JP5857919B2 - Lock mechanism - Google Patents
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Description
本発明は、ロック機構に関する。詳しくは、車両用シートをフロア上の使用位置から移動させた収納位置にてロック可能なロック機構に関する。 The present invention relates to a locking mechanism. Specifically, the present invention relates to a lock mechanism that can be locked at a storage position in which a vehicle seat is moved from a use position on a floor.
従来、車両用シートにおいて、車両用シートを折り畳んで側方へ跳ね上げて収納できるようにする機構を備えたものが知られている(特許文献1)。上記車両用シートは、車両用シートを側方へ跳ね上げた後、車両用シートから伸び出る固定用バンドのバックルを、車両の側壁に設けられた受け具に差し込んで結合することにより、上記跳ね上げられた収納位置にロックされるようになっている。 2. Description of the Related Art Conventionally, there is known a vehicle seat that includes a mechanism that allows a vehicle seat to be folded and flipped to the side to be stored (Patent Document 1). After the vehicle seat is flipped up to the side, the vehicle seat is inserted by connecting a buckle of a fixing band extending from the vehicle seat to a receiving device provided on the side wall of the vehicle, thereby connecting the vehicle seat. It is locked in the raised storage position.
しかし、上記特許文献1に記載の従来技術では、車両用シートを収納位置にロックするための関係部品が、車両用シート側にも車両の側壁側にも必要な構成となっており、部品点数の多い構成となっている。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両用シートを収納位置にロックするための部品構成を簡略化することにある。 However, in the prior art described in Patent Document 1, the related parts for locking the vehicle seat in the storage position are required on both the vehicle seat side and the side wall side of the vehicle. It has a lot of configuration. The present invention was devised to solve the above-described problems, and the problem to be solved by the present invention is to simplify the component configuration for locking the vehicle seat in the storage position.
上記課題を解決するために、本発明のロック機構は次の手段をとる。
第1の発明は、車両用シートをフロア上の使用位置から移動させた収納位置にロック可能なロック機構である。このロック機構は、車両用シートの収納移動先の位置に設けられ、車両用シートとの係合により車両用シートを収納位置に固定可能な固定部材を有する。車両用シートは、シートバックがシートクッションの上面部に畳み込まれた折畳状態で収納位置に収納される構成とされている。固定部材は、上記収納位置で折畳状態とされた車両用シートに対し、シートバックとシートクッションとの間の隙間内に押し込まれて係合する構成となっている。
In order to solve the above problems, the locking mechanism of the present invention takes the following means.
1st invention is the lock mechanism which can be locked to the storage position which moved the vehicle seat from the use position on a floor. The locking mechanism is provided at a position where the vehicle seat is stored and moved, and has a fixing member that can fix the vehicle seat to the storage position by engagement with the vehicle seat. The vehicle seat is configured to be stored in the storage position in a folded state in which the seat back is folded on the upper surface portion of the seat cushion. The fixing member is configured to be pushed into the gap between the seat back and the seat cushion and engage with the vehicle seat folded in the storage position.
この第1の発明によれば、車両用シートを収納移動させた後、同移動先の位置に設けられた固定部材を折畳状態とされた車両用シートのシートバックとシートクッションとの間の隙間内に押し込むことにより、車両用シートが収納位置に固定された状態となる。このように、車両用シートに何らのロック構造を設けなくてもよいため、車両用シートを収納位置にロックするための部品構成を簡略化することができる。 According to the first aspect of the present invention, after the vehicle seat is stored and moved, the fixing member provided at the destination position is folded between the seat back and the seat cushion of the vehicle seat. By pushing into the gap, the vehicle seat is fixed in the storage position. Thus, since it is not necessary to provide any locking structure on the vehicle seat, the component configuration for locking the vehicle seat to the storage position can be simplified.
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。車両用シートは、上記の折畳状態とされてフロア上から車両の側壁に面する収納位置まで跳ね上げられて収納される構成とされている。固定部材は、車両の側壁に設けられており、車両の側壁との間に設けられた切替構造により、上記収納位置まで跳ね上げられた車両用シートの隙間内に押し込み可能な車両の側壁から突出した使用可能状態と、車両の側壁からの出っ張りが少なくなるように引込められた格納状態と、に切り替えられるようになっている。 The second invention is the following configuration in the first invention described above. The vehicle seat is configured to be folded and stored from the floor to the storage position facing the side wall of the vehicle in the folded state. The fixing member is provided on the side wall of the vehicle, and protrudes from the side wall of the vehicle that can be pushed into the gap of the vehicle seat that is flipped up to the storage position by a switching structure provided between the fixing member and the side wall of the vehicle. It is possible to switch between a usable state and a retracted state in which the protruding portion from the side wall of the vehicle is reduced.
この第2の発明によれば、車両用シートが車両の側方へ跳ね上げられて収納されるタイプにおいて、固定部材を通常時、車両の側壁においてコンパクトに格納した状態としておくことができる。 According to the second aspect of the invention, in the type in which the vehicle seat is flipped up to the side of the vehicle and stored, the fixing member can be kept compactly stored on the side wall of the vehicle during normal times.
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、固定部材を車両用シートの隙間内に向けてスライドにより押し込み可能となるようにガイドするスライド構造を備えるものである。 According to a third invention, in the first or second invention described above, a slide structure is provided that guides the fixing member so that the fixing member can be pushed into the gap of the vehicle seat by sliding.
