JP5863862B2 - 摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法 - Google Patents

摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5863862B2
JP5863862B2 JP2014060905A JP2014060905A JP5863862B2 JP 5863862 B2 JP5863862 B2 JP 5863862B2 JP 2014060905 A JP2014060905 A JP 2014060905A JP 2014060905 A JP2014060905 A JP 2014060905A JP 5863862 B2 JP5863862 B2 JP 5863862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoulder surface
workpiece
shaft portion
shoulder
friction stir
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014060905A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014138957A (ja
JP2014138957A5 (ja
Inventor
加藤 慶訓
慶訓 加藤
佐藤 広明
広明 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2014060905A priority Critical patent/JP5863862B2/ja
Publication of JP2014138957A publication Critical patent/JP2014138957A/ja
Publication of JP2014138957A5 publication Critical patent/JP2014138957A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5863862B2 publication Critical patent/JP5863862B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Description

本発明は、ワークに対して摩擦攪拌接合を行う摩擦攪拌接合方法に関する。
2つの部材からなるワークを接合する方法の一つとして摩擦攪拌接合が知れられている。摩擦攪拌接合とは、ワークの接合箇所に、工具のショルダ面と呼ばれる面で所定の加圧力で加圧した状態で該工具を回転させることにより、ワーク表面に摩擦熱を生じさせ、この摩擦熱によってワークを軟化させて接合させるものである。
このような摩擦攪拌接合には、ボビンツール型と呼ばれる工具を用いる方式がある(例えば特許文献1〜4参照)。
ボビンツール型工具は、一のショルダ面を有する表面側ショルダと、一のショルダ面と対向する他のショルダ面を有する裏面側ショルダとを有している。裏面側ショルダは、表面側ショルダを貫通する軸部に取り付けられている。摩擦攪拌接合を行う際には、軸部をワークに貫通させて、ワークの表面側に表面側ショルダを配置し、裏面側に裏面側ショルダを配置する。そして、表面側ショルダ及び裏面側ショルダのそれぞれのショルダ面によってワークの表面及び裏面を挟み込むように加圧して摩擦熱を生じさせることでワークを軟化させる。この際、軟化部分に挿入された軸部によって軟化したワークを攪拌することによって摩擦攪拌接合が行われる。
このようなボビンツール型の工具では、ワークの歪や製作誤差による板圧変動が生じると、一対のショルダ面からワークに作用する加圧力が変動してしまい、接合不良が生じるおそれがある。これに対して特許文献5には、ショルダ面をテーパ状に形成するとともに該ショルダ面に螺旋形状溝又は同心状溝を形成することで、ワークの板厚変動を抑える技術が開示されている。
また、特許文献6には、接合作業中、即ち、工具進行中に、ワークの厚さに応じて一対のショルダ面の間隔を調整可能な可動式のボビンツール型工具において、ショルダ面に渦状の溝を形成することで、ワークに生じる反りを抑制する技術が開示されている。
特開2002−263863号公報 特開2005−74518号公報 特表2005−519769号公報 特開2003−326376号公報 特開2003−320465号公報 特開2005−7466号公報
ところで、特許文献5に記載の工具では、ワークの板厚変動によって一対のショルダ面の間隔よりもワークの厚みが大きくなった場合、これらショルダ面によってワーク表面が削り取られて工具の外部に排出される。この結果、ワークに極端な減厚が生じてしまい、良好な接合を行うことができない。また、テーパ状のショルダ面のワークに対する接触範囲が変化することにより、摩擦熱による入熱が変動し、接合不良が生じるおそれがある。
一方、特許文献6に記載の工具のように接合作業中、即ち、工具進行中に、ワークの厚さに応じてショルダ面の間隔を調整可能な工具においては、当該間隔をワークの板厚変動に追従するように制御することも考えられる。しかしながら、板厚変動が微小の場合、当該制御をすることは困難であり、やはり良好な接合を行うことができない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、ワークに板厚変動が生じた場合であっても良好な接合を容易に行うことのできる摩擦攪拌接合方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
