JP5868046B2 - 輝度信号作成装置、撮像装置、輝度信号作成方法、及びプログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

輝度信号作成装置、撮像装置、輝度信号作成方法、及びプログラム、並びに記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、輝度信号作成装置、撮像装置、輝度信号作成方法、及びプログラム、並びに記録媒体に関し、特に、ベイヤー配列を有する色フィルタを用いた撮像素子から出力される出力色信号から輝度信号を作成する技術に関する。
一般に、CCDイメージセンサ又はCMOSイメージセンサのように、光量を検出可能な撮像素子を用いてカラー画像を生成する際、色フィルタを透過させた光を撮像素子に入射させるようにしている。
色フィルタには、色の種類及び画素毎に割り当てる色の配列等によって様々な種類が存在する。色の種類としては原色(赤、緑、青)又は補色(シアン、マゼンタ、イエロー)が広く用いられ、色配列についてはベイヤー配列が広く用いられている。
図21は、原色ベイヤー配列の1単位を示す図である。図21において、Rは赤、G1及びG2は緑、Bは青である。実際には、図21に示す配列と同様の配列が撮像素子の画素数に応じて繰り返されることになる。
従来、固体撮像素子から出力される出力色信号に応じて輝度信号を生成する手法として2つの方式が知られている。
一方の方式では、図21に示す原色ベイヤー配列の色フィルタを用いて輝度信号を作成する際、赤、緑、及び青の各色信号を独立して処理する。これをOut Of Green方式と言うこととする。Out Of Green方式は第1の色信号である緑(G)信号を中心として輝度を作成する方式である。
例えば、緑信号を処理する場合には、撮像素子の出力色信号をデジタル化したRAW信号のうち緑画素以外の画素に0挿入して、垂直方向の帯域を制限するローパスフィルタ(V−LPF)処理及び水平方向の帯域を制限するローパスフィルタ(H−LPF)処理を行う。
そして、赤信号及び青信号についても同様に処理して、各画素に赤信号、緑信号、および、青信号の全ての信号を持たせる。
また、上記のように単純に2次元のLPF処理を行うだけでは、補間された後の画像の周波数特性は高周波成分の失われたものとなるため、Out Of Green方式の輝度信号の中心となる緑信号の画素に対して、画像の特性によってLPFの処理を変化させる方法が提案されている(特許文献3参照)。
例えば、水平方向と垂直方向の相関をそれぞれ判別する相関判別手段の結果に基づいて、水平方向の相関が高いと判別された場合には水平方向の帯域を制限するローパスフィルタ処理のみを行った補間信号を、垂直方向の相関が高いと判別された場合には垂直方向の帯域を制限するローパスフィルタ処理のみを行った補間信号を選択し、相関判別手段の結果、例えば絶対値に基づいて、選択された補間信号と、垂直方向の帯域を制限するローパスフィルタ処理及び水平方向の帯域を制限するローパスフィルタ処理のいずれも行った2次元LPF処理による補間信号から、最終的な補間信号を生成する。
このとき、図24に示すベイヤー配列の緑信号の画素であるG22に対して補間を行うとすると、上記相関判定手段は以下の式(8)の演算に基づいて、相関値を算出する。
diffHV22 = diffH22 - diffV22 ・・・・・・・・・(8)
diffH22 = |R21 - R23| + |2 * G22 - G20 - G24|
diffV22 = |B02 - B42| + |2 * G22 - G02 - G42|
なお、diffH22は、補間対象の画素を中心とした水平方向の画素のレベル差、diffV22は補間対象の画素を中心とした垂直方向の画素のレベル差を示す。また、diffHV22は水平方向の画素のレベル差から垂直方向の画素のレベル差を引いたものである。つまり、diffHV22が正の場合は画像が縦縞模様であり、負の場合は横縞模様であることを表す。
図25は、式(8)によって水平方向及び垂直方向の相関が検出可能な空間周波数特性を示す図である。
図25において、x軸は被写体の水平(H)方向の周波数空間を表し、y軸は垂直(V)方向の周波数空間を表す。ここでは、原点から遠ざかるほど空間周波数が高い。
図25に示す横線の領域2501が、式(8)によって水平方向の相関を検出可能な領域であり、縦線の領域2502が、式(8)によって垂直方向の相関を検出可能な領域である。
式(8)の演算では、diffH22によって水平方向の画素のレベル差を、それぞれ水平方向に2分の1しかサンプリングされていない緑信号、または赤信号のそれぞれの差分の絶対値により算出しているため、図25に示すように水平方向のナイキスト周波数(軸上、π/2)の帯域での水平方向の相関は検出できない。同様に垂直方向に対しても垂直方向のナイキスト周波数の帯域での垂直方向の相関は検出できない。
そのため、上記の式(8)に基づく相関判定手段を用いても、水平方向、また垂直方向のナイキスト周波数の帯域に関しては、垂直及び水平方向の相関を求めることが困難なため、2次元のLPFによる補間処理が行われナイキスト周波数の帯域の成分が失われた補間信号が生成される。
一方、上記相関判定手段として、以下の式(9)の演算に基づいて、相関値を算出することも可能である。
diffHV22G = Hbpf22 - Vbpf22 ・・・・・・・・・(9)
Hbpf22 = |2 * G22 - R21 - R23|
Vbpf22 = |2 * G22 -B02 - B42|
ここで、Hbpf22、Vbpf22は式(8)の時と同様に、それぞれ補間対象の画素を中心とした水平方向、垂直方向の画素のレベル差であり、diffHV22Gが正の場合は画像が縦縞模様であり、負の場合は横縞模様であることを表す。
図26は、式(9)によって水平方向、または垂直方向の相関が検出可能な空間周波数特性を示す図である。
図26において、x軸は被写体の水平(H)方向の周波数空間を表し、y軸は垂直(V)方向の周波数空間を表す。ここでは、原点から遠ざかるほど空間周波数が高い。
図26に示す横線の領域2601が、式(9)によって水平方向の相関を検出可能な領域であり、縦線の領域2602が、式(9)によって垂直方向の相関を検出可能な領域である。
式(9)の演算では、Hbpf22によって水平方向の画素のレベル差を、互いに隣接する緑信号、赤信号の差分の絶対値により算出しているため、図26に示すように水平方向のナイキスト周波数の帯域においても水平方向の相関値を検出することが可能である。
同様に垂直方向に対しても垂直方向のナイキスト周波数の帯域においても垂直方向の相関値を検出することが可能である。
その結果、式(9)の演算においては被写体が無彩色の場合には水平方向及び垂直方向のナイキスト周波数の帯域においても、垂直方向及び水平方向の相関値を検出可能となる。しかしながら、有彩色被写体においては、緑信号と赤信号のレベル差、もしくは緑信号と青信号のレベル差がそもそも異なっているため、水平方向及び垂直方向のナイキスト周波数帯域であるか否かに関わらず、全ての周波数帯域において正確な相関値を検出することは不可能である。
このように、式(8)の演算を用いた水平方向及び垂直方向の相関値算出方法及び、式(9)の演算を用いた水平方向及び垂直方向の相関値算出方法ともに、相関値を算出可能な空間周波数について不利な点がある。このような不利な点を回避するためは、白黒画像であるか又はカラー画像であるかについて判別を行って、無彩色被写体である場合に限って、式(9)の演算を用いた水平方向及び垂直方向の相関値算出方法を用いればよい。
そして、前述の方法を用いて作成した緑信号、赤信号、及び青信号から輝度Yを、例えば、式(1)を用いて求める。
さらに、緑信号のみから高域強調信号を生成して輝度Yに加算する(以下OG信号(第1の輝度信号)と呼ぶ)。
なお、各画素に赤信号、緑信号、および、青信号の全ての信号を持たせる代わりに、ローパスフィルタ処理を施した緑信号を輝度Yとして用いるようにしてもよい。この場合は、OG信号は第1の色信号である緑信号のみから生成されることになる。
一方、他方の方式では、図21に示す原色ベイヤー配列の色フィルタを用いて輝度信号を生成する際、R・G・Bの全ての画素を用いて輝度信号を作成する。これをSWY方式と言うこととする。SWY方式では、撮像素子の出力色信号をデジタル化したRAW信号を色で区別することなくそのまま輝度信号Yとみなすことになる。
図22は、SWY方式によって得られた輝度信号Yの概念を示す図である。図22において、輝度Yに付加されたサフッィクス(添字)は画素の位置を示している。通常、サンプリングによるキャリアの発生を抑えるため、ナイキスト周波数において出力0となるローパスフィルタ(LPF)を水平及び垂直方向に適用した結果をベース信号とする。
例えば、LPFのフィルタ係数を水平及び垂直方向とも[1 2 1]とすると、Y22の画素に対応するLPFからの出力Y22’は、式(2)で求めることができる。
さらに、ベース信号から高域強調信号を生成して、この高域強調信号に元のベース信号を加算すると、高域が補償された信号を得ることが可能である(以下、SWY信号(第2の輝度信号)と呼ぶ)。
図23は、OG信号及びSWY信号において解像可能な空間周波数特性を示す図である。
図23において、x軸は被写体の水平(H)方向の周波数空間を表し、y軸は垂直(V)方向の周波数空間を表す。ここでは、原点から遠ざかるほど空間周波数が高い。
Out Of Green方式では、G信号を中心として輝度信号を生成するため、OG信号は水平及び垂直方向の解像限界はナイキスト周波数(軸上、π/2)に等しい。しかしながら、斜め方向においては画素が存在しないラインが存在するため、斜め方向の限界解像周波数は水平及び垂直方向に比べて低く、結果的に、図21に示す菱形領域2100の内部が解像可能な空間周波数となる。
一方、SWY方式では、全ての画素を用いて輝度信号を生成するため、SWY信号においては被写体が無彩色の場合、図23に示す正方形領域2101が解像可能な空間周波数となる。しかしながら、例えば、赤い被写体においては、R画素以外からの画素からは輝度信号がほとんど出力されないため、無彩色被写体に比べ、4分の1の範囲2102のみが解像可能な空間周波数となる。
このように、Out Of Green方式及びSWY方式ともに、解像可能な空間周波数について不利な点がある。このような不利な点を回避するため、白黒画像であるか又はカラー画像であるかについて判別を行って、斜め領域が無彩色被写体である場合に限って、図23に示すOG信号の斜め領域2103についてSWY信号で置換するようにしたものがある(特許文献1参照)。
さらに、無彩色被写体であると、斜め線の方向について判別を行い、45度線である場合には、水平及び垂直方向にLPFをかけた信号に対してさらに45度方向にLPFをかけるようにしたものがある(特許文献2参照)。ここでは、135度線であると、水平及び垂直方向にLPFをかけた信号に対してさらに135度方向にLPFをかける角度適応型SWY信号を使用する。そして、ナイキスト領域はOGとする。
一方で、図21に示す原色ベイヤー配列の色フィルタを用いて画像を撮影する撮像装置において、正確な出力画像を生成するためには、撮像素子のサンプリング周波数が被写体の空間周波数の2倍以上である必要がある。つまり、被写体の空間周波数が、撮像素子のナイキスト周波数(サンプリング周波数の1/2周波数)を越えている場合、被写体の明暗の境界等に偽色(色モアレ)が発生してしまう虞があることが知られている。
特開2009−105977号公報 特開2008−72377号公報 特開2002−232904号公報
ところで、特許文献1に記載の手法では、白黒画像であるかカラー画像であるかの判別について水平及び垂直(HV)ナイキスト領域付近(偽色領域)の影響について考慮していない。このため、無彩色被写体であってもHVナイキスト領域においては偽色の影響のため、有彩色被写体と判断され、OG信号が用いられることになる。その結果、OG信号の折り返しが発生していてジャギになってしまうという課題がある。
また、特許文献2に記載の手法において、HVナイキスト領域について水平又は垂直方向の帯域を制限させる適応的OG信号を用いることによって、SWY信号より解像度が向上するとしている。しかしながら、HVナイキスト領域付近においてナイキスト点から離れる程、OG信号の斜め方向の折り返し歪みが大きくなってしまうという課題がある。
