JP5870017B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、電気的書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置に関する。
近年、フラッシュメモリは、HDD、CD/DVDなどとともに、主要なストレージデバイスとして、様々な電子機器に用いられている。
特表2007−517353号公報
本実施形態は、動作特性の向上が可能な不揮発性半導体記憶装置を提供する。
本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、カラムに割り付けられる複数のカラムユニット、前記カラムに割り付けされる1個のリダンダンシユニットを含むカラムブロックを複数個有するメモリセルアレイと、外部から供給されるアドレス信号に対応する第1のポインタを用いて、前記カラムブロックを順次選択し、前記カラムユニットに関する不良アドレス情報と前記アドレス信号とが一致した場合に、前記不良アドレス情報に対応する前記リダンダンシユニットのデータに基づいて前記不良アドレス情報に登録されたカラムユニットのデータを置き換えるよう、第2のポインタを用いて前記リダンダンシユニットを選択するカラム制御回路と、前記アドレス信号と前記不良アドレス情報との比較結果に基づいて、前記カラムユニットのデータ及び前記リダンダンシユニットのデータのうちいずれか一方を選択して出力する選択回路とを備える。
実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の回路構成の一例を示すブロック図。 メモリセルアレイの内部構成の一例を示す等価回路図。 メモリセルアレイ近傍の回路構成の一例を示す模式図。 カラムユニットCUの回路構成の一例を示す模式図。 リダンダンシユニットRUの回路構成の一例を示す模式図。 第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成例を示す模式図。 第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の動作例を説明するための図。 第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の動作例を示すタイミングチャート。 第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成例を示す模式図。 第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の動作例を説明するための図。 第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の動作例を示すタイミングチャート。 第3の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成例を示す図。 第3の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の動作例を説明するための図。 第3の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成例を示す図。 第3の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の動作例を説明するための図。 第4の実施形態のメモリセルアレイ近傍の回路構成の一例を示す模式図。 変形例のメモリセルアレイの一部の斜視図。 変形例に係るメモリセルアレイの一部の断面図。 変形例に係るメモリセルトランジスタの断面図
[実施形態]
以下、図1乃至図18を参照しながら、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について詳細に説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。また、以下に示す各実施形態は、この実施形態の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、実施形態の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。実施形態の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置について、図1乃至図8を用いて説明する。
[第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成]
図1乃至図5を用いて、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成及び機能について、説明する。
図1は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成の主要部を示すブロック図である。図2は、メモリセルアレイの内部構成の一例を示す等価回路図である。図3は、メモリセルアレイ近傍の回路構成の一例を示す模式図である。
本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、例えば、不揮発性半導体記憶装置であって、より具体的な一例としては、フラッシュメモリである。
本実施形態のフラッシュメモリ100は、フラッシュメモリ100のチップの外部に設けられたメモリコントローラ又はホストデバイス120などの外部装置から供給される信号を受信し、メモリコントローラ120又はホストデバイス120に対して信号を送信する。フラッシュメモリ100とメモリコントローラ又はホストデバイス120との間において、制御信号(コマンド又はステータス)は制御信号入出力端子10Aを介して入出力され、データはデータ入出力端子10Bを介して入出力され、アドレス信号はアドレス入出力端子10Cを介して入出力される。本実施形態のフラッシュメモリ100とメモリコントローラ又はホストデバイス120とによって、メモリシステム200が、形成される。
本実施形態のフラッシュメモリ100は、データを記憶するためのメモリセルアレイ1
を含んでいる。メモリセルアレイ1は、複数のメモリセルを有している。
図1に示されるフラッシュメモリが、例えば、NAND型フラッシュメモリである場合
、メモリセルアレイ1は、複数のブロックを有する。このブロックBLKとは、消去の最
小単位を示している。
ここで、図1に加えて、図2を用いて、図1のメモリセルアレイ1の内部構成について
説明する。図2は、1つのブロックBLKの回路構成を示す等価回路図である。
NAND型フラッシュメモリにおいて、1つのブロックBLKは、x方向(第1の方向
、ロウ方向)に並んだ複数のメモリセルユニット(以下では、NANDセルユニットとも
よぶ)MUから構成される。1つのブロックBLK内に、例えば、q個のメモリセルユニ
ットMUが設けられている。
1つのメモリセルユニットMUは、複数(例えば、p個)のメモリセルMC0〜MC(
p−1)から形成されるメモリセルストリングと、メモリセルストリングの一端に接続さ
れた第1のセレクトトランジスタSTS(以下、ソース側セレクトトランジスタとよぶ)
と、メモリセルストリングの他端に接続された第2のセレクトトランジスタSTD(以下
、ドレイン側セレクトトランジスタとよぶ)とを含んでいる。メモリセルストリングにお
いて、メモリセルMC0〜MC(p−1)の電流経路が、y方向(第2の方向、カラム方
向)に沿って直列接続されている。
メモリセルユニットMUの一端(ソース側)、より具体的には、ソース側セレクトトラ
ンジスタSTSの電流経路の一端には、ソース線SLが接続される。また、メモリセルユ
ニットMUの他端(ドレイン側)、すなわち、ドレイン側セレクトトランジスタSTDの
電流経路の一端に、ビット線BLが接続されている。
尚、1つのメモリセルユニットMUを構成するメモリセルの個数は、2個以上であれば
よく、例えば、16個、32個あるいは64個以上でもよい。以下では、メモリセルMC
0〜MC(p−1)を区別しない場合には、メモリセルMCと表記する。
メモリセルMCは、電荷蓄積層(例えば、浮遊ゲート電極、又は、トラップ準位を含む
絶縁膜)を有するスタックゲート構造の電界効果トランジスタである。y方向に隣接する
2つのメモリセルMCはソース/ドレインが接続されている。これによって、メモリセル
MCの電流経路が直列接続され、メモリセルストリングが形成される。
ソース側セレクトトランジスタSTSのドレインは、メモリセルMC0のソースに接続
される。ソース側セレクトトランジスタSTSのソースは、ソース線SLに接続される。
ドレイン側セレクトトランジスタのソースは、メモリセルMC(p−1)のドレインに接
続される。ドレイン側セレクトトランジスタSTDのドレインは、複数のビット線BL0
〜BL(q−1)のうち一本のビット線に接続される。ビット線BL0〜BL(q−1)
の本数は、ブロックBLK内のメモリセルユニットMUの個数と同じである。
ワード線WL0〜WL(p−1)はx方向に延在し、各ワード線WL0〜WL(p−1
)はx方向に沿って配列された複数のメモリセルMCのゲートに共通に接続される。1つ
のメモリセルユニットMUにおいて、ワード線の本数は、1つのメモリセルストリングを
構成するメモリセルの個数と、同じである。
ドレイン側セレクトゲート線SGDLはx方向に延び、x方向に沿って配列された複数
のドレイン側セレクトトランジスタSTDのゲートに共通に接続される。ソース側セレク
トゲート線SGSLはx方向に延び、x方向に沿って配列された複数のソース側セレクト
トランジスタSTSのゲートに共通に接続される。
以下では、各ビット線BL0〜BL(q−1)を区別しない場合には、ビット線BLと
表記し、各ワード線WL0〜WL(p−1)を区別しない場合には、ワード線WLと表記
する。
各メモリセルMCは、トランジスタのしきい値電圧の大きさ(しきい値電圧の分布)と
データとが対応づけられることによって、外部からのデータを記憶する。
各メモリセルMCは、2値(1 bit)、又は、3値(2 bit)以上のデータを記憶する。
例えば、1つのメモリセルMCが2値(1 bit)のデータ“0”,“1”を記憶する場
合、メモリセルMCは、それらのデータに対応する2つのしきい値分布を有する。また、
1つのメモリセルMCが4値(2 bit)のデータ“00”,“01”,“10”,“11
”を記憶する場合、メモリセルMCは、それらのデータに対応する4つのしきい値分布を
有する。以下では、3値(2bit)以上のデータを記憶するメモリセルのことを、多値メモ
リともよぶ。
データは、同一のワード線WLに接続されたメモリセルMCに対して、一括して書き込
まれる、または、読み出される。データの書き込み/読み出しの制御単位は、ページPG
とよばれる。
多値メモリのデータは、下位ビット毎又は上位ビット毎に書き込まれ、また読み出され
る。したがって、メモリセルMCが2ビットデータを保持している場合には、1本のワー
ド線WLあたり、2つのページが割り当てられていることになる。以下では、下位ビット
について一括して書き込み又は読み出されるページは、下位ページとよび、上位ビットに
ついて一括して書き込み又は読み出されるページは、上位ページとよぶ。
メモリセルアレイ1は、図2及び図3に示すように、複数のカラムブロックCBを有する。各カラムブロックCBは、複数のカラムユニットCUと、リダンダンシユニットRUを有する。ここで、カラムユニットCUは、外部からの通常データを記憶するために主に使用される記憶領域である。各カラムユニットCUは8本のビット線BLを有する。
リダンダンシユニットRUは、カラムブロックCB内に不良のメモリセル(以下では、不良セルとよぶ)又は不良のビット線(以下では、不良ビット線とよぶ)が生じた場合に、不良セル及び不良ビット線を救済するためのメモリセル(以下では、リダンダンシセルとよぶ)及びビット線(以下では、リダンダンシビット線とよぶ)を含んでいる。
カラムユニットCUとリダンダンシユニットRUは同一の構造であり、リダンダンシセルと各配線WL,BL,SLとの接続関係は、カラムユニットCUのメモリセルと各配線との接続関係と実質的に同じである。
リダンダンシユニットRUは、複数のメモリセルストリングを有する。メモリストリングは、複数のリダンダンシセルで構成する。リダンダンシセルからなるメモリストリングの一端及び他端のそれぞれに、セレクトトランジスタが接続され、メモリセルユニットが形成される。リダンダンシユニットRUは、カラムユニットCU1個と同じ記憶容量を有する。すなわち、リダンダンシユニットRUは8本のビット線BLを有する。
各カラムブロックCBでは、リダンダンシユニットRUは、複数のカラムユニットCUとロウ方向に隣り合っている。リダンダンシセルは、メモリセルと共通のワード線WLに接続されている。リダンダンシユニットRUのセレクトトランジスタは、カラムユニットCUのセレクトトランジスタと共通のセレクトゲート線に接続されている。リダンダンシセルは、メモリセルユニット毎に、1本のビット線(以下では、リダンダンシビット線ともよぶ)に接続される。リダンダンシユニットRUのメモリセルユニットは、リダンダンシユニットRUのメモリセルユニットと共通のソース線SLに接続されている。
メモリセルアレイ1内におけるリダンダンシユニットRUの記憶容量は、複数のカラムユニットCUの記憶容量よりも小さくすることができる。
ロウ制御回路2は、メモリセルアレイ1のロウを制御する。ロウ制御回路2は、メモリ
セルアレイ1内に設けられたワード線WL及びセレクトゲート線SGDL,SGSLに接
続されている。ロウ制御回路2は、ロウデコーダ及びドライバを有し、アドレスバッファ
9から転送されたアドレス信号に基づいて、ブロックBLK及びページPGを選択し、ワ
ード線WL及びセレクトゲート線SGDL,SGSLの動作(電位)を制御する。
ソース線制御回路4は、メモリセルユニットMUに接続されたソース線SLの電位を制
御する。ウェル制御回路5は、メモリセルアレイ1内のウェル領域の電位を制御する。
電位生成回路6は、データの書き込み(プログラム)時、データの読み出し時及び消去
時に、各ワード線WLに印加される書き込み電圧、読み出し電位、中間電位及び非選択電
位を生成する。電位生成回路6は、例えば、セレクトゲート線SGDL,SGSLに印加
される電位も生成する。電位生成回路6によって生成された電位は、ロウ制御回路2に入
力され、選択ワード線及び非選択ワード線、セレクトゲート線にそれぞれ印加される。電
位生成回路6は、ソース線SLに印加される電位及びウェル領域に印加される電位を生成
する。電位生成回路6は、ソース線制御回路5及びウェル制御回路6に、生成した電位を
転送する。
データ入出力バッファ7は、データの入出力のインターフェイスとなる。データ入出力
バッファ7は、データ入出力端子10Bを介して入力された外部からのデータを、一時的
に保持し、所定のタイミングで、保持しているデータをメモリセルアレイ1へ出力する。
データ入出力バッファ7は、メモリセルアレイ1から出力されたデータを一時的に保持し
、所定のタイミングで、保持しているデータをデータ入出力端子10Bへ出力する。
アドレスバッファ9は、アドレス信号端子10Cを介して入力されたアドレス信号を、
一時的に保持する。外部からのアドレス信号は、物理アドレスを示し、物理ロウアドレス
及び物理カラムアドレスを含んでいる。
内部制御回路(ステートマシンともよばれる)8は、フラッシュメモリ全体の動作を管
理する。内部制御回路8は、制御信号入出力端子10Aから入力された制御信号(コマン
ド)を受信する。この制御信号は、例えば、メモリコントローラ120やホストデバイス
120から出力される。例えば、内部制御回路8は、コマンドインターフェイスを含んで
いる。例えば、内部制御回路8は、フラッシュメモリ100の内部の動作状況を示す制御
信号(ステータス)を、制御信号入出力端子10Aを介して、メモリコントローラ120
又はホストデバイス120へ、送信する。これによって、フラッシュメモリ100の動作
状況が、フラッシュメモリ100の外部のメモリコントローラ120又はホストデバイス
120に通知される。
カラム制御回路3は、メモリセルアレイ1のビット線BL、メモリセルMCから読み出
したデータの入出力、メモリセルMCに書き込むデータの入出力などを制御する。カラム
制御回路3は、センスアンプ回路30、データラッチ回路31及びカラムデコーダ35を
含んでいる。
センスアンプ回路30は、メモリセルアレイ1内に設けられたビット線BLに接続され
ている。センスアンプ回路30は、データの読み出し時(メモリセルアレイ1からのデー
タの出力時)、ビット線BLの電位変動を検知及び増幅し、メモリセルMCが記憶してい
るデータを判別する。センスアンプ回路30は、データの書き込み時(メモリセルアレイ
1に対するデータの入力時)、ビット線BLを充電又は放電させる。
データラッチ回路31は、メモリセルアレイ1内から読み出されたデータ及びメモリセ
ルアレイ1内に書き込むデータを、一時的に記憶する。
カラムデコーダ35は、メモリセルアレイ1のカラムに対して設定された制御単位の選
択及び活性化を行う。
本実施形態のフラッシュメモリ100は、ポインタmPTを用いてメモリセルアレイ1
及びカラム制御回路3内の回路30,31,35の動作を制御する。本実施形態のフラッ
シュメモリ100は、カラム制御回路3内に、ポインタmPTを制御するためのポインタ
制御回路38を含んでいる。
ポインタmPTを用いて、フラッシュメモリ100の動作を制御することによって、フ
ラッシュメモリ100のデータの入出力を高速化できる。
ポインタ制御回路38は、アドレスバッファ9から転送されたアドレス信号に基づいて
、カラムの制御単位を選択するためのポインタmPTを、生成する。
センスアンプ回路30は、信号(データ)の検知及び増幅ための複数のセンスユニット
(SU)を有している。データラッチ回路31は、信号(データ)の一時的に格納するための複数のラッチユニット(LU)を有している。カラムデコーダ35は、メモリセルアレイ1のカラムの制御単位毎に割り付けられた複数のローカルカラムデコーダ(LCD)を有している。
ここで、図1に加えて、図3及び図4を用いて、メモリセルアレイ1のカラムに割り付けられた制御単位及びカラム制御回路3の内部構成について、説明する。
図3は、メモリセルアレイ1のカラムに対して設定された制御単位、その制御単位に対応するカラム制御回路3内の回路構成を説明するための模式図である。
