲回部42に略半分づつが捲回されて行く。
この時、コード巻きボビン4の下面円周に形成される略鋸刃状に形成された歩進機構48の歩進爪481の傾斜面が、下蓋3の内面上部に形成される略鋸刃状の押爪35の斜面面にスプリング6の付勢力により噛合状態となり、コード巻きボビン4の正回転を制止しながら時計の針と逆方向の回転だけを継続してコードCをコード捲回部42に捲回して使用に供する。
また、使用時に上蓋2のコード挿通孔22よりコードCを繰り出す際は、先ずスプリング6の付勢力に抗して底蓋5を地面に押付ける等して押圧すると、係合機構47のコード巻きボビン4の上面内周に所望個数設けた凸壁471が上蓋2の内面に所望個数設けられた凸壁28と係合が解除されることにより上蓋2に対してコード巻きボビン4の回転を許容する。そして、コード巻きボビン4の下面内周に形成される略鋸刃状で斜面部を有する歩進爪481と下蓋3の内面に形成される略鋸刃状の斜面部を有する押爪35とは、歩進爪481と押爪35との斜面部の先端部がオーバーラップ間隔だけ当接することにより、コード巻きボビン4をコードCの緩み方向に1ステップ毎に回転させる。
この状態でコード挿通孔22からコードCを所望長さ自動的に引っ張り出すと、押爪35の山部に対して歩進爪481の谷部が移動する距離だけ、コードは引き出される。
そして、下蓋3の押圧を停止すると、スプリング6の付勢力により押圧部41は図1、図2に示す矢印方向へ復位し、押爪35から歩進爪481が離れるとともに係合機構47のコード巻きボビン4の上面内周に所望個数設けた凸壁471が上蓋2の内面に所望個数設けられた凸壁28に係合されることにより、コード巻きボビン4の回転を拘束するとともに、凸壁471と凸壁28とが係合時に、歩進爪481と押爪35との斜面部の先端部がオーバーラップ間隔を確保して使用に供される。
さらに、上蓋2から出ているコードCの長さが使用により短くなると、原動機の駆動を停止或いは駆動状態で底蓋5をスプリング6の付勢力に抗して押すと、係合機構47のコード巻きボビン4の上面円周に所望個数設けた凸壁471が上蓋2の内面に所望個数設けられた凸壁28から係合が解除されることによりコード巻きボビン4の回転が許容されるとともに、歩進機構48の鋸刃状の押爪35の斜面部を歩進爪481の斜面部がオーバーラップ間隔だけ当接して押圧する反動でコード巻きボビン4は矢印方向に回転し、コードCは引き出されて使用に供される。
そして、押圧部41の押圧が解除されると、スプリング6の付勢力により押圧部41は旧位置に復位し、押爪35の斜面部が歩進爪481の斜面部に噛合するとともにコード巻きボビンの4の上面内周に所望個数設けた係合機構47の凸壁481が上蓋2の内面に所望個数設けられた凸壁28に係合されることによりコード巻きボビン4の回転は拘束される。
また、本実施形態は、立壁部23を外周に有する扁平な略皿状の上蓋2と、該上蓋2に着脱可能に嵌合して取付けられ、立壁部31を有する扁平な略扁平な下蓋3とにより内封されて小さなコード挿通孔22が設けられているだけで、周囲が閉塞されたことにより、埃、土、刈取る草、さらには草等に付着している露が外部からコード巻きボビン4内に侵入することを防止できるので、下蓋3を分解してコード巻きボビン4を外部に取出すことなく、使用時にコード巻きボビン4からのコードCの繰出操作や収納操作、しかも刈払機自体の駆動も円滑であり、故障が少なく、保守や点検が容易になる。
また、本実施形態の刈払機のコード繰り出し機構1は、扁平な略皿状の上蓋2と扁平な略椀状の下蓋3との空間内にコード巻きボビン4、スプリング6を組入れて、底蓋5を挿入することにより組付けられるので、容易に製作や組付けができ、しかも部品点数が少なく、構造簡単である。
