JP5857018B2 - 置物型デバイスを用いた通信システム、及び置物型デバイスを用いた通信方法 - Google Patents

置物型デバイスを用いた通信システム、及び置物型デバイスを用いた通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、置物型デバイスを用いた通信システム、及び置物型デバイスを用いた通信方法に係り、特に、取得したデータの内容に応じた動作を行う置物型デバイスを用いた通信システム及び通信方法に関する。
ホストコンピュータから取得したデータの内容に応じてメッセージやエラーをユーザに通知するシステムとして、動物やキャラクターを模した置物型デバイスを用い、当該デバイスにメッセージやエラー等を報知させるシステムが既に知られている。例えば、特許文献1のシステムでは、住宅内での電力消費量の測定結果を示すデータを取得したホームサーバと、ホームサーバに接続された置物型デバイスとしてのロボットと、が通信し、その結果、ロボットが、ホームサーバから受信したデータに基づいて、電力消費量の測定結果に応じた情報を報知する動作(報知動作)を行う。
また、特許文献1のシステムにおいて、上記のロボットは、報知動作として発光動作、音声発生動作及び振動動作を実行する。すなわち、特許文献1のシステムにおいて、ロボットは、光・音声・振動を用いて電力消費量の測定結果に応じた情報を報知する。これにより、ユーザは、自宅での電力消費状況に関する情報を、ロボットの報知動作を通じて簡便に確認することが可能となる。さらに、発光動作における発光様式や音声発生動作において再生する音声ファイルのバリエーションを増やすことにより、報知すべき情報が多様化したときにも十分対応することが可能となる。
特開2013−102281号公報
ところで、通信システムにおける通信方式として無線通信方式が採用されるケースがある。一方、無線通信方式にて通信を行う場合には、通信機器同士の間にルータが介在し、当該ルータが各機器に対してIPアドレスを動的に付与するのが一般的である。ここで、IPアドレスは、通信機器の初期設定をはじめとする各種設定を行う際の入力事項として必要となり、特に動的に変化する場合には適宜確認を要することになる。
しかしながら、一般的に、IPアドレスを確認する際には、複雑な操作を伴うことが多い。具体的に説明すると、通信機器に付与されたIPアドレスを確認するにあたり、例えばPCを用いて上記の通信機器と無線通信し、当該機器からIPアドレスを示すデータを取得した上でPCのディスプレイにIPアドレスを表示させることが考えられる。ただし、かかる方法にてIPアドレスを確認する場合には、PCを起動させてIPアドレスをディスプレイに表示させるための一連の処理を行う必要がある。
一方、IPアドレスの確認については、より簡便に行えることが望ましく、特にIPアドレスが動的に付与される場合にはその要求が一層顕著なものとなる。
以上の要求に応えるための構成は、これまでにも開発されており、その一例を挙げると、ルータからIPアドレスが付与される通信機器に表示器を取り付け、当該表示器に最新のIPアドレスを表示させることが挙げられる。ただし、かかる構成では表示器を設ける必要があり、その分コストが嵩み、システム構築に掛かる費用が増えてしまうことになる。以上の事情により、無線通信方式を採用する通信システムにあっては、より安価な構成にて動的なIPアドレスを確認することが求めてられている。こうした要求は、特許文献1のように置物型デバイスを用いた通信システムで無線通信方式を採用する場合にも同様に生じ得る。
また、例えば、IPアドレスの確認後に通信機器の動作設定を行うために当該IPアドレスを入力することがある。かかる場合、上記アドレスの入力に要する手間を軽減することができれば、ユーザにとっての利便性が向上することになる。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、置物型デバイスを用いた通信システム及び通信方法として、無線通信を行う上でルータが動的に付与するアドレスを簡便に確認することが可能な通信システム及び通信方法を提供することである。より望ましくは、上記の目的を達成する通信システムをより安価に実現することである。
さらに、本発明の他の目的は、確認したアドレスを入力する際の手間を軽減し、ユーザにとっての利便性を向上させることである。
前記課題は、本発明の置物型デバイスを用いた通信システムによれば、動作用データを受信して該動作用データに応じた動作を行う置物型デバイスと、前記動作用データを生成し該動作用データを前記置物型デバイスに向けて出力するとともに、無線ルータを介して通信対象機器と無線方式にて通信する制御装置と、を備え、前記置物型デバイスは、前記置物型デバイスが前記動作を行う際に作動する作動部と、該作動部を制御するデバイス側制御部と、を有し、前記制御装置は、前記無線ルータが前記制御装置に対して動的に付与したアドレスを特定するための情報を報知する報知動作を行わせる前記動作用データを生成し、該動作用データを前記置物型デバイスに向けて出力し、前記デバイス側制御部は、前記報知動作を行わせる前記動作用データを受信し、該動作用データに基づいて前記置物型デバイスが前記報知動作を行うように前記作動部を制御することにより解決される。
上記のシステムによれば、無線ルータが制御装置に対して動的に付与したアドレスを特定するための情報が、置物型デバイスの動作によって報知される。すなわち、ユーザは、置物型デバイスが行う報知動作を通じて上記のアドレスを確認することが可能となる。このように、本発明の置物型デバイスを用いた通信システムであれば、ユーザは、上記のアドレスを確認する際に複雑な操作を要することなく、置物型デバイスが行う報知動作を見聞きするだけでよいので、上記のアドレスの確認がより簡便なものとなる。
また、前記置物型デバイスを用いた通信システムは、建物内でのエネルギー消費状況を管理するために前記建物内において構築され、前記制御装置は、前記無線ルータを介して前記通信対象機器としてのホームサーバと通信することで前記エネルギー消費状況を示す消費状況データを受信すると、該消費状況データが示す前記エネルギー消費状況に対応した情報を通知する通知動作を行わせる前記動作用データを生成して該動作用データを前記置物型デバイスに向けて出力し、前記デバイス側制御部は、前記通知動作を行わせる前記動作用データを受信し、該動作用データに基づいて前記置物型デバイスが前記通知動作を行うように前記作動部を制御することとしてもよい。
以上の構成では、置物型デバイスの用途が、アドレスの確認のみならず、エネルギー消費状況の確認をも含むことになる。このように置物型デバイスが多目的に用いることで、機器数の増加を抑えてシステム構築のコストを節約することが可能となる。
また、上記の置物型デバイスを用いた通信システムにおいて、前記制御装置が前記動作用データを生成する際のモードには、前記置物型デバイスに前記報知動作を行わせる前記動作用データを生成する報知動作モードと、前記置物型デバイスに前記通知動作を行わせる前記動作用データを生成する通知動作モードと、が含まれ、前記置物型デバイスは、前記モードを切り替えるために行われるユーザ操作を受け付ける操作受付部を更に有し、前記モードが前記通知動作モードにある間に、前記モードを前記通知動作モードから前記報知動作モードに切り替えるために行われる前記ユーザ操作を前記操作受付部が受け付けると、該ユーザ操作の内容を示すデータを前記デバイス側制御部が生成して前記制御装置に向けて出力し、前記制御装置は、前記ユーザ操作の内容を示すデータを受信すると、前記モードを前記通知動作モードから前記報知動作モードに切り替えると、好適である。
以上の構成では、置物型デバイスに対して所定のユーザ操作を行うと、かかるユーザ操作を置物型デバイスが受け付け、さらに置物型デバイスから制御装置にデータが受信される。そして、制御装置が上記のデータを受信すると、これをトリガーとして、動作用データの生成モードが切り替えられる。つまり、ユーザは、制御装置による動作用データの生成モードを、置物型デバイスを通じて切り替えることが可能となり、以て、置物型デバイスが行う動作の種類を自由に切り替えることが可能となる。
また、上記の置物型デバイスを用いた通信システムにおいて、前記アドレスを特定するための情報は、数値情報であり、前記数値情報に応じて変化する発光様式にて発光する発光部、及び、前記数値情報を表す音声を発する音声発生部のうちの少なくとも一つが前記作動部として前記置物型デバイスに備えられていることとしてもよい。
以上の構成では、置物型デバイスが音や光によってアドレス特定用の情報を報知するので、ユーザは、アドレスをより簡便に確認することが可能となる。
また、上記の置物型デバイスを用いた通信システムにおいて、前記デバイス側制御部は、前記報知動作を行わせる前記動作用データを受信すると、前記アドレスであるIPアドレスのうち、第4オクテットに相当する前記数値情報を報知するための前記報知動作を前記置物型デバイスが行うように前記発光部及び前記音声発生部のうちの少なくとも一つを制御することとしてもよい。
上記の構成では、置物型デバイスがIPアドレスのうち、第4オクテットの数値のみを報知する。これは、同一の無線ルータから付与されるIPアドレスであれば、第1オクテットから第3オクテットまでの部分が共通となり、IPアドレスを特定する上では第4オクテットのみを報知すればよいからである。このように報知する情報を第4オクテットのみに限定することで、置物型デバイスによる報知動作がより簡素化するようになり、結果として、ユーザは、より簡便にIPアドレスを確認することが可能となる。
また、上記の置物型デバイスを用いた通信システムにおいて、前記制御装置は、ユーザ保有の通信端末と前記無線ルータを介して通信することで、前記置物型デバイスが前記動作を行う際の条件を前記通信端末側で指定された内容に設定し、前記アドレスは、前記条件の内容を指定するにあたって前記通信端末側で入力される入力事項に相当することとしてもよい。
