JP5861517B2 - 演奏装置及びプログラム - Google Patents
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Description
このような演奏装置によれば、現実の楽器を必要とせずに当該楽器の楽音を発音することができるため、演奏者は、演奏場所や演奏スペースに制約を受けずに演奏を楽しむことができる。
演奏部材を被写体とする撮像画像を撮像すると共に、前記撮像画像平面上の前記演奏部材の位置座標を検出する撮像装置と、
前記撮像画像平面に配置された領域を規定するレイアウト情報を記憶する記憶手段と、
特定の演奏操作がなされたタイミングでの前記撮像画像平面上の前記演奏部材の位置座標を検出する特定操作位置検出手段と、
前記特定操作位置検出手段により検出された前記演奏部材の位置座標が、前記レイアウト情報に基づいて配置された領域に属するか否かを判別する判別手段と、
この判別手段により領域に属すると判別された場合に、当該領域に対応する楽音の発音を指示する発音指示手段と、
前記検出された前記演奏部材の位置座標の、前記領域における分布度合を算出する分布算出手段と、
前記分布算出手段により算出された分布度合に応じて前記領域を変更させるために、前記記憶手段に記憶されたレイアウト情報を更新する更新手段と、
を備えたことを特徴とする。
初めに、図1を参照して、本発明の一実施形態としての演奏装置1の概要について説明する。
図1(1)に示すように、本実施形態の演奏装置1は、スティック部10R,10Lと、カメラユニット部20と、センターユニット部30と、を含んで構成される。本実施形態では、スティック部10Rを、以下、「右手用スティック部10R」と適宜呼び、スティック部10Lを、以下、「左手用スティック部10L」と適宜呼ぶ。本実施形態の演奏装置1は、2本のスティックを用いた仮想的なドラム演奏を実現するため、2つのスティック部10R,10Lを備えることとしているが、スティック部の数は、これに限られず1つとしてもよく、3つ以上としてもよい。なお、以下では、右手用スティック部10R及び左手用スティック部10Lを個々に区別する必要がない場合には、両者を総称して「スティック部10」と呼ぶ。
また、スティック部10の先端側には、後述するマーカー部15(図2参照)が設けられており、撮像時にカメラユニット部20がスティック部10の先端を判別可能に構成されている。
初めに、図2〜図5を参照して、本実施形態の演奏装置1の各構成要素、具体的には、スティック部10、カメラユニット部20及びセンターユニット部30の構成について説明する。
図2は、スティック部10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、スティック部10は、CPU11(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、モーションセンサ部14と、マーカー部15と、データ通信部16と、スイッチ操作検出回路17と、を含んで構成される。
右手用スティック部10RのCPU11及び左手用スティック部10LのCPU11は、夫々異なるマーカー特徴情報を読み出し、夫々のマーカーの発光制御を実行する。
演奏者は、スティック部10の一端(根元側)を保持し、手首などを中心とした振り上げ振り下ろし動作を行うことで、スティック部10に対して運動を生じさせる。その際にこの運動に応じたセンサ値がモーションセンサ部14から出力されるようになっている。
スティック部10の構成についての説明は、以上である。続いて、図4を参照して、カメラユニット部20の構成について説明する。
図4は、カメラユニット部20のハードウェア構成を示すブロック図である。
カメラユニット部20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、イメージセンサ部24と、データ通信部25と、を含んで構成される。
カメラユニット部20の構成についての説明は、以上である。続いて、図5を参照して、センターユニット部30の構成について説明する。
図5は、センターユニット部30のハードウェア構成を示すブロック図である。
センターユニット部30は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、スイッチ操作検出回路34と、表示回路35と、音源装置36と、データ通信部37と、を含んで構成される。