同様に、Out Of Green方式の第1の色信号である緑信号を補間する際に、白黒画像であるか又はカラー画像であるかについて判別を行って、無彩色被写体の場合に限って、式(9)による水平方向及びに垂直方向の相関値用いたとしても、HVナイキスト領域においては偽色の影響のため、有彩色被写体と判断され、結果的に式(8)を用いた水平方向及び垂直方向の相関値によって補間処理が行われ、HVナイキスト周波数の帯域が失われた補間信号が出力される。
従って、本発明の目的は、無彩色被写体時のHVナイキスト付近における折り返し歪みの発生を抑制可能であり、またHVナイキストの帯域を解像可能な輝度信号作成装置、撮像装置、輝度信号作成方法、及びプログラム、並びに記録媒体を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明による輝度信号作成装置は、第1の色信号を含む複数の色信号で構成された画像信号に応じて輝度信号を作成する輝度信号作成装置において、前記画像信号のうちの前記第1の色信号に応じていない画素に対して前記第1の色信号を補間して第1の輝度信号を生成する第1の輝度信号生成手段と、前記複数の色信号のそれぞれを画素の位置における輝度信号として第2の輝度信号を生成する第2の輝度信号生成手段と、前記画像信号から周波数の異なる複数の階層の画像信号を生成する階層画像生成手段と、前記複数の階層の画像信号のそれぞれに対して偽色領域を判別して偽色領域検出信号を出力する偽色領域検出手段と、前記偽色領域検出信号に応じて前記複数の階層の画像信号のうち1つを選択する第1の選択手段と、前記選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の輝度信号を混合して第3の輝度信号を生成する混合手段とを有することを特徴とする。
本願の請求項16に係る輝度信号作成装置は、第1の色信号を含む複数の色信号で構成された画像信号に応じて輝度信号を作成する輝度信号作成装置において、前記第1の色信号の補間対象の画素位置に対して、第1及び第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第1の補間手段と、補間対象の画素位置に対して、前記第1の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第2の補間手段と、補間対象の画素位置に対して、前記第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第3の補間手段と、補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色の色信号の差分に基づく値を用いて比べる第1の判別手段と、補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色ではない色信号の差分に基づく値を用いて比べる第2の判別手段と、前記画像信号から周波数の異なる複数の階層の画像信号を生成する階層画像生成手段と、前記複数の階層の画像信号のそれぞれに対して偽色領域を判別して偽色領域検出信号を出力する偽色領域検出手段と、前記偽色領域検出信号に応じて前記複数の階層の画像信号のうち1つを選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の判別手段の結果を混合して、前記第1および第2の方向の相関についての判別結果を得る第3の判別手段と、を有し、前記第3の判別手段の判別結果に基づいて、前記第1、第2、及び第3の補間手段による補間処理で得られた画素データを混合して補間信号を出力し、前記補間信号に基づいた輝度信号を作成することを特徴とする。
本発明による撮像装置は、上記の輝度信号作成装置を備え、被写体を撮像して前記画像信号を得ることを特徴する。
本発明による輝度信号作成方法は、第1の色信号を含む複数の色信号で構成された画像信号に応じて輝度信号を作成する際に用いられる輝度信号作成方法において、前記画像信号のうちの前記第1の色信号に応じていない画素に対して前記第1の色信号を補間して第1の輝度信号を生成する第1の輝度信号生成ステップと、前記複数の色信号のそれぞれを画素の位置における輝度信号として第2の輝度信号を生成する第2の輝度信号生成ステップと、前記画像信号から周波数の異なる複数の階層の画像信号を生成する階層画像生成ステップと、前記複数の階層の画像信号のそれぞれに対して偽色領域を判別して偽色領域検出信号を出力する偽色領域検出ステップと、前記偽色領域検出信号に応じて前記複数の階層の画像信号のうち1つを選択する選択ステップと、前記選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の輝度信号を混合して第3の輝度信号を生成する混合ステップとを有することを特徴とする。
本願の請求項19に係る輝度信号作成方法は、第1の色信号を含む複数の色信号で構成された画像信号に応じて輝度信号を作成する際に用いられる輝度信号作成方法において、前記第1の色信号の補間対象の画素位置に対して、第1及び第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第1の補間ステップと、補間対象の画素位置に対して、前記第1の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第2の補間ステップと、補間対象の画素位置に対して、前記第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第3の補間ステップと、補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色の色信号の差分に基づく値を用いて比べる第1の判別ステップと、補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色ではない色信号の差分に基づく値を用いて比べる第2の判別ステップと、前記画像信号から周波数の異なる複数の階層の画像信号を生成する階層画像生成ステップと、前記複数の階層の画像信号のそれぞれに対して偽色領域を判別して偽色領域検出信号を出力する偽色領域検出ステップと、前記偽色領域検出信号に応じて前記複数の階層の画像信号のうち1つを選択する選択ステップと、前記選択ステップにおいて選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の判別ステップで得られた結果を混合して、前記第1および第2の方向の相関についての判別結果を得る第3の判別ステップと、前記第3の判別ステップで得られた判別結果に基づいて、前記第1、第2、及び第3の補間ステップにおける補間処理で得られた画素データを混合して補間信号を出力し、前記補間信号に基づいた輝度信号を作成する輝度信号生成ステップとを有することを特徴とする。
本発明によるプログラムは、第1の色信号を含む複数の色信号で構成された画像信号に応じて輝度信号を作成するためのプログラムにおいて、コンピュータに、前記画像信号のうちの前記第1の色信号に応じていない画素に対して前記第1の色信号を補間して第1の輝度信号を生成する第1の輝度信号生成ステップと、前記複数の色信号のそれぞれを画素の位置における輝度信号として第2の輝度信号を生成する第2の輝度信号生成ステップと、前記画像信号から周波数の異なる複数の階層の画像信号を生成する階層画像生成ステップと、前記複数の階層の画像信号のそれぞれに対して偽色領域を判別して偽色領域検出信号を出力する偽色領域検出ステップと、前記偽色領域検出信号に応じて前記複数の階層の画像信号のうち1つを選択する選択ステップと、前記選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の輝度信号を混合して第3の輝度信号を生成する混合ステップとを実行させることを特徴とする。
本願の請求項21に係るプログラムは、第1の色信号を含む複数の色信号で構成された画像信号に応じて輝度信号を作成するためのプログラムにおいて、コンピュータに、前記第1の色信号の補間対象の画素位置に対して、第1及び第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第1の補間ステップと、補間対象の画素位置に対して、前記第1の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第2の補間ステップと、補間対象の画素位置に対して、前記第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第3の補間ステップと、補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色の色信号の差分に基づく値を用いて比べる第1の判別ステップと、補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色ではない色信号の差分に基づく値を用いて比べる第2の判別ステップと、前記画像信号から周波数の異なる複数の階層の画像信号を生成する階層画像生成ステップと、前記複数の階層の画像信号のそれぞれに対して偽色領域を判別して偽色領域検出信号を出力する偽色領域検出ステップと、前記偽色領域検出信号に応じて前記複数の階層の画像信号のうち1つを選択する選択ステップと、前記選択ステップにおいて選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の判別ステップで得られた結果を混合して、前記第1および第2の方向の相関についての判別結果を得る第3の判別ステップと、前記第3の判別ステップで得られた判別結果に基づいて、前記第1、第2、及び第3の補間ステップにおける補間処理で得られた画素データを混合して補間信号を出力し、前記補間信号に基づいた輝度信号を作成する輝度信号生成ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明による記録媒体は、上記のプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、無彩色被写体時のHVナイキスト領域の先鋭感向上が可能とって、良好な輝度信号を得ることができるという効果がある。
本発明の第1の実施の形態における輝度信号作成装置の一例についてその概略構成を示すブロック図である。 図1に示す角度判別信号作成部についてその構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す色差信号作成部及びナイキスト領域判別部の構成の一例を示すブロック図である 図3に示す色補間回路における補間処理を説明するための図である。 図3に示す色差信号作成部に備えられたLPFの周波数特性の一例を示す図である。 図3に示すナイキスト領域判別部に備えられたLPFの周波数特性の一例を示す図である。 グラデーションを有する縦縞を有する被写体の一例を示す図である。 図7に示す被写体を撮影した結果得られた画像信号におけるG1sig及びG2sigの値を示す図である。 CZP(円形ゾーンプレート)を示す図である。 図9に示すCZPの中心部から水平に延びた軸上に位置する補間後のG1sig及びG2sigの値をプロットした図である。 図3に示す偽色判別回路で用いられるデジタルフィルタの一例を示す図である。 図3に示す選択回路で行われる色差信号の選択処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示すSWY信号作成部についてその構成の一例を示すブロック図である。 図13に示す加重加算係数Ratio1を算出するための算出回路についてその構成の一例を示すブロック図である。 図13に示す加重加算係数Ratio1と角度判別信号との関係(入出力特性)を示す図である。 図13に示す加重加算係数Ratio2を算出するための算出回路についてその構成の一例を示すブロック図である。 図13に示す加重加算係数Ratio1と彩度信号との関係(入出力特性)を示す図である。 図1に示す輝度信号混合処理部106についてその構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態による輝度信号作成装置についてその構成の一例を示すブロック図である。 図19に示す輝度信号混合処理部についてその構成の一例を示すブロック図である。 原色ベイヤー配列の1単位を示す図である。 SWY方式によって得られた輝度信号Yの概念を示す図である。 OG信号及びSWY信号において解像可能な空間周波数特性を示す図である。 原色ベイヤー配列の一例を示す図である。 式(8)によって水平方向及び垂直方向の相関を検出可能な空間周波数特性を示す図である。 式(9)によって水平方向及び垂直方向の相関を検出可能な空間周波数特性を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における輝度信号作成装置の一例についてその概略構成を示すブロック図である。 図27に示すTsig信号作成部についてその構成の一例を示すブロック図である。 図28に示す加重加算係数算出部(Tsig算出1、Tsig算出2)と入力信号(diffHV、diffHVG)との関係(入出力特性)を示す図である。 図27に示すOG信号作成部についてその構成の一例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態による輝度信号作成装置の一例について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における輝度信号作成装置の一例についてその概略構成を示すブロック図である。
