JP5869365B2 - 太陽熱利用給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、太陽熱利用給湯システムに関する。
従来、省エネルギー化の観点から、太陽熱を利用して給湯を行う太陽熱利用給湯システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の太陽熱利用給湯システムは、図4に示すように、太陽熱を利用して熱媒を加熱する太陽熱集熱器501と、貯湯槽503と、貯湯槽503内に配されかつ太陽熱集熱器501で加熱された熱媒と貯湯槽503内の水との間で熱交換させる熱交換器505と、太陽熱集熱器501内の熱媒を熱交換器505に送る熱媒送り配管507と、熱媒戻し配管509の途中に設けられかつ太陽熱集熱器501と熱交換器505との間で熱媒を循環させる循環ポンプ511と、熱媒戻し配管509における貯湯槽503と循環ポンプ511との間に設けられかつ熱媒の膨張・収縮を吸収する膨張タンク(シスターン)513と、循環ポンプ511を制御する制御装置515と、を備えている。
貯湯槽503は、上水道の水を給水する給水管517と接続された給水口を下部に有し、湯水を出湯する出湯管519と接続された出湯口を上部に有している。貯湯槽503は、耐食性に優れた金属(例えば、ステンレス)製の密閉タンクであり、外周部に断熱材を有している。貯湯槽503は、出湯口を有する上部に高温の湯水を集まり易くするために設置幅よりも高さが大きい縦置き型とされ、堅牢な脚部に支持されている。
また、貯湯槽503に水を給水する給水管517には、減圧弁525及び排水弁527が配設されている。減圧弁525は、貯湯槽503内の圧力を一定に維持するため、貯湯槽503への給水圧を調整する弁である。
出湯管519には、温度調節弁533を介して、貯湯槽503から出湯される湯水を必要に応じて加熱する給湯器(補助加熱機)531が接続される。温度調節弁533には、減圧弁525の下流における給水管517から分岐された混合用給水管529が接続され、予め貯湯槽503の温水と給水管517から供給される冷水とを混合して給湯器531に入水する。温度調節弁533と給湯器531との間には、減圧弁525の上流における給水管517から分岐された直接給水用管535と接続された切換弁537が配設される。この切換弁537を使用することで、給湯器531への入水が出湯管519から行われる場合と、給水管517から直接行われる場合とに切り換えることができる。
制御装置515は、貯湯槽503内に設けられて貯湯槽503内の水の温度を検出する水温度センサ521と、太陽熱集熱器501の近傍に配設されて熱媒の温度を検出する熱媒温度センサ523とに接続されている。そして、制御装置515は、水温度センサ521で検出された水の温度と、熱媒温度センサ523で検出された熱媒の温度との差温に基づいて、循環ポンプ511の作動、停止を制御する。
特開平10−89776号公報
しかしながら、上述の如き従来の太陽熱利用給湯システムにおいては、貯湯槽503が縦置き型とされるため、貯湯槽503を支持する脚部を堅牢にする必要がある。そこで、コンクリート基礎上に貯湯槽503を施行しなければならず、施行工事が容易でなく、施行期間の短縮が難しいという問題があった。
また、従来の太陽熱利用給湯システムにおいては、密閉タンクである貯湯槽503への負荷を減らすため、貯湯槽503への給水圧を調整する減圧弁525や、熱媒の膨張・収縮を吸収する膨張タンク513等の高価な部品が必要となり、コストアップの原因となっていた。
また、熱交換器505は密閉タンクである貯湯槽503内に配置されるため、使用できる熱交換器形式に制約があり、プレート式熱交換器や多管式熱交換器などの熱交換性能の高い熱交換器を用いることが困難であった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、熱交換性能を向上させながら部品コストを削減すると共に施行工事の容易な太陽熱利用給湯システムを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 太陽熱を利用して熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、前記太陽熱集熱器で加熱された熱媒を貯留する大気開放型の貯熱槽と、前記太陽熱集熱器内の熱媒を前記貯熱槽に送る熱媒送り配管と、前記貯熱槽内の熱媒を前記太陽熱集熱器に戻す熱媒戻し配管と、前記熱媒戻し配管の途中に設けられ、前記貯熱槽内の熱媒の循環経路を切り換える第1の電動三方切換弁と、入口端が前記第1の電動三方切換弁に接続されると共に出口端が前記熱媒送り配管に接続された高温側配管と、入口端が給水管に接続されると共に出口端が出湯管に接続された低温側配管とを有して前記貯熱槽内に配され、前記高温側配管内の熱媒と前記低温側配管内の水との間で熱交換させる熱交換器と、前記熱媒戻し配管における前記第1の電動三方切換弁より上流に設けられ、前記貯熱槽内の熱媒を前記太陽熱集熱器又は前記高温側配管との間で循環させる循環ポンプと、前記第1の電動三方切換弁を制御する第1制御部と前記循環ポンプを制御する第2制御部とを有し、前記熱交換器による熱交換運転及び前記太陽熱集熱器による集熱運転を制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする太陽熱利用給湯システム。