図7は、4個の仮想パッド81,82,83,84が仮想平面上に配置されている様子を示しており、仮想パッド81,82,83,84には、第1パッド〜第nパッドのうち、パッド有無データが「パッド有」となっているものが対応している。例えば、第2パッド、第3パッド、第5パッド、第6パッドの4つが対応している。さらに、位置データとサイズデータに基づいて仮想パッド81,82,83,84が配置されている。さらにまた、各仮想パッド81に音色データが対応付けられている。したがって、ショット検出時におけるマーカー部15の位置座標が仮想パッド81,82,83,84に対応する領域に属した場合、仮想パッド81,82,83,84に対応する音色が発音される。
なお、CPU31は、この仮想平面を仮想パッド81配置と共に後述する表示装置351に表示してもよい。
また、本実施形態において、この仮想平面での位置座標は、カメラユニット部20の撮像画像での位置座標と一致するものとする。
ショット検出時(すなわち、ノートオンイベント受信時)にマーカー部15の位置座標が属する領域の仮想パッド81に対応する音色データ(波形データ)を、RAM33に格納されたセットレイアウト情報から、CPU31が読み出すことで、演奏者の演奏動作に応じた楽音が発音される。
また、表示回路35は、表示装置351と接続され、表示装置351の表示制御を実行する。
また、データ通信部37は、スティック部10及びカメラユニット部20との間で所定の無線通信(例えば、赤外線通信)を行う。
以上、演奏装置1を構成するスティック部10、カメラユニット部20及びセンターユニット部30の構成について説明した。続いて、図8〜図11を参照して、演奏装置1の処理について説明する。
図8は、スティック部10が実行する処理(以下、「スティック部処理」と呼ぶ)の流れを示すフローチャートである。
図8を参照して、スティック部10のCPU11は、モーションセンサ部14からモーションセンサ情報、すなわち、各種センサが出力するセンサ値を読み出し、RAM13に格納する(ステップS1)。その後、CPU11は、読み出したモーションセンサ情報に基づいて、スティック部10の姿勢検知処理を実行する(ステップS2)。姿勢検知処理では、CPU11は、モーションセンサ情報に基づいて、スティック部10の姿勢、例えば、スティック部10のロール角及びピッチ角などを算出する。
このショット検出のタイミングを発音タイミングとし、発音タイミングが到来したと判断されると、スティック部10のCPU11は、ノートオンイベントを生成し、センターユニット部30に送信する。これにより、センターユニット部30において、発音処理が実行されて、楽音が発音される。
ステップS3に示すショット検出処理では、モーションセンサ情報(例えば、加速度センサのセンサ合成値)に基づいて、ノートオンイベントを生成する。このとき、生成するノートオンイベントには、発音する楽音の音量を含めることとしてもよい。なお、楽音の音量は、例えば、センサ合成値の最大値から求めることができる。
これにより、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
図9は、カメラユニット部20が実行する処理(以下、「カメラユニット部処理」と呼ぶ)の流れを示すフローチャートである。
図9を参照して、カメラユニット部20のCPU21は、イメージデータ取得処理を実行する(ステップS11)。この処理では、CPU21は、イメージセンサ部24からイメージデータを取得する。
図10は、センターユニット部30が実行する処理(以下、「センターユニット部処理」と呼ぶ)の流れを示すフローチャートである。
図10を参照して、センターユニット部30のCPU31は、ショット対象となる仮想パッドを演奏者に報知する(ステップS21)。この処理では、CPU31は、仮想パッド81,82,83,84のうち、ショット対象とする仮想パッドを選択して、演奏者に報知する。仮想パッドは、ランダムに選択されてもよいし、演奏者によるスイッチ341の操作に基づいて選択されてもよい。報知の方法として、CPU31は、例えば、選択された仮想パッドを一定周期で点滅させる画像を、表示回路35を介して表示装置351に表示する。このとき、CPU31は、演奏者が仮想パッドをショットすべきショット回数を報知してもよいし、予め定められたショットすべき時間を報知してもよい。
ショット情報処理では、CPU31は、RAM33に読み出されたセットレイアウト情報から、右マーカー及び左マーカー夫々のマーカー検出情報に含まれる位置座標が属する領域の仮想パッド81,82,83,84のいずれかに対応する音色データ(波形データ)を読み出し、ノートオンイベントに含まれる音量データと共に音源装置36に出力する。すると、音源装置36は、受け取った波形データに基づいて該当する楽音を発音する。
図11は、図10のセンターユニット部処理のうち、ステップS29のレベル判定処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
