JP5863742B2 - 薬液供給装置 - Google Patents
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Description
そして、前記主ピストンと副ピストンの両方のピストンを、前記比率調整レバーによって同時に駆動する必要がある。
また、一般的には、供給ポンプの回転速度、回転数、回転時間、流量測定などによって、混合比を間接的に設定しているシステムが採用されることが多く、それは、大がかりで複雑な設備が必要であり、しかも、制度が悪く、動作の信頼性も低いという問題があった。
第1薬液タンクから供給される薬液と第2薬液タンクから供給される薬液とが、所定の比率で供給されるように構成された薬液供給装置であって、
支点を中心に回動可能な剛体に、前記支点から第1距離の位置に第1薬液タンクを支持させて、前記第1薬液タンクの質量と前記第1距離による回転モーメントを前記剛体に与え、
前記回転モーメントを打ち消すような、前記支点から第2距離の位置に、第2薬液タンクを支持させるとともに、
前記剛体のバランスを検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果に応答し、前記第1薬液タンクからの薬液の供給により該第1薬液タンクの薬液の質量が減少して前記剛体のバランスが崩れると前記第2薬液タンクに薬液の供給を開始させて該第2薬液タンクの薬液を減少させ、該第2薬液タンクの薬液の質量が減少することで前記剛体がバランスすると前記第2薬液タンクに薬液の供給を停止させて、前記剛体のバランスを保持する供給手段とを備えることを特徴としている。
請求項3では、前記第1距離の位置は、前記第2距離の位置と、前記支点の位置の間に位置している。
請求項4では、前記第1薬液タンクの薬液は、第1供給ポンプによって吸引して供給されるように構成されている。
請求項5では、前記第2薬液タンクの薬液は、第2薬液タンクの底面に開口した供給チューブを押圧して供給停止され、前記供給チューブの押圧を解除して供給開始されるように構成されている。
前記第1薬液タンクには主剤が貯留され、
前記第2薬液タンクには硬化剤が貯留され、
前記第1薬液タンクから供給される主剤と前記第2薬液タンクから供給される硬化剤とが混合部に供給され、前記混合部においては、前記主剤と前記硬化剤とが前記第1距離と第2距離の比率に対応した混合比率で混合されて、接着対象物に塗布されるように構成されている。
請求項8では、前記検知手段は、前記剛体のバランスが崩れたときに導通する検知接点を備えている。
請求項9では、前記混合部における薬液量が減少したときに前記第1供給ポンプを作動させる制御手段を備えている。
第1薬液タンクから供給される薬液と第2薬液タンクから供給される薬液とが、所定の比率で供給されるように構成された薬液供給装置であって、
支点を中心に回動可能な剛体に、前記支点から第1距離の位置に第1薬液タンクを支持させて、前記第1薬液タンクの質量と前記第1距離による回転モーメントを前記剛体に与え、
前記回転モーメントを打ち消すような、前記支点から第2距離の位置に、第2薬液タンクを支持させるとともに、
前記剛体のバランスを検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果に応答し、前記第1薬液タンクからの薬液の供給により該第1薬液タンクの薬液の質量が減少して前記剛体のバランスが崩れると前記第2薬液タンクに薬液の供給を開始させて該第2薬液タンクの薬液を減少させ、該第2薬液タンクの薬液の質量が減少することで前記剛体がバランスすると前記第2薬液タンクに薬液の供給を停止させて、前記剛体のバランスを保持する供給手段とを備えるように構成したので、
簡単な構造で正確な比率で2種類の薬液を供給することが可能となる。
1は金属製の棒状の剛体であり、充分な機械的強度を備えている。
2は前記剛体の途中に設けられた支点であり、この支点2を中心にして、前記剛体1はある程度の範囲で回動可能に支持されている。前記支点2は支柱21によって支持されている。
3は接着剤の主剤が貯留された第1薬液タンクであり、前記剛体1の、前記支点2から第1距離L1の位置P1に吊り下げられている。
4は接着剤の硬化剤が貯留された第2薬液タンクであり、前記剛体1の、前記支点2から第2距離L2の位置P2に固定されている。
なお、図1においては、前記支点2は前記第1距離の位置P1と前記第2距離の位置P2の間に位置している。
前記供給ポンプ5は、混合部8の混合薬液の液面レベルが所定のレベル以下に低下したことをレベル検知器81が検知し、その結果で、制御手段82によって、主剤を吸引開始するように制御されている。
硬化剤供給部6は、第2薬液タンクの底面に開口した供給チューブの一部をバネ等で常時押圧して閉じた状態として供給停止し、電磁ソレノイド等で押圧開放して供給開始するようにチューブバルブ機構が構成されている。
例えば、使用する接着剤の主剤と硬化剤の混合比が、重量比でW1:W2の場合で説明する。
