JP5870830B2 - 境界決定装置、境界ライン決定方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

境界決定装置、境界ライン決定方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像を複数に分割する際の境界を決定する技術に関する。
図16は、原稿画像5の分割および再現の例を示す図である。
従来、スキャナで読み取った画像の画像データまたはパーソナルコンピュータから送信されてきた画像データを、PDF(Portable Document Format)またはOOXML(Office Open XML)などのフォーマットのデータに変換する技術が用いられている。
また、これらのフォーマットのデータに変換する際に、メモリの使用量を削減するために、画像を複数のバンド領域(分割画像)に分割し、バンド領域ごとに変換することが、行われている。
例えば、図16(A)に示すような1枚の用紙から読み取った画像の画像データを、2つのバンド領域ごとに、PDFなどのデータに変換する。
しかし、変換後の2つのデータに基づいて元の画像の再現を試みると、図16(B)に示すように、バンド領域とバンド領域との間に隙間が生じることが、ある。
そこで、隣接するバンド領域同士の間に重複領域を有するように分割することが、提案されている(特許文献1)。
また、隣接するバンド領域同士の境界領域に対して画像処理を行うことが、提案されている(特許文献2)。
特開2011−172027号公報 特開2007−288744号公報
しかし、特許文献1、2に記載される技術はいずれも、元の画像の分割または再現の際に付加的な処理を行わなければならない。このような処理を行うことなく、元の画像を隙間が表れることなく再現することが求められる。
本発明は、このような課題に鑑み、従来よりも簡単に、複数の分割画像ごとにデータを生成しても隙間が表れることなく元の画像を再現できるようにすることを、目的とする。
本発明に係る境界決定装置は、オブジェクトが配置されている領域であるオブジェクト領域とそれ以外の領域である下地領域とからなる画像の中から、当該画像を分割する際の境界に接する複数の画素からなる境界ラインを決定する、境界決定装置であって、前記画像の第一の端部に並ん第一の端部画素ごとに、当該第一の端部に対向し当該第一の端部と平行な第二の端部へ向かって当該第一の端部画素から前記第一の端部と直交する第三の端部と平行に連続して並ぶ前記下地領域に属する画素の数である第一の下地画素数を検出する、第一の下地画素数検出手段と、前記第二の端部に並ん第二の端部画素ごとに、前記第一の端部へ向かって当該第二の端部画素から前記第三の端部と平行に連続して並ぶ前記下地領域に属する画素の数である第二の下地画素数を検出する、第二の下地画素数検出手段と、前記第一の下地画素数が前記第一の端部と前記第二の端部との間の画素の数である端部間画素数以上である前記第一の端部画素から当該第二の端部へ向かうラインを前記境界ラインに決定する、第一の境界ライン決定手段と、前記第一の境界ライン決定手段によって前記境界ラインが決まらなかった場合に、前記第一の下地画素数および前記第二の下地画素数の中から、和が前記端部間画素数以上になる第一の下地画素数および第二の下地画素数を選出し、当該選出した第一の下地画素数の前記第一の端部画素から前記第二の端部へ向かって当該選出した第一の下地画素数だけ進んだ第一の線分と当該選出した第二の下地画素数の前記第二の端部画素から前記第一の端部へ向かって当該選出した第二の下地画素数だけ進んだ第二の線分との共通の垂線のうちの、すべての画素が前記下地領域に属する垂線を、第三の線分として選出し、当該第一の端部画素から当該第一の線分と当該第三の線分との交点までの線分、当該第三の線分、および当該第二の端部画素から当該第二の線分と当該第三の線分との交点までの線分を含むラインを、前記境界ラインに決定する、第二の境界ライン決定手段と、前記第二の境界ライン決定手段によって前記境界ラインが決まらなかった場合に、所定の数以上である前記第一の下地画素数を選出し、当該選出した第一の下地画素数の前記第一の端部画素から前記第二の端部へ当該選出した第一の下地画素数だけ進んだ起点画素から連続して並び、かつ前記下地領域に属する複数の画素を、当該第二の端部への方向、当該第三の端部への方向、および当該第三の端部に対向する第四の端部への方向のうちのいずれかを注目しながら検索し、当該第一の端部画素と当該起点画素とを結ぶ線分および当該検索された複数の画素からなるラインを前記境界ラインに決定する、第三の境界ライン決定手段と、前記第三の境界ライン決定手段によって前記境界ラインが決まらなかった場合に、前記第三の端部からの距離が等しい前記第一の端部画素および前記第二の端部画素それぞれの前記第一の下地画素数および前記第二の下地画素数の和を算出し、当該和が最も大きい前記第一の端部画素から前記第二の端部へ向かうラインを前記境界ラインに決定する、第四の境界ライン決定手段と、を有する。
本発明によると、従来よりも簡単に、複数の分割画像ごとにデータを生成しても隙間が表れることなく元の画像を再現できるようにすることができる。
画像形成装置を含む画像処理システム全体の例を示す図である。 画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。 原稿画像の例を示す図である。 画像形成装置の機能的構成の例を示す図である。 Y座標ごとの第一の下地連続画素数および第二の下地連続画素数の分布の例を示す図である。 原稿画像および第一の境界ライン探索部による境界ラインの探索結果の例を示す図である。 第二の境界ライン決定処理の流れの例を説明するフローチャートである。 第二の境界ライン探索部による境界ラインの探索の処理の例を説明するための図である。 原稿画像および第二の境界ライン探索部による境界ラインの探索結果の例を示す図である。 第三の境界ライン決定処理の流れの例を説明するフローチャートである。 第三の境界ライン決定処理の流れの例を説明するフローチャートである。 第三の境界ライン探索部による境界ラインの探索の処理の例を説明するための図である。 原稿画像および第三の境界ライン探索部による境界ラインの探索結果の例を示す図である。 原稿画像および第四の境界ライン探索部による境界ラインの探索結果の例を示す図である。 コンピュータプログラムによる分割の処理の流れの例を説明するフローチャートである。 原稿画像の分割および再現の例を示す図である。