図1を参照して、図示の輝度信号作成装置110は、例えば、原色ベイヤー配列の色フィルタ(3色フィルタ)を備える撮像素子を用いる撮像装置において用いられ、所謂現像処理等の信号処理を行う信号処理回路に適用される。
輝度信号作成装置110には画像信号が与えられる。具体的には、撮像素子(図示せず)から読み出されたアナログ信号がA/D変換によってデジタル化され、さらにホワイトバランス処理が行われて、画像信号(以下、RAW信号と呼ぶ)100とされる。
輝度信号作成装置110は、OG信号作成部101、SWY信号作成部102、角度判別信号作成部103、色差信号作成部104、ナイキスト領域判別部105、及び輝度信号混合処理部106を有している。
OG信号作成部101は、RAW信号100に基づいて第1の輝度信号を作成する。OG信号作成部101は、例えば、前述のOut of Green方式を用いてRAW信号から第1の輝度信号を生成する。なお、特許文献2に記載の手法のように補間方法を切り替える方式を採用してもよい。
角度判別信号作成部103は、RAW信号100に応じて被写体の角度情報である角度判別信号を生成する。
図2は、図1に示す角度判別信号作成部103についてその構成の一例を示すブロック図である。
図2を参照すると、角度判別信号作成部103は、まず不図示の回路において第1の色信号である緑信号以外の画素に0挿入して、垂直方向および水平方向の帯域を制限するローパスフィルタを施して、緑信号のみからなる画像信号を生成する。この緑信号のみからなる画像信号は45度線を強調するバンドパスフィルタ(D135−BPF)201と135度線を強調するバンドパスフィルタ(D45−BPF)203に入力される。そして、D135−BPF201の出力(第1のバンドパス信号)及びD45−BPF203の出力(第2のバンドパス信号)は、それぞれ絶対回路(ABS)202及び204に与えられる。
これにより、D135−BPF201及びABS202によって画像信号から45度線検出信号を生成することになる。また、D45−BPF203及びABS204によって画像信号から135度線検出信号を生成する。
減算器205は、ABS202の出力である45度線検出信号から、ABS204の出力である135度線検出信号を減算する。この減算結果が、減算器205から角度判別信号として出力される。
再び図1を参照して、色差信号作成部104は、RAW信号から画素又は所定の領域毎に色差信号R−G及びB−Gを生成して出力する。また、ナイキスト領域判別部105は、RAW信号を受けてナイキスト領域(偽色信号が発生する領域)を判別する。
ここで、色差信号作成部104及びナイキスト領域判別部105で行われる処理について詳細に説明する。
図3は、図1に示す色差信号作成部104及びナイキスト領域判別部105の構成の一例を示すブロック図である。
図3を参照すると、色差信号作成部104は、色補間回路300、ローパスフィルタ(LPF)301〜304、色差信号算出回路311〜314、及び選択回路320を有している。また、ナイキスト領域判別部105は、色補間回路350、ローパスフィルタ(LPF)351〜353、及び偽色判別回路360を有している。まず、色差信号作成部104に注目して、RAW信号100は、色補間回路300に入力される。
図4は、図3に示す色補間回路300における補間処理を説明するための図である。
図21で説明したように、ベイヤー配列においては、Rフィルタの水平方向であってBフィルタの垂直方向に位置するGフィルタをG1フィルタ(G1フィルタ成分)、Rフィルタの垂直方向であってBフィルタの水平方向に位置するGフィルタをG2フィルタ(G2フィルタ成分)とする。また、G1フィルタ、G2フィルタ、Rフィルタ、及びBフィルタの各々に対応する画素から出力される信号(画素信号と呼ぶ)をG1sig、G2sig、Rsig、及びBsigとする。
色補間回路300は、ベイヤー配列で入力されたRAW信号を、R、G1、G2、及びBフィルタの色毎に対応する信号からなる画像信号に分解する。この際、色フィルタに対応していない画素に対しては、信号の値として0が挿入される。そして、色補間回路500は、デジタルフィルタを用いてLPFによる補間処理を行って、全ての画素においてR、G1、G2、及びBの各色の画像信号を出力する。
色補間回路300から出力された各色の画像信号は、遮断周波数が互いに異なるLPF301〜304に入力される。
図5は図3に示す色差信号作成部104に備えられたLPF301〜304の周波数特性の一例を示す図である。
図5において、LPF301は周波数特性601を有し、LPF302は周波数特性602を有するものとする。また、LPF303は周波数特性603を有し、LPF304は周波数特性604を有するものとする。図5から容易に理解できるように、LPF301、LPF302、LPF303、及びLPF304の順にその遮断周波数が高くなる。つまり、LPF301〜304はそれぞれ画像信号S01〜S04を出力すると、画像信号S01〜S04の順で高い周波数成分が画像信号に含まれることになる。
これら画像信号S01〜S04の各々は周波数成分が制限されたR、G1、G2、及びBの各色の画像信号を有している。
画像信号S01〜S04はそれぞれ色差信号算出回路311〜314に与えられる。色差信号算出回路311〜314はそれぞれ画像信号S01〜S04について、例えば、次の手順によって色差信号を求める。
色差信号算出回路311は、着目画素における垂直方向と水平方向の相関度に応じて色差信号R−G及びB−Gを生成する。具体的には、色差信号算出回路311は、水平方向の相関度の方が垂直方向の相関度よりも高いと判断すると、Rsig−G1sigの値を色差信号R−Gとし、Bsig−G2sigの値を色差信号B−Gとする。
一方、色差信号算出回路311は、垂直方向の相関度の方が水平方向の相関度よりも高いと判断すると、Rsig−G2sigの値を色差信号R−Gとし、Bsig−G1sigの値を色差信号B−Gとする。
なお、色差信号算出回路311は、Rsig−G1sigの値とRsig−G2sigの値との差分(差分値)に応じた重み付け係数を用いて、Rsig−G1sigの値とRsig−G2sigの値とを加算平均した値を色差信号R−Gとするようにしてもよい。
同様に、色差信号算出回路311はBsig−G1sigの値とBsig−G2sigの値の差分に応じた重み付け係数を用いて、Bsig−G1sigの値とBsig−G2sigの値とを加算平均した値を色差信号B−Gとするようにしてもよい。
色差信号算出回路312〜314は、色差信号算出回路311と同様の処理を行う。
色差信号算出回路311〜314の各々において算出された色差信号R−G及びB−Gは、それぞれ色差信号S11、S12、S13、及びS14として、後述する選択回路320に与えられる。
続いて、図3に示すナイキスト領域判別部105について説明する。ナイキスト領域判別部105において、RAW信号100は、色補間回路350に入力される。色補間回路350は、前述の色補間回路300と同様にして、全ての画素においてR、G1、G2、及びBの各色の画像信号を出力する。ここで、図21に示すベイヤー配列においては、Gフィルタに対応した画素の数は、Rフィルタに対応した画素の数、Bフィルタに対応した画素の数の各々に対して2倍となる。
このGフィルタをG1フィルタとG2フィルタに分解することによって、R、G1、G2、及びBフィルタの画素間隔(サンプリング間隔)が等しくなる。よって、これらG1及びG2画像信号を用いて折り返しノイズが発生する領域を検出すれば、R及びBの画像信号において折り返しノイズが発生する領域を特定することが可能となる。
色補間回路350から出力された各色の画像信号は、遮断周波数が互いに異なるLPF351〜353に入力される。
図6は図3に示すナイキスト領域判別部105に備えられたLPF351〜353の周波数特性の一例を示す図である。
図6において、LPF351は周波数特性611を有し、LPF352は周波数特性612有しているものとする。また、LPF353は周波数特性613を有しているものとする。図6から容易に理解できるように、LPF351、LPF352、及びLPF353の順で遮断周波数が高くなる。つまり、LPF351から353がそれぞれ画像信号T01〜T03を出力すると、画像信号T01〜T03の順で、高い周波数成分が画像信号に含まれる。
なお、ここでは、LPF301とLPF351、LPF302とLPF352、そして、LPF303とLPF353の周波数特性はそれぞれ一致するものとする。
LPF351〜353から出力された画像信号T01〜T03は偽色判別回路360に与えられる。
図7は、グラデーションを有する縦縞を有する被写体の一例を示す図である。また、図8は図7に示す被写体を撮影した結果得られた画像信号におけるG1sig及びG2sigの値を示す図である。
ここで、図7及び図8を参照して、図3に示す偽色判別回路360において、偽色信号が発生する領域を判別するための手法について説明する。
図8(a)〜図8(i)において、その横軸は、水平方向における画素の位置(画素位置)を表している。また、図8(a)、図8(d)、及び図8(g)の各々は、任意の行におけるG1フィルタに対応した画素から得られたG1sigと、異なる行におけるG2フィルタに対応した画素から得られたG2sigを並べて配置して示す図である。
水平方向及び垂直方向において、G1フィルタに対応する画素のサンプリング間隔とG2フィルタに対応する画素のサンプリング間隔は等しい。また、G1フィルタに対応する画素とG2フィルタに対応する画素の空間的位相はこのサンプリング間隔の半分だけずれている。
図7に示すように、被写体は縦縞であるので、撮像素子の全ての行に対して等しく被写体像が入射する。このため、G1sig及びG2sigを水平方向における画素の位置に応じて並べると、図7に示す被写体(縦縞)のグラデーションを示す画像信号が得られる。
ここで、図8(a)においては、縦縞の周波数は、G1フィルタ及びG2フィルタのナイキスト周波数よりも十分に低いものとする。図8(d)においては、縦縞の周波数が、図8(a)における縦縞の周波数よりも高く、G1フィルタ及びG2フィルタのナイキスト周波数よりもやや低いものとする。また、図8(g)においては、縦縞の周波数が、G1フィルタ及びG2フィルタのナイキスト周波数よりも高いものとする。
図8(b)、図8(e)、及び図8(h)は、それぞれ図8(a)、図8(d)、及び図8(g)におけるG1sigのみを抽出して、G1フィルタに対応していない画素に対して周囲のG1sigを用いてG1sigの補間を行った状態を示している。
図8(c)、図8(f)、及び図8(i)は、それぞれ図8(a)、図8(d)、及び図8(g)のG2sigのみを抽出して、G2フィルタに対応していない画素に対して周囲のG2sigを用いてG2sigの補間を行った状態を示している。