この第3の発明によれば、スライド構造により、固定部材を車両用シートの隙間内に押し込んだり隙間から引き抜いたりする操作を簡便に行えるようにすることができる。 According to the third aspect of the present invention, the operation of pushing the fixing member into the gap of the vehicle seat or pulling it out of the gap can be easily performed by the slide structure.
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、固定部材は、シートバックとシートクッションとの間の少なくとも一方に設けられたパッドの弾発力がかかる部分に押し込まれて係合する構成となっている。 According to a fourth invention, in any one of the first to third inventions described above, the fixing member is pushed into a portion to which the elastic force of the pad provided on at least one of the seat back and the seat cushion is applied. To be engaged.
この第4の発明によれば、固定部材と車両用シートとの間にパッドの弾発作用が働くため、車両用シートの収納位置での保持にガタを生じさせにくくすることができる。 According to the fourth aspect of the present invention, the elastic action of the pad acts between the fixing member and the vehicle seat, so that it is difficult to cause backlash in holding the vehicle seat at the storage position.
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。 EMBODIMENT OF THE INVENTION Below, the form for implementing this invention is demonstrated using drawing.
始めに、実施例1のロック機構10の構成について、図1〜図6を用いて説明する。本実施例のロック機構10は、図1に示すように、自動車の3列目シートとして配設された車両用シート1を折り畳んで側方へ跳ね上げて収納する際に、車両用シート1をこの跳ね上げた収納位置に保持するための機構となっている。具体的には、上記ロック機構10は、車両用シート1の跳ね上げ先となる車両の側壁W上に配設されており、車両用シート1をこの側壁Wに面する収納位置まで跳ね上げた後、後述する固定部材13を動かして車両用シート1に係合させることにより、車両用シート1を上記跳ね上げた収納位置に保持する構成となっている。以下、上述した車両用シート1及びロック機構10の各構成について、詳しく説明していく。
First, the configuration of the
図2に示すように、車両用シート1は、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト4と、を有する構成となっている。シートバック2は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、回転止め可能な回転軸装置として機能するリクライニング装置5を介して、シートクッション3の左右両サイドの後端部上に連結された状態とされている。これにより、シートバック2は、上記各リクライニング装置5を中心に、シートクッション3に対して背凭れ角度を前後方向に自由に調整することができる状態とされている。
As shown in FIG. 2, the vehicle seat 1 includes a
上述した各リクライニング装置5は、常時は、シートバック2の背凭れ角度を固定したロック状態に保持された状態とされている。各リクライニング装置5は、車両用シート1の収納操作を行う者が、車両のハッチバックドアを開けた後方側に立った位置から、シートクッション3の車両内側寄りの後部箇所に設けられた解除ストラップ3Bを手で掴んで後方側に引っ張る操作を行うことにより、それらのロック状態が一斉に解除されて、シートバック2の背凭れ角度の固定状態を解除した状態に切り替えられるようになっている。
Each of the reclining
ここで、上記シートバック2とシートクッション3との間には、シートバック2に対して、常時、前方側に回転させる方向の附勢力をかける捩りばね(図示省略)が掛着されている。これにより、シートバック2は、上記車両用シート1に人が座っていない状態で、使用者が車両の後方側に立った位置から解除ストラップ3Bを後方側に引っ張り操作して各リクライニング装置5のロック状態を解除することにより、上記附勢力によってシートクッション3の上面部に畳み込まれる位置まで前方側に倒し込まれるようになっている。なお、各リクライニング装置5の基本構造は、特開2011−116303号公報等の文献に開示されたものと同じ公知の構成となっているため、これらについての具体的な説明は省略することとする。
Here, a torsion spring (not shown) is applied between the
シートクッション3は、その車両外側の側部が、ヒンジ機構6を介して、フロアF上の図示しないタイヤハウスの上部箇所に起倒回転可能にヒンジ連結され、車両内側の側部が、フック7AとストライカFsとの係脱構造により、フロアFに対して係脱可能に連結された状態となって設けられている。これにより、シートクッション3は、その着座使用される通常時には、上記フック7AとストライカFsとが係合された状態として、フロアF上に倒し込まれた使用位置の状態に保持され、上記フック7AとストライカFsとの係合が外されることにより、上記ヒンジ機構6を中心に、フロアF上から跳ね上げられる状態に切り替えられる構成とされている。上記シートクッション3の跳ね上げ回転は、上述したヒンジ機構6に設定された図示しないストッパ構造による係止により、シートクッション3が図1に示す起立姿勢となる収納位置までに規制されるようになっている。
The