上記の構成では、制御装置を通じて置物型デバイスの動作条件を設定するにあたり、ユーザは、制御装置に付与されたアドレスを確認し、確認したアドレスを自己の通信端末で入力する操作を行うことになる。すなわち、上記の構成では、置物型デバイスの動作条件を設定するにあたってアドレスを確認することが必要となるので、アドレスを簡便に確認することを実現する本発明の効果が有意義なものとなる。
また、上記の置物型デバイスを用いた通信システムにおいて、前記アドレスを特定するための情報は、複数桁の数値情報であり、該数値情報に応じて変化する発光様式にて発光する発光部が前記作動部として前記置物型デバイスに備えられており、前記置物型デバイスは、前記発光部を用いることにより、桁毎に発光色を変化させ、かつ、各発光色にて発光している間に当該各発光色と対応する桁における数値と同じ回数だけ点滅する発光動作を前記報知動作として行い、前記発光色毎の点滅回数を識別して前記数値情報を特定するために前記通信端末にインストールされたアプリケーションプログラムが起動している間に、前記通信端末に備えられた撮像部にて前記発光動作を行っている状態の前記置物型デバイスを撮像すると、前記通信端末が前記アプリケーションプログラムの機能により前記数値情報を特定することで前記アドレスを割り出し、前記制御装置は、前記アドレスを割り出すことにより該アドレスが入力された前記通信端末と前記無線ルータを介して通信することで、前記条件について前記通信端末側で指定された内容を示すデータを取得すると、好適である。
上記の構成では、所定の発光色及び点滅回数にて発光動作を行っている状態の置物型デバイスを通信端末の撮像部で撮像すると、通信端末にインストールされたアプリケーションプログラムの機能により、発光色毎の点滅回数を識別し、さらに識別結果からアドレスを割り出す。さらに、割り出されたアドレスについては、上記アプリケーションプログラムの機能により、置物型デバイスの動作条件の設定用の入力事項として自動的に入力されることになっている。このような構成であれば、置物型デバイスの動作条件を設定するにあたってユーザがアドレスを入力する必要がなくなるので、その入力に掛かる手間が省かれ、結果としてユーザにとっての利便性が向上することとなる。
また、前述した課題は、本発明の置物型デバイスを用いた通信方法によれば、動動作用データを受信して該動作用データに応じた動作を行う置物型デバイスを用いた通信方法であって、無線ルータを介して通信対象機器と無線方式にて通信する制御装置が、前記動作用データを生成し該動作用データを前記置物型デバイスに向けて出力する工程と、前記置物型デバイスに備えられ該置物型デバイスが前記動作を行う際に作動する作動部を、前記置物型デバイスに備えられたデバイス側制御部により制御する工程と、を有し、前記制御装置が前記動作用データを生成し該動作用データを前記置物型デバイスに向けて出力する工程では、前記無線ルータが前記制御装置に対して動的に付与したアドレスを特定するための情報を報知する報知動作を行わせる前記動作用データを生成し、該動作用データを前記置物型デバイスに向けて出力し、前記作動部を前記デバイス側制御部により制御する工程では、前記デバイス側制御部が前記報知動作を行わせる前記動作用データを前記制御装置から受信し、該動作用データに基づいて前記置物型デバイスが前記報知動作を行うように前記作動部を制御することにより解決される。
上記の方法であれば、無線ルータが制御装置に対して動的に付与したアドレスを特定するための情報を、置物型デバイスの動作を通じて報知するので、ユーザは、置物型デバイスが行う報知動作を見聞きすることで、上記のアドレスを簡便に確認することが可能となる。
本発明によれば、無線ルータが制御装置に対して動的に付与したアドレスを特定するための情報を、置物型デバイスの動作を通じて報知する。これにより、ユーザは、置物型デバイスの動作を見聞きすることで上記のアドレスを簡便に確認することが可能となる。かかる効果は、機器の設定時(例えば、置物型デバイスの動作条件の設定時)に上記のアドレスの入力を必要とする構成において特に有効となる。
また、本発明では、建物内のエネルギー消費状況を通知する目的で置物型デバイスを用いる構成において、置物型デバイスを、アドレス特定用の情報を報知する目的にも転用する。この結果、アドレスを表示する機器を別途用意する必要がなくなり、その分、システム構築のコストを節約することが可能となる。
さらに、本発明では、アドレスを報知している報知動作中の置物型デバイスを、ユーザが保有する通信端末の撮像部で撮像すると、当該通信端末にインストールされたアプリケーションプログラムの機能により、アドレスが自動的に割り出されるようになっている。また、割り出したアドレスについては、上記のアプリケーションプログラムの機能により、置物型デバイスの動作条件を設定する際の入力事項として自動入力されるようになっている。この結果、置物型デバイスの動作条件を設定するにあたり、ユーザは、自らアドレスを入力する必要がなく、その入力の手間が省かれるので、ユーザにとっての利便性が向上することとなる。
本発明の一実施形態に係る置物型デバイスを用いた通信システムの概念図である。 本発明の一実施形態に係る置物型デバイスの外観図である。 置物型デバイスが動作を行っている様子を示した図である(その1)。 置物型デバイスが動作を行っている様子を示した図である(その2)。 置物型デバイスが動作を行っている様子を示した図である(その3)。 置物型デバイスを通じて行われるユーザ操作に関する説明図である。 置物型デバイスの動作条件についての設定画面の一例を示した図である。 制御装置及び置物型デバイスの各々の構成を示したブロック図である。 置物型デバイスに対して握り操作を行った回数と制御内容との対応関係を示した図である。 電力消費状況通知処理についての流れを示した図である。 電力消費状況通知処理における置物型デバイスの動作パターンを示した図である。 遠隔操作処理についての流れを示した図である。 IPアドレス報知処理についての流れを示した図である。 IPアドレス報知処理における置物型デバイスの動作に関する説明図である。 アドレス入力処理の様子を示す図である。 アドレス入力処理の手順を示した図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について図面を参照しながら説明する。
なお、本実施形態に係る置物型デバイスを用いた通信システムは、建物内に構築されて同建物内で使用されるものであるが、以降の説明では、建物の一例として住宅を挙げ、住宅内で使用されるシステムについて説明することとする。ただし、あくまでも住宅は建物の一例に過ぎず、本発明は、他の建物、例えば商業ビル、工場内の建屋、店舗等においても利用可能である。
<<本実施形態に係る置物型デバイスを用いた通信システムの全体像>>
先ず、本実施形態に係る置物型デバイスを用いた通信システム(以下、本システム)Sについて、その全体像を説明する。
本システムSは、住宅内のエネルギー消費状況、具体的には電力消費状況を管理するために構築されたものであり、いわゆるHEMS(Home Energy Management System)を構築している。具体的に説明すると、本システムSには、住宅内での電力需給状況をモニタリングし本システムSのユーザである住宅の居住者に対して現在の状況を通知する機能が搭載されている。また、本システムSには、ユーザが行う所定の操作をトリガーとして宅内の電気機器(例えば、家電機器等)の運転状態を遠隔で制御する機能が搭載されている。
本システムSの構成について説明すると、図1に図示したホームサーバ1、無線ルータ2、制御装置3及び置物型デバイスとしてのロボット4が本システムSの主な構成機器である。図1は、本システムSの概念図である。
ホームサーバ1は、宅内ネットワークを通じて宅内の通信機器と通信し、当該機器との間でデータや信号の送受信を行う。例えば、ホームサーバ1は、宅内に設置された電力センサ11と通信することで、当該電力センサ11による測定結果を示す測定データを取得する。そして、ホームサーバ1は、取得した測定データに基づいて、宅内における現時点での消費電力や当月における宅内での電力総消費量を算出し、その算出結果を示すデータ(以下、消費状況データ)を所定の機器に向けて送信する。
また、ホームサーバ1は、居住者からの遠隔操作要求を受け付けると、当該要求に応じて制御対象となる電気機器12の運転状態を制御すべく、電気機器12と通信し同機器12に対して制御信号を出力する。ここで、運転状態とは、発停(オンオフ)、冷房や暖房等の運転モード、設定温度等の運転管理値など、運転に関してコントロール可能な項目についての状態(現状)を示す概念である。そして、制御信号に従って電気機器12の運転状態が変化すると、ホームサーバ1は、上記の電気機器12から応答信号を受信する。かかる応答信号の受信を以て電気機器12の制御が完了することになり、さらにまた、ホームサーバ1は、制御完了を通知すべく、その旨を示すデータ(以下、制御完了データ)を生成し同データを所定の機器に向けて出力する。
なお、本実施形態に係るホームサーバ1は、上述した処理(具体的には、消費状況データの生成・送信処理、及び、宅内の電気機器12に対する制御処理)を他の機器からの要求に応じて実行することとしており、そのためのインタフェースをAPI(Application Program Interface)として提供している。かかるAPI(以下、住宅API)は、他の機器で実行されるプログラムの開発に供されるものである。そして、住宅APIを利用するための情報(例えばホームサーバ1のURI情報)をプログラム中に組み込むことで、ホームサーバ1に対して上述した処理の実行を要求するプログラムを容易に開発することが可能となる。つまり、プログラム開発者は、ホームサーバ1が電力センサ11や電気機器12と通信する際の通信方式や上記処理を実行させるためのプログラムコードを意識せずに、上記のプログラムを開発することが可能である。
無線ルータ2は、宅内に設置されたWi−Fi用の無線LANルータであり、宅内において無線ルータ2を介して通信を行う各機器に対してIPアドレスを付与する。ここで、無線ルータ2が付与するIPアドレスは、動的なものであり、DHCP(Dynamic
