JP2007263416A - 加湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクト且つ、使用環境に合わせて容易に加湿量を調整できる加湿器を提供することを目的とする。
【解決手段】貯水タンク2と、貯水タンク2に貯めた水3を押出する小型のポンプ5と、ポンプ5によって押し出された水3を搬送する水路4と、水路4を通って搬送された水3を霧化あるいは気化するための加湿部6とを備えなり、貯水タンク2に貯めた水3をポンプ5により、水路4を通って加湿部6へ搬送かつ押出することで加湿空気7を放出する加湿装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンパクトかつ、使用環境に合わせて任意に加湿量を調整できる加湿器に関する。
従来、様々な形状、素材を用いた気化フィルタを備えた気化式加湿器が提案されている。従来の加湿装置の一例を図8に示す。すなわち加湿装置801において、不織布で構成される吸放湿性フィルタ802がその下方の一部を水槽803の水804に浸らせた状態で配置され、吸放湿性フィルタ802が毛細管現象によって水槽803の水804を吸い上げ、送風手段805によって加湿装置801に矢印の示す方向に沿って導入された乾燥空気が、吸放湿性フィルタ802の水に浸っていない部分を通過する。そのとき吸放湿性フィルタ802の吸い上げた水が気化して空気は高湿度となり、その高湿度な空気を室内へ供給するという方式が一般に知られている(例えば特許文献1参照)。
一方で超音波霧化を利用した加湿器が提案されている。従来の超音波加湿器の一例を図9に示す。すなわち超音波加湿器901において水タンク902から超音波振動子水槽903に水904を供給して、この水904を超音波振動子905によって霧化し、ファン906で送出するという方式が一般に知られている(例えば特許文献2参照)。
また、超音波を利用した霧化装置が提案されている。従来の超音波霧化装置の一例を図10に示す。すなわち超音波霧化装置1001において圧電振動子1002に振動板1003を固着してなる超音波振動器1004を備え、貯液室1005から導き出した液体1006を前記振動板1003上に滴下することで霧化するという方式が知られている(例えば特許文献3参照)。
特開2000−356373号公報 特開平4−236034号公報 特許第2644621号公報
上記特許文献1に示された従来例にあっては、加湿フィルタと加湿フィルタの一部を浸漬する貯水槽が給水タンクとは別に具備しなくてはならないため、本体を大きくする必要があった。また、特許文献2に示された従来例においても超音波振動子上部に水槽を設ける必要があり、コンパクトを実現できる構造とは言えなかった。さらにこれら従来例は共通して貯水部に常時水を溜めておくため、雑菌などが繁殖しやすいという問題が生じていた。一方、特許文献3に示された従来例にあっては、流量調整バルブを用いて水を滴下する構造であるため、貯水室の搬送口を下向きにして配置する必要があり、装置のレイアウトを簡素化できないことや、霧加量を制御し難いという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、加湿フィルタ及び貯水槽を必要としないために装置の小型化とフリーレイアウトが実現でき、さらに雑菌などの繁殖を抑制できる。また、使用環境に合わせた加湿量を用意に制御できる加湿装置を提供できる。
上記目的を達成するために本発明の加湿装置は請求項1記載のとおり、貯水タンクと、タンクに貯めた水を搬送する小型のポンプと、ポンプによって押出された水を気化または霧化する加湿部とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2記載の加湿装置は、ポンプが圧電素子を用いたダイヤフラム式のポンプであることを特徴とするものである。ここで、圧電素子とは電気エネルギーを機械エネルギーに変換する素子である。具体的には内部に向きと大きさが変動する電場を与えることで微小変位の伸縮運動をする素子であり、ダイヤフラム式とはポンプ室の一部を弾性の隔膜(ダイヤフラム)で形成し、隔膜の伸縮運動によりポンプ室の容積を増減させ、さらにポンプの入り口と出口にそれぞれ逆止弁を設置することで液体や気体を一方方向に流す輸送方式であり、圧電素子を用いたダイヤフラム式ポンプとは、圧電素子によって隔膜を上下運動させることで液体や気体の搬送を行うポンプのことである。