上述したストライカFsは、フロアF上の前後2箇所の位置に設置されており、これらストライカFsに対して係脱する各フック7Aは、シートクッション3の底部に設けられた収納展開可能な支持板7の底部に前後に2個並んで設けられた状態とされている。上述した各フック7Aは、上述したフロアF上の各ストライカFsに向けて上方側から押し込まれるように操作されることにより、各ストライカFsに対してそれぞれ回し込まれるように操作されて掛着し、各ストライカFsに抜け止めされた状態にロックされるようになっている。各フック7Aは、上述したシートクッション3の後部箇所に設けられた解除ストラップ3Bが操作されて、シートバック2がシートクッション3の上面部に畳み込まれる位置まで倒し込まれることにより、この動きを拾って操作される図示しない操作ケーブルの牽引操作を介して、各ストライカFsとの係合状態から外されるように操作されるようになっている。なお、上述した各フック7Aの各ストライカFsに対する係脱構造は、特開2009−179091号公報等の文献に開示されたものと同じ公知の構成となっているため、これらについての具体的な説明は省略することとする。
The striker Fs described above is installed at two positions on the front and rear of the floor F, and the
すなわち、車両用シート1は、上述した解除ストラップ3Bが操作されることにより、シートバック2がシートクッション3の上面部に重なる位置まで畳み込まれると共に(図3参照)、各フック7Aによる各ストライカFsとの係合状態が外されて、上述した折畳状態でフロアF上の使用位置(図3参照)から車両の側壁Wに面する収納位置(図1参照)まで跳ね上げられる状態に切り替えられる構成とされている。したがって、上記解除ストラップ3Bの操作の後に、車両用シート1を側方へ跳ね上げることにより、車両用シート1を図1に示すように折畳姿勢とした状態で収納位置に収納した状態とすることができる。
That is, the vehicle seat 1 is folded up to a position where the seat back 2 overlaps the upper surface of the
図2に示すように、支持板7は、その一端(同図における上端)がシートクッション3の底部に回転可能にヒンジ連結された状態とされており、図1に示すように、シートクッション3の底部に畳み込まれた状態と、図2に示すように、シートクッション3の底部から下方に起立するように展開された状態と、の間で起倒回転することができるようになっている。上記支持板7は、シートクッション3の底部との間に掛着された図示しない捩りばね(図示省略)の附勢力によって、常時は、下方側に展開する方向に回転附勢された状態とされており、図2に示すように、シートクッション3がフロアF上に倒し込まれた使用位置にある状態では、上記ばね力によりシートクッション3の底部から真っ直ぐ下方に垂下する位置まで展開されて係止された状態とされている。
As shown in FIG. 2, the
上記支持板7は、上記解除ストラップ3Bが操作されて、車両用シート1が折畳状態とされてフロアF上から側方へ跳ね上げられることにより、この動きを拾って操作される図示しない操作ケーブルの牽引操作を介して、シートクッション3の底部に向かって漸次畳み込まれていくように操作されるようになっている。上記操作構造により、支持板7は、図3に示すように、車両用シート1が折畳状態とされて車両の側壁Wに面する収納位置まで跳ね上げられて収納された状態では、シートクッション3の底部に畳み込まれてコンパクトに格納された状態に保持されるようになっている。
The
また、上記支持板7は、上記車両用シート1が跳ね上げられた収納位置からフロアF上の使用位置へと落とし込まれる時には、上述した図示しない操作ケーブルが弛められることで、上述した捩りばねの附勢力によって、シートクッション3の底部から漸次下方側に展開されていくようになっている。これにより、上記支持板7は、図2に示すように、シートクッション3がフロアF上の使用位置まで落とし込まれた状態では、シートクッション3の底部から真っ直ぐ下方に展開した位置まで起こし上げられた状態となって保持されるようになっている。
Further, when the
次に、ロック機構10の構成について説明する。ロック機構10は、図4〜図6に示すように、ベースプレート11と、レール12と、固定部材13と、ヒンジブラケット14と、スライダ15と、引張ばね16と、蓋カバー17と、から構成されている。ベースプレート11は、車両の側壁W上に一体的に結合された状態として設けられている。レール12は、上述したベースプレート11に一体的に結合された状態として設けられており、後述するスライダ15を前後方向にスライドさせられる状態に組み付け可能なガイド構造を備えた形状に形成されている。固定部材13は、L字状に折り曲げられた中空の丸鋼棒により形成されており、その根本側の端部に、支持部材となるヒンジブラケット14が、ヒンジピン14Aを介して起倒回転可能な状態にヒンジ連結された状態とされている。
Next, the configuration of the
上記ヒンジブラケット14には、ハット型断面のスライダ15が2個、前後に並んだ位置に取り付けられている。上記固定部材13は、上述したヒンジブラケット14に取り付けられた各スライダ15を、それぞれ上述したレール12内に通して前後方向にスライド可能な状態に組み付けることにより、上記レール12に対して前後方向にスライド可能な状態に組み付けられて支持された状態とされている。また、上記固定部材13は、ヒンジブラケット14に対して、上述したヒンジピン14Aを中心に、車両内側に向かって水平位置まで起こし上げられた使用位置と、真っ直ぐ下方に垂下する位置まで落とし込まれた格納位置と、の間で起倒回転することができる状態に支持された状態とされている。上記固定部材13は、車両内側に向かって水平位置まで起こし上げられた状態となることにより、そのL字状に折れ曲がって伸びるアーム形状が、車両の側壁Wから車両内側へ伸びてそこから前方側に折れ曲がって伸びる向きに向けられた状態とされるようになっている。
Two hinges 15 having a hat-shaped cross section are attached to the
