JP5871522B2 - 四輪駆動車用トランスファ - Google Patents
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Description
[10]上記[1]〜[9]のいずれかに記載の発明にあって、前記副変速機からの駆動力を前記後輪出力軸及び前記前輪出力軸に差動配分する配分機構を備え、前記多板クラッチ機構は、前記配分機構の差動制限を行う差動制限装置として構成され、前記配分機構の差動制限を前記単一のアクチュエータの回転駆動により行うことを特徴とする。
(トランスファの全体構成)
図1において、全体を示す符号1は、この第1の実施の形態に係る典型的なトランスファの全体構成を概略的に示している。図示例によるトランスファ1は、例えばFR(フロントエンジン、リヤドライブ)方式をベースにした四輪駆動車に適用されるものである。
この副変速機20は、図1に示すように、H−Lシフト機構30の操作により、入力軸4に入力するエンジン駆動力を少なくとも高速段H又は低速段Lの2段の減速比に切替えを行う。このH−Lシフト機構30は、副変速機20の遊星歯車機構に同軸的に配されたH−L切替え用のクラッチスリーブ31を備えている。
このセンターデフ40は、図1に示すように、2WD−4WDシフト機構50の操作により、副変速機20から入力する駆動力を後輪出力軸6及び前輪出力軸7に差動配分する。この2WD−4WDシフト機構50は、センターデフ40の遊星歯車機構に同軸的に配された2WD−4WD切替え機構用のクラッチスリーブ51を二輪・四輪切替機構の一構成部品として備えている。
このセンターデフ40と駆動スプロケットギヤ8との間には、図1及び図3に示すように、二輪・四輪切替機構が配されている。この二輪・四輪切替機構は、サンギヤ41の延長筒部の外周にベアリング17を介して駆動スプロケットギヤ8の延長筒部を支持するとともに、クラッチハブ49を固定支持している。そのクラッチハブ49の外周に形成されたスプラインがクラッチスリーブ51と摺動自在に噛み合うようになっている。駆動スプロケットギヤ8の延長筒部にはクラッチギヤ8aが形成されている。クラッチスリーブ51と駆動スプロケットギヤ8の延長筒部との間には、クラッチスリーブ51と駆動スプロケットギヤ8との回転を同期させるシンクロ機構53が設けられている。
この多板クラッチ機構60は、図1及び図3に示すように、環状のクラッチハブ61を後輪出力軸6に固定するとともに、環状のクラッチドラム62をサンギヤ41の延長筒部に固定している。このクラッチハブ61とクラッチドラム62とにより形成された第1環状空間内には、トルク伝達を行うための多数枚のクラッチプレート63,…,63が軸方向移動可能に支持されている。このクラッチハブ61とクラッチドラム62とにより形成された第2環状空間内には、リターンスプリング65が設けられている。
このボールカム機構70は、図1及び図4に示すように、多板クラッチ機構60のクラッチ締結力を無段階に制御する。このボールカム機構70には、後輪出力軸6と同一軸上に反力側のカムプレート(反力カムプレート)71、及び駆動側のカムプレート(駆動カムプレート)72により構成された一対のボールカムが設けられている。この反力カムプレート71は、スラスト軸受73を介して環状の固定部材74に固定されている。一方の駆動カムプレート72は、スラスト軸受75を介してクラッチ押付部材64に当接して連結されている。
このシフト機構は、図1に示すように、H−Lシフト機構30と2WD−4WDシフト機構50とからなり、2本のシフトロッド32,52が後輪出力軸6と平行に配されている。このH−Lシフト機構30のシフトロッド32の一端部は、フロントケース2に回転可能に固定支持されており、シフトロッド32の他端部は、一対のベアリング15,15を介してリアケース3に回転可能に固定支持された切替機構である回転駆動部材81に支持されている。一方の2WD−4WDシフト機構50のシフトロッド52は、一端部がフロントケース2に片持ち状態で固定支持されている。