Host Configuration Protocol)方式にて付与される。
制御装置3は、ロボット4を制御する装置であり、本実施形態では小型サーバ若しくはマイコンからなる。この制御装置3は、無線ルータ2を介してホームサーバ1と無線方式にて通信する。換言すると、ホームサーバ1は、制御装置3が無線にて通信する通信対象機器に相当する。また、制御装置3は、図1に示すように、ユーザが保有する通信端末5と無線ルータ2を介して通信することが可能である。
ロボット4は、図2Aに図示された外観を有し、宅内の所定箇所に配置される置物型デバイスである。図2Aは、本実施形態に係るロボット4の外観図である。なお、本実施形態に係るロボット4は、図2Aに示すように長卵形状のマスコットを模した形態となっているが、ロボット4の形態については、任意の形態(例えば、動物や人間を模した形態)に設計することが可能である。
上記のロボット4は、USB接続方式にて制御装置3と接続しており、制御装置3との間でデータの送受信を行う。そして、ロボット4は、制御装置3から出力された動作用データを受信すると、当該動作用データに応じた動作を実行する。ここで、ロボット4が実行する動作について概説すると、ロボット4は、図2Bに示すように所定の発光様式にて発光したり点滅したりする動作(発光動作)、図2Cに示すように所定のメッセージを表す音声を発する動作(音声発生動作)、及び、図2Dに示すように振動する動作(振動動作)を実行する。図2B乃至2Dは、ロボット4の動作に関する説明図であり、各図には、ロボット4が各種の動作を行っている様子を図示している。
また、本実施形態に係るロボット4は、ユーザが行う操作(ユーザ操作)を受け付ける機構を備えており、当該機構がユーザ操作を受け付けると、その操作内容に応じたデータを生成して制御装置3に送信する。具体的に説明すると、本実施形態に係るロボット4は、不図示のフレームに透明なゴム製のカバー部材4aが被せられており、このカバー部材4aがロボット4の外観形状を規定している。そして、ユーザがロボット4を持ち上げて図2Eに示すように握ると、同図の如くカバー部材4aが押し潰れるように弾性変形する。
一方、ロボット4内には不図示の圧力センサが内蔵されており、ユーザが図2Eのようにカバー部材4aを押し潰すようにロボット4を握る操作(握り操作)を行うと、上記の圧力センサが当該握り操作を受け付ける。こうした構成によってユーザ操作、すなわち握り操作をロボット4にて受け付け、さらに、ロボット4は、受け付けた握り操作の内容を示すデータを生成して制御装置3に送信する。ここで、握り操作の内容を示すデータとは、ユーザが単位時間(例えば、5〜10秒間)の間に行った握り操作の回数を示すデータのことであり、以下、回数カウントデータと呼ぶこととする。
なお、ロボット4には不図示の押しボタンが設けられており、ロボット4が制御装置3に接続された状態で上記の押しボタンを押すと、いわゆるWPS(Wi−Fi Protected Setup)やAOSS(AirStaion One−Touch Secure System)により、制御装置3の無線LANとの接続設定が自動的に行われるようになっている。ここで、上記の押しボタンについては、制御装置3側に設けられていてもよい。また、無線LANとの接続に関する自動設定を開始するための操作としては、ロボット4や制御装置3に設けられた押しボタンを押すことに限定されず、例えば、ロボット4を所定回数握る握り操作であってもよい。
ところで、本実施形態において、制御装置3は、無線ルータ2を介してホームサーバ1と通信することで、ホームサーバ1から前述の消費状況データを受信したり、ホームサーバ1による電気機器12の遠隔操作を要求したりすることが可能である。具体的に説明すると、制御装置3には、宅内の電力消費状況を監視するためのプログラム(以下、HEMSプログラム)が搭載されている。また、HEMSプログラムには、前述の住宅APIを利用するための情報が組み込まれている。すなわち、制御装置3は、住宅APIを利用してホームサーバ1に各種の処理を要求することが可能である。具体的に説明すると、制御装置3は、HEMSプログラムが実行されることで、ホームサーバ1に対して消費状況データの送信や電気機器12の遠隔操作を要求するようになる。
一方、制御装置3は、ホームサーバ1から消費状況データや制御完了データを受信する。その上で、制御装置3は、上記のデータ(消費状況データや制御完了データ)をHEMSプログラムの機能によって解析する。このデータ解析により、制御装置3は、現時点における宅内の電力消費状況を特定し、また、遠隔操作の対象となった電気機器12の制御が完了したと判断する。
さらに、制御装置3は、上述したデータ解析の結果に応じて動作用データを生成し、当該動作用データをロボット4に向けて出力する。かかる動作用データをロボット4が受信すると、当該動作用データに応じたロボット4の動作が行われるようになる。そして、ユーザは、上記のロボット4による動作を見聞きすることで、現時点における宅内の電力消費状況を把握し、また、遠隔操作の対象となった電気機器12の制御が完了したことを認識するようになる。
以上のように本実施形態では、電力センサ11や電気機器12と直接通信するホームサーバ1とは別に制御装置3を設けている。つまり、本実施形態では、宅内の電力消費状況を特定する機能、遠隔操作完了を判定する機能、並びに、これらに応じて動作用データを生成してロボット4に向けて出力する機能が制御装置3に具備されている。これらの機能は、本来、ホームサーバ1に統合されるものであるが、本実施形態のようにホームサーバ1から分離してロボット4寄りの機器である制御装置3等に具備することにより、システムの汎用性を向上させることが可能となる。
分かり易く説明すると、制御装置3に具備された上記の機能が仮にホームサーバ1に搭載されているとすると、ホームサーバ1自体を新仕様の機種に取り替える際に、その取り替えに伴ってシステム全体の仕様を見直す必要が生じてくる。
これに対して、本実施形態のように上記の機能がホームサーバ1から分離されて制御装置3に具備されていれば、例えホームサーバ1の仕様が変わっても制御装置3に影響を及ぶことがないので、システム全体の仕様を見直す必要がなくなる。この結果、ホームサーバ1の仕様に依存せず、汎用性の高いシステムを構築することが可能となる。
なお、ホームサーバ1の仕様に依存しないシステムを構築する上で、ホームサーバ1と制御装置3とは互いに疎結合の状態にあり、かかる疎結合は、ホームサーバ1と制御装置3との間の通信において前述した住宅APIが仲介することで実現される。つまり、ホームサーバ1の仕様に依存しないシステムを構築するには、同一の住宅APIを実装するホームサーバ1を用意する必要があり、制御装置3は、かかるホームサーバ1との間で疎結合となり得る。
さらにまた、本実施形態では、無線ルータ2が制御装置3に対して動的に付与したIPアドレスを特定するための情報を、ロボット4に報知させることが可能である。具体的に説明すると、制御装置3は、IPアドレスを特定するための情報を報知させる動作としての報知動作を行わせる動作用データを生成し当該動作用データをロボット4に向けて出力する機能を備えている。かかる機能は、HEMSプログラムが実行されることにより実現される。そして、ユーザは、ロボット4による報知動作を見聞きすることで、制御装置3に付与される動的なIPアドレスを簡便に確認することが可能となる。
なお、本実施形態において、上記のIPアドレスは、ロボット4が動作を行う際の条件(以下、動作条件)を設定したり変更したりする場合に必要な情報となる。具体的に説明すると、上記の動作条件の内容については、ユーザが保有する通信端末5にて指定されることになっており、動作条件の内容を指定するにあたり同通信端末5にて上記のIPアドレスを入力することになる。つまり、本実施形態においてIPアドレスは、動作条件の内容を指定するにあたって通信端末5側で入力される入力事項に相当する。
なお、通信端末5は、通信機能とブラウジング機能とを備えた端末であり、例えばタブレットやスマートフォン等のモバイル端末等によって構成される。以下では、通信端末5としてスマートフォンを用いるケースを例に挙げて説明することとする。
動作条件の設定について説明すると、通信端末5が無線ルータ2の対応エリア内に存するときに、制御装置3が無線ルータ2を介して通信端末5と通信することにより行われる。具体的に説明すると、制御装置3は、通信端末5との通信を通じて、動作条件に関して通信端末5側で指定された内容を特定し、その特定結果に従って動作条件を設定する。ここで、通信端末5で行われる動作条件に関する指定は、図3に図示した設定画面を通じて行われる。図3は、ロボット4の動作条件を設定する際に通信端末5に表示される設定画面の一例を示した図である。
本実施形態において、設定画面において設定可能なロボット4の動作条件としては、図3に示すように、発光動作時の点滅条件(厳密には、高速点滅、通常点滅、低速点滅及び点灯時の各段階における各ワット数)、音声発生動作時の音声条件(厳密には、音声のタイプ)、及び、振動動作の実行の有無を設定することが可能である。その他、図3に示す設定画面では、ロボット4の起動時間や後述する目標値を設定することが可能である。なお、設定画面において設定可能な項目については、図3に示した項目以外の項目、例えば、遠隔操作の対象とする電気機器12やその制御条件等が更に含まれていてもよい。
上記の設定画面は、通信端末5が制御装置3から送られてくる設定画面データをブラウザ等で展開することにより、通信端末5のディスプレイに表示されるようになっている。そして、設定画面上でユーザが指定した動作条件の内容については、当該内容を示すデータが通信端末5で生成され、その後に制御装置3に向けて送信される。制御装置3は、通信端末5から送られてくるデータを受信し、同データから動作条件に関してユーザが指定した内容を特定し、その特定結果に従って動作条件を設定し、或いは変更する。