図8(a)〜図8(i)から容易に理解できるように、被写体の空間周波数がG1フィルタ及びG2フィルタのナイキスト周波数よりも十分に低ければ、補間後のG1sig及びG2sigの位相のずれは小さくなる。そして、被写体の空間周波数がG1フィルタ及びG2フィルタのナイキスト周波数に近づく程、補間後のG1sig及びG2sigの位相のずれが大きくなり、ナイキスト周波数を超えると、補間後のG1sig及びG2sigの位相がほぼ反転した状態となる。
つまり、補間後のG1sig及びG2sigの位相の差異を検出すれば、高周波領域であるか否か、すなわち偽色が生じる領域であるか否かを判断することが可能となる。
ここで、偽色判別回路360の動作について説明する。図9はCZP(円形ゾーンプレート)を示す図であり、図10は図9に示すCZPの中心部から水平に延びた軸上に位置する補間後のG1sig及びG2sigの値をプロットした図である。
図9に示すように、CZPにおいては、画像の中心を原点とする同心円が幾重にも並び、その中心から外側に向かって空間周波数が高くなる。
図10(a)において、曲線1001は画像信号T01の補間後のG1sigを示し、曲線1002は画像信号T01の補間後のG2sigを示す。また、図10(b)において、曲線1003は画像信号T02の補間後のG1sigを示し、曲線1004は画像信号T02の補間後のG2sigを示す。さらに、図10(c)において、曲線1005は画像信号T03の補間後のG1sigを示し、曲線1006は画像信号T03の補間後のG2sigを示す。
なお、図10(a)〜(c)において、符号F0〜F4はCZPの空間周波数を示しており、画像の中心の空間周波数をF0とし、画像の外側に向かうにつれ、F1、F2、F3、F4の順で徐々に空間周波数が高くなる。
図3に示す偽色判別回路360は、補間後のG1sigからなる画像信号と補間後のG2sigからなる画像信号の特性の差を用いて、偽色信号が発生する高周波領域であるか否かについて判別する。
具体的には、補間後のG1sigからなる画像信号と補間後のG2sigからなる画像信号の傾きの位相に着目して、式(3)を満たすと、偽色判別回路360は偽色信号が発生する偽色領域であると判別する。
ここで、ΔG1hは補間後のG1sigからなる画像信号における水平方向の傾き、ΔG2hは補間後のG2sigからなる画像信号における水平方向の傾きを示す。また、ΔG1vは補間後のG1sigからなる画像信号における垂直方向の傾き、ΔG2vは補間後のG2sigからなる画像信号における垂直方向の傾きを示す。
図11は、図3に示す偽色判別回路360で用いられるデジタルフィルタの一例を示す図である。画像信号における水平方向の傾きを求める際には、図11(a)に示すデジタルフィルタが用いられ、画像信号における垂直方向の傾きを求める際には、図11(b)に示すデジタルフィルタが用いられる。なお、図11(a)及び(b)に示すデジタルフィルタは一例であり、水平方向及び垂直方向の傾きを求める際のデジタルフィルタは図11(a)及び(b)に示すデジタルフィルタに限られない。
また、画素単位ではなく、複数の画素からなる着目領域単位で、偽色領域を判別するようにしてもよい。着目領域単位で判別する場合には、当該領域に含まれる各画素を用いて求めた画像信号の傾きのうち、式(3)を満たすものの割合が所定の閾値以上である場合に、その領域が偽色領域であると判別するようにしてもよい。
このようにして、図10(a)に基づいて、画像信号T01では空間周波数(空間周波数領域)がF1よりも高くなる領域2〜領域4が偽色領域であると判断することができる。また、図10(b)に基づいて、画像信号T02では空間周波数がF2よりも高くなる領域3及び領域4が偽色領域であると判断することができる。さらに、図10(c)に基づいて、画像信号T03では空間周波数がF3よりも高くなる領域4が偽色領域であると判断することができる。
図3に示す偽色判別回路360は、図3に示す選択回路320に偽色領域判別信号(偽色領域検出信号)を与える。偽色領域判別信号に応答して、選択回路320は、画像信号T01において偽色領域でないと判断された領域1について、画像信号T01と同一の周波数の画像信号から生成された色差信号S11を選択する。
また、選択回路320は、画像信号T01においては偽色領域であると判断されたが、画像信号T02においては偽色領域でないと判断された領域2については、画像信号T02と同一の周波数の画像信号から生成された色差信号S12を選択する。
さらに、選択回路320は、画像信号T02においては偽色領域であると判断されたが、画像信号T03において偽色領域でないと判断された領域3については、画像信号T03と同一の周波数の画像信号から生成された色差信号S13を選択する。
そして、選択回路320は、画像信号T03において偽色領域であると判断された領域4については、画像信号T03よりも低い周波数の画像信号から生成された色差信号S14を選択する。このようにして、選択回路320は、偽色判別回路360から与えられる偽色領域判別信号に応じて画素毎に偽色を含まない色差信号を選択することになる。
なお、図示の例では、LPF301とLPF351、LPF302とLPF352、そして、LPF303とLPF353の周波数特性がそれぞれ一致するものとしたが、このような関係に限られない。
例えば、画像信号S01のうち画像信号T01で偽色領域でないと判断された領域において偽色が発生しない確率を高くするためには、画像信号S01に含まれる周波数の上限を、画像信号T01に含まれる周波数の上限よりも低くすればよい。
つまり、LPF351の遮断周波数をLPF301の遮断周波数よりもやや高く設定する。同様にして、LPF352の遮断周波数をLPF302の遮断周波数よりも高く設定し、LPF353の遮断周波数をLPF303の遮断周波数よりもやや高く設定する。
但し、この場合には、LPF301とLPF351、LPF302とLPF352、LPF303とLPF353の周波数特性をそれぞれ一致させた場合よりも、色解像度が低下する領域が増加する可能性がある。一方、色解像度が低下する領域を減らしたいのであれば、LPF301、LPF302、及びLPF303の遮断周波数を、対応するLPF351、LPF352、及びLPF353の遮断周波数よりもやや低く設定すればよい。
この場合には、例えば、画像信号S01に画像信号T01よりも高い周波数が含まれる可能性があるので、画像信号T01では偽色領域でないと判断された領域においても、画像信号S01では偽色領域となる可能性がある。
LPF301〜LPF303と、これらに対応するLPF351〜LPF353の遮断周波数を一致させるか又は差を設けるかは、どのような画像を生成したいのかによって適応的に変更するようにしてもよい。
また、被写体の柄及び模様によっては、解像度を低下させることによる影響の程度が異なるため、被写体に応じてこれらのLPFの遮断周波数を適応的に変更するようにしてもよい。
このように、図示の例では、色差信号作成部104は、遮断周波数の異なるLPF301〜304を透過させた複数の画像信号S01〜S04を生成する。そして、色差信号作成部104はこれら複数の画像信号S01〜S04から階層的に色差信号S11〜S14生成する。また、ナイキスト領域判別部105は、同様に遮断周波数の異なるLPF351〜353を通過した複数の画像信号T01〜T03を生成して、これら階層の異なる画像信号毎に偽色領域を検出する。
色差信号作成部104において、選択回路320は、偽色領域が画像信号T01〜T03のうちのいずれの解像度の画像信号から検出されたかに応じて(つまり、偽色領域判別信号に応じて)、色差信号S11〜S14のいずれかを選択する。このため、選択回路320は、画素又は領域毎に、偽色とならない範囲で最も周波数の高い階層の画像信号から生成された色差信号を選択することになる。
このようにすれば、偽色が発生する領域のみを、偽色を抑圧するために必要な分だけ色解像度を低下させ、偽色が発生しない領域では色解像度を落とす必要がなくなる。従って、色解像度の向上と偽色の抑圧を優れたバランスで両立させることができる。
図12は、図3に示す選択回路320で行われる色差信号の選択処理を説明するためのフローチャートである。選択回路320は、例えば、画素又は所定の領域単位で選択処理を行う。ここでは、選択回路320は画素単位で選択処理を行うものとする。
図3及び図12を参照して、選択処理が開始されると、選択回路320は、着目画素に対応する画像信号T01の画素が偽色判別回路360において偽色領域であると判別されたか否かを判定する(ステップS1101)。偽色判別回路360において着目画素は偽色領域でないと判別されると(ステップS1101において、NO)、選択回路320は着目画素の色差信号として当該着目画素に対応する画素の色差信号S11を選択する(ステップS1102)。そして、選択回路320は処理を終了する。
一方、偽色判別回路360において着目画素は偽色領域であると判別されると(ステップS1101において、YES)、選択回路320は着目画素に対応する画像信号T02の画素が偽色判別回路360において偽色領域であると判別されたか否かについて判定する(ステップS1103)。
偽色判別回路360において当該着目画素は偽色領域でないと判別されると(ステップS1103において、NO)、選択回路320は着目画素の色差信号として、当該着目画素に対応する画素の色差信号S12を選択する(ステップS1104)。そして、偽色判別回路360は処理を終了する。
偽色判別回路360において当該着目画素は偽色領域であると判別されると(ステップS1103において、YES)、選択回路320は着目画素に対応する画像信号T03の画素が偽色判別回路360において偽色領域であると判別されたか否かについて判定する(ステップS1105)。偽色判別回路360において当該着目画素は偽色領域でないと判別されると(ステップS1105において、NO)、偽色判別回路360は着目画素の色差信号として、この着目画素に対応する画素の色差信号S13を選択する(ステップS1106)。そして、偽色判別回路360は処理を終了する。
一方、偽色判別回路360において着目画素が偽色領域であると判別されると(ステップS1105において、YES)、偽色判別回路360は着目画素の色差信号として、この着目画素に対応する画素の色差信号S14を選択する(ステップS1107)。そして、偽色判別回路360は処理を終了する。
このようにして、選択回路320は画像信号の全ての画素について色差信号の選択処理を行って、各画素に対して選択した色差信号S11〜S14のいずれかに含まれる色差信号R−G及びB−Gを出力する。
図示の例では、偽色を抑圧するために、複数階層の周波数の異なる画像信号から生成された色差信号のいずれかを選択する例をあげて説明を行ったが、偽色の抑制を行うための手法は図示の例に限られない。
このように、図示の輝度信号作成装置110では、まず、ベイヤー配列の撮像素子から得られた画像信号から、第1の色フィルタであるG1フィルタの画像信号と、第2の色フィルタであるG2フィルタの画像信号を抽出して補間する。これらG1フィルタ及びG2フィルタは、互いに同一の周期で画素が配置され、かつその空間的位相がずれている。このため、G1フィルタにおける補間後の画像信号(補間信号)とG2フィルタにおける補間後の画像信号とは、高周波領域においては図8又は図10に示すようにその位相が反転する。
従って、輝度信号作成装置110では、これらG1フィルタ及びG2フィルタにおける画像信号の傾きとG1フィルタ及びG2フィルタにおける画像信号の差分との少なくとも一方に基づいて着目領域(着目画素)が高周波領域であるか否かを判別することができる。輝度信号作成装置110では、着目画素が高周波領域であると判断すると、着目画素が高周波領域であると判断されないレベルまで遮断周波数を低くした画像信号から色差信号又は輝度信号等の所定の信号を生成する。これによって、画像信号における偽色及びモアレを抑圧することが可能となる。
なお、輝度信号作成装置110では、色差信号又は輝度信号等の所定の信号を生成することは後段の装置に任せて、着目画素が高周波領域であるか否かの判別結果を示すフラグを画像信号に設定するようにしてもよい。
図1に示すSWY信号作成部102は、RAW信号100に基づいて第2の輝度信号を作成する。
図13は、図1に示すSWY信号作成部102についてその構成の一例を示すブロック図である。
