JP5866810B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そして、内部抽選の結果、入賞役(役)に当選している場合には、その後の遊技者によるストップボタンの操作などで総てのリールが回転を停止した時点で、表示窓内に表示された各リールの図柄の組み合わせが当選している入賞役の図柄の組み合わせと一致していることを条件に、所定枚数のメダルが払い出されるようになっている。
例えば、当選確率の設定が6段階で用意されている場合には、最も低い当選確率が「設定1」であり、以降、設定の数字が増えるにしたって当選確率が高くなって、最も高い当選確率が「設定6」である。
複数の図柄が外周に付された複数の周回体と、
前記周回体各々の外周に付された複数の図柄のうちの一部を、それぞれ視認可能とする表示窓と、
前記各周回体の回転を開始させるべく操作される開始操作手段と、
前記開始操作手段の操作に基づいて、遊技における複数の入賞役への当否を決定する抽選手段と、
前記周回体毎に設けられて、前記周回体を回転駆動させる駆動手段と、
前記駆動手段による前記周回体の回転、停止を制御する駆動制御手段と、
前記周回体が停止したときの当該周回体の情報を含む遊技の進行に関する情報を記憶する記憶手段と、
前記複数の入賞役への当選確率として用意された複数の当選確率の設定値の中から、ひとつの設定値を選択する際に操作される設定操作手段と、
前記設定操作手段で選択された設定値を、前記複数の入賞役への当選確率の設定値として決定する設定値決定手段と、
前記当選確率の設定値が決定された場合に、前記記憶手段に記憶された情報を初期化する設定時初期化手段と、
前記当選確率の設定値が決定されて、設定時初期化手段による初期化が実行された場合に、前記周回体を回転駆動したのち、前記表示窓内に停止表示される各周回体の図柄の組合せが所定の図柄組合せとなる位置で、前記周回体を停止させる設定時周回体駆動手段と、
前記設定時周回体駆動手段は、前記遊技機への電源供給が復帰したのち、最初の遊技が開始される前にも、前記周回体の回転/停止を実行して、前記周回体を回転駆動したのち、前記表示窓内に停止表示される各周回体の図柄の組合せが前記所定の図柄組合せとなる位置で、前記周回体を停止させることを特徴とする遊技機とした。
(1)複数の図柄が外周に付された複数の周回体と、
前記周回体各々の外周に付された複数の図柄のうちの一部を、それぞれ視認可能とする表示窓と、
前記各周回体の回転を開始させるべく操作される開始操作手段と、
前記開始操作手段の操作に基づいて、遊技における複数の入賞役への当否を決定する抽選手段と、
前記周回体毎に設けられて、前記周回体を回転駆動させる駆動手段と、
前記駆動手段による前記周回体の回転、停止を制御する駆動制御手段と、
前記周回体が停止したときの当該周回体の情報を含む遊技の進行に関する情報を記憶する記憶手段と、
前記複数の入賞役への当選確率として用意された複数の当選確率の設定値の中から、ひとつの設定値を選択する際に操作される設定操作手段と、
前記設定操作手段で選択された設定値を、前記複数の入賞役への当選確率の設定値として決定する設定値決定手段と、
前記当選確率の設定値が決定された場合に、前記記憶手段に記憶された情報を初期化する設定時初期化手段と、
前記当選確率の設定値が決定されて、設定時初期化手段による初期化が実行された場合に、前記周回体を回転駆動したのち、前記表示窓内に停止表示される各周回体の図柄の組合せが所定の図柄組合せとなる位置で、前記周回体を停止させる設定時周回体駆動手段と、を備えることを特徴とする遊技機とした。
よって、前回周回体を停止させたときの周回体の情報に基づいて、周回体の回転を開始できるので、当選確率の設定値の決定により上記の情報の初期化が実行された場合の周回体の回転開始時の挙動が、当選確率の設定値が決定されていない場合における周回体の回転開始時の挙動と異なることがない。
よって、周回体が回転するときの挙動から、当選確率の設定変更が行われたことが把握されるのを好適に防止できる。
そうすると、ホールの開店までに遊技機の当選確率の設定値の決定を行うと、開店時における各遊技機において、表示窓内に停止表示されている図柄組合せに、統一感を持たせることができるので、ホールの印象向上に寄与できることになる。
以下、本発明の実施形態を、遊技機がスロットマシンの場合を例に挙げて説明する。
図1は、スロットマシン10の正面図であり、図2は、スロットマシン10の前面扉12を閉じた状態の斜視図であり、図3は、スロットマシン10の前面扉12を開いた状態の斜視図であり、図4は、筐体本体11の正面図である。
前面扉12は、左端側の上下複数カ所がヒンジによって筐体本体11に取り付けられ、ヒンジを軸として水平に揺動し、筐体本体11の開口部を開閉可能となっている。
図1に示すように、前面扉12の右端部には、筐体本体11側と協働して前面扉12を閉鎖し施錠状態とする施錠機構20が設けられている。
ホッパ装置52は、、メダルを貯留する貯留タンク53と、メダルを遊技者に払い出す払出装置55とにより構成され、払出装置55は、図示しないメダル払出用回転板を回転させることにより、前面扉12の裏面の排出用通路67の開口68へメダルを排出し、排出用通路67を介してメダル受け皿18(図2参照)へメダルを払い出すようになっている。
また、ホッパ装置52の右側には、貯留タンク53内に所定量以上のメダルが貯留されることを回避するためのメダル収容箱57が設けられている。ホッパ装置52の貯留タンク53には、この貯留タンク53からメダル収容箱57にメダルを排出する誘導プレート54が設けられており、貯留タンク53内に貯留されているメダルが過剰になると、過剰になったメダルがメダル収容箱57に排出されて貯留されるようになっている。
そして、これら一対のスピーカ14の間には、画像・映像等の種々の情報を表示する液晶ディスプレイ15が設けられている。
有効化されたラインは有効ラインであり、予め定められた賞を付与する組合せが有効ラインに揃うと「入賞」となる。例えば停止した左リール61Lの3つの図柄のうち有効ライン上の図柄に「チェリー」があると「入賞」となる。
平面部40aの左側には、1枚ベットボタン41および2枚ベットボタン42と、マックスベットボタン43と、が設けられており、右側には、メダル投入口50が設けられている。
なお、貯留用通路66に導かれたメダルは、筐体本体11の内部に収納されたホッパ装置52へと導かれる。一方、排出用通路67に導かれたメダルは、前面扉12の前面下部に設けられたメダル排出口17(図1参照)からメダル受け皿18へと導かれ、遊技者に返還される。
メダルがベットされているときにこのスタートレバー45が操作されると、スタート指令が生成され、このスタート指令によって各リール61(61L、61M、61R)が一斉に回転し始める。
各ストップボタン46、47、48が押されると、停止指令が生成される。
各ストップボタン46、47、48は、各リール61(61L、61M、61R)が等速回転している間、図示しないランプにより点灯表示され、回転が停止すると消灯する。
クレジット精算ボタン44がオフ状態のとき(クレジット枚数表示部35が消灯しているとき)か、クレジット精算ボタン44がオン状態で貯留枚数もベットされているメダルの枚数もゼロのとき(クレジット枚数表示部35に「0」が表示されているとき)に、メダル投入口50からメダルが投入されるとベットされる。
リールユニット60について説明する。
図4に示すように、リールユニット60において左リール61L、中リール61M、右リール61Rは、共通の回動軸X周りに回転可能に設けられており、それぞれ専用のステッピングモータにより、回転駆動されるようになっている。
図5は、左リール61Lの分解斜視図である。
図6は、ステッピングモータ79の動作原理を示す接続図であり、図7は、ステッピングモータの駆動系を示す接続図である。
実施の形態では、1−2相励磁方式を採用したハイブリッド(HB)型の2相ステッピングモータが採用されている。
ただし、ステッピングモータは、ハイブリッド型や2相に限らず、4相あるいは5相のステッピングモータなど、種々のステッピングモータを用いるようにしても良い。
同じく、第2ポール794と第4ポール796にも、それぞれ励磁コイルL1、L3がバイファイラ巻きされており、励磁コイルL1の巻き終わり端と励磁コイルL3の巻き始め端とが結線されて、ここに上述した直流電源+Bが印加されるようになっている。
(1)A相に通電し(1相励磁)、
(2)A相とB相の両方に通電し(2相励磁)、以下同様に
(3)B相に通電し、
(4)B相とA−相の両方に通電し、
(5)A−相に通電し、
(6)A−相とB−相の両方に通電し、
(7)B−相に通電し、
(8)B−相とA相の両方に通電し、その後(1)に戻るような駆動方式である。
すなわち、左リール61Lが1回転すると21個の図柄が順々に表示窓31Lから視認可能となるので、表示窓31Lの一番上の位置で視認可能となっている図柄が、左リール61Lの回転により次の図柄に切り替わるまでには、24パルス(=504パルス÷21図柄)が必要とされている。
図9は、左リール61Lにおけるセンサカットバン76の位置を示した図であって、左リール61Lの回転方向が反時計回り方向になる側から見た場合を模式的に示した図である。
センサカットバン76は、軸方向から見て扇形状を有しており、図5に示すように、その基端部76bが、左リール61Lと一体化されたボス補強板72にねじ78で固定されている。
センサカットバン76は、先端部76aが、リールインデックスセンサ75のフォトセンサ(発光素子75aおよび受光素子75b)の間隙を通過できるように位置決めされている。
なお、センサカットバン76は、回動軸X周りの角度範囲が15°に設定されている。
ここで、駆動信号の出力は、後記するタイマ割込処理のポート出力処理(図13、ステップ214)において実行され、このタイマ割込処理の実行間隔は1.49msecであるので、左リール61Lを1回転させるのに必要な時間は、750.96msec(=1.49msec×504パルス)となる。
よって、例えば表示窓31Lの一番上に表示されている図柄を次の図柄に切り換えるには、左リール61Lを、24パルス(=504パルス÷21図柄)分回転させる必要がある。
そして、左リール61Lの回転位置が検出された時点(例えばセンサカットバン76(先端部76a)の始端部76sが検出された時点等)からのパルス数により、どの図柄が表示窓31Lから視認可能な状態となっているかを認識できるようになっている。さらに、パルス信号に基づいて左リール61Lの回転を停止させる制御を行うことで、任意の図柄を表示窓31Lから視認可能にした状態で左リール61Lを停止させることができる。