即ち、本発明に係る摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法は、対象となるワークの表面に当接される第一ショルダ面と、該第一ショルダ面と対向配置されて前記ワークの裏面に当接される第二ショルダ面と、前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の間隔を固定して連結する軸部と、を備え、前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の一方に、前記第一ショルダ面または前記第二ショルダ面において外周側に向かうに従って前記軸部の軸線回りの工具回転方向前方側に延びて外周側端縁に開口する溝部が形成された摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法であって、前記軸部の軸線方向における前記第一ショルダ面と前記第二ショルダ面の間の間隔を以下の数式(1)によって決定することを特徴とする。
T1<=WLMS−ΔL・・・(1)
なお、T1は前記軸部の軸線方向における前記第一ショルダ面と前記第二ショルダ面の間の間隔であり、WLMSはワーク厚みの最小許容寸法であり、ΔLは前記軸部の摩擦攪拌接合時における前記軸線方向の熱膨張量である。
このような特徴の摩擦攪拌接合方法によれば、摩擦攪拌接合装置における第一ショルダ面及び第二ショルダ面の間隔に応じて、ワーク厚みの最小許容寸法を決定することができる。即ち、所与の摩擦攪拌接合装置に最小許容寸法未満の厚みを有するワークを適用することで生じる、ワークに対する第一ショルダ面及び第二ショルダ面の接触範囲の極端な変化を抑制することができる。したがって、摩擦熱によるワークへの入熱の変動を抑制することができる。
また、第一ショルダ面と第二ショルダ面との間隔は軸部によって固定されているため、これら第一ショルダ面と第二ショルダ面との間隔をワークの板厚変動に応じて可変制御することなく、適切に摩擦攪拌接合を行うことができる。
また、本発明に係る摩擦攪拌接合工具の寸法設定方法は、対象となるワークの表面に当接される第一ショルダ面と、該第一ショルダ面と対向配置されて前記ワークの裏面に当接される第二ショルダ面と、前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の間隔を固定して連結する軸部と、を備え、前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の一方に、前記第一ショルダ面または前記第二ショルダ面において外周側に向かうに従って前記軸部の軸線回りの工具回転方向前方側に延びて外周側端縁に開口する溝部が形成された摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法であって、前記溝部の底部と前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の他方との前記軸部の軸線方向における間隔を以下の数式(2)によって決定することを特徴とする。
T3>=WMMS−ΔL・・・(2)
なお、WMMSはワーク厚みの最大許容寸法であり、T3は、前記溝部の底部と前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の他方との前記軸部の軸線方向における間隔であり、ΔLは前記軸部の摩擦攪拌接合時における前記軸線方向の熱膨張量である。
このような特徴の摩擦攪拌接合方法によれば、摩擦攪拌接合装置における溝部の底部と第一ショルダ面及び第二ショルダ面の他方との軸部の軸線方向における間隔に応じて、ワーク厚みの最大許容寸法を決定することができる。即ち、所与の摩擦攪拌接合装置に最大許容寸法を超える厚みを有するワークを適用することで生じる、ワークに対する第一ショルダ面及び第二ショルダ面の接触範囲の極端な変化を抑制することができる。したがって、摩擦熱によるワークへの入熱の変動を抑制することができる。
また、第一ショルダ面と第二ショルダ面との間隔は軸部によって固定されているため、これら第一ショルダ面と第二ショルダ面との間隔をワークの板厚変動に応じて可変制御することなく、適切に摩擦攪拌接合を行うことができる。
さらに、本発明に係る摩擦攪拌接合工具の寸法設定方法は、対象となるワークの表面に当接される第一ショルダ面と、該第一ショルダ面と対向配置されて前記ワークの裏面に当接される第二ショルダ面と、前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の間隔を固定して連結する軸部と、を備え、前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の両方に、外周側に向かうに従って前記軸部の軸線回りの工具回転方向前方側に延びて外周側端縁に開口する溝部が形成された摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法であって、前記軸部の軸線方向における前記第一ショルダ面と前記第二ショルダ面の間の間隔を以下の数式(3)によって決定することを特徴とする。
T1<=WLMS−ΔL・・・(3)
なお、T1は前記軸部の軸線方向における前記第一ショルダ面と前記第二ショルダ面の間の間隔であり、WLMSはワーク厚みの最小許容寸法であり、ΔLは前記軸部の摩擦攪拌接合時における前記軸線方向の熱膨張量である。
このような特徴の摩擦攪拌接合方法によれば、摩擦攪拌接合装置における第一ショルダ面及び第二ショルダ面の間隔に応じて、ワーク厚みの最小許容寸法を決定することができる。即ち、所与の摩擦攪拌接合装置に最小許容寸法未満の厚みを有するワークを適用することで生じる、ワークに対する第一ショルダ面及び第二ショルダ面の接触範囲の極端な変化を抑制することができる。したがって、摩擦熱によるワークへの入熱の変動を抑制することができる。
また、第一ショルダ面と第二ショルダ面との間隔は軸部によって固定されているため、これら第一ショルダ面と第二ショルダ面との間隔をワークの板厚変動に応じて可変制御することなく、適切に摩擦攪拌接合を行うことができる。
