JP2015027038A - 色情報補完装置およびそのプログラム - Google Patents

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達裕 田嶋
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Abstract

【課題】カラーフィルタを介して撮像された撮像画像の欠落した色情報を補完する色情報補完装置を提供する。
【解決手段】色情報補完装置1は、撮像画像の水平および垂直方向の振動成分を抽出する方位別振動成分抽出手段10と、振動成分の方位相関によって、画素ごとの方位相関の強度を算出する方位相関強度算出手段と20、G画素の画素値を水平および垂直方向にそれぞれ平滑化して、G色に対する補完対象画素の方位別画素値を補完する方位別補完手段30と、方位相関の強度に応じて方位別画素値を加算して補完対象画素の方位相関画素値を算出する方位相関画素値算出手段40と、補完対象画素の画素値を方位相関画素値に置き換えてG色の色情報を補完するG画像生成手段50と、撮像画像において、G色以外の色情報を補完するR画像生成手段70およびB画像生成手段70Bと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラーフィルタを介して撮像された撮像画像において、欠落している各色の色情報を補完する色情報補完装置およびそのプログラムに関する。
通常、デジタルカメラ等で利用される単板式撮像デバイスは、カラーフィルタを介して受光した光を光電変換して画像信号(撮像画像)を取得する。このとき、一般的には、図8に示すベイヤ(Bayer)配列のようなそれぞれの色(例えば、R,G,B)を画素ごとにフィルタリングするカラーフィルタFが用いられる。
このベイヤ配列のカラーフィルタFを介して画像を撮像した場合、画素ごとに一色の信号しか得られない。すなわち、カラーフィルタFを介して撮像した画像信号は、図8に示すように、G信号については、カラーフィルタFのR,B位置に対応する画素の色情報が欠けた色信号となる。同様に、R信号については、カラーフィルタFのG,B位置に対応する画素の色情報が、B信号については、カラーフィルタFのR,G位置に対応する画素の色情報が、それぞれ欠けた色信号となる。
そのため、このような色信号をカラー画像として表示・処理するためには、欠けている色信号を補完(デモザイキング)する技術が必要となる。
この色信号を補完する技術としては、欠落した画素の色信号(画素値)を、当該画素に近接する欠落していない画素の色信号(画素値)を用いて双線形補完する技術が最も基本的である。
例えば、特許文献1には、補完対象画素の近傍画素の中央値によって、補完対象画素の画素値を求める手法が開示されている。
また、特許文献2には、補完対象画素の画素値を補完する際に、補完対象画素と同色の周辺画素の方向に対する相関度を求め、その相関度に応じた比率で、補完対象画素の画素値を求める手法が開示されている。
特開2006−262167号公報 特開2010−104019号公報
特許文献1に記載された手法のように、双線形補完により補完対象画素の画素値を演算する手法では、画素間の画素値が平滑化されることで、空間周波数成分が適切に再現されず、画像にボケが発生してしまうという問題がある。さらに、特許文献1に記載された手法では、各色の中間値によって補完対象画素の画素値を求めるため、合成された色が実際の被写体に存在しない色となる偽色が発生しやすいという問題もある。
また、特許文献2に記載された手法のように、周辺画素の方向に対する相関度に応じて双線形補完を行う手法では、特定の色の相関しか参照していない。そのため、この手法は、カラー画像の色情報全体の方位相関を正確に推定することができず、高品質な画像を再現することができないという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑み、カラーフィルタを介して撮像された撮像画像の欠落した色情報を補完する際に、色情報の方位相関を適切に求めることで、空間周波数成分の再現性を高め、知覚的に自然なカラー画像を生成することが可能な色情報補完装置およびそのプログラムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る色情報補完装置は、カラーフィルタを用いた単板式撮像デバイスで撮像された撮像画像から、各色の欠落した色情報を補完する色情報補完装置であって、方位別振動成分抽出手段と、方位相関強度算出手段と、方位別補完手段と、方位相関画素値算出手段と、特定色補完手段と、特定色以外の色情報を対象とした複数の他色補完手段と、を備え、他色補完手段が、差分手段と、差分補完手段と、加算手段と、を備える。
かかる構成において、色情報補完装置は、方位別振動成分抽出手段によって、撮像画像の画素ごとに水平方向および垂直方向の振動成分(空間周波数成分)を抽出することで、撮像画像全体のすべての画素において、方位別の振動成分を抽出する。
そして、色情報補完装置は、方位相関強度算出手段によって、方位別振動成分抽出手段で抽出された振動成分の相関により、画素ごとの方位相関の強度を算出する。