図10に示すように、各リール61(左リール61L、中リール61M、右リール61R)にはそれぞれ21個の図柄が一列に設けられている。各リール61(左リール61L、中リール61M、右リール61R)に対応して番号が0〜20まで付されているが、これは説明の便宜上付したものであり、各リール61(左リール61L、中リール61M、右リール61R)に実際に付されているわけではない。但し、以下の説明では当該番号を使用して説明する。
また、リプレイゲームに移行するための第3特別図柄としての「リプレイ」図柄(例えば、左リール第18番目)がある。また、小役の払出が行われる小役図柄としての「スイカ」図柄(例えば、リール第16番目)、「ベル」図柄(例えば、左リール第15番目)、「チェリー」図柄(例えば、左リール第17番目)がある。
そして、図10に示すように、リール61(左リール61L、中リール61M、右リール61R)に巻かれるベルトにおいて、各種図柄の数や配置順序は全く異なっている。
そして、ストップボタンの操作などによりリール61(61L、61M、61R)が停止した際に、有効ライン上に位置する各リール61(左リール61L、中リール61M、右リール61R)の図柄の組み合わせが、図10に示す役の図柄の組み合わせと一致した場合に、予め定められた枚数のメダルの払出処理や、特定遊技状態への移行処理などが実行される。
小役図柄に関し、「スイカ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には8枚のメダルが払い出される。「ベル」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には10枚のメダルが払い出される。左リール61Lの「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合には2枚のメダルが払い出される。この場合、中リール61Mおよび右リール61Rの「チェリー」図柄はメダルの払い出しとは無関係である。
また、「チェリー」図柄に限っては、他の図柄との組合せとは無関係にメダルの払い出しが行われるため、左リール61Lの複数の有効ラインが重なる位置(具体的には上段又は下段)に「チェリー」図柄が停止した場合には、その重なった有効ラインの数を乗算した分だけのメダル払出が行われることとなり、結果として本実施の形態では4枚のメダル払い出しが行われる。
その他の場合、即ち有効ライン上に左リール61Lの「チェリー」図柄が停止せず、また有効ライン上に左・中・右と同一図柄が揃わない場合には、メダルの払い出しは一切行われない。
各ストップボタン46、47、48(図1参照)は、リール61(61L、61M、61R)が回転を開始してから所定時間が経過すると停止させることが可能な状態となり、かかる状態中には図示しないランプが点灯表示されることによって停止操作が可能であることが報知され、回転が停止すると消灯されるようになっている。
図11は、スロットマシン10のメイン制御基板80の構成を説明するブロック図である。
実施の形態では、RAM84は、スロットマシン10の電源の遮断後においても電源装置56からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM84に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。
RAM84への書き込みは、タイマ割込処理(図13)によって電源遮断時に実行され、RAM84に書き込まれた各値の復帰は電源投入時の立ち上げ処理(図15参照)において実行される。なお、MPU81のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路56bからの停電発生信号が入力されるように構成されており、その停電発生信号がMPU81へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理(図12)が即座に実行され、電源断の発生情報がRAM84に記憶される。
停止態様設定スイッチ125は、メイン制御基板80に設けられており、少なくともその操作子が、メイン制御基板80を封入する制御基板収容ボックス51から露出して、制御基板収容ボックス51を開かなくても、停止態様設定スイッチ125の操作ができるようになっている。
なお、停止態様設定スイッチ125は、メイン制御基板80に必ず設けられている必要はなく、設定キー挿入孔124やリセットスイッチ123のように、例えば電源装置56の電源基板(図示せず)に設けられていても良い。
電源装置56は、電源ボックス内に設けられており、メイン制御基板80の他に、スロットマシン10の各電子機器に駆動電力を供給する電源部56aと、電源断の発生を監視する停電監視回路56b等の各種回路を備えている。スロットマシン10の電源オフ後には、電源部56aからRAM84にバックアップ電圧が供給される。
停電監視回路56bは、電源装置56から出力される最も大きい電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電発生信号を出力するように構成されている。停電発生信号の出力に基づいて、メイン制御基板80は、停電の発生を認識し、停電時処理を実行するように構成されている。なお、停電監視回路56bの停電発生信号は、メイン制御基板80のNMI端子に代えて、INT端子に入力されるように構成しても良い。
ここで、励磁データは、RAM84に格納されており、後述するタイマ割込処理(図13)のステッピングモータ制御処理(ステップ206)において、MPU81からの指令に基づいて入出力ポート82(図11参照)に、適切な励磁データが出力されることになる。この励磁データによってステッピングモータ79に対する励磁相が定まり、その励磁相に対して励磁信号(電流)が通電される。
サブ制御基板90は、上部ランプ13の点灯・点滅制御、スピーカ14からの報知音などの出力制御、表示用制御基板(図示せず)を制御して液晶ディスプレイ15上に演出表示等を行うように構成されている。
実施の形態では、メイン制御基板80で行われる処理として、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的(本実施の形態では、1.49ms周期)に起動されるタイマ割込処理と、NMI端子への停電発生信号の入力により起動されるNMI割込処理が設定されている。
以下の説明では、便宜上、NMI割込処理とタイマ割込処理について説明し、その後にメイン処理について説明する。
図12は、NMI割込み処理の一例を示すフローチャートである。
停電の発生等により電源が遮断されると、停電監視回路56bからメイン制御基板80のMPU81に停電発生信号が入力される。MPU81は、NMI端子を介して停電発生信号が入力されると、NMI割込処理を即座に実行する。
なお、前記したようにメイン制御基板80においてNMI端子に代えてINT端子を設ける構成とした場合には、停電監視回路56bの停電発生信号はINT端子を介して入力される。
ステップ102において、停電フラグをセットして、RAM84内に設けられた所定のワークエリアに、停電発生情報を設定する。
ステップ103において、スタックエリアへ退避させたデータを、MPU81に搭載の使用レジスタに復帰させる処理(レジスタ復帰処理)を実行して、本ルーチンの処理を終了する。
なお、使用レジスタのデータを破壊せずに停電フラグをセット処理可能な場合には、レジスタ退避処理とレジスタ復帰処理を省略することができる。
図13は、メイン制御基板80で定期的(本実施の形態では1.490ms毎)に実行されるタイマ割込処理のフローチャートである。
ステップ202では、停電フラグがセットされているか否かを確認し、セットされている場合には、図14の停電時処理が実行され(ステップ203)、セットされていないときには、停電時処理は実行されずに、スキップされる。
そして、ステップ204以降の処理が順次実行される。
ステップ205において、MPU81自身に対して割込許可を出す割込終了宣言処理が実行される。
なお、ステッピングモータ制御処理では、ステッピングモータ79を駆動させる駆動信号(励磁データ)が出力されるが、この処理の詳細は、図27〜図33のフローチャートを用いて後で説明する。
ステップ209において、各カウンタやタイマの値を減算するタイマ減算処理が実行される。
ステップ211において、サブ制御基板90などにコマンドを送信するコマンド出力処理が実行される。
ステップ213において、設定されたセグメントデータを、クレジット枚数表示部35、ゲーム数表示部36、獲得枚数表示部37に出力して、数字や記号などの文字情報を表示させる処理(セグメントデータ表示処理)が実行される。
ステップ214において、出力データ(コマンドデータ、励磁データなど)を入出力ポート82から出力させるポート出力処理が実行される。
ステップ216において、その後のタイマ割込を許可する割込許可処理を行って、一連のタイマ割込処理を終了する。
図14は、メイン制御基板80で実行される停電時処理のフローチャートである。
停電時処理は、前記したように、タイマ割込処理の中(図13、ステップ203)で実行される。
そのため、復電コマンドなどの送信処理中、スイッチの状態(オンオフ)の読み込み途中、カウンタの内容を更新中のように、それぞれの処理の途中に割り込んでこの停電時処理が実行されることはない。すなわち、イレギュラーなタイミングで停電時処理が実行されないので、イレギュラーなタイミングに実行されることをも考慮した停電時処理のプログラムを作成する必要がなくなる。これによって、停電時処理用の処理プログラムを簡略化してプログラム容量を削減できる。復電処理も同様である。
よって、メイン制御基板80は、コマンドの送信途中に停電が発生しても、停電時処理を正常に実行することができる。
ステップ302では、MPU81のスタックポインタの値を、RAM84内のスタックポインタ保存用メモリ領域84bに保存し、ステップ303において、チェックサム補正値用メモリ領域84aの値をクリア(=0)にすると共に、ステップ304において、入出力ポート82における出力ポートの出力状態をクリアして、全てのアクチュエータ(図11において図示されていない)をオフ状態にする。
この算出処理によって得られた補正値を使用することで、RAM84のチェックサムはゼロになる。RAM84のチェックサムをゼロにすることで、それ以後のRAM84への書き込みが禁止される(ステップ307)。
このステップ308の処理は、制御系の駆動電圧が安定化電圧(5ボルト)以下になるまで繰り返され、その間は無限ループ処理となる。