上記固定部材13は、ヒンジブラケット14に対して起倒回転させたそれぞれの位置で、ヒンジピン14Aの嵌め合いによる摩擦抵抗力の作用により、自重による落下が起きないように回転止めされた状態に保持されるようになっている。これにより、使用者が固定部材13を把持してこれを所望の位置まで起こし上げたり落とし込んだりすることにより、固定部材13を適宜調整した回転位置に保持することができるようになっている。ここで、図6に示すように、上記固定部材13に取り付けられた前側のスライダ15とレール12の前端部との間には、引張ばね16が掛着されている。この引張ばね16により、固定部材13が、常時、レール12に対して前方側にスライドする方向に附勢された状態とされている。
The fixing
ところで、上述したベースプレート11には、ベースプレート11全体を外部に対して被覆する樹脂製の蓋カバー17が車両内側から被せ付けられた状態として装着されている。この蓋カバー17には、上述した各スライダ15がスライドするレール12のスライド経路に沿って前後方向に真っ直ぐ伸びる形に貫通したスライド孔17Aと、スライド孔17Aの後端部から下方側へ伸びて前方側に折れ曲がって伸びるL字状の形に凹んだ格納溝17Bと、が形成されている。前者のスライド孔17Aは、レール12のスライド経路に沿ってスライドする固定部材13を蓋カバー17の外側へ通し出してスライドさせられるようにするための通し孔として機能するものとなっている。後者の格納溝17Bは、上述した固定部材13をレール12(スライド孔17A)の最後端位置までスライドさせた時に、固定部材13をヒンジピン14Aを中心に下方側に落とし込むように回転させることにより、固定部材13をその内部に格納した状態にして保持する機能をするものとなっている。
By the way, the above-described
具体的には、上記格納溝17Bは、固定部材13を余裕を持って内部に受け入れられるように、固定部材13の断面形状よりも僅かに大きな溝幅及び溝深さを有し、かつ、固定部材13の湾曲した断面形状に沿った湾曲した断面形状を持つ溝形状に形成されている。これにより、図5に示すように、上記固定部材13を、格納溝17B内に完全に収めた状態に格納することができるようになっている。また、図4に示すように、上記格納溝17Bの前方側に折れ曲がって伸びる溝の中間部には、格納溝17Bの溝幅が部分的に上方側に拡張されて開口した形の指入口17Cが形成されている。この指入口17Cは、上述した格納溝17B内に格納された固定部材13を格納溝17Bから引き出すときに、引き出し操作を行う指をここから掛け入れられるようにする掛入口としての機能をするものとなっている。
Specifically, the
また、上記格納溝17Bの上記指入口17Cが形成された箇所の下部には、格納溝17Bの開口内に臨む縁部が溝内に張り出した形の係合突起17Dが形成されている。この係合突起17Dは、格納溝17Bの開口内に張り出した形となっており、固定部材13が格納溝17B内に倒し込まれて格納される際には、固定部材13の押し込み力によって押し撓まされて変形し、その後に復元して格納溝17B内に張り出した状態となって、固定部材13が格納溝17Bから外れ出ないように保持する機能をするものとなっている。
In addition, an engaging
また、上記格納溝17Bの前方側に折れ曲がって伸びる溝内の先端部には、格納溝17B内に格納された固定部材13が前述した引張ばね16の附勢力によって前方側に移動しようとする動きを規制するストッパ17Eが設けられている。このストッパ17Eによる規制構造により、固定部材13は、格納溝17B内に格納されたときに、引張ばね16の附勢力によって格納溝17Bの内壁に押し当てられることなく、格納溝17Bの周壁と接触しない中間位置に浮いた状態に保持されるようになっている。これにより、固定部材13を格納溝17Bから引き出すときに、固定部材13を格納溝17B内で引っ掛からせることなくスムーズに引き出すことができるようになっている。
Further, at the front end portion of the groove that is bent and extends forward of the
上述した固定部材13は、図3に示すように、上述した格納溝17Bから引き出されて水平位置まで起こし上げられることにより、その前方側に伸びるアーム部分が、収納位置に跳ね上げられた車両用シート1のシートバック2とシートクッション3との間の隙間1Aの後方位置に位置付けられるようになっている。また、上記固定部材13は、上記格納溝17Bから引き出されて水平位置まで起こし上げられることにより、上述した引張ばね16の附勢力の作用によって、前方側へスライドしていくように附勢がかけられるようになっている。したがって、上記車両用シート1を収納位置まで跳ね上げた後、上述した固定部材13を収納溝から引き出して水平位置まで起こし上げた状態とし、これを引張ばね16の附勢力によって前方側へスライドさせることにより、固定部材13を上記車両用シート1の隙間1A内に差し込んだ状態とすることができる。この差し込みにより、シートバック2が固定部材13により車両内側から支えられた状態となって、車両用シート1が上記収納位置に跳ね上げられた状態に保持された状態となる。
As shown in FIG. 3, the fixing
詳しくは、上記固定部材13は、上記車両用シート1のシートバック2におけるパッド2Aが内装された弾発力の働く軟らかい部分(背凭れ面として機能する部分)と、シートクッション3におけるパッド3Aが内装された弾発力の働く軟らかい部分(着座部として機能する部分)と、の間に押し挟まれて、これらパッド2A,3Aの弾発力を受けた状態としてシートバック2に係合するようになっている。これにより、上記押し込まれた固定部材13に両パッド2A,3Aの弾発作用が働いて、車両用シート1が上記弾発作用を受けた固定部材13により上記収納位置にてガタ付かないように押さえ付けられた状態に保持されるようになっている。
Specifically, the fixing
より詳しくは、上記固定部材13は、車両用シート1においてシートバック2とシートクッション3とが互いに折畳状態とされて互いのパッド2A,3A同士が押し潰され合った状態とされた狭い隙間1A内に押し込まれることで、シートバック2のパッド2Aを押し撓ませながら上記隙間1A内に差し込まれていく構成とされている(すなわち、シートバック2のパッド2Aに干渉する位置に後方側から差し込まれる構成となっている)。これにより、上記固定部材13は、上記車両用シート1の隙間1A内に差し込まれた状態では、シートバック2のパッド2Aを車両外側に押し撓ませる押圧力を働かせた状態として、シートバック2を車両外側に強く押さえ付けた状態として、車両用シート1を上記収納位置にてガタ付かせないように保持した状態とするようになっている。
More specifically, the fixing