これによって、色情報補完装置は、特定の色情報だけでなく、撮像画像に含まれている特定色以外の色情報を用いて、撮像画像の画素ごとに、水平方向、垂直方向に対して、どれだけの強度で相関しているのかを認識することができる。例えば、水平方向のみに相関があることが認識された場合、当該画素は、垂直方向の画素とは相関がなく、色情報補完装置は、色情報を補完する場合に水平方向の画素によって当該画素を補完すればよいことになる。
また、色情報補完装置は、方位別補完手段によって、撮像画像における特定色の画素の画素値を水平方向および垂直方向にそれぞれ平滑化して、方位別に当該特定色に対する補完対象画素の画素値を補完する。これによって、色情報補完装置は、補完対象画素において、水平方向だけに相関がある場合の画素値と、垂直方向だけに相関がある場合の画素値とを、それぞれ個別に求めることができる。
そして、色情報補完装置は、方位相関画素値算出手段によって、補完対象画素ごとに、方位別に補完された画素値を方位相関の強度に応じて加算して、方位相関画素値を算出する。この方位相関画素値は、水平方向だけに相関がある場合の画素値と、垂直方向だけに相関がある場合の画素値とを、方位相関の強度に応じて、すなわち、その割合に応じて加算したものであるため、方位相関に対応した振動成分(空間周波数成分)が含まれた値となる。
そして、色情報補完装置は、特定色補完手段によって、撮像画像において、特定色に対する補完対象画素の画素値を方位相関画素値に置き換える。すなわち、色情報補完装置は、撮像画像において、特定色に対する補完対象画素の画素値を、方位相関に対応した色情報によって補完する。
また、色情報補完装置は、他色補完手段によって、撮像画像から、特定色以外の色を対象として色情報を補完する。
すなわち、色情報補完装置は、他色補完手段の差分手段によって、撮像画像において、対象色の画素ごとに、当該画素の画素値と当該画素に対応する特定色の画素の方位相関画素値との差分値を算出する。これによって、差分値は、方位相関が加味された値となる。
そして、色情報補完装置は、他色補完手段の差分補完手段によって、対象色に対する補完対象画素の周辺画素の差分値から、当該補完対象画素の差分値を補完する。
さらに、色情報補完装置は、他色補完手段の加算手段によって、差分補完手段で差分値が補完された画像の画素ごとに、当該画素に対応する特定色の画素の画素値を加算する。これによって、対象色の画素値が算出されることになる。また、このように生成された対象色の画素値は、特定色の方位相関に対応したものとなる。
本発明は、以下に示す優れた効果を奏するものである。
本発明によれば、撮像画像全体の方位別の振動成分から、画素ごとの方位相関の強度を求め、その強度に応じて補完対象画素の画素値を求めるため、補完対象画素において、精度の高い振動成分(空間周波数成分)を再現することができる。
また、本発明によれば、空間周波数成分を精度よく再現することができるため、補完対象画素の画素値をより正確に求めることができ、各色情報を合成したときのカラー画像において、偽色の発生を抑えることができる。
そのため、本発明によれば、カラーフィルタを介して撮像した、色情報が欠落した撮像画像から、色情報を精度よく補完して、視覚的に自然なカラー画像を生成することができる。
本発明の実施形態に係る色情報補完装置の構成を示すブロック構成図である。 (a)は、図1の色情報補完装置の方位別振動成分抽出手段において、水平振動成分を抽出する線形フィルタの例、(b)は、(a)と同様の線形フィルタで空間周波数スケールが異なる線形フィルタの例を示す図である。 (a)は、図1の色情報補完装置の方位別振動成分抽出手段において、垂直振動成分を抽出する線形フィルタの例、(b)は、(a)と同様の線形フィルタで空間周波数スケールが異なる線形フィルタの例を示す図である。 図1の色情報補完装置の方位相関強度算出手段における演算内容を模式的に説明するための説明図である。 (a)は、図1の色情報補完装置の方位別補完手段において、撮像画像を水平方向に平滑化するフィルタの例、(b)は、図1の色情報補完装置の方位別補完手段において、撮像画像を垂直方向に平滑化するフィルタの例を示す図である。 (a)は、図1の色情報補完装置のR画像生成手段において、B画素位置の画素を補完する例を説明するための説明図で、(b)は、図1の色情報補完装置のR画像生成手段において、G画素位置の画素を補完する例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る色情報補完装置の動作を示すフローチャートである。 ベイヤ配列のカラーフィルタで撮像した撮像画像における各色の欠落状態を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[色情報補完装置の構成]
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る色情報補完装置1の構成について説明する。