図13を参照して、SWY信号作成部102において、RAW信号100は垂直方向ローパスフィルタ(V−LPF)1201に与えられ、ここで垂直方向における帯域が制限される。そして、V−LPF1201に出力は水平方向ローパスフィルタ(H−LPF)1202によって水平方向における帯域が制限されて、汎用のSWY輝度信号(SWY_HV)として出力される。
ここで、原色ベイヤー配列の信号は、フィルタの分光感度の特性上、R・G・B三原色の色分離がよい。よって、汎用のSWY輝度信号の生成に用いるV−LPF1201及びH−LPF1202に加えて、斜め方向についても帯域制限フィルタを適用しないと、輝度の折り返し歪みを十分抑制することができない。
また、SWY信号は、色毎に区別することなく全ての画素を用いて生成されるため、被写体が無彩色の場合には、解像可能な空間周波数はOG信号より高い。一方、被写体が有彩色の場合には、斜め領域以外はOG信号の方が有利となる。
そこで、図示の例では、SWY信号作成部102は水平及び垂直方向の帯域を制限するローパスフィルタに加え、45度及び135度方向の帯域を制限する斜めLPFを有している。そして、被写体の角度情報と彩度情報に応じて、後述するようにして、SWY信号作成部102は、帯域制限された3種類の信号の選択又は加重加算を行う。
H−LPF1202から出力されるSWY_HV信号は、2次元フィルタ(D45−LPF)1203によって、45度方向の帯域が制限される。その後、45度線のエッジを検出するための2次元バンドパスフィルタ(D135−BPF)1204は、D45−LPF1203から斜め45度線用SWY信号(SWY_45(第4の輝度信号))を生成する。
一方、SWY_HV信号は2次元フィルタ(D135−LPF)1206によって、135度方向の帯域が制限される。その後、135度線のエッジを検出するための2次元バンドパスフィルタ(D45−BPF)1207は、D135−LPF1206の出力から斜め135度線用SWY信号(SWY_135(第5の輝度信号))を生成する。
セレクタ1209は、SWY_45信号及びSWY_135信号のいずれか一方を、角度判別信号作成部103が出力する角度判別信号に応じて選択輝度信号として選択する。ここでは、角度判別信号が正であると、セレクタ1209はSWY_45信号を選択し、角度信号が負であるとSWY_135信号を選択する。そして、セレクタ1209は選択輝度信号であるSWY信号(SWY_D)を出力する。
SWY輝度信号(SWY_HV(第6の輝度信号))は、角度判別信号作成部103から出力される角度判別信号を用いた加重加算係数(256−Ratio1)と乗算器1212で乗算される。一方、斜め方向のSWY信号(SWY_D)は、角度判別信号作成部103から出力する角度判別信号を用いた加重加算係数(Ratio1)と乗算器1211で乗算される。そして、乗算器1212及び1211の出力は加算器1213で加算されて、加算信号として出力される。
この加算信号はシフター1214によってシフトされて、角度に応じて適応的なSWY輝度信号(SWY_ADPT)として出力される。SWY輝度信号(SWY_ADPT)は式(4)のようにして算出されることになる。
ここで、OG信号が折り返し歪みの影響を受ける領域は斜め領域である。よって、斜め領域をSWY_D信号で置換すれば、折り返し歪みのない高周波信号を生成することができる。そして、SWY_D信号の生成時に用いた角度判別信号を用いれば加重加算係数を算出することができる。
角度判別信号作成部103から出力される角度判別信号は、正であれば45度線、負であれば135度線の領域を示し、絶対値が大きい程45度及び135度線に近く、小さい程0度及び90度線に近くなるという特徴を有している。
図14は、図13に示す加重加算係数Ratio1を算出するための算出回路についてその構成の一例を示すブロック図である。また、図15は、図13に示す加重加算係数Ratio1と角度判別信号との関係(入出力特性)を示す図である。
図示の算出回路は、角度判別信号作成部103から取得した角度判別信号の絶対値を、絶対値回路(abs)1301によって求める。そして、算出回路は、図15に示す入出力特性を有するCalRatio1 1302を用いて、角度信号の絶対値からRatio1を算出する。
なお、図示のCalRatio1 1302は、演算回路であっても又はテーブルであってもよい。
図15において、角度判別信号の絶対値が0から閾値Th1までの区間については、その値が小さいため0度及び90度線に近く、Ratio1=0が出力される。一方、角度判別信号の絶対値が閾値Th2以上の区間については、その値が大きいため斜め線であり、Ratio1=256が出力される。ここでは、256=100%を表すものとする。角度判別信号の絶対値が閾値Th1から閾値Th2までの区間については、0から256の範囲で線形補間された値が出力される。
再び図13を参照して、さらに、適応的なSWY輝度信号(SWY_ADPT)は、乗算器1216において加重加算係数(256−Ratio2)と乗算される。また、斜め方向のSWY信号(SWY_D)は、乗算器1215において加重加算係数(Ratio2)と乗算される。そして、乗算器1216及び1215の出力は加算器1217で加算された後、シフター1218でシフトされて適応的なSWY輝度信号(SWY)として出力される。
上記の加重加算係数(256−Ratio2及びRatio2)は、色差信号作成部104から出力された偽色の影響を考慮して算出された色差信号R−G及びB−Gを用いて求められた彩度に応じて生成される。この結果、適応的なSWY輝度信号(SWY)は角度及び彩度に応じて生成されることになる。SWY輝度信号(SWY)は式(5)のようにして算出される。
ここで、HVナイキスト領域については、偽色の影響を考慮して判断された彩度情報に応じて、被写体が無彩色の場合には、汎用のSWY輝度信号(SWY_HV)が用いられる。その結果、無彩色の被写体におけるHVナイキスト領域の先鋭感向上が可能となる。
図16は、図13に示す加重加算係数Ratio2を算出するための算出回路についてその構成の一例を示すブロック図である。また、図17は、図13に示す加重加算係数Ratio1と彩度信号との関係(入出力特性)を示す図である。
図示の算出回路は、色差信号作成部104から取得した色差信号R−G及びB−Gの絶対値をそれぞれ絶対値回路(abs)1501及び1502によって求める。
加算器1503は、絶対値回路1501の出力である色差信号R−Gの絶対値と絶対値回路1502の出力である色差信号B−Gの絶対値とを加算する。そして、加算器1503の出力(加算結果)が彩度信号として出力される。
この彩度信号は、図17に示す入出力特性を有するCalRatio2 1504に与えられる。そして、CalRatio2 1504は、彩度信号に応じ多Ratio2を出力する。なお、CalRatio2 1504は、演算回路であっても又はテーブルであってもよい。
図17において、彩度信号の絶対値が0から閾値Th1までの区間はその値が小さいため被写体が無彩色の場合を示しており、Ratio2=0が出力される。一方、彩度信号の絶対値が閾値Th2以上の区間は、その値が大きいため被写体が有彩色の場合を示しており、Ratio2=256が出力される。ここで、256=100%を表すものとする。彩度信号の絶対値が閾値Th1から閾値Th2までの区間では、0から256の範囲で線形補間された値が出力される。
なお、彩度判別のエリアを調整するため、彩度信号に対して、例えば、3×3の最大値フィルタを適用して判別領域を拡大するようにしてもよい。また、明るさで正規化して暗い部分を検出されるようにしてもよい。明るさを用いて正規化する際には、例えば、彩度を輝度Yで除算するようにすればよい。
このようにして、SWY信号作成部102で作成されたSWY信号(SWY)は後段の輝度信号混合処理部106に与えられる。
再び図1を参照して、輝度信号混合処理部106は、OG信号作成部101から出力されるOG信号とSWY信号作成部102から出力されるSWY信号とを混合して、最終的な輝度信号(第3の輝度信号)を作成する。この際、輝度信号混合処理部106は、後述するようにして、SWY信号の比率を変更する。
図18は、図1に示す輝度信号混合処理部106についてその構成の一例を示すブロック図である。
図18を参照して、OG信号作成部101から出力されるOG信号(OG)は乗算器1701に与えられる。乗算器1701は、角度判別信号作成部103が出力される角度判別信号に基づいて生成された加重加算係数(256−Ratio1)とOG信号とを乗算する。
一方、SWY信号作成部102から出力されるSWY信号(SWY)は乗算器1702に与えられる。乗算器1702は、角度判別信号作成部103が出力される角度判別信号に基づいて生成された加重加算係数(Ratio1)とSWY信号とを乗算する。
乗算器1701及び1702の出力は加算器1703で加算された後、シフター1704でシフトされる。これによって、シフター1704からは斜め方向のみSWY信号を適用して、その他の領域はOG信号となる混合輝度信号(MIX_D)が出力される。混合輝度信号(MIX_D)は式(6)のようにして算出される。
ここで、OG信号が折り返し歪みの影響を受ける領域は斜め領域である。よって、斜め領域のみをSWY信号で置換すれば折り返し歪みのない高周波信号を生成することができる。
ここで、256−Ratio1及Ratio1は、SWY信号作成部102において説明しように、角度判別信号作成部103から出力される角度判別信号に応じて求められる。つまり、図14及び図15に関連して説明したようにして、256−Ratio1及Ratio1は算出される。なお、前述した閾値Th1及びTh2の値を調整すれば、SWY信号の適応領域を調整することが可能である。
混合輝度信号(MIX_D)は乗算器1705によって加重加算係数(Ratio2)と乗算され、SWY信号(SWY)は乗算器1706によって荷重加算係数(256−Ratio2)と乗算される。この加重加算係数(Ratio2)は、前述のように、色差信号R−G及びとB−Gを用いて算出された彩度に応じた係数である。
乗算器1705及び1706の出力は加算器1707で加算された後、シフター1708によりシフトされて、最終的な輝度信号(MIX)として出力される。この輝度信号(MIX)は式(7)のようにして算出される。
加重加算係数(Ratio2)を算出するための算出回路は、図15と動揺であり、色差信号作成部104から取得した色差信号R−G及びB−Gの絶対値を用いて求められる。
上記の式(7)により、偽色の影響を考慮して判断した彩度信号に基づいて、被写体が無彩色の場合にはSWY輝度信号(SWY)を用いる。また、被写体が有彩色の場合には、斜め領域のみSWY輝度信号(SWY)を用い、他の領域ではOG信号が最終的な輝度信号(MIX)として用いられる。
以上のように、第1の実施の形態によれば、彩度信号によって複数のSWY信号を切り替え又は荷重加算する。さらに、ナイキスト領域と判断された領域については、偽色の影響を考慮して判断された彩度信号に基づいて被写体が無彩色であるか有彩色であるかについて判断するようにしている。
ナイキスト領域が無彩色画像であっても偽色領域のために、有彩色画像と判断されることによってOG信号が用いられ、OG信号の折りかえりが発生してジャギとなっていた領域についてSWY信号が適用されることになる。この結果、輝度折りかえりを抑制し、無彩色の被写体の場合にHVナイキスト領域の先鋭感向上が可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態による輝度信号作成装置110の一例について説明する。
図19は、本発明の第2の実施の形態による輝度信号作成装置110についてその構成の一例を示すブロック図である。図19において、図1に示す輝度信号作成装置110と同一の構成要素について同一の参照番号を付して説明を省略する。
図19を参照して、図示の輝度信号作成装置110は新たにベース信号作成部107を有している。なお、図19に示す輝度信号混合処理部は、図1に示す輝度信号混合処理部106とその構成が異なるので、参照番号106Aが付されている。
一般に、画像のエッジ強調処理を行う際には、画像中のエッジ成分を抽出して、当該抽出されたエッジ成分を元の画像に加えるという手法が用いられる。そして、この場合、加えるエッジ成分は画像の輝度信号の高周波成分を抽出して得るようにしている。