図1は、画像形成装置1を含む画像処理システム全体の例を示す図である。図2は、画像形成装置1のハードウェア構成の例を示す図である。
図1に示す画像形成装置1は、一般に複合機またはMFP(Multi Function Peripherals)などと呼ばれる装置であって、コピー、ネットワークプリンティング(PCプリント)、ファックス、およびスキャナなどの機能を集約した装置である。さらに、画像形成装置1には、スキャナの機能によって読み取った画像のデータを、オフィスで使用される汎用的なファイルフォーマット(例えば、PDF(Portable Document Format)またはOOXML(Office Open XML)など)のデータに変換する機能が備わっている。
画像形成装置1は、いわゆるLAN(Local Area Network)回線、公衆回線、またはインターネットなどの通信回線NWを介してパーソナルコンピュータ4などの装置と画像データのやり取りを行うことができる。
画像形成装置1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、大容量記憶装置10d、スキャンユニット10e、プリントユニット10f、NIC(Network Interface Card)10g、操作パネル10h、モデム10i、および画像分割処理回路10jのほか制御用の回路などによって構成される。
NIC10gは、通信回線NWを介してTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などのプロトコルによってパーソナルコンピュータ4などと通信を行うための装置である。
モデム10iは、固定電話網を介してG3などのプロトコルでファックス端末などと画像データをやり取りするための装置である。
操作パネル10hは、タッチパネルディスプレイおよびキー群などによって構成される。
タッチパネルディスプレイは、ユーザに対するメッセージを与えるための画面、処理の結果を示す画面、またはユーザが画像形成装置1に対して指示を入力するための画面などを表示する。また、タッチパネルディスプレイは、タッチされた(押された)位置を検知し、CPU10aへその位置を通知する。
キー群は、テンキー、スタートキー、およびストップキーなどのキーによって構成される。
ユーザは、操作パネルを操作することによって、画像形成装置1に対してコマンドを与えたりデータを入力したりすることができる。
スキャンユニット10eは、用紙に記されている写真、文字、絵、図表などの画像を読み取って画像データを生成する装置である。この画像データは、ローデータ(raw data)である。
プリントユニット10fは、スキャンユニット10eによって読み取られた画像またはパーソナルコンピュータ4などから送信されてきた画像を用紙に印刷する。
ところで、スキャンユニット10eによって読み取られた画像の画像データをPDFなどのファイルに変換するには、この画像に対して画像処理を施さなければならない。しかし、この画像のサイズが大きすぎると、RAM10bなどのメモリが不足してしまうことがある。そこで、画像形成装置1は、この画像を少なくとも2つの分割画像に分割し、分割画像ごとに画像処理を施す。
画像分割処理回路10jは、スキャンユニット10eによって読み取られた画像を、PDFなどのファイルへの変換のために、所定のサイズ以下の複数の分割画像に分割する。画像分割処理回路10jは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって実現される。
ROM10cおよび大容量記憶装置10dには、上述の機能を実現するためのオペレーティングシステム、ミドルウェア、およびアプリケーションなどのソフトウェアが記憶されている。各ソフトウェアを構成するモジュールは必要に応じてRAM10bにロードされ、CPU10aによって実行される。大容量記憶装置10dとして、ハードディスクドライブまたはSSD(Solid State Drive)などが用いられる。
以下、スキャンユニット10eによって1枚の用紙から読み取られた画像である原稿画像5を複数の分割画像に分割する場合を例に、画像分割処理回路10jについて説明する。
図3は、原稿画像5の例を示す図である。図4は、画像形成装置1の機能的構成の例を示す図である。図5は、Y座標ごとの第一の下地連続画素数NLおよび第二の下地連続画素数NRの分布の例を示す図である。図6は、原稿画像5および第一の境界ライン探索部131による境界ラインLKの探索結果の例を示す図である。
原稿画像5には、図3に示すように、文字、イラスト、または写真などのオブジェクトが並んでいる。以下、いずれのオブジェクトも配置されていない部分を「下地」と記載する。原稿画像5の下地の色は、例えば白である。
画像分割処理回路10jは、図4に示すように、第一のプロファイル生成部101、第二のプロファイル生成部102、境界ライン決定部103、および画像分割処理部104などによって構成される。
スキャンユニット10eによって読み取られた原稿画像5のローデータである画像データ70が画像分割処理回路10jに入力されると、第一のプロファイル生成部101ないし画像分割処理部104は、次の処理を実行する。なお、原稿画像5のサイズが大きすぎる場合は、原稿画像5の一部分のローデータが画像データ70として入力されることがある。この場合は、画像分割処理回路10jは、この一部分について分割の処理を行う。
第一のプロファイル生成部101は、画像データ70に基づいて、原稿画像5の左端の画素ごとに、その画素から右端方向へ主走査方向に平行に連続して並ぶ下地の画素の個数(以下、「第一の下地連続画素数NL」と記載する。)を計数し、各左端の画素のY座標と個数との関係を示す第一のプロファイルデータ7P1を生成する。
例えば、図3に示す原稿画像5について第一のプロファイル生成部101が処理を行うと、図5(A)のような座標と個数との関係を示すデータがデータが第一のプロファイルデータ7P1として生成される。