この第1の実施の形態に係る一つの主要な基本の構成は、図2及び図4に示すように、H−Lシフト機構30、2WD−4WDシフト機構50、及び多板クラッチ機構60を制御するシフト・クラッチ制御機構80にある。従って、上記のように構成されたトランスファ1は、従来のものと基本的な構成において変わるところはない。よって、トランスファ1の全体構成は、図示例に限定されるものではない。
この回転駆動部材81は、図1及び図4に示すように、シフトカム対向側の大径部分82と板カム対向側の小径部分83とが中心線O方向に段差をもつ中間段差部83aを介して一体形成された円筒体からなる。この大径部分82は、シフトカム33の端面と対向して配置されており、シフトロッド32の一端部が大径部分82及び中間段差部83aに連通して形成された中心孔部に相対回転可能に支持されている。
一方の板カム76には、図4に示すように、回転駆動部材81側の対向面に円柱状の長短一対の駆動ピン76b,76bが突出して形成されている。この長尺の駆動ピン76bは、ラチェットレバー87のシフトカム33側の腕部88の回転軌跡内に配されている。一方の短尺の駆動ピン76bは、ラチェットレバー87の板カム76側の腕部88の回転軌跡内に配されている。
図6を参照すると、同図にはシフトカム33のシフト位置と、H−Lシフト機構30及び2WD−4WDシフト機構50の切替えモードとの関係が示されている。シフトカム33の外周面には、120°の位相差をもって3つのシフトポジションが設定されている。図示例では、4Hポジション、ダミーポジション、及び4Lポジションのそれぞれが、120°の間隔で配置されており、2Hポジションは、4Hポジションとダミーポジションとの間に設定されている。
この第1の実施の形態に係るもう一つの主要な基本の構成は、H−Lシフト機構30及び2WD−4WDシフト機構50のシフト動作にある。このシフト動作は、図6に示すように、アクチュエータ11を基準位置A(シフトカム33のチェック位置)からシフト方向に所定の回転角で回転させた後に基準位置Aに戻すアクチュエータ11の往復回転動作を繰返すことで、シフトカム33が4Hポジション、ダミーポジション、及び4Lポジションの3つのシフトポジションに順送り動作するようになっている。
H−Lシフト機構30及び2WD−4WDシフト機構50の4Hから2Hへの切替え、あるいは2Hから4Hへの切替えは、図6に示すように、アクチュエータ11を4Hポジションから120°以下の位置にある2Hポジションまで駆動回転させた後に停止させて保持する。このシフト操作により、2Hポジションとなる。アクチュエータ11を基準位置Aからシフト方向に駆動回転させた場合でも、120°まで駆動回転させない場合は、回転駆動部材81のラチェットレバー87のラチェット爪91は常に、シフトカム33のラチェット溝33dに噛み合っており、アクチュエータ11とシフトカム33とは一体で回転する。よって、アクチュエータ11を120°の回転角に達する前の位置に保持した場合は、シフトカム33は120°に達する前の位置に保持される。
H−Lシフト機構30及び2WD−4WDシフト機構50の4Hから4Lへの切替えにおいては、図6に示すように、シフトカム33の4Hポジションから4Lポジションまでは240°の位相差をもって離れているため、アクチュエータ11による1回の順送り動作では、シフトカム33を4Hポジションから4Lポジションにシフト動作させることはできない。図示例にあっては、アクチュエータ11を基準位置Aからシフト方向に120°の順送り動作を2回繰り返すことで、シフトカム33を4Lポジションに切替えることができる。
H−Lシフト機構30及び2WD−4WDシフト機構50の4Lから4Hへの切替えは、図6に示すように、シフトカム33の4Lポジションから4Hポジションまでは120°の間隔であり、アクチュエータ11による1回の順送り動作で済む。アクチュエータ11を基準位置Aからシフト方向に120°の順送り動作を行うことで、シフトカム33を1回のシフト動作で4Lポジションから4Hポジションへ切替えることが可能となる。
図7を参照すると、同図には、シフトカム33、板カム76、及び回転駆動部材81を組み付けた状態が展開して示されている。同図において、チェックボール104の両側に位置する2つの駆動ピン76b、及び被駆動突起76cは同一のものであるが、展開図としては別々に表している。