また、本発明に係る摩擦攪拌接合工具の寸法設定方法は、対象となるワークの表面に当接される第一ショルダ面と、該第一ショルダ面と対向配置されて前記ワークの裏面に当接される第二ショルダ面と、前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の間隔を固定して連結する軸部と、を備え、前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の両方に、外周側に向かうに従って前記軸部の軸線回りの工具回転方向前方側に延びて外周側端縁に開口する溝部が形成された摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法であって、前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面における前記溝部の底部同士の前記軸部の軸線方向における間隔を以下の数式(4)によって決定することを特徴とする。
T2>=WMMS−ΔL・・・(4)
なお、T2は前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面における前記溝部の底部同士の前記軸部の軸線方向における間隔であり、WMMSはワーク厚みの最大許容寸法であり、ΔLは前記軸部の摩擦攪拌接合時における前記軸線方向の熱膨張量である。
このような特徴の摩擦攪拌接合方法によれば、第一ショルダ面及び第二ショルダ面における溝部の底部同士の軸部の軸線方向における間隔に応じて、ワーク厚みの最大許容寸法を決定することができる。即ち、所与の摩擦攪拌接合装置に最大許容寸法を超える厚みを有するワークを適用することで生じる、ワークに対する第一ショルダ面及び第二ショルダ面の接触範囲の極端な変化を抑制することができる。したがって、摩擦熱によるワークへの入熱の変動を抑制することができる。
また、第一ショルダ面と第二ショルダ面との間隔は軸部によって固定されているため、これら第一ショルダ面と第二ショルダ面との間隔をワークの板厚変動に応じて可変制御することなく、適切に摩擦攪拌接合を行うことができる。
本発明の摩擦攪拌接合工具の寸法設定方法によれば、溝部の深さの範囲内でワークの板厚変動に対応することができる。さらに、摩擦熱による入熱の変動を抑えることができる他、ショルダ面の間隔の制御も必要としないため、ワークに対して良好な接合を容易に行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係る摩擦攪拌接合装置の縦断面図である。 図1の一部拡大図であって、摩擦攪拌接合工具の詳細を説明する図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 図1の一部拡大図であって、支持部材の可動範囲を説明する図である。 変形例に係る摩擦攪拌接合工具の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るボビンツール(摩擦攪拌接合工具)及び摩擦攪拌接合装置について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の摩擦攪拌接合装置100は、第一部材W1及び第二部材W2の2つの部材からなるワークWを摩擦攪拌接合により接合する装置である。以下では、板状をなす第一部材W1及び第二部材W2における互いに対向又は当接する接合端面同士を、摩擦攪拌接合装置100によって接合する例について説明する。
この摩擦攪拌接合装置100は、図示しない加工機の主軸に取り付けられた本体部10と、該本体部10によって支持された工具保持部20と、該工具保持部20に一体に保持されたボビンツール30と、ワークWの表面に当接される支持部材40とを備えている。
本体部10は、ワークWの表面側において該ワークWと間隔をあけて配置されており、ワークWの延在方向(本実施形態においては水平方向)に直交する軸線Oを中心とした円筒部11と、該円筒部11における軸線O方向一方側(ワークWの表面側において該表面から離間する側。以下、単に上方と称する。)を閉塞する蓋部16とを備えた有底筒状をなしている。即ち、この本体部10は、円筒部11における軸線O方向他方側(ワークWの表面側において該表面に近接する側。以下、単に下方と称する)の開口部を該ワークWの表面に臨ませるように配置されている。このような本体部10は、一体に固定される加工機の主軸の移動に伴って軸線O方向及びワークWの表面に沿った方向に任意に移動可能とされている。
円筒部11の内周面には、軸線Oを中心として径方向外側に環状に凹む第一環状凹部12及び第二環状凹部13が形成されている。これら第一環状凹部12及び第二環状凹部13は互いに軸線O方向に離間して配置されており、第一環状凹部12の方が第二環状凹部13よりも上方に位置している。また、第一環状凹部12には、円筒部11の内外を径方向に貫通する第一孔部14の径方向内側の端部が開口している。さらに、第二環状凹部13には、円筒部11の内外を径方向に貫通する第二孔部15の径方向内側の端部が開口している。
工具保持部20は、軸線Oを中心とする多段円柱状をなしており、本体部10における円筒部11の下端開口から該本体部10の内側において、該本体部10に対して軸線O方向に相対変位可能に配置されている。
この工具保持部20の外周面は、第一外周面22、第二外周面23及び第三外周面24とを有している。第一外周面22は、工具保持部20における上方を向く第一端面21に接続されており、円筒部11の内周面と同一の外径を有している。第二外周面23は、第一外周面22の下方に配置されており、該第一外周面22よりも一段小さい外径を有している。第三外周面24は、第二外周面23の下方に配置されており、第一外周面22同様、円筒部11の内周面と同一の外径を有している。また、この第三外周面24は、工具保持部20における下方を向く第二段面に接続されている。
なお、第一外周面22と第二外周面23との間の段部は、環状をなして下方を向く第一段差面25とされている。また、第二外周面23と第三外周面24との間の段部は、環状をなして上方を向く第二段差面26とされている。