以下、副走査方向(原稿画像5の上から下への方向)の座標を「Y座標」と記載し、主走査方向(原稿画像5の左から右への方向)の座標を「X座標」と記載する。よって、原稿画像5の左上の頂点の画素の座標が、原点(0,0)である。また、原稿画像5の主走査方向(左右方向)の画素数を、「幅画素数NH」と記載する。
第二のプロファイル生成部102は、画像データ70に基づいて、原稿画像5の右端の画素ごとに、その画素から左端方向へ主走査方向に平行に連続して並ぶ下地の画素の個数(以下、「第二の下地連続画素数NR」と記載する。)を計数し、各右端の画素のY座標と個数との関係を示す第二のプロファイルデータ7P2を生成する。
例えば、図3に示す原稿画像5について第二のプロファイル生成部102が処理を行うと、図5(B)のようなY座標と個数との関係を示すデータがデータが第二のプロファイルデータ7P2として生成される。
ところで、原稿画像5をできるだけ大きい分割画像に分割するためには、原稿画像5のできるだけ下の位置つまりY座標ができるだけ大きい位置で分割すればよい。しかし、Y座標が大きすぎると、分割画像の画像データをPDFなどのフォーマットの画像データに変換する際に、メモリが不足するおそれがある。ただし、メモリが不足することなく変換を行うことができるY座標の限界は、予め分かっている。以下、この限界のY座標を「メモリ限界座標yg」と記載する。
境界ライン決定部103は、原稿画像5を2つの分割画像に分割する際の境界とするライン(以下、「境界ラインLK」と記載する。)を次のように決定する。
境界ライン決定部103は、第一の境界ライン探索部131、第二の境界ライン探索部132、第三の境界ライン探索部133、および第四の境界ライン探索部134などによって構成される。第一のプロファイル生成部101および第二のプロファイル生成部102によって第一の下地連続画素数NLおよび第二の下地連続画素数NRが生成されると、第一の境界ライン探索部131および第四の境界ライン探索部134によって次の通り境界ラインLKが探索され選出される。
第一の境界ライン探索部131は、次の方法によって境界ラインLKを選出する。第一のプロファイルデータ7P1に示される第一の下地連続画素数NLの中から、幅画素数NH以上であり、対応するY座標が最低限座標yu以上でありかつメモリ限界座標yg以下であるものを選出する。さらに、選出した第一の下地連続画素数NLのうちのY座標がメモリ限界座標ygに最も近い第一の下地連続画素数NLを選出する。そして、この第一の下地連続画素数NLに対応するY座標を通る、原稿画像5の左端と右端とを結ぶ主走査方向に平行な線分を、境界ラインLKとして選出する。
なお、「最低限座標yu」は、最低限のサイズの分割画像を確保するための、分割の位置のY座標を意味する。Y座標が小さすぎる位置つまり原稿画像5のかなり上方の位置で分割すると、分割画像が小さくなりすぎて、分割画像の個数が増えてしまう。そこで、本実施形態では、最低限座標yuを定めている。そして、最低限座標yuから下の位置で原稿画像5を分割するようにしている。最低限座標yu<メモリ限界座標yg、である。
原稿画像5が図6(A)に例示する画像である場合は、幅画素数NH以上である第一の下地連続画素数NLが複数ある。したがって、境界ラインLKとして選出され得る候補の線分が、図6(B)に細い一点鎖線で例示するように、複数本、存在する。第一の境界ライン探索部131は、Y座標が最低限座標yu以上でありかつメモリ限界座標yg以下である線分のうちの、一番下にある1本を、境界ラインLKとして選出する。
境界ラインLKが第一の境界ライン探索部131によって選出できなかった場合は、第二の境界ライン探索部132によって処理が行われる。
図7は、第二の境界ライン決定処理の流れの例を説明するフローチャートである。図8は、第二の境界ライン探索部132による境界ラインLKの探索の処理の例を説明するための図である。図9は、原稿画像5および第二の境界ライン探索部132による境界ラインLKの探索結果の例を示す図である。
第二の境界ライン探索部132は、図7に示す手順で探索を行い、境界ラインLKを選出する。
第二の境界ライン探索部132は、第一のプロファイルデータ7P1に示される第一の下地連続画素数NLの中から、対応するY座標が最低限座標yu以上でありかつメモリ限界座標yg以下であるものを選出する。同様に、第二のプロファイルデータ7P2に示される第二の下地連続画素数NRの中から、対応するY座標が最低限座標yu以上でありかつメモリ限界座標yg以下であるものを選出する。そして、選出した任意の1つの第一の下地連続画素数NLと任意の1つの第二の下地連続画素数NRとの組合せごとに和を算出し、和が幅画素数NH以上になる組合せを選出する(図7の#801)。
ただし、メモリ限界座標ygが大きいほど、第一の下地連続画素数NLおよび第二の下地連続画素数NRの個数が増える。すると、組合せの個数が著しく多くなってしまう。そこで、選出する第一の下地連続画素数NLおよび第二の下地連続画素数NRを、所定の個数以上であるものに限定してもよい。例えば、幅画素数NHの2分の1以上であるものに限定してもよい。
和が幅画素数NH以上になる組合せが1つもない場合は(#802でNo)、第二の境界ライン探索部132による境界ラインLKの選出の処理を終了する(#810)。この場合は、後述する第三の境界ライン探索部133によって処理が行われる。
和が幅画素数NH以上になる組合せがある場合は(#802でYes)、第二の境界ライン探索部132は、ステップ#803以降の処理を行う。以下、この処理を、図8を参照しながら説明する。
第二の境界ライン探索部132は、第一の分割候補ラインLaおよび第二の分割候補ラインLbを選出する(#803)。
図8(A)に示すように、第一の分割候補ラインLaは、(0,ya)に位置する画素6A1と(xa,ya)に位置する画素6A2とを結ぶ線分である。「ya」は、選出した組合せに係る第一の下地連続画素数NLに対応するY座標である。「xa」は、左端から右の方向へこの第一の下地連続画素数NLの分だけ進んだ位置のX座標である。つまり、「xa」は、この第一の下地連続画素数NLと同じ値である。
一方、第二の分割候補ラインLbは、(xr,yb)に位置する画素6B1と(xb,yb)に位置する画素6B2とを結ぶ線分である。「yb」は、選出した組合せに係る第二の下地連続画素数NRに対応するY座標である。「xr」は、原稿画像5の右端のX座標である。つまり、「xr」は、幅画素数NHと同じ値である。「xb」は、右端から左の方向へこの第二の下地連続画素数NRの分だけ進んだ位置のX座標である。つまり、「xa」は、幅画素数NHからこの第二の下地連続画素数NRを引いた個数と同じ値である。