このシフト・クラッチ制御機構80のもう一つの主要部を構成するクラッチ制御機構は、図4に示すように、板カム76の被駆動突起76cと回転駆動部材81の駆動突起84とにより主に構成されており、アクチュエータ11を制御原点からシフト方向とは反対側に駆動回転させることで、シフトカム33を回転させることなく、多板クラッチ機構60のみを駆動するように構成されている。
図9を参照すると、同図には、図7と同様に、シフトカム33、板カム76、及び回転駆動部材81を組み付けた状態が展開して示されている。図9(a)において、回転駆動部材81を右方向に回転駆動させることで、回転駆動部材81の駆動突起84の駆動面84aが板カム76の被駆動突起76cに当接する位置が、多板クラッチ機構60における制御開始位置となる。
(2)H−Lシフト機構30、2WD−4WDシフト機構50、及び多板クラッチ機構60を駆動操作する機構をモジュール化することが容易な構造が得られる。
(3)一つのアクチュエータ11で、高速段H又は低速段Lの切替え、2WD又は4WDの切替え、及び差動制限トルクの制御を行うことが可能であるため、トランスファ1の全体構造を安価にかつ小型軽量に設計することができる。
(4)使用頻度の多い2WDモード及び高速4WDモードの切替えは、車両走行中においても、アクチュエータ出力軸14の正逆両方向(左右方向)の回転のうちのいずれの方向からも切替え可能である。
(5)高速4WDモードから低速4WDモードへの切替えは、シフト順送り動作を連続して2回行う必要があり、若干切替え時間が長くなるものの、低速4WDモードを使用する頻度は非常に少ないため、ユーザーの不便は最小限に抑えられる。
(6)回転駆動部材81の回転方向と直交する方向に回転するラチェットレバー87を装着した構成となっているため、ラチェット溝33dから離脱するのに必要となるラチェット爪91の作動回転角を小さくすることが可能となり、シフト時間を短縮することができる。
(7)H−Lシフト機構30、及び2WD−4WDシフト機構50の切替え時間が短くなるので、回転駆動部材81がシフト途中で停止することはない。回転駆動部材81がシフト途中で停止したとしても、元の位置に戻すことができる。
(8)回転駆動部材81の駆動突起85、及び板カム76の被駆動突起76cが、シフトカム33のシフトエンドに対応して設定されているので、回転駆動部材81がシフトエンドでオーバーランすることがなくなり、制御バラツキがあったとしても確実にシフトを完了することができる。
このシフトカム33の回転駆動部材寄りの端部には、図1、図2、図4及び図10に示すように、シフト・クラッチ制御機構80のもう一つの主要部を構成するチェック機構100が同軸に支持されている。このチェック機構100は、シフトカム33のシフト位置を決めるものであり、シフトカム33と相対回転する円形筐体状のチェック部101と、そのチェック部101と一体形成された細長い円筒状のチェックブロック102とを備えている。
(2)チェック部101の円形外周の対角位置にチェックボール104を設けた構成となっているため、安価なチェックボール104及びコイルスプリング103により強いチェックトルクを発生することができる。
この回転駆動部材81が、図7(c)及び図7(d)に示すように、シフトカム33のシフト位置から戻り方向へ回転駆動するとき、ラチェットレバー87のラチェット爪91がシフトカム33のラチェット溝33dに嵌まり込むと、シフトカム33は、回転駆動部材81と一緒に回転してしまうことになる。
このH−Lシフト機構30は、図13に示すように、フォーク本体34及び摺動ホルダ35がコイルバネ36を介して相対移動可能な二部材により主に構成されている。このフォーク本体34の一側は、シフトロッド32に移動可能に挿通支持されている。このフォーク本体34の他側には、H−L切替え用のクラッチスリーブ31に係合した二股状のシフトフォークが延出されている。フォーク本体34の幅方向両側に相対する立設側壁の内面には、内方に膨出した細長い柱状の一対のバネ荷重受部34a,34aがシフトロッド軸方向両側にそれぞれ形成されている。