図15は、電源投入時にメイン制御基板80で実行されるメイン処理のフローチャートである。電源スイッチがオン操作されてスロットマシン10の電源が投入されると(停電からの復旧による電源入を含む)、この処理が実行される。
まず、初期化処理として、スタックポインタの値を設定し(ステップ401)、割込モードを設定し(ステップ402)、そしてCTC・内蔵レジスタの設定処理を行う(ステップ403)。
オン操作されている場合には、ステップ405においてRAMクリア処理が実行されて、RAM84に書き込まれたデータが全てクリア(0クリア)される。
RAMクリア処理(ステップ405、407)が実行されている場合には、RAM84内のバックアップデータがクリアされており、停電フラグはリセットされている。
よって、停電フラグがセットされていない(リセットされている)場合には、後記する通常遊技処理(ステップ410)に移行し、これによりスロットマシン10において通常遊技処理が繰り返し実行される。
ここで、停電フラグがセットされた状態である場合には、RAMクリア処理(ステップ405、407)が実行されておらず、RAM74内のデータは全く書き替えられていないことになるので、復電処理では、RAM84のデータなどが正常であるか否かの確認を行っている。
具体的には、チェックサム補正値を加味したチェックサムの値がゼロであれば正常であると判断する。
これは、前記した停電時処理(図14)においてRAM84にバックアップデータを書き込む際に、RAM84のチェックサムの値がゼロになるようにその補正値が設定されており、チェックサム値がゼロであると、RAM84へのバックアップ処理は正常に行われたことになるからである。
具体的には、ステップ412において、次回のタイマ割込処理を禁止し、ステップ413において、入出力ポート82内の全ての出力ポートをクリアして、入出力ポート82に接続された全てのアクチュエータをオフ状態に制御し、ステップ317において、エラー表示処理を実行して、バックアップエラーの発生を報知したのち、無限ループに入る。
ステップ417において、遊技状態として打ち止め、自動精算設定処理が実行されて、ステップ418において、スイッチ状態の初期化などが実行される。
次に、遊技に関わる主要な制御を行う通常遊技処理について図16のフローチャートに基づき説明する。
ステップ503の抽選処理について、図17のフローチャートに基づき説明する。
ここで、スロットマシン10の設定状態は図示しない設定キーを用いてセットされた「設定1」〜「設定6」の何れかであり、「設定1」のときに役の当選確率が最も低い乱数テーブルが選択され、「設定6」のときに役の当選確率が最も高い乱数テーブルが選択される。
また、ベットされたメダルの枚数は1〜3枚の何れかであり、ベット枚数が多いほど役の当選確率が高くなるような乱数テーブルが選択される。例えば3枚ベットされたときの役の当選確率は、1枚ベットされたときの役の当選確率と比べて3倍以上高い確率となっている。
さらに、小役確率については高低2種類存在し、現在のメダルの払出率(出玉率)が所定の期待値を下回っているときには小役当選確率が高い乱数テーブルが選択され、所定の期待値を上回っているときには小役当選確率が低い乱数テーブルが選択される。
ここで、スベリテーブルとは、ストップボタン46〜48が押されたタイミングにおける所定の有効ライン上の図柄と、その有効ライン上に停止させるべき図柄とが異なる場合に、その停止させるべき図柄が所定の有効ライン上で止まるようにリールをどれだけ滑らせるかを定めたテーブルである。
次に、通常処理のリール制御処理(図16、ステップ504)を、図18のフローチャートを参照して説明する。
このため、遊技者がメダルをベットしてスタートレバー45を操作したとしても、直ちに各リール61(61L、61M、61R)が回転しないことがある。
最大回転時間が経過していない場合にはステップ703の処理にリターンし、最大回転時間を経過している場合には、ステップ705において、回転中の全てのリール61(61L、61M、61R)を強制的に停止させる強制停止処理が実行される。
このリール停止処理では、押下操作されたストップボタン46〜48に対応するリール61(61L、61M、61R)を、ストップボタン46〜48の操作タイミングに応じて停止させるための設定処理が行われる。
図19は、リール制御処理(図18)におけるリール停止処理(ステップ706)の詳細を示すフローチャートである。
実施の形態では、何れかのストップボタン46〜48が操作されると、操作されたストップボタンのフラグがセットされる。よって、セットされているフラグに対応するリール61が、停止処理を実行するリールであると特定される。
具体的には、RAM84に記憶された図柄番号84jと図柄オフセット値84iの値に基づいて、リール61の回転位置を特定できる。
ここで、リールの停止時に表示される図柄は、通常遊技処理の抽選処理(図16、ステップ503)の結果、何れかの役(入賞役、小役)に当選している場合には、当選している役に応じて決まる図柄となるので、当選している役に応じて決まる図柄の位置が特定される。
また、図10の左リールにおいて、図柄番号3の「チェリー」が下段の有効ライン上に位置している時にストップボタン46が操作された場合には、図柄番号5の「ベル」が最も近い位置にあるので、図柄番号5が、停止予定図柄の位置として特定される。
例えば、下段の水平ラインc(下段の有効ライン)上に「スイカ」図柄が並ぶという役に当選し、「スイカ」図柄が上段の水平ラインa上に停止するタイミングでストップボタンが押下操作された場合には、下段の有効ラインcに「スイカ」図柄が停止するように、図柄2つ分だけ滑らせてからリールを停止させる。すなわち、リールを多く回転させてから停止させる。
ただし、滑らせることのできる範囲は予め決められている(例えば最大で図柄4つ分)ため、ストップボタンの押下操作のタイミングによっては、下段の有効ラインc上に「スイカ」図柄が停止しないこともある。
なお、前記した強制停止処理(図18、ステップ705)においても、当選フラグがセットされている場合にはこれと同様の処理を行うようにしても良い。
例えば左リールの下段の有効ラインに停止させる図柄(停止予定図柄)が図柄番号2の「ベル」であり、ストップボタン46を押下操作したときに下段の有効ライン上に位置していた図柄が図柄番号20の「7」であって、図柄番号20の図柄オフセット値が「0」である場合には、ちょうど3図柄分離れていることになる。
ここで、実施の形態では、前記したように、図柄を1図柄分滑らせるためには24ステップが必要なので、3図柄滑らすためには72ステップ(=3×24ステップ)が必要になる。よって、「72」が停止予定図柄位置までの距離(ステップ数)Nstepとして特定される。
ステップ707において停止指令が第1停止指令である場合には、ステップ708において、スベリテーブル変更処理を実行する。
ここで、役の複合とは、例えば上段の水平ラインa上で「スイカ」図柄を揃えようとしたときに左リールにて「チェリー」図柄が下段の水平ラインc上に現れる場合のように複数の役が同時に発生する場合をいう。なお、スベリテーブル変更処理は役の複合を回避するとき以外にも行われることがある。
ここで、第2停止指令は、3つのリールのうち1つのリールが停止し、2つのリールが回転しているときにストップボタンが押下操作されたときに出力される指令である。
この停止目判定処理では、2つの目のリールが停止したのち、停止している2つのリールの同一の有効ライン上に位置する図柄が、図柄「7」などの同一のボーナス図柄であるか否かを確認する。そして、ボーナス図柄でない場合にはそのまま次のステップに移行し、ボーナス図柄である場合には、最後に停止させるリールのボーナス図柄が有効ライン上に停止するとボーナスへの入賞が確定することを遊技者に報知するために、例えばスピーカ14から効果音等を発生させるなどの報知処理を実行したのちに、次のステップに移行する。
なお、停止目判定処理ではボーナス図柄が2つ揃う以外の別の条件が成立したか否かを判定してもよいし、効果音以外に液晶ディスプレイ15を用いた演出を行ってもよい。
またはステップ710の停止目判定処理に続いて、若しくはステップ709において停止指令が第2停止指令でない場合には、ステップ711において、総てのリール61(61L、61M、61R)が停止したか否かを確認する。
総てのリール61が停止していない場合には、ステップ703の処理にリターンし、総てのリール61が停止している場合には、ステップ712において払出判定処理を実行したのち、処理を終了する。
そして、一致していない場合には、上部ランプ13等によりエラー表示を行うと共に、払出予定枚数カウンタ84dの値に「0」をセットする。
一方、一致している場合には、有効ライン上に並んだ図柄の役に対応する払出枚数を、払出予定枚数カウンタ84dの値にセットする。
図10に示すように、有効ライン上に3つのベル図柄が揃った場合には、払出予定枚数カウンタ84dの値に「10」がセットされる。
メダル払出処理の詳細を、図20のフローチャートを参照して説明する。
このメダル払出処理では、ステップ1201において、遊技機から払い出されるメダルの予定枚数(払出予定枚数)と、払い出されたメダルの枚数(払出枚数)とが一致しているか否かが確認される。
ここで、払出枚数は、RAM84の払出枚数カウンタ84eの値により特定され、払出予定枚数は、RAM84の払出予定枚数カウンタ84dの値により特定される。
クレジットモードであるか否かは、切換操作検出センサ44aの出力信号に基づいて特定される。
これにより、表示パネル30のクレジット枚数表示部35と獲得枚数表示部37に表示されているメダルの枚数が、それぞれ「1」ずつ加算されることになる。
ここで、ホッパ装置52には、払い出されたメダルの枚数をカウントするためのセンサ(メダル払出検出センサ52a)が設けられているので、メダル払出検出センサ52aから出力されるメダル検出信号に応じて、メダルの払出枚数をカウントする払出枚数カウンタ84eの値が「1」加算される。これにより表示パネル30の獲得枚数表示部37に表示されているメダルの獲得枚数が「1」加算される。
よって、ホッパ装置52からの払出枚数、またはホッパ装置52からの払出枚数数とクレジット枚数とを加算した枚数が、払出予定枚数と一致するまで、ステップ1302からステップ1004またはステップ1006までの処理が繰り返し実行される。
なお、払出枚数カウンタ84eや払出予定枚数カウンタ84dの値は、次回の遊技の際にスタートレバー45が操作された時点でリセットされるようになっている。
特別遊技状態処理を、図21のフローチャートを参照して説明する。
ここで、実施の形態では、特別遊技状態の入賞役として、RB(レギュラーボーナス)と、BB(ビッグボーナス)とが設定されている。
