JP5854286B2 - 行動情報収集装置及び行動情報送信装置 - Google Patents

Description

本発明は、行動情報収集装置及び行動情報送信装置に関する。

ユーザの行動を表す行動情報に基づいて配信情報を選択し、選択された配信情報を当該ユーザのユーザ端末へ送信する情報配信システムが知られている（例えば、特許文献１を参照）。行動情報は、例えば、ユーザ端末の位置を表す位置情報、又は、ユーザが購入した商品を表す購買情報等である。

この情報配信システムに含まれるサーバ装置は、ユーザ端末を保有するユーザを登録する登録者ファイルと、購買履歴を収集した購買履歴ファイルと、登録者の行動をＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）を用いて収集した位置情報ファイル（行動パターンファイル）と、広告を表す配信情報を含む広告依頼ファイルと、を有する。このサーバ装置は、購買履歴ファイル、行動パターンファイル、及び、広告依頼ファイルに基づいて、広告を表す配信情報を送信する対象となる登録者を抽出する。

この情報配信システムによれば、ユーザの購買履歴、及び、ユーザの行動に基づいて、適切に選択された配信情報をユーザ端末へ送信する（即ち、「パーソナライズドサービス」を提供する）ことができる。

特開２００３−２５６７１３号公報

特許文献１に記載された情報配信システムのように、ユーザの行動情報を収集することにより、ユーザの嗜好情報を詳細に分析することが可能になる。嗜好情報とはユーザの行動の傾向であり、嗜好情報の分析とは、たとえば行動情報としてユーザの商品購買記録が得られた場合、ユーザが好む商品のジャンル（ファッション、インテリア、コンピュータ、ゲームなど）を分析することである。

また、行動情報をより長期にわたり収集し続けることで、嗜好情報の分析精度をより高くすることができる。例えば、１週間の行動情報では“サッカー”に興味があるとしか分析できいないが、１ヶ月の行動情報を収集することにより、“特定のサッカーチーム”に興味があると分析可能となる等のケースが考えられる。

しかし、ユーザは、行動情報を提供することには許諾している場合であっても、その結果、嗜好情報を詳細に分析されることを理解して行動情報の提供を行うことは少ない。そのため、ユーザの許諾なく、ユーザの嗜好情報が詳細に分析されてしまうという問題が発生する。例えば、“サッカー”に興味があることを知られても良いが、“特定のサッカーチーム”に興味があることを知られたくない場合であっても、ユーザは嗜好情報が詳細に分析されてしまうことを防止することができない。

つまり、ユーザが自分の行動情報を分析することで得られる嗜好情報の分析精度をコントロールすることができない。その理由は、ユーザがサービスを受けるためには行動情報をサービスに提供せざるを得ず、サービスプロバイダにユーザの行動情報が長期に渡り蓄積されてしまえば、嗜好情報の分析精度はサービスプロバイダでコントロールできてしまうためである。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、サービスプロバイダが収集した行動情報を分析して得られる嗜好情報の分析精度を、ユーザが制御可能とすることを目的とする。

本発明の一側面に係る行動情報収集装置は、ユーザの一時的な識別子である一時識別子と、該ユーザの嗜好に応じたグループを識別するグループ識別子と、該ユーザの行動を表す行動情報とをユーザ端末から受信する行動情報受信部と、行動情報受信部が受信する一時識別子、グループ識別子及び行動情報を対応づけて記憶する行動情報記憶部と、グループ識別子と、ユーザの行動の傾向を示す嗜好情報とを対応づけて記憶するグループ情報記憶部と、ユーザの識別子であるユーザ識別子と、該ユーザの所属するグループのグループ識別子とを対応づけて記憶するユーザ情報記憶部と、行動情報記憶部に記憶されている一時識別子及び行動情報について、嗜好情報が一致する行動情報に対応する一時識別子のグループに対してグループ識別子を割り当て、該グループ識別子と、該嗜好情報とを対応づけてグループ情報記憶部に格納するグループ化部と、行動情報記憶部に記憶されている各グループ識別子に対して、該グループ識別子と対応づけられているユーザのユーザ識別子をユーザ情報記憶部から取得し、該ユーザ識別子で示されるユーザのユーザ端末に対して、該グループ識別子に対応する複数の一時識別子と、該複数の一時識別子に対して割り当てられた複数のグループ識別子と、該複数のグループ識別子に対応する複数の嗜好情報とを含むグループリストを送信するグループリスト送信部と、グループリストの送信に応じてユーザ端末から送信されてくる、ユーザ識別子及びグループ識別子を含む選択グループ情報を受信する選択グループ受信部と、選択グループ情報に含まれるユーザ識別子及びグループ識別子に基づいて、ユーザ情報記憶部に記憶されているグループ識別子を更新するグループ更新部とを備える。

また、本発明の一側面に係る行動情報送信装置は、ユーザの一時的な識別子である一時識別子を生成する一時識別子生成部と、ユーザの識別子と、該ユーザの一時識別子と、該ユーザの嗜好に応じたグループを識別するグループ識別子とを対応づけて記憶する識別子記憶部と、ユーザの行動を表す行動情報を記憶する行動情報記憶部と、行動情報記憶部に記憶されている行動情報を、識別子記憶部に記憶されている一時識別子及びグループ識別子と対応づけて行動情報収集装置に送信する行動情報送信部と、ユーザが現在所属するグループを細分化した複数のグループのグループ識別子と、該複数のグループに対応する一時識別子と、該複数のグループにおける嗜好を表す複数の嗜好情報とを含むグループリストを、行動収集装置から受信するグループリスト受信部と、識別子記憶部に記憶されているグループ識別子と、グループリストに含まれる複数のグループ識別子のうち、識別子記憶部に記憶されている一時識別子に対応するグループ識別子とのいずれをユーザが所属するグループのグループ識別子とするかをユーザ入力に応じて選択し、識別子記憶部に記憶されているグループ識別子を該選択されたグループ識別子に更新するグループ選択部と、グループ選択部によって選択されたグループ識別子と、識別子記憶部に記憶されているユーザ識別子とを対応づけて行動情報収集装置に送信する選択グループ送信部とを備える。

なお、本発明において、「部」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、１つの「部」や装置が有する機能が２つ以上の物理的手段や装置により実現されても、２つ以上の「部」や装置の機能が１つの物理的手段や装置により実現されても良い。