第二の境界ライン探索部132は、画素6B2に注目する(#804)。以下、注目している画素を「注目画素」と記載する。さらに、注目画素を起点として第一の分割候補ラインLaまで引いた垂線Lsに注目する(#805)。
そして、垂線Ls上の画素がすべて、下地の画素である場合は(#806でYes)、第二の境界ライン探索部132は、画素6B1から注目画素までを結ぶ線分、垂線Ls、および垂線Lsと第一の分割候補ラインLaとの交点から画素6A1までを結ぶ線分、これらの合計3本の線分からなるラインを境界ラインLKとして選出する(#807)。
一方、垂線Ls上の画素のうちのいずれか1つでも下地の画素でない場合は(#806でNo)、第二の境界ライン探索部132は、注目画素の1つ右側の画素を新たに注目し(#809)、新たな注目画素について同様にステップ#805以降の処理を実行する。ただし、注目画素のX座標がxaであるにも関わらず垂線Ls上の画素のうちのいずれか1つでも下地の画素でない場合は(#808でYes)、第二の境界ライン探索部132による境界ラインLKの探索の処理を終了する。この場合は、後述する第三の境界ライン探索部133によって処理が行われる。
図8の例では、画素6B2が注目画素であるときには境界ラインLKは選出されないが、画素6B3が注目画素になったときに、境界ラインLKが選出される。
また、原稿画像5が図9(A)に示す画像である場合は、境界ラインLKは、第一の境界ライン探索部131による処理では決まらない。しかし、第二の境界ライン探索部132の処理によると、図9(B)に示すように、境界ラインLKが決まる。
境界ラインLKが第一の境界ライン探索部131および第二の境界ライン探索部132のいずれによっても選出できなかった場合は、第三の境界ライン探索部133によって処理が行われる。
なお、ステップ#801において、和が大きい第一の下地連続画素数NLと第二の下地連続画素数NRとの組合せを優先的に選出してもよい。または、対応するY座標の差が小さい第一の下地連続画素数NLと第二の下地連続画素数NRとの組合せを優先的に選出してもよい。または、Y座標がともに大きい第一の下地連続画素数NLと第二の下地連続画素数NRとの組合せを優先的に選出してもよい。
図10および図11は、第三の境界ライン決定処理の流れの例を説明するフローチャートである。図12は、第三の境界ライン探索部133による境界ラインLKの探索の処理の例を説明するための図である。図13は、原稿画像5および第三の境界ライン探索部133による境界ラインLKの探索結果の例を示す図である。
第三の境界ライン探索部133は、図10および図11に示す手順で探索を行い、境界ラインLKを選出する。以下、第三の境界ライン探索部133による処理を、図10、図11、および図12を参照しながら説明する。
第三の境界ライン探索部133は、第一のプロファイルデータ7P1に示される第一の下地連続画素数NLの中から、対応するY座標が最低限座標yu以上でありかつメモリ限界座標yg以下であり、しかも、所定の画素数以上である第一の下地連続画素数NLを、選出する。このような第一の下地連続画素数NLが複数ある場合は、対応するY座標がメモリ限界座標ygに最も近いものを1つ、選出する。図12(A)に示すような、(0,yc)に位置する画素6C1から(xc,yc)に位置する画素6C2までを結ぶ線分を、境界ラインLKの一部分として記憶する(図10の#821)。なお、「yc」は、選出した第一の下地連続画素数NLに対応するY座標である。「xc」は、左端から右の方向へこの第一の下地連続画素数NLの分だけ進んだ位置のX座標である。つまり、「xc」は、この第一の下地連続画素数NLと同じ値である。以下、例えば「画素Aから画素Bまでの線分」の「画素B」を、この線分の「先頭」または「先頭の画素」のように記載する。
そして、第三の境界ライン探索部133は、画素6C2に注目する(#822)。つまり、画素6C2を注目画素とする。
第三の境界ライン探索部133は、注目画素の1つ上側の画素をチェックする(#823)。この画素がオブジェクトの一部分でもなく、この画素のY座標が最低限座標yu未満でもない場合は(#824でNo)、この画素を新たに注目画素とする(#825)。そして、新たな注目画素の1つ右側の画素をチェックする(#826)。この画素がオブジェクトの一部分であれば(#827でYes)、ステップ#823に戻り、ステップ#823〜#827の処理を、注目画素の1つ上側の画素がオブジェクトの一部分になりまたはこの画素のY座標が最低限座標yu未満になるまで、または、1つ右側の画素が下地の画素になるまで、繰り返す。つまり、注目画素の1つ右側に下地の画素が現れるまで、注目画素の1つ上側の画素がオブジェクトの一部分でもなく、この画素のY座標が最低限座標yu未満でもない限り、図12(B)に示すように、注目画素を1つずつ上にシフトさせていく。図12(B)の例では、画素6C3が注目画素であるときに、1つ右側に下地の画素が現れる。
1つ右側に下地の画素が現れたら(#827でNo)、第三の境界ライン探索部133は、最近に記憶した線分の先頭の画素から注目画素までの線分を、境界ラインLKの一部分としてさらに記憶する(#828)。そして、注目画素の直ぐ右隣の画素、つまり、注目画素の1つ右側の画素を新たな注目画素とする(#829)。
第三の境界ライン探索部133は、新たな注目画素が原稿画像5の右端でなければ(#830でNo)、1つ右側の画素をチェックする(図11の#831)。この画素が下地の画素であれば(#832でNo)、図10のステップ#829に戻り、ステップ#829〜#832の処理を、注目画素の1つ右側の画素がオブジェクトの一部分になりまたは注目画素が右端になるまで、繰り返す。つまり、図12(C)に示すように、1つ右側にオブジェクトの画素が現れるまで、注目画素を1つずつ右にシフトさせていく。図12(C)の例では、画素6C4が注目画素であるときに、1つ右側にオブジェクトの画素が現れる。