図4Aは、カラムユニットCUにおいて、メモリセルアレイ1内のビット線、センスアンプ回路31内のセンスユニット及びデータラッチ回路31内のラッチユニットの接続関係を説明するための模式図である。
図3及び図4Aに示されるように、センスアンプ回路30は、複数のセンスアンプユニット301を含んでいる。1つのセンスアンプユニット301は、例えば、1本のビット線BLに接続される。センスアンプユニット301は、データの書き込み時、センスアンプ回路30及び内部制御回路8の制御によって、所定のビット線BLを充電及び放電させる。センスアンプユニット301は、データの読み出し時、所定のビット線BLの電位変動を増幅及び検知する。センスアンプユニット301は、ラッチ(バッファ)としての機能を有していてもよい。
尚、ビット線BLのセンス方式に応じて、1つのセンスアンプユニット301は、互い
に隣接する偶数ビット線と奇数ビット線とで共有されてもよい。センスアンプユニット3
01が2つのビット線で共有される場合、センスアンプユニット301を共有する偶数及
び奇数ビット線は、動作に応じて異なるタイミングで、センスアンプユニット301に接
続される。
データラッチ回路31は、複数のラッチユニット311を含んでいる。1つのラッチユ
ニット311は、センスアンプユニット301(センスアンプ回路30)を経由して、1
本のビット線BLに接続される。ラッチユニット311は、メモリセルに書き込むデータ
、メモリセルから読み出されたデータ及びメモリセルに対する動作を示す設定情報(フラ
グ)などを、一時的に保持する。ラッチユニット311は、センスアンプユニット301
からの信号又は外部からの信号を増幅する機能を有する。
ラッチユニット311は、複数のラッチを含んでいる。ラッチユニット311は、例え
ば、メモリセルMCが2ビットのデータを記憶する場合、上位1ビットのデータを保持す
る上位データラッチと、下位1ビットのデータを保持する下位データラッチとを含んでい
る。ラッチユニット311は、動作モードを示すフラグを保持するフラグラッチを含んで
いる。また、ラッチユニット311は、キャッシュ読み出し用のラッチや、フェイルビッ
トの判定結果を保持するラッチを、さらに含んでいてもよい。
例えば、8本のビット線(8個のメモリセルユニット)BL0〜BL7、及び、それら
のビット線BL0〜BL7に対応する8個のセンスユニット301及び8個のラッチユニ
ット311が、1つの制御単位CU又はRUを形成する。以下では、8本のビット線及び8個のセンスユニット及び8個のラッチユニットによって形成される制御単位のことを、カラムユニットCU、リダンダンシユニットRUとよぶ。
この場合、1ページのデータにおける1つのカラムユニットCU又はリダンダンシユニットRUは、8ビット(1バイト)のデータに対応する。但し、1つのカラムユニット(COLともよぶ)CU、リダンダンシユニットRUに含まれるビット線BLの本数、センスユニット301の個数、及び、ラッチユニット311の個数は、8つに限定されない。
図4Aに示すように、カラムシユニットCUでは、8個のセンスアンプユニット301と8個のラッチユニット311が1本のデータバスで共通に接続される。
なお、図示の便宜上、図3では、図示の便宜上、8個のセンスアンプユニットSUをまとめて1個のセンスアンプユニットとして図示した。同様に、8個のラッチユニット311をまとめて1個のラッチユニット311として図示した。
8本のビット線BLは、対応するセンスユニット301に接続される。8個のセンスユニット301は、対応するラッチユニット311に接続される。
各カラムユニットCUは、カラムユニットCUの選択スイッチとしての電界効果トラン
ジスタ319を介して、カラムデコーダ35及びデータパスに接続されている。また、各リダンダンシユニットRUは、リダンダンシユニットRUの選択スイッチとしての電界効果トランジスタ319を介して、カラムデコーダ35及びデータパスに接続されている。
以下では、各カラムユニットCU又は各リダンダンシユニットRUの選択及び活性化に用いられる選択スイッチ319のことを、カラムユニット選択スイッチ319ともよぶ。
図示の便宜上、図3では、8個のカラムユニット選択スイッチ319をまとめて1個のカラムユニット選択スイッチ319として図示した。
8個のラッチユニット311は、対応するカラムユニット選択スイッチ319の一端に接続される。
次に、図3及び図4Bを用いて、リダンダンシユニットRUにおいて、メモリセルアレイ1内のビット線、センスアンプ回路31内のセンスユニット及びデータラッチ回路31内のラッチユニットの接続関係を説明するための模式図である。
図4Bに示すように、リダンダンシユニットRUのセンスアンプ回路30及びデータラッチ回路31は、カラムユニットCUのセンスアンプ回路30及びデータラッチ回路31と同じ構造である。
リダンダンシユニットRUでは、8個のセンスアンプユニット301と8個のラッチユニット311が1本のデータバスで共通に接続される。
このデータバスの一端は、リダンダンシユニットRU内のカラムユニット選択スイッチ319の一端に接続される。
リダンダンシユニットRUは、カラムユニットCUとは異なり、カラムユニット選択スイッチ319を1個のみ有する。
リダンダンシユニットRUのカラムユニット選択スイッチ319の電流経路の他端は、ラッチ回路74に接続される。
ラッチ回路74は、少なくとも8ビットを保持可能なラッチを有する。このラッチ回路74は、リダンダンシユニットRUのデータを一時的に保持するバッファとしての機能を有する。このラッチ回路74により、リダンダンシユニットRUのデータを一時的に保持することができる。
本実施形態のラッチ回路74は、リダンダンシユニットRUとLCDとの間に設けられている。比較例として、ラッチ回路がカラムブロックCBとセレクタ69との間に設けられておらず、周辺回路に設けられている場合を検討する。この比較例の場合には、リダンダンシユニットRUのデータを一度周辺回路にあるラッチ回路へ読み出し、そのデータを再度カラムユニットCUのデータラッチ回路311に戻す必要がある。
しかし、本実施形態では、ラッチ回路74がリダンダンシユニットRUとLCDとの間に設けられているため、周辺回路にデータを読み出す必要がない。その結果、本実施形態は、比較例と比べて、読み出し時間を短くすることができる。
図3に示されるように、カラムデコーダ35は、複数のローカルカラムデコーダ(Loca
l Column Decoder)50,50,・・・,50m−1,50R,50R,・・・,50Rm−1を含んでいる。以下では、説明の簡単化のため、ローカルカラムデコーダを、LCDと表記し、各LCD50,50,・・・,50m−1を区別しない場合には、LCD50と表記する。各LCD50R,50R,・・・,50Rm−1を区別しない場合には、LCD50Rと表記する。
複数のLCD50は、メモリセルアレイ1のカラムブロックCBの選択及び活性化を制御する。ある一群(制御単位)に属する複数(x個)のカラムユニットCUに対して、1つのLCD50が対応付けられている。この一群(制御単位)に属するリダンダンシユニットRUに対して、1つのLCD50Rが対応付けられている。
1つのLCD50が、ある順序及びある動作タイミングに基づいて、カラムユニットCUの選択及び活性化を制御する。1つのLCD50Rが、ある順序及びある動作タイミングに基づいて、リダンダンシユニットRUの選択及び活性化を制御する。1つのLCD50に対応付けられている複数のカラムユニットCUと、1つのLCD50Rに対応付けられているリダンダンシユニットRUから形成されるグループのことを、カラムブロックC
Bとよぶ。
各LCD50は、レジスタ501,501,・・・,501m−1と選択スイッチ
505,505,・・・,505m−1とを含んでいる。説明の明確化のため、各L
CD50のレジスタ501,501,・・・,501m−1を区別しない場合には、
レジスタ501と表記し、選択スイッチ505,505,・・・,505m−1を区
別しない場合には、選択スイッチ505と表記する。
同様に、各LCD50Rは、レジスタ501R,501R,・・・,501Rm−1と選択スイッチ505R,505R,・・・,505Rm−1とを含んでいる。説明の明確化のため、各LCD50Rのレジスタ501R,501R,・・・,501Rm−1を区別しない場合には、レジスタ501Rと表記し、選択スイッチ505R,505R,・・・,505Rm−1を区別しない場合には、選択スイッチ505Rと表記する。
カラムデコーダ35内において、各レジスタ501は、隣接するレジスタ501に接続
される。これらの複数のLCD50にまたがって、シフトレジスタ59を形成している。
LCD50内の選択スイッチ505は、例えば、電界効果トランジスタ505である。
選択スイッチ505としての電界効果トランジスタ505は、カラムブロックCBのカラムユニットCUとデータパス75との接続を制御する。例えば、レジスタ501が保持している信号が、電界効果トランジスタ505のオン及びオフを制御する制御信号として用いられる。8個の選択スイッチ505の電流経路の一端は、対応するカラムユニット選択スイッチ319の電流経路の他端に接続される。すなわち、カラムブロックCB内の各カラムユニットCUにおいて、対応するカラムユニット選択スイッチ319は、データバスを介して共有に接続されており、各カラムユニットCUとLCDは8本のデータバスで電気的に接続される。
リダンダンシユニットRUでは、8個の選択スイッチ505は、8本のデータバスを介してラッチ回路74に接続される。
トランジスタ505がオンすることによって、カラムブロックCBのうち、複数のカラムユニットCUが、データパス75に電気的に接続される。以下では、LCD50内の選択スイッチ505のことを、データパススイッチ505ともよぶ。
同様に、カラムデコーダ35内において、各レジスタ501Rは、隣接するレジスタ501Rに接続される。これらの複数のLCD50Rにまたがって、シフトレジスタ59Rを形成している。また、各レジスタ510Rは、ラッチ回路74の一端に電気的に接続されている。このラッチ回路74の他端は、選択スイッチ505Rに電気的に接続される。
そして、LCD50R内の選択スイッチ505Rは、例えば、電界効果トランジスタ505Rである。選択スイッチ505Rとしての電界効果トランジスタ505Rは、ラッチ回路74とデータパス75Rとの接続を制御する。例えば、レジスタ501Rが保持している信号が、電界効果トランジスタ505Rのオン及びオフを制御する制御信号として用いられる。
複数のリダンダンシLCD50Rのレジスタ501Rによって形成されるシフトレジスタ59Rは、複数のLCD50のレジスタ501によって形成されるシフトレジスタ59から電気的に分離されている。
カラムユニットCUとリダンダンシユニットRUとは上述したとおり使用方法が相違するが、カラムユニットCU又はリダンダンシユニットRUのいずれかの単位で制御する。
以下では、説明の明確化のため、カラムデコーダ35のうち、カラムユニットCUのカラムを制御する部分(回路領域)を、メインカラムデコーダ350とよび、リダンダンシユニットRUのカラムを制御する部分を、リダンダンシカラムデコーダ350Rとよぶ。
例えば、1つのメモリセルアレイ1内において、m個のカラムブロックCBが設けられ、カラムデコーダ35内において、m個のLCD50とm個のLCD50Rが設けられている。例えば、1つのカラムブロックCBは、16個のカラムユニットCUと1個のリダンダンシユニットRUを含む。カラムブロックCBの個数は、限定されず、いくつであってもよい。
メインカラムデコーダ350は、カラムブロックCBの個数と同じ数のLCD50を含んでいる。
本実施形態では、全てのカラムブロックCBそれぞれが複数のカラムユニットCUと1個のリダンダンシユニットRUを有するが、この場合には限定されず、例えば複数のカラムブロックCBのみが、複数のカラムユニットCUと1個リダンダンシユニットRUを有し、残りのカラムブロックCBはリダンダンシユニットRUを有さない構成としてもよい。
例えばリダンダンシユニットRUを含まないカラムブロックCBと、リダンダンシユニットRUを含むカラムブロックCBを接続することで、カラム数を任意に変更することができる。
カラムブロックCBに設けられているリダンダンシユニットRUの個数は、カラムユニットCUの個数よりも少ない。リダンダンシカラムデコーダ350R内のリダンダンシLCD50Rの個数は、カラムブロックCBの個数と同じ数のLCD50Rを含んでいる。
尚、メモリセルアレイ1に関して、1つのLCD50,50Rが1つのカラムブロックCBに対応するように設けられている。
本実施形態のフラッシュメモリ100において、カラムブロックCB内の複数のカラムユニットCUは、LCD50を介して、データパス75に接続される。同様に、カラムブロックCB内のリダンダンシユニットRUは、LCD50を介して、データパス75Rに接続される。データパス75とデータパス75Rとは、電気的に分離されている。以下では、独立に設けられたデータパス75,75Rのことを、ローカルデータパス75,75Rともよぶ。2つのローカルデータパス75,75Rは、セレクタ(選択回路)69に接続されている。
セレクタ69に対して、メモリセルアレイ1とメモリセルアレイ1の外部(例えば、デ
ータ入出力バッファ7)とのデータの入出力のためのデータパス(以下では、グローバル
データパス又はI/Oパスともよぶ)70が、接続されている。セレクタ69は、制御信
号SLTに基づいて、2つのローカルデータパス75,75Rのうちいずれか一方を選択
し、選択された一方のローカルデータパス75,75Rを、グローバルデータパス70に
接続する。例えば、グローバルデータパス70は、データ入出力バッファ7に接続されて
いる。
図3に示されるように、本実施形態において、フラッシュメモリ100のメモリセルア
レイ1のカラムの選択は、ポインタmPT,rPTを用いて、実行される。
ポインタmPT,rPTは、アドレスバッファ9を介して外部からカラム制御回路3に
入力されたアドレス信号(カラムアドレス)又はフラッシュメモリ100の内部回路によ
って生成された内部アドレス信号に基づいて、生成される。
例えば、ポインタmPT,rPTは、カラム制御回路3内に設けられたポインタ制御回
路38によって、生成される。ポインタ(ポインタの値)によって、現在選択されている
アドレス(カラムユニット、カラムブロック)及びこれから選択されるアドレスが、識別
される。
外部からのアドレス信号(スタートアドレス)ADRが入力された場合、ポインタ制御
回路38は、カラムブロックCBの動作を制御するために、生成されたポインタmPTをアドレス信号が示すLCD50にセットするための制御信号を、メインカラムデコーダ350に出力する。
ポインタmPTが、外部アドレス信号ADRが示す1つのLCD50内のレジスタ50
1にセットされ、ポインタmPTがセットされたLCD50に対応したカラムブロックC
Bが、データの書き込み時又は読み出し時の最初の動作対象となる。
本実施形態において、“ポインタがセットされる”とは、カラムアドレス(カラムブロ
ック及びカラムユニット)に対応するLCD50のレジスタ501内に、ポインタmPT
に基づく信号(例えば、“H”レベルの信号)が保持されている状態を意味する。レジス
タ501の信号の保持状態に応じて、LCD50内のデータパススイッチ505としての
電界効果トランジスタ505が、オン又はオフする。以下では、ポインタがセットされて
いる状態を示す信号のことを、セット状態信号とよぶ。
ポインタ制御回路38は、ポインタmPTの生成及びセットとともに、ポインタmPTを複数のLCD50間において移動(シフト)させるためのシフトクロックmCLKを生成する。ポインタ制御回路38の内部で生成されたシフトクロックmCLKが、各LCD50に入力される。
上述のように、複数のLCD50内のレジスタ501は、シフトレジスタ59を形成している。各LCD50に入力されるシフトクロックmCLKに同期して、あるLCD(例えば、k番目のLCD)50内のレジスタ501が保持する信号(セット状態信号)が、後段のLCD(例えば、k+1番目のLCD)50内のレジスタ501へ、シフトされる。この結果として、ポインタmPTが、LCD50間をシフトし、シフトクロックmCLKに同期して、選択されるカラムブロックCBが順次切り替わる。
例えば、1番目のLCD50のレジスタ505に、ポインタmPTが最初にセット
された場合、シフトクロックmCLKに同期して、2番目のLCD50のレジスタ505、3番目のLCD50のレジスタ505へ順次転送される。ポインタmPTが最終段のLCD50m−1のレジスタ505m−1に到達する。
コマンドに対応する所定のデータ長のデータの入出力が完了していない場合、LCD5
m−1に対応するカラムブロックCBの動作が実行された後、ポインタmPTは、1番目のLCD50のレジスタ505に転送され、再び、シフトクロックmCLKに同期して、1番目、2番目、3番目のLCD50に順次セット及びシフトされる。
カラムブロックCB内の複数のカラムユニットCUの選択に関して、例えば、1番目の
LCD50のレジスタ505からm番目のLCDのレジスタ505m−1へポインタがシフトされる1つの動作サイクルにおいて、選択されたカラムブロックCBの全てのカラムユニットCUに対する動作が完了すると、ポインタmPTのシフトに同期して、次のカラムブロックCBの1つのカラムユニットCUへ、動作の対象のカラムブロックCBが1つずつ順次切り替わる。選択されたカラムブロックCBの中で、カラムユニット選択スイッチ319により、カラムユニットCUは順次切り替わる。
m個のLCD50のレジスタ501間においてポインタがシフトされる1つの動作サイクルが繰り返し実行されることによって、メモリセルアレイ1のカラムに割り付けられた連続したアドレスが順次選択され、例えば、1ページ分のデータの転送が実行される。
このように、メモリセルアレイ1のカラムの制御に関して、ポインタmPTが、複数のLCD50のレジスタによって形成されるシフトレジスタ59内を、所定のタイミングでシフトされ、複数のカラムブロックCBが、所定の順序で選択される。
ポインタ制御回路38は、カラムブロックCBのカラムユニットCUに対する制御を実行するとともに、カラムブロックCBのリダンダンシユニットRUに対する制御を実行する。ポインタ制御回路38は、LCD50を制御する回路とLCD50Rを制御する回路を含んでいる。