OG信号作成部101及びSWY信号作成部102の各々には、通常、高域強調信号をベース信号に足しこむ回路(図示せず)が含まれているが、図19に示す例では、OG信号作成部101及びSWY信号作成部102は高周波成分を抽出した輝度信号を生成する。そして、ベース信号作成部107において生成したベース輝度信号に輝度信号を加算して、最終的な輝度信号とする。
ベース信号作成部107は、RAW信号100を受けて画像信号の低域成分からベース輝度信号を生成する。例えば、ベース信号作成部107は、OutofGreen方式を用いてベース輝度信号を生成する。但し、緑(G)信号のみから作成した高域強調信号は足し込まないようにする。そして、OG信号にさらにLPF(ローパスフィルタ処理)を適用して、帯域を制限することによってベース輝度信号(OG_DC)を得る。
OG信号作成部101は、RAW信号100のうち緑(G)信号のみからOG信号を生成する。そして、OG信号作成部101はBPF(バンドパスフィルタ処理)を適用して高域強調信号を生成して、OG信号(OG_AC)を得る。
SWY信号作成部102は、図1に関連して説明したようにして、RAW信号100からSWY信号を作成する。この際、SWY信号作成部102は、図13に示すSWY_HV信号、SWY_45信号、及びSWY_135信号に対してBPF(図示せず)を適用する。そして、SWY信号作成部102はそれ以外については第1の実施の形態と同様な処理を行って高域強調信号を生成して、SWY信号(SWY_AC(第1の高周波信号))を得る。
図20は、図19に示す輝度信号混合処理部106Aについてその構成の一例を示すブロック図である。なお、図20において、図18に示す輝度信号混合処理部106と同一の構成要素については同一の参照番号を付す。
図20を参照すると。OG信号作成部101の出力である高域強調OG信号(OG_AC)2302とSWY信号作成部102から出力である高域強調SWY信号(SWY_AC)2303とは図18で説明したようにして混合される。これによって、シフター1708から高域強調輝度信号(MIX(第2の高周波信号))が出力される。
高域強調輝度信号(MIX)はベース信号作成部107からの出力であるベース輝度信号(OG_DC)と加算器2304によって加算される。そして、加算器2304から最終的な輝度信号が出力される。
以上のように、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態で説明した効果が得られるばかりでなく、高域強調輝度信号を混合してからベース輝度信号に加算するようにしているため、算出手法の異なる輝度信号の切り替わり点のつなぎ目領域が滑らかとなる。この結果、不自然なテクスチャーの発生を抑制することができる。
上述の説明から明らかなように、図1に示すOG信号作成部101が第1の輝度信号生成手段として機能し、SWY信号作成部102が第2の輝度信号生成手段として機能する。また、ナイキスト領域判別部105が偽色領域検出手段として機能し、角度判別信号作成部103が方向判別手段として機能する。図3に示す選択回路320が第1の選択手段として機能し、図1に示す輝度信号混合処理部106又は図19に示す輝度信号混合処理部106Aが混合手段として機能する。さらに、LPF301、LPF302、LPF303、及びLPF304が階層画像生成手段として機能する。
加えて、図13に示すV−LPF1201、H−LPF1202、D45−LPF1203、D135−BPF1204、D135−LPF1206、及びD45−BPF1207が第1のフィルタ手段として機能する。そして、セレクタ1209が第2の選択手段として機能し、乗算器1211、1212、1215、及び1216、シフター1214及び1218、及び加算器1217が生成手段として機能する。
さらに、図2に示すD135−BPF201が第2のフィルタ手段として機能し、D45−BPF203が第3のフィルタ手段として機能する。また、図16に示す演算回路が彩度信号生成手段として機能し、図19に示すベース信号作成部107がベース信号生成手段として機能する。そして、図19に示す輝度信号混合処理部106Aが混合部として機能し、図20に示す加算器2304が加算部として機能する。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態による輝度信号作成装置110の一例について説明する。
図27は、本発明の第3の実施の形態による輝度信号作成装置110についてその構成の一例を示すブロック図である。
図27において、図1に示す輝度信号作成装置110と同一の構成要素について同一の参照番号を付して説明を省略する。
図27を参照して、図示の輝度信号作成装置110は新たにTsig信号作成部108を有している。なお、図27に示すOG信号作成部は、図1に示すOG信号作成部101とその構成が異なるので、参照番号101Aが付されている。
図27に示すTsig信号作成部108は、RAW信号100に基づいて、着目画素信号に対して水平方向の相関が大きいか、あるいは垂直方向の相関が大きいかを検出し、OG信号作成部101Aに検出した相関値に基づく信号を出力する。
図28は、図27に示すTsig信号作成部108についてその構成の一例を示すブロック図である。
図28を参照して、Tsig信号作成部108において、RAW信号100はdiffH信号作成回路2801、diffV信号作成回路2802、Hbpf信号作成回路2803、Vbpf信号作成回路2804に入力される。
図24に示す緑信号の画素であるG22を着目画素とした場合、diffH信号作成回路2801の出力信号(diffH22)と、diffV信号作成回路2802の出力信号(diffV22)は減算器2805に入力され、以下の式(8)の演算に基づいて、相関値を算出する。
diffHV22 = diffH22 - diffV22 ・・・・・・・・(8)
diffH22 = |R21 - R23| + |2 * G22 - G20 - G24|
diffV22 = |B02 - B42| + |2 * G22 - G02 - G42|
なお、diffH22は、補間対象の画素を中心とした水平方向の画素のレベル差、diffV22は補間対象の画素を中心とした垂直方向の画素のレベル差を示す。また、diffHV22は水平方向の画素のレベルさから垂直方向の画素のレベル差を引いたものである。つまり、diffHV22が正の場合は画像が縦縞模様であり、負の場合は横縞模様であることを表す。
図25は、式(8)によって水平方向及び垂直方向の相関が検出可能な空間周波数特性を示す図である。
図25において、x軸は被写体の水平(H)方向の周波数空間を表し、y軸は垂直(V)方向の周波数空間を表す。ここでは、原点から遠ざかるほど空間周波数が高い。
図25に示す横線の領域2501が、式(8)によって水平方向の相関を検出可能な領域であり、縦線の領域2502が、式(8)によって垂直方向の相関を検出可能な領域である。
式(8)の演算では、diffH22によって水平方向の画素のレベル差を、それぞれ水平方向に2分の1しかサンプリングされていない緑信号、または赤信号のそれぞれの差分の絶対値により算出しているため、図25に示すように水平方向のナイキスト周波数(軸上、π/2)の帯域での水平方向の相関は検出できない。同様に垂直方向に対しても垂直方向のナイキスト周波数の帯域での垂直方向の相関は検出できない。
同様に、Hbpf信号作成回路2803の出力信号(Hbpf22)と、Vbpf信号作成回路2804の出力信号(Vbpf22)は減算器2806に入力され、以下に示す式(9)の演算によってdiffHV22G信号が出力される。
diffHV22G = Hbpf22 - Vbpf22 ・・・・・・・・・(9)
Hbpf22 = |2 * G22 - R21 - R23|
Vbpf22 = |2 * G22 -B02 - B42|
ここで、Hbpf22、Vbpf22は式(8)の時と同様に、それぞれ補間対象の画素を中心とした水平方向、垂直方向の画素のレベル差であり、diffHV22Gが正の場合は画像が縦縞模様であり、負の場合は横縞模様であることを表す。
図26は、式(9)によって水平方向、または垂直方向の相関が検出可能な空間周波数特性を示す図である。
図26において、x軸は被写体の水平(H)方向の周波数空間を表し、y軸は垂直(V)方向の周波数空間を表す。ここでは、原点から遠ざかるほど空間周波数が高い。
図26に示す横線の領域2601が、式(9)によって水平方向の相関を検出可能な領域であり、縦線の領域2602が、式(9)によって垂直方向の相関を検出可能な領域である。
式(9)の演算では、Hbpf22によって水平方向の画素のレベル差を、互いに隣接する緑信号、赤信号の差分の絶対値により算出しているため、図26に示すように水平方向のナイキスト周波数の帯域においても水平方向の相関値を検出することが可能である。
同様に垂直方向に対しても垂直方向のナイキスト周波数の帯域においても垂直方向の相関値を検出することが可能である。
その結果、式(9)の演算においては被写体が無彩色の場合には水平方向及び垂直方向のナイキスト周波数の帯域においても、垂直方向及び水平方向の相関値を検出可能となる。しかしながら、有彩色被写体においては、緑信号と赤信号のレベル差、もしくは緑信号と青信号のレベル差がそもそも異なっているため、水平方向及び垂直方向のナイキスト周波数帯域であるか否かに関わらず、全ての周波数帯域において正確な相関値を検出することは不可能である。
加重加算係数算出回路2807(Tsig算出1)、加重加算係数算出回路2808(Tsig算出2)は、それぞれdiffHV22信号、diffHV22G信号に基づいて加重加算係数SigT、SigTGを算出し、加重加算回路2809に入力される。
図29は、加重加算係数算出回路2807、2808の入出力特性を示す図である。
横軸が入力信号であるdiffHV22信号、diffHV22G信号であり、縦軸が出力信号であるTsig、TsigGの値をそれぞれ示す。
diffHV22≦Th0の場合は、DiffV22がDiffH22より大きいため横縞領域であると判定される。この場合、Tsigは水平方向の相関が100%であることを示すTsig値(Tsig=−256)を出力する。
Th1<DiffHV<Th2の区間は、diffV22とdiffH22が互いに近い値であるため、斜め領域と判定される。この区間では、Tsigは垂直方向ならびに水平方向の相関が0%であることを示すTsig値(Tsig=0)を出力する。
更に、diffHV≧Th3の場合は、diffH22がdiffV22より大きいため縦領域であると判定される。この場合には、Tsigは垂直方向の相関が100%であることを示すTsig値(Tsig=256)を出力する。
Th0≦DiffHV≦Th1の区間は、−128から0まで線形的に変化するように決定されたTsigを出力する。同様に、Th2≦DiffHV≦Th3の区間は、0から128まで線形的に変化するように決定されたTsigを出力する。
diffHV22Gも同様に、図29に示すTh4−Th7によって、垂直方向または横水平方向の相関を示すTsigGを出力する。
再び図28を参照して、加重加算係数算出回路2807の出力信号Tsigは、乗算器2809において加重加算係数(Ratio2)と乗算される。また、荷重加算係数算出回路2808の出力信号Tsigは、乗算器2810において加重加算係数(256−Ratio2)と乗算される。そして、乗算器2809及び2810の出力は加算器2811で加算された後、シフター2812でシフトされて適応的な垂直及び水平方向の相関値を示すTsigOとして出力される。
上記の加重加算係数(Ratio2及び256−Ratio2)は、前述の通り色差信号作成部104から出力された偽色の影響を考慮して算出された色差信号R−G及びB−Gを用いて求められた彩度に応じて生成される。
ここで、垂直及び水平方向の相関値を示すTsigO信号は、偽色の影響を考慮して判断された彩度情報に応じて、被写体が無彩色の場合には、HVナイキスト領域においても、垂直方向および水平方向の相関を検出可能な相関値を出力することが可能となる。
再び図27を参照して、Tsig信号作成部108の出力はOG信号作成部101Aに入力され、OG信号作成部101Aは、RAW信号100とTsig信号作成部108の出力に基づいて第1の輝度信号を作成する。