注目画素の1つ右側の画素がオブジェクトの一部分になったら(#832でYes)、第三の境界ライン探索部133は、最近に記憶した線分の先頭の画素から注目画素までの線分を、境界ラインLKの一部分としてさらに記憶する(#833)。そして、ステップ#823に戻って、上述の処理を適宜、実行する。つまり、図12(B)で説明した方法と同じ要領で、1つ右側に下地の画素が現れるまで、注目画素を1つずつ上にシフトさせていく。
ただし、注目画素を上側へ順次シフトさせた結果、図12(D)に示すように、1つ右側に下地の画素が現れないまま、注目画素の1つ上側の画素がオブジェクトの一部分になり、または、この画素のY座標が最低限座標yu未満になる場合がある。この場合は(#824でYes)、最近に記憶した線分の先頭(図12(D)の例では、画素6C4)を再び注目し(#834)、今度は、注目画素の1つ下側の画素をチェックする(#835)。この画素がオブジェクトの一部分でもなく、この画素のY座標がメモリ限界座標ygを超えていない場合は(#836でNo)、この画素を新たに注目画素とする(#837)。そして、新たな注目画素の1つ右側の画素をチェックする(#838)。
この画素がオブジェクトの一部分であれば(#839でYes)、ステップ#835に戻り、ステップ#835〜#839の処理を、注目画素の1つ下側の画素がオブジェクトの一部分になりまたはこの画素のY座標がメモリ限界座標ygを超えるまで、または、1つ右側の画素が下地の画素になるまで、繰り返す。つまり、図12(E)に示すように1つ右側に下地の画素が現れるまで、注目画素の1つ下側の画素がオブジェクトの一部分でもなく、この画素のY座標がメモリ限界座標ygを超えない限り、注目画素を1つずつ下にシフトさせていく。図12(E)の例では、画素6C6が注目画素であるときに、右隣に下地の画素が現れる。
一方、注目画素の1つ右側にオブジェクトの画素が現れることなく、注目画素の1つ下側の画素のY座標がメモリ限界座標ygを超えてしまったら(#836でYes)、第三の境界ライン探索部133は、ステップ#821で記憶した線分からの探索では上手く原稿画像5を分割することができないと、判別する(#842)。この場合は、他の線分を新たに選出し直し、図10および図11に示す処理を実行し直せばよい。
上述の要領で注目画素を上、下、または右へ適宜シフトさせた結果、注目画素が右端に着いた場合は(#830でYes)、第三の境界ライン探索部133は、最近に記憶した線分の先頭の画素から注目画素までの線分を、境界ラインLKの一部分としてさらに記憶する(#840)。そして、これまでに記憶した線分をつなぎ合わせたラインを、境界ラインLKに決定する(#841)。
原稿画像5が図13(A)に示す画像である場合は、境界ラインLKは、第一の境界ライン探索部131による処理でも第二の境界ライン探索部132による処理でも決まらない。しかし、第三の境界ライン探索部133の処理によると、図13(B)に示すように、境界ラインLKが決まる。
境界ラインLKが第一の境界ライン探索部131、第二の境界ライン探索部132、および第三の境界ライン探索部133のいずれによっても決まらない場合は、第四の境界ライン探索部134によって処理が行われる。
図14は、原稿画像5および第四の境界ライン探索部134による境界ラインLKの探索結果の例を示す図である。
第四の境界ライン探索部134は、第一のプロファイルデータ7P1および第二のプロファイルデータ7P2にそれぞれ示される、対応するY座標が最低限座標yu以上でありかつメモリ限界座標yg以下である第一の下地連続画素数NLおよび第二の下地連続画素数NRを、Y座標が同じもの同士で足し合わせる。これにより、最低限座標yuからメモリ限界座標ygまでのY座標ごとの和が求められる。そして、和が最大であるY座標を通る、原稿画像5の左端と右端とを結ぶ主走査方向に平行な線分を、境界ラインLKとして選出する。または、和が所定の値以上であるY座標のうちメモリ限界座標ygに最も近いY座標を通る、原稿画像5の左端と右端とを結ぶ主走査方向に平行な線分を、境界ラインLKとして選出してもよい。
原稿画像5が図14(A)に示す画像である場合は、境界ラインLKは、第一の境界ライン探索部131による処理でも、第二の境界ライン探索部132による処理でも、第三の境界ライン探索部133による処理でも、決まらない。しかし、第四の境界ライン探索部134の処理によると、図14(B)に示すように、境界ラインLKが決まる。
なお、第一の下地連続画素数NLおよび第二の下地連続画素数NRの代わりに、Y座標ごとに、左右方向の下地の画素の総数を求めてもよい。そして、総数が最も大きいY座標を通る左右方向のラインを境界ラインLKに決定してもよい。
画像分割処理部104は、境界ライン決定部103によって決定した境界ラインLKで原稿画像5を2つの分割画像に分割する。そして、上端側の分割画像のローデータである画像データ71を先にRAM10bへロードする。画像データ71は、PDFなどのフォーマットのデータに変換され、大容量記憶装置10dに保存されまたはNIC10gによって他の装置へ送信される。PDFなどのフォーマットへの画像データ71の変換後、画像分割処理部104は、下端側の分割画像のローデータである画像データ72を先にRAM10bへロードする。そして、画像データ72は、PDFなどのフォーマットのデータに変換され、大容量記憶装置10dに保存されまたはNIC10gによって他の装置へ送信される。
なお、境界ラインLKは上端側の分割画像に含めてもよいし、下端側の分割画像に含めてもよい。
本実施形態によると、従来よりも簡単に、複数の分割画像ごとにデータを生成しても隙間が表れることなく元の画像を再現できるようにすることができる。
図15は、コンピュータプログラムによる分割の処理の流れの例を説明するフローチャートである。
上述の実施形態では、原稿画像5を分割する処理を画像分割処理回路10jが行ったが、コンピュータプログラムをCPU10aに実行させることによって行ってもよい。この場合は、図4に示す第一のプロファイル生成部101ないし画像分割処理部104の処理の手順を記述したコンピュータプログラムを用意すればよい。そして、このコンピュータプログラムをROM10cまたは大容量記憶装置10dに記憶させておき、CPU10aに実行させればよい。例えば、図15に示す手順を記述したコンピュータプログラムを用意し、CPU10aに実行させればよい。