図11を参照して、CPU31は、ショット位置のばらつき度合を算出する(ステップS31)。具体的には、CPU31は、図10のステップS27で取得した、右マーカー及び左マーカー夫々のマーカー検出情報に含まれる位置座標のうち、図10のステップS21で選択された仮想パッドの領域に属する全ての位置座標の平均位置座標を算出し、その平均位置座標から、当該選択された仮想パッドの領域に属する全ての位置座標夫々に対する距離を算出し、算出した距離の自乗をすべて加算した後、ショット回数で除算することで平均偏差を算出する。CPU31は、この平均偏差を両手用ばらつき度合としてRAM33に格納する。また、CPU31は、右マーカーのマーカー検出情報に含まれる位置座標と、左マーカーのマーカー検出情報に含まれる位置座標とについて、別々にばらつき度合を上述した方法と同様に算出し、右手用ばらつき度合及び左手用ばらつき度合としてRAM33に格納する。本実施例では上記ばらつき度合を平均偏差を用いたが、これの平方根である標準偏差をばらつき度合い(分布度合い)として用いてもよい。
本実施形態においては、CPU31は、仮想パッド81〜84のうち、ショットタイミングにおいてスティック部10がショットされるべき領域を指定し、ショットタイミングでのスティック部10の位置座標を検出し、検出された位置座標が、仮想パッド81〜84のいずれかに属する場合に、対応する音色の楽音の発音を指示し、ショットタイミングにおけるスティック部10の位置座標の指定された仮想パッドにおける分布度合を算出し算出された分布度合に応じて、指定された仮想パッドの配置を設定する。
よって、指定された仮想パッドをショットした際のばらつき度合、すなわち、演奏者の熟練度に応じて、レイアウト情報の仮想パッドの配置を変更できる。
よって、演奏者の左右夫々のスティック操作の熟練度に応じて、一の仮想パッドに対して、右手用の領域と左手用の領域とを別々に設定できる。
よって、演奏者は、報知された演奏技術レベルを見ることで自身の演奏技術レベルを客観的に知ることができる。
よって、演奏者は、報知された演奏技術レベルを見ることで自身の演奏技術レベルを客観的に知ることができる。
[付記1]
演奏者が保持可能な演奏部材と、
前記演奏部材を被写体とする撮像画像を撮像すると共に、前記撮像画像平面上の前記演奏部材の位置座標を検出する撮像装置と、
前記撮像画像平面に配置された領域を規定するレイアウト情報を記憶する記憶手段と、
前記特定の演奏操作がなされたタイミングでの前記撮像画像平面上の前記演奏部材の位置座標を検出する特定操作位置検出手段と、
前記特定操作位置検出手段により検出された前記演奏部材の位置座標が、前記レイアウト情報に基づいて配置された領域に属するか否かを判別する判別手段と、
この判別手段により領域に属すると判別された場合に、当該領域に対応する楽音の発音を指示する発音指示手段と、
前記検出された前記演奏部材の位置座標の、前記領域における分布度合を算出する分布算出手段と、
前記分布算出手段により算出された分布度合に応じて前記領域を変更させるために、前記記憶手段に記憶されたレイアウト情報を更新する更新手段と、
を備えたことを特徴とする演奏装置。
[付記2]
前記分布算出手段により算出された前記分布度合に応じて、前記演奏者の演奏技術レベルを判定するレベル判定手段と、
前記レベル判定手段により決定された前記演奏者の演奏技術レベルを報知する報知手段と、をさらに備える、ことを特徴とする付記1に記載の演奏装置。
[付記3]
前記演奏部材は、右手用演奏部材と左手用演奏部材との一対からなり、
前記レイアウト情報は、前記右手用演奏部材に対する領域と前記左手用演奏部材に対する領域とを規定し、
前記特定操作位置検出手段は、前記右手用演奏部材の位置座標と、前記左手用演奏部材の位置座標とを別々に検出し、
前記分布算出手段は、前記右手用演奏部材の位置座標の前記分布度合と、前記左手用演奏部材の位置座標の前記分布度合とを別々に算出し、
前記更新手段は、前記算出された右手用演奏部材の分布度合に応じて、前記右手用演奏部材に対する領域を変更させ、前記算出された左手用演奏部材の分布度合に応じて、前記左手用演奏部材に対する領域を変更させるために、前記記憶手段に記憶されたレイアウト情報を更新することを特徴とする付記1に記載の演奏装置。
[付記4]
前記算出された右手用演奏部材の位置座標の分布度合と、前記算出された左手用演奏部材の位置座標の前記分布度合とに応じて、前記演奏者の演奏技術レベルを判定するレベル判定手段と、
前記レベル判定手段により決定された前記演奏者の演奏技術レベルを報知する報知手段と、をさらに備える、