図1に示した色情報補完装置1は、カラーフィルタを用いた単板式撮像デバイスで撮像された撮像画像から、各色の欠落した色情報を補完するものである。ここでは、カラーフィルタの色配列をベイヤ(Bayer)配列とし、各色をR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色とする。すなわち、色情報補完装置1は、図8に示したカラーフィルタFを介して撮像された画像(ベイヤ配列画像)を入力し、G信号(G画像)、R信号(R画像)およびB信号(B画像)のそれぞれにおいて欠落している色情報を補完することで、RGB画像を生成する。
この色情報補完装置1は、方位別振動成分抽出手段10と、方位相関強度算出手段20と、方位別補完手段30と、方位相関画素値算出手段40と、G画像生成手段50と、R画素抽出手段60と、B画素抽出手段60Bと、R画像生成手段70と、B画像生成手段70Bと、RGB画像生成手段80と、を備える。
方位別振動成分抽出手段10は、入力された撮像画像であるベイヤ配列画像の画素ごとに、水平方向および垂直方向の振動成分を抽出するものである。なお、振動成分とは、明るさ(輝度)の変動であって、画像の空間周波数成分(交流〔AC〕成分)である。
ここでは、方位別振動成分抽出手段10は、水平振動成分抽出手段11(11,11)と、垂直振動成分抽出手段12(12,12)と、を備える。
水平振動成分抽出手段11は、ベイヤ配列画像の画素ごとに、水平方向の振動成分を抽出するものである。この水平振動成分抽出手段11は、ベイヤ配列画像に、局所的な水平振動成分をとらえる線形フィルタを適用し、2次元の畳み込み処理を行うことで、水平振動成分を抽出する。ここで、局所的な線形フィルタとは、入力される撮像画像の色の配置構成で、少なくともすべての色(ベイヤ配列画像の場合、RGB)からなる最小構成を含んだ局所領域を覆うフィルタである。
具体的には、水平振動成分抽出手段11は、図2(a),(b)に例示する線形フィルタ(水平振動成分抽出フィルタ)を用いて水平振動成分を抽出する。図2(a),(b)に示すように、ここでは、水平方向に空間周波数スケール(フィルタタップ数および対応する空間周波数)の異なる2つのフィルタを用いる。このように、少なくとも2行のフィルタを用いることで、水平振動成分抽出手段11は、ベイヤ配列画像において、RGBすべての色の配置位置を含んだ局所領域の輝度成分から水平振動成分を抽出することができる。なお、水平振動成分抽出手段11が、図2(a)のフィルタFH1を用い、水平振動成分抽出手段11が、図2(b)のフィルタFH2を用いることとする。
そして、水平振動成分抽出手段11は、水平振動成分を抽出した画像信号(水平振動成分画像H)を、方位相関強度算出手段20に出力する。
また、水平振動成分抽出手段11は、水平振動成分を抽出した画像信号(水平振動成分画像H)を、方位相関強度算出手段20に出力する。
垂直振動成分抽出手段12は、ベイヤ配列画像の画素ごとに、垂直方向の振動成分を抽出するものである。この垂直振動成分抽出手段12は、水平振動成分抽出手段11とは抽出する振動成分の方向が異なるだけで、ベイヤ配列画像に、局所的な垂直振動成分をとらえる線形フィルタを適用し、2次元の畳み込み処理を行うことで、垂直振動成分を抽出する。
具体的には、垂直振動成分抽出手段12は、図3(a),(b)に例示する線形フィルタ(垂直振動成分抽出フィルタ)を用いて垂直振動成分を抽出する。図3(a),(b)に示すように、ここでは、垂直方向に空間周波数スケール(フィルタ係数の数)の異なる2つのフィルタを用いる。このように、少なくとも2列のフィルタを用いることで、垂直振動成分抽出手段12は、ベイヤ配列画像において、RGBすべての色の配置位置を含んだ局所領域の輝度成分から垂直振動成分を抽出することができる。なお、垂直振動成分抽出手段12が、図3(a)のフィルタFV1を用い、垂直振動成分抽出手段12が、図3(b)のフィルタFV2を用いることとする。
そして、垂直振動成分抽出手段12は、垂直振動成分を抽出した画像信号(垂直振動成分画像V)を、方位相関強度算出手段20に出力する。
また、垂直振動成分抽出手段12は、垂直振動成分を抽出した画像信号(垂直振動成分画像V)を、方位相関強度算出手段20に出力する。
なお、ここでは、方位別振動成分抽出手段10を、水平振動成分抽出手段11と垂直振動成分抽出手段12とを2つずつで構成した例を示しているが、それぞれ少なくとも1つ以上あればよい。また、水平振動成分抽出手段11と垂直振動成分抽出手段12とは、同数とする。
また、方位別振動成分抽出手段10は、水平振動成分抽出手段11と垂直振動成分抽出手段12とをそれぞれ複数備える場合、それぞれの方向において、空間周波数スケールが異なるフィルタを使用することとする。これによって、方位別振動成分抽出手段10は、複数の異なる解像度で水平および垂直の振動成分を得ることができ、後記する方位相関強度算出手段20で振動成分の方位相関を求める際の誤差を低減させることができる。
方位相関強度算出手段20は、方位別振動成分抽出手段10で抽出された水平振動成分と垂直振動成分との相関によって、ベイヤ配列画像の画素ごとの局所的な方位相関の強度を算出するものである。