上記(1)の構成の太陽熱利用給湯システムによれば、太陽熱集熱器で加熱された熱媒が大気開放型の貯熱槽に貯留されるので、熱媒の膨張・収縮を吸収する膨張タンクを貯熱槽と循環ポンプとの間に設ける必要がない。また、給水管から供給された水は、熱交換器の低温側配管を経て出湯管から出湯される。熱交換器の低温側配管は、従来の貯湯槽に比べて耐圧性が高いので、熱交換器への給水圧を調整する減圧弁を給水管に設ける必要がない。また、第1の電動三方切換弁を切り換えることにより、一つの循環ポンプだけで貯熱槽内の熱媒を太陽熱集熱器又は熱交換器へ循環させることができ、高価な循環ポンプを複数設ける必要がない。
また、熱交換器は、従来の貯湯槽のような密閉タンクではない大気開放型の貯熱槽内に配されるので、使用できる熱交換器形式に制約がなく、プレート式熱交換器や多管式熱交換器などの熱交換性能の高い熱交換器を用いることができる。更に、熱交換器自体が、加熱された熱媒により常時高温環境の貯熱槽内に配置されるので、給水管から給水される低温の水との間の熱交換率が向上する。
また、熱媒が貯留される貯熱槽は、従来の湯水が充填される貯湯槽のように出湯口を有する上部に高温の湯水を集まり易くするために縦置き型とする必要がないので、貯熱槽を設置幅よりも高さが小さい横置き型とすることができる。また、貯熱槽は、耐圧性を要しないので、貯熱槽自体の構造を簡略化したり、合成樹脂で形成して軽量化したりすることもできる。そこで、貯熱槽の脚部を簡素化し、コンクリート基礎を廃止して簡易基礎にすることで施行工事を容易とすることができる。
(2) 上記(1)の構成の太陽熱利用給湯システムであって、前記熱媒送り配管が前記貯熱槽の上部に接続され、前記熱媒戻し配管が前記貯熱槽の下部に接続されることを特徴とする太陽熱利用給湯システム。
上記(2)の構成の太陽熱利用給湯システムによれば、貯熱槽の下部に集まる上部より低温の熱媒が、熱媒戻し配管により太陽熱集熱器に戻されることで、太陽熱集熱器は熱媒を効率よく加熱することができる。
(3) 上記(1)の構成の太陽熱利用給湯システムであって、前記熱媒送り配管が前記貯熱槽の下部に接続され、前記熱媒戻し配管が前記貯熱槽の上部に接続されることを特徴とする太陽熱利用給湯システム。
上記(3)の構成の太陽熱利用給湯システムによれば、貯熱槽の上部に集まる下部より高温の熱媒が、第1の電動三方切換弁を介して熱交換器の高温側配管に供給されることで、熱交換器は熱媒の熱を低温側配管内の水へ効率よく熱交換することができる。
(4) 太陽熱を利用して熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、前記太陽熱集熱器で加熱された熱媒を貯留する大気開放型の貯熱槽と、前記太陽熱集熱器内の熱媒を前記貯熱槽の上部に送る熱媒送り配管と、前記貯熱槽内の下部の熱媒を前記太陽熱集熱器に戻す熱媒戻し配管と、前記熱媒戻し配管の途中に設けられ、前記貯熱槽の熱媒の循環経路を切り換える第2の電動三方切換弁と、前記熱媒戻し配管における前記第2の電動三方切換弁より上流に設けられ、前記貯熱槽の熱媒の循環経路を切り換える第3の電動三方切換弁と、前記熱媒送り配管の途中に設けられ、前記貯熱槽の熱媒の循環経路を切り換える第4の電動三方切換弁と、入口端が前記第2の電動三方切換弁に接続されると共に出口端が前記第3の電動三方切換弁に接続された高温側配管と、入口端が給水管に接続されると共に出口端が出湯管に接続された低温側配管とを有し、高温側配管内の熱媒と低温側配管内の水との間で熱交換させる熱交換器と、前記熱媒戻し配管における前記第2の電動三方切換弁と前記第3の電動三方切換弁との間に設けられ、前記貯熱槽の熱媒を前記太陽熱集熱器又は前記高温側配管との間で循環させる循環ポンプと、入口端が前記第4の電動三方切換弁に接続されると共に出口端が前記熱媒戻し配管における前記循環ポンプと前記第3の電動三方切換弁との間に接続されるバイパス配管と、前記第2乃至第4の電動三方切換弁を制御する第3制御部と前記循環ポンプを制御する第2制御部とを有し、前記熱交換器による熱交換運転及び前記太陽熱集熱器による集熱運転を制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする太陽熱利用給湯システム。
上記(4)の構成の太陽熱利用給湯システムによれば、太陽熱集熱器で加熱された熱媒が大気開放型の貯熱槽に貯留されるので、熱媒の膨張・収縮を吸収する膨張タンクを貯熱槽と循環ポンプとの間に設ける必要がない。また、給水管から供給された水は、熱交換器の低温側配管を経て出湯管から出湯される。熱交換器の低温側配管は、従来の貯湯槽に比べて耐圧性が高いので、熱交換器への給水圧を調整する減圧弁を給水管に設ける必要がない。また、第2乃至第4の電動三方切換弁を切り換えることにより、一つの循環ポンプだけで貯熱槽内の熱媒を太陽熱集熱器又は熱交換器へ循環させることができ、高価な循環ポンプを複数設ける必要がない。
また、熱交換器は、従来の貯湯槽のような密閉タンクではない大気開放型の貯熱槽内に配されるので、使用できる熱交換器形式に制約がなく、プレート式熱交換器や多管式熱交換器などの熱交換性能の高い熱交換器を用いることができる。更に、熱交換器自体が、加熱された熱媒により常時高温環境の貯熱槽内に配置されるので、給水管から給水される低温の水との間の熱交換率が向上する。
また、熱媒が貯留される貯熱槽は、従来の湯水が充填される貯湯槽のように出湯口を有する上部に高温の湯水を集まり易くするために縦置き型とする必要がないので、貯熱槽を設置幅よりも高さが小さい横置き型とすることができる。また、貯熱槽は、耐圧性を要しないので、貯熱槽自体の構造を簡略化したり、合成樹脂で形成して軽量化したりすることもできる。そこで、貯熱槽の脚部を簡素化し、コンクリート基礎を廃止して簡易基礎にすることで施行工事を容易とすることができる。