この場合、前記第1距離L1と前記第2距離L2の比が、前記重量比W1:W2の逆、つまりW2:W1となるように第1距離L1を決定し、その位置に第1薬液タンク3を吊り下げる。
なお、この状態で前記剛体1の左右バランスが釣り合っていない場合には、2つのバランス調整用錘11、12の位置を、剛体1に沿って移動させて、釣り合う状態に設定する。
主剤の吸引供給によって、第1薬液タンク3が軽くなると、剛体1のバランスが崩れて第2薬液タンク側が下がるので、検知手段7の検知接点71が閉じる。
前記検知接点71が閉じることで、硬化剤供給部6においては供給チューブの一部を押圧状態から押圧開放状態に移行させ、硬化剤を供給開始する。
このように、剛体1がバランスした状態に保たれるように、硬化剤が滴下供給される。即ち、主剤と硬化剤とは、剛体1がバランスした状態になるような供給比、即ち、第1距離L1と第2距離L2によって決定された混合比で供給されるのである。
その後、混合部8の液面レベルが上昇して、供給停止レベルまで上昇すると、レベル検知器81が検知して、供給ポンプ5が停止して、主剤の供給が停止する。そして、第2薬液タンク4の方が軽くなるので、前記検知接点71が開いて硬化剤の供給も停止する。
例えば、主剤Sgの重さに対して、硬化剤をDgの重さで供給して、S:Dの混合比となるように供給したい場合には、
S×L1=D×L2
が成り立って、剛体1の左右の回転モーメントが打ち消しあうように設定する。
即ち、第1距離L1=50mmの位置に、第1薬液タンク3を吊り下げればよいのである。
以上の構成の接着剤塗布装置Aによれば、
主剤の供給開始後、わずか数秒後に硬化剤の滴下が開始され、混合部8への供給はほぼ同時となった。
主剤を供給開始してから後、検知接点71が閉じない場合は、剛体1の動作異常もしくは主剤切れであると判断でき、検知接点71が閉じ続ける場合は、硬化剤切れであると判断できるので、点検や薬液の補充が速やかに且つ適切に行える。
また、図6で示すように、第2薬液タンク4は、硬化剤缶を開けて、開口部をキャップ状の受け皿41に押し当てて、受け皿の流出管42に接続したチューブ43から供給するような簡単な構成としたので、硬化剤缶のまま、缶が空になったら交換して使い捨てが可能であり、メンテナンスが容易である。また、前記チューブ42の交換も容易である。なお、缶には空気孔を設けると供給がスムーズになる。
キャップ状の受け皿41は、第2薬液タンクとしての硬化剤缶のキャップを改造したもの、もしくはキャップと同様の構造のものであり、硬化剤缶の開口部に密閉状態で装着可能となっている。
前記キャップ状の受け皿41の内側にはシール機能を備えた樹脂製の内蓋を備え、前記キャップ状の受け皿41と前記内蓋には例えば真鍮製の流出管42を貫通させ、前記受け皿41と前記流出管42とは半田付けし、前記内蓋と前記流出管とはゴム糊によって接着した。
前記流出管42には、頭部が前記流出管の内径より大きく、軸が磁性体金属からなる漏れ止め弁44が挿し込まれている。前記漏れ止め弁44を押し上げると、前記頭部が持ち上がり、流出管42から硬化剤が流出可能となり、前記漏れ止め弁44が下降すると、前記頭部が前記流出管42を塞ぎ硬化剤の流出が不可能となる。
前記漏れ止め弁44を押し上げた状態で、前記流出管42の外側に磁石45を保持させることによって、前記漏れ止め弁44の下降を止め、流出可能な状態を保つことができ、前記流出管42の外側から前記磁石45を引き離すことで、前記漏れ止め弁44を下降させて硬化剤が流出しないように流出管42を塞ぐことができる。
以上の構成によって、チューブ43を交換する際には、磁石45を引き離して硬化剤の流出を止めた状態で交換することが可能となった。
なお、必要に応じて上記構造のキャップ状の受け皿は複数個準備しておけばメンテナンスも楽に行える。
そこで、検知接点の開閉信号の入力処理において遅延回路を設けたり、硬化剤供給部の電磁ソレノイドへの出力信号を、オフディレイ処理やワンショット処理等を施してから出力することによって、精度を維持したまま安定した動作を実現することが可能となった。
図2に示したように、支点を剛体の端に設定し、支点から第1距離L1の位置に、第1薬液タンク3を吊り下げるロープを、定滑車で反転させて固定する。
支点から第2距離L2の位置には第2薬液タンク4を取り付ける。
さらに、実施例1と同様に、供給ポンプ5、硬化剤供給部6、検知手段7、混合部8等を備える。
実施例2によれば、剛体1の全長を短くできるので、装置全体をコンパクトに構成することが可能となる。
図3(A)は前記実施例1に対応する構成であり、図3(B)は前記実施例2に対応する構成である。
図3(C)は、第2薬液タンク4を吊り下げるロープを滑車を介して剛体の第2距離の位置に固定した構成である。支点は剛体の端に設定した。
図3(D)は、第1薬液タンク3を吊り下げるロープを滑車を介して剛体の第1距離の位置に固定し、第2薬液タンク4を吊り下げるロープを滑車を介して剛体の第2距離の位置に固定した構成である。支点は第1距離の位置と第2距離の位置の間に設定した。
この場合も剛体の全長を短くすることができる。