一方、通信端末5側で設定画面を表示するにあたり、通信端末5が上記の設定画面データの送信を制御装置3に対して要求することになるが、本実施形態では、設定画面データを要求するに際して、制御装置3に対して付与されたIPアドレス(厳密には、最新のIPアドレス)を通信端末5側で入力することが必要となる。
以上のように本実施形態では、通信端末5においてIPアドレスを入力することを条件としてロボット4の動作条件に関する設定画面を表示し、当該設定画面にて動作条件を指定すると、当該指定結果を反映する形で制御装置3が動作条件を設定することになっている。すなわち、本実施形態では、ロボット4の動作条件の設定上、IPアドレスが必要となる。
一方で、通信端末5にて実行されるプログラムについて言えば、ロボット4の通信方式を考慮することや動作条件設定用のプログラムコードを要しない。これは、制御装置3が提供するロボット設定用のAPI(設定用API)によるものである。具体的に説明すると、設定用APIは、動作条件の設定にあたり制御装置3と通信端末5とが通信を行う際のインタフェースであり、通信端末5側では、設定用APIを利用するための情報を入力すればよいことになる。ここで、設定用APIを利用するための情報とは、制御装置3に付与されたIPアドレスのことである。つまり、IPアドレスが分かれば、設定用APIの機能を用いることが可能となる。そして、設定用APIの機能を用いれば、制御装置3と通信端末5との間の通信をHTTP方式にて行うことが可能となり、さらに、当該通信において受け渡されるデータを汎用性の高いXML形式のデータとすることが可能となる。
なお、通信端末5側でIPアドレスを入力してから通信端末5に設定画面が表示されるまでの間に、不図示のログイン画面を表示させてパスワードの入力を要求する等、ユーザ認証を行うこととしてもよい。ユーザ認証の方法としては、公知の方法を採用することが可能であるので、以下では、ユーザ認証に関する説明については省略することとする。
<<制御装置及びロボットの構成について>>
次に、制御装置3及びロボット4の構成について図4を参照しながら説明する。図4は、制御装置3及びロボット4の各々のハードウェア構成を示したブロック図である。
制御装置3は、CPU31、メモリ32及び通信用インタフェース33を有し、通信用インタフェース33を介してロボット4と通信可能に接続されているとともに、同じく通信用インタフェース33を介して無線LANに接続されたホームサーバ1や通信端末5と通信可能に接続されている。
また、制御装置3のメモリ32には図4に示すようにHEMSプログラムやロボット4の動作条件が記憶されている。そして、これらがCPU31によって読み出されて上記HEMSプログラムが実行されることで制御装置3による各種処理が実行される。ここで、制御装置3が実行する処理には、現時点における宅内の電力消費状況をユーザに通知するための処理(以下、電力消費状況通知処理)、ホームサーバ1と協働して宅内の電気機器12をユーザの意思に応じて制御する処理(以下、遠隔操作処理)、無線ルータ2が制御装置3に動的に付与したIPアドレスをユーザに報知するための処理(以下、IPアドレス報知処理)が含まれている。
電力消費状況通知処理について概説すると、本処理では、先ず、ホームサーバ1から受信した消費状況データを制御装置3にて解析し、当月における電力総消費量(実績値)を特定する。その後、制御装置3は、当月における電力総消費量の目標値に対する実績値の割合を算出する。この割合は、ホームサーバ1から送られてくる消費状況データが示す電力消費状況(エネルギー消費状況の一例)に関する指標値に相当する。
そして、制御装置3は、上記の割合の算出結果に応じた動作用データを生成し、同データをロボット4に向けて出力する。当該動作用データについては、ロボット4により受信されることになり、その後、ロボット4は、同データに応じた動作として所定の発光様式にて点灯・点滅する動作や所定のメッセージを表した音声を発する動作を行うことになる。この動作は、通知動作に相当し、上記の割合の算出結果をユーザに知らせる目的で行われるものである。また、当該通知動作においてロボット4が発する光の色や点滅速度あるいは音声の内容は、消費状況データが示す電力消費状況に対応した情報に相当することになる。
なお、当月における電力総消費量の目標値については、ユーザにより予め設定されており、そのデータは、制御装置3のメモリ32に記憶されている。より具体的に説明すると、当月における電力総消費量の目標値については、図3に図示したロボット4の動作条件の設定画面上で設定可能であり、設定後にはデータ化されて制御装置3のメモリ32に記憶されるようになっている。
また、本実施形態に係る電力消費状況通知処理では、電力総消費量の目標値に対する実績値の割合を月単位で算出し、当月における当該割合の現在値に応じた動作をロボット4が行うこととしている。ただし、これに限定されるものではなく、上記の割合を1日単位、1時間単位、1週間単位若しくは1年単位、あるいは季節単位で算出し、ロボット4が行う動作についても上記割合を算出する際の単位に従って行わせることとしてもよい。
遠隔操作処理について概説すると、本処理では、ユーザがロボット4を通じて電気機器12の遠隔操作を指示すると、制御装置3が当該指示を受け付けて電気機器12の遠隔操作をホームサーバ1に対して要求する。より具体的に説明すると、ユーザは、遠隔操作を指示する上で、上述した握り操作を所定回数だけ実行される。一方、握り操作を受け付けたロボット4側では、握り操作の内容、厳密には、同操作の実行回数を示すデータである回数カウントデータが生成され、その後、制御装置3に向けて送信される。制御装置3は、回数カウントデータを受信すると、同データが示す握り操作の実行回数を特定した上で、当該回数に対応した処理として、電気機器12の遠隔操作に対する要求をホームサーバ1に向けて送信する処理を実行するようになる。
さらに、本実施形態では、前述したように、電気機器12の制御が完了した時点でホームサーバ1が制御完了データを生成し送信することとなっている。一方、制御装置3は、上記の制御完了データを受信し、データ受信後には、制御完了の旨を通知する動作(以下、制御完了通知動作)をロボット4に行わせる動作用データを生成し、同データをロボット4に向けて出力する。ロボット4は、当該動作用データを受信すると、制御完了通知動作として所定の発光様式にて点灯・点滅したり所定のメッセージを表した音声を発したりするようになる。
IPアドレス報知処理について概説すると、本処理では、制御装置3が自身に付与されたIPアドレスを特定した上で、当該IPアドレスを報知する動作である報知動作をロボット4に行わせる動作用データを生成し、同データをロボット4に向けて出力する。ロボット4は、当該動作用データを受信すると、報知動作として所定の発光様式にて点灯・点滅したり所定のメッセージを表した音声を発したりするようになる。また、IPアドレスが更新されたときには、更新後のIPアドレスについて上記の処理が繰り返し実行されることとなっている。
以上のように本実施形態では、制御装置3が実行する処理に応じて、制御装置3により生成される動作用データが異なっている。換言すると、本実施形態に係る制御装置3が動作用データを生成する際のモードには、下記(1)〜(3)に示す3つのモードが含まれている。
(1)宅内の電力消費状況に応じた情報を通知する通知動作を、ロボット4に行わせる動作用データを生成する通知動作モード
(2)遠隔操作の対象である電気機器12の制御が完了した旨を通知する制御完了通知動作を、ロボット4に行わせる動作用データを生成するモード
(3)制御装置3に付与されたIPアドレスを特定するための情報を報知する報知動作を、ロボット4に行わせる動作用データを生成する報知動作モード
本実施形態において制御装置3のモードは、上記の(1)〜(3)のモードを含む複数のモードのうちのいずれかに設定されている一方で、ユーザの意思に応じて適宜切り替え可能となっている。そして、本実施形態では、制御装置3のモードを切り替えるために行われるユーザ操作がロボット4側で受け付けられることになっている。モード切り替えに係るユーザ操作については、後に詳述する。
なお、上記3つのモードのうち、(2)のモードは、ユーザが宅内の電気機器12を遠隔制御するときに設定されるモードに該当し、以下では、当該モードを遠隔操作用モードと呼ぶこととする。
ロボット4は、図4に示すように、ロボット側コントローラ41、発光ユニット42、音声発生ユニット43、振動ユニット44及び操作受付ユニット45を有しており、これらの機器は、すべてロボット4に内蔵されている。また、ロボット4は、USBコネクタ46を介して制御装置3に接続されており、USBコネクタ46を通じて制御装置3との間でデータの受け渡しを行うとともに、USBコネクタ46を通じて制御装置3から電力供給を受けている。なお、本実施形態では、ロボット4と制御装置3との接続方式については、USBコネクタ46を介した有線方式に限定されず、無線方式での接続方式を採用してもよい。また、給電方法についてもワイヤレス給電方式を採用することとしてもよい。
発光ユニット42、音声発生ユニット43及び振動ユニット44は、ロボット4が動作を行う際に作動する作動部に相当する。各ユニットについて説明すると、発光ユニット42は、発光部に相当し、制御装置3から送られてくる動作用データに応じた発光様式にて発光するものであり、LED素子等の公知の発光機器(光源)により構成されている。この発光ユニット42が発光することで、ロボット4は、図2Bに示すように所定の発光様式にて発光したり点滅したりする発光動作を行うようになる。ここで、発光様式とは、発光動作時の動作条件を示す概念であり、具体的には、発光色、発光強度(照度)、単位時間あたりの点滅回数等が該当する。なお、発光様式については、ユーザ側で自由に設定可能となっており、特に本実施形態では、図3に図示した設定画面にて発光動作時の点滅条件等を設定することが可能である。点滅条件を設定した後の発光動作では、ロボット4が設定された点滅条件にて発光するようになる。