ポインタ制御回路38は、カラムブロックCBのカラムユニットCU内を駆動させるための各回路内に不良が存在した場合に、その不良のあるカラムユニットCUとリダンダンシユニットRUとの置換を制御する。以下では、リダンダンシの制御するための回路(機能)を含むポインタ制御回路38のことを、ポインタ/リダンダンシ制御回路38とよぶ。
ポインタ/リダンダンシ制御回路38は、カラムユニットCUを救済単位として、例えば不良セルを含むカラムユニットCUをリダンダンシユニットRUに置換する。
その結果、不良セルや不良ビット線を含むカラムユニットCUは、リダンダンシユニットRUによって、救済される。
本実施形態のフラッシュメモリにおいて、メモリセルアレイ1のリダンダンシユニットRUに対するカラムの制御は、ポインタrPTを用いて、実行される。
リダンダンシユニットRUのカラムの制御は、カラムブロックCBのカラムユニットCUに用いられるポインタmPTとは異なるポインタrPTを用いて、制御される。
上述のように、リダンダンシカラムデコーダ350Rでは、複数のリダンダンシLCD50Rにわたってシフトレジスタ59Rが形成される。このシフトレジスタ59Rは、シフトレジスタ59とは電気的に分離されている。
ポインタrPTは、リダンダンシLCD50Rにまたがって形成されたシフトレジスタ59Rに、“H”レベルの信号(セット状態信号)として保持され、ポインタmPTとは異なる経路で、複数のリダンダンシLCD50R間を移動する。
ポインタrPTは、ポインタmPTのシフトに用いられるシフトクロックmCLKと異なるシフトクロックrCLKを用いて、リダンダンシカラムデコーダ350R内の複数のリダンダンシLCD50R間を、シフトされる。
シフトクロックrCLKが、複数のリダンダンシLCD50Rに入力される。例えば、ポインタrPTは、入力されたシフトクロックrCLKに同期して、シフトレジスタ59R内を移動する。
メモリセルアレイ1内の不良のカラムユニットCUが、リダンダンシユニットRUと置換される場合において、ポインタrPTのセット又はシフトによって、選択されるカラムブロックCBのリダンダンシユニットRUが、切り替わる。
このように、本実施形態のフラッシュメモリ100において、リダンダンシカラムデコーダ350Rは、メインカラムデコーダ350内のLCD50とは異なるポインタrPT及びシフトクロックrCLKを用いて、リダンダンシユニットRUを制御する。
図1乃至図4Aに加えて、図5を用いて、本実施形態のフラッシュメモリにおけるポイン
タ/リダンダンシ制御回路38の構成について、説明する。
図5は、本実施形態のフラッシュメモリが含むポインタ/リダンダンシ制御回路38の
内部構成の一例を示す図である。
ポインタ/リダンダンシ制御回路38は、例えば、複数のアドレスデコード線(図示せ
ず)を介して、アドレスバッファ9に接続されている。アドレスバッファ9からのアドレ
ス信号(物理カラムアドレス)が、アドレスデコード線を介して、ポインタ/リダンダン
シ制御回路38に入力される。
ポインタ/リダンダンシ制御回路38は、外部アドレス信号ADRの入力時、ポインタ
mPT,rPTのセットを制御する信号(以下では、セット信号とよぶ)を“L(0)”
レベルから“H(1)”レベルへ遷移し、入力された外部アドレス信号ADRに対応する
LCD50に対するポインタmPT、LCD50Rに対するrPTのセットの準備を行う。
ポインタ/リダンダンシ制御回路38は、アドレス生成ユニット381を用いて内部ア
ドレス信号(入力アドレス信号)Ainの生成を開始し、入力された外部アドレス信号A
DRを、インクリメントする。
例えば、最初に選択されるカラムアドレスを示す外部アドレス信号ADRの値が、アド
レス生成ユニット381内のカウンタ61によって、フラッシュメモリの動作クロックC
LKに同期して、インクリメントされる。外部アドレス信号ADRの変換値及びインクリ
メントされたアドレスの値は、内部アドレス信号Ainとして、出力される。内部アドレ
ス信号Ainは、外部アドレス信号ADRに対応するカラムブロックCBのカラムアドレス(スタートアドレス)、及び、外部アドレス信号ADRに連続するカラムブロックCBのカラムアドレスを、示している。例えば、隣接する2つのカラムアドレスは、異なるカラムブロックCBのアドレスに対応している。
また、内部アドレス信号Ainは、外部アドレス信号ADRが示すカラムブロックCBを示すポインタ、及び、それに続いて順次選択されるカラムブロックCBのアドレス(カラムアドレス)を示すポインタmPTに、対応する。現在の(選択中の)カラムアドレス(ポインタ値)に+1の加算が施された値が、次に選択されるカラムアドレスを示している。
ポインタmPTの値は、選択されたLCD50に対応した物理カラムアドレスを示している。ポインタmPTの値は、カラムブロックCBの物理カラムアドレスに一致する。尚、ポインタmPTがデクリメントされることによって、選択されるカラムブロックCBが切り替えられてもよい。
ポインタ/リダンダンシ制御回路38は、外部アドレス信号ADRからポインタmPT
への変換が完了し、且つ、カラムユニットCUを駆動させるための準備が完了した後、カラム制御信号生成ユニット384によって、ポインタmPTを選択されたLCD50にセットする。
ポインタ/リダンダンシ制御回路38は、LCD50にポインタmPTをセットするの
と同期して、シフトクロックmCLKを生成し、ポインタ/リダンダンシ制御回路38は、シフトクロックmCLKをメインカラムデコーダ350のLCD50に供給する。シフトクロックmCLKは、メインカラムデコーダ350内のシフトレジスタ59の制御信号として、用いられる。例えば、シフトクロックmCLKの周波数は、フラッシュメモリの動作クロックCLKの周波数と異なる。
シフトクロックmCLKに同期して、シフトレジスタ59を形成する各レジスタ501の信号保持状態(“H”又は“L”レベルの保持状態)が、遷移する。この結果として、“H”レベルのセット状態信号が、メインカラムデコーダ350内においてLCD50間を順次移動し、ポインタmPTがセットされるカラムアドレスがシフトし、選択(アクセス)されるカラムブロックCBが順次切り替わる。このように、シフトレジスタ59内の信号保持状態の遷移が、ポインタmPTのシフトと等価になる。
本実施形態のフラッシュメモリ100において、ポインタmPTを用いて、現在の選択
カラムブロックCBのアドレスを、認識できる。ポインタ/リダンダンシ制御回路38は、例えば、LCD50のポインタ保持状態を判別することによって、現在の動作対象のカラムブロックCBを識別することもできる。
例えば、動作対象のカラムブロックCBを示すポインタ(ポインタ値)が内部制御回路8又は他の回路へ出力されることによって、フラッシュメモリを形成する周辺回路(例えば、内部制御回路8)、外部のメモリコントローラ120又はホストデバイス120が、現在の動作対象が、どのカラムブロックCBであるかを、認識できる。
図5に示されるポインタ/リダンダンシ制御回路38は、カラムユニット選択スイッチ319により選択されるカラムユニットCUのカラムアドレスが不良であるか否か判定結果に基づいて、不良カラムアドレスとリダンダンシアドレスとの置換処理の判定を行う置換判定回路382を、含んでいる。
置換判定回路382内には、カラムブロックCBのうち、カラムユニットCUの不良情報を記憶する不良アドレス情報記憶回路64が、設けられている。
不良アドレス情報記憶回路64は、不良セル、不良ビット線、又は、不良センスユニッ
ト/ラッチユニットなどを含む不良カラムユニットCUのアドレス(ポインタの値)CRD0,CRD1,・・・,CRDkを、不良情報として記憶する。不良アドレス情報記憶回路64は、複数の不良カラムアドレスCRD0,CRD1,・・・,CRDkが記憶されるように、各不良カラムアドレスCRD0,CRD1,・・・,CRDkが格納される記憶素子(例えば、ラッチ)641を複数個含んでいる。以下では、複数の不良カラムアドレスCRD0,CRD1,・・・,CRDkを区別しない場合には、不良カラムアドレスCRDと表記する。
フラッシュメモリ100のテスト時において、メモリセルアレイ1のカラムユニットCUに動作不良が検出された場合、その不良を含むカラムユニットCU(又はカラムブロックCB)のアドレスCRDが、フラッシュメモリ100に対する電源投入時に、不良アドレス情報記憶回路64内のラッチ(以下では、不良カラムアドレス格納ラッチとよぶ)641に格納される。カラムユニットCUの不良情報としての不良カラムアドレスCRDは、メモリコントローラ120及びホストデバイス120に、通知される場合もあるし、通知されない場合もある。
不良カラムアドレス格納ラッチ641に格納される不良カラムアドレスCRDは、別途に設けられたメモリセルアレイ1内の不揮発性記憶領域に記憶されているもよいし、チップ内部に設けられた他の記憶領域(例えば、フューズ回路)に記憶されてもよい。不良カラムアドレスCRDは、電源投入時に、メモリコントローラ120又はホストデバイス120などのフラッシュメモリ100の外部から与えられてもよい。また、不良アドレス情報記憶回路64が、不良アドレスを不揮発に記憶していてもよい。
例えば、不良カラムアドレス格納ラッチ641は、リダンダンシユニットRUのアドレス(リダンダンシアドレス)RD0,RD1,・・・,RDkに関連付けられている。この結果として、カラムユニットCUの不良カラムアドレスCRD0,CRD1,・・・,CRDkが、リダンダンシユニットRUのリダンダンシアドレスRD0,RD1,・・・,CRDkに関連付けられている。以下では、複数のリダンダンシアドレスRD0,RD1,・・・,RDkを区別しない場合には、リダンダンシアドレスRDと表記する。
各不良カラムアドレス格納ラッチ641の個数は、不良の救済単位としてのリダンダン
シアドレスRD、例えば、リダンダンシユニットRUの個数と同じ個数にすることができる。
フラッシュメモリ100の動作時において、不良カラムユニットCUが動作対象になった場合、不良カラムユニットCUはアクセスされずに、その不良カラムユニットCUを示す不良カラムアドレスCRDに関連付けられたリダンダンシアドレスRDがアクセスされる。リダンダンシアドレスRDに対応するリダンダンシユニットRUが、データの入出力(データの書き込み/読み出し)の対象となる。このように、カラムユニットCU内の不良が、リダンダンシとの置換処理によって、救済される。
図5に示されるように、ポインタ/リダンダンシ制御回路38内の置換判定回路382
は、比較回路63と判定ユニット65とを含んでいる。
比較回路63は、入力された内部アドレス信号(これから選択されるカラムアドレス/
ポインタmPTの値)Ainと不良アドレス情報記憶回路64内の各不良カラムアドレス
(不良のポインタ値)CRDとを比較する。例えば、比較回路63は、複数の比較ユニッ
ト631を有する。1つの比較ユニット631が、1つの不良カラムアドレス格納ラッチ
641に対応するように、比較ユニット631が、比較回路63内に設けられている。
各比較ユニット631は、例えば、入力された内部アドレス信号Ainが、その比較ユ
ニット631に対応する不良カラム格納ラッチ641内の不良カラムアドレスCRDと一
致しない場合に、“L(0)”レベルの信号を出力し、内部アドレス信号Ainが不良カ
ラムアドレスCRDと一致した場合に、“H(1)”レベルの信号を出力する。
判定ユニット65は、内部アドレス信号Ainと不良カラムアドレスCRDとの比較結
果に基づいた置換処理の有無の判定結果を、判定信号として、出力する。
判定ユニット65は、例えば、ORゲートを含む計算ユニット651を有し、各比較ユ
ニット631からの出力(比較結果)が、ORゲート651の各入力端子に、入力される
。各比較ユニット631の出力が全て“0”であれば、判定ユニット65のORゲート6
51の出力は、“0”となる。これに対して、複数の比較ユニット631の出力に“1”
が含まれていれば、判定ユニット65のORゲート651の出力は、“1”となる。
置換判定回路382内に入力された内部アドレス信号Ainが、不良アドレス情報記憶
回路64内の不良カラムアドレスと一致しない場合において、判定ユニット65は、これ
から選択されるカラムユニットCUが不良でない(置換処理しない)ことを示す判定信号(例えば、“L(0)”レベルの信号)を出力する。
置換判定回路382内に入力された内部アドレス信号Ainが、不良アドレス情報記憶
回路64内の不良カラムアドレスと一致した場合において、判定ユニット65は、これか
ら選択されるカラムユニットCUが不良である(置換処理する)ことを示す判定信号(例えば、“H(1)”レベルの信号)を出力する。
判定ユニット65の判定信号は、ポインタ/リダンダンシ制御回路68内のカラム制御
信号生成ユニット384に入力される。
カラム制御信号生成ユニット384は、ポインタ/リダンダンシ制御回路38に対する
外部/内部アドレス信号ADR,Ainの入力及び判定信号の入力に基づいて、カラムブロックCBに対するポインタmPT,rPTのセットを制御する。
カラム制御信号生成ユニット384は、ポインタmPT,rPTに基づいて、選択されたアドレスに対応したLCD50,50Rを、セット状態(“H”レベル信号の保持状態)にする。セット状態となるLCD50のカラムブロックCBは、セット状態となるLCD50RのカラムブロックCBと同じとなる場合もあるが、この場合に限られず、異なる場合もある。
カラム制御信号生成ユニット384は、ポインタmPT及びシフトクロックmCLKの生成及び制御のための制御ユニット66と、ポインタrPT及びシフトクロックrCLKの生成及び制御のためのリダンダンシ側制御ユニット67と、を含んでいる。また、カラム制御信号生成ユニット384は、ポインタmPT,rPTのセットのタイミング及びシフトクロックmCLK,rCLKの生成のタイミングを制御するためのセット信号SETの信号レベルを制御するセット信号制御ユニット68を、含んでいる。
カラム制御信号生成ユニット384は、上述のようにカラムアドレスに対応するカラムブロックCBのカラムユニットCUを選択するよう、ポインタmPTをセットする。
不良カラムユニットの置換処理を制御するために、カラム制御信号生成ユニット384は、リダンダンシアドレスに対応するリダンダンシユニットRUにポインタrPTをセットする。
カラム制御信号生成ユニット384の制御によって、不良カラムアドレスCRDがリダ
ンダンシアドレスRDと置換される場合において、リダンダンシカラムデコーダ350R
内のシフトレジスタ59Rを形成するレジスタのうち、置換処理されるリダンダンシアド
レスRDに対応するリダンダンシLCD50Rのレジスタ501が、“H”レベルの信号
を保持する。“H”レベルの信号を保持するリダンダンシLCD50Rに対応するカラムブロックCBが活性化され、リダンダンシアドレスRDが示すリダンダンシユニットRUが選択される。これによって、リダンダンシユニットRUに対するデータの入出力が実行される。
カラム制御信号生成ユニット384は、各ポインタmPT,rPTの制御とともに、シフトクロックmCLK,rCLKを生成する。
カラム制御信号生成ユニット384は、所定の周波数のシフトクロックmCLKを生成する。生成されたシフトクロックmCLKは、上述のように、メインカラムデコーダ350内の各LCD50に供給される。
カラム制御信号生成ユニット384のリダンダンシ側制御ユニット67は、シフトクロックrCLKを生成する。そのシフトクロックrCLKを、リダンダンシカラムデコーダ350R内においてシフトレジスタ59Rを形成するレジスタ501Rに供給する。
供給されたシフトクロックrCLKに同期して、置換対象となるリダンダンシアドレスRDに対応するカラムブロックCBのリダンダンシユニットRUが選択及び活性化される。供給されたシフトクロックrCLKに同期して、ポインタrPTが、リダンダンシLCD50R間でシフトされ、リダンダンシカラムデコーダ350R内のシフトレジスタ59R内のレジスタ501Rの信号保持状態が、遷移する。
シフトクロックrCLKは、シフトクロックmCLKとは異なった周波数を有する。置換判定回路382に入力された内部アドレス信号Ainが不良アドレス情報記憶回路64内の不良カラムアドレスCRDと一致しない場合(置換処理が実行されない場合)、カラム制御信号生成ユニット384のリダンダンシ側制御ユニット67は、シフトクロックrCLKの信号レベルを“L”レベルに維持する。
入力された内部アドレス信号Ainが不良カラムアドレスCRDと一致した場合(置換処理が実行される場合)において、カラム制御信号生成ユニット384のリダンダンシ側制御ユニット67は、シフトクロックrCLKの信号レベルを“L”レベルから“H”レベルに遷移する。
置換判定回路382の判定ユニット65の判定信号は、2つのローカルデータパス75
,75Rのうち一方を選択するための選択信号SLTとして、セレクタ69に入力される
。セレクタ69は、入力された判定ユニット65からの信号SLTに基づいて、ローカルデータパス75及びリダンダンシ側ローカルデータパス75Rのうち、いずれか
一方を選択する。
上述のように、これから選択されるカラムブロックCB内のカラムユニットCUが不良でない場合、判定信号は“L”レベルを示し、これから選択されるカラムブロックCB内のカラムユニットCUが不良である場合、判定信号は“H”レベルを示す。“L”レベルの信号が選択信号SLTとしてセレクタ69に入力された場合、セレクタ69は、ローカルデータパス75を選択する。これによって、ローカルデータパス75が、グローバルデータパス70に導通し、ポインタmPTがセットされたカラムアドレスに対応するメイン領域11のカラムユニットCUに対してデータDTの入出力が実行される。
この一方、“H”レベルの信号が、選択信号SLTとしてセレクタ69に入力された場
合、セレクタ69は、リダンダンシ側ローカルデータパス75Rを選択する。これによって、リダンダンシ側ローカルデータパス75Rが、グローバルデータパス70に導通し、
ポインタrPTがセットされたリダンダンシアドレスに対応するリダンダンシユニットRUに対してデータDTの入出力が実行される。リダンダンシユニットRUとグローバスデータパス70との間のデータ転送は、LCD50及びラッチユニット311を経由せずに、置換されたリダンダンシユニットRUとグローバルデータパス70との間で、直接実行される。
このように、不良のカラムユニットCUが、リダンダンシユニットRUに置換されて、カラムユニットCUの不良が救済される。