図30は、図27に示すOG信号作成部101Aについてその構成の一例を示すブロック図である。
図30を参照して、OG信号作成部101Aにおいて、RAW信号100はZero挿入回路3001、R補間回路3006、B補間回路3007にそれぞれ入力される。
Zero挿入回路3001は、RAW信号100のうち、G以外の信号を0に置換したZero挿入G信号を作成する。垂直方向ローパスフィルタ(VLPF)3002及び第1の水平方向ローパスフィルタ3004は、Zero挿入G信号の垂直方向及び水平方向の帯域を制限し、それぞれGv信号及びGh信号として出力する。
第2の水平方向ローパスフィルタ(HLPF)3003は、Gv信号の水平方向の帯域を制限し、Ghv信号を出力する。
このようにして、Zero挿入G信号の(1)垂直方向の帯域が制限されたGv信号、(2)水平方向の帯域が制限されたGh信号、(3)垂直方向及び、水平方向の帯域が制限されたGhv信号が作成され、いずれも荷重加算回路3005へ入力される。
加重加算回路3005は、Tsig信号作成部108から出力されたTsigO信号に基づいて、Gh信号、Gv信号、Ghv信号を以下の式(10)及び式(11)に従って加重加算し、DC_OG信号を作成する。
TsigO≧0のとき、
DC_OG = (Gv×TsigO+Ghv×(256-TsigO)/128・・・・・・・・(10)
TsigO<0のとき、
DC_OG = (Gh×|TsigO|+Ghv×(256-|TsigO|)/128・・・・・・(11)
その結果、荷重加算処理部3005の出力であるDC_OG信号は、それぞれの画素において水平方向の相関が高いとき(TsigO=−256)、つまり横縞であると判断された場合には、式(11)により、
DC_OG = Gh
となり、水平方向にのみローパスフィルタ処理が行われた信号となり、垂直方向に特性がなまることがなくなる。
また、垂直方向の相関が高いとき(TsigO=256)、つまり縦縞であると判断された場合には、式(10)により、
DC_OG = Gv
となり、垂直方向にのみローパスフィルタ処理が行われた信号となり、水平方向に特性がなまることがなくなる。
このとき、前述のとおり垂直及び水平方向の相関値を示すTsigO信号は、被写体が無彩色の場合には、HVナイキスト領域においても、垂直方向および水平方向の相関を検出可能なため、無彩色被写体時にはDC_OG信号はHVナイキスト領域においても、その周波数特性がなまることがなく、解像することが可能となる。
R補間回路3006は、前述の通りRAW信号100のうち、R以外の信号を0に置換したZero挿入R信号を作成し、垂直方向および、水平方向の2次元ローパスフィルタによる垂直及び水平方向に帯域制限されたRhv信号を出力する。B補間回路3007も同様にRAW信号100のうち、B以外の信号を0に置換したZero挿入B信号を作成し、垂直方向および、水平方向の2次元ローパスフィルタによる垂直及び水平方向に帯域制限されたBhv信号を出力する。
加重加算処理部3005、R補間回路3006、B補間回路3007のそれぞれの出力信号DC_OG信号、Rhv信号、Bhv信号は、輝度算出処理部3008に入力され、例えば式(1)と同様の演算を用いて第1の輝度信号を作成する。
以上のように、第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態で説明した効果が得られるばかりでなく、無彩色被写体においてはHVナイキスト領域においても、水平方向及び垂直方向に周波数特性がなまることがなく、解像することが可能となる。
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態に対して、図27に示すTsig信号作成部108を導入すしたが、第2の実施の形態に対しても同様に、Tsig信号作成部108を導入することが可能であり、OG信号作成部において同様の効果を得ることが可能となる。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を輝度信号作成方法として、この輝度信号作成方法を、コンピュータに実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムをコンピュータに実行させるようにしてもよい。
この際、輝度信号作成方法及びプログラムは、少なくとも第1の輝度信号生成ステップ、第2の輝度信号生成ステップ、偽色領域検出ステップ、方向判別ステップ、選択ステップ、及び混合ステップを有することになる。また、デジタルカメラ等の撮像装置は上記の輝度信号作成装置を備え、被写体を撮像して画像信号を得る。なお、プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101 OG信号作成部
102 SWY信号作成部
103 角度判別信号作成部
104 色差信号作成部
105 ナイキスト領域判別部
106 輝度信号混合処理部
107 ベース信号作成部
108 Tsig信号作成部
110 輝度信号作成装置

Claims (23)

  1. 第1の色信号を含む複数の色信号で構成された画像信号に応じて輝度信号を作成する輝度信号作成装置において、
    前記画像信号のうちの前記第1の色信号に応じていない画素に対して前記第1の色信号を補間して第1の輝度信号を生成する第1の輝度信号生成手段と、
    前記複数の色信号のそれぞれを画素の位置における輝度信号として第2の輝度信号を生成する第2の輝度信号生成手段と、
    前記画像信号から周波数の異なる複数の階層の画像信号を生成する階層画像生成手段と、
    前記複数の階層の画像信号のそれぞれに対して偽色領域を判別して偽色領域検出信号を出力する偽色領域検出手段と、
    前記偽色領域検出信号に応じて前記複数の階層の画像信号のうち1つを選択する第1の選択手段と、
    前記選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の輝度信号を混合して第3の輝度信号を生成する混合手段と
    を有することを特徴とする輝度信号作成装置。
  2. 前記混合手段は、前記彩度信号が小さいほど前記第2の輝度信号を混合する比率を大きくすることを特徴とする請求項1記載の輝度信号作成装置。
  3. 前記画像信号を受けてそのエッジの方向を判別して角度判別信号を出力する方向判別手段を有し、
    前記混合手段は、前記角度判別信号が示す前記エッジの方向が45度あるいは135度に近くなるほど前記第2の輝度信号を混合する比率を大きくすることを特徴とする請求項1又は2記載の輝度信号作成装置。
  4. 前記第2の輝度信号生成手段は、前記複数の色信号について水平、垂直、及び45度方向の帯域を制限した第4の輝度信号と、前記複数の色信号について水平、垂直、及び135度方向の帯域を制限した第5の輝度信号とを生成する第1のフィルタ手段と、
    前記第4及び前記第5の輝度信号の一方を前記角度判別信号に応じて選択して選択輝度信号として出力する第2の選択手段と、
    彩度信号と前記角度判別信号とに応じて、前記複数の色信号について水平及び垂直方向の帯域を制限して得られた第6の輝度信号と前記選択輝度信号を混合して前記第2の輝度信号を生成する生成手段と
    を有することを特徴とする請求項3に記載の輝度信号作成装置。
  5. 前記生成手段は、前記彩度信号が大きいほど前記選択輝度信号を混合する比率を大きくすることを特徴とする請求項4記載の輝度信号作成装置。
  6. 前記生成手段は、前記角度判別信号が示す前記エッジの方向が45度あるいは135度に近くなるほど前記選択輝度信号を混合する比率を大きくすることを特徴とする請求項4又は5記載の輝度信号作成装置。
  7. 前記複数の階層の画像信号から色差信号を算出する色差信号算出手段と、
    前記選択された階層の画像信号から算出された色差信号から前記彩度信号を出力する彩度信号生成手段と
    を有することを請求項1乃至6のいずれか1項に記載の輝度信号作成装置。
  8. 前記方向判別手段は、前記画像信号について空間周波数領域において135度方向のバンドパスフィルタ処理を行って第1のバンドパス信号を得る第2のフィルタ手段と、
    前記画像信号について空間周波数領域において45度方向のバンドパスフィルタ処理を行って第2のバンドパス信号を得る第3のフィルタ手段とを有し、
    前記第1のバンドパス信号が示す値の絶対値から前記第2のバンドパス信号が示す値の絶対値を減算した減算結果が正であると、前記角度判別信号は45度線の領域を示し、前記減算結果が負であると、前記角度判別信号は135度線の領域を示すことを特徴とする請求項3記載の輝度信号作成装置。
  9. 前記複数の色信号で構成された画像信号は、R、G1、G2、及びBの色信号からなるベイヤー配列で構成された画像信号であり、
    前記偽色領域検出手段は、前記G1の色信号に応じていない画素に対して前記G1の色信号を補間して前記G1の画像信号を生成するとともに、前記G2の色信号に応じていない画素に対して前記G2の色信号を補間して前記G2の画像信号を生成し、前記G1の画像信号とG2の画像信号のそれぞれにおける傾きから偽色領域であるか否かを判別することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の輝度信号作成装置。
  10. 前記第1の選択手段は前記偽色領域検出手段によって偽色領域でないと判別された複数の階層の画像信号のうち、最も周波数の高い画像信号を選択することを特徴とする請求項9に記載の輝度信号作成装置。
  11. 前記画像信号をローパスフィルタ処理してベース輝度信号を得るベース信号生成手段を有し、
    前記第2の輝度信号生成手段は、前記画像信号をバンドパスフィルタ処理して前記第2の輝度信号である第1の高周波信号を作成し、
    前記混合手段は、前記第1の高周波信号と前記第1の輝度信号を混合して第2の高周波信号を得る混合部と、前記第2の高周波信号と前記ベース輝度信号とを加算して前記第3の輝度信号とする加算部とを有することを特徴とする請求項1記載の輝度信号作成装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の輝度信号作成装置を備え、被写体を撮像して前記画像信号を得ることを特徴する撮像装置。
  13. 第1の色信号を含む複数の色信号で構成された画像信号に応じて輝度信号を作成する際に用いられる輝度信号作成方法において、
    前記画像信号のうちの前記第1の色信号に応じていない画素に対して前記第1の色信号を補間して第1の輝度信号を生成する第1の輝度信号生成ステップと、
    前記複数の色信号のそれぞれを画素の位置における輝度信号として第2の輝度信号を生成する第2の輝度信号生成ステップと、
    前記画像信号から周波数の異なる複数の階層の画像信号を生成する階層画像生成ステップと、
    前記複数の階層の画像信号のそれぞれに対して偽色領域を判別して偽色領域検出信号を出力する偽色領域検出ステップと、
    前記偽色領域検出信号に応じて前記複数の階層の画像信号のうち1つを選択する選択ステップと、
    前記選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の輝度信号を混合して第3の輝度信号を生成する混合ステップと
    を有することを特徴とする輝度信号作成方法。
  14. 第1の色信号を含む複数の色信号で構成された画像信号に応じて輝度信号を作成するためのプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    前記画像信号のうちの前記第1の色信号に応じていない画素に対して前記第1の色信号を補間して第1の輝度信号を生成する第1の輝度信号生成ステップと、
    前記複数の色信号のそれぞれを画素の位置における輝度信号として第2の輝度信号を生成する第2の輝度信号生成ステップと、
    前記画像信号から周波数の異なる複数の階層の画像信号を生成する階層画像生成ステップと、
    前記複数の階層の画像信号のそれぞれに対して偽色領域を判別して偽色領域検出信号を出力する偽色領域検出ステップと、
    前記偽色領域検出信号に応じて前記複数の階層の画像信号のうち1つを選択する選択ステップと、