図21の特別遊技状態処理では、ステップ1201において、遊技機の遊技状態が特別遊技状態(RB、BB)であるか否かが確認される。
JACゲームは、メダルを1枚のみベットできるゲームであり、JAC図柄(ここではリプレイ図柄で代用)が有効ライン上に揃う確率(JAC図柄成立の確率)が非常に高いゲームである。
このJACゲームでは、JAC図柄が有効ライン上に揃う(JAC図柄が成立する)と、最大枚数(例えば15枚)のメダルが払い出される。また、JAC図柄の成立が8回あると、12回のJACゲームが消化される前であっても、RBが終了するようになっている。
小役ゲームは、小役成立図柄(例えば「ベル」)が有効ライン上に揃う確率が高いゲームである。
JACインとは、12回のJACゲームに突入することを意味し、小役ゲーム中にJAC図柄が有効ライン上に揃うと、JACゲームが開始されるようになっている。
BBにおけるJACゲームの内容は、前記したRBのJACゲームと同じであり、BB中に最大で3回のJACインが可能となっている。
なお、3回目のJACインによるJACゲームが終了すると、30回の小役ゲームが消化される前であっても、BBが終了するようになっている。
図22は、ボーナス図柄判定処理のフローチャートである。図23は、RBへの入賞が確定した際に、各カウンタに設定される値の初期値を示すテーブル(RB初期値テーブル)である。図24の(a)は、BBへの入賞か確定した際に、各カウンタに設定される値の初期値を示すテーブル(BB初期値テーブル)であり、(b)は、BB中にジャックインした際に、各カウンタに設定される値の初期値を示すテーブル(JACイン初期値テーブル)である。
前記した通常処理の抽選処理(図16のステップ503)の結果、RBに当選している場合には、RB当選フラグがセットされているからである。
内部抽選でRBに当選していても、リール61(61L、61M、61R)を停止させた際にRBの入賞図柄が有効ライン上に揃っていないと、RBへの入賞が確定しないからである。
一方、有効ライン上に揃っている場合(ステップ1302においてYes)には、ステップ1203において、RB当選フラグのリセット、RBへの入賞が確定したことを示すRB設定フラグのセットが行われたのち、RB中に使用される各カウンタの値に、RB初期値テーブル(図23)に規定された初期値がセットされる。
具体的には、図23に示すように、RBには小役ゲームがないので残り小役ゲームカウンタの値が「0」にセットされ、残JACインカウンタの値が「1」にセットされ、残JAC成立カウンタの値が「8」にセットされ、残JACゲームカウンタの値が「12」にセットされる。
前記した通常処理の抽選処理(図16のステップ503)の結果、BBに当選している場合には、BB当選フラグがセットされているからである。
一方、BB当選フラグがセットされている場合(ステップ1204においてYes)には、ステップ1205において、BBへの入賞が確定したか否かを確認するために、BB図柄(例えば図柄「7(超)」)が有効ライン上に揃っているか否かを確認する。
内部抽選でBBに当選していても、リール61(61L、61M、61R)を停止させた際にBBの入賞図柄が有効ライン上に揃っていないと、BBへの入賞が確定しないからである。
一方、有効ライン上に揃っている場合(ステップ1205においてYes)には、ステップ1106において、BB当選フラグのリセット、BBへの入賞が確定したことを示すBB設定フラグのセットが行われたのちに、BB中に使用される各カウンタの値に、BB初期値テーブル(図24の(a))に規定された初期値がセットされる。
具体的には、残小役ゲームカウンタの値が「30」にセットされ、残JACインカウンタの値が「3」にセットされる。
残小役ゲームカウンタは、小役ゲームの残りゲーム数を示し、残JACインカウンタは、JACイン可能な残り回数を示し、残JAC成立カウンタは、JAC図柄が成立可能な残り回数を示し、残JACゲームカウンタは、JACゲームの残りゲーム数を示している。
実施の形態では、これらカウンタの値は、表示パネル30(図1参照)のゲーム数表示部36に適宜表示されるようになっている。
一方、RB当選フラグおよびBB当選フラグの場合には、リール61(61L、61M、61R)を停止させた際に入賞図柄が有効ライン上に揃っていない場合であっても、フラグはリセットされずに、セットされたままにされて、次のゲームに持ち越されるようになっている。
JACゲーム中でない場合には、BBゲームの小役ゲーム中であることになるので、ステップ1004の処理に移行して、JAC図柄が有効ライン上に揃っているか否かが確認される。
具体的には、残JAC成立カウンタの値が「8」にセットされ、残JACゲームカウンタの値が「12」にセットされる。
そして、ステップ1007において、小役ゲームがBBの終了を規定する所定回数実行されたか否かを確認するために、残小役ゲームカウンタの値が「0」であるか否かを確認する。
揃っている場合には、ステップ1010において、残JAC成立カウンタの値を「1」減算(ディクリメント)したのち、ステップ1011の処理に移行する。
揃っていない場合には、ステップ1010の処理をスキップして、ステップ1011の処理に移行する。
残JAC成立カウンタと残JACゲームカウンタの何れも「0」でない場合には、JACゲームが上限回数(12回)消化されていない、JACゲーム図柄の成立が上限回数(8回)に達していないことになるので、そのまま処理を終了する。
また、今回のJACインのときに、小役ゲームを1ゲーム消化していることになるので、ステップ1006において残小役ゲームカウンタの値を「1」減算(ディクリメント)する。
そして、ステップ1007において、小役ゲームがBBの終了を規定する所定回数実行されたか否かを確認するために、残小役ゲームカウンタの値が「0」であるか否かを確認する。
始めに、スロットマシン10の駆動モータとしてステッピングモータ79を使用する場合に要求される駆動特性を、図25を参照して説明する。
これは、初期励磁によって発生する吸引力によって、ロータ790の歯が第1ポール793〜第4ポール796の突起に吸引されるときに発生するロータ790の回転揺れ(往復動を伴った微小振動)の収束程度に係ってくる。
リール61(61L、61M、61R)のイナ−シャーなどによっても相違するが、実験によれば30msecで1往復(サイクル)する揺れが5〜6往復位繰り返してからロータ790が停止した。
従って、回転揺れをなくしながら加速処理を行うには、同一励磁相で固定する時間として、少なくとも初期励磁をしてから150〜180msecの時間が必要になることが判明した。
実施の形態では、MPU81に対するタイマ割込処理が1.49msec毎に実行されているので、初期励磁保持期間を1.49msec×130割り込み=193.7msecに設定した加速テーブル(図26参照)に基づいて、リールの加速制御を実行している。なお、180msecを超えていれば良いので、1.49msec×121割り込み=180.29msecを初期励磁保持期間としても良い。
1相励磁は特定の励磁相のみを駆動するもので、この1相励磁によって初速時の回転トルクを得る。これに対して2相励磁は特定の2つの励磁相を同時に駆動するもので、2相励磁によって初速時の回転トルクを得る。リールの大きさやイナーシャーなどによっても相違するが、通常のスロットマシンであれば1相励磁でもリールを初速ゼロから加速させることが可能である。
このように第2の加速期間での割込み処理タイミングを、定速回転に近づくにつれ順次短くすることで、高速な加速処理を短時間で実現することができると共に、定速回転へのスムーズな移行が可能になる。
なお、図26に示す第2の加速期間は全体の加速期間Taが317.370msecに設定されているときの例であり、全体の加速期間Taがこれとは異なる時間に設定されているときには、その時間に応じて第2の加速期間が選定されると共に図26とは異なる割込み処理が行われることは言うまでもない。
ブレーキ処理を行う際には、2相励磁を行った直後に4相励磁を行う。2相励磁のみにてブレーキ処理を行った場合、強い制動力によって回転速度が急激に低下して回転が乱調する可能性がある。しかし、2相励磁直後に4相励磁を行うことにより、回転を乱調させることなく滑らかにリール61(左リール61L、中リール61M、右リール61R)を停止させることができる。また、1相励磁よりも2相励磁のときの方が回転位置を特定し易いため、2相励磁の直後に4相励磁を行うことで停止位置精度を高めることもできる。
駆動信号としては、ROM83に記憶された励磁テーブル83a(図8参照)の励磁データが利用される。励磁テーブル83aでは、図8に示すように、励磁データの使用される順番(励磁順)が規定されており、励磁データは、励磁順にしたがってモータドライバ100に供給される。
そのため、励磁テーブル83aの励磁データは、タイマ割込みが発生する度に、順番に読み出されて、入出力ポート82の出力ポートに書き込まれる。
この入出力ポート82に書き込まれた励磁データは、即座にモータドライバ100に供給されて、励磁コイルL0〜L3へ通電処理が実行される。
具体的には通常遊技処理のリール制御処理(図16、ステップ504)において実行されるリール回転処理(図18のステップ702)、およびタイマ割込み処理において実行されるステッピングモータ制御処理(図13のステップ206)について説明する。
なお、説明の便宜上、ステッピングモータ制御処理を先に説明し、その後リール回転処理について説明する。
図27は、タイマ割込み処理において実行されるステッピングモータ制御処理(図13のステップ206)の詳細を示すフローチャートである。
このステッピングモータ制御処理では、ステップ1201においてステッピングモータ79の制御に関わる初期化処理が終了すると、ステップ1302のモータ制御処理において、ステッピングモータ79の回転制御のための駆動信号(励磁データ)の生成処理が実行され、生成された励磁データは一時的にRAM84に保存される。なお、モータ制御処理では、励磁データの生成処理の他に図柄のオフセット処理や、図柄番号の更新処理などが実行される。
従って、ステップ1203では、ソフト的に次の作業用エリアへの遷移処理(アドレス変更処理)を行い、続くステップ1204では全てのリールに対する励磁データの生成処理などが終了したか否かを確認する。全てのリールに対する励磁データの生成処理などが終了していない場合には、ステップ1302に戻り、残りのリールに対する励磁データの生成処理などが行われる。
このモータ制御処理では、少なくともウエイトタイマ84f、加速カウンタ84gおよび励磁順ポインタ84h(何れもRAM84を利用したソフトウエア処理)が使用される。
