JP5864705B2 - ミスト発生装置、ミスト発生機構及びミスト発生方法 - Google Patents

ミスト発生装置、ミスト発生機構及びミスト発生方法 Download PDF

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Description

本発明は、霧の散布により屋内外の冷却及び加湿を行うミスト発生装置及びこれを利用したミスト発生機構等に関する。
従来より、水を人工的に霧状に散布し、その気化熱の吸収を利用して空気を冷却し或いは加湿することが行われている。
例えば、特許文献1には、図15に示すように、吸水タンク80より供給された水をポンプ82で加圧し、この加圧された水を霧化室86に形成されたノズル84に送り、ノズル口85から噴出された噴流を衝突体88に衝突させて霧化し、ファン90により送られる空気を霧化室86に入れて噴霧口92へと搬出する噴霧装置の記載がある。
特許文献2には、タンク内の液体をポンプで加圧し、これを単孔ノズルから直線状に噴出し、衝突体の端部から発生する分裂粒子を送風機で遠方に搬送する霧化装置の記載がある。特許文献3には、ポンプにより加圧された液体の断続的な噴出スプレイを面に打ち当て、所望する密度の煙霧体を生成する煙霧体の密度調整方法の記載がある。
また、特許文献4には、清浄装置の水噴射筒に空気取入口からの流入空気が多層状の旋回流を形成し、噴霧ノズルから噴射された水が衝突により微細水滴に分裂し、前記旋回流と接触して高湿度の空気を生成する微細水滴の発生装置の記載がある。
実公昭63−31715号公報 特公平3−14510号公報 特許第2596450号公報 特開2005−103481号公報
さて、上記特許文献1に記載の噴霧装置は、高圧の水を用いる構成であるため、水を加圧する特別な加圧ポンプを必要とし、装置の規模が大きくなるという問題がある。特許文献2,3に記載の霧化装置、煙霧体の密度調整方法についても同様である。また、上記特許文献4の微細水滴の発生装置は、構造が複雑でありまた特殊な用途向けである等、コスト面から使用範囲が限られるという問題がある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構成で粒径の細かいミストを発生させることができて経済効果が高く、また取り扱いが容易で操作性にも優れたミスト発生装置及びミスト発生機構等を提供することを課題とする。
以上の技術的課題を解決するため、本発明に係るミスト発生装置は、図1等に示すように、水が流通する筒部材に取り付けて使用されるミスト発生装置であって、上記筒部材から取り込んだ水を回転させる回転室と、上記回転室に設けられ、この回転室に対して水の回転方向へ偏った方向に上記筒部材からの水を注入し、上記回転室内に回転水流を発生させる1個又は複数個の注入孔と、上記回転室に設けられ、この回転室内を回転する水を噴出する複数個の噴出孔と、上記噴出孔から噴出する水を衝突させ、この水を粉砕してミストを発生させる粉砕板と、を有し、上記回転室の周囲に沿って筒状壁板を配置し、この筒状壁板に上記噴出孔を形成し、上記筒状壁板として板厚0.05mm以上0.1mm以下のステンレス板を用い、このステンレス板に切り込み加工を行なって上記噴出孔を形成し、上記噴出孔から上記粉砕板までの距離を15mm以上とし、上記噴出水流が上記粉砕板に当たる角度を、上記粉砕板の面に対して50度〜90度の範囲とした構成である。
上記筒部材としては、可撓性のあるホース4、或いは合成樹脂等からなる硬質のパイプ5などが用いられる。
本発明に係るミスト発生装置は、上記噴出孔の径を0.2mm〜0.4mmの範囲とした構成である。
本発明に係るミスト発生装置は、上記噴出孔の噴出角度を、回転室の接線方向から50度以上の範囲、好ましくは60度〜70度の範囲の角度、法線方向に偏らせた構成である。
本発明に係るミスト発生装置は、上記筒部材として可撓性のあるホースを用いた構成である。
本発明に係るミスト発生機構は、上記何れかに記載のミスト発生装置、及び上記ミスト発生装置同士を、ホースに連結し、水を上記ホースに流通させて上記ミスト発生装置を使用する構成である。
本発明に係るミスト発生機構は、上記ホースを水排出調節栓に接続し、この水排出調節栓を通じて上記ミスト発生装置内及び上記ホース内の水及び異物を吸引する構成である。
本発明に係るミスト発生方法は、上記何れかに記載のミスト発生装置をホースに連結し、水を上記ホースに流通させて上記ミスト発生装置に導入し、この水を上記注入孔から上記回転室に注入して回転水流を発生させ、この回転する水を上記噴出孔から噴出して上記粉砕板に衝突させミストを発生させることである。