また、請求項3記載の加湿装置は、ポンプに与える電圧及び周波数を制御し、加湿量を任意に変化させることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の加湿装置は、加湿部が静電霧化による加湿手段であることを特徴とするものである。ここで静電霧化とは、水等の液体に高電圧を印加すると、表面に働く静電気力によって不安定になり、液面や液滴が分裂して水が霧化する現象のことである。
また、請求項5記載の加湿装置は、ポンプによって押し出された水を噴霧するための単一もしくは複数の微小孔を持つ平板ノズルと、平板ノズルの周囲に配置された対向電極と、平板ノズルと対向電極との間に高電圧を印加する電圧印加部とを備え、平板ノズルに高電圧を印加し、対向電極をアースに接続して、平板ノズルより噴霧された水滴を微細化することを特徴とするものである。ここで、平板ノズルとは導電性を持つ薄いプレートに単一もしくは複数の微小孔が配列された平板状のものである。
また、請求項6記載の加湿装置は、加湿部が超音波振動による加湿手段であることを特徴とするものである。
また、請求項7記載の加湿装置は、複数のエンボスを設けた金属板に超音波振動を与え、ポンプから押出された液滴をエンボス表面に滴下することを特徴とするものである。
また、請求項8記載の加湿装置は、前記エンボス表面に孔を設け、前記エンボスの外面にポンプから押出された液滴を接触させることを特徴とするものである。
また、請求項9記載の加湿装置は、ポンプによって押出された水を少なくとも2つ以上に分岐させ、分岐数と同数の加湿手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項10記載の加湿器は、加湿装置の前段に送風機とヒーターを備えることを特徴とするものである。
また、請求項11記載の加湿器は、送風機とヒーターを備えた本体から加湿装置が着脱可能であることを特徴とするものである。
本発明によれば、貯水タンクから直接水を加湿部に搬送することで加湿フィルタ及び貯水槽が不要となるため、装置の小型化が実現できる。さらに雑菌などの繁殖を抑制できる。また、ポンプで強制的に水を搬送するため、貯水タンクの配置、向き、形状に制限がなく、フリーレイアウトが実現できる。また、水の搬送量を任意に制御することで使用環境に合わせた加湿量を容易に制御できる加湿装置を提供できる。また、加湿器本体から加湿装置を脱離し、持ち運びが容易なポータブル加湿器として利用できる加湿器を提供することができる。
本発明の請求項1記載の発明は、貯水タンクと、タンクに貯めた水を搬送する小型のポンプと、ポンプによって押出された水を気化または霧化によって加湿する加湿部とを備えたことを特徴とするものであり、貯水タンクから直接加湿部に水を供給することで加湿フィルタや加湿フィルタを浸漬するための貯水槽を必要とせず、装置の大幅なコンパクト化が実現できる。また、貯水槽を持たないことから雑菌の繁殖が抑制され、清潔な加湿空気を供給できるという効果を有する。また、貯水槽や加湿フィルタを定期的に洗浄する必要がなく、メンテナンス性にも優れるという効果を有する。
また、請求項2記載の発明は、ポンプが圧電素子を用いたダイヤフラム式のポンプであることを特徴とするものである。近年、パソコンなどの精密機械の冷却システムや医療分野における薬液搬送装置、その他様々な分野でマイクロポンプと称される微少量の液体や気体の輸送制御が可能なポンプの開発が盛んに行われている。その輸送機構は実に様々であるが、中でも圧電素子に交流電圧を印加して機械運動を起こさせ、圧電素子と重なるように設けられた弁を備えた隔膜を上下に動かすことによって液体の吸引と押出を同時に行うマイクロポンプは機構が単純であるため、小型、軽量であるだけでなく、低コスト化が実現される。さらに、モーターや回転軸を使わず駆動源として圧電素子を用いていることから、低消費電力、低騒音、低電磁ノイズが実現される。また、他の輸送機構よりも低流量が可能であり、流量としては数ml〜数十ml/m程度であり、室内を加湿する流量としては丁度良い流量である。さらに、ダイヤフラムを任意の振幅および速度で運動させることにより、一定かつ任意の水量を供給することが可能である。
これにより加湿装置の小型、軽量、さらに低コスト、低騒音化を実現できる。また、搬送物質を自ら吸引できる自己吸引性をもつために、ポンプを貯水タンクよりも下側に配置する必要がなく、さらに貯水タンクがいかなる配置、形状、向きをとろうとも水の搬送が可能であり、装置のフリーレイアウトが可能である。
また、請求項3記載の加湿装置は、ポンプに与える電圧及び周波数を制御し、加湿量を任意に変化させることを特徴とするものである。ダイヤフラム式ポンプの駆動源である圧電素子は印加する電圧および周波数を変化させることによって機械運動の振幅の幅および速度が変化する。これにより、印加する電圧および周波数を制御することで加湿量を使用環境や条件に応じて制御することが可能である。