音声発生ユニット43は、音声発生部に相当し、制御装置3から送られてくる動作用データに応じた音声を発するものであり、公知である小型の音声再生装置により構成されている。より具体的に説明すると、音声発生ユニット43は、複数の音声ファイルが記憶された記憶素子(不図示)を備えており、当該複数の音声ファイルのうち、動作用データに対応した音声ファイルを再生し、スピーカを通じて当該再生音を流す。これにより、ロボット4は、図2Cに示すように上記音声ファイルに収録された音声を発する音声発生動作を行うようになる。なお、音声発生ユニット43については、電子データからなる音声ファイルを再生するものに限定されるものではなく、例えば、テープやコンパクトディスク等に収録された音声を再生する機器であってもよい。また、音声ファイルについては、音声発生ユニット43の記憶素子に予め記憶されているものに限定されず、所定のサイトからダウンロードする等して新たに追加することとしてもよい。
振動ユニット44は、制御装置3から送られてくる動作用データに応じて振動するものであり、バイブレータ等の公知の振動付与機器により構成されている。この振動ユニット44が振動することで、ロボット4は、図2Dに示すようにロボット4全体が振動する振動動作を行うようになる。ちなみに、本実施形態において、振動動作は、ロボット4が各種の情報を通知し若しくは報知しているのをユーザに気付かせるために行われる。つまり、本実施形態に係るロボット4は、ユーザに各種の情報を通知し若しくは報知するに際し、ユーザの注意を引くように振動動作を行うこととしている。なお、振動動作の用途については、ユーザの注意を喚起する目的に限定されず、他の目的(例えば、何か情報を通知する目的)に用いられることとしてもよい。
操作受付ユニット45は、ユーザ操作を受け付ける操作受付部に相当し、具体的にはユーザがロボット4を握る操作(握り操作)を受け付けるものである。この操作受付ユニット45は、前述したように、ロボット4の外観形状を規定するゴム製のカバー部材4aと、その内側に配置された圧力センサ(不図示)と、によって構成されている。かかる構成のロボット4は、上記の握り操作を受け付けると、単位時間の間に行われた握り操作の回数を示す回数カウントデータを生成し、同データを制御装置3に向けて出力する。ここで、回数カウントデータは、ユーザ操作の内容を示すデータに相当する。
そして、制御装置3は、回数カウントデータを受信すると、同データに応じた制御を実施するようになる。より具体的に説明すると、制御装置3は、単位時間内での握り操作の実行回数(以下、握り回数)と制御内容との対応関係を記憶しており、ロボット4から回数カウントデータを受信すると、同データから握り回数を特定し、特定した握り回数と対応する制御を実施する。つまり、本実施形態では、制御装置3に対して各種制御を要求するために上記の握り操作を行う際、単位時間あたりの握り操作の回数を変えることで、制御装置3に対する要求の内容(換言すると、制御装置3に実行させる制御の内容)を切り替えることが可能である。
以下、図5を参照しながら、握り回数と制御内容との対応関係について具体的に説明する。図5は、単位時間における握り操作の回数と制御内容との対応関係を示した図である。
先ず、制御装置3は、前述したように、動作用データを生成するモードとして「通知動作モード」、「遠隔操作用モード」、「報知動作モード」を選択することが可能である。一方で、握り回数と制御内容との対応関係は、モード毎に異なっている。一例を示すと、図5に示すように、「通知動作モード」において握り回数が所定回数(具体的にはL1回)となった場合、制御装置3は、ロボット4による通知動作のオンオフを切り替える。同様に、「報知動作モード」において握り回数が所定回数(具体的にはN1回)となった場合、制御装置3は、ロボット4による報知動作のオンオフを切り替える。
また、「遠隔操作用モード」において握り回数が所定回数(具体的にはM1回)となった場合、制御装置3は、遠隔操作処理、すなわち、対象となる電気機器12の運転状態についての制御をホームサーバ1に対して要求する。
また、各モードにおいて、握り回数が当該各モードに対応して決められた回数(具体的にはL2、M2、N3)となった場合、現在のモードを確認することが可能となる。具体的に説明すると、例えば、「通知動作モード」において握り回数がL2となった場合、制御装置3は、現在のモードが「通知動作モード」であることをユーザに通知する動作(以下、モード確認動作)を行わせる動作用データを生成し、ロボット4に向けて出力する。ロボット4は、当該動作用データを受信すると、モード確認動作として、「通知動作モード」に対応する発光様式にて点灯・点滅したり、現在のモードが「通知動作モード」であるというメッセージを表した音声を発したりするようになる。
さらにまた、本実施形態では、前述したようにモードの切り替えが可能であり、ユーザは、モード切り替え用の操作として握り操作を行うことになっている。かかる意味で、操作受付ユニット45は、制御装置3のモードを切り替えるために行われるユーザ操作を受け付けるものであると言える。
モードの切り替えについて詳細に説明すると、あるモードから他のモードに切り替える際の握り回数については、モード別に設定されている。例えば、モードが「通知動作モード」にある間にユーザが握り操作をL3回行うと、握り回数がL3回であることを示す回数カウントデータがロボット4により生成され、その後に制御装置3に向けて出力される。制御装置3は、当該回数カウントデータを受信すると、これをトリガーとしてモードを「通知動作モード」から「遠隔操作用モード」に切り替える。同様に、モードが「通知動作モード」にある間にユーザが握り操作をL4回行うと、握り回数がL4回であることを示す回数カウントデータがロボット4により生成され、その後に制御装置3に向けて出力される。制御装置3側では、回数カウントデータの受信をトリガーとしてモードが「通知動作モード」から「報知動作モード」に切り替わる。
なお、「遠隔操作用モード」や「報知動作モード」においても、上記の手順と同様、図5に示す握り回数と制御内容との対応関係に従って他のモードへ切り替わることとなっている。
ロボット側コントローラ41は、デバイス側制御部に相当し、制御装置3から送られてくる動作用データを受信するとともに、当該動作用データに基づいて発光ユニット42、音声発生ユニット43及び振動ユニット44を制御するものである。このロボット側コントローラ41は、CPU41a、メモリ41b、通信用インタフェース41c及び制御回路41dにより構成されている。かかる構成のロボット側コントローラ41は、通信用インタフェース41cを通じて制御装置3から動作用データを受信し、CPU41aがメモリ41bに格納されたプログラムを実行することで制御回路41dを介して発光ユニット42、音声発生ユニット43及び振動ユニット44を制御する。
より具体的に説明すると、ロボット側コントローラ41は、動作用データを受信すると、当該動作用データを解析して同データが示す情報を特定する。その後、ロボット側コントローラ41は、特定した情報に対応した発光様式にて発光し点滅するように発光ユニット42を制御する。同様に、ロボット側コントローラ41は、特定した情報に対応したメッセージを表す音声を発するように音声発生ユニット43を制御する。また、ロボット側コントローラ41は、発光ユニット42による発光や音声発生ユニット43による音声再生とともに、振動ユニット44を制御して振動させる。
以上のような制御がロボット側コントローラ41により実施される結果、ロボット4は、制御装置3から受信した動作用データに応じた動作を行うようになる。なお、ロボット側コントローラ41による制御の具体的な内容については、後に説明することとする。
また、ロボット側コントローラ41は、操作受付ユニット45が握り操作を受け付けると、これをトリガーとして回数カウントデータを生成する。より具体的に説明すると、ロボット側コントローラ41は、操作受付ユニット45が単位時間内に受け付けた握り操作の回数、すなわち握り操作を特定し、その回数を示す回数カウントデータを生成する。生成された回数カウントデータは、通信用インタフェース41cを通じて制御装置3に向けて出力される。
ところで、本実施形態では、ロボット4が動作を実行する際に発光ユニット42、音声発生ユニット43及び振動ユニット44を作動させる上で必要となるデータのうちの幾つか(例えば、音声ファイル)がロボット側コントローラ41のメモリ41bに記憶されていることとしている。ただし、これに限定されず、ロボット4側の記憶容量が一般的に小さいことを考慮して、ロボット4側のメモリ41bにはデータを記憶させず、例えば、各ユニットの作動に必要となるデータについては、制御装置3から送信されるものとしてもよい。すなわち、ロボット側コントローラ41が制御装置3から受信したデータを解析することで、発光時の発光形式や再生する音声を特定し、その特定結果に基づいて発光ユニット42や音声発生ユニット43を作動させる形でもよい。
<<制御装置及びロボットによる通信処理について>>
次に、制御装置3及びロボット4を用いて行われる通信処理について、その内容及び手順を説明する。
制御装置3及びロボット4を用いて行われる通信処理は、制御装置3にインストールされたHEMSプログラムの実行によって実現され、既に述べたように、電力消費状況通知処理、遠隔操作処理及びIPアドレス報知処理が含まれている。以下では、各処理についてその内容や手順を説明する。
(電力消費状況通知処理)
電力消費状況通知処理は、制御装置3のモードが「通知動作モード」に設定された状態で実行され、図6に示す手順にて進行する。図6は、電力消費状況通知処理についての流れを示した図である。以下、電力消費状況通知処理の流れを説明する。
