JP5869369B2 - 車両用手摺構造、鉄道車両及び車両の製造方法 - Google Patents

車両用手摺構造、鉄道車両及び車両の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両用手摺構造、鉄道車両及び車両の製造方法に関する。
従来、室内の上部に設けられた荷棚と、室内の下部に設けられた腰掛と、荷棚の荷受け棒から下方に延在した握り棒(手摺軸部に相当)と、を備える鉄道車両が開示されている(例えば、特許文献1参照)。このような鉄道車両では、荷棚の一部として略水平に荷受け棒(ベース軸部に相当)が配置され、握り棒の上端部は、例えばブラケット等(継手部に相当)によって荷受け棒に取り付けられている。また、握り棒の下端部は、腰掛の下部等に固定されている。
特開2008−296815号公報
上述した鉄道車両等では、個体差等のばらつきによって、ベース軸部から腰掛の下部等までの距離に対して手摺軸部の長さの過不足が生じる場合がある。このような場合、継手部に対する手摺軸部の取り付け位置を調整する必要があり、例えば取り付けビス用の穴を開けなおす等、煩雑な作業が必要となる。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、継手部に対する手摺軸部の取り付け位置を容易に調整することができる車両用手摺構造、鉄道車両及び車両の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用手摺構造は、車両の室内の上部に略水平に配置されたベース軸部と、ベース軸部から突出した継手部と、継手部に取り付けられて上下に延在した手摺軸部と、を備える車両用手摺構造であって、ベース軸部は軸心回りに回動可能に設けられ、手摺軸部は、上端部が継手部の先端部に軸心回りにねじ込まれることによって継手部に取り付けられていることを特徴とする。
このような車両用手摺構造では、継手部の先端部に対する手摺軸部の上端部のねじ込み量を変えることで、継手部に対する手摺軸部の取り付け位置を調整することができる。また、ベース軸部を回動させ、継手部及び手摺軸部を移動させることで、手摺軸部の軸心回りの回転を妨げるものがない位置で、継手部の先端部に対する手摺軸部の上端部のねじ込み量を変えることができる。従って、継手部に対する手摺軸部の取り付け位置を容易に調整することができる。
ここで、手摺軸部の上端部が継手部の先端部にねじ込まれた状態で、手摺軸部の下端部を固定する固定部を更に備えていることが好ましい。この場合、手摺軸部の下端部の固定後には、継手部の先端部に対する手摺軸部の上端部のねじ込み量が一定に保たれる。従って、継手部に対する手摺軸部の取り付け位置を、調整後の状態に保つことができる。
また、固定部に対する手摺軸部の下端部の固定位置を調整する調整部を更に備えていることが好ましい。この場合、継手部に対する手摺軸部の取り付け位置の調整と、固定部に対する手摺軸部の下端部の固定位置の調整と、を組み合わせることで、手摺軸部の長さの過不足に更に幅広く対応することができる。
また、手摺軸部は、車両の座席から見て前方側に凸となるように湾曲しており、手摺軸部の下端部は、座席の座面よりも下方で固定部によって固定されていることが好ましい。この場合、手摺軸部が車両の座席から見て前方側に凸となるように湾曲していることで、例えば、座席の前方で起立した乗客が手摺軸部を掴み易い。また、手摺軸部の下端部が座席の座面よりも下方で固定されていることで、固定部が目立たない。一方、手摺軸部が湾曲し、かつ座席の座面よりも下方までの長さを有すると、手筋軸部の上端部をねじ込むときに、手摺軸部の下端部は広い範囲に振り回される。このため、手摺軸部の軸心回りの回転を妨げるものがない位置で、継手部の先端部に対する手摺軸部の上端部のねじ込み量を変えることができる、という上述した効果がより顕著となる。
また、継手部の先端部には、雌ねじ孔を有する端面が設けられ、手摺軸部の上端部には、軸心に沿って突出した雄ねじ部を有する端面が設けられ、端面同士が隙間をもって対向していることが好ましい。この場合、端面同士が当接しないため、ねじ込み量を増やす方向の調整代が確保される。
また、継手部の先端部には、端面間の隙間を囲む筒状部が設けられていることが好ましい。この場合、筒状部によって端面間の隙間が隠され、隙間への異物の侵入等が防止される。
本発明に係る鉄道車両は、上記車両用手摺構造を有することを特徴とする。