本発明によれば、サービスプロバイダが収集した行動情報を分析して得られる嗜好情報の分析精度を、ユーザが制御可能となる。

本発明の一実施形態である情報処理システムの構成例を示す図である。 ＩＤ記憶部に格納されている情報の一例を示す図である。 行動情報記憶部に格納されている行動情報の一例を示す図である。 行動情報記憶部に格納されている情報の一例を示す図である。 ユーザ情報記憶部に格納されている情報の一例を示す図である。 グループ情報記憶部に格納されている情報の一例を示す図である。 嗜好ベクトル記憶部に格納されている情報の一例を示す図である。 コンテンツ記憶部に格納されている情報の一例を示す図である。 情報処理システムにおける処理の全体の流れを示すフローチャートである。 図９のフローチャートで示したステップ（Ｓ９０１〜Ｓ９０２）の詳細を示すフローチャートである。 図９のフローチャートで示したステップ（Ｓ９０３）の詳細を示すフローチャートである。 一時ＩＤと嗜好ベクトルの対応関係の一例を示す図である。 新規グループＩＤと一時ＩＤの対応関係の一例を示す図である。 グループ情報記憶部に格納されている情報の一例を示す図である。 図９のフローチャートで示したステップ（Ｓ９０４）の詳細を示すフローチャートである。 再グループ化部に入力される情報の一例を示す図である。 新規グループリストの一例を示す図である。 図９のフローチャートで示したステップ（Ｓ９０５〜Ｓ９０７）の詳細を示すフローチャートである。 ＩＤ記憶部に格納されている情報の一例を示す図である。 ユーザ情報記憶部に格納されている情報の一例を示す図である。 サーバがユーザ端末に対して、グループＩＤに紐付いた嗜好ベクトルに基づいてコンテンツを配信する動作の一例を示すフローチャートである。

以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。

図１は、本発明の一実施形態である情報処理システムの構成例を示す図である。情報処理システムは、ユーザ端末１０及びサーバ２０を含んで構成されている。ユーザ端末１０及びサーバ２０は、いずれも、ＣＰＵやプロセッサ、メモリ、記憶装置等を含む情報処理装置である。なお、図１では、１つのユーザ端末１０しか記載されていないが、サーバ２０は、複数のユーザ端末１０と、例えばインターネット等のネットワークを介して通信可能に接続されている。また、ユーザ端末１０は、例えばインターネット等のネットワークを介して、サーバ２０以外の情報処理装置（例えばオンラインショッピングのサーバ）とも通信することが可能である。

この情報処理システムにおいて、サーバ２０は、ユーザの行動を表す行動情報をユーザ端末１０から収集し、収集した行動情報に基づいて各ユーザの嗜好情報を分析する。そして、嗜好情報の分析結果に基づいて、ユーザのグループ化が行われ、ユーザの所属するグループに応じたコンテンツがユーザ端末に配信される。

図１に示すように、ユーザ端末１０は、ＩＤ記憶部３０、一時ＩＤ生成部３２、行動情報取得部３４、行動情報記憶部３６、行動情報送信部３８、新規グループリスト受信部４０、グループ選択部４２、選択グループ送信部４４、コンテンツ要求送信部４６、及びコンテンツ受信部４８を含んで構成される。なお、ユーザ端末１０の各部は、メモリや記憶装置等の記憶領域を用いたり、該記憶領域に記憶されているプログラムをＣＰＵが実行したりすることにより実現することができる。

ＩＤ（識別子）記憶部３０は、ユーザＩＤと、ユーザが所属するグループのグループＩＤと、一時的に使用される一時ＩＤとを対応付けて記憶する。ここで、グループは、ユーザの嗜好を示すものである。例えば、初期のグループは、複数のグループの中からユーザが自身の嗜好に合うものを選択することとしてもよい。もしくは、例えば、サーバ２０から初期のグループＩＤがユーザに対して付与されることとしてもよい。また、一時ＩＤは、ユーザが行動情報をサーバ２０に送信する際にユーザＩＤの代わりに用いられるＩＤである。なお、サーバ２０は、ユーザＩＤとユーザとの対応関係を示す情報を保持しているが、一時ＩＤがどのユーザを示すものであるかに関する情報は保持していない。

一時ＩＤ生成部３２は、ユーザの一時ＩＤを生成してＩＤ記憶部３０に格納する。例えば、一時ＩＤ生成部３２は、ユーザから任意の文字列を受け付けて、その文字列に基づいて一時ＩＤを生成する。本実施形態では、一時ＩＤ生成部３２は、受け付けた文字列をＭＤ５（Ｍｅｓｓａｇｅ Ｄｉｇｅｓｔ Ａｌｇｏｒｉｔｈｍ ５）のハッシュ関数に入力することにより生成される１２８ビットのハッシュ値を一時ＩＤとして用いることとする。なお、一時ＩＤ生成部３２は、ＩＤ記憶部３０に格納されている一時ＩＤを定期的に更新することができる。例えば、一時ＩＤ生成部３２は、所定期間経過するごと、あるいは、ユーザのログイン回数が所定回数に到達するごとに、ユーザから新たに文字列を受け付け、その文字列に基づいて一時ＩＤを更新することができる。

図２は、ＩＤ記憶部３０に記憶されている情報の一例を示す図である。なお、一時ＩＤに設定されている値“ｃ４ｃａ４２３８ａ０ｂ９２３８２０ｄｃｃ５０９ａ６ｆ７５８４９ｂ”は、ユーザから受け付けた文字列“１”に対してＭＤ５のハッシュ関数を適用して得られたものである。

図１に戻り、行動情報取得部３４は、ユーザの行動情報を取得して行動情報記憶部３６に格納する。なお、行動情報とは、ユーザの行動を表す情報であり、例えば、商品購買情報や視聴履歴情報等である。具体的には、例えば、行動情報取得部３４は、Ｗｅｂブラウザのアクセス履歴を監視して商品購買情報を取得し、取得した商品購買情報を行動情報として行動情報記憶部３６に格納することができる。図３は、商品購買情報として“サッカーチームＡユニフォーム”を取得できた場合に行動情報記憶部３６に格納される行動情報の一例を示している。

行動情報送信部３８は、行動情報記憶部３６に格納されている行動情報を、ＩＤ記憶部３０に格納されているグループＩＤ及び一時ＩＤと対応づけてサーバ２０に送信する。つまり、行動情報送信部３８は、ユーザＩＤではなく、グループＩＤ及び一時ＩＤを用いることにより、ユーザを仮名化して行動情報をサーバ２０に送信することができる。なお、行動情報送信部３８が行動情報を送信するタイミングは任意のタイミングとすることができる。例えば、行動情報送信部３８は、行動情報記憶部３６に行動情報が追加されたことを検知したタイミングで行動情報を送信することとしてもよいし、所定のタイミングで行動情報を送信することとしてもよい。

新規グループリスト受信部４０は、ユーザが現在所属するグループを細分化したグループのグループＩＤと、細分化されたグループにおける嗜好を示す情報である嗜好ベクトル（嗜好情報）と、細分化されたグループに分類された一時ＩＤとを含む新規グループリストを受信する。この新規グループリストは、サーバ２０が、ユーザからの行動情報に基づいて生成するものである。

グループ選択部４２は、ＩＤ記憶部３０に格納されているグループＩＤと、新規グループリストに含まれるグループＩＤのうちＩＤ記憶部３０に格納されている一時ＩＤと対応付けられているグループＩＤとから、ユーザが所属するグループを選択する。例えば、グループ選択部４２は、一時ＩＤと対応付けられているグループの嗜好ベクトルを画面に表示し、この嗜好ベクトルのグループへの変更を受け入れるかどうかの選択をユーザから受け付ける。ユーザが、新たなグループへの変更を受け入れることを選択すると、グループ選択部４２は、ＩＤ記憶部３０に格納されているグループＩＤを新たなグループＩＤに更新する。なお、ユーザが、新たなグループへの変更を受け入れないことを選択すると、ＩＤ記憶部３０に格納されているグループＩＤは更新されない。