例えば、フラッシュメモリ100の動作中において、不良カラムアドレスCRDは、メ
モリコントローラ120及びホストデバイス120などの外部装置に通知されず、メモリ
コントローラ120及びホストデバイス120は、不良の救済(置換処理)によってリダ
ンダンシユニットRUがアクセスされたことを、検知しない。
尚、データの読み出し時において、不良カラムユニットCUの代わりにリダンダンシユニットRUがグローバルデータパス70に接続された場合にあっても、不良カラムユニット(又は不良カラムブロック)からのデータは、ローカルデータパス75まで出力されている。この場合において、ローカルデータパス75に出力された不良カラムユニットからのデータは、セレクタ69によって、グローバルデータパス75への出力を、遮断されている。
本実施形態のフラッシュメモリにおいて、不良の救済単位であるカラムユニットCUは、メモリセルMCとともにビット線に接続されているセンスユニット301及びラッチユ
ニット311を、含んでいる。それゆえ、本実施形態のフラッシュメモリは、不良セル及
び不良ビット線の置換に加えて、カラムブロックCBのカラムユニットCUが含むセンスユニット301及びラッチユニット311に不良が生じた場合に、上記の互いに独立したポインタmPT,rPTによる置換処理(救済処理)によって、リダンダンシユニットRUを用いて、不良カラムユニットCUの不良を救済できる。
以上のように、本実施形態のフラッシュメモリ100は、メモリセルアレイ1のカラム
の制御に関して、ポインタmPT及びシフトクロックmCLKと、ポインタrPT及びシフトクロックrCLKとを、互いに独立に、生成及び制御する。
本実施形態のフラッシュメモリ100は、互いに独立なポインタmPT,rPT及びシ
フトクロックmCLK,rCLKを用いて、カラムユニットSUの不良とリダンダンシユニットRUとの置換処理を制御し、カラムユニットSU内の不良を救済する。
そして、本実施形態のフラッシュメモリ100は、不良カラムアドレスCRDとこれか
ら選択されるアドレスAinとの比較結果に基づいて、セレクタ69によって、カラムユニットSU及びリダンダンシユニットRUのうち一方とデータパス70とを選択的に接続し、カラムユニットSUとデータパス70との間において、又は、置換処理に用いられるリダンダンシユニットRUとデータパス70との間において、データDTを直接転送する。
本実施形態のフラッシュメモリは、リダンダンシユニットRUとデータパス70との間のデータ転送を、カラムユニットSUのラッチユニット311やデータパス75を経由せずに、実行できる。これによって、本実施形態のフラッシュメモリは、高速動作できる。
したがって、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、動作特性を向上できる。
(b) 動作
図6及び図7を参照して、第1の実施形態のフラッシュメモリの制御方法(動作)につ
いて、説明する。尚、以下では、図6及び図7に加えて、図1乃至図5も適宜用いて、本
実施形態のフラッシュメモリの動作について説明する。
ここでは、説明の簡単化のため、1番目のカラムブロックCB(CB#0)が、外部アドレス信号ADRによって選択され、それに続いて、各カラムブロックCB及び各カラムユニットCUが順次選択される動作について、説明する。
図6は、フラッシュメモリのメモリセルアレイ1内における、カラムブロックCBのうち、不良カラムユニットSUを示すカラムアドレスCRDとリリダンダンシユニットRU内の救済単位としてのリダンダンシアドレスとの対応関係を示している。ここでは、図6に示されるように、一例として、ポインタmPTのシフトにしたがって3番目及びj+1番目のカラムアドレスMA2,MAjが不良カラムアドレスCRD0,CRD1である場合について、述べる。
例えば、隣接する2つのカラムアドレスは、隣接する2つのカラムブロックCBにそれ
ぞれ属し、隣接する2つのリダンダンシアドレスは、隣接する2つのリダンダンシカラム
ブロックRBにそれぞれ属している。
図7は、本実施形態のフラッシュメモリの動作例を説明するためのタイミングチャート
を示している。
例えば、図1のフラッシュメモリ100において、メモリコントローラ120又はホス
トデバイス120から制御信号(コマンド)が、制御信号入出力端子10Aを介して、フ
ラッシュメモリ100の内部に、入力される。メモリコントローラ120又はホストデバ
イス120からアドレス信号が、アドレス入出力端子10Cを介して、フラッシュメモリ
100の内部に入力される。
メモリコントローラ120又はホストデバイス120が、フラッシュメモリ100に対
してデータの書き込みを指示している場合、データ入出力端子10Bを介して、書き込む
べきデータが、フラッシュメモリ100の内部に、入力される。
外部からのアドレス信号は、アドレスバッファ9に入力される。尚、入力されたコマン
ドに基づいて、フラッシュメモリ100の内部制御回路(ステートマシン)8が、アドレ
ス信号を生成する場合もある。
フラッシュメモリ100に対するコマンドの入力時、又は、フラッシュメモリ100に
対する電源の投入時、不良情報(不良アドレス情報)が、ポインタ/リダンダンシ制御回
路38の置換判定回路382内に、入力されている。例えば、不良情報が含む不良カラム
アドレスは、置換判定回路382内の不良アドレス情報記憶回路64内に、記憶される。
1つ又は複数の不良カラムアドレスCRDは、不良アドレス記憶回路64内の不良カラム
アドレス格納ラッチ641に、カラムブロックCBのリダンダンシユニットRU(救済単位)に対応付けられるように、それぞれ格納される。
アドレス信号ADRは、アドレスバッファ9から、ロウ制御回路2、カラム制御回路3
及び内部制御回路8に、それぞれ出力される。
内部制御回路8は、コマンド及びアドレス信号に基づいて、要求された動作を実行する
ために、フラッシュメモリ内部の各回路を駆動する。ロウ制御回路2は、アドレス信号に
基づいたブロック及びページ(ワード線)を駆動するための準備を行う。また、電位生成
回路6は、ワード線、セレクトゲート線、ソース線及びウェル領域に印加する電位の生成
を開始する。
外部アドレス信号(物理カラムアドレス)ADRは、カラム制御回路3のポインタ/リ
ダンダンシ制御回路38内に入力される。
図7に示されるように、外部アドレス信号ADRの入力に対応して、カラム領域11及
びリダンダンシ領域12に対するセット信号mSET,rSETの信号レベルが、ポイン
タ/リダンダンシ制御回路38内のカラム制御信号生成ユニット384のセット信号制御
ユニット68によって、“L(0)”レベルから“H(1)”レベルにされる。セット信
号SETの信号レベルの変化によって、メモリセルアレイ1のカラムを制御するための動
作が準備される。
カラムブロックCBのカラムユニットCU側を制御する“H”レベルのセット信号mSET及び外部アドレス信号ADRによって、カラムブロックCBに対応するポインタmPTが、カラム制御信号生成ユニット384によって生成される。
“H”レベルのセット信号mSETによって、外部アドレス信号ADRが示すLCD50に、ポインタmPTをセットさせるためのシフトクロックmCLKが、カラム制御信号生成ユニット384によって生成される。シフトクロックmCLKは、メインカラムデコーダ350の複数のLCD50に、それぞれ供給される。
生成されたポインタmPTは、入力された外部アドレス信号ADRに対応するカラムブ
ロックCBを示す値を有する。生成されたポインタmPTは、カラムアドレス(ここでは、アドレスMA0)が示すカラムブロックCBに対応するLCD50に、“H”レベルの信号としてセットされる。
セット信号mSETの信号レベルは、カラムブロックCBのカラムユニットCUに対する制御の準備が開始された後、カラム制御信号生成ユニット384のセット信号制御部68によって、あるタイミングで、“H”レベルから“L”レベルに遷移される。
セット信号mSETが“H”レベルに遷移してから選択アドレスに対する実質的なアク
セスが開始されるまでの期間(LCD50が駆動されるまでの期間)において、外部アド
レス信号ADRに対応した内部アドレス信号Ainが、置換判定回路382に転送され、
内部アドレス信号Ain(=ADR)は、置換判定回路382の比較回路63に入力され
る。内部アドレス信号Ain(又はポインタmPT)は、比較回路63の各比較ユニット63に入力される。
アドレス信号ADRは、各比較ユニット63によって、不良カラム情報記憶回路64の
各不良カラムアドレス格納ラッチ641内に格納された不良カラムアドレスCRDと一致
するか否か、比較される。
ここでは、図6に示されるように、外部アドレス信号ADRに基づいて最初に選択され
る選択アドレスMA0(例えば、1番目のカラムブロックCB#0)は、不良ではない。この場合において、外部アドレス信号ADRと各不良カラムアドレスCRD0,CRD1,・・・,CRDiとが一致しないので、“0”の信号(“L”レベルの信号)が、各比較ユニット631から判定ユニット65に出力される。
判定ユニット65内の計算ユニット651が含んでいるORゲートの全ての入力端子に
、“0”が入力され、ORゲートは、“L(0)”レベルの信号を出力する。
置換判定処理回路382が“L”レベルの判定信号を得た場合、カラムブロックCBのカラムユニットCUとリダンダンシユニットRUとの置換処理は実行されない。
“L”レベルの判定信号がカラム制御信号生成ユニット384に入力された場合(選択アドレスが不良でない場合)、例えば、カラム制御信号生成ユニット384内のリダンダンシ側制御ユニット67は、駆動されず、リダンダンシユニットRUに対する制御信号(ポインタ及びシフトクロック)は、生成及び出力されない。
このように、入力されたアドレスが不良カラムアドレスCRDと一致しない場合(これ
から選択されるカラムユニットが不良でない場合)、リダンダンシLCD50のシフトレジスタ590のデータ保持状態は、“L(0)”レベルになっており、リダンダンシLCD50R内のデータパススイッチ505Rは、オンしない。カラムブロックCBのリダンダンシユニットRUは、ローカルデータパスLDP2(75R)に、電気的に接続されない。
メモリセルアレイ1のカラムの制御が開始されるとき、ポインタmPT及びシフトクロックmCLKの生成は、例えば、判定信号に依存せずに、外部アドレス信号(又は内部制御回路8からのアドレス信号)ADRが入力したタイミングに基づいて、“H”レベルのセット信号mSETによって、開始されている。
例えば、カラム制御信号生成ユニット384のメイン側制御ユニット66は、判定信号
の入力前に、LCD50、カラムブロックCBに対する制御信号としてのポインタmPT及びシフトクロックmCLKを生成し、それらの信号mPT,mCLKの出力の準備を、完了している。例えば、判定信号の入力されるタイミングに同期して、ポインタmPTとしての“H”レベルの信号が、メイン側制御ユニット66によって、アドレス信号ADRに対応する所定のLCD50に供給される。ここで、ポインタmPTは、シフトクロックmCLKの1番目のクロック信号に同期して、カラムアドレスに対応するMAに対応する所定のLCD50に、保持される。LCD50内のレジスタ501のデータ保持状態が、“H”レベルとなり、“H”レベルの信号に基づいて、データパススイッチ505がオンする。これによって、カラムアドレスMA(ここでは、アドレスMA0)に対応するカラムブロックCBのカラムユニットSUが、ローカルデータパスLDP1(75)に電気的に接続される。
置換判定回路382からの判定信号は、セレクタ69の選択信号SLTとして、セレク
タ69の制御端子に供給される。選択信号SLTが、“L”レベルである場合、ローカルデータパスLDP1(75)が、セレクタ69によって、グローバルデータパスGDP(70)に接続される。この場合、ローカルデータパスLDP2(75R)は、セレクタ69によって、グローバルデータパスGDP(70)から電気的に分離される。
図6に示されるように、外部アドレス信号ADRに基づいた選択カラムアドレスMA0(ここでは、1番目のカラムブロックCB#0)が、不良でない場合、ポインタmPTがセットされた状態のLCD50に関して、カラムブロックCBが、アクセスされ、選択カラムアドレスMA0としてのカラムユニットCUとデータパスGDPとの間で、データDTがシリアルに入出力される。
データの書き込み時、所定のサイズのデータDTが、グローバルデータパス70、セレ
クタ69によって選択されたローカルデータパス75、オン状態のデータパススイッチ505及びカラムユニット選択スイッチ319を経由して、選択カラムユニットCU内のラッチユニット311又はセンスアンプユニット301に入力される。
尚、データの書き込み時において、選択カラムユニットCUに入力されたデータは、す
ぐに書き込まれずに、1ページ分のデータが、複数のカラムブロックCB及びカラムユニ
ットCUのラッチユニット及びセンスユニットにわたって格納された後に、アドレス信号
(物理ロウアドレス)が示す選択ワード線に書き込み電圧が印加されることによって、選
択ワード線に接続された複数のメモリセルMCに一括に書き込むことができる。
データの読み出し時、所定のサイズのデータDTが、選択カラムユニットCU内のラッ
チユニット311又はセンスアンプユニット301に入力されている。そして、オン状態
のデータパススイッチ505及びカラムユニット選択スイッチ319、セレクタ69によって選択されたローカルデータパス75及びグローバルデータパス70を経由して、例えば、データ入出力バッファ(ページバッファ)7へ出力される。
尚、データの読み出し時において、選択カラムユニットCUから出力されたデータは、1ページ分のデータがデータ入出力バッファ7に格納されてからフラッシュメモリ100の外部へ転送されてもよいし、選択カラムユニットCUからのデータ毎に、随時、外部へ転送されてもよい。
例えば、アドレス信号ADR,Ainと不良カラムアドレスCRDとが一致した場合に
おいて、ポインタrPTを、所定のリダンダンシアドレスRDにいつでもセット可能なように、リダンダンシ側セット信号rSETは、セット信号制御部68によって、“H”レベルに維持される。
外部アドレス信号ADR又はその外部アドレス信号ADRから得られたポインタmPT
は、ポインタ/リダンダンシ制御回路38の制御ユニット381のカウンタ61内に、入
力される。フラッシュメモリ100の動作クロックCLKに同期して、ポインタmPTのインクリメント動作(“+1”の計算処理)が実行される。
インクリメントされた内部アドレス信号Ainは、これからアクセスしようとする(次
に選択される)カラムブロックCBのカラムユニットCUのカラムアドレス(ポインタ)MAに対応している。
例えば、ポインタmPTがあるLCD50にセットされてからポインタが次の選択アド
レスのLCD50にシフトされるまでの期間(選択カラムユニットCUに対してデータD
Tの入力又は出力が実行されている期間)において、インクリメントされた内部アドレス
信号Ainが、不良であるか否か判定される。
上述の外部アドレス信号ADRに対する動作と実質的に同様の動作によって、インクリ
メント処理によって得られた内部アドレス信号(ポインタ)Ainが、置換判定回路38
2内の各比較ユニット631に入力される。入力されたアドレス信号Ainは、不良カラ
ムアドレスCRDと比較され、比較結果が、各比較ユニット631から判定ユニット65
へ出力される。比較結果に基づいた判定信号が、判定ユニット65からカラム制御信号生
成ユニット384に出力され、選択信号SLTが、判定ユニット65からセレクタ69に
出力される。
内部アドレス信号Ainに対する良/不良の判定結果に依存せずに、ポインタmPTは、所定の周波数のシフトクロックmCLKによって、データの入出力が全て完了したカラムユニットCUに対応するLCD50から次に選択されるLCD50にシフトされる。これによって、ローカルデータパス75に接続されるカラムブロックCBが、自動的に順次切り替わる。
図6に示される例において、2番目のカラムアドレスMA1が不良でない場合、1番目
のカラムアドレスMA0に対応するカラムユニットCUに対するデータの入出力の後、シ
フトされたポインタmPTによって、2番目のカラムアドレスMA1に対応するカラムユニットが、ローカルデータパスLDP1に接続されている。一方、リダンダンシユニットRUに対応するLCD50Rにポインタがセットされず、ローカルデータパス75R及びグローバルデータパス70に接続されない。
置換判定回路382による内部アドレス信号Ainの判定結果に基づいて、ローカルデータパスLDP1が、セレクタ69の制御によって、グローバルデータパスGDPに接続される。
そして、ローカルデータパスLDP1を経由したカラムユニットSUとグローバルデータパスGDPとの間のデータ転送によって、アクセス対象の2番目のカラムアドレスMA1に対応するカラムユニット(ここでは、2番目のカラムブロックCB#1)に対して、上述の1番目の選択アドレスMA0に対する動作と同様に、データの入力、又は、データの出力が、実行される。
上述と同様に、動作対象のカラムユニットCUに対応するLCD50から後続のLCD50にポインタmPTがシフトされるまでの期間において、インクリメントされた内部アドレス信号Ainと不良カラムアドレスCRDとが、比較される。
図6に示される例において、メイン領域11内の3番目のカラムアドレスMA2は、不
良アドレスCRDである。それゆえ、カラムアドレスMA2が、不良カラムアドレスCR
Dとして、不良アドレス記憶回路64内の1つの不良カラムアドレス格納ラッチ641内
に格納されている。
カラムアドレスMA2を示す内部アドレス信号Ainが、置換判定回路382内に入力
された場合、置換判定回路382の複数の比較ユニット631のうち、不良カラムアドレ
スCRD1としてカラムアドレスMA2を格納しているラッチ641に対応する比較ユニ
ット631の出力信号(比較結果)は、“1”を示す。他の比較ユニット631の出力信
号は、“0”を示す。
各比較ユニット631からの信号は、判定ユニット65に入力される。比較ユニット6
31からの信号が、判定ユニット651の計算ユニット651のORゲートの入力端子に
それぞれ入力される場合、複数の比較ユニット631からの信号において1つでも“1”
が含まれていれば、ORゲートの出力(判定信号)は“1”となる。
それゆえ、これから選択されるメイン領域11のカラムアドレスMA2が不良である場