そして、本体部10内には、蓋部16、工具保持部20の第一端面21及び円筒部11の内周面によって第一流体室28が画成されている。この第一流体室28には第一環状凹部12が存在しており、これによって第一孔部14の径方向内側の端部は第一流体室28内に向けて開口している。
さらに、本体部10内には、第二外周面23、第一段差面25、第二段差面26及び円筒部11の内周面によって第二流体室29が画成されている。この第二流体室29には第二環状凹部13が存在しており、これによって第二孔部15の径方向内側の端部は第二流体室29内に向けて開口している。
また、第一孔部14及び第二孔部15の径方向外側の端部は、それぞれ図示しない圧力制御弁を介して流体圧源に接続されている。これにより、圧力制御弁の開閉によって流体圧源から流体圧の給排が行われることで、第一流体室28内及び第二流体室29内の圧力が調整されるようになっている。本実施形態では、工具保持部20及び本体部10の軸線O方向の相対変位させた場合であっても工具保持部20が本体部10に対して静止するように第一流体室28内及び第二流体室29内の圧力が圧力制御弁によって制御されている。即ち、工具保持部20は、第一流体室28内及び第二流体室29内の流体圧のバランスによって、本体部10に対して軸線O方向に相対変位自在に支持されている。
なお、流体圧としては、油圧であってもよいし、空圧であってもよい。
この工具保持部20は、図示しない回転機構に連結されることにより軸線O回りに回転可能とされている。このように工具保持部20が回転する際、及び、工具保持部20が本体部10に対して軸線O方向に相対変位する際には、第一外周面22及び第三外周面24が円筒部11の内周面に摺接する。
ボビンツール30は、軸線Oを中心として形成されて互いに一体をなす第一ショルダ部31、第二ショルダ部34及び軸部37を有している。このボビンツール30は、工具保持部20の軸線O回りの回転に伴って該軸線O回りに回転する。以下では、このボビンツール30の軸線O回りの回転方向を工具回転方向Rと称する。
第一ショルダ部31は、軸線Oを中心とした円柱状をなしており、その軸線O方向一方側の端部、即ち、上端部が工具保持部20に一体に固定されるとともに、その軸線O方向他方側の端面、即ち、下端面がワークWの表面側に配置されて該表面を押圧する第一ショルダ面32とされている。
第二ショルダ部34は、軸線Oを中心とした円柱状をなしており、ワークWの裏面側に配置されて該裏面を押圧する第二ショルダ面35を有しており、即ち、第二ショルダ面35は第一ショルダ面32と軸線O方向に間隔をあけた状態で該第一ショルダ面32の下方に対向配置されている。なお、第二ショルダ面35は第一ショルダ面32と平行をなしている。
軸部37は、第一ショルダ部31及び第二ショルダ部34よりも外径が小さく形成された軸線Oに沿って延びる柱状をなしており、第一ショルダ面32と第二ショルダ面35とを軸線O方向に連結している。
なお、本実施形態においては、軸部37によって第一ショルダ面32と第二ショルダ面35との間隔が固定されており、即ち、ボビンツール30は、第一ショルダ面32と第二ショルダ面35との相対位置が接合中は互いに不動に固定された固定型とされている。
そして、第一ショルダ面32及び第二ショルダ面35には第一渦溝(溝部)33又は第二渦溝(溝部)36が形成されている。
即ち、第一ショルダ面32には、図3に示すように、外周側に向かうに従って、即ち、軸線Oの径方向外側に向かうに従って、漸次工具回転方向R前方側に向かって渦巻き状に捩れる第一渦溝33が形成されている。この第一渦溝33の径方向外側の端部は、該第一渦溝33の外周側にある第一ショルダ部31の外周面、即ち、外周側端縁に開口している。この第一渦溝33の深さ、即ち、第一ショルダ面32から第一渦溝33の底部までの軸線O方向の寸法は、該第一渦溝33の延在方向全域にわたって一定とされている。
また、第二ショルダ面35には、図4に示すように、外周側に向かうに従って、即ち、軸線Oの径方向外側に向かうに従って、漸次工具回転方向R前方側に向かって渦巻き状に捩れる第二渦溝36が形成されている。この第二渦溝36の径方向外側の端部は、該第二渦溝36の外周側にある第二ショルダ部34の外周面、即ち、外周側端縁に開口している。この第二渦溝36の深さ、即ち、第二ショルダ面35から第二渦溝36の底部までの軸線O方向の寸法は、その延在方向全域にわたって一定とされている。
ここで、本実施形態においては、第一ショルダ面32と第二ショルダ面35との軸線O方向の間隔、及び、第一渦溝33の底部と第二渦溝36の底部との軸線O方向の間隔は、それぞれ予め定められた所定の寸法に設定されている。
即ち、第一ショルダ面32と第二ショルダ面35との軸線O方向の間隔T1は、下記(1)式に示すように、ワークWの上下方向の厚みの最小許容寸法WLMSから摩擦攪拌接合時における軸部37の軸線O方向の熱膨張量ΔLを減じた寸法以下に設定されている。
T1≦WLMS−ΔL …(1)
なお、上記間隔T1は、ワークWの上下方向の厚みの最小許容寸法WLMSから摩擦攪拌接合時における軸部37の軸線O方向の熱膨張量ΔLを減じた寸法と同じ値に設定することがより好ましい。また、T1の最小値はワークWの厚みに応じて適宜設定することができ、例えば10mm程度に設定することができる。
また、第一渦溝33と第二渦溝36の底部同士の軸線O方向の間隔T2は、下記(2)に示すように、ワークWの軸線O方向の厚みの最大許容寸法WMMSから摩擦攪拌接合時における軸部37の軸線O方向の熱膨張量ΔLを減じた寸法以上に設定されている。
T2≧WMMS−ΔL …(2)
なお、上記間隔T2は、ワークWの軸線O方向の厚みの最大許容寸法WMMSから摩擦攪拌接合時における軸部37の軸線O方向の熱膨張量ΔLを減じた寸法と同じ値に設定することがより好ましい。また、T2の最大値は、第一ショルダ部31及び第二ショルダ部34の軸線O方向の厚みに応じて適宜設定することができる。