選択グループ送信部４４は、グループ選択部４２によって選択されたグループＩＤを、ＩＤ記憶部３０に格納されているユーザＩＤと対応づけてサーバ２０に送信する。

コンテンツ要求送信部４６は、ユーザの嗜好に基づいてパーソナライズされたコンテンツの要求をサーバ２０に送信する。なお、コンテンツの要求には、ユーザが所属するグループを特定するための情報として、ユーザＩＤまたはグループＩＤが含まれる。なお、コンテンツ要求は、ユーザの明示的な操作によってサーバ２０に送信されることとしてもよいし、ユーザの意志とは関係なくサーバ２０に送信されることとしてもよい。

コンテンツ受信部４８は、コンテンツ要求に応じてサーバ２０から配信されるコンテンツを受信する。受信されたコンテンツは、例えば、ユーザ端末１０において、Ｗｅｂブラウザやメディアプレーヤー等を用いて再生される。

また、サーバ２０は、行動情報受信部５０、行動情報記憶部５２、ユーザ情報記憶部５４、グループ情報記憶部５６、嗜好ベクトル記憶部５８、再グループ化部６０、新規グループリスト送信部６２、選択グループ受信部６４、グループ更新部６６、コンテンツ記憶部６８、コンテンツ要求受信部７０、配信コンテンツ決定部７２、及びコンテンツ配信部７４を含んで構成される。なお、サーバ２０の各部は、メモリや記憶装置等の記憶領域を用いたり、該記憶領域に記憶されているプログラムをＣＰＵが実行したりすることにより実現することができる。

行動情報受信部５０は、ユーザ端末１０から、グループＩＤ及び一時ＩＤと対応付けられた行動情報を受信し、行動情報記憶部５２に格納する。図４は、行動情報記憶部５２に格納されている情報の一例を示している。図４に示すように、各行動情報には、グループＩＤ及び一時ＩＤが付与されている。このように、サーバ２０では、一時ＩＤからユーザを判別することができないため、各行動情報は仮名化されて行動情報記憶部５２に格納されている。

ユーザ情報記憶部５４は、ユーザが所属するグループに関する情報を記憶する。具体的には、ユーザ情報記憶部５４は、ユーザＩＤと、グループＩＤとを対応付けて記憶する。図５は、ユーザ情報記憶部５４に格納されている情報の一例を示している。

グループ情報記憶部５６は、各グループにおける嗜好を示す情報である嗜好ベクトルを記憶する。具体的には、グループ情報記憶部５６は、グループＩＤと嗜好ベクトルとを対応付けて記憶する。図６は、グループ情報記憶部５６に格納されている情報の一例を示している。

嗜好ベクトル記憶部５８は、行動情報と嗜好ベクトルとの対応関係を示す情報を記憶している。図７は、嗜好ベクトル記憶部５８に格納されている情報の一例を示している。図７の例では、例えば、“サッカーチームＡユニフォーム”を購買するという行動情報には、｛サッカー、サッカーチームＡ｝の嗜好ベクトルが対応付けられている。すなわち、図７に示す情報に基づけば、サッカーチームＡのユニフォームを購入するユーザは、サッカーに興味があり、とりわけ、サッカーチームＡに興味があると判断されることとなる。

再グループ化部６０は、行動情報記憶部５２に格納されている行動情報を分析することにより、より精度の高い嗜好ベクトルを持つ新規グループを生成する。新規グループの生成手法については、具体例を用いて後述する。

新規グループリスト送信部６２は、再グループ化部６０によって新規に生成されたグループのリストを送信する。このグループリストには、ユーザの現在のグループに所属する複数のユーザの一時ＩＤと、これらのユーザに対して新たに生成されたグループのグループＩＤと、生成されたグループに対応する嗜好ベクトルとが含まれる。

選択グループ受信部６４は、新規グループリストに応じてユーザ端末１０から送信されてくる、ユーザＩＤ及びグループＩＤの組を受信する。

グループ更新部６６は、選択グループ受信部６４で受信された情報に基づいて、ユーザ情報記憶部５４に格納されている、各ユーザが所属するグループのグループＩＤを更新する。

コンテンツ記憶部６８は、ユーザの嗜好に応じて分類されたコンテンツを記憶している。具体的には、コンテンツ記憶部６８は、嗜好ベクトルと、コンテンツとを対応付けて記憶している。図８は、コンテンツ記憶部６８に格納されている情報の一例を示している。例えば、嗜好ベクトル“サッカー”には、コンテンツとして“サッカー好き向け広告”が対応付けられている。なお、コンテンツ記憶部６８には、コンテンツそのものが記憶されていてもよいし、コンテンツの格納場所（例えば、ＵＲＬ）が記憶されていてもよい。また、図８の例では、各嗜好ベクトルに対して１つのコンテンツが対応付けられているが、各嗜好ベクトルに対して複数のコンテンツが対応付けられていてもよい。

コンテンツ要求受信部７０は、ユーザ端末１０から送信されてくるコンテンツ要求を受信する。

配信コンテンツ決定部７２は、受信されたコンテンツ要求に基づいて、コンテンツ記憶部６８に記憶されているコンテンツの中から、ユーザの嗜好に応じたコンテンツを決定する。

コンテンツ配信部７４は、配信コンテンツ決定部７２によって決定されたコンテンツをユーザ端末１０に配信する。

以下、ユーザ端末１０及びサーバ２０を含む情報処理システムの処理について説明する。

図９は、情報処理システムにおける処理の全体の流れを示すフローチャートである。

まず、ユーザ端末１０の行動情報送信部３８が、グループＩＤ、一時ＩＤ、行動情報を送信する（Ｓ９０１）。

サーバ２０の行動情報受信部５０は、ユーザ端末１０から送信されてくるグループＩＤ、一時ＩＤ、行動情報を受け取り、行動情報記憶部５２に蓄積する（Ｓ９０２）。

サーバ２０の再グループ化部６０は、グループ情報記憶部５６に格納されたグループＩＤ、嗜好ベクトルと、行動情報記憶部５２に格納されたグループＩＤ、一時ＩＤ、行動情報とに基づいて、グループ内のユーザの行動情報の傾向がさらに類似するように一時ＩＤをグループ化し、当該グループに新規グループＩＤを割り当て、当該新規グループＩＤに紐付く嗜好ベクトルと一時ＩＤの集合を生成する（Ｓ９０３）。なお、グループ化の方法、嗜好ベクトル計算の方法はどのような方法を用いてもよい。

サーバ２０の新規グループリスト送信部６２は、ユーザＩＤごとに、ユーザ情報記憶部５４に格納されたユーザＩＤに紐付いたグループＩＤと、新規グループＩＤとの関係から当該ユーザＩＤのユーザ端末１０に送信する少なくとも新規グループＩＤ、嗜好ベクトルの組をリスト化し、新規グループリストとして送信する（Ｓ９０４）。