すなわち、方位相関強度算出手段20は、方位相関の強度として、水平振動成分が垂直振動成分より大きければ、垂直方向に相関の度合いが高く、垂直振動成分が水平振動成分より大きければ、水平方向に相関の度合いが高いことを示すパラメータ(方位不均一性パラメータ)を算出する。
具体的には、方位相関強度算出手段20は、水平振動成分抽出手段11で抽出された水平振動成分画像H(ここでは、H,H)と、垂直振動成分抽出手段12で抽出された垂直振動成分画像V(ここでは、V,V)とから、以下の式(1)の演算を行うことで、画素ごとに方位不均一性パラメータλを算出する。
ここで、(i,j)は画像のi行j列の画素位置を示す。また、|H(i,j)|は水平振動成分画像Hの画素位置(i,j)の画素値の絶対値、|V(i,j)|は垂直振動成分画像Vの画素位置(i,j)の画素値の絶対値をそれぞれ示す。
また、pは方位相関の強度(方位不均一性)を強調するための“0”以上の任意の実数である。このpは“1”または“2”程度の値を用いることが望ましいが、これらに限定されるものではない。また、Nは空間周波数スケールの数であって、本実施形態ではN=2である。この空間周波数スケールの数は、水平振動成分抽出手段11の数(垂直振動成分抽出手段12の数も同数)に応じて予め定めたものである。
なお、この式(1)において、“0”による割り算の影響を避けるため、右辺の分母、または、分母および分子に、小さな定数を加算してもよい。あるいは、分母が“0”になる場合は、割り算を行わず、その演算結果を“0.5”としてもよい。
また、ノイズを軽減するために、方位相関強度算出手段20は、前記式(1)で得られた方位不均一性パラメータλ(i,j)の値を画素値とする画像を空間的に平滑化してもよい。
前記式(1)によって、方位不均一性パラメータλは、水平方向の振動成分のみが抽出された場合はλ=0、垂直方向の振動成分のみが抽出された場合はλ=1、水平方向および垂直方向の振動成分が同等の場合はλ=0.5の値となる。また、方位不均一性パラメータλは、水平方向の方が垂直方向の振動成分よりも小さければ0.5<λ<1、逆に大きければ0<λ<0.5の範囲の実数値となる。
この方位相関強度算出手段20は、算出した画素ごとの方位不均一性パラメータλを、方位相関画素値算出手段40に出力する。なお、ここでは、方位相関強度算出手段20は、方位相関として水平方向を基準とした方位不均一性パラメータλとともに、方位相関として垂直方向を基準とした方位不均一性パラメータ(1−λ)を方位相関画素値算出手段40に出力することとする。
ここで、図4を参照(適宜図1参照)して、方位相関強度算出手段20が行う前記式(1)の演算内容を模式的に説明する。なお、図4で、各画像の右側のレベル表示は、各画像の画素値の値を示す。
方位相関強度算出手段20には、水平振動成分として、水平振動成分抽出手段11でフィルタFH1によって抽出された水平振動成分画像Hと、水平振動成分抽出手段11でフィルタFH2によって抽出された水平振動成分画像Hとが入力される。
また、方位相関強度算出手段20には、垂直振動成分として、垂直振動成分抽出手段12でフィルタFV1によって抽出された垂直振動成分画像Vと、垂直振動成分抽出手段12でフィルタFV2によって抽出された垂直振動成分画像Vとが入力される。
そして、方位相関強度算出手段20は、水平振動成分画像Hと、垂直振動成分画像Vとに対して、画素ごとに{|V|/(|H|+|V|)}、あるいは、{V /(H +V )}の演算を行うことで、方位相関の強度(方位不均一性パラメータλ)の空間分布を示す強度分布画像Λを生成する。
また、方位相関強度算出手段20は、水平振動成分画像Hと、垂直振動成分画像Vとに対して、画素ごとに{|V|/(|H|+|V|)}、あるいは、{V /(H +V )}の演算を行うことで、方位相関の強度(方位不均一性パラメータλ)の空間分布を示す強度分布画像Λを生成する。
そして、方位相関強度算出手段20は、強度分布画像Λと強度分布画像Λとを、画素ごとに平均化して、平均化した方位不均一性パラメータλの空間分布を示す強度分布画像Λを生成する。
このように、方位相関強度算出手段20は、空間周波数スケールごとに、方位不均一性パラメータ(λ,λ)を算出し、平均化することで、複数の解像度の異なる画像から方位相関を求めることができる。これによって、方位相関強度算出手段20は、単一の空間周波数スケールのみの場合よりも誤差を軽減し、精度の高い方位相関を得ることができる。
図1に戻って、色情報補完装置1の構成について説明を続ける。
方位別補完手段30は、入力された撮像画像であるベイヤ配列画像における特定色の画素の画素値を水平方向および垂直方向にそれぞれ平滑化して、方位別に当該特定色に対する補完対象画素の画素値を補完するものである。なお、ここで、特定色は、当該特定色に対する水平方向の補完対象画素の画素位置と、垂直方向の補完対象画素の画素位置とが一致する色とする。すなわち、ベイヤ配列画像の場合、特定色は、水平方向および垂直方向のそれぞれに1画素おきに配置されたG(緑)とする。
ここでは、方位別補完手段30は、水平補完手段31と、垂直補完手段32とを備える。