また、貯熱槽内の熱媒を太陽熱集熱器に循環させる際には、第2乃至第4の電動三方切換弁を切り換えることにより、貯熱槽の下部に集まる上部より低温の熱媒を熱媒戻し配管により太陽熱集熱器に戻すことができるので、太陽熱集熱器は熱媒を効率よく加熱することができる。一方、貯熱槽内の熱媒を熱交換器に循環させる際には、第2乃至第4の電動三方切換弁を切り換えることにより、貯熱槽の上部に集まる下部より高温の熱媒がバイパス配管を介して熱交換器の高温側配管に供給されるので、熱交換器は熱媒の熱を低温側配管内の水へ効率よく熱交換することができる。従って、太陽熱集熱器の加熱効率向上と熱交換器の熱交換効率向上を両立させながら、貯熱槽の熱媒をそれぞれ太陽熱集熱器又は熱交換器へ循環させることができる。
(5) 上記(1)〜(4)何れか1つの構成の太陽熱利用給湯システムであって、前記制御装置における第2制御部は、前記貯熱槽に設けられて前記貯熱槽内の熱媒の温度を検出する第1センサと、前記太陽熱集熱器に配設されて熱媒の温度を検出する第2センサとに接続され、前記第1センサで検出された熱媒の温度と、前記第2センサで検出された熱媒の温度との差温に基づいて、前記循環ポンプの作動、停止を制御することを特徴とする太陽熱利用給湯システム。
上記(5)の構成の太陽熱利用給湯システムによれば、第1センサで検出された貯熱槽内の熱媒の温度と、第2センサで検出された太陽熱集熱器近傍の熱媒の温度との差温が所定の開始温度以上であるときに集熱運転を開始すれば、エネルギー的に不経済な集熱運転を避けることができると共に、冬季などで屋外に設置される太陽熱集熱器近傍の熱媒の温度が貯湯槽内の熱媒の温度よりも低い場合の集熱運転による貯湯槽内の熱媒の温度低下を防止することができる。
(6) 上記(1)〜(4)何れか1つの構成の太陽熱利用給湯システムであって、前記出湯管には、前記低温側配管の出口端から出湯される湯水を必要に応じて加熱する補助加熱機が温度調節装置を介して接続されており、前記温度調節装置には、前記給水管から分岐された混合用給水管が接続され、予め前記低温側配管の出口端から出湯される温水と前記混合用給水管から供給される水とが混合して前記補助過熱機に入水されることを特徴とする太陽熱利用給湯システム。
上記(6)の構成の太陽熱利用給湯システムによれば、熱交換器から出湯される温水と混合用給水管から供給される水とが、温度調節装置によって所定の温度とされてから補助過熱機に入水されるので、補助過熱機は熱交換器から出湯される温水や混合用給水管から供給される水の温度変化に関わらず、使用者が設定した温度の温水を安定的に給湯することができる。
本発明に係る太陽熱利用給湯システムによれば、熱交換性能を向上させながら部品コストを削減すると共に施行工事の容易な太陽熱利用給湯システムを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1実施形態に係る太陽熱利用給湯システムの概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係る太陽熱利用給湯システムの概略構成図である。 本発明の第3実施形態に係る太陽熱利用給湯システムの概略構成図である。 従来の太陽熱利用給湯システムの概略構成図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、本第1実施形態に係る太陽熱利用給湯システム1は、熱媒Lを強制循環させて熱交換する強制循環式として構成され、太陽熱集熱器2と、大気開放型の貯熱槽3と、熱媒送り配管4と、熱媒戻し配管5と、第1の電動三方切換弁71と、熱交換器6と、循環ポンプ7と、制御装置8と、給湯器(補助加熱機)10と、温度調節弁(温度調節装置)9と、を備える。
太陽熱集熱器2は、例えば矩形板状で、縦(屋根流れ方向)2m、横(棟木に沿う方向)1m、厚さ60mmの2平方メートル程度の集熱器面積を有して形成される。太陽熱集熱器2は、その内部に熱媒Lを循環させる内部流路を有しており、太陽熱を利用して熱媒Lを加熱する。一般に、この内部流路が長手側となる向きで屋根面に設置され、複数のものが横並びに連結して使用される。本実施形態では、三台の太陽熱集熱器2が連結して併設されており、太陽熱を利用して熱媒Lを加熱する。
貯熱槽3は、軒下等のスペースに設置され、太陽熱集熱器2で加熱された熱媒Lを貯留する横置き型のタンクであり、200リットル程度の貯液容量を有する。
本実施形態の貯熱槽3は、上部開口を備える直方体状の槽本体31と、槽本体31の上部開口を覆う蓋体32とを有し、断熱材を一体成形した合成樹脂で形成されている。
蓋体32は、熱媒Lが槽本体31から流出したり、雨水が槽本体31内に流入したりすることがないように槽本体31の上部開口を覆っているが、図示しない空気穴により槽本体31内を大気開放している。
槽本体31の内部に熱交換器6が設置された貯熱槽3は、太陽熱を利用して太陽熱集熱器2で加熱された熱媒Lを貯留するとともに、給水管11から供給されて熱交換器6を通る水を加熱して出湯管13から湯として出湯する。
槽本体31には、貯熱槽3の上部において熱媒送り配管4に接続される上部口(入口)33と、貯熱槽3の下部において熱媒戻し配管5に接続される下部口(出口)35とが設けられ、太陽熱集熱器2の図示しない内部流路に連通している。また、槽本体31の下部には、槽本体31内から熱媒Lを抜く際に開かれる排水口(図示せず)が設けられている。槽本体31に貯留された熱媒Lは、太陽熱集熱器2との間を循環することで加熱され、高温となる。