ユーザ端末１０の新規グループリスト受信部４０は、サーバ２０から送信された新規グループリストを受信する（Ｓ９０５）。グループ選択部４２は、新規グループリストに含まれるグループＩＤのうち現在の一時ＩＤに対応するグループＩＤと、現在のグループＩＤとから、例えばユーザ操作に応じて、ユーザが所属するグループのグループＩＤを選択する（Ｓ９０６）。選択グループ送信部３８は、グループ選択部４２が選択したグループＩＤとユーザＩＤをサーバ２０へ送信する（Ｓ９０７）。

最後に、サーバ２０の選択グループ受信部６４がユーザ端末１０が送信したユーザＩＤとグループＩＤを受信し、グループ更新部６６が当該ユーザＩＤとグループＩＤをグループ情報記憶部５６に記憶する（Ｓ９０８）。

次に、図９のフローチャートで示した処理の詳細について具体例とともに説明する。

図１０は、図９のフローチャートで示したステップ（Ｓ９０１〜Ｓ９０２）の詳細を示すフローチャートである。

ユーザ端末１０の行動情報送信部３８は、ＩＤ記憶部３０からグループＩＤと一時ＩＤを取得する（Ｓ１００１）。例えば、ＩＤ記憶部３０に記憶されている情報が図２に示す状態の場合、グループＩＤとして“グループ１”、一時ＩＤとして“ｃ４ｃａ４２３８ａ０ｂ９２３８２０ｄｃｃ５０９ａ６ｆ７５８４９ｂ”が取得される。

続いて、行動情報送信部３８は、行動情報記憶部３６から行動情報を取得し、取得した行動情報にグループＩＤ及び一時ＩＤを対応付けてサーバ２０に送信する（Ｓ１００２）。例えば、行動情報記憶部３６に記憶されている情報が図３に示す状態の場合、行動情報“サッカーチームＡユニフォーム”という情報が取得される。そして、取得済のグループＩＤ及び一時ＩＤとあわせて、（“グループ１”、“ｃ４ｃａ４２３８ａ０ｂ９２３８２０ｄｃｃ５０９ａ６ｆ７５８４９ｂ”、“サッカーチームＡユニフォーム”）の組がサーバ２０へ送信される。

そして、サーバ２０の行動情報受信部５０は、ユーザ端末１０から送信されてくるグループＩＤ、一時ＩＤ、行動情報を受信し、行動情報記憶部５２に格納する（Ｓ１００３）。各ユーザから行動情報が収集されると、行動情報記憶部５２に格納された情報は例えば図４に示すようになる。

図１１は、図９のフローチャートで示したステップ（Ｓ９０３）の詳細を示すフローチャートである。なお、本実施例では、行動情報によってグループを２つに分割する方法により、新規グループＩＤを生成することとする。

まず、再グループ化部６０は、グループ情報記憶部５６からグループＩＤのリストを取得する（Ｓ１１０１）。例えば、グループ情報記憶部５６に格納された情報が図６に示す状態の場合、｛“グループ１”、“グループ２”、“グループ３”、“グループ４”｝がグループＩＤのリストとして取得される。

そして、再グループ化部６０は、全てのグループＩＤに対して以下のステップ（Ｓ１１０３〜Ｓ１１０６）を実行する（Ｓ１１０２）。なお、以下では、“グループ１”に対する具体例について説明する。

再グループ化部６０は、行動情報記憶部５２から、処理対象のグループＩＤに紐付いている一時ＩＤと行動情報の組の集合を取得する（Ｓ１１０３）。例えば、行動情報記憶部５２に記憶されている情報が図４に示す状態であり、処理対象のグループＩＤが“グループ１”の場合、｛（ｃ４ｃａ４２３８ａ０ｂ９２３８２０ｄｃｃ５０９ａ６ｆ７５８４９ｂ、サッカーチームＡユニフォーム）、（ｃ８１ｅ７２８ｄ９ｄ４ｃ２ｆ６３６ｆ０６７ｆ８９ｃｃ１４８６２ｃ、サッカーチームＢユニフォーム）、（ｅｃｃｂｃ８７ｅ４ｂ５ｃｅ２ｆｅ２８３０８ｆｄ９ｆ２ａ７ｂａｆ３、サッカーチームＡ選手グッズ）、（ａ８７ｆｆ６７９ａ２ｆ３ｅ７１ｄ９１８１ａ６７ｂ７５４２１２２ｃ、サッカーチームＢ選手グッズ）｝が取得される。

次に、再グループ化部６０は、嗜好ベクトル記憶部５８から、各行動情報に関連する嗜好ベクトルの集合を取得する（Ｓ１１０４）。例えば、嗜好ベクトル記憶部５８に記憶されている情報が図７に示す状態の場合、一時ＩＤが“ｃ４ｃａ４２３８ａ０ｂ９２３８２０ｄｃｃ５０９ａ６ｆ７５８４９ｂ”であるユーザに対しては、行動情報である“サッカーチームＡユニフォーム”をキーとして嗜好ベクトルの集合｛サッカー、サッカーチームＡ｝が取得される。全てのユーザに対して嗜好ベクトルが取得されると、図１２に示すようになる。

再グループ化部６０は、嗜好ベクトルの一致数が多い一時ＩＤごとにグループを２つに分割し、新規グループＩＤと紐付ける（Ｓ１１０５）。例えば、（“ｃ４ｃａ４２３８ａ０ｂ９２３８２０ｄｃｃ５０９ａ６ｆ７５８４９ｂ”、“ｅｃｃｂｃ８７ｅ４ｂ５ｃｅ２ｆｅ２８３０８ｆｄ９ｆ２ａ７ｂａｆ３”）と（“ｃ８１ｅ７２８ｄ９ｄ４ｃ２ｆ６３６ｆ０６７ｆ８９ｃｃ１４８６２ｃ”、“ａ８７ｆｆ６７９ａ２ｆ３ｅ７１ｄ９１８１ａ６７ｂ７５４２１２２ｃ”）の２つにグループを分割することができ、この２つのグループにそれぞれグループＩＤ“グループ５”、“グループ６”が割り当てられる。この場合、２つのグループとも嗜好ベクトルの一致数は２であり、最大である。図１２に示す一時ＩＤの全てに対して新規グループが割り当てられると、図１３に示す状態となる。

そして、再グループ化部６０は、新規グループＩＤの嗜好ベクトルをすべての一時ＩＤの嗜好ベクトルの共通項とする（Ｓ１１０６）。例えば、グループＩＤが“グループ５”の新規グループに対しては、｛サッカー、サッカーチームＡ｝が共通項であり、これが“グループ５”の嗜好ベクトルとなる。

最後に、再グループ化部６０は、新規グループＩＤの嗜好ベクトルをグループ情報記憶部５６に登録する（Ｓ１１０７）。新規グループＩＤの追加により、グループ情報記憶部５６に記憶されている情報は図１４に示す状態となる。

図１５は、図９のフローチャートで示したステップ（Ｓ９０４）の詳細を示すフローチャートである。

新規グループリスト送信部６２には、再グループ化部６０から、少なくとも一つの新規グループＩＤと、当該新規グループＩＤに紐付く嗜好ベクトル及び一時ＩＤの集合ＩＤＡとが入力される（Ｓ１５０１）。例えば、入力されるデータは図１６のようになっている。