水平補完手段31は、ベイヤ配列画像の特定色(G)に対する補完対象画素の画素値を、水平方向に平滑化して補完するものである。すなわち、水平補完手段31は、特定色であるGに対して補完対象となるR,Bの画素位置におけるGの画素値を、水平方向の他のGの画素値から補完する。
例えば、水平補完手段31は、ベイヤ配列画像のR,Bの画素位置において、水平方向に隣接するGの画素値を平均化して、当該R,Bの画素位置におけるGの画素値とする。
より具体的には、水平補完手段31は、図5(a)に示すような、「−1、2、2、2、−1」を係数とする水平平滑化フィルタFを用いて、水平方向にベイヤ配列画像を平滑化することで、R,Bの画素位置においてGの画素値を補完する。なお、この場合、水平補完手段31は、画素ごとの画素値を出力する際に画素値を1/4にすることはいうまでもない。
この水平補完手段31は、水平方向にGを補完した水平補完画像Gを、方位相関画素値算出手段40に出力する。
垂直補完手段32は、ベイヤ配列画像の特定色(G)に対する補完対象画素の画素値を、垂直方向に平滑化して補完するものである。すなわち、垂直補完手段32は、特定色であるGに対して補完対象となるR,Bの画素位置におけるGの画素値を、垂直方向の他のGの画素値から補完する。
例えば、垂直補完手段32は、ベイヤ配列画像のR,Bの画素位置において、垂直方向に隣接するGの画素値を平均化して、当該R,Bの画素位置におけるGの画素値とする。
より具体的には、垂直補完手段32は、図5(b)に示すような、「−1、2、2、2、−1」を係数とする図5(a)の水平平滑化フィルタFを転置した垂直平滑化フィルタFを用いて、垂直方向にベイヤ配列画像を平滑化することで、R,Bの画素位置においてGの画素値を補完する。なお、この場合も、垂直補完手段32は、画素ごとの画素値を出力する際に画素値を1/4にすることはいうまでもない。
この垂直補完手段32は、垂直方向にGを補完した垂直補完画像Gを、方位相関画素値算出手段40に出力する。
なお、方位別補完手段30が用いる平滑化フィルタは、図5(a)(b)に示した係数やフィルタ長に限定されるものではなく、一般的な平滑化フィルタを用いればよい。
方位相関画素値算出手段40は、特定色(G)に対する補完対象画素ごとに、方位別補完手段30で方位別に補完された画像の画素値を方位相関の強度に応じて加算して、方位に対応した方位相関画素値を算出するものである。
すなわち、方位相関画素値算出手段40は、水平補完手段31で補完された水平補完画像Gと、垂直補完手段32で補完された垂直補完画像Gとに対して、方位相関強度算出手段20で算出された方位不均一性パラメータλに応じて、Gに対する補完対象画素ごとに加算する。
ここで、方位別補完手段30で補完された水平補完画像Gおよび垂直補完画像Gの画素i行j列の位置における画素値をG(i,j),G(i,j)としたとき、以下の式(2)により、方位相関の強度に対応した方位相関画素値G(i,j)を算出する。
この式(2)は、λ(i,j)と画素値G(i,j)とを乗算する乗算手段41と、(1−λ(i,j))と画素値G(i,j)とを乗算する乗算手段42と、それぞれの乗算結果を加算する加算手段43とを用いて演算することができる。
この方位相関画素値算出手段40は、Gに対する補完対象画素の画素位置と対応付けて、Gの画素値(方位相関画素値)を、G画像生成手段50と、R画像生成手段70と、B画像生成手段70Bとに出力する。
G画像生成手段(特定色補完手段)50は、入力された撮像画像であるベイヤ配列画像において、特定色(G)に対する補完対象画素の画素値を、方位相関画素値算出手段40で算出された方位相関画素値に置き換えて特定色(G)の色情報を補完するものである。
すなわち、G画像生成手段50は、ベイヤ配列画像のGの画素位置における画素値については、ベイヤ配列画像の画素値をそのまま用いる。また、G画像生成手段50は、ベイヤ配列画像のR,Bの画素位置における画素値については、方位相関画素値算出手段40で算出されたGの画素値を用いる。
これによって、G画像生成手段50は、ベイヤ配列画像において、Gの画素位置以外の画素を、振動成分に応じた方向を考慮したGの画素値で補完することができる。
このG画像生成手段50は、生成したG画像をRGB画像生成手段80に出力する。
R画素抽出手段60は、入力された撮像画像であるベイヤ配列画像において、特定色(G)以外の画素を抽出するものである。ここでは、R画素抽出手段60は、ベイヤ配列画像におけるRの画素位置に対応する画素の画素値を抽出し、R画像生成手段70に出力する。
R画像生成手段(他色補完手段)70は、レイヤ配列画像の特定色(G)以外の色を対象として色情報を補完するものである。なお、R画像生成手段70は、Rを対象色として、ベイヤ配列画像のG,Bの画素位置である補完対象画素の色情報を補完する。ここでは、R画像生成手段70は、差分手段71と、差分補完手段72と、加算手段73と、を備える。
差分手段71は、R画素抽出手段60で抽出された対象色(R)の画素ごとに、当該画素の画素値と当該画素に対応する特定色(G)の画素の方位相関画素値との差分値を算出するものである。