合、“H(1)”の判定信号が、置換判定回路382からカラム制御信号生成ユニット3
84に出力される。
“H”の判定信号に基づいて、カラムブロックCBのリダンダンシユニットRUのセット信号rSETが、カラム制御信号生成ユニット384内のセット信号制御部68によって、“H”レベルから“L”レベルにされる。
セット信号rSETが“L”レベルに遷移するタイミングで、制御信号rPT,rCLKが、カラム制御信号生成ユニット384のリダンダンシ側ユニット68によって、生成される。例えば、“H”の判定信号に基づいて、シフトクロックrCLKが、リダンダンシ側制御ユニット68によって生成され、シフトクロックrCLKの信号レベルが、“L”レベルから“H”レベルに遷移する。
シフトクロックrCLKが、リダンダンシカラムデコーダ350R内の各リダンダンシLCD50Rに供給されるとともに、ポインタrPTが、置換対象のアドレスに対応するリダンダンシLCD50Rに、供給される。シフトクロックrCLKに同期したタイミングで、ポインタrPTとしての“H”レベルの信号が、リダンダンシLCD50Rに入力され、不良カラムアドレスCRDに置換されるリダンダンシアドレスRDに、ポインタrPTがセットされる。
そして、ポインタrPT及びシフトクロックrCLKによって、制御単位としてのリダンダンシユニットRUが、不良カラムアドレスCRD(=MA2)が選択されるタイミングで、選択及び活性化される。
カラムブロックCBのリダンダンシユニットRUの選択及び活性化の動作は、カラムブ
ロックCBのカラムユニットCUの選択及び活性化の動作と実質的に同じである。
不良カラムアドレスCRD(不良のカラムユニットCU)とリダンダンアドレスRA(
リダンダンシユニットRU)との置換処理により、リダンダンシユニットRUが選択される場合、ポインタrPTがセットされたアドレスRDに対応するリダンダンシLCD50R内のレジスタ501に、“H”レベルの信号が保持され、その信号に基づいて、リダンダンシLCD50R内のデータパススイッチ505Rがオンする。
このように、不良カラムユニットCUを含むカラムブロックCBと、置換されるリダンダンシユニットRUを含むカラムブロックCBが選択される。また、不良カラムアドレスCRDと置換されるリダンダンシユニットRUに対応するカラムユニット選択スイッチ319が、オンされる。これによって、不良カラムアドレスCRDと置換されるリダンダンシユニットRUが活性化され、リダンダンシユニットRUが、ローカルデータパスLDP2に、接続される。
尚、メイン領域11側の不良カラムユニットCUがリダンダンシユニットRUと置換される場合でもあっても、所定の周波数のシフトクロックmCLKが継続して出力されている。それゆえ、カラムユニットSUのカラムアドレスMA2が不良である場合であっても、ポインタmPTは、シフトクロックmCLKに同期して、不良カラムアドレスMA2に対応するLCD50にセットされ、不良カラムユニットCUが、ローカルデータパスLDP1に導通している。
上述のように、本実施形態において、ローカルデータパスLDP1とローカルデータパスLDP2とは、セレクタ69を介して、グローバルデータパス70に接続されている。内部アドレス信号Ainと不良カラムアドレスCRDとの比較結果に対応する判定信号が、選択信号SLTとして、セレクタ69に供給される。これから選択されるカラムブロックCBのカラムアドレス(ここでは、アドレスMA2)と不良カラムアドレスCRDとが一致した場合、選択信号SLTとしての判定信号は、“H(1)”レベルを示している。
“H”レベルの選択信号(判定信号)SLTが、セレクタ69に供給された場合、ローカルデータパスLDP2が、セレクタ69によって、グローバルデータパスGDPに接続される。ローカルデータパスLDP1は、セレクタ69によって、グローバルデータパスGDPから電気的に分離される。それゆえ、不良カラムアドレスCRDのカラムユニットが、ローカルデータパスLDP1と接続されていても、不良カラムアドレスCRDのカラムユニットとグローバルデータパスGDPとの間のデータ転送は、セレクタ69によって遮断される。
セレクタ69が、グローバルデータパス70と2つのローカルデータパス75,75R
との接続を切り替えるタイミングは、例えば、現在選択中のアドレスに対応するLCDの
ポインタ保持状態が“H”レベルから“L”レベルに遷移するタイミング、換言すると、シフトクロックmCLKが“H”レベルから“L”レベルに遷移するタイミングに、同期する。
以上のように、不良を含むカラムユニットSUのカラムアドレスMA2が、選択されるカラムアドレスである場合、そのカラムアドレスMA2に対応するカラムユニットCUが、カラムアドレスRA0に対応するリダンダンシユニットRUに置換される。不良カラムアドレスMA2(CRD0)のカラムユニットCUの代わりに、リダンダンシユニットRUがデータの入出力の対象として、アクセスされる。これによって、不良を含むカラムユニットSUが、救済される。
リダンダンシアドレスRAに対応するリダンダンシユニットRUが、グローバルデータパスGDPに接続され、リダンダンシユニットRUに対して、データ書き込み時においてデータが入力される、又は、データ読み出し時においてデータが出力される。
データの読み出し時において、リダンダンシユニットRUがアクセス対象である場合であっても、不良のカラムユニットCUのデータは、メモリセルユニットからセンスユニット及びラッチユニットに読み出されている。上述のように、セレクタ69によって、ローカルデータパス(LDP2)がグローバルデータパスGDPに接続され、ローカルデータパスLDP1は、グローバルデータパスGDPから分離されている。それゆえ、リダンダンシユニットRUがアクセスされている場合、カラムブロックCBのカラムユニットCUからのデータは、グローバルデータパスGDP及び外部に出力されない。
尚、データ書き込み時において不良カラムユニットがリダンダンシユニットRUに置換
される場合、セレクタ69によって、ポインタrPTがセットされているリダンダンシL
CD50Rに対応するリダンダンシユニットRUにおいて、そのリダンダンシカラムユニ
ットRU内のラッチユニット311に、外部からのデータDTが入力され、不良カラムユ
ニット内のラッチユニット311に、データは入力されない。
不良カラムユニットと置換されたリダンダンシユニットRUとグローバルデータパスG
DPとの間のデータDTの転送が完了した後、シフトクロックrCLKは、リダンダンシ側制御ユニット67によって、“H”レベルから“L”レベルにされる。
この時、ポインタrPTは、セット状態のLCD50Rから後段のLCD50Rにシフトされずに、例えば、データの入力又は出力が完了したアドレスRA0に対応するリダンダンシLCD50Rに、保持される。但し、リダンダンシユニットRUに対するアクセスが完了した後、ポインタrPTは、後段のリダンダンシLCD50Rにシフトされてもよいし、全てのリダンダンシLCD50Rの信号保持状態が、一度リセット状態(“L”レベル)にされてもよい。
ここで、ポインタrPTが保持されたLCDにおいて、不良カラムアドレスCRDと置換されるリダンダンシユニットRUに対応するカラムユニット選択スイッチ319が、オンされる。しかし、これから選択されるカラムブロックCBのカラムアドレスと不良カラムアドレスとが一致していなければ、セレクタ69の制御によって、データパス75Rはグローバルデータパス70に接続されない。その結果として、LCD50RがポインタrPTを保持していても、リダンダンシユニットRU内のラッチユニット311に対するデータの入出力を行わないように制御することができる。
例えば、不良カラムユニットと置換されたリダンダンシユニットRUとグローバルデー
タパスGDPとの間のデータDTの転送が完了した後、セット信号rSETは、次にカラムアドレスと不良カラムアドレスとが一致した時に、ポインタrPTのセットがランダムなタイミングで可能なように、セット信号制御部68によって、“L”レベルから“H”レベルに遷移される。
例えば、フラッシュメモリ100の動作中において、選択されたリダンダンシアドレス
は、メモリコントローラ120又はホストデバイス120に通知されない。すなわち、フ
ラッシュメモリ100の内部制御回路8又はポインタ/リダンダンシ制御回路38は、不
良カラムアドレスCRDとリダンダンシアドレスRDとの置換処理によって、リダンダン
シアドレスRDがアクセスされ、リダンダンシアドレスRDに対応するリダンダンシユニ
ットRUにデータが入力されたこと、又は、リダンダンシユニットRUからデータが出力
されたことを、メモリコントローラ120又はホストデバイス120などの外部装置に、
通知しない。
リダンダンシユニットRUに対してデータDTが入力又は出力されている期間内におい
て、上述のカラムブロックCB内のカラムユニットCUに対してデータが入力又は出力されている期間と同様に、不良カラムアドレスCRDとこれから選択されるカラムブロックCBのカラムアドレス(内部アドレス信号)Ainが一致しているか否か、置換判定回路382によって、比較及び判定されている。
不良カラムアドレスCRDとこれから選択されるカラムブロックCBのアドレス信号Ainとの比較結果及び判定結果に基づいて、次に選択されるカラムアドレスが不良ではないと判定された場合、判定信号に基づいて、シフトクロックmCLK(又は、シフトクロックrCLK)が“H”レベルから“L”レベルに立ち下がるタイミングにおいて、ローカルデータパスLDP1が、セレクタ69によって、グローバルデータパスGDPに電気的に接続される。この一方で、ローカルデータパスLDP2がグローバルデータパスGDPから電気的に分離される。
そして、上述のカラムブロックCBのカラムアドレスに対する動作と同様に、シフトクロックmCLKに同期して、ポインタ(“H”レベルの信号)が、シフトされる。ポインタmPTがセットされたLCD50に関して、グローバルデータパス70とカラムアドレスMAに対応するカラムユニットCUとの間で、データが転送される。
不良カラムアドレスCRDとこれから選択されるアドレス信号Ainとの比較及び判定
結果に基づいて、次に選択されるカラムアドレス(例えば、アドレスMAj)が不良であ
ると判定された場合、判定信号に基づいて、シフトクロックmCLKが“H”レベルから“L”レベルに立ち下がるタイミングにおいて、ローカルデータパス75Rが、セレクタ69によって、グローバルデータパス70に電気的に接続される。この一方、ローカルデータパス75がグローバルデータパス70から電気的に分離される。
リダンダンシ側セット信号rSETが“H”レベルから“L”レベルに遷移される期間
において、シフトクロックrCLKが、カラム制御信号生成ユニット384によって、“L”レベルから“H”レベルにされる。“H”レベルのシフトクロックrCLKによって、ポインタrPTが、所定のリダンダンシLCD50Rへシフトする。また、ポインタrPTが新たに生成され、不良カラムアドレスCRDと置換されるリダンダンシアドレスRDのリダンダンシLCD50Rにセットされてもよい。
そして、上述のカラムブロックCBの不良カラムアドレスCRDと置換されるリダンダンシアドレスに対する動作と同様に、ポインタrPTがセットされたリダンダンシLCD50に関して、グローバルデータパス70と不良カラムアドレスCRDに関連付けられたリダンダンシアドレスRDのリダンダンシユニットRUと間で、データが入力される、又は、データが出力される。
尚、リダンダンシユニットRUの使用されないリダンダンシアドレスRDに関して、不良カラムアドレス格納ラッチ641に、1ビット又は2ビットで示されるフラグデータを格納することによって、使用されないリダンダンシアドレス(リダンダンシユニット)を判別できる。このフラグデータに基づいて、未使用を示すフラグデータが格納された不良カラムアドレス格納ラッチ641に対応したリダンダンシアドレスRDがアクセスされないように、リダンダンシユニットRUに対する動作を制御できる。
以上の動作が、外部から要求された所定のサイズのデータの入力又は出力が完了するま
で、繰り返し行われる。上述のように、データの書き込み時において、所定のサイズのデ
ータが揃った後、各カラムユニットのラッチユニットに格納されたデータが、カラムユニットCUとリダンダンシユニットRUの複数のメモリセルMCに一括に書き込まれる。データの読み出し時において、所定のサイズのデータが入出力バッファ7内に揃った後、入出力バッファ7からフラッシュメモリ100の外部へ転送される。
以上のように、本実施形態のフラッシュメモリに関して、メモリセルアレイ1のカラムユニットCUとリダンダンシユニットRUとにおいて、互いに独立なポインタrPT,mPTを用いて、カラムユニットCU及びリダンダンシユニットRUのカラムの動作が、制御される。
これによって、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の制御方法によれば、メモリの動作特性が向上される。
(c) まとめ
第1の実施形態のフラッシュメモリは、互いに独立なポインタmPT,rPTを用いて、カラム(カラムブロック及びカラムユニット)を制御する。
本実施形態のように、メモリセルアレイのカラムの制御がポインタによって実行される
ことによって、データの転送が高速化される。
本実施形態において、カラムユニットSUに対するカラムの制御は、所定の周波数のシフトクロックmCLKを用いてポインタmPTをシフトさせ、所定の順序で、選択及び活性化されるカラムアドレスMAを切り替えることによって、実行される。一方、リダンダンシユニットRUに対するカラムの制御は、これから選択されるカラムアドレスMAが不良カラムアドレスCRDであった場合に、不良カラムアドレスCRDと置換されるリダンダンシアドレスRDに、カラムユニットSU側の制御に用いるポインタmPTとは独立に制御されるポインタrPTをセットすることによって、実行される。
そして、本実施形態のフラッシュメモリは、選択されるカラムアドレスが正常であるか
不良であるかに応じて、独立に設けられたローカルデータパス75,75Rと外部に接続されるグローバルデータパス70との接続を切り替える。その結果、リダンダンシユニットRUのデータをカラムユニットCUに転送することなく、高速にデータ転送することができる。以下、具体的に説明する。
一般的なフラッシュメモリにおいて、不良のカラムユニットCUのデータをリダンダンシユニットRUで置換する場合、リダンダンシユニットRUのデータは、一度カラムユニットCUのラッチ回路に出力され、データパスに転送される。
この場合、リダンダンシユニットRUからカラムユニットCUのラッチ回路へのデータ転送は、フラッシュメモリの動作速度が制限される可能性がある。
これに対して、本実施形態のフラッシュメモリ100において、選択されるカラムアドレスが正常であるか不良であるかに応じて、独立に設けられたローカルデータパス75,75Rと外部に接続されるグローバルデータパス70との接続を切り替える。すなわち、リダンダンシユニットRUからカラムユニットCUのラッチ回路へのデータ転送はなく、フラッシュメモリの動作速度がほとんど遅延しない。したがって、高速にデータ転送することができる。
また、本実施形態のフラッシュメモリによれば、カラムユニットCUに対応するラッチ(ラッチユニット)311に不良が生じた場合であっても、データはリダンダンシユニットRUからグローバルデータパス70へと直接転送されるので、フラッシュメモリ全体(チップ)が不良と判定されない
フラッシュメモリの動作におけるタイミングのマージンを考慮すると、カラムブロックCBのカラムユニットCUにアクセスされた後に、リダンダンシユニットRUにポインタを直接セットし、再度カラムブロックCBのカラムユニットCUにポインタを直接セットし直す動作は、困難な場合がある。
これに対して、本実施形態のフラッシュメモリにおいて、カラムブロックCBのカラムユニットCUに対するポインタmPTのセットは、最初のアドレス信号(外部アドレス信号)ADRがポインタ/リダンダンシ制御回路38内に入力されたときのみで、カラムブロックCBのカラムユニットCUのポインタmPTは、所定の周波数のシフトクロックrCLKに同期して、不良のカラムユニットCUが選択されているか否かに依存しない。
このように、本実施形態のフラッシュメモリにおいて、リダンダンシユニットRUにポインタrPTがセットされた後に、カラムブロックCBのカラムユニットCUに対してポインタmPTをセットし直す動作はない。その結果、本実施形態のフラッシュメモリによれば、タイミングのマージンを比較的容易に確保でき、且つ、動作も高速化できる。
本実施形態のフラッシュメモリにおいて、不良の救済処理によってリダンダンシユニットRUがアクセス状態であっても、カラムブロックCBのカラムユニットCUに対して、リダンダンシユニットRUに対する制御とは独立して、制御単位の選択(ポインタのシフト)が所定のサイクルで実行されている。それゆえ、本実施形態のフラッシュメモリは、入出力されるデータとアドレスとの対応関係のずれは、生じにくい。
また、本実施形態のフラッシュメモリのように、互いに独立なポインタmPT,rPT
を用いて、メモリセルアレイ1のカラムブロックCBのカラムユニットCU及びリダンダンシユニットRU及びそれらに対応する回路を制御することによって、比較的簡便な回路で、カラムユニットCUの不良を救済できる。それゆえ、本実施形態のフラッシュメモリによれば、フラッシュメモリ内の不良を救済するための回路規模を小さくでき、フラッシュメモリのチップの面積を小さくできる。
(2) 第2の実施形態
図8乃至図10を参照して、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置(例えば、フラッシュメモリ)について、説明する。本実施形態において、第1の実施形態のフラッシュメモリが含む構成と実質的に同じ構成については、同じ符号を付す。本実施形態のフラッシュメモリにおいて、第1の実施形態のフラッシュメモリと実質的に同じ構成、同じ機能或いは同じ動作に関する説明は、必要に応じて行う。
図8は、第2の実施形態のフラッシュメモリのポインタ/リダンダンシ制御回路38の
内部構成を示す模式図である。
メモリセルアレイ1のカラムブロックCBのリダンダンシユニットRUに対応する各回
路に関して、カラムアドレスの選択順序の規定が設定されていない場合がある。