また、上記固定部材13が上記車両用シート1の隙間1A内に差し込まれる高さ位置は、収納位置に跳ね上げられた車両用シート1の高さ方向の中央位置よりも上方寄りの位置となっている。これにより、固定部材13による車両用シート1の保持が、車両用シート1の跳ね上げの中心(ヒンジ機構6)からより遠い位置で行われるようになっており、固定部材13にかかる車両用シート1の自重によるモーメント負荷が軽く、固定部材13による車両用シート1の収納位置での保持がより安定して行われるようになっている。
Further, the height position at which the fixing
次に、上記車両用シート1を収納位置から使用位置に戻す操作について説明する。先ず、図3に示すように、上述したロック操作によって車両用シート1の隙間1A内に差し込まれている固定部材13を後方側に引き込んで、車両用シート1との係合状態から外す。これにより、車両用シート1の収納位置でのロック状態が解除されるため、車両用シート1をフロアF上に落とし込んで前述した各フック7AをフロアF上の各ストライカFsに押し込んで係合させることで、車両用シート1をフロアF上の使用位置に戻した状態にすることができる。上記固定部材13は、上述した引張ばね16の附勢力によって、常時、前方側にスライドしていくように附勢された状態とされているため、車両用シート1をフロアF上に落とし込んだ後に、もしくは車両用シート1の隙間1Aから引き出したついでに、固定部材13をレール12の後端位置までスライドさせて下方側に倒し込んで格納溝17B内に格納することにより、固定部材13を車両の側壁Wから出っ張らない状態に格納した状態に戻すことができる。
Next, an operation for returning the vehicle seat 1 from the storage position to the use position will be described. First, as shown in FIG. 3, the fixing
なお、上記固定部材13は、車両の側壁Wとの連結部からL字状に折れ曲がって前方側に伸びるアーム形状となっていることから、車両用シート1を収納位置に保持するための目的以外にも、買い物袋や持ち手の付いたものを引掛けたり吊り下げたりして使用することができるようになっている。したがって、車両用シート1を着座使用する時にも、固定部材13を格納溝17Bから引き出して上記目的のために使用することができ、便利である。
Since the fixing
このように、本実施例のロック機構10の構成によれば、車両用シート1に何らのロック構造を設けることなく、車両用シート1を収納位置にロックすることができる。また、上記ロック機構10は、車両用シート1の跳ね上げ先となる車両の側壁W上における比較的高い後方寄りの位置(跳ね上げた車両用シート1の中央より上方寄りの位置に後方側から差し込まれて係合する位置)に設けられていることにより、車両用シート1の収納操作を行う者が、車両のハッチバックドアを開けた後方側に立った位置から、固定部材13に簡単に手を届かせてこれを格納溝17Bから引き出したり前方側にスライドさせたりする操作を行えるようになっている。
Thus, according to the configuration of the
詳しくは、上記固定部材13は、格納溝17Bから上方側に引き上げられて使用位置となる水平位置まで起こし上げられる構成となっていることから、固定部材13を引き上げる際に把持する部分(前方側に折れ曲がって伸びるアーム部分)を、格納時には比較的手を届かせやすい低い位置に格納しておける構成でありながら、車両用シート1を収納位置にロックする使用時には、固定部材13を高い位置に引き上げて、車両用シート1をより高い位置で安定して保持できるようにすることができる。
Specifically, the fixing
また、蓋カバー17に形成された指の掛入口(指入口17C)が、L字状に折れ曲がった格納溝17Bの内角側(本実施例では上側)に溝幅が拡張される形で形成されていることにより、指入口17Cが格納溝17Bの外角側に張り出さないコンパクトな形となって形成されていると共に、固定部材13に上側から指を掛け入れられる掛入操作のし易い構成となっている。また、固定部材13が車両用シート1の隙間1Aに対して後方側から真っ直ぐに差し込まれて係合される構成となっていることから、車両用シート1の起倒回動方向と、固定部材13の差し込み方向と、が互いに直交する関係となっており、固定部材13が車両用シート1の隙間1Aから抜けにくく、固定部材13による保持を安定して行えるようになっている。また、ロック機構10に設けられた引張ばね16により、固定部材13が格納位置から水平位置まで起こし上げられることで、自動的に差し込み方向となる前方向に移動操作される構成となっていることから、固定部材13を車両用シート1の隙間1A内に差し込む操作が上記附勢力によってアシストされ、操作を簡便に行うことができる。
Further, the finger entrance (
続いて、実施例2のロック機構10の構成について、図7を用いて説明する。なお、本実施例では、実施例1で示したロック機構10と実質的な構成及び作用が同じとなる箇所については、これらと同一の符号を付して説明を省略し、異なる箇所について詳しく説明することとする。本実施例では、図7に示すように、車両用シート1がフロアF上の使用位置からフロアF下の凹部Fh内の収納位置に落とし込まれて収納される構成となっており、ロック機構10がフロアFに設けられて上記収納位置に落とし込まれた車両用シート1を収納位置にロックするように機能するものとなっている。
Next, the configuration of the
具体的には、車両用シート1は、フロアFに対してリンク9を介して上記使用位置と収納位置との間を移動できるように連結された構造となっており、フロアF上の使用位置からシートバック2をシートクッション3の上面部に畳み込んだ折畳状態にしてフロアF下の凹部Fh内に後方移動させて落とし込むことにより、凹部Fh内にコンパクトに収められた収納状態とされるようになっている。そして、車両用シート1を上記収納位置に落とし込んだ後、ロック機構10のL字状に形成された固定部材13を凹部Fh内に張り出させるように前方側にスライドさせて、車両用シート1のシートバック2とシートクッション3との間の隙間1A内に後方側から押し込むことにより、車両用シート1が凹部Fh内に押し込まれた状態としてロックされるようになっている。
Specifically, the vehicle seat 1 has a structure connected to the floor F via the