また、請求項4記載の加湿装置は、加湿部が静電霧化による加湿手段であることを特徴とするものである。これにより加湿フィルタ及び貯水槽がなくとも室内空間に加湿空気を放出することができ、装置の小型化が実現できる。
さらに請求項5記載の加湿装置は前記加湿部が、ポンプによって押し出された水を噴霧するための単一もしくは複数の微小孔を持つ平板ノズルと、平板ノズルの周囲に配置された対向電極と、平板ノズルと対向電極との間に高電圧を印加する電圧印加部とを備え、平板ノズルに高電圧を印加し、対向電極をアースに接続して、平板ノズルより吐出された水を微細化することを特徴とするものである。平板ノズルのプレートは、プレートの板厚を薄くすることで、マイクロオーダーの微小孔を設けたとしても圧力損失を抑えることができ、また、プレートに微小孔を加工する際、孔径および微小孔の数を細かに制御できるため、ポンプの排圧に合わせた最良のプレートを容易に形成することができる。こうすることで、排圧の低い小型のポンプでも平板ノズルから極細の水柱を吐出することが可能となる。平板ノズルから吐出された水柱は極細であるため、平板ノズルに高電圧を印加することで効率よく静電霧化させて微細水を発生させることが可能となる。また、平板ノズルの周囲に対向電極を設置して、平板ノズルに高電圧を印加し、対向電極をアースに接続することで平板ノズルの微小孔から吐出された水滴は過剰の電荷が与えられ、そして過剰に与えられた電荷を保持するだけの表面積を得ようとして分裂を起こすことによって、さらに微細化され微細水滴となり、イオン風に乗せて放出できる。また、平板ノズルと対向電極との間の大きな電位差のために起こる極微小の放電によって平板ノズル近傍に存在する空気分子の一部は電離し、イオンおよび活性基に変換されると同時に平板ノズルの微小孔から供給された微細水滴に溶け込むことによって、微細水滴にイオンおよび活性基を内包させることができる。ここでいうイオンとは酸素や水蒸気などの気体分子が電子と衝突して電離する際に得られる空気イオンのことであり、具体的には酸素に電子が結合したO2 -などが挙げられる。また活性基とは酸素や水蒸気などの気体分子が電離する際に得られる酸化作用の強い反応体であり、代表としてOH・(OHラジカル)等が挙げられる。なお、ノズル部周辺とは、電極間に極微少の放電電流が流れ得る距離であり、例えば、マイナス数kVの電圧をノズル部に印加する場合、対向電極は10mm〜15mm程度離すと良い。また、突起のない平板ノズルにおいては、対向電極との間に空気の過剰な電離が起きて大きな放電が起こることはないために放電によりオゾンが過剰に発生することを抑制することができるという作用を有する。これらのことから、装置を小型、軽量化することができ、設置場所を問わず室内空間に長寿命且つ多量のイオンを含んだ加湿空気を放出することが可能である。
また、請求項6記載の加湿装置は、加湿部が超音波振動による加湿手段であることを特徴とするものである。これにより貯水槽がなくとも室内空間に加湿空気を放出することができ、装置の小型化が実現できる。
さらに、請求項7記載の加湿装置は、前記加湿部が複数のエンボスを設けた金属板を備え、前記金属板に超音波振動を与え、ポンプから押出された液滴をエンボス表面に滴下することを特徴とするものである。一般的な超音波を利用した加湿機は貯水部下方に超音波素子を配置し、液体中に下から強力な高周波超音波を照射すると、液面が強く押し上げられ液柱が発生し、その中で気中に近い液の粒子は微粒化して空中に飛び出し、加湿効果をなすものであるが、本発明によれば金属板に超音波素子を固定することで超音波振動が金属板に伝搬され、その金属板表面に液滴を滴下すると液滴は液柱をつくる間もなく微細化して放出される。さらに滴下する金属面をエンボスにすることで湾曲面から伝わる超音波は半球の中心部に集中し、滴下された液滴を一瞬にして霧化することが可能である。
さらに、請求項8記載の加湿装置は、前記エンボス表面に孔を設け、エンボスの外面にポンプから押出された液滴を接触させることを特徴とするものである。こうすることでエンボス表面に接触した液滴は毛管作用により金属板の内面に吸い上げられ、それとほぼ同時に超音波振動によって微細化し、放出される。これにより液滴を効率よく霧化できるという効果を有する。