なお、摩擦攪拌接合時における軸部37の軸線O方向の熱膨張量ΔLとは、軸部37を構成する材料の熱膨張係数、摩擦攪拌接合時の接合部の温度(例えば450℃〜500℃)、常温時の軸部37の軸線O方向の寸法、即ち、常温時の第一ショルダ面32及び第二ショルダ面35の軸線O方向の間隔に基づいて算出される値である。
支持部材40は、図1に示すように、工具保持部20の第二端面27とワークWにおける第一部材W1の表面又は第二部材W2の表面とにわたって一対が設けられている。この支持部材40は、一端が工具保持部20の第二端面27に固定されて下方に向かって延びるコイルスプリング41(付勢部材)と、該コイルスプリング41の下端側に一体に設けられたローラ42とを備えている。
なお、コイルスプリング41に代えて、例えばゴム等の弾性体を用いてもよい。
ローラ42は、コイルスプリング41の他端に固定されて軸線Oを含む断面逆U字状をなすローラ支持部43と、該ローラ支持部43の内側において軸線Oに直交する回転軸回りに回転可能に配置されてワークWの表面に当接するローラ本体44とを有している。
このような支持部材40は、接合端面の延在方向(ボビンツール30を走査する方向)に直交する水平方向から該ボビンツール30を挟むようにして両側に対をなして配置されている。
支持部材40におけるコイルスプリング41は、図5に示すように少なくともローラ42の下端の軸線O方向の位置が、第一ショルダ面32に一致する状態と第一渦溝33の底部に一致する状態との間において、軸線O方向に伸縮可能とされている。
次に、この実施形態の作用について説明する。
摩擦攪拌接合を行う場合には、図1に示すように、第一ショルダ部31の第一ショルダ面32と第二ショルダ部34の第二ショルダ面35との間にワークWを挟み込むように配置する。これによって、第一ショルダ面32からワークWの表面に加圧力を付与するとともに第二ショルダ面35からワークWの裏面に加圧力を付与する。またこの際、ワークWの表面上に支持部材40のローラ42を配置させる。
そして、この状態で工具保持部20とともにボビンツール30を工具回転方向Rに回転させると、第一ショルダ面32及び第二ショルダ面35と、ワークWの表面及び裏面との間には摩擦熱が生じて軟化し、この軟化部を軸部37で攪拌することで摩擦攪拌接合が行われる。このような摩擦攪拌接合は、本体部10の移動に伴い工具保持部20及びボビンツール30を第一部材W1及び第二部材W2の接合端面の延在方向に沿って走査することで順次行われていく。この際、支持部材40のローラ42は、ワークWの表面に当接した状態でボビンツール30の走査とともに転動しながらワークWの表面上を進行していく。
ここで、ワークWにおける軸線O方向の寸法、即ち、ワークWとしての第一部材W1及び第二部材W2の厚みは、最大許容寸法と最小許容寸法との間でばらつきをもって設定されている。したがって、ボビンツール30によって摩擦攪拌される箇所にはボビンツール30の走査に伴い板厚変動が生じる。
これに対して、本実施形態のボビンツール30では、ワークWに板厚変動が生じて該ワークWの厚みが第一ショルダ面32及び第二ショルダ面35の間隔よりも大きくなった場合には、これら第一ショルダ面32及び第二ショルダ面35に形成された第一渦溝33及び第二渦溝36によってワークWの余剰な肉厚が掻き込まれていく。
即ち、軸線Oの径方向外側に向かうに従って工具回転方向R前方側に延びる第一渦溝33及び第二渦溝36がボビンツール30の外周側、即ち、外周側端縁に開口しているため、軸線O回りの回転に伴ってワークWの一部が第一渦溝33又は第二渦溝36内に侵入するように掻き込まれていく。そして、このように溝部内に掻き込まれて軟化されたワークWの一部は、軸部37によって攪拌されて接合部となるため、ワークWに極端な減厚が生じることはない。
また、第一ショルダ面32と第二ショルダ面35との軸線O方向の間隔T1が、ワークWの上下方向の厚みの最小許容寸法WLMSから摩擦攪拌接合時における軸部37の軸線O方向の熱膨張量ΔLを減じた寸法以下に設定されているため、ワークWの板厚変動が該ワークWの厚さの最小許容寸法まで達した場合であっても、第一ショルダ面32及び第二ショルダ面35のそれぞれがワークWに当接した状態となる。これによって、第一ショルダ面32及び第二ショルダ面35とワークWとの接触面積が大きく変化することはないため、摩擦熱によるワークWへの入熱を一定とすることができ、ワークWの接合箇所に入熱の違いによるムラの発生を回避できる。
さらに、第一渦溝33と第二渦溝36の底部同士の軸線O方向の間隔T2がワークWの軸線O方向の厚みの最大許容寸法WMMSから摩擦攪拌接合時における軸部37の軸線O方向の熱膨張量ΔLを減じた寸法以上に設定されているため、ワークWの板厚変動が該ワークWの厚さの最大許容寸法まで達した場合であっても、該ワークWの余剰な肉厚を溝部内に確実に掻き込むことができる。したがって、第一ショルダ面32及び第二ショルダ面35によってワークWの表面が削り取られることはないため、ワークWに極端な減厚が生じることはない。
このように、本実施形態のボビンツール30では、第一渦溝33及び第二渦溝36の深さの範囲内でワークWの板厚変動に対応することができるため、ボビンツール30の走査に伴ってワークWに板厚変動が生じた場合であっても良好な接合を容易に行うことができる。
また、本実施形態の摩擦攪拌接合装置100では、工具保持部20及び本体部10を軸線O方向の相対変位させた場合であっても工具保持部20が本体部10に対して静止するように第一流体室28内及び第二流体室29内の圧力が制御されており、即ち、工具保持部20が本体部10に対して軸線O方向に相対変位自在に支持されたフローティング機構を採用している。
これによって、ワークWに板厚変動が生じて該ワークWからボビンツール30に付与される圧力に変動が生じた場合には、当該ボビンツール30を保持する工具保持部20が軸線O方向に自在に相対変位する。したがって、ワークWの板厚変動によるうねりに対してボビンツール30を追従させることができるため、ワークWに対してより良好に接合を施すことが可能となる。