    前記選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の輝度信号を混合して第3の輝度信号を生成する混合ステップと
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  15. 請求項14に記載のプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
  16. 第1の色信号を含む複数の色信号で構成された画像信号に応じて輝度信号を作成する輝度信号作成装置において、
    前記第1の色信号の補間対象の画素位置に対して、第1及び第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第1の補間手段と、
    補間対象の画素位置に対して、前記第1の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第2の補間手段と、
    補間対象の画素位置に対して、前記第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第3の補間手段と、
    補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色の色信号の差分に基づく値を用いて比べる第1の判別手段と、
    補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色ではない色信号の差分に基づく値を用いて比べる第2の判別手段と、
    前記画像信号から周波数の異なる複数の階層の画像信号を生成する階層画像生成手段と、
    前記複数の階層の画像信号のそれぞれに対して偽色領域を判別して偽色領域検出信号を出力する偽色領域検出手段と、
    前記偽色領域検出信号に応じて前記複数の階層の画像信号のうち1つを選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の判別手段の結果を混合して、前記第1および第2の方向の相関についての判別結果を得る第3の判別手段と、を有し、
    前記第3の判別手段の判別結果に基づいて、前記第1、第2、及び第3の補間手段による補間処理で得られた画素データを混合して補間信号を出力し、前記補間信号に基づいた輝度信号を作成することを特徴とする輝度信号生成装置。
  17. 記第1の色信号の補間対象の画素位置に対して、第1及び第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第1の補間手段と、
    補間対象の画素位置に対して、前記第1の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第2の補間手段と、
    補間対象の画素位置に対して、前記第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第3の補間手段と、
    補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色の色信号の差分に基づく値を用いて比べる第1の判別手段と、
    補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色ではない色信号の差分に基づく値を用いて比べる第2の判別手段と、
    第1の選択手段によって選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の判別手段の結果を混合して、前記第1および第2の方向の相関についての判別結果を得る第3の判別手段と、を有し、
    前記第1の輝度信号生成手段は、前記第3の判別手段の判別結果に基づいて、前記第1、第2、及び第3の補間手段による補間処理で得られた画素データを混合して補間信号を出力し、前記補間信号に基づいた輝度信号を前記第1の輝度信号とすることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の輝度信号作成装置。
  18. 請求項16又は17記載の輝度信号作成装置を備え、被写体を撮像して前記画像信号を得ることを特徴する撮像装置。
  19. 第1の色信号を含む複数の色信号で構成された画像信号に応じて輝度信号を作成する際に用いられる輝度信号作成方法において、
    前記第1の色信号の補間対象の画素位置に対して、第1及び第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第1の補間ステップと、
    補間対象の画素位置に対して、前記第1の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第2の補間ステップと、
    補間対象の画素位置に対して、前記第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第3の補間ステップと、
    補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色の色信号の差分に基づく値を用いて比べる第1の判別ステップと、
    補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色ではない色信号の差分に基づく値を用いて比べる第2の判別ステップと、
    前記画像信号から周波数の異なる複数の階層の画像信号を生成する階層画像生成ステップと、
    前記複数の階層の画像信号のそれぞれに対して偽色領域を判別して偽色領域検出信号を出力する偽色領域検出ステップと、
    前記偽色領域検出信号に応じて前記複数の階層の画像信号のうち1つを選択する選択ステップと、
    前記選択ステップにおいて選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の判別ステップで得られた結果を混合して、前記第1および第2の方向の相関についての判別結果を得る第3の判別ステップと、
    前記第3の判別ステップで得られた判別結果に基づいて、前記第1、第2、及び第3の補間ステップにおける補間処理で得られた画素データを混合して補間信号を出力し、前記補間信号に基づいた輝度信号を作成する輝度信号生成ステップとを有することを特徴とする輝度信号作成方法。
  20. 記第1の色信号の補間対象の画素位置に対して、第1及び第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第1の補間ステップと、
    補間対象の画素位置に対して、前記第1の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第2の補間ステップと、
    補間対象の画素位置に対して、前記第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第3の補間ステップと、
    補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色の色信号の差分に基づく値を用いて比べる第1の判別ステップと、
    補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色ではない色信号の差分に基づく値を用いて比べる第2の判別ステップと、
    選択ステップにおいて選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の判別ステップで得られた結果を混合して、前記第1および第2の方向の相関についての判別結果を得る第3の判別ステップと、を有し、
    前記第1の輝度信号生成ステップにおいて、前記第3の判別ステップで得られた判別結果に基づいて、前記第1、第2、及び第3の補間ステップにおける補間処理で得られた画素データを混合して補間信号を出力し、前記補間信号に基づいた輝度信号を前記第1の輝度信号とすることを特徴とする請求項13に記載の輝度信号作成方法。
  21. 第1の色信号を含む複数の色信号で構成された画像信号に応じて輝度信号を作成するためのプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    前記第1の色信号の補間対象の画素位置に対して、第1及び第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第1の補間ステップと、
    補間対象の画素位置に対して、前記第1の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第2の補間ステップと、
    補間対象の画素位置に対して、前記第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第3の補間ステップと、
    補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色の色信号の差分に基づく値を用いて比べる第1の判別ステップと、
    補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色ではない色信号の差分に基づく値を用いて比べる第2の判別ステップと、
    前記画像信号から周波数の異なる複数の階層の画像信号を生成する階層画像生成ステップと、
    前記複数の階層の画像信号のそれぞれに対して偽色領域を判別して偽色領域検出信号を出力する偽色領域検出ステップと、
    前記偽色領域検出信号に応じて前記複数の階層の画像信号のうち1つを選択する選択ステップと、
    前記選択ステップにおいて選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の判別ステップで得られた結果を混合して、前記第1および第2の方向の相関についての判別結果を得る第3の判別ステップと、
    前記第3の判別ステップで得られた判別結果に基づいて、前記第1、第2、及び第3の補間ステップにおける補間処理で得られた画素データを混合して補間信号を出力し、前記補間信号に基づいた輝度信号を作成する輝度信号生成ステップと
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  22. ンピュータに、さらに、
    前記第1の色信号の補間対象の画素位置に対して、第1及び第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第1の補間ステップと、
    補間対象の画素位置に対して、前記第1の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第2の補間ステップと、
    補間対象の画素位置に対して、前記第2の方向に位置する画素データに基づいて補間処理する第3の補間ステップと、
    補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色の色信号の差分に基づく値を用いて比べる第1の判別ステップと、
    補間対象の画素位置の信号に対する前記第1及び第2の方向の相関を同色ではない色信号の差分に基づく値を用いて比べる第2の判別ステップと、
    前記選択ステップにおいて選択された階層の画像信号で得られた彩度信号に応じて前記第1及び第2の判別ステップで得られた結果を混合して、前記第1および第2の方向の相関についての判別結果を得る第3の判別ステップと、を実行させ、
    前記第1の輝度信号生成ステップにおいて、前記第3の判別ステップで得られた判別結果に基づいて、前記第1、第2、及び第3の補間ステップにおける補間処理で得られた画素データを混合して補間信号を出力し、前記補間信号に基づいた輝度信号を前記第1の輝度信号とすることを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
  23. 請求項21又は22記載のプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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