さらに、新規グループリスト送信部６２は、ユーザ情報記憶部５４から、現ユーザのユーザＩＤに紐付いているグループＩＤである現グループＩＤの集合を取得する（Ｓ１５０２）。例えば、ユーザ情報記憶部５４に記憶されている情報が図５に示す状態の場合、｛“グループ１”、“グループ２”、“グループ３”、“グループ４”｝が取得される。

そして、新規グループリスト送信部６２は、全ての現グループに対して以下のステップ（Ｓ１５０４〜Ｓ１５０６）を実行する（Ｓ１５０３）。ここでは、グループＩＤが“グループ１”の場合の具体例について説明する。

現グループＩＤの各々に対する処理として、新規グループリスト送信部６２は、まず、行動情報記憶部５２から、現グループＩＤに紐付く一時ＩＤの集合ＩＤＢを取得する（Ｓ１５０４）。例えば、現グループＩＤが“グループ１”の場合、ＩＤＢ＝｛“ｃ４ｃａ４２３８ａ０ｂ９２３８２０ｄｃｃ５０９ａ６ｆ７５８４９ｂ”、“ｃ８１ｅ７２８ｄ９ｄ４ｃ２ｆ６３６ｆ０６７ｆ８９ｃｃ１４８６２ｃ”、“ｅｃｃｂｃ８７ｅ４ｂ５ｃｅ２ｆｅ２８３０８ｆｄ９ｆ２ａ７ｂａｆ３”、“ａ８７ｆｆ６７９ａ２ｆ３ｅ７１ｄ９１８１ａ６７ｂ７５４２１２２ｃ”｝が取得される。

そして、新規グループリスト送信部６２は、全ての｜ＩＤＡ∩ＩＤＢ｜≧１となるＩＤＡと紐付く新規グループＩＤに対して、少なくとも当該新規グループＩＤとこれに紐付く嗜好ベクトルをまとめ、この集合を新規グループリストとする（Ｓ１５０５）。例えば、“グループ５”は、“ｃ４ｃａ４２３８ａ０ｂ９２３８２０ｄｃｃ５０９ａ６ｆ７５８４９ｂ”が“グループ１”と共通項であるためリストアップされる。そして、全ての新規グループＩＤに対して検査すると新規グループＩＤの集合は｛“グループ５”、“グループ６”｝となり、当該新規グループＩＤの集合に紐付く嗜好ベクトルと一時ＩＤ集合をまとめた新規グループリストは図１７に示すようになる。

最後に、新規グループリスト送信部６２は、生成された新規グループリストをユーザ端末１０に送信する（Ｓ１５０６）。なお、新規グループリスト送信部６２は、例えば、ユーザ端末１０からコンテンツ要求を受信した際に、新規グループリストを送信することができる。ユーザ情報記憶部５４に記憶されている情報が図５のようになっている場合、ユーザＩＤが“ユーザ１”のユーザへ送信するグループリストは、当該ユーザが現グループである“グループ１”に所属しているため、グループ１に対応する新規グループリスト｛（“グループ５”、“サッカーチームＡ”、｛“ｃ４ｃａ４２３８ａ０ｂ９２３８２０ｄｃｃ５０９ａ６ｆ７５８４９ｂ”、“ｅｃｃｂｃ８７ｅ４ｂ５ｃｅ２ｆｅ２８３０８ｆｄ９ｆ２ａ７ｂａｆ３”｝）、（“グループ６”、“サッカーチームＢ”、｛“ｃ８１ｅ７２８ｄ９ｄ４ｃ２ｆ６３６ｆ０６７ｆ８９ｃｃ１４８６２ｃ”、“ａ８７ｆｆ６７９ａ２ｆ３ｅ７１ｄ９１８１ａ６７ｂ７５４２１２２ｃ”｝）｝が“ユーザ１”のユーザ端末１０に送信される。

図１８は、図９のフローチャートで示したステップ（Ｓ９０５〜Ｓ９０７）の詳細を示すフローチャートである。

まず、ユーザ端末１０の新規グループリスト受信部４０が、新規グループリストを受信する（Ｓ１８０１）。例えば、“ユーザ１”のユーザ端末１０は、図１７に示した新規グループリスト｛（“グループ５”、“サッカーチームＡ”、｛“ｃ４ｃａ４２３８ａ０ｂ９２３８２０ｄｃｃ５０９ａ６ｆ７５８４９ｂ”、“ｅｃｃｂｃ８７ｅ４ｂ５ｃｅ２ｆｅ２８３０８ｆｄ９ｆ２ａ７ｂａｆ３”｝）、（“グループ６”、“サッカーチームＢ”、｛“ｃ８１ｅ７２８ｄ９ｄ４ｃ２ｆ６３６ｆ０６７ｆ８９ｃｃ１４８６２ｃ”、“ａ８７ｆｆ６７９ａ２ｆ３ｅ７１ｄ９１８１ａ６７ｂ７５４２１２２ｃ”｝）｝を受信する。

次に、グループ選択部４２は、ＩＤ記憶部３０からユーザの一時ＩＤを取得する（Ｓ１８０２）。例えば、“ユーザ１”の場合、一時ＩＤ“ｃ４ｃａ４２３８ａ０ｂ９２３８２０ｄｃｃ５０９ａ６ｆ７５８４９ｂ”が取得される。

グループ選択部４２は、新規グループリストから、各新規グループＩＤに紐付けられた一時ＩＤ集合を検査し、当該一時ＩＤ集合内に自端末のユーザの一時ＩＤが含まれるグループＩＤを抽出する（Ｓ１８０３）。例えば、“ユーザ１”の場合、一時ＩＤ“ｃ４ｃａ４２３８ａ０ｂ９２３８２０ｄｃｃ５０９ａ６ｆ７５８４９ｂ”が含まれている“グループ５”が抽出される。

そして、グループ選択部４２は、新規グループＩＤのグループにユーザが所属するかどうかをユーザに選択させる（Ｓ１８０４）。例えば、グループ選択部４２は、新規グループＩＤのグループに所属するかどうかを選択するための画面を表示し、ユーザの選択結果を受け付ける。ユーザは“グループ５”の嗜好ベクトルである“サッカーチームＡ”に興味があるかどうかをサービスプロバイダに知られてよいかを判断して選択を行う。グループ選択部４２は、ユーザがＹＥＳを選択した場合には“グループ５”を選択グループＩＤとし（Ｓ１８０５）、ユーザがＮＯを選択した場合には現グループである“グループ１”を選択グループＩＤとする（Ｓ１８０６）。

続いて、グループ選択部４２は、選択グループＩＤをＩＤ記憶部３０に登録する（Ｓ１８０７）。例えば、“ユーザ１”のユーザ端末１０のＩＤ記憶部３０に記憶されている情報は図１９に示す状態となる。なお、グループＩＤの更新と同時に、一時ＩＤ生成部３２により、ＩＤ記憶部３０に記憶されている一時ＩＤを変更することもできる。

グループ選択部４２は、選択グループ送信部４４にユーザＩＤ及び選択グループＩＤを渡す（Ｓ１８０８）。そして、選択グループ送信部４４が、ユーザＩＤ及び選択グループＩＤをサーバ２０に送信する。