さらに、ワークWに板厚変動によるうねりが生じた際には、該ワークWに当接する支持部材40のコイルスプリング41ワークWの板厚変動に応じて軸線O方向に伸縮する。これによって、ワークWの板厚変動を支持部材40によって吸収しながら摩擦攪拌接合工具によって摩擦攪拌接合を行うことができるため、ワークWに対する荷重変動を抑制することができ、該ワークWに対してより良好に接合を施すことが可能となる。
なお、この際、支持部材40におけるコイルスプリング41の圧縮に伴って該コイルスプリング41によって工具保持部20に付与される圧縮力から、ボビンツール30の第一ショルダ面32によってワークWの表面に付与される力を減じた力の値が、10kgf〜50kgfの範囲となるようにコイルスプリング41のバネ定数が設定されていることが好ましい。これによって、ボビンツール30からワークWに対する荷重変動を適切に抑制することができる。
次に本発明の第二実施形態について図6を参照して説明する。第二実施形態では第一実施形態と同様の構成要素には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
この第二実施形態のボビンツール30は、第一ショルダ面32のみに第一渦溝33が形成されており、第二ショルダ面35には第二渦溝36が形成されていない点で第一実施形態と相違する。このボビンツール30の第二ショルダ面35は、軸線Oに直交する平坦状をなしている。
ここで、本実施形態においては、第一ショルダ面32と第二ショルダ面35との軸線O方向の間隔T1は、第一実施形態と同様、上記(1)式に示すように、ワークWの上下方向の厚みの最小許容寸法WLMSから摩擦攪拌接合時における軸部37の軸線O方向の熱膨張量ΔLを減じた寸法以下に設定されている。
また、第一渦溝33の底部と第二ショルダ面35の軸線O方向の間隔T3は、下記(3)に示すように、ワークWの軸線O方向の厚みの最大許容寸法WMMSから摩擦攪拌接合時における軸部37の軸線O方向の熱膨張量ΔLを減じた寸法以上に設定されている。
T3≧WMMS−ΔL …(3)
なお、上記間隔T3は、ワークWの軸線O方向の厚みの最大許容寸法WMMSから摩擦攪拌接合時における軸部37の軸線O方向の熱膨張量ΔLを減じた寸法と同じ値に設定することがより好ましい。また、T3の最大値は、第一ショルダ部31の厚みに応じて適宜設定することができる。
これによっても第一実施形態と同様に、ワークWの板厚変動が該ワークWの厚さの最小許容寸法まで達した場合には、第一ショルダ面32及び第二ショルダ面35がそれぞれワークWに当接するため、ワークWの接合箇所に入熱の違いによるムラの発生を回避できる。
また、ワークWの板厚変動が該ワークWの厚さの最大許容寸法まで達した場合であっても、該ワークWの余剰な肉厚を溝部内に確実に掻き込むことができる。
よって、溝部の深さの範囲内でワークWの板厚変動に対応することができるため、ワークWに板厚変動が生じた場合であっても良好な接合を容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく、多少の設計変更等も可能である。
例えば第二実施形態においては、第一ショルダ面32のみに第一渦溝33を形成して第二ショルダ面35を平坦状に形成したが、第一ショルダ面32を平坦状に形成して第二ショルダ面35に第二渦溝36を形成してもよい。この場合でも上記同様、ワークWに板厚変動が生じた場合であっても良好な接合を容易に行うことができる。
また、実施形態では、第一ショルダ面32及び第二ショルダ面35に形成される溝部として渦状をなす第一渦溝33及び第二渦溝36を形成した例について説明したが、溝部は必ずしも渦状に形成されていなくともよい。即ち、第一ショルダ面32又は第二ショルダ面35の少なくとも一方に形成される溝部は、少なくとも外周側に向かうに従って工具回転方向R前方側に延びて外周側、即ち、外周側端縁に開口するものであればよく、例えば円弧状や直線状をなしているものであってもよい。この場合であっても、外周側からワークWを溝部内に掻き込むことができるため、ワークWの板厚変動に柔軟に対応することが可能となる。
なお、実施形態では第一部材W1及び第二部材W2の接合端面を該接合端面の延在方向にわたって接合する例について説明したが、摩擦攪拌接合装置100を例えばスポット接合等の局所的な接合に使用してもよい。
また、第一ショルダ面32と第二ショルダ面35との間隔は、接合前にワークWの厚さに応じて任意に調整されるものとしてもよい。
さらに、実施形態では、第一ショルダ面32と第二ショルダ面35とが互いに平行な場合について説明したが、これら第一ショルダ面32と第二ショルダ面35とが平行でなくともよく、即ち、第一ショルダ面32と第二ショルダ面35とが互いに傾斜して配置されていてもよい。
10 本体部、11 円筒部、12 第一環状凹部、13 第二環状凹部、14 第一孔部、15 第二孔部、16 蓋部、20 工具保持部、21 第一端面、22 第一外周面、23 第二外周面、24 第三外周面、25 第一段差面、26 第二段差面、27 第二端面、28 第一流体室、29 第二流体室、30 ボビンツール(摩擦攪拌接合工具)、31 第一ショルダ部、32 第一ショルダ面、33 第一渦溝、34 第二ショルダ部、35 第二ショルダ面、36 第二渦溝、37 軸部、40 支持部材、41 コイルスプリング(付勢部材)、42 ローラ、43 ローラ支持部、44 ローラ本体、100 摩擦攪拌接合装置、W ワーク、W1 第一部材、W2 第二部材、O 軸線、R 工具回転方向

Claims (4)

  1. 対象となるワークの表面に当接される第一ショルダ面と、
    該第一ショルダ面と対向配置されて前記ワークの裏面に当接される第二ショルダ面と、
    前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の間隔を固定して連結する軸部と、を備え、