本発明に係るミスト発生方法は、水が流通する筒部材に、上記筒部材から取り込んだ水を回転させる回転室と、上記回転室に設けられ、この回転室に対して水の回転方向へ偏った方向に上記筒部材からの水を注入し、上記回転室内に回転水流を発生させる1個又は複数個の注入孔と、上記回転室に設けられ、この回転室内を回転する水を噴出する複数個の噴出孔と、上記噴出孔から噴出する水を衝突させ、この水を粉砕してミストを発生させる粉砕板と、からなる装置を取り付け、さらに、上記回転室の周囲に沿って筒状壁板を配置し、この筒状壁板に上記噴出孔を形成し、上記筒状壁板として板厚0.05mm以上0.1mm以下のステンレス板を用い、このステンレス板に切り込み加工を行なって上記噴出孔を形成し、上記筒部材を流通する水を上記回転室に注入して回転水流を発生させ、この回転する水を上記噴出孔から噴出し、上記噴出孔から噴出する水を、15mm以上の距離をおいて配置され、噴出水流を粉砕する板面に対して50度〜90度の角度で衝突させミストを発生させることである。
本発明に係るミスト発生装置によれば、水を回転させる回転室、回転室に水を注入する注入孔、水を噴出する噴出孔、及び粉砕板を有し、筒状壁板に噴出孔を形成し、板厚0.05mm以上0.1mm以下のステンレス板を用い切り込み加工を行なって噴出孔を形成し、噴出孔から粉砕板までの距離を15mm以上とし、噴出水流が粉砕板に当たる角度を50度〜90度の範囲とした構成を採用したから、孔を通過する水の粘性抵抗の影響が少なく、水を噴出する際の摩擦を最小限に抑えることができ、また噴出水流が水滴へ分離することから、低水圧でも粒径の細かいミストを発生させることができ、さらに装置が簡易に実現できて経済性に優れ、取り扱いが容易なため操作性にも優れ、加えて多岐にわたって利用することができ利便性にも優れるという効果を奏する。
本発明に係るミスト発生装置によれば、噴出孔の径を0.2mm〜0.4mmの範囲としたから、水の粘性摩擦による影響もなく、また噴出水流の水滴及びミストの粒径等が大きくならず好適である。
本発明に係るミスト発生装置によれば、筒部材として可撓性のあるホースを用いたから、装置の加工、及び取り扱いが容易であるという効果がある。
本発明に係るミスト発生機構によれば、ミスト発生装置、及びミスト発生装置同士を、ホースに連結してミスト発生装置を使用する構成を採用したから、取り扱いが容易であり、且つ小規模から大規模まで多岐にわたって利用することができて利用価値が高く、広範囲にミストを噴霧することができるという効果がある。
本発明に係るミスト発生機構によれば、ホースを水排出調節栓に接続してミスト発生装置内の異物等を吸引する構成としたから、装置における異物等の目詰まりが簡易かつ効果的に防止できるという効果がある。
本発明に係るミスト発生方法によれば、低水圧でも粒径の細かいミストを発生させることができ、また取り扱いが容易で操作性にも優れるという効果がある。
実施の形態に係るミスト発生装置の分解図である。 実施の形態に係るミスト発生装置を示す図である。 ミスト発生装置の回転室を中心とした水の流れを説明した平面図である。 ミスト発生装置の回転室を中心とした水の流れを説明した図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。 噴出孔を示す図であり、(a)筒状壁板に形成された噴出孔の断面、(b)は長尺状の壁板に形成された噴出孔を示す。 ミスト発生装置を収納した保持具を示す図である。 ミスト発生装置を保持する保持具の分解図(左側面、正面、右側面の各図)である。 ホースに替えてパイプを用いたミスト発生装置及び保持具を示す図である。 実施の形態に係るミスト発生機構を示す図である。 ミスト発生装置におけるミスト発生の状態を示す説明図である。 回転室からの噴出水流の初速度の分布に係り、回転室において水を回転させた場合と回転させない場合とを比較したグラフを示す図である。 回転室内に偏心部材を配置した形態を示すもので、(a)は平面図を、(b)は正面図を示す。 他の形態に係るミスト発生装置の回転室及び水の流れを示す図である。 他の形態に係るミスト発生装置の回転室とホースとの接合状態を示す図である。 従来例に係る噴霧装置を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施の形態に係るミスト発生装置の分解図を示したものである。このミスト発生装置2は、図2にも示すように、水道水等が流通するホース4に取り付けて使用される。
ミスト発生装置2は、ホース4から供給された水を回転させ噴出させる本体部材6と、この噴出した水を粉砕する粉砕板8とを有する。この本体部材6は、下記筒状壁板24を除き全体が合成樹脂材により形成され、また粉砕板8も合成樹脂材により形成されている。
ミスト発生装置2の本体部材6は、外形が略円柱軸状であり、この本体部材6の上部側には回転室12が形成され、また下部側には、軸方向と平行にホース4を装着するための取付凹部10が形成されている。この取付凹部10は、ホース4の径と略同様の径の断面円形(但し一部開放)の空間形状である。取付凹部10の上部側に形成された回転室12は、本体部材6の軸方向と直交する方向に中心線を有する形状である。