熱媒送り配管4は、一端が下流側の太陽熱集熱器2の排水側となる出入口管21に接続され、他端が槽本体31の上部口33に接続される。熱媒戻し配管5は、一端が槽本体31の下部口35に接続され、他端が上流側の太陽熱集熱器2の注水側となる出入口管23に接続される。
第1の電動三方切換弁71は、熱媒戻し配管5の途中に設けられ、貯熱槽3内の熱媒Lの循環経路を太陽熱集熱器2又は熱交換器6へ切り換える。具体的には、第1の電動三方切換弁71は、弁体が熱媒戻し配管5から高温側配管61への通路を塞ぎ、貯熱槽3から太陽熱集熱器2への通路を開く状態と、弁体が貯熱槽3から太陽熱集熱器2への通路を塞ぎ、熱媒戻し配管5から高温側配管61への通路を開く状態と、に切り換わる。
本第1実施形態に係る熱交換器6は、入口端が第1の電動三方切換弁71に接続されると共に出口端が熱媒送り配管4に接続された高温側配管61と、入口端が給水管11に接続されると共に出口端が出湯管13に接続された低温側配管62とを有し、高温側配管61内の熱媒Lと低温側配管62内の水との間で熱交換させるプレート式熱交換器であり、保温材で覆われている。本発明はこれに限定されるものではない。例えば、多管式熱交換器などの熱交換性能の高い種々の熱交換器を用いることができる。
高温側配管61は、入口端が槽本体31を貫通して第1の電動三方切換弁71に接続されると共に出口端が槽本体31を貫通して熱媒送り配管4に接続されており、第1の電動三方切換弁71を切り換えることにより、貯熱槽3内の高温となった熱媒Lが循環される。
低温側配管62は、入口端が給水管11に接続されると共に出口端が出湯管13に接続されており、給水管11から供給された水を高温側配管61内を循環する高温の熱媒Lとの間で熱交換させ、温めた水を出湯管13から湯として出湯する。
循環ポンプ7は、熱媒戻し配管5における第1の電動三方切換弁71より上流に設けられ、槽本体31から熱媒Lを加圧搬送することにより、貯熱槽3内の熱媒Lを太陽熱集熱器2又は高温側配管61との間で循環させる。
本実施形態において、熱媒Lには、安全性の面からプロピレングリコールを主とした不凍液が使用される。尚、循環ポンプ7を常時又は所定間隔で駆動し、熱媒Lを常に循環させて凍結を防止できる場合には、熱媒Lに水を使用することもできる。
制御装置8は、第1の電動三方切換弁71を制御する第1制御部81と循環ポンプ7を制御する第2制御部82とを有し、熱交換器6による熱交換運転及び太陽熱集熱器2による集熱運転を制御する。
第1制御部81は、低温側配管62の入口端に接続された貯熱槽3近傍における給水管11に設けられて水の流量を検出するフロースイッチ20と、第1の電動三方切換弁71に接続される。そして、第1制御部81は、フロースイッチ20で検出された水の流量に基づいて、第1の電動三方切換弁71の弁切換を制御する。なお、フロースイッチ20は、給水管11内の水の流れを検出可能であれば、種々の流量計を使用することができる。
第2制御部82は、貯熱槽3に設けられて貯熱槽3内の熱媒Lの温度を検出する第1センサ51と、太陽熱集熱器2に配設されて熱媒Lの温度を検出する第2センサ53とに接続される。そして、第2制御部82は、第1センサ51で検出された熱媒Lの温度と、第2センサ53で検出された熱媒Lの温度との差温に基づいて、循環ポンプ7の作動、停止を制御する。
なお、第1センサ51及び第2センサ53は、それぞれ貯熱槽3内及び太陽熱集熱器2内における熱媒Lの温度を検出可能であれば、貯熱槽3内及び太陽熱集熱器2内に設けられても、貯熱槽3近傍の熱媒戻し配管5及び太陽熱集熱器2近傍の熱媒送り配管4に設けられてもよい。
本実施形態の出湯管13には、熱交換器6における低温側配管62の出口端から出湯される湯水を必要に応じて加熱する給湯器10が温度調節弁9を介して接続されている。温度調節弁9には、給水管11から分岐された混合用給水管41が接続され、予め熱交換器6から出湯される温水と混合用給水管41から供給される水とが所定の温度(例えば、30℃)となるように混合して給湯器10に入水される。尚、温度調節弁9に代えて、温度調節装置であるミキシングユニットを用いることもできる。
温度調節弁9と給湯器10との間には、給水管11から分岐された直接給水用管45と接続された切換弁43が配設される。この切換弁43を使用することで、給湯器10への入水が温度調節弁9から行われる場合と、給水管11から直接行われる場合とに切り換えることができる。
給湯器10は、給湯運転が行われる場合に、必要に応じて給湯用ガスバーナが点火されて加熱され、出湯管13に接続された温度調節弁9から流入した湯水が熱交換されることにより、給湯管47からカランやシャワーヘッド等の図示しない出湯端末に所定の給湯設定温度を有する給湯水が供給される。
次に、上記構成を有する第1実施形態に係る太陽熱利用給湯システム1の作用を説明する。
本第1実施形態の太陽熱利用給湯システム1において、制御装置8の第1制御部81は、フロースイッチ20で検出された給水管11内の水の流量がゼロである場合は、第1の電動三方切換弁71の弁体を切り換えて熱媒戻し配管5から高温側配管61への通路を塞ぎ、貯熱槽3から太陽熱集熱器2への通路を開く。そこで、循環ポンプ7が駆動されると、貯熱槽3内の熱媒Lが熱媒戻し配管5を介して太陽熱集熱器2に戻され、太陽熱集熱器2と貯熱槽3との間で循環される。
太陽熱集熱器2に日射が当たると、太陽熱集熱器2内の熱媒Lが加熱される。
制御装置8の第2制御部82は、第2センサ53で検出された太陽熱集熱器2内の熱媒Lの温度と、第1センサ51で検出された貯熱槽3内の熱媒Lの温度との温度差が、所定の開始温度以上である場合、集熱運転プログラムを起動し、図示しない太陽電池等の電源により循環ポンプ7を作動して、集熱運転を開始する。