本発明に係る車両の製造方法は、室内の上部に略水平に配置されたベース軸部と、ベース軸部から突出した継手部と、継手部に取り付けられて上下に延在した手摺軸部と、を有する車両の製造方法であって、ベース軸部を軸心回りに回動可能となるように室内の上部に設ける工程と、手摺軸部の下端部側を最終的な取り付け位置よりも持ち上げた状態にすると共に、継手部の先端部と手摺軸部の上端部との位置が合うようにベース軸部を回動させる工程と、手摺軸部の上端部を継手部の先端部に軸心回りにねじ込むことによって継手部に手摺軸部を取り付ける工程と、を備えることを特徴とする。
このような製造方法によれば、手摺軸部の下端部側を最終的な取り付け位置よりも持ち上げた状態にすると共に、継手部の先端部と手摺軸部の上端部との位置が合うようにベース軸部を回動させることで、手摺軸部の軸心回りの回転を妨げるものがない位置で、手摺軸部の上端部を継手部の先端部にねじ込むことができる。また、このときのねじ込み量を変えることで、継手部に対する手摺軸部の取り付け位置を調整することができる。従って、継手部に対する手摺軸部の取り付け位置を容易に調整することができる。
ここで、ベース軸部を回動させて手摺軸部の下端部側を最終的な取り付け位置に移動させ、手摺軸部の下端部を固定部によって固定する工程を更に備えることが好ましい。この場合、手摺軸部の下端部の固定後には、継手部の先端部に対する手摺軸部の上端部のねじ込み量が一定に保たれる。従って、継手部に対する手摺軸部の取り付け位置を、調整後の状態に保つことができる。
また、固定部に対する手摺軸部の下端部の固定位置を調整部によって調整することが好ましい。この場合、継手部に対する手摺軸部の取り付け位置の調整と、固定部に対する手摺軸部の下端部の固定位置の調整と、を組み合わせることで、手摺軸部の長さの過不足に更に幅広く対応することができる。
また、手摺軸部として湾曲形状の軸を用い、座席から見て湾曲形状が前方に凸となるように手摺軸部を配置した状態で、手摺軸部の下端部を座席の座面よりも下方で固定部によって固定することが好ましい。この場合に製造される車両では、手摺軸部が車両の座席から見て前方側に凸となるように湾曲することで、例えば、座席の前方に起立した乗客が手摺軸部を掴み易い。また、手摺軸部の下端部が座席の座面よりも下方で固定されていることで、固定部が目立たない。一方、手摺軸部が湾曲し、かつ座席の座面よりも下方までの長さを有すると、手筋軸部の上端部をねじ込むときに、手摺軸部の下端部は広い範囲に振り回される。このため、手摺軸部の軸心回りの回転を妨げるものがない位置で、継手部の先端部に対する手摺軸部の上端部のねじ込み量を変えることができる、という上述した効果がより顕著となる。
また、雌ねじ孔を有する端面が先端部に設けられた継手部と、軸心に沿って突出した雄ねじ部を有する端面が上端部に設けられた手摺軸部とを用い、端面同士が隙間をもって対向するように、手摺軸部を継手部に取り付けることが好ましい。この場合に製造される車両では、端面同士が当接しないため、ねじ込み量を増やす方向の調整代が確保される。
また、端面間の隙間を囲む筒状部が先端部に設けられた継手部を用いることが好ましい。この場合に製造される車両では、筒状部によって端面間の隙間が隠され、隙間への異物の侵入等が防止される。
本発明に係る車両用手摺構造、鉄道車両及び車両の製造方法によれば、継手部に対する手摺軸部の取り付け位置を容易に調整することができる。
本発明に係る車両用手摺構造の一実施形態を示す正面図である。 図1の車両用手摺構造の側面図である。 図1中のIII−III線に沿う断面図である。 図1中のIV−IV線に沿う断面図である。 図2中の固定部の拡大図である。 図5中のVI−VI線に沿う断面図である。 ベース軸部を回転可能に設けた状態を示す図である。 手摺軸部の下端部側を持ち上げると共にベース軸部を回動させた状態を示す図である。 継手部の先端部に手摺軸部の上端部をねじ込んだ状態を示す図である。 手摺軸部を最終的な取り付け位置に移動させた状態を示す図である。
以下、本発明に係る車両用手摺構造の好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明に係る車両用手摺構造の一実施形態を示す正面図であり、図2は図1の車両用手摺構造の側面図である。図1及び図2に示される車両用手摺構造1は、鉄道車両19に用いられるものである。