図26にその一例を示した。第1の加速期間では2相励磁モード(加速順序1)が130単位、つまり130割り込み分だけ連続して実行される。したがって、ウエイトタイマ84fには「130」がセットされる。ちなみに、そのときの総励磁時間は、130×1.49msec=193.7msとなる。タイマ割り込みは1.49msecごとに行われるからである。
同様に、例えば第2の加速期間にあって、加速順序2では1相励磁モードが8単位(=8割り込み=8励磁時間)に亘って連続して実行されるので、ウエイトタイマ84fには「8」がセットされる。
スタートレバー45が操作される前のウエイトタイマ84fの値は「0(ゼロ)」であり、加速カウンタ84gの値も「0(ゼロ)」である。
そのため、モータ制御処理がコールされると、まずウエイトタイマ84fの値がゼロであるので(ステップ1301)、ステップ1311に移行して加速カウンタ84gの値をチェックする。加速カウンタ84gの値もゼロであるので、この場合にはステップ1312において出力励磁データは「0(ゼロ)」に設定されて保存される。
その後、図13のタイマ割り込み処理にリターンする。出力励磁データがゼロであるので、スタートレバー45の操作前のモードでは、ステッピングモータ79は回転停止状態となっている。
スタートレバー45の操作は、通常遊技処理(図16のステップ502)において検出される。スタートレバー45の操作が検出されると、後記するリール回転処理において、加速カウンタ84gの値が「25」に設定される。
スタートレバー45が操作されると、加速カウンタ84gの値に「25」がセットされるので、この場合にはステップ1321で減算処理が実行される。その結果、加速カウンタ84gの値は「0(ゼロ)」でないので(ステップ1322)、ステップ1331において、ウエイトタイマ84fの設定処理が実行される。このステップ1331では、
ステップ1321で減算処理が実行された後の加速カウンタ84gの値に対応した励磁時間の値が、図25の加速テーブルから取得され、取得された励磁時間の値がウエイトタイマ84fにセットされる。
保存された励磁データはその他のリール61M、61Rのステッピングモータに対する励磁データを取得した後、図27のステップ1205に示すように入出力ポート82に同時に出力されることになる。
また、ステップ1344およびステップ1345はリール異常処理であって、励磁データを印加したにもかかわらずリールが正常に回転しないようなときの処理である。
またステップ1351以降は、ステッピングモータ79に対する回転停止処理(ブレーキ処理)である。
そして、次のタイマ割込み時間になると、再びモータ制御処理がコールされる。このときの処理を次に説明する。
その結果、加速カウンタ84gや励磁順ポインタ84hの値は、前のタイマ割込み時と同じ値で保持される。つまり、同じ励磁相(この例では2相励磁)によるモータ加速処理が継続される。この同じ励磁相を使用したモータ加速処理は、トータル130割込み分連続して行われ、ウエイトタイマ84fの値は、タイマ割込みの度に減算処理される。この結果、130割込みが行われたときウエイトタイマ84fの値はゼロとなる(ステップ1301)。
そして、1だけ減算された加速カウンタ84gの値「23」に対応した励磁時間(8割り込み)が、図25の加速テーブルから取得され、取得されたこの励磁時間の値(=8)がウエイトタイマ84fにセットされる(ステップ1322、1331)。
同時に、励磁順ポインタ84h(図8参照)の値がインクリメントされて「6」となり(ステップ1332)、この励磁順ポインタ84hの値「6」に対応した励磁データ「02H」(1相励磁)が、出力励磁データとしてRAM84に格納される(ステップ1333)。
その後、他のリール61(中リール61M、右リール61R)についても同様な出力励磁データの取得処理が実行され、全てのリール61(左リール61L、中リール61M、右リール61R)に対して出力励磁データの取得処理が終了した段階で、これら出力励磁データが入出力ポート82にそれぞれ出力されて、第2の加速期間に関する処理が開始される(図27、ステッピングモータ制御処理のステップ1204、1205)。
したがって、図25の加速テーブルから明らかなように、第2の加速期間の最初は1相励磁が8割り込み分だけ連続して行われる。
これにより、励磁順ポインタ84hの値が「7」となる励磁データ「03H」が、図8の励磁テーブルより読み出されるので、7割込み分の連続加速処理が2相励磁によって実行される。
加速カウンタ84gの値が「0」になると、この値がステップ1322でチェックされるので、ステップ1323に移行して、今度は加速カウンタ84gの値を「1」にする処理が実行される。
その後、ステップ1331に移行して、ステップ1321で減算したときの加速カウンタ84gの値「0」に対応した励磁時間(1割り込み分)に相当する値(=1)がウエイトタイマ84fにセットされる。
その後、励磁順ポインタ84hが更新されてこの例では「0」のポインタに該当する励磁データ「01H」が図8の励磁テーブルより読み出されて、これが出力励磁データとしてセットされる(ステップ1332、1333)。したがって、ステップ1321での減算処理の結果、加速カウンタの値が「0」になると1回のタイマ割り込み分だけ励磁される。
これにより、加速カウンタ84gの値は再び「0」になるから、ステップ1331では、図25の加速順序25に相当する励磁時間(=1)がウエイトタイマ84fにセットされることになる。また、励磁順ポインタ84hはステップ1332の処理で「2」に更新される結果、励磁相が2相励磁に変わると共に1割り込み分だけの励磁処理となる。
モータ制御処理(図28)において、励磁順ポインタ84hの値の更新(ステップ1332)と励磁データの取得(ステップ1333)が実行されると、図柄オフセット値84iの値の更新処理(ステップ1334)と、リール61の回転位置検出処理(ステップ1335)と、が実行される。
実施の形態では、センサカットバン76の始端部76s(図9参照)が、基点位置に設定されているので、ステップ1336の処理で基点位置76sが検出された場合には、リールの原点位置が確定したことを意味する。かかる場合、ステップ1337に進み、当該リールの原点位置が所定検出位置を通過するタイミングに合わせて図柄オフセットカウンタおよび図柄番号カウンタの更新処理を実行する。
より詳しくは、検出された基点が、センサカットバン76の始端部76s(原点位置)の場合には、図柄番号の値が「0」、図柄オフセットの値が「0」にセットされる。
図柄オフセットは、1つの図柄をリール61の回転方向に24等分した値であるから、「0」〜「23」の値をとる。
ここで、図柄オフセットの値が24になる(図柄オフセットの値が25回更新される)と、表示窓31に表示されている図柄が1図柄分移動したことになるので、かかる場合には、表示窓31に表示されている図柄を特定するための図柄番号を、更新する必要がある。
前記したように、モータ加速期間では加速カウンタの加減算に応じて図柄オフセットの値が更新され、そして定速回転中は、タイマ割り込み処理が実行されるたびに、図柄オフセットの値が更新される(ステップ1334)。
そして、更新後の図柄オフセットの値が「24」になると、図柄番号が更新されると共に、図柄オフセットの値が「0」にリセットされる(ステップ1341、ステップ1342)。
そして、図柄番号が更新された後はその値がその最大値「21」を超えないで、しかも図柄オフセットが最大値である「24」を超えるまでは、ステップ1341からステップ1344の処理ステップをそれぞれ経由して、図柄番号の更新、図柄オフセット値の更新およびリセット処理が続く。さらにリール61が1回転するごとに図柄番号と図柄オフセットがそれぞれリセットされるようになっている(ステップ1336、1337)。
その場合でもステッピングモータ79の動作上のばらつきを考慮して、この例では4オフセット以上図柄オフセットが進んだとき(ステップ1344)、始めて異常回転状態と判断して異常処理が行われる(ステップ1345)。この場合には再加速設定処理が行われ、加速カウンタにはその初期値である「25」がセットされ、次のタイマ割り込み期間から再びステップ1311に戻って再加速処理が行われる。
この場合、図柄番号84jの値が最大値である「21」になったのちの次のタイマ割込処理において、加速カウンタ84gの値の減算または加算処理(ステップ1321、ステップ1322)が実行されたのちに、図柄オフセット値が更新され(ステップ1334)、更新後の図柄オフセット値84iが最大値「24」以下であるときには、ステップ1343において、図柄番号84jが最大値「21」未満であるか否かが確認される。
そして、図柄番号84jが最大値「21」以上となっているときには、異常状態とみなし、さらに、更新された図柄が回転して図柄オフセット値84iが4以上ずれたときには(ステップ1344)、前記した異常処理(ステップ1345)が実行される。そして、この異常処理はリセットスイッチ123が操作されるまで継続される。
さて、この定速回転モード中にユーザが任意のストップボタン46〜48を押して、リールの回転を止める操作を行うと、ステップ1252以降のリール61(左リール61L、中リール61M、右リール61R)の停止制御処理が実行される。
そして、リール61の定速回転に関与している加速カウンタ84gの値がリセット(=0)される。
よって、ステップ1355において、全相励磁によるリール61の回転停止の開始タイミングを規定する残りステップ数カウンタ84kの値が「1」減算されたのち、タイマ割込処理(図13)にリターンする。
これにより、残りステップ数カウンタ84kの値が「0」未満になるまでの間は、残りステップ数カウンタ84kの値が、タイマ割込処理(図13)の実行間隔で「1」ずつ減算処理されることになる。
スタートレバー45が操作されてリール61を回転させる場合には、前回のゲームが終了したときの励磁パターン(どの励磁相に励磁してリール61を停止させたのか)を参照して、リール61の回転を開始するときの励磁パターン(どの励磁相に最初に励磁してリール61を回転させるのか)を決定し、リール61がスムーズに回転し始めるようにしている。
しかし、当選確率の設定変更が行われると、メイン制御基板80(RAM84)に記憶された情報が初期化されるようになっており、この際に、リール61を停止させたときの励磁パターンもまた初期化されてしまう。
そのため、回転開始時にリールが振動してしまう等して、前回のゲーム終了時の励磁パターンがある場合とはリール61の回転開始時の挙動が異なる(リール61のスムーズな回転開始が損なわれる)ことがある。
そうすると、リール61の回転開始時の挙動が異なることに遊技者が気付き、かかる場合、スロットマシン10において当選確率の設定変更が行われたという本来遊技者に知られたくない情報を遊技者に把握されてしまうことになる。