上記固定部材13は、そのL字の前方側に折れ曲がって伸びる部分がフロアF内に埋設され、L字の上方側に折れ曲がって伸びる部分がフロアF上に露呈した状態となって設けられており、フロアF上に露呈した部分をつまみとしてスライド操作することにより、固定部材13の前方側に折れ曲がって伸びる部分を上記車両用シート1の隙間1A内に押し込めるようになっている。
The fixing
上記固定部材13は、実施例1で示した構成と同様に、上記車両用シート1のシートバック2におけるパッド2Aが内装された弾発力の働く軟らかい部分(背凭れ面として機能する部分)と、シートクッション3におけるパッド3Aが内装された弾発力の働く軟らかい部分(着座部として機能する部分)と、の間に押し挟まれて、これらパッド2A,3Aの弾発力を受けた状態としてこれらに係合するようになっている。これにより、上記押し込まれた固定部材13に両パッド2A,3Aの弾発作用が働いて、車両用シート1が上記弾発作用を受けた固定部材13により上記収納位置にてガタ付かないように押さえ付けられた状態に保持されるようになっている。
Similarly to the configuration shown in the first embodiment, the fixing
より詳しくは、上記固定部材13は、車両用シート1においてシートバック2とシートクッション3とが互いに折畳状態とされて互いのパッド2A,3A同士が押し潰され合った状態とされた狭い隙間1A内に押し込まれることで、シートクッション3のパッド3Aを押し撓ませながら上記隙間1A内に差し込まれていく構成とされている(すなわち、シートクッション3のパッド3Aに干渉する位置に後方側から差し込まれる構成となっている)。これにより、上記固定部材13は、上記車両用シート1の隙間1A内に差し込まれた状態では、シートクッション3のパッド3Aを凹部Fhの底面側に押し撓ませる押圧力を働かせた状態として、シートクッション3を凹部Fhの底面に強く押さえ付けた状態として、車両用シート1を上記収納位置にてガタ付かせないように保持した状態とするようになっている。
More specifically, the fixing
続いて、実施例3のロック機構20の構成について、図8〜図9を用いて説明する。なお、本実施例では、実施例1で示したロック機構10と実質的な構成及び作用が同じとなる箇所については、これらと同一の符号を付して説明を省略し、異なる箇所について詳しく説明することとする。本実施例では、図8に示すように、車両用シート1がフロアF上の使用位置からシートバック2をシートクッション3の上面部に折り畳んだ折畳状態で、前列側のシート100のシートバック110に面する垂直姿勢となる収納位置まで前方側に跳ね上げられて収納される構成となっており、ロック機構20が上記前列側のシート100のシートバック110の背面に設けられて上記収納位置に跳ね上げられた車両用シート1を収納位置にロックするように機能するものとなっている。
Subsequently, the configuration of the
具体的には、車両用シート1は、そのシートクッション3の前下部がフロアFに対してヒンジ機構8により起倒回転可能な状態にヒンジ連結されており、フロアF上の使用位置からシートバック2をシートクッション3の上面部に畳み込んだ折畳状態にして上記ヒンジ機構8を中心に前方へ跳ね上げることにより、前列側のシート100のシートバック110の背面に面する収納位置にコンパクトに収められた状態とされるようになっている。そして、車両用シート1を上記収納位置に跳ね上げた後、ロック機構20のL字状に形成された固定部材22をシートバック110の背面から起こし出して、車両用シート1のシートバック2とシートクッション3との間の隙間1A内に上方側から差し込むことにより、車両用シート1が上記収納位置から倒し込まれないように固定部材22によってロックされた状態に保持されるようになっている。
Specifically, the seat 1 for the vehicle is hinged so that the front lower portion of the
上記ロック機構20は、図9に示すように、ベースプレート21と、固定部材22と、蓋カバー23と、から構成されている。ベースプレート21は、前列側のシート100のシートバック110の背部に結合されて固定されている。固定部材22は、上記ベースプレート21に対して、その根本側の端部がヒンジ22Aによってシートバック110の背部から引き出したりシートバック110の背部に収めたりするように前後方向に回転可能に枢支された状態とされている。上記固定部材22は、更に、そのL字の節点部分が、ヒンジ22Bによって首振り運動可能に枢着された構成とされており、先端側のアーム部分が根本側のアーム部分に対して同アーム部分の延びる方向の軸まわりに首振り運動させられるように構成されている。蓋カバー23は、上記ベースプレート21を後方側から覆うように装着されている。この蓋カバー23には、固定部材22をシートバック110の背面と面一状の状態に格納することのできるL字状に凹んだ格納溝23Aが形成されている。
As shown in FIG. 9, the
上記固定部材22は、図8〜図9に示すように、車両用シート1が折畳状態とされて前方側に跳ね上げられる前の常時は、蓋カバー23の格納溝23A内に格納された状態とされ、車両用シート1が前方側に跳ね上げられた後、これを根本側のヒンジ22Aを中心に後方側に引き出すように回転させると共に、もう1つのヒンジ22Bを中心に先端側のアーム部を上方側に引き上げるように首振り運動させて、先端側のアーム部を上記跳ね上げた車両用シート1のシートバック2とシートクッション3との間の隙間1Aの直上に位置付けた状態とし、その後に先端側のアーム部を上記車両用シート1の隙間1A内に落とし込んで差し込むことにより、車両用シート1が上記跳ね上げられた収納位置にロックされるようになっている。
As shown in FIGS. 8 to 9, the fixing
詳しくは、上記固定部材22は、実施例1で示した構成と同様に、上記車両用シート1のシートバック2におけるパッド2Aが内装された弾発力の働く軟らかい部分(背凭れ面として機能する部分)と、シートクッション3におけるパッド3Aが内装された弾発力の働く軟らかい部分(着座部として機能する部分)と、の間に押し挟まれて、これらパッド2A,3Aの弾発力を受けた状態としてこれらに係合するようになっている。これにより、上記押し込まれた固定部材22に両パッド2A,3Aの弾発作用が働いて、車両用シート1が上記弾発作用を受けた固定部材22により上記収納位置にてガタ付かないように押さえ付けられた状態に保持されるようになっている。
