JP5854817B2 - 茹で卵の殻ひび入れ装置 - Google Patents
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Description
しかし、完全に卵殻のひびが全体的に均一に入るまでには至らないことが多少課題として残されていた。そこで本発明者らはさらに研究を重ねた結果、振動発生のメカニズムを見直し、振動の発生装置を2台の振動モーターを色々な方向に組み合わせて設置することにより従来の横方向の振動に加えて上下方向の振動を組み合わせることを試みた。それにより全体に均一にひびを入れることが可能となり、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は茹で卵の殻刺さりをなくして、効率的に茹で卵の殻を削除する為に全体に均一にひび入れすることができる茹で卵の殻ひび入れ装置を提供する事を目的とする。
また、その際、前記振動モーターは誘導電動機両軸端にアンバランスウエイトを配置して、回転させることで振動力を取り出す機構のバイブレーターであり、かつ直方体の振動手段の収納部の内部に縦の壁を設け、該壁に振動モーターを配設し、収納部の上方の振動台に断面凵字樋状のシュートが設置されているようにしている。 このような構成にすることにより、振動数並びに振幅を増減する必要のある時は、モーターの回転数をスイッチ操作により増減させればよく、容易に所望の振動数や振幅を得ることができるのでよい。
本実施例による茹で卵の殻ひび入れ装置1は、図1に示すようにスプリング13により支持された振動手段収納部6を介して振動台3上にステンレス鋼材製の板厚2mmで断面凵字樋状のシュート2を配設してある。該シュート2内にはその長手方向にステンレス製の移送片4、4、4・・・を等間隔に配設した移送コンベア5が図示しないモーターによって一方向に駆動するように備設されている。本実施例においては前記シュート2の内幅は70mm程としてあり、長さを約1200mm、移送片4、巾40mmの間隔は100mm程に形成され、卵E、E、E・・・の長径が移送中に余裕をもって転動あるいはシュート2の内壁面等に振動して衝接し得るようにしてある。
2台の振動モータ7は、インダクションモータの両軸端に錘を付けて、回転による遠心力を取り出す方式でモータの両軸端に取り付けられている錘の形状により振動を発生させる構造であり、振動数並びに振幅はモータの回転数を可変することにより自在に変化させることができる。
モータの取り付け方向により振動の方向を変えることができる。即ち、回転軸を垂直方向に取り付けると水平方向の振動が得られ、水平方向に取り付けると上下方向の振動が基本的には得られるが、両軸の錘の多少なアンバランスにより実際は複雑な振動の要素を含む可能性がある。
そこで、振動モータ7を2台用いてその取り付け方向をX字状にすること、また互いのモータの回転方向を内回り方向にすることにより、水平方向と垂直方向に加えてねじり運動を加味することができる。
これにより、シュート内の茹で卵はシュート2内でシュート2の壁に殴打される動きと飛び上がり落下する動きが連続して起こることにより、茹で卵の卵殻全体に細かなひびを発生させることが可能としている。
なお、本実施例においては、シュート2を振動台3上に配設するに際して、振動台がシュート2の流れ方向と45度方向に配設した場合を図4に示したが、これに限らず、振動台とシュート2の流れ方向と同じ方向に配設することもできる。
また、図3に示すように卵移送コンベア5は、卵移送コンベア架台15により上下方向に移動できる構造としてあるので生産終了後は卵移送コンベア5を持ち上げて上方に移動させることにより、シュート2の洗浄が容易に行なえる構造としてある。
また、卵移送コンベア5の移送片4によって、シュート2内の卵はシュート2内での滞留通過時間は一定に保持されるので、ほとんどの卵のひび割れ具合は同程度になされる。したがって、この移送片4によってシュート2の終端部から次工程の図示しない殻剥き装置へ送り出される殻ひび入りの卵の殻剥除去はバラツキを少なくして容易にされるものである。
また、本発明による茹で卵の殻ひび入れ装置1は、仮に卵のひび入れ処理中に卵殻片の小片がシュート2内に生ずることがあっても、処理中や処理後にシュート2内へ散水や放水することによって容易に除去乃至洗浄され得るものである。
2 シュート
3 振動台
4 移送片
5 卵移送コンベア
6 振動手段の収納部
7 振動モータ
8 振動モータ取り付けベース
13 スプリング
14 架台
15 卵移送コンベア架台
E 茹で卵
Claims (3)
- 断面凵字樋状のシュートと、
前記シュートの内部の長手方向に沿って卵を移送する移送片を具有した卵移送コンベアと、
前記シュートの下に配設され前記シュートを振動させ得る振動台、振動手段及び前記振動手段の収納部と、
架台と、
からなる茹で卵の殻ひび入れ装置であって、
前記振動台の下方に前記振動手段として2台の振動モーターをX字状に交差して配設すると共に、
前記振動台は、前記振動台を上下左右方向に振動させ得るスプリングにより前記架台に支持されており、
前記振動モーターは誘導電動機両軸端にアンバランスウエイトを配置して、回転させることで振動力を取り出す機構のバイブレーターであり、
前記振動手段の収納部の内部には縦の壁が設けられてあり、
前記壁の両面に前記振動モーターが配設されてあり、
前記壁は前記シュート内の卵の移送方向と略45°をなす
ことを特徴とする茹で卵の殻ひび入れ装置。 - 請求項1に記載の茹で卵の殻ひび入れ装置であって、
前記誘導電動機は前記振動台側から見たときに同じ方向に回転する
ことを特徴とする茹で卵の殻ひび入れ装置。 - 断面凵字樋状のシュートと、
前記シュートの内部の長手方向に沿って卵を移送する移送片を具有した卵移送コンベアと、
前記シュートの下に配設され前記シュートを振動させ得る振動台、振動手段及び前記振動手段の収納部と、
架台と、
からなる茹で卵の殻ひび入れ装置であって、
前記振動台の下方に前記振動手段として2台の振動モーターをX字状に交差して配設すると共に、
前記振動台は、前記振動台を上下左右方向に振動させ得るスプリングにより前記架台に支持されており、
前記振動モーターは誘導電動機両軸端にアンバランスウエイトを配置して、回転させることで遠心力を取り出す機構のバイブレーターであり、
前記誘導電動機は前記振動台側から見たときに同じ方向に回転する
ことを特徴とする茹で卵の殻ひび入れ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011279813A JP5854817B2 (ja) | 2011-12-21 | 2011-12-21 | 茹で卵の殻ひび入れ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011279813A JP5854817B2 (ja) | 2011-12-21 | 2011-12-21 | 茹で卵の殻ひび入れ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013128443A JP2013128443A (ja) | 2013-07-04 |
JP5854817B2 true JP5854817B2 (ja) | 2016-02-09 |
Family
ID=48906583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011279813A Active JP5854817B2 (ja) | 2011-12-21 | 2011-12-21 | 茹で卵の殻ひび入れ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP5854817B2 (ja) |
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-
2011
- 2011-12-21 JP JP2011279813A patent/JP5854817B2/ja active Active
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JP2013128443A (ja) | 2013-07-04 |
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