以下に、図1の場合と図4の場合の違いを説明する。
図5の(A)に示したように、図1の例のように、第2薬液タンク4の重心が、支点2の位置より高い場合には、
第1薬液が供給されて第1薬液タンク3側が相対的に軽くなると、第2薬液タンク4が支点2の高さと同じレベルに向かって下降する。このような下降動作においては、第2薬液タンク4の重心位置の水平方向距離は、支点2から僅かに(ΔL2)離れることになる。従って、支点2と第2薬液タンク4の間に配設されている検知手段7の検知接点71が閉じやすくなり、速やかに第2薬液の供給を開始する。
従って、第1薬液と第2薬液の重さの微小な変化を感度良く検知して検知手段を作動させたい場合には、図1のように第2薬液タンク4の重心位置を支点2の高さより高くするとよい。
特に、配合比の比率差が大きい場合、検知手段の高感度、高速応答、安定動作が必要な時に、上記構成が有効である。
なお、第1薬液の重量が第2薬液より十分に大きいため、系全体の重心は、支点2より低い位置にあり、剛体1は十分に安定した状態となっている。
第1薬液が供給されて第1薬液タンク3側が相対的に軽くなると、第2薬液タンク4が下降する。このような下降動作においては、第2薬液タンク4の重心位置の水平方向距離は、支点2から僅かに(−ΔL2)近づくことになるので、検知手段7の検知接点71が閉じ難くなり、第2薬液は速やかには供給開始されない。
従って、第1薬液と第2薬液の重さの微小な変化に敏感には反応し難くなるので、安定したバランスによって、検知手段の感度を抑え、過敏な応答を防ぐことが可能となる。
B 薬液供給装置
L1 第1距離
L2 第2距離
1 剛体
2 支点
3 第1薬液タンク
4 第2薬液タンク
5 供給ポンプ
6 硬化剤供給部
7 検知手段
71 検知接点
8 混合部8
81 レベル検知器
82 制御手段
Claims (9)
- 第1薬液タンクから供給される薬液と第2薬液タンクから供給される薬液とが、所定の比率で供給されるように構成された薬液供給装置であって、
支点を中心に回動可能な剛体に、前記支点から第1距離の位置に第1薬液タンクを支持させて、前記第1薬液タンクの質量と前記第1距離による回転モーメントを前記剛体に与え、
前記回転モーメントを打ち消すような、前記支点から第2距離の位置に、第2薬液タンクを支持させるとともに、
前記剛体のバランスを検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果に応答し、前記第1薬液タンクからの薬液の供給により該第1薬液タンクの薬液の質量が減少して前記剛体のバランスが崩れると前記第2薬液タンクに薬液の供給を開始させて該第2薬液タンクの薬液を減少させ、該第2薬液タンクの薬液の質量が減少することで前記剛体がバランスすると前記第2薬液タンクに薬液の供給を停止させて、前記剛体のバランスを保持する供給手段とを備えることを特徴とする薬液供給装置。 - 前記支点は、前記第1距離の位置と、前記第2距離の位置の間に位置していることを特徴とする請求項1に記載の薬液供給装置。
- 前記第1距離の位置は、前記第2距離の位置と、前記支点の位置の間に位置していることを特徴とする請求項1に記載の薬液供給装置。
- 前記第1薬液タンクの薬液は、第1供給ポンプによって吸引して供給されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の薬液供給装置。
- 前記第2薬液タンクの薬液は、第2薬液タンクの底面に開口した供給チューブを押圧して供給停止され、前記供給チューブの押圧を解除して供給開始されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の薬液供給装置。
- 前記第1薬液タンクには主剤が貯留され、
前記第2薬液タンクには硬化剤が貯留され、
前記第1薬液タンクから供給される主剤と前記第2薬液タンクから供給される硬化剤とが混合部に供給され、前記混合部においては、前記主剤と前記硬化剤とが前記第1距離と第2距離の比率に対応した混合比率で混合されて、接着対象物に塗布されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の薬液供給装置。 - 前記剛体のバランス状態を調節するためのバランス調節錘を備えていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の薬液供給装置。
- 前記検知手段は、前記剛体のバランスが崩れたときに導通する検知接点を備えていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の薬液供給装置。
- 前記混合部における薬液量が減少したときに前記第1供給ポンプを作動させる制御手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の薬液供給装置。
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