JP5861773B2 - アラーム信号生成回路、アラーム信号生成方法 - Google Patents
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Description
このチップサイズに関する問題は、特許文献1、特許文献2および特許文献3に記載の技術によって解決することはできない。
(故障の種類)
ここでは、監視対象の機器が、IPMである場合について説明する。IPMにおいて発生する故障の種類として、過熱(Over Heat:以下、OHと呼ぶことがある)故障、過電流(Over Current:以下、OCと呼ぶことがある)故障、低電圧(Under Voltage:以下、UVと呼ぶことがある)故障等がある。そして、これらの故障が発生した場合に、単一の端子からアラーム信号が出力される。
本発明では、故障が発生した相を、アラーム信号に含まれるパルス数やパルス幅によって判別できるようにしている。すなわち、故障が発生した相に対応したパルス数を有するアラーム信号を生成する構成、または、故障が発生した相に対応したパルス幅を有するアラーム信号を生成する構成によって、従来の問題を解決する。
なお、本明細書において、「故障」とはなんらかの不具合を生じ、正常な動作を行うことのできない状態を指す。その状態が継続している場合の他、断続的にその状態になる場合も含む。
第1実施形態では、故障の種類に対応するパルス幅を含み、かつ、故障が発生した相に対応するパルス数を含むアラーム信号を生成する。このアラーム信号を単一の端子から導出し、そのアラーム信号を入力とする装置や回路において、故障の種類および故障が発生した相を判別する。
アラーム信号OHxは、過熱(OH)故障がx相に発生したことを示す信号である。アラーム信号OHyは、同じく、OH故障がy相に発生したことを示す信号である。アラーム信号OHzは、同じく、OH故障がz相に発生したことを示す信号である。
ラッチ回路11−1〜11−6は、対応するアラーム信号が入力された場合に、そのアラーム信号の論理レベルを保持する機能を有している。
ここで、本実施形態によって導出されるアラーム信号ALMの例について、図5を参照して説明する。本例では、OH故障およびOC故障について、故障種類および故障した相(3相のうちのいずれであるか)を判別できる必要があるため、アラーム信号ALMについて、図5に示す6種類の波形S1〜S6を生成する。ここでは、OC故障を示すアラーム信号のパルス幅Po、OH故障を示すアラーム信号のパルス幅Phとの関係は、Po<Phである。したがって、アラーム信号の波形の最初の部分のパルス幅によって、故障種類を判別できる。
以上のように、故障種類および故障した相に対応する波形を有するアラーム信号を生成するため、単一の端子100から出力されるアラーム信号について、パルス幅によって故障の種類を判別でき、パルス数によって故障が発生した相を判別できる。
第2実施形態では、故障の種類に対応するパルス幅を含み、かつ、故障が発生した相に対応するパルス幅を含むアラーム信号を生成する。このアラーム信号を単一の端子から導出し、そのアラーム信号を入力とする装置や回路において、故障の種類および故障が発生した相を識別する。
アラーム信号OHxは、過熱(OH)故障がx相に発生したことを示す信号である。アラーム信号OHyは、同じく、OH故障がy相に発生したことを示す信号である。アラーム信号OHzは、同じく、OH故障がz相に発生したことを示す信号である。
また、ORゲート46の出力が、RSFF42のリセットR端子に印加されているため、ORゲート46の出力によってRSFF42がリセット状態になる。これにより、RSFF42の反転Q端子からの出力は元の状態に戻る。
OH故障、OC故障およびUV故障について故障種類および故障した相を判別するには、図11に示すように、9種類のアラーム信号SS1〜SS9を生成すればよい。ここで、OC故障を示すアラーム信号のパルス幅をPo、OH故障を示すアラーム信号のパルス幅をPh、UV故障を示すアラーム信号のパルス幅をPu、とすると、パルス幅の大小はPo<Ph<Puの関係にある。したがって、アラーム信号の波形の最初の立上り部分のパルス幅によって、故障種類を判別できる。
上述した第1実施形態におけるパルス幅およびパルス数、ならびに、上述した第2実施形態におけるパルス幅については、例えば、図5および図6ならびに図11を参照して説明した各信号よりも繰返し周期が十分に短いクロックを用いて各信号をサンプリングすることにより、判別することができる。これにより、故障種類および故障が発生した相を判別することができる。