そして、サーバ２０では、選択グループ受信部６４がユーザ端末１０から送信されるユーザＩＤ及び選択グループＩＤを受信し、グループ更新部６６が受信した情報を用いてユーザ情報記憶部５４の更新を行う。図２０は、ユーザ情報記憶部５４に記憶されている情報が更新された結果の一例を示している。この例は、ユーザＩＤが“ユーザ６”と“ユーザ８”のユーザが新規グループを選択せず、現グループに所属することを選択したことを示している。

図２１は、サーバ２０がユーザ端末１０に対して、グループＩＤに紐付いた嗜好ベクトルに基づいてコンテンツを配信する動作の一例を示すフローチャートである。

まず、ユーザ端末１０のコンテンツ要求送信部４６がユーザＩＤを含むコンテンツ要求をサーバ２０に送信する（Ｓ２１０１）。以下では、“ユーザ１”がコンテンツを要求した場合の例を説明する。

サーバ２０では、コンテンツ要求受信部７０がコンテンツ要求を受け取ると（Ｓ２１０２）、配信コンテンツ決定部７２が、ユーザ情報記憶部５４からコンテンツ要求に含まれるユーザＩＤに紐付くグループＩＤを取得する（Ｓ２１０３）。例えば、ユーザ情報記憶部５４に記憶されている情報が図２０に示す状態であり、ユーザＩＤが“ユーザ１”の場合、“グループ５”が取得される。

続いて、配信コンテンツ決定部７２は、グループ情報記憶部５６からグループＩＤに紐付く嗜好ベクトルを取得する（Ｓ２１０４）。例えば、グループ情報記憶部５６に記憶されている情報が図１５に示す状態であり、グループＩＤが“グループ５”の場合、“サッカーチームＡ”が取得される。

そして、配信コンテンツ決定部７２は、コンテンツ記憶部６８から嗜好ベクトルに紐付くコンテンツを取得し、配信コンテンツとする（Ｓ２１０５）。例えば、コンテンツ記憶部６８に記憶されている情報が図８に示す状態であり、嗜好ベクトルが“サッカーチームＡ”の場合、“サッカーチームＡ好き向け広告”が配信コンテンツとして取得される。

最後に、コンテンツ配信部７４が、配信コンテンツ決定部７２によって決定されたコンテンツをコンテンツ要求を送信してきたユーザ端末１０に送信する（Ｓ２１０６）。例えば、“ユーザ１”のユーザ端末１０には“サッカーチームＡ好き向け広告”が送信される。そして、ユーザ端末１０のコンテンツ受信部４８が、サーバ２０から送信されてくるコンテンツを受信する（Ｓ２１０７）。

以上、本実施形態について説明した。本実施形態によれば、サービスプロバイダ（サーバ２０）で行われる行動履歴情報に基づいた嗜好分析の精度を、ユーザが制御可能となる。具体的には、本実施形態では、ユーザ端末１０が任意に変更可能な一時ＩＤと紐付けて行動情報をサーバ２０に送信する構成となっているため、サーバ２０において行動情報とユーザＩＤとが長期間紐付けられてしまうことを防止することができる。そして、ユーザは、サーバ２０から送付されてくる新規グループＩＤの集合及び現在のグループＩＤから、自分がどのグループに所属するかを選択することが可能である。つまり、ユーザは、どのグループの嗜好ベクトルが自分に付与されるかを制御することができる。換言すると、サーバ２０は再グループ化部６０が生成する新規グループＩＤとユーザＩＤを紐付けできず、新規グループＩＤとユーザＩＤとの紐付けはユーザの判断で行われるため、ユーザが自分自身で行動情報に基づく嗜好分析の精度を制御することができる。

なお、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更／改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。

この出願は、２０１０年１１月１５日に出願された日本出願特願２０１０−２５４８８４を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。

本実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。

（付記１）ユーザの一時的な識別子である一時識別子と、該ユーザの嗜好に応じたグループを識別するグループ識別子と、該ユーザの行動を表す行動情報とをユーザ端末から受信する行動情報受信部と、前記行動情報受信部が受信する前記一時識別子、前記グループ識別子及び前記行動情報を対応づけて記憶する行動情報記憶部と、前記グループ識別子と、ユーザの行動の傾向を示す嗜好情報とを対応づけて記憶するグループ情報記憶部と、ユーザの識別子であるユーザ識別子と、該ユーザの所属するグループのグループ識別子とを対応づけて記憶するユーザ情報記憶部と、前記行動情報記憶部に記憶されている前記一時識別子及び前記行動情報について、嗜好情報が一致する行動情報に対応する一時識別子のグループに対してグループ識別子を割り当て、該グループ識別子と、該嗜好情報とを対応づけて前記グループ情報記憶部に格納するグループ化部と、前記行動情報記憶部に記憶されている各グループ識別子に対して、該グループ識別子と対応づけられているユーザのユーザ識別子を前記ユーザ情報記憶部から取得し、該ユーザ識別子で示されるユーザのユーザ端末に対して、該グループ識別子に対応する複数の一時識別子と、該複数の一時識別子に対して割り当てられた複数のグループ識別子と、該複数のグループ識別子に対応する複数の嗜好情報とを含むグループリストを送信するグループリスト送信部と、前記グループリストの送信に応じて前記ユーザ端末から送信されてくる、前記ユーザ識別子及び前記グループ識別子を含む選択グループ情報を受信する選択グループ受信部と、前記選択グループ情報に含まれる前記ユーザ識別子及び前記グループ識別子に基づいて、前記ユーザ情報記憶部に記憶されている前記グループ識別子を更新するグループ更新部とを備える。

（付記２）付記１に記載の行動情報収集装置であって、前記嗜好情報と、ユーザ端末へ配信可能なコンテンツを示す情報とを対応づけて記憶するコンテンツ記憶部と、前記ユーザ端末から、前記ユーザ識別子を含むコンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信部と、前記コンテンツ要求に含まれる前記ユーザ識別子に基づいて、該ユーザ識別子によって示されるユーザが所属する前記グループのグループ識別子を前記ユーザ情報記憶部から取得するとともに、該グループ識別子に対応する前記嗜好情報を前記グループ情報記憶部から取得し、該嗜好情報に対応するコンテンツを前記コンテンツ記憶部に記憶されている情報に基づいて決定する配信コンテンツ決定部と、前記配信コンテンツ決定部により決定されたコンテンツを前記ユーザ端末へ配信するコンテンツ配信部とをさらに備える行動情報収集装置。

（付記３）ユーザの一時的な識別子である一時識別子を生成する一時識別子生成部と、前記ユーザの識別子と、該ユーザの前記一時識別子と、該ユーザの嗜好に応じたグループを識別するグループ識別子とを対応づけて記憶する識別子記憶部と、前記ユーザの行動を表す行動情報を記憶する行動情報記憶部と、前記行動情報記憶部に記憶されている前記行動情報を、前記識別子記憶部に記憶されている前記一時識別子及び前記グループ識別子と対応づけて行動情報収集装置に送信する行動情報送信部と、ユーザが現在所属する前記グループを細分化した複数のグループのグループ識別子と、該複数のグループに対応する複数の一時識別子と、該複数のグループにおける嗜好を表す複数の嗜好情報とを含むグループリストを、前記行動収集装置から受信するグループリスト受信部と、前記識別子記憶部に記憶されているグループ識別子と、前記グループリストに含まれる前記複数のグループ識別子のうち前記識別子記憶部に記憶されている前記一時識別子に対応するグループ識別子とのいずれをユーザが所属するグループのグループ識別子とするかをユーザ入力に応じて選択し、前記識別子記憶部に記憶されているグループ識別子を該選択されたグループ識別子に更新するグループ選択部と、前記グループ選択部によって選択されたグループ識別子と、前記識別子記憶部に記憶されている前記ユーザ識別子とを対応づけて前記行動情報収集装置に送信する選択グループ送信部とを備える行動情報送信装置。