以下、図15に示すコンピュータプログラムによる処理の手順の例を、説明する。Y座標ごとの第一の下地連続画素数NLおよび第二の下地連続画素数NRを計数することによって、第一のプロファイルデータ7P1および第二のプロファイルデータ7P2を生成する(図15の#11、#12)。幅画素数NH以上である第一の下地連続画素数NLがある場合は(#13でYes)、第一の境界ライン探索部131による方法と同様の方法で境界ラインLKを決定し、境界ラインLKで原稿画像5を分割する(#14)。
幅画素数NH以上である第一の下地連続画素数NLがない場合は(#13でNo)、第二の境界ライン探索部132による方法(図7、図8参照)と同様の方法で境界ラインLKを決定し、境界ラインLKで原稿画像5を分割する(#15)。
第二の境界ライン探索部132による方法と同様の方法で境界ラインLKを決定できない場合は(#16でNo)、第三の境界ライン探索部133による方法(図10〜図12参照)と同様の方法で境界ラインLKを決定し、境界ラインLKで原稿画像5を分割する(#17)。
第三の境界ライン探索部133による方法と同様の方法で境界ラインLKを決定できない場合は(#18でNo)、第四の境界ライン探索部134による方法と同様の方法で境界ラインLKを決定し、境界ラインLKで原稿画像5を分割する(#19)。
本実施形態では、幅画素数NHを、原稿画像5の一番右端から一番左端までの画素数としたが、スキャンユニット10eによる用紙の読取りの可能な範囲またはプリントユニット10fによる用紙への印字の可能な範囲に応じて、もう少し小さい数であってもよい。
本実施形態では、原稿画像5を左右方向に分割したが、上下方向に分割する場合も、本発明を用いることができる。
画像データ70に対してγ補正を行い、下地を整えてもよい。また、所定のサイズ未満の有色の画素群を汚れとみなし、下地として取り扱ってもよい。
本実施形態では、スキャンユニット10eでスキャンした原稿画像5を分割したが、パーソナルコンピュータ4などから送信されてきた画像データの画像を原稿画像5として分割する場合にも、本発明を用いることができる。
その他、画像形成装置1の全体または各部の構成、処理内容、処理順序などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
1 画像形成装置(境界決定装置)
101 第一のプロファイル生成部(第一の下地画素数検出手段)
102 第二のプロファイル生成部(第二の下地画素数検出手段)
131 第一の境界ライン探索部(第一の境界ライン決定手段)
132 第二の境界ライン探索部(第二の境界ライン決定手段)
133 第三の境界ライン探索部(第三の境界ライン決定手段)
134 第四の境界ライン探索部(第四の境界ライン決定手段)
LK 境界ライン
NL 第一の下地連続画素数
NR 第二の下地連続画素数
5 原稿画像

Claims (13)

  1. オブジェクトが配置されている領域であるオブジェクト領域とそれ以外の領域である下地領域とからなる画像の中から、当該画像を分割する際の境界に接する複数の画素からなる境界ラインを決定する、境界決定装置であって、
    前記画像の第一の端部に並ん第一の端部画素ごとに、当該第一の端部に対向し当該第一の端部と平行な第二の端部へ向かって当該第一の端部画素から前記第一の端部と直交する第三の端部と平行に連続して並ぶ前記下地領域に属する画素の数である第一の下地画素数を検出する、第一の下地画素数検出手段と、
    前記第二の端部に並ん第二の端部画素ごとに、前記第一の端部へ向かって当該第二の端部画素から前記第三の端部と平行に連続して並ぶ前記下地領域に属する画素の数である第二の下地画素数を検出する、第二の下地画素数検出手段と、
    前記第一の下地画素数が前記第一の端部と前記第二の端部との間の画素の数である端部間画素数以上である前記第一の端部画素から当該第二の端部へ向かうラインを前記境界ラインに決定する、第一の境界ライン決定手段と、
    前記第一の境界ライン決定手段によって前記境界ラインが決まらなかった場合に、前記第一の下地画素数および前記第二の下地画素数の中から、和が前記端部間画素数以上になる第一の下地画素数および第二の下地画素数を選出し、当該選出した第一の下地画素数の前記第一の端部画素から前記第二の端部へ向かって当該選出した第一の下地画素数だけ進んだ第一の線分と当該選出した第二の下地画素数の前記第二の端部画素から前記第一の端部へ向かって当該選出した第二の下地画素数だけ進んだ第二の線分との共通の垂線のうちの、すべての画素が前記下地領域に属する垂線を、第三の線分として選出し、当該第一の端部画素から当該第一の線分と当該第三の線分との交点までの線分、当該第三の線分、および当該第二の端部画素から当該第二の線分と当該第三の線分との交点までの線分を含むラインを、前記境界ラインに決定する、第二の境界ライン決定手段と、
    前記第二の境界ライン決定手段によって前記境界ラインが決まらなかった場合に、所定の数以上である前記第一の下地画素数を選出し、当該選出した第一の下地画素数の前記第一の端部画素から前記第二の端部へ当該選出した第一の下地画素数だけ進んだ起点画素から連続して並び、かつ前記下地領域に属する複数の画素を、当該第二の端部への方向、当該第三の端部への方向、および当該第三の端部に対向する第四の端部への方向のうちのいずれかを注目しながら検索し、当該第一の端部画素と当該起点画素とを結ぶ線分および当該検索された複数の画素からなるラインを前記境界ラインに決定する、第三の境界ライン決定手段と、
    前記第三の境界ライン決定手段によって前記境界ラインが決まらなかった場合に、前記第三の端部からの距離が等しい前記第一の端部画素および前記第二の端部画素それぞれの前記第一の下地画素数および前記第二の下地画素数の和を算出し、当該和が最も大きい前記第一の端部画素から前記第二の端部へ向かうラインを前記境界ラインに決定する、第四の境界ライン決定手段と、
    を有することを特徴とする境界決定装置。
  2. 前記第一の境界ライン決定手段、前記第二の境界ライン決定手段、前記第三の境界ライン決定手段および前記第四の境界ライン決定手段は、前記第三の端部からの前記第一の端部に平行な方向への距離が所定の範囲内となるように前記境界ラインを決定する、
    請求項1に記載の境界決定装置。