そこで、太陽熱利用給湯システム1は、エネルギー的に不経済な集熱運転を避けることができると共に、冬季などで屋外に設置される太陽熱集熱器2近傍の熱媒Lの温度が貯熱槽3内の熱媒Lの温度よりも低い場合の集熱運転による貯熱槽3内の熱媒Lの温度低下を防止することができる。
集熱運転が開始されると、循環ポンプ7は回転し、熱媒Lを強制的に熱媒戻し配管5、太陽熱集熱器2、熱媒送り配管4、貯熱槽3、循環ポンプ7へと循環させる。その結果、貯熱槽3に貯留された熱媒Lが加熱される。
この際、本第1実施形態の太陽熱利用給湯システム1は、熱媒送り配管4が貯熱槽3の上部に設けた上部口33に接続され、熱媒戻し配管5が貯熱槽3の下部に設けた下部口35に接続される。そこで、貯熱槽3の下部に集まる上部より低温の熱媒Lが、熱媒戻し配管5により太陽熱集熱器2に戻されることで、太陽熱集熱器2は熱媒Lを効率よく加熱することができる。
そして、太陽熱集熱器2内の熱媒Lと貯熱槽3内の熱媒Lとの温度差が、所定の開始温度未満となると、第2制御部82は循環ポンプ7を停止して、集熱運転を終了する。
給湯器10への入水が出湯管13から行われるように切換弁43が切り換えられ、太陽熱利用給湯システム1の給湯運転が行われた状態で、給湯器10の下流にある出湯端末が開栓されると、給水管11から給水された水が熱交換器6の低温側配管62を経て出湯管13から温度調節弁9に流入されて給湯器10に供給される。この時、フロースイッチ20が給水管11内の水の流量変化(流入)を検出する。
制御装置8の第1制御部81は、フロースイッチ20で検出された水の流入に基づいて、第1の電動三方切換弁71の弁体を切り換えて貯熱槽3から太陽熱集熱器2への通路を塞ぎ、熱媒戻し配管5から高温側配管61への通路を開く。この際、集熱運転によって貯熱槽3内の熱媒Lが高温となり、太陽熱集熱器2内の熱媒Lとの温度差が所定の開始温度未満となった為に循環ポンプ7が停止している場合には、制御装置8の第2制御部82が循環ポンプ7を作動する。
そこで、貯熱槽3内の高温となった熱媒Lが、熱交換器6の高温側配管61へ循環される。
給水管11から熱交換器6の低温側配管62に供給された水は、高温側配管61に供給される高温となった熱媒Lとの間で熱交換され、温められた湯水が出湯管13に出湯する。
温度調節弁9に流入した湯水は、熱交換器6から出湯される温水と混合用給水管41から供給される水とを所定の温度(例えば、30℃)に混合して給湯器10に供給される。給湯器10は、必要に応じて温度調節弁9から供給された湯水を所定の給湯設定温度に加熱して給湯管47から出湯端末に供給する。
本第1実施形態の太陽熱利用給湯システム1によれば、熱交換器6から出湯される温水と混合用給水管41から供給される水とが、温度調節弁9によって所定の温度とされてから給湯器10に入水されるので、給湯器10は熱交換器6から出湯される温水や混合用給水管41から供給される水の温度変化に関わらず、使用者が設定した温度の温水を安定的に給湯することができる。
従って、上述した太陽熱利用給湯システム1においては、太陽熱集熱器2で加熱された熱媒Lが大気開放型の貯熱槽3に貯留されるので、熱媒Lの膨張・収縮を吸収する膨張タンクを貯熱槽3と循環ポンプ7との間に設ける必要がない。
また、給水管11から供給された水は、熱交換器6の低温側配管62を経て出湯管13から出湯される。熱交換器6の低温側配管62は、従来の貯湯槽503(図4参照)に比べて耐圧性が高いので、熱交換器6への給水圧を調整する減圧弁を給水管11に設ける必要がない。
また、第1の電動三方切換弁71を切り換えることにより、一つの循環ポンプ7だけで貯熱槽3内の熱媒Lを太陽熱集熱器2又は熱交換器6へ循環させることができ、高価な循環ポンプ7を複数設ける必要がない。
また、熱交換器6は、従来の貯湯槽503(図4参照)のような密閉タンクではない大気開放型の貯熱槽3内に配されるので、使用できる熱交換器形式に制約がなく、プレート式熱交換器や多管式熱交換器などの熱交換性能の高い熱交換器を用いることができる。更に、熱交換器6自体が、加熱された熱媒Lにより常時高温環境の貯熱槽3内に配置されるので、給水管11から給水される低温の水との間の熱交換率が向上する。
更に、熱媒Lが貯留される貯熱槽3は、従来の湯水が充填される貯湯槽503のように出湯口を有する上部に高温の湯水を集まり易くするために縦置き型とする必要がないので、貯熱槽3を設置幅よりも高さが小さい横置き型とすることができる。
また、貯熱槽3は、耐圧性を要しないので、貯熱槽3自体の構造を簡略化したり、本実施形態の如く合成樹脂で形成して軽量化したりすることもできる。
更に、太陽熱利用給湯システム1は、貯熱槽3を設置幅よりも高さが小さい横置き型の直方体状とすることで、貯熱槽3が転倒し難くなるので、貯熱槽3の脚部を簡素化し、従来のようなコンクリート基礎を廃止して簡易基礎にすることで施行工事を容易とすることができる。
また、貯熱槽3を横置き型とすることで高さが低くなり、意匠性を向上させて家のデザイン性を阻害しないようにできる。
従って、上述した本第1実施形態に係る太陽熱利用給湯システム1によれば、熱交換性能を向上させながら減圧弁や膨張タンクを不要として部品コストを削減すると共に、貯熱槽3の脚部を簡素化して簡易基礎とすることで、施行工事を容易として施行期間を短縮すること、大幅なコストダウンが可能となる。
図2は、本発明の第2実施形態に係る太陽熱利用給湯システム101の概略構成図である。なお、上記第1実施形態に係る太陽熱利用給湯システム1と同様の構成部材については、同符号を付して詳細な説明を省略する。