すなわち、差分手段71は、R画素抽出手段60で抽出されたベイヤ配列画像のR画素位置の画素値から、当該画素位置と同じ、方位相関画素値算出手段40で算出(補完)されたGの画素値を減算することで、RとGとの画素値の差分値(R−G)を算出する。
この差分手段71は、算出したRとGとの差分値を差分補完手段72に出力する。
差分補完手段72は、対象色(R)に対する補完対象画素において、すでに差分値が算出されている周辺画素の差分値から、当該補完対象画素の差分値を補完するものである。すなわち、差分補完手段72は、ベイヤ配列画像におけるRの画素以外のG,Bの画素位置について(R−G)の差分値を推定(算出)する。
この差分補完手段72は、ベイヤ配列画像におけるR画素位置における(R−G)差分値と、G,B画素位置において補完した(R−G)差分値とを、加算手段73に出力する。
なお、補完対象画素の差分値を、すでに算出されている周辺画素の差分値から補完する手法は、一般的な補完手法を用いればよい。
例えば、差分補完手段72は、図6(a)に示すように、ベイヤ配列画像のB画素位置を、画素i行j列の位置としたとき、以下の式(3)に示すように、すでに求められているB画素位置の左上、左下、右上、右下の4つの(R−G)差分値Δの平均値を求めて、B画素位置(i,j)における差分値Δ(i,j)を補完する。
また、差分補完手段72は、図6(b)に示すように、ベイヤ配列画像のG画素位置を、画素i行j列の位置としたとき、以下の式(4)に示すように、すでに求められているG画素位置に対する上下左右の4つの(R−G)差分値Δの平均値を求めて、G画素位置(i,j)における差分値Δ(i,j)を補完する。
加算手段73は、差分補完手段72で差分値が補完された画像の画素ごとに、当該画素に対応するG画像生成手段50で生成された特定色(G)の画像の画素の画素値を加算して、対象色(R)の画像を生成するものである。
すなわち、加算手段73は、以下の式(5)に示すように、差分補完手段72で生成されたベイヤ配列画像の画素i行j列の位置の差分値Δ(i,j)に、G画像生成手段50で生成された同じ画素位置の画素値G(i,j)を加算することで、画素値R(i,j)を演算し、R画像を生成する。
この加算手段73は、前記式(5)により、レイヤ配列画像の画素ごとに演算してR画素値を補完したR画像を、RGB画像生成手段80に出力する。
このように、R画像生成手段70は、差分手段71によって、R画素位置の画素値から、当該画素位置に対応する振動成分に応じた方向を考慮したG画素値を減算するため、その差分値も、振動成分の方位相関に応じた値となる。そのため、差分補完手段72によって、R画素位置以外の画素位置で、周辺の(R−G)差分値から補完により推定された当該画素位置の(R−G)差分値も、振動成分の方位相関に応じた値となる。
そして、R画像生成手段70は、方位相関が考慮された(R−G)差分値に、同じく方位相関が考慮されたG画素値を加算手段73で加算することで、振動成分の方位相関に応じたR画素値で構成されるR画像を生成することになる。
B画素抽出手段60BおよびB画像生成手段(他色補完手段)70Bは、R画素抽出手段60およびR画像生成手段70に対して、処理対象となる対象色を、RからBに換えただけで、構成および処理内容は同一であるため、説明を省略する。
RGB画像生成手段80は、G画像生成手段50で生成されたG画像と、R画像生成手段70で生成されたR画像と、B画像生成手段70Bで生成されたB画像とを合成してRGB画像を生成するものである。
すなわち、RGB画像生成手段80は、R,G,Bの各画像の同一画素位置に対応する各画素値を、当該画素位置におけるカラー画素値としてカラー画像を生成する。なお、RGB(カラー)画像のデータフォーマットは、一般的な画像フォーマットであればよいため、ここでは、説明を省略する。
以上説明したように色情報補完装置1を構成することで、色情報補完装置1は、方位別振動成分抽出手段10によって、撮像画像(ベイヤ配列画像)として得られたすべての色を対象とした振動成分を抽出することができる。そのため、色情報補完装置1は、方位相関強度算出手段20によって、すべての色成分を有効に活用して、単一の色成分から方位相関を求める場合に比べて、画像全体の方位相関を精度よく求めることができる。
また、色情報補完装置1は、方位相関強度算出手段20によって、水平方向および垂直方向において、空間周波数スケールの異なる複数の振動成分を求めることができる。そのため、色情報補完装置1は、方位相関強度算出手段20で撮像画像の異なる複数の解像度で方位相関を求めることができ、ノイズに強く、また、誤差の少ない精度のよい方位相関を求めることができる。
このように、色情報補完装置1は、精度の高い方位相関によって、色情報を補完するため、偽色の発生を抑えるとともに、空間周波数成分を精度よく再現することができ、知覚的に自然なカラー画像を生成することができる。
なお、色情報補完装置1は、図示を省略したコンピュータを、前記した構成の各手段として機能させるためのプログラム(色情報補完プログラム)で動作させることができる。
[色情報補完装置の動作]
次に、図7を参照(構成につおては、適宜図1参照)して、本発明の実施形態に係る色情報補完装置1の動作について説明する。