また、請求項9記載の加湿装置は、ポンプによって押出された水を少なくとも2つ以上に分岐させ、分岐数と同数の加湿手段を備えたことを特徴とするものである。こうすることで一つの加湿部では加湿可能な水量が不足だったとしても、複数備えることで室内空間を加湿するに十分な加湿空気を供給することが可能となる。
また、請求項10記載の加湿器は、加湿装置の前段に送風機とヒーターを備えることを特徴とするものである。こうすることで室内の広範囲にわたって加湿空気を供給できるという作用を有する。
さらに、請求項11記載の加湿器は、送風機とヒーターを備えた本体から加湿装置が離脱可能であることを特徴とするものである。本発明における加湿装置は静電霧化あるいは超音波霧化を利用した加湿方式であるため、ヒーターや送風機などの構成部品を必要としなくとも貯水タンクとポンプと加湿部のみで加湿装置を構成することができる。そこで、送風機とヒーターを備えた本体構成とは別に加湿装置を構成し、必要に応じて着脱できるようにしたことで使用環境に合わせた使用を可能としたものである。すなわち、部屋全体を加湿する場合は本体に加湿装置を組み込み、本加湿装置から発生した加湿空気をヒーターとファンによって素早く部屋全体に供給することが可能となり、また、例えば寝室のベッド付近や事務所の個人デスク付近といった空間の一部分のみを加湿したい場合には本体から加湿装置を脱離させて手軽に持ち運び可能なポータブル加湿器としても使用できるという効果を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の加湿装置を図1〜図5に基づき説明する。図1に示すように、加湿装置1は、貯水タンク2と、貯水タンク2に貯めた水3を押出する小型のポンプ5と、ポンプ5によって押出された水3を搬送する水路4と、水路4を通って搬送された水3を霧化あるいは気化するための加湿部6とを備えなり、貯水タンク2に貯めた水3をポンプ5により、水路4を通って加湿部6へ搬送かつ押出することで加湿空気7を放出する。貯水タンク2の大きさや形状は特に制限はなく、配置する位置や向きについても特に制限するものではない。ポンプ5は様々な形態のものを用いてもその効果に差は生じないが、圧電素子と隔壁で構成されたダイヤフラム式マイクロポンプを用いることによって装置の小型化を実現することができる。動作電圧10〜300V、動作周波数2〜20Hzの範囲で電圧を印加することで水の供給量を任意に制御することが可能で、また消費電力は数Wと非常に小さいことが特徴である。また、このときポンプの最大流量は5〜10ml/mの範囲であり、ポンプの最大排圧は45kPa以上である。ポンプの大きさはおよそ20mm角、厚さ5mm以下であり非常に小型であるため装置の小型化を実現することが可能となる。
次に加湿部について説明する。図2は静電霧化を利用した加湿部の一例である。単一もしくは複数の微小孔を持つ平板ノズル8と、前記平板ノズル8の周囲に配置された円筒形状の対向電極9と、前記平板ノズル8と前記対向電極9との間にー3〜ー10kVの高電圧を印加する電圧印加部10とを備えてなり、ポンプによって一定の圧力で搬送された水が水路4を通って平板ノズル8から吐出され、水柱11を形成する。このとき平板ノズル8に高電圧を印加し、対向電極9をアースに接続することで、水柱11が静電霧化により微細化され微細水滴を含んだ加湿空気7が室内の広範囲な空間に供給される。
図3に平板ノズルの代表的な構造を示す。平板ノズル8は金属など導電性を有するプレートに微小孔12を設けた構造となっている。平板ノズル8は、水の導入路を有するノズル支持体13に固定されている。平板ノズル8とノズル支持体13の接合面は接着剤などで密着させ、水の漏出がないようにするとよい。また、平板ノズル8は円盤形であり、微小孔12が単一の場合は円の中心、複数の場合は同心円状に等角間隔で配置されるとよい。また、円の中心と同心円状の両方に配置してもなんら問題はない。平板ノズル8の大きさは特に制限はないが、小型化を考慮すれば円形状においてその径を数mm〜15mm程度にするのがよい。微小孔12の数、微小孔12の径、平板ノズル8の板厚はポンプの排圧に合わせて決定するのが望ましいが、微小孔12の孔径はあまり大きすぎると水柱が太くなり電圧を印加しても効率よく微細化できないため、概ね100μm以下が好ましく、また平板ノズル8の板厚は10〜300μmの範囲にあることが好ましい。微小孔12はエッチング加工により形成されるが、微小孔12を形成できるのであればその方法に限定する必要はない。また、平板ノズル8の材料を金属のような導電性を有するものにすることで特別な導通加工なしで直接電圧を印加することができるので、ノズル部の簡略化にもなる。対向電極9は円筒形状で、平板ノズル8の周囲に配置すると良い。