ことを特徴とする付記3に記載の演奏装置。
[付記5]
演奏者が保持可能な演奏部材と、前記演奏部材を被写体とする撮像画像を撮像すると共に、前記撮像画像平面上の前記演奏部材の位置座標を検出する撮像装置と、前記撮像画像平面に配置された領域を規定するレイアウト情報を記憶する記憶手段と、を有する演奏装置として用いられるコンピュータに、
前記特定の演奏操作がなされたタイミングでの前記撮像画像平面上の前記演奏部材の位置座標を検出する特定操作位置検出ステップと、
検出された前記演奏部材の位置座標が、前記レイアウト情報に基づいて配置された領域に属するか否かを判別する判別ステップと、
前記領域に属すると判別された場合に、当該領域に対応する楽音の発音を指示する発音指示ステップと、
前記検出された前記演奏部材の位置座標の、前記領域における分布度合を算出する分布算出ステップと、
前記算出された分布度合に応じて前記領域を変更させるために、前記記憶手段に記憶されたレイアウト情報を更新する更新ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
Claims (5)
- 演奏部材を被写体とする撮像画像を撮像すると共に、前記撮像画像平面上の前記演奏部材の位置座標を検出する撮像装置と、
前記撮像画像平面に配置された領域を規定するレイアウト情報を記憶する記憶手段と、
特定の演奏操作がなされたタイミングでの前記撮像画像平面上の前記演奏部材の位置座標を検出する特定操作位置検出手段と、
前記特定操作位置検出手段により検出された前記演奏部材の位置座標が、前記レイアウト情報に基づいて配置された領域に属するか否かを判別する判別手段と、
この判別手段により領域に属すると判別された場合に、当該領域に対応する楽音の発音を指示する発音指示手段と、
前記検出された前記演奏部材の位置座標の、前記領域における分布度合を算出する分布算出手段と、
前記分布算出手段により算出された分布度合に応じて前記領域を変更させるために、前記記憶手段に記憶されたレイアウト情報を更新する更新手段と、
を備えたことを特徴とする演奏装置。 - 前記分布算出手段により算出された前記分布度合に応じて、演奏者の演奏技術レベルを判定するレベル判定手段と、
前記レベル判定手段により決定された前記演奏者の演奏技術レベルを報知する報知手段と、をさらに備える、ことを特徴とする請求項1に記載の演奏装置。 - 前記演奏部材は、右手用演奏部材と左手用演奏部材との一対からなり、
前記レイアウト情報は、前記右手用演奏部材に対する領域と前記左手用演奏部材に対する領域とを規定し、
前記特定操作位置検出手段は、前記右手用演奏部材の位置座標と、前記左手用演奏部材の位置座標とを別々に検出し、
前記分布算出手段は、前記右手用演奏部材の位置座標の前記分布度合と、前記左手用演奏部材の位置座標の前記分布度合とを別々に算出し、
前記更新手段は、前記算出された右手用演奏部材の分布度合に応じて、前記右手用演奏部材に対する領域を変更させ、前記算出された左手用演奏部材の分布度合に応じて、前記左手用演奏部材に対する領域を変更させるために、前記記憶手段に記憶されたレイアウト情報を更新することを特徴とする請求項1に記載の演奏装置。 - 前記算出された右手用演奏部材の位置座標の分布度合と、前記算出された左手用演奏部材の位置座標の前記分布度合とに応じて、演奏者の演奏技術レベルを判定するレベル判定手段と、
前記レベル判定手段により決定された前記演奏者の演奏技術レベルを報知する報知手段と、をさらに備える、
ことを特徴とする請求項3に記載の演奏装置。 - 演奏部材を被写体とする撮像画像を撮像すると共に、前記撮像画像平面上の前記演奏部材の位置座標を検出する撮像装置と、前記撮像画像平面に配置された領域を規定するレイアウト情報を記憶する記憶手段と、を有する演奏装置として用いられるコンピュータに、
特定の演奏操作がなされたタイミングでの前記撮像画像平面上の前記演奏部材の位置座標を検出する特定操作位置検出ステップと、
検出された前記演奏部材の位置座標が、前記レイアウト情報に基づいて配置された領域に属するか否かを判別する判別ステップと、
前記領域に属すると判別された場合に、当該領域に対応する楽音の発音を指示する発音指示ステップと、
前記検出された前記演奏部材の位置座標の、前記領域における分布度合を算出する分布算出ステップと、
前記算出された分布度合に応じて前記領域を変更させるために、前記記憶手段に記憶されたレイアウト情報を更新する更新ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
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