本実施形態において、電力消費状況通知処理は、定期的(例えば、30分毎若しくは1時間毎)に行われ、電力消費状況を通知する時刻(通知時刻)に至った時点で自動的に電力消費状況通知処理の実行が開始される(S001)。本処理の実行開始にあたり、先ず、制御装置3がホームサーバ1に対して消費状況データを要求する(S002)。ホームサーバ1は、当該要求を受信すると(S003)、当月の初日の所定時刻(例えば、0時)から現時点までに消費された電力総消費量を算出し、その算出結果を示すデータとして消費状況データを生成し、同データを制御装置3に向けて送信する(S004)。
その後、制御装置3は、ホームサーバ1から送られてきた消費状況データを受信し(S005)、同データを解析する。この解析処理において、制御装置3は、当月における電力総消費量(実績値)を特定する。その一方で、制御装置3(厳密には、制御装置3のCPU31)は、当月における電力総消費量の目標値をメモリ32から読み出し、当該目標値に対する電力消費量の実績値の割合を算出する(S006)。最終的に、制御装置3は、当該割合の算出結果に応じた動作用データを生成し、同データをロボット4に向けて出力する(S007)。
そして、ロボット側コントローラ41が動作用データを受信すると(S008)、当該ロボット側コントローラ41が同データに基づいて発光ユニット42、音声発生ユニット43及び振動ユニット44を制御する。この結果、ロボット4は、ホームサーバ1から送られてきた消費状況データが示す電力消費状況に対応する情報を通知する通知動作として、当該電力消費状況に応じた発光様式にて発光する発光動作や当該電力消費状況に応じた音声メッセージを発する音声発生動作を行うようになる(S009)。
ここで、電力消費状況通知処理において制御装置3が生成する動作用データについて説明すると、図7の(A)や(B)に示すように、当月における電力総消費量の目標値に対する実績値の割合に応じて異なった内容のデータとなる。図7は、電力消費状況通知処理におけるロボット4の動作パターンを示した図であり、同図の(A)には発光動作のパターンが、同図の(B)には音声発生動作のパターンがそれぞれ図示されている。
具体的に説明すると、ロボット4に発光動作を行わせる動作用データについては、発光動作時の発光色が上記の割合に応じて異なるように生成される。より詳しくは、上記の割合が20%以下であれば青色に、21〜60%であれば桃色に、61〜100%であれば紫色に、101%以上であれば赤色に、発光動作時の発光色が設定されるように動作用データが生成される。
同じく、ロボット4に音声発生動作を行わせる動作用データについては、再生される音声メッセージが上記の割合に応じて異なるように生成される。より詳しくは、上記の割合が20%以下であれば「マダマダダヨ」というメッセージが、21〜60%であれば「ソコソコツカッタヨ」というメッセージが、61〜100%であれば「カナリツカッタヨ」というメッセージが、101%以上であれば「オーバーシタヨ」というメッセージが、それぞれ再生されるように動作用データが生成される。
なお、図7に示したパターンは、ロボット4による動作についてのパターンの一例に過ぎず、図7に示したパターン以外のパターンにて動作を行うこととしてもよい。
そして、以上のような動作用データをロボット4側で受信すると、ロボット側コントローラ41が同データから発光色や音声メッセージを特定し、特定した発光色や音声メッセージにて通知動作を行うように発光ユニット42や音声発生ユニット43を制御する。具体的に説明すると、ロボット側コントローラ41は、図7の(A)に示す対応関係に従い、上記の割合に対応する発光色にてロボット4が発光するように発光ユニット42を制御する。同様に、ロボット側コントローラ41は、図7の(B)に示す対応関係に従い、上記の割合に対応する音声メッセージを発するように音声発生ユニット43を制御する(厳密には、該当する音声ファイルを再生させる)。
なお、本実施形態では、電力消費状況を通知する上で、当月における電力総消費量の目標値に対する実績値の割合を算出し、当該割合の算出結果を通知する動作をロボット4に行わせることとした。ただし、電力消費状況については、当月における電力総消費量の目標値に対する実績値の割合に限定されず、他の内容、例えば、現時点における消費電力の大きさであってもよく、消費電力の大きさに対応する情報を通知する通知動作をロボット4に行わせることとしてもよい。
(遠隔操作処理)
遠隔操作処理は、制御装置3のモードが「遠隔操作用モード」に設定された状態で実行され、図8に示す手順にて進行する。図8は、遠隔操作処理についての流れを示した図である。以下、遠隔操作処理の流れを説明する。
遠隔操作処理は、制御装置3のモードが遠隔操作用モードに設定されている期間中に、ユーザが遠隔操作を要求するために所定の操作を行うことを契機として開始される。より具体的に説明すると、上記のユーザ操作が行われるまでの間、制御装置3は、待機状態にある(S011)。ここで、遠隔操作を要求するためのユーザ操作は、前述したように、ロボット4を単位時間中に所定回数(例えば、M1回)握る握り操作である。かかる握り操作がロボット4の操作受付ユニット45により受け付けられると(S012)、ロボット側コントローラ41が、単位時間における握り操作の実施回数、すなわち握り回数を示す回数カウントデータを生成し、同データを制御装置3に向けて出力する(S013)。
制御装置3は、回数カウントデータを受信すると(S014)、当該回数カウントデータを解析して同データが示す握り回数を特定する。そして、制御装置3は、回数カウントデータが示す握り回数が遠隔操作要求用の回数(つまり、M1回)であると判定すると、制御対象の電気機器12に対する遠隔操作をホームサーバ1に実施させるため、当該遠隔操作の要求をホームサーバ1に向けて送信する(S015)。
ホームサーバ1は、上記の要求を受信すると(S016)、当該要求から制御対象である電気機器12と制御内容を特定する。その後、ホームサーバ1は、特定した制御内容に従って運転状態を切り替えるための制御信号を生成し、同制御信号を上記の電気機器12に向けて出力する(S017)。そして、制御が完了した電気機器12側では、応答信号が生成されてホームサーバ1に向けて出力されるようになり、ホームサーバ1は、当該応答信号を受信すると(S018)、制御が完了した旨を通知するためのデータ(制御完了データ)を生成し、制御装置3に向けて送信する(S019)。
制御装置3は、上記の制御完了データを受信すると(S020)、これをトリガーとして動作用データを生成し、同データをロボット4に向けて出力する(S021)。かかる動作用データは、制御完了の旨を通知する動作である制御完了通知動作をロボット4に行わせる動作用データであり、ロボット4側で当該動作用データが受信されると(S022)、ロボット側コントローラ41が同データに基づいて発光ユニット42、音声発生ユニット43及び振動ユニット44を制御する。この結果、ロボット4は、制御完了通知用の発光様式にて点灯・点滅したり制御完了通知用のメッセージを表した音声を発したりして制御完了通知動作を行うようになる(S023)。
(IPアドレス報知処理)
IPアドレス報知処理は、制御装置3のモードが「報知動作モード」に設定された状態で実行され、図9に示す手順にて進行する。図9は、IPアドレス報知処理についての流れを示した図である。以下、IPアドレス報知処理の流れについて説明する。
IPアドレス報知処理は、例えば制御装置3のモードが他のモードから「報知動作モード」に切り替えられた時点で開始される。本処理が開始されると、先ず、制御装置3のCPU31がメモリ32からIPアドレスを示すデータを読み出し、当該データからIPアドレスが割り出されるようになる(S031)。その上で、制御装置3は、動作用データを生成し、同データをロボット4に向けて出力する(S032)。かかる動作用データは、上記のIPアドレスを特定するための情報を報知する報知動作をロボット4に行わせるためのデータである。
そして、ロボット4においてロボット側コントローラ41が上記の動作用データを受信すると(S033)、ロボット側コントローラ41が同データに基づいて発光ユニット42や音声発生ユニット43を制御するようになる。この結果、ロボット4が、IPアドレスを特定するための情報を光や音声にて報知する動作、すなわち報知動作を行うようになる(S034)。なお、IPアドレス報知処理に係る一連のステップS031〜S034は、制御装置3のモードが「報知動作モード」に設定されている期間において制御装置3のIPアドレスが更新される度に繰り返されることになる(S035)。
ここで、本実施形態に係るロボット4は、報知動作において、IPアドレスを特定するための情報として、複数桁(具体的には3桁)の数値情報を報知する。より具体的に説明すると、本実施形態に係るロボット4は、報知動作において、IPアドレスのうちの第4オクテットに相当する数値情報を報知することとしている。これは、同一の無線ルータ2から付与されるIPアドレスであれば、第1オクテットから第3オクテットまでの部分が共通となり、IPアドレスを特定する上では第4オクテットのみを報知すればよいからである。
以上のように本実施形態では、報知動作において報知する情報を、IPアドレスのうち、第4オクテットを示す数値情報のみに限定している。これにより、ロボット4による報知動作がより簡素化されるので、報知動作を通じてIPアドレスを確認するユーザにとっては、より簡便にIPアドレスを確認することが可能となる。
そして、本実施形態では、IPアドレスの第4オクテットに相当する数値情報を報知する動作をロボット4に行わせる動作用データが、制御装置3によって生成され、ロボット側コントローラ41によって受信される。また、ロボット側コントローラ41は、上記の動作用データを受信した後、当該動作用データに基づいてロボット4が報知動作を行うように発光ユニット42や音声発生ユニット43を制御する。