対向電極9の形状については棒状、板状など様々な形状が考えられるが、円筒形状にすることで、平板ノズル8と対向電極9の間に均一な放電を起こすことが可能であり、平板ノズル8から吐出された水柱に均一な電荷を与えることができるという作用を有する。円筒形の径は平板ノズル8よりも一回り程度大きいことが好ましく、更に言えば空気絶縁が確保できる距離であることが好ましい。また、本実施例では円筒形の対向電極を用いているが、ノズル支持体13の表面に対向電極9を配置してもよい。例えば、導電性のテープを支持体表面に巻く、あるいは導電性塗料を支持体表面に塗布するなど、導電性を確保できるならば材料、方法に制限はない。こうすることで、ノズル支持体13と対向電極9が一体化され、装置の簡略化になる。
図4は超音波霧化を利用した加湿部の一例である。金属板14の一部を超音波素子15と固定することで超音波素子からの超音波振動が金属板に伝搬され、その金属板表面に液滴16を滴下すると液滴は液柱をつくる間もなく微細化して放出される。さらに滴下する金属面をエンボス17にすることで湾曲面から伝わる超音波はエンボスの中心部に集中し、滴下された液滴16を一瞬にして霧化することが可能である。金属板14の素材は超音波振動が伝搬し、エンボス17の成形が可能な素材であれば特に制限はない。エンボス17の大きさは特に制限はないが、ポンプから押出される液滴が入るほどの容積であることが望ましく、概ね数十〜数百μl程度であるとよい。また、超音波素子から励振される超音波は金属板に滴下された水滴を瞬時に霧化できる程度の周波数であり、概ね数MHzの周波数である。
さらに図5は超音波霧化を利用した加湿部の別の例である。エンボス17表面に微細な孔18を設け、エンボス17の外面にポンプから押出された液滴16を接触させることでエンボス17表面に接触した液滴16は毛管作用により金属板14の内面に吸い上げられ、それとほぼ同時に超音波振動によって微細化し、放出される。エンボス17表面に設けられる孔18はエッチング加工により形成されるが、微小な孔を形成できるのであればその方法に限定する必要はない。孔18の数及び孔径については特に制限はないが、毛管作用で液滴の吸い上げが可能であることが望ましく、概ねΦ数十〜百μm程度の孔が数個〜数十個設けられているとよい。
(実施の形態2)
実施の形態1と同一部分は同一番号を付し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態2による加湿装置を搭載した加湿器を図6に示す。加湿器19は、送風機20とヒーター21を備えた本体22に加湿装置1が組み込まれている。加湿装置1は貯水タンク2と、貯水タンク2に貯めた水3を押出する小型のポンプ5と、ポンプ5によって押し出された水3を搬送する水路4と、水路4を通って搬送された水3を霧化あるいは気化するための加湿部6を備え、貯水タンク2に貯めた水3をポンプ5により、水路4を通って加湿部6へ搬送かつ押出することでヒーター21によって温められた送風機20からの風とともに加湿空気7を放出する。
本実施の形態2においては送風機20とヒーター21を備えた本体22とは別に加湿装置1を構成し、必要に応じて着脱できるようにしたことで使用環境に合わせた使用を可能としたものである。すなわち、部屋全体を加湿する場合は本体22に加湿装置1を組み込み、加湿装置1から発生した加湿空気7をヒーター21とファン20によって素早く部屋全体に供給することが可能となり、また、例えば寝室のベッド付近や事務所の個人デスク付近といった空間の一部分のみを加湿したい場合には本体22から加湿装置1を脱離させて手軽に持ち運び可能なポータブル加湿器としても使用できるというものである。
図7は本実施の形態2における加湿部の一例である。複数のエンボス17を設けた金属板14の一部を超音波素子15に固定することで超音波素子15からの超音波振動が金属板14に伝搬され、その金属板14表面に液滴16を滴下すると液滴16は液柱をつくる間もなく微細化して放出される。さらに滴下する金属面をエンボス17にすることで湾曲面から伝わる超音波は半球の中心部に集中し、滴下された液滴16を一瞬にして霧化することが可能である。金属板14の素材は超音波振動が伝搬し、エンボス17の成形が可能な素材であれば特に制限はない。エンボス17の大きさは特に制限はないが、ポンプから押出される液滴が入るほどの容積であることが望ましく、概ね数十〜数百μl程度であるとよい。また、本実施例では9つのエンボスを設けてはいるが、個数に制限はなく、加湿量に合わせて増減すればよい。ポンプから搬送された水は複数の水路に分岐され、それぞれの吐出口が金属板14のエンボス17上部に配置される構造となっており、吐出口から押出された液滴16はエンボス17の凹面に滴下される。このように、ポンプによって搬送される水を複数の水路に分岐させることで各エンボスに滴下される水量を分散させ、効率よく霧化させることが可能となる。