本体部材6の取付凹部10の上部には、ホース4水流の上流寄りの位置に導入口14が形成されている。一方、ホース4には、本体部材6の導入口14と対向する位置に給水孔16が設けられ、両者が連通する状態で接着等により本体部材6がホース4に取り付けられる。
また、本体部材6には導入口14から水を取り込む導入水路18が形成されている。この導入水路18は、ホース4の給水孔16から水を回転室12に導く水路である。
導入水路18は、導入口14から上方に向けさらにホース水流の下流向きに屈曲して形成され、導入水路18の先端には、回転室12の注入孔26と対向する箇所に注入口部22が設けられている。この注入口部22は、導入水路18を拡径した形状であり、注入孔26へ広く水を供給できるようにしている。
上記回転室12は、本体部材6に断面円形の回転空間部15が形成された形状であり、回転室12の周囲には円筒状の筒状壁板24が固定されている。筒状壁板24には、一方側に注入孔26が形成され、また他方側には噴出孔28が形成されている。ここでは、回転室12の内径は13mmであり、また回転軸方向の深さは7mmである。
上記筒状壁板24は、ステンレス板製(板厚t=0.1mm)で回転室12の周囲に接着剤等で固定されている。このステンレス板の板厚は、0.05mm以上0.1mm以下の範囲が適当であり、この範囲であればステンレス板に切り込み加工を行なって注入孔26及び噴出孔28を形成した場合、形状的に水の粘性抵抗の影響が少なく、水を注入し又は噴出する際の摩擦を最小限に抑えることができる。
回転室12には、筒状壁板24の上部に蓋部材29が配置固定され回転室12の上部を閉塞している。
上記注入孔26は、回転室12の上流側(ホース水流)で、外側には上記注入口部22が向かい合う位置に配置されている。噴出孔28は、回転室12の下流側に配置されている。本体部材6には、噴出孔28から噴出された噴出水流が通過する噴出口部30が形成され、この噴出口部30は本体部材6の外部に通じている。
図3,4に示すように、注入孔26は水の回転方向に向けて偏心した状態で形成されている。即ち、注入孔26は、水の注入角度(θ)が回転室12の接線方向(回転方向)から中心方向に偏った方向に向けて形成され、ここから回転室12内に水を注入し、また注入された水とともに回転室12内の水を回転させ回転水流32を発生させる。
注入孔26は、筒状壁板24の該当箇所を切り欠いて上下に拡げ、この切り欠いた前後の板の部位で注入角度(θ)を形成している。注入角度(θ)は、接線方向から40度以下の範囲、好ましくは10度(又は20度)〜30度の範囲が適当であり、この範囲で水が効果的に回転する。ここでは、注入孔26の注入角度(θ)を27度としている。
また、注入孔26の孔の形状は円形で、その径(注入方向と直交する向きの径)をここでは0.3mmとしている。この注入孔26の径は、0.2mm〜0.4mmの範囲が適当である。注入孔26の数は、ここでは横(周囲方向)に2列、縦に3列の計6箇所(上段3箇所、下段3箇所)に開設している。各注入孔26の横の間隔は0.7mm、縦の間隔は0.4mmである。
ここでは、注入孔26の数を6個設けているが、この注入孔26の数は1個以上8個以下が好適であり、これより多いと各注入孔26から注入された水同士が干渉し合って乱流が発生するおそれがある。また、注入孔26の数は、噴出孔28の数と同じかそれ以下とする。ここでは、回転室12に注入される水量と噴出される水量とのバランスを考慮して噴出孔28の数と同じとしている。
注入孔26の形態として、他には短尺のパイプ(小円筒)を上記注入角度と同様の向きに配置する形態等がある。この場合も、筒の内径は0.2mm〜0.4mmとする。
またここでは、注入孔26(及び噴出孔28)には、水が通過する孔近傍の表面に光触媒を塗布している。この光触媒塗布により、孔の表面が親水状態となり表面張力が低下し、注入孔26における水の流通抵抗が軽減される。
上記噴出孔28は、回転室12の下流側に位置し、注入孔26とは回転室12の中心対称な位置から、少し回転方向上流寄りの位置に設けられている。
また、噴出孔28は、水の噴出角度(δ)が回転室12の接線方向(回転方向)から法線方向に偏った向きに形成され、この方向に回転室12内の水を噴出させる。
上記筒状壁板24における噴出孔28の上記噴出角度(δ)は、接線方向から50度以上の範囲、好ましくは60度〜70度の範囲、法線方向に偏らせるのが適当である。
ここでは、噴出角度(δ)は、装置全体の形状特に噴出水流を当てる粉砕板8の位置に鑑み、接線方向から63度としている。
図5(a)(b)は噴出孔28を示したものである。噴出孔28は、図5(b)に示すように、筒状壁板24を成形する前の長尺状の壁板23について、該当箇所を長手方向と直交する方向に切り欠き、この切り欠いた両側の板部の近傍を上下に拡げて上流路片25と下流路片27とを形成し、これら両流路片に傾き(噴出角度)をつけて噴出水の流路を成形する。上記注入孔26についても、同様にして成形する。そして、壁板23を筒状に成形し、端部同士を接合して筒状壁板24を形成する。