図2に示すように、本第2実施形態に係る太陽熱利用給湯システム101は、太陽熱集熱器2と、大気開放型の貯熱槽3と、熱媒送り配管4と、熱媒戻し配管5と、第1の電動三方切換弁71と、熱交換器6と、循環ポンプ7と、制御装置8と、給湯器(補助加熱機)10と、温度調節弁(温度調節装置)9と、を備える。
そして、本第2実施形態に係る太陽熱利用給湯システム101は、熱媒送り配管4が貯熱槽3の下部に設けた下部口(入口)35に接続され、熱媒戻し配管5が貯熱槽3の上部に設けた上部口(出口)33に接続されると共に、高温側配管61の入口端が第1の電動三方切換弁71に接続され、出口端が熱媒送り配管4に接続された以外は、上記第1実施形態に係る太陽熱利用給湯システム1と同様の構成である。
本第2実施形態に係る太陽熱利用給湯システム101によれば、貯熱槽3の上部に集まる下部より高温の熱媒Lが、第1の電動三方切換弁71を介して熱交換器6の高温側配管61に供給されることで、熱交換器6は熱媒Lの熱を低温側配管62内の水へ効率よく熱交換することができる。なお、その他の作用効果は、上記第1実施形態に係る太陽熱利用給湯システム1と同様である。
図3は、本発明の第3実施形態に係る太陽熱利用給湯システム201の概略構成図である。なお、上記第1実施形態に係る太陽熱利用給湯システム1と同様の構成部材については、同符号を付して詳細な説明を省略する。
図3に示すように、本第3実施形態に係る太陽熱利用給湯システム201は、太陽熱集熱器2と、大気開放型の貯熱槽3と、熱媒送り配管4と、熱媒戻し配管5と、第2の電動三方切換弁72と、第3の電動三方切換弁73と、第4の電動三方切換弁74と、熱交換器6と、循環ポンプ7と、バイパス配管75と、制御装置8aと、給湯器(補助加熱機)10と、温度調節弁(温度調節装置)9と、を備える。
第2の電動三方切換弁72は、熱媒戻し配管5の途中に設けられ、貯熱槽3内の熱媒Lの循環経路を太陽熱集熱器2又は熱交換器6へ切り換える。具体的には、第2の電動三方切換弁72は、弁体が熱媒戻し配管5から高温側配管61への通路を塞ぎ、貯熱槽3の下部口(出入口)35から太陽熱集熱器2への通路を開く状態と、弁体が貯熱槽3の下部口35から太陽熱集熱器2への通路を塞ぎ、熱媒戻し配管5から高温側配管61への通路を開く状態と、に切り換わる。
第3の電動三方切換弁73は、熱媒戻し配管5における第2の電動三方切換弁72より上流に設けられ、貯熱槽3内の熱媒Lの循環経路を太陽熱集熱器2又は熱交換器6へ切り換える。具体的には、第3の電動三方切換弁73は、弁体が高温側配管61から熱媒戻し配管5への通路を塞ぎ、貯熱槽3の下部口35から第2の電動三方切換弁72を介して太陽熱集熱器2への通路を開く状態と、弁体が貯熱槽3の下部口35から第2の電動三方切換弁72への通路を塞ぎ、高温側配管61から貯熱槽3の下部口35への通路を開く状態と、に切り換わる。
第4の電動三方切換弁74は、熱媒送り配管4の途中に設けられ、貯熱槽3内の熱媒Lの循環経路を太陽熱集熱器2又は熱交換器6へ切り換える。具体的には、第4の電動三方切換弁74は、弁体が熱媒送り配管4からバイパス配管75への通路を塞ぎ、太陽熱集熱器2から貯熱槽3の上部口(出入口)33への通路を開く状態と、弁体が太陽熱集熱器2から貯熱槽3の上部口33への通路を塞ぎ、貯熱槽3の上部口33からバイパス配管75及び第2の電動三方切換弁72を介して高温側配管61への通路を開く状態と、に切り換わる。
本第3実施形態に係る熱交換器6は、入口端が第2の電動三方切換弁72に接続されると共に出口端が第3の電動三方切換弁73に接続された高温側配管61と、入口端が給水管11に接続されると共に出口端が出湯管13に接続された低温側配管62とを有し、高温側配管61内の熱媒Lと低温側配管62内の水との間で熱交換させるプレート式熱交換器であり、保温材で覆われている。
高温側配管61は、入口端が第2の電動三方切換弁72に接続されると共に出口端が第3の電動三方切換弁73に接続されており、第2乃至第4の電動三方切換弁72,73,74を切り換えることにより、貯熱槽3内の高温となった熱媒Lが循環される。
低温側配管62は、入口端が給水管11に接続されると共に出口端が出湯管13に接続されており、給水管11から供給された水を高温側配管61内を循環する高温の熱媒Lとの間で熱交換させ、温めた水を出湯管13から湯として出湯する。
循環ポンプ7は、熱媒戻し配管5における第2の電動三方切換弁72と第3の電動三方切換弁73との間に設けられ、槽本体31から熱媒Lを加圧搬送することにより、貯熱槽3内の熱媒Lを太陽熱集熱器2又は高温側配管61との間で循環させる。
バイパス配管75は、入口端が第4の電動三方切換弁74に接続されると共に出口端が熱媒戻し配管5における循環ポンプ7と第3の電動三方切換弁73との間に接続される。
制御装置8aは、第2乃至第4の電動三方切換弁72,73,74を制御する第3制御部83と循環ポンプ7を制御する第2制御部82とを有し、熱交換器6による熱交換運転及び太陽熱集熱器2による集熱運転を制御する。
第3制御部83は、フロースイッチ20と、第2乃至第4の電動三方切換弁72,73,74に接続される。そして、第3制御部83は、フロースイッチ20で検出された水の流量に基づいて、第2乃至第4の電動三方切換弁72,73,74の弁切換を制御する。
次に、上記構成を有する第3実施形態に係る太陽熱利用給湯システム201の作用を説明する。
本第3実施形態の太陽熱利用給湯システム201において、制御装置8aの第3制御部83は、フロースイッチ20で検出された給水管11内の水の流量がゼロである場合は、第2乃至第4の電動三方切換弁72,73,74を切り換えて、貯熱槽3内の熱媒Lを太陽熱集熱器2と貯熱槽3との間で循環させる。