本発明の加湿装置を用いることにより、貯水タンクから直接水を加湿部に搬送することで加湿フィルタ及び貯水槽が不要となるため、装置の小型化が実現できる。さらに雑菌などの繁殖を抑制できる。また、ポンプで強制的に水を搬送するため、貯水タンクの配置、向き、形状に制限がなく、フリーレイアウトが実現できる。また、水の搬送量を任意に制御することで使用環境に合わせた加湿量を容易に制御できる加湿装置を提供できる。また、加湿器本体から加湿装置を脱離し、持ち運びが容易なポータブル加湿器として利用できる加湿器を提供することができる。
本発明の実施の形態1の加湿装置の概略断面図 同静電霧化を利用した加湿部の概略断面図 同平板ノズルの概略断面図 同超音波霧化を利用した加湿部の概略図 同超音波霧化を利用した別方式の加湿部の概略断面図 本発明の実施の形態2の加湿器の概略断面図 同超音波霧化を利用した加湿部の概略図 従来例の気化式加湿器の概略断面図 従来例の超音波加湿器の概略断面図 従来例の超音波霧化装置の概略断面図
符号の説明
1 加湿装置
2 貯水タンク
3 水
4 水路
5 ポンプ
6 加湿部
7 加湿空気
8 平板ノズル
9 対向電極
10 電圧印加部
11 水柱
12 微小孔
13 ノズル支持体
14 金属板
15 超音波素子
16 液滴
17 エンボス
18 孔
19 加湿器
20 送風機
21 ヒーター
22 本体

Claims (11)

  1. 貯水タンクと、タンクに貯めた水を搬送する小型のポンプと、ポンプによって押出された水を気化または霧化する加湿部とを備えたことを特徴とする加湿装置。
  2. ポンプが圧電素子を用いたダイヤフラム式のポンプであることを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  3. ポンプに与える電圧及び周波数を制御し、加湿量を任意に変化させることを特徴とする請求項1または2記載の加湿装置。
  4. 加湿部が静電霧化による加湿手段であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の加湿装置。
  5. 加湿部が、ポンプによって押し出された水を噴霧するための単一もしくは複数の微小孔を持つ平板ノズルと、平板ノズルの周囲に配置された対向電極と、平板ノズルと対向電極との間に高電圧を印加する電圧印加部とを備え、平板ノズルに高電圧を印加し、対向電極をアースに接続して、平板ノズルより噴霧された水滴を微細化することを特徴とする請求項4記載の加湿装置。
  6. 加湿部が超音波振動による加湿手段であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の加湿装置。
  7. 複数のエンボスを設けた金属板に超音波振動を与え、ポンプから押出された液滴をエンボス表面に滴下することを特徴とする請求項6記載の加湿装置。
  8. 前記エンボス表面に孔を設け、エンボスの外面にポンプから押出された液滴を接触させることを特徴とする請求項6記載の加湿装置。
  9. ポンプによって押出された水を少なくとも2つ以上に分岐させ、分岐数と同数の加湿手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の加湿装置。
  10. 請求項1乃至9いずれかに記載の加湿装置の前段に送風機とヒーターを備えることを特徴とする加湿装置。
  11. 請求項1乃至9いずれかに記載の加湿装置が、送風機とヒーターを備えた本体から着脱可能であることを特徴とする加湿器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010243037A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Eiken Industries Co Ltd 携帯型加湿装置
JP2015025653A (ja) * 2014-11-04 2015-02-05 株式会社環境デザインラボ ミスト発生装置、ミスト発生機構及びミスト発生方法
WO2020199313A1 (zh) * 2019-04-03 2020-10-08 广东科高电器有限公司 一种加湿器

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