そこで、以下、6段階確率設定処理(図15、ステップ408)の詳細を、図30のフローチャートを参照して説明する。
前記したように、実施の形態では、スロットマシンの設定状態として、「設定1」〜「設定6」が用意されており、RAM84の確率設定記憶領域84lには、「設定1」〜「設定6」の何れかが、現在の設定値として記憶されている。
よって、ステップ1501では、確率設定記憶領域84lに記憶された現在の設定値が、MPU81により読み込まれることになる。
「設定7」未満である場合には、ステップ1504の処理に移行して、設定値の表示処理が実行される。現時点における設定状態を、例えば設定状態を変更しようとしている作業者に報知するためである。
この表示処理により、例えば遊技機のクレジット枚数表示部35に現時点の設定値が表示される。
そして、セグメントデータ設定処理に続くセグメントデータ表示処理(図13におけるステップ213)において、クレジット枚数表示部35に、設定状態が「設定6」であることを示す数字の「6」が表示される。
実施の形態のスロットマシン10では、確率設定として、「設定1」から「設定6」までの6段階が設定されているので、RAM84の確率設定記憶領域84lから読み出される設定値は「1」から「6」の何れかである。
読み込んだ設定値が「7」未満でない場合、すなわち「1」から「6」までの整数の何れかでない場合には、読み出しエラーまたは確率設定記憶領域84lに記憶されたデータの破損が想定されるので、かかる場合には、設定値を「1」に変更するようになっている。
この6段階確率設定処理は、設定状態を変更するための処理であるので、とりあえず設定値を「1」(設定状態を「設定1」)として、以降の設定変更のための処理を行えるようにしている。
実施の形態では、スタートレバー45をオン操作することで、クレジット枚数表示部35に表示された数字に対応する設定状態が確定されるようになっており、このステップ1505では、操作者による設定状態の確定の有無を確認している。
実施の形態では、リセットスイッチ123をオン操作することで、選択された設定状態と、これに基づきクレジット枚数表示部35に表示されている数字を、希望の設定状態、及びそれに対応する数字に切り替えることができるようになっており、このステップ1506では、操作者による設定状態の選択の有無を確認している。
これにより、スタートレバー45のオン操作、またはリセットスイッチ123のオン操作が確認されるまでの間、ステップ1505とステップ1506の処理が繰り返し実行される。
実施の形態では、リセットスイッチ123がオン操作されるたびに、設定値が「1」ずつインクリメントされ、設定値が「6」のときにリセットスイッチ123がオン操作されると、設定値が「1」に戻るようになっている。
実施の形態では、スタートレバー45のオン操作により設定値を確定したのち、設定キースイッチをオフ位置に切り替えることにより、スロットマシン10の状態が、6段階確率設定を実行する状態から、通常の遊技を行う状態に切り替えられるようになっている。
これにより、スロットマシン10における当選確率の設定状態が、新たに選択された設定値に対応する設定状態に変更される。
ここで、この非初期化領域には、スロットマシン10の設定状態が「設定1」〜「設定6」の何れであるのかを記憶する確率設定記憶領域84lや、リール61に関する情報のうちリール61が前回停止したときの位置を示す情報(リールの停止位置に関する情報、例えば、図柄番号とオフセット番号、原点からのステップ数など)を記憶する領域などが含まれている。なお、リール61を停止させたときの励磁パターンは、非初期化領域に記憶されておらず、このRAMクリア処理により初期化される。
図31に示すように、自動回転処理では、ステップ1601において、自動回転処理の終了時におけるリール61の停止態様を規定するスイッチ(停止態様設定スイッチ125(図11参照))の設定状態の読み込みが実行される。
例えば、中段の水平ラインb(図1参照)上で、「7」図柄が左・中・右と揃う停止態様(停止態様1)、斜めラインe上で、「7」図柄が左・中・右と揃う停止態様(停止態様2)、「7」図柄がV字上に、上段左・中段中・上段右と揃う停止態様(停止態様3)、ランダムに図柄が揃う停止態様(停止態様4)、前回リール61が停止したときと同じ図柄の並び(設定変更前の最後の遊技で停止した位置)でリール61が停止する停止態様(停止態様5)、などが用意されており、これら停止態様と、停止態様設定スイッチ125の位置とが関連づけられている。
ここで、自動回転処理は、前記した6段階確率設定処理(図30)のサブルーチンであり、6段階確率設定処理では、自動回転処理の前のステップ1510において、RAMクリア処理が実行されている。
さらに、6段階確率設定処理は、前記したメイン処理(図15)のサブルーチンであり、メイン処理では、6段階確率設定処理の前のステップ407においても、RAMクリア処理が実行されている。
そのため、この回転開始設定が実行される段階では、RAMに記憶されたデータ(例えばリール61を停止させたときの励磁データ)が消去されており、リールを回転させる際に必要なウエイトタイマ84fや励磁データ(励磁順ポインタ84h)の値もまたクリアされている。
そして、1だけ減算された加速カウンタ84gの値「24」に対応した励磁時間(130割り込み)が、図26の加速テーブルから取得され、取得されたこの励磁時間の値(=130)がウエイトタイマ84fにセットされる(ステップ1322、1331)。
同時に、励磁順ポインタ84h(図8参照)の値がインクリメントされて「1」となり(ステップ1332)、この励磁順ポインタ84hの値「1」に対応した励磁データ「09H」(2相励磁)が、出力励磁データとしてRAM84の励磁データ格納領域84nに格納される(ステップ1333)。
そして、最終的に全てのリール61(左リール61L、中リール61M、右リール61R)に対して出力励磁データの取得処理が終了した段階で、これら出力励磁データが入出力ポート82にそれぞれ出力されて、第1の加速期間に関する処理が開始される。
そこで、リールが正常に回転を介したか否かを確認するために、ステップ1603において、センサカットバン76がリールインデックスセンサ75を通過したか否か(基点位置の通過)が確認される。
実施の形態では、ステッピングモータ79は、504パルスの駆動信号で左リール61Lを1回転させるように設定されており、ステップ1604では、センサカットバン76の通過が確認されないままで、駆動信号の出力回数が504回を超えると、ステップ1604の処理が肯定される。
これにより、自動回転処理に基づくリールの回転および停止が中止されて、リール61が停止されることになる。
図32は、停止態様設定処理のフローチャートである。
始めに、左リール61Lについて、ステップ1701において、RAM84に記憶された図柄番号84jと図柄オフセット値84iの値に基づいて、設定処理の対象となるリール61(61L、61M、61R)について、現時点における回転位置(現在位置)が特定される。
左リール61Lの中段の有効ライン上に「7」図柄を停止させる場合、現時点において中段の水平ライン上に位置している図柄から、左リールの回転方向において最も近い位置にある「7」図柄の位置を図柄番号で特定する。
図10を参照して、例えば現時点において、中段の水平ライン上に位置している図柄が、図柄番号17の「チェリー」であって、図柄番号17のオフセット値が「0」であり、中段の水平ラインに停止させる「7」図柄の図柄番号が20である場合には、ちょうど3図柄分離れていることになる。
ここで、実施の形態では、前記したように、図柄を1図柄分滑らせるためには24ステップが必要なので、3図柄滑らすためには72ステップ(=3×24ステップ)が必要になる。よって、「72」が停止予定図柄位置までの距離(残りステップ数)Nstepとして特定される。
そして、最終的に、右リール61Rについてもステップ1701からステップ1704の処理が実行されて、総てのリール61(61L、61M、61R)について残りステップ数の設定が完了すると、ステップ1705の処理が肯定されて、停止態様設定処理が終了する。
ここで、モータ制御処理は、タイマ割込処理(図13参照)のサブルーチンであるので、残りステップ数の値は、タイマ割込処理の実行間隔毎で「1」ずつ減算される。
この全相励磁停止処理では、ステッピングモータ79の4相が同時励磁されるように設定されたのち、減速ウエイトタイマ84pにブレーキ時間(励磁時間)が設定される。例えば、159割り込み分(=236.91msec)がブレーキ時間に設定されている場合には、減速ウエイトタイマ84pの値に「159」がセットされる。
そして、リール61の定速回転に関与している加速カウンタ84gの値がリセット(=0)される。
これにより、停止態様設定処理で設定した停止態様、例えば中段の水平ラインb(図1参照)上で、「7」図柄が左・中・右と揃う停止態様1で、各リール61(61L、61M、61R)の図柄が停止表示されることになる。
よって、停止態様設定処理の終了に伴って、6段階確率設定処理も終了することになる。
そうすると、6段階確率設定処理を終了して、メイン制御処理(図15)のステップ409に移行することになる。
そして、このステップ409において停電フラグがセットされていない場合には、通常遊技処理(ステップ410)に移行する。
なお、停止態様5、すなわち前回リール61が停止したときと同じ図柄の並びで停止させる場合には、上述したように「7」図柄の位置を特定する(ステップ1702)ことに代えて、RAM84の非初期化領域に記憶されたリール61の停止位置に関する情報(例えば図柄番号とオフセット番号、原点からのステップ数など)に基づいて前回リール61が停止していたときの図柄を特定し、各リール61を停止させればよい。
そのため、当選確率の設定によりRAM84に記憶された情報が初期化された後の最初の遊技でのリール61の回転挙動は、情報が初期化されていない場合の通常の遊技におけるリールの回転挙動と異なることがない。
よって、当選確率の設定後に最初に行われる遊技でリール61を回転させるときには、リール61を停止させたときの励磁設定に応じて決まる励磁設定から、リール61の回転を開始させることができる。リール61を停止させたときの励磁設定に応じて決まる励磁設定は、リール61の回転がスムーズに開始されるようにされているので、リール61の回転開始時の挙動が、当選確率が設定されていない場合の回転開始時の挙動と異なることがない。
よって、リール61が回転するときの挙動から、当選確率の設定が行われたことが把握されないようにすることができる。