具体的には、第2の電動三方切換弁72は、熱媒戻し配管5から高温側配管61への通路を塞ぎ、貯熱槽3の下部口35から太陽熱集熱器2への通路を開く状態に弁体が切り換えられる。第3の電動三方切換弁73は、高温側配管61から熱媒戻し配管5への通路を塞ぎ、貯熱槽3の下部口35から第2の電動三方切換弁72を介して太陽熱集熱器2への通路を開く状態に弁体が切り換えられる。第4の電動三方切換弁74は、熱媒送り配管4からバイパス配管75への通路を塞ぎ、太陽熱集熱器2から貯熱槽3の上部口33への通路を開く状態に弁体が切り換えられる。
そこで、循環ポンプ7が駆動されると、貯熱槽3内の熱媒Lが熱媒戻し配管5を介して太陽熱集熱器2に戻されると共に、熱媒送り配管4を介して貯熱槽3に送られるので、太陽熱集熱器2と貯熱槽3との間で熱媒Lが循環される。
太陽熱集熱器2に日射が当たると、太陽熱集熱器2内の熱媒Lが加熱される。
制御装置8aの第2制御部82は、第2センサ53で検出された太陽熱集熱器2内の熱媒Lの温度と、第1センサ51で検出された貯熱槽3内の熱媒Lの温度との温度差が、所定の開始温度以上である場合、集熱運転プログラムを起動し、図示しない太陽電池等の電源により循環ポンプ7を作動して、集熱運転を開始する。
そこで、太陽熱利用給湯システム201は、エネルギー的に不経済な集熱運転を避けることができると共に、冬季などで屋外に設置される太陽熱集熱器2近傍の熱媒Lの温度が貯熱槽3内の熱媒Lの温度よりも低い場合の集熱運転による貯熱槽3内の熱媒Lの温度低下を防止することができる。
集熱運転が開始されると、循環ポンプ7は回転し、熱媒Lを強制的に熱媒戻し配管5、太陽熱集熱器2、熱媒送り配管4、貯熱槽3、循環ポンプ7へと循環させる。その結果、貯熱槽3に貯留された熱媒Lが加熱される。
そして、太陽熱集熱器2内の熱媒Lと貯熱槽3内の熱媒Lとの温度差が、所定の開始温度未満となると、第2制御部82は循環ポンプ7を停止して、集熱運転を終了する。
給湯器10への入水が出湯管13から行われるように切換弁43が切り換えられ、太陽熱利用給湯システム201の給湯運転が行われた状態で、給湯器10の下流にある出湯端末が開栓されると、給水管11から給水された水が熱交換器6の低温側配管62を経て出湯管13から温度調節弁9に流入されて給湯器10に供給される。この時、フロースイッチ20が給水管11内の水の流量変化(流入)を検出する。
制御装置8aの第3制御部83は、フロースイッチ20で検出された水の流入に基づいて、第2乃至第4の電動三方切換弁72,73,74を切り換えて、貯熱槽3内の熱媒Lを熱交換器6と貯熱槽3との間で循環させる。
具体的には、第2の電動三方切換弁72は、貯熱槽3の下部口35から太陽熱集熱器2への通路を塞ぎ、熱媒戻し配管5から高温側配管61への通路を開く状態に弁体が切り換えられる。第3の電動三方切換弁73は、貯熱槽3の下部口35から第2の電動三方切換弁72への通路を塞ぎ、高温側配管61から貯熱槽3の下部口35への通路を開く状態に弁体が切り換えられる。第4の電動三方切換弁74は、太陽熱集熱器2から貯熱槽3の上部口33への通路を塞ぎ、貯熱槽3の上部口33からバイパス配管75及び第2の電動三方切換弁72を介して高温側配管61への通路を開く状態に弁体が切り換えられる。
この際、集熱運転によって貯熱槽3内の熱媒Lが高温となり、太陽熱集熱器2内の熱媒Lとの温度差が所定の開始温度未満となった為に循環ポンプ7が停止している場合には、制御装置8aの第2制御部82が循環ポンプ7を作動する。
そこで、貯熱槽3内の高温となった熱媒Lが、熱交換器6の高温側配管61へ循環される。
給水管11から熱交換器6の低温側配管62に供給された水は、高温側配管61に供給される高温となった熱媒Lとの間で熱交換され、温められた湯水が出湯管13に出湯する。
本第3実施形態に係る太陽熱利用給湯システム201によれば、貯熱槽3内の熱媒Lを太陽熱集熱器2に循環させる際には、第2乃至第4の電動三方切換弁72,73,74を切り換えることにより、貯熱槽3の下部に集まる上部より低温の熱媒Lを下部口35から熱媒戻し配管5により太陽熱集熱器2に戻すことができるので、太陽熱集熱器2は熱媒Lを効率よく加熱することができる。
一方、貯熱槽3内の熱媒Lを熱交換器6に循環させる際には、第2乃至第4の電動三方切換弁72,73,74を切り換えることにより、貯熱槽3の上部に集まる下部より高温の熱媒Lがバイパス配管75を介して熱交換器6の高温側配管61に供給されるので、熱交換器6は熱媒Lの熱を低温側配管62内の水へ効率よく熱交換することができる。
従って、本第3実施形態に係る太陽熱利用給湯システム201は、太陽熱集熱器2の加熱効率向上と熱交換器6の熱交換効率向上を両立させながら、貯熱槽3の熱媒Lをそれぞれ太陽熱集熱器2又は熱交換器6へ循環させることができる。なお、その他の作用効果は、上記第1実施形態に係る太陽熱利用給湯システム1と同様である。
なお、本発明の太陽熱利用給湯システムは、上述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態においては、太陽熱集熱器2内の熱媒Lと貯熱槽3内の熱媒Lとの温度差が、所定の開始温度以上である場合に循環ポンプ7が作動される構成としたが、日射があると太陽電池の発電によって循環ポンプが自動的に運転されるように構成することもできる。