鉄道車両19の側面をなす側構体19aの内面には、前後方向に沿って座席2が設けられ、座席2の上方には荷棚3が設けられている。座席2は、座面4aをなすクッション4と、クッション4を支持する支持部5とを有している。荷棚3は、荷受部6と、荷受部6を支持するように前後方向に並べて配置された複数のブラケット7とを有している。各ブラケット7は側構体19aの内面の上部から車体内側に突出している。各ブラケット7の先端部7aには、前後方向に貫通する軸受孔7bが形成されており、軸受孔7bには、後述するようにベース軸部8が挿通される。
車両用手摺構造1は、室内の上部に略水平に配置されたベース軸部8と、ベース軸部8から突出した継手部9と、継手部9に取り付けられて上下に延在した手摺軸部10とを有している。
ベース軸部8は、ステンレス等のパイプ材からなり、前後方向に沿って各ブラケット7の軸受孔7bに挿通されている。図3に示すように、各ブラケット7の先端部7aには下方から軸受孔7bに貫通するビス孔7cが形成され、ベース軸部8にはビス孔7cに連なる雌ねじ孔8aが形成されている。雌ねじ孔8aには、下方からビス孔7cに通されたビス20がねじ込まれており、これによりベース軸部8は各ブラケット7に締結されている。ビス20を取り外すと、ベース軸部8は,ブラケット7の先端部7aを軸受として回動可能となる。このように、ベース軸部8は軸心L1回りに回動可能に設けられている。
図4に示すように、継手部9は、ステンレス等からなる継手パイプ11を主要な構成部材としている。継手パイプ11は、溶接等によってベース軸部8に連結され、ベース軸部8の軸心L1に対して略直交する方向に突出している(図1参照)。継手パイプ11の内側には、ステンレス等からなる継手ブロック12が固定されている。継手ブロック12には、継手パイプ11の軸心L2に沿って雌ねじ孔12aが形成され、雌ねじ孔12aの両端部は継手ブロック12の両端面12b,12cで開口している。継手ブロック12の先端側の端面12bは、継手部9の先端面となっている。即ち、継手部9の先端部9aには、雌ねじ孔12aを有する端面12bが設けられている。継手パイプ11の先端11aは、継手ブロック12の端面12bよりも突出している。これにより、継手部9の先端部9aには、軸心L2に沿って突出した筒状部P1が設けられている。
手摺軸部10は、ステンレス等からなる湾曲形状の手摺パイプ13を主要な構成部材としている(図2参照)。手摺パイプ13の上端部13aの内側には、ステンレス等からなる取付ブロック14が固定されている。取付ブロック14の上端面14aには、手摺パイプ13の軸心L3に沿って突出した雄ねじ部14bが形成されている。取付ブロック14の上端面14aは、手摺軸部10の上端面となっている。即ち、手摺軸部10の上端部10aには、軸心L3に沿って突出した雄ねじ部14bを有する端面14aが設けられている。
手摺軸部10の上端部10aの雄ねじ部14bは、継手部9の先端部9aの雌ねじ孔12aに軸心L3回りにねじ込まれている。継手部9の先端面12bと手摺軸部10の上端面14aとは、隙間Sをもって対向している。隙間Sは、継手部9の先端部9aの筒状部P1によって囲まれている。このようにして、手摺軸部10が継手部9に取り付けられ、手摺軸部10の手摺パイプ13が上下に延在している。即ち、手摺パイプ13は、荷棚3から座席2に向かって延在している。
図2に示すように、湾曲形状の手摺パイプ13は、湾曲形状が車体内側に向かって凸となるように配置されている。これにより、手摺パイプ13は、座席2から見て前方側に凸となるように湾曲している。手摺パイプ13の下端部13bは、座席2側、すなわち車体外側に向かって曲がっており、座席2の座面4aよりも下方で固定部Fによって固定されている。手摺パイプ13が座席2から見て前方側に凸となるように湾曲することで、例えば、座席2の前方で起立した乗客が手摺軸部10を掴み易い。また、手摺パイプ13の下端部13bが座席2の座面4aよりも下方で固定されていることで、固定部Fが目立たない。
図5及び図6に示すように、手摺パイプ13の下端部13bには、車体外側に向かって突出する固定片15が設けられている。固定片15は、車体の前後方向で扁平なステンレス等の板材からなり、下端部13bに溶接等により連結されている。固定片15には、車体の前後方向に貫通するボルト孔15aが形成されている。一方、座席2の支持部5の車体内側部分には、下方に突出した固定片16が設けられている。固定片16は、車体の前後方向で扁平なステンレス等の板材からなり、溶接等によって支持部5に連結されている。固定片16には、車体の前後方向に貫通するボルト孔16aが形成されている。ボルト孔16aは、上下方向に長い長円状となっている。