（付記４）付記３に記載の行動情報送信装置であって、前記一時識別子生成部は、前記グループ選択部が前記識別子記憶部に記憶されているグループ識別子を更新する際に、前記一時識別子を新たに生成し、前記識別子記憶部に記憶されている前記一時識別子を更新することを特徴とする行動情報送信装置。

（付記５）付記３又は４に記載の行動情報送信装置であって、前記一時識別子生成部は、所定の間隔で前記一時識別子を生成し、前記識別子記憶部に記憶されている前記一時識別子を更新することを特徴とする行動情報送信装置。

（付記６）付記３〜５の何れか一項に記載の行動情報送信装置であって、前記一時識別子生成部は、ユーザの入力データに基づいて前記一時識別子を生成することを特徴とする行動情報収集装置。

（付記７）ユーザの一時的な識別子である一時識別子と、該ユーザの嗜好に応じたグループを識別するグループ識別子と、該ユーザの行動を表す行動情報とをユーザ端末から受信して行動情報記憶部に記憶し、前記グループ識別子と、ユーザの行動の傾向を示す嗜好情報とを対応づけてグループ情報記憶部に記憶し、ユーザの識別子であるユーザ識別子と、該ユーザの所属するグループのグループ識別子とを対応づけてユーザ情報記憶部に記憶し、前記行動情報記憶部に記憶されている前記一時識別子及び前記行動情報について、嗜好情報が一致する行動情報に対応する一時識別子のグループに対してグループ識別子を割り当て、該グループ識別子と、該嗜好情報とを対応づけて前記グループ情報記憶部に格納し、前記行動情報記憶部に記憶されている各グループ識別子に対して、該グループ識別子と対応づけられているユーザのユーザ識別子を前記ユーザ情報記憶部から取得し、該ユーザ識別子で示されるユーザのユーザ端末に対して、該グループ識別子に対応する複数の一時識別子と、該複数の一時識別子に対して割り当てられた複数のグループ識別子と、該複数のグループ識別子に対応する複数の嗜好情報とを含むグループリストを送信し、前記グループリストの送信に応じて前記ユーザ端末から送信されてくる、前記ユーザ識別子及び前記グループ識別子を含む選択グループ情報を受信し、前記選択グループ情報に含まれる前記ユーザ識別子及び前記グループ識別子に基づいて、前記ユーザ情報記憶部に記憶されている前記グループ識別子を更新する、行動情報収集方法。

（付記８）ユーザの一時的な識別子である一時識別子を生成し、前記ユーザの識別子と、該ユーザの前記一時識別子と、該ユーザの嗜好に応じたグループを識別するグループ識別子とを対応づけて識別子記憶部に記憶し、前記ユーザの行動を表す行動情報を行動情報記憶部に記憶し、前記行動情報記憶部に記憶されている前記行動情報を、前記識別子記憶部に記憶されている前記一時識別子及び前記グループ識別子と対応づけて行動情報収集装置に送信し、ユーザが現在所属する前記グループを細分化した複数のグループのグループ識別子と、該複数のグループに対応する前記一時識別子と、該複数のグループにおける嗜好を表す複数の嗜好情報とを含むグループリストを、前記行動収集装置から受信し、前記識別子記憶部に記憶されているグループ識別子と、前記グループリストに含まれる前記複数のグループ識別子のうち、前記識別子記憶部に記憶されている前記一時識別子に対応するグループ識別子とのいずれをユーザが所属するグループのグループ識別子とするかをユーザ入力に応じて選択し、前記識別子記憶部に記憶されているグループ識別子を該選択されたグループ識別子に更新し、前記選択されたグループ識別子と、前記識別子記憶部に記憶されている前記ユーザ識別子とを対応づけて前記行動情報収集装置に送信する、行動情報送信方法。

１０ ユーザ端末
２０ サーバ
３０ ＩＤ記憶部
３２ 一時ＩＤ生成部
３４ 行動情報取得部
３６ 行動情報記憶部
３８ 行動情報送信部
４０ 新規グループリスト受信部
４２ グループ選択部
４４ 選択グループ送信部
４６ コンテンツ要求送信部
４８ コンテンツ受信部
５０ 行動情報受信部
５２ 行動情報記憶部
５４ ユーザ情報記憶部
５６ グループ情報記憶部
５８ 嗜好ベクトル記憶部
６０ 再グループ化部
６２ 新規グループリスト送信部
６４ 選択グループ受信部
６６ グループ更新部
６８ コンテンツ記憶部
７０ コンテンツ要求受信部
７２ 配信コンテンツ決定部
７４ コンテンツ配信部

Claims (10)