上述した第1実施形態のアラーム信号生成回路および第2実施形態のアラーム信号生成回路については、いずれもICチップに搭載することにより、顕著な効果が得られる。すなわち、ICチップはコスト軽減のためにピン数の増加を抑える必要があり、上述したアラーム信号生成回路によれば、単一の端子から導出されるアラーム信号によって故障種類および故障が発生した相を判別することができる。
上述した第1実施形態のアラーム信号生成回路および第2実施形態のアラーム信号生成回路においては、以下のようなアラーム信号生成方法が実現されている。すなわち、複数相動作を行う機器について、判別部が、故障種類または故障した相とを判別する第1ステップと、上記第1ステップによる判別結果に応じて、アラーム信号生成部が、故障種類または上記複数相のうち故障した相に対応するパルスを含むアラーム信号を生成する第2ステップと、を含み、上記第2ステップにおいて生成されるアラーム信号によって上記故障内容および故障した相を判別できるようにしたアラーム信号生成方法が実現されている。
上記は、故障検出対象が3相出力を有するIPMの場合について説明したが、3相には限定されず、複数相(2以上の相)であれば本発明を適用できることは明らかである。また、IGBTやMOSゲートパワー素子のドライバICが、IPMのモジュール内に設けられている場合に限らず、ドライバICがモジュールの外側に設けられ単一の端子からアラーム信号が出力される場合についても、本発明を適用できることは明らかである。
以上のように、故障が発生した相に対応したパルス数を有するアラーム信号を生成する構成、または、故障が発生した相に対応したパルス幅を有するアラーム信号を生成する構成によって、故障が発生した相を、パルス数やパルス幅によって判別できる。このため、単一の端子から導出したアラーム信号を入力とする装置や回路において、故障の種類および故障が発生した相を判別できる。
11−1〜11−6 ラッチ回路
12−1〜12−6
32−1〜32−3、45−1〜45−3 単安定マルチバイブレータ
20 アラーム信号生成部
21 OCアラーム出力回路
21−1〜21−3、22−1〜22−3 ディレイ回路
21−4、21−5、21−6 カウンタ
22−7〜22−10、31−1〜31−6、46 ORゲート
30 アラーム種類判別部
40 アラーム信号生成部
41 アラーム種類別パルス生成回路
42 RSフリップフロップ
43−1〜43−3 ANDゲート
44 セレクタ
44−1〜44−3 MOSトランジスタ
100 端子
Claims (3)
- 複数相動作を行う機器から相毎に故障種類に応じた信号を入力し、故障種類および故障した相を判別して故障した相の故障種類を示すパルス幅の第1アラーム信号を出力する判別部と、
前記判別部からの第1アラーム信号に基づいて故障した相に対応する数のパルスで構成される第2アラーム信号を生成し、前記第1アラーム信号の後に前記第2アラーム信号を結合して出力するアラーム信号生成部と、
該アラーム信号生成部で結合された前記第1アラーム信号および前記第2アラーム信号を導出するための単一の端子と、を含み、
前記判別部は、前記機器から出力される前記信号を入力とするラッチ回路と、前記ラッチ回路の出力の遷移タイミングから故障種類に対応する幅のパルスを故障した相の第1アラーム信号として出力する単安定マルチバイブレータとを含み、
前記アラーム信号生成部は、前記第1アラーム信号に基づいて前記複数相のうち故障した相に対応するパルス数のパルスを前記第2アラーム信号として出力するカウンタを含み、前記カウンタから出力される前記第2アラーム信号を前記第1アラーム信号の後に結合して出力する
ことを特徴とするアラーム信号生成回路。 - 前記カウンタは、前記判別部から出力される第1アラーム信号がディレイ回路を介して入力されたときに、前記第2アラーム信号を、前記第1アラーム信号が一方の入力側に供給されたORゲートの他方の入力側に出力することを特徴とする請求項1に記載のアラーム信号生成回路。
- 複数相動作を行う機器から相毎に入力される故障種類に応じた信号について、判別部で、故障種類または故障した相とを判別して故障した相の故障種類を示すパルス幅の第1アラーム信号を出力する第1ステップと、前記第1ステップで出力される第1アラーム信号に対して、アラーム信号生成部が、故障した相に対応するパルス数のパルスで構成される第2アーラム信号を生成し、前記第1アラーム信号の後に第2アラーム信号を出力する第2ステップと、を含み、前記第2ステップにおいて出力される第1アラーム信号および第2アラーム信号によって前記故障内容および故障した相を判別できるようにしたことを特徴とするアラーム信号生成方法。
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