(方位相関〔方位負均一性〕の推定動作)
まず、色情報補完装置1は、撮像画像(ベイヤ配列画像)を対象として、方位別振動成分抽出手段10によって、空間周波数スケールの異なるフィルタで、画素ごとに、水平方向および垂直方向のそれぞれについて複数の振動成分を抽出する(ステップS1)。
すなわち、色情報補完装置1は、水平振動成分抽出手段11(11,11)によって、空間周波数スケールの異なるフィルタで、水平振動成分を抽出した画像信号(水平振動成分画像H,H)を生成する。
また、色情報補完装置1は、垂直振動成分抽出手段12(12,12)によって、空間周波数スケールの異なるフィルタで、垂直振動成分を抽出した画像信号(垂直振動成分画像V,V)を生成する。
そして、色情報補完装置1は、方位相関強度算出手段20によって、ステップS1で生成された、水平方向および垂直方向の画素ごとの複数の振動成分から、前記式(1)により、方位不均一性パラメータλを算出する(ステップS2)。
これによって、色情報補完装置1は、撮像画像全体の色情報から、画素ごとに、方位相関の強度を推定することができる。
(特定色〔G〕画素補完動作)
次に、色情報補完装置1は、方位別補完手段30によって、撮像画像(ベイヤ配列画像)における特定色(G)の画素の画素値を水平方向および垂直方向にそれぞれ平滑化して、方位別に当該特定色に対する補完対象画素の画素値を補完する(ステップS3)。
すなわち、色情報補完装置1は、水平補完手段31によって、特定色であるGに対して補完対象となるR,Bの画素位置におけるGの画素値を、水平方向の他のGの画素値から平滑化して補完することで、水平補完画像Gを生成する。
また、色情報補完装置1は、垂直補完手段32によって、特定色であるGに対して補完対象となるR,Bの画素位置におけるGの画素値を、垂直方向の他のGの画素値から平滑化して補完することで、垂直補完画像Gを生成する。
これによって、色情報補完装置1は、Gに対する補完対象画素ごとに、G画素の最も水平方向に相関が強い場合の画素値と、最も垂直方向に相関が強い場合の画素値とを求めることができる。
そして、色情報補完装置1は、方位相関画素値算出手段40によって、ステップS3で生成された水平補完画像Gと、垂直補完画像Gとにおいて、補完対象画素ごとに、前記式(2)により、ステップS2で算出された方位相関の強度(方位不均一性パラメータλ)に応じて画素値を加算して、方位相関画素値を算出する(ステップS4)。
そして、色情報補完装置1は、G画像生成手段50によって、撮像画像(ベイヤ配列画像)において、Gに対する補完対象画素の画素値を、ステップS4で算出された方位相関画素値に置き換えることでG画像を生成する(ステップS5)。
これによって、色情報補完装置1は、ベイヤ配列のG画素位置における画素については、ベイヤ配列画像として撮像されたG画素の画素値を用い、Gに対する補完対象画素については、方位相関の強度によって求められたGの画素値を用いることで、空間周波数成分を精度よく再現したG画像を生成することができる。
(対象色〔R,B〕画素補完動作)
次に、色情報補完装置1は、以下の動作によって、撮像画像から、R,Bを対象色として、R画像およびB画像を生成する。なお、R画素とB画素の補完動作は、対象色が異なるだけで、同一処理であるため、以降の説明では、R画素の補完動作を主に説明し、B画素に対応する内容については適宜括弧内に対応する色や手段を併記することとする。
まず、色情報補完装置1は、R画素抽出手段60(B画素抽出手段60B)によって、撮像画像(ベイヤ配列画像)において、R(B)の画素位置に対応する画素の画素値を抽出する(ステップS6)。
そして、色情報補完装置1は、R画像生成手段70(B画像生成手段70B)の差分手段71によって、ステップS6で抽出されたR(B)の画素ごとに、当該画素の画素値と、ステップS4で算出された当該画素に対応するGの画素の方位相関画素値との差分値を算出する(ステップS7)。
そして、色情報補完装置1は、R画像生成手段70(B画像生成手段70B)の差分補完手段72によって、R(B)に対する補完対象画素において、すでに差分値が算出されている同色の周辺画素の差分値から、前記式(3)の例で示したように、当該補完対象画素の差分値を補完する(ステップS8)。
さらに、色情報補完装置1は、R画像生成手段70(B画像生成手段70B)の加算手段73によって、ステップS8で差分値が補完された画像の画素ごとに、当該画素に対応するステップS5で生成されたG画像の画素の画素値を加算して、R(B)画像を生成する(ステップS9)。
これによって、色情報補完装置1は、方位相関の強度に応じたG画素の画素値を利用して、R(B)画像を生成することで、空間周波数成分を精度よく再現したR(B)画像を生成することができる。
(RBG画像生成動作)
そして、色情報補完装置1は、RGB画像生成手段80によって、ステップS5で生成されたG画像と、ステップS9で生成されたR画像およびB画像とを合成してRGB画像を生成する(ステップS10)。
以上の動作によって、色情報補完装置1は、撮像画像の各画素位置において、欠落している色情報を精度よく補完することができる。