手摺パイプ13の下端部13bに連結された固定片15と、座席2の支持部5に連結された固定片16とは、ボルト孔15aとボルト孔16aとの位置が合うように重ねられている。固定片15と固定片16とは、ボルト孔15a及びボルト孔16aに挿通されたボルト17をナット18にねじ込むことによって締結されている。このように、固定片16及びボルト17及びナット18は、手摺軸部10の下端部10bの固定片15を固定する固定部Fを構成している。ボルト孔16aは上下方向に長い長円状となっているため、固定片16に対する固定片15、ボルト17及びナット18の位置を上下方向にずらすことが可能となっている。即ち、ボルト孔16aのうち、ボルト17の雄ねじ部よりも上下に広がる部分は、固定部Fに対する手摺軸部10の下端部10bの固定位置を調整する調整部Aとなっている。
続いて、鉄道車両19の製造方法のうち、車両用手摺構造1に関する部分について説明する。以下の説明において、車体の組み立て、座席2の取り付け、及び荷棚3の取り付けは既に完了しているものとする。
まず、図7に示すように、継手部9が連結されたベース軸部8を、軸心L1回りに回動可能となるように室内の上部に設ける。詳しくは、ベース軸部8がブラケット7の軸受孔7bに通され、ベース軸部8とブラケット7とを締結するビス20は取り付けられていない状態とする。次に、図8に示すように、手摺軸部10の下端部10b側を最終的な取り付け位置よりも持ち上げた状態にすると共に、継手部9の先端部9aと手摺軸部10の上端部10aとの位置が合うようにベース軸部8を回動させる。次に、図9に示すように、手摺軸部10を軸心L3回りに回転させることで、手摺軸部10の上端部10aの雄ねじ部14bを継手部9の先端部9aの雌ねじ孔12aにねじ込むみ、継手部9に手摺軸部10を取り付ける。そして、継手部9の先端面12bと手摺軸部10の上端面14aとの間に隙間Sが残っている状態で、雌ねじ孔12aに対する雄ねじ部14bのねじ込みを止める。
このように、手摺軸部10の下端部10b側を最終的な取り付け位置よりも持ち上げた状態にすると共に、継手部9の先端部9aと手摺軸部10の上端部10aとの位置が合うようにベース軸部8を回動させることで、手摺軸部10の回転を妨げるものがない位置で、雄ねじ部14bを雌ねじ孔12aにねじ込むことができる。また、このときのねじ込み量を変えることで、継手部9に対する手摺軸部10の取り付け位置を調整することができる。従って、継手部9に対する手摺軸部10の取り付け位置を容易に調整することができる。
また、上述したように、手摺軸部10の手摺パイプ13は湾曲し、かつ座席2の座面4aよりも下方までの長さを有することから、雄ねじ部14bを雌ねじ孔12aにねじ込むときに、手摺軸部10の下端部10bは広い範囲に振り回される。このため、手摺軸部10を最終的な取り付け位置に配置したまま雄ねじ部14bを雌ねじ孔12aにねじ込むと、手摺軸部10の下端部10bが座席2等に当たり易い。従って、手摺軸部10の回転を妨げるものがない位置で、雌ねじ孔12aに対する雄ねじ部14bのねじ込み量を変えることができる、という上述した効果がより顕著となる。
また、継手部9の先端面12bと手摺軸部10の上端面14aとの間に隙間Sが残っている状態で、雌ねじ孔12aに対する雄ねじ部14bのねじ込みを止めることで、先端面12bと上端面14aとが隙間Sを持って対向するように、手摺軸部10が継手部9に取り付けられる。これにより、雌ねじ孔12aに対する雄ねじ部14bのねじ込み量を増やす方向の調整代が確保される。更に、継手部9の先端部9aには、隙間Sを囲む筒状部P1が設けられているため、筒状部P1によって隙間Sが隠され、隙間Sへの異物の侵入等が防止される。
次に、図10に示すように、ベース軸部8を回動させて手摺軸部10の下端部10b側を最終的な取り付け位置に移動させる。詳しくは、手摺軸部10の下端部10bの固定片15と、座席2の支持部5の固定片16とを重ね、ボルト孔15aとボルト孔16aとの位置を合わせる。次に、ボルト孔15a及びボルト孔16aに挿通したボルト17をナット18にねじ込むことによって、固定片15と固定片16とを締結する。すなわち、手摺軸部10の下端部10bを固定部Fによって固定する。このとき、固定部Fに対する手摺軸部10の下端部10bの固定位置が調整部Aによって調整される。このため、継手部9に対する手摺軸部10の取り付け位置の調整と、固定部Fに対する手摺軸部10の下端部10bの固定位置の調整と、の組み合わせにより、手摺軸部10の長さの過不足に更に幅広く対応することができる。