本実施形態のフラッシュメモリは、リダンダンシアドレスRDの選択順序が規定されていない場合に、どのようなタイミングにおいてもカラムブロックCBのリダンダンシユニットRUに対応するLCD50R内にポインタをセットするできる。そのため、リダンダンシアドレスRDにポインタがセットされるまで、セット信号rSETの信号レベルが、常に“H”レベルに維持される。
そして、選択されるメイン領域11のカラムアドレスMAと不良カラムアドレスCRDとが一致した場合に、ポインタrPTが、リダンダンシアドレスRDに、逐次セットされる。
図8に示される第2の実施形態のフラッシュメモリは、ポインタrPTのセットを制御する回路(以下では、ポインタ設定回路とよぶ)389を含む。
ポインタ設定回路389は、カラムブロックCBのスタートアドレスを示す外部アドレス信号ADRに基づいて、ポインタrPTを最初にセットされるリダンダンシアドレスRDを、判別する。その判別結果に基づいて、カラムユニットCUに対するデータの入出力の開始前において、所定のリダンダンシLCD50RにポインタrPTがセットされる。
また、本実施形態において、所定の順序で選択されるカラムブロックCBのアドレスに対して、アドレスの配列に従った所定の順序でリダンダンシアドレスRDが所定の順序の不良カラムアドレスCRDに関連付けられる。これによって、所定の順序に基づいたポインタrPTのシフトによって、リダンダンシユニットRUを置換単位としての各リダンダンシアドレスが、一方向に順次選択され、データパス70に接続される。
本実施形態のフラッシュメモリは、カラムブロックCBの選択されるカラムアドレスが不良カラムアドレスである場合に、設定された順序に基づいて、不良カラムアドレスCRDとリダンダンシアドレスRD(置換単位又は救済単位)とが、置換及び選択される。
第2の実施形態のフラッシュメモリにおいて、リダンダンシアドレスに対して選択される順序を規定し、メモリセルアレイ1のカラムブロックCBのカラムユニットCUに対するアクセスとリダンダンシユニットRUに対するアクセスとをそれぞれ実行する例について、説明する。
図9は、不良カラムアドレスCRDとリダンダンシアドレスRDとの対応関係の一例を示している。
図9に示されるように、本実施形態において、カラムユニットCUの複数のカラムアドレスにおいて、“3”を示すカラムアドレス(カラムユニット)MA3、“6”を示すカラムアドレスMA6、“7”を示すカラムアドレスMA7及び“9”を示すカラムアドレスMA9が、不良カラムアドレスCRDである場合について、述べる。例えば、“3”、“6”、“7”及び“9”のカラムアドレスMA3、MA6,MA7,MA9は、先頭のカラムアドレス(“0”のカラムアドレス)MA0から数えて、4番目、7番目、8番目及び10番目に選択されるアドレスにそれぞれ対応する。1つのカラムアドレスMAは、1つのカラムユニットCUに対応する。
本実施形態において、不良カラムアドレス格納ラッチ641は、例えば、不良カラムア
ドレスに対応して、昇順になるように、ソーティングされる。ソーティングされた不良カ
ラムアドレス格納ラッチ641が、置換単位(救済単位)であるリダンダンシアドレスR
Dに、それぞれ対応付けられている。
リダンダンシ領域12内の複数のリダンダンシアドレスRDにおいて、1番目のリダン
ダンシアドレスRD0は、“3”のカラムアドレスMA3(=CRD0)の置換対象とし
て用いられ、2番目のリダンダンシアドレスRD1は、“6”のカラムアドレスMA6(
=CRD1)の置換対象として用いられ、3番目のリダンダンシアドレスRD2は、“7
”のカラムアドレスMA7(=CRD2)の置換対象として用いられ、4番目のリダンダ
ンシアドレスRD3は、“9”のカラムアドレスMA9(=CRD3)の置換対象として
用いられている。1つのリダンダンシアドレスRDは、1つのリダンダンシユニットRU
に対応している。例えば、隣接するリダンダンシアドレスRDのリダンダンシユニットR
Uは、異なるカラムブロックCBに属し、異なるリダンダンシLCD50Dによって、制御される。
尚、不良カラムアドレス格納ラッチ641のソーティングに関しては、不良アドレス情
報内の不良カラムアドレスCRDを並び替えることによって、比較的容易に実行される。
不良カラムアドレスCRDを、格納ラッチ641に格納する際に、内部制御回路8によっ
て自動的にソーティングが実行されてもよいし、不良カラムアドレスCRDに基づいて外
部(例えば、メモリコントローラ又はホスト)からソーティングが実行されてもよい。ま
た、フラッシュメモリの内部処理によって自動的に実行されたソーティングに対して、外
部からソーティング結果を書き換えることもできる。
フラッシュメモリのユーザーの使用時において、メイン領域11内のカラムに不良が生じた場合であっても、メモリコントローラ120又はホストデバイス120によって、不良を含むカラムユニットCUに対応するカラムアドレスが、不良カラムアドレスとして新たに追加され、不良カラムアドレスとリダンダンシアドレスとの関連付けのために再びソーティングされることが、可能である。
図8に示されるように、ポインタ/リダンダンシ制御回路38は、リダンダンシ側ポイ
ンタ設定回路389を含んでいる。ポインタ設定回路389は、複数の比較ユニット639を含む比較回路63Zと、計算ユニット62とを有している。
ポインタ設定回路389内の各比較ユニット639は、フラッシュメモリの動作のスタートアドレスを示す外部アドレス信号ADRと不良カラムアドレスCRDとの大小関係を比較する。
ポインタ設定回路389が用いる不良カラムアドレスCRDは、置換判定回路382内の不良カラムアドレス格納ラッチ641からポインタ設定回路389内の比較ユニット639へ、それぞれ転送される。尚、置換判定回路382内の不良カラムアドレス格納ラッチ641とは別途に追加されたラッチが、リダンダンシ側ポインタ設定回路389の比較ユニット639に対応するように、設けられてもよい。
比較ユニット639は、不良カラムアドレスCRD(不良カラムアドレス格納ラッチ6
41)と一対一で対応するように、ポインタ設定回路389内の比較回路63Z内に、設けられている。
ポインタ設定回路389内の比較ユニット639は、外部アドレス信号ADRが不良カラムアドレスCRDより大きいか否か判定する。比較ユニット639は、外部アドレス信号ADRの値が不良カラムアドレスCRDの値以下である場合、“L(0)”レベルの信号を、後段の計算ユニット62へ出力する。比較ユニット639は、外部アドレス信号ADRの値が不良カラムアドレスCRDの値より大きい場合、“H(1)”レベルの信号を、後段の計算ユニット62へ出力する。
計算ユニット62は、例えば、カウンタによって形成されている。計算ユニットとしてのカウンタ62は、外部アドレス信号ADRと不良カラムアドレスCRDとの比較結果のうち、外部アドレス信号ADRが不良カラムアドレスより大きい比較結果の個数(“H”レベルの信号の個数)を、カウントする。カウンタ62は、計算結果(“H”のカウント数)を、カラム制御信号生成ユニット384に出力する。
カウンタ62からの計算結果に基づいて、ポインタ設定回路389は、制御信号SRPを出力する。カラム制御信号生成ユニット384は、制御信号SRPに基づいて、カウンタ62のカウント数に対応したリダンダンシアドレスRDにポインタrPTをセットするために、最初に選択されるリダンダンシアドレスRDを制御する所定のリダンダンシLCD50Rに、“H”レベルの信号を出力し、“H”レベルの信号を保持させる。
カラム制御信号生成ユニット384は、リダンダンシLCD50Rに、“H”レベルの
信号を保持させるために、例えば、シフトクロックrCLKを、“H”レベルにする。但し、シフトクロックrCLKが“L”レベルに設定された状態において、リダンダンシLCD50Rに、“H”レベルの信号が保持させてもよい。
制御信号SRPに基づいて、リダンダンシ側セット信号rSETは、リダンダンシ側ポ
インタrPTをセットするタイミングで、カラム制御信号生成ユニット38によって、“
Lレベルから”“H”レベルにされる。そして、ポインタrPTが所定のリダンダンシアドレスRDにセットされた後、リダンダンシ側セット信号rSETは、“L”レベルにされる。
図10を用いて、第2の実施形態のフラッシュメモリの動作について、説明する。図1
0は、本実施形態のフラッシュメモリの動作例を説明するためのタイミングチャートを示
している。
本実施形態では、カラムユニットCUに対する“5”を示すカラムアドレスMA5が、外部アドレス信号ADRとして、カラム制御回路3内に入力された場合を例にあげて、説明する。
リダンダンシアドレスRDと不良カラムアドレスCRDとの対応関係は、例えば、図9
に示されように、あらかじめソーティングされ、例えば、カラムアドレスMAの昇順に、
不良カラムアドレスCRD0,CRD1,CRD2・・・・が、リダンダンシアドレスR
D0,RD1,RD2・・・に、それぞれ関連づけられている。
カラムユニットCUに対する“5”のカラムアドレスMA5を示す外部アドレス信号(スタートアドレス)ADRが、ポインタ/リダンダンシ制御回路38内に入力される。
“5”の外部アドレス信号ADRは、アドレス生成ユニット381を経由して、置換判
定部382に内部アドレス信号(カラムアドレス)Ainとして入力されると共に、リダ
ンダンシ側ポインタ設定回路389の比較回路63Zに入力される。そして、リダンダン
シ側ポインタ設定回路389の比較回路63Z内の各比較ユニット639によって、“5
”の外部アドレス信号ADRと不良カラムアドレスCRD0,CRD1,CRD2,CR
D3との大小関係が、それぞれ比較される。
外部アドレス信号ADRと不良カラムアドレスCRD0として“3”のカラムアドレス
との比較に関して、アドレス信号ADRの値である“5”は、不良カラムアドレスCRD
0の値である“3”より大きい。それゆえ、不良カラムアドレスCRD0に対応する比較
ユニット639において、ADR>CRDの関係を有する。この場合において、外部アド
レス信号ADRより小さい不良カラムアドレスCRDを格納するラッチ641に対応する
比較ユニット639は、“H(1)”の比較結果を出力する。
外部アドレス信号ADRと不良カラムアドレスCRD1としての“6”のカラムアドレ
スMA6との比較に関して、アドレス信号ADRの値の“5”は、不良カラムアドレスC
RD1の値の“6”より小さい。それゆえ、不良カラムアドレスCRD1に対応する比較
ユニット639において、ADR>CRDの関係を有さない。この場合において外部アド
レス信号ADRより大きい不良カラムアドレスCRDを格納するラッチ641に対応する
比較ユニット639は、“L(0)”の比較結果を出力する。
また、外部アドレス信号ADRと不良カラムアドレスCRD2,CRD3としての“7
”及び“9”との比較のそれぞれに関しても、不良カラムアドレスCRD1に対応する比
較ユニット639と同様に、外部アドレス信号ADRの値の“5”は、不良カラムアドレ
スCRD2,CRD3の値の“7”及び“9”よりそれぞれ小さい。それゆえ、不良カラ
ムアドレスCRD2,CRD3に対応する各比較ユニット639において、Ain>CR
Dの関係が成立せず、各比較ユニット639は、“L(0)”の比較結果を、それぞれ出
力する。
外部アドレス信号ADRと各不良カラムアドレスCRDとの比較結果が、後段のカウン
タ62に出力される。カウンタ62は、比較ユニット639からの複数の比較結果のうち
、“H(1)”レベルの信号の個数をカウントする、換言すると、比較ユニット639か
らの出力である“1”又は“0”の加算処理を行う。
上述のように、4つの比較結果のうち、1つの出力が“1”、残りの出力が“0”であ
る場合、カウンタ62の出力(“1”のカウント結果、加算結果)は、1となる。
カウンタ62の出力としての“1(0001)”の値は、複数のリダンダンシアドレスRD
のうち、2番目のリダンダンシアドレスRD1に、関連付けられている。
それゆえ、ポインタrPTをセットするために、リダンダンシ側セット信号rSETは、制御信号SRPに基づいて、“L”レベルから“H”に設定される。
ポインタ設定回路389からの制御信号SRPに基づいて、2番目のリダンダンシアドレスRD1にポインタrPTをセットするために、“H”レベルの信号が、2番目のリダンダンシアドレスRD1に対応するリダンダンシLCD50Rに、出力される。これによって、リダンダンシアドレスRDに対応するリダンダンシLCD50Rのレジスタ501Rが、“H”レベルの信号を保持する。
リダンダンシポインタrPTが所定のリダンダンシアドレスRDにセットされた後、リ
ダンダンシ側セット信号rSETは、“H”レベルから“L”レベルに設定され、入力さ
れた外部アドレス信号ADR(又はコマンド)に対応した動作期間中において“L”レベ
ル状態が継続される。
また、“5”の外部アドレス信号ADRは、ポインタ設定回路389に入力されるのと実質的に同時に、置換判定回路382の各比較ユニット631Zに入力され、第1の実施形態で述べた動作と実質的に同じ動作が実行される。
ポインタ設定回路389の動作と実質的に同時に、スタートアドレスとしての外部アドレス信号ADRが、置換判定回路382内において、不良カラムアドレスCRD0,CRD1,CRD2,CRD3と、それぞれ比較される。
スタートアドレスとしての外部アドレス信号ADRに関して、“5”のカラムアドレス
MAに対応するメイン領域11のカラムユニットCUは、置換判定回路382の判定ユニ
ット65によって、不良を含まないカラムアドレスと判定される。カラムブロックCB内において、アドレスMA5に対応するLCD50のレジスタ501に、“H”レベルの信号が入力され、外部アドレス信号(スタートアドレス)ADRに対応するカラムブロックCB及びカラムユニットCUに、ポインタmPTがセットされる。
外部アドレス信号ADRと不良カラムアドレスCRDとの判定結果に基づいて、セレク
タ69は、ローカルデータパス75とグローバルデータパス70とを接続する。
一方、ローカルデータパス75Rは、セレクタ69によって、グローバルデータパス70から電気的に分離される。それゆえ、リダンダンシアドレスRDがアクセスされる前に、ポインタrPTのセット状態であることに対応する“H”レベルの信号が、リダンダンシLCD50Rに、あらかじめ保持された場合であっても、ポインタrPTがセットされたリダンダンシアドレスRDに対応するリダンダンシユニットRUが、グローバルデータパス70に接続されることはない。
したがって、ポインタrPTがあらかじめセットされていたとしても、スタートアドレスADRに対応する正常なカラムユニットCUのアクセスに、ポインタrPTがセットされたリダンダンシユニットRUが悪影響を及ぼすことはない。
スタートアドレスADR(“5”)に対応するカラムユニットCUのデータの入力又は
出力が完了した後、メイン領域11側にセットされたポインタmPTは、所定の周波数のシフトクロックmCLKに同期して、メインカラムデコーダ350のLCD50間において、順次シフトされる。
置換判定回路382は、インクリメントされたカラムアドレス(内部アドレス信号)A
inに対して、上述のカラムアドレスAinと不良カラムアドレスCRDとの比較を、順
次実行する。例えば、ポインタ設定回路389は、外部アドレス信号ADRに対応するカラムアドレスと不良カラムアドレスCRDとの比較を完了すると、次の外部アドレス信号ADRが入力されるまで駆動されず、インクリメントされたカラムアドレスAinに対する比較処理を実行しない。
メイン領域11内の“6”に対応するカラムアドレスMA6が動作対象となる場合、“
6”のカラムアドレスMA6は不良カラムアドレスCRD1であるため、置換判定回路3
82の判定ユニット651の出力信号は、置換処理を示す“1”となる。これによって、
シフトクロックrCLKが“H”レベルに遷移し、リダンダンシユニットRUに対するアクセスが実行される。
第1の実施形態で述べた動作と実質的に同様に、“6”のカラムアドレス(不良カラム
アドレス)に関連付けられたリダンダンシアドレスRD1のリダンダンシユニットRUが
、セレクタ69によってグローバルデータパス70に電気的に接続される。そして、リダ
ンダンシユニットRUとグローバルデータパス70との間で、データDTが直接転送され
る。
“6”のカラムアドレスと置換されたリダンダンシユニットRUに対するデータの入力
又は出力が完了した後、シフトクロックrCLKは、“H”レベルから“L”レベルに遷移される。
尚、上述のように、メイン領域11内の不良カラムユニットは、ポインタmPTがセットされていても、グローバルデータパス70に接続されない。置換されたリダンダンシユニットRUに対するアクセス後、メイン領域11内の不良カラムユニットCUにセットされたポインタmPTは、シフトクロックmCLKに同期して、次のカラムアドレスに、シフトされる。シフトされたポインタmPTが、次段のLCD50にセットされる。
図9に示されるように、カラムブロックCBにおいて、“6”に連続する“7”のカラムアドレスMA7に対応するカラムユニットCUが、不良である場合、2つのリダンダンシユニットが連続してアクセスの対象となる。
置換判定回路382による判定結果に基づいて、シフトクロックrCLKの信号レベルが“H”レベルに遷移され、そのシフトクロックrCLに同期して、隣接するリダンダンシLCD50R間において、ポインタrPTに対応する“H”レベルの信号がシフトする。
本実施形態において、所定の順序で不良カラムアドレスCRDとリダンダンシアドレス
RDとが関連付けられ、リダンダンシアドレスRDの選択順序があらかじめ設定されてい
る。それゆえ、リダンダンシ側セット信号rSETが“H”レベルに設定されること無し
に、ポインタrPTは、シフトクロックrCLKのみで、隣接するリダンダンシアドレスRDにシフトする。
上述の動作と同様に、“7”のカラムアドレスMA7の不良カラムユニットと置換され
たリダンダンシユニットRUがアクセスされ、リダンダンシユニットRUに対するデータ
DTの入力又は出力が実行される。
この後、第1の実施形態で述べた動作と同様に、内部アドレス信号(インクリメントさ
れたカラムアドレス)Ainと不良カラムアドレスCRDとの比較結果に基づいて、カラムユニットCU及びリダンダンシユニットRUのいずれか一方が、セレクタ69を介して、グローバルデータパス70に電気的に直接接続される。
尚、図9に示される例において、外部アドレス信号ADRが、複数の不良カラムアドレ
スCRDの中で最も小さい不良カラムアドレスCRD0(ここでは、“3”)より小さい