  3. オブジェクトが配置されている領域であるオブジェクト領域とそれ以外の領域である下地領域とからなる画像の中から、当該画像を分割する際の境界に接する複数の画素からなる境界ラインを決定する、画像分割支援装置であって、
    前記画像の第一の端部に並ん端部画素ごとに、当該第一の端部に対向し当該第一の端部と平行な第二の端部へ向かって当該端部画素から前記第一の端部と直交する第三の端部と平行に連続して並ぶ前記下地領域に属する画素の数である下地画素数を検出する、下地画素数検出手段と、
    前記下地画素数が前記第一の端部と前記第二の端部との間の画素の数である端部間画素数以上である前記端部画素から前記第二の端部へ向かうラインを前記境界ラインに決定する、境界ライン決定手段と、
    を有することを特徴とする境界決定装置。
  4. 前記境界ライン決定手段は、前記下地画素数が前記端部間画素数以上である前記端部画素が複数ある場合は、前記第三の端部からの前記第一の端部に平行な方向への距離が所定の範囲内の、前記第三の端部から最も離れたラインを前記境界ラインに決定する、
    請求項に記載の境界決定装置。
  5. オブジェクトが配置されている領域であるオブジェクト領域とそれ以外の領域である下地領域とからなる画像の中から、当該画像を分割する際の境界に接する複数の画素からなる境界ラインを決定する、画像分割支援装置であって、
    前記画像の第一の端部に並ん第一の端部画素ごとに、当該第一の端部に対向し当該第一の端部と平行な第二の端部へ向かって当該第一の端部画素から前記第一の端部と直交する第三の端部と平行に連続して並ぶ前記下地領域に属する画素の数である第一の下地画素数を検出する、第一の下地画素数検出手段と、
    前記第二の端部に並ん第二の端部画素ごとに、前記第一の端部へ向かって当該第二の端部画素から前記第三の端部と平行に連続して並ぶ前記下地領域に属する画素の数である第二の下地画素数を検出する、第二の下地画素数検出手段と、
    前記第一の下地画素数および前記第二の下地画素数の中から、和が前記第一の端部と前記第二の端部との間の画素の数である端部間画素数以上になる第一の下地画素数および第二の下地画素数を選出し、当該選出した第一の下地画素数の前記第一の端部画素から前記第二の端部へ向かって当該選出した第一の下地画素数だけ進んだ第一の線分と当該選出した第二の下地画素数の前記第二の端部画素から前記第一の端部へ向かって当該選出した第二の下地画素数だけ進んだ第二の線分との共通の垂線のうちの、すべての画素が前記下地領域に属する垂線を、第三の線分として選出し、当該第一の端部画素から当該第一の線分と当該第三の線分との交点までの線分、当該第三の線分、および当該第二の端部画素から当該第二の線分と当該第三の線分との交点までの線分を含むラインを、前記境界ラインに決定する、境界ライン決定手段と、
    を有することを特徴とする境界決定装置。
  6. オブジェクトが配置されている領域であるオブジェクト領域とそれ以外の領域である下地領域とからなる画像の中から、当該画像を分割する際の境界に接する複数の画素からなる境界ラインを決定する、画像分割支援装置であって、
    前記画像の第一の端部に並ん端部画素ごとに、当該第一の端部に対向し当該第一の端部と平行な第二の端部へ向かって当該端部画素から前記第一の端部と直交する第三の端部と平行に連続して並ぶ前記下地領域に属する画素の数である下地画素数を検出する、下地画素数検出手段と、
    所定の数以上である前記下地画素数を選出し、当該選出した下地画素数の前記端部画素から前記第二の端部へ当該選出した下地画素数だけ進んだ起点画素から連続して並び、かつ前記下地領域に属する複数の画素を、当該第二の端部への方向、当該第三の端部への方向、および当該第三の端部に対向する第四の端部への方向のうちのいずれかを注目しながら検索し、当該端部画素と当該起点画素とを結ぶ線分および当該検索された複数の画素からなるラインを前記境界ラインに決定する、境界ライン決定手段と、
    を有することを特徴とする境界決定装置。
  7. 前記境界ライン決定手段は、前記所定の数以上である前記下地画素数が複数ある場合は、前記第三の端部からの前記第一の端部に平行な方向への距離が所定の範囲内の、前記第三の端部との距離が最も長い前記端部画素の下地画素数を選出する、
    請求項に記載の境界決定装置。
  8. オブジェクトが配置されている領域であるオブジェクト領域とそれ以外の領域である下地領域とからなる画像の中から、当該画像を分割する際の境界に接する複数の画素からなる境界ラインを決定する、画像分割支援装置であって、
    前記画像の第一の端部に並ん第一の端部画素ごとに、当該第一の端部に対向し当該第一の端部と平行な第二の端部へ向かって当該第一の端部画素から前記第一の端部と直交する第三の端部と平行に連続して並ぶ前記下地領域に属する画素の数である第一の下地画素数を検出する、第一の下地画素数検出手段と、
    前記第二の端部に並ん第二の端部画素ごとに、前記第一の端部へ向かって当該第二の端部画素から前記第三の端部と平行に連続して並ぶ前記下地領域に属する画素の数である第二の下地画素数を検出する、第二の下地画素数検出手段と、
    前記第三の端部からの距離が等しい前記第一の端部画素および前記第二の端部画素それぞれの前記第一の下地画素数および前記第二の下地画素数の和を算出し、当該和が最も大きい前記第一の端部画素から前記第二の端部へ向かうラインを前記境界ラインに決定する、境界ライン決定手段と、
    を有することを特徴とする境界決定装置。
  9. 前記境界ライン決定手段は、前記第三の端部からの前記第一の端部に平行な方向への距離が所定の範囲内となるように前記境界ラインを決定する、
    請求項3ないし請求項8のいずれかに記載の境界決定装置。
  10. オブジェクトが配置されている領域であるオブジェクト領域とそれ以外の領域である下地領域とからなる画像の中から、当該画像を分割する際の境界に接する複数の画素からなる境界ラインを決定する境界ライン決定方法であって、
    コンピュータに、
    前記画像の第一の端部に並ん第一の端部画素ごとに、当該第一の端部に対向し当該第一の端部と平行な第二の端部へ向かって当該第一の端部画素から前記第一の端部と直交する第三の端部と平行に連続して並ぶ前記下地領域に属する画素の数である第一の下地画素数を検出する、第一の検出処理と、