    前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の一方に、前記第一ショルダ面または前記第二ショルダ面において外周側に向かうに従って前記軸部の軸線回りの工具回転方向前方側に延びて外周側端縁に開口する溝部が形成された摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法であって、
    前記軸部の軸線方向における前記第一ショルダ面と前記第二ショルダ面の間の間隔を以下の数式(1)によって決定することを特徴とする摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法。
    T1<=WLMS−ΔL・・・(1)
    なお、T1は前記軸部の軸線方向における前記第一ショルダ面と前記第二ショルダ面の間の間隔であり、WLMSはワーク厚みの最小許容寸法であり、ΔLは前記軸部の摩擦攪拌接合時における前記軸線方向の熱膨張量である。
  2. 対象となるワークの表面に当接される第一ショルダ面と、
    該第一ショルダ面と対向配置されて前記ワークの裏面に当接される第二ショルダ面と、
    前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の間隔を固定して連結する軸部と、を備え、
    前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の一方に、前記第一ショルダ面または前記第二ショルダ面において外周側に向かうに従って前記軸部の軸線回りの工具回転方向前方側に延びて外周側端縁に開口する溝部が形成された摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法であって、
    前記溝部の底部と前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の他方との前記軸部の軸線方向における間隔を以下の数式(2)によって決定することを特徴とする摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法。
    T3>=WMMS−ΔL・・・(2)
    なお、WMMSはワーク厚みの最大許容寸法であり、T3は、前記溝部の底部と前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の他方との前記軸部の軸線方向における間隔であり、ΔLは前記軸部の摩擦攪拌接合時における前記軸線方向の熱膨張量である。
  3. 対象となるワークの表面に当接される第一ショルダ面と、
    該第一ショルダ面と対向配置されて前記ワークの裏面に当接される第二ショルダ面と、
    前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の間隔を固定して連結する軸部と、を備え、
    前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の両方に、外周側に向かうに従って前記軸部の軸線回りの工具回転方向前方側に延びて外周側端縁に開口する溝部が形成された摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法であって、
    前記軸部の軸線方向における前記第一ショルダ面と前記第二ショルダ面の間の間隔を以下の数式(3)によって決定することを特徴とする摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法。
    T1<=WLMS−ΔL・・・(3)
    なお、T1は前記軸部の軸線方向における前記第一ショルダ面と前記第二ショルダ面の間の間隔であり、WLMSはワーク厚みの最小許容寸法であり、ΔLは前記軸部の摩擦攪拌接合時における前記軸線方向の熱膨張量である。
  4. 対象となるワークの表面に当接される第一ショルダ面と、
    該第一ショルダ面と対向配置されて前記ワークの裏面に当接される第二ショルダ面と、
    前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の間隔を固定して連結する軸部と、を備え、
    前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面の両方に、外周側に向かうに従って前記軸部の軸線回りの工具回転方向前方側に延びて外周側端縁に開口する溝部が形成された摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法であって、
    前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面における前記溝部の底部同士の前記軸部の軸線方向における間隔を以下の数式(4)によって決定することを特徴とする摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法。
    T2>=WMMS−ΔL・・・(4)
    なお、T2は前記第一ショルダ面及び前記第二ショルダ面における前記溝部の底部同士の前記軸部の軸線方向における間隔であり、WMMSはワーク厚みの最大許容寸法であり、ΔLは前記軸部の摩擦攪拌接合時における前記軸線方向の熱膨張量である。
JP2014060905A 2014-03-24 2014-03-24 摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法 Active JP5863862B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014060905A JP5863862B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014060905A JP5863862B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011119214A Division JP2012245542A (ja) 2011-05-27 2011-05-27 摩擦攪拌接合工具及び摩擦攪拌接合装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014138957A JP2014138957A (ja) 2014-07-31