Specifically, the fixing
より詳しくは、上記固定部材22は、車両用シート1においてシートバック2とシートクッション3とが互いに折畳状態とされて互いのパッド2A,3A同士が押し潰され合った状態とされた狭い隙間1A内に押し込まれることで、シートバック2のパッド2Aを押し撓ませながら上記隙間1A内に差し込まれていく構成とされている(すなわち、シートバック2のパッド2Aに干渉する位置に上方側から差し込まれる構成となっている)。これにより、上記固定部材22は、上記車両用シート1の隙間1A内に差し込まれた状態では、シートバック2のパッド2Aを前方側に押し撓ませる押圧力を働かせた状態として、シートバック2を前席側のシートのシートバック110に向けて強く押さえ付けた状態として、車両用シート1を上記収納位置にてガタ付かせないように保持した状態とするようになっている。なお、上記車両用シート1の跳ね上げ中心となるヒンジ機構8には、上記車両用シート1の跳ね上げ位置を上記垂直位置までに規制する図示しないストッパ構造が設けられている。
More specifically, the fixing
以上、本発明の実施形態を3つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、上記実施例では、本発明の「ロック機構」に相当するものとして、車両用シート1を折畳状態にして車両の側壁Wに向けて跳ね上げた収納位置に保持するもの(実施例1)、車両用シート1を折畳状態にしてフロアF下の凹部Fh内に落とし込んだ収納位置に保持するもの(実施例2)、車両用シート1を折畳状態にして前方へ跳ね上げた収納位置に保持するもの(実施例3)をそれぞれ例示した。しかし、本発明の「ロック機構」は、車両用シートをフロアF上の使用位置から移動させた収納位置にロックする用途に使用されるものであれば、上記以外の収納態様の用途にも使用することができるものである。例えば、(a)車両用シートを折畳状態にして後方側に跳ね上げた位置に保持するもの、(b)車両用シートを折畳状態にしてフロアF下に落とし込んだ状態(チルトダウン状態)に保持するもの、(c)車両用シートを隣り合うシートに向けて側方へ跳ね上げた状態に保持するもの、(d)車両用シートを折畳状態にして天井に跳ね上げた状態に保持するものなどが挙げられる。このような様々なタイプの収納構造に対して、本発明の「ロック機構」を収納移動先の位置に設けることにより、車両用シートに何らのロック構造を設けることなく、車両用シートを上記様々な収納位置にてロックさせることができる。また、本発明の「車両用シート」は、車両のどの列に配設されるシートであってもよい。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described using the three Examples, this invention can be implemented with various forms other than the said Example. For example, in the above-described embodiment, the vehicle seat 1 is folded and held in the retracted position toward the side wall W of the vehicle (corresponding to the “lock mechanism” of the present invention) (Embodiment 1). ), In which the vehicle seat 1 is folded and held in the storage position dropped into the recess Fh below the floor F (Example 2), and the vehicle seat 1 is folded and stowed forward Examples held in position (Example 3) were illustrated. However, the “lock mechanism” of the present invention can be used for applications other than the above as long as it is used for the purpose of locking the vehicle seat to the storage position moved from the use position on the floor F. Is something that can be done. For example, (a) the vehicle seat is folded and held in a position flipped up to the rear side, (b) the vehicle seat is folded and dropped under the floor F (tilt down state) (C) Holding the vehicle seat in a state of being flipped up sideways toward an adjacent seat, (d) Holding the vehicle seat in a folded state and being flipped up to the ceiling And what to do. By providing the “lock mechanism” of the present invention at the position of the storage movement destination with respect to such various types of storage structures, the vehicle seat can be mounted in various ways without providing any lock structure on the vehicle seat. It can be locked in the proper storage position. Further, the “vehicle seat” of the present invention may be a seat disposed in any row of the vehicle.