    前記第二の端部に並ん第二の端部画素ごとに、前記第一の端部へ向かって当該第二の端部画素から前記第三の端部と平行に連続して並ぶ前記下地領域に属する画素の数である第二の下地画素数を検出する、第二の検出処理と、
    前記第一の下地画素数が前記第一の端部と前記第二の端部との間の画素の数である端部間画素数以上である前記第一の端部画素から当該第二の端部へ向かうラインを前記境界ラインに決定する、第一の決定処理と、
    前記第一の決定処理によって前記境界ラインが決まらなかった場合に、前記第一の下地画素数および前記第二の下地画素数の中から、和が前記端部間画素数以上になる第一の下地画素数および第二の下地画素数を選出し、当該選出した第一の下地画素数の前記第一の端部画素から前記第二の端部へ向かって当該選出した第一の下地画素数だけ進んだ第一の線分と当該選出した第二の下地画素数の前記第二の端部画素から前記第一の端部へ向かって当該選出した第二の下地画素数だけ進んだ第二の線分との共通の垂線のうちの、すべての画素が前記下地領域に属する垂線を、第三の線分として選出し、当該第一の端部画素から当該第一の線分と当該第三の線分との交点までの線分、当該第三の線分、および当該第二の端部画素から当該第二の線分と当該第三の線分との交点までの線分を含むラインを、前記境界ラインに決定する、第二の決定処理と、
    前記第二の決定処理によって前記境界ラインが決まらなかった場合に、所定の数以上である前記第一の下地画素数を選出し、当該選出した第一の下地画素数の前記第一の端部画素から前記第二の端部へ当該選出した第一の下地画素数だけ進んだ起点画素から連続して並び、かつ前記下地領域に属する複数の画素を、当該第二の端部への方向、当該第三の端部への方向、および当該第三の端部に対向する第四の端部への方向のうちのいずれかを注目しながら検索し、当該第一の端部画素と当該起点画素とを結ぶ線分および当該検索された複数の画素からなるラインを前記境界ラインに決定する、第三の決定処理と、
    前記第三の決定処理によって前記境界ラインが決まらなかった場合に、前記第三の端部からの距離が等しい前記第一の端部画素および前記第二の端部画素それぞれの前記第一の下地画素数および前記第二の下地画素数の和を算出し、当該和が最も大きい前記第一の端部画素から前記第二の端部へ向かうラインを前記境界ラインに決定する、第四の決定処理と、
    を実行させることを特徴とする境界ライン決定方法。
  11. 前記第一の決定処理、前記第二の決定処理、前記第三の決定処理および前記第四の決定処理において、前記第三の端部からの前記第一の端部に平行な方向への距離が所定の範囲内となるように前記境界ラインを決定する、
    請求項10に記載の境界ライン決定方法。
  12. オブジェクトが配置されている領域であるオブジェクト領域とそれ以外の領域である下地領域とからなる画像の中から、当該画像を分割する際の境界に接する複数の画素からなる境界ラインを決定するコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記画像の第一の端部に並ん第一の端部画素ごとに、当該第一の端部に対向し当該第一の端部と平行な第二の端部へ向かって当該第一の端部画素から前記第一の端部と直交する第三の端部と平行に連続して並ぶ前記下地領域に属する画素の数である第一の下地画素数を検出する、第一の検出処理と、
    前記第二の端部に並ん第二の端部画素ごとに、前記第一の端部へ向かって当該第二の端部画素から前記第三の端部と平行に連続して並ぶ前記下地領域に属する画素の数である第二の下地画素数を検出する、第二の検出処理と、
    前記第一の下地画素数が前記第一の端部と前記第二の端部との間の画素の数である端部間画素数以上である前記第一の端部画素から当該第二の端部へ向かうラインを前記境界ラインに決定する、第一の決定処理と、
    前記第一の決定処理によって前記境界ラインが決まらなかった場合に、前記第一の下地画素数および前記第二の下地画素数の中から、和が前記端部間画素数以上になる第一の下地画素数および第二の下地画素数を選出し、当該選出した第一の下地画素数の前記第一の端部画素から前記第二の端部へ向かって当該選出した第一の下地画素数だけ進んだ第一の線分と当該選出した第二の下地画素数の前記第二の端部画素から前記第一の端部へ向かって当該選出した第二の下地画素数だけ進んだ第二の線分との共通の垂線のうちの、すべての画素が前記下地領域に属する垂線を、第三の線分として選出し、当該第一の端部画素から当該第一の線分と当該第三の線分との交点までの線分、当該第三の線分、および当該第二の端部画素から当該第二の線分と当該第三の線分との交点までの線分を含むラインを、前記境界ラインに決定する、第二の決定処理と、
    前記第二の決定処理によって前記境界ラインが決まらなかった場合に、所定の数以上である前記第一の下地画素数を選出し、当該選出した第一の下地画素数の前記第一の端部画素から前記第二の端部へ当該選出した第一の下地画素数だけ進んだ起点画素から連続して並び、かつ前記下地領域に属する複数の画素を、当該第二の端部への方向、当該第三の端部への方向、および当該第三の端部に対向する第四の端部への方向のうちのいずれかを注目しながら検索し、当該第一の端部画素と当該起点画素とを結ぶ線分および当該検索された複数の画素からなるラインを前記境界ラインに決定する、第三の決定処理と、
    前記第三の決定処理によって前記境界ラインが決まらなかった場合に、前記第三の端部からの距離が等しい前記第一の端部画素および前記第二の端部画素それぞれの前記第一の下地画素数および前記第二の下地画素数の和を算出し、当該和が最も大きい前記第一の端部画素から前記第二の端部へ向かうラインを前記境界ラインに決定する、第四の決定処理と、
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  13. 前記第一の決定処理、前記第二の決定処理、前記第三の決定処理および前記第四の決定処理において、前記第三の端部からの前記第一の端部に平行な方向への距離が所定の範囲内となるように前記境界ラインを決定する、
    請求項12に記載のコンピュータプログラム。
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