この2WD−4WDシフト機構50は、H−Lシフト機構30と基本的な構成において変わるところはない。図1において、H−Lシフト機構30の構成要素と同等の構成要素には同一の部材名と符号を付している。従って、H−Lシフト機構30と実質的に同じ部材に関する詳細な説明は省略する。
(2)この摺動ホルダ35の摺動脚部35aにバネ保持機能とバネ作動機能とを備えることにより、フォーク本体34のシフトロッド軸方向の長さは、少なくとも摺動脚部35aがフォーク本体34のバネ荷重受部34aを通過する移動ストローク分の長さを確保するとともに、摺動ホルダ35及びコイルバネ36の組み付けに必要な最小限の内部空間を確保すれば、フォーク本体34の小型化と短縮化という二つの利点を併せ持つシフト機構が得られる。
図14を参照すると、図14には、駆動力配分装置の他の一構成例が示されている。上記第1の実施の形態では、前後輪の駆動力配分を行うセンターデフ40、及びセンターデフ40の差動制限を行う多板クラッチ機構60を備えたトランスファ1の構成を例示したが、この第2の実施の形態にあっては、センターデフ40を有しないトランスファ1の駆動力配分装置を例示している。なお、同図において上記第1の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。従って、これらの部材に関する詳細な説明は省略する。
この第2の実施の形態に係るトランスファに適用される駆動力配分装置にあっても、上記シフト・クラッチ制御機構80を用いることで、単一のアクチュエータ11によって副変速機20の高速側又は低速側への切替えと、二輪駆動モード又は四輪駆動モードへの切替えと、多板クラッチ機構60の差動制限とを個別に制御することが可能である。
Claims (10)
- エンジンからの駆動力を入力する入力軸と、
前記入力軸からの駆動力を少なくとも高速又は低速の2段に切替える副変速機と、
前記副変速機からの駆動力を後輪出力軸及び前輪出力軸に配分する多板クラッチ機構と、
前記前輪出力軸への駆動力を断ってフリー状態とする二輪駆動モード、又は前記前輪出力軸へ駆動力を配分する四輪駆動モードに切替える二輪・四輪切替機構と、
前記副変速機の高速側又は低速側への切替え、前記二輪・四輪切替機構の二輪駆動モード又は四輪駆動モードへの切替え、及び前記多板クラッチ機構の伝達トルク制御を単一のアクチュエータの回転駆動により行う切替機構と、
前記副変速機を高速側又は低速側に切替える第1シフト機構と、
前記二輪・四輪切替機構を前記二輪駆動モード又は前記四輪駆動モードに切替える第2シフト機構と、
前記アクチュエータの回転運動を直線運動に変換して前記第1シフト機構及び前記第2シフト機構をシフトさせる単一のシフトカムと、
を備え、
前記切替機構は、前記アクチュエータの出力軸に固定された回転駆動部材と、前記回転駆動部材の外面の法線方向の軸線を回転中心として設けられたラチェットレバーとを備えており、
前記ラチェットレバーは、前記回転駆動部材が前記アクチュエータの基準位置からシフト方向とは反対側に回転駆動したとき前記シフトカムから離脱して回転し、前記回転駆動部材が前記基準位置からシフト方向に所定の回転角で回転駆動したとき前記シフトカムと連動して回転することを特徴とする四輪駆動車用トランスファ。 - 前記シフトカムは、高速二輪駆動モードのシフトポジション、高速四輪駆動モードのシフトポジション、又は低速四輪駆動モードのシフトポジションを設定する構成とされ、
前記切替機構は、前記シフトカムを介して前記アクチュエータの基準位置からの回転方向及び回転角を制御することで、前記高速二輪駆動モード、前記高速四輪駆動モード、又は前記低速四輪駆動モードのそれぞれのシフトポジションの切替えとは独立して前記多板クラッチ機構のクラッチ押付力を調整することを特徴とする請求項1記載の四輪駆動車用トランスファ。 - 前記切替機構は、前記アクチュエータを前記基準位置からシフト方向に所定の回転角で回転させた後に前記基準位置に戻すことで、前記シフトカムを所定の回転角毎に前記シフトポジションに順送り動作させるように構成されるとともに、前記アクチュエータを前記所定の回転角で回転させることなく、前記基準位置に戻す場合には、前記シフトカムを前記アクチュエータと一緒に前記基準位置に戻すように構成され、前記アクチュエータを前記基準位置からシフト方向とは反対側に回転させた場合は、前記シフトカムを回転させることなく、前記多板クラッチ機構のみを駆動するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の四輪駆動車用トランスファ。