スロットマシン10は、複数の停止態様のうちのひとつを選択する選択手段を備え、
モータ制御手段は、選択された停止態様でリール61を停止させる構成とした。
特に、リールの停止態様として、特定の図柄(例えば「7」図柄)が表示窓31内で直線状に並ぶような停止態様とすると、ホール内で複数並んだスロットマシンの各表示窓31内で停止表示される図柄とその並びが、統一感を持って現れることになる。
そうすると、ホールの開店までにスロットマシンの設定を行うと、開店時における各スロットマシンにおける図柄の停止態様に統一感を持たせることができるので、イベント等を実施する場合においてホールの印象向上に寄与できることになる。
また、停止態様として前回リール61が停止したときと同じ図柄の並びを選べることとすることで、上述したイベント等で停止態様の統一感などを出す必要まではなく、設定変更の有無の情報を遊技者に伝えたくないだけの場合など、ホールの様々な要望に応えることができるようになる。
図33は、第2の実施形態における6段階確率設定処理のフローチャートである。
なお、図33の6段階確率設定処理のフローチャートにおける他のステップの処理は、自動回転処理(ステップ1812)を除き、前記した第1の実施形態の6段階確率設定処理のフローチャート(図30参照)と同じであるので、ここでは説明を省略する。
図34は、第2の実施形態における自動回転処理のフローチャートである。
この自動回転処理では、回転開始設定処理(ステップ1803)の前に、停止態様決定処理(ステップ1901)が設けられている点において、前記した第1の実施形態の自動回転処理(図31参照)と異なっている。
そのため、ステップ1901において、前記した6段階確率設定処理の乱数取得ステップ(図33、ステップ1808)で取得した乱数値に基づいて、複数用意された停止態様のうちの何れの停止態様でリールを停止させるのかを決定する。
そのため、ステップ1901では、RAM84に記憶されている乱数値に基づいて、停止態様設定テーブル83cを参照し、乱数値に対応する停止態様が、自動回転処理におけるリール61の停止態様として設定される。
よって、スロットマシン10毎にスイッチなどを操作して停止態様を予め設定する必要がないので、ホール側での停止態様の設定操作が煩雑にならずに済む。
なお、自動回転処理によりリール61を停止させるときの停止態様は、スタートレバー45の操作タイミングの代わりに、設定値を変更する際に操作される設定キースイッチ122やリセットボタン123の操作タイミングに応じて決定されるようにしても良い。
図35は、第3の実施形態におけるメイン処理のフローチャートである。
そのため、このメイン処理において自動回転処理を実行するようにすると、例えばホールの開店のためにスロットマシン10の電源を投入すると、自動的に回転処理が実行されることになる。そして「7」図柄が表示窓31内で左・中・右と揃った状態で停止表示される停止態様1がセットされている場合には、ホール内に設置されたスロットマシン10の総ての停止図柄が停止態様1となる。
よって、例えばホール内の各スロットマシンの停止態様を、例えば島毎に決めておくことで、図柄の停止態様に統一感を持たせることができるので、回転時におけるホールの印象向上に寄与できることになる。
しかし、第3の実施形態における6段階確率設定処理(図35、ステップ2008)では、リール61が前回停止したときの位置を示す情報が、RAMクリア処理において初期化されるようにしても良い。
この自動回転処理では、ステップ2101において、電源投入時に実行されるメイン処理(図35参照)において、6段階確率の設定処理が実行されたか否かを確認する。
これにより、現時点において設定されている停止態様が上記停止態様1から停止態様5の何れであるのかが特定される。
これにより、所定時間間隔で実行されるタイマ割込処理により、リール61の回転が開始されたのち、タイマ割込処理の実行間隔毎に「1」ずつ減算される残りステップ数カウンタの値が、最終的に「0」になった時点で、リール61は、全相励磁により停止させられることになる。
ステップ2108では、センサカットバン76の通過が確認されないままで、駆動信号の出力回数が504回(リールを1回転させるのに要するパルスの出力回数)を超えると、ステップ2108の処理が肯定される。
例えば「7」図柄が左・中・右と揃う停止態様1で、各リール61(61L、61M、61R)を停止させる場合、「7」図柄を停止位置で停止表示させるのに要するステップ数が、残りステップ数カウンタ84kにセットされる。
これにより、所定時間間隔で実行されるタイマ割込処理により、リール61の回転が開始されたのち、タイマ割込処理の実行間隔毎に「1」ずつ減算される残りステップ数カウンタの値が最終的に「0」になった時点で、リール61は全相励磁により停止させられる。そして、この状態で、「7」図柄が表示窓31内で左・中・右と揃った状態で停止表示される。
これに対して、RAMクリア処理が実行された場合、すなわち当選確率の設定変更が行われた場合(ステップ2101においてYes)には、基準位置の通過確認(ステップ2107)を実行してリール61の回転位置(現在位置を)特定しないと、リール61の停止態様設定処理(ステップ2111)を実行できないからである。
よって、例えばホール内の各スロットマシンの停止態様を、例えば島毎に決めておくことで、図柄の停止態様に統一感を持たせることができるので、回転時におけるホールの印象向上に寄与できることになる。
例えば、停止態様1から停止態様3をそれぞれストップボタン46〜48と関連づけておき、ストップボタン46〜48の操作により、停止態様を設定するようにしても良い。かかる場合、自動回転処理が開始された時点で、ストップボタン46〜48の操作による停止態様の選択を促すために、スピーカ14からの音声メッセージの出力や、液晶ディスプレイ15への文字メッセージを表示させるステップと、選択された停止態様を確認するステップを設けることで、前記した実施の形態の場合と同様の作用効果が奏されることになる。
ここで、自動回転処理の前に実行されるRAMクリア処理(ステップ1510)では、前記したように、リール61が前回停止したときの位置を示す情報(図柄番号、オフセット番号、原点からのステップ数)を記憶する領域の初期化が実行されていないので、自動回転処理においてリール61を回転させる時点で、リール61の現在位置(停止予定図柄がどの位置にあるのか)が特定できるようになっている。
そのため、リール61を回転させる時点で、停止予定図柄の現在位置と、停止予定図柄を所定位置に停止させるのに要するステップ数が判るので、例えば、自動回転処理(図31)におけるステップ1603、1604、1605、1606を省略して、回転開始処理(ステップ1602)に続いて、停止態様設定処理(ステップ1607)が実行されるようにした自動回転処理としても良い。
よって、自動回転処理におけるリール61の回転が、遊技におけるリール61の回転よりも遅くなるようにすることや、リール61の停止を、励磁相を切換ながら励磁時間を徐々に長くしてゆくことで、スローダウンしながら行うようにしても良い。
しかし、これらの情報を非初期化領域以外の領域(すなわち、初期化領域)に記憶し、RAMクリア処理(図30ステップ1510)の際に、これらの情報のうち、少なくともリール61が前回停止したときの位置を示す情報(図柄番号、オフセット番号、原点からのステップ数)だけが、初期化されないようにしても良い。
本発明は、スロットマシンとは異なるタイプの遊技機、具体的には遊技媒体として遊技球を用いる弾球式の遊技機、いわゆるパチンコ機などに適応しても良い。例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球などの遊技機として実施するようにしても良い。
(1)複数の図柄が外周に付された複数の周回体と、
前記周回体各々の外周に付された複数の図柄のうちの一部を、それぞれ視認可能とする表示窓と、
前記各周回体の回転を開始させるべく操作される開始操作手段と、
前記開始操作手段の操作に基づいて、遊技における複数の入賞役への当否を決定する抽選手段と、
前記周回体毎に設けられて、前記周回体を回転駆動させる駆動手段と、
前記駆動手段による前記周回体の回転、停止を制御する駆動制御手段と、
前記周回体が停止したときの当該周回体の情報を含む遊技の進行に関する情報を記憶する記憶手段と、
前記複数の入賞役への当選確率として用意された複数の当選確率の設定値の中から、ひとつの設定値を選択する際に操作される設定操作手段と、
前記設定操作手段で選択された設定値を、前記複数の入賞役への当選確率の設定値として決定する設定値決定手段と、
前記当選確率の設定値が決定された場合に、前記記憶手段に記憶された情報を初期化する設定時初期化手段と、
前記当選確率の設定値が決定されて、設定時初期化手段による初期化が実行された場合に、前記周回体を回転駆動したのち、前記表示窓内に停止表示される各周回体の図柄の組合せが所定の図柄組合せとなる位置で、前記周回体を停止させる設定時周回体駆動手段と、を備えることを特徴とする遊技機とした。
よって、前回周回体を停止させたときの周回体の情報に基づいて、周回体の回転を開始できるので、当選確率の設定値の決定により上記の情報の初期化が実行された場合の周回体の回転開始時の挙動が、当選確率の設定値が決定されていない場合における周回体の回転開始時の挙動と異なることがない。
よって、周回体が回転するときの挙動から、当選確率の設定変更が行われたことが把握されるのを好適に防止できる。
そうすると、ホールの開店までに遊技機の当選確率の設定値の決定を行うと、開店時における各遊技機において、表示窓内に停止表示されている図柄組合せに、統一感を持たせることができるので、ホールの印象向上に寄与できることになる。
前記設定時周回体駆動手段は、前記複数の図柄組合せの中から選択された図柄組合せとなる位置で、前記周回体を停止させることを特徴とする(1)に記載の遊技機とした。
前記当選確率の設定値が決定された場合に、前記周回体の停止位置に関する情報を除いた他の情報を初期化することを特徴とする(2)に記載の遊技機。
よって、周回体が回転するときの挙動から、当選確率の設定変更が行われたことが把握されるのを好適に防止できる。
前記設定時周回体駆動手段は、前記選択手段で選択された図柄組合せとなる位置で、前記周回体を停止させ、
前記選択手段は、前記遊技機が備える切換スイッチであることを特徴とする(2)または(3)に記載の遊技機とした。
前記図柄組合せの選択は、前記設定操作手段で前記当選確率の設定値を設定したタイミングに基づいて、前記選択手段が、前記複数の図柄組合せの中からひとつを選択ことで実行されることを特徴とする(2)または(3)に記載の遊技機。
前記周回体の1回転を検知する検知手段と、