場合、ポインタ設定回路389内のすべての比較ユニット639に関して、ADR>CRDの関係を有さない。それゆえ、比較ユニット639の出力(比較結果)は、全て“0(L)”レベルとなる。この場合、カウンタ62の出力(カウントされた“H”の個数)は“0(0000)”となる。カウンタ62の出力が“0”の場合、ポインタrPTは、最も小さい不良カラムアドレスCRD0との置換対象となるリダンダンシアドレスRD0にポインタがセットされ、“H”レベルの信号がそのリダンダンシアドレスRD0に対応するリダンダンシLCD50Rに保持される。
例えば、“8”の外部アドレス信号ADRが入力された場合、ポインタ設定回路389の各比較ユニット639の出力は、“1”が3つ、“0”が1つとなり、カウンタ62の計算結果は、“3(0011)”となる。これによって、“9”の不良カラムアドレスCRD3に関連付けられたリダンダンシアドレスRD3に、ポインタrPTがセットされる。
不良カラムアドレスCRDと一致する外部アドレス信号ADRが入力された場合(ここ
では、“7”のアドレス信号が入力された場合)、ポインタ設定回路389の各比較ユニット639の出力は、“1”が2つ、“0”が2つとなり、カウンタ62の計算結果は、“2(0010)”となる。この計算結果は、“7”のカラムアドレスCRD2に関連付けられたリダンダンシアドレスRD2を、示す。また、スタートアドレスとしての外部アドレス信号ADRに対する置換判定回路382の判定結果も、不良カラムアドレスCRD2が入力されたことを示す。これによって、ポインタ設定回路389の制御信号SRPによって、リダンダンシアドレスRDにポインタがセットされ、置換判定回路382及びカラム制御信号生成ユニット384によって、シフトクロックrCLKが生成される。
それゆえ、スタートアドレスが不良カラムアドレスCRDである場合であっても、本実
施形態のフラッシュメモリが含む置換判定回路382及びポインタ設定回路389によって、ポインタrPTをセットすることができ、不良カラムアドレスCRDとリダンダンシアドレスRDとを置換できる。
以上のように、本実施形態において、不良カラムアドレスCRDとリダンダンシアドレ
スRDとがソーティングされ、不良カラムアドレスCRDの配列に応じて、リダンダンシ
アドレスRDの選択順序が規定される。リダンダンシアドレスRDの選択順序を規定した
状態で、これから選択されるアドレス(例えば、ある動作シーケンスで最初に選択される
アドレス)ADRと不良カラムアドレスCRDとを比較することによって、最初にアクセ
ス対象となるリダンダンシアドレスRDが、置換処理によって活性化される前に、そのリ
ダンダンシアドレスRDに対してポインタrPTをあらかじめセットすることができる。
これによって、本実施形態のフラッシュメモリは、ポインタrPTの制御を、ポインタmPTの制御と同様に、クロックrCLKに同期したポインタrPTのシフトによって実行でき、シフトされたポインタrPTがセットされたリダンダンシアドレスRDに、アクセスできる。
したがって、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、不揮発性半導体記憶装置の動作特性を向上できる。
(3) 第3の実施形態
図11乃至図14を参照して、第3の実施形態の不揮発性半導体記憶装置(例えば、フラッシュメモリ)について、説明する。本実施形態のフラッシュメモリにおいて、第1及び第2の実施形態のフラッシュメモリと実質的に同じ構成、機能及び動作に関する説明は、必要に応じて行う。
図11は、第3の実施形態のフラッシュメモリのポインタ/リダンダンシ制御回路の内
部構成を示す模式図である。
リダンダンシユニットRUが、不良セル、不良ビット線、不良センスユニット301、或いは、不良ラッチユニット319を含む可能性がある。
図11に示されるように、本実施形態のフラッシュメモリは、リダンダンシアドレスRDの正常/不良を示すフラグデータFLGが、リダンダンシアドレスRDに関連付けられた不良カラムアドレス格納ラッチ641に付加される。例えば、リダンダンシアドレスRDの良/不良を示すフラグデータ(不良リダンダンシ情報)は、メモリコントローラ120又はホストデバイス120などの外部装置に通知しないことができる。
本実施形態のフラッシュメモリは、フラグデータFLGを用いて、リダンダンシユニットRUが不良のリダンダンシアドレスRDを含む場合においても、互いに独立したポインタmPT,rPTによって、カラムユニットCUとリダンダンシユニットRUとを、置換する。
図12は、不良カラムアドレスCRDとリダンダンシアドレスRDとの対応関係の一例を示す模式図である。
図12に示されるように、リダンダンシユニットRUにおいて、2番目のリダンダンシアドレスRD1が不良である場合を例示して、本実施形態のフラッシュメモリについて説明する。図12において、カラムブロックCBのカラムユニットCU内において、“3”、“7”及び“9”のカラムアドレスMA3,MA7,MA9が、不良カラムアドレスCRD0,CRD1,CRD2の場合を例示している。
例えば、1番目のリダンダンシアドレスRD0が、“3”のカラムアドレスMA3(C
RD0)に関連付けられ、3番目のリダンダンシアドレスRD2が、“7”のカラムアド
レスMA7(CRD1)に関連付けられ、4番目のリダンダンシアドレスRD3が、“9
”のカラムアドレスMA9(CRD2)に関連付けられている。これによって、カラムブロックCBのカラムユニットCU内の不良カラムアドレスCRDが、リダンダンシユニットRU内の正常なリダンダンシアドレスRDと置換される。
また、不良リダンダンシアドレスRDに関連付けられた不良カラムアドレス格納ラッチ
641Z内には、ダミーアドレスDAが格納される。例えば、ダミーアドレスDAには、
不良リダンダンシアドレスRDの前後のリダンダンシアドレスRDに対応するカラムアド
レスMA間のアドレスのうちいずれかのアドレスが、用いられる。すなわち、不良リダン
ダンシアドレスRDの前後のリダンダンシアドレスRDに対応するカラムアドレスMAを
“Mn”、“Mm”(Mn、Mmは0以上の整数で、Mmは“2”よりも2以上大きい)
であるとすると、Mn<ダミーアドレスDA<Mmの大小関係となる。
図11及び図12に示されるように、本実施形態のフラッシュメモリにおいて、1ビッ
ト又は2ビット以上のフラグデータFLGが、各リダンダンシアドレスRDに対応する不
良カラムアドレス格納ラッチ641に、追加される。各不良カラムアドレス格納ラッチ6
41Zは、メイン領域11の不良カラムアドレスCRDとともに、リダンダンシ領域12
の不良リダンダンシ情報をフラグデータFLGとして格納している。
本実施形態において、“0”のフラグデータFLGが、不良を含まないリダンダンシア
ドレス(ここでは、リダンダンシアドレスRD0,RD2,RD3)に関連付けられた不
良カラムアドレス格納ラッチ641Zに、格納される。“1”のフラグデータFLGが、
不良のリダンダンシアドレス(ここでは、リダンダンシアドレスRD1)に関連付けられ
た不良カラムアドレス格納ラッチ641Zに、格納される。
内部アドレス信号(カラムアドレス)Ainと不良カラムアドレスCRDとの比較結果
に加えて、“0”又は“1”のフラグデータFLGに基づいて、リダンダンシアドレスR
Aに対応するリダンダンシユニットRUとデータパス70との接続関係が制御される。
図13は、フラグデータFLGを用いてリダンダンシ領域12の動作を制御する置換判
定回路382の内部構成の一例を示している。
例えば、図13に示されるように、フラグデータFLGは、比較ユニット631の出力
とともに、ANDゲート649に入力される。比較ユニット631の出力(アドレスの比
較結果)とフラグデータFLGとのAND演算(論理和)によって、不良リダンダンシユ
ニットがデータパス70に接続されないように、制御される。
判定ユニット65は、比較ユニット631の出力を演算する計算ユニット(NORゲー
トを含む回路)651に加えて、ANDゲート649の出力を計算/検知する回路(以下
では、不良リダンダンシアドレス判定ユニットとよぶ)659を含んでいる。
上述のように、内部アドレス信号Ainが、不良カラムアドレス格納ラッチ641Z内
の不良カラムアドレスCRDと一致しない場合において、比較ユニット631の比較結果
が“0”となるので、フラグデータが“0”又“1”であっても、ANDゲート649の
出力は、“0”となる。
内部アドレス信号Ainが示しているカラムアドレスが、不良カラムアドレス格納ラッ
チ641Zの不良カラムアドレスCRDと一致した場合、比較ユニット631の比較結果
631は、“1”となる。フラグデータFLGが“0”である場合、ANDゲート649
の出力は、“0”となる。“0”のフラグデータFLGは、不良カラムアドレス格納ラッ
チ641Zに対応するリダンダンシアドレスRAが、正常であることを示している。
ANDゲート649の出力が全て“0”である場合、計算ユニット651の出力信号(
判定信号)に基づいて、カラム制御信号生成ユニット384及びセレクタ69が駆動する
。不良リダンダンシアドレス判定ユニット659は、カラム制御信号生成ユニット384
及びセレクタ69を駆動及び制御する信号を出力しない。
比較ユニット631が、“1”の比較結果を出力し、フラグデータFLGが“1”であ
る場合、ANDゲート649の出力は、“1”となる。“1”のフラグデータFLGは、
“1”のフラグデータFLGを保持する不良カラム格納ラッチ641Zに対応するリダン
ダンシユニットが、不良であることを示している。ANDゲート649の出力が“1”で
ある場合、内部アドレス信号Ainは、ダミーアドレス(正常なカラムアドレス)DAと
一致している。
判定ユニット65内の不良リダンダンシアドレス判定ユニット659が、ANDゲート
649からの“1”の信号を検知した場合、比較ユニット631の“1”の信号に基づい
た置換処理が実行されないように(不良リダンダンシアドレスがアクセスされないように
)、不良リダンダンシアドレス判定ユニット659が、セレクタ69の動作を制御する。
また、不良リダンダンシアドレス判定ユニット659が、ANDゲート649からの“
1”の信号を検知した場合、ダミーアドレスDAとして正常なカラムアドレスMAが用い
られているため、アクセスの対象は、カラムブロックCBのカラムユニットCUのカラムアドレスである。不良リダンダンシアドレス判定ユニット659からの制御信号によって、セレクタ69が、ローカルデータパス75を、グローバルデータパス70に接続する。上述のように、置換処理が実行されている場合においても、ポインタmPTは、所定の周期でシフトされ、不良/正常に関わらず、カラムアドレスに対応するカラムユニットCUは、ローカルデータパス75に接続されている。
それゆえ、ダミーアドレスDAによって置換処理の対象と判定された場合であっても、
ANDゲート649からの“1”の出力信号及び不良リダンダンシアドレス判定ユニット
659の制御信号に基づいて、セレクタ69の動作を制御することによって、カラムユニットCUを、グローバルデータパス70に接続される。
このように、不良リダンダンシアドレスRDにポインタrPTがセットされている状態
で、計算ユニット(ORゲート)651の出力が置換処理を示す“1”となっても、不良
リダンダンシアドレスRDはグローバルデータパス70に接続されず、カラムユニットSUのダミーアドレスDAに対応する正常なカラムユニット(カラムアドレス)とグローバルデータパス70との間で、データDTが転送される。
不良リダンダンシアドレスにセットされたポインタrPTは、置換判定回路382から
の制御信号及びシフトクロックrCLKに基づいて、次に置換対象となるリダンダンシアドレスRDに対応するリダンダンシLCD50Rに、シフトされる。
このように、内部アドレス信号AinとダミーアドレスDAとが一致した場合において
、ダミーアドレスDAに対応する比較ユニット631の出力とフラグデータFLGとのA
ND演算は、“1”となる。ANDゲート649からの“1”の出力が検知された場合、
ダミーアドレスDAが格納された不良カラムアドレス格納ラッチ641に関連付けられて
いるリダンダンシアドレスRDは、アクセスされない。リダンダンシユニットRU内の不良リダンダンシアドレス(不良のリダンダンシユニット又は不良のリダンダンシカラムブロック)は、スキップされる。
この一方で、正常なリダンダンシアドレスRDに関して、フラグデータFLGが“0”
に設定されているので、比較ユニット631の出力(アドレスAin,CRDの比較結果
)とフラグデータFLGとのAND演算が、“1”になることはない。
以上のように、フラグデータFLGを用いて、不良リダンダンシアドレスRD(不良リ
ダンダンシユニット)が、アクセスされないように、制御(スキップ)される。
不良リダンダンシアドレスRDに対応する不良カラムアドレス格納ラッチ641に格納
されるダミーアドレスDAに関して、k番目のリダンダンシアドレスRDkが不良である
場合、k番目のリダンダンシアドレスRDkに関連付けられた不良カラムアドレス格納ラ
ッチに、(k+1)番目のリダンダンシアドレスRDk+1に関連付けられた不良カラム
アドレス格納ラッチが格納している不良カラムアドレスCRDから1を引いたカラムアド
レスが、ダミーアドレスDAとして、格納される。
図12に示される例において、2番目のリダンダンシアドレスRD1が不良である場合
、ダミーアドレスDAを形成するために3番目のリダンダンシアドレスRD2に関連付け
られている不良カラムアドレス格納ラッチ641Z内の不良カラムアドレスの値(ここで
は、“7”)から1が減算(デクリメント)される。その減算されたカラムアドレスの値
“6”が、ダミーアドレスDAとして、不良リダンダンシアドレスRD1に関連付けられ
た不良カラムアドレス格納ラッチ641Z内に、格納される。
ここで、図12に示される例において、ダミーアドレスDAとしての“6”のカラムア
ドレスMA6が用いられ、内部カラムアドレスAinとして“6”の正常なカラムアドレ
スが、各比較ユニット631に入力された場合の動作について、述べる。
内部カラムアドレスAinとして入力された“6”のカラムアドレスに関して、比較ユ
ニット631の出力とフラグデータFLGとが、ANDゲート649によって、計算され
る。
“6”のカラムアドレスは、正常なアドレスであるので、不良カラムアドレスCRDと
関連付けられた比較ユニット631の出力は、“0”となる。
一方、不良リダンダンシアドレスRDに対応する不良カラムアドレス格納ラッチ641
Zに、ダミーアドレスDAとして“6”のアドレスが格納されているため、比較ユニット
631は、“1”を出力する。
そして、不良リダンダンシアドレスを示す“1”のフラグデータFLGと、ダミーアド
レスDAと一致した比較ユニット641の“1”の出力によって、ダミーアドレスDAが
格納されたラッチ641Zに対応するANDゲート649の計算結果は、“1”となる。
ダミーアドレスDAは、不良を含まないカラムアドレスと同じ値(ここでは、“6”)
を有するので、ダミーアドレスDAに対応するカラムアドレスは、アクセスの対象となる
。それゆえ、ANDゲート649からの“1”の出力に基づいて、ローカルデータパス75が、グローバルデータパス70に接続され、ローカルデータパス75Rが、グローバルデータパスに接続されないように、判定ユニット65からの信号に基づいて、セレクタ69が制御される。
これによって、ダミーアドレスDAとして扱われたカラムアドレスMA6に対応する正
常なカラムユニットCUが、グローバルデータパス70に接続される。
一方、不良リダンダンシアドレスRDに対応する不良リダンダンシユニットRUに、ポ
インタrPTがセットされるが、セレクタ69によって、グローバルデータパス75に接
続されない。
このように、内部アドレス信号Ainが、不良リダンダンシアドレスに関連付けられた
ダミーアドレスDAと一致した場合、ダミーアドレスDAが示す正常なカラムユニットC
Uがアクセスされ、ダミーアドレスDAに関連付けられたリダンダンシアドレスRDが示
す不良リダンダンシユニットRUは、スキップされる。
ダミーアドレスDAと異なる値のカラムアドレスAinが、各比較ユニット631に入
力された場合において、上述のように、比較ユニット631の出力及びフラグデータFL
Gの少なくとも一方は、“0”である。この場合、各ANDゲート649の計算結果は、
“0”となる。それゆえ、上述の動作のように、不良カラムアドレスCRDと内部アドレ
ス信号Ainとの比較結果に基づいて、カラムアドレス(カラムユニットCU、リダンダンシユニットRU)のいずれか一方が、グローバルデータパス70に接続される。
尚、連続した複数のリダンダンシアドレスRDが不良である場合、隣接する正常なリダ
ンダンシアドレスRDに関連付けられた不良カラムアドレス格納ラッチ641Zのアドレ
ス(不良カラムアドレス)から1ずつ減算した値が、連続した値のダミーアドレスDAと
して、連続した不良リダンダンシアドレスRDに関連付けられた不良カラムアドレス格納
ラッチ641に、それぞれ格納される。
ダミーアドレスDAが不良カラムアドレスCRDに対する減算処理によって生成される
場合、ダミーアドレスDAが“0”のカラムアドレスMA0より小さくなる可能性がある
。この場合において、不良リダンダンシアドレスRDを示すフラグデータFLGを2ビッ
トで表現し、例えば、“0”のカラムアドレスMA0より小さくなるダミーアドレスDA
が格納される不良カラムアドレス格納ラッチ641Zにおいて、フラグデータFLGの上
位の1ビットを“1”に設定すればよい。フラグデータFLGの上位ビットによって、不
良リダンダンシアドレスに関連付けられた不良カラムアドレス格納ラッチ641のダミー
アドレスDAの値に関わらず、不良リダンダンシアドレスがアクセスされないように制御
される。
例えば、連続した複数のリダンダンシアドレスRDk−1,RDk,RDk+1におい
て、リダンダンシアドレスRDkが不良であり、その前後の正常なリダンダンシアドレス
RDk−1,RDk+1が、メイン領域11側の連続した不良カラムアドレスMAj,M
Aj+1にそれぞれ置換される場合がある。
但し、図14に示されるメイン/リダンダンシのカラムアドレスの対応関係例のように
、不良リダンダンシアドレスの位置に応じて、不良カラムアドレスCRDとリダンダンシ
アドレスRDとにおけるポインタmPT,rPTの制御の効率化のため、正常なリダンダ
ンシアドレスRDを未使用としてもよい。
ここで、2番目のリダンダンシアドレスRD1が不良であり、カラムユニットCUの連続する“5”及び“6”のカラムアドレスMA5,MA6が、不良である場合を例示して、説明する。