JP2014138957A5 JP2014138957A5 (ja) 2014-09-11
JP5863862B2 true JP5863862B2 (ja) 2016-02-17

Family

ID=51416012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014060905A Active JP5863862B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5863862B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7411507B2 (ja) * 2020-06-04 2024-01-11 本田技研工業株式会社 摩擦撹拌接合装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19957136C1 (de) * 1999-11-18 2001-02-08 Geesthacht Gkss Forschung Vorrichtung zum Verbinden von Werkstücken nach der Methode des Reibrührschweißens
JP2002018580A (ja) * 2000-06-30 2002-01-22 Hitachi Ltd 摩擦攪拌接合方法及び接合装置
JP2002263863A (ja) * 2001-03-08 2002-09-17 Nippon Light Metal Co Ltd 摩擦攪拌接合用ツール
US7163136B2 (en) * 2003-08-29 2007-01-16 The Boeing Company Apparatus and method for friction stir welding utilizing a grooved pin
WO2006081819A1 (en) * 2005-02-01 2006-08-10 Dan Stir Aps A device for friction stir welding and a method of welding
JP2012245542A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 摩擦攪拌接合工具及び摩擦攪拌接合装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014138957A (ja) 2014-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012245542A (ja) 摩擦攪拌接合工具及び摩擦攪拌接合装置
US9776276B2 (en) Friction stir welding device
JP5286047B2 (ja) 工作機械用の主軸駆動装置におけるクランプ装置
JP6017681B2 (ja) 緩衝器
JP5204928B1 (ja) 摩擦撹拌接合装置
JP2014069210A5 (ja)
US10137547B2 (en) Main spindle device for machine tool
JP5863862B2 (ja) 摩擦撹拌接合工具の寸法設定方法
JP2016068180A (ja) チャック構造
JP4597033B2 (ja) 加工用ロボット
JP2012218018A (ja) プレス加工装置
JP6244569B2 (ja) 表面加工部品の製造方法および表面加工部品の製造装置
TW201632292A (zh) 旋轉工作台裝置
JP2017533827A (ja) 超音波加工用の表面構造化加工要素
US20160228977A1 (en) Sliding component, method for producing sliding component, and device for producing sliding component
JPWO2015136911A1 (ja) ローリング加工装置及びローリング加工方法
US10252338B2 (en) Method of manufacturing sintering diffusion joining member and manufacturing apparatus of the same
JP6726565B2 (ja) 工作機械の主軸装置
JP6509348B2 (ja) 筒状部材の加工方法および加工装置
JP2017048819A (ja) シール構造、回転駆動装置、搬送装置、工作機械および半導体製造装置
JP7310046B1 (ja) ワーク保持装置
JP2008161889A (ja) かしめ装置およびかしめ装置のかしめ加工方法並びにかしめ装置を用いたブラシホルダの製造方法
JP5746237B2 (ja) ピストン及びピストンを備える緩衝器
JP6024647B2 (ja) 回転機構、回転駆動装置、搬送装置及び製造装置
JP2013046944A (ja) 位置決め装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151222

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5863862

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350