具体的に説明すると、本実施形態に係る制御装置3は、報知動作用のデータとして、第4オクテットに相当する数値情報を表す音声を発生させる動作用データを生成し、同データをロボット4に向けて出力する。一方、音声発生ユニット43は、1〜9の各数を録音した音声ファイルを記憶している。そして、ロボット側コントローラ41は、上記の動作用データを受信すると、同データからIPアドレスの第4オクテットを示す数値を桁毎に特定し、特定した数値に対応する音声ファイルを上位の桁から順に再生するように音声発生ユニット43を制御する。この結果、ロボット4は、図10に示すように、IPアドレスの第4オクテットに相当する数値情報を表す音声を発する音声発生動作を報知動作として行うようになる。
なお、図10は、IPアドレス報知処理におけるロボット4の動作に関する説明図であり、具体的には、IPアドレス特定用の情報を光にて報知する動作(発光動作)の例と、音声にて報知する動作(音声発生動作)の例を図示している。
さらにまた、本実施形態に係る制御装置3は、報知動作用のデータとして、第4オクテットに相当する数値情報に応じて発光様式を変更させる動作用データを生成し、同データをロボット4に向けて出力する。その一方で、発光ユニット42は、発光時の色(発光色)について少なくとも第4オクテットの桁数以上のバリエーションを有し、かつ、所定の速度で点滅する機能を備えている。そして、ロボット側コントローラ41は、上記の動作用データを受信すると、同データからIPアドレスの第4オクテットを示す数値を桁毎に特定し、その特定結果に基づいて発光ユニット42を制御する。
ロボット側コントローラ41による発光ユニット42の制御について分かり易く説明するために、以下、図10に示すケースを例に挙げて説明する。図10に示すケースでは、動作用データから特定されたIPアドレスの第4オクテットに相当する数値情報が3桁であり、具体的には「234」となっている。一方、同図に示すケースでは、百の桁に対して青色の発光色が、十の桁に対して黄色の発光色が、一の桁に対して赤色の発光色がそれぞれ対応している。
そして、ロボット側コントローラ41は、発光色が上位の桁から順に当該桁と対応した色に切り替わるように、具体的には青色、黄色、赤色の順で切り換わるように発光ユニット42を制御する。また、ロボット側コントローラ41は、各発光色にて発光している間、当該発光色と対応する桁の数値と同じ数だけ点滅するように、具体的には青色で発光している間に2回、黄色で発光している間に3回、赤色で発光している間に4回点滅するように発光ユニット42を制御する。
以上の制御が実施される結果、ロボット4は、図10に示すように、IPアドレスの第4オクテットに相当する数値情報の各桁に応じて発光色を変化させつつ、各発光色にて発光している間に当該各発光色と対応する桁における数値と同じ回数だけ点滅する発光動作を報知動作として行うようになる。
以上までに説明したように、本実施形態では、IPアドレス特定用の情報、具体的には、第4オクテットに相当する数値情報をロボット4の発光動作や音声発生動作を用いて報知する。これにより、ユーザは、上記の発光動作や音声発生動作を通じて、IPアドレス(厳密には第4オクテットに相当する数値情報)を簡便に確認することが可能となる。
さらに、本実施形態の他の特徴点は、HEMSのシステムにおいて宅内の電力消費状況を通知するために設置されたデバイスとしてのロボット4をIPアドレス確認用のツールとして用いる点である。より詳しく説明すると、ロボット4を用いたHEMSにおいて、当該ロボット4は、宅内での電力消費状況をユーザに通知するために用いられるが、本実施形態では、IPアドレス確認用にも利用されている。このようにロボット4を本来の目的に加えてIPアドレス確認の目的にも利用すれば、IPアドレスを簡便に確認し得る構成のHMESを構築するにあたり、別途の表示器を用いる必要がなく、以て、システム構築のコストを抑えることが可能となる。
<<本実施形態に係るIPアドレスの入力方法>>
本実施形態では、前述したように、ロボット4の発光動作や音声発生動作を通じて、制御装置3に付与された動的なIPアドレスを簡便に確認することが可能である。一方で、制御装置3に付与されたIPアドレスは、通信端末5においてロボット4の動作条件に関する設定画面を表示する際の入力事項である。すなわち、ロボット4の動作条件を指定するには、ユーザの通信端末5にてIPアドレスを入力する必要がある。このようにロボット4の動作条件を設定するにあたり制御装置3のIPアドレスを確認することが必要となる構成では、IPアドレスを簡便に確認することを実現する本発明の効果がより有効に発揮されることとなる。
さらに、本実施形態では、IPアドレスの入力についてロボット4の発光動作を利用した入力方法を採用しており、当該入力方法により、通信端末5でのIPアドレスの入力をより簡便に行うことが可能となっている。以下、本実施形態に係るIPアドレスの入力方法について図11及び図12を参照しながら説明する。図11は、本実施形態に係るアドレス入力処理の様子を示す図である。図12は、本実施形態に係るアドレス入力処理の手順を示した図である。
本実施形態において、IPアドレスの入力は、通信端末5にインストールされたアプリケーションプログラム(以下、専用アプリ)が起動し、かつ、ロボット4が上述した発光動作を行っている間に行われる。より具体的に説明すると、本実施形態では、IPアドレスの入力に際して、専用アプリが起動している状態の通信端末5を図11に示すように発光動作中のロボット4に近付け、さらに通信端末5に備えられた撮像部としてのカメラ(不図示)にて撮像する。そして、本実施形態では、上記の撮像操作を行うと、通信端末5側で自動的にIPアドレスが特定され、さらに、ロボット4の動作条件に関する設定画面を表示させる際に必要となるIPアドレスの入力が自動的に行われるようになる。
上述の手順によるIPアドレスの入力は、上記の専用アプリの機能によって実現される。ここで、専用アプリとは、通信端末5にてアドレス入力処理を実施するためのアプリである。そして、専用アプリが実行されることで、IPアドレスの割り出し及び自動入力が実施され、最終的にロボット4の動作条件の設定画面が通信端末5のディスプレイに表示されるようになる。
なお、本実施形態において、アドレス入力処理とは、IPアドレスの第4オクテットに相当する数値状態を報知するために発光色を変えながら点滅しているロボット4を通信端末5のカメラで撮像することで動画データを取得し、当該動画データをリアルタイムで解析する処理である。より具体的に説明すると、上記の動画データを解析することでロボット4の発光色及び発光色毎の点滅回数を識別し、当該識別結果に基づいてIPアドレスの第4オクテットに相当する数値情報を特定し、その結果からIPアドレスを割り出す。さらに、アドレス入力処理では、ロボット4の動作条件の設定画面を表示させるにあたり必要となるIPアドレスの入力を自動的に行う。
以上のように本実施形態ではロボット4の動作条件の設定画面を表示させるに際して、ユーザがIPアドレスの入力操作を自ら行う必要がなく、発光動作中のロボット4を通信端末5のカメラで撮像するだけでIPアドレスが自動入力される。これにより、本実施形態ではIPアドレスの入力に掛かる手間が省かれ、結果としてユーザにとっての利便性が向上することとなる。
なお、動画データを解析してロボット4の発光色や発光色毎の点滅回数を識別する手法については、公知の手法を利用することが可能であり、例えば、画像処理分野で利用されている色や点滅速度の検知手法が利用可能である。また、発光色毎の点滅回数からIPアドレスの第4オクテットに相当する数値情報を特定する方法としては、点滅回数と数値との対応関係をテーブルデータとして記憶しており、かかるテーブルデータと点滅回数の識別結果とを照合して当該点滅回数を数値情報に変換すればよい。
以下、アドレス入力処理の手順について図12を参照しながら説明する。
アドレス入力処理は、図12に示す手順にて進行し、先ず、ユーザが通信端末5にて所定の入力操作(例えば、専用アプリのアイコンをタッチする操作)を行うことにより専用アプリが起動するところから始まる(S041)。その後、専用アプリが起動している間に、IPアドレスの第4オクテットに相当する数値状態を報知するために発光色を変えながら点滅している状態のロボット4が、通信端末5のカメラによって撮像される(S042)。
そして、通信端末5では、専用アプリの機能により、発光動作中のロボット4を撮像することで取得した動画データが解析され、当該解析結果から、発光動作時におけるロボット4の発光色と発光色毎の点滅回数とが識別されるようになる(S043)。さらに、専用アプリの機能により、識別された発光色毎の点滅回数に基づいてIPアドレスの第4オクテットに相当する数値情報が特定され、かかる数値情報からIPアドレス全体が割り出されるようになる(S044)。
さらに、本実施形態では、上記の手順にてIPアドレスが割り出されると、通信端末5において、専用アプリの機能により上記のIPアドレスが所定の入力先に自動入力されることとなっている(S045)。そして、IPアドレスが自動入力される結果、通信端末5のディスプレイにロボット4の動作条件の設定画面が表示されるようになる(S046)。
以上までの一連の処理S041〜046が終了した時点でアドレス入力処理が完了する。そして、アドレス入力処理後には、IPアドレスを割り出すことによりIPアドレスが自動入力された通信端末5と制御装置3とが無線ルータ2を介して通信するようになる。これにより、制御装置3は、ロボット4の動作条件について通信端末5側で指定された内容、分かり易くは、上記の設定画面上でユーザが設定した内容を示すデータを取得することになる。
<<その他の実施形態>>
上記の実施形態では、本発明の一実施形態に係る置物型デバイスを用いた通信システム及び通信方法について一例を挙げて説明した。ただし、上記の実施形態は、あくまでも本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、上記の実施形態では、本発明に係る置物型デバイスを用いた通信システムとして、宅内の電力消費状況を管理するシステムを一例に挙げて説明した。ただし、これに限定されるものではなく、本発明に係る置物型デバイスを用いた通信システムは、電力以外のエネルギー消費状況を管理するシステム、例えば、ガスの消費状況や水道の消費状況を管理するシステムとしても利用可能である。