1. ユーザの一時的な識別子である一時識別子と、該ユーザの嗜好に応じたグループを識別するグループ識別子と、該ユーザの行動を表す行動情報とをユーザ端末から受信する行動情報受信部と、
   前記行動情報受信部が受信する前記一時識別子、前記グループ識別子及び前記行動情報を対応づけて記憶する行動情報記憶部と、
   前記グループ識別子と、ユーザの行動の傾向を示す嗜好情報とを対応づけて記憶するグループ情報記憶部と、
   ユーザの識別子であるユーザ識別子と、該ユーザの所属するグループのグループ識別子とを対応づけて記憶するユーザ情報記憶部と、
   前記行動情報記憶部に記憶されている前記一時識別子及び前記行動情報について、前記行動情報に対応する嗜好情報に基づいて構築される一時識別子のグループに対してグループ識別子を割り当て、該グループ識別子と、該嗜好情報とを対応づけて前記グループ情報記憶部に格納するグループ化部と、
   前記行動情報記憶部に記憶されている各グループ識別子に対して、該グループ識別子と対応づけられているユーザのユーザ識別子を前記ユーザ情報記憶部から取得し、該ユーザ識別子で示されるユーザのユーザ端末に対して、該グループ識別子に対応する複数の一時識別子に基づいて抽出される複数のグループ識別子と、該複数のグループ識別子に対応する複数の嗜好情報とを含むグループリストを送信するグループリスト送信部と、
   前記グループリストの送信に応じて前記ユーザ端末から送信されてくる、前記ユーザ識別子及び前記グループ識別子を含む選択グループ情報を受信する選択グループ受信部と、
   前記選択グループ情報に含まれる前記ユーザ識別子及び前記グループ識別子に基づいて、前記ユーザ情報記憶部に記憶されている前記グループ識別子を更新するグループ更新部と
   を備える行動情報収集装置。
2. 請求項１に記載の行動情報収集装置であって、
   前記グループ化部が、前記行動情報記憶部に記憶されている前記一時識別子及び前記行動情報について、嗜好情報が一致する行動情報に対応する一時識別子のグループに対してグループ識別子を割り当て、該グループ識別子と、該嗜好情報とを対応づけて前記グループ情報記憶部に格納する、
   行動情報収集装置。
3. 請求項１または２に記載の行動情報収集装置であって、
   前記グループリスト送信部が、前記行動情報記憶部に記憶されている各グループ識別子に対して、該グループ識別子と対応づけられているユーザのユーザ識別子を前記ユーザ情報記憶部から取得し、該ユーザ識別子で示されるユーザのユーザ端末に対して、該グループ識別子に対応する複数の一時識別子と、該複数の一時識別子に対して割り当てられた複数のグループ識別子と、該複数のグループ識別子に対応する複数の嗜好情報とを含むグループリストを送信する、
   行動情報収集装置。
4. 請求項１〜３の何れか一項に記載の行動情報収集装置であって、
   前記嗜好情報と、ユーザ端末へ配信可能なコンテンツを示す情報とを対応づけて記憶するコンテンツ記憶部と、
   前記ユーザ端末から、前記ユーザ識別子を含むコンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信部と、
   前記コンテンツ要求に含まれる前記ユーザ識別子に基づいて、該ユーザ識別子によって示されるユーザが所属する前記グループのグループ識別子を前記ユーザ情報記憶部から取得するとともに、該グループ識別子に対応する前記嗜好情報を前記グループ情報記憶部から取得し、該嗜好情報に対応するコンテンツを前記コンテンツ記憶部に記憶されている情報に基づいて決定する配信コンテンツ決定部と、
   前記配信コンテンツ決定部により決定されたコンテンツを前記ユーザ端末へ配信するコンテンツ配信部と
   をさらに備える行動情報収集装置。
5. ユーザの一時的な識別子である一時識別子を生成する一時識別子生成部と、
   ユーザ識別子と、該ユーザの前記一時識別子と、該ユーザの嗜好に応じたグループを識別するグループ識別子とを対応づけて記憶する識別子記憶部と、
   前記ユーザの行動を表す行動情報を記憶する行動情報記憶部と、
   前記行動情報記憶部に記憶されている前記行動情報を、前記識別子記憶部に記憶されている前記一時識別子及び前記グループ識別子と対応づけて行動情報収集装置に送信する行動情報送信部と、
   ユーザが現在所属する前記グループを細分化した複数のグループのグループ識別子と、該複数のグループに対応する複数の一時識別子と、該複数のグループにおける嗜好を表す複数の嗜好情報とを含むグループリストを、前記行動情報収集装置から受信するグループリスト受信部と、
   前記識別子記憶部に記憶されているグループ識別子と、前記グループリストに含まれる前記複数のグループ識別子のうち前記識別子記憶部に記憶されている前記一時識別子に対応するグループ識別子とのいずれをユーザが所属するグループのグループ識別子とするかをユーザ入力に応じて選択し、前記識別子記憶部に記憶されているグループ識別子を該選択されたグループ識別子に更新するグループ選択部と、
   前記グループ選択部によって選択されたグループ識別子と、前記識別子記憶部に記憶されている前記ユーザ識別子とを対応づけて前記行動情報収集装置に送信する選択グループ送信部と
   を備える行動情報送信装置。
6. 請求項５に記載の行動情報送信装置であって、
   前記一時識別子生成部は、前記グループ選択部が前記識別子記憶部に記憶されているグループ識別子を更新する際に、前記一時識別子を新たに生成し、前記識別子記憶部に記憶されている前記一時識別子を更新することを特徴とする行動情報送信装置。
7. 請求項５又は６に記載の行動情報送信装置であって、
   前記一時識別子生成部は、所定の間隔で前記一時識別子を生成し、前記識別子記憶部に記憶されている前記一時識別子を更新することを特徴とする行動情報送信装置。
8. 請求項５〜７の何れか一項に記載の行動情報送信装置であって、
   前記一時識別子生成部は、ユーザの入力データに基づいて前記一時識別子を生成することを特徴とする行動情報送信装置。
9. ユーザの一時的な識別子である一時識別子と、該ユーザの嗜好に応じたグループを識別するグループ識別子と、該ユーザの行動を表す行動情報とをユーザ端末から受信して行動情報記憶部に記憶し、
   前記グループ識別子と、ユーザの行動の傾向を示す嗜好情報とを対応づけてグループ情報記憶部に記憶し、
   ユーザの識別子であるユーザ識別子と、該ユーザの所属するグループのグループ識別子とを対応づけてユーザ情報記憶部に記憶し、
   前記行動情報記憶部に記憶されている前記一時識別子及び前記行動情報について、前記行動情報に対応する嗜好情報に基づいて構築される一時識別子のグループに対してグループ識別子を割り当て、該グループ識別子と、該嗜好情報とを対応づけて前記グループ情報記憶部に格納し、
   前記行動情報記憶部に記憶されている各グループ識別子に対して、該グループ識別子と対応づけられているユーザのユーザ識別子を前記ユーザ情報記憶部から取得し、該ユーザ識別子で示されるユーザのユーザ端末に対して、該グループ識別子に対応する複数の一時識別子に基づいて抽出される複数のグループ識別子と、該複数のグループ識別子に対応する複数の嗜好情報とを含むグループリストを送信し、
   前記グループリストの送信に応じて前記ユーザ端末から送信されてくる、前記ユーザ識別子及び前記グループ識別子を含む選択グループ情報を受信し、
   前記選択グループ情報に含まれる前記ユーザ識別子及び前記グループ識別子に基づいて、前記ユーザ情報記憶部に記憶されている前記グループ識別子を更新する、
   行動情報収集装置の動作方法。
10. ユーザの一時的な識別子である一時識別子を生成し、
    ユーザ識別子と、該ユーザの前記一時識別子と、該ユーザの嗜好に応じたグループを識別するグループ識別子とを対応づけて識別子記憶部に記憶し、
    前記ユーザの行動を表す行動情報を行動情報記憶部に記憶し、
    前記行動情報記憶部に記憶されている前記行動情報を、前記識別子記憶部に記憶されている前記一時識別子及び前記グループ識別子と対応づけて行動情報収集装置に送信し、
    ユーザが現在所属する前記グループを細分化した複数のグループのグループ識別子と、該複数のグループに対応する前記一時識別子と、該複数のグループにおける嗜好を表す複数の嗜好情報とを含むグループリストを、前記行動情報収集装置から受信し、
    前記識別子記憶部に記憶されているグループ識別子と、前記グループリストに含まれる前記複数のグループ識別子のうち、前記識別子記憶部に記憶されている前記一時識別子に対応するグループ識別子とのいずれをユーザが所属するグループのグループ識別子とするかをユーザ入力に応じて選択し、前記識別子記憶部に記憶されているグループ識別子を該選択されたグループ識別子に更新し、
    前記選択されたグループ識別子と、前記識別子記憶部に記憶されている前記ユーザ識別子とを対応づけて前記行動情報収集装置に送信する、
    行動情報送信装置の動作方法。

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