回転室12の水を上記噴出角度(63度)で噴出させた場合、噴出孔28からの噴出水流34は回転室12の下流側に配置された粉砕板8の中央部付近に当たる。これにより、回転室12が設けられた本体部材6と粉砕板8とが、本体部材6の軸方向の位置に配置でき装置がコンパクトに構成できる。
また噴出孔28の孔の形状は円形で、その径(噴出方向と直交する向きの径)をここでは0.3mmとしている。この噴出孔28の径は、0.2mm〜0.4mmの範囲が適当である。
噴出孔28の径が、上記範囲より小さいと水の粘性摩擦及び機械工作精度による影響で噴出水流34の方向が一様な直線状とならず水流同士の干渉等を起こし好ましくない。また、噴出孔の径が上記範囲より大きいと、噴出水流による水滴の直径が大きくなり、粉砕後のミストの粒径も大きくなり好ましくない。
噴出孔28の数は、ここでは注入孔26とのバランスを考慮して、横に2列、縦に3列の計6箇所(上段3箇所、下段3箇所)に開設している。各噴出孔28の横の間隔は0.7mm、縦の間隔は0.4mmである。
噴出孔28の数の上限は、物理的に配置できかつ近接する他の噴出孔28との間に乱流による干渉を生じない範囲が適当である。このため、噴出孔28の数は、2個〜16個の範囲が良い。噴出孔28の数がこれより多いと、噴出水流同士が干渉して好ましくない。
噴出量などに鑑みれば、噴出孔28の数は4個〜8個の範囲がより好適である。各噴出孔28は、上下、左右にそれぞれ均等に配置する。
噴出孔28の形態として、他には短尺のパイプ(小円筒)を上記噴出角度と同様の向きに配置する形態等がある。この場合も、筒の内径は0.2mm〜0.4mmとする。
またここでは、噴出孔28には、水が通過する孔近傍の表面に光触媒を塗布している。この光触媒塗布により、表面が親水状態となり表面張力が低下し、噴出孔28における水噴出の流通抵抗が軽減される。
また、回転室12の壁面部付近は、摩擦により角速度が多少減衰するが、この減衰を最小にするため(水流抵抗を下げられる)、撥水作用のある塗料(油性塗料)を壁面部、具体的には筒状壁板24の内周面に塗布することが有効である。
上記本体部材6の成形(回転室12、導入水路18等)は、硬質塩化ビニルのインサートモールドによる一体成形により行った。
上記粉砕板8は、硬質の合成樹脂材等の硬質材で形成された板材である。粉砕板8は円板状で、下部にはこの粉砕板8をホース4に取り付けるための取付凹部31が形成されている。ここでは、粉砕板8の表面を平坦状に形成している。
この粉砕板8は、本体部材6から所定の距離をおいて配置し、噴出孔28からの噴出水流が当たる状態に位置に配置する。粉砕板8の表面は、他に噴出水流の当たる位置により面の方向を変えるように凹凸状に形成し、ミストを各方向に拡散させるようにしてもよい。
噴出水流が粉砕板8に当たる角度は、粉砕板8の面に対して50度〜90度の範囲が良好である。また粉砕板8は、噴出水流を衝突させる面に撥水加工を施しており、これによりミストの発生効率を高めている。
図6に示すように、ミスト発生装置2は合成樹脂製の保持具40内にホース4の一部とともに収納内装して保持固定する。この保持具40は筒状のケースであり、中央部には円筒状で複数の窓部41が開設された噴霧部42が設けられ、その一方側にミスト発生装置2の本体部材6をホース4とともに固定する本体固定部44が配置され、他方側には粉砕板8をホース4とともに固定する粉砕板固定部46が配置されている。
保持具40への収納に際し、先ずホース4に本体部材6の取付凹部10を嵌め込み、給水孔16と本体部材6の導入口14を合致連通させ、接着剤等を用いてホース4に本体部材6を固定する。一方、本体部材6を取り付けたホース4の下流側に粉砕板8を取り付ける。この粉砕板8は、取付凹部31をホース4に嵌め込み、接着剤等でホース4に固定する。
そして、2部分に分割可能な形態の採用等により、開いた状態の保持具40の本体固定部44及び粉砕板固定部46に、それぞれ本体部材6及び粉砕板8をホース4とともに保持させる。保持具40を閉じた状態で、本体部材6、粉砕板8及びホース4は、保持具40に保持固定される。保持具40の噴霧部42の窓部41から、粉砕板8によって粉砕されたミストが外部に噴霧放出される。
ここでは上記保持具40は、図7に示すように軸心を通過する面で2分割し、断面半円状の一組の保持具片43,43からなる形態としている。
上記各保持具片43には、それぞれ一方側に本体固定部44を、また他方側に粉砕板固定部46を形成し、それぞれミスト発生装置2の本体部材6及び粉砕板8をホース4と共に保持させる。各分割された保持具片43は、本体部材6、粉砕板8及びホース4等を納めた状態で、両保持具片43同士の分割箇所を接着或いは溶着により接合固定する。