本発明の刈払機のコード繰り出し機構は、駆動軸を介して回転駆動される刈払機用のロータリーカッターとして広く利用することができる。
1 コード繰り出し機構、2 上蓋、21 駆動軸挿入孔、22 コード挿入孔
23 立壁部、24 フランジ形インサート、25 円弧状の貫通穴
26、27 切欠部、28 凸壁、3 下蓋、31 立壁部、32 挿入穴
33 係合片、34 切欠部、35 押爪、36 段差、4 コード巻きボビン
41 押圧部、411 中心軸穴、412 円筒穴、42 コード捲回部
421 上フランジ、422 下フランジ、423 中仕切り部、43 コード挿入穴
44 係止部、45 コード案内孔、46 振分案内手段、47 係合機構
471 凸壁、48 歩進機構、481 歩進爪、5 底蓋、51 連結軸
52 手掛部、53 係合片、6 スプリング(コイルスプリング)
7 コード挿通孔ガイド、C コード(ナイロンコード)、N ナット、S 駆動軸

Claims (4)

  1. 駆動軸に取付けられ、外周縁にコード挿通孔が対向して設けられた立壁部を有する略扁平な皿状の上蓋と、該上蓋に着脱可能に嵌合して取付けられ、外周に立壁部を有する略扁平な皿状の下蓋と、前記上蓋と下蓋に囲まれた空間にスプリングにより付勢して内装され、前記下蓋の下方に突出される押圧部が一体的に形成され、前記駆動軸に対して回転自在かつ軸方向に上下動可能に設けられ、コードが中仕切部を介して2層に捲回可能な上下のコード捲回部に区分されるコード巻きボビンと、該下蓋及び前記コード巻きボビンを貫通する断面多角形の連結軸を有する底蓋より構成されており、前記上蓋と前記コード巻きボビンとの対向面には、両者間の回転を伝達または解除する係合機構を有し、前記底蓋に荷重が加えられて前記押圧部が前記上蓋側へ移動時に、前記コード巻きボビンをコードの緩み方向に回転させる歩進機構が、前記コード巻きボビンと前記下蓋との対向面に備えられており、前記コード巻きボビンの中仕切部には駆動軸線に対して交叉する方向に、上下にコードを振分ける振分案内手段を有するコード案内孔を、前記押圧部の直径方向にわたり対向して設けられており、
    前記コード巻きボビンの押圧部には、該押圧部の下端面に円周上に対向して設けられた挿入孔と、該挿入孔間を結ぶ溝が前記下端面の円周上に設けられ、その中間部にコード係止部が設けられており、前記振分案内手段は、コードの略中央部を前記係止部に係止して、そのコードの両端を、係止部を挟む両側の溝を介して夫々の挿入孔に挿通し、前記コード案内孔に引き出されることを特徴とする刈払機のコード繰り出し機構。
  2. 前記コード巻きボビンの振分案内手段は、コード巻きボビンの上下フランジの略中間に該フランジと略同径であるか僅かに小径で径方向に形成される前記中仕切部と、該中仕切部の幅方向の略全域にわたりコードの捲付方向に向けて上方又は下方の前記コード捲回部の何れか一方に連設され、前記押圧部の下端面に円周上に対向して設けられた何れか一方の挿入孔に接続して形成されていることを特徴とする請求項に記載の刈払機のコード繰り出し機構。
  3. 前記挿入孔の入口は、前記コード巻きボビンの押圧部駆動軸の軸心側から円周方向に向けて溝状に形成されており、前記溝の深さが軸心側から円周方向に漸次深く形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の刈払機のコード繰り出し機構。
  4. 前記下蓋は、前記上蓋の立壁部に嵌合される立壁部を外周に有し、前記上蓋に着脱可能に被冠して取付けられる略扁平な皿状に形成されており、下蓋の円周縁部には、上蓋からの着脱を容易とするための段差が設けられていることを特徴とする請求項に記載の刈払機のコード繰り出し機構。
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