前記駆動手段が前記周回体を1回転させるまで駆動したにもかかわらず、前記検知手段により前記周回体の1回転が検知されない場合に、異常を報知する異常報知手段と、をさらに備えることを特徴とする(1)から(5)の何れか一項に記載の遊技機。
(7)複数の図柄が外周に描かれた周回体と、
前記周回体を回転駆動させるモータと、
前記モータの励磁設定を切り替えながら前記周回体の回転/停止を制御するモータ制御手段と、
前記周回体を停止させたときの励磁設定を記憶する記憶手段と、
遊技における入賞役への当選確率として用意された複数の当選確率の中から、ひとつの当選確率を設定する際に操作される当選確率設定手段と、
前記当選確率が設定されると、前記記憶手段に記憶された情報を初期化する初期化手段と、を備え、
前記モータ制御手段が、
前記周回体を停止させたときの励磁設定が前記記憶手段に記憶されている場合には、記憶されている励磁設定に応じて決まる励磁設定から前記周回体の回転を開始させ、記憶されていない場合には、予め用意された所定の励磁設定から、前記周回体の回転を開始させる遊技機において、
前記モータ制御手段は、前記記憶手段に記憶された情報が初期化されたのち、最初の遊技の前に、前記周回体の回転/停止を実行することを特徴とする遊技機とした。
よって、当選確率の設定後に最初に行われる遊技で周回体を回転させるときには、周回体を停止させたときの励磁設定に基づいて決定した励磁設定から、周回体の回転を開始させることができる。
周回体を停止させたときの励磁設定に応じて決まる励磁設定は、周回体の回転がスムーズに開始されるようにされており、当選確率の設定により記憶手段に記憶された情報を初期化した後の最初の遊技において、周回体の回転開始時の挙動が、情報が初期化されていない場合の通常の遊技における周回体の回転開始時の挙動と異なることがない。
よって、リールが回転するときの挙動から、当選確率の設定変更が行われたことが把握されないようにすることができる。
前記モータ制御手段は、前記複数の停止態様の中から選択された停止態様で、前記周回体を停止させることを特徴とする(7)に記載の遊技機。
前記選択手段は、前記遊技機が備える切換スイッチであり、前記停止態様の選択は、前記切換スイッチを、目的とする停止態様の選択位置に切り替えることで実行されることを特徴とする(8)に記載の遊技機。
前記停止態様の選択は、前記選択手段が、前記当選確率設定手段で前記当選確率を設定したタイミングに基づいて、前記複数の停止態様の中からひとつの停止態様を選択することで実行されることを特徴とする(9)に記載の遊技機。
前記停止態様は、特別遊技状態への入賞が確定した際に表示窓内に停止表示される図柄の組合せであることを特徴とする(7)から(10)の何れか一項に記載の遊技機。
前記周回体の1回転を検知する検知手段と、
前記励磁設定の切り替えが前記周回体を1回転させるのに要する回数に達したにもかかわらず、前記検知手段により前記周回体の1回転が検知されない場合に、異常を報知する異常報知手段と、をさらに備えることを特徴とする(7)から(11)の何れかに記載の遊技機。
前記モータ制御手段は、停止表示させる図柄を停止させる位置まで移動させるのに要するステップ数に基づいて、前記周回体の停止タイミングを決定することを特徴とする(7)から(12)の何れかに記載の遊技機。
前記周回体を回転駆動させるモータと、
前記モータの励磁設定を切り替えながら前記周回体の回転/停止を制御するモータ制御手段と、
前記周回体を停止させたときの励磁設定を記憶する記憶手段と、
遊技における入賞役への当選確率として用意された複数の当選確率の中から、ひとつの当選確率を設定する際に操作される当選確率設定手段と、
前記当選確率が設定されると、前記記憶手段に記憶された情報を初期化する初期化手段と、を備え、
前記モータ制御手段が、
前記周回体を停止させたときの励磁設定が前記記憶手段に記憶されている場合には、記憶されている励磁設定に基づいて決定した励磁設定から、前記周回体の回転を開始させ、記憶されていない場合には、予め用意された所定の励磁設定から、前記周回体の回転を開始させる遊技機において、
前記モータ制御手段は、前記遊技機への電源供給が復帰したのち、最初の遊技が開始される前に、前記周回体の回転/停止を実行し、
前記最初の遊技が開始される前に実行される前記周回体の回転/停止では、前記周回体の停止態様として、複数の停止態様が用意されており、
前記モータ制御手段は、前記複数の停止態様の中から選択された停止態様で、前記周回体を停止させることを特徴とする遊技機とした。
これにより、開店時にホール内に設置された遊技機では、選択された停止態様で図柄が停止表示されるので、図柄の停止態様に統一感を持たせることで、ホールの印象向上に寄与できることになる。
前記モータ制御手段は、
前記周回体の回転/停止の前に前記当選確率の設定が実行されて、前記記憶手段に記憶された情報が初期化されていた場合には、
前記周回体の回転位置を特定したのちに、前記周回体を前記複数の停止態様のうちのひとつの停止態様で停止させ、
前記当選確率の設定が実行されておらず、前記記憶手段に記憶された情報が初期化されていない場合には、前記記憶手段に記憶された前記周回体の回転位置を特定する情報に基づいて、前記周回体を前記複数の停止態様のうちのひとつの停止態様で停止させることを特徴とする(14)に記載の遊技機。
なかでも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に、識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体は、メダル、メダルなどが代表例として挙げられる。
なかでも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に、識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、を備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
11 筐体本体
11a 天板
11b 底板
11c 背板
11d 左側板
11e 右側板
11f 仕切板
12 前面扉
13 上部ランプ
14 スピーカ
15 液晶ディスプレイ
16 下段プレート
17 メダル排出口
18 皿
20 施錠機構
24 直流安定
30 表示パネル
31(30L、30M、30R) 表示窓
32 ベットランプ
33 ベットランプ
34 ベットランプ
35 クレジット枚数表示部
36 ゲーム数表示部
37 獲得枚数表示部
40 操作部
40a 平面部
40b 縦壁部
41 1枚ベットボタン
42 2枚ベットボタン
43 マックスベットボタン
41a〜43a ベット操作検出センサ
44 クレジット精算ボタン
44a 切換操作検出センサ
45 スタートレバー
45a レバー操作検出センサ
46 ストップボタン
47 ストップボタン
48 ストップボタン
46a〜48a ストップ操作検出センサ
49 返却ボタン
50 メダル投入口
50a 投入メダル検出センサ
51 制御基板収容ボックス
52 ホッパ装置
52a メダル払出検出センサ
53 貯留タンク
54 誘導プレート
55 払出装置
56 電源装置
56a 電源部
56b 停電監視回路
57 メダル収容箱
60 リールユニット
61 リール
61L 左リール
61M 中リール
61R 右リール
65 セレクタ
66 貯留用通路
67 排出用通路
68 開口
70 円筒骨格部材
71 ボス部
72 ボス補強板
73 モータプレート
75 リールインデックスセンサ
75a 発光素子
75b 受光素子
76 第1センサカットバン
76a 先端部
76b 基端部
76e 終端部(基点位置)
76s 始端部(基点位置)
77 第2センサカットバン
77a 先端部
77e 終端部(基点位置)
77s 始端部(基点位置)
79 ステッピングモータ
80 メイン制御基板
81 MPU
82 入出力ポート
83 ROM
83a 励磁テーブル
84 RAM
84a チェックサム補正値用メモリ領域
84b スタックポインタ保存用メモリ領域
84c スベリテーブル
84d 払出予定枚数カウンタ
84e 払出枚数カウンタ
84f ウエイトタイマ
84g 加速カウンタ
84h 励磁順ポインタ
84i 図柄オフセット値
84j 図柄番号
84k 計時カウンタ
84m 残図柄カウンタ
84n 減速カウンタ
84p 減速ウエイトタイマ
84q 減算数
85 クロック回路
90 サブ制御基板
91 外部集中端子板
100 モータドライバ
122 設定キースイッチ
123 リセットスイッチ
123a リセット操作検出センサ
124 設定キー挿入孔
124a 設定キー操作検出センサ
790 ロータ
791 手前側ロータ
792 奥側ロータ
793 第1ポール
794 第2ポール
795 第3ポール
796 第4ポール
L0〜L3 励磁コイル
Ta 加速期間
Tb 定速期間
Tc 停止期間
Claims (1)
- 複数の図柄が外周に付された複数の周回体と、
前記周回体各々の外周に付された複数の図柄のうちの一部を、それぞれ視認可能とする表示窓と、
前記各周回体の回転を開始させるべく操作される開始操作手段と、
前記開始操作手段の操作に基づいて、遊技における複数の入賞役への当否を決定する抽選手段と、
前記周回体毎に設けられて、前記周回体を回転駆動させる駆動手段と、
前記駆動手段による前記周回体の回転、停止を制御する駆動制御手段と、
前記周回体が停止したときの当該周回体の情報を含む遊技の進行に関する情報を記憶する記憶手段と、
前記複数の入賞役への当選確率として用意された複数の当選確率の設定値の中から、ひとつの設定値を選択する際に操作される設定操作手段と、
前記設定操作手段で選択された設定値を、前記複数の入賞役への当選確率の設定値として決定する設定値決定手段と、
前記当選確率の設定値が決定された場合に、前記記憶手段に記憶された情報を初期化する設定時初期化手段と、
前記当選確率の設定値が決定されて、設定時初期化手段による初期化が実行された場合に、前記周回体を回転駆動したのち、前記表示窓内に停止表示される各周回体の図柄の組合せが所定の図柄組合せとなる位置で、前記周回体を停止させる設定時周回体駆動手段と、を備え、
前記設定時周回体駆動手段は、前記遊技機への電源供給が復帰したのち、最初の遊技が開始される前にも、前記周回体の回転/停止を実行して、前記周回体を回転駆動したのち、前記表示窓内に停止表示される各周回体の図柄の組合せが前記所定の図柄組合せとなる位置で、前記周回体を停止させることを特徴とする遊技機。
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