手摺軸部10の下端部10bを固定部Fによって固定した後には、雌ねじ孔12aに対する雄ねじ部14bのねじ込み量が一定に保たれる。従って、継手部9に対する手摺軸部10の取り付け位置を、調整後の状態に保つことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。例えば、ベース軸部8を回動可能に設けるのに代えて、継手部9をベース軸部8に対して回動可能に設けてもよい。また、上述した車両用手摺構造を鉄道車両以外の車両に応用してもよい。
1…車両用手摺構造、2…座席、4a…座面、8…ベース軸部、9…継手部、9a…先端部、10…手摺軸部、10a…上端部、10b…下端部、12a…雌ねじ孔、12b…端面、14a…端面、14b…雄ねじ部、19…鉄道車両、A…調整部、F…固定部、L1…軸心、L3…軸心、P1…筒状部、S…隙間。

Claims (13)

  1. 車両の室内の上部に略水平に配置されたベース軸部と、前記ベース軸部から突出した継手部と、前記継手部に取り付けられて上下に延在した手摺軸部と、を備える車両用手摺構造であって、
    前記ベース軸部は軸心回りに回動可能に設けられ、
    前記手摺軸部は、前記継手部の先端部に軸心回りにねじ込み可能な上端部を有することを特徴とする車両用手摺構造。
  2. 記手摺軸部の下端部を固定する固定部を更に備えていることを特徴とする請求項1記載の車両用手摺構造。
  3. 前記固定部に対する前記手摺軸部の下端部の固定位置を調整する調整部を更に備えていることを特徴とする請求項2記載の車両用手摺構造。
  4. 前記手摺軸部は、前記車両の座席から見て前方側に凸となるように湾曲しており、
    前記手摺軸部の下端部は、前記座席の座面よりも下方で前記固定部によって固定されていることを特徴とする請求項2又は3記載の車両用手摺構造。
  5. 前記継手部の先端部には、雌ねじ孔を有する端面が設けられ、前記手摺軸部の上端部には、軸心に沿って突出した雄ねじ部を有する端面が設けられ、前記端面同士が隙間をもって対向していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の車両用手摺構造。
  6. 前記継手部の先端部には、前記端面間の隙間を囲む筒状部が設けられていることを特徴とする請求項5記載の車両用手摺構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項記載の車両用手摺構造を有することを特徴とする鉄道車両。
  8. 室内の上部に略水平に配置されたベース軸部と、前記ベース軸部から突出した継手部と、前記継手部に取り付けられて上下に延在した手摺軸部と、を有する車両の製造方法であって、
    前記ベース軸部を軸心回りに回動可能となるように前記室内の上部に設ける工程と、
    前記手摺軸部の下端部側を最終的な取り付け位置よりも持ち上げた状態にすると共に、前記継手部の先端部と前記手摺軸部の上端部との位置が合うように前記ベース軸部を回動させる工程と、
    前記手摺軸部の上端部を前記継手部の先端部に軸心回りにねじ込むことによって前記継手部に前記手摺軸部を取り付ける工程と、を備えることを特徴とする車両の製造方法。
  9. 前記ベース軸部を回動させて前記手摺軸部の下端部側を前記最終的な取り付け位置に移動させ、前記手摺軸部の下端部を固定部によって固定する工程を更に備えることを特徴とする請求項8記載の車両の製造方法。
  10. 前記固定部に対する前記手摺軸部の下端部の固定位置を調整部によって調整することを特徴とする請求項9記載の車両の製造方法。
  11. 前記手摺軸部として湾曲形状の軸を用い、座席から見て前記湾曲形状が前方に凸となるように前記手摺軸部を配置した状態で、前記手摺軸部の下端部を前記座席の座面よりも下方で前記固定部によって固定することを特徴とする請求項9又は10記載の車両の製造方法。
  12. 雌ねじ孔を有する端面が前記先端部に設けられた前記継手部と、軸心に沿って突出した雄ねじ部を有する端面が前記上端部に設けられた前記手摺軸部とを用い、前記端面同士が隙間をもって対向するように、前記手摺軸部を前記継手部に取り付けることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項記載の車両の製造方法。
  13. 前記端面間の隙間を囲む筒状部が前記先端部に設けられた前記継手部を用いることを特徴とする請求項12記載の車両の製造方法。
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