- 前記高速四輪駆動モードのシフトポジション及び前記低速四輪駆動モードのシフトポジションは、前記基準位置から所定の回転角の位置に設定されるとともに、
前記高速二輪駆動モードのシフトポジションは、前記所定の回転角範囲内の位置にあり、
前記高速二輪駆動モード及び前記高速四輪駆動モードは、前記アクチュエータの正逆両方向の回転のうちのいずれの方向からも切替え自在に設定されていることを特徴とする請求項2又は3記載の四輪駆動車用トランスファ。 - 前記高速四輪駆動モードから前記低速四輪駆動モードへの切替えは、前記シフトカムの所定の回転角の順送り動作を2回行い、
前記低速四輪駆動モードから前記高速四輪駆動モードへの切替えは、前記シフトカムの所定の回転角の順送り動作を1回行うことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の四輪駆動車用トランスファ。 - 前記回転駆動部材に相対回転可能に同軸に配置され、前記多板クラッチ機構のクラッチ押付力を調整する多板クラッチ駆動用カムを備えており、
前記ラチェットレバーは、前記シフトカムに形成されたラチェット溝と噛み合って前記シフトカムを回転させる駆動爪と、前記多板クラッチ駆動用カムに設けられた駆動ピンに当接することで、前記駆動爪を前記ラチェット溝と噛み合わない開放位置に回転して退避させる腕部とを一体に形成したことを特徴とする請求項1記載の四輪駆動車用トランスファ。 - 前記回転駆動部材には、前記回転駆動部材が前記基準位置からシフト方向とは反対側に回転駆動したとき前記多板クラッチ駆動用カムに形成された被駆動突起に当接して前記多板クラッチ駆動用カムを回転させ、前記多板クラッチ機構のクラッチ押付力を調整する第1の駆動突起と、前記回転駆動部材が前記基準位置からシフト方向に所定の回転角で回転駆動したとき前記被駆動突起に当接して前記回転駆動部材を停止させる第2の駆動突起とが設けられ、
前記第2の駆動突起が前記被駆動突起に当接して前記回転駆動部材を停止させるとともに、前記腕部が前記駆動ピンに当接した後、前記シフトカムを停止したままの状態で、前記回転駆動部材が前記基準位置に戻ることを特徴とする請求項6記載の四輪駆動車用トランスファ。 - 前記回転駆動部材がシフト方向に所定の回転角で回転駆動したところで前記腕部が前記駆動ピンに当接することで、前記駆動爪を前記ラチェット溝と噛み合わない開放位置に回転して退避させたとき、前記駆動爪と前記ラチェット溝との間に介在して前記駆動爪と前記ラチェット溝との噛み合いを抑止するシャッター部材を備えていることを特徴とする請求項6又は7記載の四輪駆動車用トランスファ。
- 前記シフトカムには、前記シフトカムのシフト位置となる3箇所に対応して前記シフト位置を決めるチェック機構が同軸に支持されており、
前記チェック機構には、前記シフトカムに対する回り止めとなる保持片が形成され、
前記保持片は、前記多板クラッチ機構の逆回転を阻止する位置決めロッドに貫通して支持されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の四輪駆動車用トランスファ。 - 前記副変速機からの駆動力を前記後輪出力軸及び前記前輪出力軸に差動配分する配分機構を備え、
前記多板クラッチ機構は、前記配分機構の差動制限を行う差動制限装置として構成され、
前記配分機構の差動制限を前記単一のアクチュエータの回転駆動により行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の四輪駆動車用トランスファ。
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JP2013047042A (ja) | 2013-03-07 |
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