このように、色情報補完装置1は、撮像画像で得られている全色を対象として方位相関を求めるため、精度の高い方位相関を求めることができる。そして、色情報補完装置1は、方位相関により空間周波数成分を精度よく再現したR,G,B画像からRGB画像を生成することで、偽色の少ない自然なカラー画像を生成することができる。
以上、本発明の実施形態に係る色情報補完装置1の構成および動作について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
例えば、ここでは、ベイヤ配列画像を対象に色情報を補完したが、対象とする画像は、特定色が、水平ラインおよび垂直ラインのすべてに周期的に配置された画像であればよい。
また、ここでは、RGBの3原色の色配列を有するカラーフィルタで撮像された撮像画像を例に説明したが、カラーフィルタはこの3原色に限定されるものではなく、他の3色であっても構わない。
また、ここでは、水平振動成分抽出手段11を複数(11,11)備え、パラレルに動作させることとしたが、1つの水平振動成分抽出手段11によって、ベイヤ配列画像単位で、順次シリアルに異なる空間周波数スケールを使用して振動成分を抽出することとしてもよい。また、垂直振動成分抽出手段12についても同様である。
なお、高速処理を実現するには、水平振動成分抽出手段11と垂直振動成分抽出手段12とをそれぞれ複数備えて、パラレル動作させることが好ましい。
1 色情報補完装置
10 方位別振動成分抽出手段
11 水平振動成分抽出手段
12 垂直振動成分抽出手段
20 方位相関強度算出手段
30 方位別補完手段
31 水平補完手段
32 垂直補完手段
40 方位相関画素値算出手段
50 G画像生成手段(特定色補完手段)
60 R画素抽出手段
60B B画素抽出手段
70 R画像生成手段(他色補完手段)
70B B画像生成手段(他色補完手段)
71 差分手段
72 差分補完手段
73 加算手段
80 RGB画像生成手段

Claims (5)

  1. カラーフィルタを用いた単板式撮像デバイスで撮像された撮像画像から、各色の欠落した色情報を補完する色情報補完装置であって、
    前記撮像画像の画素ごとに水平方向および垂直方向の振動成分を抽出する方位別振動成分抽出手段と、
    この方位別振動成分抽出手段で抽出された振動成分の相関によって、画素ごとの方位相関の強度を算出する方位相関強度算出手段と、
    前記撮像画像における特定色の画素の画素値を水平方向および垂直方向にそれぞれ平滑化して、方位別に当該特定色に対する補完対象画素の画素値を補完する方位別補完手段と、
    前記補完対象画素ごとに、前記方位別に補完された画素値を前記方位相関の強度に応じて加算して、方位相関画素値を算出する方位相関画素値算出手段と、
    前記撮像画像において、前記特定色に対する補完対象画素の画素値を前記方位相関画素値に置き換えて前記特定色の色情報を補完する特定色補完手段と、
    前記撮像画像から、前記特定色以外の色を対象として色情報を補完する対象色ごとの他色補完手段と、を備え、
    前記他色補完手段は、
    前記撮像画像において、前記対象色の画素ごとに、当該画素の画素値と当該画素に対応する前記特定色の画素の方位相関画素値との差分値を算出する差分手段と、
    前記対象色に対する補完対象画素の周辺画素の前記差分値から、当該補完対象画素の差分値を補完する差分補完手段と、
    この差分補完手段で差分値が補完された画像の画素ごとに、当該画素に対応する前記特定色の画素の画素値を加算して、前記対象色の画像を生成する加算手段と、
    を備えることを特徴とする色情報補完装置。
  2. 前記方位別振動成分抽出手段は、
    前記撮像画像に対して、線形フィルタを用いて水平方向に畳み込み処理することで、水平方向の振動成分を抽出する水平振動成分抽出手段と、
    前記撮像画像に対して、線形フィルタを用いて垂直方向に畳み込み処理することで、垂直方向の振動成分を抽出する垂直振動成分抽出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の色情報補完装置。
  3. 前記水平方向に畳み込み処理するための空間周波数スケールが異なる線形フィルタごとに、前記水平振動成分抽出手段を複数備え、
    前記垂直方向に畳み込み処理するための空間周波数スケールが異なる線形フィルタごとに、前記垂直振動成分抽出手段を前記水平振動成分抽出手段と同数備えることを特徴とする請求項2に記載の色情報補完装置。
  4. 前記撮像画像は、3原色のベイヤ配列のカラーフィルタを用いて撮像された画像であって、前記特定色は緑色、前記対象色は赤色および青色であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の色情報補完装置。
  5. コンピュータを、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の色情報補完装置として機能させるための色情報補完プログラム。
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