また、制御装置による集熱運転方法は、上述した制御装置8,8aの集熱運転方法に限定されるものではなく、例えば、給水管11に設けた給水温度センサや水流量計、熱媒戻し配管5や熱媒送り配管4に設けた熱媒流量計等の値に基づいて、貯熱槽3の熱媒Lから熱交換器6内の水に供給される集熱量を計算しながら循環ポンプ7の回転数を制御するなどの種々の集熱運転方法を採りうることは云うまでもない。
1…太陽熱利用給湯システム
2…太陽熱集熱器
3…貯熱槽
4…熱媒送り配管
5…熱媒戻し配管
6…熱交換器
7…循環ポンプ
8…制御装置
9…温度調節弁(温度調節装置)
10…給湯器(補助加熱機)
11…給水管
13…出湯管
20…フロースイッチ
31…槽本体
32…蓋体
51…第1センサ
53…第2センサ
61…高温側配管
62…低温側配管
71…第1の電動三方切換弁
81…第1制御部
82…第2制御部
L…熱媒

Claims (6)

  1. 太陽熱を利用して熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、
    前記太陽熱集熱器で加熱された熱媒を貯留する大気開放型の貯熱槽と、
    前記太陽熱集熱器内の熱媒を前記貯熱槽に送る熱媒送り配管と、
    前記貯熱槽内の熱媒を前記太陽熱集熱器に戻す熱媒戻し配管と、
    前記熱媒戻し配管の途中に設けられ、前記貯熱槽内の熱媒の循環経路を切り換える第1の電動三方切換弁と、
    入口端が前記第1の電動三方切換弁に接続されると共に出口端が前記熱媒送り配管に接続された高温側配管と、入口端が給水管に接続されると共に出口端が出湯管に接続された低温側配管とを有して前記貯熱槽内に配され、前記高温側配管内の熱媒と前記低温側配管内の水との間で熱交換させる熱交換器と、
    前記熱媒戻し配管における前記第1の電動三方切換弁より上流に設けられ、前記貯熱槽内の熱媒を前記太陽熱集熱器又は前記高温側配管との間で循環させる循環ポンプと、
    前記第1の電動三方切換弁を制御する第1制御部と前記循環ポンプを制御する第2制御部とを有し、前記熱交換器による熱交換運転及び前記太陽熱集熱器による集熱運転を制御する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする太陽熱利用給湯システム。
  2. 前記熱媒送り配管が前記貯熱槽の上部に接続され、前記熱媒戻し配管が前記貯熱槽の下部に接続されることを特徴とする請求項1に記載の太陽熱利用給湯システム。
  3. 前記熱媒送り配管が前記貯熱槽の下部に接続され、前記熱媒戻し配管が前記貯熱槽の上部に接続されることを特徴とする請求項1に記載の太陽熱利用給湯システム。
  4. 太陽熱を利用して熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、
    前記太陽熱集熱器で加熱された熱媒を貯留する大気開放型の貯熱槽と、
    前記太陽熱集熱器内の熱媒を前記貯熱槽の上部に送る熱媒送り配管と、
    前記貯熱槽内の下部の熱媒を前記太陽熱集熱器に戻す熱媒戻し配管と、
    前記熱媒戻し配管の途中に設けられ、前記貯熱槽の熱媒の循環経路を切り換える第2の電動三方切換弁と、
    前記熱媒戻し配管における前記第2の電動三方切換弁より上流に設けられ、前記貯熱槽の熱媒の循環経路を切り換える第3の電動三方切換弁と、
    前記熱媒送り配管の途中に設けられ、前記貯熱槽の熱媒の循環経路を切り換える第4の電動三方切換弁と、
    入口端が前記第2の電動三方切換弁に接続されると共に出口端が前記第3の電動三方切換弁に接続された高温側配管と、入口端が給水管に接続されると共に出口端が出湯管に接続された低温側配管とを有し、高温側配管内の熱媒と低温側配管内の水との間で熱交換させる熱交換器と、
    前記熱媒戻し配管における前記第2の電動三方切換弁と前記第3の電動三方切換弁との間に設けられ、前記貯熱槽の熱媒を前記太陽熱集熱器又は前記高温側配管との間で循環させる循環ポンプと、
    入口端が前記第4の電動三方切換弁に接続されると共に出口端が前記熱媒戻し配管における前記循環ポンプと前記第3の電動三方切換弁との間に接続されるバイパス配管と、
    前記第2乃至第4の電動三方切換弁を制御する第3制御部と前記循環ポンプを制御する第2制御部とを有し、前記熱交換器による熱交換運転及び前記太陽熱集熱器による集熱運転を制御する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする太陽熱利用給湯システム。
  5. 前記制御装置における第2制御部は、前記貯熱槽に設けられて前記貯熱槽内の熱媒の温度を検出する第1センサと、前記太陽熱集熱器に配設されて熱媒の温度を検出する第2センサとに接続され、前記第1センサで検出された熱媒の温度と、前記第2センサで検出された熱媒の温度との差温に基づいて、前記循環ポンプの作動、停止を制御することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の太陽熱利用給湯システム。
  6. 前記出湯管には、前記低温側配管の出口端から出湯される湯水を必要に応じて加熱する補助加熱機が温度調節装置を介して接続されており、前記温度調節装置には、前記給水管から分岐された混合用給水管が接続され、予め前記低温側配管の出口端から出湯される温水と前記混合用給水管から供給される水とが混合して前記補助過熱機に入水されることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の太陽熱利用給湯システム。
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