なお、上記保持具片43,43の分割した一方側にはヒンジ部を設けて両保持具片43,43同士を開閉可能に形成し、他方側には係止機構等を設け、両保持具片を閉じた状態で係止させ、閉塞固定するようにしてもよい。
ミスト発生装置2は、保持具40に収納保持された状態でホース4の所定位置に取り付けられ、通常ホース4の複数個所に所定間隔をおいて取り付けて使用する。
なお、上記ホース4としてここでは可撓性のある材料を使用しているが、これに替えて硬質の材料を使用することもできる。ホース4として可撓性のある材料を使用した場合には、取り扱いが容易となる。
図8は、ホース4に替えて合成樹脂製の硬質のパイプ5を用いたミスト発生装置3を示したものである。このミスト発生装置3は、パイプ5及び両端部のニップル部48を除き、外形、内部構造は上記ミスト発生装置2と同様であり、同一の符号を付してここでの詳細な説明は省略する。
ミスト発生装置3は、各パイプ5の端部にそれぞれニップル部48が設けられ、ニップル部48にはゴム等のシール材49が装着されている。各ニップル部48には、ホース4等を連結して使用する。
図9は、ミスト発生装置2を用いたミスト発生機構50を示したものである。このミスト発生機構50は、ミスト発生装置2、水供給用のホース4(ここでは耐圧ホースを使用)、水供給調節栓52、水及びゴミ等をホース4などの給水路から排出するための水排出調節栓54、及びホース4をT状に分岐するT型分岐具56を有している。
水供給調節栓52は、ホース4の上流側の端部に設けられ、公共の水道等に水供給調節栓52を接続して水をミスト発生装置2に供給する。水の供給は、他にも井戸水や雨水のポンプによる供給等が可能であり、また低水圧で供給される場合であっても適用可能である。
また、水排出調節栓54は、水供給調節栓52と接続されるホース4を水供給調節栓52の近くでT型分岐具56を介して分岐(下方向へ)し、この分岐先に接続されている。この水排出調節栓54を開栓することにより、重力の作用によりホース4等から水及び異物などが吸引され排出される。従って、水排出調節栓54は、ホース4の高さ位置が一番低い位置に設ける。
また、設置上の制約により水排出調節栓54を一番低い位置に設置できない場合は、吸引ポンプ等を用い(水排出調節栓54に接続)異物等の吸引を行う。
またミスト発生機構50では、使用する範囲等に応じ、分岐部材等を用いてホース4を分岐或いは延設させて使用する。そして、ホース4の途中の位置或いはホース4の端部に保持具40に内装されたミスト発生装置2を配置する。ミスト発生装置2は、ホース4を垂直に延ばして使用する垂直配置の形態、或いはホースを水平に延ばして使用する水平配置の形態等がある。
このミスト発生機構によれば、小規模から大規模まで多岐にわたって利用することができて利用価値が高く、広範囲にミストを噴霧することができる。
上記ミスト発生装置2の場合、注入孔26及び噴出孔28と同程度以上のゴミ等の異物がホース4内等に侵入することにより目詰まりが発生する可能性がある。この場合、ミスト発生装置2の水上側のホース4の途中に濾過部を設けてここにフィルタ等を配置し外部起因の異物を除去することができる。
また、外部起因の異物及びミスト発生装置2内等で発生したゴミ等の除去には水排出調節栓54等の操作により異物を除去する。このときは、水供給調節栓52を閉めた状態で水排出調節栓54を開ける。すると、ホース4内に負圧が生じ内部に滞留している水が逆流し、その際、水とともにミスト発生装置2の注入孔26及び噴出孔28に詰まった異物も取り除かれ、水排出調節栓54を通じて吸引し外部に排出される。これにより、ミスト発生装置における異物等の目詰まりが簡易かつ効果的に防止できる。
次に、上記ミスト発生装置2の動作について説明する。
ミスト発生装置2を取り付けたホース4の給水孔16から供給される水は、大気圧以上の水圧が加わっており、ミスト発生装置2の本体部材6の導入水路18を通過し、回転室12の壁面部に設けた注入孔26から回転室12内に注入される。
この回転室12では、注入孔26により中心方向から接線方向へ偏った方向(水の回転方向)に水を注入し、この水圧の勢いにより注入された水とともに回転室12内の水を回転させる。
なお、ホース4の水流の向きは、ミスト発生装置2におけるミストの発生に直接的な影響はない。
図10に示すように、注入孔26から注入された水の水圧により、回転室12内では壁面に沿った水流を生じさせ回転室12内を回転する回転水流32となる。また、注入された水は、その水圧による初速度を有し、回転室12内を回る回転水流32の角速度を増加させる。この回転室12内の水の回転により、回転室12内の水圧に依存する速度成分に旋回流の角速度に依存する速度成分が加わり、噴出孔28から噴出される噴出水流34の初速度を高める。
上記回転室12内を回転する水は、噴出孔28から噴出水流34として噴出される。この噴出孔28からの噴出水流34の初速ベクトルは、回転室12内の水圧に依存する速度成分と、回転流の角速度に依存する速度成分との和と考えられる。