また、上記の実施形態では、本システムSにおいてロボット4を用いる目的として、宅内の電力消費状況や遠隔操作完了の旨をユーザに通知する目的、並びに、制御装置3に付与されたIPアドレスを報知する目的が含まれることとした。ただし、ロボット4の用途については、上記の目的以外の目的、例えばコミュニケーションツールとしての用途が含まれることとしてもよい。
また、上記の実施形態では、ロボット4に備えられた操作受付ユニット45によりユーザ操作を受け付ける構成として、ユーザがロボット4を握る操作(握り操作)を受け付ける構成を例に挙げて説明した。ただし、ユーザ操作を受け付ける構成は、上記の内容に限定されるものではなく、例えば、ユーザが手を叩いたり声を発したりする操作を受け付ける構成であってもよい。
また、上記の実施形態では、制御装置3が動作用データを生成する際のモードとして、「通知動作モード」、「遠隔操作用モード」及び「報知動作モード」のいずれかを選択することとした。ただし、選択候補としてのモードについては、上記3つのモードに限定されるものではなく、上記3つのモード以外のモードが含まれていることとしてもよい。
また、上記の実施形態では、ロボット4が動作する際に作動する作動部として発光ユニット42、音声発生ユニット43及び振動ユニット44が設けられていることとした。ただし、発光ユニット42及び音声発生ユニット43のいずれか一方のユニットのみが設けられていることとしてもよい。また、作動部については上記3つのユニット42、43、44以外の作動部が更に設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、ロボット4が行う報知動作において、IPアドレスを特定するための情報として、IPアドレスの第4オクテットに相当する数値情報を報知することとした。しかし、これに限定されるものではなく、例えばIPアドレス全体を示す数値情報を報知することとしてもよい。ただし、報知する情報を第4オクテットのみに限定すれば、ロボット4による報知動作が簡素化するので、ユーザがより簡便にIPアドレスを確認し得るようになる。かかる点では、上記の実施形態の方がより好適である。
また、上記の実施形態では、発光動作中のロボット4を通信端末5のカメラで撮影し、その動画データに基づいてロボット4の発光色及び発光色毎の点滅回数を識別し、さらに、発光色毎の点滅回数からIPアドレス(厳密には、第4オクテットに相当する数値情報)を割り出すこととした。この結果、通信端末5が自動的にIPアドレスを認識し、当該IPアドレスについてはユーザの入力操作を要さずに自動入力されることになる。一方で、IPアドレスの自動認識については他の方法も考えられ、例えば、ロボット4の発光動作を利用した可視光通信を採用することとしてもよい。すなわち、IPアドレスを示す光信号をロボット4が出力し、受光機能を有する通信端末5にて当該光信号を受光し、最終的に通信端末5にて上記の光信号を解読してIPアドレスを特定する構成であってもよい。
S 本システム(置物型デバイスを用いた通信システム)
1 ホームサーバ(通信対象機器)
2 無線ルータ、3 制御装置
4 ロボット(置物型デバイス)
4a カバー部材
5 通信端末
11 電力センサ、12 電気機器
31 CPU、32 メモリ
33 通信用インタフェース
41 ロボット側コントローラ(デバイス側制御部)
41a CPU、41b メモリ
41c 通信用インタフェース
41d 制御回路
42 発光ユニット、43 音声発生ユニット
44 振動ユニット、45 操作受付ユニット
46 USBコネクタ

Claims (8)

  1. 動作用データを受信して該動作用データに応じた動作を行う置物型デバイスと、
    前記動作用データを生成し該動作用データを前記置物型デバイスに向けて出力するとともに、無線ルータを介して通信対象機器と無線方式にて通信する制御装置と、を備え、
    前記置物型デバイスは、
    前記置物型デバイスが前記動作を行う際に作動する作動部と、
    該作動部を制御するデバイス側制御部と、を有し、
    前記制御装置は、前記無線ルータが前記制御装置に対して動的に付与したアドレスを特定するための情報を報知する報知動作を行わせる前記動作用データを生成し、該動作用データを前記置物型デバイスに向けて出力し、
    前記デバイス側制御部は、前記報知動作を行わせる前記動作用データを受信し、該動作用データに基づいて前記置物型デバイスが前記報知動作を行うように前記作動部を制御することを特徴とする置物型デバイスを用いた通信システム。
  2. 前記置物型デバイスを用いた通信システムは、建物内でのエネルギー消費状況を管理するために前記建物内において構築され、
    前記制御装置は、前記無線ルータを介して前記通信対象機器としてのホームサーバと通信することで前記エネルギー消費状況を示す消費状況データを受信すると、該消費状況データが示す前記エネルギー消費状況に対応した情報を通知する通知動作を行わせる前記動作用データを生成して該動作用データを前記置物型デバイスに向けて出力し、
    前記デバイス側制御部は、前記通知動作を行わせる前記動作用データを受信し、該動作用データに基づいて前記置物型デバイスが前記通知動作を行うように前記作動部を制御することを特徴とする請求項1に記載の置物型デバイスを用いた通信システム。
  3. 前記制御装置が前記動作用データを生成する際のモードには、前記置物型デバイスに前記報知動作を行わせる前記動作用データを生成する報知動作モードと、前記置物型デバイスに前記通知動作を行わせる前記動作用データを生成する通知動作モードと、が含まれ、
    前記置物型デバイスは、前記モードを切り替えるために行われるユーザ操作を受け付ける操作受付部を更に有し、
    前記モードが前記通知動作モードにある間に、前記モードを前記通知動作モードから前記報知動作モードに切り替えるために行われる前記ユーザ操作を前記操作受付部が受け付けると、該ユーザ操作の内容を示すデータを前記デバイス側制御部が生成して前記制御装置に向けて出力し、
    前記制御装置は、前記ユーザ操作の内容を示すデータを受信すると、前記モードを前記通知動作モードから前記報知動作モードに切り替えることを特徴とする請求項2に記載の置物型デバイスを用いた通信システム。
  4. 前記アドレスを特定するための情報は、数値情報であり、
    前記数値情報に応じて変化する発光様式にて発光する発光部、及び、前記数値情報を表す音声を発する音声発生部のうちの少なくとも一つが前記作動部として前記置物型デバイスに備えられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の置物型デバイスを用いた通信システム。
  5. 前記デバイス側制御部は、前記報知動作を行わせる前記動作用データを受信すると、前記アドレスであるIPアドレスのうち、第4オクテットに相当する前記数値情報を報知するための前記報知動作を前記置物型デバイスが行うように前記発光部及び前記音声発生部のうちの少なくとも一つを制御することを特徴とする請求項4に記載の置物型デバイスを用いた通信システム。
  6. 前記制御装置は、ユーザ保有の通信端末と前記無線ルータを介して通信することで、前記置物型デバイスが前記動作を行う際の条件を前記通信端末側で指定された内容に設定し、
    前記アドレスは、前記条件の内容を指定するにあたって前記通信端末側で入力される入力事項に相当することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の置物型デバイスを用いた通信システム。
  7. 前記アドレスを特定するための情報は、複数桁の数値情報であり、
    該数値情報に応じて変化する発光様式にて発光する発光部が前記作動部として前記置物型デバイスに備えられており、
    前記置物型デバイスは、前記発光部を用いることにより、桁毎に発光色を変化させ、かつ、各発光色にて発光している間に当該各発光色と対応する桁における数値と同じ回数だけ点滅する発光動作を前記報知動作として行い、
    前記発光色毎の点滅回数を識別して前記数値情報を特定するために前記通信端末にインストールされたアプリケーションプログラムが起動している間に、前記通信端末に備えられた撮像部にて前記発光動作を行っている状態の前記置物型デバイスを撮像すると、前記通信端末が前記アプリケーションプログラムの機能により前記数値情報を特定することで前記アドレスを割り出し、
    前記制御装置は、前記アドレスを割り出すことにより該アドレスが入力された前記通信端末と前記無線ルータを介して通信することで、前記条件について前記通信端末側で指定された内容を示すデータを取得することを特徴とする請求項6に記載の置物型デバイスを用いた通信システム。
  8. 動作用データを受信して該動作用データに応じた動作を行う置物型デバイスを用いた通信方法であって、
    無線ルータを介して通信対象機器と無線方式にて通信する制御装置が、前記動作用データを生成し該動作用データを前記置物型デバイスに向けて出力する工程と、
    前記置物型デバイスに備えられ該置物型デバイスが前記動作を行う際に作動する作動部を、前記置物型デバイスに備えられたデバイス側制御部により制御する工程と、を有し、
    前記制御装置が前記動作用データを生成し該動作用データを前記置物型デバイスに向けて出力する工程では、前記無線ルータが前記制御装置に対して動的に付与したアドレスを特定するための情報を報知する報知動作を行わせる前記動作用データを生成し、該動作用データを前記置物型デバイスに向けて出力し、
    前記作動部を前記デバイス側制御部により制御する工程では、前記デバイス側制御部が前記報知動作を行わせる前記動作用データを前記制御装置から受信し、該動作用データに基づいて前記置物型デバイスが前記報知動作を行うように前記作動部を制御することを特徴とする置物型デバイスを用いた通信方法。
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