また、本発明の「ロック機構」の「固定部材」は、折畳状態とされた車両用シートのシートバックとシートクッションとの間の隙間内に押し込まれて係合する構成となっていればよく、収納位置に収納された車両用シートの隙間に対して、どの方向から差し込まれるようになっていてもよい。例えば、実施例1(図1参照)に示した構成を例に説明すると、固定部材13は、車両の側壁Wに面する位置に跳ね上げられた車両用シート1に対して、その上下方向に露呈する隙間1Aから差し込まれてもよく、また、前方側に露呈する隙間1Aから差し込まれてもよい。また、実施例2(図7参照)に示した構成を例に説明すると、固定部材13は、フロアF下の凹部Fh内に落とし込まれた車両用シート1に対して、その側方側に露呈する隙間1Aから差し込まれてもよく、また、前方側に露呈する隙間1Aから差し込まれてもよい。また、実施例3(図8参照)に示した構成を例に説明すると、固定部材21は、前列側のシート100のシートバック110の背面に面する位置に跳ね上げられた車両用シート1に対して、その側方側に露呈する隙間1Aから差し込まれてもよく、また、下方側に露呈する隙間1Aから差し込まれてもよい。また、本発明の「ロック機構」は、車両用シートの収納移動先の位置に設けられれば良いものであり、収納移動先の周辺物(フロア、車両の側壁、或いは別のシートなど)であれば、どのような物に設けられても構わない。
In addition, if the “fixing member” of the “lock mechanism” of the present invention is configured to be pushed into the gap between the seat back and the seat cushion of the vehicle seat in the folded state, It may be inserted from any direction into the gap between the vehicle seats stored in the storage position. For example, the configuration shown in the first embodiment (see FIG. 1) will be described as an example. The fixing
また、本発明の「ロック機構」について、実施例1〜2では、固定部材13を取り付けられた対象部に対して真っ直ぐにスライドさせて車両用シート1の隙間1A内に差し込む構成を例示したが、本発明の「固定部材」は、その取り付けられる対象物に対して、ストラップやチェーン等の吊り具によって繋がれていて、吊り具を曲げ撓ませるなどして隙間内に差し込まれるように操作されるものであってもよい。また、実施例1では、固定部材13がその取り付けられる対象物(車両の側壁)に対して下方側に畳み込まれて出っ張りが少ない状態に格納可能とされた構成を例示したが、本発明の「固定部材」は格納できない構成となっていても構わない。また、上方側に畳まれて格納されるものであってもよい。固定部材が上方側に畳まれて格納される構成の場合には、固定部材を水平位置まで下に落とし込んだ使用位置を高い位置に設定すると、格納位置が高くなりすぎてしまうという問題はあるが、固定部材が水平位置まで下に落とし込まれたところで係止される構成となっていれば、買い物袋や持ち手の付いたものを引掛けたり吊り下げたりする時の吊持力を高めることができる。
Moreover, about the "lock mechanism" of this invention, although Example 1-2 showed the structure which slides straight with respect to the object part to which the fixing
1 車両用シート
1A 隙間
2 シートバック
2A パッド
3 シートクッション
3A パッド
3B 解除ストラップ
4 ヘッドレスト
5 リクライニング装置
6 ヒンジ機構
7 支持板
7A フック
8 ヒンジ機構
9 リンク
10 ロック機構
11 ベースプレート
12 レール
13 固定部材
14 ヒンジブラケット
14A ヒンジピン
15 スライダ
16 引張ばね
17 蓋カバー
17A スライド孔
17B 格納溝
17C 指入口
17D 係合突起
17E ストッパ
20 ロック機構
21 ベースプレート
22 固定部材
22A ヒンジ
22B ヒンジ
23 蓋カバー
23A 格納溝
100 前列側のシート
110 シートバック
F フロア
Fs ストライカ
Fh 凹部
W 側壁
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (3)
前記車両用シートの収納移動先の位置に設けられ、前記車両用シートとの係合により前記車両用シートを収納位置に固定可能な固定部材を有し、
前記車両用シートは、シートバックがシートクッションの上面部に畳み込まれた折畳状態で前記収納位置に収納される構成とされ、
前記固定部材は、前記収納位置で折畳状態とされた前記車両用シートに対し、前記シートバックと前記シートクッションとの間の隙間内に押し込まれて係合する構成となっていることを特徴とするロック機構。 A lock mechanism capable of locking a vehicle seat from a use position on a floor to a storage position,
A fixing member that is provided at a position where the vehicle seat is stored and moved, and can be fixed to the storage position by engagement with the vehicle seat;
The vehicle seat is configured to be stored in the storage position in a folded state in which a seat back is folded on an upper surface portion of a seat cushion,
The fixing member is configured to be pushed into a gap between the seat back and the seat cushion to engage with the vehicle seat folded in the storage position. A lock mechanism.
前記車両用シートは、前記折畳状態とされてフロア上から車両の側壁に面する収納位置まで跳ね上げられて収納される構成とされており、
前記固定部材は、前記車両の側壁に設けられており、該車両の側壁との間に設けられた切替構造により、前記収納位置まで跳ね上げられた前記車両用シートの前記隙間内に押し込み可能な前記車両の側壁から突出した使用状態と、前記車両の側壁からの出っ張りが少なくなるように引込められた格納状態と、に切り替えられるようになっていることを特徴とするロック機構。 The locking mechanism according to claim 1,
The vehicle seat is configured to be stowed up and stored from the floor to the storage position facing the side wall of the vehicle in the folded state,
The fixing member is provided on a side wall of the vehicle, and can be pushed into the gap of the vehicle seat that is flipped up to the storage position by a switching structure provided between the fixing member and the side wall of the vehicle. A lock mechanism, wherein the lock mechanism is switched between a use state protruding from a side wall of the vehicle and a retracted state retracted so that a protrusion from the side wall of the vehicle is reduced.
前記固定部材を前記車両用シートの前記隙間内に向けてスライドにより押し込み可能となるようにガイドするスライド構造を備えることを特徴とするロック機構。
The locking mechanism according to claim 1 or 2,
A locking mechanism comprising a slide structure that guides the fixing member so that the fixing member can be pushed into the gap of the vehicle seat by sliding.
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