また、上記角速度に関し、回転室が水で満たされ角速度が一定の安定状態では、角運動量は角速度に比例するため、上記噴出量はこの角速度による慣性が作用しているとも考えられる。さらに、回転流により放射方向に働く遠心力による圧力も加わる。
上記噴出孔28から噴出された高速の噴出水流34は、その前方の粉砕板8に当てられ粉砕されてミスト38(霧)を発生させる。
上記噴出水流34は図10に示すように、噴出直後は直線的に連続した形状で空中を飛行するが、表面張力により次第に断続的となり、長円形状を経て最終的にはほぼ球形状の水滴36となる。噴出水流34の水滴を粉砕板8に衝突させると、この水滴36は粉砕板8の表面で炸裂し拡散してミスト38として空中に飛散する。
試験により、ミスト発生装置2による噴出水流のストロボ写真をとったところ、噴出孔28から噴出後、15mm程度の噴出位置から水滴への分離が始まり、30mmあたりまで水滴間の距離が広がり、30mmを越えると水滴間の距離が一定となる。なお、この現象は、噴出水流の速度を多少変えてもあまり変化がない。
噴出孔28から粉砕板8までの距離は、噴出水流の水滴への分離及び水流の勢い等を考慮すれば、25mm〜80mmが好適である。
この実施の形態に係るミスト発生装置2は、装置のコンパクト化等に鑑み、噴出孔28から粉砕板8までの距離を30mmとしている。
上記ミストの粒径は水滴の衝突速度に依存し、この速度が高速であるほど粒径が小さくなる。また、ドライミストと呼ばれる粒形10〜30ミクロン(μ)を発生させるためには、粉砕板8に水滴状態の噴出水流を当てることが有効であることが確認されている。粉砕板8に衝突した水滴は、粉砕板8で粉砕されミスト(霧)として拡散し空気中に散布される。
上記ミスト発生装置2では、注入孔26を通じて回転室12内に注入される水の水圧が水道水の水圧程度と低くても、回転室12内の回転水流32の角速度が充分高まり噴出水流34の初速度が高くなる。この噴出水流34による水滴36は、粉砕板8に高速度で衝突しドライミストと呼ばれる直径10−30ミクロン程度のミストの生成を可能にしている。
実際に行った試験において、この実施の形態に係るミスト発生装置2を用いて公共水道水の水圧の下でミストを発生させ、これと高圧ポンプを用いた市販のドライミスト発生器(米国True Fog社製、カタログにはミスト径は10μmと記載)により発生させたミストと比較したところ、両者のミストは同程度の濡れ方であり、また写真判断においても同程度のミストの発生現象が見られた。これから、上記ミスト発生装置2によれば、通常の水道水の水圧程度の条件下でドライミストの発生が可能である。
次に、ミスト発生装置2において、回転室12で水を回転させた場合と、回転させない場合について、噴水水流の速度の比較試験を行ったのでその結果について説明する。なお、水を回転させない場合については、回転室の中心位置から半径方向に向けて仕切り板を配置し水の回転を止めた。
この試験条件に係るミスト発生装置2は、回転室の形状は上記回転室12と同じであり、また注入孔及び噴出孔の大きさ、各形状、配置位置等についても上述した注入孔26、噴出孔28と同じである。但し、測定のため注入孔及び噴出孔はそれぞれ1個とした。
また、水圧は230(kPa)であり、回転室12内の水の回転速度は角速度で約2700(deg/sec)である。測定件数は、回転有りの場合115点、回転無しの場合89点である。
図11は、上記試験により噴出水流の初速度(Ve)とその分布を示したヒストグラム(累積値)である。このヒストグラムは、水を回転させた場合と水を回転させない場合について、それぞれ上記噴出孔28からの噴出水流の初速度(Ve)の分布を示している。
上記ヒストグラムから、水を回転させた場合の初速度(Ve)の平均値は6.2m/secであり、水を回転させない場合の初速度(Ve)の平均値は3.9m/secである。これから、水を回転させた場合は、水を回転させない場合に比べて初速度(Ve)が平均値で約1.6倍(=6.2/3.9)速くなっている。
また、水を回転させない場合は初速度(Ve)が3〜5m/secの範囲に均等に分散するのに対して、水を回転させた場合は初速度(Ve)が6.5m/secの付近にピークがある。
これは、水を回転させない場合には、回転室内の水流に乱流が発生しやすいため、その影響により水の速度成分にばらつき(直進方向と垂直な成分の発生)が生じ、この結果、初速度の分布が広がる一方、水を回転させた場合には、回転水流により乱流が発生し難くなり、このため噴出水流の直進性が高まり水の速度成分のばらつきも少なくなり、初速の分布の範囲が狭くなるものと考えられる。
また、回転室内で水を回転させた場合、回転水流は一定の慣性を持つため、その角速度は注入孔の近傍における水圧の変動の影響を受けにくく、噴出水流が安定しドライミストの粒径及び発生量の安定化も図れる。
このように水を回転させた場合には、比較的初速度が均一な噴出水流を生成できると考えられ、またそのピークは初速度の最大値付近にあらわれている。