この場合、1番目のリダンダンシアドレスRD0を、不良の“5”のカラムアドレスM
A5の置換処理のために用いずに、“5”のカラムアドレスMA5を正常な3番目のリダ
ンダンシアドレスRD1に関連付け、“6”のカラムアドレスを正常な4番目のリダンダ
ンシアドレスRD4に関連付けてもよい。2番目のリダンダンシアドレスRD1は、不良
であるため、使用されず、上述のように、フラグデータFLG及びダミーアドレスDAが
格納される。
例えば、未使用の1番目のリダンダンシアドレスRD0に対応する不良カラムアドレス
格納ラッチ641Zに、“1”のフラグデータFLGと、不良のリダンダンシアドレスR
D1とは異なる値のダミーアドレスが、格納される。例えば、リダンダンシアドレスRD
1のダミーアドレスDA(“DA1”と表記する)には、リダンダンシアドレスRD2に
対応するカラムアドレスMAより前のアドレスのうちいずれかのアドレスが、用いられる
。例えば、リダンダンシアドレスRD0のダミーアドレスDA(“DA0”と表記する)
には、不良リダンダンシアドレスRD1に対応するカラムアドレスMAより前のアドレス
のうちいずれかのアドレスが、用いられる。すなわち、不良リダンダンシアドレスRD1
の後のリダンダンシアドレス(ここでは、RD2)に対応するカラムアドレスMAを“M
z”(zは0以上の整数で、zは“2”よりも2以上大きい値)であるとすると、ダミー
アドレスDA0<ダミーアドレスDA1<Mzの大小関係となる。
このように、不良リダンダンシアドレスRDkの前後の2つのリダンダンシアドレスR
Dk−1,RDk+1に、連続した不良カラムアドレスCRDk,CRDk+1が関連付
けられること無しに、正常なリダンダンシアドレスRDk−1が未使用にされ、連続する
不良カラムアドレスCRDk,CRDk+1が、連続するリダンダンシアドレスRDk+
1,RDk+2に関連付けられるように、リダンダンシアドレスの選択順序が設定される
。これによって、リダンダンシ領域12に対するポインタrPTの制御を、効率化できる
尚、“Mz”が2よりも小さい場合は、前述したように、不良リダンダンシアドレスR
Dを示すフラグデータFLGを2ビットで表現すれば良い。
本実施形態で述べたように、カラムブロックCBのリダンダンシユニットRUに対応する回路に不良が存在した場合においても、リダンダンシアドレスRDが不良であることを
示すフラグデータFLGを用いて、不良リダンダンシアドレスを動作の対象から除外する
ことによって、フラッシュメモリの動作速度を劣化させずに、メイン領域11の不良カラ
ムアドレスCRDとリダンダンシアドレスRDとを置換できる。
尚、本実施形態のフラッシュメモリと第2の実施形態のフラッシュメモリとを組み合わ
せて、メイン領域11及びリダンダンシ領域12のカラムを制御することも可能である。
以上のように、第3の実施形態の不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法によれば、第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られると共に、不揮発性半導体記憶装置の動作特性を向上できる。
(4) 第4の実施形態
図15を参照して、第4の実施形態の不揮発性半導体記憶装置(例えば、フラッシュメモリ)について、説明する。本実施形態のフラッシュメモリにおいて、第1の実施形態のフラッシュメモリと実質的に同じ構成、機能及び動作に関する説明は、必要に応じて行う。第4の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、第1の実施形態に対して、データラッチ回路9が比較回路81に接続されている点と、複数のカラムユニットCU内のカラムユニット選択スイッチ319の一端とリダンダンシユニットRU内のカラムユニット選択スイッチ319の一端がラッチ回路9に共通に接続される点が相違し、その他の構成は第1の実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
図15に示すように、同じカラムブロックCB内で、複数のカラムユニットCUのカラムユニット選択スイッチ319の一端と、リダンダンシユニットRUのカラムユニット選択スイッチ319の一端は、ラッチ回路74に共通に接続される。したがって、カラムユニットCUのデータをラッチ回路74に供給することができる。
図15に示す比較回路81は、所定のデータを保持するレジスタ82を有する。比較回路81は、ラッチ回路74と電気的に接続される。比較回路81は、ラッチ回路74のデータとレジスタ82で保持するデータを比較して、両者のデータが一致するとき内部制御回路8に所望の制御信号を出力する。
具体的な例を用いて説明する。
複数のカラムユニットCUのいずれかには、フラグデータを有する領域(フラグデータ領域)がある。フラグデータ領域からフラグデータを読み出すとき、カラムユニット選択スイッチ319を介してラッチ回路74に一時記憶させておくことができる。
比較回路81は、このフラグデータがレジスタ82のデータと一致するか否かを比較して、一致するときに内部制御回路8に所望の信号を出力する。
書き込み動作/消去動作の回数が所望の回数を超えるときに“1”データを保持する第1フラグを例に説明すると、この第1フラグが“1”データとなっているかセレクタ69から読み出さずとも、比較回路81で第1フラグのデータを検知することができる。その結果、書き込み動作/消去動作の回数が所望の回数を超えるときに、内部制御回路8が制御方法を高速に変更することができる。
[その他]
本実施形態において、不揮発性半導体記憶装置として、フラッシュメモリを例示したが、本実施形態は、メモリセルアレイのカラムの制御方式が実質的に同じであれば、MRAM(Magneto resistive RAM)、ReRAM(Resistive RAM)及びPCRAM(Phase Change RAM)のようなメモリにも適用できる。
本実施形態では、NAND型フラッシュメモリを用いて説明したが、この場合に限られず、例えばメモリセルアレイ1が3次元のセル構造であってもよい。
メモリセルアレイ1の構成について、例えば図16、図17を用いて説明する。図16は、変形例のメモリセルアレイの一部の斜視図である。図17は、変形例に係るメモリセルアレイの一部の断面図である。図16では2つのストリングユニットを有するメモリブロックの斜視図を例に説明する。図17はyz平面に沿っている。
図16,図17に示されるように、基板subの上方には導電材料からなるバックゲートBGが形成されている。バックゲートBGはxy平面に沿って広がる。また、基板subの上方には複数のストリングユニットSUが形成されている。ストリングユニットSUには複数のストリングSTrが形成されている。具体的には、ビット線BLに対して直交する方向(図16のx方向)に並んだ複数のストリングSTrでストリングユニットSUは構成される。1つのブロックは、i個のストリングユニットを含んでいる。iは自然数である。ストリングSTrを含むストリングユニットをストリングユニットSUと呼ぶ。同様にストリングSTrを含むストリングユニットをストリングユニットSUと呼ぶ(Y=1〜i−1)。図示の便宜上、図16では、ストリングユニットSUとストリングユニットSUのみを示した。末尾に数字が付いている参照符号(例えばストリングSTr〜STri−1)が相互に区別される必要がない場合,参照符号の末尾の数字が省略された記載が用いられ,この記載は全ての添え字付きの参照符号を指すものとする。
図16では、1つのストリングSTrはn個のメモリセルトランジスタMTrを含んでいる。nは自然数である。図16および図17は、1ストリングが16個のセルトランジスタMTr〜MTr15を含んでいる例を示している。セルトランジスタMTrとMTrとは、バックゲートトランジスタBTrを介して接続されている。ソース側選択ゲートトランジスタSSTrおよびドレイン側選択ゲートトランジスタSDTrの各第1端は、それぞれ,セルトランジスタMTr、MTr15と接続されている。トランジスタSSTr、SDTrの上方において,それぞれソース線SL、ビット線BLが延びている。トランジスタSSTrおよびトランジスタSDTrの各第2端は、それぞれソース線SL、ビット線BLと接続されている。
セルトランジスタMTr〜MTr15は、半導体柱SPおよび半導体柱SPの表面の絶縁膜IN2(図18に示す)を含んでいる。半導体柱SPは例えばバックゲートBGの上方のシリコンからなる。1つのストリングSTrを構成する2本の半導体柱SPは、バックゲートBG中の導電材料からなるパイプ層により接続されている。パイプ層はバックゲートトランジスタBTrを構成する。絶縁膜IN2は、図4に示されるように,半導体柱Sp上のブロック絶縁膜IN2a、絶縁膜IN2a上の電荷トラップ層IN2b、電荷トラップ層IN2b上のトンネル絶縁膜IN2cを含む。電荷トラップ層IN2bは絶縁材料からなる。
図16,図17に示されるように,セルトランジスタMTr〜MTr15は、さらにx軸に沿って延びるワード線(制御ゲート)WL〜WL15をそれぞれ含む。ワード線WL〜WL15は、ロウデコーダ5によって、対応するCG線CG(CG線CG〜CG15)に選択的に接続される。CG線CGは,図16,図17には示されていない。セルトランジスタMTrは、電荷トラップ層IN2b中のキャリアの個数に基づいて定まるデータを不揮発に記憶する。
各ブロックMB中のx軸に沿って並ぶ複数のストリングSTrの各セルトランジスタMTrのゲート電極(ゲート)は、ワード線WLに共通に接続されている。同様に、各ブロックMB中のx軸に沿って並ぶ複数のストリングSTrの各セルトランジスタMTrの各ゲートは、ワード線WLに共通に接続されている。Xは0またはn以下の自然数である。さらに、その他のストリングSTrについても同じである。すなわち、各ブロックMB中のx軸に沿って並ぶ複数のストリングSTrの各セルトランジスタMTrの各ゲートは、ワード線WLに共通に接続されている。Yは0またはi以下の自然数である。ワード線WLは、さらに1つのブロックMB中の全てのストリングSTrによって共有されている。ワード線WL〜WLも同様に共有されている。
各ブロックMB中のy軸に沿って並ぶ複数のストリングSTrは、ビット線BLに共通に接続される。ブロックMB内の全セルトランジスタMTrはワード線WLに共通に接続される。同様に、ブロックMB内の全セルトランジスタMTrは、ワード線WLに共通に接続される。Zは0またはi以下の自然数である。したがって、各ワード線WLは,櫛葉状に形成される。
ワード線WLは、セル領域RMにある第1部分と引き出し領域RDD、RDSにある第2部分を有する。引き出し領域RDDと引き出し領域RDSは対向して配置される。また、セル領域RMが引き出し領域RDDと引き出し領域RDSとの間に配置される。
各ワード線WLにおいて、第2部分から複数の第1部分がx方向に延びて櫛歯形状が形成される。
また、ブロックMBは、消去の際に、いずれのストリングについても同じバイアスが印加される特徴を有し、それゆえにブロックMBは消去単位である。バックゲートトランジスタBTrのゲートはバックゲート線BGに共通に接続されている。
ワード線を共有する複数のセルトランジスタMTrのうち、共通のストリングユニットSUに含まれるメモリセルトランジスタMtrまたはその記憶空間でページを構成する。1ページは、例えば8Kバイトの大きさを有する。なお、各セルトランジスタMTrに例えば2ビットデータが保持される場合には、ワード線WLを共有する複数のセルトランジスタMTrのうち、共通のストリングユニットSUに含まれるメモリセルトランジスタMtrのデータは2ページ分のデータとなる。
選択ゲートトランジスタSSTr、SDTrは,半導体柱SP、半導体柱SPの表面のゲート絶縁膜(図示せず)を含み、さらにゲート(選択ゲート線)SGSL、SGDLをそれぞれ含んでいる。
各ブロックMB中のx軸に沿って並ぶ複数のストリングSTrの各ソース側選択ゲートトランジスタSSTrのゲートは、ソース側選択ゲート線SGSLに共通に接続されている。同様に、各ブロックMB中のx軸に沿って並ぶ複数のストリングSTrの各トランジスタSSTrの各ゲートは、選択ゲート線SGSLに共通に接続されている。選択ゲート線SGSLはx軸に沿って延びている。選択ゲート線SGSLは、ロウデコーダ5によってSGS線SGS(図示せず)に選択的に接続される。隣接する2つのストリングSTrの各トランジスタSSTrの第1端は同じソース線SLに接続されている。1ブロック中のソース線SLは相互に接続されている。
各ブロックMB中のx軸に沿って並ぶ複数のストリングSTrの各ドレイン側選択ゲートトランジスタSDTrのゲートは、ドレイン側選択ゲート線SGDLに共通に接続されている。同様に、各ブロックMB中のx軸に沿って並ぶ複数のストリングSTrの各トランジスタSDTrの各ゲートは選択ゲート線SGDLに共通に接続されている。選択ゲート線SGDLはx軸に沿って延びている。y軸に沿って並び且つ1ブロック中の全てのストリングSTrの各トランジスタSDTrの第1端は,同じビット線BLに接続されている。
上記のように,各ブロックMB中のx軸に沿って並ぶ(相違するビット線BLと接続された)複数のストリングSTrは,選択ゲート線SGSL、SGDL、ワード線WL〜WL15を共有する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や
要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下の実施態様も検討できる。
(付記1)
カラムに割り付けられる複数のカラムユニット、前記カラムに割り付けされる1個のリダンダンシユニットを含むカラムブロックを複数個有するメモリセルアレイと、
外部から供給されるアドレス信号に対応する第1のポインタを用いて、前記カラムブロックを順次選択し、前記カラムユニットに関する不良アドレス情報と前記アドレス信号とが一致した場合に、前記不良アドレス情報に対応する前記リダンダンシユニットのデータに基づいて前記不良アドレス情報に登録されたカラムユニットのデータを置き換えるよう、第2のポインタを用いて前記リダンダンシユニットを選択するカラム制御回路と、
前記アドレス信号と前記不良アドレス情報との比較結果に基づいて、前記カラムユニットのデータ及び前記リダンダンシユニットのデータのうちいずれか一方を選択して出力する選択回路と、
を備える不揮発性半導体記憶装置。
(付記2)
前記第1選択スイッチの一端に接続されたラッチ回路をさらに備え、
前記リダンダンシユニットは、複数の第1センスアンプ回路と、複数の第1データラッチ回路と、第1選択スイッチを有し、
前記複数の第1センスアンプ回路と前記複数の第1データラッチ回路は、1本の第1データバスで共通に前記第1選択スイッチの他端に接続されることを特徴とする付記1記載の不揮発性半導体記憶装置。
(付記3)
前記カラムユニットは、複数の第2センスアンプ回路と、複数の第2データラッチ回路と、複数の第2選択スイッチを有し、
前記複数の第2センスアンプ回路と前記複数の第2データラッチ回路は、1本の第2データバスで共通に接続され、
前記第2センスアンプ回路と前記第2データラッチ回路は、第3データバスで共通に対応する前記第2選択スイッチの一端に接続され、
前記第1選択スイッチの他端と、前記第2選択スイッチの一端は、共通に前記ラッチ回路に接続されることを特徴とする付記2記載の不揮発性半導体記憶装置。
(付記4)
前記不揮発性半導体記憶装置の動作を制御する制御回路をさらに備え、
前記ラッチ回路は比較回路に接続され、
前記比較回路は、保持された第1データ(不揮発性半導体記憶装置の動作を変更するためのデータであればいかなるデータであってもよい)と、前記ラッチ回路に保持された第2データを比較して第1信号を前記制御回路に出力し、
前記制御回路は、前記第1信号に基づいて前記不揮発性半導体記憶装置の動作を制御することを特徴とする付記3記載の不揮発性半導体記憶装置。
1:メモリセルアレイ、2:ロウ制御回路、3:カラム制御回路、8:内部制御回路、30:センスアンプ回路、31:データラッチ回路、35:カラムデコーダ、50:ローカルカラムデコーダ

Claims (3)

  1. カラムに割り付けられる複数のカラムユニット、前記カラムに割り付けされる1個のリダンダンシユニットを含むカラムブロックを複数個有するメモリセルアレイと、
    外部から供給されるアドレス信号に対応する第1のポインタを用いて、前記カラムブロックを順次選択し、前記カラムユニットに関する不良アドレス情報と前記アドレス信号とが一致した場合に、前記不良アドレス情報に対応する前記リダンダンシユニットのデータに基づいて前記不良アドレス情報に登録されたカラムユニットのデータを置き換えるよう、第2のポインタを用いて前記リダンダンシユニットを選択するカラム制御回路と、
    前記アドレス信号と前記不良アドレス情報との比較結果に基づいて、前記カラムユニットのデータ及び前記リダンダンシユニットのデータのうちいずれか一方を選択して出力する選択回路と、
    を備える不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記リダンダンシユニットに接続されたラッチ回路をさらに備え、
    前記リダンダンシユニットは、複数の第1センスアンプ回路と、複数の第1データラッチ回路と、第1選択スイッチを有し、
    前記複数の第1センスアンプ回路と前記複数の第1データラッチ回路は、1本の第1データバスで共通に前記第1選択スイッチに接続されることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記カラムユニットは、複数の第2センスアンプ回路と、複数の第2データラッチ回路と、複数の第2選択スイッチを有し、
    前記複数の第2センスアンプ回路と前記複数の第2データラッチ回路は、1本の第2データバスで共通に接続され、
    前記第2センスアンプ回路と前記第2データラッチ回路は、第3データバスで共通に対応する前記第2選択スイッチに接続され、
    前記第1選択スイッチと、前記第2選択スイッチは、共通に前記ラッチ回路に接続されることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
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