また上記試験に関し、噴出水流の写真撮影を行ったところ、水を回転させた場合は噴出水流が直線状に噴出されているのに対して、水を回転させない場合は噴出水流が多少広がりをもって噴出されることが確認された。
これらより、回転室において水を回転させた場合には、回転させない場合と比べて、水の回転による噴出水流の初速度を加速し高める効果は得られていると考えられ、また初速度の絶対値のみではなく、その分布におけるピークの出現、さらには放出角度を狭める効果も同時に得られている。
図12(a)(b)は、回転室内に偏心部材13を設けた形態を示すものである。
この回転室12は、回転室12の内部の偏心位置に円柱状の偏心部材13を配置した形態である。この偏心部材13の中心は、回転室12の中心方向と平行に配置する。これにより、回転室12の回転水流32の流水路は断面積が変化する。ここでは、回転室12の注入孔26付近の流水路の断面積を広くし、噴出孔28付近の流水路の断面積を狭くしている。
回転室12内を回転する水の通過量は、流水路の断面積に係わらず一定であることから、断面積の広い箇所から狭い箇所に向う回転水流の流速は加速され、狭い箇所の流速は速くなる。このため、噴出孔28付近の流速は速く、噴出孔28からはこの速さをともなって勢いよく高速の水流が噴出される。
このように、回転室12の流路の断面積を連続的に変化させることで、水流角速度に変化をつけられる。角速度の小さい箇所から水を注入し、角速度の大きい箇所から回転する水を噴出させることで同じ水圧でも噴出水流の運動量を高められ、噴出水流の高速化が図れる。このため、噴出水流の粉砕板8に対する衝突速度が増加し、よりミスト発生の効率を高められ粒径の小さなミストを発生させることができる。
従って、上記実施の形態によれば、回転室を設けることにより低水圧でも粒径の細かいミストを大量に発生することができ、公共の水道水等の水圧で作動することから高圧ポンプ等の水圧の加圧装置を必要としないため装置が簡易となり、経済効果も高い。また装置が簡易で取り扱いが容易なため操作性に優れ、小規模から大規模まで多岐にわたり多面的に利用することができ利便性に優れ、用途も広く利用価値が高い。
また上記実施の形態によれば、井戸水或いは雨水等を使用する場合であっても、高圧の加圧ポンプを用いて加圧する必要がないため、通常の低圧ポンプを利用することができ、加えて低消費電力駆動できることから小規模な太陽電池等、自然エネルギーを容易に利用でき、また、金属パイプや柔軟性の乏しい耐圧用ホースを使わず、柔軟性のある一般的な散水ホースを利用して装置への給水が行えるため、装置の設置や撤去を短時間かつ安価に行える。
図13は他の形態に係るミスト発生装置60の回転室62を示す原理図である。
この回転室62は、室内をドーナツ状(同心円)に形成し、環状に水を回転させる形態である。粉砕板64は、回転室62から所定の距離をおいて配置する。
回転室62の外周側は径の大きな筒状外壁板66を形成し、回転室62の内周側は径の小さい筒状内壁板67を形成して、これら両筒状壁板間にドーナツ状の流路を形成する。そして、筒状内壁板67で囲まれた円筒状の中空空間部を水の給水流路68として使用し、この給水流路68を直進(中心線に沿う)する状態で水を流通させる。給水流路68には、ホース4を流通する水を導入する。
筒状内壁板67には水の注入孔70を形成し、給水流路68を流通する水を導入し回転室62内に注入する。この注入孔70は、注入孔70の注入方向を法線方向から水を回転させる方向に傾けて注入を行う。また筒状外壁板66に噴出孔72を形成し、回転室内を回転する水を噴出させる。この噴出孔72は、噴出孔72の噴出方向を接線方向から法線方向に傾けて水の噴出を行う。
この回転室62に係り、筒状外壁板66及び筒状内壁板67の材質等は、上記回転室12に係る筒状壁板24と同様である。また、回転室62に係る注入孔70及び噴出孔72の形状、孔の大きさ、個数等は、上記回転室12に係る注入孔26及び噴出孔28と同様である。但し、ここでの注入孔70は、筒状内壁板67の周囲方向(180度程度の間をおいて)に分散させて複数設ける形態としている。
また、粉砕板64は円板状であるが、材質及び配置位置などは上記粉砕板8と同様である。
このドーナツ状の回転室62では、注入孔70から回転室62に水を注入し、回転室62内の水とともに回転室62内を回転する回転水流74を発生させる。一方、回転室62内を回転する水は噴出孔72から噴出し、この噴出孔72から噴出された噴出水流75は粉砕板64に当てられ粉砕されミスト38を発生する。
図14は、ミスト発生装置60の回転室62の配置形態を示したものである。これは、水を流通させるホース4の一部に回転室62を設けた形状である。
回転室62として、筒状内壁板67及び筒状外壁板66の両側に中空円板状の仕切り板79を取り付け、ドーナツ状に閉塞された回転室62を形成する。そして、この状態の回転室62を、仕切り板79等がホース4の壁部に密着する状態でホース4の内部に装着し固着する。ホース4の壁部には、噴出孔72の近傍に噴出口部として外部に通じる孔を設け、噴出水流を通過させる。
なお、筒状内壁板67の両側に中空円板状の仕切り板79を取り付けたものをホース4に内装し、筒状外壁板66として、ホース4の壁部を利用しこの壁部に噴出孔72を形成するようにしてもよい。また、給水流路68に給水孔を開設したホース4を設ける形態もある。
ホース4の外側には、粉砕板64を配置する。ホース4を流通する水は、筒状内壁板67の給水流路68を通過し、筒状内壁板67の注入孔70から回転室62内に水を注入する。そして、回転室62では、ドーナツ状に回転する回転水流を発生させ、噴出孔72から水を噴出させ粉砕板64に衝突させて粉砕する。なお、可撓性のホース4に替えて、硬質のパイプを用いることもできる。
この実施の形態においても、上記実施の形態と同様の効果が得られ、低水圧でも粒径の細かいミストを大量に発生することができ、装置が簡易となり経済効果も高く、また操作性に優れ、多岐にわたり多面的に利用することができ利便性に優れ、用途も広く利用価値が高い。
4,5 筒部材(ホース,パイプ)
6 本体部材
8,64 粉砕板
12 回転室
13 偏心部材
16 給水孔
18 導入水路
24 筒状壁板
26,70 注入孔
28,72 噴出孔
40 保持具
52 水供給調節栓
54 水排出調節栓
66 筒状外壁板
67 筒状内壁板
79 仕切り板

Claims (7)

  1. 水が流通する筒部材に取り付けて使用されるミスト発生装置であって、
    上記筒部材の水を導入する筒状内壁板と、この筒状内壁板の外側に設けられる筒状外壁板と、これら両筒状壁板間に形成されるドーナツ状の回転室と、
    上記筒状内壁板に設けられ、上記回転室に対してその法線方向から偏った方向に上記筒部材からの水を注入し、上記回転室内に回転水流を発生させる複数個の注入孔と、
    上記筒状外壁板に設けられ、上記回転室内を回転する水を噴出する複数個の噴出孔と、
    上記噴出孔から噴出する水を衝突させ、この水を粉砕してミストを発生させる粉砕板と、を有し、
    上記噴出孔の径を0.2mm〜0.4mmの範囲とし、
    上記筒状外壁板として用いた板厚0.05mm以上0.1mm以下のステンレス板に、上記噴出孔が切り込み加工された状態に形成されており
    上記噴出孔から上記粉砕板までの距離を25mm〜80mmとし、
    上記噴出水流が上記粉砕板に当たる角度を、上記粉砕板の面に対して50度〜90度の範囲としたことを特徴とするミスト発生装置。
  2. 上記噴出孔の噴出角度を、回転室の接線方向から50度以上の範囲、好ましくは60度〜70度の範囲の角度、法線方向に偏らせたことを特徴とする請求項1に記載のミスト発生装置。
  3. 上記筒部材として可撓性のあるホースを用いたことを特徴とする請求項1又は2に記載のミスト発生装置。
  4. 請求項1乃至の何れかに記載のミスト発生装置、及び上記ミスト発生装置同士を、ホースに連結し、水を上記ホースに流通させて上記ミスト発生装置を使用することを特徴とするミスト発生機構。
  5. 上記ホースを水排出調節栓に接続し、この水排出調節栓を通じて上記ミスト発生装置内及び上記ホース内の水及び異物を吸引することを特徴とする請求項に記載のミスト発生機構。
  6. 請求項1乃至の何れかに記載のミスト発生装置をホースに連結し、水を上記ホースに流通させて上記ミスト発生装置に導入し、この水を上記注入孔から上記回転室に注入して回転水流を発生させ、この回転する水を上記噴出孔から噴出して上記粉砕板に衝突させミストを発生させることを特徴とするミスト発生方法。
  7. 水が流通する筒部材に、
    上記筒部材の水を導入する筒状内壁板と、この筒状内壁板の外側に設けられる筒状外壁板と、これら両筒状壁板間に形成されるドーナツ状の回転室と、
    上記筒状内壁板に設けられ、上記回転室に対してその法線方向から偏った方向に上記筒部材からの水を注入し、上記回転室内に回転水流を発生させる複数個の注入孔と、
    上記筒状外壁板に設けられ、上記回転室内を回転する水を噴出する複数個の噴出孔と、からなる装置を取り付け、さらに、
    上記噴出孔の径を0.2mm〜0.4mmの範囲とし、
    上記筒状壁板として板厚0.05mm以上0.1mm以下のステンレス板を用い、このステンレス板に切り込み加工を行なって上記噴出孔を形成し、
    上記筒部材を流通する水を上記回転室に注入して回転水流を発生させ、この回転する水を上記噴出孔から噴出し、
    上記噴出孔から噴出する水を、25mm〜80mmの距離をおいて配置され、噴出水流を粉砕する板面に対して50度〜90度の角度で衝突させミストを発生させることを特徴とするミスト発生方法。
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